JP5040623B2 - 自動音量補正装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号に対するゲイン(利得)を2乗平均平方根(RMS)値(RMSの推定値を含む)を基に算出する自動音量補正装置に関し、特に、パルス状の信号に対し過剰なゲインがかけられる問題を回避できる、自動音量補正装置に関する。
テレビを見ている際に番組からCM(コマーシャル)に変わった際にCMがうるさいため音量を落としたり、音楽を聞いている際に曲ごとの音量差が大きく、いちいちボリュームを変更することがある。このような、音源の音量差による聞き取りづらさや大音量による不快感、音量操作のわずらわしさを軽減するために、従来から、音源の音量レベルに応じてゲインを調節し、出力される音量を一定に保つような処理が使用されている。このような処理を、本明細書では自動音量補正と呼び、この自動音量補正処理を行なう装置を自動音量補正装置と呼ぶ。
このときの音量制御は、人間の聴感に近い基準によって行うほどよりよい音量補正効果が得られるため、入力信号に聴感重み付けを行ったり、信号の2乗平均平方根(RMS)値を利用することがある。例えば、RMS値を利用した従来技術の自動音量補正装置(ダイナミックレンジ圧縮装置)がある(特許文献1を参照)。
図6は、従来技術のRMSを利用した自動音量補正装置の構成を示す図である。図6に示す自動音量補正装置3はRMS計算部30を備えている。
このRMS計算部30では、オーディオの入力信号を2乗演算部31により2乗演算し、2乗された信号をローパスフィルタ32に通して入力信号の2乗平均値の推定値を計算する。この2乗平均推定値を対数変換部33により対数変換し、ゲイン(利得)計算部34により対数(dB)領域でゲインを計算した後、得られたゲインを逆対数変換部35により線形領域に逆対数変換する。なお、ゲイン計算部34では入力された2乗平均推定値の平方根を求めた上でゲインを計算するものとする。これにより、入力信号の2乗平均平方根(RMS)に対するゲインが得られるようになっている。
そして、出力信号振幅調整部22は、入力信号遅延部(ディレイ)21で遅延させた入力信号に対し、ゲイン計算部34で算出した平滑化されたゲインを掛けて、出力信号を得る。
しかしながら、上述した従来技術のダイナミックレンジ圧縮装置では、鋭いピークを持つパルス状の信号が入力された際に、RMS計算に使用するローパスフィルタ(LPF)32によってこのパルス状の信号がカットされてしまう。このため、ゲイン計算部34のゲイン計算において入力信号のレベルが小さく評価され、その結果パルス状の信号に過大なゲインがかけられてしまうことがある。
このように、パルス状の信号に過剰なゲインがかけられることによって、パルス部分のオーバーフローが発生しやすくなる。また、オーバーフロー対策のために信号をクリッピングすると歪による音質劣化が発生する可能性がある。
特許第3497813号公報
上述したように、2乗平均平方根(RMS)値を用いる方法では、パルス状の信号に対して過剰なゲインがかけられるため音質が劣化したり、ダイナミックレンジを十分に確保できない問題があった。ここで、ダイナミックレンジが低下してしまうのは、鋭いピークを持つパルス状の信号に過剰なゲインがかけられた場合のオーバーフローを防ぐためにヘッドマージンを大きくとると、信号のレベルを落とすことになるという理由からである。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、入力信号に対するゲインを2乗平均平方根(RMS)値を基に算出する自動音量補正装置において、鋭いピークを持つパルス状の信号に過剰なゲインがかけられるため音質が劣化することを回避し、ダイナミックレンジを十分に確保できる、自動音量補正装置を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の自動音量補正装置は、入力信号の2乗平均平方根値であるRMS値を算出するRMS計算部を有し、該RMS値を基に入力信号のゲインを算出する自動音量補正装置であって、前記入力信号のピーク点を検出し、該ピーク点の値を保持値として保持し、所定のホールド期間中は前記保持値をそのまま前記RMS計算部に出力すると共に、前記ホールド期間の経過後は、前記保持値を所定の減衰率で減衰させながら前記RMS計算部に出力するホールド/リリース処理を行なうホールド/リリース部を、備え、前記ホールド/リリース部は、入力信号と保持値の信号とを比較してレベルの大きい方の信号を保持して出力すると共に、前記入力信号のレベルが前記保持値よりも小さくなった時(入力信号<保持値になった時)に、所定時間のホールド期間を計数する最大値保持部と、前記最大値保持部の出力を所定時間遅延して出力する遅延部と、前記ホールド期間の間は前記遅延部の出力信号をそのまま保持値の信号として前記最大値保持部に出力すると共に、前記ホールド期間の経過後は前記遅延部の出力信号に所定の減衰率をかけた新たな保持値の信号を生成して前記最大値保持部に出力する減衰部と、を有することを特徴とする。
上記構成からなる本発明の自動音量補正装置では、入力信号の2乗平均平方根(RMS)値を計算するRMS計算部を備え、このRMS値を基に入力信号のゲインを算出する自動音量補正装置において、入力信号のピーク点の値を検出して保持し、この保持した値を所定のホールド期間はそのまま保持して出力すると共に、ホールド期間の経過後は、保持した値を所定の減衰率で減衰させながらRMS計算部に出力する。
これにより、従来のRMSを用いる自動音量補正装置において、鋭いピークを持つパルス状の信号に対して過剰なゲインがかけられるため音質が劣化することを回避することができるとともに、過大なゲインがかけられる現象が抑制されるためヘッドマージンを大きく取らなくてよくなることから、ダイナミックレンジを十分に確保できるようになる。
記構成からなる本発明の自動音量補正装置では、入力信号の2乗平均平方根(RMS)値を計算するRMS計算部を備え、このRMS値を基に入力信号のゲインを算出する自動音量補正装置において、最大値保持部により入力信号と保持値の信号とを比較して大きい方の信号のレベルを検出して保持し、保持した信号をそのまま出力する。そして、「入力信号<保持値」になった時に、ホールド期間の計数を開始する。また、遅延部により最大値保持部の出力を遅延して出力する。そして、減衰部では、ホールド期間の間は遅延部の出力をそのまま保持値の信号として最大値保持部に出力し、ホールド期間の経過後は遅延部の出力に所定の減衰率をかけた新たな保持値の信号を生成して最大値保持部に出力する。最大値保持部では、減衰部で生成される保持値の信号を超えるレベルの入力信号が入力されるまで、この減衰部で生成される保持値の信号を選択して出力する。
これにより、入力信号のピーク点を検出し、このピーク点の値を保持値として、ホールド期間中はそのまま出力し、ホールド期間の経過後は、保持値を所定の減衰率で減衰させながら出力することができる。このため、従来のRMSを用いる方法において、鋭いピークを持つパルス状の信号に対して過剰なゲインがかけられるため音質が劣化することを回避でき、ダイナミックレンジを十分に確保できるようになる。
また、本発明の自動音量補正装置は、入力信号を所定の時間遅延させて出力する入力信号遅延部と、入力信号を絶対値の信号に変換する絶対値変換部と、前記絶対値変換部からの出力信号に前記ホールド/リリース処理を施すホールド/リリース部と、前記ホールド/リリース部から出力される信号を2乗演算する2乗演算部と、前記2乗演算部により2乗された信号のフィルタリングを行ない、入力信号の振幅の2乗平均値の推定値を演算するためのローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力信号を対数領域の信号に変換する対数変換部と、前記対数変換部により対数領域に変換された信号を基にゲイン計算を行なうゲイン計算部と、前記ゲイン計算部で算出された対数領域のゲインを対数領域から線形領域のゲインに逆変換する逆対数変換部と、前記ゲインをアタック/リリース処理により平滑化するアタック/リリース部と、前記アタック/リリース部により平滑化されたゲインを前記入力信号遅延部から出力される信号に掛けて該信号の振幅を調整して出力する出力信号振幅調整部と、を備えることを特徴とする。
上記構成からなる本発明の自動音量補正装置では、入力信号を絶対値に変換し、この絶対値の信号にホールド/リリース処理を施す。また、ホールド/リリース処理を施した信号を2乗演算し、ローパスフィルタを通すことにより2乗平均平方根(RMS)値を求める。そして、このRMS値を基に、ゲインを算出し、算出したゲインを基に、所定の量だけ遅延された入力信号の振幅を調整して出力する。
