JP5022438B2 - 抗肥満ステント - Google Patents

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Description

(関連出願)この国際出願は、2006年5月30日に出願の米国特許出願第11/443537号の優先権を主張し、その開示内容を本願明細書に援用する。
(技術分野)本発明は広義には、抗肥満ステント及びその使用方法に関する。より詳細には、胃に隣接する十二指腸に固定され、食品の消化及び吸収を減少させる、抗肥満ステントに関する。
肥満及びそれに関連する健康障害の発生は、重要な問題である。肥満の原因としては、遺伝子的、環境的、精神的、内分泌的、代謝的、文化的及び社会経済的な要因などが挙げられ、それらが複雑に相互作用すると考えられる。高度の肥満はしばしば、冠状動脈疾患、高血圧、II型真性糖尿病、胆石、非アルコール性脂肪肝炎、肺高血圧症及び睡眠無呼吸などとの合併症をもたらすため、好ましくない。肥満は防止できるにもかかわらず、米国における主要な死因である。肥満と関連する合併症のスペクトラムとしては、癌、変形性関節症及び心疾患などが挙げられる。肥満による経済的コストは決して少なくはない。
現在行われている肥満治療方法としては、食事療法、運動療法、行動療法及び薬物療法や、様々な手術などが挙げられ、それぞれ様々な危険性を有し、また様々な効果を発揮する。一般に、非外科的治療は非侵襲的ではあるが、大部分の患者において、その減量効果は比較的短期間しか見られず、かつ限られた程度に留まる。非外科的治療は、例えばボディーマスインデックス(BMI)が30超である患者に適用した場合には、あまり効果的でなかったことが知られている。外科的治療としては、例えばステープルで留めることや、「胃バンディング」を行うことなどの、胃が大量の食物を収容する能力を抑止するための胃形成術が挙げられる。他の外科的手技としては、胃バイパスや、萎んだ状態で胃に挿入でき、更に生理食塩水を充填させることにより膨張させることのできる胃「バルーン」などが挙げられる。
外科的介入は、BMIが40超(病的な肥満と考えられる)である患者に対して実施するのが好ましい。外科的介入としては、胃拘束手術を行い、胃嚢のサイズを減少させて摂食を制限することが挙げられる。その他の外科的介入としては、小腸を再編成して吸収不全を生じさせる方法が挙げられる。それにより、腸として機能する部分の長さの短縮化、栄養分の吸収効率の低下、又はそれらの組合せなどの効果が得られる。1つの方法としては、胃バイパス(GPB又はルーワイ吻合術)が挙げられる。この方法は大部分の患者において効果的であり、5年後において約70%の過剰体重減少の維持、10年後において50%の過剰体重減少の維持がなされる。かかるいずれの方法も、おそらく腹腔鏡下で実施されるが、それにより合併症を生じさせることもある。また、GPBは通常、不可逆的な方法である。ゆえに、他の治療方法が現在開発されている。なお、過剰体重の減少とは、理想体重より大きい体重を減少させることである。
病的肥満を含む肥満治療のための、低コストで、かつ非侵襲的な介入方法に対するニーズが存在する。
本発明は、外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有する管状構造部を有してなる抗肥満ステントの提供に関する。この管状構造部は、十二指腸内で、実質的に同軸の位置関係で、それと嵌合するサイズに設計されている。この管状構造部は、十二指腸内に存在する消化物質及びキームスに対して非透過性若しくは半透過性である。キームスとは、胃から十二指腸に流通する、部分的に消化された食品のことを指す。上記抗肥満ステントは輸送構造部を有してなり、その少なくとも一部は、上記外側表面と一致するか若しくは連結している。上記輸送構造部は、上記管状構造部の末端まで伸びている。上記管状構造部には、少なくとも1つのリテーナ構造が連結している。上記リテーナ構造は十二指腸内で管状構造部を固定し、それにより、上記輸送構造部は、十二指腸の内側表面上に存在するファーター乳頭からの消化液を受容できる構造をとることができる。上記輸送構造部は、消化液をその内部に導き、遠位端に流送させるための導管を構成する。
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有する管状構造部であって、
腸内で、それと実質的に同軸の位置関係で嵌合するサイズを有し、腸内の消化物質及びキームスに対して非透過性若しくは半透過性である上記管状構造部と、
少なくともその一部が上記外側表面と一致若しくは連結しており、上記遠位端まで伸びている輸送構造部と、
上記管状構造部に連結し、腸内で上記管状構造部を固定し、それにより上記輸送構造部が、腸の内側表面からの消化液を受容できるように配置される、少なくとも1つのリテーナ構造とを有してなり、
上記輸送構造部が、消化液を導入して上記遠位端に流送するための導管として機能する、
ステント。
(項目2)
上記腸が、十二指腸及びその内側表面上のファーター乳頭を有してなり、上記管状構造部が、十二指腸内で上記リテーナ構造を固定し、それにより上記輸送構造部が、上記ファーター乳頭からの消化液を受容できるように配置される、項目1記載のステント。
(項目3)
上記輸送構造部が、上記外側表面に形成される溝を有してなる、項目1記載のステント。
(項目4)
上記溝が円周溝を有してなり、上記溝が上記円周溝と連結した軸方向溝を有してなり、上記軸方向溝が、上記円周溝と遠位端との間に伸びている、項目3記載のステント。
(項目5)
上記溝が円周溝を有してなり、上記輸送構造部が、上記管状構造部と連結したメッシュ構造を有してなり、上記メッシュ構造が上記円周溝の少なくとも一部を覆い、それにより、十二指腸の内側表面と上記円周溝の少なくとも一部との間において、横方向若しくは放射状の隙間が形成される、項目3記載のステント。
(項目6)
上記腸が、十二指腸及びその内側表面上のファーター乳頭を有してなり、
上記管状構造部が近位部分及び遠位部分を有し、
上記近位部分が、上記遠位部分の外径より大きい外径を有し、
上記リテーナ構造が、十二指腸内で上記管状構造部を固定し、
上記管状構造部を配置したとき、上記近位部分が、ファーター乳頭に対して近位側に位置する軸方向部分を有し、
上記輸送構造部が、管状で、上記遠位部分の上記外径より大きい直径を有するメッシュ構造を有してなり、
上記メッシュ構造が、上記遠位部分と同軸の位置関係で上記近位部分に連結し、
上記メッシュ構造が、上記近位部分と遠位端との間に伸びており、それにより上記メッシュ構造が、十二指腸の内側表面と上記遠位部分との間に、横方向若しくは放射状の隙間を形成する、項目1記載のステント。
(項目7)
上記輸送構造部が、上記管状構造部の上記内側表面に連結するブリード管を有してなり、それにより上記輸送構造部に存在する消化液が、上記ブリード管を通じて、上記遠位端に流送される、項目1記載のステント。
(項目8)
上記輸送構造部が、上記管状構造部と一体である導管を有してなり、上記導管が、上記管状構造部の上記外側表面と上記内側表面の間に存在し、上記輸送構造部に存在する上記消化液が、上記導管を通じて、上記遠位端に流送される、項目1記載のステント。
(項目9)
上記輸送構造部が、上記管状構造部の上記外側表面に連結する芯材を有してなり、上記芯材が腸の内側表面と直接接触し、それによりそこから分泌される消化液が、上記芯材により吸収され、上記芯材を通じて、上記遠位端に流送される、項目1記載のステント。
(項目10)
上記芯材がメッシュ又はスポンジ構造を有してなる、項目9記載のステント。
(項目11)
上記芯材が上記管状構造部の少なくとも一部を覆う、項目9記載のステント。
(項目12)
上記溝が長手方向に螺旋状に存在し、上記管状構造部に対してオフセットの位置関係にある、項目3記載のステント。
(項目13)
上記溝が軸方向の溝を複数有してなる、項目3記載のステント。
(項目14)
上記腸が、十二指腸及びその内側表面上のファーター乳頭を有してなり、
上記ステントが、上記外側表面に連結し、上記輸送構造部と通じる側管を有してなり、
上記側管が、ファーター乳頭から挿入可能であり、
内部の消化液が、上記側管を通じて上記輸送構造部に輸送され、
上記側管がファーター乳頭に挿入されたとき、上記管状構造部が十二指腸に対して軸方向及び円周方向に移動する際に、上記側管により抵抗力が生じる、項目1記載のステント。
(項目15)
外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有する管状構造部を含んでなるステントであって、
上記管状構造部が、十二指腸内で、それと実質的に同軸の位置関係で嵌合するサイズで設定されており、
上記外側表面が、上記管状構造部を十二指腸内に配置したときに、上記管状構造部の上記外側表面が十二指腸の内側表面と係合して、上記管状構造部の上記外側表面と十二指腸の内側表面との間の、横方向若しくは放射状の隙間の形成が制限されるのに十分なサイズの直径を有し、
上記管状構造部が、十二指腸内の消化物質及びキームスに対して非透過性若しくは半透過性であり、
少なくとも1つのリテーナ構造が、上記管状構造部の上記外側表面と連結し、
上記リテーナ構造が、十二指腸内で上記管状構造部を固定し、それにより上記近位端が、
ファーター乳頭の遠位側に隣接する、上記ステント。
(項目16)
上記リテーナ構造が、管状で、上記外側表面に連結する内側表面を有する近位アンカーを含んでなり、
上記近位アンカーが上記近位端と隣接し、上記リテーナ構造が管状で、上記外側表面に連結する内側表面を有する遠位アンカーを更に含んでなり、
上記遠位アンカーが上記遠位端と隣接し、
上記近位アンカー及び遠位アンカーが、横方向若しくは放射状に拡張可能であり、上記管状構造部を配置したとき、上記近位端及び遠位アンカーの対応する外側表面が腸の内側表面と係合し、上記近位アンカー及び遠位アンカーの上記外側表面と、腸の内側表面との間における、実質的に横方向若しくは放射状の隙間の形成が防止されるのに十分なサイズを有し、
腸の内側表面において分泌された上記消化液が、上記管状構造部と腸の内側表面との間に含まれ、
上記管状構造部の上記遠位アンカー又は遠位部分が、上記管状構造部と腸の内側表面との間に含まれる消化液に対して浸透性である、項目1記載のステント。
(項目17)
上記腸が、十二指腸及びその内側表面上のファーター乳頭を有してなり、
ファーター乳頭が上記近位アンカーと遠位アンカーの間に軸方向に配置される態様で、上記管状構造部が十二指腸内で配置され、
