JP5038171B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関用点火コイルに適用され、特にケース内にイグナイタを収容する内燃機関用点火コイルであって、イグナイタと点火コイル部の配置に特徴を有する点火コイルに関するものである。
従来の内燃機関用点火コイルの断面図を図9に、当該点火コイルのイグナイタ周囲の拡大図を図10に、前記図9の概略回路図を図11にそれぞれ示す。図9から図11において、点火コイル10は、1次ボビン11に1次導線を巻き廻した1次コイル12と、その外周に2次ボビン13に2次導線を巻き廻した2次コイル14が配置され、前記1次コイル12と、前記2次コイル14とで構成されるコイル組立体15と、1次コイル12に通電される電流をスイッチング制御し外装が直方体で構成されたイグナイタ20とが、ケース24内に収納されている。前記イグナイタ20は、2次コイル14と対向するイグナイタ面が前記2次コイル14の軸方向に平行に配設され、また前記ケース24開口には、点火信号や電源を入力するコネクター端子31を備えたコネクター30が設けられている。
前記1次ボビン11内部に貫通する珪素鋼板の薄板を積層し形成した鉄芯22は、前記コイル組立体15の外周にも磁気回路的に連続して配置され、コイル組立体15と共に一部埋設され、エポキシ樹脂等の絶縁注型材23を注入硬化させることで一体化されている。前記2次コイル14の低圧側端部18は、1次コイル12の低圧側端部16と電気的に接続されており、前記2次コイル14の高圧側端部19は、発生した30〜40kVの高電圧を配電する高圧タワー部25内の高圧端子26を経由して点火プラグ28に接続される。
また前記イグナイタ20は、図示しないスイッチング制御回路等を収容し、これを熱硬化性のモールド材でトランスファーモールドしてパッケージングした構造であり、外部とを電気的に接続するコネクタ30を備え、前記イグナイタ20のベース側(B)にはエンジンのECU(点火信号発生回路)から点火信号が入力され、コレクタ側(C)は前記1次コイル12の高圧側端部と半田等で電気的接続がされ、エミッタ側(E)はグランド電位と電気的接続がされる。また点火コイル10は小型化の要求により、最適な設計思想を基に、部品サイズ、部品位置、絶縁距離などは最小で最大性能を発揮するよう形成されていた。
上記点火コイル10の動作は、点火タイミングにで、点火信号発生回路より前記イグナイタ20のベース側(B)に点火信号が入力されることで、バッテリー電源の+より1次コイル12に1次電流が流れ込み、磁界を発生させ、発生した磁界は鉄芯22に保持される。次に前記イグナイタ20のベース側(B)の点火信号が遮断されると、前記1次コイル12に流れていた1次電流も遮断され、1次コイル12と2次コイル14の巻数比に応じたおよそ30〜40kVのマイナス高電圧が2次コイル14に励起され2次コイル14の高圧側端部19と電気的に接続された点火プラグ28に配電される。
上述のような点火コイルは、特開2000−294437号公報(特許文献1)に開示されており、上記従来技術では各点火プラグ毎に個別に高電圧を供給する点火コイルとなっている。また、他の例として、特許文献1では点火コイルと同数の点火プラグが必要であるが、一つの点火コイルで二つの点火プラグに高電圧を供給するいわゆる同時点火コイルも提案されている。
特開2000−294437号
しかしながら、上述のような従来の点火コイルにおいては、イグナイタ20の動作不具合に起因して、点火コイル10が誤動作してしまう問題が確認されている。当該問題について本願発明者が解析を行ったところ、次のような結論に至った。すなわち、特許文献1のように一つの高電圧出力を有する点火コイルにおいては、コイル動作によって2次コイル14にコイルマイナス高電圧が発生し、特に、2次コイル14の周囲がマイナス高電位となる。このような現象は、プラス放電とマイナス放電を交互に行う同時点火コイルでは発生しない。
ところが、特許文献1に示す点火コイルでは、2次コイル14の側面側からのマイナス高電位の影響により、前記イグナイタ20のモールド材表面にプラス電荷(イオン)が帯電し、これよりイグナイタ20のIC20a表面上にはその逆極性のマイナス電荷(イオン)が帯電するためこのマイナスイオンがイグナイタ20のIC20a表面上の絶縁層に溜まり反転層(寄生抵抗)を形成する形になる。そこを通って電流が流れ、信号ラインにリークが発生する。このリークがイグナイタ20の動作不具合を起こし、これより点火コイルが誤動作を引き起こすことになる。
