JP5034021B2 - 波浪推定方法、システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、波浪推定方法、システム及びプログラムに関し、より具体的には、観測値及び予測値から非観測地の波浪状況を推定する方法、システム及びプログラムに関する。
海洋では、海底設置型波高計及び波浪計測ブイ等により、海域内の複数の観測点で波高が計測されている。実測値として、港湾局がNOWPHAS(Nationwide Ocean Wave information network for Port and HArbourS)と呼ばれるシステムで2時間毎の波浪観測情報(有義波高、有義波周期及び波向)を提供し、気象庁が、1時間ごとの波浪観測情報(有義波高及び有義波周期)を提供している。
現在、日本では、COMEINS(財団法人沿岸技術研究センターによる沿岸気象海象情報配信システム)により沿岸域の波浪予測情報(波高、波周期、波向、風向及び風速等)が提供されている。この波浪予測情報は、格子間隔2分(約3.7km)の沖波の様子を示すデータであり、予測時刻は、初期時刻(日本時間の9時と21時)から6時間間隔で、72時間先迄予測されており、1日に2回更新される。
従来、波浪観測が行われていない地点における波浪実況(波高や周期)の推定には、その地点の波浪予測値や近隣の波浪観測値を参照してきた。しかし、波浪予測値にはバイアスがあったり、誤差が大きい場合もあり、波浪実況情報として必ずしも適切ではない。また、気象庁の沿岸波浪観測値、及び港湾局の全国港湾海洋波浪情報(NOWPHAS)は、オンラインでリアルタイムで情報配信されており、近年観測地点数が充実してきたが、任意地点の波浪をこれらの観測値のみから推定することは困難である。
観測点の将来の波浪状況及び非観測点の波浪状況は、通常、観測点の観測データから推測することになる。過去の所定時間の間の時系列の観測結果をスペクトル解析し、その解析結果から近未来の波高等を推測する技術が、特許文献1、2,3に記載されている。
特許文献4には、気象庁から配信される約10kmメッシュ単位の波浪データ(波浪GPV(Grid Point Value)データ)の実測値と、予測対象地点の波実測値と、対象地点の地形とから波予測モデルを予め作成しておき、実際の予測に際して、実測値及び近未来(72時間後まで)の予測情報として配信される波浪GPVデータを当該波予測モデルに適用して、対象地域の波の状況を予測するシステムが記載されている。
また、台風による波浪が港湾に及ぼす影響を数式モデルにより予測するシステムが、特許文献5に記載されている。
また、特許文献6には、低気圧類接近の際に、予測対象位置についての高潮予測を、計算機による高潮予測計算では達成不可能な短時間で高精度に導出する技術として、予測対象位置に影響し得る低気圧類について網羅的に設定された低気圧類条件と、その低気圧類条件に基づき予測対象位置に発生し得る高潮を算定して予測対象位置について行われた高潮予測とを含む高潮予測データベースを予め作成しておき、実際の台風観測値と高潮予測データベースとから、予測対象位置の高潮状況を予測するシステムが、記載されている。
特開平03−050089号公報 特開2005−306188号公報 特開2004−338580号公報 特開2003−315468号公報 特開2003−203300号公報 特開2005−208002号公報
従来の方法は、スペクトル分析、波予測モデル、数式モデル又は高潮予測データベースを事前に作成しておく必要があり、そのためには、時間的・空間的に多数の観測値を必要とする。従って、予め想定される限られた地域にしか適用しにくい。
より簡易的には、波浪観測値から内挿、外挿又は統計演算等により非観測点の波浪状況を推定する方法も考えられるが、充分な精度が得られておらず、信頼性も低い。統計演算による精度を改善するには、サンプル点、即ち観測点を多くする必要があり、結局のところ、高密度の観測が前提となる。
そこで、相対的に少ない観測点の観測網を利用しつつ、実用に耐え得る精度で波浪状況を推測できる方法が望まれる。
本発明は、コストを徒に増大すること無しに、観測値及び予測値から波浪状況を迅速且つ高精度に推定する波浪推定方法、システム及びプログラムを提示することを目的とする。
