JP5035943B2 - 複数電極アレイの端部エフェクタアセンブリを備える双極性鉗子 - Google Patents

複数電極アレイの端部エフェクタアセンブリを備える双極性鉗子 Download PDF

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(背景)
本開示は、開放および/または内視鏡外科的手順のために用いられる鉗子に関する。より詳細には、本開示は、組織治癒を促進するためにマイクロシール軟組織に機械的クランプ圧力および電気外科用電流の特有の組み合わせを付与する鉗子に関する。
(技術分野)
血管鉗子または鉗子は、血管を締め付けるためにその顎間の機械的作用を用いる簡単なペンチ様ツールであり、そして組織を握り、解剖し、および/またはクランプするために開放外科的手順で一般に用いられている。電気外科用鉗子は、機械的なクランプする作用、および電気的エネルギーの両方を利用して、組織および血管を加熱することより止血を行い、組織を凝固、焼灼および/またはシールする。各対向する顎部材の電極は、顎部材が組織を握るとき、電気エネルギーがこの組織を通って選択的に移され得るように、異なる電位に荷電される。外科医は、電極間および上記組織を通って印加される電気外科用エネルギーの強度、周波数および持続時間を制御することにより、焼灼、凝固/乾燥および/または単に出血を減少または遅延のいずれかを行い得る。
本明細書における目的には、用語「焼灼」は、組織を破壊するための熱の使用として規定される(「ジアテルミー」または「電気ジアテルミー」とも呼ばれる)。用語「凝固」は、組織を乾燥するプロセスとして規定され、ここで、この組織の細胞は破壊され、かつ乾燥される。「血管シーリング」は、上記組織中のコラーゲン、エラスチンおよび基底物質を液化し、それは、対向する組織構造(管腔の対向する壁)間の有意に減少した境界をもつ融合塊に再編成されるプロセスとして規定される。小血管の凝固は、通常、それらを永久的に閉鎖するに十分である。より大きな血管または組織は、永久的な閉鎖を確実にするたにシールされる必要がある。
同時所有され、Dycusらによって2001年4月6日に出願され、「血管シーラーおよび分割器」と題する、米国出願番号PCT出願第PCT/US01/11340号、Tetzlaffらによって2002年4月5日に出願され、「血管シーリング器具」と題する米国出願番号第10/116,824号、およびTetzlaffらによって2001年4月6日に出願され、「血管シーリング器具」と題するPCT出願番号第PCT/US01/11420号は、組織または血管、特に大血管を効率的にシールするために、以下の2つの優勢な機械的パラメーターを正確に制御されなければならないことを教示している:1)血管に付与される圧力;および2)表面(電極)に接触する伝導性組織間のギャップ距離。認識され得るように、これらのパラメーターの両方は、シールされる血管または組織の厚みによって影響される。圧力の正確な付与は、以下のいくつかの理由のために重要である:血管の壁を向かい合わせるため;組織を通る十分な電気外科用エネルギーを可能にする十分に低い値に組織インピーダンスを減少するため;組織加熱の間膨張力に打ち勝つため;良好なシールの指標である端部組織厚みに寄与するため。代表的なシールされた血管壁は、0.001インチと0.006インチとの間で最適であることが決定された。この範囲未満では、シールはちぎれ、そしてこの範囲を超えると管腔は適正または効率的にシールされない可能性がある。
より小さな血管に対し、付与される圧力は、関係がより少なくなり、そして電気的に伝導性の表面間のギャップ距離が、効率的なシーリングのためにより重要になる。換言すれば、2つの電気的に導電性の表面が作動の間に触れる機会は、組織厚みおよび血管がより小さくなるとき増加する。
認識され得るように、血管を、焼灼、凝固またはシールするとき、2つの対向する顎部材の間に配置された組織は本質的に破壊される(例えば、焼灼および凝固で、加熱され、破壊され、および/または乾燥され、そして血管シーリングにより単一塊に融合される)。その他の公知の電気外科用器具は、機械的および/または電気機械的様式で組織を単に切断し、そしてそれ故、組織生存率をまた破壊するブレード部材またはせん断部材を含む。
大きな、軟組織(例えば、肺、腸、リンパ管など)を電気外科的に処置し、治癒を促進することを試みる場合、上記で同定された外科的処置は、一般に、各事例において、組織またはその重要な部分は、所望の外科的効果、焼灼、凝固および/またはシーリングを生成するために本質的に破壊されるという事実に起因して、一般に、実施不能である。その結果として、上記組織は、処置部位を横切ってもはや生存せず、すなわち、血管形成のために組織を横切る実現可能な経路は残らない。
従って、組織治癒を促進するために処置領域を横切る組織生存を維持しながら、組織を効率的に処置する電気外科用鉗子を開発する必要性が存在している。
破裂強度試験の間、融合部位の周への流体の進入を最小にするために融合部位において流体の流れまたは増加した圧力に対する抵抗を増加することによって、組織融合におけるシーリング強度を向上する必要性もまた存在する。
さらに、シーリング時間を減少するため、そして組織乾燥およびシール強度を増加するために、電流密度を増加するように、電流機構制限を超えて、現存する電気外科用鉗子の顎を延ばす必要性が存在している。
(発明の要旨)
(項目1)双極性電気外科用鉗子であって:
第1および第2の対向する顎部材であって、それにともなう内側に面する個々の表面を有し、組織を受容する開放位置と、該内側に面する表面間に組織を係合する閉鎖位置との間の相対移動のために適合された第1および第2の顎部材を備え;
該第1および第2の顎部材の各々が、それらの内側に面する表面上に複数の電極を含み、該第1の顎部材の複数の電極が、該第2の顎部材の複数の電極と実質的に垂直の位置決めで配置され;
該複数の電極の各々が、電気外科用エネルギーの供給源に接続される形態である、双極性電気外科用鉗子。
(項目2)少なくとも1つの顎部材上の電極が対にグループ化され、そして各個々の対が、対向する顎部材上の少なくとも1つの電極と整列する、項目1に記載の双極性電気外科用鉗子。
(項目3)前記各顎部材上の電極が対にグループ化され、各顎部材上の電極の各対が、前記対向する顎部材上の対応する対の電極と実質的に垂直の位置決めで配置される、項目1に記載の双極性電気外科用鉗子。
(項目4)一連のリードが、各電極を、電気外科用電源に、それらの間に接続された少なくとも1つのマルチプレクサを経由して接続される、項目1に記載の双極性電気外科用鉗子。
