JP5005855B2 - Oil fence equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主としてタンカーが港湾内の係留設備に係留された状態で、陸上の油荷役設備とタンカーの油タンクとの間で油を荷役する際に、該タンカーの油給排口とこの油給排口に接続される係留設備とを取り囲むためのオイルフェンス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のオイルフェンス装置として、特開平8−3974号公報に記載の装置がある。この装置は、タンカーTの油送出口の両側に位置するように所定距離離間してタンカー係留位置の近傍の海底から海面上まで一対のガイド杭71を立設し、これらのガイド杭71に自身の浮力調整によりガイド杭71に沿って海底から海面まで浮き沈みする浮沈ブイ72をそれぞれ配設し、これら浮沈ブイ72に浮沈式オイルフェンス73の長さ方向の両端部を連結して油荷役装置の下方の海面を取り囲み、前記一対の浮沈ブイ72に短尺の着脱式オイルフェンス74を着脱自在に連結し、それらの着脱式オイルフェンス74の開放端部にはタンカTーの舷側(側面)に接続可能なマグネット接続部75を設けて、タンカーTの油送出口の下方の海面を一対の着脱式オイルフェンス74で囲むようにした構造からなる。図11に、この構造のオイルフェンス装置を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載のオイルフェンス装置には、次のような不都合な面がある。
【0004】
▲1▼ タンカーT内に貯留した油が送出されるに従ってタンカーTの吃水が下がり、これに伴って、図11(b)に示すように着脱式オイルフェンス74の開放端部75側が海面の上方に上昇し、海面とオイルフェンス74との間に隙間が生じ、そこから油が流出するおそれがある。
【0005】
▲2▼ タンカーTからの油荷役作業が終了し、タンカーTが出港したのちに、着脱式オイルフェンス74を取り外し、浮沈式オイルフェンス73内のエアを抜いてオイルフェンス73を海底に沈下させる必要があるので、後片付けの作業に時間がかかる。
【0006】
▲3▼ 浮沈式オイルフェンス73を沈下させる際に、浮沈72ブイ内のエアを抜いたときに両者の自重でそれぞれが急下降するので、海底に衝突して破損するおそれがあり、取り扱いに注意を要する。
【0007】
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、特にタンカーからの油荷役作業時にタンカーの吃水の変化があってもオイルフェンスを海面上に保持でき、仮に海面上に油が漏れ出ても油の周囲への拡散を確実に防止でき、また作業の準備および片付けなどが容易な、オイルフェンス装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明に係るオイルフェンス装置は、港湾内に係留されたタンカーの油タンクと陸上の油貯留設備との間で油を荷役する際に、該タンカーの油給排口とこの油給排口に接続されるタンカー係留設備とを取り囲むためのオイルフェンス装置において、前記タンカーの舷側に沿って油給排口を挟んで所定距離を離間し、海底より海面上に突出して立設された一対のガイド支柱と、該ガイド支柱間に配置され前記係留設備を挟んで前記タンカーと反対側の海面下方を取り囲み且つ上下動可能であるメイン浮沈式オイルフェンスと、前記各ガイド支柱から前記タンカーの舷側に向けて延設され且つ上下動可能である一対の端部浮沈式オイルフェンスと、前記各端部浮沈式オイルフェンスの先端にコネクターを介して装着され弾力性および可撓性を有する筒状の船体シール装置とを備え、前記船体シール装置は、前記コネクターとの重量バランスを図る円柱状スポンジ体又は円柱状空洞部を、平面視において中心にして挟むように、前記端部浮沈式オイルフェンスの深さに対応する幅をもつ帯状弾性板材により中空状に取り囲む一対の船体シール部を相互に接合し、略U字形に形成した構造からなることを特徴とする。
【0009】
上記した構成を有する本発明のオイルフェンス装置によれば、端部浮沈式オイルフェンスの先端の船体シール装置をタンカーの舷側に密着させることにより、船体とオイルフェンス先端間のシール性が保たれ、油の漏洩が防止される。しかも船体の舷側と船体シール装置との間は接触状態に保持され固定されていないから、タンカー内の油量が減少して吃水が下がっても(船体が浮上しても)、船体シール装置に対して船体が摺れ上がる。いいかえれば、船体が浮上あるいは沈下(吃水が変化)しても、船体シール装置を含む端部浮沈式オイルフェンスの状態は変化せず海面上で一直線状に保たれ、且つ船体シール装置が船体の舷側に接触した状態に保たれることにより、船体とオイルフェンスによって取り囲まれた領域から油が漏洩することがない。また、船体シール装置は、前記コネクターとの重量バランスを図る円柱状スポンジ体又は円柱状空洞部を、平面視において中心にして挟むように、前記端部浮沈式オイルフェンスの深さに対応する幅をもつ帯状弾性板材により中空状に取り囲む一対の船体シール部を相互に接合し、略U字形に形成した構造からなるから、オイルフェンス本体と船体シール装置とを接続するためのコネクターが金属製で比重が大きい場合にも、図9(a)・(b)に示すようにオイルフェンスが全長にわたり重量バランスが図られるので、端部浮沈式オイルフェンスが海面下に沈下するときに、全長にわたりほぼ均等に沈下する。したがって、端部浮沈式オイルフェンスを浮上させるだけで、オイルフェンスとして使用できる。
【0010】
