JP5009927B2 - 関節運動をする操縦可能ワイヤガイド - Google Patents

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Description

本発明は、概括的には、医療処置で使用するための装置に、より具体的には、カテーテル又は内視鏡とは別に又は組み合わせて用いられる操縦可能なワイヤガイドに関する。特に、本発明は、到達するのが困難な患者身体内部の解剖学的構造にアクセスするための係合式可動要素を含む改良された操縦可能なワイヤガイドに関する。
本出願は、2005年11月21日出願の米国仮特許出願第60/738,760号に基づく優先権を請求し、同出願は、2005年9月26日出願の非仮特許出願第11/234,990号の一部継続出願であり、同出願は、2004年9月30日出願の米国仮特許出願第60/614、908号に基づく優先権を請求しており、これらの全ての特許出願を、参考文献としてここに援用する。
ワイヤガイドは、膵胆管系(即ち、胆管)、胃、及び食道を含め、胃腸系に関わる様々な医療処置に用いられる。ワイヤガイドは、低侵襲性医療処置の際に患者の狭い通路にアクセスするのに用いられる、長く、細く、比較的柔軟性のあるワイヤであってもよい。ワイヤガイドは長いので扱いにくい上に、治療している医者には常に慎重な操作が要求される。
または、ワイヤガイドは、細長く可撓性のある部材であって、経路を提供するのに用いられ、この経路に沿って他の医療装置を動かすことができる、と記述してもよい。ワイヤガイドによって提供される経路は、カテーテルなどの代替の医療装置を、身体脈管を通して誘導するのに用いられる。この構成では、ワイヤガイドは、他の装置を挿入するための経路を確立することができ、脈管を通して進める各装置に対して慎重な誘導処置を行う必要がなくなる。そのような経路を画定するワイヤガイドの使用については、当該技術では既知である。
ワイヤガイドは、様々な医療処置の間に静止位置に維持されなければならない。動作時、ワイヤガイドは、身体脈管を通して所望の目的場所まで誘導される。一旦身体脈管内に配置されると、カテーテルの様な套管である場合が多い第2の医療装置がワイヤガイドに外挿され、治療する所望の目標場所に送られる。
ワイヤガイドのオペレーターは、ワイヤガイドを、身体脈管を通して誘導しなければならない。身体脈管が自然に曲がり又は湾曲している結果として、或いは腫瘍又は隆起などの異常な障害物が存在している結果として、身体脈管は蛇行経路を形成することが多い。この蛇行経路があると、ワイヤガイドの誘導が難しくなる。例えば、障害物の存在が、ワイヤガイドを脈管の更に先へと誘導して目標部位または修復部位に達するのを妨げることもある。
上記のように処置が複雑になると、医師は、追加で使用する任意の医療装置に加えてワイヤガイドを固定する第三者の支援を必要とする。その結果、医師の助手は、患者の生命徴候のチェック、関連情報のモニターチェック、及びその他の主要な任務から、操縦可能なワイヤガイドの安定維持を支援することへと、注意をそらすことになる。
関連技術は、ワイヤガイドの誘導を支援するよう意図した、可撓性のある真っ直ぐな先端と細長い本体部分を有するワイヤガイドの例を幾つか含んでいる。しかしながら、可撓性のある真っ直ぐな先端によって、実際は誘導が難しくなることがある。例えば、障害物に遭遇すると、可撓性のある真っ直ぐな先端は、脈管壁の1つに向けて曲がることがある。更に、障害物に遭遇すると、可撓性のある真っ直ぐな先端が曲がって折り返すこともある。その結果、可撓性のある真っ直ぐな先端は、急な鋭い曲がりに遭遇してそれから先の誘導が難しくなる可能性がある。
当該技術におけるこの必要性に取り組むために開発され成功した装置の例が、2002年12月2日出願の米国仮特許出願第60/430,466号に関する優先権を請求している2003年11月21日出願の係属中の米国特許出願第10/719,764号「ループ先端ワイヤガイド」と、2004年9月30日出願の米国仮特許出願第60/614,908号に関する優先権を請求している2005年9月26日出願の米国特許出願第11/234,990号「操縦可能ループ先端ワイヤガイド」に開示されており、これらの全てを参考文献としてここに援用する。
最初の出願では、弾性ループと閉鎖部材が、ワイヤガイドの遠位端に取り付けられている。この装置が身体脈管を通して誘導され、障害物に遭遇すると、ワイヤガイドの遠位端は、ループと閉鎖部材があるため、ワイヤガイドの残りの部分に対して動かない。代わりに、ループが、障害物に応じて変形する。ループの弾性は、障害物に相対する力を作り、ループを障害物から離れる方向に向ける。したがって、ループ先端がつけた経路を通るワイヤガイドの残りの部分は、ワイヤガイドが障害物の周囲を誘導することを可能にし、脈管内部に沿って進む。
後の方の出願では、操縦可能なワイヤガイドが提供されており、このワイヤガイドにはループが形成されていてもいなくてもよい。ワイヤガイドは、更に、ループを閉じるため閉鎖部材を含んでいる。この構成では、ループは、静止しており、尖った先端ではなく軟らかいループを作っている。ワイヤガイドは、身体管腔内に入れると、容易に操作することができる。ワイヤガイドは、身体脈管の内側経路に従って変形する。しかし、更に改良されたワイヤガイドの実施形態が望まれる。
