JP5014334B2 - Ampa受容体増強剤 - Google Patents
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Description
式中、Aは下記の群より選択され、
式中、Aは下記の群より選択され
a)Aが下記の基である。
c)R1が、1つの置換基で置換されたフェニルである。
d)R1が、シアノ、テトラゾール−5−イル、−COOH又はテトラゾール−5−イルで置換されているC1〜C2アルキル、−SO2NH2、−OCH2COOH、及び−SCH2COOHより選択される単一の置換基で置換されたフェニルある。
e)R1が、テトラゾール−5−イル、−OCH2COOH、−SCH2COOH、及び−COOHで置換されているC1〜C2アルキルより選択される置換基で4−位が置換され、−SO2NH2、及びテトラゾール−5−イルで置換されているC1〜C2アルキルより選択される置換基で3−位が置換され、又はシアノで2−位が置換されているモノ置換フェニルである。
f)R1が、2つの置換基で置換されたフェニルである。
g)R1が、C1〜C4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、−COOH、及び−NHSO2CH(CH3)2からなる群より選択される第1の置換基、及びアミノ、トリフルオロメチル、−COOH、−C(O)NHR3、テトラゾール−5−イル、−OCH2COOH、及び−COOHで置換されたC1〜C2アルキルからなる群より選択される第2の置換基で置換されているフェニルである。
h)R1が、C1〜C4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、−COOH、及び−NHSO2CH(CH3)2からなる群より選択される置換基で2−位が、さらに、テトラゾール−5−イル、COOH、−C(O)NHR3、又は−COOHで置換されたC1〜C2アルキルで4−位が、又はアミノ、−COOH、若しくは−OCH2COOHで5−位が、又は−COOHで6−位が置換されたフェニルである。
i)R1が、2−シアノ−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−フルオロフェニルである。
j)R1が、2−シアノ−4−カルボキシフェニルである。
k)R1が、2−エトキシ−4−カルボキシフェニルである。
l)R2が、C1〜C4アルキルである。
m)R2が、イソプロピルである。
n)式Iの化合物が遊離の酸である。
o)式Iの化合物が塩である。
p)式Iの化合物が水和物である。
q)式Iの化合物が無水物である。
r)式Iの化合物がヘミピペリジン塩である。
s)式Iの化合物がジエチルアミン塩である。
t)式Iの化合物がt−ブチルアミン塩である。
u)Aが下記で表される。
w)R2がイソプロピルである。
x)R5が水素である。
y)R6が、フェニル環の2−位に結合している。
z)R6が、フェニル環の2−位に結合しており、水素、シアノ、及びC1〜C4アルコキシからなる群より選択される。
aa)R9が、C1〜C4アルキルである。
スキームI
プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−チオフェン−3−イル}−アミド
プロパン−2−スルホン酸(4’−(ボロン酸)−ビフェニル−2−イル)−アミド
4−ブロモフェニルボロン酸(5.0g、24.82mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.717g、0.620mmol)、及び2M Na2CO3(10mL)を、2−ヨードアニリン(4.5g、20.69mmol)のトルエン(2mL):エタノール(20mL)溶液に加え、酸素を除去し、窒素下、80℃で4時間加熱する。4時間後、水を加え、EtOAcで抽出する。有機層をひとまとめにし、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過後減圧濃縮すると、残渣が得られる。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−EtOAc/ヘキサン 1:12)で精製すると、4’−ブロモビフェニル−2−イルアミン(3.53g、69%)が得られる。
MS (m/e): 248 (M+1); 249 (M+2).
MS (m/e): 355 (M+1); 353 (M−1).
MS(m/e):424(M+23);400(M−1).
MS (m/e): 337 (M+18); 318 (M−1).
プロパン−2−スルホン酸{4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−ピリジン−3−イル}−アミド
4−ヒドロキシ−3−ニトロピリジン(6.18g、44.2mmol)を、オキシ塩化リン(16mL)に溶解し、45℃に加熱する。45℃で、五塩化リン(8.04g、38.6mmol)を一度に加える。得られる黄色のスラリー状物を激しく撹拌し、不活性雰囲気下、加熱還流(油浴上、125℃)する。125℃で3時間加熱すると、黄色のスラリー状物は、透明な黄色の溶液に変化する。混合物を室温まで冷却後、油状物を濃縮し、氷浴中で0℃に冷却し、激しく撹拌しながら、10mLの水及び20mLのジクロロメタンで処理する。炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で水層を塩基性にし、ジクロロメタンで抽出する(×3)。ひとまとめにした有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過後濃縮すると、6.98gの4−クロロ−3−ニトロピリジンが得られ、放置すると結晶化する(収率99%)。
4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミド−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−カルボン酸エチルエステル
5−(4−ブロモ−ベンジル)−2H−テトラゾール
SiCl4(1.7g、10mmol、2当量)及びNaN3(1.95g、30mmol、6当量)を、50mLのアセトニトリルに溶解した混合物を、2時間撹拌する。1.07gの2−(4−ブロモフェニル)アセトアミド(5mmol、1当量)を加え、85℃に5時間加熱する。室温まで冷却後、固体をろ過し、EtOAcで洗浄する。エステル層を、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥後、溶媒を留去すると、900mgの標題化合物が得られる。
MS (m/e): 237.0.
3−(4−ブロモ−フェニル)−N−メチル−プロピオンアミド
0.1mLのDMFを含む、3−(4−ブロモフェニル)プロピオン酸の塩化メチレン溶液(100mL)に、塩化オキサリル(1.75mL、2.54g、4当量)を加え、15分間撹拌する。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.05g、3.7mL、1.2当量)をゆっくり加える。反応混合物を室温まで昇温させ、3時間撹拌する。溶媒を留去し、10mLのTHF中に溶解する。THF溶液のうち半分を、20mLのメチルアミン(2M)に加えた後、残りの半分を加える。混合物を20mLの(冷却した)1N HClに注ぐ。有機層を水(2×10mL)、飽和炭酸水素ナトリウム、及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、MgSO4上で乾燥する。溶媒を留去すると、標題化合物(500mg、41%)が得られる。
MS 246.0.
トリフルオロ−メタンスルホン酸 4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェニルエステル
4−[1,2,4]トリアゾール−1−イルフェノール(500mg、3.1mmol、1当量)に、−78℃でピリジン(0.74g、9.3mmol、3当量)を加え、15分間撹拌する。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.05g、3.7mmol、1.2当量)をゆっくり加える。反応混合物を室温まで昇温させ、3時間撹拌する。混合物を20mLの(冷却した)1N HClに注ぐ。有機層を水(2×10mL)、飽和炭酸水素ナトリウム、及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、MgSO4上で乾燥する。溶媒を留去すると、860mgの標題化合物(95%)が得られる。
MS.294.0.
4−メチルスルファニル−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−安息香酸メチルエステル
2−ヒドロキシ−4−メチルスルファニル安息香酸メチルエステル(5.072g、25.58mmol)、ピリジン、及びCH2Cl2を0℃で混合し、撹拌する。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(5.1mL、30.31mmol)を、数分間かけて滴下する。4時間後、混合物をCH2Cl2で希釈し、1N HCl、H2Oで洗浄後、Na2SO4上で乾燥し、ろ過後減圧濃縮すると、4−メチルスルファニル−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸メチルエステル(7.775g、92%)が得られる。
MS (m/e): 330.8(M+1).
プロパン−2−スルホン酸(4’−ブロモ−ビフェニル−2−イル)−アミド
4−ブロモフェニルボロン酸(6.064g、30.195mmol)、2−ヨードフェニルアミン(5.532g、25.257mmol)、トルエン、2N Na2CO3(13mL、26mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.849g)を混合し、80℃に加熱する。4時間後、室温まで冷却し、16時間撹拌する。反応混合物をEtOAcで希釈し、水層をEtOAcで逆抽出する。有機層をひとまとめにし、H2Oで洗浄後、Na2SO4上で乾燥し、ろ過後減圧濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル)で、ヘキサン、及び10%まで増加させるEtOAc/ヘキサンで溶出させると、4’−ブロモ−ビフェニル−2−イルアミン(4.008g、64%)が得られる。
LCMS 247.
MS(m/e): 351.9(M−1).
5−(4−ブロモ−フェニル)−ピラゾール−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
5−(4−ブロモフェニル)ピラゾール(577mg、2.6mmol、1当量)、炭酸ジtert−ブチル(737mg、3.38mmol)、及びジメチルアミノピリジン(32mg、0.25mmol)を16mLのアセトニトリルに溶解した混合物を終夜撹拌する。200mLのジエチルエーテル及び50mLの水を加える。有機層を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、溶媒を留去すると、標題化合物(800mg、95%)が得られる。
(4−ブロモ−フェノキシ)−アセトニトリル
4−ブロモフェノール(1.4mmol)のアセトニトリル溶液(5mL)と水(2mL)とを混合し、K2CO3(3mmol)及びブロモアセトニトリル(1.5mmol)を、不活性雰囲気下、室温で加える。混合物を80℃に16時間加熱する。最終生成物をLC/MSで分析する。溶媒を留去し、水を加える。生成物をDCM(×3)で抽出し、ひとまとめにし、有機層を濃縮すると、標題化合物が得られる。
2−ブロモ−5−(シアノメチル−アミノ)−ベンゾニトリル
5−アミノ−2ブロモベンゾニトリル(0.76mmol)の無水THF溶液(3mL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.92mmol)、及びブロモアセトニトリル(1.0mmol)を不活性雰囲気下室温で混合する。混合物を、封管中100℃に16時間加熱する。氷浴中で冷却し、沈殿をろ過後、ろ液を乾固するまで濃縮すると、粗生成物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−CHCl3/エタノール/NH4OH 9:1:0.1)で精製すると、標題化合物が得られる。
4−ブロモ−3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−安息香酸メチルエステル
4−ブロモ−3−ニトロ安息香酸メチルエステル(1.2mmol)のEtOH溶液(40mL)に、Na2SO4(8.5mmol)を加える。反応混合物を70℃で30分間加熱後、室温で終夜放置する。NaHCO3の飽和溶液(pH11〜12)を加え、EtOAc(2×50mL)で抽出する。Na2SO4上で乾燥し、ろ過後乾固するまで濃縮すると、4−ブロモ−3−アミノ安息香酸メチルエステルが得られる。
4−ブロモ−3−(メタンスルホニルアミノ)−安息香酸メチルエステル
4−ブロモ−3−ニトロ安息香酸メチルエステル(0.1mmol)、及びEt3N(0.1mmol)のジクロロメタン懸濁液に、0℃でNa2SO4(0.12mmol)を加える。RTで4時間撹拌する。NaClの飽和溶液(15mL)を加え、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出する。Na2SO4上で乾燥し、ろ過後乾固するまで濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)を用いて精製すると、標題化合物が得られる。
4’−ヨード−5−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル
5−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(1.0mmol)、アセトニトリル、及びジヨードメタン(3.5mmol)を、窒素下で撹拌しながら35℃に加熱する。一度35℃に達した時点で、大きな発熱を避けるため、亜硝酸i−アミル(2.5mmol)をゆっくり加える。反応混合物を65〜70℃に2時間加熱する。加熱を止め、反応混合物を減圧濃縮する。EtOAc/ジクロロメタン/ヘキサンを溶出液とする放射状クロマトグラフィーを用いて精製すると、最終生成物が得られる(52%)。
MS (m/e): 408.0 (M+1)
3−クロロ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−安息香酸メチルエステル
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル(5.42g、29.0mmol)、DMAP(490mg、4.0mmol)、及びトリエチルアミン(5.6mL、40.1mmol)の無水ジクロロメタン溶液(200mL)に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(6.7mL)を滴下する。混合物を、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌する。塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えて混合物をクエンチする。有機層を分離して、水層をジクロロメタン(×3)で抽出する。ひとまとめにした有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過後濃縮すると褐色油状の粗生成物がが得られる。この粗生成物をヘキサンに溶解し、有機層を水(×3)で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過後濃縮すると、標題化合物が得られる。
4−エトキシ−3−ヨード−安息香酸エチル エステル