なお、船体シール装置が前述した構造ではなく、しかもコネクターが金属製等で比重が重い場合には、図10に示すようにオイルフェンスのエアチューブ内のエアを抜いたときに、オイルフェンス本体の先端部側が他の部位に比べて沈下し易くなって、下方へ折れ曲がるため、オイルフェンスは長さ方向にわたって均等には沈下しない。そして、このような状態でオイルフェンスが沈下した場合には、エアチューブ内にエアを供給してオイルフェンスを浮上させようとした場合に、オイルフェンスの先端側が折れ曲がったままで真っすぐには復元しないなどのトラブルが生じるおそれがある。
【0012】
また、船体シール装置は一対の船体シール部が中心の円柱状スポンジ体又は円柱状空洞部と一体となって空気バネ的な作用をし、船体の舷側に対し密着するので、優れたシール性が発揮される。また、船体シール装置が略U字形に形成されているので、タンカーのサイズ(トン数)や船体形状や接触位置等により船体の舷側に対し接触するオイルフェンスの先端(船体シール装置)の角度が変化しても、船体シール装置の接触面積が十分に確保されるので、シール性が高く保たれる。
【0013】
請求項2に記載のように、前記各端部浮沈式オイルフェンスの基端と前記メイン浮沈式オイルフェンスの両端とを、前記ガイド支柱に対し浮沈自在に遊嵌されたリング状浮沈ブイにそれぞれコネクターを介して連結するとともに、前記リング状浮沈ブイに対する端部浮沈式オイルフェンスの基端とメイン浮沈式オイルフェンスの端とを外海(オイルフェンスで囲まれた領域外)側交差角αが内海(オイルフェンスで囲まれた領域内)側交差角βに比べて狭くなるように連結し、前記メイン浮沈式オイルフェンスの端部付近を前記端部浮沈式オイルフェンスの先端部が船体の舷側に密着する方向に付勢することが好ましい。
【0014】
請求項2に記載のオイルフェンス装置によれば、タンカー舷側の油送出口を挟むように配置された両側の端部浮沈式オイルフェンスの先端部(船体シール装置)側が、図9(c)に示すようにタンカーの舷側に対し押し付けられる方向に各端部浮沈式オイルフェンス6にそれぞれモーメントMが作用し、先端の船体シール装置10が舷側に確実に密着するから、たとえば波風等によって船体Tが揺動しても先端の船体シール装置10が舷側から離間することがないので、オイルフェンス領域内から油が漏洩しにくい。
【0015】
請求項3に記載のように、前記各端部浮沈式オイルフェンスの一端と前記メイン浮沈式オイルフェンスの一端との少なくとも一方を、前記ガイド支柱に対し浮沈自在に遊嵌されたリング状浮沈ブイにそれぞれ一定の厚みを有するゴム板などの弾性体からなるフレキシブルアダプターを備えたフレキシブルコネクターを介して連結することが好ましい。
【0016】
請求項3に記載のオイルフェンス装置によれば、波風等を受けても図12のようにフレキシブルアダプターが大きく湾曲し(図12の2点鎖線部分を参照)、コネクターにおけるオイルフェンスのエアチューブに至る空気通路が遮断されことが防止されるので、オイルフェンスのエアチューブに対する給排気が阻害されることがない。また、強風や大きな荒波などを受けた際にフレキシブルアダプターの弾性板が湾曲しオイルフェンス本体が破損するのを防止するヒューズ的な作用もある。
【0017】
請求項4に記載のように、各端部浮沈式オイルフェンスの先端に装着された前記船体シール装置を、前記タンカーの船壁に密着させる箇所を挟んで所定の距離をあけて位置するケーソンやドルフィンやアンカーなどの支持部に一端を結束した2本のロープによりそれぞれ結束して前記船体シール装置の移動範囲を規制することができる。
【0018】
請求項4に記載のオイルフェンス装置によれば、オイルフェンス先端の船体シール装置をタンカーの船壁に密着させた使用状態だけでなく、オイルフェンスを海面下に沈下させた状態においても船体シール装置が所定の位置から遠くに流されることが2本のロープによって規制されるから、強風や荒波などを受けても船体シール装置が流されたりせず、また強風や荒波などを受けた後にも沈下させた船体シール装置を簡単に引き上げて使用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るオイルフェンス装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は係留設備にタンカーが係留され油荷役作業を行っている状態における本発明のオイルフェンス装置の実施例を概略的に示す平面図、図2は端部浮沈式オイルフェンスを示す平面図、図3は図2の端部浮沈式オイルフェンスの側面図、図4はメイン浮沈式オイルフェンスを示す平面図、図5は図4のメイン浮沈式オイルフェンスの側面図である。図6(a)は浮沈ブイを示す側面図、図6(b)は浮沈ブイとメイン浮沈式オイルフェンスとの接続箇所を示す側面図、図6(c)は浮沈ブイと端部浮沈式オイルフェンスとの接続箇所を示す側面図である。図7は浮沈ブイとメイン浮沈式オイルフェンスおよび端部浮沈式オイルフェンスとの接続箇所を示す平面図で、図7(a)は平面図、図7(b)は底面図である。図8は係留設備の給排気管の配置を示す平面図である。
【0021】
図1に示すように、タンカーTは係留設備51に係留され、油荷役作業が行われる。係留設備51は大型のケーソン52を中心に小型のケーソン53〜55が間隔をあけ、且つ一側壁の位置を揃えて一連に並べられ、各ケーソン52〜55間が桟橋56〜58で接続されている。また、大型のケーソン52と陸地(不図示)とが主桟橋59で接続されているが、この主桟橋59には空気供給管60が主桟橋59に沿って配管されている。なお、図示は省略するが、陸上に設置された油タンクなどの油貯留設備から油給排用配管が主桟橋59およびケーソン52に沿ってタンカーTの油送出口(不図示)に導かれる。また、係留設備51の両側のケーソン53・55からそれぞれ側方に距離をあけて別のケーソン61・62が設けられ、ケーソン53と61間およびケーソン55と62間が長尺の桟橋63・64によって接続されている。
