JP5005841B1 - コンテンツデータ管理システム及びプログラム - Google Patents

コンテンツデータ管理システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5005841B1
JP5005841B1 JP2012073052A JP2012073052A JP5005841B1 JP 5005841 B1 JP5005841 B1 JP 5005841B1 JP 2012073052 A JP2012073052 A JP 2012073052A JP 2012073052 A JP2012073052 A JP 2012073052A JP 5005841 B1 JP5005841 B1 JP 5005841B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
content data
unit
data
content
digital watermark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012073052A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013207468A (ja
Inventor
裕一 小泉
幸雄 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Information Systems Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Information Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Information Systems Corp filed Critical Mitsubishi Electric Information Systems Corp
Priority to JP2012073052A priority Critical patent/JP5005841B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5005841B1 publication Critical patent/JP5005841B1/ja
Publication of JP2013207468A publication Critical patent/JP2013207468A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】動画共有サイト等、ネットワーク上のサイトに適正なコンテンツと不正コンテンツとが混在するコンテンツがアップロードされた場合でも、サイトから不正コンテンツを確実に排除する。
【解決手段】コンテンツデータ管理システム100において、受信部101は、ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する。検出部103は、電子透かし検出処理を実行する。制御部104は、コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータで構成されるコンテンツデータを公開するよう公開部102を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンテンツデータ管理システム及びプログラムに関するものである。本発明は、特に、電子透かし利用による不正コンテンツ流通防止装置に関するものである。
著作権法で保護されているコンテンツが動画共有サイトに不正にアップ(アップロード)されていることが、社会問題化している。多くの動画共有サイトでは、不正にアップされたコンテンツ、即ち、不正(違法)コンテンツを人手で見つけて人手で削除するという運用を行っており、利用者の多いサイト等では、その労力は非常に大きなものとなっている。また、非常に多くのユーザがコンテンツをアップするため、人手では爆発的に増えていくコンテンツの量に対応しきれず、かなりの量の不正コンテンツがアップされたままになっている。なかには何回削除されても繰り返しアップされるコンテンツがあり、いたちごっこの状態が続いている。
従来、コンテンツに電子透かしを埋め込んでおき、不正コンテンツの発見に利用する技術がある(例えば、特許文献1〜11参照)。
特開2001−312570号公報 特開2004−348224号公報 特開2001−209318号公報 特開2001−325181号公報 特開2002−245192号公報 特開2002−16891号公報 特開2003−153156号公報 特開2002−16781号公報 特開2002−366844号公報 特開2004−48635号公報 特開2002−171494号公報
従来技術では、動画共有サイトに適正なコンテンツと不正コンテンツとが混在するコンテンツがアップロードされた場合、動画共有サイトから不正コンテンツを確実に排除することができないという課題があった。
本発明は、例えば、動画共有サイト等、ネットワーク上のサイトに適正なコンテンツと不正コンテンツとが混在するコンテンツがアップロードされた場合でも、サイトから不正コンテンツを確実に排除することを目的とする。
本発明の一の態様に係るコンテンツデータ管理システムは、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部とを備える。
一例において、
前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く全てのフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成する。
一例において、
前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータをそれぞれ2つ以上のフレームデータで構成される複数のブロックデータに分割し、当該複数のブロックデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを含むブロックデータを除くブロックデータを保存し、保存したブロックデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成する。
一例において、
前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータと、その前及び後の少なくともいずれかの所定の数のフレームデータとを除くフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成する。
一例において、
前記制御部は、所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後も当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を継続するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、前記サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう前記公開部を制御する。
一例において、
前記制御部は、所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、前記サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう前記公開部を制御する。
一例において、
コンテンツデータ管理システムは、さらに、
前記検出部による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する監視部を備え、
前記制御部は、前記監視部により監視されている負荷状況が所定の基準を超え、当該負荷状況が前記所定の基準を超える時点までに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの少なくとも一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行するよう前記検出部を制御し、前記少なくとも一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、前記サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう前記公開部を制御する。
一例において、
コンテンツデータ管理システムは、さらに、
前記検出部による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する監視部を備え、
前記制御部は、前記監視部により監視されている負荷状況が所定の基準を超え、当該負荷状況が前記所定の基準を超える時点までに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの少なくとも一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後は当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を前記時点における速度よりも遅い速度で継続するよう前記検出部を制御し、前記少なくとも一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、前記サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう前記公開部を制御する。
一例において、
前記所定の情報は、コンテンツデータの提供者に関する情報を含み、
前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記所定の情報に基づいて、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータの前記サイトへの公開が防止又は停止されたことを報告するレポートを作成し、ネットワークを介して当該コンテンツデータの提供者の端末に送信する報告部を備える。
一例において、
前記所定の情報は、コンテンツデータの提供者に関する情報を含み、
前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記所定の情報に基づいて、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータの前記サイトへの公開が防止又は停止されたことへの対価を当該コンテンツデータの提供者に課金する課金部を備える。
一例において、
前記所定の情報は、コンテンツデータの属性に関する情報を含み、
前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
コンテンツデータの利用者ごとに、提供を受けられるコンテンツデータの属性を示す利用者情報を予め記憶する記憶部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出される度に、前記所定の情報を履歴情報として蓄積する蓄積部と、
前記記憶部に記憶された利用者情報と前記蓄積部に蓄積された履歴情報とを比較し、比較結果に基づいて、コンテンツデータの利用者の中から、コンテンツデータを前記サイトに公開しようとした利用者を特定する特定部とを備える。
本発明の一の態様に係るプログラムは、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部として機能させるためのものである。
本発明の一の態様において、コンテンツデータ管理システムは、コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータで構成されるコンテンツデータを公開するようにする。そのため、本発明の一の態様によれば、動画共有サイト等、ネットワーク上のサイトに適正なコンテンツと不正コンテンツとが混在するコンテンツがアップロードされた場合でも、サイトから不正コンテンツを確実に排除することができる。
実施の形態1に係る不正コンテンツ排除サービスのしくみを示す図。 実施の形態1に係る不正コンテンツ排除サービスの流れを示すフローチャート。 実施の形態1に係る不正コンテンツ排除サービスの流れを示すフローチャート。 実施の形態1に係るレポートの一例を示す図。 実施の形態1に係るコンテンツデータ管理システムの構成を示すブロック図。 実施の形態1に係るコンテンツデータ管理システムのハードウェア構成の一例を示す図。 実施の形態1に係るコンテンツデータ管理システムの動作を示すフローチャート。 実施の形態2に係るコンテンツデータ管理システムの構成を示すブロック図。 実施の形態4に係るコンテンツデータ管理システムの動作を示すフローチャート。 実施の形態5に係るコンテンツデータ管理システムの構成を示すブロック図。 実施の形態5に係るコンテンツデータ管理システムの動作を示すフローチャート。 実施の形態6に係るコンテンツデータ管理システムの動作を示すフローチャート。 実施の形態7に係るコンテンツデータ管理システムの動作を示すフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る不正コンテンツ排除サービスのしくみを示す図である。
図1において、コンテンツ提供者であるX社は、ケーブルTV(テレビ)会社であるA社やB社、インターネット配信会社であるC社、衛星放送会社であるD社等へコンテンツを有償で提供する。A社、B社、C社、D社等は、提供されたコンテンツを放送又は配信する。一般加入者であるP氏、Q氏、R氏等は、放送又は配信されたコンテンツを有償で視聴する。
一般加入者の中には、P氏のように、放送又は配信されたコンテンツをPC300(パーソナルコンピュータ)に取り込んで、インターネットの動画共有サイトに不正にアップする者がいる。このようにアップされた不正コンテンツが放置されると、コンテンツ提供者であるX社等の利益が損なわれることになる。そこで、本実施の形態では、コンテンツ提供者であるX社が、動画共有サイト運営者であるW社と契約を結び、W社が提供する不正コンテンツ排除サービスを利用する。
X社は、入会金を支払うことにより、W社の不正コンテンツ排除サービスに入会する。W社は、不正コンテンツ排除サービスの会員となったX社に対し、会員番号を発行するとともに、電子透かし埋め込み装置200、マニュアル201(電子透かし埋め込み手順書)等を送付する。電子透かし埋め込み装置200は、コンテンツが入力されると、そのコンテンツに電子透かしを埋め込む機能をもつソフトウェア、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせである。