これにより、従来のRMSを用いる自動音量補正装置において、鋭いピークを持つパルス状の信号に対して過剰なゲインがかけられるため音質が劣化することを回避でき、ダイナミックレンジを十分に確保できるようになる。
また、本発明の自動音量補正装置は、ステレオ信号の左側チャンネルの入力信号を所定の時間遅延させて出力するL側入力信号遅延部と、ステレオ信号の右側チャンネルの入力信号を所定の時間遅延させて出力するR側入力信号遅延部と、前記左側チャンネルの入力信号を絶対値の信号に変換するL側絶対値変換部と、前記右側チャンネルの入力信号を絶対値の信号に変換するR側絶対値変換部と、前記L側絶対値変換部からの出力信号に前記ホールド/リリース処理を施すL側ホールド/リリース部と、前記R側絶対値変換部からの出力信号に前記ホールド/リリース処理を施すR側ホールド/リリース部と、前記L側ホールド/リリース部によりホールド/リリース処理が行なわれた左側チャンネルの信号と、前記R側ホールド/リリース部によりホールド/リリース処理が行なわれた左側チャンネルの信号との最大値を取る最大値検出部と、前記最大値検出部から出力される信号を2乗演算する2乗演算部と、前記2乗演算部により2乗された信号のフィルタリングを行ない、入力信号の振幅の2乗平均値の推定値を演算するためのローパスフィルタと、前記ローパスフィルタの出力を基にゲイン計算を行うゲイン計算部と、前記ゲインを平滑化する平滑化部と、前記平滑化されたゲインを前記L側入力信号遅延部から出力される信号に掛けて該信号の振幅を調整して出力するL側出力信号振幅調整部と、前記平滑化されたゲインを前記R側入力信号遅延部から出力される信号に掛けて該信号の振幅を調整して出力するR側出力信号振幅調整部と、を備えることを特徴とする。
上記構成からなる本発明の自動音量補正装置では、ステレオ信号の左側チャンネルの入力信号と右側チャンネルの入力信号のそれぞれを絶対値に変換し、それぞれの絶対値の信号に対しホールド/リリース処理を施す。そして、ホールド/リリース処理を施した左右チャンネルの信号の最大値を取る。そして、この最大値の信号を2乗演算し、ローパスフィルタを通すことにより2乗平均平方根(RMS)値を求める。そして、このRMS値を基に、ゲインを算出する。そして、算出したゲインを基に、所定の量だけ遅延された左右チャンネルの入力信号に対して振幅を調整し出力する。
これにより、従来のRMSを用いるステレオ用の自動音量補正装置において、鋭いピークを持つパルス状の信号に対して過剰なゲインがかけられるため音質が劣化することを回避でき、ダイナミックレンジを十分に確保できるようになる。
また、本発明の自動音量補正装置は、前記ホールド/リリース部における、ホールド期間は、略5msecであり、前記減衰部の減衰率dは、d=1−e、ただし、X=−1/(Tr×FS)、ここで、Tr=20msec、FSはサンプリングレート、であることを特徴とする。
これにより、従来のRMSを用いる自動音量補正装置において、パルス状の信号に対して過剰なゲインがかけられるため音質が劣化することを回避し、ダイナミックレンジを十分に確保できる効果に加えて、人間の聴覚の特性である、前向性マスキング(鳴っている音が止まった際に徐々に音の感覚が消減するため、その間に発生した音が先行した音にマスキングされる現象)を考慮したホールド/リリース処理が行なえる。
本発明の自動音量補正装置では、入力信号にホールド/リリース処理(パルス状の信号のピーク値を保持して徐々に減衰させる処理)を施した信号を基に2乗平均平方根(RMS)値の推定値を求め、このRMS値によりゲインを算出するようにしたので、これにより、鋭いピークを持つパルス状の信号に対して過剰なゲインがかけられることを回避できる。その結果、信号のオーバーフローの危険性が減り、クリッピングによる音質劣化を回避することができるとともに、ヘッドマージンを大きく取らなくてよいのでダイナミックレンジの低下を抑制できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる自動音量補正装置の構成を示す図である。
