JP5015619B2 - 真空ポンプ - Google Patents

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Description

この発明は、回転翼本体の外周に複数の回転ブレードを取り付けて回転翼とした真空ポンプに関する。
真空ポンプは、回転翼を数万r.p.m.の高速で回転して、回転ブレードとこれに微小間隔を保って交互に積層配置された固定ブレードとの間で気体分子を叩くようにして気体を排気する。固定ブレードとの間で微小間隔を保って高速回転しながら気体を排気する回転翼は、精密に製作されなければならないので、一般に、ひとつの材料から削り出して、形状複雑に積層された多数の薄い回転ブレードとその中心の回転翼本体とを成形している。しかし、この削り出し方法は、高価な回転翼材料のかなりのパーセンテージを削り屑にしてしまい、しかも、精密に削り出すのに日単位の長い加工時間を費やす。
そこで、材料費と加工費の節減のために、回転翼の回転ブレードを別工程で製作し、これを回転翼本体に取り付ける技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1では、内環部材(回転翼本体)10の外周に、別工程で製作した複数のロータブレード(回転ブレード)11が放射状に取り付けられ、更に、これらのロータブレード11を囲うリング部材12が取り付けられている。内環部材10とロータブレード11、ロータブレード11とリング部材12はそれぞれ溶接または接着により取り付けられていて、この構成により、ロータブレードの剛性を径方向に大きくし、ロータブレードの薄型化を可能とし、排気効率を高めている。
特許文献1の内環部材/ロータブレード/リング部材別体型は、剛性があり、運転中の遠心力や振動で結合部がゆるんだり外れることはない。しかし、外周のリング部材がなくて済めば、更に経済的であるばかりか軽量化もできる。
一方、特許文献2には、動翼16とロータディスク12との着脱自在の結合部をダブテール(アリ溝)構造24として、動翼/ロータディスク別体型にしたガスタービンが開示されている。
特許文献2では、動翼16とロータディスク12とを着脱自在に取り付けるために、その結合部の「はめあい」は「すきまばめ」となっていて、別の固定手段により固定されていると考えられ、このダブテール構造によりタービン運転中に遠心力や振動で結合部がゆるんだり外れることはないことになっている。
そこで、特許文献1に特許文献2を適用して、外周のリング部材をなくし、回転翼本体(内環部材)と回転ブレード(ロータブレード)とをダブテール(アリ溝)構造で結合すれば、真空ポンプ運転中に遠心力や振動で結合部がゆるんだり外れることはなくなるのではないか、ということが考えられる。
ガスタービンのように着脱を行なわず、回転翼本体(内環部材)に固着したままの真空ポンプでは、その回転ブレード(ロータブレード)は、焼きばめにより強固に結合されることが好ましく、このようにすれば、真空ポンプ運転中の回転ブレード(ロータブレード)の振動や遠心力による脱落の危険は一層低減できると期待される。
このような回転翼本体/回転ブレード別体型の場合、回転翼本体を、強度が優れたアルミ合金、回転ブレードを、強度が優れ軽量なFRP樹脂のように異なる材料で作ることが好ましい。
しかし、真空ポンプ運転中は、プロセスガスと回転ブレードとの衝突によって、回転ブレードと回転翼本体の温度が上昇する。このとき、回転翼本体と回転ブレードとの線膨張係数の違いがあると、両者の熱膨張により「はめあい」が緩くなって、アリ溝型結合部の結合強度が弱くなり、これに伴い、回転ブレードの固有振動数が変化し、真空ポンプの回転翼を浮上制御して保持する磁気軸受での制御が難しくなったりする、という問題があった。また、結合強度は、遠心力による変形によっても弱くなり、同様の問題があった。なお、アリ溝型結合部の結合強度があまり弱くなると、最悪の場合、結合力を失って回転ブレードが外れるおそれもある。
特開2006−46074号公報
特開2000−337294号公報
