JP5011913B2 - 差分符号化信号復号装置 - Google Patents

差分符号化信号復号装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5011913B2
JP5011913B2 JP2006265286A JP2006265286A JP5011913B2 JP 5011913 B2 JP5011913 B2 JP 5011913B2 JP 2006265286 A JP2006265286 A JP 2006265286A JP 2006265286 A JP2006265286 A JP 2006265286A JP 5011913 B2 JP5011913 B2 JP 5011913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
decoding
waveform
encoded
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006265286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008083553A (ja
Inventor
厚史 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2006265286A priority Critical patent/JP5011913B2/ja
Publication of JP2008083553A publication Critical patent/JP2008083553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011913B2 publication Critical patent/JP5011913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

本発明は差分符号化信号復号装置に関し、例えば、適応差分パルス符号変調(以下、ADPCM)方式に従って符号化された音声信号の復号装置に適用し得るものである。
近年、インターネットなどのIPネットワーク網を介した音声通信がさかんに行なわれるようになってきた。
このような音声通信では、音声品質やネットワーク網への負荷の軽減を考慮し、種々の音声符号化方式が使用されている。例えば、ADPCM方式などが利用される。ADPCM方式とは、過去の信号を元に現在の信号を予測し、この予測と実際の信号との差分を量子化する符号化方式である。また、当該インターネットなどの通信品質が保証されていないネットワークを介する通信においては、伝送途中でパケットが失われるパケット損失や伝送遅延、符号誤りなどが発生することにより伝送データの一部が使用できない状況が生じる。上述したADPCM方式などの差分を符号化する音声符号化方式では、当該パケット損失や伝送遅延が発生した場合、そのまま復号すると、音声の途切れが発生すると共に、信号の振幅が異常となる異音を発止する場合があった。
このような課題を解決する方法として、特許文献1や特許文献2に記載された技術が提案されている。
特許文献1の記載技術は、到着した符号誤りを含むデータと過去に到着した復号データとの相関性から過去に到着した復号データを決定し、ADPCM符号のサインビット(符号ビット)を変換することにより、符号誤りを補償し、異常の発生を解決しようとしている。
特許文献2の記載技術は、復号信号の消失部分を、過去の復号信号から形成した代替信号で補間すると共に、その補間区間を消失部分の区間より長くして補間区間から戻したときの異音の発生を解決しようとしている。
特開平8−137497号公報 特開2005−274917号公報
しかしながら、特許文献1の記載技術では、符号誤りを含む符号化データを過去のデータと置き換えることにより符号誤りを補償するため、必ずしも異音を発生しないデータに置き換えられず、復号により異音が発生してしまう場合があった。また、復号データの消失については、対処しきれていないという問題があった。
また、特許文献2の記載技術では、正常な復号信号から代替信号へ遷移する際に不連続となって異音を発生させてしまう問題があった。このような問題を解決しようとすると、過去の復号信号から形成する代替信号の精度を高めることになるが、代替信号の精度を高めるためには、多くの過去の復号信号を記憶し、消失区間との相関が高い過去の復号信号を高精度に探索しなければならない。しかし、このようにすると、処理遅延が大きくなり、音声信号のリアルタイム性が失われるため、相関に基づく、異音の抑圧方法を採用することはできない。
そのため、符号化信号が到来しない区間があっても、異音(音という用語を用いているが、音声信号以外の信号が対象となっている場合を含む)を発生させずに、しかも処理遅延なく、その区間を補償し得る差分符号化信号復号装置が望まれている。
本発明は、入力された差分符号化された符号化列を復号する差分符号化信号復号装置において、(1)通信による損失や誤りに基づいて、入力された符号化列の使用の可否を決定する使用可否決定部と、(2)入力された符号化列の代わりに復号させる、入力された符号化列に無関係な固有の擬似符号化列を生成する擬似符号生成器と、(3)入力された符号化列の使用の可否に応じ、入力された符号化列又は上記擬似符号化列を選択する切換器と、(4)上記切換器で選択された符号化列を復号する復号器と、(5)上記復号器で復号された過去の復号結果を蓄積し、入力された符号化列の使用の可否に応じて定まる期間、蓄積した復号結果を利用して代替信号を生成する代替信号生成部と、(6)入力された符号化列の使用の可否に応じ、上記復号器で復号された結果、又は、生成された上記代替信号を選択して出力する信号合成とを有し、(7)上記信号合成器は、重み付け合成比率を変更することにより、復号結果から代替信号への移行、及び、代替信号から復号結果への移行を徐々に行うことを特徴とする。