図1に示す自動音量補正装置1が、図6に示す自動音量補正装置(ダイナミックレンジ圧縮装置)3と構成上異なるのは、図6に示す自動音量補正装置3に、図1に示す絶対値変換部11と、ホールド/リリース部12を新たに追加した点であり、他の構成は図6に示す自動音量補正装置3と同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付している。なお、図1に示す自動音量補正装置への入力信号、および出力信号はデジタル信号であり、各処理部はデジタル信号を処理するように構成されているが、アナログ信号を用いた回路構成とすることもできる。
図1において、オーディオ信号が入力信号Inとして入力され、入力信号Inは絶対値変換部11および入力信号遅延部(ディレイ)21にそれぞれ入力される。ここで、後述するようにゲイン計算の過程では入力信号の時間平均をとる処理があり、算出されたゲインは入力信号に対して遅延する。入力信号遅延部21は、入力信号を遅延させることにより、このゲイン算出の遅延を補償するものである。入力信号を遅延させずにゲインを乗ずると、入力信号のレベルが急変した際にゲインが追従しなくなり、過大なゲインによって大振幅信号を出力してしまったり、入力信号が小さいにもかかわらずゲインが小さくて音が聞こえないといった問題が生じるが、入力信号遅延部21を設けることにより、このような問題が解消される。なお、説明を簡単にするために、図1には単一のチャンネルしか示されていないが、2チャンネル、4チャンネル、5.1チャンネルの場合は、それぞれのチャンネルに対応して本発明の自動音量補正装置が設備されるものである。
図1において、絶対値変換部11に入力された入力信号Inは絶対値の信号に変換される。そして、絶対値変換部11から出力される絶対値の信号は、ホールド/リリース部12に入力される。
このホールド/リリース部12では、入力信号Inと、ホールド/リリース部12内で保持している保持値の信号とを比較し、信号レベルが大きいほうの信号を保持して出力する。この保持値の信号は、ホールド/リリース部12の出力信号に所定の減衰率dを乗じて生成される。ホールド/リリース部12は、所定時間のホールド期間の経過後に、保持した信号を減衰させながら2乗平均推定部30に出力する(なお、ホールド/リリース部12の詳細については、後述する)。
ホールド/リリース部12から出力される信号は、2乗平均推定部30に入力される。この2乗平均推定部30では、ホールド/リリース部12から出力される信号を2乗演算部31により2乗演算する。2乗演算部31により2乗された信号はローパスフィルタ(LPF)32に入力される。ローパスフィルタ32は入力された信号の低周波成分のみを出力するものであるが、その処理は、入力された信号の平均値を推定していることと等価である。入力信号の時間平均をそのまま計算すると演算量が多くなってしまうため、平均値を推定するという代用的な方法を用いている。このように、2乗演算部31とローパスフィルタ32により、入力信号の振幅の2乗平均値の推定値を演算する。
そして、この2乗平均推定値は対数変換部33に出力され、対数変換部33により10を底とする対数(dB)に変換され、dB出力値としてゲイン計算部34に出力される。
ゲイン計算部34は、対数変換部33から入力した対数(dB)領域の2乗平均推定値を基にゲイン計算を行なう。このとき、ゲイン計算部34は、ゲイン計算を入力信号Inの2乗平均平方根(RMS)に基づいて行うために、次のようなゲインテーブルを利用する。即ち、ゲイン計算部34への入力は「2乗平均」の推定値なので、ゲインテーブルにより擬似的に「平方根」の演算を行うようにする。このゲインテーブルには、例えばゲイン計算部34への入力値「−10dB」のゲインとして、その平方根である「−5dB」に対するゲインの値が格納されている。また、小さい入力値に対しては大きなゲインが、大きい入力値に対しては小さなゲインが格納されている。そして、ゲイン計算部34で求めた対数領域のゲイン値は、逆対数変換部35により対数領域から線形領域へ逆変換される。
次いで、得られたゲイン値はアタック/リリース部36へ出力され、このアタック/リリース部36では、ゲインが下降(入力信号Inが増加)する際にはそのゲイン下降速度を抑制するアタック処理と、ゲインが上昇(入力信号Inが減少)する際にはそのゲイン上昇速度を抑制するリリース処理とを行う。このように、アタック/リリース部36は、ゲインの変化を平滑化することで、入力信号のレベルが急激に変化しゲインも急激に変化した際に、出力信号に違和感を与えるような歪みが発生してしまうことを防止する。
