JP5018341B2 - ダンパー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風路を開閉するダンパー装置に関するものである。
近年では、冷蔵庫や換気扇の風路等において、流体の流れを遮断、連通させるためにモータ式のダンパー装置が用いられることが多い。
このようなモータ式のダンパー装置として、次のように冷蔵庫に用いられたものがある(特許文献1参照)。
図6に示すように、従来の冷蔵庫のダンパー装置50は、電動機構51と、この電動機構51によって回動作動される作動板52と、作動板52によって開閉される開口部54を形成したダンパーケース53とから構成されている。電動機構51は、モータ機構と、この回転軸の回転を減速して出力軸に伝達する複数の減速歯車機構(いずれも図示せず)とからなり、出力軸がモータケース59とダンパーケース53を貫通してモータケース59外に突出した形態をなす。この出力軸の先端部は偏平形状をなしており、この出力軸の偏平形状部分に作動板52が嵌まり合う構成であり、これによって、電動機構51の回転によって作動板52が減速回動する。
また、ダンパー装置50は、冷蔵庫庫内の温度を感知するセンサの温度感知に基づき制御回路部によって電動機構51が作動して、開口部54を作動板52が開閉する。
上記のような小型化した電動機構51の採用によってダンパー装置50の小型化を図ることができ、それによって冷蔵庫内の狭い場所へのダンパー装置50の組み込みが可能となるため、構造設計の自由度が増し、種々の構造の冷蔵庫に適用できるものとなる。また、小型化によって冷蔵庫内でのダンパー装置50の占める容積を小さくして、冷蔵庫内の物品貯蔵内容積を少しでも大きくできる構成とすることも可能となる。
特開2005−241140号公報
しかしながら、上記従来の構成のダンパー装置では、小型モータの出力トルクを作動板に直接伝えるため、作動板の開閉トルクは非常に弱く次のような課題に対応できない。
例えば、冷蔵庫にこのようなダンパー装置を備えた場合、このダンパー装置は冷蔵庫の蒸発器と冷蔵室等の収納室間の風路を遮断、連通するものであるが、ダンパー装置が閉じられた状態において、常時低温である蒸発器側と、扉開閉等によってある程度まで温度が上昇することがある収納室側では温度差が発生するため、収納室に湿気が侵入した際に、ダンパー装置の収納室側が結露凍結することがある。
このとき、ダンパー装置が凍結して拘束されると風路は常に閉鎖状態となり、収納室に冷気を送風することができなくなってしまう。このような凍結拘束されたダンパー装置を開くためにはダンパー装置の開閉トルクが凍結拘束力を上回る必要があるが、本構成のダンパー装置の開閉トルクは非常に弱く、一度凍結すると以後は駆動することが出来なくなってしまう。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、低トルクのモータを使用しても凍結等による開閉部の拘束を回避することができるダンパー装置を提案するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のダンパー装置は、開口部を設けたフレームと、開口部を回動開閉する開閉板と、開閉板の開閉面側面に設けられた溝部と、開閉板の回転軸とは異なる回転軸を中心に回動する偏芯板と、偏芯板上に回転軸から所定の回転半径をとって設けられた突起部と、偏芯板を回動させるモータとで構成され、突起部は溝部に非固定で挿入され、モータによって回動した偏芯板が開閉板に動力を伝動し、開閉するものである。
これによって、開閉板が開く瞬間に回転軸に発生するトルクは、突起部が開閉板に伝える力に突起部と開閉板の回転軸との距離を乗算した値となり、開閉板の回転軸付近で非常に強い開閉トルクを持つダンパー装置が得られる。
また、本発明のダンパー装置は、モータをステッピングモータとしたものである。
これによって、開閉板の開き量をステッピングモータに印加するパルス数に応じて自由に調節でき、また、開閉板のロック時にもステッピングモータ内のロータはロックせずに空転するため、機構的な負荷も少なくなる。
また、本発明のダンパー装置は、偏芯板の回転軸を、突起部の中心と開閉板の回転軸とを結ぶ直線上に位置したものである。
これによって、突起部が開閉板に伝える力はステッピングモータのトルクとほぼ等しく得られ、開閉板を開く瞬間の開閉トルクは、ステッピングモータの能力を最も効率よく利用したものとなる。
また、本発明のダンパー装置は、開閉板が閉じた状態において、開閉板の回転軸が開閉板の最大回転半径をとる箇所よりも低位置になるように設置したものである。