本発明によれば、入力された符号化列が使用できる状態から使用できない状態になったときに、生成された擬似符号化列へ切り替えて復号するようにしたので、補間処理を待たずに復号結果を連続させることができ、その結果、処理遅延なく異音を抑えることができる。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による差分符号化信号復号装置を、ADPCM符号化信号の復号装置に適用した第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の構成を示すブロック図である。
図1において、第1の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置100は、復号処理部110及び信号合成部120を有する。ここで、復号処理部110は、擬似符号生成器11、切換器12及び復号器13を内蔵する。また、信号合成部120は、合成器21、代替信号生成器22及び信号記憶器23を内蔵する。
復号処理部110は、図示しない受信部に到着したデータ(例えばパケット)から受信部が抽出したADPCM符号化データCDが入力され、それを復号し、復号結果DCを出力するものである。この復号の際には、受信部に到着したデータが、使用不可能データか使用可能データかを判定した誤り判定情報ERに基づいて、復号処理を、後述するように切り換えるものである。
ここで、使用不可能データとは、受信部に到着したデータのうち符号誤りと判定されたデータ(例えば、図示しない誤り訂正回路で訂正できないと判定された受信データ)や、到着しなかったデータ(例えば、受信したパケットのシーケンス番号から判定し未到着と判定されたデータ)を言い、これら以外の正常な状態の受信データを使用可能データという。
復号処理部110における擬似符号生成器11は、誤り判定情報ERを受取り、符号化データCDが使用不可能データである場合に、擬似符号化データZDを出力するものである。
切換器12は、誤り判定情報ERが使用可能データを表しているときに、入力された符号化データCDを選択し、誤り判定情報ERが使用不可能データを表しているときに、擬似符号生成器11から出力された擬似符号化データZDを選択し、選択したデータを符号化系列Dとして出力するものである。
復号器13は、入力された符号化系列Dを復号して復号結果系列DCを出力するものである。復号器13は、一般的なADPCM方式の復号器の構成を有する。すなわち、復号器13は、差分データを原データに戻すために、過去の原データ(復号データ)を記憶している記憶部を内蔵するものである。
信号合成部120は、入力された復号結果系列DCと入力された誤り判定情報ERに基づいて、最終的な復号結果系列(出力信号)Vを生成するものである。信号合成部120は、入力された復号結果系列DCと、過去の出力信号Vとを、誤り判定情報ERの変化タイミングで定まる合成比で合成し、出力信号Vを生成するものである。
信号記憶器23は、合成器21から出力される出力信号Vを記憶するものである。また、信号記憶器23は、必要に応じて、代替信号生成器22へ記憶している出力結果データDSを出力するものである。信号記憶器23は、常に出力信号Vを受取り、入力があるたびに内部に記憶されている出力結果データを更新するものである。信号記憶器23に記憶されているデータ量は、例えば、45ms分のデータ量であるが、このデータ量は、代替信号生成器22で使用するのに不足ないデータ量であれば良く、45ms分に限定されるものではない。
代替信号生成器22は、誤り判定情報ERに基づいて、信号記憶器23に記憶されている出力結果データDSを用いて、使用不可能データ区間もしくはその近傍区間で用いるのに適する代替信号DDを作成し、合成器21へ出力するものである。
合成器21は、復号結果系列DCと代替信号DDとを受取り、誤り判定情報ERの変化タイミングで定まる合成比で合成し、出力信号Vを生成するものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の動作を、図1に加えて、図2を参照しながら説明する。
なお、以下では、フレーム長が10msの音声フレーム(フレーム)単位で、各部が動作する場合を説明するが、固定的なフレーム単位の処理に限定されず、可変長のフレームやサンプル単位で処理を行なうこともできる。
第1の実施形態のADPCM符号化信号復号装置100は、処理区間が後述する4種類のいずれの区間であるかによって、動作が異なる。以下では、これら4種類の処理区間ごとに動作を説明する。
図2は、使用可能データ、使用不可能データと、後述する処理区間の種類との関係を表した説明図である。また、図2において、破線で区切られたフレームF1〜F9は、理想的なネットワークにおいて一定時間間隔で受信される音声フレームを表している。さらに、図2において、X印で示したフレームは、使用不可能データとなったフレームを表している。第1の実施形態で用いる処理区間の種類は、図2に符号A〜Dで示され、それぞれAは通常復号区間、Bは補償処理移行区間、Cは補償処理区間、Dは通常復号移行区間を表している。これら4種類の処理区間は、現在のフレームが使用可能データか使用不可能データかだけでなく、過去のフレームの使用可能データか使用不可能データかによっても定まり、各部は、適宜、使用可能データか使用不可能データかを表す誤り判定情報ERの履歴によって区間を判別している。以下では、補償処理移行区間及び通常復号移行区間が1フレームの場合で説明するが、これら区間は1フレームに限定されず、2フレーム以上の区間になっていても良く、また、フレーム長を変化させても良い。
(A−2−1)通常復号区間での全体動作
まず、第1の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の通常復号区間における動作を説明する。
ここで、通常復号区間は、復号化対象の符号化データCDが直前のフレーム及び現在のフレームにおいて使用可能データである区間をいう。この場合、誤り判定情報ERは、使用可能データであることを示す情報を含み、この誤り判定情報ERが復号処理部110の擬似符号生成器11及び切換器12、並びに、信号合成部120の代替信号生成器22及び合成器21に配信される。