(項目5)前記一連のリードが、前記マルチプレクサに連結され、そして該マルチプレクサが各電極への電気外科用エネルギーを制御する、項目4に記載の双極性電気外科用鉗子。
(項目6)前記マルチプレクサが、各電極への電気外科エネルギーの電流密度および作動シークエンスの少なくとも1つを制御する、項目5に記載の双極性電気外科用鉗子。
(項目7)前記複数の電極が、各顎部材上で互いに対してずれた配列の形態である、項目1に記載の双極性電気外科用鉗子。
(項目8)双極性電気外科用鉗子で組織をシールする方法であって:
各々がその上に配置された複数の電極を含む対向する内側に面する表面を含む第1および第2の顎部材を備えた端部エフェクターアセンブリを有する鉗子を提供する工程であって、該第1の顎部材の内側に面する表面上の複数の電極が、該第2の顎部材の内側に面する表面上の複数の電極と実質的に垂直位置決めにあり、対向する電極対を形成し、各電極が個々に電気外科用エネルギーの供給源の形態とされる工程;
該顎部材の間に組織を握る工程;および
各電極の作動を制御するアルゴリズムに従って該電極に電気外科用エネルギーを選択的に付与する工程、を包含する、方法。
(項目9)対向する電極対の少なくとも1つへの電気外科用エネルギーを減少する工程;および
他の対向する電極対の少なくとも1つへの電気外科用エネルギーを増加する工程、をさらに包含する、項目8に記載の組織をシールする方法。
(項目10)前記端部エフェクターアセンブリの遠位端から該端部エフェクターアセンブリの近位端まで個々の対向する電極対に沿って次第に進行することによって電気外科用エネルギーを付与する工程をさらに包含する、項目9に記載の組織をシールする方法。
融合部位における、組織シール領域を通る流体の流れまたは増加する圧力状態に対する抵抗を増加し、組織シール一体性を増加するために、複数の流路を有する電極表面の構成の顎部材を有する双極性電気外科用鉗子を提供することが本開示の目的である。
先行技術の顎部材より長い顎部材を提供することにより電流密度を維持または増加しながら、双極性電気外科用鉗子の機械的許容誤差要求を減少することが本開示の目的である。
各顎部材上に、各個々の対の対応または対電極に付与される作動シークエンスおよび電気外科用エネルギーが、組織乾燥の間に組織の圧力を維持または増加するために変動され得、それによって組織シール一体性を増加するように、個々の対の対応または対電極のアレイを形成するために、各顎部材上に複数の電極を有する双極性電気外科用鉗子を提供することが本開示の目的である。
本開示は、双極性電気外科用鉗子に関し、これは、第1および第2の対向する顎部材を備え、この顎部材は、それにともなう内側に面する個々の表面を有する。第1および第2の顎部材は、組織を受容する開放位置と、内側に面する表面間に組織を係合する閉鎖位置との間の相対移動のために適合されている。第1および第2の顎部材の各々は、それらの内側に面する表面上に複数の電極を含む。第1の顎部材の複数の電極は、第2の顎部材の複数の電極と実質的に垂直の位置決めで配置され、複数の電極の各々が、電気外科用エネルギーの供給源に接続される形態である。
1つの実施形態では、少なくとも1つの顎部材上の電極は、対にグループ化され、そして各個々の対は、少なくとも1つの電極とともに対向する顎部材上に整列され得る。各顎部材上の電極の各対は、対向する顎部材上の電極の対応する対と実質的に垂直の位置決めで配置され得る。一連のリード(配線)が、各電極を、電気外科用電源に、それらの間に接続された少なくとも1つのマルチプレクサを経由して接続され得る。この一連のリードは、このマルチプレクサに接続され得、そしてこのマルチプレクサは、各電極への電気外科用エネルギーを制御する。マルチプレクサは、各電極への電気外科用エネルギーの電流密度および作動シークエンスの少なくとも1つを制御し得る。上記複数の電極は、各顎部材上で互いに対してずれた(staggered)配列の形態であり得る。
本開示はまた、双極性電気外科用鉗子で組織をシールする方法に関する。この方法は、各々がその上に配置された複数の電極を含む、対抗する内方に面する表面を含む第1および第2の顎部材をもつ端部エフェクターアセンブリを有する鉗子を提供する工程を包含する。上記第1の顎部材の内方に面する表面上の複数の電極は、上記第2の顎部材の内方に面する表面上の複数の電極と実質的に垂直の位置決めにあり、対向する電極対を形成する。各電極は、電気外科用エネルギーの供給源に個々に組み込まれている。さらに、上記方法は、顎部材間に組織を握る工程、および各電極の作動を制御するアルゴリズムに従って、上記電極に電気外科用エネルギーを選択的に付与する工程を含む。
1つの実施形態では、上記の方法は、上記対向する電極対の少なくとも1つへの電気外科用エネルギーを減少する工程;および少なくとも1つの他方の対向する電極対への電気外科用エネルギーを増加する工程をさらに包含し得る。さらに、上記の方法は、上記端部エフェクターアセンブリの遠位端から上記端部エフェクターアセンブリの近位端まで、個々の対向する電極対に沿って次第に進めることにより電気外科用エネルギーを付与する工程をさらに含む。
本発明の器具の種々の実施形態は、図面を参照して本明細書中に記載される。
(詳細な説明)
本出願は、参考として本明細書中に、ともに所有され、同時に出願され、同時係属中のSherwood Services AGによる「組織融合のための電極アセンブリ」と題する、日本国特許出願第 号(代理人書類番号:F1−05M44B6Q)のその全体を援用する。
ここで、図1Aを参照して、種々の外科的手順との使用のための双極性鉗子10が示される。鉗子10は、一般に、互いに協働して、組織600を握りかつシールする(図5A〜5Cを参照のこと)、ハウジング20、ハンドルアセンブリ30、回転アセンブリ80、作動アセンブリ70および電極アセンブリ110を含む。大部分の図面は、内視鏡外科的手順と組合せた使用のための双極性鉗子10を描写しているが、開放鉗子200はまた、伝統的な開放外科的手順と組合せた使用のために企図され、そして図1Bに例として示され、そして以下に説明される。本明細書の目的には、内視鏡器具または開放器具のいずれかが、本明細書中に記載される電極アセンブリとともに利用され得る。自明なことに、異なる電気的連結および機械的連結および考慮が、各特定のタイプの器具に適用されるが、電極アンブリおよびその作動特徴に関する新規な局面は、開放または内視鏡設計の両方に関してほぼ一致したままである。