これによって、低温箇所での使用の際に開閉板が結露しても、結露水は開閉板の回転軸方向へと流れるため、凍結する箇所は、この開閉板上において最大の開閉トルクを発揮する回転軸周辺に限定することができる。
また、本発明のダンパー装置は、低温箇所での使用の際に偏芯板の回転軸部分が凍結することがあっても、モータを連続通電し、モータの温度を上昇させることによって解凍を行うものである。
これによって、万一、開閉板が凍結拘束された場合にも、定期的にステッピングモータに連続的に通電、またはパルスを印加することによってステッピングモータの温度上昇を促し、この熱によって凍結箇所の解凍を行うことができる。
本発明のダンパー装置は、開口部を設けたフレームと、開口部を回動開閉する開閉板と、開閉板の開閉面側面に設けられた溝部と、開閉板の回転軸とは異なる回転軸を中心に回動する偏芯板と、偏芯板上に回転軸から所定の回転半径をとって設けられた突起部と、偏芯板を回動させるモータとで構成され、突起部は溝部に非固定で挿入され、モータによって回動した偏芯板が開閉板に動力を伝動し開閉するもので、開閉板が開く瞬間に回転軸に発生するトルクは、突起部が開閉板に伝える力に突起部と開閉板の回転軸との距離を乗算した値となり、開閉板の回転軸付近で非常に強い開閉トルクを持つダンパー装置が得られる。よって、駆動部が凍結したり、粉塵や油によって駆動部に過負荷がかかるような状況でも開閉することができる。また、構成として突起部が開閉板側に存在し、溝部が偏芯板側にあるも、同様の効果が得られる。
上記従来の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、開口部を設けたフレームと、前記開口部を回動開閉する開閉板と、前記開閉板の開閉面側面に設けられた溝部と、前記開閉板の回転軸とは異なる同一軸線上にない回転軸を中心に回動する偏芯板と、前記偏芯板上に回転軸から所定の回転半径をとって設けられた突起部と、前記偏芯板を回動させるモータとで構成され、前記突起部は前記溝部に非固定で挿入され、前記モータによって回動した前記偏芯板が前記開閉板に動力を伝動し開閉するものであるため、開閉板が開く瞬間に回転軸に発生するトルクは、突起部が開閉板に伝える力に突起部と開閉板の回転軸との距離を乗算した値となり、開閉板の回転軸付近で非常に強い開閉トルクを持つダンパー装置が得られるので、凍結や粉塵等によって開閉板の回転軸が拘束されることがあっても、これを上回る開閉トルクを得ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記モータをステッピングモータとしたため、開閉板の開き量をステッピングモータに印加するパルス数に応じて自由に調節できるので、通過する流体の流量を自在に調節でき、また、開閉板のロック時にもステッピングモータ内のロータはロックせずに空転するので、機構的な負荷も少なくて済むので耐久性に優れる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記偏芯板の回転軸は、前記突起部の中心と前記開閉板の回転軸とを結ぶ直線上に位置するため、突起部が開閉板に伝えるトルクはモータのトルクとほぼ等しく得られ、開閉板を開く瞬間の開閉トルクは、モータの能力を最も効率よく利用したものとなるので、小型低トルクのモータであっても十分な開閉トルクを得られる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記開閉板が閉じた状態において、前記開閉板の回転軸が前記開閉板の最大回転半径をとる箇所よりも低位置になるように設置するため、低温箇所での使用の際に開閉板が結露しても、結露水は開閉板の回転軸方向へと流れるため、凍結する箇所は、この開閉板上において最大の開閉トルクを発揮する回転軸周辺に限定することができるので、開閉板の回転軸周辺以外での凍結拘束を配慮する必要がなくなる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、低温箇所での使用の際に偏芯板の回転軸部分が凍結することがあっても、前記モータを連続通電し、前記モータの温度を上昇させることによって解凍を行うため、万一、本ダンパー装置の開閉トルクでは開閉板が開かないレベルまで凍結拘束された場合にも、定期的にステッピングモータに連続的に通電、またはパルスを印加することによってステッピングモータの温度上昇を促し、この熱によって凍結箇所の解凍を行うことができるので、いかなる凍結状態においても動作不可能に陥ることはない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるダンパー装置の斜視図である。図2は本発明の実施の形態1におけるダンパー装置の斜視分解図である。図3は本発明の実施の形態1におけるダンパー装置の側面図である。