【0022】
係留設備51の両側のケーソン53・55の外側には、一対のガイド支柱1・2が海底から海面上に上端部が突出するように立設されている。各ガイド支柱1・2には、リング状浮沈ブイ3が遊嵌され、浮沈自在に配装されている。浮沈ブイ3は、図7のように円周方向で二分割したドーナツ形鋼管製フロート3aを突き合わせて、結合した構造からなり、フロート3aの上下両面に円周方向に間隔をあけて配置された複数のガイドローラ3bが、ガイド支柱1・2に当接するように半径方向中心部に一部を突出させて軸着されている。またフロート3aの下面には緩衝具3cが下向きに突設され、さらにフロート3aの上下両面にバランスウエイト3wが取着されている。これらのバランスウエイト3wにより、浮沈ブイ3はわずかに浮力が生じる程度に比重が調整される。
【0023】
一対の浮沈ブイ3間には、メイン浮沈式オイルフェンス5の両端がコネクター7を介して接続されている。メイン浮沈式オイルフェンス5は、図1のように係留設備51のタンカーTと反対側の海面下を取り囲むように多数のアンカー13付きロープ14で張設されている。一方、タンカーTの舷側には、その中央部付近に設けられている油送出口(不図示)を両側から囲むように、一対の浮沈ブイ3から端部浮沈式オイルフェンス6が延設されている。
【0024】
オイルフェンス5およびオイルフェンス6は、図6に示すようにそれぞれ所定深さの帯状体5a・6aを備え、帯状体5a・6aの深さ方向の中間位置においてエアチューブ(空洞部)5b・6bが長さ方向に沿って一体に形成されている。帯状体5a・6aは、たとえばゴム材を含浸させた布材からなり、帯状体5a・6aの下部に長さ方向に沿って多数のウエイト5w・6wが間隔をあけて取着されている。
【0025】
端部浮沈式オイルフェンス6は、基端が浮沈ブイ3にフレキシブルコネクター8を介して接続されているが、浮沈ブイ3に対しオイルフェンス5端部とオイルフェンス6基端とは、図7のように両者の取付角度における外海(オイルフェンスで囲まれた領域外)側角度αが内海(オイルフェンスで囲まれた領域内)側角度βに比べて狭くなるように接続されている。本例では、外海側角度αが中心線に対しそれぞれ20°ずつ狭くて140°になる。一方、オイルフェンス6の先端には、コネクター9を介して船体シール装置10が接続されている。またオイルフェンス5・6のエアチューブ5b・6bの両端又は一端は、図6のように対応するコネクター7・8の給排気路7a・8aに接続されるが、各給排気路7a・8aの下部には給排気エアホースの取付口7c・8cが設けられており、各取付口7c・8cには給排気管(エアホース:図8)66の一端が取着される。
【0026】
船体シール装置10は、平面視において円柱状の補助浮力体兼用緩衝材11を中心部に配置し、オイルフェンス6の深さに対応する幅をもつゴム板材12aにより中空状に取り囲む一対の船体シール部12を相互に接合し、略U字形に形成した構造からなる。なお、補助浮力体兼用緩衝材11は、本例では円柱状スポンジ体からなるが、たとえば円柱状空洞部であってもよい。補助浮力体兼用緩衝材11は、コネクター9が通常、金属部分が大部分を占めるために重いことから、コネクター9との重量バランスを図るために設けている。つまり、オイルフェンス6のエアチューブ6b内のエアを抜くと、コネクター9の重量によって図10(a)〜(c)に示すようにオイルフェンス6の先端側が垂れ下がって、折れ曲がる傾向がある。そこで、船体シール装置10の中心部に補助浮力体兼用緩衝材11を設けてコネクター9との重量バランスを図ることにより、図9(a)・(b)に示すようにオイルフェンス6が一直線状に延びた状態で、全体的にほぼ均等に沈下する。
【0027】
さらに、図7に示すように、浮沈ブイ3に対するオイルフェンス5とオイルフェンス6との取付角度がα(140°)で、オイルフェンス5の端部側をオイルフェンス6の先端の船体シール装置10がタンカーTの舷側に密着する方向に、つまり図7(a)では矢印Aの方向にモーメントが作用するように、オイルフェンス5の端部側が矢印Bの方向に、たとえばアンカー13付きロープ14により引っ張って付勢される。
【0028】
図1・図8に示すように、空気供給管60はケーソン52上に配備されたオイルフェンス操作装置65に接続されている。オイルフェンス操作装置65からは一対の給排気管66がケーソン53側のガイド支柱1とケーソン55側のガイド支柱2とに、それぞれ配管され、オイルフェンス6用コネクター8の取付口8cとオイルフェンス5用コネクター7の取付口7cとに給排気管66の一端が取り付けられている。
【0029】
以上のようにして本実施例に係るオイルフェンス装置が構成されるが、本実施例のオイルフェンス装置の使用態様について以下に説明する。
【0030】
図1において、タンカーTが港湾内の係留設備51に係留されるときに、オイルフェンス5・6・6はガイド支柱1・2に沿って浮沈ブイ3・3とともに海底に沈下している。タンカーTが係留された状態で、オイルフェンス操作装置65(図8)を操作して、オイルフェンス5のエアチューブ5bおよびオイルフェンス6のエアチューブ6bに空気を導入する。これにより、オイルフェンス5・6・6は浮沈ブイ3とともにガイド支柱1・2に沿って海面上に浮上する。
【0031】