ファーター乳頭に対する、近位アンカー及び遠位アンカーの軸方向への配置により、消化液がファーター乳頭を通じて十二指腸に流れ込み、上記管状構造部と十二指腸の内側表面との間に含まれる、項目16記載のステント。
(項目18)
上記リテーナ構造において、上記管状構造部の上記外側表面の直径が、上記輸送構造部を配置したときに、腸の内側表面を押圧して、腸の内側表面からの消化液を受容するのに十分なサイズであり、
上記リテーナ構造が、上記管状構造部の上記外側表面に形成された円周溝を含んでなり、
腸の内側表面が上記円周溝に至り、それにより、腸に対する上記管状構造部の軸方向の移動に対する抵抗力が生じる、項目1記載のステント。
(項目19)
上記リテーナ構造が、軸方向に配置され、上記近位端を有する上記管状構造部の近位部分を有してなり、
上記近位部分が、上記輸送構造部に対して軸方向に沿って近位側に位置し、
上記近位部分が、上記輸送構造部から軸方向に充分な距離で分離され、上記輸送構造部が配置されたとき、上記近位部分が幽門を通って延びて腸に至り、腸の内側表面からの消化液を受容し、
上記近位部分が、幽門の内側表面を押圧するのに十分な外径を有し、
上記リテーナ構造が、幽門を通って延びる上記近位部分の外側表面に形成される円周溝を有し、
上記円周溝が、上記近位部分に対して軸方向に位置し、幽門の内側表面が上記円周溝に至り、腸に対して上記管状構造部が軸方向に移動しようとする際に抵抗力を生じさせる、項目1記載のステント。
(項目20)
上記リテーナ構造が、軸方向に配置され、上記近位端を有する、上記管状構造部の近位部分を有してなり、
上記近位部分が、上記輸送構造部に対して軸方向に沿って近位側に位置し、
上記近位部分が、上記輸送構造部から軸方向に充分な距離で分離され、上記輸送構造部を配置したときに上記近位部分が幽門を通って延び、腸に至り、腸の内側表面からの消化液を受容し、
上記近位部分が外側に拡張し、腸に対して末端部方向に上記管状構造部が軸方向に沿って移動しようとする際、抵抗力が生じる、項目1記載のステント。
(項目21)
患者の体重減少を誘導する方法であって、ステントの管状構造部を腸に、それと実質的に同軸の位置関係となるように挿入するステップであって、上記管状構造部が、外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有し、上記ステントが、輸送構造部を有し、その少なくとも一部が上記外側表面と一致するか若しくは連結され、上記輸送構造部が、遠位端まで伸び、上記ステントが、外側表面に連結する少なくとも1つのリテーナ構造を有するステップと、
腸に対して軸方向に、上記管状構造部を配置して、腸の内側表面からの消化液を受容する態様で上記輸送構造部を配置するステップであって、上記配置が更に、上記遠位端が、輸送構造部により消化液が受容される部分より遠位側に配置されるステップと、
上記リテーナ構造を腸の内側表面に係合し、その位置に上記輸送構造部を固定し、腸の内側表面からの消化液を受容させるステップを含んでなる方法。
(項目22)
上記腸が、十二指腸及びその内側表面上のファーター乳頭を有してなり、
上記輸送構造部が、外側表面に形成された溝を有し、
上記配置が、十二指腸内のファーター乳頭と整合する態様で溝を配置することを含んでなり、
上記係合が、リテーナ構造を十二指腸の内側表面に係合させ、上記溝のセクションを、上記ファーター乳頭の円周方向及び軸方向の位置と実質的に同じとなる態様で、円周方向及び軸方向に対して固定するステップを含んでなる、項目21記載の方法。
(項目23)
上記腸が、十二指腸及びその内側表面上のファーター乳頭を有してなり、
輸送構造部が、その外側表面に形成された円周溝を有し、
上記配置が、上記円周溝を、管状構造部が上記リテーナ構造により十二指腸内で固定されるときに、その軸方向の位置がファーター乳頭の軸方向の位置と実質的に同じとなる態様で配置することを含んでなり、上記係合が、上記リテーナ構造を十二指腸の内側表面に係合させ、上記円周溝をファーター乳頭と整合させるステップを含んでなる、項目21記載の方法。
上記の抗肥満ステントを、十二指腸内で適当な位置に設置することにより、十二指腸内で、キームスと消化物質とが混合するのを減少させ若しくは防止することが可能となる。十二指腸内の消化物質としては、消化液(例えば胆液や膵液など)が挙げられ、それらは、十二指腸の内側表面に通じているファーター乳頭を通って十二指腸の内部に到達する。上記の消化液は、胆汁管及び膵管を通ってファーター乳頭に供給される。上記の抗肥満ステントは、ファーター乳頭から流出する消化液の、管状構造部内への浸透を減少させ若しくは防止することによって、キームスと消化液との混合を低減させ若しくは防止する。したがって、抗肥満ステントによって占められる十二指腸の領域では、キームスと消化液との混合が低減されるか、又は防止される。これにより、消化液によるキームスの曝露時間が減少し、その結果、化学的な分解が低減する。これは、上記の管状構造がキームスに対して半透過性若しくは非透過性であることによる結果である。抗肥満ステントによりなされる、キームスと消化液との混合の低減化により、患者における食物摂取量が減少する。また、抗肥満ステントの長手方向にわたり、胆汁とキームスとの接触が分断されるため、かかる混合の低減化により、脂肪分の分解も低減化される。したがって、十二指腸による、キームス中に含有される栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収において通常必要とされる、消化液によるキームスの化学的な分解が低減化する。
上記の抗肥満ステントは、十二指腸を含む小腸による、脂肪分の吸収を、以下の機構により低減化する:
(i)上記抗肥満ステントが、ステントの長手方向にわたり、キームスを、ファーター乳頭により分泌される胆汁から分断し、
(ii)上記抗肥満ステントが、キームスを、小腸の吸収表面から分断し、小腸による、キームス中の栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収を低減化し、
(iii)上記抗肥満ステントと小腸の吸収表面との間に位置する胆汁が、ステントの長手方向にわたり、吸収表面によって再吸収され、それにより更に、ステントの末端に存在する、キームス中の脂肪分を分解する胆汁の量が減少する。
上記抗肥満ステントによりなされる、キームスと胆汁との混合の低減、並びに十二指腸の吸収表面とキームスとの分断により、キームス中に含まれる脂肪分の分解及び吸収を顕著に低減化することができる。かかる顕著な低減化は、おそらく十二指腸において分解されるはずであった脂肪分が吸収される結果として生じると考えられる。
更に、上記抗肥満ステントの使用により、十二指腸による、キームス中の栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収が減少する。この吸収減少は、上記管状構造部がキームスに対して半透過性若しくは非透過性であることによるものである。その結果、上記管状構造部内に含まれるキームスと、抗肥満ステントが配置されている十二指腸の領域における内側表面との接触が、部分的又は完全に防止される。したがって、十二指腸中の、抗肥満ステントが配置されている領域では、キームス中に含まれる栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収が、部分的又は完全に防止される。十二指腸による栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収の減少により、患者における食餌摂取量が減少する。また、栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収の減少により脂肪の吸収が減少し、それにより、典型的には患者の体重が減少する。
上記抗肥満ステントは、消化液によるファーター乳頭の通過及びそこからの流出を妨げない。これにより、消化液がファーター乳頭を通じて抗肥満ステントへ流入されうる。上記抗肥満ステントは更に、上記輸送構造部を通じて、上記管状構造部の末端に対して消化液を提供する。上記抗肥満ステントによって、消化液によるファーター乳頭の通過若しくは流れが妨げられないことが優位な点として挙げられる。なぜなら、かかるファーター乳頭の通過又は流れが妨害されてしまうことは、望ましくないからである。
糖基抗肥満ステントは、胃から十二指腸に流入する食品及びキームスと、胆汁酸及び膵酵素を含有し、脂質吸収を促進する消化液とを分離させる。抗肥満ステントによるこの分離は、小腸の入り口部分にあたる十二指腸において行われる。抗肥満ステントの使用により、吸収不全がもたらされ、それより肥満が治療される。食品を消化液から分離することにより、消化される量が減少し、それにより、特定の量の食品を摂食することによる体重増加を減少させることが可能となる。また、かかる分離により、キームス中の栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収を減少させることができる。
本発明のこれらの特徴、並びに他の特徴は、添付の図面と共に、以下の本発明の具体的実施形態に関する記載から、より詳細に理解される。
各参照番号は、幾つかの図面にわたり共通する、対応する部品を示す。
図面を参照する。図1では、消化管10の中心部に、抗肥満ステント12が位置している態様を示す。消化管10のこの部分には、食道15、胃17及び十二指腸20の遠位部分が存在する。十二指腸20は、小腸の近位側の部分である。胃17は幽門部22を有し、胃出口又は幽門25を経由して、十二指腸20につながっている。幽門25は、胃17の遠位側の開口部を形成し、筋肉で囲まれた円形の層を有する。それは通常は収縮しており、開口部が閉鎖されているが、それが弛緩することにより、一定の範囲ではあるが開通する。個人差はあるものの、幽門25は開口時には最大約2cmの直径であり、一方、十二指腸20は、典型的な患者においては約18〜20mmの直径である。キームス26は、幽門部22から、幽門25を通過して、十二指腸20に至る。十二指腸20は、内側表面27及びファーター乳頭30を有し、胆管及び膵管の融合部分の開口部において、十二指腸壁がトランペット形に開口している。消化物質(消化液31を含む)は、ファーター乳頭30を通じて供給され、十二指腸20の内部に流入する。