誤り判定情報ERは、図示しない受信部に到着するデータの符号誤りやデータの不到着を図示しない判定器により判定した結果を表している。誤り判定情報ERは、例えば、使用可能データである符号化データである場合に0、使用不可能データである場合に1をとるものである。但し、当該誤り判定情報ERは、符号誤りや符号化データの不到着の情報が分かれば、どのような情報を用いても良いので、例えば、使用可能データの場合は、シーケンスナンバーを送信し、使用不可能データの場合は、シーケンスナンバーの正負符号を反転させたものを用いるようにしても良い。また、符号誤りの判定については、一般的に用いられる手法が適用でき、例えば、送信側で誤り検出符号を付与し、受信側で当該符号を判定するなどの手法が利用できる。さらに、符号化データの不到着や順序の置換についても同様に一般的な手法が適用でき、例えば、RTPパケットなどで用いられるシーケンス番号の欠落や順序の入れ違いを不到着とみなしている。また、受信側で許容する遅延時間を越えて到着したデータについても不到着とみなして良い。いずれにしても、使用不可能データの判定方法については、既存の種々の方法を適用しても良い。
復号処理部110において、誤り判定情報ERが使用可能データを表していると、切換器12が符号化データCDをそのまま通過させ、切換器12から出力された符号化系列Dは、符号化データCDと同じデータとなる。従って、復号器13には符号化データCDと同じデータが入力される。なお、誤り判定情報ERが使用可能データを表しているときには、擬似符号生成器11は、擬似符号化データZDの生成を行なわない。復号器13は、符号化系列DをADPCM符号化方式に従って復号し、当該結果を復号結果系列DCとして出力する。
信号合成部120においては、入力された復号結果系列Dが合成器21に入力される。このとき、代替信号化成器22では、使用可能データを表している誤り判定情報ERの連続により、代替信号の生成をしない。従って、合成器21から出力される出力信号Vは、復号結果系列DCと同じ信号となる。当該出力信号Vは、信号記憶器23に記憶され、出力信号Vが生成されるたびに記憶されている出力結果データを更新する。この信号記憶器23に記憶されている出力結果データのデータ量は、代替信号生成器22で使用されるのに十分なデータ量であれば良く、例えば、45msの時間であれば良い。但し、この時間に限定されるものではない。信号記憶器23は、所定時間分の常に出力信号Vの信号を記憶しておく。
以上のように、通常復号区間においては、入力された復号化対象の符号化データCDを復号して得た復号データがそのまま出力信号Vとなって出力される。
(A−2−2)補償処理移行区間での全体動作
次に、第1の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の補償処理移行区間における動作を説明する。
ここで、補償処理移行区間は、直前のフレームが通常復号区間又は通常復号移行区間であり、現在のフレームが使用不可能データである区間である。この場合、誤り判定情報ERが、使用不可能データであること示す情報を含み、この誤り判定情報ERが復号処理部110の切換器12、擬似符号生成器11、及び信号合成部120の代替信号生成器22、合成器21に配信される。
復号処理部110において、切換器12は、選択する入力を符号化データCDから擬似符号化データZDに切換え、これにより、切換器12から出力される符号化系列Dは、擬似符号化データZDと同じデータとなる。ここで、擬似符号生成器11は、使用不可能データとなった符号化データCDの代わりに復号器13を動作させるための擬似符号化データZDを生成する。擬似符号化データZDとして、例えば、絶対値が最小となる正数の符号化データを適用できる。なお、擬似符号化データZDを、出力信号Vが最良となるように設計者が任意に設計しても良い。復号器13は、符号化系列D(ZD)を復号し、復号結果系列DCを生成する。
以上のように、擬似符号化データZDを生成し、復号器13を継続して動作させて復号結果系列DCを生成することにより、使用可能データから使用不可能データへ移行した際にも、復号結果系列DCを連続的に変化させて連続した信号とすることができる。すなわち、復号結果系列DCがとぎれることがない。
ADPCM符号化方式は差分符号化方式の1種類であるので、復号器13内には、差分データを原データに戻すために、過去の原データ(復号データ)を記憶している記憶部を有し、復号器13においては、擬似符号化データZDに係る差分データが、過去の原データ(復号データ)と加算されて新たな復号データが形成される。擬似符号化データZDとして、例えば、絶対値が最小となる正数の符号化データを適用した場合であると、新たな復号データに対する差分データと過去の原データとの寄与率は過去の原データの方が大きく、擬似符号化データZDに切り替えても、復号結果系列DCを連続的に変化させることができる。
信号合成部120においては、代替信号生成器22が、信号記憶器23に記憶した出力結果データDSを取得し、代替信号DDを生成する。この代替信号DDの生成方法は、一般的な波形補間の手法を用いることができる。例えば、信号記憶器23に記憶しされている出力結果データDSの最新の波形から周期を計算し、当該周期の最新1周期分の出力結果データDSの信号を繰り返し出力するようにしても良い。また、波形を繰り返すことにより発生するビープ音を抑制するために、例えば、繰り返し利用する波形の最新1/4周期分の波形と最古部分より更に1/4周期分古い波形に対して重みをつけてオーバーラップさせて加算することにより、繰り返しによる変化を緩やかにするようにしても良い。但し、使用する波形の量については、1/4周期分に限定しない。
合成器21は、入力される復号結果系列DCと代替信号DDへそれぞれ重み係数α、(1−α)を掛けた後、加算することにより、出力信号Vを生成するものであり、合成器21は、上述した重み係数αを1から0へ連続的に変化させ、すなわち、復号結果系列DCから代替信号DDへの切替を徐々に行い、出力信号Vに不連続が発生しないようにしている。
すなわち、復号結果系列DCのiサンプル目のデータをDC(i)、代替信号DDのiサンプル目のデータをDD(i)、出力信号Vのiサンプル目のデータをV(i)とすると、V(i)=α・DC(i)+(1−α)・DD(i)に従って出力信号Vを生成する。