フェノールの酢酸溶液(200mL)に、65℃でICIの酢酸溶液(500mL)を滴下する。滴下が終了後、混合物を65℃で6時間撹拌する。冷却後、混合物を氷/水に注ぎ、ろ過後水で洗浄する。得られる固体をCH2Cl2に溶解し、MgSO4上で乾燥、ろ過後減圧濃縮する。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−CH2Cl2)で精製すると、131.3gの4−ヒドロキシ−3−ヨード安息香酸エチルが得られる(収率74%)。
3−ヒドロキシ−4−ヨード−安息香酸エチル エステル
3−ヒドロキシ−3−ヨード安息香酸(2.02g、7.65mmol)を、HClガス(50mL)で飽和させたエタノールに溶解する。混合物を終夜加熱還流する。エタノールを留去すると、標題化合物が得られる(収率97%)。
5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−メトキシ−ベンゼン
4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェノール(5.90g、28.2mmol)及び炭酸カリウム(4.40g、31.8mmol)のアセトン懸濁液を激しく撹拌しながら、室温でヨードメタン(2.0mL、32.1mmol)を滴下する。混合物を加熱還流する。アセトンを留去し、ジクロロメタンを加える。シリカを通してろ過し、生成物を、ジクロロメタン/EtOAcで溶出させる。濃縮すると、標題化合物が得られる。
6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−メトキシ−ベンズアルデヒド
ジイソプロピルアミン(4.8mL)の無水THF溶液(7mL)に、1.6N n−ブチルリチウム(22mL、35.2mmol)を加える。得られる黄色の溶液を、0℃で30分間撹拌する。このLDA溶液を、カニューラを通して、5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−メトキシベンゼン(5.83g、26.17mmol)の無水THF溶液(40mL)に、−78℃で40分間かけて滴下する。得られる明るい黄色の溶液を、−78℃で50分間撹拌する。無水DMF(2.7mL、34.8mmol)を加え、混合物を−78℃で1.5時間撹拌する。希硫酸で反応をクエンチし、生成物をEtOAc(×3)で抽出する。ひとまとめにした有機層を水(×3)、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過後濃縮すると、粗生成物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、標題化合物が得られる。
6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−メトキシ−ベンゾニトリル
6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−メトキシベンズアルデヒド(2.0g、7.96mmol)の無水DMF溶液(4mL)に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(608mg、8.8mmol)を加える。混合物を150℃に2時間加熱する。冷却した混合物に水を加え、生成物をEtOAc(×2)で抽出する。ひとまとめにした有機層を水(×3)、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過後濃縮する。濃縮物を無水THFに溶解し、3当量のBurgess試薬(水酸化(メトキシカルボニルスルファモイル)トリエチルアンモニウム、内塩)を加える。混合物を窒素雰囲気下、終夜加熱還流する。濃縮すると、粗生成物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、標題化合物が得られる。
3−ブロモ−4−シアノ−安息香酸メチルエステル
4−ブロモ−3−ニトロ安息香酸メチルエステル(4.25g、16.3mmol)を、エタノール(100mL)及び水(30mL)に溶解する。亜ジチオン酸ナトリウム(15g、75mmol)を一度に加え、混合物を4時間加熱還流する。エタノールを留去し、水を加える。水層を10%炭酸ナトリウム溶液で塩基性にする。生成物をEtOAc(×2)で抽出する。ひとまとめにした有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過後濃縮すると、3−アミノ−4−ブロモ安息香酸メチルエステルが得られる(51%)。
2,2−ジメチル−プロピオン酸4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニルエステル
4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェノール(9.92g、47.4mmol)の無水ジクロロメタン溶液(100mL)に、不活性雰囲気下で撹拌しながら、トリエチルアミン(10.0mL、71.7mmol)を加える。塩化ピバロイル(8mL、64.9mmol)を、10分間かけて滴下する。溶液を、一晩かけて室温まで昇温させる。水を加え、水層をジクロロメタン(×2)で抽出する。ひとまとめにした有機層を水(×2)、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過後濃縮すると、15.5gの透明な油状の粗生成物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、標題化合物(13.1g)が、透明な油状物として得られる(収率94%)。
2,2−ジメチル−プロピオン酸4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−3−ホルミル−フェニルエステル
ジイソプロピルアミン(5.0mL、35.6mmol)の無水THF溶液(7mL)に、1.6N n−ブチルリチウム(23mL、35.6mmol)を加える。得られる黄色の溶液を、0℃で30分間撹拌する。このLDA溶液を、カニューラを通して、2、2−ジメチルプロピオン酸4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニルエステル(8.01g、26.27.33mmol)の無水THF溶液(40mL)に、−78℃で40分間かけて滴下する。得られる明るい黄色の溶液を、−78℃で1時間撹拌する。無水DMF(2.8mL、35.0mmol)を加え、混合物を−78℃で1.5時間撹拌する。希硫酸で反応をクエンチし、生成物をEtOAc(×3)で抽出する。ひとまとめにした有機層を水(×3)、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過後濃縮すると、粗生成物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、8.35gの標題化合物が得られる(収率95%)。
2,2−ジメチル−プロピオン酸4−ブロモ−3−シアノ−2,6−ジフルオロ−フェニルエステル
2,2−ジメチルプロピオン酸4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−3−ホルミルフェニルエステル(2.09g、13.96mmol)のアセトニトリル溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(2.33g、33.6mmol)及びヨウ化ナトリウム(2.09g、13.96mmol)を加える。混合物を3時間加熱還流する(100℃)。TLC(ヘキサン:酢酸エチル 4:1)により、反応が完結していないことが示される。混合物を60℃に冷却し、さらにヒドロキシルアミン塩酸塩(2.24g,33.0mmol)を加える。混合物を100℃に1.5時間加熱する。
プロパン−2−スルホン酸[2−(4−ブロモ−フェニル)−2H−ピラゾール−3−イル−アミド
5−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.612g、8.42mmol)のジクロロメタン溶液(25mL)に、0℃でDBU(5.14mL、33.69mmol)を加える。0℃で15分間撹拌後、塩化イソプロピルスルホニル(1.94mL、16.84mmol)を加える。混合物を、予熱(50℃)した油浴に浸漬する。5分間撹拌後、さらに塩化イソプロピルスルホニル(0.97mL、8.42mmol)を加える。50℃で終夜撹拌する。pH5になるまで1.0M HClを加え、水(2×50mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過後濃縮する。化合物を、シリカゲル上に吸着させ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(15〜30%EtOAc/n−ヘキサン)にかけると、1−(4−ブロモフェニル)5−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(2.55g、73%)が得られる。
