JP5023944B2 - フラッシュ定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーの選択的な付着によって形成され、記録媒体上に転写されたトナー像を、フラッシュランプから放射されたフラッシュ光によって加熱し、記録媒体上に定着させるフラッシュ定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関するものである。
乾式電子写真方式を採用したプリンタでは、粉状のトナーにより形成された画像を感光体ドラムから記録媒体上に転写した後、この記録媒体に熱エネルギを付与することによりトナーを溶融させてトナー像を記録媒体上に定着している。
近年、高速での画像形成が可能である高速プリンタや広幅の記録媒体に印刷ができるプリンタ等が利用されるようになってきており、このようなプリンタでは非接触型の定着装置が用いられることがある。
非接触型の定着装置としては、いわゆるフラッシュ定着装置が知られている。このフラッシュ定着装置は、キセノンフラッシュランプ等でフラッシュ光を間歇的に点滅させて記録媒体を照射し、記録媒体上のトナー像を加熱溶融して定着させるものである。
このフラッシュ定着装置では、記録媒体上のトナー像を加熱及び加圧して圧着させる定着装置のように記録媒体を圧接部に挿通しないので、定着装置の駆動が記録媒体の搬送速度に影響を与えることがない。また、記録媒体にシワ等を与えることを防止することができる。このため、高速での画像形成や広幅の記録媒体への画像形成に適するものと考えられている。
このようなプリンタにおいてもカラー画像の形成を可能とする要請があり、良好なカラー画像の定着を確保するためには高い定着エネルギが必要となる。しかし、フラッシュランプが記録媒体に照射する光エネルギすなわち熱エネルギは、フラッシュランプに接近している場所が高く、フラッシュランプから遠ざかるにつれて低くなる。また、直管状となったフラッシュランプの軸線方向における両端部付近でも照射エネルギの低下がみられる。したがって、フラッシュランプへの入力電圧を増大させてもフラッシュ光の照射領域内での照射されるエネルギ分布にムラが生じ、記録媒体上のトナー像の定着を均一とすることができない場合がある。
このように、フラッシュランプだけでは配光分布の調整が困難であるため、反射ミラー等を用いて照射エネルギの分布を調整することが提案されている。
たとえば、特許文献1では、フラッシュ光の照射面と対向する部分を除いてフラッシュランプを取り囲むように配置された反射板に山形面や谷形面等を形成し、フラッシュ光の照射面におけるエネルギ分布を調整するフラッシュ定着装置が提案されている。また、反射板に複数の多角錐形状の凸部若しくは凹部を規則的に配置すること等も提案されている。
特開平6−308852号公報
しかしながら、フラッシュランプを取り囲むように反射板を配置しても、フラッシュランプの軸線の両端部付近では照射される光のエネルギ分布が低下する。このような照射エネルギの低下が顕著になると、記録媒体の搬送方向における両側部で定着不良を生じるおそれがある。また、複数のフラッシュランプが並列に配置された定着装置の場合は、フラッシュランプの軸線方向の中心線から離れるにつれて照射されるフラッシュ光のエネルギ分布が低下する。フラッシュランプの軸線を記録媒体の搬送方向と直角に配置し、搬送速度に対応してフラッシュランプを所定の周期で発光させる場合、上記のようにフラッシュランプと直角方向に照射光のエネルギ分布が均一でないと、記録媒体上に照射されるエネルギは記録媒体の搬送方向に不均一となって定着ムラが生じることになる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録媒体の画像領域に均一なエネルギ分布でフラッシュ光を照射するフラッシュ定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、 記録媒体の搬送経路と対向するように備えられ、フラッシュ光の照射により前記搬送経路に沿って搬送される記録媒体上のトナー像を定着させる直管状のフラッシュランプと、 前記記録媒体と対向する側が開放され、前記フラッシュランプの背面側を覆うように形成された反射板と、 前記反射板の前記フラッシュランプの軸線方向における両端部と対向する位置付近に固着され、反射面が前記フラッシュランプの軸線の中央部側より両端部側が前記記録媒体と接近するように傾斜して設けられた端部ミラーと、を備え、 前記フラッシュ光の照射領域の、該フラッシュランプの軸線方向に設定した中心線付近では、前記端部ミラーの反射面が前記照射領域の前記中心線側から外側へ向くように、前記中心線と直角となる方向に対して角度を設けて配置されていることを特徴とするフラッシュ定着装置を提供する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフラッシュ定着装置において、 前記端部ミラーは、前記フラッシュランプの軸線と直角方向における両端部から中央部にかけて、前記中心線と直角となる方向に対する角度が段階的に又は連続的に変化するように設けられているものとする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のフラッシュ定着装置において、