この発明は、上述の課題を解決するために、ポンプ運転中に温度が上昇しても回転翼本体と回転ブレードとの結合強度が低下することなく、磁気軸受がポンプの回転翼を安定した浮上制御できる回転翼本体/回転ブレード別体型の真空ポンプを提供するものである。
上述の課題を解決するために、この発明の真空ポンプは、ポンプケース内に回転可能に設置された回転翼本体と、上記回転翼本体の外周に、放射状に、各々がアリ溝型結合部で上記回転翼本体に取り付けられた複数の回転ブレードと、上記回転翼本体の回転軸方向に、上記回転ブレードと隙間を隔てて、上記ポンプケース内に固定された固定ブレードと、上記アリ溝型結合部のアリ溝とアリホゾとの間に挟まれた間挿部材と、を具備し、上記間挿部材の線膨張係数が、上記アリ溝を形成する部材(以下、アリ溝部材という)と上記アリホゾを形成する部材(以下、アリホゾ部材という)の線膨張係数より大きいことを特徴とする。
更に、また、上記アリ溝部材と上記アリホゾ部材の線膨張係数が等しいことを特徴とする。
また、上記間挿部材の線膨張係数をα1 、上記アリ溝部材の線膨張係数をα2 、上記アリホゾ部材の線膨張係数をα3 、所定の温度における、上記間挿部材の肉厚をr1 、上記アリホゾ部材の肉厚をr3 とするとき、上記間挿部材の線膨張係数α1 は、
α1 ≧r3 (α2 −α3 )/2r1 +α2
を満たすことを特徴とする。
上記のように間挿部材とアリ溝部材の材料を選択すれば、温度上昇時も充分大きなアリ溝型結合部の結合力が確保される。
好ましい例としては、アリ溝部材の材料をアルミニウムまたはアルミ合金とし、間挿部材の材料がマグネシウム、マグネシウム合金、亜鉛または亜鉛合金としたり、アリ溝部材の材料をチタンまたはチタン合金とし、間挿部材の材料をアルミニウム、アルミ合金、銅、銅合金、鉄、鉄合金、マンガンまたは、マンガン合金とする組み合わせが挙げられる。
上記アリ溝型結合部は、アリ溝を回転翼本体の軸線方向に沿わせ、または、円周方向に沿わせて配設するとよい。
この発明の真空ポンプにおいては、運転中に回転翼本体と回転ブレードが熱膨張しても、線膨張係数の大きい間挿部材が、回転翼本体と回転ブレードのいずれかアリ溝のあるアリ溝部材よりも大きく膨張して、回転翼本体と回転ブレードとの双方を押し、両者の結合力を弱めることがない。このため回転ブレードの固有振動数が変化することがなく、磁気軸受は回転翼を安定して浮上制御し続ける。
この発明において、「アリ溝型結合部」とは、溝にホゾを溝方向から差し込んで溝側部材とホゾ側部材とを結合し、両部材が溝と直交する方向に抜けないようにした構造の結合部を意味し、アリ溝とアリホゾとで結合するもののほか、例えば、T溝とT型のホゾとで結合する等、両部材が溝と直交する方向に抜けない結合構造を含む。
この発明においては、真空ポンプの運転中に回転翼本体と回転ブレードが温度上昇しても、回転翼本体と回転ブレードとの結合力が弱まることがなく、回転ブレードの固有振動数の変化が少なく、磁気軸受による回転翼の制御を安定に維持することができる。更に、回転ブレードの遠心力による結合力低下も起こらず、磁気軸受による回転翼の制御を安定に維持することができる。回転ブレードの抜け落ちの危惧もない。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施の形態を、以下、図1〜図3を参照して説明する。図1は、この発明の真空ポンプの一実施の形態を示す縦断面図、図2は、図1の真空ポンプの回転翼を示す縦断面図、図3(a)は図2の要部を示す縦断面図、(b)は(a)のB−B線に沿った横断面図である。
図1において、1はベース、2はステータコラム、3はポンプケースである。上記ステータコラム2はベース1の中央上側に立設され、ポンプケース3はベース1の外周上側に立設され、ステータコラム2を囲っている。
4はロータ軸、5は回転翼、6、6はラジアル磁気軸受、7はアキシアル磁気軸受、8はモータである。
上記ロータ軸4とこのロータ軸4の上部に固着された回転翼5とは、上記ステータコラム2とロータ軸4の間に設けられたラジアル磁気軸受6とアキシアル磁気軸受7とにより回転可能に浮上保持され、モータ8により高速回転駆動される。