より詳細には、鉗子10は、顎アセンブリ110を機械的に係合するような寸法の鉛遠位端14およびハウジング20を機械的に係合する近位端16を有するシャフト12を含む。このシャフト12は、その遠位端14で分岐され得、顎アセンブリ110を受容する。シャフト12の近位端16は、回転アセンブリ80を機械的に係合し、顎部材110の回転を容易にする。図面および以下の説明で、用語「近位」は、伝統的であるように、使用者により近い鉗子10の端部をいい、その一方、用語「遠位」は、使用者からより遠い端部をいう。
鉗子10はまた、この鉗子10を電気外科用エネルギーの供給源、例えば、電気外科用電源350(図3Bを参照のこと)に接続する電気的インターフェースまたはプラグ300を含む。プラグ300は、一対のプロング部材302aおよび302bを含み、これらは、この鉗子10を上記電気外科用電源350に機械的および電気的に接続するような寸法である。電気ケーブル310は、プラグ300からスリーブ99に延び、これは、ケーブル310を鉗子10の強固に接続する。ケーブル310は、ハウジング20内で内部が分割され、以下により詳細に説明されるように、種々の電気供給経路を通じて顎部アセンブリ110に電気外科用エネルギーを伝達する。
ハンドルアセンブリ30は、固定ハンドル50および移動可能なハンドル40を含む。固定ハンドル50は、ハウジング20と一体に会合し、そしてハンドル40は、固定ハンドル50に対して移動可能であり、以下により詳細に説明されるように、顎アセンブリ110の一対の対向する顎部材280および282を作動する。作動アセンブリ70は、外科医によって、選択的に移動可能であり、顎アセンブリ110にエネルギーを与える。移動可能ハンドル40および作動アセンブリ70は、好ましくは、単一の構成であり、そして組み立てプロセスの間に、ハウジング20および固定ハンドル50に作動可能に連結される。
上記のように、顎アセンブリ110は、シャフト12の遠位端14に取り付けられ、そして一対の対向する顎部材280および282を含む。ハンドルアセンブリ30の移動可能なハンドル40は、顎部材280および282が、組織600に接近するために互いに対して間隔を置いて配置される開放位置から、この顎部材280および282が協働してそれらの間に組織600を握るクランプまたは閉鎖位置まで、顎部材280および282の動きを与える(図5A〜5Cを参照のこと)。
この鉗子10は、特定の目的に依存して、または特定の結果を達成するために、完全または部分的に使い捨てであるように設計され得ることが予測される。例えば、顎アセンブリ110は、シャフト12の遠位端14と選択的および離脱可能に係合可能であり得るか、そして/またはシャフト12の近位端16は、ハウジング20およびハンドルアセンブリ30と選択的おび離脱可能に係合可能であり得る。これら2つの例のいずれにおいても、鉗子10は、「部分的に使い捨て」または「休止可能」と考えられ、すなわち、新たな、または異なる顎アセンブリ110(または顎アセンブリ110およびシャフト12)が、必要に応じて古い顎アセンブリ110を選択的に置換する。
図1Bおよび2に言及して、開放鉗子200は、各々がそれぞれ近位端216aおよび216b、そしてそれぞれ遠位端214aおよび214bを有する一対の細長いシャフト部分212aを含む。この鉗子200は、シャフト212a、212bの遠位端214aおよび212bにそれぞれ取り付けられる顎アセンブリ210を含む。顎アセンブリ210は、ピボットピン219の周りに回動可能に連結される対向する顎部材280および282を含む。
各シャフト212aおよび212bは、それらの近位端216aおよび216bに配置されたハンドル217aおよび217bを含み、これは、各々がそれを通じて使用者の指を受け入れるためのそれぞれ指穴218aおよび218bを規定する。認識され得るように、指穴218aおよび218bは、シャフト212aおよび212bの互いに対する移動を容易にし、これは、次いで、顎部材280および282を、この顎部材280および282が組織600に接近するために互いに対して間隔を置いた関係に配置される開放位置から、顎部材280および282が協働してそれらの間に組織600を握るクランプまたは閉鎖位置まで回動する。ラチェット230が、典型的には、顎部材280および282を、回動の間に種々の位置で互いに対して選択的にロックするために含められる。
典型的には、協働するラチェットインターフェース230にともなう各位置は、シャフト部材212aおよび212b中に特定の、すなわち、一定のひずみエネルギーを保持し、これは、次いで、顎部材280および282に特定の閉鎖力を伝達する。ラチェット230は、使用者が顎部材280と282との間で所望の閉鎖力の量を容易かつ迅速に確かめ、かつ制御することを可能にする目盛またはその他の可視的な標識を含み得ることが想定される。
シャフトの1つ、例えば、212bは、鉗子200を電気外科用電源350(図3B)のような電気外科用エネルギーの供給源に接続するように設計されている近位シャフトコネクター/フランジ221を含む。より詳細には、フランジ221は、電気外科用ケーブル310を、鉗子200に、使用者が必要に応じて電気外科用エネルギーを選択的に付与し得るように機械的に固定する。ケーブル310の近位端は、図1Aに関して上記に記載したような類似のプラグ300を含む。ケーブル310の内部は、電気外科用電源350から顎部材280および282に、図2に関して以下に説明されるように、異なる電位を伝導する一対のリード(配線)を収容する。
顎部材280および282は、ほぼ対称であり、そして組織600を握ることを行うため、ピボット219の周りの容易な回転を許容するよう協働する類似の構成要素を含む。各顎部材280および282は、非伝導性の組織接触表面284および286をそれぞれ含み、これらは、処置の間に組織600と係合するために協働する。
図2に最良に示されるように、電極アセンブリ210の種々の電気的接続は、好ましくは、顎部材280および282の1つまたは両方を横切って配置される電極マイクロシーリングパッド500のアレイに電気的連続性を提供するような形態である。電極マイクロシーリングパッド500のアレイからの電気的経路416、426または516、526は、好ましくは、シャフト212aおよび212b内にそれぞれ配置される対応する電気的接続(図示せず)と機械的および電気的にインターフェースされている。認識され得るように、これらの電気的経路416、426または516、526は、使い捨て器具の組み立てプロセスの間にシャフト212aおよび212bに永久的にハンダ付けされ得るか、または休止可能な器具との使用のために選択的に取外し可能である。