X社は、A社、B社、C社、D社等にコンテンツを提供する際に、そのコンテンツが重要な(動画共有サイトにアップされたくない、あるいは、インターネットに流したくない)ものであれば、電子透かし埋め込み装置200を用いて予めコンテンツに電子透かしを埋め込む。一方、重要でないコンテンツ(あるいは、番組宣伝等、むしろインターネットに積極的に流したいコンテンツ)には電子透かしを埋め込まない。X社が電子透かしを埋め込む場合、電子透かし埋め込み装置200は、例えば「共有NGマーク」(重要なコンテンツであることを示すフラグデータ)を電子透かしとして埋め込む。また、電子透かし埋め込み装置200は、コンテンツの提供元を識別するための情報(例えば不正コンテンツ排除サービスの会員番号)、コンテンツの提供先を識別するための情報(A社、B社、C社、D社等、それぞれで異なる)、コンテンツの属性(例えば番組のジャンルやタイトル、放送又は配信されたチャンネルや時間帯)を示す情報等を電子透かしとして埋め込む。このとき、電子透かし埋め込み装置200は、電子透かしを埋め込むためのキー情報として、例えばX社に発行された不正コンテンツ排除サービスの会員番号を利用する。なお、有効期間や利用回数が定められたキー情報をW社がX社に販売するという方式を採用してもよい。その場合、X社は必要に応じてキー情報をW社から購入することになる。
W社は、コンテンツデータ管理システム100を設置する。コンテンツデータ管理システム100は、P氏を含む複数のユーザからコンテンツがアップされた際に、そのコンテンツについて電子透かし検出処理を行う。コンテンツデータ管理システム100は、コンテンツから「共有NGマーク」を検出した場合、そのコンテンツを動画共有サイトにアップしないようにする。また、コンテンツデータ管理システム100は、その場合、電子透かしとして埋め込まれている種々の情報を検出し、検出した情報を記録する。一方、コンテンツデータ管理システム100は、コンテンツから「共有NGマーク」を検出しなかった場合、そのコンテンツを動画共有サイトにアップする。
W社は、コンテンツデータ管理システム100により記録された情報に基づいて、任意のタイミング(例えば月次)でレポート202を作成し、X社に送付する。このレポート202では、例えばアップを阻止した件数や日時、そのコンテンツがどこのケーブルTV/インターネット配信/衛星放送会社で放送又は配信されたものかが報告される。
X社は、W社に対して、「共有NGマーク」付きのコンテンツが動画共有サイトにアップされるのを阻止してくれたことの対価として報酬を支払う。この報酬は、定額料金(例えば月会費制)でも従量料金(即ちスポット制)でも構わない。
上記のようなしくみの導入により、以下のような様々な効果が得られる。
・動画共有サイトから不正コンテンツを排除することができるため、コンテンツ提供者の利益が守られる。
・動画共有サイト運営者にも不正コンテンツの判別が容易になる。
・自動的に不正コンテンツを検出することが可能となるため、不正コンテンツを探して消す、という人間の作業が不要になる。
・動画共有サイト運営者の新たな収益源となる。よって、不正コンテンツ排除のインセンティブが生まれ、新たなビジネスの創出となる。
・社会問題化した不正コンテンツの蔓延に一定の解決策が見出せる。
・不正コンテンツである旨の情報を映像の中に電子透かしとして挿入することができるので、不正コンテンツであることを客観的に明示することができる。そのため、例えば、不正コンテンツを記録しておけば、民事又は刑事裁判での物証として利用可能である。
なお、ここでは、コンテンツが動画である場合について説明しているが、コンテンツが音楽、静止画等、動画以外のものであってもよい。また、ここでは、コンテンツ提供者であるX社が不正コンテンツ排除サービスに入会する場合について説明しているが、ケーブルTV会社であるA社やB社、インターネット配信会社であるC社、衛星放送会社であるD社等が不正コンテンツ排除サービスに入会してもよい。この場合も、前述したのと同様の効果が得られる。また、国民の個人情報や国家機密を含むようなコンテンツを保有する省庁、顧客又は社員の個人情報や企業秘密を含むようなコンテンツを保有する企業等が不正コンテンツ排除サービスに入会してもよい。この場合、コンテンツの流出を阻止することができるという効果が得られる。
以下では、不正コンテンツ排除サービスの流れの具体例について説明する。
図2及び図3は、不正コンテンツ排除サービスの流れを示すフローチャートである。図4は、レポート202の一例を示す図である。
図2において、コンテンツ提供者であるX社は、ケーブルTV会社であるA社やB社、インターネット配信会社であるC社、衛星放送会社であるD社等にコンテンツYを提供するためにVTR(デジタルビデオ)をダビングする。コンテンツYはX社にとって重要なコンテンツなので、その際、X社は、電子透かし埋め込み装置200を用いて、電子透かしとしてコンテンツYの映像の中に「共有NGマーク」、「提供先の会社名(“A社”等)」、提供年月日、番組提供契約番号等のメタ情報を挿入する。また、X社は、コンテンツYのコピーをどの範囲で許容するかのコピー保護のレベルを定め、それをコンテンツYの番組提供契約の中に含める。
次に、X社は、番組提供契約が記されている文書(紙でも電子でもよい)とコンテンツYが記録されているVTRとを、例えばA社に渡す。
A社は、既存のコピー保護技術を用いて、X社から提供されたVTRに記録されているコンテンツYに、X社から受け取った文書に記されている番組提供契約と一致するコピー保護情報を付加する。「コピー保護情報」とは、「そのコンテンツのコピーをどの範囲で許容するかを示す情報」であり、例えば、「1回のみ許容」、「10回まで許容」、「無制限に許容」、「許容せず」等に、定めることができる。A社は、コピー保護情報を付加したコンテンツYを含む番組Zをオンエアする。
図3において、A社のケーブルTV加入者であるP氏は、番組Zを視聴する。このとき、P氏は、家庭用DVD(Digital・Versatile・Disc)録画装置で番組ZをDVDに録画する。なお、P氏がDVDに録画できるか否かは、番組Zに含まれるコンテンツYのコピー保護情報により異なる。「許容せず」と設定されている場合には、DVDへの録画はできない。「1回のみ許容」で家庭用DVD録画装置のハードディスクに録画済の場合には、ハードディスクに録画済のコンテンツYを削除し、DVDに移動することはできる。
次に、P氏は、PC300を用いて、DVDに録画した番組Zをビデオ形式の動画ファイルに変換し、PC300のハードディスク等に保存する。
次に、P氏は、PC300のハードディスク等から番組Zの動画ファイルをW社の動画共有サイトにアップする。
動画共有サイト運営者であるW社は、P氏がアップしてきた動画ファイルをコンテンツデータ管理システム100の電子透かし検出処理にかけることで「共有NGマーク」を検出する。即ち、W社は、番組Zの動画が不正に動画共有サイトにアップされたことを検知する。
次に、W社は、番組Zの動画ファイルを動画共有サイトにアップしないような処理を行うか、あるいは、番組Zの動画ファイルを動画共有サイトから削除する。
次に、W社は、番組Zの動画ファイルを物証として記憶装置(ストレージ)に保存する。
次に、W社は、コンテンツデータ管理システム100の電子透かし検出処理によって「共有NGマーク」とともに検出された「提供先の会社名(“A社”等)」、提供年月日、番組提供契約番号等の番組Zの動画ファイルに関する情報(メタ情報)を用いて、図4に示すようなレポート202を作成する。
次に、W社は、レポート202をX社に送付して、コンテンツYが不正に動画共有サイトにアップされたことを報告し、X社から不正コンテンツの排除作業の対価を受け取る。これを受けて、X社は、警察に物証とともに被害届を提出したり、A社に対して注意喚起をしたりすることができる。
なお、W社で行われる動作は、いずれもコンテンツデータ管理システム100によって自動的に行われることが望ましい。
以下では、コンテンツデータ管理システム100の構成について説明する。
図5は、コンテンツデータ管理システム100の構成を示すブロック図である。
図5において、コンテンツデータ管理システム100は、受信部101、公開部102、検出部103、制御部104、蓄積部105(データベース)、報告部106、課金部107を備える。
また、コンテンツデータ管理システム100は、処理装置191、記憶装置192、入力装置193、出力装置194等のハードウェアを備える。ハードウェアはコンテンツデータ管理システム100の各部によって利用される。例えば、処理装置191は、コンテンツデータ管理システム100の各部でデータや情報の演算、加工、読み取り、書き込み等を行うために利用される。記憶装置192は、そのデータや情報を記憶するために利用される。また、入力装置193は、そのデータや情報を入力するために、出力装置194は、そのデータや情報を出力するために利用される。
受信部101は、ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する。
公開部102は、受信部101により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトのサーバに登録し、当該コンテンツデータをサイトで利用(視聴)可能な状態に処理装置191により設定する。即ち、公開部102は、受信部101により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する。
検出部103は、電子透かし検出処理を処理装置191により実行する。本実施の形態では、コンテンツデータが複数のフレームデータ(ピクチャ)から構成される動画であるため、検出部103は、電子透かし検出処理として、それぞれのフレームデータに埋め込まれた電子透かしを検出する処理を実行する。これにより、検出部103は、受信部101により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから所定の情報を検出する。このとき、当該コンテンツデータを構成する複数のフレームデータ間で、電子透かしとして埋め込まれている情報が異なっていれば、検出部103は、それぞれの情報を区別して検出する。
制御部104は、所定の期間が経過するまでに、受信部101により受信されたコンテンツデータから検出部103により所定の情報が検出されていれば、当該コンテンツデータを公開しないよう公開部102を処理装置191により制御する。一方、制御部104は、所定の期間が経過するまでに、当該コンテンツデータから検出部103により所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータを公開するよう公開部102を処理装置191により制御する。これにより、ネットワーク上のサイトから不正コンテンツを効率よく排除することができる。
蓄積部105は、受信部101により受信されたコンテンツデータから検出部103により所定の情報(コンテンツデータの属性に関する情報を含む)が検出される度に、所定の情報を履歴情報として記憶装置192により蓄積する。
報告部106は、受信部101により受信されたコンテンツデータから検出部103により所定の情報(コンテンツデータの提供者に関する情報を含む)が検出された場合、その情報に基づいて、当該コンテンツデータのサイトへの公開が防止又は停止されたことを報告するレポート202を処理装置191により作成する。そして、報告部106は、作成したレポート202を、ネットワークを介して当該コンテンツデータの提供者の端末に送信する。
課金部107は、受信部101により受信されたコンテンツデータから検出部103により所定の情報(コンテンツデータの提供者に関する情報を含む)が検出された場合、その情報に基づいて、当該コンテンツデータのサイトへの公開が防止又は停止されたことへの対価を当該コンテンツデータの提供者に課金する。
図6は、コンテンツデータ管理システム100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図6において、コンテンツデータ管理システム100は、1つ又は複数のコンピュータからなり、LCD901(Liquid・Crystal・Display)、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(Compact・Disc・Drive)、プリンタ906といったハードウェアデバイスを備えている。これらのハードウェアデバイスはケーブルや信号線で接続されている。LCD901の代わりに、CRT(Cathode・Ray・Tube)、あるいは、その他の表示装置が用いられてもよい。マウス903の代わりに、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、ペンタブレット、あるいは、その他のポインティングデバイスが用いられてもよい。
コンテンツデータ管理システム100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit)を備えている。CPU911は、処理装置191の一例である。CPU911は、バス912を介してROM913(Read・Only・Memory)、RAM914(Random・Access・Memory)、通信ボード915、LCD901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ906、HDD920(Hard・Disk・Drive)と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。HDD920の代わりに、フラッシュメモリ、光ディスク装置、メモリカードリーダライタ、あるいは、その他の記録媒体が用いられてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、HDD920は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置192の一例である。通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905は、入力装置193の一例である。また、通信ボード915、LCD901、プリンタ906は、出力装置194の一例である。
通信ボード915は、LAN(Local・Area・Network)等に接続されている。通信ボード915は、LANに限らず、IP−VPN(Internet・Protocol・Virtual・Private・Network)、広域LAN、ATM(Asynchronous・Transfer・Mode)ネットワークといったWAN(Wide・Area・Network)、あるいは、インターネットに接続されていても構わない。LAN、WAN、インターネットは、ネットワークの一例である。
