JP5035329B2 - 光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、及び光ディスク記録再生プログラム - Google Patents

光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、及び光ディスク記録再生プログラム Download PDF

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Description

本発明は光ディスク記録再生装置及び光ディスク記録再生方法に係り、特に複数の記録層を持つ書き換え可能型の円盤状光記録媒体(光ディスク)にレーザ光で記録をする際に、テスト記録信号を記録再生して最適記録パワー条件を検出してから、ユーザデータを最適記録パワー条件で記録し再生する光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、及び光ディスク記録再生プログラムに関する。
光ディスク記録再生装置では、DVD−Rディスク又はDVD−RWディスク等の光デ
ィスクのデータ領域に対する実際の記録(実記録)の開始より前に、対象となる光ディス
クに対して記録条件を変えながら所定のテスト記録信号を試し書きし、試し書きした領域
を再生することにより、取得される再生テスト記録信号の特性に基づいて最適記録条件を
取得し、この最適記録条件によって実記録を行うようにしている。これにより、良好な記
録品質を得ることができる。試し書きした領域からの再生テスト記録信号に基づいて最適
記録条件を取得することを、最適記録パワー制御(OPC:Optimum Power Control)と
呼ぶ。
ところで、近年、記録容量の増加要求から2層の記録層を持つDVD−Rディスク、D
VD−RWディスクの開発が進められている。図20はこの2層DVD−Rディスク、2
層DVD−RWディスクの一例の概略構造断面図を示す。同図に示すように、片面2層の
DVD−Rディスク又はDVD−RWディスクは、一層目記録層301と二層目記録層3
02とが、記録再生時の光ビーム(レーザ光)352の光軸方向に積層されており、光ビ
ーム352は光ピックアップ内の対物レンズ351により一層目記録層301に集光され
るか、又は一層目記録層301を透過して二層目記録層302に集光される。
光ピックアップに近い方の上記の一層目記録層301の記録領域は、内周から外周へ向
かって、PCA領域(Power Calibration Area)311、RMA領域(Recording Manage
ment Area)312、リードイン領域(Lead−In)313、データ領域(Data
Area)314及び中間領域(Middle Area)315に分割されている。
また、上記の二層目記録層302の記録領域は、内周から外周へ向かって、PCA領域3
21、RMA領域322、リードアウト領域(Lead−Out)323、データ領域(
Data Area)324及び中間領域(Middle Area)325に分割され
ている。
最適記録条件を取得するOPC処理は、上記PCA領域311及びPCA領域321を
用いて行われる。また、RMA領域312及びRMA領域322は記録管理領域であり、
前記したリードイン領域313とデータ領域314、324とリードアウト領域323の
記録状態の変遷やOPC情報を管理するための情報が記録される。リードイン領域313
の一部は、コントロールデータゾーンと呼ばれる領域を持ち、そこにはディスクの大きさ
等のディスク全体の情報及び記録パワーや記録波形パターン、消去パワーの比率等の記録
する際の参考条件が、ディスク製造時にプリピットデータ情報として予め記録されている
また、DVD−RディスクやDVD−RWディスクなどの光ディスクのトラック溝には
、ディスク製造時のプリフォーマットの段階でディスク上のアドレス情報等がトラック溝
情報(ランドプリピット:LPP)として記録されている(例えば、特許文献1参照)。
DVD−RディスクやDVD−RWディスクへの記録は、このLPPのアドレス情報を基
にして行われる。LPPには、アドレス情報の他に、記録パワーや記録波形パターン等の
記録する際の参考条件が格納されている。
一層目記録層301のデータ領域に実記録する前には、一層目記録層301のPCA領
域311でOPCを行い、二層目記録層302のデータ領域に実記録する前には、二層目
記録層302のPCA領域321でOPCを行う。最適記録パワーは一層目記録層301
と二層目記録層302の厚みが異なると共に、同じ光ディスクでも書込み時のパルススト
ラテジの違いやレーザ波形の違いなどにより最適パワーが異なる場合があり、OPCによ
って最適記録パワーを取得することが必要となる。
DVD−RWディスクは、複数回の書き換えが可能な光ディスクであり、その記録層に
は相変化型の材料が用いられている。DVD−RWディスクの一層目記録層への記録には
、記録パワーが例えば図21(A)に示すように3値Pw,Pe,Pbに変化するレーザ
光が使用される。Pwは書込パワー(以下、記録パワーともいう)で、このパワーのレー
ザ光によって光ディスクの記録層の状態が結晶状態からアモルファス状態に変化してピッ
トが形成される。Peは消去パワーで、このパワーPeのレーザ光によってアモルファス
状態から結晶状態に戻って古いピットが消去(オーバライト)される。Pbはバイアスパ
ワーで、いわゆるパルス分割記録による分割パルスの底部のパワーに相当し、このパワー
Pbのレーザ光により記録時に光ビーム照射による熱が拡散するのを防ぐ働きをする。図
21(A)のようにレーザ光のパワーが変化することによって、光ディスク上には同図(
B)に示すようなピットが形成される。
相変化型の光ディスクのOPCを行う際の記録状態の良否を判定する特性パラメータと
して、例えば、アシンメトリ値(高周波数信号の非対称性を表すパラメータ)あるいは変
調度から得られる値γが用いられる(例えば、特許文献2参照)。特許文献2では、まず
消去パワー、バイアスパワーを固定して、書込パワー(記録パワー)を変化させてテスト
用記録信号を記録し、テスト用信号記録部分を再生して記録状態の良否を判定する特性パ
ラメータを測定することで、最適な書込パワーを求める。
次に、その書込パワーを用い、バイアスパワーを固定して、消去パワーを変化させてテ
スト用記録信号を記録し、そのテスト用記録信号記録部分を再生して記録状態の良否を判
定する特性パラメータを測定することで、最適な消去パワーを求める。最後に、それらの
書込パワー、消去パワーを用い、バイアスパワーを変化させてテスト用記録信号を書込み
、そのテスト用記録信号記録部分を再生して記録状態の良否を判定する特性パラメータを
測定することで、最適なバイアスパワーを求める。
以上のようにして求めた書込パワー、消去パワー、バイアスパワーに基づいて、データ
領域に実際のユーザデータの記録(実記録)を行う方法が特許文献2に記載されている。
また、特許文献2には記録状態の良否を判定する特性パラメータとして、アシンメトリ値
βあるいはγ値、あるいはエラーレートを用いることが述べられている。
特開平10−293926号公報 特許第3259642号公報
しかしながら、2層の記録層をもった書き換え型の光ディスクについて、例えば特許文
献2記載の従来の単層のDVD−RWの光ディスクと同様な最適記録条件を取得する手法
を試みたところ、特に2層の記録層のうち光ピックアップに近い方の一層目記録層におい
て繰り返し記録の回数によりRF信号の再生特性が記録回数1回目と2回目と3回目で異
なる傾向を示し、このままの方法では検出した結果にバラツキがあるために最適な記録品
質の確保が難しいという問題が生じた。記録回数4〜5回目以降は安定したRF信号の再
生特性が得られている。
図22は同一の記録条件を用いて記録を行った場合の記録回数と再生ジッタの測定結果
を示す。同図から分かるように、特に2回目の記録時の再生ジッタが比較的悪く、10回
目以降1000回以上にわたって比較的良好な再生ジッタとなっている。ここで、再生ジ
ッタとは、一般には再生信号から位相同期ループ(PLL)回路で生成したクロックと、
再生信号を2値化した信号の、クロックに対する立ち上がりと立下りの両エッジの差の時
間を積分し平均化した値を、クロック周期で除算した値に100を乗じた値(単位%)で
あり、再生ジッタの値が小さいほど良好な再生状態であるといえる。
また、図23(A)、(B)に、記録パワーPwと再生ジッタとの測定結果、及び消去
パワーPeと再生ジッタとの測定結果を示す。図23(A)、(B)から分かるように、
記録パワーPw又は消去パワーPeの変化によって、再生ジッタが大きく変化することが
分かる。また、図23(B)に示す消去パワーと再生ジッタの特性では、1回目の記録時
(イニシャル時)の再生ジッタが最小となる最適な消去パワーPeと、書換え回数(オー
バーライト回数)1回目(DOW1)及び10回目(DOW10)の記録時の再生ジッタ
が最小となる最適な消去パワーPeには差があることが分かる。
小なる値の再生ジッタが得られる記録パワーの許容範囲、すなわち、再生ジッタに対す
る記録パワーの余裕度は、図23(A)から比較的広いことが分かる。これに対して消去
パワーの余裕度は図23(B)から書き換え回数により最適消去パワーが変化すると共に
、最適消去パワーの許容範囲が狭いことが分かる。例えば図23(A)及び(B)より書
き換え回数10回目(DOW10)の場合、ジッタ9%以内で許容される記録パワーと消
去パワーの設定誤差の範囲を見ると、記録パワーが約±2.2mW、消去パワーは約±0.