図4A〜4Cに最良に示されるように、上記電気的経路は、顎アセンブリ210内で複数の電極マイクロシーリングパッド500に接続される。より詳細には、第1の電気的経路526(すなわち、第1の電位を有する電気的経路)は、各電極マイクロシーリングパッド500の各リング電極522に接続される。第2の電極経路516(すなわち、第2の電位を有する電気的経路)は、各電極マイクロシーリングパッド500の各ポスト電極522に接続される。
上記電気的経路516および526は、代表的には、組織400の操作および握持の間、互いに対して顎部材280および282の移動を妨げない。同様に、顎部材280および282の移動は、上記電気的経路516および526またはそれらの個々の接続517、527を不必要にひずませない。
図2〜5Cに最良に見られるように、顎部材280および282の両方は、それぞれ、それらの実質的に全長の長軸方向長さに沿って配置された、非伝導性の組織接触表面284および286を含む(すなわち、各顎部材280および282の実質的に近位から遠位端まで延びる)。この非伝導性組織接触表面284および286は、その硬度および高温変動に耐える固有の能力に起因して、セラミックのような絶縁性材料から作製される。あるいは、この非伝導性組織接触表面284および286は、約300〜約600ボルトの範囲の高い比較トラッキング指数(CTI)を有する材料または材料の組み合わせから作製され得る。高CTI材料の例は、Dow Chemicalによって製造されるQUESTRA(登録商標)のようなナイロン類およびシンジオタクチックポリスチレンを含む。その他の材料、例えば、ナイロン類、シンジオタクチック−ポリスチレン(SPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド−イミド(PAI)、アクリル(PMMA)、ポリスチレン(PSおよびHIPS)、ポリエーテルスルホン(PES)、脂肪族ポリケトン、アセタール(POM)コポリマー、ポリウレタン(PUおよびTPU)、ポリフェニレン−オキシド分散物をもつナイロンおよびアクリロニトリルスチレンアクリレートがまた、単独または組合せて利用され得る。好ましくは、非伝導性組織接触表面284および286は、組織600を固定して係合および握る寸法であり、そして鋸歯(示さず)または粗くした表面を含み得、組織に接近すること、および握ることを促進する。
顎部材の1つ、例えば、282は、シーリング表面286の内側に面する表面上に配置された少なくとも1つの停止部材235a、235bを含むことが想定される(図2)。あるいは、またはさらに、1つ以上の停止部材235a、235bは、非伝導性シーリング表面284、286またはピボット219に近接して配置され得る。これら停止部材235a、235bは、マイクロシーリングプロセスの間に、対向する顎部材280と282との間でギャップ「G」を規定するように設計される(図5B)。好ましくは、マイクロシーリングの間の分離距離またはギャップ距離「G」は、約0.001インチ(約0.03ミリメートル)〜約0.006インチ(約0.016ミリメートル)の範囲内にある。1つ以上の停止部材235a、235bが、顎部材280、282の1つまたは両方の遠位端および近位端上に配置され得るか、または隣接する電極マイクロシーリングパッド500間に配置され得る。さらに、停止部材235aおよび235bは、非伝導性組織接触表面284および286と会合して一体であり得る。電極マイクロシーリングパッド500のアレイもまた、対向する顎部材280、282間の距離「G」を調節するための停止部材として作用することが想定される(図4Cを参照のこと)。
上記のように、得られるマイクロシールの有効性は、対向する顎部材280および282間に付与される圧力、各マイクロシーリング部位620(図4C)において各電極マイクロシーリングパッド500により付与される圧力、対向する顎部材280と282との間のギャップ「G」(停止部材235a、235bまたは電極マイクロシーリングパッド500のアレイのいずれかで与えられる)およびマイクロシーリングプロセスの間の電気外科的強度の制御に依存する。正確な力を付与することは、組織の壁を対向させるため;組織を通る十分な電流を可能にする十分に低い値に組織インピーダンスを減少すること;および良好なマイクロシールの指標である必要な最終組織厚みを生成することに向けて寄与することに加え、組織加熱の間の拡張の力を克服するために重要である。ギャップ距離を調節すること、および電気外科的強度を調節することは、一定のシール性質を確実にし、そして周辺組織の側方損傷の可能性を減じる。
図2に最良に示されるように、電極マイクロシーリングパッド500は、組織接触表面286および/または284に沿って、長軸方向の対となるような様式で配列される。好ましくは、2つ以上の電極マイクロシーリングパッド500が、組織接触表面286を横切って、横断方向に延び得る。図3Aおよび3Bは、本開示の1つの実施形態を示し、ここで、電極マイクロシーリングパッド500は、1の顎部材282の上に配置されたリング電極422、および他方の顎部材280上に配置されたポスト電極412を含む。このリング電極422は、その中に配置された絶縁性膜424を含み、リング電極および絶縁体アセンブリ420を形成し、そしてポスト電極422は、その周りに配置された絶縁性材料を含み、ポスト電極および絶縁体アセンブリ430を形成する。この実施形態の各ポスト電極アセンブリ430およびリング電極アセンブリ420は、ともに、1つのマイクロシーリングパッド400を規定する。円形形状として示されているけれども、リング電極422は、任意のその他の環状または包囲された形態をとり得るか、またはそれに代わって、C形状配列のような部分的に包囲された形態をとり得る。
図3Bに最良に示されるように、ポスト電極422は、顎部材280および282が組織600の周りで閉鎖される場合に、電気外科用エネルギーが、リング電極422から、組織600を通り、そしてポスト電極412まで流れるように、リング電極422に対向して同軸に中心が合う。絶縁性材料414および424は、電極412および422を隔離し、そして周辺組織に迷電流が流れることを防ぐ。あるいは、電気外科用エネルギーは、特定の目的に依存して、ポスト電極412からリング電極422に流れ得る。