オイルフェンス5はあらかじめ多数のアンカー13付きロープ14に接続されているから、海面上に浮上したときに定位置に配置されるとともに、漂流が防止される。一方、海面に浮上したオイルフェンス6・6は、図1に示すようにタンカーTの大きさや船体の形状によって先端の船体シール装置10の位置を調整する必要があるので、たとえば作業者が作業船等を用いて船体シール装置10をロープ(不図示)や竿(不図示)などによりタンカーTの舷側の適所に密着するように移動する。両側の船体シール装置10が油送出口(不図示)を挟むようにタンカーTの舷側に接触すれば、あとは上記したとおりオイルフェンス6がモーメントを受けて船体シール装置10がタンカーTの舷側に密着する。したがって、この状態で、係留設備51のタンカーTと反対側の海面がオイルフェンス5により取り囲まれ、またタンカーTの油送出口の下方の海面が一対のオイルフェンス6・6により取り囲まれる。そこで、油の荷役作業を開始すれば、仮に油送出口等から油が漏れ出しても周囲に油が拡散するのが、オイルフェンス5・6・6によって防止される。
【0032】
こうして油荷役作業が終了すれば、あるいは同作業が終了してタンカーTが出港すれば、オイルフェンス操作装置65(図8)を操作して、オイルフェンス5のエアチューブ5bおよびオイルフェンス6のエアチューブ6b内の空気を排出する。これにより、オイルフェンス5・6・6は浮沈ブイ3とともにガイド支柱1・2に沿って海面下に沈下する。長尺のオイルフェンス5は多数のアンカー13付きロープ14に接続され漂流が防止されており、また両側のオイルフェンス6・6は短かく、且つ上記したようにほぼ一直線状に延びた状態のまま沈下するので、上記公報に記載の従来のオイルフェンス装置のようにオイルフェンスを着脱するなどの手間のかかる作業が一切なく、簡単にオイルフェンスの片付け作業が終了する。
【0033】
なお、船体シール装置10は上記実施例の構造に限るものではなく、図示は省略するが、例えばゴム板材12aにより上下両端を閉塞した円柱状の中空体に形成したり、あるいは円柱状のスポンジ体の外周面にゴム板材12aを一体に貼着したりすることにより、全体を補助浮力体兼用緩衝材11により構成することもでき、これらの場合にも上記の実施例の船体シール装置10と同様の作用効果を奏する。
【0034】
図12および図13はオイルフェンス装置の他の実施例を示すもので、本例の場合、浮沈ブイ3とメイン浮沈式オイルフェンス5および端部浮沈式オイルフェンス6との間にそれぞれフレキシブルコネクター8を介して接続しているところが、上記実施例と相違する。フレキシブルコネクター8は、金属製のコネクター本体17に弾性体としての一定の厚みを有するゴム板からなるフレキシブルアダプター18の一端が金属製の連結具19により連結されており、このフレキシブルアダプター18の他端が浮沈ブイ3の一端に連接された金属製の連結具19により連結されている。このため、波風等を受けて図14のように金属製コネクター7とオイルフェンス6との間が屈曲したときには空気通路が遮断されるので、オイルフェンス6のエアチューブ6bに対する給排気が不可能になったりオイルフェンス6が破損したりすることがあるが、そのようなおそれがない。
【0035】
図15および図16は端部浮沈式オイルフェンス6の先端に設けた船体シール装置10/10’の移動範囲を所定範囲内に規制するための手段を示すもので、タンカーTの船壁に船体シール装置10が密着する範囲内において、図15のようにドルフィン20とアンカー13とから、およびドルフィン22とアンカー13とから、それぞれ所定長さのロープ15・16をそれぞれ延ばし、2本のロープ15・16の端部にて船体シール装置10/10’を引っ張っている。また、船体シール装置10/10’の移動範囲を、海面上においてだけでなく海面下(海中)においても規制できるように、たとえば図16に示すように一方のロープ15の一端はドルフィン20の支柱21(海面下)に、他方のロープ16の一端はドルフィン22(海面上)にそれぞれ結び付け、各ロープ15・16の他端を船体シール装置10に結び付けている。このため、オイルフェンス6を沈下させた状態から引き上げるときには、ドルフィン22側のロープ16を使用して簡単に行うことができる。なお、船体シール装置10(10’)には中心部に補助浮力体兼用緩衝材11を設けてコネクター9との重量バランスを図っているので、オイルフェンス6が一直線状に延びた状態で、全体的にほぼ均等に沈下する。しかも、オイルフェンス6が沈下した状態で、図15の斜線領域内で図16の斜線領域内に移動範囲が規制されるために、遠くに流されることがない。なお、本例のオイルフェンス装置は上記以外の構成部分については図1のオイルフェンス装置と共通するので、共通する部材には同一の符号を付して図示し説明は省略する。図16中の符号23はドルフィン22の支柱を示す。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明のオイルフェンス装置には、次のような優れた効果がある。
【0037】
請求項1の発明では、端部浮沈式オイルフェンスの先端の弾力性および可撓性を有する船体シール装置をタンカーの舷側に接触させることにより、船体とオイルフェンス先端間のシール性が保たれ、油の漏洩が防止される。しかもタンカー内の油量が変化して船体の吃水が変化しても、船体シール装置を含む端部浮沈式オイルフェンスの状態は変化せず海面上で一直線状に保たれ、船体とオイルフェンスによって取り囲まれた領域から油が漏洩することがない。
【0038】
また、船体シール装置は、コネクターとの重量バランスを図る円柱状スポンジ体又は円柱状空洞部を、平面視において中心にして挟むように、前記端部浮沈式オイルフェンスの深さに対応する幅をもつ帯状弾性板材により中空状に取り囲む一対の船体シール部を相互に接合し、略U字形に形成した構造からなるから、オイルフェンス本体と船体シール装置とを接続するためのコネクターが金属製で比重が大きい場合にも、オイルフェンスが全長にわたり重量バランスが図られ、端部浮沈式オイルフェンスが全長にわたりほぼ均等に沈下するので、オイルフェンス使用後の作業だけでなく、使用開始時の作業も容易である。