前記フラッシュランプは、複数の発光管体が並設されたものであり、 前記端部ミラーは、前記発光管体の軸線方向と直角方向に、各発光管体と対向する領域毎に区分され、これらの区分毎に前記中心線と直角となる方向に対する角度が設定されているものとする。
請求項4に係る発明は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載のフラッシュ定着装置において、 前記端部ミラーの前記中心線と直角となる方向に対する角度が、搬送される記録媒体の幅方向における両端部付近であって前記フラッシュランプの照射領域における該記録媒体の搬送方向の上流側及び下流側へ前記中心線から離れた領域に集光するように設定されているものとする。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載のフラッシュ定着装置において、 前記フラッシュランプの軸線方向における両端部付近であって前記端部ミラーが設けられた位置よりも中央部側に備えられ、反射面が端部側より中央部側が記録媒体に接近するように設定され、前記フラッシュ光を反射して前記記録媒体の幅方向の両端部付近に照射する中間部ミラーを有するものとする。
請求項6に記載の発明は、 静電電位の差による潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する画像形成部と、 該画像形成部で形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写装置とを備え、 請求項1から請求項5までのいずれかに記載のフラッシュ定着装置が前記トナー像が転写された記録媒体の搬送路と対向する位置に設けられていることを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項1に係る発明のフラッシュ定着装置では、フラッシュランプの背面側を覆った反射板はフラッシュランプから背面に向かって照射されるフラッシュ光を通過する記録媒体の方向へ反射する。一方、端部ミラーはフラッシュ定着装置の中心部分から側方に向かって角度を有して配置されているので、フラッシュランプの軸線方向における外側に向かって放射される光を、フラッシュランプの軸線と直角方向における外側つまり中心軸線から離れる方向へ反射させることができる。これにより、記録媒体上に照射される光のエネルギ分布のムラを低減することができる。
請求項2に係る発明のフラッシュ定着装置では、端部ミラーのフラッシュランプの軸線と直角となる方向に対する角度が段階的又は連続的に変化しているので、一定の角度で配置されている場合より均一な配光を実現することができる。これにより、記録媒体上の照射領域全体のエネルギ分布を均一に近づけることができる。
請求項3に係る発明のフラッシュ定着装置では、端部ミラーの角度は、並設された発光管体ごとに設定されているので、それぞれの発光管体毎に端部ミラーによる反射光の方向を調整し、照射されるエネルギの到達しにくい領域にも効率よく照射することができる。これにより、フラッシュランプの一回の発光によって記録媒体に供給される熱エネルギの分布にムラが生じるのを低減することができる。
請求項4に係る発明のフラッシュ定着装置では、一回の発光でフラッシュ光を照射する領域の四隅付近に供給される熱エネルギが低くなるのを抑制することができる。つまり、照射領域の中央部から遠くに位置する四隅付近では照射される熱エネルギが低くなる傾向があるがこれを抑制して照射領域に供給される熱エネルギの分布を均一に近づけることができる。
請求項5に係る発明のフラッシュ定着装置では、フラッシュランプの軸線方向の端部付近に備えられた中間部ミラーにより、フラッシュランプの軸線方向の配光を効率よく調整し、照射されるエネルギの分布を均一に近づけることができる。
請求項6に係る発明の画像形成装置では、記録媒体に照射されるフラッシュ光のエネルギ分布に生じるムラを低減することができる。したがって、画像の定着ムラを防止することができるとともに高速での画像形成が可能となる。また、定着時に記録媒体を圧接することがないので、シワ等の発生を防止することもできる。