次いで、出力信号振幅調整部22は、アタック/リリース部36により算出した平滑化されたゲインを入力信号遅延部(ディレイ)21において所定の量だけ遅延された入力信号に掛けて、振幅調整された出力信号Outを出力する。
図2は、ホールド/リリース部12の回路構成を示す図である。
図2に示すように、ホールド/リリース部12は、入力信号Inと、保持値Holdの信号とを比較し、大きい方の信号を最大値として保持する最大値保持部41と、1サンプリングタイムの遅延部(Z−1)42と、減衰率d(d≦1)を持つ減衰部43とで構成されている。
図2において、最大値保持部41は、入力信号Inのレベルと保持値Holdのレベルとを比較する比較器41Aと、入力信号Inとホールド信号のうちの大きいほうの信号を保持して出力するホールド部41Bと、ホールド部41Bにおける信号のホールド時間Tを計数するホールドカウンタ41Cとを有している。
上記構成において、入力信号Inが保持値Holdの信号より大きければ、入力信号Inのレベルをホールド部41Bに保持値としてホールドする。ただし、ホールド中にさらに大きな信号の入力があった場合はホールド部41Bの保持値を入れ替え、改めてホールドを開始する。
また、最大値保持部41の出力信号Outは、1サンプリングタイムの遅延部42に入力され、減衰部43に出力される。減衰部43に入力された信号は減衰率dをかけられ、新たな保持値Holdとして最大値保持部41に向けて出力される。最大値保持部41は、新たな保持値Holdと次サンプルの入力信号Inとを比較し、大きいほうの信号をホールド部41Bに保持する。
そして、ホールド部41Bに新たな保持値がホールドされた後に、保持値Holdが入力信号Inよりも大きくなった時は、ホールドカウンタ41Cにより、ホールド期間Tを計数する。このホールド期間中は減衰部43における減衰率を1とし、最大値保持部41内の保持値が減衰しないようにする。これにより、最大値保持部41では、新たな保持値をホールド期間中、そのまま保持することができる。
すなわち、「In≧Hold」のとき、ホールドカンタ41Cにホールドタイム(ホールド期間T)をセットする。「In<Hold」のとき、ホールドカンタ41Cのカウント値をデクリメントする。そして、ホールドカンタ41Cのカウント値が1以上のときは、減衰部43における減衰率を1として信号を減衰させない(ホールド状態)。
なお、上記ホールド/リリース部12における、ホールド期間Tは、例えば、5msecとし、減衰率dを
d=1−e、とすることができる。
ただし、X=−1/(Tr×FS)である。
(Tr=20msec:リリース時間、FSはサンプリングレート)
また、図3は、ホールド/リリース部12におけるホールド/リリース処理の詳細な動作を説明するための図である。以下、図3を参照して、その動作について説明する。
図3において、時刻t0〜t1までの区間は、「保持値Hold<入力信号In」であり、最大値保持部41からの出力値(出力信号Outのレベル)は、入力値(入力信号Inの振幅レベル)と同じになる。
その後、入力信号Inのレベルが低下し、時刻t1〜t2の区間では、最大値保持部41におけるホールド期間であり、最大値保持部41は、一定時間T(ホールド期間)の間、ピーク値(図中のaで示す信号)をそのまま保持して出力する。そして、一定時間T(ホールド期間T)を経過し、時刻t2からリリース期間に入る。
このリリース期間では、最大値保持部41からの出力信号Outが遅延部42によって遅延された信号に、減衰部43により減衰率dをかけた保持値Holdが生成される。最大値保持部41では、入力信号Inと、減衰部43から出力される保持値Holdとを比較し、大きい方の信号(このリリース期間では、次第に減衰する保持値Hold)を保持して出力する。従って、リリース期間では、符号bで示すように、次第に減衰する信号が最大値保持部41から出力される。
その後、時刻t3に至り、「保持値Hold<入力信号In」になると、最大値保持部41からの出力値(出力信号Outのレベル)は、入力値(入力信号Inの振幅レベル)と同じになる。
その後、時刻t4に至り、入力信号Inのレベルが低下し、時刻t4〜t5の区間では、最大値保持部41におけるホールド期間となり、最大値保持部41は、一定時間T(ホールド期間T)の間、ピーク値(図中のcで示す信号)を保持して出力する。そして、一定時間T(ホールド期間T)を経過し、時刻t5からリリース期間に入る。このリリース区間では、符号dで示すように、次第に減衰する信号が最大値保持部41から出力される。以後、前述した動作と同様な動作が繰り返される。