また昨今は、小型化したイグナイタ20が要求され、イグナイタ20のICをパッケージするモールド材21の肉厚が薄く、小型化したイグナイタ20を使用すれば、より点火コイル部からの影響を受けやすくなり、これによって点火コイルの誤動作が増える要因となっている。
上記課題を解決するために本発明では次の構成とする。すなわち請求項1では、ケース内に鉄芯と当該鉄芯と同軸的に配置される1次コイルと2次コイルと当該1次コイルの電流を通電遮断するスイッチング素子を備えるイグナイタとを収容すると共に、当該ケース内には絶縁注型材が注入され、前記1次コイルの低圧側端部と前記2次コイルの低圧側端部とが電気的に接続され、前記イグナイタと前記2次コイルとの間に低電位の導電部材を備えた内燃機関用点火コイルにおいて、前記低電位の導電部材はコの字状平板で形成されるとともに当該コの字状平板のばね力によりイグナイタに固定され、また前記低電位の導電部材はイグナイタのコレクタ端子と電気的に接続する接触用凸部を有し、前記イグナイタの表面をコレクタ電位と同じ電位とするように構成されたことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
請求項1に係る発明の構成によれば、イグナイタと2次コイルとは少なくとも低電位の導電部材と絶縁注型材との両方の部材を介して配置されていることで、コイル動作によって2次コイルに発生するコイルマイナス高電位の影響を、イグナイタまで及ぼさずイグナイタの動作不具合を起こすイグナイタのIC表面に反転層(寄生抵抗)を形成することなく、これより点火コイルが誤動作を生じさせない。
また、前記導電部材は低電位の端子と接続されることで前記導電部材は低電位となり、イグナイタの動作不具合を起こすイグナイタのIC表面に反転層(寄生抵抗)を形成することなく、これより点火コイルが誤動作を生じさせない。
また、前記導電部材は、イグナイタの2面に接触している遮蔽部を有すると共に、当該導電部材はイグナイタへ取り付け可能な如く弾性力を有した固定部と、イグナイタの外部とを電気的に接続するイグナイタ端子と接触する接触部と、を有したことで、コイル動作によって2次コイルに発生するコイルマイナス高電位から、前記イグナイタを遮蔽し、簡単な構成でイグナイタに固定でき、また半田若しくは溶接による電気的接続することなく、イグナイタ端子と接触することができる。
図1に本発明の技術を適用した実施例1を表す内燃機関用点火コイルの上視図を示し、また図2に本発明の技術を適用した実施例1の導電部材の図を示し、また図3に本発明の技術を適用した実施例1の導電部材とイグナイタの組み図を示し、また図4に本発明の技術を適用した実施例1の端子台とケースの組み図を示し、また図5に本発明の技術を適用した実施例2を表す内燃機関用点火コイルの上視図を示し、また図6に本発明の技術を適用した実施例2の導電部材の図を示し、また図7に本発明の技術を適用した実施例2のケースと導電部材の組み図を示し、また図8に本発明の技術を適用した実施例2の端子台とケースの組み図を示す。以下に実施例を用いて説明する。
実施例1として、図1に示す点火コイルの断面図において、絶縁性樹脂で構成されたケース124と、当該ケース124内に、鉄芯122と、鉄芯122と同軸的に1次コイル112と、2次コイル114と、1次コイル112に通電される電流をスイッチング制御し直方体で構成されたイグナイタ120と、を収容し、ケース124を図示しない絶縁注型材で封止し、前記1次コイル112の低圧側端部116と、前記2次コイル114の低圧側端部118とが電気的に接続された内燃機関用点火コイルであり、前記イグナイタ120は、2次コイルと対向するイグナイタ面132が前記2次コイル114の軸方向に平行であり、前記2次コイル114の高圧側端部19と、前記イグナイタ120の特に2次コイルと対向するイグナイタ面132の間に低電位の導電部材133が、イグナイタ→低電位の導電部材→2次コイルの順に配置されて介在する。また前記ケース124開口には、点火信号や電源を入力するコネクター端子131を備えたコネクター130が設けられている。前記2次コイル114の高圧側端部19は、発生した高電圧を配電する高圧タワー部125内の高圧端子126を経由して点火プラグ28に接続される。