図4A〜4Cは、組織600をマイクロシーリングするための、本開示に従う顎アセンブリ210の代替の実施形態を示し、ここで、各電極マイクロシーリングパッド500は、単一の顎部材、例えば、顎部材280上に配置される。より詳細に、そして図4Bに最良に示されるように、各電極マイクロシーリングパッド500は、絶縁性材料514、例えば、セラミックよって取り囲まれる内部ポスト電極512からなる。この絶縁性材料514は、次に、リング電極522によってカプセル化される。第2の絶縁性材料535(または同一の絶縁性材料514)がリング電極522を収容し、周辺組織への漂遊電流(stray current)を防ぐ。
リング電極522は、電気外科用電源350にケーブル526(またはその他の伝導性経路)によって接続され、これは、接続部527で各リング電極522に第1の電位を伝達する。ポスト電極512は、電気外科用電源350にケーブル526(またはその他の伝導性経路)によって接続され、これは、接続部517で各ポスト電極522に第2の電位を伝達する。コントローラー375(図4Bを参照のこと)は、電源350と電極512、522との間に電気的に配置され、特定の電気的パラメーター、電流インピーダンス、電圧などに依存してそれらに提供される電気外科用エネルギーを調節する。例えば、上記器具またはコントローラーは、電気外科用電源350(またはスマート回路、コンピューター、フィードバックループなど)と連絡し、電気外科用強度(波形、電流、電圧など)を自動的に調節し、マイクロシーリングプロセスを増大する1つ以上のスマートセンサー(示さず)を含み得る。このセンサーは、以下の1つ以上のパラメーターを測定またはモニターし得る:組織温度、マイクロシールにおける組織インピーダンス、組織インピーダンスの経時的変化および/または組織に印加される電力または電流の経時的変化。音響または視覚フィードバックモニター(示さず)が採用され得、全体のマイクロシールの質または有効な組織マイクロシールの終了に関する情報を外科医に運ぶ。
さらに、フレックス回路のPCB回路(示さず)が、2つの顎部材280と282との間のギャップ距離に関する情報(例えば、近接度検出器が採用され得る)、作動負荷の前およびそれらの間の2つの顎部材280と282との間のマイクロシーリング圧力(例えば、ひずみゲージが採用され得る)、作動前またはその間の組織厚み、作動の間に組織を横切るインピーダンス、作動の間の温度、作動およびマイクロシーリングの間の組織膨張の速度、を提供するために利用され得る。このPCB回路は、連続的なベースまたは電源350からの質問のいずれかで、上記パラメーターの1つ以上に関する電源350への電気的フィードバックを提供するように設計され得ることが想定される。例えば、PCB回路は、電源350から顎部材280、282への電力、電流および/または電流波形のタイプを制御するために採用され得、作動の間に周辺組織への側方損傷、例えば、処置部位からの熱拡散、組織気化および/または蒸気を減少する。利用され得る、種々の制御回路、電源およびアルゴリズムの例は、米国特許第6,228,080号および米国出願番号第10/073,761号に開示され、その両者の全体の内容は、本明細書によって本明細書中に参考として援用される。
使用においては、図5A〜5Cに描写されるように、外科医は、最初、対向する顎部材280と282との間に組織に接近し(図5A)、そして次に、顎部材280、282をピボット219の周りに回転するように作動することによって組織を握る(図5B)。一旦、組織が握られると、外科医は、電源350を選択的に作動し、電気外科用エネルギーを、電極マイクロシーリングパッド500のアレイに供給する。より詳細には、電気外科用エネルギーは、リング電極522から、組織600を通り、そしてポスト電極512に流れる(図4Bおよび4Cを参照のこと)。その結果として、個々のマイクロシール630の断続するパターンが、組織600に沿って、かつそれを横断して生成される(図5Cを参照のこと)。この組織を横切る電極マイクロシーリングパッド500の配列は、かくマイクロシーリングパッド500と対向する顎部材282との間にある組織をシールするのみである。隣接する組織は生存したままであり、これは、認識され得るように、血液および栄養物を、シーリング部位620を通り、そして個々のマイクロシール630の間に流れることを可能にし、組織治癒を促進し、そして組織壊死の機会を減少する。閉鎖圧力「F」、ギャップ距離「G」、および電気外科用強度を選択的に調節することにより、効率的かつ一致したマイクロシール630が、多くの異なる組織タイプについて生成され得る。
選択的リング電極およびポスト電極が、作動に際し、変動する電位を有し得ることが想定される。例えば、顎部材の1つの遠位先端またはその近傍で、1つまたは一連の電極が、第1の電位に電気的に接続され得、そして対応する電極(同じ顎の上、または恐らくは対向する顎の上のいずれか)が、第2の電位に接続され得る。この顎部材の近位端に向かい、1つまたは一連の電極が第3の電位に接続され得、そして対応する電極がなお第4の電位に接続され得る。認識され得るように、これは、作動に際し、顎部材の異なる部分で起こる異なるタイプの組織治癒を可能にし得る。例えば、シーリングのタイプは、関与する組織のタイプまたは恐らくは組織の厚みを基礎にし得る。より大きな組織をシールするために、使用者は、対向する顎部材の近位部分に向かって組織をより多く握り得、そしてより小さな組織をシールするために、使用者は、顎部材の遠位部分に向かって組織をより多く握り得る。上記マイクロシーリングパッドのパターンおよび/または密度は、対向する顎部材間に組織が握られる場所に依存して、同じ顎部材に沿って、異なるタイプの組織または組織の厚みをシールするような形態であり得る。
先行する記載から、そして種々の図面を参照して、当業者は、特定の改変がまた本開示にその範囲から逸脱することなくなされ得ることを認識する。例えば、鉗子100、200を使い捨てにすることにより、鉗子100、200は、損傷されることがより少ないことが想定される。なぜなら、それは、単回使用のために意図されるのみであり、それ故、掃除または殺菌を必要としないからである。結果として、必要なマイクロシーリング構成要素、例えば、伝導性マイクロシーリングパッド500、停止部材(単数または複数)235a、235b、および絶縁性材料514、535の機能性および一貫性は、均一かつ質の良いシールを確実にする。
実験結果は、マイクロシーリングパッド112および122によって組織上に奏される圧力の大きさが、適正な手術結果を確実にし、組織生存率を維持することで重要であることを示唆する。約3kg/cm〜約16kg/cmの作動範囲内、そして、好ましくは、7kg/cm〜13kg/cmの作動範囲内の組織圧力が、種々の組織タイプおよび血管束をマイクロシールするために有効であることが示された。
