JP5040369B2 - 画像処理装置、および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データに含まれるノイズを除去するなど、画像を構成する各画素を補正する画像処理装置、および画像処理方法に関するものである。
画像データに含まれるノイズを除去するための画像処理装置として、図9に示す特許文献1の技術が開示されている。
特許文献1の画像処理装置200は、画像ブロック231のうちの注目画素とその周囲に位置する画素(−2,−1,+1,+2)の各値のうちの中央値を演算する中央値演算部212と、注目画素の値fiから中央値fmdを減算して差分値fdを演算する減算部213とを備えている。また、画像処理装置200は、差分値fdに対して、ゲイン設定部214により設定されたゲインGを乗じて、補正値(G*fd)を演算する乗算部215と、注目画素の値fiから補正値(G*fd)を減算して、その演算値foutを出力する減算部216とを備えている。
差分値fdに応じてゲインGを設定することにより、画像データに含まれるノイズを適切に除去することができる。
なお、画像データに含まれるノイズを除去するための技術として、他にも特許文献2、特許文献3、特許文献4および特許文献5の関連技術が開示されている。
特開2003−259126号公報 特開2004−355339号公報 特開2005−323926号公報 特開2006−041813号公報 特開平5−307603号公報
ところで、デジタルカメラなどに用いられるCCD装置はベイヤー配列画像データを出力とするものがある。このようなCCD装置を用いた装置において、特許文献1の技術を用いる場合には、ベイヤー配列画像データをRGB画像データやYUV画像データに変換し、変換されたRGB画像データやYUV画像データに対してノイズ除去などの画像処理を行なうこととなる。
しかしながら、ベイヤー配列画像データからRGB画像データやYUV画像データに変換する過程においてノイズ成分が拡散されるため、ノイズが含まれない画素に影響が及び、ノイズ除去などの画像処理の精度が悪くなるため問題である。また、ベイヤー配列画像データからRGB画像データやYUV画像データに変換するための画像変換回路が必要となり、画像変換回路を備える分だけ画像装置の回路規模が大きくなり問題である。
本発明は前記背景技術に鑑みなされたものであり、ベイヤー配列画像データなど基本三原色を網羅する基本画素群に対して、ノイズ除去などの画像処理を精度よく行ない、画像変換回路を必要とせず小規模な回路規模である画像処理装置、および画像処理方法を提供することを目的とする。
本願に記載の解決手段は、画像処理の対象とする注目画素と前記注目画素の周囲の画素の集合である周囲画素群とを水平方向および垂直方向にわたり格納するバッファ部と、前記周囲画素群の平均値である明度平均値を求める明度平均値演算部と、前記周囲画素群の一部であって、前記周囲画素群のうちから基本三原色を網羅する画素の組み合わせを取り、組み合わされた画素の平均値である周辺明度平均値を、各々の組み合わせごとに求める周辺明度平均値演算部と、各々の前記周辺明度平均値ごとに、前記周辺明度平均値から前記明度平均値を減じた絶対値の合計値を求めるエッジ検出部と、を備えることを特徴とする画像処理装置である。
また、画像処理の対象とする注目画素と前記注目画素の周囲の画素の集合である周囲画素群とを水平方向および垂直方向にわたり格納するステップと、前記周囲画素群の平均値である明度平均値を求めるステップと、前記周囲画素群の一部であって、前記周囲画素群のうちから基本三原色を網羅する画素の組み合わせを取り、組み合わされた画素の平均値である周辺明度平均値を、各々の組み合わせごとに求めるステップと、各々の前記周辺明度平均値ごとに、前記周辺明度平均値から前記明度平均値を減じた絶対値の合計値を求めるステップと、を有することを特徴とする画像処理方法である。
本発明の画像処理装置、および画像処理方法では、各々の周辺明度平均値ごとに、周辺明度平均値から明度平均値を減じた絶対値の合計値を演算することにより、画像データが画素の変化が平坦な状態であるかエッジ領域など画素の変化が大きい状態であるかを検知するための値を得ることができる。
これにより、画像データがベイヤー配列画像データなど基本三原色を網羅する基本画素群が配列して構成される場合であっても、当該画像データを変換することなく、画像データの状態を検知するための値を得ることができる。従って、画像データをRGB画像および/またはYUV画像に変換して画像データの状態を検知する構成に比して、変換後の画像に含まれる周辺画像のノイズの影響を受けないため、精度の良い検知値を得ることができ、さらに、画像変換の回路を省略できるため、小規模な構成にすることができる。
本発明によれば、ベイヤー配列画像データなど基本三原色を網羅する基本画素群に対して、ノイズ除去などの画像処理を精度よく行ない、画像変換回路を必要とせず小規模な回路規模である画像処理装置を提供することが可能となる。
以下、本発明にかかる画像処理装置を具体化した実施形態について、図1〜図8を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる画像処理装置1の構成を示す回路ブロック図である。
画像処理装置1は、R画素、Gr画素、Gb画素およびB画素が2×2の画素領域に配置されるベイヤー配列画像データを入力とし、5×5の画素領域が平坦な平坦領域であるか平坦ではないエッジ領域であるかを検知し、その検知結果に応じて、5×5の画素領域の中心に配置される注目画素ooに対するフィルタ処理を適切に行なう装置である。
なお、以下の説明において、5×5の画素領域の各画素について先頭画素を画素nnとし、水平方向の格納順に、画素mn,on,pn,qn,nm,mm,om,pm,qm,no,mo,oo,po,qo,np,mp,op,pp,qp,nq,mq,oq,pq,qqとする。