本発明に係る波浪推定方法は、波浪予測値及び波浪観測値から非観測点の波浪状況を推定する方法であって、複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値を記憶する第1の記憶ステップと、当該各観測点における所定過去期間の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第1の波浪ランク評価ステップと、当該複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値から、当該第1の波浪ランク評価ステップによる当該波浪ランクに応じて相関を解析し、当該波浪ランクに応じた2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を算出し、相関テーブルに格納する相関解析ステップと、当該複数の観測点における波浪観測値及び波浪予測値、並びに、当該非観測点における波浪予測値を記憶する第2の記憶ステップと、当該第2の記憶ステップで記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第2の波浪ランク評価ステップと、当該第2の波浪ランク評価ステップによる波浪ランクに従い、当該相関テーブルから当該波浪ランクに対応する2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を読み出し、2点間の重み係数を算出する重み解析ステップと、当該重み係数の下で当該複数の観測点の予測誤差を累積加算し、この累積加算結果に当該非観測点の当該波浪予測値を加算する推定ステップとを具備することを特徴とする。
本発明に係る波浪推定システムは、波浪予測値及び波浪観測値から非観測点の波浪状況を推定するシステムであって、複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値を記憶する第1の記憶装置と、当該各観測点における所定過去期間の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第1の波浪ランク評価装置と、当該複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値から、当該第1の波浪ランク評価装置による当該波浪ランクに応じて相関を解析し、当該波浪ランクに応じた2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を算出し、相関テーブルに格納する相関解析装置と、当該複数の観測点における波浪観測値及び波浪予測値、並びに、当該非観測点における波浪予測値を記憶する第2の記憶装置と、当該第2の記憶ステップで記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第2の波浪ランク評価装置と、当該第2の波浪ランク評価ステップによる波浪ランクに従い、当該相関テーブルから当該波浪ランクに対応する2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を読み出し、2点間の重み係数を算出する重み解析装と、当該重み係数の下で当該複数の観測点の予測誤差を累積加算し、この累積加算結果に当該非観測点の当該波浪予測値を加算する推定装置とを具備することを特徴とする。
本発明に係る波浪推定プログラムは、コンピュータ上で動作し、波浪予測値及び波浪観測値から非観測点の波浪状況を推定するコンピュータプログラムであって、複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値を第1の記憶装置に書き込む第1の書込み機能と、当該各観測点における所定過去期間の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第1の波浪ランク評価機能と、当該複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値から、当該第1の波浪ランク評価機能による当該波浪ランクに応じて相関を解析し、当該波浪ランクに応じた2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を算出し、相関テーブルに格納する相関解析機能と、当該複数の観測点における波浪観測値及び波浪予測値、並びに、当該非観測点における波浪予測値を第2の記憶装置に書き込む第2の書込み機能と、当該第2の記憶装置に記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第2の波浪ランク評価機能と、当該第2の波浪ランク評価機能による波浪ランクに従い、当該相関テーブルから当該波浪ランクに対応する2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を読み出し、2点間の重み係数を算出する重み解析機能と、当該重み係数の下で当該複数の観測点の予測誤差を累積加算し、この累積加算結果に当該非観測点の当該波浪予測値を加算する推定機能とを具備することを特徴とする。
本発明により、観測値から予測値の精度を改善できる。例えば、精度は必ずしも高くないが面的に得られる予測値を、精度は高いが観測点数に限りがある観測値を融合して、精度の高い波浪情報を提供できるようになる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明の一実施例を説明する前に、本実施例の推定原理を説明する。図2は、本実施例の説明モデルを示す。