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図である。
この画像形成装置1は、一連の連続した長尺帯状であって一定間隔でミシン目が形成された連続用紙2に画像を形成するものであり、一様帯電後に像光を照射することにより表面に潜像が形成される円筒状の感光体ドラム3を備えている。そして、この感光体ドラム3の周囲に、感光体ドラム3の表面を一様に帯電させる帯電装置4と、画像情報に応じて点滅し、感光体ドラム上に照射して静電潜像を形成するLEDアレイ記録ヘッド5と、感光体ドラム上の静電潜像をトナーの選択的な付着によって可視化する現像装置6と、感光体ドラム3との間に転写バイアス電圧が印加され、形成される電界によって感光体ドラム上のトナー像を連続用紙に転写する転写帯電器7と、トナー像を転写した後の感光体ドラム上に残留するトナーを除去するクリーニング装置8と、感光体ドラム3の残留電荷を除去する除電露光装置9と、除電後の感光体ドラム上に残留しているトナーを除去するクリーナブラシ10と、を備えている。
また、トナー像が転写される連続用紙2を収容する用紙ホッパ11と、この用紙ホッパ11から送り出された連続用紙2を感光体ドラム3と転写帯電器7とが対向する転写部に案内する用紙ガイド14と、連続用紙2に転写されたトナー像をフラッシュ光の熱エネルギにより加熱及び溶融させて定着するフラッシュ定着装置20と、トナー像が定着された連続用紙2を用紙スタッカ12に送り込む排紙ロール15とが設けられている。
上記感光体ドラム3は、金属製ドラムの表面に無機感光材料、有機感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等からなる感光体層を形成したものを用いることができる。
上記帯電装置4は、グリッドと電極ワイヤとを備えるコロナ放電器であり、電極ワイヤに高電圧を印加するとともにグリッドに所定の電圧を印加し、上記感光体ドラム3との間でコロナ放電を発生させて感光体ドラム3の表面を一様に帯電するものである。
上記LEDアレイ記録ヘッド5は、LEDアレイを光源とし画像信号に基づいて点滅するものである。これにより、感光体ドラム3の周面上に像光を照射し、光を照射した部分の電位を減衰させて静電潜像を形成するものである。
上記現像装置6は、感光体ドラム3と近接・対向する位置に3個の現像ローラ6aを有しており高速のプリントに対応するものとなっている。この現像ローラ6aと感光体ドラム3との間に現像バイアス電圧が印加され、形成された電界内で現像ローラ6aの周面上のトナーを潜像に転移して可視像を形成するものである。
上記転写帯電器7は、搬送される連続用紙2の裏面から電荷を付与するコロナ放電器であり、この転写帯電器7と感光体ドラム3との間に形成された電界の作用によって電荷を有するトナーを連続用紙上に転移させるものである。
前記クリーニング装置8は、トナー像が転写された後の感光体ドラム上に残留するトナーをクリーニングブレード8aで剥離して回収するものである。また、前記クリーナブラシ10は、クリーニングブレード8aでトナーを剥離した後の感光体ドラム上に残留しているトナーまたは紙紛等を除去し感光体ドラム3の周面をクリーニングするものである。
前記除電露光装置9は、トナー像が転写された後の感光体ドラム3の周面を一様に光照射し、残留している電荷を除去するものであり、次の画像形成に向けて感光体ドラム3を一様に帯電できるようにするものである。
図2は、本願発明に係るフラッシュ定着装置20の概略構成図であり、図3(a)は、図2に示す定着装置のA−A線及びB−B線における断面図である。
このフラッシュ定着装置20は、連続用紙2の搬送方向に対してほぼ直角の方向に配置された直管状のフラッシュラップ21と、このフラッシュランプ21の背面部分を覆うように固定支持された反射板23と、フラッシュランプ21の軸線方向における両端部と対向する位置付近で反射板23に固着された端部ミラー25(図2では図示しない)とから主要部が構成されている。
また、フラッシュランプ21から放射されるフラッシュ光の漏洩を防止するためにフラッシュ定着装置20を収容するハウジング24(図2では図示しない)が設けられている。そして、フラッシュランプ21と対向する位置には、搬送される連続用紙2を案内する用紙搬送ガイド16が設けられている。
なお、上記ハウジング24の開口部分つまりフラッシュランプが搬送される連続用紙と対向する部分に防塵のためのガラス板をはめ込んでもよい。