画像処理装置1は、5×5の画素領域を格納するバッファ部2と、第1エッジ検知部3と、第1エッジ検知部3の結果を補正する第1補正部5と、第2エッジ検知部4と、第2エッジ検知部4の結果を補正する第2補正部6と、モード信号MDに応じて、第1補正部5の出力および第2補正部6の出力のうちから一つを選択あるいは混合して出力する選択部7と、5×5の画素領域の画素を対象として注目画素ooのフィルタ処理を行い、選択部7の出力に応じて、フィルタ特性を最適化するノイズフィルタ部8と、を備えている。
図2は、第1エッジ検知部3の機能を示す機能ブロック図である。
最大値検知部31では、周囲画素群のうち注目画素ooと同色である画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqが取得され、その周囲画素群のうちから最大値Bmaxが検知される。
最小値検知部32では、周囲画素群のうち注目画素ooと同色である画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqが取得され、その周囲画素群のうちから最小値Bminが検知される。
減算部33では、最大値Bmaxから最小値Bminを減算した結果が最大最小差分値B1として出力される。
これにより、例えば、周囲画素群が平坦領域を構成する場合には、周囲画素群の最大値Bmaxと最小値Bminとの差分が小さくなるため、最大最小差分値B1には小さな値が出力されることとなる。これに対して、周囲画素群がエッジ領域を構成する場合には、周囲画素群の最大値Bmaxと最小値Bminとの差分が大きくなるため、最大最小差分値B1には大きな値が出力されることとなる。
なお、バッファ部2では、注目画素が中心に配置され、周囲画素群は、水平方向および垂直方向に同数に配置されている。これにより、画像データから水平方向および垂直方向に均等に対象とする画素を取り出すことができる。また、周囲画素群は、注目画素と同色の画素が、最外周に配置されている。これにより、基本三原色を網羅する画素を無駄なく取り出すことが出来る。さらに、周囲画素群は、画像データがベイヤー配列の画像データで構成され、バッファ部2は、注目画素を中心にして、画像データの画素群を5行5列で格納している。これにより、基本三原色を網羅する画素を含む周囲画素群を最小の単位で構成することができる。
図1に戻り、第1補正部5では、第1エッジ検知部3の出力が所定の範囲内に収まるように処理される。具体的には、第1エッジ検知部3の出力が所定の下限値を下回る場合には0に固定する処理や、所定の上限値を上回る場合には最大値に固定する処理などが含まれている。
次いで、第2エッジ検知部4について説明する。第2エッジ検知部4でも、第1エッジ検知部3と同様に周囲画素群が平坦領域であるか、エッジ領域であるかが検知される。第2エッジ検知部4は、明度平均値演算部41と、周辺明度平均値演算部42と、明度差分累積値演算部43と、を備えている。
図3は、第2エッジ検知部4の機能を示す機能ブロック図である。
明度平均値演算部41では、周囲画素群のうち同色の画素ごとに平均値が得られ、さらに、それぞれの平均値が加え合わせられて、色数の4で除せられることで、周囲画素群の平均値である明度平均値Lavが得られる。以下に具体的な演算を説明する。
まず、R画素の平均値として、平均値Lav1が、画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqの和を8で除して得られ、Gr画素の平均値として、平均値Lav2が画素mo,poの和を2で除して得られ、Gb画素の平均値として、平均値Lav3が画素om,opの和を2で除して得られ、B画素の平均値として、平均値Lav4が画素mm,pm,mp,ppの和を4で除して得られる。さらに、明度平均値Lavが、平均値Lav1,Lav2,Lav3,Lav4の和を4で除して得られる。
なお、本実施形態ではGr画素の平均値として、mo,poの和を2で除しているが、画素mo,poの和に、周囲画素群のうちGr画素である画素mn,pn,mq,pqをさらに加え、6で除して平均値Lav2を求めてもよい。また、Gb画素の平均値として、画素om,opの和を2で除しているが、画素om,opの和に、周囲画素群のうちGr画素である画素nm,qm,np,qpをさらに加え、6で除して平均値Lav3を求めてもよい。
周辺明度平均値演算部42では、周囲画素群のうちから基本三原色を網羅する画素の組み合わせを取り、組み合わされた画素の平均値である周辺明度平均値Larが、各々の組み合わせごとに得られる。本実施形態では、画像データが5×5画素のサイズであり、基本三原色を網羅する画素の組み合わせはR画素,Gr画素,Gb画素,B画素となる。
このとき、周囲画素群におけるR画素,Gr画素,Gb画素,B画素の組み合わせは、画素nn,mn,nm,mm、画素mn,on,mm,om、画素on,pn,om,pm、画素pn,qn,pm,qm、画素nm,mm,no,mo、画素pm,qm,po,qo、画素no,mo,np,mp、画素po,qo,pp,qp、画素np,mp,nq,mq、画素mp,op,mq,oq、画素op,pp,oq,pq、画素pp,qp,pq,qqの12通りとなる。周辺明度平均値演算部42では、それぞれの組み合わせごとに画素の平均値が演算され、周辺明度平均値Lar1〜12がそれぞれ得られる。
明度差分累積値演算部43では、周辺明度平均値Larごとに、周辺明度平均値Larから明度平均値Lavを減じた値の絶対値の合計値である明度差分累積値B2が得られる。本実施形態の画像処理装置1では、|Lar1−Lav|,|Lar2−Lav|,|Lar3−Lav|,|Lar4−Lav|,|Lar5−Lav|,|Lar6−Lav|,|Lar7−Lav|,|Lar8−Lav|,|Lar9−Lav|,|Lar10−Lav|,|Lar11−Lav|,|Lar12−Lav|の合計値が演算され、明度差分累積値B2が得られる。