本発明の一般的な目的は、複数構造をもちながら十分に操作可能であって、ユーザーによる制御性および展開時の安全性に優れた、関節状に動く操作可能なワイヤガイドを提供することによって、先行技術の問題を克服する。治療部位が主脈管の側方分岐内又は分岐の先にある状況では、可動式であって耐久性のあるワイヤガイドを用いて蛇行経路内で容易に操作する必要がある。このため、ワイヤガイドは、ユーザーに優れた制御能力を提供できることが望ましい。更に、様々な角度と形状に曲げることができ、その構成要素を取り替えなくても、どの様な構造にでもアクセスできる操縦可能なワイヤガイドを提供することが望まれている。
米国仮特許出願第60/738,760号 米国仮特許出願第60/614,908号 米国仮特許出願第60/430,466号 米国特許出願第10/719,764号 米国特許出願第11/234,990号 米国特許出願第11/269,991号 米国仮特許出願第60/626,694号
本発明の上記及びこの他の目的及び利点は、当業者であれば、ここに示している図面を含め、本出願の詳細な説明を注意深く読めば明らかであろう。本発明は、関節動作をする操縦可能なワイヤガイドに関する。1つの実施形態では、ワイヤガイドは、第1部材および第2部材を備え、長手方向軸線を有する細長い複合構造を備えおり、第1部材と第2部材は互いに隣接し連通して第1部材と第2部材が一体として実質的に円形断面を形成しており、複合構造は先導部分と本体部分を画定している。ここで用いる「実質的に円形の」断面という用語は、楕円形又は長円形の断面を含んでいる。先導部分は単一先端を備えていてもよく、本体部分は堅い本体を有していてもよい。本体部分は第1区画と第2区画を有しており、本体部分の第1区画と第2区画は互いに対して軸線方向に滑動可能に動くことができる。第1区画と第2区画は単一先端に連結されている。ここで用いる「堅い」という用語は、構造的な完全性を損なわずに内視鏡の通路を通して軸線方向に動くことができるほど堅いことを意味している。
本体部分の第1区画が本体部分の第2区画に対して後退し、本体部分の第2区画が本体部分の第1区画に対して前進すると、先導部分は細長い複合構造の長手方向軸線に対してある角度で第1方向に向けられる。本体部分の第1区画が本体部分の第2区画に対して前進すると、先導部分は細長い複合構造の長手方向軸線に対してある角度で第1方向と反対の第2方向に向けられる。
別の実施形態では、本発明は、長手方向軸線を有し、先導部分と本体部分を有する複合構造とを備えている操縦可能なワイヤガイドであり、複合構造は、第1部材と第2部材を備えている。第1部材及び第2部材は、係合構成要素を備えており、第1部材は、第2部材にしっかりと取り付けられるよう構成されている。ただし、第1部材と第2部材は互いに対して軸線方向に動くことができるので、第1部材及び第2部材が同時に第1方向に動くことによって、第1部材及び第2部材は第1方向に共に曲がって先導部分を前進させ、第1部材及び第2部材が同時に第2方向に動くと、先導部分を後退させるようになっている。
更に別の実施形態では、本発明は、長手方向軸線と、実質的に軟らかい本体部分と実質的に堅い本体部分を備えた複合構造と、を備えている操縦可能なワイヤガイドである。軟らかい本体部分は先細形状で、堅い本体部分は直径が均一な細長い形状を有している。軟らかい本体部分は複合構造の遠位端に配置されており、堅い部分は複合構造の近位端に配置されている。
複合構造は、更に、第1係合部分と第2係合部分を備えており、第1係合部分及び第2係合部分は、互いに対して同時に軸線方向に動くことができるので、第1部分及び第2部分は互いに対して滑動し、複合構造の第1部分が前進すると、第1係合部分及び第2係合部分はそれぞれ相対的に動いて複合構造の遠位先導部分を長手方向軸線に対してある角度で第1方向に向けるが、複合構造の第2部分が前進すると、複合構造の遠位端の先導部分は長手方向に対してある角度で第2方向に曲がる。
更に別の実施形態では、本発明は、細長い複合構造を備えた操縦可能なワイヤガイドであり、複合構造は第1部分と第2部分を備えており、第1部分は第2部分と連通しており、複合構造は可撓性のある先端を含めた先細端部を有する先導部分と、直径が均一な細長い本体部分を形成している。
先導部分は実質的に軟らかい材料を備えており、本体部分は実質的に堅い材料を備えている。複合構造の断面はある形状を構成しており、形状構成は互いに連通する第1部材と第2部材を備えている。
更に別の実施形態では、ワイヤガイドは、第1ガイドワイヤ区画と、ワイヤループ区画と、第2ガイドワイヤ区画とを備えており、ワイヤ要素は折り返されてほぼ中央にワイヤループ区画を形成し、管状のシースは第1ガイドワイヤ区画と第2ガイドワイヤ区画を取り巻いている。
操縦可能なワイヤガイドは、複合構造上に放射線不透過性マーカーを有していてもよい。それとは別に、操縦可能なワイヤガイドは、特に、ワイヤガイドの各部材を互いに隣接して保持しなければならない場合には、複合構造の少なくとも一部分にカバーを外挿させてあってもよい。
本発明の上記及びこの他の特徴と利点は、添付図面と関連付けて以下の詳細な説明を参照すれば、よく理解頂けるであろう。
これより図面を見てゆくが、各図の対応する要素を示すのに参照番号を用いている。本発明について好適な実施形態に関連付けて述べているが、当業者には理解頂けるように、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、形状及び詳細に変更を加えることができる。従って、以下の詳細な説明は、例証するためのものであって限定を課すものではなく、本発明の範囲を定義するのは、等価物を含めて特許請求の範囲と理解されたい。「上面図」と「側面図」の表示は、互いの相対的な向きを表しているに過ぎず、装置は、任意の方向に曲げて、任意の面で作動させ、事実上任意の構造にアクセスさせることができる。