1つの実施形態では、シャフト212aおよび212bは、ラチェット230のインターフェース表面の配置と組み合わせた、シャフト212aおよび212bのばね定数が、上記の作動範囲内の圧力を生じるように製造される。さらに、ラチェットインターフェースの逐次的位置は、上記の作動範囲内で対向するマイクロシーリング表面間の圧力を漸増して増加する。
顎部材280および282の外表面は、作動およびマイクロシーリングの間に、顎部材280、282(またはそれらの構成要素)と周辺組織との間の接着を減少するように設計されるニッケルをベースにした材料またはコーティングを含み得ることが想定される。さらに、シャフト部分212a、212bおよびリング217a、217bのようなその他の構成要素もまた、同一または異なる「非粘着」材料でコートされ得ることもまた想定される。好ましくは、この非粘着性材料は、平滑表面を提供し、機械的な歯の接着を防ぐクラスの材料である。
電極の一部分およびマイクロシーリングパッド400、500のその他の一部分と接触する組織もまた、非接着性材料から形成またはコートされ得ることもまた想定される。これらの組織接触表面上で利用されるとき、上記非接着性材料は、表面テクスチャー、および生物学的組織の存在下の電気的影響および腐食による表面分解に対する感受性に一部起因する粘着をなくすための最適表面エネルギーを提供する。これらの材料は、ステンレス鋼よりも優れた非粘着性質を示し、そして圧力および電気外科用エネルギーに曝すことが、組織接着により感受性の局在化された「ホットスポット」を生成し得る領域で利用される。認識され得るように、マイクロシーリングの間に組織が「粘着する」量を減少することは、この器具の全体の効率を改善する。
非接着性材料は、以下の「非接着」材料の1つ(または1つ以上の組み合わせ)から製造され得る:ニッケル−クロム、窒化クロム、The Electrolizing Corporation(オハイオ州)によって製造されるMedCoat2000、Inconel600および錫−ニッケル。インコネル600コーティングは、いわゆるConroe(テキサス州)に所在するSpecial Metals、Inc.によって製造される「超合金」である。この合金は、腐食および熱に耐性を必要とする環境中で主に用いられる。インコネル600の高ニッケル含量は、この材料を特に有機物腐食に対して耐性にする。認識され得るように、これらの性質は、高温、高RFエネルギーおよび有機物質に自然に曝される双極性電気外科用器具にとって所望される。さらに、インコネル600の抵抗は、代表的には、ベースの電極材料より高く、これは、乾燥およびマイクロシールの質をさらに増大する。
本明細書に開示される材料の1つの特定のクラスは、優れた非粘着性質を有し、そしていくつかの事例では、優れたマイクロシール性質を示した。例えば:TiN、ZrN、TiAlN、およびCrNを含むがこれらに制限されないニトリド(窒化物)コーティングは、非粘着目的のために用いられる好ましい材料である。CrNは、その全体の表面性質および最適性能に起因して非粘着目的のために特に有用であることが見出された。その他のクラスの材料もまた、全体の粘着を減少することが見出された。例えば、約5:1のNi/Cr比をもつ高ニッケル/クロム合金は、双極性器具における粘着を有意に減少することが見出された。
上記マイクロシーリングパッド400、500は、特定の目的に依存して上記顎部材280、282を横切るか、またはそれらに沿って多くの異なる形態で配列され得ることが想定される。さらに、ナイフまたは切断要素(示さず)が、特定の目的に依存して一連のマイクロシーリングパッド400、500の間の組織600を切断するために採用され得ることもまた企図される。この切断要素は、単に機械的に組織600を切断するために切断エッジを含み得るか、および/または組織600を電気外科的に切断するような形態とされ得る。
図6は、先行技術による電気外科用鉗子によりシールされた、得られる組織シールを開示し、このシール全周中への流体侵入に起因する潜在的により弱いシール領域を示す。より詳細には、大腸または小腸または任意のその他の通路または血管のような患者の身体の管腔602の組織600は、先行技術の電気外科用鉗子(図示せず)により実施された組織シール604を受ける。この組織シール604は、加熱方法によって実施され得る。この加熱方法は、制限されないで、高周波(RF)、超音波、容量性または熱電気加熱方法を含む。管腔602はほぼ中央の線軸X−X’を有する。シール604は、ほぼ、4つの連続する側面604a、604b、604cおよび604d、ならびに中央部分606の全周を有する。2つの側面604aおよび604cは、上記管腔602の中央線軸X−X’とほぼ垂直の方向に、かつ互いに平行に延び、その一方、2つの側面604bおよび604dは、上記中央線軸X−X’とほぼ平行の方向に延びる。シーリングの間に、流体608は、側面604aのような上記全周の側面に侵入し得、そして組織シール604の中央部分606に伝播され得ることが決定された。特定の組織領域における増加した流体の結果としてより弱いシールが発生し得る。
図7A〜11は、本開示の種々の実施形態を示し、これは、鉗子10との使用のための端部エフェクターアセンブリ700を含む。端部エフェクターアセンブリ700は、協働して組織を処置する顎部材710および720を含む。より詳細に、かつ図8に最良に示されるように、顎部材710は、その内方に面する表面713上に複数の電極712a、712b、712cを支持するよう設計される外側顎ハウジング716を含む。同様に、顎部材720は、その内方に面する表面723上に複数の電極722a、722b、722cを支持するような形態の外側顎ハウジング726を含む。これらの電極712a〜712cは、代表的には、互いに実質的にほぼ直の位置合わせで配置されるが、対向する電極722a、722bおよび722cは、特定の目的に依存して、互いにオフセットするか、またはずれ(すなわち直方向の位置合わせから)得る。さらに、これら電極、例えば、712a〜712cは、以下により詳細に説明されるように、顎部材710を横切るか、またはそれらに沿って、ずれ得る。