HDD920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。プログラム群923には、本実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。ファイル群924には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID(識別子)」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」の各項目として含まれている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」は、RAM914やHDD920等の記録媒体に記憶される。RAM914やHDD920等の記録媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU911の処理(動作)に用いられる。抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU911の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
本実施の形態の説明において用いるブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示す。データや信号は、RAM914等のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク(FD)、CDD905のコンパクトディスク(CD)、HDD920の磁気ディスク、光ディスク、DVD、あるいは、その他の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912、信号線、ケーブル、あるいは、その他の伝送媒体により伝送される。
本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子、デバイス、基板、配線といったハードウェアのみで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
以下では、図2及び図3に示した例を用いて、コンテンツデータ管理システム100の動作(本実施の形態に係るコンテンツデータ管理方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)の具体例について説明する。
図7は、コンテンツデータ管理システム100の動作を示すフローチャートである。
ステップS101において、受信部101は、インターネット(ネットワークの一例)を介してP氏(ユーザの一例)のPC300(端末の一例)から送信された番組Zの動画ファイル(コンテンツデータの一例)を受信する。
ステップS102において、制御部104は、受信部101が動画ファイルの受信を開始すると、動画ファイルを構成する複数のフレームデータのうち、受信部101により受信されたフレームデータについて電子透かし検出処理を順次実行するよう検出部103を処理装置191により制御する。
ステップS103において、検出部103は、予め設定されたt秒間、受信部101により受信されたフレームデータについて電子透かし検出処理を処理装置191により実行する。具体的には、まず、検出部103は、受信部101により受信された順番が1番目のフレームデータに電子透かしが埋め込まれているかどうか確認する。電子透かしが埋め込まれていれば、検出部103は、そのフレームデータから電子透かしを抽出し、その電子透かしに「共有NGマーク」(所定の情報の一例)が含まれているかどうか確認する。「共有NGマーク」が含まれていれば、検出部103は、「共有NGマーク」及びメタ情報を検出し、ステップS104に進む。一方、フレームデータに電子透かしが埋め込まれていないか、又は、電子透かしはあるが「共有NGマーク」が含まれていなければ、検出部103は、2番目以降のフレームデータについて同様の処理を順次行う。このとき、検出部103は、どのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了しているかを記憶装置192に記憶するものとする。受信部101が動画ファイルの受信を開始してからt秒経過するまでに検出部103が「共有NGマーク」を検出しなかった場合は、ステップS105に進む。また、t秒経過しないうちに、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了した場合は、直ちにステップS105に進む。なお、t秒経過したかどうかの判断は、制御部104が処理装置191により行う。
ステップS104において、制御部104は、動画ファイルを動画共有サイトに公開しないよう公開部102を処理装置191により制御し、ステップS109に進む。
ここで、上記tは10≦t≦300となる実数であり、より望ましくは10≦t≦30となる実数であり、最も望ましくは10である(ただし、多少の誤差は許容される)。
一般的な動画共有サイトにアップ可能な動画ファイルは長さが15分程度に制限されている。通常は、300秒あれば、15分程度の動画ファイルの全てのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了すると考えられる。しかし、上記tが長ければ長いほど、ステップS103に時間がかかり、後述するステップS105に進むのが遅くなるため、適正なコンテンツをアップしようとするユーザは自分のコンテンツが動画共有サイト上にアップされるまで長く待たされることになる。よって、上記tは短くすることが望ましい。通常は、10秒あれば少なくとも動画ファイルの先頭のフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了すると考えられる。そこで、上記tを10(あるいは、10〜30)に設定することで、動画ファイルの先頭のフレームデータ(あるいは、先頭から数個のフレームデータ)から「共有NGマーク」が検出されなければ、動画ファイルが不正コンテンツでないと推定し、後述するステップS105で動画ファイルを暫定的に動画共有サイト上にアップするという方法をとることができる。しかし、動画ファイルには「共有NGマーク」が埋め込まれているコンテンツと「共有NGマーク」が埋め込まれていないコンテンツとを混在させることもできるため、後述するステップS106では動画ファイルの残りのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行を継続する。そして、後述するステップS107でいずれかのフレームデータから「共有NGマーク」が検出されれば、動画ファイルが不正コンテンツであると判断し、後述するステップS108で暫定的にアップした動画ファイルを動画共有サイトから削除することにより、確実に不正コンテンツを排除できる。
ステップS105において、制御部104は、t秒経過するまでに動画ファイルから「共有NGマーク」が検出されていないため、動画ファイルを動画共有サイトに公開するよう公開部102を処理装置191により制御する。あるいは、制御部104は、t秒経過しないうちに、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了したため、動画ファイルを動画共有サイトに公開するよう公開部102を処理装置191により制御する。
ステップS106において、制御部104は、どのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了しているかを記憶装置192から読み出し、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了しているかどうかを処理装置191により判断する。全てのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了していれば、受信部101により受信された動画ファイルが不正コンテンツではないことがわかるため、動作を終了する。動画ファイルの一部のフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了していなければ、制御部104は、電子透かし検出処理の実行を継続するよう検出部103を処理装置191により制御し、ステップS107に進む。
ステップS107において、検出部103は、ステップS103と同様に、受信部101により受信されたフレームデータのうち、電子透かし検出処理の実行が完了していないフレームデータについて電子透かし検出処理を処理装置191により実行する。具体的には、まず、検出部103は、電子透かし検出処理の実行が完了していないフレームデータのうち、受信部101により受信された順番が1番目のフレームデータに電子透かしが埋め込まれているかどうか確認する。電子透かしが埋め込まれていれば、検出部103は、そのフレームデータから電子透かしを抽出し、その電子透かしに「共有NGマーク」が含まれていれば、検出部103は、「共有NGマーク」及びメタ情報を検出し、ステップS108に進む。一方、フレームデータに電子透かしが埋め込まれていないか、又は、電子透かしはあるが「共有NGマーク」が含まれていなければ、検出部103は、2番目以降のフレームデータについて同様の処理を順次行う。「共有NGマーク」が検出されないまま、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了した場合は、受信部101により受信された動画ファイルが不正コンテンツではないことがわかるため、動作を終了する。
ステップS108において、制御部104は、公開部102により公開された動画ファイルを動画共有サイトから処理装置191により削除し、ステップS109に進む。
ステップS109において、蓄積部105は、受信部101により受信された動画ファイルから検出部103により検出されたメタ情報を、現在時刻(即ち、動画ファイルのアップを阻止した日時)及びその他レポート202の作成に必要な情報(コンテンツの符号化形式、IPアドレス、ユーザがコンテンツをアップした時間帯等)とともに履歴情報として記憶装置192により蓄積する。このメタ情報には、例えば、X社の不正コンテンツ排除サービスの会員番号(コンテンツデータの提供者に関する情報の一例)、A社の会社名(コンテンツデータの提供者に関する情報の一例)、番組Zのジャンルやタイトル(コンテンツデータの属性に関する情報の一例)、番組Zが放送されたチャンネルや時間帯(コンテンツデータの属性に関する情報の一例)が含まれている。
ステップS110において、報告部106は、受信部101により受信された動画ファイルから検出部103により検出されたメタ情報を記載して、動画ファイルの動画共有サイトへの公開が防止又は停止されたことを報告するレポート202を処理装置191により作成する。そして、報告部106は、作成したレポート202を、インターネットを介してX社の端末に送信する。これにより、X社は、A社に提供したコンテンツYが何者かによりW社の動画共有サイトにアップされた(あるいは、アップされそうになった)事実、及び、それが阻止された日時等を知ることができる。
ステップS111において、課金部107は、受信部101により受信された動画ファイルから検出部103により検出されたメタ情報のうち、例えばX社の不正コンテンツ排除サービスの会員番号を参照して、X社に対する課金処理を処理装置191により行う。
なお、ステップS101〜S111の順序は、上述したものに限らず、適宜変更することができる。また、複数のステップが並行して行われても構わない。
また、ステップS103において、検出部103は、受信部101により受信された順番が1番目のフレームデータから順番に電子透かし検出処理を実行する代わりに、任意の順番で電子透かし検出処理を実行してもよい。例えば、t秒以内に、より確実に「共有NGマーク」を検出することができるフレームデータの位置(何番目か)が特定できるのであれば、先頭のフレームデータからではなく、特定の位置のフレームデータから電子透かし検出処理を実行するようにしてもよい。
また、ステップS103において、制御部104は、t秒経過したかどうかを判断する代わりに、例えば、受信部101が動画ファイルの受信を完了したかどうかを判断してもよい。この場合、動画ファイルの受信が完了するまでに検出部103が「共有NGマーク」を検出すれば、ステップS104に進む。一方、動画ファイルの受信が完了するまでに検出部103が「共有NGマーク」を検出しなければ、ステップS105に進む。このようにすることで、適正なコンテンツをアップしようとするユーザは動画ファイルのアップロードにかかる時間(ユーザが必ず待たなければならない時間)だけ待てば自分のコンテンツが動画共有サイト上にアップされるため、長く待たされなくて済むようになる。
あるいは、ステップS103において、制御部104は、t秒経過したかどうかを判断する代わりに、例えば、検出部103が動画ファイルの全てのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行を完了したかどうかを判断してもよい。この場合、動画ファイルのいずれかのフレームデータから検出部103が「共有NGマーク」を検出すれば、ステップS104に進む。一方、動画ファイルのいずれのフレームデータからも検出部103が「共有NGマーク」を検出しなければ、ステップS105に進む。このようにすることで、ステップS106〜S108を不要とし、不正コンテンツが確実に動画共有サイト上にアップされないようにすることができる。
また、ステップS107において、検出部103は、受信部101により受信された動画ファイルの全てのフレームデータについて電子透かし検出処理を処理装置191により実行してもよい。この場合、少なくとも一部のフレームデータについては電子透かし検出処理が再実行されることになるが、ステップS106を省略することができる。これに伴い、どのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了しているかを記憶装置192に記憶する必要がなくなるという効果が得られる。さらに、ステップS107〜S109を、毎日定時(例えば23時)に、その日に公開された動画ファイル全てについて、バッチ処理として行うようにしてもよい。この場合、ステップS101で1つの動画ファイルが受信されると、その動画ファイルに関する動作は、ステップS105で一旦終了する(ステップS104に進まない場合)。そして、同じ日の定時に、ステップS105で動作が終了した全ての動画ファイルに関して、ステップS107以降が行われる。