上記回転翼5は、図2および図3に示すように、アルミ合金製の回転翼本体5aと、この回転翼本体5aの外周に放射状に、かつ、複数層に配置されて取り付けられた複数のFRP樹脂製の回転ブレード5b、5b、‥‥とからなっている。後の説明を明確にするために、ひとつの層に放射状に配置された回転ブレード5b、5b、‥‥の各組に、図面上で、5Bf、5Bg、5Bhのように符号を付してある。
図1における9、9、‥‥は、複数の羽根が内側に向かって放射状に配置された、複数の固定ブレード、10、10、‥‥は複数のリング状のスペーサである。
上記固定ブレード9、9、‥‥の各層は、上記複数層に配置された回転ブレード5bの層‥‥5Bf、5Bg、5Bh、‥‥間に、スペーサ10、10、‥‥により位置決めされて、上記ポンプケース3により固定されている。
すなわち、ポンプケース3で固定された固定ブレード9、9、‥‥と、これらの固定ブレード9、9、‥‥間に配置されて高速回転する回転ブレード5b、5b、‥‥とで、真空ポンプのターボ分子ポンプ部が構成されている。
なお、この実施の形態では、回転翼本体5aの下部に回転翼薄肉円筒部5cが形成されている。この回転翼薄肉円筒部5cの外周面と、ポンプケース3内、ベース1とターボ分子ポンプ部の上記スペーサ10との間に設けられたネジステータ11のネジ溝とによって、上記ターボ分子ポンプ部に連なりガスを更に吸引するネジ溝ポンプ部が形成されている。
12は、ターボ分子ポンプ部上部に設けられた真空ポンプの吸気口、13は、ネジ溝ポンプ部下部に設けられた真空ポンプの排気口である。
14、14は、保護ベアリングである。この保護ベアリング14は、常時はロータ軸4から離れているが、磁気軸受6、7の制御が万一不調になった場合に、ロータ軸4に接触してこれを支持するためのものである。
排気されるガスは、吸気口12からターボ分子ポンプ部の回転ブレード5b、5b、‥‥と固定ブレード9、9、‥‥との間に形成されているガス吸引通路を通過し、ネジ溝ポンプ部の回転翼薄肉円筒部5cとネジステータ11との間に形成されているガス吸引通路を通過して、排気口13から排出される。
上記ロータ軸4、回転翼5は、モータ8による回転中、磁気軸受6、7により絶えず細かい周期で、位置、姿勢を制御されている。これにより、回転ブレード5b、5b、‥‥と固定ブレード9、9、‥‥との間に形成されているガス吸引通路内のガス分子の回転ブレード5bへの衝突等に起因する不規則な振動などが抑制され、ロータ軸4、回転翼5は常に安定浮上して保持される。
次に、この発明の特徴である、アルミ合金製の回転翼本体5aにFRP樹脂製の回転ブレード5bを取り付けるアリ溝型結合部について説明する。
図3に示すように、回転翼本体5aの外周には、アリ溝型結合部20、20、‥‥が等間隔に設けられ、各結合部20に回転ブレード5bがひとつずつ配備されて、放射状に取り付けられている。
上記アリ溝型結合部20は、回転翼本体5aに回転翼本体の軸線方向に沿って設けたアリ溝201と、回転ブレード5bに設けた、上記アリ溝201に嵌合するアリホゾ202と、アリ溝201とアリホゾ202との間に挟まれた間挿部材5dとからなっている。なお、回転ブレード5bのアリホゾ202根元両側には肩部203、203が形成されていて、この両肩部203、203を、回転翼本体5aの外周面に直接当てることで、回転翼本体5aと回転ブレード5bとの結合位置、姿勢を規定している。
このアリ溝型結合部20では、強い結合力を得るために、「しめしろ」の大きい「焼きばめ」により、回転翼本体5a、間挿部材5dおよび回転ブレード5bが結合される。具体的には、アリ溝201のある回転翼本体5aを充分に温度を上げてアリ溝201を膨張させたまま保ち、アリホゾ202に間挿部材5dを被せておいて、アリホゾ202のある回転ブレード5bを充分に冷却してアリホゾ202と間挿部材5dを収縮させ、アリ溝201に間挿部材5dを被せたアリホゾ202を挿入し、そのまま常温になるまで放置する。この「焼きばめ」により、回転翼本体5a、間挿部材5dおよび回転ブレード5bが強固に結合される。
上記間挿部材5dの材料は、アルミ合金製の回転翼本体5aより大きい線膨張係数を有するマグネシウム、マグネシウム合金、亜鉛、亜鉛合金などから選択される。