上記フラッシュランプ21は、キセノンガスを封入したキセノンフラッシュランプであり、本実施の形態では4本の直管状のキセノンフラッシュランプ(発光管体)21a、21b、21c、21dが一定の間隔で平行に配置されたものである。
なお、フラッシュランプ21の発光条件は、フラッシュ制御ユニット19により制御されており、搬送される用紙の種類等に基づいて変更することができるものとなっている。
上記反射板23は、アルミニウム板に増反射処理を施したものであり、図2に示すように、フラッシュランプ21の背面側を覆い、搬送される連続用紙2に向ってフラッシュランプの射出光を反射するものである。この反射板23のフラッシュランプ21の背面と対向する領域は平坦面23aとなっており、この平坦面23aの両側縁部には、搬送される連続用紙2に近接する方向に90°以下の角度で折り曲げられた傾斜面23bを有している。したがって、フラッシュランプ21を背後から側方部にかけて覆うような形状となっている。
本実施の形態では、反射板がフラッシュランプ21の背面と対向する領域は平坦に形成されているが山形面や谷形面を有した波形としてもよい。
上記フラッシュランプ21は、周期的に発光するものであり、フラッシュランプ21から直接に連続用紙2に照射される光及び反射板23で反射して連続用紙2に照射される光によって、連続用紙2の搬送方向における所定の領域にフラッシュ光を照射し、熱エネルギを供給するものとなっている。そして、連続用紙2が所定の速度で搬送されるのに対応して所定の時間間隔で発光し、連続用紙上の画像が形成される領域の全域にトナーを定着するのに充分な熱エネルギを供給するものとなっている。
上記端部ミラー25は、図3(a)に示すように、フラッシュランプ21の軸線方向における両端部に設けられ、フラッシュランプ21の端部付近と対向する位置でそれぞれ反射板23に支持されている。そして、フラッシュランプ21の背面側から該フラッシュランプ21に向かって軸線方向に広がるように傾斜して固着されている。つまり、反射面25aがフラッシュランプ21の軸線方向における中央部側から端部側に向かってフラッシュランプ21と接近するように設定されている。
この端部ミラー25は、連続用紙2の搬送方向、つまりフラッシュランプ21の軸線と直角方向には、図3(b)に示すように反射板23のほぼ全幅であって、4本が配列されたフラッシュランプの全ての背後に及ぶものとなっている。そして、平面的な配置形状は、図4に示すようになっている。なお、図4は、端部ミラー25の形状を示す便宜から反射板23を仮想線(一点鎖線)で示している。
この図に示すように、端部ミラー25の連続用紙2の搬送方向における両端部25a,25dは、フラッシュランプ21の軸線とほぼ直角となる方向つまり連続用紙2の搬送方向と平行に配置されている。一方、中央部25b,25cすなわちフラッシュ光を照射する領域27のフラッシュランプの軸線と平行な中心線27e付近では、この中心線27eと直角となる方向と所定の角度θとなるように設定され、前記中心線27eに関して搬送方向の上流側と下流側とで対称な配置となっている。つまり、フラッシュ光を照射する領域27の中心線27e付近でフラッシュランプ21b、21cの軸線方向の中央側に向かって折れ曲がった形状となっており、この中心線27eより下流側ではフラッシュランプ21a,21bからの光は下流側へ多くを反射しやすくなり、中心線27eより上流側ではフラッシュランプ21c、21dからの光は上流側へ多くを反射しやすくなっている。これにより端部ミラー25の折れ曲がった部分で反射されたフラッシュ光は、一回の発光による照射領域27の上流側の両端部付近27a,27b及び下流側の両端部付近27c,27dに多くの光エネルギを集光することができるものとなっている。
上記端部ミラー25の、連続用紙2の搬送方向と平行に配置された部分25a,25d及び搬送方向に対して所定の角度θとなるように配置された部分25b,25cの範囲は、連続用紙2の搬送方向に配列された4本のフラッシュランプ21a,21b,21c,21dの位置と対応している。つまり、連続用紙2の搬送方向における上流側で搬送方向と平行となった部分25dは、最も上流側に配置されたフラッシュランプ21dの背後となる位置にあり、上流側へ向くように折れ曲がって配置された部分25cは上流側から2番目に配置されたフラッシュランプ21cの背後となる位置に設けられている。同様に下流側へ向くように折れ曲がって配置された部分25bは上流側から3番目に配置されたフラッシュランプ21bの背後となる位置にあり、下流側の搬送方向と平行な部分25aは最も下流側に配置されたフラッシュランプ21aの背後となる位置に設けられている。