【0039】
また、船体シール装置は空気バネ的な作用をし、船体の舷側に対し密着するので、優れたシール性が発揮され、また、船体シール装置が略U字形に形成されているので、タンカーのトン数や船体形状等により船体の舷側に対するオイルフェンスの先端の船体シール装置の接触角度が変化しても、船体シール装置の接触面積が十分に確保されるので、シール性が高く保たれる。
【0040】
請求項2の発明では、タンカー舷側の油送出口の両側に配置される端部浮沈式オイルフェンスの先端の船体シール装置が、タンカーの舷側に対し押し付けられる方向にモーメントが作用し、先端の船体シール装置が舷側に確実に密着するから、波風等によって船体が揺動しても先端の船体シール装置が舷側から離間することがなく、油の漏洩が確実に防止される。
【0041】
請求項3の発明では、強い波風等を受けてもフレキシブルアダプターが大きく湾曲し、コネクターにおけるオイルフェンスのエアチューブに至る空気通路が遮断されてエアチューブに対する給排気を阻害したりオイルフェンスの本体が破損したりすることが防止される。
【0042】
請求項4の発明では、オイルフェンス先端の船体シール装置をタンカーの船壁に密着させた使用状態だけでなく、オイルフェンスを海面下に沈下させた状態においても船体シール装置が所定の領域内に留まり遠くに流されることが2本のロープによって規制されるから、強風や荒波などを受けても船体シール装置が流されたりせず、また強風や荒波などを受けた後にも沈下させた船体シール装置を簡単に引き上げて使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】係留設備にタンカーが係留され油荷役作業を行っている状態における本発明のオイルフェンス装置の実施例を概略的に示す平面図である。
【図2】図1の端部浮沈式オイルフェンスを示す平面図である。
【図3】図2の端部浮沈式オイルフェンスの側面図である。
【図4】図1のメイン浮沈式オイルフェンスを示す平面図である。
【図5】図4のメイン浮沈式オイルフェンスの側面図である。
【図6】図6(a)は浮沈ブイを示す側面図、図6(b)は浮沈ブイとメイン浮沈式オイルフェンスとの接続箇所を示す側面図、図6(c)は浮沈ブイと端部浮沈式オイルフェンスとの接続箇所を示す側面図である。
【図7】本発明の実施例に係るオイルフェンス装置における浮沈ブイとメイン浮沈式オイルフェンスおよび端部浮沈式オイルフェンスとの接続箇所を示す平面図で、図7(a)は平面図、図7(b)は底面図である。
【図8】本発明の実施例に係るオイルフェンス装置における係留設備の給排気管の配置を示す平面図である。
【図9】図9(a)・(b)は本発明の実施例に係るオイルフェンス装置のオイルフェンス6が一直線状に延びた状態で全体的にほぼ均等に沈下する状態を示す側面図、図9(c)は本発明の実施例に係るオイルフェンス装置の先端の船体シール装置が船体の舷側に押し付けられる方向にモーメントが作用する状態を示す平面図である。
【図10】図10(a)〜(c)は浮力体兼用緩衝材が船体シール装置に備えられておらず、しかもコネクターが金属製等で比重が重い場合に、オイルフェンス6のエアチューブ内のエアを抜いたときに、オイルフェンス6の先端部側が他の部位に比べて沈下し易くなって下方へ折れ曲がる状態を順に示す側面図である。
【図11】従来のマグネット式接続部を備えたオイルフェンス装置を示すもので、図11(a)はタンカー内の油の荷役作業開始時の状態を示す側面図、図11(b)は油の荷役作業の途中の状態を示す側面図、図11(c)は油の荷役作業終了後にオイルフェンス装置を沈下させた状態を示す側面図である。
【図12】本発明の他の実施例に係るオイルフェンス装置を示す主要部分の平面図である。
【図13】図12のオイルフェンス装置を展開して示す側面図である。
【図14】波風等を受けて金属製コネクターとオイルフェンスとの間が屈曲して空気通路が遮断された状態を示す平面図である。
【図15】係留設備にタンカーが係留され油荷役作業を行っている状態における船体シール装置の移動範囲を所定範囲内に規制するための手段を施した本発明の他の実施例に係るオイルフェンス装置を概略的に示す平面図である。
【図16】船体シール装置の移動範囲を所定範囲内に規制するための手段を施した本発明の他の実施例に係るオイルフェンス装置を示す、海面下における側面図である。
【符号の説明】
1・2 ガイド支柱
3 浮沈ブイ
5 メイン浮沈式オイルフェンス
6 端部浮沈式オイルフェンス
7・9 コネクター
8 フレキシブルコネクター
10 船体シール装置
11 補助浮力体兼用緩衝材
12 船体シール部
17 金属製コネクター本体
18 フレキシブルアダプター
19 金属製連結具
20・22 ドルフィン
21・23 支柱[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention mainly relates to an oil supply / discharge port of a tanker and the oil tank when the oil is loaded between an onshore oil handling facility and an oil tank of a tanker while the tanker is moored at a mooring facility in a harbor. The present invention relates to an oil fence device for surrounding a mooring facility connected to a supply / discharge port.