図1から図3において、本発明のダンパー装置101は、開口部102を設けたフレーム103と、開口部102を開閉する開閉板104と、開閉板104にステッピングモータ105の動力を伝達する偏芯板106で構成されている。フレーム103及び開閉板104はABS等の樹脂材で形成され、偏芯板106はポリアセタール等の比較的高い機械的強度を有するエンプラ樹脂材で形成されている。
また、開閉板104の開閉面側には緩衝部材107が取り付けられ、この緩衝部材107は発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、ゴム材等の弾力性を持った部材で形成されている。
また、フレーム103において、開口部102と開閉板104との当接部108は開口部102の外周に沿って突起しており、開閉板104が閉じられた際には、緩衝部材107がこの当接部108に押し当てられる状態となり密閉性を高める役割を果たす。
開閉板104はフレーム103の側面に取り付けられ、開閉板回転軸109を中心軸として回動し、開口部102を開閉する。また、開閉板104の開閉面の側面には溝部110が横長に設けられている。
ステッピングモータ105は偏芯板106の偏芯板回転軸111に連結され、また、偏芯板回転軸111から所定の回転半径R1をもって設けられた突起部112は溝部110内に挿入されている。突起部112と溝部110は固定されておらず、突起部112は溝部110内に沿って動作することができる。この偏芯板回転軸111は開閉板回転軸109とは別軸となるように設けられている。
このように構成されたダンパー装置101では、ステッピングモータ105が回転駆動すると、これに伴って偏芯板106も回転する。偏芯板106上の突起部112は溝部110内に挿入されているため、ステッピングモータ105の回転を開閉板104に伝え、開閉板104を開閉させる。このとき、偏芯板回転軸111と開閉板回転軸109は同軸上にないため、偏芯板106と開閉板104の回転軌道は異なるが、突起部112は横長の溝部110内に沿って動作できるので、スムーズに動力を伝達することができる。
また、突起部112が溝部110内に挿入された箇所と開閉板回転軸109とは、回転軌道との平行寸法としてR2が設けられており、開閉板104が閉じられた状態においてR2が最大となるように構成されている。ここで、開閉板回転軸109に発生するトルクは、突起部112が開閉板104に伝える力をFとすると、これにR2を乗算したものが得られる。即ち、F×R2のトルクが発生し、開閉板回転軸109付近で非常に強い開閉トルクを持つダンパー装置が得られる。
図2に示されるようにステッピングモータ105のトルクN1は
N1=F×R1
Fは一定の為、開閉板104に加わるトルクは以下のN2となる
N2=F×R2
ここでFは一定でR1<R2のため開閉板回転軸109に加わるトルクはR2がR1に比較し大きければ大きいほど比例的に増大する。
特に、偏芯板回転軸111を設ける箇所を、開閉板104が閉じた状態において、突起部112と開閉板回転軸109とを結ぶ直線A上とすることによって、開閉板104が開く瞬間においては、開閉板104と偏芯板106との回動の力のベクトルは同一となる。よって、突起部112が開閉板104に伝える力Fはステッピングモータ105のトルクとほぼ等しく無駄なく得られ、開閉板104を開く瞬間の開閉トルクは、ステッピングモータ105の能力を最も効率よく利用したものとなる。
このダンパー装置101は開閉板回転軸109上において最大の開閉トルクを発揮できるものであるが、例えば冷蔵庫の風路のように開閉板の回転軸が凍結したり、粉塵や油によって回転軸に過負荷がかかるような場所での利用を想定している。このダンパー装置の設置例を冷蔵庫を用いて以下に説明する。
図4は本発明の実施の形態1におけるダンパー装置を設置した冷蔵庫の側面断面図である。図5は本発明の実施の形態1における図4のB部詳細断面図である。
図4、図5において、冷蔵庫121は箱体本体122と貯蔵室の区画をつくるための仕切りが上から123a、123b、123c、それら区画を閉空間にするための扉124により断熱区画され、上から冷蔵室125、切替室126、冷凍室127、野菜室128の異なる温度の貯蔵空間になっている。その中で、冷凍室127は−20℃前後に冷却されている。