4mWであり、特に消去パワーのパワー設定の誤差がジッタの悪化に影響し易いことが分
かる。
また、図24は、記録パワーに対する消去パワーの比率(以下、これをεという)と再
生ジッタとの関係を、単層DVD−RWと、A社とB社とC社の各2層のDVD−RWの
一層目記録層のそれぞれについて示した特性図である。図24から分かるように、εは単
層DVD−RWの再生ジッタに比べて、2層のDVD−RWの一層目記録層に対する再生
ジッタの許容範囲の余裕度が極めて狭く、また、2層のDVD−RW同士でもメーカー(
A社、B社、C社)によって上記の余裕度が若干異なる。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、多層光ディスクの光ピックアップに最も近い一層目記録層に着目して、特に消去パワーの設定誤差を少なくして、記録後の再生ジッタが最良状態となる最適な記録条件を検出できる光ディスク記録再生装置、光ディスク記録再生方法、及び光ディスク記録再生プログラムを提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するために本発明は、以下の装置、方法、及びプログラムを提供する。
(1) 多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対して、パワーを設定したレーザ光を用いて記録/再生を行う光ディスク記録再生装置において、
所定の記録条件で、前記記録層を結晶状態からアモルファス状態に変化させる記録パワーと、前記記録層をアモルファス状態から結晶状態に変化させる消去パワーと、前記記録層への記録時の熱拡散を防止するためのバイアスパワーとを設定し、設定した前記記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーの各値を用いて前記レーザ光により前記光ディスクの所定領域にテスト記録信号を記録する記録手段と、
前記記録手段により前記テスト記録信号を記録した前記光ディスクの領域を、設定した前記消去パワーに関連したパワー値を複数の段階に変化させたDC消去パワーの前記レーザ光により記録を行うDC消去手段と、
前記DC消去手段により記録を行った領域を再生して、その再生信号の変調度から正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値を、DC消去パワーの値をPe、DC消去パワーの値Peに対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値をm、DC消去パワーの値Peと異なる段階のDC消去パワーの値との変化量をdPe、変調度の値mと前記異なる段階のDC消去パワーの値に対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値との変化量をdmとしたとき、
γ(Pe)=(dm/dPe)×(Pe/m)
なる式に基づいて前記γ値を算出する記録状態検出手段と、
前記式に基づいて前記γ値が最小値となるときのDC消去パワー値を検出値として判定する判定手段と、
前記判定手段で判定した検出値に、前記光ディスクに対応して予め定められた係数を乗算して光ディスク記録時の最適な消去パワーの値を求める演算手段と、
を備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
(2) 多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対して、パワーを設定したレーザ光を用いて記録/再生を行う光ディスク記録再生方法において、
所定の記録条件で、前記記録層を結晶状態からアモルファス状態に変化させる記録パワーと、前記記録層をアモルファス状態から結晶状態に変化させる消去パワーと、前記記録層への記録時の熱拡散を防止するためのバイアスパワーとを設定し、設定した前記記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーの各値を用いて前記レーザ光により前記光ディスクの所定領域にテスト記録信号を記録する第1のステップと、
前記第1のステップにより前記テスト記録信号を記録した前記光ディスクの領域を、設定した前記消去パワーに関連したパワー値を複数の段階に変化させたDC消去パワーの前記レーザ光により記録を行う第2のステップと、
前記第2のステップにより記録を行った領域を再生して、その再生信号の変調度から正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値を、DC消去パワーの値をPe、DC消去パワーの値Peに対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値をm、DC消去パワーの値Peと異なる段階のDC消去パワーの値との変化量をdPe、変調度の値mと前記異なる段階のDC消去パワーの値に対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値との変化量をdmとしたとき、
γ(Pe)=(dm/dPe)×(Pe/m)
なる式に基づいて算出する第3のステップと、
前記式に基づいて前記γ値が最小値となるときのDC消去パワー値を検出値として判定する第4のステップと、
前記第4のステップで判定した検出値に、前記光ディスクに対応して予め定められた係数を乗算して光ディスク記録時の最適な消去パワーの値を求める第5のステップと、
を備えたことを特徴とする光ディスク記録再生方法
(3) 多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対して、レーザ光による記録/再生を行う記録再生手段をコンピュータにより制御するための光ディスク記録再生プログラムであって、
所定の記録条件で、前記記録層を結晶状態からアモルファス状態に変化させる記録パワーと、前記記録層をアモルファス状態から結晶状態に変化させる消去パワーと、前記記録層への記録時の熱拡散を防止するためのバイアスパワーとを設定し、設定した前記記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーの各値を用いて前記レーザ光により前記光ディスクの所定領域にテスト記録信号を記録するように前記記録再生手段に指示する第1のステップと、
前記第1のステップにより前記テスト記録信号を記録した前記光ディスクの領域を、設定した前記消去パワーに関連したパワー値を複数の段階に変化させたDC消去パワーの前記レーザ光により記録を行うように前記記録再生手段に指示する第2のステップと、
前記第2のステップにより記録を行った領域を再生するように前記記録再生手段に指示して、その再生信号の変調度から正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値を、DC消去パワーの値をPe、DC消去パワーの値Peに対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値をm、DC消去パワーの値Peと異なる段階のDC消去パワーの値との変化量をdPe、変調度の値mと前記異なる段階のDC消去パワーの値に対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値との変化量をdmとしたとき、
γ(Pe)=(dm/dPe)×(Pe/m)
なる式に基づいて算出する第3のステップと、
前記式に基づいて前記γ値が最小値となるときのDC消去パワー値を検出値として判定する第4のステップと、
前記第4のステップで判定した検出値に、前記光ディスクに対応して予め定められた係数を乗算して光ディスク記録時の最適な消去パワーの値を求める第5のステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする光ディスク記録再生プログラム。
さらに、以下のような装置及び方法としてもよい。
(a) 上記の目的を達成するため、多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対して、設定したパワーのレーザ光を用いて記録/再生を行う光ディスク記録再生装置において、所定の記録条件で、記録層を結晶状態からアモルファス状態に変化させる記録パワーと、記録層をアモルファス状態から結晶状態に変化させる消去パワーと、記録層への記録時の熱拡散を防止するためのバイアスパワーとを設定し、設定した記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーを所定の順序で変化させたレーザ光により、光ディスクの所定領域にテスト記録信号を記録する第1設定の記録手段と、第1設定の記録手段によりテスト記録信号を記録した光ディスクの領域を、設定した消去パワーに関連したパワーを基準とし、かつ、レベルが段階的に変化する消去パワーであるDC消去パワーのみのレーザ光により記録を行うDC消去手段と、テスト記録信号を記録した光ディスクの領域を再生して、その再生信号の変調度、変調度の正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値、及び再生信号の非対称性を表すパラメータ(β値又はアシンメトリ値)のうちの少なくとも1つを検出する記録状態検出手段と、DC消去パワー用の判定手段と、消去パワー用の演算手段と、第2設定の記録手段と、記録パワー用の判定手段と、記録パワー用の演算手段とを備え、光ディスク記録時の最適な消去パワーの値と記録パワーの値を導き出すようにしたことを特徴とする。
(b) ここで、上記のDC消去パワー用の判定手段は、DC消去手段でDC消去パワーで記録を行った、消去パワーが互いに異なる複数の領域を再生して、記録状態検出手段がそれぞれ検出した値の中で、DC消去パワー用の所定の検出値若しくは検出条件と一致する検出値を判定する。また、上記の消去パワー用の演算手段は、DC消去パワー用の判定手段で検出値が一致した領域でのDC消去パワー値に、所定の第1の係数を乗算して最適な消去パワーのレベルを求める。上記の第2設定の記録手段は、第1設定の記録手段の消去パワーの設定値を消去パワー用の演算手段で検出した消去パワーの値に変更し、光ディスクのDC消去手段で記録した領域とは異なる領域に、記録パワーのみを可変したレーザ光により、テスト記録信号を記録する。また、上記の記録パワー用の判定手段は、第2設定の記録手段で記録を行った領域を再生して記録状態検出手段が検出した値が記録パワー用の所定の検出値もしくは検出条件と一致したかを判定する。更に、上記の記録パワー用の演算手段は、記録パワー用の判定手段で検出値が一致した領域での記録パワー値に、所定の第2の係数を乗算して最適な記録パワーのレベルを求める。
(c) また、上記の目的を達成するため、多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対して、レーザ光を用いて記録/再生を行う光ディスク記録再生装置において、設定した記録パワーと消去パワーとの比率を一定に固定したまま、記録パワーと消去パワーとを可変し、かつ、固定のバイアスパワーとを組み合わせたレーザ光により、光ディスクの所定領域にテスト記録信号を記録する第3設定の記録手段と、テスト記録信号を記録した光ディスクの領域を再生して、その再生信号の変調度、変調度の正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値、及び再生信号の非対称性を表すパラメータ(β値又はアシンメトリ値)のうちの少なくとも1つを検出する記録状態検出手段と、第3設定の記録手段により記録パワーと消去パワーとを可変しながらテスト記録信号を記録した複数の領域から記録状態検出手段がそれぞれ検出した値の中で、記録パワー用の所定の検出値若しくは検出条件と一致する検出値を判定する記録パワー用の判定手段と、記録パワー用の判定手段で検出値が一致した領域での記録パワー値に、所定の第3の係数を乗算して最適な記録パワーのレベルを求める記録パワー用の演算手段と、光ディスクの第3設定の記録手段でテスト記録信号を記録した領域とは異なる領域に、記録パワーのみを可変したレーザ光により、テスト記録信号を記録する第4設定の記録手段と、第4設定の記録手段によりテスト記録信号を記録した光ディスクの領域を、設定した消去パワーに関連したパワーを基準とし、かつ、レベルが段階的に変化する消去パワーであるDC消去パワーのみのレーザ光により記録を行うDC消去手段と、DC消去手段で記録した領域を再生して、記録状態検出手段が検出した値が消去パワー用の所定の検出値もしくは検出条件と一致したことを判定する消去パワー用の判定手段と、消去パワー用の判定手段で検出値が一致した領域での消去パワー値に、所定の第4の係数を乗算して最適な消去パワーのレベルを求める消去パワー用の演算手段とを備え、光ディスク記録時の最適な記録パワーの値と消去パワーの値を導き出すようにしたことを特徴とする。