抗肥満ステント12は、図1に示すように、十二指腸20内に配置される。図2に示すように、抗肥満ステント12は、外側表面35及び内側表面37を有する管状構造部32を有する。管状構造部32は、近位端40及び遠位端42を有し、十二指腸20内で、それと実質的に同軸関係を有する態様で嵌合されるサイズに設定される。好ましくは、管状構造部32を同軸関係と有する態様で配置して、その遠位端42が、Treitz靭帯、又はその遠位側まで同軸的に延びる形にする。管状構造部32は、典型的には環状の横断面を有する。抗肥満ステント12の別の実施形態は、管状構造部32が非環状(例えば楕円形)の横断面を有する。管状構造部32は、幽門25を通って十二指腸20から延びた形態であってもよい。管状構造部32のかかる実施形態では、安全のため、幽門25から延びているその断面が、幽門の開口部より実質的に大きい外径を有する。かかる安全対策により、幽門25中で、管状構造部32が保持される。管状構造部32は、十二指腸20内で、消化物質及びキームス26に対して非透過性であるか、又は半透過性である。それにより、キームスが管状構造部内で、十二指腸20の内側表面27との接触を、部分的又は完全に妨害され、それにより、十二指腸内の抗肥満ステント12が位置する部分おける、キームス中の栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収が部分的又は完全に妨害される。抗肥満ステント12の別の実施形態として、管状構造部32が、腸内部で、十二指腸20に対して軸方向にずれた位置関係を有する態様としてもよい。抗肥満ステント12は、更に別の用途で、胃腸内で使用してもよい。
管状構造部32は、伸展テトラフルオロエチレン(ePTFE)又はポリウレタンで形成されてもよい。管状構造部32は、医療用原料(例えば公知の生体適合性ポリマー)で形成されてもよい。かかるポリマーは、充填材(例えば金属、炭素繊維、ガラス繊維又はセラミック)を含んでなってもよい。また、かかるポリマーは、オレフィンポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、非伸長型のテトラフルオロエチレン樹脂、フッ化エチレン−プロピレン共重合体、酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ナフタレンジカルボキシレート誘導体(例えばポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンナフタレート及びトリメチルエネジオールナフタレート)、ポリウレタン、ポリ尿素、シリコーンゴム、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルデヒド、天然ゴム、ポリエステルコポリマー、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリエーテル(例えば完全に又は部分的にハロゲン化されたポリエーテル、コポリマー)、及びそれらの組み合わせであってもよい。また、ポリエチレンテレフタラート(PET)ポリエステルなどのポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリビニル、ポリメチルアセタート、ポリアミド、ナフタレンジカルボキシレン誘導体、及び天然絹糸などを、管状構造部32に含有させてもよい。代替的な実施形態では、当該管状構造部32はポリマースリーブであってもよい。
ステント構造を有する管状構造部32をコンポジット構造中に導入してもよい。当該ステント構造は、細長部材(例えばワイヤ又はカットアウトを有する管状構造)を有してもよい。当該ステント構造を、シールにより管状構造部32と連結させてもよい。管状構造部32は、当該ステント構造内で、それと同軸関係で配置してもよい。ステント構造内部のかかる管状構造部32は、当該管状構造部がステント構造にぶら下がる態様で、それと連結してもよい。ステント構造への管状構造部32の連結は、1つ以上のスレッド、フィラメント又はそれらに類するコネクタなどにより行われてもよい。
ステント構造内のかかる管状構造部32の好ましい実施形態は、ステント構造の直径と実質的に同じ直径を有する管状構造部である。かかる好ましい実施形態では、管状構造部32が更に端部を有し、そこを流動物が流入し、当該ステント構造の対応する端と連結している。これらの管状構造部32の端及びステント構造は、典型的には近位端と呼ばれる。管状構造部32の近位端とステント構造との連結により、近位端同士の間の半径方向の隙間が実質的になくなる。かかる半径方向の隙間の存在により、流動物が、管状構造部32のルーメン側を迂回するための経路が生じる。管状構造部32を、ステント構造に対して、その近位端に対して遠位側に、同軸の位置環形において更に連結してもよい。
管状構造部32がステント構造に連結して、その内部に管状構造部が位置することにより、その半径方向内側への移動が制限される。管状構造部32に対して、当該ステント構造が外側に位置することにより、その半径方向外側への移動が制限される。
更に別の実施形態では、管状構造部32をステント構造の外側に配置し、ステント構造を管状構造部32の内側に配置してもよい。管状構造部32の半径方向外側への移動が、外側の当該ステント構造により制限される。半径方向内側への移動は、内側ステント構造により制限される。管状構造部32と、同軸関係にある1つ以上のステント構造との連結により、隣接する外側表面及び内側表面が、互いに連続的となる。あるいは、当該連結により、管状構造部32と1つ以上のステント構造との間の、横方向若しくは半径方向の隙間が形成される。
管状構造部32はスリーブ構造であってもよく、その内部にステント構造を有してもよい。スリーブ構造32は、Boston Scientific社製の、WALLSTENT(登録商標)RX Biliary Endoprosthesisにより構成されるステント構造を、PERMALUME(登録商標)シリコーンでカバーしたものであってもよい。
管状構造部32は、例えばBoston Scientific社製のWALLSTENT(登録商標)RX Biliary Endoprosthesisによるステント構造であってもよい。あるいは、当該ステント構造は、ボストンScientific社製のNIR(登録商標)Biliary Stent Systemであってもよい。更なる代替的なステント構造であってもよい。
管状構造部32のステント構造は、例えばニチノール、Elgiloy、ステンレス網、コバルトクロム(MP35Nなど)、コバルトベースの合金、タンタル、ニオブ、プラチナ、金、チタン及びそれらの組み合わせ、及び他の生体適合性の金属、ポリマーなどの材料で形成されてもよい。更に、当該ステント構造は、タンタル、金、プラチナ、インジウム又はそれらの組み合わせから形成された内部コア、並びに、ニチノール製の外部クラッドを有する構造部材を含んでなってもよく、それにより、コンポジット部材の、放射線を用いた可視性を改良してもよい。かかるコンポジット部材の例としては、本願明細書に援用する、米国特許出願公開第2002/0035396号に開示のものが挙げられる。
管状構造部32のステント構造は、様々な実施形態をとることができる。例えば、当該ステント構造は自動的に拡張するものであってもよく、又はバルーンによって拡張できるものであってもよい。当該ステント構造は1つ以上のコイル状のステンレス鋼製のスプリング、感熱材料を含むらせんコイル状のスプリング、又はジグザグパターンのステンレス製ワイヤで形成された伸長ステンレス鋼ステントを有してもよい。当該ステント構造は、例えば放射状若しくは円形に拡張若しくは変形することによって、半径方向への伸縮ができるものであってもよい。自動拡張型のステント構造は、機械的にステント構造を放射状に拡張させることができるステント構造であってもよく、また、ステント材料が特定の構成をとるように記憶しているために、1つ以上の特定の温度において拡張することができるステント構造を含む。ニチノール材料をステント構造中に用いることにより、機械的な拡張、又は1つ以上の特定の温度によるニチノールの形状記憶のいずれかによって、ステントを半径方向に膨張させることが可能となる。当該ステント構造は、本願明細書に援用する、米国特許第4503569号、第4733665号、第4856516号、第4580568号、第4732152号及び第4886062号に開示される1つ以上のステント構造を含んでなってもよい。
管状構造部32は、抗血せん剤(例えばヘパリン、ヘパリン誘導体、ウロキナーゼ及びPPack(デキストロフェニルアラニンプロリンアルギニンクロロメチルケトン))、抗増殖剤(例えばエノキサプリン、アンギオペプチン又は平滑筋細胞増殖をブロッキングできるモノクローナル抗体、ヒルジン及びアセチルサリチル酸)、抗炎症剤(例えばデキサメタゾン、プレドニゾロン、コルチコステロン、ブデソニド、エストロゲン、スルファサラジン及びメサラミン)、抗腫瘍/抗増殖/抗細胞分裂剤(例えばパクリタキセル、5−フルオロウラシル、シスプラチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、エポチロン、エンドスタチン、アンジオスタチン及びチミジンキナーゼ阻害剤)、麻酔薬(例えばリドカイン、ブピバカイン及びロピバカイン)、抗凝血剤(例えばD−Phe−プロ−Argクロロメチルケトン、RGDペプチド含有化合物、ヘパリン、抗トロンビン剤、血小板受容体アンタゴニスト、抗トロンビン抗体、抗血小板受容体抗体、アスピリン、プロスタグランジン阻害剤、血小板阻害剤及びチック抗血小板ペプチド)、脈管細胞増殖刺激因子(例えば成長因子阻害剤、成長因子受容体アンタゴニスト、転写活性化剤及び翻訳プロモーター)、脈管細胞増殖阻害剤(例えば成長因子阻害剤、成長因子受容体アンタゴニスト、転写リプレッサー、翻訳リプレッサー、複製阻害剤、抑制抗体、成長因子と反応する抗体、成長因子と細胞毒素を含んでなる二官能性分子、抗体及び細胞毒素を含んでなる二官能性分子)、並びにコレステロール低減化剤、血管拡張剤及び内因性脈管活性化阻害剤などで処理されていてもよい。