このように、本発明の自動音量補正装置では、入力信号Inの絶対値にホールド/リリース処理を施すように構成されている。これにより、入力信号のレベルが低下する際に徐々にレベルが低下するようになり、パルス状の信号は、ホールド/リリースの効果によって徐々に減衰するようになる。このホールド/リリース処理においては、人間の聴覚の特性である、前向性マスキングを参考にしている。前向性マスキングとは、鳴っている音が止まった際に徐々に音の感覚が消減するため、その間に発生した音が先行した音にマスキングされる現象である。
図4は、前向性マスキングについて説明するための図である(引用文献、;Eツヴィッカー(著)、山田由紀子(訳)、“心理音響学”、“西村書店”、pp133(1992))。
図4では、「マスキングにおける時間効果に関するグラフ(マスキングノイズ開始後の時間Δt、ないしは停止後の時間tvに関連した試験音のレベルSLγ(静寂時最小可聴値より上)が図示されている。図4に示すように、人間の聴覚には前向性マスキングの現象があり、ホールド/リリース処理においても、この現象を利用することができる。
以上説明したように、本発明の自動音量補正装置では、入力信号Inの絶対値にホールド/リリース処理を施すと共に、2乗演算部31、ローパスフィルタ(LPF)によって2乗平均推定値を算出するように構成されている。
このホールド/リリース処理によって、パルス状の信号のエネルギーが大きくなるため、2乗平均推定値も、より大きく算出されるようになる。もともとエネルギーの大きい区間は、ホールド/リリース処理によるエネルギー増加は少ない。このように、パルスの信号の2乗平均推定値が大きくなったため、算出されるゲイン値が小さくなり、パルス状の信号に過剰なゲインがかかる問題を回避できる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、本発明の自動音量補正装置における基本的な構成を説明するために、単一のチャンネルの場合の例について説明したが、本発明の第2の実施の形態では、ステレオ用の2チャンネルの自動音量補正装置の例について説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係わる自動音量補正装置の構成を示す図である。
図5に示す自動音量補正装置2においては、ステレオ信号の左側チャンネルの入力信号Linと、右側チャンネルの入力信号Rinが入力される。
左側チャンネルの入力信号Linは、L側入力信号遅延部(ディレイ)21LとL側絶対値変換部11Lにそれぞれ入力される。また、右側チャンネルの入力信号Rinは、R側入力信号遅延部(ディレイ)21RとR側絶対値変換部11Rにそれぞれ入力される。
そして、左側チャンネルの入力信号LinはL側絶対値変換部11Lにより絶対値検出が行なわれ、L側ホールド/リリース部12Lにより上述したホールド/リリース処理が行なわれる。同様にして、右側チャンネルの入力信号RinはR側絶対値変換部11Rにより絶対値検出が行なわれ、R側ホールド/リリース部12Rによりホールド/リリース処理が行なわれる。
そして、最大値検出部13により、L側ホールド/リリース部12Lによりホールド/リリース処理が行なわれた左側チャンネルの信号と、R側ホールド/リリース部12Rによりホールド/リリース処理が行なわれた左側チャンネルの信号との最大値を取る。
続いて、最大値検出部13からの出力信号を2乗平均推定部30に入力する。この2乗平均推定部30では、最大値検出部13からの出力信号を2乗演算部14により2乗演算し、2乗された信号はローパスフィルタ(LPF)15に入力される。この2乗演算部14とローパスフィルタ15により、入力信号の振幅の2乗平均値の推定値を演算する。
続いて、リリース部16は、ローパスフィルタ15から出力される2乗平均推定値を入力として、その入力値が小さくなった際に徐々にその値を小さくするリリース処理を行う。
それから、ゲイン計算部17により、入力信号に対するゲイン計算を行なう。このゲイン計算部17では、入力信号に対して対数変換を行い、対数領域においてゲイン計算を行ない、求めたゲインを逆対数変換して出力する。ここで、ゲイン計算においては、第1の実施の形態と同様のゲインテーブルを用いて、入力信号Inの2乗平均平方根(RMS)に基づくゲイン計算を行う。続いて、アタック部18により、ゲインの平滑化が行われる。