また、冷蔵庫121を冷却するため、冷凍サイクルが圧縮機131、凝縮器、膨張弁やキャピラリチューブなどの減圧装置(図示せず)、蒸発器132、それら構成部品を連結する配管、冷媒などで構成される。
さらに蒸発器132で生成された低温空気を各貯蔵室空間に搬送、もしくは貯蔵室空間で熱交換された空気を蒸発器132に回収するための風路133があり、風路133は各貯蔵室と仕切り134で断熱されている。風路133内にはダンパー装置101が設置されており、このダンパー装置101を境界として、蒸発器側風路133aと冷蔵室側風路133bとに区分される。冷蔵室125内の温度が所定以上の場合はダンパー装置101が開き、蒸発器側風路133aと冷蔵室側風路133bとは連通し、蒸発器132で冷却された冷気は冷却ファン(図示せず)によって冷蔵室125へと送り込まれ冷却する。また、冷蔵室125内の温度が所定以下となった場合はダンパー装置101は閉じて、冷気の送風を遮断する。以上のようにダンパー装置101によって冷蔵室125の温調を行っている。
このような構成の冷蔵庫121においては、蒸発器側風路133a内は蒸発器132と連通しているため常に冷凍域温度に冷却されており、一方、冷蔵室側風路133b内はダンパー装置101により遮断可能なため、蒸発器側風路133aよりも高い温度となる。
このようにダンパー装置101を境界として温度差が発生するため、扉124が開かれることによって冷蔵室125に湿気が侵入した際に、ダンパー装置101の冷蔵室側風路133b側が結露凍結することが稀にある。
このとき、開閉板104が凍結して拘束されるとダンパー装置101は常に閉鎖状態となり、冷蔵室125に冷気を送風することができなくなってしまう。通常、このような凍結拘束された開閉板104を開くために、ステッピングモータ105から開閉板104の間に多数の減速ギヤを用い、開閉板104の開閉トルクを増加させ凍結拘束力を上回らせることで開閉板104を駆動する仕組みをとっている。しかし、この構成は複雑で、多数の部品と組立て時間を要し、コストアップの要因となっている。
これに対し、ダンパー装置101は、冷蔵庫121の水平方向に対して角度αをもって設置され、開閉板104が閉じた状態において開閉板回転軸109が低い高さ位置になっている。よって、開閉板104に結露した水滴は突起部112の中心軸位置より開閉板回転軸109方向へと流れるため、凍結する箇所はこの開閉板回転軸109周辺に限られる。前述したように、本実施の形態のダンパー装置101は、開閉板回転軸109上において最大の開閉トルクを発揮できるものであるため、凍結箇所が開閉板回転軸109の近傍であればあるほど、大きいトルクで凍結ロックを解除することが出来、多数の減速ギヤを使用することなく、低トルクのモータによって開閉板104の凍結拘束力を上回り、開くことができる。
また、極稀にではあるが、開閉板104に大量の結露が発生し凍結することも考えられる。このように明らかに異常な状態になると、本実施の形態のダンパー101の開閉トルクをもってしても凍結拘束力を上回れずに開閉板104を駆動できなくなる可能性がある。
そこで、定期的にステッピングモータ105に連続的に通電、またはパルスを印加することによってステッピングモータ105内の巻線の温度上昇を促し、伝導されたこの熱によって凍結箇所の解凍を行う。このようにヒータ等の熱源を新たに設ける必要なく、最低限の構成のダンパー装置101で対応することができる。
以上のように、本実施の形態のダンパー装置101は、開口部102を設けたフレーム103と、開口部102を回動開閉する開閉板104と、開閉板104の開閉面側面に設けられた溝部110と、開閉板回転軸109とは異なる偏芯板回転軸111を中心に回動する偏芯板106と、偏芯板106上で偏芯板回転軸111から所定の回転半径をとって設けられた突起部112と、偏芯板106を回動させるステッピングモータ105とで構成され、突起部112は溝部110に非固定で挿入され、ステッピングモータ105によって回動した偏芯板106が開閉板104に動力を伝動し開閉するものであるため、開閉板104が開く瞬間に開閉板回転軸109に発生するトルクは、突起部112が開閉板104に伝える力に突起部112と開閉板回転軸109との距離を乗算した値となり、開閉板回転軸109付近で非常に強い開閉トルクを得られるので、凍結箇所や粉塵箇所が開閉板回転軸109の近傍であればあるほど、大きいトルクで凍結ロックや粉塵ロックを解除することが出来、凍結や粉塵等によって開閉板回転軸109が拘束されることがあっても、これを上回る開閉トルクを得ることができる。