[0002]
[Prior art]
As this type of oil fence apparatus, there is an apparatus described in JP-A-8-3974. This device erected a pair of
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the oil fence device described in the above publication has the following disadvantages.
[0004]
(1) As the oil stored in the tanker T is sent out, the flooding of the tanker T falls, and as a result, the
[0005]
(2) After the oil cargo handling work from the tanker T is completed and the tanker T leaves the port, it is necessary to remove the
[0006]
(3) When sinking the
[0007]
The present invention has been made in view of the above-mentioned points. In particular, the oil fence can be held on the sea surface even if there is a change in the flooding of the tanker during the oil handling operation from the tanker, and even if oil leaks on the sea surface, It is an object of the present invention to provide an oil fence apparatus that can surely prevent the spread of the oil to the surroundings and that can be easily prepared and cleaned up.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the oil fence apparatus according to the present invention is configured to supply and discharge oil from a tanker when the oil is loaded between an oil tank of a tanker moored in a harbor and an oil storage facility on land. In the oil fence device for enclosing the mouth and the tanker mooring equipment connected to the oil supply / discharge port, the oil supply / discharge port is spaced along the shore side of the tanker, and the oil fence is connected to the tanker mooring equipment. A pair of guide struts standing upright, a main floating oil fence that is disposed between the guide struts and surrounds the sea surface on the opposite side of the tanker and is movable up and down, and each guide A pair of end-floating oil fences that extend from the support to the tanker side and can move up and down, and are attached to the tips of the end-floating oil fences via connectors. And a cylindrical hull sealing device having elasticity and flexibility, The hull sealing device has a width corresponding to the depth of the end floating oil fence so as to sandwich a cylindrical sponge body or a cylindrical cavity portion for weight balance with the connector in the plan view. A pair of hull seals enclosed in a hollow shape by a belt-like elastic plate member having a substantially U-shape. It is characterized by that.