(d) 上記の(a)又は(c)では、多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対してレーザ光の最適な記録パワーを求めるために、特に多層の記録層のうちレーザ光が最初に入射する側の一層目記録層の消去パワーのマージンが少なく、最適な記録を行うためには精度の良い消去パワーの検出が必要であることに着目し、光ディスクのテスト記録信号の一層目記録層の記録領域を、消去パワーのみでレベルを段階的に可変させたレーザ光により記録するDC消去を行うことにより、徐々にテスト記録信号を消去していき、この消去した領域を再生しながら記録状態検出手段で再生信号の変調度、変調度の正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値、及び再生信号の非対称性を表すパラメータ(β値又はアシンメトリ値)のうちの少なくとも1つを検出する。
(e) ここで、上記のDC消去によりテスト記録信号が完全に消去される少し手前で特性が急峻に変化し、消去が急激に行われるポイントがある。また、このポイントはテスト記録信号の繰り返し記録回数に殆ど依存することがない。そこで、以上の点に着目し、上記のポイントを検出し、その検出値が消去パワー用の所定の検出値若しくは検出条件と一致する領域の消去パワーを求め、その消去パワーを基準にして一定の係数を乗算することで最適であると判断される消去パワーを導き出す。このようにして導き出した消去パワーは精度が高く、本来の最適な消去パワーに対して誤差が2%以内という実験結果が得られている。そこで、この消去パワーを求めてから次のステップでこの消去パワーを固定値として記録パワーを可変して最適な記録パワーを求める。
(f) 又は、レーザ光の記録パワーを可変しながらテスト記録信号を記録した領域を再生し、再生した信号から記録パワー用の所定の検出値若しくは検出条件と一致する領域の記録パワーを求め、その記録パワーを基準にして一定の係数を乗算することで最適であると判断される記録パワーを導き出す。そして、次のステップで、記録パワーのみを可変してテスト記録信号を記録してその領域をDC消去した後、再生信号から消去が急激に行われるポイントを検出し、その検出値が消去パワー用の所定の検出値若しくは検出条件と一致する領域の消去パワーを求め、その消去パワーを基準にして一定の係数を乗算することで最適であると判断される消去パワーを導き出す。
(g) また、上記の目的を達成するため、消去パワー用の演算手段により算出した最適な消去パワーのレベルと、記録パワー用の演算手段により算出した最適な記録パワーのレベルとに基づいて、記録パワーと消去パワーとの比率を算出する比率演算手段と、少なくとも比率演算手段により算出された記録パワーと消去パワーとの比率を、光ディスクの種別情報と共に格納する装置メモリとを更に有することを特徴とする。ここで、比率演算手段により算出された記録パワーと消去パワーとの比率を、比率記録手段により光ディスクの所定の領域に記録するようにしてもよい。
(h) また、上記の目的を達成するため、(a)における第2設定の記録手段及び第2設定の記録手段で記録した領域は、第1設定の記録手段及び第1設定の記録手段で記録した領域を代用することを特徴とする。また、(c)における第4設定の記録手段及び第4設定の記録手段で記録した領域は、第3設定の記録手段及び第3設定の記録手段で記録した領域を代用することを特徴とする。第2設定の記録手段及びそれにより記録した領域、又は第4設定の記録手段及びそれにより記録した領域が省略できる。
(i) また、上記の目的を達成するため、記録手段によって光ディスクにテスト記録を行う前に、所定の初期化パワーでDC消去を行う初期化手段を更に有することを特徴とする。ここで、上記の初期化手段は、光ディスクに最適な消去パワー又は推奨の消去パワーの1.5倍から2.5倍の値に設定してDC消去することを特徴とする。また、DC消去を実行した場合、光ディスクの記録管理エリアに初期化処理の実行済みのフラグを光ディスク情報データとして書き込むようにしてもよい。
(j) また、上記の目的を達成するため、光ディスク記録再生方法は、(a)又は(c)の光ディスク記録再生装置に対応する記録再生を行う。また、上記の目的を達成するため、光記録媒体は、(a)又は(c)の光ディスク記録再生装置により情報が記録又は再生される記録層が、記録又は再生用のレーザ光の光軸方向に複数積層された多層構造の書き換え可能なディスク状光記録媒体であって、複数の記録層の各々は、
レーザ光の最適記録パワーを求めるためのテスト記録信号が記録再生される第1の領域
と、記録管理情報が記録される第2の領域と、ユーザデータが記録再生される第3の領域
とを少なくとも有し、少なくとも第1及び第2の係数、又は第3及び第4の係数が、製造
段階で第1乃至第3の領域のうちの少なくとも一の領域内のプリピットエリア又はトラッ
ク溝に、消去されない形態で予め記録されていることを特徴とする。
(k) また、上記の目的を達成するため、光ディスク記録再生プログラムは、光ディスク記録再生方法の各ステップを、コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、消去パワーの設定誤差を少なくして、記録後の再生ジッタが良好状態となる好適な記録条件を検出できる。
本発明の光ディスク記録再生装置の一実施の形態のブロック図である。 相変化型光ディスクのDC消去用レーザ光パワーの段階的なパワー変化を示す波形図である。 記録パワーと消去パワーとの比率対再生ジッタ特性を単層光ディスクと2層光ディスクの各検出方法のそれぞれについて示す図である。 図1中の記録状態検出手段及び制御回路の一部の一実施の形態のブロック図である。 図1中の記録状態検出手段のアシンメトリ用β値を検出する説明図、記録パワー対β値特性、消去パワー対β値特性及びDC消去パワー対β値特性を示す図である。 図1中の記録状態検出手段の変調度mを検出する説明図、記録パワー対変調度特性、消去パワー対変調度特性及びDC消去パワー対変調度特性を示す図である。 図1中の記録状態検出手段のγ値を検出する説明図、記録パワー対γ値特性、消去パワー対γ値特性及びDC消去パワー対γ値特性を示す図である。 消去パワーとアシンメトリとジッタとの関係(ε一定)の一例を示す図である。 本発明の光ディスク記録再生方法の第1の実施の形態の動作説明用フローチャートである。 本発明の光ディスク記録再生方法の第2の実施の形態のフローチャートである。 14T信号を用いてテスト記録した記録領域をDC消去パワーを段階的に可変して記録した後、そのDC消去個所を再生して得られた消去パワーのパラメータγ(Pe)値との関係を示す特性図である。 光ディスクに格納されるDC消去パワーの各種係数情報のアドレス表とDC消去パワー係数表を示す図である。 光ディスクに格納される記録パワーの各種係数情報のアドレス表と記録パワー係数表を示す図である。 初期化パワーとアシンメトリとの特性(高パワー初期化処理あり)を示す図である。 初期化なしの記録パワーとアシンメトリの特性と本発明の第5の実施の形態の記録パワーとアシンメトリの特性を示す図である。 初期化なしの記録パワーとβ値の特性と本発明の第5の実施の形態の記録パワーとβ値の特性を示す図である。 初期化なしの記録パワーと変調度の特性と本発明の第5の実施の形態の記録パワーと変調度の特性を示す図である。 初期化なしの記録パワーとγ値の特性と本発明の第5の実施の形態の記録パワーとγ値の特性を示す図である。 本発明の第5の実施の形態の動作説明用フローチャートである。 2層DVD−Rディスク、2層DVD−RWディスクの一例の概略構造断面図示す図である。 相変化型ディスクに対する記録再生時のレーザパワーと形成されるピットとの関係の一例を示す図である。 繰り返し記録回数と再生ジッタの変化の一例を示す図である。 記録パワー及び消去パワーと再生ジッタの特性を示す図である。 記録パワーを一定にしたεとジッタとの特性を示す図である。
次に、本発明の各実施の形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明になる光ディスク記録再生装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図
に示す本実施の形態の書き換え可能型光ディスク記録再生装置15は、この発明に係る部
分の制御ブロック構成を主に示したものである。光ディスク記録再生装置15は、複数の
記録層が記録再生用レーザ光の光軸方向に積層された書き換え可能型光ディスク1に対し
て、光ピックアップ(PU)2を用いてRF信号の再生及び記録マークの書き込みを行う
。ここでは、一例として光ディスク1は、図20に示した断面構造の片面2層光ディスク
であるものとして説明する。光ピックアップ2により光ディスク1から再生されたRF信
号は信号処理回路3に入力され、データ復調(図示せず)されて外部インターフェースを
介してコンピュータ又はDVDレコーダなどのシステム制御装置(図示せず)へ出力され
る。
信号処理回路3は、記録状態検出手段4、DC消去手段5及び記録手段6などを有して
おり、光ピックアップ2により光ディスク1から再生されたRF信号から内部の復調手段
(図示せず)で復調して光ディスク1の情報(ディスク構造、推奨記録パワー、記録スト
ラテジ、記録パワーと消去パワーの比率εなど)を得て、内部バス10及び制御回路11
を介して装置メモリ14に保存する。データを光ディスク1に記録する際は、制御回路1
1より記録手段6に書き込みアドレスと書き込みパワー(記録パワー、消去パワー、バイ
アスパワー)及び記録ストラテジの設定情報が信号処理回路3内の内部バス10を介して
記録手段6へ伝送される。記録手段6はこれらの設定情報を基に、光ピックアップ2によ
り光ディスク1の所定のアドレスに書込みを行う。
この第1の実施の形態においては、テスト記録信号として記録波形パターンの記録マー
クの短いマーク(例えば、8/16変調信号の場合には3T(Tはチャネルクロックの周
期:以下同じ)から7Tの任意のマーク信号)と長いマーク(例えば、8/16変調信号
の場合には8Tから14Tの任意のマーク信号)とが混在したテスト記録信号、又は記録
波形パターンのランダムパターン信号を用いて光ディスク1にテスト記録を行う。
相変化型の光ディスク1に対するレーザパワーの波形は図21(A)に示すような書き
込み波形(記録パワーPw、消去パワーPe、バイアスパワーPb及び記録ストラテジ)
を用いて行い、記録マークを形成していく。光ピックアップ2から光ディスク1へ出射さ
れるレーザ光のパワーは、記録手段6の内部のALPC(Automatic Laser Power Contro
l)手段(図示せず)によって設定された書き込みパワー値に高精度に制御される。通常
のOPC処理は、光ディスク1のOPC領域の所定ブロックのアドレスに書き込みパワー
を段階的に変化させて記録するが、この動作を記録手段6で行うことができる。また実際
の記録(実記録)を行う場合は、記録手段6に最適な書き込みパワーの設定をすることに
より連続したデータの記録が行える。
本実施の形態の最適消去パワーの検出では、まず、所定の記録条件で書込みパワー(記
録パワー、消去パワー、バイアスパワー)と記録ストラテジとを第1設定として記録手段
6に設定して、光ディスク1の一層目記録層のOPC領域(図20のPCA領域311に
相当)にテスト記録信号を記録する。記録条件を一定にした書き込みパワーは記録手段6
で設定され、具体的には光ディスク1又は装置メモリ14から読み出した推奨記録パワー
の値(以下、Pindという)を記録パワーの固定値として設定し、同じく光ディスク1