以下の段落は、一般的な序論であって、特許請求の範囲を限定するものではない。目下好適な実施形態は、更なる利点と共に、以下の詳細な説明を参照すればよく理解頂けるであろう。
図1は、本発明による操縦可能なワイヤガイド10を示している。操縦可能なワイヤガイド10を使えば、ユーザーは、ワイヤガイド10を体腔に通して、方向を定め、操縦することができる。ワイヤガイド10は、第1部材25(図1では隠れている)と第2部材26(図2と図8に示す第1部材25aと第2部材26a、又は、図9−20に断面を示す他の対の第1及び第2部材)を備えていてもよく、これらは相互に接合されて細長い複合構造12を形成している。第1部材25と第2部材26は、複合構造12の断面が実質的に円形となるように接合されている。この実質的に円形の断面直径は、必要に応じて変えることができる。複合構造12を操縦するために、第1部材25と第2部材26は互いに対して滑動し、第1部材25を前進又は伸張させると第2部材26が後退するようになっている。あるいは、第1部材25を後退させると、第2部材26が前進又は伸張して、ユーザーは、ワイヤガイド10の遠位端16が伸張する方向を制御することができる。第1部材25と第2部材26は、当該技術では既知の様々な方法によって一体に接合することができる。
第1部材25と第2部材26が接合されて形成される複合構造12は、任意の方向に、好ましくは複合構造12の長手方向軸線14の180度以内で、曲げることができる。第1部材25と第2部材26は、複合構造12を360度曲げることができるように、反対方向に滑動するように向けてもよい。
更に図1に示すように、複合構造12は、ワイヤガイド10の遠位端16に先導部分15と、ワイヤガイド10の近位端17を含む本体部分18と、を有している。先導部分15を先細にして先導部分15の直径を本体部分18の直径より小さくしてもよい。カテーテルシステムと共に用いる場合は、先導部分15はカテーテルの遠位端に対応するように、本体部分18はカテーテルの近位領域の本体に対応するように、挿入する。本体部分18は、直径が、徐々に大きくなるか、徐々に小さくなるか、又は均一であってもよい。本体部分18の直径は、医療装置を複合構造12に外挿して容易に輸送できるだけのものでなければならず、必要に応じて変化してもよい。
ワイヤガイド10は、多くの利点を有している。患者体腔内に配置されている状態で、ワイヤガイド10は遠位端16から操縦することができる。従って、患者体内の閉塞した目標部位へ医療装置を送達すること又は治療を行うことが可能である。ワイヤガイド10は可撓性があり、カテーテルシステムの補助の有無に関わらず用いることができる。ワイヤガイド10をカテーテルと共に用いる場合は、カテーテル又は代りの医療装置を、ワイヤガイド10を用いて患者の体腔を通し、操作して、輸送することができる。
図3に示すように、ワイヤガイド10の先導部分15は、第1構成20を有している。この実施形態では、第1部材25と第2部材26は並置されて複合構造12を形成している。限定するわけではないが、例示的実施形態として、複合構造12の断面は、図8に示すように構成することもできるし、図9−20に示す代替構成であってもよく、これについては以下で更に詳しく論じる。第1部材25と第2部材26の相互接合関係は、複合構造の少なくとも一部分に外挿されるカバーなど任意従来の手段で自己係止又は密閉されていてもよい。
複合構造12には、適していれば、当業者に周知の任意の材料を使用してもよい。選定される材料は、生体適合性があり、ここに述べている構造に形成することができさえすればよい。好適な材料の例は、ステンレス鋼、ニチノールもしくは他のニッケルーチタン合金などの形状記憶材料、MP35N(登録商標)および他のニッケルーコバルト合金、コバルトL−605(商標)および他のコバルトークロミウム合金、他の生体適合性金属、金属合金、およびポリマー材料などである。
ワイヤガイド10の内部表面は、中実ワイヤでもよいし、ヒトの身体内での緊急使用に同様に適した材料で作ってもよい。複合構造12は、同じ材料で一様に作ってもよいし、固有の異なる特性を有する複数の材料で作ってもよい。
複合構造12は、第1部材25と第2部材26の周りにシース94を形成する管状部材を備えているのが好ましい。複合構造12は、一連の層又は被覆されたコア構造として形成してもよい。例えば、複合構造12は、ある実施形態では中実コアを有する形状記憶材料を、又別の実施形態ではポリテトラフルオロエチレンのカバーを有する形状記憶材料のコアを備えていてもよい。ワイヤガイドの所望の動きの範囲次第で、必要に応じて適切な材料を選択し、構成することができる。
図3と図4にそれぞれ示すように、複合構造12の先導部分15は、第1構成20と第2構成22を有している。先導部分15は、ワイヤガイドを展開したときに、ワイヤガイドを前進させることができる代替構成を有しうると考えられる。先導部分15が動く又は曲がる角度は、使用する材料と、第1部材25及び第2部材26の構成に関係がある。図3に示すように、先導部分15は、例えば、複合構造12の長手方向軸線14に実質的に垂直になるように曲げることができる。先導部分15が第1構成20から第2構成22へ動く間、本体部分18は、長手方向軸線14と実質的に平行であるか同一線上にある。しかしながら、先導部分15は、患者の体腔を通して輸送するのを容易にするよう構成された可撓性のある先端19を含んでいてもよい。先導部分15の動きは、ワイヤガイド10の近位端17で指示される。先導部分15の長さは約5から10センチメートルである。先導部分15の先端19は、約17ミリメートルである。代わりに、先導部分15は、図28−31に示すように、可撓性のあるループ92を備えていてもよい。本発明と結びつけて用いられる、ループ先端を備えたワイヤガイドの例が、2003年11月21日出願の係属中の米国特許出願第10/719,764号「ループ先端ワイヤガイド」に開示されており、参考文献としてここに援用する。