上述した重み係数αを1から0へ変化させる期間は、任意に設定しても良く、例えば、10msを適用できるが、これに限定されない。また、重み係数αは、線形的に単調減少させても良く、対数的に単調減少させても良い。
以上のように、復号結果系列DCと代替信号DDの合成比率を徐々に変化させることにより、直前の通常復号区間から連続的に補償処理区間へと移行することができる。正常な信号(復号結果系列DC)から代替させる信号(代替信号DD)へ連続的に移行させるためには、直前の正常な信号と重ね合わせることが必要であり、常に遅延を付加させて処理を行なわなくてはならないが、この第1の実施形態では、擬似符号化データを復号し、正常な信号に近似した信号を復号器から出力させていることにより、正常な復号結果から連続した復号信号を得ることができ、代替信号に置き換える際の処理遅延の付加を回避することができる。
すなわち、従来の補間では、代替信号を適用する区間では復号信号が存在せず、直前区間の復号信号から現区間の代替信号に切り替えたときには、切替前後でレベル差が生じたり、波形の連続性が損なわれたりするために異音が生じることがあり、また、これを避けようとすると、直前区間の復号信号レベルと現区間の代替信号レベルとを連続させるためのレベル調整処理が必要となるが、このようなレベル調整処理には長い処理遅延が生じてしまう。
第1の実施形態では、代替信号を適用する区間(補償処理移行区間)でも、擬似符号化データに基づいた復号信号が存在するので、復号信号から代替信号への切替を徐々に行うことができる。補償処理移行区間の復号信号は、時間経過が長くなればなるほど、擬似符号化データZDを適用している時間が長くなるので精度は落ちるが、重み付け合成の割合が低下するので、その影響は小さくなる。
(A−2−3)補償処理区間での全体動作
次に、第1の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の補償処理区間における動作を説明する。
ここで、補償処理区間は、直前のフレーム及び現在のフレームが使用不可能データである区間である。この場合、誤り判定情報ERが、使用不可能データであること示す情報を含み、この誤り判定情報ERが復号処理部110の擬似符号生成器11及び切換器12、並びに、信号合成部120の代替信号生成器22及び合成器21に配信される。
復号処理部110においては、擬似符号生成器11が擬似符号化データZDの生成を停止し、切換器12は、入力された符号化データCDも擬似符号化データZDも選択しない。これにより、復号処理部110からの復号結果系列DCの出力も停止する。なお、補償処理移行区間の終了時点において、合成器21が代替信号DDをそのまま選択する状態になっているので、この補償処理区間では、復号処理部110からの出力が必要ではなく、復号処理部110から出力される復号結果系列DCが停止しても、信号合成部120の処理に影響を与えない。
信号合成部120においては、代替信号生成器22が代替信号DDを生成し、この代替信号DDが合成器21へ出力される。この際、代替信号DDを生成するのに利用する出力結果データDSの範囲は、直前のフレームで利用した範囲と異なる範囲を用いても良い。例えば、直前フレームが補償処理移行区間であれば、当該周期の最新2周期分の出力結果データDSの信号を繰り返し出力するようにしても良く、また、出力結果データDSの範囲をフレーム毎に1周期ずつ増やすように範囲を指定するようにしても良い。合成器21では、代替信号DDをそのまま出力信号Vとして出力する。
(A−2−4)通常復号移行区間での全体動作
次に、第1の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の通常復号移行区間における動作を説明する。
ここで、通常復号移行区間は、直前のフレームが補償処理区間であり、現在のフレームが使用可能データである区間である。この場合、誤り判定情報ERが、使用可能データであることを示す情報を含み、この誤り判定情報ERが復号処理部110の擬似符号生成器11及び切換器12、並びに、信号合成部120の代替信号生成器22及び合成器21に配信される。
復号処理部110においては、切換器12が入力された符号化データCDを選択するように切換えられ、符号化系列Dは、符号化データCDと同じデータとなる。復号器13では、入力される符号化系列Dを復号し、その結果を復号結果系列DCとして出力する。復号器13は、補償処理区間では動作していなかったため、通常復号移行区間へは補償処理移行区間の終了時の状態から移行する。補償処理移行区間においては、絶対値が最小となる正数である擬似符号化データZDを復号していたため、この通常復号移行区間の開始時には、内部変数を安定的な状態に遷移しており、復号処理を再開しても、復号結果系列DCが急激に変化することはない。すなわち、通常復号移行区間に遷移した直後でも異常な波形が生成されないようになされている。
なお、符号化データCDに対する復号処理が進んでいけば、擬似符号化データZDを復号に用いていた際の影響が徐々になくなっていく。
信号合成部120においては、合成器21に、復号結果系列DCと代替信号DDが入力され、重み付け合成が実行され、出力信号Vが生成される。この通常復号移行区間においては、上述した補償処理移行区間の場合とは逆に、重み係数αを0から1へ連続的に変化させ、出力信号Vにおける比率を代替信号DDから復号結果系列DCへ徐々に切替え、所定時間後には、復号結果系列DCがそのまま出力信号Vになるようにする。なお、重み係数αを0から1へ連続的に変化させる期間も、任意に定めて良く、例えば、10msを適用できる。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、使用不可能データの区間では、代替信号を生成することにより、復号できない期間の音声を生成することができ、聴感的な違和感をなくすことができる。
この際、入力される符号化データに連続する擬似符号化データを生成して、復号器を動作させ、連続している復号信号から代替信号へ連続的かつ徐々に移行させることができ、代替信号の生成の処理遅延や代替信号への切替遅延などの問題を回避することができる。