又は装置メモリ14から読み出した記録パワーと消去パワーとの比率(以下、εという)
の値と前記推奨記録パワーの値(Pind)とから演算により求めた消去パワーの値(=
ε・Pind)を消去パワーの固定値として設定し、装置メモリ14から読み出した推奨
バイアスパワーの値をバイアスパワーの固定値として設定して、それらのパワーを所定の
順序で切り替えられたレーザ光によりテスト記録信号を記録する(テスト記録を行う)。
本発明の特有の構成としてのDC消去手段5は、記録手段6で所定の記録条件でテスト
記録を行ったOPC領域に対し、図2に示すように同じ領域に消去パワーのみで段階的に
パワーレベルを可変しながら記録する。この場合DC消去手段5は、前記推奨記録パワー
の値(Pind)と、前記記録パワーと消去パワーとの比率εの値と、同じく光ディスク
1又は装置メモリ14から読み出した最適な消去パワー算出のために乗算する所定の係数
(以下、係数Sという)の値とから、演算により基準に近いDC消去パワーの値(=ε・
Pind/S)を求め、基準の値の周辺においてDC消去パワーを可変する。
そして、同じOPC領域内のテスト記録を行った領域を、DC消去手段5で段階的にパ
ワーを可変して記録を行い(DC消去し)、DC消去した領域毎に光ピックアップ2で再
生し、その再生RF信号を記録状態検出手段4に供給する。記録状態検出手段4は、再生
RF信号の変調度又は変調度の特性を微分したパラメータ(以下γ値という)又は再生R
F信号の非対称性を表すパラメータのアシンメトリ又はβ値(以下、アシンメトリ用β値
という)を測定する。
RF信号の変調度又はγ値又はアシンメトリ用β値の測定は、図3に示すブロック図の
構成で行う(このブロック図の構成及び動作については後ほど詳細に説明する)。記録状
態検出手段4によって検出された記録状態の測定結果(記録状態の検出値)は、内部バス
10を介して制御回路11に転送され、装置メモリ14に格納された制御プログラムで予
め定めた消去パワー用の所定の値(変調度、γ値の条件、アシンメトリ用β値)と判定手
段13で比較判定され、この所定の値と一致若しくは一番近い値を示した記録状態の検出
値が得られた領域を確定すると共に、その領域で行った消去パワーの値を求める。
この消去パワーの値は基準値として用いられ、制御回路11内の演算手段12により、
装置メモリ14に予め保存してある各種の光ディスクに対応した消去パワー用の係数Sを
用いて乗算処理されることにより、最適な消去パワーの値が算出される。
本実施の形態では、上記のように最初の段階で最適な消去パワーを求めると、次の段階
で最適な記録パワー値の検出を行う点に特徴がある。この最適な記録パワー値の検出のた
めに、まず、消去パワー用の演算手段12で算出した最適な消去パワーの値を第2設定と
して記録手段6に設定し、DC消去を行った領域とは異なる領域に、レーザ光の記録パワ
ーのみを図2のような段階的なレベルで可変しながらテスト記録信号を記録する。すなわ
ち、このときの記録手段6により光ピックアップ2から出力されるレーザ光の波形は図2
1(A)に示すような書き込み波形(記録パワーPw、消去パワーPe、バイアスパワー
Pb及び記録ストラテジ)を用いて行い、記録マークを形成するのであるが、上記の第2
設定により、消去パワーPeが第1の段階で算出された最適な消去パワーに設定される。
上記のテスト記録信号として、記録波形パターンの記録マークの短いマーク(例えば、
8/16変調信号の場合には、3Tから7Tの任意のマーク信号)と長いマーク(例えば
、8/16変調信号の場合には、8Tから14Tの任意のマーク信号)が混在した信号、
又は記録波形パターンのランダムパターン信号を用いて、光ディスク1にテスト記録を行
う。
続いて、第2設定とした記録手段6で記録を行った領域を光ピックアップ2で再生し、
得られた再生RF信号を記録状態検出手段4に供給し、ここで再生RF信号の変調度、又
は変調度の特性を微分したパラメータであるγ値、又は再生RF信号の非対称性を表すパ
ラメータのアシンメトリ値、又はアシンメトリ用β値を測定させて測定結果(検出値)を
得る。
この記録状態検出手段4からの検出値は制御回路11へ伝送され、所定の記録パワー用
の検出条件(又は記録パワー用検出値)と一致したかどうかが判定手段13によって比較
判定され、検出値が記録パワー用の検出条件(又は記録パワー用検出値)と一致したとき
の、その検出値が得られた領域の記録パワー値が基準値として求められる。この基準値は
、記録パワー用の演算手段12によって、記録パワー用の一定の係数と乗算されることに
より、最適な記録パワーのレベルとして算出される。以上のようにして、この光ディスク
1に最適な記録パワーと消去パワーを本実施の形態のOPC処理により求めることができ
る。
次に、本実施の形態による上記の2段階のステップでのOPC(以下、「2ステップD
C消去」ともいう)を行った場合の優れた特性について、図3と共に説明する。図3は2
層光ディスクの1層目記録層に対するOPC開始時の記録パワーと消去パワーとの比率(
以下、単に消去パワー比率ともいう)εと、再生ジッタとの関係を、γ法(γ値検出方法
)、アシンメトリ法(アシンメトリを検出する方法)、1段階でDC消去パワーを求める
1ステップDC消去と比較して、本実施の形態の2ステップDC消去の場合について示し
、更に従来の代表的な単層の光ディスクのOPCの場合についても示す。図3に示す特性
図は、光ディスクに予め記載された消去パワーの比率εの情報を初めに設定してOPCを
実行して、各OPCで求められた書込みパワーで記録後、再生したときのジッタを測定し
た例である。
また、図3にIIで示すRW6X(単層)は、1層の書き換え可能な光ディスクで後述の
図7(A)に示す従来のγ値のOPCを行った場合を示しており、光ディスク内に記録さ
れた消去パワーの比率εの値にバラツキがあった場合でも、良好な再生ジッタの値が得ら
れていることが分かる。しかし、同じOPCを2層の書き換え可能な光ディスク1の一層
目記録層に行うと、γ値のOPCを行った場合には、図3にIIIで示すように、記録パワ
ーと消去パワーの比率εに対するマージンが非常に狭くなることが分かる。これに対し、
同じOPCを2層の書き換え可能な光ディスク1の一層目記録層に行った場合でも、本実
施の形態のOPCを用いると、図3にIで示すように、上記のγ値のOPCを行った場合
の特性IIIよりも広範囲の比率εに亘って良好な再生ジッタ特性が得られることが図3よ
り分かる。
また、本実施の形態のOPC(2ステップDC消去)は、最初に設定した記録パワーと
消去パワーの比率εを用いてテスト記録を行って、本実施の形態による図7(D)に示す
DC消去パワー対γ値特性のγ値でのOPCで消去パワーを求め、次にその消去パワーを
固定値として記録パワーを可変して記録後、再生して図7(A)のγ値によるOPCで記
録パワーを検出している。
このようなOPCを実行することにより、記録パワーと消去パワーの比率εの値のバラ
ツキに対して殆ど影響を受けずに最適な書込みパワーを求めることができる。また、図3
中のIVで示すアシンメトリ法の消去パワー比率ε対再生ジッタ特性は、最初の記録パワー
と消去パワーの比率εの値にバラツキがある場合には、そのマージンは前記γ法とほぼ同
じであることが分かる。
本実施の形態は2段階のステップでOPCを行ったが、最初のステップで求めた最適な
消去パワーの値に、記録パワーと消去パワーの比率εの値を用いて最適な記録パワーを求
めることもできる(本出願人の提案になる特願2005−284119号参照)。このと
きのOPC開始時の記録パワーと消去パワーの比率ε対再生ジッタ特性を、図3にVで示
す(以下、この方法を「1ステップDC消去」ともいう)。この1ステップDC消去法の
特性Vは、図3に示すように、γ値を求めるγ法の特性IIIや、アシンメトリを求めるアシ
ンメトリ法の特性IVに比べると、再生ジッタの許容範囲が広く、より優れた結果を得るこ
とができる。また、OPC時間は、1ステップDC消去の方が2ステップDC消去より短
時間で実行できる。以下に各OPCで最初に設定した記録パワーと消去パワーの比率εに
対するマージンとOPC時間の差の関係を示す。
(1)最初に設定した記録パワーと消去パワーの比率εに対するマージン
2ステップDC消去>1ステップDC消去>γ法(=アシンメトリ法)
(2)OPC時間
2ステップDC消去>1ステップDC消去>γ法(=アシンメトリ法)
すなわち、最初に設定した記録パワーと消去パワーの比率εに対するマージンは、本実施
の形態の2ステップDC消去が最も良く、OPC時間は。本実施の形態の2ステップDC
消去が最も長い。
次に、本発明の記録状態検出手段4及び制御回路11のブロック構成と動作を図4乃至
図7と共に説明する。図4は記録状態検出手段4及び制御回路11の一部の一実施の形態
のブロック図を示す。この記録状態検出手段4等により、再生RF信号の変調度又はγ値
又はアシンメトリ用β値を検出・測定することができる。図4において、図1の光ピック
アップ2により光ディスク1のDC消去パワーを段階的に可変して記録した複数のDC消
去領域からの再生RF信号は、高域フィルタ(HPF)100によりACカップルした状
態で0Vを基準に正側(上側)の振幅レベルをピークレベル検出回路101で検出され、
次段の低域フィルタ(LPF)104でピークレベル検出回路101のドループ特性によ
る信号の変動が平均化されて信号A1として出力される。
一方、HPF100によりACカップルされた再生RF信号は、0Vを基準に負側(下
側)の振幅レベルをボトムレベル検出回路102で検出され、次段のLPF105でボト
ムレベル検出回路102のドループ特性による信号の変動を平均化されて信号A2として
出力される。RF信号の非対称性を表すパラメータのアシンメトリ用β値は、上記信号A
1と信号A2から下記のような式で算出される。この演算は演算手段107で行われる。
β値=(A1+A2)/(A1−A2) (1)
演算手段107で算出されたアシンメトリ用β値は、比較判定回路110で所定のアシン
メトリ用β値と比較される。比較判定回路110は判定手段13の処理内容を示している
実際のRF信号を図5(A)に示し、信号A1と信号A2のレベルを図中に示す。また
、図5(B)乃至図5(E)はDVD−RWの2層光ディスクの特性を測定したものであ
る。図5(B)は本実施の形態で使用できる最適な記録パワーを検出するOPC方法の一
つで、アシンメトリ用β値を用いる例(β法)を示している。図5(B)に示す特性は、
記録パワーと消去パワーの比率εを一定としたまま、記録パワーと消去パワーを可変して
アシンメトリ用β値を測定したものである。1層目記録層へのテスト記録信号の記録は1
回目(イニシャル)、2回目(DOW1)、11回目(DOW10)と繰り返し行った場
合、繰り返し記録の回数の違いによる特性差はあるものの、ピークの位置が同じ付近にあ
る。このことからアシンメトリ用β値検出でも使用できる可能性があることが分かる。す
なわち、図5(B)の各カーブの振幅最大点を記録後の再生ジッタの最良点として、この
位置を最適な記録パワーの位置とほぼ見做すようにすることにより、繰り返し記録の回数
の違いの影響がない最適な記録パワーとして算出に使用できる。
図1では判定手段13(図4では比較判定回路110)がこのピーク位置を検出条件と
して、演算回路107からの検出したアシンメトリ用β値と一致するかどうか比較判定し
、検出条件と一致したアシンメトリ用β値が得られた領域における記録パワーの値を基準
値として定める。そして、図4の演算手段12はこの基準値に対して記録パワー用の一定
の係数Kbを乗算することにより、ジッタ最小の最適な記録パワー値を算出する。
図8に示す直線グラフΔAsymは、アシンメトリ用β値のグラフの傾き変化を直線近
似させて表示させたものである。この直線近似のグラフを利用した場合は、グラフの直線
近似の傾きが0%の点と交差したところの記録パワーの値Peorを基準値として用い、
上記と同様な演算により最適な記録パワーを算出できる。
また、図5(C)は記録パワーを一定にし、かつ、消去パワーを可変してテスト記録信
号を記録後、再生してアシンメトリ用β値を測定したグラフを示す。すなわち、図21(
A)のパルスのうち、書込パワー(記録パワー)Pwと、バイアスパワーPbとをそれぞ