上記のようにステップS107〜S109をバッチ処理として行う場合、コンテンツデータ管理システム100の他作業の負荷情報を考慮して、バッチ処理の稼動時間帯を設定することができる。誤って公開された不正コンテンツは、毎日定時にバッチ処理を行うときは、公開から少なくとも24時間以内には削除される。前述したように、例えば、ユーザから、適法なコンテンツ(例えば、ユーザ自らが撮影した動画)の後に「共有NGマーク」付きの不正コンテンツをつなぎ合わせた動画ファイルがアップされたとき、ステップS103ではt秒以内に「共有NGマーク」が検出できず、ステップS105で動画ファイルを公開してしまう場合がある。そのような場合に対処するため、ステップS107で動画ファイルの全てについて「共有NGマーク」の検出を行い、ステップS108で不正コンテンツの一括削除を行うことにより、効率的な不正コンテンツ排除処理を実現できる。
また、ステップS110において、報告部106は、例えば月ごとに、蓄積部105からX社のコンテンツに係る当月の履歴情報を読み出し、読み出した履歴情報に含まれるメタ情報をまとめて記載したレポート202を作成してもよい。この場合も、報告部106は、作成したレポート202を、インターネットを介してX社の端末に送信する。これにより、X社は、当月において、A社、B社、C社、D社等のうち、どこに提供したどのようなコンテンツがW社の動画共有サイトにアップされた(あるいは、アップされそうになった)か、及び、それが阻止された日時等を知ることができる。
同様に、ステップS111において、課金部107は、例えば月ごとに、蓄積部105からX社のコンテンツに係る当月の履歴情報を読み出し、読み出した履歴情報に含まれるメタ情報を参照して、不正コンテンツ排除サービスの会員に当月分の課金をしてもよい。
本実施の形態では、動画ファイルの公開を阻止する処理(ステップS104)及び公開済の動画ファイルを削除する処理(ステップS108)を組み合わせることにより、コンテンツデータ管理システム100の負荷やユーザの操作性を考慮した不正コンテンツ排除処理を行うことができる。
仮に不正コンテンツ排除処理をステップS103〜S105のみで行おうとした場合、適法なコンテンツをアップしようとするユーザに対しても、全てのフレームデータについて「共有NGマーク」の検出処理が終わるまで待つのを強いることになり、ユーザの操作性が悪化し、コンテンツデータ管理システム100の負荷が増大する。一方、仮に不正コンテンツ排除処理をステップS107,S108のみで行おうとした場合、全ての不正コンテンツが最大24時間、公開されてしまうことになり、不正コンテンツの流出防止効果が小さくなる。そのため、ステップS103〜S105とステップS107,S108との2種類の処理を組み合わせ、t(秒)を任意に設定することにより、不正コンテンツ排除処理の強度とユーザの利便性とのバランスを調整することができる。
不正コンテンツ排除サービスとして、「共有NG」とするコンテンツのサンプル(コンテンツの一部分)を予め動画共有サイト(W社)に登録しておき、サンプルと比較することで、不正コンテンツを検出するものがある。このサンプルを用いた検出方法と比較して、本実施の形態における電子透かしを用いた検出方法には、以下のような有利な効果がある。
・情報機密性の確保:サンプルを用いた検出方法では、コンテンツの一部分を動画共有サイトに登録する必要があるため、機密性の高いデータについても動画共有サイトへのサンプル提供が必要となる。一方、本実施の形態の電子透かしを用いた検出方法では、電子透かしのメタ情報に含まれる情報のみを動画共有サイトに提示すればよく、コンテンツそのものを提供する必要はない。
・処理の効率化:サンプルを用いた検出方法では、コンテンツごとに個別のサンプルを登録しておく必要がある。一方、本実施の形態の電子透かしを用いた検出方法では、コンテンツごとに個別の情報を登録しておく必要はない。レポート作成処理のため、コンテンツ提供者(X社)から動画共有サイト(W社)に対して、メタ情報を提供する必要があるが、それもメタ情報の登録内容を変更するときだけでよいので、データ送信を頻繁に行う必要はない。
以上説明したように、本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システムは、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていれば、当該コンテンツデータを公開しないよう前記公開部を制御し、前記所定の期間が経過するまでに、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部とを備える。
本実施の形態において、コンテンツデータ管理システムは、所定の期間が経過したときに、コンテンツデータから所定の情報が検出されていれば、コンテンツデータを公開しないようにし、コンテンツデータから所定の情報が検出されていなければ、コンテンツデータを公開するようにする。そのため、本実施の形態によれば、動画共有サイト等、ネットワーク上のサイトから不正コンテンツを効率よく排除することが可能となる。
一例において、
前記検出部は、電子透かし検出処理として、コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する処理を実行し、
前記制御部は、前記所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御するとともに、電子透かし検出処理の実行を継続するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記公開部により公開されたコンテンツデータを前記サイトから削除する。
一例において、
前記制御部は、前記受信部がコンテンツデータの受信を開始してから約t秒(tは10≦t≦300となる実数)後に、前記所定の期間が経過したと判断する。
一例において、
前記制御部は、前記受信部がコンテンツデータの受信を完了したときに、前記所定の期間が経過したと判断する。
一例において、
前記制御部は、前記検出部が電子透かし検出処理の実行を完了したときに、前記所定の期間が経過したと判断する。
一例において、
前記検出部は、前記公開部により公開されたコンテンツデータについて電子透かし検出処理を実行し、
前記制御部は、前記公開部により公開されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、当該コンテンツデータを前記サイトから削除する。
一例において、
前記所定の情報は、コンテンツデータの提供者に関する情報を含み、
前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記所定の情報に基づいて、当該コンテンツデータの前記サイトへの公開が防止又は停止されたことを報告するレポートを作成し、ネットワークを介して当該コンテンツデータの提供者の端末に送信する報告部を備える。
一例において、
前記所定の情報は、コンテンツデータの提供者に関する情報を含み、
前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記所定の情報に基づいて、当該コンテンツデータの前記サイトへの公開が防止又は停止されたことへの対価を当該コンテンツデータの提供者に課金する課金部を備える。
一例において、
前記検出部は、電子透かし検出処理として、コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する処理を実行し、
前記制御部は、前記所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後も当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を継続するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記公開部により公開されたコンテンツデータを前記サイトから削除する。
この例では、所定の期間が経過するまでにコンテンツから所定の情報が検出されなければ、コンテンツ全体を暫定的にサイトに公開するため、適正なコンテンツを公開しようとするユーザは自分のコンテンツがサイトに公開されるまで長く待たなくて済む。また、この例では、コンテンツ全体を公開した後も電子透かし検出処理の実行を継続し、所定の情報が検出されれば、暫定的に公開したコンテンツをサイトから削除するため、確実に不正コンテンツを排除できる(特に、適正なコンテンツと不正コンテンツとを混在させたものに対して有効である)。よって、この例によれば、適正なコンテンツを迅速に公開すること(ユーザの満足度の向上につながる)と不正コンテンツを確実に排除することを両立できる。
一例において、
前記検出部は、電子透かし検出処理として、コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する処理を実行し、
前記制御部は、前記所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記公開部により公開されたコンテンツデータを前記サイトから削除する。
この例では、所定の期間が経過するまでにコンテンツから所定の情報が検出されなければ、コンテンツ全体を暫定的にサイトに公開するため、適正なコンテンツを公開しようとするユーザは自分のコンテンツがサイトに公開されるまで長く待たなくて済む。また、この例では、コンテンツ全体を公開した後に電子透かし検出処理を再実行し、所定の情報が検出されれば、暫定的に公開したコンテンツをサイトから削除するため、確実に不正コンテンツを排除できる(特に、適正なコンテンツと不正コンテンツとを混在させたものに対して有効である)。よって、この例によれば、適正なコンテンツを迅速に公開すること(ユーザの満足度の向上につながる)と不正コンテンツを確実に排除することを両立できる。
一例において、
前記検出部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行する処理を、定時に、前記公開部により同日に公開されたコンテンツデータについてのバッチ処理として実行する。
本実施の形態に係るプログラムは、
コンピュータを、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
所定の期間が経過するまで、前記受信部により受信されたコンテンツデータの公開を保留するよう前記公開部を制御し、前記所定の期間が経過したときに、(1)当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていれば、当該コンテンツデータを公開しないよう前記公開部を制御し、(2)当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部として機能させるためのものである。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図8は、本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システム100の構成を示すブロック図である。
図8において、コンテンツデータ管理システム100は、図5に示した実施の形態1と同様の構成要素に加えて、記憶部108(データベース)、特定部109を備える。
記憶部108は、コンテンツデータの利用者ごとに、提供を受けられるコンテンツデータの属性を示す利用者情報を予め記憶装置192により記憶する。
特定部109は、記憶部108に記憶された利用者情報と蓄積部105に蓄積された履歴情報とを処理装置191により比較する。そして、特定部109は、その比較結果に基づいて、コンテンツデータの利用者の中から、コンテンツデータをサイトに公開しようとした利用者を特定する。
以下では、図7に示した例を用いて、コンテンツデータ管理システム100の動作(本実施の形態に係るコンテンツデータ管理方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)の具体例について説明する。
記憶部108は、P氏を含むA社(コンテンツデータの提供者の一例)のケーブルTV加入者(コンテンツデータの利用者の一例)ごとに、A社との契約により視聴可能なチャンネル等(コンテンツデータの属性の一例)を示す利用者情報を予め記憶装置192により記憶する。
特定部109は、蓄積部105からX社のコンテンツに係る履歴情報を読み出し、読み出した履歴情報に含まれるメタ情報のうち、「提供先の会社名(“A社”等)」、番組のジャンルやタイトル、番組が放送又は配信されたチャンネルや時間帯等を参照する。そして、特定部109は、参照した情報をキーとして記憶部108を処理装置191により検索して、A社のケーブルTV加入者の中から、X社のコンテンツを動画共有サイトに公開しようとした者を特定する。ここで、「特定する」とは、1人のケーブルTV加入者を特定する場合に限らず、A社のケーブルTV加入者の中から少数の候補を特定する(候補を絞る)場合を含むものとする。A社は、特定部109が特定したケーブルTV加入者に対し、注意を促す等の処置をとることが可能となる。
なお、特定部109は、履歴情報を読み出す際に、コンテンツの符号化形式、IPアドレス、ユーザがコンテンツをアップした時間帯等の情報が類似する履歴情報を読み出すようにしてもよい。
記憶部108、特定部109は、A社、B社、C社、D社等の加入者に関する情報を扱うため、動画共有サイト運営者であるW社よりも、A社、B社、C社、D社等のそれぞれに設置されることが望ましい。例えば、A社では、A社のみの加入者の利用者情報を記憶する記憶部108を設置することが考えられる。他の会社についても同様である。
以上説明したように、本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システムは、実施の形態1と同様に、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていれば、当該コンテンツデータを公開しないよう前記公開部を制御し、前記所定の期間が経過するまでに、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部とを備える。
一例において、
前記所定の情報は、コンテンツデータの属性に関する情報を含み、
前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
コンテンツデータの利用者ごとに、提供を受けられるコンテンツデータの属性を示す利用者情報を予め記憶する記憶部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出される度に、前記所定の情報を履歴情報として蓄積する蓄積部と、
前記記憶部に記憶された利用者情報と前記蓄積部に蓄積された履歴情報とを比較し、比較結果に基づいて、コンテンツデータの利用者の中から、コンテンツデータを前記サイトに公開しようとした利用者を特定する特定部とを備える。
実施の形態3.