プロパン−2−スルホン酸−(2−ビフェニル−4−イル−チオフェン−3−イル)−アミド
プロパン−2−スルホン酸[2−(4−ブロモフェニル)−チオフェン−3−イル]アミド(0.5mmol)、フェニルボロン酸(0.75mmol)、2M Na2CO3水溶液(0.2mL)、及びPd(PPh3)4(0.05mmol)を、酸素を除去した無水 2:1DME/EtOH混合溶媒中で、封管中撹拌しながら、80℃〜100℃に24時間加熱する。小さなシリカパッドを通してろ過し、EtOAcで溶出させる。ろ液を濃縮する。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、標題化合物が得られる。MS (ES−): 356 (M−1).上述の実施例の記載と同様の手順を用いて、以下の化合物を調製する。
プロパン−2−スルホン酸{2−[4’−(2−ヒドロキシ−エチル)−ビフェニル−4−イル]−チオフェン−3−イル}アミド
プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミド(0.10g)、0.1当量のテトラキス(トリフェニルホスフィンパラジウム(0)、DME(2mL)及びEtOH(1mL)に溶解した2当量の2M炭酸ナトリウム水溶液を混合し、90〜95℃に加熱する。2分間加熱後、2−(4−ブロモフェニル)エタノール(1.3当量)を加え、室温で1.5時間撹拌する。セライト(登録商標)を加えて溶媒を留去後、シリカゲルStrata(登録商標)カートリッジを用いて、ヘキサン−EtOAcグラジエントで溶出させることにより精製すると、0.041gの標題化合物が得られる。
MS(ES+)(m/z):402(M+1).
6−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−2−カルボン酸
プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミド(662mg、1.65mmol)、2−ブロモ−3−ニトロ安息香酸メチルエステル(390mg、1.5mmol)、Na2CO3(2M、2.2mL、4.5mmol)、及びPd(PPh3)4(260mg、0.26mmol)、及び15mLの1,4−ジオキサンの混合物を、N2雰囲気下、80℃に終夜加熱する。室温まで冷却後、ジエチルエーテル(200mL)で希釈する。水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、MgSO4上で乾燥する。溶媒を除去し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、6−ニトロ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]ビフェニル−2−カルボン酸メチルエステル(250mg)が得られる。
MS (m/e): 478.7(M+1).
MS(m/e):429.1(M−1).
MS (m/e): 535.1(M−1).
MS (m/e): 521.1(M−1).
プロパン−2−スルホン酸{2−[4’−(2H−テトラゾール−5−イルメチル)−ビフェニル−4−イル]−チオフェン−3−イル}−アミド
トリフルオロメタンスルホン酸4’−(5H−テトラゾール−5−イルメチル)ビフェニル−4−イルエステル(48mg、0.2mmol)、プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミド(95mg、0.24mmol、1.2当量)、水酸化バリウム八水和物(189mg、0.6mmol、3当量)、及びPd(dffp)(29mg、0.04mmol)を、2mLのDMFと水との混合物(4/1、v/v)に溶解した混合物を脱酸素し、80℃に終夜加熱する。混合物を室温まで冷却後、30mLのEtOAcで希釈する。水(3×10mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥後溶媒を除去する。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−CH2Cl2:MeOH(1/50、v/v))で精製すると、50mgの標題化合物が得られる(53%)。
MS (m/e): 441.1(M+1).
{4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−イルオキシ}−酢酸
(4−ヨードフェノキシ)酢酸又は(4−ブロモフェノキシ)酢酸(0.25mmol)、プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミド(122mg、0.30mmol)、PdCl2(dppf)(41mg、0.05mmol)、及び水酸化バリウム(158mg、0.50mmol)を、DMF−H2O(v/v 4:1、2.5mL)に溶解した混合物を、窒素雰囲気下、80℃に20時間加熱する。H2O(50mL)及びジクロロメタン(50mL)の中に注ぎ、次いでH2O(4×50mL)で抽出後、ひとまとめにした有機層を乾燥する(MgSO4)。濃縮すると、粗生成物の混合物が黄色油状物として得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、標題化合物が淡黄色固体として得られる(収率65〜80%)。
MS (ES−):430.1 (M−1).
2−クロロ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−カルボン酸
プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミド(0.5mmol)、3−クロロ−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸(0.75mmol)、2M Na2CO3水溶液(0.2mL)、及びPd(PPh3)4(0.05mmol)を、4.0mLのDME:エタノール混合物(2:1)に溶解した混合物を、封管中で撹拌しながら、80℃に24時間加熱する。小さなシリカパッドで混合物をろ過し、EtOAcで溶出させる。ろ液を濃縮し、得られる生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製する。
MS(ES−):435(M−1).
4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−カルボン酸
4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸エチルエステル(0.128mmol)のエタノール溶液(1mL)に、2M NaOH(1mL)を加え、24時間撹拌する。pHが約1になるまで6N HClを加えると、白色固体が沈殿する。固体をろ過すると、標題化合物が得られる。
MS(ES−):400(M−1).
プロパン−2−スルホン酸[2−(5’−アミノ−2’−シアノ−ビフェニル−4−イル)−チオフェン−3−イル]−アミド
プロパン−2−スルホン酸[2−(2’−シアノ−5’−ニトロ−ビフェニル−4−イル)チオフェン−3−イル]アミドを、調製例4に記載の方法と同様の方法により調製する。プロパン−2−スルホン酸[2−(2’−シアノ−5’−ニトロ−ビフェニル−4−イル)チオフェン−3−イル]アミド(279mg、0.654mmol)のエタノール溶液(6.54mL)に、SnCl2・2H2O(642mg、3.40mmol)を加える。混合物を90℃で3時間加熱する。室温まで冷却する。減圧下濃縮する。ジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、pHを8に調節する。ジクロロメタン(3×100mL)で抽出し、ひとまとめにした有機層を乾燥後濃縮すると、わずかに着色した固体が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc 2:1)で精製すると、212mg、0.534mmol(82%)の標題化合物が淡黄色固体として得られる。
MS (m/e): 396.1 (M−1).