また図2乃至図3において、前記導電部材133は、表面処理として錫メッキを施され、鉄、真鍮、銅プレートなどの電気導電性を示す厚さ0.3mmの薄い金属部材で構成される。また導電部材133は、直方体で構成されたイグナイタ120の三面を覆うように、互いが対向するよう平板状の長面134と短面135を有して、対向する長面134と短面135とを連続して接続する接続板136とで接続されたコの字状平板が構成される。前記長面134と前記短面135との距離は、2次コイルと対向するイグナイタ面から他方のイグナイタ面までの距離すなわちイグナイタ外郭の肉厚137と同等かやや短くなっている。したがって前記イグナイタ120の3面を覆う遮蔽部を構成する。さらに前記導電部材133の前記短面135に固定用凸部138が前記長面134側方向に断面椀状に突出して形成される。
上記のような形状で前記導電部材133は、長面134と短面135のコの字状平板によるばね力により、前記イグナイタ120側に固定される。また前記接続板136には、イグナイタ120のコレクタ端子140に対してばね力により接触できるよう接触用凸部139が、前記接続板136面から垂直に伸びる面が、先の固定用凸部138と同様、前記長面134側方向に断面椀状に突出して形成される。また前記導電部材133が前記イグナイタ120側に固定されるとき、前記イグナイタ120の外部とを電気的に接続するイグナイタ120端子と前記導電部材133は、半田や溶接などは使用せずとも、固定と電気的接続が確保され、前記導電部材133は、コレクタ端子140と接続されることで低電位となる。
また前記イグナイタ120には、図示しないが2次コイルと対向するイグナイタ面の一方に、前記固定用凸部138との嵌合部として陥没した断面椀状凹部が前記固定用凸部138よりやや径小にして形成されている場合がある。この場合この断面椀状凹部に、突出した前記固定用凸部138が嵌合することで、その径の差異により、さらに強固で正確に、導電部材133は前記イグナイタ120に固定される。
また前記導電部材133を固定した前記イグナイタ120は、図4のごとく点火信号や電源を入力するコネクター端子131を備えた端子台141と電気的接続され、前記ケース124に設けられた前記コネクター130に前記コネクター端子131を挿入するよう組み立てられる。
また前記導電部材133によって、コイル動作によって2次コイルに発生するコイルマイナス高電位の影響を、イグナイタまで及ぼさないよう、2次コイルと、2次コイルと対向するイグナイタ面との間が低電位となることが望ましい。このため前記導電部材133は、前記1次コイル112の低圧側端部116と電気的に接続されていてもよいし、前記イグナイタ120のエミッタ端子と電気的に接続されていてもよいし、また内燃機関のグランド電位と電気的に接続されていてもよい。その他にも前記導電部材133は、2次コイルと、2次コイルと対向するイグナイタ面との間が低電位とするように電気的接続されるものであればどのような構成でもよい。要は、300〜500V程度のコレクタ電位とほぼ同程度以下であるような低電位の導電部材133により、2次コイルと対向するイグナイタ面を2次コイル114から遮蔽できるものであればどのような構成でもよい。
また導電部材として別の構成も適用し得る。本発明の実施例2に示すように、本発明の内燃機関用点火コイルは、図5乃至図6において、導電部材142は、表面処理として錫メッキを施され、鉄、真鍮、銅プレートなどの電気導電性を示す厚さ0.3mmの薄い金属部材で構成される。導電部材142は、2次コイルと対向するイグナイタ面132を覆うように、大きさは同等か、完全に2次コイルと対向するイグナイタ面132のみを覆うことができるようにやや大きい面積の平板部142aと、当該平板部142aの面角を延設し、ここからイグナイタ120のコレクタ端子140と電気的接続を行う接続部143を前記平板部142aの面方向と垂直な面方向を有するよう突設され、当該接続部143先端を幅少となる接続突起A144が構成される。