抗肥満ステント12は輸送構造部45を有し、その少なくとも一部は、管状構造部32の外側表面35と一致するか若しくは連結している。図2及び3において例示される輸送構造部45の一実施形態では、管状構造部32の外側表面35に形成される円周溝47を有する。円周溝47は連続的に存在し、管状構造部32に対して横方向に存在する。図3に示すように、円周溝47は、管状構造部32が環状の横断面を有するために、円形の形状を有する。円周溝47と連続する外側表面35の部分は各々、十二指腸20の内側表面27の直径より大きい外径を有し、それにより、抗肥満ステント12が十二指腸20内に配置されたときに、外側表面35及び内側表面27との封止がなされる。かかる封止がなされることにより、内側表面27及び外側表面35との間の円周溝47内における消化液31の漏出が防止される。
横溝47を有する連続的な外側表面35の部分は、管状構造部32が環状の横断面を有するため、それに対応する直径を有する。管状構造部32の別の実施形態では、非環状の横断面を有する。
図2及び3において例示される輸送構造部45は、管状構造部32の外側表面35に形成される細長い軸方向溝55を有する。軸方向溝55は、管状構造部32に対して軸方向を向き、円周溝47と連結する。軸方向溝55は、円周溝47中の消化液31を遠位端42に輸送するための導管として機能する。
抗肥満ステント12は、管状構造部32の外側表面35に連結する少なくとも1つのリテーナ構造部50を有する。リテーナ構造部50は十二指腸20内で管状構造部32を固定し、それにより、十二指腸に対する円周溝47の軸方向の配置が、ファーター乳頭30の軸方向の配置と実質的に同様となる。リテーナ構造部50の一実施形態では、管状構造部32の外側表面35の直径は、円周溝47が実質的にファーター乳頭30と同じ軸方向となるように配置されたときに、十二指腸20の内側表面27を押圧するのに十分な程のサイズを有する。外側表面35を内側表面27に圧接することにより、管状構造部32が十二指腸20において、軸方向にずれることが防止される。
抗肥満ステント12は、外側表面35に連結される側管52を有する。側管52は1つの端部を有し、それと隣接する外側表面35及び1つ以上の穿孔53と隣接する。側管52は、ファーター乳頭30で嵌入されうる反対側の端部を有する。ファーター乳頭30は十二指腸20の一部であって、それに対して消化液31が分泌される。ファーター乳頭30から分泌される消化液31は、外側表面35の方向を向いている側管52を通じて伝達される。消化液31が外側表面35と接触すると、消化液は穿孔53を通じて側管52を出て、軸方向の溝55に流入する。更に、側管52のファーター乳頭30への挿入により、当該側管が安定に保持される。外側表面35に対する側管52の連結との組合せによるこの保持により、十二指腸に対する、当該管状構造部の回転及び軸方向へのずれが防止され、それにより、十二指腸20内での実質的な管状構造部32の位置固定がなされる。
軸方向溝55に集合する消化液31は、管状構造部32の末端42の方へ流通する。消化液31は、遠位端42に着くと十二指腸20に流通する。軸方向溝55から十二指腸20に流通する、実質的に全ての消化液31は、遠位端42に対して遠位側に存在する十二指腸内の一部に入り、そこで保持される。したがって、実質的に全ての消化液31が管状構造部32の内側領域に入るのが、部分的又は完全に防止される。その結果、キームスが管状構造部32内に存在するとき、キームス26と消化液31が内部で混合することが部分的又は完全に防止される。
抗肥満ステント12の別の実施形態では、側管52を、遠位端42に対して近位側に存在する外側表面35の領域に固定してもよい。かかる実施形態では、側管52は、軸方向に、遠位端42に対して遠位側の方向に伸びている。側管52は外側表面35にアンカーされる。その結果、側管52の消化液31は、そこから遠位端42に隣接する部分に向かって流れ出る。この実施形態では、側管52は1つ以上の穿孔53を含んでなってもよく、それにより、消化液31を側管から出すための、対応する付加的若しくは代替的なポートとしてもよい。穿孔53を通じて側管52を出る消化液31は、軸方向の溝55に入り、遠位端42に向かってその内部を流通できる。また、一実施形態では、消化液31は係る側管52の末端を出た後に、遠位端42に対して近位側の位置に末端を有する軸方向の溝55に入ってもよい。更に別の実施形態では、遠位端42まで伸びて、穿孔53を含まない側管52を用いることにより、上記の軸方向の溝55が不必要となる。
抗肥満ステント12の更に別の実施形態では、側管52は、外側表面35を貫通して、また外側表面と内側表面37との間の管状構造部32の壁を貫通して伸び、遠位端42に対して近位側の内側表面37の領域と連結している。かかる実施形態では、側管52は、遠位端42に向かって軸方向に伸びる。側管52は、内側表面37にアンカーされる。その結果、側管52の消化液31は、そこから遠位端42に隣接する部分に向かって流れ出る。この実施形態では、側管52は1つ以上の穿孔53を含んでなってもよく、それらは典型的には遠位端42に隣接して位置し、消化液31が側管を出るための対応する付加的若しくは代替的なポートとして機能する。穿孔53を通って側管52を出る消化液31は、管状構造部32の内部に入り、遠位端42に向かってその内部を流通する。
抗肥満ステント12の更に別の実施形態では、側管52は外側表面35を通って延び、外側表面と内側表面37との間の管状構造部32の壁に封埋又は埋入されていてもよい。この封理又は埋入は、管状構造部32の軸方向に沿って、遠位端42に対して近位方向に形成してもよい。かかる実施形態では、側管52は、軸方向に沿って、遠位端42に対して遠位方向に伸びている。その結果、側管52中の消化液31は、そこから遠位端42に隣接する部分に向かって流れ出る。この実施形態では、側管52は1つ以上の穿孔53を含んでなってもよく、それらは、外側若しくは内側表面35、37又は両方の対応する開口部と連結し、消化液31が側管から出るための、対応する付加的若しくは代替的なポートとして機能する。穿孔53及び外側表面35を通って側管52を出る消化液31は、軸方向に沿った溝55に入り、遠位端42に向かってその内部を流通できる。また、一実施形態では消化液31は側管52の末端を出ると、軸方向に沿って、遠位端42に対して近位側に末端を有し、外側表面35のポートに通じている溝55に入る。更なる実施形態では、側管52は遠位端42まで伸び、穿孔53を有さず、それにより軸方向の溝55が不必要となる。また、側管52の別の実施形態では、内側表面37上に、対応する開口部と連結する1つ以上の穿孔53を有し、それらは典型的には、遠位端42に隣接して配置された穿孔及び開口部として機能する。内側表面37上の穿孔53及び開口を通って側管52を出る消化液31は、管状構造部32の内部に入り、その中を通って遠位端42に流通する。
抗肥満ステント12の別の実施形態では、側管52を有さない。この実施形態では、十二指腸20内に抗肥満ステント12を配置することにより、消化液31が、ファーター乳頭30を通って十二指腸20の内部に流れ、円周溝47に集中する。この実施形態では、円周溝47に集中した消化液31は、管状構造部32の末端42の方へ、軸方向の溝55に沿って流れる。
別の実施形態では、輸送構造部45は管状構造部32と一体である導管を有し、当該導管は外側表面35及び内側表面37の間に存在する。輸送構造部45中の消化液31は、導管を通じて遠位端42に輸送される。
別の実施形態に係る抗肥満ステント12aを図4に示す。図1から3で示す部品に対応する、図4中の部品は、図4において、図1から3に記載の同じ参照番号に「a」を付すことにより表す。この別の実施形態では、輸送構造部45aは、軸方向に沿った複数の溝55aを有する。軸方向の溝55aは、消化液31を、遠位端42aに供給するための対応する導管として機能する。
別の実施形態に係る抗肥満ステント12bを、図5に示す。図1から3で示す部品に対応する、図5中の部品は、図5において、図1から3に記載の同じ参照番号に「b」を付すことにより表す。この別の実施形態では、輸送構造部45bはメッシュ構造57を有する。当該メッシュ構造57はチューブ上であり、横方向の溝47bの直径より大きい直径を有する。
メッシュ構造57は、環状の横断面を有する管状構造部32bを有するため、環状の横断面を有する。別の実施形態に係るメッシュ構造57は、非環状の横断面を有する。
メッシュ構造57は管状構造部32bと連結し、同軸の位置関係を有し、それにより、当該メッシュ構造が円周溝47bをカバーして、十二指腸20の内側表面27と円周溝との間に、横方向若しくは放射状の隙間を形成させる。当該メッシュ構造57は、十二指腸20の内側表面27が円周溝47bに達するのを防止する。また、メッシュ構造57は、十二指腸20の内側表面27が、円周溝47b内に存在する管状構造部32bの表面と接触するのを防止する。内側表面27によるかかる接触の防止により、ファーター乳頭30からの消化液31の通過が、管状構造部32bにより妨害されなくなる。管状構造部32bと内側表面27との接触は、消化液31のファーター乳頭30からの通過及び流れを妨げうるからである。
図5に示されるメッシュ構造57は、管状構造部32bの外側表面35bの直径と実質的に同じ直径有し、それにより、当該メッシュ構造は外側表面35bと実質的に同一平面上に位置する。代替的な実施形態では、当該メッシュ構造57の直径は、外側表面35bの直径より小さくてもよいが、但し、メッシュ構造57の直径が、横方向の溝47bの最小直径より大きいことが必要である。
側管52bは、管状構造部32への側管52のアンカーリングに対応して、様々な構成の管状構造部32bにアンカーリングされていてもよい。あるいは、側管52bはメッシュ構造57にアンカーリングされてもよい。
抗肥満ステント12bは、別の実施形態の輸送構造部45bを有する。輸送構造部52bは、管状構造部32bの内側表面37bに連結するブリード管65を有する。ブリード管65は円周状の溝47bと連結し、それにより、消化液31がブリード管を通って遠位端42bに流通する。
更に別の実施形態に係る抗肥満ステント12cを図6に示す。図1から3で示す部品に対応する、図6中の部品は、図6において、図1から3に記載の同じ参照番号に「c」を付すことにより表す。管状構造部32cは、近位部分60及び遠位部分62を有する。近位部分60は、遠位部分62の外径より大きい外径を有する。近位部分60は、管状構造部32cを十二指腸20内に配置した際に、ファーター乳頭30に対して、軸方向に沿って近位側に位置する。
近位部分60及び遠位部分62は、それぞれ環状の横断面を有する。別の実施形態では、近位部分60及び遠位部分62は非環状の横断面を有してもよい。