また、連続する擬似符号化データの復号器への入力により、復号器を安定な状態に近付けることができ、入力される符号化データに対する復号を再開したときの異音を抑制することが可能となり、聴取者に異音を感じさせることを抑制できる。
以上のような結果として、使用不可能データの区間が生じても、聴取者が受取る出力信号の品質を従来より高めることができる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明による差分符号化信号復号装置を、ADPCM符号化信号の復号装置に適用した第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図3は、第2の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の構成を示すブロック図であり、第1の実施形態に係る図1との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
以下では、第2の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置100Aの構成について、第1の実施形態との違いを中心に説明する。
第2の実施形態のADPCM符号化信号復号装置100Aは、復号結果判定器31及び波形調整器32を有する調整部130が、第1の実施形態の構成に付加されている点が、第1の実施形態と異なっている。図3では、調整部130が、復号処理部110及び信号合成部120の中間に設けられたものを示したが、調整部130が、信号合成部120の後段に設けられたものであっても良い。
調整部130は、入力された復号結果系列DCの波形の正常、異常を判定し、復号結果系列DCの波形を適宜調整した調整結果系列Uを出力するものである。なお、この調整部130としては、例えば、特開2005−376088に記載のものを適用できる。
復号結果判定器31は、誤り判定情報ERと復号結果系列DCを受取り、復号結果系列DCが正常な波形であるか異常な波形であるかを判定し、出力波形情報RSを出力するものである。
波形調整器32は、復号結果系列DCを受取り、出力波形情報RSを基に、復号結果系列DCに対して適宜波形を調整し、調整結果系列Uを出力するものである。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態のADPCM符号化信号復号装置における調整部130の動作を説明する。なお、復号処理部110及び信号合成部120の動作は、第1の実施形態のものと同様であるので、基本的には、その説明を省略する。
この第2の実施形態においては、第1の実施形態で示した4種類の区間に加え、通常復号移行継続区間という種類を導入しており、区間の種類は5種類になっている。通常復号移行継続区間は、通常復号移行区間の直後の区間であり、上述した図2でEで表す区間であり、フレームF8に対応している。なお、第2の実施形態では、通常復号移行継続区間を1フレームとしているが、複数フレームを当該区間としても良く、可変長のフレームとしても良い。以下、調整部130の動作を、区間に分けて説明する。
(B−2−1)通常復号区間〜補償処理区間での調整部動作
まず、通常復号区間における調整部130の動作を説明する。
通常復号区間においては、復号結果判定器31は判定動作を行なわず、出力波形情報RSとして、正常波形を示す情報を出力する。正常波形を示す情報は、明示的に正常波形であるという情報でも良いし、情報を送らないことで正常波形であることを伝達するようにしても良い。波形調整器32は、正常波形を示す出力波形情報RSが与えられることにより、入力される復号結果系列DCをそのまま調整結果系列Uとして信号合成部120に出力する。
補償処理移行区間においても、復号結果判定器31及び波形調整器32は、通常復号区間と同様の動作を行なう。なお、直前フレームが後述する通常復号移行継続区間であっても、誤り判定情報ERが使用不可能データを表した場合には、補償処理移行区間に遷移させ、同様の処理を行なう。
補償処理区間においては、復号処理部110から復号結果系列DCが出力されないため、復号結果判定器31及び波形調整器32は動作を停止させる。この場合、復号結果判定器31が出力波形情報RSに動作停止の情報を出力し、この情報に従い、波形調整器32が動作を停止するようにしても良い。なお、仮に、復号処理部110からの出力がある場合には、通常復号区間と同様の動作を行なうようにすれば良い。
(B−2−2)通常復号移行区間での調整部動作
次に、通常復号移行区間における調整部130の動作を説明する。
通常復号移行区間において、調整部130の復号結果判定器31は、入力が再開された復号結果系列DCが正常な波形であるか異常な波形(異常な振幅)であるかを判定し、その判定結果を表す出力波形情報RSを出力する。
復号結果系列DCが異常な波形である場合は、出力波形情報RSを異常波形として出力し、通常復号移行継続区間に遷移する。また、復号結果系列DCが正常な波形である場合は、出力波形情報RSを正常波形として出力し、通常復号区間に遷移する。
復号結果判定器31は以下のように判定する。通常復号区間において、通常復号区間の波形の包絡線を最新の一定量だけ記憶しておき、通常復号移行区間になったときに、記憶しておいた通常復号区間での最新の包絡線の値と、当該通常復号移行区間での包絡線とを比較し、記憶しておいた通常復号区間での最新の包絡線の値を基準として、当該通常復号移行区間での包絡線に、予め定めた閾値を超える増幅がある場合を異常な波形と判定する。この第2の実施形態においては、上記閾値を、記憶しておいた包絡線の値の1.5倍の値としているが、閾値は、これに限定されるものではない。
復号結果判定器31は、異常な波形のときは、波形調整器32で必要となる情報も、出力波形情報RSに含める。例えば、出力波形情報RSに含める情報は、上述した包絡線の比較により得られた包絡線の差分である。包絡線の値として、入力される波形の絶対値を5msごとに平均したものを適用できる。平均に供する時間間隔は5msに限定されず、2msごと等の他の時間間隔にしても良い。また、包絡線の計算方法も、上記の方法に限定されない。例えば、入力される波形を一次の低域通過フィルタを通過させた結果を、包絡線の値とするようにしても良い。