アルミニウムの線膨張係数は23.03×10-6であるのに対し、マグネシウムの線膨張係数は25.6×10-6、亜鉛の線膨張係数は33×10-6で、アルミニウムの線膨張係数よりもマグネシウム、亜鉛の線膨張係数は大きい。使用したアルミ合金は、アルミニウムの線膨張係数とあまり変わらない。従って、アルミ合金製の回転翼本体5aとマグネシウム、マグネシウム合金、亜鉛または亜鉛合金製の間挿部材5dとが、ポンプ運転により温度上昇すると、間挿部材5dが回転翼本体5aよりも熱膨張が大きく、回転翼本体5aのアリ溝201を押圧する。また、熱膨張をアリ溝201に妨げられた間挿部材5dはFRP樹脂製回転ブレード5bのアリホゾ202側にも膨張してこれを押圧する。それ故、線膨張係数の大きい間挿部材5dが介在することで、温度上昇により回転翼本体5aと各回転ブレード5bとの結合力が弱まることがない。
ここで、間挿部材、アリホゾ部材およびアリ溝部材の線膨張係数の大小関係が運転中の温度上昇の際、アリ溝とアリホゾとに充分な結合力を維持できる条件を考察する。
図5は、アリの形状を円形として線膨張を計算するための模式的な説明図である。実際のアリの形状は、必ずしも円形ではないが、これに近似することができる。
図5において、間挿部材55dの線膨張係数をα1 、アリ溝部材501の線膨張係数をα2 、アリホゾ部材502の線膨張係数をα3 、間挿部材55dの肉厚をr1 、アリホゾ部材502の肉厚をr3 とすると、常温よりもΔtだけ高い運転中の温度における、アリの円の中心Oからの熱膨張量は、アリホゾ部材502でα33 Δt/2、アリ溝部材501でα2 (r3 /2+r1 )Δtとなり、また、間挿部材55dの厚み方向の熱膨張量は、α11 Δtとなる。
間挿部材55dの厚み方向の熱膨張量が、アリ溝部材501の熱膨張量とアリホゾ部材502の熱膨張量との差に等しいか、大きいかであれば、すなわち、[数2]の条件を満たせば、アリ溝部材501とアリホゾ部材502との結合力が熱膨張により弱まることがない。
Figure 0005015619
上記[数2]を整理すると、[数3]となる。
Figure 0005015619
なお、一般に、アリホゾ部材の線膨張係数の大小は問わない。なぜならば、仮にアリホゾ部材が全く熱膨張しなくても、上述の温度上昇時におけるアリ溝とアリホゾによる間挿部材締め付け作用が生じるからである。
上記[数3]からも明らかなように、アリ溝を形成する部材とアリホゾを構成する部材とに、線膨張係数の等しい同一材料、例えば、アルミ合金を用い、間挿部材にこれよりも線膨張係数の大きい材料、例えば、亜鉛合金を用いても、上述の温度上昇時におけるアリ溝とアリホゾによる間挿部材締め付け作用を生じる。
もし、従来技術を適用して、間挿部材5dなしで回転翼本体5aのアリ溝201と回転ブレード5bのアリホゾ202とを「しめしろ」をもって結合すると、熱膨張により実効「しめしろ」が減少して結合力を弱め、更に回転による遠心力がこれを助長して、回転ブレード5bの固有振動数が変化したり、著しいときは「しめしろ」がなくなって回転ブレード5b脱落のおそれも出てくる。回転ブレードの固有振動数変化は、固有振動数が磁気軸受の上述の制御周期と一致するなどしたとき、磁気軸受の安定制御を乱すことがある。
この発明では、上述のように、熱膨張によって回転翼本体と回転ブレードとの結合力が弱くなることがなく、遠心力による結合力低下も起こらないから、回転ブレードの固有振動数変化を生じることがなく、ポンプの温度上昇に係わりなく磁気軸受の安定制御を維持することができる。
上述の実施の形態では、回転翼本体5aにアリ溝201を、回転ブレード5bにアリホゾ202を設けたが、回転ブレード5bにアリ溝201を、回転翼本体5aにアリホゾ202を設けることもできる。この場合は、回転ブレード5bの材料の線膨張係数よりも間挿部材5dの材料の線膨張係数が大きいようにする。
上述の実施の形態では、アリ溝部材の材料にアルミ合金を用いたが、アルミニウムを用いてもよい。
また、アリ溝部材の材料に軽量、強靱で化学的に安定したチタンやチタン合金を用いてもよい。チタンやチタン合金の線膨張係数は8.5×10-6程であるので、それよりも線膨張係数の大きい銅、銅合金、鉄、鉄合金、マンガン、マンガン合金やアルミニウム、アルミ合金を間挿部材5dに用いてもよい。
[第2の実施形態]