輸送構造部45cは管状であり、環状の横断面を有するメッシュ構造67を有する。メッシュ構造67の直径は、遠位部分62の外側表面35cの直径より大きい。メッシュ構造67は、遠位部分62と同軸の位置関係で、近位部分60と連結する。メッシュ構造67は、近位部分60及び遠位端42cとの間に存在し、それにより、メッシュ構造67は、十二指腸20の内側表面27と、遠位部分62の外側表面35cとの間に、横方向若しくは放射状の隙間を形成する。横方向若しくは放射状の隙間の存在により、ファーター乳頭30を通じた消化液31の通過が、管状構造部32cにより妨害されなくなる。メッシュ構造67の直径は、近位部分60の外径と実質的に同様であり、それにより、当該メッシュ構造が、近位部分60の外側表面35cと実質的に同一平面上に存在することとなる。
側管52cは、管状構造部32への側管52のアンカーリングに対応して、様々な構成の管状構造部32cにアンカーリングされていてもよい。あるいは、側管52cはメッシュ構造67にアンカーリングされていてもよい。
別の実施形態に係る、抗肥満ステント12dを図7に示す。図1から3で示す部品に対応する、図7中の部品は、図7において、図1から3に記載の同じ参照番号に「d」を付すことにより表す。輸送構造部45dは、管状構造部32dの外側表面35dに連結する芯材70を有する。芯材70はメッシュ構造又はスポンジ構造であってもよい。芯材70は環状の横断面を有し、遠位端42dまで伸びている。芯材70はポリマー性の繊維で形成され、中空であってもよい。あるいは、芯材70はPTFEで形成されてもよい。芯材70はファーター乳頭30と直接接触し、そこから出る消化液31が芯材により吸収されて、その芯材により42d遠位端に伝達される。別の実施形態では、円周状の溝47、47bに存在する消化液31は、芯材70により吸収され、その芯材により遠位端42、42bに伝達されうる。
側管52dは管状構造部32dに様々な構成でアンカーリングされていてもよく、それは管状構造部32への側管52のアンカーリングに対応する。側管52dは、管状構造部32dと連結されたとき、軸方向の位置関係を有しそれにより、当該側管が芯材70と直接接触するか、あるいは当該側管が、芯材から軸方向に分離された芯材に対して近位側に位置する。
別の実施形態に係る抗肥満ステント12dを図8に示す。図1から3で示す部品に対応する、図8中の部品は、図8において、図1から3に記載の同じ参照番号に「e」を付すことにより表す。輸送構造部45eは溝72を有し、その溝は管状構造部32eに対してオフセットで、長手方向に向かって回転する態様で設けられている。図8に示すように、これらはオフセットで長手方向に向かって回転する態様で設けられているため、環状の横断面を有する管状構造部32eにおいて、らせん溝72を形成する。らせん溝72は、実質的に管状構造部32eの縦軸と一致する縦軸を有する。らせん溝72は、消化液31を遠位端42eに伝達させる導管として機能する。これは、抗肥満ステント12eを、らせん溝(典型的には近位端40eの近傍のもの)の断面がファーター乳頭30と同じ軸上の位置関係となるように、十二指腸20内に配置することにより可能となる。その結果、ファーター乳頭30を通って十二指腸20の内部に至った消化液31は、らせん溝72に流れる。消化液31は、らせん溝72中を遠位端42eの方へ移動し、その後ファーター乳頭30から続いているらせん溝を流通する。消化液31は、末端部方向へ移動する間、らせん溝72中に存在し、それにより、消化液がらせん溝の方向に沿って、外側表面35e周辺を流通する。
らせん溝72を通じた消化液31の流れにより、消化液31による、十二指腸20の内側表面27の暴露及び接触の程度が増加する。この消化液31と内側表面27との接触は更に、外側表面35eの直径を、外側表面35eと十二指腸の内側表面27との間の、横方向若しくは放射状の隙間を制限するのに十分なサイズとすることによって促進される。消化液31と内側表面27との接触を増加させることにより、十二指腸20の内側表面27による消化液の吸収が促進される。消化液31のかかる吸収により、キームス26との混合が効率的に減少する。
別の実施形態に係る抗肥満ステント12fを図9に示す。図1から3で示す部品に対応する、図9中の部品は、図9において、図1から3に記載の同じ参照番号に「f」を付すことにより表す。この別の実施形態では、管状構造部32fは、十二指腸20内で、それと共に実質的に同軸の位置関係で嵌合するサイズを有する。外側表面35fは、十二指腸20の内側表面27の横断面の形状と実質的に同様の横断面の形状を有する。管状構造部32fの外側表面35fの直径は、管状構造部32fを十二指腸20内に配置したときに、外側表面35fと内側表面27との間の、半径方向の隙間の形成を制限するのに十分なサイズを有する。管状構造部32fの外側表面35fの直径は、管状構造部32fを十二指腸20内に配置したときに、外側表面35fが内側表面27と係合して、外側表面35fと内側表面27との間の、半径方向の隙間の形成が実質的に防止されるのに十分なサイズを有してもよい。管状構造部32fは、十二指腸20内で、消化物質及びキームス26に対して非透過性若しくは半透過性である。
管状構造部32fの外側表面35fに連結するリテーナ構造部50fは、十二指腸20内で管状構造部32fを固定し、その近位端40fがファーター乳頭30に隣接し、遠位側に存在する。ファーター乳頭30に対して遠位側に位置する近位端40fは、キームス26と、ファーター乳頭30を通って十二指腸20の内部に流入する消化液31との混合を防止しない。近位端40fに対して、軸に沿って近位側に位置するキームス26及び消化液31は、近位端40fを通って管状構造部32fの内部に流入する。キームス26及び消化液31は、管状構造部32fの内部を流通し続け、遠位端42fを通って管状構造部から出る。
管状構造部32fの外側表面35fと、十二指腸20の内側表面27との間の半径方向の隙間の形成を制限することにより、外側表面35fと内側表面27との間における、キームス26及び消化液31の流れが制限される。その結果、十二指腸20の内側表面27による、キームス26及び消化液31中の栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収が、管状構造部32fが位置する十二指腸20の軸方向部分において制限される。その結果、十二指腸20によるキームス26中の栄養分、脂肪分及び他の物質の吸収が減少する。
別の実施形態に係る抗肥満ステント12gを、図10に示す。図1から3で示す部品に対応する、図10中の部品は、図10において、図1から3に記載の同じ参照番号に「g」を付すことにより表す。リテーナ構造50gは、図10に示すように、管状構造部32gの近位部分68を有し、外に向かって広がった近位端40gを含む。近位部分68は、輸送構造部45gに対して、軸に沿って近位側に位置する。近位部分68は、輸送構造部45gとの間で軸方向に十分な距離で分離されており、それにより、輸送構造部45gを配置したとき、近位部分68が幽門25を通って延び、ファーター乳頭30からの消化液31を受容する位置関係をとることができる。幽門25を通して近位部分68を拡張することにより、キームス26が、胃17の幽門部22に存在する管状構造部32gに流入する。その結果、キームス26は、キームスが十二指腸20に入った時にも管状構造部32g内に存在する。これにより、キームス26が内側表面27により吸収されることや、又は遠位端42gの上流に存在する十二指腸20中の消化液31と混合されることが防止される。
近位部分68は拡張する形状を有し、それにより、幽門25を通って伸張する、近位端40g及び近位部分68の隣接部分が、管状構造部32gの中間部の外径より大きい外径を有する態様となる。近位部分68の外向きのフレアーの存在により、管状構造部32gが軸方向に沿って十二指腸20に対して末端方向に移動することが防止される。近位部分68及び管状構造部32gの中間部は、管状構造部32gが環状の横断面を有する結果として、環状の横断面を有する。リテーナ構造50gは、別の実施形態に係る抗肥満ステント(例えば抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e)に導入してもよい。
管状構造部32gの近位部分68は、幽門25の内側表面を押すのに十分大きい外径を有し、それにより、管状構造部32gが、十二指腸20に対して軸方向に移動する際の抵抗力が生じる。近位部分68は環状の横断面を有する。リテーナ構造50gは更に、幽門25を通って延びる近位部分68の外側表面に形成される円周溝を有してもよい。この円周溝は、近位部分68に対して軸方向に位置し、幽門25の内側表面が円周溝に至り、それにより、管状構造部32gが十二指腸20に対して軸方向に移動する際の抵抗力が生じる。円周溝は、近位部分68に対して横方向に存在してもよく、環状であってもよい。
別の実施形態に係る抗肥満ステント12hを、図11に示す。図1から3で示す部品に対応する、図11中の部品は、図11において、図1から3に記載の同じ参照番号に「h」を付すことにより表す。この別の実施形態では、リテーナ構造50hは近位アンカー75を有し、それは管状で、内側表面を有し、そこにおいて管状構造部32hの外側表面35hと連結している。近位アンカー75は、近位端40hに隣接して配置されている。リテーナ構造50hは更に遠位アンカー77を有し、それは環状で、内側表面を有し、そこにおいて外側表面35hと連結している。遠位アンカー77は、遠位端42hに隣接して配置されている。
近位アンカー75及び遠位のアンカー77は、十二指腸20の内側表面27と、その近位アンカー及び遠位アンカーに対応する外側表面80及び82と係合するのに十分なサイズの外径となるように、横方向に拡張させることができる。この係合により、管状構造部32hが十二指腸20内に配置されたとき、外側表面80及び82と、内側表面27との間に実質的に半径方向の隙間が形成されることが防止され、それにより、ファーター乳頭30が近位アンカー75と遠位アンカー77との間に軸方向に位置することとなる。ファーター乳頭30に対する、近位アンカー75及び遠位アンカー77の軸方向の配置により、ファーター乳頭を通じて十二指腸20へ流れる消化液31が、管状構造部32hと内側表面27との間に入ることが可能となる。遠位アンカー77若しくは管状構造部32hの遠位部分、又はその両方は、管状構造部32hと十二指腸20内の内側表面27との間に存在する消化液31に対して浸透性である。