れ一定値で固定し、消去パワーPeのみを可変して記録した場合の消去パワーとアシンメ
トリ用β値との特性図を示す。この特性は上記繰り返し記録回数による記録特性の差が大
きく出ており、グラフの位置にバラツキが多い。例えば、β=0の点の消去パワーPeを
求めた場合、約0.8mWの誤差を持つ。図23(B)の消去パワー対ジッタのグラフか
らわかるように消去パワーのマージンは非常に少なく、±0.4mW以内の高い精度で設
定することが必要であり、検出バラツキを考慮すると、このアシンメトリ用β値の検出で
は実用に難点がある。
図5(D)は本発明のOPC技術を用いて最適な消去パワーを検出するOPC方法の一
つで、アシンメトリ用β値を用いるDC消去パワー対β値特性図を示す。この特性図は2
層光ディスクの1層目記録層のOPC領域内の1回記録(イニシャル)、2回の繰り返し
記録(DOW1)、11回の繰り返し記録(DOW10)の各テスト記録信号記録領域を
、図2に示すようにレベルが可変される消去パワーのみで記録した(DC消去した)後、
その領域を再生して得た再生RF信号からアシンメトリ用β値を検出したものであるが、
繰り返し記録回数による記録特性の差が殆どなく、それぞれの特性がほぼ一致しているこ
とが分かる。
この特性を利用して図4の比較判定回路110(図1では判定手段13の一部に相当)
にて演算手段107からのβ値と比較する所定のβ値として、図5(D)の例えば「−4
0」という値を使用することにより、誤差の少ない消去パワーの基準値の値が検出できる
。そして、演算手段12でこの基準値の消去パワーに対して消去パワー用の係数Sを係数
Sbとして乗算することにより、最適な消去パワーを求めることができる。実験によれば
、最適な消去パワーとの誤差は4%以内であった。
図5(E)は記録パワーと消去パワーの比率εを一定として、テスト記録信号を1回記
録した領域(イニシャル)と2回繰り返して記録した領域(DOW1)、11回繰り返し
て記録した領域(DOW10)のそれぞれにおいて、記録パワーを可変したときのアシン
メトリ値を示す。図5(E)は光ディスクからの再生RF信号の非対称性を表すパラメー
タであるアシンメトリ値で書き込みパワーを求めるアシンメトリ法を示しており、図8の
特性図中のアシンメトリに相当し、最初の比率εにバラツキがある場合には、そのマージ
ンは前記γ法とほぼ同じであることが分かる。
次に、変調度(m)の検出について説明する。図4において、再生RF信号は2分岐さ
れて、一方はHPF100に入力され、他方はピークレベル検出回路103に入力される
。ピークレベル検出回路103は、再生RF信号の振幅電圧をDCレベルの基準電圧から
測定し、その検出電圧を次段のLPF106に供給してピークレベル検出回路103のド
ループ特性による信号の変動を平均化して、信号A3を出力させる。
変調度mの値は、LPF104、105から出力される信号A1と信号A2と、上記の
信号A3とから演算手段108により次式で算出される。
変調度 m=I14/I14H
=(A1−A2)/A3 (2)
上式中、I14はRF信号(具体的には8/16変調方式の14T信号)の振幅値であり
、I14HはDCレベルの基準値から上記RF信号の上側包絡線までの振幅値を意味して
いる。
演算手段108で算出された変調度mは、比較判定回路111に供給されて所定の変調
度の値と比較判定される。なお、図4中の比較判定回路111は図1の判定手段13の処
理内容を示している。
実際のRF信号を図6(A)に示し、上記のRF信号の振幅値I14と、DCレベルの
基準値からRF信号の上側の包絡線までの振幅値I14Hの各レベルを同図中に示す。図
6(B)は記録パワーを可変して変調度mをグラフ化した記録パワー対変調度特性を示す
。図6(B)に示すように、テスト記録信号の一層目記録層への記録を1回(イニシャル
)、2回(DOW1)、11回(DOW10)と繰り返し行った場合、DVD−RWの2
層光ディスクの問題点として挙げた繰り返し記録の回数により記録パワー対変調度特性に
、差が若干ある(0.2mW程度の差)ものの、最適な消去パワーが仮に±0.4mW程度
は問題ない範囲とすると、十分使えるレベルであることが分かる。
図6(C)は記録パワーを一定にし、かつ、消去パワーを可変して変調度をグラフ化し
た消去パワー対変調度特性を示す。すなわち、図21(A)のパルスのうち、書込パワー
(記録パワー)Pwと、バイアスパワーPbとをそれぞれ一定値で固定し、消去パワーP
eのみを可変して記録した場合の消去パワーと変調度の特性を示す。図6(C)に示すよ
うに、記録を1回目(イニシャル)、2回目(DOW1)、11回目(DOW10)と繰
り返し行った場合、消去パワーを可変しても変調度がほぼ一定であるため、この方法は最
適な消去パワーの検出には使えないことが分かる。
図6(D)は本発明のOPC技術を用いて行った、DC消去パワー対変調度特性を示す
。すなわち、図6(D)に示す特性は、テスト記録信号の一層目記録層への記録を1回目
(イニシャル)、2回目(DOW1)、11回目(DOW10)と繰り返し行ったそれぞ
れの領域を、消去パワーのみで、かつ、そのレベルを可変して記録した(DC消去した)
場合、繰り返し記録回数による記録特性の差は多少はあるが、それぞれの特性がほぼ一致
していることが分かる。
この特性を利用して図4の比較判定回路111にて比較する所定の変調度の値(m値)
として、図6(D)の例えば「0.3」という値を使用することにより、比較的誤差の少
ない消去パワーの基準値の値が検出できる。そして、この基準の消去パワーに最適消去パ
ワーを求める係数Sを係数Smodとして乗算することにより最適な消去パワーを求めるこ
とができる。実験によれば、最適な消去パワーとの誤差は5%以内であった。
なお、RF信号の非対称性を表すパラメータのアシンメトリについては、上記β値の説
明をもって省略するが、同様な検出と効果が期待できる。このアシンメトリを検出する構
成は、上記β値の検出構成と変調度の検出構成を用いることができる。つまり、アシンメ
トリの値は上記信号A1と信号A2と信号A3を用いて次式で算出される。この演算は演
算手段12で行われる(図4には図示せず)。
アシンメトリ=[(I14H+I14L)―(I3H+I3L)]/
2[(I14H−I14L)] (3)
上式中、I14H、I14L、I3H、I3Lは、図6(A)に示したRF信号の波形中
に示してあり、これらは前記信号A1、A2、A3を用いて下記の式で表される。
I14H=A3 (4)
I14L=A3−(A1−A2) (5)
I3H=A3 (6)
I3L=A3−(A1−A2) (7)
この検出をする場合、テスト記録信号の記録波形パターンを例えば8/16変調とした
とき、3T及び14Tの単一パターンを一組として交互に出力しながら記録をPCA領域
(図20のPCA領域311に相当)内の所定のアドレスからの領域に行う。そして、上
記同じアドレスからの領域にDC消去パワーを行うとき上記一組毎に段階的にパワーを変
えながら記録を行う。なお、上記の記録は2層光ディスクに対しては、1層目記録層に対
する記録である。
次に、上記同じアドレスからの領域を再生して記録状態を検出するときには、3T及び
14Tの書き込み領域に対応したタイミングでそれぞれのRF信号のレベルを再生して信
号A1、信号A2及び信号A3を検出することにより、上記の計算を実現することができ
る。なお、判定手段13で一致を検出したときのDC消去パワーと演算する係数Sは係数
Saとする。
次に、パラメータγの検出について説明する。予めテスト記録したPCA領域を、図2
に示すようなDC消去パワーを段階的に1ステップずつ可変しながら記録し、同じ領域を
再生して記録状態検出手段4より得られる変調度mの検出信号を、各ステップ毎にDC消
去パワーに対応した変調度mを図1の装置メモリ14に記憶していく。そして、図4に示
すように、装置メモリ14よりのデータを基に“変調度mの1ステップ先との変化量(d
m)”113と、“消去パワーの1ステップ先との変化量(dPe)”114と、“現在
のステップでの変調度mの値(m)”115と、“現在のステップでのDC消去パワーの
値(Pe)”116とを得る。
なお、上記1ステップ毎のメモリの参照内容113を“変調度mの1ステップ先と1ス
テップ後の変化量(dm)”と、参照内容114を“消去パワーの1ステップ先と1ステ
ップ後の変化量(dPe)”としてもよい。
これらの値から消去パワーのパラメータγ(Pe)は、図4に示す演算手段109によ
り次式で算出される。
γ(Pe)=(dm/dPe)/(m/Pe) (8)
演算手段109により算出された消去パワーのパラメータγは、判定回路112に供給さ
れてγ値の最小ピーク点が判定される。
なお、記録パワーのパラメータγ(Pw)は図4には図示していないが、上記値113
〜116を下記のように読み替えることで同様に計算される。
113:“変調度mの1ステップ先と1ステップ後の変化量(dm)”
114:“記録パワーの1ステップ先と1ステップ後の変化量(dPw)”
115:“現在のステップでの変調度mの値(m)”
116:“現在のステップでの記録パワーの値(Pw)”
これらの値から記録パワーのパラメータγ(Pw)が次式で算出される。
γ(Pw)=(dm/dPw)/(m/Pw) (9)
記録パワー(書込パワー)Pwに対する変調度と、上記のパラメータγ(Pw)との一
般的な特性図を図7(A)に示す。最適な記録パワーPoを求めるためには、図7(A)
中のγターゲット(γtarget)を定め、検出したγ特性がこのγターゲットと一致したと
ころの記録パワー(Ptarget)を求め、この値を基準値として係数ρを乗算して計算で求
める。なお、係数ρは、前記図22の特性図に鑑み、DOW1のジッタが最小となる記録
パワーと消去パワーに合わせる。記録再生装置の設計では一番不利となる記録条件(DO
W1)で最良の記録(再生ジッタ最小)ができるようにするためである。
この手法を用いて、記録パワーと消去パワーの比率εの値を一定としてDVD−RWの
2層光ディスクの記録パワーとパラメータγ(Pw)とを測定した結果を図7(B)に示
す。図7(B)は本発明で使用できる最適な記録パワーを検出するOPC方法の一つで、
γ値を用いる例を示している。この特性図は記録パワーと消去パワーとの比率εを一定と
したまま、記録パワーと消去パワーとを可変して記録後、再生してγ値を測定したもので
ある。特性としては2層光ディスクの1層目記録層への記録を1回目(イニシャル)、2
回目(DOW1)、11回目(DOW10)と繰り返し行っても、DVD−RWの2層光
ディスクの問題点として挙げた、繰り返し記録回数により記録特性が変化するという点は
比較的少なく、図7(A)と共に説明した方法(γ法)で十分検出できることが分かる。
図7(C)は図21(A)のパルスのうち消去パワーPeだけを可変して記録した領域
を再生してパラメータγ(Pe)を測定した特性図を示す。この特性は、図7(C)に示
すように、記録を1回目(イニシャル)、2回目(DOW1)、11回目(DOW10)
と繰り返し行っても、消去パワーによりγ(Pe)があまり変化せず、最適な消去パワー
の検出には使えないことが分かる。
図7(D)は本発明のOPC技術を用いてテスト記録信号の記録回数1回目(イニシャ
ル)、2回目(DOW1)、11回目(DOW10)でそれぞれ記録した領域から測定し
たDC消去パワーとパラメータγ(Pe)との測定結果を示す。この特性は変調度の特性
を微分したグラフ(変調度の正規化された傾き特性)である。図7(D)から特に急激に
DC消去されて変調度が減衰したところが大きくピーク(ディップ)を持っていることが
分かる。このピークの頂点部分の位置は繰り返し記録回数による記録状態の変化に影響な
くほぼ同じポイントで生じていることが分かる。
このような特性からこのピークの頂点に対応するDC消去パワーを基準値として用い、
予め定めた最適な消去パワーを求めるための係数Sgで乗算することにより、最適な消去
パワーを求めることができる。実験によれば、最適な消去パワーとの誤差は3%以内であ
った。
本実施の形態で用いた係数Sb、係数Smod、係数Sg、係数Saはそれぞれ書き換
え回数の2回目のジッタが最良になる消去パワーを求める値に予め決めている。これは、
図22に示したように、2回目の記録時の再生ジッタが比較的悪いことに鑑みて決められ