[0009]
According to the oil fence device of the present invention having the above-described configuration, the sealing performance between the hull and the tip of the oil fence is maintained by closely contacting the hull sealing device at the tip of the end-floating type oil fence to the anchor side of the tanker. Oil leakage is prevented. Moreover, since the hull side of the hull and the hull seal device are kept in contact and are not fixed, even if the amount of oil in the tanker decreases and drowning falls (even if the hull rises), the hull seal device On the other hand, the hull slides up. In other words, even if the hull rises or sinks (the drowning changes), the state of the end-floating oil fence including the hull seal device does not change, and is kept in a straight line on the sea surface. The oil is not leaked from the area surrounded by the hull and the oil fence by being kept in contact with the heel side. Hull seal device Is a strip-shaped elastic plate material having a width corresponding to the depth of the end-floating oil fence so as to sandwich a cylindrical sponge body or a cylindrical cavity portion for achieving a weight balance with the connector in a plan view. A pair of hull seals that are enclosed in a hollow shape are joined to each other to form a substantially U-shape. 9 (a) and 9 (b), when the connector for connecting the oil fence body and the hull seal device is made of metal and has a large specific gravity. In Since the il fence is balanced in weight over the entire length, when the end floating oil fence sinks below the sea surface, it sinks almost evenly over the entire length. Therefore, it is possible to use it as an oil fence simply by levitating the end floating type fence.
[0010]
In addition, The hull sealing device is not the structure described above, In addition, when the connector is made of metal or the like and the specific gravity is heavy, when the air in the air tube of the oil fence is removed as shown in FIG. 10, the tip end side of the oil fence body tends to sink compared to other parts. Therefore, the oil fence does not sink evenly in the length direction because it bends downward. And when the oil fence sinks in such a state, when trying to float the oil fence by supplying air into the air tube, the tip side of the oil fence is bent and does not restore straight May cause trouble.
[0012]
Also, The hull seal device has a pair of hull seals integrated with the central cylindrical sponge body or columnar cavity and acts as an air spring, and is in close contact with the hull side of the hull, providing excellent sealing performance. The Moreover, since the hull sealing device is formed in a substantially U shape, the angle of the tip of the oil fence (hull sealing device) that contacts the hull side of the hull depending on the size (tonnage) of the tanker, hull shape, contact position, etc. Even if it changes, the contact area of the hull sealing device is sufficiently secured, so that the sealing performance is kept high.
[0013]
[0014]
[0015]
[0016]
[0017]
[0018]
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of an oil fence apparatus according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0020]
FIG. 1 is a plan view schematically showing an embodiment of an oil fence device of the present invention in a state where a tanker is moored in a mooring facility and performing oil handling work, and FIG. 2 is a plan view showing an end floating / floating type oil fence, FIG. 3 is a side view of the end-floating boom of FIG. 2, FIG. 4 is a plan view showing the main float-floating boom, and FIG. 5 is a side view of the main float-floating boom. 6 (a) is a side view showing the ups and downs buoy, FIG. 6 (b) is a side view showing the connection between the ups and downs buoy and the main ups and downs type oil fence, and FIG. 6 (c) is the ups and downs buoy and the end ups and downs oil. It is a side view which shows the connection location with a fence. FIG. 7 is a plan view showing a connection location between the floating buoy, the main floating boom and the end floating boom, FIG. 7 (a) is a plan view, and FIG. 7 (b) is a bottom view. FIG. 8 is a plan view showing the arrangement of the supply and exhaust pipes of the mooring facility.
[0021]
As shown in FIG. 1, the tanker T is moored in a mooring facility 51, and oil handling work is performed. In the mooring facility 51, small caissons 53 to 55 are arranged around a large caisson 52 with a space between them and the positions of one side wall are aligned, and each caisson 52 to 55 is connected by a
[0022]
On the outside of the caissons 53 and 55 on both sides of the mooring facility 51, a pair of
[0023]
Between the pair of floating
[0024]
As shown in FIG. 6, the
[0025]
The end floating / floating
[0026]
The
[0027]
Further, as shown in FIG. 7, the mounting angle of the
[0028]
As shown in FIGS. 1 and 8, the
[0029]
The oil fence apparatus according to the present embodiment is configured as described above. The usage mode of the oil fence apparatus of the present embodiment will be described below.
[0030]
In FIG. 1, when the tanker T is moored at the mooring facility 51 in the harbor, the
[0031]
Since the
[0032]
When the oil handling operation is completed or when the tanker T leaves the port after the operation is completed, the oil fence operating device 65 (FIG. 8) is operated to operate the air tube 5b of the
[0033]
The
[0034]
12 and 13 show another embodiment of the oil fence apparatus. In this example, the
[0035]
FIGS. 15 and 16 show means for restricting the movement range of the
[0036]
【Effect of the invention】
As is apparent from the above description, the oil fence device of the present invention has the following excellent effects.
[0037]
Contract In the invention of
[0038]
The hull sealing device The cylindrical sponge body or columnar cavity for weight balance with the connector is hollowed by a belt-like elastic plate having a width corresponding to the depth of the end floating oil fence so as to be sandwiched with the center in plan view. A pair of hull seals that surround each other are joined together and formed into a substantially U-shape. Therefore, even when the connector for connecting the oil fence body and the hull seal device is made of metal and has a large specific gravity, the oil fence is balanced in weight over the entire length, and the end-floating oil fence is almost even over the entire length. Since it sinks, not only the work after using the oil fence but also the work at the start of use is easy.