図4は、この発明の第2の実施の形態の要部を示し、(a)は縦断面図、(b)は(a)の4B−4B線に沿った横断面図、(c)は、(b)のC−C線に沿った縦断面図であって、(c)では、回転ブレードと間挿部材を除去して示している。
図4の実施の形態は、アリ溝型結合部のアリ溝が回転翼本体の円周方向に沿って円環状に形成されているものである。真空ポンプの構成、アリ溝型結合部の材料の組み合わせ、や「焼きばめ」、ポンプ運転時の熱膨張によるアリ溝型結合部の結合力安定化作用等は、第1の実施の形態と同様である。
図4において、15aは回転翼本体、15bは回転ブレード、15dは間挿部材、30はアリ溝型結合部、301は円環状のアリ溝、302はアリホゾ、303はアリホゾ302根元両側の肩部である。
回転翼本体15aのアリ溝301に、回転ブレード15bのアリホゾ302と間挿部材15dを組み付けるために、回転翼本体15a外周には、回転ブレード15bのアリホゾ302の幅よりも若干幅広のスロット304が回転翼本体軸線方向に設けてある。回転時のバランスを取るために、また、組付けを容易にするために、複数のスロット304が回転翼本体15a外周に等間隔で配置されている。
回転翼本体15aに回転ブレード15bを組み付けるには、回転ブレード15bのアリホゾ302を、図4の矢印Sからスロット304に挿入し、アリホゾ302をアリ溝301内を横に動かして回転ブレード15bを所望の位置に固定する。
この発明の真空ポンプの一実施の形態を示す縦断面図。 この発明の第1の実施の形態の真空ポンプの回転翼を示す縦断面図。 図2の要部を示し、(a)は、縦断面図、(b)は、(a)のB−B線に沿った横断面図。 この発明の第2の実施の形態の要部を示し、(a)は、縦断面図、(b)は、(a)の4B−4B線に沿った横断面図、(c)は、(b)のC−C線に沿った縦断面図。 この発明におけるアリホゾの厚みと線膨張係数および間挿部材の厚みと線膨張係数の関係を説明する説明図。
符号の説明
1 ベース
2 ステータコラム
3 ポンプケース
4 ロータ軸
5 回転翼
5a 回転翼本体
5b 回転ブレード
5c 回転薄肉円筒部
5d 間挿部材
6 ラジアル磁気軸受
7 アキシアル磁気軸受
8 モータ
9 固定ブレード
10 スペーサ
11 ネジステータ
12 吸気口
13 排気口
14 保護ベアリング
15a 回転翼本体
15b 回転ブレード
15d 間挿部材
20 アリ溝型結合部
201 アリ溝
202 アリホゾ
203 肩部
30 アリ溝型結合部
301 アリ溝
302 アリホゾ
303 肩部
304 スロット
501 アリ溝部材
502 アリホゾ部材
55d 間挿部材
1 間挿部材の厚み
3 アリホゾの厚み
α1 間挿部材の線膨張係数
α2 アリ溝の線膨張係数
α3 アリホゾの線膨張係数

Claims (3)

  1. ポンプケース内に回転可能に設置された回転翼本体と、
    上記回転翼本体の外周に、放射状に、各々がアリ溝型結合部で上記回転翼本体に取り付けられた複数の回転ブレードと、
    上記回転翼本体の回転軸方向に、上記回転ブレードと隙間を隔てて、上記ポンプケース内に固定された固定ブレードと、
    上記アリ溝型結合部のアリ溝とアリホゾとの間に挟まれた間挿部材と、
    を具備し、
    上記間挿部材の線膨張係数が、上記アリ溝を形成する部材(以下、アリ溝部材という)と上記アリホゾを形成する部材(以下、アリホゾ部材という)の線膨張係数より大きいことを特徴とする真空ポンプ。
  2. 上記アリ溝部材と上記アリホゾ部材の線膨張係数が等しいことを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
  3. 上記間挿部材の線膨張係数をα1 、上記アリ溝部材の線膨張係数をα2 、上記アリホゾ部材の線膨張係数をα3 、所定の温度における、上記間挿部材の肉厚をr1 、上記アリホゾ部材の肉厚をr3 とするとき、上記間挿部材の線膨張係数α1 は、[数1]を満たすことを特徴とする請求項1に記載の真空ポンプ。
    Figure 0005015619
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