たものであり、これにより短時間で最適な消去パワーを設定することができる。なお、上
記の各係数の値は光ディスクの記録層の特性により変わる値である。
次に、本発明の光ディスク記録再生方法の第1の実施の形態について図9のフローチャ
ートを参照して説明する。OPC処理のテスト記録モードが指示されると(ステップ20
0)、図1の制御回路11は最適な記録パワーを求めるためのテスト記録の処理に入るが
、その前にPCA領域を初期化する処理(サブルーチンA)を実行してもよい。テスト記
録の処理では、まず、光ディスク1若しくは装置メモリ14から推奨の記録パワー値を読
み出し固定値とし、また、同じく光ディスク1若しくは装置メモリ14からε(消去パワ
ーの比率)の値を読み出し、それを基に、上記の記録パワーと乗算して消去パワーを求め
、更に装置メモリ14からバイアスパワーを読み出し固定値として、それらを記録手段6
に設定する(ステップ201)。
続いて、記録するテスト記録信号を記録波形パターンのランダムパターン信号に設定し
、記録ストラテジ及び書き込みパワー(記録パワーPw、消去パワーPe、バイアスパワ
ーPb)を一定条件にして、一層目記録層のOPC領域(図20のPCA領域311に相
当)にテスト記録を行う(ステップ202)。続いて、テスト記録した領域と同じOPC
領域をDC消去パワーで段階的(例えば10ステップ)に可変しながら記録する(DC消
去する)。このときのDC消去パワーの値は、装置メモリ14に各ステップ毎に記録する
(ステップ203)。
そして、DC消去による記録の状態変化を検出するために、DC消去したOPC領域を
再生する(ステップ204)。再生して得られたRF信号のうち、OPC領域をDC消去
パワーのステップ毎にレベルを変えて記録したエリア毎のRF信号から、変調度mを算出
し、さらにγ値を算出する。またはアシンメトリ用β値を算出する。求めた値は装置メモ
リ14に格納する(ステップ205)。
続いて、図4の比較判定回路110、111、112の出力から、算出したアシンメト
リ用β値、変調度m、γ値が所定の値と一致したかを判定する(ステップ206)。判定
の結果、一致したステップでのDC消去パワー値を求め、このDC消去パワー値を基準値
として、係数Sbまたは係数Smod又は係数Sgを、図1の演算手段12にて掛けて最
適な消去パワーを算出する(ステップ207)。続いて、算出した消去パワーを固定値と
して記録手段6に設定する(ステップ208)。
次に、記録するテスト記録信号を記録波形パターンのランダムパターン信号に設定し、
DC消去した領域とは異なる例えば次のOPC領域に記録パワーだけを段階的(例えば1
0ステップ)に可変しながら、テスト記録信号を記録する(ステップ209)。続いて、
ステップ209でテスト記録信号を記録した領域を再生する(ステップ210)。そして
、記録パワーを段階的に可変しながら書き込んだ領域毎に、再生RF信号の状態を記録状
態検出手段4で検出し、変調度mを算出し、更にγ値を算出し、又はアシンメトリ用β値
を算出する(ステップ211)。求めた値は装置メモリ14に格納する。
続いて、判定手段13が、上記の算出された変調度m又はγ値、又はアシンメトリ用β
値が、記録パワー用の所定の値又は所定の条件と一致したかを判定する(ステップ212
)。判定の結果、所定の値又は所定の条件と一致した検出値に対応したステップでの記録
パワー値を求め、演算手段12はこの記録パワー値を基準値として、係数Kb又は係数K
mod又は係数Kg又は係数Kaを掛けて最適な記録パワーを算出する(ステップ213
)。そして、制御回路11は算出した最適な記録パワーを記録手段6に設定する(ステッ
プ214)。このようにして最適な書き込みパワー(記録パワーPo、消去パワーPe、
バイアスパワーPb)すべてが決まり、OPC動作を終了する(ステップ215)。
このように、本実施の形態によれば、記録パワーの設定許容度が図23(A)から比較
的広いことと、2層光ディスクの1層目記録層の消去パワーの設定許容度が図23(B)
および図24から極めて狭いことから、まず最適な消去パワーの検出を精密に行い、求め
られた消去パワーからεを用いて記録パワーを求めるようにしたため、光ディスクにOP
C処理のためにテスト記録する回数を減らし、実質的には記録再生装置(ドライブ装置)
の起動時間の短縮を行うことができる特徴がある。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、光ディスク記録再生装置の
基本的な構成、及びその記録処理の手順は、図1〜図4、図7に示した構成と同じである
ので省略し、第2の実施の形態特有の構成について説明する。図10は本発明になる光デ
ィスク記録再生方法の第2の実施の形態のフローチャートを示す。本実施の形態は、最初
に最適な記録パワーを算出し、その後で最適な消去パワーを算出するものであり、第1の
実施の形態と算出順序が異なる。
OPC処理のテスト記録モードが指示されると(ステップ400)、まず、図1の光デ
ィスク1若しくは装置メモリ14から推奨の記録パワー値(Pind)を読み出し、記録
パワーの可変する範囲の中心値として設定し、同じく光ディスク1若しくは装置メモリ1
4からε(記録パワーと消去パワーの比率)の値を読み出して、記録パワーと乗算して、
その値を消去パワーを可変する範囲の中心値(=ε・Pind)とし、更に装置メモリ1
4から読み出したバイアスパワーの値を固定値として求める(ステップ401)。
続いて、最適な記録パワーを求めるためのテスト記録の処理に入るが、その前にOPC
を行うPCA領域を初期化する処理(サブルーチンA)を実行してもよい。最適な記録パ
ワーを求めるためのテスト記録の処理では、まず、記録するテスト記録信号を記録波形パ
ターンのランダムパターン信号に設定し、記録パワーと消去パワーの比率εを一定に保持
したまま記録パワーと消去パワーの両方を可変しながら、テスト記録信号を一層目記録層
に記録するか、又は消去パワーの中心値を固定値のまま記録パワーのみを段階的(例えば
10ステップ)に可変しながらテスト記録信号を記録する(ステップ402)。
そして、記録パワー可変による記録の状態変化を検出するために、テスト記録信号を記
録したOPC領域を再生する(ステップ403)。続いて、そのOPC領域を段階的に記
録パワーのレベルを変えて記録したエリア毎に、変調度mを算出し、さらにγ値を算出す
る。またはβ値またはアシンメトリ値を算出し、それら算出して求めた値は装置メモリ1
4に格納する(ステップ404)。
続いて、図4の比較判定回路110、111、112の出力から、算出したアシンメト
リ用β値、変調度m、γ値が所定の値と一致したかを判定する(ステップ405)。判定
の結果、一致したステップでの記録パワー値を求め、この記録パワー値を基準値として、
記録パワー用の係数Kmod又は係数Kb又は係数Kg又は係数Kaを、図1の演算手段
12にて掛けて最適な記録パワーを算出する(ステップ406)。続いて、算出した記録
パワーを固定値として記録手段6に設定する(ステップ407)。
続いて、記録するテスト記録信号を記録波形パターンのランダムパターン信号に設定し
、記録パワーを可変して記録した上記の領域とは異なる、例えば次のOPC領域に上記の
テスト記録信号を記録する(ステップ408)。続いて、ステップ408でテスト記録し
た領域と同じOPC領域をDC消去パワーで段階的(例えば10ステップ)に可変しなが
ら記録する(DC消去する)。このときのDC消去パワーの値は、装置メモリ14にDC
消去パワーを可変した各ステップ毎に記録する(ステップ409)。
そして、DC消去による記録の状態変化を検出するために、DC消去したOPC領域を
再生する(ステップ410)。その再生RF信号からOPC領域をDC消去パワーのステ
ップ毎にレベルを変えて記録したエリア毎に、変調度mを算出し、さらにγ値を算出し、
又はアシンメトリ用β値を算出する。求めた値は装置メモリ14に格納する(ステップ4
11)。
続いて、判定手段13が、上記の算出された変調度m又はγ値、又はアシンメトリ用β
値が、消去パワー用の所定の値又は所定の条件と一致したかを判定する(ステップ412
)。判定の結果、所定の値又は所定の条件と一致した検出値に対応したステップでのDC
消去パワー値を求め、演算手段12はこのDC消去パワー値を基準値として、消去パワー
用の係数Sb又は係数Smod又は係数Sg又は係数Saを掛けて最適な消去パワーを算
出する(ステップ413)。そして、制御回路11は、前記算出した最適な記録パワーに
加えて、今回算出した最適な消去パワーを記録手段6に設定する(ステップ414)。こ
のようにして、最適な書き込みパワー(記録パワーPo、消去パワーPe、バイアスパワ
ーPb)のすべてが決まり、OPC動作を終了する(ステップ415)。
このように、本発明の第2の実施の形態では、2段階のステップのOPC(2ステップ
DC消去)を行った場合、記録パワーと消去パワーの比率εに依存するγ法などのOPC
により、記録パワーと消去パワーの比率εのバラツキの影響を少なくでき、最適な記録パ
ワーと消去パワーの値をそれぞれ求めることができる。記録後のRF信号のアシンメトリ
の状態についても従来のγ法のみより改善することがきる。
また、最初にテスト記録した領域から最適な記録パワーを検出した後、この最適な記録
パワーでテスト記録された領域を用いてDC消去を行い最適な消去パワーの検出を行って
もよい。この場合、DC消去を行うためのテスト記録が省略できOPC時間を短くできる
効果がある。具体的には、DVD規格の光ディスク1の1ECCブロック(=16セクタ
)を使って、最適記録パワーを求めるためのOPC処理を行うものとすると、記録パワー
を1セクタずつ段階的に可変して1ECCブロックでは全部で16段階に記録パワーを可
変してテスト記録信号を記録し、その再生RF信号から再生ジッタが最小な最適な記録パ
ワーを求める。このとき、最適な記録パワー値の判定ができると同時に、その最適な記録
パワーで記録されたセクタがどのセクタ位置であるかも分かるので、次の処理である最適
な消去パワーを求める処理のときには、最適な記録パワーで記録された1セクタの26フ
レームを、2フレームずつDC消去パワーを変化させて記録した後、その26フレームを
再生することにより、最適な消去パワーを検出することができる。
すなわち、この場合は、記録パワーのみを可変しながらテスト記録を行う記録手段及び
その記録手段で記録した光ディスクのテスト記録領域を、次の消去パワーのみを可変しな
がら記録する記録手段及びその記録手段で記録する領域として代用することができる。こ
れにより、最適消去パワーを求めるために各領域を予め最適記録パワーで記録する手間が
省け、OPC時間を短縮できる。
なお、上記の第1の実施の形態では、第2の実施の形態とは異なり、最初に最適な消去
パワーを求め、その後で最適な記録パワーを求めるようにしているが、この場合も、この
第2の実施の形態と同様に、テスト記録された領域を消去パワーのみを可変しながら記録
を行う記録手段及びその記録手段で記録した光ディスクの領域を、次の記録パワーのみを
可変しながら記録する記録手段及びその記録手段で記録する領域として代用することがで
きる。これにより、最適記録パワーを求めるために各領域を予め最適消去パワーで記録す
る手間が省け、OPC時間を短縮できる。
また、上記の本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、2段階のステップ
で最適な記録パワーと消去パワーの値が検出できるので、光ディスク1に記録されている
記録パワーと消去パワーの比率εにバラツキがある場合や、未知の光ディスクについても
良好に記録ができる。また、検出した最適な記録パワーと消去パワーの各値を用いて正し
い記録パワーと消去パワーの比率εを演算手段12で更に計算し、装置メモリ14に保存
する。なお、算出した記録パワーと消去パワーの比率εは、光ディスクのRMA領域など
に記録してもよい。
そして、次の記録開始時にOPCを実行する場合に、記録パワーと消去パワーの比率ε
に依存するγ値を用いたOPCでも、装置メモリ14に上記のようにして保存した正確な
記録パワーと消去パワーの比率εを使用してOPCを実行することにより、OPC時間を
短くでき、検出も正しく行うことができる。