図5−7に示すように、接合部41は、軟らかい本体部分40と堅い本体部分42を分けている。この実施形態では、複合構造12の部材25、26が複合構造12の遠位端16で操縦されてもよく、先端19が、長手方向軸線14に対して、ある方向に角度Cで動くか(図6参照)、反対方向に角度Dで(図7参照)動く。本体部分42は堅い材料で構成されており、先導部分40は軟らかい材料で構成されており、一体になって操縦可能なワイヤガイドの複合構造12を形成している。ある実施形態では、堅い本体部分42は、雌型区画と雄型区画を備えている。軟らかい本体部分40は、単一構造である。軟らかい本体部分40は、堅い本体部分の第1と第2の区画25、26を互いに滑動させることによって操縦されるが、堅い本体部分の全体位置は変化しない。
第1と第2の部材25、26は、(図1に示すように)単一シース94の中に封入してあってもよい。第1と第2の部材25、26は、どちらかの部材を第1又は第2の方向に動かすことができるように、ワイヤガイド10の遠位端16で接合してもよい。
従って、第1部材25が曲がり前向きに操縦されると、ワイヤガイド10が撓む。第1と第2の部材25、26の接合技法は、用いられる材料によって変わる。
遠位端16に可撓性のあるループ92を有する、図28−31に示す代替形態では、ワイヤガイドは細長くされ、曲がってループを形成する。ループ92の壁厚44は、横方向又は長手方向の何れかに可撓性を提供できるほど薄くなければならない。第1部材25と第2部材26は、互いに横方向に滑動してワイヤガイドを通る直径を一定に維持することができる。ループ92の壁厚44は、図31に示すように、壁の所望の部分93を研削することによって、一部分を(例えば、ループが潰れてカテーテル内に嵌まり易くするように)小さくすることができる。
代わりの材料を使用することもできる。超弾性合金を用いる1つの実施形態では、X線によって容易に見ることができるプラチナを備えたコイルばねを、ループ又は細長い本体又はその両方に用いてもよい。更に他の代替実施形態では、ループと第1及び第2部材の断面形状は、長方形、平面、三角形、台形、五角形、又は六角形の何れかであってもよい。これは包括的に全てを含んではいない。ワイヤガイド10は、例えば、ユーザーが必要とする十分な可撓性を提供するため、4面体(図17参照)でも、6面体(図18参照)でも、8面体(図19参照)でもよい。
第1及び第2部材の代替構成を、図8−20に示している。これらの図面には、様々な異なる断面構成が示されている。雌型と雄型部材を係合させることを特徴とする構成もある。図8−20は、本発明の実施形態であるが、限定を課すものではなく、本発明を更に理解する目的のみに用いている。
例えば、図8では、第1部材25aと第2部材26aは、合同の半分として形成されている。第1部材25aと第2部材26aを組み合わせた断面は、実質的に円形である。第1部材25aと第2部材26aは、寸法と形状が等しい割合になっている。第1部材25aと第2部材26aは、図8に示す様に中実のコアを有していてもよいし、第1部材か第2部材の一方又は両方が中空のコアを有していてもよい。
図9では、第1部材25と第2部材26の代替形状が、それぞれ第1部材25bと第2部材26bとして示されている。
図11、12、14、15、16では、第1部材25d、25e、25g、25h、25iと、第2部材26d、26e、26g、26h、26iは、それぞれ相互接合され、細長い複合構造を形成している。第1部材25と第2部材26を組み合わせた断面はそれぞれ実質的に円形である。第1部材25と第2部材26は、第1部材25と第2部材26を必要に応じて分離できるような、当該技術で既知の様々な方法を使って接合することができる。被覆(又はカバー)を第1部材25と第2部材26の外周に適用して、一体の複合構造を形成してもよい。
図10では、第1部材25cは、第2部材26cの周りに同心的に配置されている。第1部材25cと第2部材26cは、互いに連通しており、第2部材26cを第1部材25cに挿入することによって組み立てられる。
図11では、第1部材25dは、複合構造の長さに亘って伸張するチャネル35dを有している。第2部材26dは、第2部材26dの長さに亘って伸張する突起部分36dを有している。第2部材26dの突起部36dは、第1部材25dのチャネル35dに挿入され、細長い複合構造を形成している。代わりに、第1部材25dと第2部材26dの両方がチャネルと突起部の両方を並べて有してそれぞれの突起部が他方のチャネル内に配置されるようになっていてもよい。
図12では、第1/雌型部材25eは、「U字型」構成を有している。第2/雄型部材26eは、第1部材25eに挿入され、実質的な円形断面を形成している。
図13では、第1部材25fは、第1「ジグザグ」構成を有しており、第2部材26fは、相補型の「ジグザグ」構成を有している。第1部材25fと第2部材26fは、第1部材25fと第2部材26fが一体となって実質的に円形の断面を形成するよう相互接続されている。第1部材25fと第2部材26fを、手動で機械装置又はそれらの組み合わせを使って、分離させることができる複合構造を形成するように、第1部材25fと第2部材26fは、当該技術で既知の任意の方法を使って、一体に接合してもよい。