実施の形態1では、例えば、制御部104は、所定の期間が経過するまでに、受信部101により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう公開部102を制御する。その後、制御部104は、当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を継続するか、あるいは、電子透かし検出処理を再実行するよう検出部103を制御する。制御部104は、いずれかのフレームデータから検出部103により所定の情報が検出された場合、公開部102により公開されたコンテンツデータをサイトから削除する。
しかし、実施の形態1において、制御部104は、コンテンツデータ全体が公開部102により公開された後、コンテンツデータ管理システム100の負荷状況に応じて、そのまま電子透かし検出処理の実行を継続するか、あるいは、しばらく経ってから電子透かし検出処理を再実行するかを決定してもよい。
例えば、制御部104は、コンテンツデータ全体が公開部102により公開された時点におけるコンテンツデータ管理システム100のコンピュータリソースの使用状況(例えばCPU911の使用率)を所定の基準(例えばCPU使用率の閾値)と比較する。制御部104は、コンピュータリソースの使用状況が所定の基準を超えていなければ、そのまま電子透かし検出処理の実行を継続するよう検出部103を制御する。一方、制御部104は、コンピュータリソースの使用状況が所定の基準を超えていれば、電子透かし検出処理の実行を一旦中止するよう検出部103を制御する。その後、制御部104は、コンピュータリソースの使用状況が所定の基準を超えなくなった時点で、あるいは、定時(例えば23時)に、電子透かし検出処理の実行を再開するよう(即ち、電子透かし検出処理を再実行するよう)検出部103を制御する。なお、制御部104は、コンテンツデータの途中のフレームデータから電子透かし検出処理の実行を再開する代わりに、コンテンツデータ全体について電子透かし検出処理を再実行してもよい。電子透かし検出処理を定時に再実行する場合は、その日に公開されたコンテンツデータのうち、電子透かし検出処理の実行が完了していないフレームデータを含むコンテンツデータ全てについて、電子透かし検出処理をバッチ処理として実行してもよい。あるいは、電子透かし検出処理の実行が完了したコンテンツデータも含め、その日に公開されたコンテンツデータ全てについて、電子透かし検出処理をバッチ処理として実行してもよい。
このように、暫定的に公開したコンテンツについての電子透かし検出処理の実行タイミングを、コンテンツデータ管理システム100の負荷状況に応じて調整することで、より効率的に不正コンテンツを排除することが可能となる。
実施の形態4.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システム100の構成は、図5に示した実施の形態1のものと同様である。
以下では、図2及び図3に示した例を用いて、コンテンツデータ管理システム100の動作(本実施の形態に係るコンテンツデータ管理方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)の具体例について説明する。
図9は、コンテンツデータ管理システム100の動作を示すフローチャートである。
ステップS201〜S207については、図7に示した例におけるステップS101〜S107と同様である。
ステップS208において、制御部104は、動画ファイルを動画共有サイトでアクセス不能な状態に設定するよう公開部102を処理装置191により制御する。即ち、制御部104は、図7に示した例におけるステップS108と同様に、公開部102により公開された動画ファイルを動画共有サイトから処理装置191により削除する。例えば、動画共有サイトのサーバに登録した動画ファイルをサーバから削除又は移動することにより、動画ファイルを動画共有サイトから削除することができる。あるいは、動画共有サイトのサーバに登録した動画ファイルへのユーザのアクセス権を剥奪することにより、動画ファイルを動画共有サイトから実質的に削除することができる。
ステップS209において、蓄積部105は、動画ファイルを物証として不正コンテンツ用アーカイブに保存する。例えば、動画共有サイトのサーバに登録した動画ファイルをサーバから不正コンテンツ用アーカイブに移動することにより、動画ファイルを不正コンテンツ用アーカイブに保存することができる。不正コンテンツ用アーカイブは、記憶装置192に実装される。蓄積部105は、さらに、図7に示した例におけるステップS109と同様の履歴情報を不正コンテンツ用アーカイブに保存する。履歴情報には、動画ファイルに電子透かしとして埋め込まれたメタ情報(権利情報、流通経路等)、動画ファイルのアップロード者のユーザID、アップロード日時、アップロード元のIPアドレス等が含まれる。アップロード者の個人情報が動画共有サイトに登録されていれば、アップロード者のユーザIDを用いて、その個人情報が取得され、履歴情報に含められる。
ステップS210において、報告部106は、不正コンテンツが動画共有サイトへアップロードされたことを監視センターに通知する。報告部106は、監視センターへの通知の際に、不正コンテンツ用アーカイブに保存した動画ファイルそのもの、及び/又は、履歴情報を監視センターに送信してもよい。監視センターは、不正コンテンツのアップロードを排除することを目的として運営されている組織あるいはシステムである。例えば、日本のCODA(コンテンツ海外流通促進機構)による実証実験「CODA自動コンテンツ監視・削除センター(仮称)」が知られている。
なお、ステップS201〜S210の順序は、上述したものに限らず、適宜変更することができる。また、複数のステップが並行して行われても構わない。
本実施の形態では、コンテンツデータに流通経路等に関する情報を予め入れておくことで、不正コンテンツ用アーカイブに保存したコンテンツデータを有効な物証の1つとして用いることが可能となる。
これまでのコンテンツ違法アップロード事件では、インターネットプロバイダのログ情報、当事者の自白、状況証拠等が、立件や有罪判断の材料とされてきた。本実施の形態では、違法アップロード対象のコンテンツに入手経路が記録されているため、コンテンツの証拠能力を高めることができる。
具体的には、予めコンテンツ提供者がコンテンツを有償提供する配信業者(A社、B社、C社、D社等)の名称等を、各配信業者に提供するメディアごとに、コンテンツデータ内に電子透かし技術を用いて記録する。コンテンツデータ管理システム100は、動画共有サイトへの不正コンテンツのアップロードを検出した場合にコンテンツの公開を阻止するが、コンテンツデータ自体は削除せずに別ストレージに保存する。そして、コンテンツデータ管理システム100は、コンテンツデータに記録されている配信業者の名称等を抽出して、物証であるコンテンツデータとともに保存する。これにより、違法アップロードを行った者が逮捕された場合に、自白を裏付ける物証としてコンテンツデータを活用することが可能となる。
実施の形態5.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図10は、本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システム100の構成を示すブロック図である。
図10において、コンテンツデータ管理システム100は、図5に示した実施の形態1と同様の構成要素に加えて、監視部110を備える。
監視部110は、検出部103による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する。本実施の形態では、監視部110は、負荷状況として、検出部103による電子透かし検出処理の実行に用いられるコンピュータリソースの使用状況を監視する。
実施の形態1では、制御部104は、所定の期間が経過するまでに、受信部101により受信されたコンテンツデータから検出部103により所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータを公開するよう公開部102を制御する。しかし、本実施の形態では、制御部104は、所定の期間が経過したかどうかに関わらず、監視部110により監視されている負荷状況が所定の基準を超えずに、受信部101により受信されたコンテンツデータから検出部103により所定の情報が検出された場合、当該コンテンツデータを公開しないよう公開部102を処理装置191により制御する。一方、制御部104は、当該負荷状況が所定の基準を超えずに、当該コンテンツデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了し、かつ、当該コンテンツデータから検出部103により所定の情報が検出されなかった場合、当該コンテンツデータを公開するよう公開部102を処理装置191により制御する。制御部104は、当該負荷状況が所定の基準を超え、その時点までに、当該コンテンツデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータから検出部103により所定の情報が検出されていない場合も、当該コンテンツデータを公開するよう公開部102を処理装置191により制御する。これにより、ネットワーク上のサイトに適正なコンテンツを迅速に公開することとサイトから不正コンテンツを効率よく排除することを両立できる。
以下では、図2及び図3に示した例を用いて、コンテンツデータ管理システム100の動作(本実施の形態に係るコンテンツデータ管理方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)の具体例について説明する。
図11は、コンテンツデータ管理システム100の動作を示すフローチャートである。
ステップS301において、受信部101は、インターネット(ネットワークの一例)を介してP氏(ユーザの一例)のPC300(端末の一例)から送信された番組Zの動画ファイル(コンテンツデータの一例)を受信する。
ステップS302において、制御部104は、受信部101が動画ファイルの受信を開始すると、動画ファイルを構成する複数のフレームデータのうち、受信部101により受信されたフレームデータについて電子透かし検出処理を順次実行するよう検出部103を処理装置191により制御する。
ステップS303において、検出部103は、監視部110により監視されているCPU911の使用率(コンピュータリソースの使用状況の一例)が予め設定されたCPU使用率の閾値(所定の基準の一例)を超えない限り、受信部101により受信されたフレームデータについて電子透かし検出処理を処理装置191により実行する。具体的には、まず、検出部103は、受信部101により受信された順番が1番目のフレームデータに電子透かしが埋め込まれているかどうか確認する。電子透かしが埋め込まれていれば、検出部103は、そのフレームデータから電子透かしを抽出し、その電子透かしに「共有NGマーク」(所定の情報の一例)が含まれているかどうか確認する。「共有NGマーク」が含まれていれば、検出部103は、「共有NGマーク」及びメタ情報を検出し、ステップS304に進む。一方、フレームデータに電子透かしが埋め込まれていないか、又は、電子透かしはあるが「共有NGマーク」が含まれていなければ、検出部103は、2番目以降のフレームデータについて同様の処理を順次行う。このとき、検出部103は、どのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了しているかを記憶装置192に記憶するものとする。CPU911の使用率が閾値を超えた場合、受信部101が動画ファイルの受信を開始してから現時点(CPU911の使用率が閾値を超える時点)までに検出部103が「共有NGマーク」を検出していなければ、ステップS305に進む。また、CPU911の使用率が閾値を超えずに、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了した場合は、直ちにステップS305に進む。なお、CPU911の使用率が閾値を超えているかどうかの判断は、制御部104が処理装置191により行う。
ステップS304において、制御部104は、動画ファイルを動画共有サイトに公開しないよう公開部102を処理装置191により制御し、ステップS311に進む。
ここで、上記閾値は任意の値とすることができる。例えば、上記閾値は、固定値でもよいし、時間帯ごとに設定される値でもよいし、受信部101の混雑状況等に応じて動的に設定される値でもよい。
一般的な動画共有サイトにアップ可能な動画ファイルは長さが15分程度に制限されている。通常は、300秒あれば、15分程度の動画ファイルの全てのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了すると考えられる。しかし、複数のユーザから動画ファイルがアップされるタイミングが重なった場合、そのようなユーザの数が多ければ多いほど、ステップS303に時間がかかり、後述するステップS305に進むのが遅くなる。そのため、適正なコンテンツをアップしようとするユーザは自分のコンテンツが動画共有サイト上にアップされるまで長く待たされることになる。そこで、CPU911の使用率が上記閾値を超えるような状況では、不正コンテンツの検出よりもコンテンツの迅速な公開を優先し、動画ファイルの一部又は全てのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了していなくても、後述するステップS305で動画ファイルを暫定的に動画共有サイト上にアップするという方法をとることができる。しかし、暫定的にアップした動画ファイルの中に不正コンテンツが紛れている可能性があるため、CPU911の使用率が上記閾値を超えるような状況が解消してから、後述するステップS308で動画ファイルについて電子透かし検出処理を再実行する。そして、後述するステップS309で動画ファイルから「共有NGマーク」が検出されれば、動画ファイルが不正コンテンツであると判断し、後述するステップS310で暫定的にアップした動画ファイルを動画共有サイトから削除することにより、確実に不正コンテンツを排除できる。