さらに、そして図7Aおよび7Bに最良に示されるように、一連のチャネル、例えば、732a〜732eまたは742a〜742eが、各顎部材710および720上に配置される種々のパターンの電極、例えば、712a〜712hおよび722a〜722hの間にそれぞれ規定され得る。これらチャネル732a〜732eまたは742a〜742eは、作動の間により良好なシールを生成すると想定される、作動の間に流体流れを制御するよう設計されることが想定される。多くの想定される実施形態が、同時に出願され、そして同時に所有され、「組織融合のための電極アセンブリ」と題する、日本国特許出願第 号(代理人書類番号:F1−05M44B6P)に記載されており、その全体の内容は、本明細書に参考として援用されている。
顎部材710および720は、図1〜5Bに関して上記に記載されたのと同様の様式で作動する。顎ハウジング716および726は、耐熱性プラスチックまたはセラミックのような電気的および熱的に絶縁性の材料から作製され得る。あるいは、セラミックまたはいわゆる「クールポリマー」(熱的に伝導性の電気的に絶縁性の材料)が、シーリングの間に顎部材710、720を横切る熱を調節するために採用され得る。
一連の個々のリード711a、711bおよび711cが、顎部材710上の個々の電極712a、712bおよび712cに連結される。別の系列のリード721a、721bおよび721cが、顎部材720上の個々の電極722a、722bおよび722cに連結される。リード711a〜711cおよび721a〜721cの近位端は、マルチプレクサ(MUX)920に接続され、これは、次に、リード910を経由して電気外科用電源500に接続される。MUX920は、各電極、例えば、712aへの電気外科用エネルギーを制御し、これは、電源500が、特定のシークエンス、特定の電流密度および/または特定の時間に関して個々の電極も712aの作動を自動的に制御することを可能にする。上記MUXはまた、使用者が、特定の目的に依存して電極、例えば、712aを選択的に制御すること、または所望の外科的結果を達成することを可能にし得る。
上記MUXが、特定のシークエンスで、電極対、例えば、712aおよび722aを、電源500のアルゴリズムによるか、または使用者により選択的に指示されるような、特定の電流密度または予備設定された時間の間、調節するような形態であり得ることが想定される。例えば、シーリングの間、最初に最も遠位の対の電極712cおよび722c、次に、他の電極対、例えば、712bおよび722b、712cおよび722cを作動し、上記顎部材710および720がいわゆる「先端が付勢された」様式で閉鎖するときに、組織を漸次シールすることが好適であり得る。顎部材710および720がいわゆる「かかと(heel)が付勢されている」様式、またはその他の特定の様式で閉鎖する形態であるとき、上記MUXは、上記電源アルゴリズムにより、電極712a〜712cおよび722a〜722cを異なって制御するように構成または調節され得る。このMUXはまた、特定の目的に依存して、異なるまたは等しくない電流密度または段階的な電流密度で1つの電極または特定の電極を作動し得る。
図7Aおよび7Bは、顎部材710が、顎部材710の内側に面する表面上に長軸方向に細片様様式で配置される一連の電極712a〜712hを含む別の実施形態を示す。例えば、1つのパターンは、一般に、伝統的なステープルパターンを刺激する。顎部材720はまた、その内側に面する表面上に配置された類似のパターンの電極(図示せず)を含む。一貫性があり、かつ効果的な端部組織シールに寄与することが知られる、多くの電極パターンが企図される。これらの想定されるパターンのいくつかは、同時に出願され、かつ同時に所有される「組織融合のための電極アセンブリ」と題する米国特許出願番号第[203−4544]で論議され、その全体の内容は、本明細書中に参考として援用されている。
上記で論議したように、各電極、例えば、712aは、上記MUX920に個々に接続されるように設計され、これは、次に、電源500から電極、例えば、712aへの電気外科用エネルギーの流れを調節する。これら電極、例えば、712aおよび712fはまた、特定の目的に依存して、ともに上記MUX920に接続され、シーリングプロセスを調節するような対の形態であり得る。さらに、そして上記で論議されたように、これら電極712a〜712fまたは電極対は、任意の想定される様式(すなわち、対合、シークエンス、電流密度、量または時間)で作動され、特定の所望の結果を達成し、かつシーリングを最適化する。
認識され得るように、作動の間、異なる電極対間の高い頻度の逐次的スイッチングがシーリングプロセスを調節し、変動する組織タイプおよび厚みに対し、一貫性があり、かつ信頼性があるシールを形成することを可能にする。上記MUX920は、上記電源500を調節し、対向する顎表面を横切り、またはそれに沿って進行する様式でシールを生成し得ることが想定される。電極の個々の対は、自動的または選択的に、逐次的に、同時に、または特定の外科的目的に適合するために任意のその他の様式で作動され得る。全体のシールの時間は、種々の電極対スイッチングアルゴリズムに起因して増加し得るが、より一貫性のある電流密度が、上記シーリングプロセスの間に、全シーリンング表面を横切り、かつそれに沿って維持され得ることが想定される。異なる電極対の間のスイッチングの頻度は、上記電源500とマルチプレクサ920との間のリードワイア中の電流変動が、対向する顎部材710および720上にそれぞれ配置された単一対の電流変動特徴に実質的に相当するようになるまで増加され得ることが想定される。
本開示の双極性鉗子は、先行技術の顎部材より長い顎部材を提供することにより、電流密度を維持または増加しながら、双極性電気外科用鉗子の機械的誤差範囲要求を減少することが想定される。例えば、そして本開示の結果として、異なる電極対および電極表面の間の高い頻度の逐次的スイッチングは、電極作動プロセスの時間分割多重化を生じ得、これは、シーリング時間を延ばしながら、60mmよりも長い長さ(今まで知られている限り、60mmは、電極長さに対する電流機構制限を表す)を有する顎部材をもつ鉗子10の設計を可能にする。例えば、60mm以上の電極長さをもつ顎部材710および720を製造することにともなう課題の1つは、いわゆる「平坦度」および「平行度」に関する要求される許容誤差が電極に沿いかつ横切って厳密に制御されなければならないことである。認識され得るように、非常に限られた電極表面平坦度および平行度許容誤差は、生産コストを増加する。認識され得るように、平坦度および平行度許容誤差は、本開示の電極形態を利用するとき、より厳格ではない。