図14では、第1/雌型部材25gは凹部35gを有しており、第2/雄型部材26gは、突起部36gを有しており、突起部36gが実質的に第2凹部35g内に配置されるようになっている。
図15では、第1/雌型部材25hは、代替構成を有する凹部35hを有しており、第2部材26hは、突起部36hを有していて、第1部材25hと第2部材26hは、一体で実質的に円形断面の細長い管状の本体を形成するようになっている。
図16では、第1部材25iは、第1同心構成を有しており、第2部材26iは、第2同心構成を有しており、第1構成は、第2構成と連通している。この実施形態では、第1部材25iと第2部材26iは、実質的に細長い管状構造を形成している。
ある実施形態(図示せず)では、操縦可能なワイヤガイドは、管を挿入するのに用いられる。操縦可能なワイヤガイドを総胆管に挿入する場合、第1及び第2部材を組み合わせた直径として適しているのは、約0.4ミリメートルから1ミリメートルであり、約0.5から0.9ミリメートルであるのが好ましい。
図17では、断面形状構成は、4つの辺を有している。この実施形態では、ワイヤガイド10は、第1部材25jと第2部材26jを備えており、部材それぞれが、より小さい4辺形状構成を有している。
図18では、第1部材25kと第2部材26kの五角形の断面が、一体になって六角形を形成している。
図19では、第1部材25mと第2部材26mの六角形の断面は、一体になって八角形を形成している。図18と図19の構成では、第1及び第2部材の断面は、体内脈管内の圧縮力に耐えることができるような、より大きい直径と補強構造形状を備えた能力を提供している。
図20は、3部品部材31、32、33を備えた断面を示している。これらの3部品部材は、形状と寸法が等しくてもよいし、様々な構成であってもよく、何れの場合も、形成される総外周は、実質的に円形である。
図21では、大きなルーメン39の中に2つの平行なルーメン37、38が配置されている。この構成では、ワイヤガイドを通して配置されている複数のアクセスポイントに対応できるように、複数のルーメンが設けられている。
第1部材25と第2部材26の構造は、それらの形状次第で、様々な技法によって形成することができる。複雑な形状は、押出成形によって最良に形成される。平面は、例えば、レーザーを使って切断することができる。
第1部材25と第2部材26は、例えば、クリンプ、溶接、はんだ付け、又は糊付けなど様々な技法によって、遠位端で一体に接合することもできる。例えば、ナイロンなど熱を加えることによって一体に接合することができる材料もある。モールド成形ループを用いる場合は、ループを、第1及び第2部材上でオーバーモールド成形するか熱収縮させて両者を一体に接合する。
操縦可能なワイヤガイド10は、カテーテルと組み合わせて用いることができる。カテーテルは、貫通して伸張するルーメンを含んでいてもよく、そこに操縦可能なワイヤガイド10を挿入できるようになっている。挿入後、操縦可能なワイヤガイド10は、遠位端16からカテーテルの遠位端において制御され、カテーテルを患者体腔内で操縦することができる。本発明と組み合わせて用いることのできるカテーテルシステムの例は、2005年11月9日出願の係属中の米国特許出願第11/269,991号に開示されており、同出願は、2004年11月9日出願の米国仮特許出願第60/626,694号「操縦可能カテーテル」に関する優先権を請求しており、同出願を参考文献としてここに援用する。操縦可能なワイヤガイド10の直径は、カテーテル本体の内側ルーメンの直径より相当小さくてもよい。操縦可能なワイヤガイド10の直径は小さいが、医者によって処方される治療薬又は造影剤又は他の治療剤を注入するのに適している。操縦可能なワイヤガイド10は、カテーテルのルーメン内で容易に操縦できるだけの捩れ安定性を有している。
随意的に、操縦可能なワイヤガイド10は、図22に示す様に、被覆60を備えていてもよい。被覆60は、複合構造全体に又はその一部分だけに配置することができる。具体的には、図23は、複合構造12並びに先導部分15の部分的被覆を示している。被覆60は、第1及び第2部材25、26を保持するように適用してもよい。被覆60は、ループ92(図28−31参照)を含め、複合構造12の一部分又は全体に配置されていてもよい。
被覆60は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は他の適した材料でもよい。適した被覆の例には、フルオロポリマー、ポリウレタン、及び医療装置技術に用いられる他の適した被覆が含まれる。被覆60は、ポリテトラフルオロエチレン、ウレタン、及び/又は他のポリマー被覆などの適した被覆材料を、操縦可能なワイヤガイドの所望の部分に直接に浸漬、モールド成形、又はスプレー噴射することによって塗布してもよい。代わりに、被覆は、操縦可能なワイヤガイド10の所望の部分の周りに熱収縮可能材料を熱収縮させることによって塗布してもよい。
1つの好適な被覆は、薄いPTFE熱収縮可能材料を備えている。これらの材料の熱収縮可能な性質は、ナビゲーションを容易にする潤滑性の被覆を提供すると同時に、製造を容易にする。好適な実施形態では、被覆の厚さは、約2.5マイクロメーターから2.5ミリメーターである。ある実施形態では、被覆の厚さは、約2.5マイクロメーターから100マイクロメーターである。別の実施形態では、被覆の厚さは、約2.5マイクロメーターから50マイクロメーターである。これらの好適な厚さは、装置の全体厚さに大きな影響を及ぼさずに、適した被覆を提供する。