ステップS305において、制御部104は、CPU911の使用率が閾値を超える時点までに動画ファイルから「共有NGマーク」が検出されていないため、動画ファイルを動画共有サイトに公開するよう公開部102を処理装置191により制御する。あるいは、制御部104は、CPU911の使用率が閾値を超えずに、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了したため、動画ファイルを動画共有サイトに公開するよう公開部102を処理装置191により制御する。なお、制御部104は、受信部101が動画ファイルの受信を完了する前にCPU911の使用率が閾値を超えた場合には、動画ファイルの受信が完了するまで待ってから公開部102を制御する。
ステップS306において、制御部104は、どのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了しているかを記憶装置192から読み出し、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了しているかどうかを処理装置191により判断する。全てのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了していれば、受信部101により受信された動画ファイルが不正コンテンツではないことがわかるため、動作を終了する。動画ファイルの少なくとも一部(即ち、一部又は全部)のフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了していなければ、ステップS307に進む。
ステップS307において、制御部104は、監視部110により監視されているCPU911の使用率が閾値を超えなくなるまで待機する。CPU911の使用率が閾値を超えなくなった場合、ステップS308に進む。
ステップS308において、制御部104は、電子透かし検出処理の実行を再開するよう検出部103を処理装置191により制御する。
ステップS309において、検出部103は、受信部101により受信されたフレームデータのうち、電子透かし検出処理の実行が完了していないフレームデータについて電子透かし検出処理を処理装置191により実行する。具体的には、まず、検出部103は、電子透かし検出処理の実行が完了していないフレームデータのうち、受信部101により受信された順番が1番目のフレームデータに電子透かしが埋め込まれているかどうか確認する。電子透かしが埋め込まれていれば、検出部103は、そのフレームデータから電子透かしを抽出し、その電子透かしに「共有NGマーク」が含まれていれば、検出部103は、「共有NGマーク」及びメタ情報を検出し、ステップS310に進む。一方、フレームデータに電子透かしが埋め込まれていないか、又は、電子透かしはあるが「共有NGマーク」が含まれていなければ、検出部103は、2番目以降のフレームデータについて同様の処理を順次行う。「共有NGマーク」が検出されないまま、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了した場合は、受信部101により受信された動画ファイルが不正コンテンツではないことがわかるため、動作を終了する。
ステップS310において、制御部104は、公開部102により公開された動画ファイルを動画共有サイトから処理装置191により削除し、ステップS311に進む。
ステップS311については、図7に示した例におけるステップS109と同様である。
ステップS311の後、図7に示した例におけるステップS110及びS111と同様のステップが行われても構わない。あるいは、ステップS311の代わりに、図9に示した例におけるステップS209及びS210と同様のステップが行われても構わない。
なお、ステップS301〜S311の順序は、上述したものに限らず、適宜変更することができる。また、複数のステップが並行して行われても構わない。
また、ステップS303において、検出部103は、受信部101により受信された順番が1番目のフレームデータから順番に電子透かし検出処理を実行する代わりに、任意の順番で電子透かし検出処理を実行してもよい。例えば、より早く「共有NGマーク」を検出することができるフレームデータの位置(何番目か)が特定できるのであれば、先頭のフレームデータからではなく、特定の位置のフレームデータから電子透かし検出処理を実行するようにしてもよい。
また、ステップS303において、制御部104は、CPU911の使用率が閾値を超えているかどうかだけでなく、他のコンピュータリソースの使用状況が所定の基準を超えているかどうかを判断してもよい。例えば、制御部104は、監視部110により監視されているRAM914の使用率(コンピュータリソースの使用状況の一例)が予め設定されたメモリ使用率の閾値(所定の基準の一例)を超えているかどうかを判断してもよい。この場合、CPU911の使用率とRAM914の使用率との両方が閾値を超えずに、検出部103が「共有NGマーク」を検出すれば、ステップS304に進む。CPU911の使用率とRAM914の使用率とのいずれかが閾値を超え、その時点までに検出部103が「共有NGマーク」を検出していなければ、ステップS305に進む。
また、ステップS303において、制御部104は、コンピュータリソースの使用状況が所定の基準を超えているかどうかを判断する代わりに、検出部103による電子透かし検出処理のスループット(負荷状況の一例)が所定の基準を超えているかどうかを判断してもよい。この場合、監視部110は、検出部103による電子透かし検出処理の実行速度あるいは実行時間を計測する。制御部104は、監視部110から得られる計測値が予め設定された閾値(所定の基準の一例)を超えているかどうかを判断する。計測値が閾値を超えずに、検出部103が「共有NGマーク」を検出すれば、ステップS304に進む。計測値が閾値を超え、その時点までに検出部103が「共有NGマーク」を検出していなければ、ステップS305に進む。
また、ステップS309において、検出部103は、受信部101により受信された動画ファイルの全てのフレームデータについて電子透かし検出処理を処理装置191により実行してもよい。この場合、少なくとも一部のフレームデータについて電子透かし検出処理が再実行されることになるかもしれないが、ステップS306を省略することができる。これに伴い、どのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了しているかを記憶装置192に記憶する必要がなくなるという効果が得られる。さらに、ステップS307を省略し、ステップS308〜S311を、毎日定時(例えば23時)に、その日に公開された動画ファイル全てについて、バッチ処理として行うようにしてもよい。
また、ステップS307〜S309において、検出部103は、受信部101により受信された動画ファイルが公開部102により公開された後に電子透かし検出処理を再実行する処理を、監視部110により監視されているCPU911の使用率が閾値を超えなくなったときに実行する代わりに、定時に実行するようにしてもよい。即ち、ステップS307を省略し、ステップS308を毎日定時に行うようにしてもよい。この場合、検出部103は、同じ日に公開された動画ファイルのうち、電子透かし検出処理の実行が完了していないフレームデータを含む動画ファイル全てについて、電子透かし検出処理をバッチ処理として実行してもよい。あるいは、電子透かし検出処理の実行が完了した動画ファイルも含め、その日に公開された動画ファイル全てについて、電子透かし検出処理をバッチ処理として実行してもよい。
あるいは、ステップS307〜S309において、検出部103は、受信部101により受信された動画ファイルが公開部102により公開された後、電子透かし検出処理の実行を、CPU911の使用率が閾値を超えた時点における速度よりも遅い速度で継続してもよい。この場合、ステップS307及びS308は省略される。例えば、ステップS306において、制御部104は、動画ファイルの少なくとも一部のフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了していなければ、電子透かし検出処理の実行を継続するよう検出部103を制御し、直ちにステップS309に進む。このとき、制御部104は、電子透かし検出処理を実行するプロセス又はタスクの優先度を低くしたり、スリープ状態を長くしたりする。このようにすることで、電子透かし検出処理の影響によるコンテンツデータ管理システム100の負荷の増大を回避しつつ、誤って公開された不正コンテンツを早期に発見して削除することが可能となる。
本実施の形態では、エンドユーザの一時的なアクセス集中等により動画共有サイトの受信/公開サーバ負荷が高くなると、コンテンツデータ管理システム100が、受信/公開に必要最低限の処理のみを行い、公開に関わる付加的な処理を後にまわす。後にまわした処理は、バッチ処理等により効率的に行う。これにより、一時的なサーバ負荷の増大を回避して、サービスレベルを安定化させることができる。
例えば、電子透かし検出処理は、受信/公開サーバのコンピュータリソースを消費するため、サーバ負荷の増大の要因の1つとなる。本実施の形態では、コンテンツデータ管理システム100は、受信/公開サーバの負荷が高いときは電子透かし検出処理を行わず、負荷が下がったときに電子透かし検出処理を行う。これにより、円滑なサーバ運用とエンドユーザへのサービスレベル低下防止が可能となる。
以上説明したように、本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システムは、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
前記検出部による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する監視部と、
前記監視部により監視されている負荷状況が所定の基準を超えずに、前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、当該コンテンツデータを公開しないよう前記公開部を制御し、当該負荷状況が前記所定の基準を超えずに、当該コンテンツデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了し、かつ、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されなかった場合、及び、当該負荷状況が前記所定の基準を超え、当該負荷状況が前記所定の基準を超える時点までに、当該コンテンツデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていない場合、当該コンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部とを備える。
本実施の形態において、コンテンツデータ管理システムは、負荷状況が所定の基準を超えずに、コンテンツデータから所定の情報が検出された場合、コンテンツデータを公開しないようにする。コンテンツデータ管理システムは、負荷状況が所定の基準を超えずに、電子透かし検出処理の実行が完了し、かつ、コンテンツデータから所定の情報が検出されなかった場合、コンテンツデータを公開するようにする。コンテンツデータ管理システムは、負荷状況が所定の基準を超え、その時点までに、電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、コンテンツデータから所定の情報が検出されていない場合も、コンテンツデータを公開するようにする。そのため、本実施の形態によれば、動画共有サイト等、ネットワーク上のサイトに適正なコンテンツを迅速に公開することとサイトから不正コンテンツを効率よく排除することを両立できる。
一例において、
前記検出部は、電子透かし検出処理として、コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する処理を実行し、
前記制御部は、前記時点までに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの少なくとも一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行するよう前記検出部を制御し、前記少なくとも一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記公開部により公開されたコンテンツデータを前記サイトから削除する。
一例において、
前記検出部は、電子透かし検出処理として、コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する処理を実行し、
前記制御部は、前記時点までに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの少なくとも一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後は当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を前記時点における速度よりも遅い速度で継続するよう前記検出部を制御し、前記少なくとも一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記公開部により公開されたコンテンツデータを前記サイトから削除する。
一例において、
前記監視部は、前記負荷状況として、前記検出部による電子透かし検出処理の実行に用いられるコンピュータリソースの使用状況を監視する。
一例において、
前記監視部は、前記負荷状況として、前記検出部による電子透かし検出処理のスループットを監視する。
一例において、
前記検出部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行する処理を、前記監視部により監視されている負荷状況が前記所定の基準を超えなくなったときに実行する。
一例において、
前記検出部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行する処理を、定時に、前記公開部により同日に公開されたコンテンツデータについてのバッチ処理として実行する。