波形調整器32は、異常な波形が通知されたときには、入力された復号結果系列DCに対し、波形調整処理を行い、その結果Uを信号合成部120へ出力する。波形調整処理では、(1)式に示すように、復号結果判定器31で得られた2つの包絡線の差分を係数とし、この係数を入力された復号結果系列DCに乗算する。調整する振幅と同時刻の包絡線の値をe(n)、基準となる包絡線の値をebとすると、係数gは(1)式のように表される。ここで、基準となる包絡線の値ebは、上述したように、例えば、最新の補償処理移行区間の直前の包絡線の値として良い。
g=eb/e(n) …(1)
上記では、振幅が通常の振幅よりも異常に大きくなってしまう場合を異常な振幅(波形)とする場合を説明したが、復号に使用する符号化形式などの違いにより、異音の種類が異なる場合は、別の判定方法や波形調整方法を適用するようにしても良い。
(B−2−3)通常復号移行継続区間での調整部動作
次に、通常復号移行継続区間における調整部130の動作を説明する。
通常復号移行継続区間は、直前のフレームが通常復号移行区間若しくは通常復号移行継続区間であって、現在の区間の波形が異常な波形と判定された場合である。この通常復号移行継続区間において、信号合成部120及び復号処理部110は、通常復号区間と同様の動作を行なう。
通常復号移行継続区間において、復号結果判定器31は、引き続き入力された復号結果系列DCが正常な波形であるか異常な波形であるかを判定し、異常な波形である場合は、出力波形情報RSにより、異常波形であることと、調整に必要な情報を波形調整器32へ出力し、通常復号移行継続区間を継続する。
これに対して、正常な波形である場合には、出力波形情報RSにより、正常な波形であることと、後述する終了処理に必要な情報を波形調整器32へ出力し、通常復号区間へ移行させる。
また、この通常復号移行継続区間の最大継続期間を予め定めておき、最大継続期間を超えても異常波形である場合には、超えたときから、上述した正常な波形の場合のときと同様の動作を行い、通常復号区間へ移行させる。例えば、最大継続期間として100msを適用できるが、これに限定されない。
この通常復号移行継続区間における復号結果判定器31での判定方法として、上述した通常復号移行区間と同様の判定方法を適用できる。なお、判定の際に、上述の閾値を変化させるようにしても良い。例えば、所定数のサンプル毎に、閾値の値を0.05ずつ減少させるようにしても良い。
波形調整器32の動作は、復号結果判定器31の判定結果によって異なる。
出力波形情報RSが異常な波形である場合、入力される復号結果系列DCに対し、波形調整処埋を行い、その結果を調整結果系列Uとして出力する。このときの波形調整処理は、上述した通常復号移行区間と同様に、復号結果判定器31で比較した2つの包絡線の差分を係数として、当該係数を入力される復号結果系列DCに乗算する処理である。
出力波形情報RSが正常な波形である場合、入力される復号結果系列DCに対し、終了処理を行い、その結果を、調整結果系列Uとして出力する。この終了処理は、直前のフレームで実施された波形調整処理で最後に用いた係数値を用いて、係数が、当該係数値から連続的に(徐々に)1となるように変化させ、このような係数を入力される復号結果系列DCに乗算し、その結果を調整結果系列Uとして出力する。この終了処理で用いる直前のフレームでの係数は、出力波形情報RSにより、直前の包絡線の値、若しくは、現在のフレームでの包絡線の値から算出しても良く、波形調整器32内部で直前の係数を保持するようにしても良い。波形調整器32内部で係数を保持しない場合には、復号結果判定器31は、出力波形情報RSに、直前の包絡線の値、若しくは、現在の包絡線の値を付加して、出力する。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
第2の実施形態では、復号処理部の後段に、復号結果判定器及び波形調整器を有する調整部を配置し、使用不可能データから使用可能データに復帰した際の復号信号波形の正常異常を、使用不可能データになる前の使用可能データに係る復号信号の波形を基準として判定し、異常のときに波形調整すると共に、復号信号波形が正常に戻ったとき、又は、十分な期間波形調整を行った場合には、波形調整を終了させるようにしたので、使用不可能データから使用可能データに復帰した際に、第1の実施形態でも除去しきれなかった異音があっても、そのような異音を抑えることができる。
(C)第3の実施形態
次に、本発明による差分符号化信号復号装置を、ADPCM符号化信号の復号装置に適用した第3の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
図4は、第3の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の構成を示すブロック図であり、第2の実施形態に係る図3との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
第3の実施形態のADPCM符号化信号復号装置100Bも、第2の実施形態と同様に、復号処理部110B、調整部130B及び信号合成部120を有している。しかし、この第3の実施形態の場合、復号処理部110Bの復号器12Bと、調整部130Bの復号結果判定器31Bが、第2の実施形態のものと異なっている。
第3の実施形態の復号器12Bは、第2の実施形態と同様な機能に加え、復号結果判定器31Bから、異常波形を示す出力波形情報RS0が与えられたとき、当該復号器12B内の内部変数を初期化させた後、再度、異常波形と判定された際の符号化系列Dを復号し、復号結果系列DCを再び復号結果判定器31Bに出力するものである。
第3の実施形態の復号結果判定器31Bは、第2の実施形態と同様に、通常復号移行区間や通常復号移行継続区間において、復号結果系列Dの波形が異常か正常かを判定するものである。
復号結果判定器31Bは、入力された符号化データCDに基づいた復号が再開された復号結果系列Dの波形判定で、異常波形と判定したときには、波形調整器32による調整に先立ち、復号器12Bに、出力波形情報RS0を介して、内部変数を初期化させた上での再度の復号を実行させ、その再度の復号による復号結果系列Dに対する波形判定でも、異常なときに、出力波形情報RS1を介して、波形調整器32による調整を指示するものである。