これにより、例えば、周囲画素群が平坦領域を構成する場合には、周囲画素群の明度平均値Lavと周辺明度平均値Larとの差分が小さくなるため、明度差分累積値B2には小さな値が出力されることとなる。これに対して、周囲画素群がエッジ領域を構成する場合には、周囲画素群の明度平均値Lavと周辺明度平均値Larとの差分が大きくなるため、明度差分累積値B2には大きな値が出力されることとなる。
なお、バッファ部2では、注目画素が中心に配置され、周囲画素群は、水平方向および垂直方向に同数に配置されている。これにより、画像データから水平方向および垂直方向に均等に対象とする画素を取り出すことができる。また、周囲画素群は、注目画素と同色の画素が、最外周に配置されている。これにより、基本三原色を網羅する画素を無駄なく取り出すことが出来る。さらに、周囲画素群は、画像データがベイヤー配列の画像データで構成され、バッファ部2は、注目画素を中心にして、画像データの画素群を5行5列で格納している。これにより、基本三原色を網羅する画素を含む周囲画素群を最小の単位で構成することができる。
図1に戻り、第2補正部6では、第2エッジ検知部4の出力が所定の範囲内に収まるように処理される。具体的には、第2エッジ検知部4の出力が所定の下限値を下回る場合には0に固定する処理や、所定の上限値を上回る場合には最大値に固定する処理などが含まれている。
選択部7では、モード信号MDに応じて、第1補正部5の出力または第2補正部6の出力のうちいずれか一方が選択されて補正値Bが出力される。また、モード信号MDにより、第1補正部5の出力または第2補正部6の出力のうちいずれか大きい方もしくは小さい方が補正値Bに出力されるようにすることもできる。
ノイズフィルタ部8では、公知のメディアンフィルタを用いて、画像データに対するノイズ除去処理がなされ、その処理後の注目画素ooが出力される。ノイズフィルタ部8は、メディアンフィルタと、画像データからの注目画素ooおよびメディアンフィルタからの注目画素ooを補正値Bに応じた按分比で混合し出力する注目画素演算部と、を備えている。
これにより、ノイズフィルタ部8の出力特性は、選択部7からの補正値Bの値の大きさに応じて変化するようにされている。具体的には、画像データからの注目画素ooの値と、メディアンフィルタから出力される注目画素ooの値とを補正値Bの大きさに応じた按分比で混合して出力している。例えば、補正値Bの値が小さい場合には、メディアンフィルタからの注目画素ooの値の按分が大きくされることにより、ノイズの除去特性が強くされ、補正値Bの値が大きい場合には、画像データからの注目画素ooの値の按分が大きくされることにより、ノイズの除去特性が弱くされる。
なお、本実施例では、ノイズフィルタ部8について、補正値Bの大きさに応じて画像データからの注目画素ooおよびメディアンフィルタからの注目画素ooの按分を変化させる構成としているが、補正値Bに対し閾値BTHと比較する比較部と、メディアンフィルタからの注目画素ooまたは画像データからの注目画素ooの値のいずれかを選択する注目画素選択部を設け、注目画素選択部は、補正値Bが閾値BTH未満の場合にはメディアンフィルタからの注目画素ooを出力し、補正値Bが閾値BTH以上の場合には画像データからの注目画素ooを出力する構成としてもよい。このように構成する場合には、前述した注目画素演算部を含む回路に比して、より簡易な回路で構成することができる。
次いで、第1実施形態にかかる画像処理装置1の動作について説明する。
まず、5×5画素の画像データが平坦領域を構成する場合について考える。第1エッジ検知部3では、注目画素ooと同色の周囲画素群のうち最大値Bmaxと最小値Bminとの差分が小さくなるため、最大最小差分値B1は小さな値となる。また、第2エッジ検知部4においても、周囲画素群の明度平均値Lavと周辺明度平均値Larとの差分が小さくなるため、明度差分累積値B2は小さな値となる。
従って、選択部7において、最大最小差分値B1または明度差分累積値B2のいずれを選択する場合においても選択部7からの補正値Bは小さな値となる。
ノイズフィルタ部8では、補正値Bの値が小さい場合には、ノイズの除去特性が強くされているため、ノイズフィルタ部8の出力はノイズが強く除去された値となる。
すなわち、画像データが平坦領域を構成する場合には、ノイズが強く除去された値が注目画素ooとして出力されることとなる。すなわち、画像データが平坦領域の場合には、注目画素ooにノイズが含まれたとしても、そのノイズが際立つことを抑制することができる。
なお、周囲画素群に、周囲画素群のうちほかの部分よりも際立って高いレベルのノイズが含まれる場合において、最大最小差分値B1は周囲画素群が平坦領域であるにもかかわらず大きな値となってしまうこととなる。これに対して、明度差分累積値B2は、このような高いレベルのノイズが含まれる場合であっても、周囲画素群におけるR画素,Gr画素,Gb画素,B画素の組み合わせごとに平均値が演算されるため、ノイズのピーク値が抑制される。このため、明度差分累積値B2は、最大最小差分値B1に比して小さな値となり、より適切に画像データの状態を反映した値となる。すなわち、第2エッジ検知部4は、第1エッジ検知部3に比してより高い精度でノイズフィルタ部8の補正値を出力することができる。
次いで、5×5画素の画像データがエッジ領域を構成する場合について考える。第1エッジ検知部3では、注目画素ooと同色の周囲画素群のうち最大値Bmaxと最小値Bminとの差分が大きくなるため、最大最小差分値B1には大きな値となる。また、第2エッジ検知部4においても、周囲画素群の明度平均値Lavと周辺明度平均値Larとの差分が大きくなるため、明度差分累積値B2には大きな値となる。
従って、選択部7において、最大最小差分値B1または明度差分累積値B2のいずれを選択する場合においても選択部7からの補正値Bは大きな値となる。
ノイズフィルタ部8では、補正値Bの値が大きい場合には、ノイズ除去特性が弱くされているため、ノイズフィルタ部8の出力はノイズが弱く除去された値となる。