本発明の一の態様に係るプログラムは、
コンピュータを、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
前記検出部による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する監視部と、
前記監視部により監視されている負荷状況が所定の基準を超えずに、前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、当該コンテンツデータを公開しないよう前記公開部を制御し、当該負荷状況が前記所定の基準を超えずに、当該コンテンツデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了し、かつ、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されなかった場合、及び、当該負荷状況が前記所定の基準を超え、当該負荷状況が前記所定の基準を超える時点までに、当該コンテンツデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていない場合、当該コンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部として機能させるためのものである。
実施の形態6.
本実施の形態について、主に実施の形態5との差異を説明する。
本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システム100の構成は、図10に示した実施の形態5のものと同様である。
以下では、図2及び図3に示した例を用いて、コンテンツデータ管理システム100の動作(本実施の形態に係るコンテンツデータ管理方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)の具体例について説明する。
図12は、コンテンツデータ管理システム100の動作を示すフローチャートである。
ステップS401及びS402については、図11に示した例におけるステップS301及びS302と同様である。
ステップS403において、検出部103は、予め設定されたt秒間、監視部110により監視されているCPU911の使用率が予め設定されたCPU使用率の閾値を超えない限り、受信部101により受信されたフレームデータについて電子透かし検出処理を処理装置191により実行する。具体的には、まず、検出部103は、受信部101により受信された順番が1番目のフレームデータに電子透かしが埋め込まれているかどうか確認する。電子透かしが埋め込まれていれば、検出部103は、そのフレームデータから電子透かしを抽出し、その電子透かしに「共有NGマーク」が含まれているかどうか確認する。「共有NGマーク」が含まれていれば、検出部103は、「共有NGマーク」及びメタ情報を検出し、ステップS404に進む。一方、フレームデータに電子透かしが埋め込まれていないか、又は、電子透かしはあるが「共有NGマーク」が含まれていなければ、検出部103は、2番目以降のフレームデータについて同様の処理を順次行う。このとき、検出部103は、どのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了しているかを記憶装置192に記憶するものとする。CPU911の使用率が閾値を超えずに、t秒経過し、受信部101が動画ファイルの受信を開始してからt秒経過するまでに検出部103が「共有NGマーク」を検出しなかった場合は、ステップS405に進む。t秒経過していなくても、CPU911の使用率が閾値を超えた場合、その時点までに検出部103が「共有NGマーク」を検出していなければ、ステップS405に進む。また、CPU911の使用率が閾値を超えず、t秒経過してもいないうちに、動画ファイルの全てのフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了した場合は、直ちにステップS405に進む。
実施の形態1と同様に、上記tは10≦t≦300となる実数であり、より望ましくは10≦t≦30となる実数であり、最も望ましくは10である(ただし、多少の誤差は許容される)。
ステップS404〜S411については、図11に示した例におけるステップS304〜S311と同様である。
なお、ステップS401〜S411の順序は、上述したものに限らず、適宜変更することができる。また、複数のステップが並行して行われても構わない。
また、ステップS403において、制御部104は、t秒経過したかどうかを判断する代わりに、例えば、受信部101が動画ファイルの受信を完了したかどうかを判断してもよい。この場合、CPU911の使用率が閾値を超えないまま、動画ファイルの受信が完了するまでに検出部103が「共有NGマーク」を検出すれば、ステップS404に進む。一方、CPU911の使用率が閾値を超えず、動画ファイルの受信が完了するまでに検出部103が「共有NGマーク」を検出しなければ、ステップS405に進む。このようにすることで、適正なコンテンツをアップしようとするユーザは動画ファイルのアップロードにかかる時間(ユーザが必ず待たなければならない時間)だけ待てば自分のコンテンツが動画共有サイト上にアップされるため、長く待たされなくて済むようになる。
また、ステップS403において、制御部104は、CPU911の使用率が閾値を超えているかどうかだけでなく、他のコンピュータリソースの使用状況が所定の基準を超えているかどうかを判断してもよい。あるいは、制御部104は、コンピュータリソースの使用状況が所定の基準を超えているかどうかを判断する代わりに、検出部103による電子透かし検出処理のスループットが所定の基準を超えているかどうかを判断してもよい。
また、ステップS403でCPU911の使用率が閾値を超えたことにより、ステップS405で動画ファイルが公開された場合には、ステップS407〜S409において、検出部103は、電子透かし検出処理の実行を、CPU911の使用率が閾値を超えた時点における速度よりも遅い速度で継続してもよい。ステップS403でt秒経過したことにより、ステップS405で動画ファイルが公開された場合には、ステップS407〜S409において、検出部103は、電子透かし検出処理の実行を、速度を落とすことなく継続してもよい。
以上説明したように、本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システムは、実施の形態5と同様に、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
前記検出部による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する監視部と、
前記監視部により監視されている負荷状況が所定の基準を超えずに、前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、当該コンテンツデータを公開しないよう前記公開部を制御し、当該負荷状況が前記所定の基準を超えずに、当該コンテンツデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了し、かつ、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されなかった場合、及び、当該負荷状況が前記所定の基準を超え、当該負荷状況が前記所定の基準を超える時点までに、当該コンテンツデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていない場合、当該コンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部とを備える。
一例において、
前記制御部は、前記監視部により監視されている負荷状況が前記所定の基準を超えずに、所定の期間が経過した場合、前記受信部により受信されたコンテンツデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了していなくても、前記所定の期間が経過するまでに、当該コンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する。
一例において、
前記検出部は、電子透かし検出処理として、コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する処理を実行し、
前記制御部は、前記所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後も当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を継続するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記公開部により公開されたコンテンツデータを前記サイトから削除する。
一例において、
前記検出部は、電子透かし検出処理として、コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する処理を実行し、
前記制御部は、前記所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記公開部により公開されたコンテンツデータを前記サイトから削除する。
実施の形態7.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システム100の構成は、図5に示した実施の形態1のものと同様である。
実施の形態1では、制御部104は、所定の期間が経過するまでに、受信部101により受信されたコンテンツデータから検出部103により所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータを公開するよう公開部102を制御する。しかし、本実施の形態では、制御部104は、所定の期間が経過したかどうかに関わらず、まず、受信部101により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、検出部103により所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存する。制御部104は、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成する。そして、制御部104は、生成したコンテンツデータを公開するよう公開部102を制御する。これにより、ネットワーク上のサイトに適正なコンテンツと不正コンテンツとが混在するコンテンツがアップロードされた場合でも、サイトから不正コンテンツを確実に排除することができる。
以下では、図2及び図3に示した例を用いて、コンテンツデータ管理システム100の動作(本実施の形態に係るコンテンツデータ管理方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)の具体例について説明する。
図13は、コンテンツデータ管理システム100の動作を示すフローチャートである。
ステップS501において、受信部101は、インターネット(ネットワークの一例)を介してP氏(ユーザの一例)のPC300(端末の一例)から送信された番組Zの動画ファイル(コンテンツデータの一例)を受信する。
ステップS502において、制御部104は、一時ファイル(例えばNULLファイル)を処理装置191により生成して記憶装置192に保存する。例えば、一時ファイルは、動画ファイルと同じ形式のファイルである。
受信部101により受信された動画ファイルを構成する複数のフレームデータのそれぞれについて、先頭のフレームデータから順番にステップS503〜S507が行われる。
ステップS503において、制御部104は、受信部101により受信されたフレームデータについて電子透かし検出処理を実行するよう検出部103を処理装置191により制御する。
ステップS504において、検出部103は、受信部101により受信されたフレームデータについて電子透かし検出処理を処理装置191により実行する。具体的には、まず、検出部103は、受信部101により受信されたフレームデータに電子透かしが埋め込まれているかどうか確認する。電子透かしが埋め込まれていれば、検出部103は、そのフレームデータから電子透かしを抽出し、その電子透かしに「共有NGマーク」(所定の情報の一例)が含まれているかどうか確認する。「共有NGマーク」が含まれていれば、検出部103は、「共有NGマーク」及びメタ情報を検出し、ステップS505に進む。一方、フレームデータに電子透かしが埋め込まれていないか、又は、電子透かしはあるが「共有NGマーク」が含まれていなければ、ステップS506に進む。
ステップS505において、制御部104は、動画ファイルから「共有NGマーク」が検出されたため、記憶装置192に記憶される検出フラグをセットし、ステップS507に進む。
ステップS506において、制御部104は、記憶装置192に保存した一時ファイルにフレームデータを処理装置191により追加する。
ステップS507において、制御部104は、フレームデータが末尾のフレームデータであるかどうか(即ち、次のフレームデータがあるかどうか)を処理装置191により判断する。末尾のフレームデータでなければ、ステップS503に戻る。末尾のフレームデータであれば、全てのフレームデータについて電子透かし検出処理の実行が完了したことになるため、ステップS508に進む。
ステップS508において、制御部104は、記憶装置192に保存した一時ファイル(又はそのコピー)を動画共有サイトに公開するよう公開部102を処理装置191により制御する。この一時ファイルは、受信部101により受信された動画ファイルの複数のフレームデータのうち、検出部103により「共有NGマーク」が検出されたフレームデータを除く全てのフレームデータで構成された動画ファイル(新たなコンテンツデータの一例)である。なお、一時ファイルにフレームデータが1つも含まれていない場合は、何も公開されない。