プロパン−2−スルホン酸[2−(2’−シアノ−3’,5’−ジフルオロ−4’−ヒドロキシ−ビフェニル−4−イル)−チオフェン−3−イル]−アミド
プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミド(0.5mmol)、6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−ヒドロキシベンゾニトリル(0.75mmol)、2M Na2CO3水溶液(0.2mL)、及びPd(PPh3)4(0.05mmol)を、4.0mLのDME:エタノール混合物(2:1)に溶解した混合物を、封管中で撹拌しながら、80℃に24時間加熱する。小さなシリカパッドで混合物をろ過し、EtOAcで溶出させる。ろ液を濃縮し、得られる生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−メタノール)で精製する。
MS (ES−): 433 (M−1).
4−オキソ−4−{4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−イル}−酪酸
プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミド(0.5mmol)、4−(4−ブロモフェニル)−4−オキソ酪酸(0.75mmol)、2M Na2CO3水溶液(0.2mL)、及びPd(PPh3)4(0.05mmol)を、4.0mLのDME:エタノール混合物(2:1)に溶解した混合物を、封管中で撹拌しながら、100℃に24時間加熱する。濃縮後、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製する。得られるエステル(0.128mmol)に、2M NaOH(1mL)のエタノール溶液(1mL)を加え、24時間撹拌する。pHが約1になるまで6N HClを加えると、白色固体が沈殿する。固体をろ過すると、標題化合物が得られる。
MS (ES−): 456 (M−1).
{6−シアノ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−3−イルオキシ}−酢酸
(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)酢酸エチルエステル(120mg、0.50mmol)、プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミド(204mg、0.50mmol)、2M Na2CO3水溶液(0.75mL)、及びPd(PCy3)2Cl2(55.4mg、0.075mmol)の1,4−ジオキサン溶液(3.0mL)を、窒素雰囲気下80℃に20時間加熱する。0.1M HCl溶液に注ぎ、pHを7に調節後、ジエチルエーテル(3×150mL)で抽出し、ひとまとめにした有機層を乾燥後(MgSO4)、濃縮すると、粗生成物の混合物が、黄色の油状物として得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/ジエチルエーテル 1:1)で精製すると、201mg、0.42mmol(83%)の{6−シアノ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−3−イルオキシ}酢酸エチルエステルが、淡黄色固体として得られる。
MS (m/e): 455.1 (M−1).
プロパン−2−スルホン酸(2’’−シアノ−[1,1’;4’,1’’]テルフェニル−2−イル)−アミド
プロパン−2−スルホン酸(4’−ブロモビフェニル−2−イル)アミド(0.5mmol)、2−(シアノフェニル)ボロン酸(0.75mmol)、K3PO4・H2O(1.8mmol)、PPh3(0.12mmol)、及びPd(OAc)2(0.06mmol)を、3mLの、無水の脱酸素した1,4−ジオキサン溶液を、封管中で撹拌しながら、110℃に4時間加熱する。反応混合物を冷却し、終夜RTに保つ。EtOAc及び水を加え、抽出する。水層をジクロロメタン(3×20mL)で抽出し、ひとまとめにした有機層を乾燥後(Na2SO4)、濃縮すると、粗生成物の混合物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、標題化合物が得られる。MS(ES−):375(M−1)上述の実施例の記載とほぼ同様の手順を用いて、以下の化合物を調製する。
プロパン−2−スルホン酸[2−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−[1,1’;4’,1’’]テルフェニル−2’’−イル]−アミド
2−ヨードフェニルアミン(0.5mmol)、2−(フェニルイソプロピルスルファミド)ボロン酸(0.75mmol)、2M Na2CO3水溶液(0.2mL)、及びPd(PPh3)4(0.05mmol)の4mLの無水DME溶液を、封管中、撹拌しながら100℃に24時間加熱する。有機溶媒を留去後、水(10mL)を加える。混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出し、ひとまとめにした有機層を乾燥する(Na2SO4)。濃縮すると粗生成物の混合物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製する。
MS (ES−): 471 (M−1)
プロパン−2−スルホン酸[4−(3’,5’−ジフルオロ−4’−ヒドロキシ−ビフェニル−4−イル)−ピリジン−3−イル]−アミド
2,2−ジメチルプロピオン酸3,5−ジフルオロ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)ピリジン−4−イル]ビフェニル−4−イルエステルを、THF(9mL)及びエタノール(1mL)に溶解する。2N NaOH(10mL)を加え、混合物を60℃に7時間加熱する。溶媒を留去し、3N HClを加えて、混合物を酸性化する。酸性の混合物を2gのSCXカートリッジに吸着させる。SCXカートリッジから、メタノール(×3)で溶出させ、非塩基性の不純物を除去する。2Nアンモニアのメタノール溶液で生成物を溶出後、濃縮すると、55.2mgの標題化合物が黄色固体として得られる(収率50%)。
MS (ES−): 403.
2−シアノ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−カルボン酸
メカニカルスターラを取り付けた10L二重ジャケット反応器に、アルゴンの不活性雰囲気下で、[2−(4−ブロモフェニル)チオフェン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルエステル(800g、2.25mol)及びEtOAc(3.2L)を加える。黄色の溶液を16.9℃に冷却し、5〜6N HCl/IPA溶液(1600mL)を、滴下漏斗から10〜25℃で10分間かけて滴下する。得られる懸濁液を50℃で90分間撹拌する。懸濁液を10℃以下に冷却し、25分間かけて、温度を20℃以下に保ちながら2N NaOH溶液(2773mL)を滴下する。2N NaOH溶液(450mL)を加え、pHを12〜13にする。デカンテーションにより、2つの層を分離する。水層をEtOAc(500mL)で再抽出する。ひとまとめにした有機層をMgSO4上で乾燥後、濃縮し乾固すると、2−(ブロモフェニル)チオフェン−3−イルアミン(562.3g、2.21mol)がベージュの固体として得られる。1H NMR (250 MHz, CDCl3): 3.70 (s (broad), 2 H) 6.65 (d,1 H, J=5.4 Hz), 7.06 (d, 1 H, J=5.2 Hz), 7.32 (d, 2 H, J= 8.9 Hz), 7.45 (d, 2H, J= 8.8 Hz).