このようにフラッシュランプ21のそれぞれと対応するように端部ミラー25の角度を設定することにより、連続用紙上にフラッシュ光を照射する領域27の四隅27a、27b、27c、27d、つまり、最も上流側のフラッシュランプと最も下流側のフラッシュランプとの端部付近と対向する領域に多くの光エネルギを集めることができ、この領域に照射されるエネルギが他の領域より低くなるのを抑制するものとしている。
なお、上記端部ミラー25は、フラッシュランプ21a、21b、21c、21dのそれぞれと対応する領域で分割して角度が設定されているが、図5に示すように、端部ミラー25’の角度を上流側から中心線に向かって及び下流側から中心線に向かって連続して角度が変化するように配置することもできる。
上記反射板23には、端部ミラー25に加えて中間部ミラー26を設けることもできる。
この中間部ミラー26は、図6に示すように、フラッシュランプ21の軸線方向の両端付近であって上記端部ミラー25が配置された位置よりも中央部側に配置され、反射板23に固定支持されているものである。
この中間部ミラー26は、反射板23の反射面から断面が三角形状となるように突出した2つの反射面26a,26bを有するものであり、連続用紙2の搬送方向には断面形状が変わらないものとなっている。このような反射面26a,26bの角度及び位置は、反射板23及び端部ミラー25の設置によっても外部に漏洩される光を二つの反射面26a、26bで反射させ、照射領域内における連続用紙2の幅方向の両側縁付近に集光させることができるように調整されている。これにより、フラッシュ光の漏洩を低減するとともに、照射される光エネルギの分布が低くなりがちな連続用紙2の側縁付近に集光させ、照射領域内での光エネルギの分布を均一に近づけるものとなっている。
図7は、キセノンフラッシュランプ21の駆動回路を示したものである。発光制御電源35により電荷がコンデンサ31に蓄えられ、キセノンフラッシュランプ21の両端部に設けられた電極に高電圧が印加される。その一方で、トリガワイヤ32にも発光制御電源35からトリガコイル33、トリガケーブル線34を介して所定の高電圧が印加される。これにより、キセノンフラッシュランプ21内のキセノンガスが励起されて発光するものとなっている。
上記のような画像形成装置1は、次のように動作する。
感光体ドラム3は、帯電装置4によってほぼ一様な負極性に帯電され、LEDアレイ記録ヘッド5は画像データに基づき帯電された感光体ドラム3の周面に像光を照射する。感光体ドラム3の表面の露光された部分は帯電電位が減衰し、非露光部との電位差による潜像が形成される。現像装置6は、負の電荷を有するトナーを現像ローラ6aの周面上に薄層化して保持し、感光体ドラム3の周面と対向する位置に搬送する。感光体ドラム3と現像ローラ6aとの間には、双方間に印加された現像バイアス電圧による電界が形成されており、負電荷を有するトナーが露光部に転移する。このようにして形成されたトナー像は、感光体ドラム3の回転により、転写帯電器7と対向する転写部へと搬送される。
一方、用紙ホッパ11から送り出された連続用紙2は転写部へ送り込まれ、感光体ドラム上のトナー像に当接されてトナー像が連続用紙2に転写される。トナー像を保持した連続用紙2は、フラッシュ定着装置20へと送られる。フラッシュ定着装置20では、フラッシュランプからフラッシュ光が照射され連続用紙2上のトナーが加熱及び溶融されて連続用紙上に定着される。
フラッシュ定着装置20は、連続用紙2がフラッシュランプ21の一回の照射領域に相当する長さ(照射領域の搬送方向における長さ)が搬送される毎に発光するように発光周期が設定されている。したがって、図8(a)に示すように、連続的に搬送される連続用紙2に、一回の発光によって所定の領域に熱エネルギが供給された後、図8(b)に示すように、連続用紙2が移動し、一部を重複して次の領域を照射するように発光が生じる。したがって、このような発光周期及び連続用紙の搬送速度の設定により連続用紙2には、搬送方向に熱エネルギが供給されない領域を生じることなく連続用紙上のトナー像の定着が行われる。このとき、一回の発光による照射されるエネルギの分布は、上記反射板と端部ミラーとによって照射領域内で均等に近い状態に調整されており、搬送方向及び幅方向に定着ムラを生じることなく、良好な定着が行われる。
なお、連続用紙2の搬送速度又はフラッシュランプ21の発光周期を調整し、連続用紙2の同一領域に重複して2回以上光エネルギが供給されるようにしてもよい。この場合も、一回の発光による照射されるエネルギ分布は均等に近い状態となっており、連続用紙2の搬送方向及び幅方向に定着ムラが発生するのを抑えることができる。