すなわち、画像データがエッジ領域を構成する場合には、ノイズが弱く除去された値が注目画素ooとして出力されることとなる。すなわち、画像データがエッジ領域の場合には、注目画素ooにノイズが含まれたとしても、周囲画素群の変化が大きいため、ノイズ除去をしなくともそのノイズが際立つことがなく、むしろ、ノイズ除去をするとエッジがぼやけてしまうという障害が生じるが、その障害を抑止することができる。
これにより、第1実施形態にかかる画像処理装置1では、周囲画素群が平坦であるか、エッジ領域であるかを判別して、注目画素ooに対して適切なノイズ除去を行なうことができる。また、ベイヤー配列画像データに対し、直接画像データの領域の判定を行い、さらに、ベイヤー配列画像データから直接ノイズ除去の処理を行なうため、一旦RGB画像データやYUV画像データに変換してノイズ除去の処理を行なう構成に比して、周囲画素群の影響を受けることなく精度の良いノイズ除去の処理を行なうことができる。また、画像処理装置1は、ベイヤー配列画像データをRGB変換および/またはYUV変換する回路を必要としないため、変換回路を備える装置に比して回路規模を小規模にすることができる。
(第2実施形態)
次いで、第2実施形態にかかる画像処理装置1Aについて説明する。図4は、第2実施形態にかかる画像処理装置1Aの構成を示す回路ブロック図である。なお、第2実施形態の画像処理装置1Aは、第1実施形態にかかる画像処理装置1の第1エッジ検知部3に代えて、第3エッジ検知部9を備える画像処理装置である。従って、異なる部分である第3エッジ検知部9についてのみ詳細に説明し、第1実施形態と同様の部分についてはその説明を省略あるいは簡略化する。
第3エッジ検知部9は、平均値演算部91と、分散値演算部92とを備えている。図5を参照して平均値演算部91および分散値演算部92について説明する。
平均値演算部91では、周囲画素群のうち注目画素ooと同色である画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqが取得され、それらの総和が8で除されて平均値Bavが算出される。
分散値演算部92では、周囲画素群のうち注目画素ooと同色である画素ごとに平均値演算部91で求められた平均値Bavの差分をとり、それらの差分値ごとに2乗した値の総和を8で除した値が分散値B3として出力される。
これにより、例えば、周囲画素群が平坦領域を構成する場合には、平均値Bavと画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqそれぞれの差分が小さくなるため、分散値B3には小さな値が出力されることとなる。これに対して、周囲画素群がエッジ領域を構成する場合には、平均値Bavと画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqそれぞれの差分が大きくなるため、分散値B3には大きな値となる。
第2実施形態にかかる画像処理装置1Aでは、第1実施形態にかかる画像処理装置1と同様の作用を奏して、周囲画素群が平坦であるか、エッジ領域であるかを判別して、注目画素ooに対して適切なノイズ除去を行なうことができる。また、ベイヤー配列画像データに対し、直接画像データの領域の判定を行ない、さらに、ベイヤー配列画像データから直接ノイズ除去の処理を行なうため、一旦RGB画像データやYUV画像データに変換してノイズ除去の処理を行なう構成に比して、周囲画素群の影響を受けることなく精度の良いノイズ除去の処理を行なうことができる。また、画像処理装置1は、ベイヤー配列画像データをRGB変換および/またはYUV変換する回路を必要としないため、変換回路を備える装置に比して回路規模を小規模にすることができる。
なお、バッファ部2では、注目画素が中心に配置され、周囲画素群は、水平方向および垂直方向に同数に配置されている。これにより、画像データから水平方向および垂直方向に均等に対象とする画素を取り出すことができる。また、周囲画素群は、注目画素と同色の画素が、最外周に配置されている。これにより、基本三原色を網羅する画素を無駄なく取り出すことが出来る。さらに、周囲画素群は、画像データがベイヤー配列の画像データで構成され、バッファ部2は、注目画素を中心にして、画像データの画素群を5行5列で格納している。これにより、基本三原色を網羅する画素を含む周囲画素群を最小の単位で構成することができる。
また、第1実施形態にかかる画像処理装置1の第1エッジ検知部3では、周囲画素群のうち注目画素ooと同色である画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqからの最大値Bmaxおよび最小値Bminの差分により画像データの領域の状態を検知しているため、画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqのうちに一つの画素にでもノイズが含まれる場合、誤検知することとなる。それに対して、第2実施形態にかかる画像処理装置1Aの第3エッジ検知部9では、画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqの分散値B3により画像データの領域の状態を検知している。このため、画素nn,on,qn,no,qo,nq,oq,qqのうち一つの画素にノイズが含まれていたとしても、全体にノイズの影響が分散されて誤検知が抑制されることとなる。
(第3実施形態)
次いで、第3実施形態にかかる画像処理装置1Bについて説明する。図6は第3実施形態にかかる画像処理装置1Bの構成を示す回路ブロック図である。なお、第3実施形態の画像処理装置1Bは、第1実施形態にかかる画像処理装置1のノイズフィルタ部8に代えてエッジ強調部80を備え、画像処理装置1から明度差分累積値演算部43および選択部7を削減した画像処理装置である。従って、異なる部分であるエッジ強調部80についてのみ詳細に説明し、第1実施形態と同様の部分についてはその説明を省略あるいは簡略化する。