また、算出した記録パワーと消去パワーの比率εを光ディスクの種別情報と共に装置メ
モリ14に格納させてもよい。この場合、記録再生装置で再度同じ種類の光ディスクを記
録するときに装置メモリ14に格納した信頼性の高い記録パワーと消去パワーの比率εの
情報を利用することができ、OPC時間と正確さを考慮してOPC法を選択することがで
きる。この場合、第1の実施の形態では、図9のステップ209〜ステップ213の処理
を、また、第2の実施の形態では図10のステップ408〜ステップ413の処理を、装
置メモリ14から読み出した記録パワーと消去パワーの比率εを利用することで省略でき
る。
また、装置メモリ14に格納した記録パワーと消去パワーの比率εの情報は、適宜更新
するようにし、光ディスクの生産ロットの違いなどで記録の失敗が発生した時や未知の光
ディスクに遭遇した場合は、新しい情報を更新させたり追加させたりする学習機能を持た
せてもよい。
(第3の実施の形態)
上記の第1の実施の形態においては、テスト記録信号として、記録波形パターンの記録
マークの短いマークと長いマークが混在したテスト記録信号又は記録波形パターンのラン
ダムパターン信号を用いて光ディスクにテスト記録を行ったが、そのテスト記録領域をD
C消去パワーを段階的に上げて消去すると、短いマークから最初に消去され、RF信号の
振幅が減衰していくことから、消え残りの度合いは長いマークの方が高いことが分かる。
このことはピークレベル検出とボトムレベル検出で検出している記録マークの振幅は長い
マークの消え残り度合いを主に検出しているのではないかと思われる。
そこで、この第3の実施の形態では検出精度を高めるために、テスト記録信号として最
長の長いマークのみ(8/16変調信号の場合には14T信号)を用いてテスト記録を行
うものである。なお、光ディスク記録再生装置の基本的な構成、及びその記録処理の手順
は、図1〜図4、図7に示した構成と同じであるので省略し、第3の実施の形態特有の構
成について説明する。
図11は、テスト記録信号として14T信号を用いてテスト記録を行い、その記録領域
をDC消去パワーを段階的に可変して記録(消去)した後、そのDC消去個所を再生して
得られた消去パワーのパラメータγ(Pe)値との関係を示す本実施の形態の特性図であ
る。図11では、14T信号を1回記録した個所をDC消去パワーで段階的に可変しなが
らDC消去した場合(イニシャル)、14T信号を計2回繰り返して記録した個所をDC
消去パワーで段階的に可変しながらDC消去した場合(DOW1)、14T信号を計10
1回繰り返して記録した個所をDC消去パワーで段階的に可変しながらDC消去した場合
(DOW102)のそれぞれについて、パラメータγ(Pe)と変調度の正規化された傾
き特性を示すパラメータであるγ値とを測定した実験結果を示す。
図11から分かるように、完全に消去される少し手前でこの検出特性が急峻に変化し消
去が急激に行われるポイントがある。本実施の形態はこのポイントが繰り返し記録特性に
殆ど影響がなく検出できることを利用し、このポイントの消去パワーを基準にして所定の
係数を乗算することにより最適な消去パワーを導き出している。この場合の最適な消去パ
ワーとの誤差は2%以内であった。
このことからテスト記録信号は、記録波形パターンの記録マークの最長マーク信号又は
最長マーク信号を含む長いマーク(例えば、8/16変調信号の場合には8Tから14T
の任意のマーク信号)又は単一の長いマーク(例えば、8/16変調信号の場合には8T
から14Tの任意のマーク信号)を用いて光ディスクにテスト記録を行うと良好な結果が
得られることが分かる。
(第4の実施の形態)
上記の第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、最適な書き込みパワーを求
めるために消去パワー用の判定手段13で所定値と一致したところの領域のDC消去パワ
ーを基準値として、装置メモリ14内の消去パワー用の一定の係数Sb又は係数Smod
又は係数Sg又はSaと乗算して最適な消去パワーを求めるように構成している。しかし
、この場合、新しく参入した光ディスクメーカーの光ディスクや装置メモリ14にデータ
が無い光ディスクのOPC処理をする必要が生じた場合に、OPC処理ができないという
不具合が生じてしまう。
そこで、この第4の実施の形態ではこの不具合を解消するため、上記消去パワー用の一
定の係数Sb及び係数Smod及び係数Sg及び係数Saの値を、及び上記記録パワー用
の一定の係数Kb及び係数Kmod及び係数Kg及び係数Kaの値を光ディスク内のプリ
ピットエリアもしくはトラック溝情報に予め記録させておくようにしたもので、光ディス
クの構成に特徴がある。この場合、記録状態検出手段4で用いた変調度法またはアシンメ
トリ用β法またはγ法の検出手段の種類に対応させるための区別もできる管理が必要とな
り、光ディスク情報の参照時に予め定義しておく必要がある。
具体的には、上記の各係数の値はコード化してディスク製造時にLPPやコントロール
データゾーンの所定のアドレスに予め消去されない形態で記録される。LPPとしての記
録位置はPCA領域やRMA領域が考えられるが、これに限らず光ディスク上のどこでも
差し支えない。
消去パワー用の場合は、このコードは図12(B)のDC消去パワー係数表に示すよう
に、DC消去パワー係数コードによってDC消去パワー係数S(係数Sbおよび係数Sm
odおよび係数SgおよびSaに相当する値)が定められる。DC消去パワー係数表は装
置メモリ14にプログラムとして格納される。
また、図12(A)のアドレス表はLPPやコントロールデータゾーン上のアドレスに
対応しており、DC消去パワー係数が格納されているアドレス部分を示す。アドレスのバ
イト位置はN〜N+3で表され、アドレスNの内容は変調度法用の係数Smodのコード
、アドレスN+1の内容はβ法用の係数Sbのコード、アドレスN+2はγ法用の係数S
gのコード、アドレスN+3はアシンメトリ法の係数Saのコードを意味している。例え
ば、バイト位置Nに06hが格納されているが、これは変調度法用の係数Smodで、そ
の値が図12(B)から「1.30」であることを示す。
記録パワー用の場合は、このコードは図13(B)の記録パワー係数表に示すように、
記録パワー係数コードによって記録パワー係数K(係数Kbおよび係数Kmodおよび係
数KgおよびKaに相当する値)が定められる。記録パワー係数表は装置メモリ14にプ
ログラムとして格納される。
また、図13(A)のアドレス表はLPPやコントロールデータゾーン上のアドレスに
対応しており、記録パワー係数が格納されているアドレス部分を示す。アドレスのバイト
位置はM〜M+3で表され、アドレスMの内容は変調度法用の係数Kmodのコード、ア
ドレスM+1の内容はβ法用の係数Kbのコード、アドレスM+2はγ法用の係数Kgの
コード、アドレスM+3はアシンメトリ法の係数Kaのコードを意味している。例えば、
バイト位置Mに03hが格納されているが、これは変調度法用の係数Kmodで、その値
が図13(B)から「1.15」であることを示す。
上記のDC消去パワー係数及び記録パワー係数を予め光ディスク1に持たせる構造とす
ることにより、本発明のOPC処理を光ディスクからの情報で実行できるようになり、未
知の光ディスクなどに対しても最適な書き込みパワーの設定が行えるようになる。なお、
本実施の形態も光ディスク記録再生装置の基本的な構成、及びその記録処理の手順は、図
1〜図4、図7に示した第1の実施の形態の構成と同じである。
(第5の実施の形態)
本実施の形態は、最適な記録パワーを検出するためにより、精度の高い検出を行うため
の手段について説明する。この手段はPCA領域を予めDC消去パワーで初期化させてか
ら最適な消去パワーを検出する処理を行うものである。既にγ値に基づいて最適な記録が
できることを上記の実施の形態で説明したが、特にその他の変調度やβ値のパラメータで
検出性能を向上することができる。なお、光ディスク記録再生装置の基本的な構成、及び
その記録処理の手順は、図1〜図4、図7に示した構成と同じであるので省略し、第5の
実施の形態特有の構成について説明する。
図14はアシンメトリ用β値と初期化パワーとの一例の特性図を示す。図14はテスト
記録する1層目記録層のPCA領域を、記録パワーPoと消去パワーPeとの比率Po/
Peを22/5mW固定として、初期化パワーを可変しながら記録する(初期化処理する
)と共に、アシンメトリの繰返し記録特性を測定した例を示す。図14において、初回記
録(イニシャル)、繰返し記録1回目(DOW1)、繰返し記録10回目(DOW10)
のそれぞれで、初期化パワーが8mW以上でアシンメトリはほぼ一致していることが分か
る。
よって、この光ディスクの場合、1層目記録層の最適な消去パワー(Pe)が5mWで
あることから、初期化処理のDC消去パワーとしては、5mWよりもやや高い8.5mW
から11mW程度あれば、繰返し記録の依存性の少ない状態を得られることが分かる。目
安として最適な消去パワーの1.5倍から2.5倍のパワーがあればよい(以下この処理
を高パワー初期化処理という)。
また、上記の実施の形態では、既にγ法で最適な記録が検出できることを説明したが、
その精度の向上とその他のアシンメトリやβ値のパラメータでも検出を可能とすることが
できる。図15はアシンメトリ対記録パワーPw特性図の各例を示し、同図(A)は初期
化処理は行わず、消去パワーPeを5mW固定値にして記録パワーPwを可変しながら、
テスト記録信号を一層目記録層のPCA領域に記録した特性図を示す。図15(A)の特
性図の場合、繰り返し記録の特性(初回記録(イニシャル)、繰返し記録1回目(DOW
1)、繰返し記録10回目(DOW10))は、それぞれ一致せず、大きくずれているこ
とが分かる。このように繰り返し記録回数による変化が大きいとこのままではアシンメト
リを指標に最適な記録パワーを検出することは難しい。
これに対し、OPCを行うPCA領域を最適な消去パワーの約2倍の10mWで1回だ
け高パワー初期化処理した後に、消去パワーPeを5mW固定値にして記録パワーPwを
可変しながら、テスト記録信号を一層目記録層のPCA領域に記録した特性図を図15(
B)に示す。繰返し記録の間にはPCA領域を使い果たしたときに行う通常の初期化処理
を想定して1回の繰り返し記録毎に記録時の消去パワーの値でDC消去を行っている。
図15(B)から分かるように、繰り返し記録の特性(初回記録(イニシャル)、繰返
し記録1回目(DOW1)、繰返し記録10回目(DOW10))のそれぞれにおいても
ほぼ一致する。このように、繰り返し記録回数による変化が小さいため、アシンメトリを
指標に最適な記録パワーを検出することができる。この場合、例えば、記録パワー用の検
出値をアシンメトリ=0とすれば、図15(B)に示す基準パワーが求まり、この基準パ
ワーに係数Saを乗算することにより、最適な記録パワーを導き出すことができる。
また、図16(A)と図16(B)は、いずれも初回記録(イニシャル)、繰返し記録
1回目(DOW1)、繰返し記録10回目(DOW10)のそれぞれにおける記録パワー
Pwとβ値の特性図で、図16(A)は高パワー初期化処理なし、図16(B)は高パワ
ー初期化処理ありの特性をそれぞれ示す。繰返し記録の間にはPCA領域を使い果たした
ときに行う通常の初期化処理を想定して1回の繰り返し記録毎に記録時の消去パワーの値
でDC消去を行っている。
図16(A)の特性図の場合、繰り返し記録の特性(初回記録(イニシャル)、繰返し
記録1回目(DOW1)、繰返し記録10回目(DOW10))は、それぞれ一致せず、
大きくずれていることが分かる。これに対し、高パワー初期化処理すると、図16(B)
から分かるように、繰り返し記録の特性(初回記録(イニシャル)、繰返し記録1回目(
DOW1)、繰返し記録10回目(DOW10))のそれぞれにおいて、ほぼ一致する。
このように、繰り返し記録回数による変化が小さいため、β値を指標にしても最適な記録
パワーを検出することができる。この場合、例えば、検出値β=0とすれば、基準パワー
を求めることができ、この基準パワーに係数Sbを乗算することにより、最適な記録パワ
ーを求めることが可能である。
また、図17(A)と図17(B)は、いずれも初回記録(イニシャル)、繰返し記録