本実施例では、同時刻の波浪予測値と波浪観測値との誤差、即ち予測誤差(D値と呼ばれる)から、観測点でない波浪予測点の予測値を修整する。波浪予測値は、例えば、COMEINSから得られる2分(約3.7km)メッシュ上で入手可能である。波浪観測値は、NOWPHASから毎偶数時のデータを入手可能である。図2で、白丸は、COMEINSからの得られる2分(約3.7km)メッシュ上の格子点(予測点又は予測位置)を示し、三角は、NOWPHASから得られる毎偶数時の波浪観測値の観測点(又は観測位置)を示す。波浪観測値は、気象庁からも得られるので、この観測値をNOWPHASからの観測値と併用しても、NOWPHASからの観測値の代わりに使用しても良い。図2に示すモデルでは、説明上、予測点に1乃至36の番号を付け、観測点にはaからfの番号を付けてある。観測点間は、数km〜数10km〜100km程度、離れている。
図2から分かるように、波浪観測点と波浪予測点の位置は、一般的には一致しない。しかし、波浪状況をマクロ的にみれば、各メッシュ格子点の波浪状況は、最も近い観測点の波浪状況と同じであると見做すことが可能である。例えば、観測点aの観測値は、最も近い予測点1の観測値であると見做せ、予測点1の予測値は、観測点aの予測値であると見做せる。同様に、観測点b〜fの観測値はそれぞれ、予測点8,21,28,35,36の観測値と見做せ、観測点a〜fに最も近い予測点1,8,21,28,35,36の予測値はそれぞれ、観測点a〜fの予測値であると見做せる。
波浪状況は、面的及び時間的に相関を有する。即ち、観測点の近くの点では、観測点からの距離に応じた波浪状況を示す。この相関を利用することで、非観測点の波浪状況を観測点の観測値から推定することが可能である。面的に高密度で提供されている予測値を利用することで、更に、推定の精度を高めることができる。即ち、観測値のみを利用して非観測点の波浪状況を推定する方法に比べ、観測点における観測値と予測値との誤差(予測誤差)を使って、非観測点の予測値を補正する方法は、非観測点の波浪状況をより高い精度で示すことができる。
本実施例は、このような発想の下で、観測点の予測誤差が空間的又は時間的に離れた点(非観測点)に及ぼす影響を相関演算により定量的に評価し、その誤差相関係数を使って、非観測点の波浪状況を精度良く推定することを提案するものである。更には、誤差相関係数が、波浪状況に応じて異なることを利用することで、推定精度を更に高めることができる。非観測点が予測点でもある場合には、その予測値を、他の観測点の予測誤差で補正する。非観測点が予測点でない場合には、近くの予測点の予測値の内挿により非観測点の予測値を求めた上で、他の観測点の予測誤差で補正する。
具体的には、前処理として、複数の観測点(例えば、図2のモデルの観測点a〜f)について、過去の一定期間の観測値と、隣接する予測点での予測値を集計し、予測誤差の空間的及び時間的相関を調べる。その予測誤差の相関係数から、予測誤差が空間的又は時間的に離れた点にどの程度、影響するかを定量的に把握できる。その影響度を重み係数として、波浪状況を推定したい非観測点に影響を及ぼす観測点について予測誤差の累計を算出することで、非観測点の予測誤差の補正値を算出できる。
即ち、図2に示すモデルでは、観測点a〜fの観測値をF 〜F とし、観測点a〜fの予測値(実際には、最も近い予測点1,8,21,28,35,36の予測値)をF 〜F とすると、非観測点である予測点(推定点)gの予測誤差は、
Figure 0005034021
で与えられる。iは観測点a〜fの何れかを示し、Σは、全観測点a〜fについての累積加算を示す。Dは各観測点a〜fの予測誤差、いわゆるD値であり、観測点iの観測値F と観測点iに最も近い予測点の予測値F との差である。wi,gは、各観測点a〜fの予測誤差が予測点gに及ぼす影響を定量的に示す重み係数である。σ は、推定点gの予測誤差標準偏差であり、σ は観測点iの予測誤差標準偏差である。
式(1)で得られる補正値を推定点gの予測値に加算することで、推定点gの波浪状況を推定できる。推定点gの推定値Fは、
Figure 0005034021
で与えられる。
図3は、図2に示すモデルにおいて、予測点11に対する推定方法の模式図を示す。観測点a〜fの観測値をF 〜F とし、観測点a〜fの予測値(実際には、最も近い予測点1,8,21,28,35,36の予測値)をF 〜F とし、予測点11の予測値をF 11とし、予測点11の推定値をF11とする。本実施例では、式(2)から、
F11=Fp 11wi,11Di