エッジ強調部80は、YUV画像データ変換部81と、ハイパスフィルタ部82と、乗算部83と、加算部84とを備えている。
このうちYUV画像データ変換部81は、バッファ部2に格納されている5×5画素のベイヤー配列画像データを入力とし、5×5画素のYUV画像データに変換する処理を行う。ここで、YUV画像データは、輝度信号Yと、輝度信号Yと青色成分との差信号Uと、輝度信号Yと赤色成分との差信号Vからなる画像データである。まず、バッファ部2に格納されているベイヤー配列画像データを公知のバイリニア法によりRGB画像データ(R:赤色信号、G:緑色信号、B:青色信号からなる画像データ)に変換し、さらに、公知の方法によりYUV画像データに変換する。
ハイパスフィルタ部82は、YUV画像データ変換部81から出力される5×5画素のYUV画像データのうち5×5画素の輝度信号Yを入力とし、5×5画素の輝度信号Yの空間周波数における高周波成分を強調するハイパスフィルタ処理を行い、注目画素ooの位置の高域強調画素値Aを出力する。なお、ハイパスフィルタ処理としては、公知の5×5画素の加重マトリクスを用いた方法にてなされる。また、この加重マトリクスは、図示しないCPUなどにより任意に設定可能にされている。
乗算部83は、ハイパスフィルタ部82から出力される高域強調画素値Aと、第1エッジ検知部3から出力される最大最小差分値B1を乗算し、輝度補正値Y2を出力する回路である。なお、最大最小差分値B1は、最小値が0に、最大値が1になるよう予め正規化されている。すなわち、平坦領域でその変化が小さいほど0に近い値となり、逆に画像データがエッジ領域である場合などその変化の大きいほど1に近い値となる。この乗算により、輝度補正値Y2は、平坦領域の場合には、略0の値となり、エッジ領域などでは、高域強調画素値Aに近い値となる。
加算部84では、輝度補正値Y2および輝度信号Yのうち注目画素ooの位置の画素が加算され、輝度信号Y+Y2が出力される。
これにより、第3実施形態にかかる画像処理装置1Bでは、周囲画素群が平坦であるか、エッジ領域であるかを判別して、注目画素ooに対して適切にエッジ強調を行なうことができる。本発明では、ベイヤー配列画像データに対し、直接画像データの領域の判定を行うため、一旦RGB画像データやYUV画像データに変換して画像データの領域の判定を行なう構成に比して、周囲画素群の影響を受けることがないため、精度の良いエッジ強調の処理を行なうことができる。
なお、第3実施形態ではエッジ検出を行う手段として第1エッジ検知部3を用いたが、第2エッジ検知部4あるいは第3エッジ検知部9を用いてもよい。この場合にも、ベイヤー配列画像データに対し、直接画像データの領域の判定を行うため、一旦RGB画像データやYUV画像データに変換して画像データの領域の判定を行なう構成に比して、周囲画素群の影響を受けることがないため、精度の良いエッジ強調の処理を行なうことができる。
(第4実施形態)
次いで、第4実施形態にかかる画像処理装置1Cについて説明する。
ところで、一般的にDSCに用いられるCCD/CMOSセンサ等のイメージセンサから得られる出力画素値は、その値が大きくなるほど含まれるノイズも大きくなる。このため、第1実施形態乃至第3実施形態に示すような適応的なノイズリダクションの処理をイメージセンサから得られる画素データに対して施すと、出力画素値が大きい領域では、標準偏差が大きなものとなる。これにより、出力画素値が大きい領域では、エッジ領域とみなされ易くなり、強いノイズリダクションがかけられにくくなり問題である。
イメージセンサから得られる出力画素値が持つ代表的なノイズとしては、暗電流によるノイズ、熱ノイズ、ショットノイズが挙げられる。このうち暗電流によるノイズはイメージセンサを構成する結晶の欠陥により生成され、固定値を持ったパターンのノイズとなる。また、熱ノイズはトランジスタのチャネル抵抗により生成され、温度の平方根に比例して大きくなるランダムノイズである。さらに、ショットノイズは、イメージセンサの1画素を構成するフォトダイオードに蓄えられた電子の量子的な揺らぎによるものであり、蓄えられた電荷の平方根、すなわち、ショットノイズは、出力画素値の平方根に比例した大きさのランダムノイズとなるものである。
ここで、暗電流によるノイズは、固定値を持ったパターンのノイズであり、熱ノイズは、ある一定温度下では、出力画素値の標準偏差が一定となることから、イメージセンサの同色の領域から得られるエッジ検出結果Eは、ショットノイズに依存したものとなる。すなわち、エッジ検出結果Eは、下式に示すように出力画素値の平方根に依存した関数となる。
E=d・P1/2・・・・(式1)
なお、ここで、Eはエッジ検出結果の画素値、Pは周囲画素群から最大値および最小値の画素を除いた画素平均値、dは定数である。
図7は、第4実施形態にかかる画像処理装置1Cの構成を示す回路ブロック図である。画像処理装置1Cは、バッファ部2と、エッジ検出回路3(4,9)と、補正演算部10と、ノイズフィルタ部8とを備えている。このうちバッファ部2と、エッジ検出回路3(4,9)と、ノイズフィルタ部8とは、前述の第1実施形態乃至第3実施形態に用いられているものと同様のものであるため、その説明を省略あるいは簡略化する。
補正演算部10は、乗算部101と、最大値最小値除外部102と、平均値演算部103と、ルックアップテーブル104とを備えている。最大値最小値除外部102では、バッファ部2から注目画素値を除く周辺画素群が入力され、その周辺画素群から画素の最大値と最小値が除外される。
平均値演算部103では、バッファ部2に格納されている画素データから注目画素が除外された周囲画素群に対して、画素の最大値および最小値が除外された上で画素平均値Pが演算される。
ルックアップテーブル104は公知のメモリで構成されている。ルックアップテーブル104では、画素平均値Pが入力されると、下式で演算された補正値Cが出力されるように、メモリに予め計算された値が格納されている。