そして、L側出力信号振幅調整部22Lは、アタック部18によって平滑化されたゲインをL側入力信号遅延部(ディレイ)21Lにより所定の量だけ遅延された後の入力信号に掛けて、出力信号Loutとして出力する。
同様にして、R側出力信号振幅調整部22Rは、アタック部18によって平滑化されたゲインをR側入力信号遅延部(ディレイ)21Rにより所定の量だけ遅延された後の入力信号に掛けて、出力信号Routとして出力する。
図5に示す第2の実施の形態の自動音量補正装置は、図1に示す第1の実施の形態の自動音量補正装置と比較して、入力信号がステレオであり、左右チャンネルに信号の最大値を取ってからゲインを計算するようにした点と、対数変換、逆対数変換をゲイン計算部17に含ませた点が異なる(ただし、ゲインは第1の実施の形態と同様に対数領域で計算している。)また、アタック/リリースブロックが分割され、ゲイン計算の前にリリース処理が行われている点が異なっている。
しかしながら、RMSの近似量を取る信号に対して、ホールド/リリース処理を行う考え方については、第1の実施の形態の自動音量補正装置と同じである。
従って、第2の実施の形態にいても、ホールド/リリース処理によって、パルス状の信号のエネルギーが大きくなるため、RMS値も、より大きく算出されるようになる。このように、パルスの信号のRMS値が大きくなるため、算出されるゲイン値が小さくなり、パルス状の信号に過剰なゲインがかかる問題を回避できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の自動音量補正装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、ローパスフィルタ32の出力信号から直接平方根を計算する平方根演算部を設けるとともに、ゲイン計算部34のゲインテーブルは平方根を考慮しない形にしてもよい。この場合、2乗演算部31とローパスフィルタ32と前記平方根演算部とでRMS計算部が構成されることになる。なお、上記第1及び第2の実施の形態の場合は、2乗演算部31とローパスフィルタ32とゲイン計算部34(の一部)とでRMS計算部が構成されているとみることができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる自動音量補正装置の構成を示す図である。 ホールド/リリース部の構成例を示す図である。 ホールド/リリース部におけるホールド/リリース処理の詳細な動作を説明するための図である。 前向性マスキングについて説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる自動音量補正装置の構成を示す図である。 従来の自動音量補正装置の構成を示す図である。
符号の説明
1、2、3・・・自動音量補正装置、11・・・絶対値変換部、11L・・・L側絶対値変換部、11R・・・R側絶対値変換部、12・・・ホールド/リリース部、12L・・・L側ホールド/リリース部、12R・・R側ホールド/リリース部、13・・・最大値検出部、14、31・・・2乗演算部、15、32・・・ローパスフィルタ(LPF)、16・・・リリース部、17・・・ゲイン計算部、18・・・アタック部、21・・・入力信号遅延部、21L・・・L側入力信号遅延部、21R・・・R側入力信号遅延部、22・・・出力信号振幅調整部、22L・・・L側出力信号振幅調整部、22R・・・R側出力信号振幅調整部、30・・・2乗平均推定部、33・・・対数変換部、34・・・ゲイン計算部、35・・・逆対数変換部、36・・・アタック/リリース部、41A・・・比較器、41B・・・ホールド部、41C・・・ホールドカンタ、42・・・遅延部、43・・・減衰部

Claims (4)

  1. 入力信号の2乗平均平方根値であるRMS値を算出するRMS計算部を有し、該RMS値を基に入力信号のゲインを算出する自動音量補正装置であって、
    前記入力信号のピーク点を検出し、該ピーク点の値を保持値として保持し、所定のホールド期間中は前記保持値をそのまま前記RMS計算部に出力すると共に、前記ホールド期間の経過後は、前記保持値を所定の減衰率で減衰させながら前記RMS計算部に出力するホールド/リリース処理を行なうホールド/リリース部を、