で予測点11の波浪状況を推定する。iは観測点a〜fの何れかを示し、Σは、観測点a〜fについての累積加算を示す。Dは、各観測点a〜fの予測誤差、いわゆるD値であり、観測点iの観測値Fと、観測点iに最も近い予測点の予測値Fとの差である。wi,11は、各観測点a〜fの予測誤差が予測点11に及ぼす影響を定量的に示す重み係数であり、推定の都度、算出される。
同じ海域の複数の観測点についての過去の一定期間の観測値(F)及び予測値(F)から、次のようにして予測誤差の相関係数を求めることができる。
観測値の誤差をe、予測値の誤差をeとすると、メッシュ格子点i及び推定点gにおける誤差は、下記式
Figure 0005034021
で与えられる。但し、e は、メッシュ格子点i,gに最も近い観測点における観測値の誤差を示し、e はメッシュ格子点iの予測値の誤差を示し、e は推定点gにおける観測値の誤差を示す。F はメッシュ格子点iの真値であり、F はメッシュ格子点gの真値である。
式(3)〜(5)の関係から、メッシュ格子点i,j,gの間で、誤差の相関係数μと誤差比λは、
Figure 0005034021
と表すことができる。σは観測値の標準偏差、σは予測値の標準偏差である。この関係から、
Figure 0005034021
が得られる。但し、Σは、観測点に関する累積加算を意味する。この式(10)は、各推定点gについて、N地点の観測値からN個の重み係数w1,g〜wN,gを求めるN次元連立方程式である。
式(10)の右辺は、ローレンツモデルを拡張したモデルにより、
Figure 0005034021
で近似される。ri,gは2点i,g間の距離(km)であり、bは誤差相関の及ぶ距離、即ち相関距離を決定する量である。ΔTi,gは、メッシュ格子点iの観測値又は予測値の観測時刻又は予測時刻と、メッシュ格子点gの予測値の予測時刻との時間差を示す。ri,g=1/b1/2で共分散が半分になる。aは予測誤差分散を表すパラメータである。cは時間差ΔTi,gに関する予測誤差共分散を表すパラメータである。同じ時刻の予測値と観測値を利用できる場合には、ΔTi,gは一定値である。
式(11)で得られるμ i,gを式(10)のN次元連立方程式に代入することで、重み係数wj,gを算出できる。本出願の発明者は、予測誤差の相関係数が、波浪の程度に依存することを発見した。即ち、波浪の程度を考慮することで、推定精度が向上する。
予測誤差、即ちD値の空間相関は、海域、対象とする現象のスケール、並びに、モデルの性質及び分解能により異なると考えられる。例えば、波高が高く周期が長いときは、原因となる擾乱の規模も大きく、D値の空間相関の広がりも大きいと考えられる。一方、波高が小さく周期が短いときは、局所的な風により発生した波浪が観測されており、D値の空間相関の広がりは小さいと考えられる。この様な局所的な風によると考えられる波浪を、数10kmから数100km程度離れた波浪観測地点の観測値の情報を元に修正するのは不合理である。波高が大きいときと小さいときでは、海上風の原因となる擾乱の種類が異なり、D値の空間相関(の広がり)も異なる。従って、予測誤差を有効に利用するためには、海域、現象のスケールに応じて予測誤差の空間構造を把握する必要があり、本実施例では、波浪の程度又は大きさを示す物理量として波形勾配に注目した。
実際に、観測点の波浪の波形勾配が0.01未満の場合、「うねり」としてrank=1と評価し、波形勾配が0.01以上、0.025未満の場合に、「減衰距離の短いうねり」としてrank=2と評価し、波形勾配が0.025以上の場合に、「風波」としてrank=3と評価して、各ランクについて、D値の空間相関を波高及び周期に対して調べた。その結果を図4乃至図9に示す。図4は、rank=1の場合の、波高の空間相関を示し、図5は、rank=1の場合の、周期の空間相関を示す。図6は、rank=2の場合の、波高の空間相関を示し、図7は、rank=2の場合の、周期の空間相関を示す。図8は、rank=3の場合の、波高の空間相関を示し、図9は、rank=3の場合の、周期の空間相関を示す。何れも、横軸は距離を示し、縦軸は、誤差相関係数を示す。図10は、D値の時間差相関を示す。時間差相関については、ランクによる相違は少なかった。横軸は、時間差を示し、縦軸は、誤差相関係数を示す。
rank=1のうねり状態では、距離0における誤差相関係数(誤差分散)は小さく、誤差相関が及ぶ距離(以下、相関距離)は長い。rank=2,3と風波に移行するにつれて、誤差分散は大きくなり、相関距離は短くなる傾向がある。また、特にrank=2,rank=3では、誤差相関値は、ローレンツ型近似曲線に対してばらつきが小さい。これらから、波形勾配が小さい(うねりに近い)ほど誤差分散が小さく、ローレンツ関数はデータを良く近似し(ばらつきが小さく)、誤差相関が遠方まで高いと言える。これから、波形勾配に応じて重み係数を使い分けることで、推定精度が向上することが分かる。