限定するわけではないが、ビスマス又は金を含む当該技術では既知の放射線不透過性材料を被覆60に加えてもよい。更に、当該技術では既知の放射線不透過性マーカーを、複合構造12上に配置することもできる。適した放射線不透過性材料とマーカーの例は、幾つか当該技術では知られており、本発明では任意好適な材料及び/又はマーカーを利用することができる。
被覆60の有無に関わらず、操縦可能なワイヤガイド10は、有機溶剤溶液内のポリビニルピロリジンをベースとするような親水性被覆又は混成ポリマー混合物で処理してもよい。これらの溶液によって、ワイヤガイドが体液と接触したときに特に潤滑性となり、このことはナビゲーションに役立つ。
操縦可能なワイヤガイド10を操作するためのハンドル90などの手段を遠位端に取り付けることもできる。ハンドル90は、オペレーターが、第1及び第2部材25、26の動作を制御できるようにし、同時に、操縦可能なワイヤガイド10を保持する構造を提供する。ハンドル90は、必要に応じて変えることができ、当該技術で既知の適した構成を使用してもよい。随意的に、ハンドル90は、中を貫通して伸張するルーメンを含んでおり、ワイヤは、各部材を通して配置され、近位端17で終端してもよい。
随意的に、図24−27に示すように、ハンドル90は取り外すことができ、近位端17に着脱可能に接続されている。ハンドル90は、第1部材25及び第2部材26の操作を容易にする。ハンドル90は更に、ユーザーが複合構造12を患者から引く選択肢を提供し、それによって他の医療装置を複合構造12に外挿して交換することができる。あるいは、ユーザーが複合構造12を患者から引いて、ワイヤガイド10を通して他のワイヤガイドに交換できるようにする選択肢も提供される。
ハンドル90は、把持部分84と、把持部分84と近位端17を分離可能に相互接続する解除可能コネクタ82と、を備えている。解除可能コネクタ82には幾つかの実施形態が考えられ、限定するわけではないが、締まり嵌め(図24と25を参照)、ネジ接続(図26参照)、及びスナップ嵌め接続(図27参照)が挙げられる。例えば、図24と図25は、近位端17との締まり嵌め接続を形成している解除可能コネクタ82の代表的な実施形態を示している。図24に示している実施形態では、解除可能コネクタ82は、長手方向穴96を備えており、近位端17は、この穴と締まり嵌めを形成する。代わりに、図25に示す実施形態では、解除可能コネクタ82は、第1及び第2部材25、26の近位部分が伸張する内側ルーメンを画定する突起80を備えている。突起80は、複合構造12の近位端17に締まり嵌めを形成している。
図26は、雌ねじ97を設けた内部長手方向穴96を有する解除可能コネクタ82を示しており、雌ねじ97は、複合構造12の近位端17の雄ねじ98と螺合する。
別の例では、図示しないが、解除可能コネクタが雄ねじを有する突起を備えており、近位端が雌ねじを有する拡張部分を備えている。こうして、取り外し可能なハンドルは、解除可能コネクタの突起をワイヤガイドの近位端の拡張部分にねじ込むことによって、近位端に解除可能に取り付けられる。
図27は、限定するわけではないが、近位端24とスナップ嵌め接続を形成する解除可能コネクタ82の代表的な実施形態を示している。この実施形態では、解除可能コネクタ82は、内部窪み100を有する長手方向穴96を備えており、近位端17はその中に受け入れられる。近位端17は、長手方向穴96の内部窪み100に嵌る隆起102を備えている。
図24−27に示す何れの構成でも、第1及び第2部材25と26は、それぞれ、制御ボタン104と106に接続してもよく、ボタンは、ハンドル90に対して前方又は後方に動かして、ボタンに取り付けられている部材を前進又は後退させることができる。
図28−31に示すように、操縦可能なワイヤガイド110は、先導部分115と本体部分118を備え、長手方向軸線114を有する細長い部材112を備えていてもよく、細長い部材112は、更に、第1ガイドワイヤ区画125、ワイヤループ区画92、及び第2ガイドワイヤ区画126を有するワイヤ要素125、92、126を備えており、ワイヤ要素は、折り返されて、ワイヤ要素のほぼ中央部にワイヤループ区画92を形成しており、管状シース94は、第1ガイドワイヤ区画125と第2ガイドワイヤ区画126を取り囲んで、細長い部材112の本体部分118を形成し、ワイヤ要素のワイヤループ区画92は、細長い部材112の先導部分115を構成し、第1ガイドワイヤ区画125と第2ガイドワイヤ区画126は、互いに対して及び管状シース94に対して動かすことができ、第1ガイドワイヤ区画125の、第2ガイドワイヤ区画126に対する相対的遠位方向運動は、先導部分115を、第1方向121に、長手方向軸線114に対してある角度で向かせ、第2ガイドワイヤ区画126の、第1ガイドワイヤ区画125に対する相対的遠位方向運動は、先導部分115を、第1方向121とは異なる第2方向122に向かせ、第1ガイドワイヤ区画125と第2ガイドワイヤ区画126の同時遠位方向運動は、先導部分115を第3方向123に動かし、第1ガイドワイヤ区画125と第2ガイドワイヤ区画126の同時近位方向運動は、先導部分115を、第3方向123とは反対の第4方向124に動かし、第1方向121は長手方向軸線114の第1の側部から遠ざかる方向であって、第2方向122は長手方向軸線114の第2の側部から遠ざかる方向であって、第1の側部は第2の側部の概ね反対である。随意的に、操縦可能なワイヤガイドは、図30に示すように、ワイヤループ区画92を閉じる閉鎖部材54をさらに備えている。それとは別に、ワイヤループ区画92の一部分は、図31に示すように、ワイヤループ区画92の壁44の一部93を研削して細くしてもよい。例えば、用いるワイヤの直径が0.030インチ即ち0.75mmであれば、ワイヤループ区画92の剛性(従ってループ寸法)を制御するために、ワイヤを0.010インチ即ち0.25mmの薄さに研削することもできる。あるいは、ワイヤが既に所望のループ寸法を形成できる所望の剛性を有していれば、必ずしも研削する必要はない。