以下では、第2の実施形態と異なる動作を行う区間動作を説明する。なお、通常復号区間、補償処理移行区間及び補償処理区間の動作は、第2の実施形態と同様である。
通常復号移行区間において、復号結果判定器31Bでの判定結果である出力波形情報RS0は、復号器12Bへも出力される。復号器12Bは、入力された出力波形情報RS0が異常波形を表している場合には、当該復号器12Bの内部変数を初期化させた後、再度、符号化系列Dを復号し、復号結果系列DCを再び出力する。
再度復号された復号結果系列Dは、復号結果判定器31Bで再度判定が行なわれる。この際判定でも異常な波形である場合には、波形調整器32で波形調整処理を行い、調整結果系列Uを出力する。
なお、波形調整器32と復号器12Bに対し、復号結果判定器31Bが、同じ出力波形情報RSを出力し、受け側で処理を実行するか否かを判別するようにしても良い。
通常復号移行継続区間においても、通常復号移行区間と同様に、復号結果判定器31での判定結果が異常波形であった場合に、復号器12Bの内部変数を初期化させるようにする。再度復号された復号結果系列Dに対する判定で異常判定された場合の調整処理や、調整の終了処理は、第2の実施形態と同様である。
ここで、通常復号移行区間において、復号結果判定器31Bが、異常波形の判定を連続して出力しないようにし、初期化を連続して実行させないようにして、通常復号移行継続区間を設定しないようにしても良い。
さらに、通常復号移行区間において、波形調整器32による波形調整と、復号器12Bにおける内部変数の初期化とを並行して行うようににし、初期化は、次のフレームの復号で反映されるようにしても良い。
(C−3)第3の実施形態の効果
第3の実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加え、異常波形であった場合に復号器の初期化をするようにしたため、復号器の安定性を高めることが可能となり、結果として他の要因で生じる可能性のある異音を抑えることが可能となる、という効果をも奏する。
(D)他の実施形態
上記実施形態では、ADPCM符号化データを復号するものを示したが、他の差分符号化方式に従っている符号化データの復号にも本発明を適用することができる。
また、符号化方式及び信号の特性に応じて、先に示した4つ及び5つの区間分けに対応するフレーム区間や回数などを変更し得る構成を設けるようにしても良い。
さらに、上記各実施形態は、音声信号に対する復号装置を意図したものであるが、音声信号以外の周期性信号の符号化データに対する復号装置に本発明を適用することができる。
また、上記各実施形態では、復号装置がハードウェア的に構成されているように説明したが、本発明の復号装置は、ソフトウェア処理を中心に構成されたものであっても良い。
第1の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における処理区間の種類と、受信データの使用可能、不可能との関係を示す説明図である。 第2の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るADPCM符号化信号復号装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
100、100A、100B…ADPCM符号化信号復号装置、
110、110B…復号処理部、11…擬似符号生成器、12、12B…切換器、13…復号器、
120…信号合成部、21…合成器、22…代替信号生成器、23…信号記憶器、
130、130B…調整部、31、31B…復号結果判定器、32…波形調整器。

Claims (5)

  1. 入力された差分符号化された符号化列を復号する差分符号化信号復号装置において、
    通信による損失や誤りに基づいて、入力された符号化列の使用の可否を決定する使用可否決定部と、
    入力された符号化列の代わりに復号させる、入力された符号化列に無関係な固有の擬似符号化列を生成する擬似符号生成器と、
    入力された符号化列の使用の可否に応じ、入力された符号化列又は上記擬似符号化列を選択する切換器と、
    上記切換器で選択された符号化列を復号する復号器と、
    上記復号器で復号された過去の復号結果を蓄積し、入力された符号化列の使用の可否に応じて定まる期間、蓄積した復号結果を利用して代替信号を生成する代替信号生成部と、
    入力された符号化列の使用の可否に応じ、上記復号器で復号された結果、又は、生成された上記代替信号を選択して出力する信号合成とを有し、
    上記信号合成器は、重み付け合成比率を変更することにより、復号結果から代替信号への移行、及び、代替信号から復号結果への移行を徐々に行うことを特徴とする差分符号化信号復号装置。
  2. 上記復号器の後段又は上記信号合成部の後段に、その前段要素の出力信号の波形が異常であるかどうかを判定する信号波形判定器と、
    上記前段要素の出力信号波形が異常のときに、その波形の異常を抑える波形調整器とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の差分符号化信号復号装置。
  3. 上記信号波形判定器は、上記前段要素の出力信号に係る包絡線を用いて波形の異常判定を行い、
    上記波形調整器は、上記包絡線が、入力された符号化列が使用可であった使用不可の直前における包絡線と同程度になるように調整する
    ことを特徴とする請求項に記載の差分符号化信号復号装置。
  4. 上記復号器は、上記信号波形判定器の判定結果に応じて、初期化を実行することを特徴とする請求項に記載の差分符号化信号復号装置。
  5. 入力された符号化列は、適応差分パルス符号変調方式に従って符号化されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の差分符号化信号復号装置。