1回目(DOW1)、繰返し記録10回目(DOW10)のそれぞれにおける記録パワー
Pwと変調度の特性図を示しており、図17(A)は高パワー初期化処理なし、図17(
B)は高パワー初期化処理ありの特性をそれぞれ示している。更に、図18(A)と図1
8(B)は、いずれも初回記録(イニシャル)、繰返し記録1回目(DOW1)、繰返し
記録10回目(DOW10)のそれぞれにおける記録パワーPwとγ値の特性図を示して
いるが、図18(A)は高パワー初期化処理なし、図18(B)は高パワー初期化ありの
特性をそれぞれ示している。この場合、例えば、γ値=1.5とすれば、図18(B)に
示す基準パワーが求まり、この基準パワーに係数Sgを乗算することにより、最適な記録
パワーを導き出すことができる。
図17及び図18のいずれの場合も、高パワー初期化処理した方の特性(図17(B)
及び図18(B))はすべて記録回数の相違によらず、ほぼ一致した特性を示し、繰返し
特性の影響が軽減されていることが分かる。これらの特性がほぼ一致することで最適な消
去パワーを求めるための基準値の検出精度が向上する。このような高パワー初期化処理を
OPCの前に1回行っておけば記録層の特性が均一化される。なお、図14〜図18の特
性は2層のDVD−RWディスクを用い、2倍速のディスクの回転速度で高パワー初期化
処理した場合を示す。
次に、高パワー初期化処理を行うかどうかを記録管理エリアの判別用フラグで管理する
処理動作について、図19のフローチャートと共に説明する。この図19のフローチャー
トは、前述したサブルーチンAであり、必要な場合に図9のステップ201又は図10の
ステップ401の直前で適宜実行されるサブルーチンである。図19において、ステップ
500でサブルーチンAの処理が開始されると、記録管理エリア(図20のRMA領域3
12に相当)から読み出したフラグ情報から一層目記録層のPCA領域(図20のPCA
領域311に相当)の高パワー初期化処理がされているかどうかを確認する(ステップ5
01)。
PCA領域の高パワー初期化処理がされている場合(ステップ501のY)は、PCA
領域を使い果たしたかどうかが判断される(ステップ502)。PCA領域を使い果たし
ていると判断された場合(ステップ502のY)は、PCA領域すべてを推奨の消去パワ
ーの値(=ε・Pind)又は最適な消去パワーPeのDC消去パワーで初期化を行い(
ステップ503)、サブルーチンAを終了する(ステップ508)。なお、PCA領域の
高パワー初期化処理がされているが、PCA領域を使い果たしていないと判断された場合
は(ステップ502のN)、PCA領域をまだ使用できるため、サブルーチンAを終了する
(ステップ508)。
一方、読み出したフラグ情報から上記PCA領域の高パワー初期化処理がされていない
と判定された場合(ステップ501のN)、PCA領域は使い果たしたか、又はPCA領
域が最初から使用される状態であるかどうか判別する(ステップ504)。PCA領域が
使い果たしたか、又は最初から使用される状態であるならば(ステップ504のY)、算
出した推奨の消去パワーの値(=ε・Pind)又は最適な消去パワーPeの約2倍のD
C消去パワーで、そのPCA領域の初期化を行う(ステップ505)。
そして、高パワー初期化処理済みとして前記記録管理エリア(RMA領域)に高パワー
初期化処理済みのフラグを記録し(ステップ506)、サブルーチンAを終了する(ステ
ップ508)。この場合、一層目記録層のPCA領域すべてが高パワー初期化処理される
他方、上記PCA領域の高パワー初期化処理がされていないが、そのPCA領域を最初
から使用する状態でないと判定された場合(ステップ504のN)、つまり、PCA領域
が高パワー初期化処理せずに使用されている場合、使用するOPC領域のみを、算出した
推奨の消去パワーの値(=ε・Pind)又は最適な消去パワーPeの約2倍のDC消去
パワーで初期化する(ステップ507)。ステップ507で高パワー初期化処理を行うと
、サブルーチンAを終了する(ステップ508)。この場合でも、すべてPCA領域が使
い果たされたときに、ステップ506でPCA領域全体を高パワー初期化処理することが
できる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、光ディスク1は
図20に示した断面構造のような片面2層光ディスクに限定されるものではなく、3層以
上、レーザービームの光軸方向に積層された多層光ディスクの1層目記録層の記録再生に
適用することができる。また、本発明は、図1の構成、図9、図10、あるいは図19の
フローチャートをコンピュータにより実行させるコンピュータプログラムも包含するもの
である。この場合、コンピュータプログラムは、記録されている記録媒体からコンピュー
タに取り込まれてもよいし、ネットワークを介して配信されてコンピュータに取り込まれ
てもよい。更に、装置内にファームウェアとして元々組み込まれていてもよい。
1 複数の記録層を持つ書き換え可能型光ディスク
2 光ピックアップ
3 信号処理回路
4 記録状態検出手段
5 DC消去手段
6 記録手段
10 内部バス
11 制御回路
12 演算手段
13 判定手段
14 装置メモリ
100 高域フィルタ(HPF)
101、103 ピークレベル検出回路
102 ボトムレベル検出回路
104、105、106 低域フィルタ(LPF)
107、108、109 演算手段
110 所定のβ値との比較判定回路
111 所定のm値との比較判定回路
112 γ値の最小ピーク点の判定回路

Claims (3)

  1. 多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対して、パワーを設定したレーザ光を用いて記録/再生を行う光ディスク記録再生装置において、
    所定の記録条件で、前記記録層を結晶状態からアモルファス状態に変化させる記録パワーと、前記記録層をアモルファス状態から結晶状態に変化させる消去パワーと、前記記録層への記録時の熱拡散を防止するためのバイアスパワーとを設定し、設定した前記記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーの各値を用いて前記レーザ光により前記光ディスクの所定領域にテスト記録信号を記録する記録手段と、
    前記記録手段により前記テスト記録信号を記録した前記光ディスクの領域を、設定した前記消去パワーに関連したパワー値を複数の段階に変化させたDC消去パワーの前記レーザ光により記録を行うDC消去手段と、
    前記DC消去手段により記録を行った領域を再生して、その再生信号の変調度から正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値を、DC消去パワーの値をPe、DC消去パワーの値Peに対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値をm、DC消去パワーの値Peと異なる段階のDC消去パワーの値との変化量をdPe、変調度の値mと前記異なる段階のDC消去パワーの値に対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値との変化量をdmとしたとき、
    γ(Pe)=(dm/dPe)×(Pe/m)
    なる式に基づいて前記γ値を算出する記録状態検出手段と、
    前記式に基づいて前記γ値が最小値となるときのDC消去パワー値を検出値として判定する判定手段と、
    前記判定手段で判定した検出値に、前記光ディスクに対応して予め定められた係数を乗算して光ディスク記録時の最適な消去パワーの値を求める演算手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  2. 多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対して、パワーを設定したレーザ光を用いて記録/再生を行う光ディスク記録再生方法において、
    所定の記録条件で、前記記録層を結晶状態からアモルファス状態に変化させる記録パワーと、前記記録層をアモルファス状態から結晶状態に変化させる消去パワーと、前記記録層への記録時の熱拡散を防止するためのバイアスパワーとを設定し、設定した前記記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーの各値を用いて前記レーザ光により前記光ディスクの所定領域にテスト記録信号を記録する第1のステップと、
    前記第1のステップにより前記テスト記録信号を記録した前記光ディスクの領域を、設定した前記消去パワーに関連したパワー値を複数の段階に変化させたDC消去パワーの前記レーザ光により記録を行う第2のステップと、
    前記第2のステップにより記録を行った領域を再生して、その再生信号の変調度から正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値を、DC消去パワーの値をPe、DC消去パワーの値Peに対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値をm、DC消去パワーの値Peと異なる段階のDC消去パワーの値との変化量をdPe、変調度の値mと前記異なる段階のDC消去パワーの値に対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値との変化量をdmとしたとき、
    γ(Pe)=(dm/dPe)×(Pe/m)
    なる式に基づいて算出する第3のステップと、
    前記式に基づいて前記γ値が最小値となるときのDC消去パワー値を検出値として判定する第4のステップと、
    前記第4のステップで判定した検出値に、前記光ディスクに対応して予め定められた係数を乗算して光ディスク記録時の最適な消去パワーの値を求める第5のステップと、
    を備えたことを特徴とする光ディスク記録再生方法
  3. 多層の記録層を持つ書き換え可能な光ディスクに対して、レーザ光による記録/再生を行う記録再生手段をコンピュータにより制御するための光ディスク記録再生プログラムであって、
    所定の記録条件で、前記記録層を結晶状態からアモルファス状態に変化させる記録パワーと、前記記録層をアモルファス状態から結晶状態に変化させる消去パワーと、前記記録層への記録時の熱拡散を防止するためのバイアスパワーとを設定し、設定した前記記録パワー、消去パワー及びバイアスパワーの各値を用いて前記レーザ光により前記光ディスクの所定領域にテスト記録信号を記録するように前記記録再生手段に指示する第1のステップと、
    前記第1のステップにより前記テスト記録信号を記録した前記光ディスクの領域を、設定した前記消去パワーに関連したパワー値を複数の段階に変化させたDC消去パワーの前記レーザ光により記録を行うように前記記録再生手段に指示する第2のステップと、
    前記第2のステップにより記録を行った領域を再生するように前記記録再生手段に指示して、その再生信号の変調度から正規化された傾き特性を示すパラメータであるγ値を、DC消去パワーの値をPe、DC消去パワーの値Peに対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値をm、DC消去パワーの値Peと異なる段階のDC消去パワーの値との変化量をdPe、変調度の値mと前記異なる段階のDC消去パワーの値に対応する消し残りの前記再生信号の変調度の値との変化量をdmとしたとき、
    γ(Pe)=(dm/dPe)×(Pe/m)
    なる式に基づいて算出する第3のステップと、
    前記式に基づいて前記γ値が最小値となるときのDC消去パワー値を検出値として判定する第4のステップと、
    前記第4のステップで判定した検出値に、前記光ディスクに対応して予め定められた係数を乗算して光ディスク記録時の最適な消去パワーの値を求める第5のステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする光ディスク記録再生プログラム。
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