別の実施形態に係る抗肥満ステント12iを、図12に示す。図1から3で示す部品に対応する、図12中の部品は、図12において、図1から3に記載の同じ参照番号に「i」を付すことにより表す。この別の実施形態では、輸送構造部45iは細長い支持部材85を有し、それにより、管状構造部32iの外側表面35iに対して固定される。支持部材85は、管状構造部32iに対してオフセットで、回転しながら縦方向に向かって配置されている。このように、支持部材85がオフセットで、回転しながら縦方向に向かって配置されることにより、管状構造部32iに対してらせん状の構造となり、図12に示すように環状の横断面を有する。支持部材85は、実質的に管状構造部32iの縦軸と一致する縦軸を有する。支持部材85は十二指腸20の内側表面27と接触し、内側表面27と管状構造部32iの外側表面35iとの間に、横方向若しくは放射状の隙間を形成する。当該横方向若しくは放射状の隙間の存在により、ファーター乳頭30と管状構造部32iとが分離し、それによりファーター乳頭30からの消化液31の流れが促進される。
支持部材85は、開いた近位端90及び遠位端92を有する管状構造部87を有する。消化液31は、近位端90を通じて、管状構造部87のルーメンに流れる。消化液31は、ルーメンを通じて、遠位端90に流れる。
支持部材85は、管状構造部87に穿孔95を有する。穿孔95は、管状構造部87のルーメンに消化液31を流通させる。ルーメンに流れる消化液31は、その内部を末端部方向に移動し、遠位端92から出る。
別の実施形態に係る支持部材85は、近位端90が閉鎖されており、それにより、穿孔95が、消化液31が管状構造部87のルーメンに入り込むための入り口として機能する。更に別の実施形態に係る支持部材85は、穿孔95を有さず、それにより、近位端90の開口部が、消化液31が管状構造部87のルーメンに入り込むための入り口として機能する。支持部材85の更に別の実施形態として、管状構造部87がルーメンを有さず、それにより、消化液31が十二指腸20の内側表面27と、管状構造部32iの外側表面35iとの間に存在する、横方向若しくは放射状の隙間を通って、遠位端42iの方へ流れる。
外側表面35iに対して支持部材85を連結して固定する。支持部材85と内側表面27を接触させることにより、内側表面27に対して支持部材85が移動しようとする際、抵抗力が生じる。その結果、支持部材85はリテーナ構造部50iを形成する。
更に別の実施形態では、支持部材85は、図12に示すらせん状の支持部材の代替としての、外側表面35iに固定される少なくとも3つの長手方向支持部材を有してもよい。当該長手方向支持部材は、管状構造部32iに対して縦方向に配置される。当該長手方向支持部材は、互いに等間隔で、外側表面35iに対して円周方向に配置される。当該長手方向支持部材は、内側表面27と外側表面35iとの間に、横方向若しくは放射状の隙間を形成する。
長手方向支持部材は各々、開いた近位端及び遠位端を有する管状構造部を有する。消化液31は、近位端を通って、長手方向支持部材の管状構造部のルーメンに流れる。消化液31は、ルーメンを通って、長手方向支持部材の末端側に移動する。
長手方向支持部材は、その対応する管状構造部中に穿孔を有する。当該穿孔は、消化液31を管状構造部のルーメン側に流通させる。ルーメン側に流通する消化液31は、その内部を通って末端部方向に移動し、遠位端から出る。
長手方向支持部材の別の実施形態では、対応する近位端が閉鎖されており、それにより、穿孔が、消化液31が管状構造部のルーメンに流れ込むための入り口として機能する。長手方向支持部材の更に別の実施形態では、穿孔を有さず、それにより、開いた近位端が、消化液31が管状構造部のルーメンに流れ込むための入り口として機能する。長手方向支持部材の更に別の実施形態では、管状構造部が対応するルーメンを有さず、それにより、消化液31が十二指腸20の内側表面27と管状構造部の外側表面との間に存在する、横方向若しくは放射状の隙間を流通し、その遠位端へ移動することが可能となる。
管状構造部の外側表面に長手方向支持部材を連結し、支持部材を固定する。長手方向支持部材と内側表面27との接触により、内側表面27に対して、支持部材が移動しようとする際、抵抗力が生じる。その結果、長手方向支持部材は、リテーナ構造として機能する。
抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h及び12iの別の実施形態では、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g、50hを有する。それらは、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35hに形成される円周溝を有し、それにより、十二指腸20の内側表面27が円周溝に至り、十二指腸20に対して、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32hが軸方向に移動しようとする際、抵抗力が生じる。かかる円周溝は、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32hに対して横方向に存在し、環状の構造を有してもよい。
抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hの更に別の実施形態では、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g、50hを有する。それらは管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32hの外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35hから延びている突出部を有する。当該突出部は外側表面を有し、管状の構造32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h及び32iが十二指腸20内に配置されたとき、突出部の外側表面が十二指腸20の内側表面27と係合しうる直径を有する。また、輸送構造部45、45a、45b、45c、45d、45e、45f、45g、45h及び45iは、ファーター乳頭30から消化液31を受容できる態様で、軸に対して配置される。十二指腸20の内側表面27と突出部との係合により、十二指腸20に対して、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h、32iが軸方向に移動しようとする際、抵抗力が生じる。突出部は、示される遠位端を有するフック及びピンをしてもよく、1つ以上の棘を有してもよい。突出部は内側表面27と係合し、それにより、管状構造部が様々な直径の外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35h及び35iである場合であっても、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h及び32iが軸方向に移動する際に、抵抗力が生じる。かかる外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35h及び35iは、内側表面27の直径より小さい直径を有してもよく、あるいは内側表面27の直径より大きい直径を有してもよい。管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h及び32iは環状の断面を有し、それにより、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35h及び35iは環状の構造を有する。
抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hの更に別の実施形態では、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g、50hを有する。それは詳細には、粗い表面又はギザギザを有する外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35hの1つ以上のセクションを有する。かかる外側表面35、35a、35c、35b、35e、35d、35f、35g及び35hは、内側表面27の直径と実質的に同じか若しくはそれ以上の直径を有する。管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g及び32hは、環状の断面を有し、それにより、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g及び35hは環状の構造を有する。
抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hの更に別の実施形態では、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g、50hを有する。それらは詳細には、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32hに固定された半硬質のバンドを有する。当該半硬質のバンドは弓形若しくは円形であり、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32hに対して横方向を向いている。当該半硬質のバンドは、十二指腸20の内側表面27に管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g及び32hをアンカーリングするのに十分なサイズの外径を有するように適宜拡張させることができる。当該半硬質のバンドは、バンドの横方向の拡張を可能にするラチェット機構を有してしてもよい。当該半硬質のバンドは、ポリマー物質又は金属を含んでなってもよい。
更に別の実施形態では、抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hはそれぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g及び50hを有する。それらは詳細には、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32hに固定された折り畳み環構造を有する。かかる折り畳み環構造により、十二指腸20内において、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32hの拡張及び保持が改善される。