2−エトキシ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−カルボン酸
調製例4に記載の方法と同様の方法により、PdCl2(dppf)及びNa2CO3を用いた、反応温度60℃での、プロパン−2−スルホン酸{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]チオフェン−3−イル}アミドと、3−エトキシ−4−ヨード安息香酸エチルエステル(31.5g、98.3mmol)とのカップリング反応により調製する。得られるエステルを、以下のようにして加水分解する。2−エトキシ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸エチルエステル(38g、80mmol)、エタノール(100mL)及び2M NaOH水溶液(400mL)を混合し、混合物を室温で1時間撹拌する。エタノールを留去し、水性混合物を200mLのEtOAcで洗浄する。1N HClを用いて水性混合物をpH2に酸性化する。目的生成物をEtOAcで抽出する。粗生成物を加熱したアセトン(500mL)に溶解し、温度を55℃に保ちながら水(600mL)を加える。混合物を60℃で1時間、その後、RTで終夜撹拌する。沈殿をろ過し、45℃で終夜減圧下乾燥する。収量28 g, 78 %. 1H NMR (300 MHz, DMSO): δ 1.14 (d, J= 7.0 Hz, 6H), 1.31 (t, J= 7.0 Hz, 3H), 3.06 (sept, J = 7.0 Hz, 1H), 4.13 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 7.10 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.58−7.68 (m, 4H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 9.22 (bs, 1H), 13.04 (bs, 1H).
プロパン−2−スルホン酸{2−[4’−1H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル]−チオフェン−3−イル}−アミド
プロパン−2−スルホン酸[2−(4’−シアノビフェニル−4−イル)チオフェン−3−イル]アミド(0.5mmol)、Bu3SnN3(2.0mmol)を、封管中で撹拌しながら100℃に24時間加熱する。必要であれば、反応の終了を促進するためにトルエン又はジクロロメタンを加える(1.0mLのジクロロメタンを加える)。有機溶媒を加えた場合には、留去後、水(10mL)を加える。混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出し、ひとまとめにした有機層を乾燥する(Na2SO4)。濃縮すると、粗生成物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−CH2Cl2/メタノール 8:1)で精製すると、標題化合物が得られる。
MS (ES−): 424 (M−1).
上述の実施例の記載と同様の手順を用いて、以下の化合物を調製する。
プロパン−2−スルホン酸{2−[3−シアノ−4’−(1H−テトラゾール−5−イル)−ビフェニル−4−イル]−チオフェン−3−イル}−アミド
2−シアノ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸アミド(1.5mmol)のアセトニトリル溶液(50mL)に、NaN3(4.5mmol)及びSiCl4(1.5mmol)の1M DCM溶液を加える。70℃で15時間撹拌する。減圧下、乾固するまで濃縮する。得られる残渣を、20mLのNH4Cl溶液に溶解し、DCMで抽出後、水層をEtOAcで抽出する。すべての有機層を乾固するまで濃縮する。HPLCで精製すると標題化合物が得られる。
MS (ES−):449(M−1).
2−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−カルボン酸メチルアミド
2−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸(0.1mmol)及びDMF(0.05mmol)のジクロロメタン懸濁液に、0℃で塩化オキサリル(0.12mmol)を加える。RTで1時間撹拌する。減圧下、乾固するまで濃縮する。得られる残渣を、3mLのCH2Cl2に溶解し、2.8mmolのMeNH2(2M THF溶液)を加える。反応混合物を乾固するまで濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−5%MeOH/CH2Cl2で溶出)で精製する。所望のフラクションを濃縮すると、標題化合物が得られる。
MS (ES−): 534 (M−1).
2−シアノ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−ビフェニル−4−カルボン酸メチルアミド
2−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸(0.1mmol)のジクロロメタン懸濁液に、RTで塩化チオニル(0.2mmol)を加える。混合物を50℃で1時間撹拌後、減圧下乾固するまで濃縮する。得られる残渣に、0.5mmolのMeNH2(2M THF溶液)を加える。反応混合物を乾固するまで濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−5%MeOH/CH2Cl2)で精製する。所望のフラクションを濃縮すると標題化合物が得られる。MS(ES−):438(M−1).
プロパン−2−スルホン酸[2−(5’−アミノ−3’−フルオロ−ビフェニル−4−イル)−チオフェン−3−イル]−アミド
プロパン−2−スルホン酸[2−(3’−フルオロ−5’−ニトロ−ビフェニル−4−イル)チオフェン−3−イル]アミド(1.2mmol)のEtOH溶液(40mL)に、SnCl2・2H2O(8.5mmol)を加える。反応混合物を70℃で30分間、その後終夜室温で加熱する。NaHCO3の飽和溶液(pH=11〜12)を加え、EtOAc(2×50mL)で抽出する。Na2SO4上で乾燥し、ろ過後乾固するまで濃縮すると、標題化合物が得られる。
MS (ES−): 389 (M−1).
プロパン−2−スルホン酸[2−(4’−メチルアミドメチル−ビフェニル−4−イル)−チオフェン−3−イル]−アミド
プロパン−2−スルホン酸[2−(4’−ホルミル−ビフェニル−4−イル)チオフェン−3−イル]アミド(0.16mmol)を1,2−ジクロロエタン(2mL)と混合し、メチルアミン2N THF溶液(0.16mL、0.32mmol)を室温で加える。得られる混合物を5分間撹拌後、Na(OAc)3BH(0.32mmol)を加える。混合物を室温で16時間撹拌する。最終生成物をLC/MSで分析する。飽和NaHCO3水溶液及びジクロロエタンを加え、疎水性フィルターで混合物をろ過する。ろ液を濃縮し、残渣をSCXカートリッジに吸着させ、MeOH/DCMで溶出させて、非塩基性の物質を除去後、2N NH3 MeOH溶液で溶出させて粗生成物を得る。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ジクロロメタン/メタノール 7:1)で精製すると、標題化合物が得られる。
MS (ES−): 399(M−1).