また前記導電部材142は、嵌合部としての前記接続突起A144が、イグナイタ120のコレクタ端子140と電気的接続される。具体的には図7のごとく導電部材142は、ケース124内のイグナイタ120収容部の2次コイル114側の内周壁に前記平板部142aが沿うように、前記接続突起A144をケース124開口側に向けて配置される。さらに図5と図8に示すよう前記導電部材142の接続突起A144は、こののち、点火信号や電源を入力するコネクター端子131と電気的接続されたイグナイタ120とのアッセン体である端子台162のケース124への挿入の際にイグナイタ120のコレクタ端子140に開口した前記接続突起A144と嵌合する前記接続突起A144の幅と同等径かやや幅広の径の被嵌合孔145に挿入嵌合される。これを第1の嵌合箇所163とする。なお、前記イグナイタ120のコレクタ端子140には、前記被嵌合孔145に隣接して、1次コイル112の高圧側の端子146に開口した被嵌合孔147と嵌合する接続部150が配設され、当該接続部150は先端幅少となる嵌合部としての接続突起B161が構成される。前記接続突起B161は、次に1次コイル112と2次コイル114がケース124に挿入される際に、前記被嵌合孔147と嵌合する。これを第2の嵌合箇所164とする。そして、第1の嵌合箇所163と第2の嵌合箇所164は半田により固定と電気的接続される。こうして前記導電部材142は、コレクタ端子140と電気的接続され、低電位の導電部材142により、2次コイルと対向するイグナイタ面を2次コイル114から遮蔽できる。
前述した第1の嵌合箇所163と第2の嵌合箇所164とは、近接若しくは同位置にあることが好ましい。本実施例を採用することで、大幅な工程改造することなく、第1の嵌合箇所163または第2の嵌合箇所164における端子の固定と電気的接続は、従来工程での組み立て設備を流用することができる。第1の嵌合箇所163と第2の嵌合箇所164が、近接若しくは同位置にあることで、接続箇所を集約でき、従来工程での組み立てを利用した、コレクタ端子で導電部材も同時に半田接続するといった工程が可能となる。
また前記イグナイタ120のコレクタ端子140と前記導電部材142は、溶接により固定されていてもよい。第1の嵌合箇所163、または第2の嵌合箇所164において、端子同士の固定と電気的接続できる方法であれば、どのような方法も本発明に適用できる。
また本発明はケース124内の閉鎖空間で、2次コイル114の高圧側とイグナイタ120との間に、低電位の導電部材142が、イグナイタ→低電位の導電部材→2次コイルの順に配置されて介在されておればよく、点火タイミングで2次コイル114の周囲がマイナス高電位となり、イグナイタ120のIC表面上の絶縁層に反転層(寄生抵抗)を形成しないように、若しくは絶縁層に反転層(寄生抵抗)を形成されても問題ない程度に、低電位の導電部材142が介在されていることが重要である。本実施例では前記導電部材142は、イグナイタ120のコレクタ端子140と固定と電気的接続されていたが、導電部材142は、前記1次コイル112の低圧側端部116と電気的に接続されていてもよいし、前記イグナイタ120のエミッタ端子と電気的に接続されていてもよいし、また内燃機関のグランド電位と電気的に接続されていてもよい。その他にも前記導電部材142は、低電位と電気的接続されるものであればどのような構成でもよい。したがって、ケース124内の2次コイル114位置、イグナイタ120と導電部材142の位置関係は、先の理論に照らし合わせて適用される。よって、可能であれば2次コイル114全体を、低電位の導電部材で覆うことで遮蔽してもよく、要は高電圧側から放射される電位を遮蔽できればよい。
またイグナイタは、外装として隣接する面が直角に交わる立体図形である直方体に限らず、2次コイルと対向するイグナイタ面があるものであれば多面体でもよい。