ワイヤループ区画92は、例えば図30に示すように、ワイヤ要素のほぼ中間部分に形成されるのが好ましい。これらの実施形態では、ワイヤ要素は、そのほぼ中間部分で曲げられ、先導部分115のワイヤループ区画92を形成している。
ワイヤ要素からワイヤループ区画を形成する代わりに、ループを画定する別の部材を、2つの実質的に真っ直ぐなワイヤに取り付けて、本発明の操縦可能なワイヤガイド(図示せず)を形成することもできる。これは、ループと細長い部材を異なる材料で形成するのが望ましい場合に好都合である。例えば、ナイロン又はシリコンのループを形成して、例えば閉鎖部材で、ニチノール(商標)で形成された細長い部材に取り付けてもよい。
操縦可能なワイヤガイド10又は110は、閉鎖部材54付で形成してもしなくてもよい。閉鎖部材54は、ループ又はワイヤループ区画92の内側空間に開口部が存在しないように、ループ又はワイヤループ区画92を閉じることができる。接合剤、接着剤、及び別体の部材を含め、任意適当な閉鎖部材を使用してもよい。適した閉鎖部材の例には、2つの区画を一体に結び付ける縫合糸又は他の適切な材料、接着接合剤、及び他の接合剤(はんだ結合、溶接結合、又はモールド成形結合)、及びコネクタ(例えばリベット)が含まれる。閉鎖部材54は、例えばクリンプによって締め付けて、ループ又はワイヤループ区画92の全体寸法を固定することができる。図示していない別の実施形態では、閉鎖部材54は、モールド成形結合であってもよい。ループ又はワイヤループ区画92は、細長い部材の2つの区画を一体にモールド成形することによって形成してもよい。別の代替実施形態では、閉鎖部材54は、溶接結合である。複合部材12の2つの区画は、一体に溶接又ははんだ付けして、ループ又はワイヤループ区画92を形成してもよい。
より具体的には、ループは、2つの区画が互いに巻きついた複合構造から形成されていてもよい。更に別の代替実施形態(図示せず)では、閉鎖部材は、複合部材と一体になっている。この場合、操縦可能なワイヤガイドのループと複合構造は、当業者には既知のレーザー切断技法を使って形成される。閉鎖部材54は、任意適当な材料で形成してもよく、生体適合性があり、ループ又はワイヤループ区画92を閉じた位置に維持することができさえすればよい。閉鎖部材54は、ステンレス鋼、又はニチノール(商標)などの形状記憶材料で形成されているカニューレを備えているのが好ましい。更に、閉鎖部材54は、例えばクリンプ加工負荷を閉鎖部材54に加えることによって適した力を加えたときに、複合構造12の締め付け位置を維持できるのが好ましい。
代わりに、近位端24が、操縦可能なワイヤガイドをカテーテル又は他の同様の装置に入れ易くするためモールド成形されたループ92を含んでいてもよい。モールド成形ループ92の壁厚44は約0.014インチであってもよく、モールド成形ループ92の幅52は約0.075インチであってもよい。モールド成形ループ92の長さ50は、必要に応じて変えてもよいが、約0.150インチであるのが望ましい。モールド成形ループ92は、必要に応じて代替構成であってもよい。モールド成形ループの好適な材料は、放射線不透過性被覆付のプラスチックであるか、又は形状記憶材料である。これは、材料を網羅しているリストではない。更に、この構成には、複合構造12が含まれる。複合構造12は、単一ワイヤ又は複数ワイヤの構成である。潰れたときのモールド成形ループ92の直径は、複合構造12の直径にほぼ等しくなければならない。
ここに開示した本発明の実施形態の様々な要素の構造又は組成の、非開示の又は付随する他の詳細はいずれも、ここに開示したような働きをするのに必要な属性を有している限り、本発明の利点を実現するのに重要であるとは考えられない。以上の及びこの他の詳細は、本開示の観点から、当業者の基本的な選択能力の範囲に含まれると考えられる。本発明が好都合に実施されるように、実用的な操作構造を開示する目的で、本発明の例示的な実施形態について相当詳細に述べてきた。ここに述べている設計は、単に代表例に過ぎない。
従って、以上の詳細な説明は、例示的なもので限定を課すものではなく、本発明の精神と範囲を定義するのは、全ての等価物を含め特許請求の範囲であるものとする。