[0039]
Also, The hull sealing device acts as an air spring and adheres closely to the hull side of the hull, providing excellent sealing performance. Also, since the hull sealing device is formed in a substantially U shape, Even if the contact angle of the hull sealing device at the tip of the oil fence with the hull side of the hull changes depending on the hull shape or the like, the contact area of the hull sealing device is sufficiently secured, so that the sealing performance is kept high.
[0040]
[0041]
[0042]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view schematically showing an embodiment of an oil fence apparatus according to the present invention in a state where a tanker is moored at a mooring facility and an oil handling operation is performed.
FIG. 2 is a plan view showing the end floating / floating type oil fence of FIG. 1;
FIG. 3 is a side view of the end-floating type oil fence of FIG. 2;
4 is a plan view showing the main ups and downs type oil fence of FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a side view of the main floating boom of FIG.
6 (a) is a side view showing a floating buoy, FIG. 6 (b) is a side view showing a connection point between the floating buoy and a main floating buoy, and FIG. 6 (c) is a floating buoy and an end. It is a side view which shows the connection location with a partial ups and downs type oil fence.
FIG. 7 is a plan view showing a connection point between a floating buoy, a main floating / floating type oil fence, and an end floating / floating type oil fence in the oil fence apparatus according to the embodiment of the present invention, and FIG. 7 (b) is a bottom view.
FIG. 8 is a plan view showing the arrangement of the supply and exhaust pipes of the mooring facility in the oil fence apparatus according to the embodiment of the present invention.
9 (a) and 9 (b) are side views showing a state in which the
FIGS. 10 (a) to 10 (c) show the inside of the air tube of the
11A and 11B show an oil fence apparatus provided with a conventional magnet type connecting portion, in which FIG. 11A is a side view showing a state at the start of cargo handling work of oil in a tanker, and FIG. FIG. 11C is a side view showing a state in which the oil fence apparatus is sunk after the oil handling operation is completed.
FIG. 12 is a plan view of a main part showing an oil fence device according to another embodiment of the present invention.
13 is a side view showing the oil fence device of FIG. 12 in an unfolded state.
FIG. 14 is a plan view showing a state where an air passage is blocked by bending between a metal connector and an oil fence in response to a wave wind or the like.
FIG. 15 is an oil fence according to another embodiment of the present invention in which means for restricting the movement range of the hull seal device within a predetermined range in a state where a tanker is moored at a mooring facility and an oil handling operation is performed. It is a top view which shows an apparatus roughly.
FIG. 16 is a side view under the sea surface showing an oil fence device according to another embodiment of the present invention in which means for restricting the moving range of the hull sealing device to a predetermined range is provided.
[Explanation of symbols]
1.2 Guide strut
3 Floating buoy
5 Main Floating Oil Fence
6 End floating oil fence
7.9 Connector
8 Flexible connectors
10 Hull seal device
11 Auxiliary buoyancy body cushioning material
12 Hull seal
17 Metal connector body
18 Flexible adapter
19 Metal connector
20.22 Dolphin
21 ・ 23 Prop
Claims (4)
前記タンカーの舷側に沿って油給排口を挟んで所定距離を離間し、海底より海面上に突出して立設された一対のガイド支柱と、
該ガイド支柱間に配置され前記係留設備を挟んで前記タンカーと反対側の海面下方を取り囲み且つ上下動可能であるメイン浮沈式オイルフェンスと、
前記各ガイド支柱から前記タンカーの舷側に向けて延設され且つ上下動可能である一対の端部浮沈式オイルフェンスと、
前記各端部浮沈式オイルフェンスの先端にコネクターを介して装着され弾力性および可撓性を有する筒状の船体シール装置とを備え、
前記船体シール装置は、前記コネクターとの重量バランスを図る円柱状スポンジ体又は円柱状空洞部を、平面視において中心にして挟むように、前記端部浮沈式オイルフェンスの深さに対応する幅をもつ帯状弾性板材により中空状に取り囲む一対の船体シール部を相互に接合し、略U字形に形成した構造からなることを特徴とするオイルフェンス装置。Surrounds the tanker's oil supply / discharge port and the tanker's mooring facility connected to the oil supply / discharge port when loading oil between the tanker's oil tank moored in the harbor and the onshore oil storage facility In the oil fence device for
A pair of guide struts erected on the surface of the tanker at a predetermined distance across the oil supply / discharge port and projecting from the sea floor to the sea surface;
A main ups and downs type oil fence which is arranged between the guide columns and surrounds the sea surface under the tanker and sandwiches the mooring equipment and is movable up and down;
A pair of end-up-and-down oil fences that extend from the guide struts toward the heel side of the tanker and are movable up and down;
A cylindrical hull sealing device attached to the tip of each end-floating oil fence via a connector and having elasticity and flexibility;
The hull sealing device has a width corresponding to the depth of the end floating oil fence so as to sandwich a cylindrical sponge body or a cylindrical cavity portion for weight balance with the connector in the plan view. An oil fence device comprising a structure in which a pair of hull seal portions surrounded by a hollow elastic plate material having a hollow shape are joined to each other to form a substantially U shape .
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