具体的には、式(11)の左辺の(μ i,j+μ i,jλλ)で、格子点i,jは、共に観測地点になっているので、rankを評価可能である。そこで、予め誤差相関係数テーブルを格子点iのrank別、及び格子点jのrank別に作成しておく。本実施例では、rankは3つの値からなるので、合計で9個の誤差相関係数テーブルを用意することになる。但し、rank=1の相関係数とrank=3の相関係数は共に小さいことと、十分に多いサンプル数を得られないと精度が上がらない。そこで、実際上、要求される精度を考慮すると、一方の格子点、例えば、格子点iのrankのみを考慮することで十分である。
他方、式(11)の右辺については、格子点gが観測点ではないことから、予測値によるrank判定は精度が悪いことから、観測点iのrankのみを考慮する。
以上の結果、メッシュ格子点iのrank=1,2,3について、式(10)から、N個の重み係数wj,gを算出する。算出した重み係数wj,g、観測値F及び予測値Fを式(2)に適用して、メッシュ格子点gにおける波浪状況を示す推定値Fを算出する。
図1は、本発明の一実施例の機能ブロック図を示す。本実施例では、先ず、推定したい海域の過去の波浪観測値と観測点にもっとも近い予測点の波浪予測値とから、予測誤差の誤差相関係数を求める。その際、誤差相関係数が波浪の程度によって異なるので、波浪の程度も考慮する。得られた誤差相関係数から、非観測点の予測値の補正値を算出するための重み係数を決定する。得られた重み係数と、観測値、予測値、及び観測点の波浪rankに従い、非観測点の予測値を補正して、波浪状況を推定する。
前処理装置10は、過去の、例えば1年間の波浪予測値と同時期の波浪観測値とから、式(6)〜(9)に従い、波浪状況の推定のための誤差相関係数μ,μ,及び誤差比λを決定する。COMEINSから得られる波浪予測値は6時間間隔であるので、内挿装置12が、その6時間間隔の波浪予測値から内挿により1時間間隔の波浪予測値Fを生成する。多数の時刻及び多数のメッシュ格子点上の波浪予測値Fが、ハードディスク14に格納される。
他方、過去の、例えば1年間の、NOWPHASから得られる毎偶数時の観測点(図2の観測点a〜f)の波浪観測値又は気象庁からの波浪観測値波浪観測値Fが、ハードディスク16に格納される。
波浪評価装置18が、ハードディスク16の波浪観測値Fを読み出し、各時刻について、その波形勾配から各観測点a〜fの波浪状況を3つのランクに区分する。本実施例では、波形勾配が0.01未満の場合、「うねり」としてrank=1と評価し、波形勾配が0.01以上、0.025未満の場合に、「減衰距離の短いうねり」としてrank=2と評価し、波形勾配が0.025以上の場合に、「風波」としてrank=3と評価する。波形勾配により、波浪の広がり、即ち空間相関が異なるからである。波浪評価装置18は、各時刻の各メッシュ格子点の波浪状況のランクrankを相関解析装置20に供給する。
波形勾配自体は、例えば、有義波諸元(有義波高及び有義波周期)から求めることができる。周期帯別情報が提供されている場合には、これを用いて、周期の長い成分の波高をランクの判定基準とすることができる。
相関解析装置20は、波浪観測値Fと波浪予測値Fの地点間相関を時間軸及び空間軸で解析し、その相関結果から、式(6)〜(9)に従い、ランク毎に誤差相関係数μ i,j,μ i,j,及び誤差比λを決定する。観測点・予測点対応テーブル22には、図2を参照して説明したような、観測点と予測点の対応表が格納されている。相関解析装置20は、テーブル22を参照することで、観測点a〜f(に最も近い予測点)の予測値をハードディスク14から読み出すことができる。
相関解析装置20で得られた誤差相関係数μ i,j、μ i,j及び誤差比λは、相関テーブル24に格納される。以上により、前処理が終了する。
次に、リアルタイム又は準リアルタイムに流入する観測値と予測値に対して、相関テーブル24の相関係数等を利用して、メッシュ格子点gの波浪状況を推定する部分の動作を説明する。
内挿装置30は、内挿装置12と同様に動作する装置であり、コンピュータソフトウエアで実現される場合には、同じルーチン又は関数として実装され得る。内挿装置30は、COMEINSから得られる最新の6時間間隔の波浪予測値から内挿により1時間間隔のメッシュ格子点j上の波浪予測値F jを生成し、ハードディスク32に格納する。jは波浪予測点であるメッシュ格子点を示す。
他方、NOWPHASから得られる直近の毎偶数時の観測点i(図2及び図3の観測点a〜f)の波浪観測値F が、ハードディスク34に格納される。
波浪評価装置36は、波浪評価装置18と同様に動作する装置であり、コンピュータソフトウエアで実現される場合には、同じルーチン又は関数として実装され得る。但し、波浪評価装置36は、波浪状況を推定すべき時刻tの指定に従い、各観測点iについて、時刻tの波浪観測値F の波形勾配から波浪状況のランクを評価し、評価結果rank(i)を重み解析装置38に供給する。