また、偏芯板回転軸111は、突起部112の中心と開閉板回転軸109とを結ぶ直線上に位置するため、突起部112が開閉板104に伝えるトルクはステッピングモータ105のトルクとほぼ等しく得られ、開閉板104を開く瞬間の開閉トルクは、ステッピングモータ105の能力を最も効率よく利用したものとなるので、小型低トルクのステッピングモータであっても十分な開閉トルクを得られる。
また、開閉板104が閉じた状態において、開閉板回転軸109が開閉板104の最大回転半径をとる箇所よりも低位置になるように設置するため、開閉板104が結露した際に、結露水は開閉板回転軸109方向へと流れるため、凍結する箇所は、この開閉板104上において最大の開閉トルクを発揮する開閉板回転軸109周辺に集中さすことができるので、開閉板回転軸109より最大に離れた箇所が凍結ロックすると、凍結解除しに難くなるため、これを回避する策として有効である。
また、モータにはステッピングモータ105を使用したため、開閉板104の開き量をステッピングモータ105に印加するパルス数に応じて自由に調節できるので、通過する流体の流量を自在に調節でき、また、開閉板104のロック時にもステッピングモータ105内のロータはロックせずに空転するので、機構的な負荷も少なくて済むので耐久性に優れる。
また、偏芯板回転軸111周辺が凍結した際に、ステッピングモータ105を連続通電し、ステッピングモータ105の温度を上昇させることによって解凍を行うため、万一、ダンパー装置101の開閉トルクでは開閉板104が開かないレベルまで凍結拘束された場合にも、定期的にステッピングモータ105に連続的に通電、またはパルスを印加することによってステッピングモータ105の温度上昇を促し、この熱によって凍結箇所の解凍を行うことができるので、凍結状態においても凍結解除し動作不能を回避することが出来る。
以上のように、本発明のダンパー装置は、例えば冷蔵庫や換気扇の風路のように、駆動部が凍結したり、粉塵や油によって駆動部に抵抗負荷がかかるような場所でも使用できるものである。
本発明の実施の形態1におけるダンパー装置の斜視図 本発明の実施の形態1におけるダンパー装置の斜視分解図 本発明の実施の形態1におけるダンパー装置の側面図 本発明の実施の形態1におけるダンパー装置を設置した冷蔵庫の側面断面図 本発明の実施の形態1における図4のB部詳細断面図 従来の冷蔵庫のダンパー装置の斜視図
符号の説明
101 ダンパー装置
102 開口部
103 フレーム
104 開閉板
105 ステッピングモータ
106 偏芯板
107 緩衝部材
108 当接部
109 開閉板回転軸
110 溝部
111 偏芯板回転軸
112 突起部
121 冷蔵庫
122 箱体本体
123a 仕切り
123b 仕切り
123c 仕切り
124 扉
125 冷蔵室
126 切替室
127 冷凍室
128 野菜室
131 圧縮機
132 蒸発器
133 風路
133a 蒸発器側風路
133b 冷蔵室側風路
134 仕切り

Claims (5)

  1. 開口部を設けたフレームと、前記開口部を回動開閉する開閉板と、前記開閉板の開閉面側面に設けられた溝部と、前記開閉板の回転軸とは異なる回転軸を中心に回動する偏芯板と、前記偏芯板上に回転軸から所定の回転半径をとって設けられた突起部と、前記偏芯板を回動させるモータとで構成され、前記突起部は前記溝部に非固定で挿入され、前記モータによって回動した前記偏芯板が前記開閉板に動力を伝動し開閉することを特徴とするダンパー装置。
  2. 前記モータをステッピングモータとしたことを特徴とする請求項1に記載のダンパー装置。
  3. 前記偏芯板の回転軸は、前記突起部の中心と前記開閉板の回転軸とを結ぶ直線上に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のダンパー装置。
  4. 前記開閉板が閉じた状態において、前記開閉板の回転軸が前記開閉板の最大回転半径をとる箇所よりも低い高さ位置になるように設置することを特徴とした請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のダンパー装置。
  5. 前記偏芯板の回転軸部分が凍結した際に、前記モータを連続通電し、前記モータの巻線温度を上昇させることによって解凍を行うことを特徴とした請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のダンパー装置。
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