プロパン−2−スルホン酸(2−{2’,2’−ビス−[(プロパン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−イル}−チオフェン−3−イル)−アミド、及びプロパン−2−スルホン酸(2−{2’−[(プロパン−2−スルホニルアミノ)−メチル]−ビフェニル−4−イル}−チオフェン−3−イル)−アミド
95mgのプロパン−2−スルホン酸[2’−(2’’−シアノビフェニル−4−イル)チオフェン−3−イル]アミド(0.25mmol、1当量)の1.5mL THF溶液に、BH3・Me2S(0.05mL、0.5mmol、2当量)の1.5mL THF溶液をゆっくり加える。混合物を2時間加熱還流後、RTまで冷却する。0.1mLのメタノール、次いで0.1mLのメタノールと0.03mLの塩酸溶液の混合物を加えて、過剰のボランを分解する。反応混合物をさらに15分間還流する。溶媒を除去し、6mLのエタノールを加えて、チオエーテルを除去する。固体を、20mLの飽和塩化ナトリウム水溶液に懸濁させ、アンモニアで塩基性にする。EtOAc(3×10mL)で抽出し、ろ過後溶媒を除去する。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ヘキサン/EtOAc)で精製すると、プロパン−2−スルホン酸[2−(2’−アミノエチルビフェニル−4−イル)チオフェン−3−イル]アミドが得られる(100mg、62%)。
MS (m/e): 387.2(M+1).
MS (m/e): 510.2(M−1).
4’−[5−クロロ−3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−チオフェン−2−イル]−2−シアノ−ビフェニル−4−カルボン酸
2−シアノ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸(0.021g)を、0℃で乾燥テトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解し、N−クロロコハク酸イミド(0.007g)を加える。反応混合物を室温まで昇温させ、72時間撹拌する。ジエチルエーテルを加え、減圧濃縮後、ジクロロメタン−メタノールグラジエントを溶出液として用い、Strata(登録商標)シリカゲルカートリッジで精製する。逆相HPLCで精製すると、0.004gの標題化合物が得られる。MS (ES−) (m/z): 459 (M−1).
プロパン−2−スルホン酸[2−(2’−シアノ−4’−メタンスルホニルアミドカルボニル−ビフェニル−4−イル)−チオフェン−3−イル]−アミド
2−シアノ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸(0.235mmol)のDCM溶液に、メタンスルホンアミド(0.28mmol)、EDCI(0.28mmol)、及びDMAP(0.28mmol)を加える。RTで8時間撹拌する。1N HClを加え、DCMで抽出する。すべての有機層を乾固するまで濃縮する。HPLCで精製すると、標題化合物が得られる。
MS (ES−): 502 (M−1)
5−メチルスルファニル−3’’−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−[1,1’;4’,1’’]テルフェニル−2−カルボン酸
4−メチルスルファニル−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸メチルエステル(1.216g、3.682mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.85mL)、Et3N(1.55mL、11.121mmol)、及びアセトニトリル(40mL)を混合後、16時間加熱還流する。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄する。減圧下濃縮する。次いで、プロパン−2−スルホン酸(4’−ブロモビフェニル−2−イル)アミン(0.532g、1.502mmol)、2N Na2CO3(7mL、14mmol)、1,4−ジオキサン(35mL)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.177g、0.153mmol)を加える。80℃で16時間加熱する。反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈後、H2O、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。Na2SO4で乾燥後、減圧下濃縮する。反応混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−トルエン、次いで20%以下のEtOAc/ヘキサン)で精製すると、5−メチルスルファニル−3’’−(プロパン−2−スルホニルアミノ)[1,1’,4’,1’’]テルフェニル−2−カルボン酸メチルエステルが得られる(0.431g、63%)。MS (m/e): 456(M+1).
MS (m/e): 442(M+1).
6−シアノ−5−メチルスルファニル−3’’−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−[1,1’;4’,1’’]テルフェニル−2−カルボン酸
2’’−アミノ−6−シアノ−5−メチルスルファニル−[1,1’,4’,1’’]テルフェニル−2−カルボン酸(0.195g、0.521mmol)及びジクロロメタン(6mL)を混合し、0℃に冷却する。次いで、DBU(0.33mL、2.162mmol)及びClSO2CH(CH3)2(0.13mL、1.128mmol)を溶液に滴下し、16時間撹拌する。TLCによりSMが残っていることが示される場合には、DBU(0.3mL)及びClSO2CH(CH3)2(0.1mL)を加え、16時間撹拌する。反応混合物をCH2Cl2(50mL)で希釈し、H2O、、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、Na2SO4上で乾燥し、減圧下濃縮する。TLCで分析し、反応混合物にSMが残っている場合には、MeOH(2mL)及び1N NaOH(1mL、1mmol)を加える。6時間加熱還流する。1N HCl(1mL、1mmol)を加え、ジクロロメタンで抽出する。反応混合物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル−ジクロロメタン、次いで10%以下のMeOH/ジクロロメタン)で精製すると、6−シアノ−5−メチルスルファニル−3’’−(プロパン−2−スルホニルアミノ)−[1,1’,4’,1’’]テルフェニル−2−カルボン酸が得られる(0.008g)。
MS (m/e): 467(M+1).
プロパン−2−スルホン酸(2−ビフェニル−4−イル−2H−ピラゾール−3−イル)−アミド
プロパン−2−スルホン酸[2−(4−ブロモフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]アミド(0.100g、0.290mmol)、及び2−シアノフェニルボロン酸(0.043g、0.290mmol)を無水1,2−ジメトキシエタン(5.0mL)に溶解した混合物に、フッ化セシウム(0.221g、1.45mmol)、及びジクロロ[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.024g、0.029mmol)を加える。混合物の脱酸素処理を3回行い、予熱(85℃)した油浴に浸漬後、30時間撹拌する。混合物を水及びジクロロメタンで希釈後、セライト(登録商標)でろ過し、ジクロロメタンを流して洗浄する。混合物を濃縮し、ジクロロメタンに再溶解後、シリカゲルに吸着させ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(12gカラム、0〜10%メタノール/ジクロロメタングラジエントで40分間、次いで2.0M NH3の20%メタノール/ジクロロメタン溶液で溶出)で精製すると、標題化合物が褐色固体として得られる(0.036g、34%)。MS(m/e):367.0(M+1)、365.0(M−1).