JP2006265286A 2006-09-28 2006-09-28 差分符号化信号復号装置 Active JP5011913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265286A JP5011913B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 差分符号化信号復号装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265286A JP5011913B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 差分符号化信号復号装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008083553A JP2008083553A (ja) 2008-04-10
JP5011913B2 true JP5011913B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=39354464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006265286A Active JP5011913B2 (ja) 2006-09-28 2006-09-28 差分符号化信号復号装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011913B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3254460B2 (ja) * 1995-04-24 2002-02-04 日本電信電話株式会社 Adpcm符号化音声復号化方法
JP3157116B2 (ja) * 1996-03-29 2001-04-16 三菱電機株式会社 音声符号化伝送システム
JP2001177481A (ja) * 1999-12-21 2001-06-29 Sanyo Electric Co Ltd 復号化装置
JP4135621B2 (ja) * 2003-11-05 2008-08-20 沖電気工業株式会社 受信装置および方法
JP2005143013A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Oki Electric Ind Co Ltd 復号装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008083553A (ja) 2008-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4473869B2 (ja) 音響信号のパケット通信方法、送信方法、受信方法、これらの装置およびプログラム
US7519535B2 (en) Frame erasure concealment in voice communications
US20070150262A1 (en) Sound packet transmitting method, sound packet transmitting apparatus, sound packet transmitting program, and recording medium in which that program has been recorded
JPH0226898B2 (ja)
US9263049B2 (en) Artifact reduction in packet loss concealment
JP2008261904A (ja) 符号化装置、復号化装置、符号化方法および復号化方法
JPH01155400A (ja) 音声符号化方式
US7302385B2 (en) Speech restoration system and method for concealing packet losses
JP2002162998A (ja) パケット修復処理を伴なう音声符号化方法
US20030099236A1 (en) Method and program product for organizing data into packets
US7793202B2 (en) Loss compensation device, loss compensation method and loss compensation program
JP2005077889A (ja) 音声パケット欠落補間方式
JP5011913B2 (ja) 差分符号化信号復号装置
Bakri et al. An improved packet loss concealment technique for speech transmission in VOIP
JP4572755B2 (ja) 復号化装置,復号化方法及びデジタル音声通信システム
JP4678440B2 (ja) 音声データ復号装置
JP5074749B2 (ja) 音声信号受信装置、それに使用される音声パケット消失補償方法、その方法を実施するプログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体
JP2005274917A (ja) 音声復号装置
JP3977784B2 (ja) リアルタイムパケット処理装置及びその方法
US20030223573A1 (en) Method and apparatus for providing echo cancellation
WO2004102531A1 (en) Apparatus and method for concealing erased periodic signal data
JP2005143013A (ja) 復号装置
JP5056049B2 (ja) 音声データ復号装置
JP5056048B2 (ja) 音声データ復号装置
JP2008033233A (ja) 音声データ復号装置及び音声データ変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5011913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150