    備え
    前記ホールド/リリース部は、
    入力信号と保持値の信号とを比較してレベルの大きい方の信号を保持して出力すると共に、前記入力信号のレベルが前記保持値よりも小さくなった時(入力信号<保持値になった時)に、所定時間のホールド期間を計数する最大値保持部と、
    前記最大値保持部の出力を所定時間遅延して出力する遅延部と、
    前記ホールド期間の間は前記遅延部の出力信号をそのまま保持値の信号として前記最大値保持部に出力すると共に、前記ホールド期間の経過後は前記遅延部の出力信号に所定の減衰率をかけた新たな保持値の信号を生成して前記最大値保持部に出力する減衰部と、
    を有することを特徴とする自動音量補正装置。
  2. 入力信号を所定の時間遅延させて出力する入力信号遅延部と、
    入力信号を絶対値の信号に変換する絶対値変換部と、
    前記絶対値変換部からの出力信号に前記ホールド/リリース処理を施すホールド/リリース部と、
    前記ホールド/リリース部から出力される信号を2乗演算する2乗演算部と、
    前記2乗演算部により2乗された信号のフィルタリングを行ない、入力信号の振幅の2乗平均値の推定値を演算するためのローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタの出力信号を対数領域の信号に変換する対数変換部と、
    前記対数変換部により対数領域に変換された信号を基にゲイン計算を行なうゲイン計算部と、
    前記ゲイン計算部で算出された対数領域のゲインを対数領域から線形領域のゲインに逆変換する逆対数変換部と、
    前記ゲインをアタック/リリース処理により平滑化するアタック/リリース部と、
    前記アタック/リリース部により平滑化されたゲインを前記入力信号遅延部から出力される信号に掛けて該信号の振幅を調整して出力する出力信号振幅調整部と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の自動音量補正装置。
  3. ステレオ信号の左側チャンネルの入力信号を所定の時間遅延させて出力するL側入力信号遅延部と、
    ステレオ信号の右側チャンネルの入力信号を所定の時間遅延させて出力するR側入力信号遅延部と、
    前記左側チャンネルの入力信号を絶対値の信号に変換するL側絶対値変換部と、
    前記右側チャンネルの入力信号を絶対値の信号に変換するR側絶対値変換部と、
    前記L側絶対値変換部からの出力信号に前記ホールド/リリース処理を施すL側ホールド/リリース部と、
    前記R側絶対値変換部からの出力信号に前記ホールド/リリース処理を施すR側ホールド/リリース部と、
    前記L側ホールド/リリース部によりホールド/リリース処理が行なわれた左側チャンネルの信号と、前記R側ホールド/リリース部によりホールド/リリース処理が行なわれた左側チャンネルの信号との最大値を取る最大値検出部と、
    前記最大値検出部から出力される信号を2乗演算する2乗演算部と、
    前記2乗演算部により2乗された信号のフィルタリングを行ない、入力信号の振幅の2乗平均値の推定値を演算するためのローパスフィルタと、
    前記ローパスフィルタの出力を基にゲイン計算を行うゲイン計算部と、
    前記ゲインを平滑化する平滑化部と、
    前記平滑化されたゲインを前記L側入力信号遅延部から出力される信号に掛けて該信号の振幅を調整して出力するL側出力信号振幅調整部と、
    前記平滑化されたゲインを前記R側入力信号遅延部から出力される信号に掛けて該信号の振幅を調整して出力するR側出力信号振幅調整部と、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の自動音量補正装置。
  4. 前記ホールド/リリース部における、ホールド期間は、略5msecであり、
    前記減衰部の減衰率dは、
    d=1−e、ただし、X=−1/(Tr×FS)、
    ここで、Tr=20msec、FSはサンプリングレート、
    であることを特徴とする請求項から請求項のいずれかに記載の自動音量補正装置。
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