重み解析装置38は、相関テーブル24に格納されるランク毎の誤差相関係数μ i,j,μ i,j,及び誤差比λから、波浪評価装置36からのランク情報rank(i)に該当するデータを読み出し、式(10),(11)に適用して、重み係数wi,gを決定する。得られる重み係数wi,gは重み係数テーブル40に格納される。
推定装置42は、観測値Fと予測値Fと重み係数テーブル40の重み係数wi,gを式(2)に適用して、メッシュ格子点gの予測値を修整する。簡略的には、標準偏差σ ,σ による規格化は1で代表してもよい。
擾乱時にはしばしば波浪観測が欠測することがある。しかし、誤差相関係数の時間相関は、図10に示すような傾向を示す。この時間軸方向の誤差相関を利用することで、観測点が欠けた場合でも、過去の観測点から予測値又は予測誤差を補正できる。このためには、式(11)で時間差ΔTi,gを考慮しておけばよい。
本実施例のほとんどの処理はコンピュータで実行されるが、勿論、その一部をハードウエアで実現することができる。
特定の説明用の実施例を参照して本発明を説明したが、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の一実施例の概略機能ブロック図を示す。 本実施例の説明モデルを示す。 予測点11に対する本実施例の予測方法の模式図である。 rank=1の場合の、波高の空間相関例を示す。 rank=1の場合の、周期の空間相関例を示す。 rank=2の場合の、波高の空間相関例を示す。 rank=2の場合の、周期の空間相関例を示す。 rank=3の場合の、波高の空間相関例を示す。 rank=3の場合の、周期の空間相関例を示す。 D値の時間差相関例を示す。
符号の説明
10:前処理装置
12:内挿装置
14:ハードディスク
16:ハードディスク
18:波浪評価装置
20:相関解析装置
22:観測点対予測点対応テーブル
24:相関テーブル
30:内挿装置
32:ハードディスク
34:ハードディスク
36:波浪評価装置
38:重み解析装置
40:重み係数テーブル
42:推定装置

Claims (8)

  1. 波浪予測値及び波浪観測値から非観測点の波浪状況を推定する方法であって、
    複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値を記憶する第1の記憶ステップ(14,16)と、
    当該各観測点における所定過去期間の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第1の波浪ランク評価ステップ(18)と、
    当該複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値から、当該第1の波浪ランク評価ステップによる当該波浪ランクに応じて相関を解析し、当該波浪ランクに応じた2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を算出し、相関テーブルに格納する相関解析ステップ(20)と、
    当該複数の観測点における波浪観測値及び波浪予測値、並びに、当該非観測点における波浪予測値を記憶する第2の記憶ステップ(32,34)と、
    当該第2の記憶ステップで記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第2の波浪ランク評価ステップ(36)と、
    当該第2の波浪ランク評価ステップによる波浪ランクに従い、当該相関テーブルから当該波浪ランクに対応する2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を読み出し、2点間の重み係数を算出する重み解析ステップ(38)と、
    当該重み係数の下で当該複数の観測点の予測誤差を累積加算し、この累積加算結果に当該非観測点の当該波浪予測値を加算する推定ステップ(42)
    とを具備することを特徴とする波浪推定方法。
  2. 当該第1の波浪ランク評価ステップは、当該波浪観測値から得られる波浪勾配に従い当該波浪ランクを決定し、
    当該第2の波浪ランク評価ステップは、当該第2の記憶ステップで記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から得られる波浪勾配に従い当該波浪ランクを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の波浪推定方法。
  3. 波浪予測値及び波浪観測値から非観測点の波浪状況を推定するシステムであって、
    複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値を記憶する第1の記憶装置(14,16)と、