C=a・P-1/2−b・・・・(式2)
なお、ここでCは補正値、Pは周囲画素群から最大値および最小値の画素を除いた画素平均値、a,bは予め設定される定数である。
乗算部101では、エッジ検出回路3(4,9)からの有限ビット長を持つデジタル値であるエッジ検出結果Eと、有限ビット長を持つデジタル値である補正値Cとが乗算され、ノイズフィルタ部8に出力される。
エッジ検出結果E(式1)および補正値C(式2)が乗ぜられると、E・C=a・d−b・P1/2となり、bの値がa・dの値に比して十分小さい場合には、−b・P1/2の項を無視することができ、(式1)および(式2)の乗算により、画素平均値Pに対するショットノイズの依存性が相殺されるとみなすことができる。すなわち、ショットノイズの影響が除去されて、エッジ領域以外では、標準偏差値が一定値とみなすことができる。これにより、ショットノイズの影響により、画素値が大きい領域で標準偏差が大きな領域であっても、エッジ領域とみなされにくくなり、適切なノイズリダクションをかけることができる。
(第5実施形態)
次いで、第5実施形態にかかる画像処理装置1Dについて説明する。図8は第5実施形態にかかる画像処理装置1Dの構成を示す回路ブロック図である。画像処理装置1Dは、バッファ部2と、エッジ検出回路3(4、9)と、補正演算部10Aと、ノイズフィルタ部8とを備えている。このうちバッファ部2と、エッジ検出回路3(4,9)と、ノイズフィルタ部8とは、前述の第1実施形態乃至第2実施形態に用いられているものと同様のものであるため、その説明を省略あるいは簡略化する。
補正演算部10Aは、乗算部101と、最大値最小値除外部102と、平均値演算部103と、補正値演算部105とを備えている。このうち、乗算部101と、最大値最小値除外部102と、平均値演算部103とは、第4実施形態にかかる画像処理装置1Cの補正演算部10と同様なものであるため、その説明を省略あるいは簡略化する。
補正値演算部105は、公知の乗算器および加算器で構成されている。補正値演算部105では、画素平均値Pが入力されると、下式で演算された補正値Cが演算され、出力される。
C=−α・P+β・・・・(式3)
なお、ここでCは補正値、Pは周囲画素群から最大値および最小値の画素を除いた画素平均値、α,βは予め設定される定数である。
一例として、定数α,βは、第4実施形態における(式2)から導き出される画素平均値Pおよび補正値Cの関係(例えば、第4実施形態においてルックアップテーブル104に格納されるようなデジタル値)から、公知の最小2乗法により得られる直線近似式により、算出することができる。
乗算部101では、エッジ検出回路3(4、9)からの有限ビット長を持つデジタル値であるエッジ検出結果Eと、有限ビット長を持つデジタル値である補正値Cとが乗算され、ノイズフィルタ部8に出力される。
エッジ検出結果E(式1)および補正値C(式3)が乗ぜられると、補正値Cが画素平均値Pに対して負の傾きを有する関数であるため、画素値の平方根に依存するショットノイズの影響が軽減されることとなる。これにより、ショットノイズの影響により、画素値が大きい領域で標準偏差が大きな領域であっても、エッジ領域とみなされにくくなり、適切なノイズリダクションをかけることができる。また、ルックアップテーブルを構成するメモリを使用していないため、第4実施形態にかかる画像処理装置1Cに比して、小規模の回路にすることができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、第1および第2実施形態においては、ノイズフィルタにメディアンフィルタを用いた例について説明したが、公知の空間周波数の高域を減少させる空間フィルタを用いた場合にも同様に適用することができることは言うまでもない。
また、前記実施例では、バッファ部2を5×5画素を格納する構成とした例で説明したが、バッファ部が、例えば9×9画素など他の大きさの画素を格納する構成にも、本発明は同様に適用することができる。
なお、第4実施形態および第5実施形態では、ベイヤー配列データを入力画素値とするエッジ検出回路3(4,9)を用いているが、RGB単板のセンサからの独立したRGB画像データやYUV画像データを入力とするエッジ検出回路を用いた場合にも、本発明は同様に適用することができる。
また、第4実施形態および第5実施形態では、最大値最小値除外部102により、周辺画素群から最大値および最小値を除外して画素平均値Pを算出していたが、図7および図8において、最大値最小値除外部102を省略した上で、周辺画素群を平均値演算部103に直接入力し、周辺画素群から最大値および最小値を除外しないで画素平均値Pを算出してもよいし、最大値最小値除外部102、平均値演算部103を省略した上で注目画素を画素平均値Pの代わりに使用してもよい。
さらに、第4実施形態では、ルックアップテーブルを用いて補正値Cを求めていたが、ルックアップテーブルに代わり演算回路を用いる場合にも、本発明は同様に適用することができる。
なお、減算部は、エッジ検出部の一例、分散値演算部は、エッジ検出部の一例、明度差分累積演算部は、エッジ検出部の一例、第3エッジ検知部は、分散値演算部の一例、YUV画像データ変換部は、輝度情報変換部の一例、aは第1定数の一例、αは第2定数の一例、βは第3定数の一例である。
ここで、本発明の技術思想により、背景技術における課題を解決するための手段を以下に列記する。