プロパン−2−スルホン酸(2−ビフェニル−4−イル−2H−ピラゾール−3−イル)−アミド
プロパン−2−スルホン酸[2−(4−ブロモフェニル)−2H−ピラゾール−3−イル]アミド(0.100g、0.290mmol)、及び2−シアノフェニルボロン酸(0.043g、0.290mmol)を無水1,2−ジメトキシエタン(5.0mL)に溶解した混合物に、フッ化セシウム(0.221g、1.45mmol)、及びジクロロ[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.024g、0.029mmol)を加える。混合物の脱酸素処理を3回行い、予熱(85℃)した油浴に浸漬後、30時間撹拌する。混合物を水及びジクロロメタンで希釈後、セライト(登録商標)でろ過し、ジクロロメタンを流して洗浄する。混合物を濃縮し、ジクロロメタンに再溶解後、シリカゲルに吸着させ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(12gカラム、0〜10%メタノール/ジクロロメタングラジエントで40分間、次いで2.0M NH3の20%メタノール/ジクロロメタン溶液で溶出)で精製すると、標題化合物が褐色固体として得られる(0.036g、34%)。MS(m/e):367.0(M+1)、365.0(M−1).
対象化合物の遊離酸の溶液(0.1M)250μLを、96ウェルフォーマットに設定したすべてのセルに加え、マスタープレートを調製する。種々の塩基を、1〜2モル当量、個々のウェルに分注する。Genevac Series IIエバポレーターを用いて、96のすべてのウェルから、マスタープレート中の固体状の残渣を残して、溶媒を留去する。これらの個々のウェルに、シーリングマットを通して種々の溶媒を分注し、撹拌しながら55℃に加熱し、約55℃で60〜90分間平衡に到達させる。個々の試料を、熱いうちにろ過し、蒸発プレート、沈殿プレート、及び冷却プレートの対応するウェルに移す。55℃に加熱したシリンジを用いて、マスタープレートから、200μLのろ液をオープンウェルタイタープレートに移すことにより蒸発プレートを調製し、次いで、室温及び周囲湿度で終夜蒸発乾固させる。55℃に加熱したシリンジを用いて、マスタープレートから、100μLのろ液を、個々のウェルにヘプタン又は2−プロパノールの非溶媒を含むキャップ付きの96ウェルタイタープレートに移すことにより沈殿プレートを調製する。9時間平衡化した後、プレカットしたWhatmanろ紙を用いて、余分な溶媒を排出させる。55℃に加熱したシリンジを用いて、マスタープレートから、200μLのろ液を、キャップ付きのタイタープレートの個々のウェルに移すことにより冷却プレートを調製し、8時間かけて、55℃から10℃に、指数関数的に冷却する。2.5×対物レンズを備えたZeiss Axiovert 200M反射顕微鏡を用いて、96ウェルプレートの個々のウェルの底にある物質の顕微鏡写真を撮影する。物質が結晶の場合、暗視野に対して白く見える複屈折性を示す。非晶質固体は、暗い、又は不透明な、液滴状又は環状に見える。
Claims (10)
- 式I:
[式中、
Aは、式:
Rは、H、ハロ、−COOH又は−CH2COOHであり;
R1は、フェニルであって、当該フェニルは、ハロ、シアノ、C1〜C4アシル、−COOH、−NHR3、C1〜C2アルキル(−NHCH3、−N(SO2(C1〜C3アルキル))2、−COOH、−CONH2、シアノ、ヒドロキシ又はテトラゾール−5−イルで置換されている)、−OCH2COOH、−SCH2COOH、−C(O)CH2CH2COOH、−SO2NH2、テトラゾール−5−イル、及び1,2,4−トリアゾール−1−イルからなる群より選択される第1の置換基で場合によっては置換されており;ハロ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、C1〜C4アルコキシ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルキルチオ、−NHCH2CN、−OCH2CN、−NHSO2CH(CH3)2、及び−C(O)NHR4からなる群より選択される第2の置換基で場合によってはさらに置換されており;ハロ及びシアノからなる群より選択される第3の置換基で場合によってはさらに置換されており;ハロからなる群より選択される第4の置換基で場合によってはさらに置換されている、フェニルであり;
R2は、C1〜C4アルキル又はジメチルアミノであり;
R3は、−SO2(C1〜C3アルキル)、C1〜C4アシル、C1〜C4アルキル、又は水素であり;
R4は、水素、C1〜C4アルキル、又は−SO2(C1〜C4アルキル)である]
で表される化合物、又はその薬理学的に許容できる塩。 - R2がイソプロピルである、請求項2記載の化合物。
- 2−シアノ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- 2−エトキシ−4’−[3−(プロパン−2−スルホニルアミノ)チオフェン−2−イル]ビフェニル−4−カルボン酸化合物又はその薬理学的に許容できる塩。
- 請求項1から5のいずれか記載の化合物を、薬理学的に許容できる担体、希釈剤または賦形剤とともに含有する、医薬製剤。
- 請求項1から5のいずれか記載の化合物の、アルツハイマー病の治療用医薬品の製造のための使用。
- 請求項1から5のいずれか記載の化合物の、パーキンソン病の治療用医薬品の製造のための使用。
- 医薬として用いられる、請求項1記載の式Iの化合物。
- 式II:
[式中、
Aは、式:
R2は、C1〜C4アルキル又はジメチルアミノであり;
R5は、H、ハロ、−COOR8、又は−CH2COOR8であり;
R6は、H、シアノ、C1〜C4アルコキシ、ハロ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、又はメチルチオであり;
R7は、−COOR9、−C(O)CH2CH2COOR9、−OCH2COOR9、−SCH2COOR9、又は−COOR9で置換されたC1〜C2アルキルであり;
R8及びR9は、R8及びR9の少なくとも一方が水素以外であるという条件で、それぞれ独立して、水素及びC1〜C4アルキルからなる群より選択される]
で示される化合物又はその塩基付加塩。
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