更に別の実施形態では、抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h及び12iは、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g、50h及び50iを有する。それらは詳細には、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h、32iに固定される1つ以上の細長いアンカー部材を有する。各アンカー部材は弓形で、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h、32iに対して横方向に配置されている。当該アンカー部材は、300度の角度を有する弓形であってもよい。当該アンカー部材は、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35h及び35iから外側へ放射状に延び、十二指腸20の内側表面27に対して、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h及び32iをアンカーリングするのに十分な距離を形成する。1つ以上のアンカー部材を弓形の構造とすることにより、各弓形部材の両端の間に、対応する周囲ギャップが形成される。当該周囲ギャップの存在により、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g、35h及び35iと、内側表面27との間の領域において、半径方向の隙間を増加させ、それにより、当該領域における消化液31の軸方向への流動を促進する。
抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hの更に別の実施形態では、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g及び50hは縫合部を有する。かかる縫合部により、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g及び32hの外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g及び35hが、十二指腸20の内側表面27に、別の実施形態では胃17にアンカーリングされる。当該縫合部の存在により、抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hが、十二指腸20及び胃17に対して軸方向に移動すること、又は回転による移動が防止される。
抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hの更に別の実施形態は、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g及び50hを有する。それらは詳細には、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g及び35hと、内側表面27とを互いに接着させる接着物質を含んでなる。かかる外側表面35、35a、35c、35b、35e、35d、35f、35g及び35hは、内側表面27の直径と実質的に同じ若しくはそれ以上の直径を有する。管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g及び32hは、環状の断面を有し、それにより、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g及び35hは環状の構造を有する。抗肥満ステント12iの更に別の実施形態では、粘着物質を含んでなるリテーナ構造部50iを有し、それにより、支持部材85と内側表面27の外側表面とが互いに接着する。
更に別の実施形態に係る抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hは、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g及び50hを有する。それらは詳細には、細胞(例えば十二指腸20の内側表面27に存在する細胞)の増殖を誘導して、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g及び35hの管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g及び32hに至らしめる。抗肥満ステント12iの更に別の実施形態では、リテーナ構造部50iは、細胞(例えば十二指腸20の内側表面27に存在する細胞)の増殖を誘導して、支持部材85の外側表面に至らしめる。
抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g及び12hの更に別の実施形態は、それぞれリテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g及び50hを有する。それらは詳細には、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g及び32h内に配置されるバルーン若しくはスポンジを有する。かかるバルーン及びスポンジは、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g及び32hが十二指腸20に配置された後で膨張する。かかるバルーン及びスポンジの膨張の結果、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g及び32hが半径方向に膨張し、それにより、外側表面35、35a、35b、35c、35d、35e、35f、35g及び35hと内側表面27とが係合し、十二指腸20内で当該管状構造部がアンカーリングされる。
抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h及び12iの別の実施形態では、輸送構造部45、45a、45b、45c、45d、45e、45f、45g、45h、45iが互いに組み合わせた異なる実施形態であり、それにより、その内部に存在する消化液31がそれぞれの輸送建造部の内部を流通し、遠位端42、42a、42b、42c、42d、42e、42f、42g、42h、42iに至る。輸送構造部45、45a、45b、45c、45d、45e、45f、45g、45h及び45iのかかる組合せにより、輸送構造部のうちの1つが、その輸送構造部の近位側において、ファーター乳頭30と直接連結する。輸送構造部のもう一方は、遠位端42、42a、42b、42c、42d、42e、42f、42g、42h、42iと連続する。当該輸送構造部の近位側と遠位側を互いに直接連結させることにより、それらは、ファーター乳頭30から遠位端42、42a、42b、42c、42d、42e、42f、42g、42h及び42iまで消化液31を流通させるための導管として機能する更に別の実施形態では、更なる輸送構造部を、輸送構造部の近位側と遠位側の間に連結してもよく、それにより、ファーター乳頭30から遠位端42、42a、42b、42c、42d、42e、42f、42g、42h及び42iまで、消化液31を、それぞれの輸送建造部を通じて連続的に流通させるための導管とすることができる。
本発明はまた、抗肥満ステント(例えば抗肥満ステント12、12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h及び12i)を用いた、患者の体重減少を誘導する方法の提供に関する。当該方法は、抗肥満ステントの管状構造部を、十二指腸(例えば十二指腸20)に、それと実質的に同軸となる位置関係で挿入することを含んでなる。当該管状構造部は、外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有する。このような挿入が実施できる管状構造部の実施形態では、管状構造部32、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、32h、32iが用いられる。当該抗肥満ステントは輸送構造部を有し、その少なくとも一部が、当該管状構造部の外側表面と連結している。当該輸送構造部は遠位端まで伸びている。
当該方法は、管状構造部を、十二指腸内部に、またそれに対して軸方向に配置することを更に含んでなり、詳細には、輸送構造部が十二指腸の内側表面上のファーター乳頭(例えばファーター乳頭30)から消化液を受容できる態様で配置される。この配置が可能となる輸送構造部の実施形態としては、輸送構造部45、45a、45b、45c、45d、45e、45f、45g、45h及び45iが挙げられる。更にかかる配置の際には、管状構造部の末端が、ファーター乳頭に対して遠位側に位置するように、抗肥満ステントを配置する。この配置が可能である管状構造部の末端の実施形態としては、遠位端42、42a、42b、42c、42d、42e、42f、42g、42h及び42iが挙げられる。
当該方法は更に、抗肥満ステントのリテーナ構造を十二指腸の内側表面に係合させ、その位置に当該輸送構造部を固定し、それによりファーター乳頭からの消化液の受容を可能にするステップを含んでなる。この係合が可能であるリテーナ構造の実施形態としては、リテーナ構造部50、50a、50b、50c、50d、50e、50f、50g、50h及び50iが挙げられる。
本発明はまた、輸送構造部の外側表面に溝が形成されている抗肥満ステントを使用した、患者の体重減少を誘導する方法の提供に関する。かかる抗肥満ステントは、図1から5、及び図8に示され、それぞれ溝47、55a、47b、72を有する。この方法の実施形態では、当該管状構造部を配置する際、溝の切り口が、十二指腸内でファーター乳頭の位置と、円周方向及び軸方向に対して実質的に同じ位置になる態様で、当該溝を配置することを含んでなる。当該リテーナ構造の係合においては、リテーナ構造を十二指腸の内側表面に係合させ、それにより、溝の切り口が、ファーター乳頭の円周方向及び軸方向に対して実質的に同じ位置とするステップを含んでなる。