(付記1) 画像処理の対象とする注目画素と前記注目画素の周囲の画素の集合である周囲画素群とを水平方向および垂直方向にわたり格納するバッファ部と、前記周囲画素群に含まれ、前記注目画素と同色である画素の最大値と最小値を求め、前記最大値と前記最小値の差分を求めるエッジ検出部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記2) 画像処理の対象とする注目画素と前記注目画素の周囲の画素の集合である周囲画素群とを水平方向および垂直方向にわたり格納するバッファ部と、前記周囲画素群に含まれ、前記注目画素と同色である画素の分散値を求めるエッジ検出部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記3) 画像処理の対象とする注目画素と前記注目画素の周囲の画素の集合である周囲画素群とを水平方向および垂直方向にわたり格納するバッファ部と、前記周囲画素群の平均値である明度平均値を求める明度平均値演算部と、前記周囲画素群の一部であって、前記周囲画素群のうちから基本三原色を網羅する画素の組み合わせを取り、組み合わされた画素の平均値である周辺明度平均値を、各々の組み合わせごとに求める周辺明度平均値演算部と、各々の前記周辺明度平均値ごとに、前記周辺明度平均値から前記明度平均値を減じた絶対値の合計値を求めるエッジ検出部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記4) 付記1乃至付記3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、前記バッファ部では、前記注目画素が中心に配置され、前記周囲画素群は前記水平方向および前記垂直方向に、画素が同数配置されてなることを特徴とする画像処理装置。
(付記5) 付記4に記載の画像処理装置であって、前記周囲画素群は、前記注目画素と同色の画素が、最外周に配置されてなることを特徴とする画像処理装置。
(付記6) 付記1乃至付記3のいずれか一項に記載の画像処理であって、画像データはベイヤー配列の画像データで構成され、前記バッファ部は、前記注目画素を中心にして、前記画像データの画素群を5行5列で格納することを特徴とする画像処理装置。
(付記7) 付記1に記載の画像処理装置であって、前記減算部の結果が制御値として入力され、入力される前記制御値が小さくなるにつれ、ノイズの除去特性が強くされるノイズフィルタ部をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記8) 付記1に記載の画像処理装置であって、前記周囲画素群および前記注目画素の輝度情報から空間周波数における高周波成分を抽出し、前記注目画素の位置にある高周波成分抽出後の輝度情報を出力するハイパスフィルタ部と、前記ハイパスフィルタ部の結果に、前記減算部の結果を乗じる乗算部と、をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記9) 付記2に記載の画像処理装置であって、前記分散値演算部の結果が制御値として入力され、入力される前記制御値が小さくなるにつれ、ノイズの除去特性が強くされるノイズフィルタ部をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記10) 付記1に記載の画像処理装置であって、前記周囲画素群および前記注目画素の輝度情報から空間周波数における高周波成分を抽出し、前記注目画素の位置にある高周波成分抽出後の輝度情報を出力するハイパスフィルタ部と、前記ハイパスフィルタ部の結果に、前記分散値演算部の結果を乗じる乗算部と、をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記11) 付記3に記載の画像処理装置であって、前記明度差分累積演算部の結果が制御値として入力され、入力される前記制御値が小さくなるにつれ、ノイズの除去特性が強くされるノイズフィルタ部をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記12) 付記1に記載の画像処理装置であって、前記周囲画素群および前記注目画素の輝度情報から空間周波数における高周波成分を抽出し、前記注目画素の位置にある高周波成分抽出後の輝度情報を出力するハイパスフィルタ部と、前記ハイパスフィルタ部の結果に、前記明度差分累積演算部の結果を乗じる乗算部と、をさらに備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記13) 付記1乃至付記3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、前記エッジ検出部の出力に対し、画素値に依存するノイズを打ち消して補正する補正演算部を備えることを特徴とする画像処理装置。
(付記14) 付記13に記載の画像処理装置であって、前記補正演算部は、前記周辺画素群から最大値および最小値を除外する最大値最小値除外部と、前記最大値最小値除外部の出力の平均値を演算する平均値演算部と、前記平均値の平方根の逆数に第1定数を乗じた補正値を生成する補正値生成部と、前記エッジ検出部の出力に対し、前記補正値を乗じる乗算部と、を含むことを特徴とする画像処理装置。
(付記15) 付記13に記載の画像処理装置であって、前記補正演算部は、前記周辺画素群から最大値および最小値を除外する最大値最小値除外部と、前記最大値最小値除外部からの結果の平均値を演算する平均値演算部と、前記平均値に負の第2定数を乗じ、第3定数を加算した補正値を生成する補正値生成部と、前記エッジ検出部の出力に対し、前記補正値を乗じる乗算部と、を含むことを特徴とする画像処理装置。
(付記16) 付記13に記載の画像処理装置であって、前記補正演算部は、前記周辺画素群からの平均値を演算する平均値演算部と、前記平均値の平方根の逆数に第1定数を乗じた補正値を生成する補正値生成部と、前記エッジ検出部の出力に対し、前記補正値を乗じる乗算部と、を含むことを特徴とする画像処理装置。
(付記17) 付記13に記載の画像処理装置であって、前記補正演算部は、前記周辺画素群からの平均値を演算する平均値演算部と、前記平均値に負の第2定数を乗じ、第3定数を加算した補正値を生成する補正値生成部と、前記エッジ検出部の出力に対し、前記補正値を乗じる乗算部と、を含むことを特徴とする画像処理装置。