本発明の第1実施形態による操縦可能なワイヤガイドの側面図である。 図1の操縦可能なワイヤガイドの上面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材の1つの実施形態を示しており、その断面図を、図8に示している。 図1の操縦可能なワイヤガイドの第1構成の上面図であり、複合構造の先導部分は、第1方向に、細長い複合構造の長手方向軸線に対してある角度で向けられている。 図1の操縦可能なワイヤガイドの第2構成の上面図であり、複合構造の先導部分は、第1方向と反対の第2方向に、細長い複合構造の長手方向軸線に対してある角度で向けられている。 図1の操縦可能なワイヤガイドの上面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 図1の操縦可能なワイヤガイドの代替構成の上面図である。 図1の操縦可能なワイヤガイドの代替構成の上面図である。 操縦可能なワイヤガイドの1つの実施形態の、図2のA−A線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材、並びにそれらを取り囲んでいる単一型のシースを示している。 操縦可能なワイヤガイドの第2の実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第3実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第4実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第5実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第6実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第7実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第8実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第9実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第10実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第11実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第12実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1及び第2部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第13実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの第1、第2及び第3部材を示している。 操縦可能なワイヤガイドの第14実施形態の、図2のB−B線に沿う断面図であり、操縦可能なワイヤガイドの大きなルーメンの中に配置されている2つの平行なルーメンを示している。 被覆を備えた操縦可能なワイヤガイドの図である。 ワイヤガイドの一部分を覆う被覆を備えた操縦可能なワイヤガイドの図である。 本発明の1つの実施形態による、取り外し可能なハンドルの把持部分と管状部材の近位端を分離可能に接続する解除可能コネクタの上面図である。 本発明の代替実施形態による、取り外し可能なハンドルの把持部分と管状部材の近位端を分離可能に接続する解除可能コネクタの上面図である。 本発明の第2の代替実施形態による、取り外し可能なハンドルの把持部分と管状部材の近位端を分離可能に接続する解除可能コネクタの上面図である。 本発明の第3の代替実施形態による、取り外し可能なハンドルの把持部分と管状部材の近位端を分離可能に接続する解除可能コネクタの上面図である。 ループを備えている、本発明の代替実施形態の操縦可能なワイヤガイドの上面図である。 図28の実施形態の、図28の29−29線に沿う断面図である。 図28の操縦可能なワイヤガイドの上面図であり、第1と第2の部材が同時に遠位方向に動き、先導部分が第1方向に前進している状態を示している。 図28と図30に示しているようなループを備えている本発明の代替実施形態の操縦可能なワイヤガイドの上面図であり、ループの壁の研削した部分を更に示している。

Claims (5)

  1. 長手方向軸線を有する操縦可能なワイヤガイドにおいて、
    複合構造であって、
    当該複合構造の遠位端部に位置する先導部分において柔軟なループによって互いに結合される第1部材及び第2部材と、
    前記第1及び第2部材を取り囲む管状のシースと、
    前記管状のシースの近位端部に位置し、前記第1及び第2部材に接続されて該第1及び第2部材の動きを制御するハンドルと、
    を有する複合構造を備え、
    前記第1部材と前記第2部材は、互いに対して及び前記管状のシースに対して軸線方向で可動であり、前記第1及び第2部材を遠位方向に同時に動かすことにより前記先導部分を前進させ、前記第1及び第2部材を近位方向に同時に動かすことにより前記先導部分を後退させ、前記第1部材を前記第2部材に対して遠位方向に動かすことにより前記先導部分を第1の側方に向け、前記第1部材を前記第2部材に対して近位方向に動かすことにより前記先導部分を前記第1の側方とは反対の第2の側方に向けるようになっており、
    前記第1部材は、前記第2部材に対して同軸状にして該第2部材の周りを囲むようにされている、操縦可能なワイヤガイド。
  2. 前記第1及び第2部材は、円形状の断面とされている請求項1に記載のワイヤガイド。
  3. 前記ループはプラスチックからなる請求項1に記載のワイヤガイド。
  4. 前記ループは放射線不透過材料の被膜を有するプラスチックからなる請求項1に記載のワイヤガイド。
  5. 前記ループは形状記憶材料からなる請求項1に記載のワイヤガイド。
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