本発明はまた、輸送構造部の外側表面に円周溝が形成された抗肥満ステントを使用した、患者の体重減少を誘導する方法の提供に関する。かかる円周溝は連続しており、管状構造部に対して横方向に存在する。かかる抗肥満ステントを図1から3、及び図5に示し、それらは円周溝47、47bを有する。この方法の実施形態では、管状構造部を配置する際、当該円周溝が、管状構造部をリテーナ構造によって十二指腸内に固定したとき、十二指腸内でファーター乳頭の位置と、軸方向に対して実質的に同じ位置になる態様で配置することを含んでなる。当該リテーナ構造の係合においては、当該リテーナ構造を十二指腸の内側表面に係合させ、当該円周溝をその軸方向に対して固定し、それによりファーター乳頭と軸方向に対して実質的に同じ位置とすることを含んでなる。
米国特許第6740121号を、本願明細書に援用する。以下の米国特許出願を、本願明細書に援用する:
発明の名称:Anti−Obesity Dual Stent;
発明者:Katie Krueger,William Bertolino,Barry Weitzner及びClaude Clerc;
出願日:本願と同日;
代理人整理No.:792−40、
発明の名称:Anti−Obesity Diverter Structure;
発明者:Katie Krueger及びHarold W.Martins;
出願日:本願と同日;
代理人整理No.:792−42、並びに
発明の名称:Anti−Obesity Flow Controller;
発明者:Barry Weitzner;
出願日:本願と同日;
代理人整理No.:792−43。
本発明では、具体的な好ましい実施態様を例示として記載したが、記載されている発明の技術思想の範囲内で、多くの変形態様を実施できることを理解すべきである。したがって、本発明は、実際に開示された実施態様に限定されるものではなく、添付の請求項に記載された範囲に含まれる全ての態様を包含するものと理解すべきである。
胃、十二指腸及び隣接部分を示す、消化管の解剖学的立面図。本発明の抗肥満ステントを示すために、胃の幽門部及び十二指腸の切断面として示す。 胃の幽門部及び十二指腸の切断面として示した、図1の抗肥満ステントを示す拡大図。抗肥満ステント及び周囲及び軸性の溝を含む輸送構造部を、実質的に直線的な管状構造部を有する態様で示す。 図2の抗肥満ステントの斜視図。 別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの斜視図。抗肥満ステントを、実質的に直線的な管状構造部及び代替的な輸送構造部を有する態様で示す。 更に別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの斜視図。抗肥満ステントを、実質的に直線的な管状構造部、及び更に代替的な輸送構造部を有する態様で示す。 更に別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの長手方向横断面図である。抗肥満ステントを、近位端及び遠位部分を含む実質的に直線的な管状構造部を有する態様で示す。更に、抗肥満ステントを、代替的な輸送構造部を有する態様で更に示す。 更に別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの斜視図。抗肥満ステントを、実質的に直線的な管状構造部、及び更に代替的な輸送構造部を有する態様で示す。 更に別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの斜視図。抗肥満ステントを、実質的に直線的な管状構造部、及び更に代替的な輸送構造部を有する態様で示す。 更に別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの斜視図。抗肥満ステントを、ファーター乳頭の遠位側に位置する、実質的に直線的な管状構造部を有する態様で示す。 更に別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの長手方向横断面図。抗肥満ステントを、実質的に直線的な管状構造部、及び外方に拡張している近位部分を有する態様で示す。 更に別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの長手方向横断面図。抗肥満ステントを、実質的に直線的な管状構造部、及び近位端及び遠位のアンカーを有する態様で示す。 更に別の実施形態に係る、図1の抗肥満ステントの斜視図。抗肥満ステントを、実質的に直線的な管状構造部、及び更に代替的な輸送構造部を有する態様で示す。

Claims (20)

  1. 外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有する管状構造部であって、腸内の消化物質及びキームスに対して非透過性若しくは半透過性である前記管状構造部と、
    少なくともその一部が前記外側表面と一致若しくは連結しており、前記遠位端まで伸びている輸送構造部と、
    前記管状構造部に連結される、少なくとも1つのリテーナ構造とを有してなり、
    前記管状構造部が、外側ステント構造部の内側に配置され、そして内側ステント構造部が前記管状構造部の内側に配置される、
    コンポジット構造。
  2. 前記輸送構造部が、前記外側表面に形成される溝を有してなる、請求項1記載のコンポジット構造。
  3. 前記溝が円周溝を有してなり、前記溝が前記円周溝と連結した軸方向溝を有してなり、前記軸方向溝が、前記円周溝と遠位端との間に伸びている、請求項2記載のコンポジット構造。
  4. 前記溝が円周溝を有してなり、前記輸送構造部が、前記管状構造部と連結したメッシュ構造を有してなり、前記メッシュ構造が前記円周溝の少なくとも一部を覆う、請求項2記載のコンポジット構造。
  5. 前記管状構造部が近位部分及び遠位部分を有し、前記近位部分が、前記遠位部分の外径より大きい外径を有し、
    前記輸送構造部が、管状で、前記遠位部分の前記外径より大きい直径を有するメッシュ構造を有してなり、前記メッシュ構造が、前記遠位部分と同軸の位置関係で前記近位部分に連結し、前記メッシュ構造が、前記近位部分と遠位端との間に伸びている、請求項1記載のコンポジット構造。
  6. 前記輸送構造部が、前記管状構造部の前記内側表面に連結するブリード管を有してなる、請求項1記載のコンポジット構造。
  7. 前記輸送構造部が、前記管状構造部と一体である導管を有してなり、前記導管が、前記管状構造部の前記外側表面と前記内側表面の間に存在する、請求項1記載のコンポジット構造。
  8. 前記輸送構造部が、前記管状構造部の前記外側表面に連結する芯材を有してなる、請求項1記載のコンポジット構造。
  9. 前記芯材がメッシュ又はスポンジ構造を有してなる、請求項8記載のコンポジット構造。
  10. 前記芯材が前記管状構造部の少なくとも一部を覆う、請求項8記載のコンポジット構造。
  11. 前記溝が長手方向に螺旋状に存在し、前記管状構造部に対してオフセットの位置関係にある、請求項2記載のコンポジット構造。
  12. 前記溝が軸方向の溝を複数有してなる、請求項2記載のコンポジット構造。
  13. 前記コンポジット構造が、前記外側表面に連結し、前記輸送構造部と通じる側管を有してなる、請求項1記載のコンポジット構造。
  14. 前記リテーナ構造が、管状で、前記外側表面に連結する内側表面を有する近位アンカーを含んでなり、前記近位アンカーが前記近位端と隣接し、
    前記リテーナ構造が、管状で、前記外側表面に連結する内側表面を有する遠位アンカーを更に含んでなり、前記遠位アンカーが前記遠位端と隣接し、
    前記近位アンカー及び遠位アンカーが、横方向若しくは放射状に拡張可能であり、
    前記遠位アンカー又は前記管状構造部の遠位部分が、前記消化液に対して浸透性である、請求項1記載のコンポジット構造。
  15. 前記リテーナ構造が、前記管状構造部の前記外側表面に形成された円周溝を含んでなる、請求項1記載のコンポジット構造。
  16. 前記リテーナ構造が、軸方向に配置され、前記近位端を有する前記管状構造部の近位部分を有してなり、
    前記近位部分が、前記輸送構造部に対して軸方向に沿って近位側に位置し、
    前記近位部分が、前記輸送構造部から軸方向に分離され、
    前記リテーナ構造が、前記近位部分の外側表面に形成される円周溝を有し、
    前記円周溝が、前記近位部分に対して軸方向に位置する、請求項1記載のコンポジット構造。
  17. 前記リテーナ構造が、軸方向に配置され、前記近位端を有する、前記管状構造部の近位部分を有してなり、
    前記近位部分が、前記輸送構造部に対して軸方向に沿って近位側に位置し、
    前記近位部分が前記輸送構造部から軸方向に分離され、
    前記近位部分が外側に拡張する、請求項1記載のコンポジット構造。
  18. 外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有する管状構造部であって、消化物質及びキームスに対して非透過性若しくは半透過性である前記管状構造部と、
    少なくともその一部が前記外側表面と一致若しくは連結しており、前記遠位端まで伸びている輸送構造部と、
    前記管状構造部に連結した少なくとも1つのリテーナ構造とを有してなり、
    前記輸送構造部が、円周溝、および前記円周溝と連結した軸方向溝を有してなり、前記軸方向溝が、前記円周溝と前記遠位端との間に伸びている、
    ステント。
  19. 外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有する管状構造部であって、消化物質及びキームスに対して非透過性若しくは半透過性である前記管状構造部と、
    少なくともその一部が前記外側表面と一致若しくは連結しており、前記遠位端まで伸びている輸送構造部と、
    前記管状構造部に連結した少なくとも1つのリテーナ構造とを有してなり、
    前記輸送構造部が、メッシュを有する、
    ステント。
  20. 外側表面及び内側表面、並びに近位端及び遠位端を有する管状構造部であって、消化物質及びキームスに対して非透過性若しくは半透過性である前記管状構造部と、
    少なくともその一部が前記外側表面と一致若しくは連結しており、前記遠位端まで伸びている輸送構造部と、
    前記管状構造部に連結した少なくとも1つのリテーナ構造とを有してなり、
    前記輸送構造部が、らせん溝を有する、ステント。
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