(付記18) 付記14乃至付記17のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、前記補正値生成部は、予め演算された前記補正値が格納され、前記平均値に応じて、対応する前記補正値を取り出すルックアップテーブルを含むことを特徴とする画像処理装置。
(付記19) 付記14乃至付記17のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、前記補正値生成部は、前記平均値に応じて、前記補正値を演算する補正値演算部を含むことを特徴とする画像処理装置。
第1実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す回路ブロック図である。 第1エッジ検出部の機能を示す機能ブロック図である。 第2エッジ検出部の機能を示す機能ブロック図である。 第2実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す回路ブロック図である。 第3エッジ検出部の機能を示す機能ブロック図である。 第3実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す回路ブロック図である。 第4実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す回路ブロック図である。 第5実施形態にかかる画像処理装置の構成を示す回路ブロック図である。 従来技術の画像処理装置のブロック図である。
1、1A、1B、1C、1D 画像処理装置
2 バッファ部
3 第1エッジ検知部
4 第2エッジ検知部
8 ノイズフィルタ部
9 第3エッジ検知部
10、10A 補正演算部
31 最大値検知部
32 最小値検知部
33 減算部
41 明度平均値演算部
42 周辺明度平均値演算部
43 明度差分累積値演算部
80 エッジ強調部
81 YUV画像データ変換部
82 ハイパスフィルタ部
83 乗算部
84 加算部
91 平均値演算部
92 分散値演算部

Claims (9)

  1. 画像処理の対象とする注目画素と前記注目画素の周囲の画素の集合である周囲画素群とを水平方向および垂直方向にわたり格納するバッファ部と、
    前記周囲画素群の平均値である明度平均値を求める明度平均値演算部と、
    前記周囲画素群の一部であって、前記周囲画素群のうちから基本三原色を網羅する画素の組み合わせを取り、組み合わされた画素の平均値である周辺明度平均値を、各々の組み合わせごとに求める周辺明度平均値演算部と、
    各々の前記周辺明度平均値ごとに、前記周辺明度平均値から前記明度平均値を減じた絶対値の合計値を求めるエッジ検出部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記バッファ部では、前記注目画素が中心に配置され、前記周囲画素群は前記水平方向および前記垂直方向に、画素が同数配置されてなることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理であって、
    画像データはベイヤー配列の画像データで構成され、
    前記バッファ部は、前記注目画素を中心にして、前記画像データの画素群を5行5列で格納することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記エッジ検出部の出力に対し、画素値に依存するノイズを打ち消して補正する補正演算部を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記補正演算部は、
    前記周辺画素群から最大値および最小値を除外する最大値最小値除外部と、
    前記最大値最小値除外部の出力の平均値を演算する平均値演算部と、
    前記平均値の平方根の逆数に第1定数を乗じた補正値を生成する補正値生成部と、
    前記エッジ検出部の出力に対し、前記補正値を乗じる乗算部と、
    を含む
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記補正演算部は、
    前記周辺画素群から最大値および最小値を除外する最大値最小値除外部と、
    前記最大値最小値除外部からの結果の平均値を演算する平均値演算部と、
    前記平均値に負の第2定数を乗じ、第3定数を加算した補正値を生成する補正値生成部と、
    前記エッジ検出部の出力に対し、前記補正値を乗じる乗算部と、
    を含む
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記補正値生成部は、予め演算された前記補正値が格納され、前記平均値に応じて、対応する前記補正値を取り出すルックアップテーブルを含む
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、
    前記補正値生成部は、前記平均値に応じて、前記補正値を演算する補正値演算部を含むことを特徴とする画像処理装置。
  9. 画像処理の対象とする注目画素と前記注目画素の周囲の画素の集合である周囲画素群とを水平方向および垂直方向にわたり格納するステップと、
    前記周囲画素群の平均値である明度平均値を求めるステップと、
    前記周囲画素群の一部であって、前記周囲画素群のうちから基本三原色を網羅する画素の組み合わせを取り、組み合わされた画素の平均値である周辺明度平均値を、各々の組み合わせごとに求めるステップと、
    各々の前記周辺明度平均値ごとに、前記周辺明度平均値から前記明度平均値を減じた絶対値の合計値を求めるステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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