また本実施例の点火コイルは、イグナイタ20がIC20aの外装を熱硬化性のモールド材21でトランスファーモールドしてパッケージングした構造であり、これをケース124内にコイル体115と共に、エポキシ樹脂等の絶縁注型材23で注入硬化させ一体化された構成であるが、これに限定されない。たとえば、イグナイタは、ICが熱硬化性のモールド材でトランスファーモールドしてパッケージングされておらず、ICをケース内にコイル体と共に、絶縁注型材で注入硬化させ一体化する構成の点火コイルでもよい。この場合のイグナイタは、ICが絶縁注型材でパッケージングされた構造であり、コイル動作によって、エポキシ樹脂表面にプラス電荷(イオン)が帯電する。これによるイグナイタのICの不具合を、低電位の導電部材が、イグナイタ→低電位の導電部材→絶縁注型材→2次コイルの順に配置されていることで、イグナイタの動作不具合を起こすイグナイタのIC表面に反転層(寄生抵抗)を形成することなく、これより点火コイルが誤動作を生じさせない。
また先に記載したようにイグナイタと2次コイルとの間には、絶縁注型材が介在しているが、その他の部材が、イグナイタと2次コイルとの間に介在していたとしても、低電位の導電部材が、イグナイタ→低電位の導電部材→絶縁注型材→その他の部材→2次コイルの順に配置されていることで、イグナイタの動作不具合を起こすイグナイタのIC表面に反転層(寄生抵抗)を形成することなく、これより点火コイルが誤動作を生じさせない。
以上のように、実施例を述べたが本発明はこれに限定されることはない。本発明の精神を逸脱しない範囲において、低電位の導電部材は、当業者がとりうるあらゆる形状、位置、材質、サイズ、電気的接続方法が採用される。本発明を適用することで、容易に小型化を達成でき、信頼性の高い内燃機関用点火コイルを安価に提供することができる。
本発明の技術を適用した実施例1を表す内燃機関用点火コイルの上視図である。 本発明の技術を適用した実施例1の導電部材の図である。 本発明の技術を適用した実施例1の導電部材とイグナイタの組み図である。 本発明の技術を適用した実施例1の端子台とケースの組み図である。 本発明の技術を適用した実施例2を表す内燃機関用点火コイルの上視図である。 本発明の技術を適用した実施例2の導電部材の図である。 本発明の技術を適用した実施例2のケースと導電部材の組み図である。 本発明の技術を適用した実施例2の端子台とケースの組み図である。 従来の技術による内燃機関用点火コイルの断面図である。 従来の技術による内燃機関用点火コイルのイグナイタ周囲の拡大を表す断面図である。 図9の点火コイルの回路図である。
10、100 点火コイル
11 1次ボビン
12、112 1次コイル
13 2次ボビン
14、114 2次コイル
15、115 コイル組立体
16、116 1次コイルの低圧側端部
17 1次コイルの高圧側端部
18、118 2次コイルの低圧側端部
19 2次コイルの高圧側端部
20、120 イグナイタ
20a イグナイタのIC
21 モールド材
22、122 鉄芯
23 絶縁注型材
24、124 ケース
25、125 高圧タワー部
26、126 高圧端子
27 バッテリー電源
28 点火プラグ
29、129 半田
30、130 コネクター
31、131 コネクター端子
132 イグナイタ面
133、142 導電部材
134 長面
135 短面
136 接続板
137 イグナイタ外郭の肉厚
138 固定用凸部
139 接触用凸部
140 イグナイタのコレクタ端子
141、162 端子台
143、150 接続部
144 接続突起A
145、147 被嵌合孔
146 1次コイルの高圧側の端子
161 接続突起B
163 第1の嵌合箇所
164 第2の嵌合箇所

Claims (1)

  1. ケース内に鉄芯と当該鉄芯と同軸的に配置される1次コイルと2次コイルと当該1次コイルの電流を通電遮断するスイッチング素子を備えるイグナイタとを収容すると共に、当該ケース内には絶縁注型材が注入され、前記1次コイルの低圧側端部と前記2次コイルの低圧側端部とが電気的に接続され、前記イグナイタと前記2次コイルとの間に低電位の導電部材を備えた内燃機関用点火コイルにおいて、前記低電位の導電部材はコの字状平板で形成されるとともに当該コの字状平板のばね力によりイグナイタに固定され、また前記低電位の導電部材はイグナイタのコレクタ端子と電気的に接続する接触用凸部を有し、前記イグナイタの表面をコレクタ電位と同じ電位とするように構成されたことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
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