    当該各観測点における所定過去期間の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第1の波浪ランク評価装置(18)と、
    当該複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値から、当該第1の波浪ランク評価装置による当該波浪ランクに応じて相関を解析し、当該波浪ランクに応じた2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を算出し、相関テーブルに格納する相関解析装置(20)と、
    当該複数の観測点における波浪観測値及び波浪予測値、並びに、当該非観測点における波浪予測値を記憶する第2の記憶装置(32,34)と、
    当該第2の記憶ステップで記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第2の波浪ランク評価装置(36)と、
    当該第2の波浪ランク評価ステップによる波浪ランクに従い、当該相関テーブルから当該波浪ランクに対応する2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を読み出し、2点間の重み係数を算出する重み解析装置(38)と、
    当該重み係数の下で当該複数の観測点の予測誤差を累積加算し、この累積加算結果に当該非観測点の当該波浪予測値を加算する推定装置(42)
    とを具備することを特徴とする波浪推定システム。
  4. 当該第1の波浪ランク評価装置は、当該波浪観測値から得られる波浪勾配に従い当該波浪ランクを決定し、
    当該第2の波浪ランク評価装置は、当該第2の記憶装置に記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から得られる波浪勾配に従い当該波浪ランクを決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の波浪推定システム。
  5. コンピュータ上で動作し、波浪予測値及び波浪観測値から非観測点の波浪状況を推定するコンピュータプログラムであって、
    複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値を第1の記憶装置に書き込む第1の書込み機能(14,16)と、
    当該各観測点における所定過去期間の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第1の波浪ランク評価機能(18)と、
    当該複数の観測点における所定過去期間の波浪観測値及び波浪予測値から、当該第1の波浪ランク評価機能による当該波浪ランクに応じて相関を解析し、当該波浪ランクに応じた2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を算出し、相関テーブルに格納する相関解析機能(20)と、
    当該複数の観測点における波浪観測値及び波浪予測値、並びに、当該非観測点における波浪予測値を第2の記憶装置に書き込む第2の書込み機能(32,34)と、
    当該第2の記憶装置に記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から波浪ランクを評価する第2の波浪ランク評価機能(36)と、
    当該第2の波浪ランク評価機能による波浪ランクに従い、当該相関テーブルから当該波浪ランクに対応する2点間の波浪観測値及び波浪予測値の誤差相関と誤差比を読み出し、2点間の重み係数を算出する重み解析機能(38)と、
    当該重み係数の下で当該複数の観測点の予測誤差を累積加算し、この累積加算結果に当該非観測点の当該波浪予測値を加算する推定機能(42)
    とを具備することを特徴とする波浪推定プログラム。
  6. 当該第1の波浪ランク評価機能は、当該波浪観測値から得られる波浪勾配に従い当該波浪ランクを決定し、
    当該第2の波浪ランク評価機能は、当該第2の記憶装置に記憶される当該複数の観測点の当該波浪観測値から得られる波浪勾配に従い当該波浪ランクを決定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の波浪推定プログラム。
  7. 当該第1の記憶装置及び当該第2の記憶装置が、同一のデータ記憶装置内に設定されることを特徴とする請求項5又は6に記載の波浪推定プログラム。
  8. 当該第1及び第2の波浪ランク評価機能は、同じプログラムルーチンを共用することを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の波浪推定プログラム。
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