このように、トナー像が定着された連続用紙2は、用紙搬送ガイド16に案内されて排紙ロール15に送られ、ミシン目で折りたたまれて用紙スタッカ12に収容される。
図9は、フラッシュランプの背後に反射板23と直線状の端部ミラー41と備えた図12に示すフラッシュ定着装置40と、図2から図4までに示す本願発明に係るフラッシュ定着装置20について、照射される光エネルギの分布を比較して示す図である。
図12に示すフラッシュ定着装置40は、図2から図4までに示す本件発明のフラッシュ定着装置20と同じフラッシュランプ21、反射板23及び用紙搬送ガイド16を備えるものであるが、端部ミラー41は、フラッシュランプ21の軸線と直角方向つまり連続用紙2の搬送方向に直線上に形成されている。この端部ミラー41のフラッシュランプ側への傾斜角は、図2に示すフラッシュ定着装置20で用いられる端部ミラー25の上流側及び下流側の部分25a,25dと同じ角度となっている。
なお、図9に示すエネルギ分布はフラッシュランプの軸線方向における端部付近のものであり、縦軸は光エネルギの量を示し、横軸はフラッシュ光が照射される面の位置であって、フラッシュランプの軸線と直角方向の位置を示している。
この図に示すように、図12に示すフラッシュ定着装置40と比較すると、本願発明に係るフラッシュ定着装置20では、フラッシュランプ21の軸線と直角方向つまり連続用紙2の搬送方向における上流部及び下流部での光エネルギ分布が増大し中央部分が低下している。これにより、照射領域全体に付与される光エネルギ分布が平均化されていることが分かる。
図10は、図12に示すフラッシュ定着装置40と、本願発明に係るフラッシュ定着装置20において、同じ発光周期で発光したときの連続用紙上に照射される光エネルギの搬送方向の分布を比較して示す図である。このエネルギ分布もフラッシュランプの軸線方向における端部付近のものである。
一回の発光によって照射される光エネルギの分布は連続用紙の搬送方向における上流側端部及び下流側端部で、傾斜して減少するため、図10示すように、先の発光によって光エネルギが照射された範囲の端部と一部が重なるように次の光照射を行うように発光周期及び連続用紙の搬送速度が設定されている。そして、上流側及び下流側の端部付近では一回の発光で供給されるエネルギの分布が低下し、トナー像を定着するための熱エネルギが不足するおそれが生じる。一回の発光による照射される光エネルギの分布が最も小さくなる位置で、供給される光エネルギは、図12に示すフラッシュ定着装置40では図10中の符号Bで示されるのに対し、本件発明の実施形態であるフラッシュ定着装置20では図10中の符号Aで示されるものとなる。つまり、照射される光エネルギの分布が本件発明のフラッシュ定着装置20では均等に近くなっており、照射される光エネルギ分布の最小値が大きくなっている。つまり、図12に示すフラッシュ定着装置40では、エネルギ分布の最小値を本件発明のフラッシュ定着装置と同等にするためには、発光周期を短くするか、もしくは入力電圧を大きくする必要があり、消費電力が増大することになる。
図11は、本願発明に係るフラッシュ定着装置であって、反射板23、端部ミラー25の他に中間部ミラー26を備えたフラッシュ定着装置と中間部ミラーを備えていないフラッシュランプとについて、照射される光エネルギのフラッシュランプの軸線方向における分布を示した図である。この図より、中間部ミラー26が備えられた定着装置では、軸線方向の端部付近に集光させることができ、端部付近での照射エネルギの低下が抑制されていることがわかる。
本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す画像形成装置で用いられるフラッシュ定着装置であって、本願に係る発明の一実施形態であるフラッシュ定着装置の概略斜視図である。 図2に示すフラッシュ定着装置のA−A断面図及びB−B断面図である。 図2に示すフラッシュ定着装置で用いられる端部ミラーの平面構成図である。 本願に係る発明の一実施形態であるフラッシュ定着装置で用いることができる端部ミラーの他の例を示す平面構成図である。 図2に示すフラッシュ定着装置に中間部ミラーが配置された状態を示す概略断面図である。 図2に示すフラッシュ定着装置で用いられるキセノンフラッシュランプの駆動回路図である。 図2に示すフラッシュ定着装置が連続用紙に対して所定周期で発光したときのフラッシュ光の照射領域を示す概略図である。 本願に係る発明の一実施形態であるフラッシュ定着装置と直線状の端部ミラーを用いたフラッシュ定着装置とについて、一回の発光によって連続用紙に照射される光エネルギ分布を比較して示す概略図である。 本願に係る発明の一実施形態であるフラッシュ定着装置と直線状の端部ミラーを用いたフラッシュ定着装置とについて、所定周期で発光したときに記録媒体に照射される光エネルギの分布を示す概略図である。 中間部ミラーを備えるフラッシュ定着装置と中間部ミラーを備えていないフラッシュ定着装置とについて、照射される光エネルギ分布のフラッシュランプの軸線方向における分布を比較して示す概略図である。 本願発明に係るフラッシュ定着装置と比較するために用いた、直線状の端部ミラーを備えるフラッシュ定着装置の概略構成図である。