さらに、本開示の双極性鉗子は、各顎部材上に複数の電極を有する顎部材を提供し、対応または対電極の個々の対のアレイを形成し、その結果、各電極または対応する電極(隣接または対向するかのいずれか)の各個々の対に付与される作動シークエンスおよび電気外科エネルギーが、組織シーリングの間に組織の圧力を維持または増加するように変動され、それによって組織シール一体性を増加する。
種々の先に記載の電極配列は、図1Bに示されるような開放鉗子または図1Aに示されるような内視鏡鉗子のいずれかとの使用のための形態であり得ることが企図される。当業者は、異なるが、しかし既知の電気的および機械的考慮が、開放器具を本明細書に記載されるのと同じ目的を達成するための内視鏡器具に変換するために必要であり明瞭であることを認識し得る。
図9は、本開示の電気外科用鉗子10または200によってシールされる、得られる組織シール614を開示し、このシールの全周中への流体の侵入に起因して潜在的により弱いシール領域の形成がどのようにして防がれるか、または形成の可能性が最小にされるのかを示す。より詳細には、図9に示されるシール614は、鉗子10または200が、図7A〜8の端部エフェクターアセンブリ700を含むとき形成される。大腸または小腸または任意のその他の通路もしくは血管のような患者の身体の管腔602の組織600は、加熱方法によって実施され得る。この加熱方法は、制限されないで、高周波(RF)、長音波、容量性または熱電気的加熱方法を含み得る。図6に関して先に記載されたように、管腔602は、ほぼ中央の軸線X−X’を有する。ずれた群の電極の端部エフェクターアセンブリ700によって形成されたシール614は、上記中央軸X−X’に平行または直行しているいずれかである電極間の領域で複数の可能な流れ経路616を生じる。この電極配列から得られる可能な流れ経路616は、流体流れが、712aから712hを通り、そして722aから722hを通る電極アレイにおける個々の電極間で、流れ制限チャネル732aから732eおよび742aから742eの実質的周囲にかつ実質的それを通って生じるようにする。従って、上記シール614は、先行技術の電気外科的鉗子によって形成されるシール604と比較したとき、より大きな信頼性を有する。
本開示のいくつかの実施形態を図面で示したが、本開示が、それに制限されることは意図されない。なぜなら、本開示が、当該技術分野が許容し、しかも本明細書が同様に読まれるように広いことが意図されるからである。従って、上記の説明は、制限的であるとは解釈されるべきではなく、単なる好ましい実施形態の例示としてである。当業者は、本明細書に添付された請求項の範囲および思想内でその他の改変を想定する。
双極性電気外科用鉗子は、個々の内側に面する表面をそれにともなって有する第1および第2の対向する顎部材を含む。この第1および第2の顎部材は、組織を受容するための開いた位置と、上記内側に面する表面間に組織を係合する閉じた位置との間の相対的移動のために適合されている。この第1および第2の顎部材の各々は、上記内側に面する表面上に複数の電極を含む。上記第1の顎部材の複数の電極は、上記第2の顎部材の複数の電極と実質的に垂直な位置決めで配置される。上記複数の電極の各々は、電気外科用エネルギーの供給源に接続する形態である。少なくとも1つの顎部材上の電極は、対でグループ化され、そして各個々の対は、対向する顎部材上の少なくとも1つの電極と整列する。マルチプレクサが、各電極への電気外科用エネルギーの電流密度または作動シークエンスを制御する。
図1Aは、本開示の1つの実施形態に従う、電極アセンブリを有する内視鏡鉗子を有する内視鏡鉗子の斜視図である。 図1Bは、本開示の1つの実施形態に従う、電極アセンブリを有するアセンブリを有する開放鏡鉗子の斜視図である。 図2は、開いた形態で示される図1Bの鉗子の電極アセンブリの拡大斜視図である。 図3Aは、一対の対向する顎部材上に配置された、一対の対向する同軸に配向された電極を示す電極アセンブリの1つの実施形態の拡大概略図である。図3Bは、図3Aの電極アセンブリの部分側面断面図である。 図4Aは、同じ顎部材上に配置された複数の同軸に配向された電極マイクロシーリングパッドを示す電極アセンブリの別の実施形態の拡大概略図である。 図4Bは、図4Aの詳細の領域の大いに拡大された図であり、上記電極アセンブリの作動の間の電気的経路を示す。 図4Cは、作動後の個々のマイクロシーリング部位と、上記2つの顎部材間の生存組織領域とを示す拡大概略図である。 図5Aは、組織に接近する顎部材の概略斜視図である。 図5Bは、組織を握る顎部材の概略斜視図である。 図5Cは、上記電極アセンブリの作動の後、組織を横切ってパターンで配置された一連のマイクロシールを示す概略斜視図である。 図6は、先行技術による電気外科用鉗子によりシールされる組織シールの平面図であり、シール全周への流体侵入に起因する潜在的により弱いシール領域を示す。 図7Aは、本開示の別の実施形態による電気外科用鉗子の顎部材の部分概略平面図であり、そしてこの顎部材への電源を示す。 図7Bは、本開示の別の実施形態による電気外科用鉗子の顎部材の部分概略平面図であり、そしてこの顎部材への電源を示す。 図8は、組織を握る図7Aおよび7Bの電気外科用鉗子の顎部材の立面図である。 図9は、図8の本開示による電気外科用鉗子によりシールされる組織シールの平面図である。

Claims (2)

  1. 双極性電気外科用鉗子であって:
    第1および第2の対向する顎部材であって、それにともなう内側に面する個々の表面を有し、組織を受容する開放位置と、該内側に面する表面間に組織を係合する閉鎖位置との間の相対移動のために適合された第1および第2の顎部材を備え;
    該第1および第2の顎部材の各々が、それらの内側に面する表面上に複数の電極を含み、該第1の顎部材および該第2の顎部材の複数の電極が該顎部材に沿ってずれた長軸方向の細片として構成され、該長軸方向の細片が複数の流れチャネルを規定し、該流れチャネルがそれを通る流体流れに対する抵抗を提供し、そして閉鎖位置で、該複数の電極が該第2の顎部材の複数の電極と実質的に鉛直の位置合わせで配置され;
    該複数の電極の各々が、各電極をマルチプレクサを経由して電気外科用電源に連結する一連のリードを有し、該第1および該第2の対向する顎部材が60mmより長く構成される、双極性電気外科用鉗子。
  2. 少なくとも1つの顎部材上の電極が対にグループ化され、そして各個々の対が、対向する顎部材上の少なくとも1つの電極と整列する、請求項1に記載の双極性電気外科用鉗子。
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