符号の説明
1:画像形成装置、 2:連続用紙、 3:感光体ドラム、 4:帯電装置、 5:LEDアレイ記録ヘッド、 6:現像装置、 6a:現像ロール、 7:転写帯電器、 8:クリーニング装置、 8a:クリーニングブレード、 9:除電露光装置、 10:クリーナブラシ、 11:用紙ホッパ、 12:用紙スタッカ、 14:用紙ガイド、 15:排紙ロール、 16:用紙搬送ガイド、 19:フラッシュ制御ユニット、
20:フラッシュ定着装置、 21a、21b、21c、21d:フラッシュランプ(キセノンフラッシュランプ)、 23:反射板、 24:ハウジング、 25:端部ミラー、 26:中間部ミラー、 27:照射領域、
31:コンデンサ、 32:トリガワイヤ、 33:トリガコイル、 34:トリガケーブル線、 35:発光制御電源、
40:端部ミラーが直線状に配置されたフラッシュ定着装置、 41:端部ミラー

Claims (6)

  1. 記録媒体の搬送経路と対向するように備えられ、フラッシュ光の照射により前記搬送経路に沿って搬送される記録媒体上のトナー像を定着させる直管状のフラッシュランプと、
    前記記録媒体と対向する側が開放され、前記フラッシュランプの背面側を覆うように形成された反射板と、
    前記反射板の前記フラッシュランプの軸線方向における両端部と対向する位置付近に固着され、反射面が前記フラッシュランプの軸線の中央部側より両端部側が前記記録媒体と接近するように傾斜して設けられた端部ミラーと、を備え、
    前記フラッシュ光の照射領域の、該フラッシュランプの軸線方向に設定した中心線付近では、前記端部ミラーの反射面が前記照射領域の前記中心線側から外側へ向くように、前記中心線と直角となる方向に対して角度を設けて配置されていることを特徴とするフラッシュ定着装置。
  2. 前記端部ミラーは、前記フラッシュランプの軸線と直角方向における両端部から中央部にかけて、前記中心線と直角となる方向に対する角度が段階的に又は連続的に変化するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ定着装置。
  3. 前記フラッシュランプは、複数の発光管体が並設されたものであり、
    前記端部ミラーは、前記発光管体の軸線方向と直角方向に、各発光管体と対向する領域毎に区分され、これらの区分毎に前記中心線と直角となる方向に対する角度が設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフラッシュ定着装置。
  4. 前記端部ミラーの前記中心線と直角となる方向に対する角度が、搬送される記録媒体の幅方向における両端部付近であって前記フラッシュランプの照射領域における該記録媒体の搬送方向の上流側及び下流側へ前記中心線から離れた領域に集光するように設定されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のフラッシュ定着装置。
  5. 前記フラッシュランプの軸線方向における両端部付近であって前記端部ミラーが設けられた位置よりも中央部側に備えられ、反射面が端部側より中央部側が記録媒体に接近するように設定され、前記フラッシュ光を反射して前記記録媒体の幅方向の両端部付近に照射する中間部ミラーを有することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のフラッシュ定着装置。
  6. 静電電位の差による潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する画像形成部と、
    該画像形成部で形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写装置とを備え、
    請求項1から請求項5までのいずれかに記載のフラッシュ定着装置が前記トナー像が転写された記録媒体の搬送路と対向する位置に設けられていることを特徴とする画像形成装置。

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