ステップS509において、制御部104は、記憶装置192に記憶した検出フラグを参照し、受信部101により受信された動画ファイルから「共有NGマーク」が検出されたかどうかを処理装置191により確認する。検出フラグがセットされていれば(即ちTRUEであれば)、「共有NGマーク」が検出されたことがわかるため、ステップS510に進む。検出フラグがセットされていなければ(即ちFALSEであれば)、「共有NGマーク」が検出されなかったことがわかるため、動作を終了する。
ステップS510については、図7に示した例におけるステップS109と同様である。なお、ステップS510において、蓄積部105は、動画ファイルのメタ情報と紐付けて、一時ファイル及び/又は一時ファイルに含められなかったフレームデータ(即ち、「共有NGマーク」が検出されたフレームデータ)を記憶装置192により記憶してもよい。
ステップS510の後、図7に示した例におけるステップS110及びS111と同様のステップが行われても構わない。あるいは、ステップS510の代わりに、図9に示した例におけるステップS209及びS210と同様のステップが行われても構わない。ステップS209と同様のステップでは、蓄積部105は、動画ファイルの複数のフレームデータのうち、「共有NGマーク」が検出されたフレームデータのみを物証として不正コンテンツ用アーカイブに保存してもよい。
なお、ステップS501〜S510の順序は、上述したものに限らず、適宜変更することができる。また、複数のステップが並行して行われても構わない。
また、ステップS503〜S507は、フレームデータごとではなく、ブロックデータごとに行われても構わない。この場合、受信部101により受信された動画ファイルは、それぞれ2つ以上のフレームデータで構成される複数のブロックデータに分割される。それぞれのブロックデータを構成するフレームデータの数は、任意に決めることができる。ステップS508において公開される一時ファイル(又はそのコピー)は、受信部101により受信された動画ファイルの複数のブロックデータのうち、検出部103により「共有NGマーク」が検出されたブロックデータを除くブロックデータで構成された動画ファイル(新たなコンテンツデータの一例)である。仮に、電子透かし検出処理の精度が高くなく、フレームデータ単位での「共有NGマーク」の検出漏れが生じるおそれがあったとしても、ブロックデータ単位では「共有NGマーク」の検出漏れが生じにくいと考えられる。よって、ステップS503〜S507をブロックデータごとに行うことで、不正コンテンツをより確実に排除することができる。
また、ステップS503〜S507において、制御部104は、受信部101により受信された動画ファイルの複数のフレームデータのうち、検出部103により「共有NGマーク」が検出されたフレームデータ以外にも、その前及び/又はその後の所定の数のフレームデータを一時ファイルから除くようにしてもよい。この場合、ステップS508において公開される一時ファイル(又はそのコピー)は、受信部101により受信された動画ファイルの複数のフレームデータのうち、検出部103により「共有NGマーク」が検出されたフレームデータと、その前及び/又はその後の所定の数のフレームデータとを除く全てのフレームデータで構成された動画ファイル(新たなコンテンツデータの一例)である。「共有NGマーク」が検出されたフレームデータの前後のフレームデータをいくつ排除するかは、任意に決めることができる。仮に、電子透かし検出処理の精度が高くなく、「共有NGマーク」の検出漏れが生じるおそれがあるとすると、「共有NGマーク」が検出されたフレームデータの前後いくつかのフレームデータは不正コンテンツの一部であると考えたほうが無難である。よって、「共有NGマーク」が検出されたフレームデータの前後いくつかのフレームデータも公開しないようにすることで、不正コンテンツをより確実に排除することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るコンテンツデータ管理システムは、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部とを備える。
本実施の形態において、コンテンツデータ管理システムは、コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを公開するようにする。そのため、本実施の形態によれば、動画共有サイト等、ネットワーク上のサイトに適正なコンテンツと不正コンテンツとが混在するコンテンツがアップロードされた場合でも、サイトから不正コンテンツを確実に排除することができる。
一例において、
前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く全てのフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成する。
一例において、
前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータをそれぞれ2つ以上のフレームデータで構成される複数のブロックデータに分割し、当該複数のブロックデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを含むブロックデータを除くブロックデータを保存し、保存したブロックデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成する。
一例において、
前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータと、その前及び後の少なくともいずれかの所定の数のフレームデータとを除くフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成する。
本発明の一の態様に係るプログラムは、
コンピュータを、
ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部として機能させるためのものである。
実施の形態8.
実施の形態7では、制御部104は、所定の期間が経過したかどうかに関わらず、まず、受信部101により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、検出部103により所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存する。制御部104は、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成する。そして、制御部104は、生成したコンテンツデータを公開するよう公開部102を制御する。
しかし、実施の形態7において、制御部104は、実施の形態1と同様に、所定の期間が経過するまでに、受信部101により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう公開部102を制御してもよい。この場合、制御部104は、当該コンテンツデータ全体が公開部102により公開された後、当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を継続するか、あるいは、電子透かし検出処理を再実行するよう検出部103を制御する。制御部104は、いずれかのフレームデータから検出部103により所定の情報が検出された場合、上記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう公開部102を制御する。これにより、適正なコンテンツを迅速に公開すること(ユーザの満足度の向上につながる)と不正コンテンツを確実に排除することを両立できる。
また、制御部104は、実施の形態3と同様に、コンテンツデータ全体が公開部102により公開された後、コンテンツデータ管理システム100の負荷状況に応じて、そのまま電子透かし検出処理の実行を継続するか、あるいは、しばらく経ってから電子透かし検出処理を再実行するかを決定してもよい。これにより、より効率的に不正コンテンツを排除することが可能となる。
実施の形態9.
実施の形態7では、コンテンツデータ管理システム100の構成として、図5に示した実施の形態1のものと同様の構成を採用している。
しかし、実施の形態7において、コンテンツデータ管理システム100の構成として、図10に示した実施の形態5のものと同様の構成を採用してもよい。
監視部110は、実施の形態5と同様に、検出部103による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する。
制御部104は、実施の形態5と同様に、監視部110により監視されている負荷状況が所定の基準を超え、その時点までに、受信部101により受信されたコンテンツデータの少なくとも一部のフレームデータについて検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、検出部103により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう公開部102を制御する。その後、制御部104は、当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行するか、あるいは、電子透かし検出処理を負荷状況が所定の基準を超えた時点における速度よりも遅い速度で継続するよう検出部103を制御する。制御部104は、いずれかのフレームデータから検出部103により所定の情報が検出された場合、上記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう公開部102を制御する。これにより、適正なコンテンツを迅速に公開すること(ユーザの満足度の向上につながる)と不正コンテンツを確実に排除することを両立できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 コンテンツデータ管理システム、101 受信部、102 公開部、103 検出部、104 制御部、105 蓄積部、106 報告部、107 課金部、108 記憶部、109 特定部、110 監視部、191 処理装置、192 記憶装置、193 入力装置、194 出力装置、200 電子透かし埋め込み装置、201 マニュアル、202 レポート、300 PC、901 LCD、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 HDD、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

Claims (12)

  1. ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
    前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
    コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
    前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部と
    を備えることを特徴とするコンテンツデータ管理システム。
  2. 前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く全てのフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成することを特徴とする請求項1のコンテンツデータ管理システム。
  3. 前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータをそれぞれ2つ以上のフレームデータで構成される複数のブロックデータに分割し、当該複数のブロックデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを含むブロックデータを除くブロックデータを保存し、保存したブロックデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成することを特徴とする請求項1のコンテンツデータ管理システム。
  4. 前記制御部は、前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータと、その前及び後の少なくともいずれかの所定の数のフレームデータとを除くフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成されるコンテンツデータを前記新たなコンテンツデータとして生成することを特徴とする請求項1のコンテンツデータ管理システム。
  5. 前記制御部は、所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後も当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を継続するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、前記サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう前記公開部を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかのコンテンツデータ管理システム。
  6. 前記制御部は、所定の期間が経過するまでに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行するよう前記検出部を制御し、前記一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、前記サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう前記公開部を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかのコンテンツデータ管理システム。
  7. コンテンツデータ管理システムは、さらに、
    前記検出部による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する監視部
    を備え、
    前記制御部は、前記監視部により監視されている負荷状況が所定の基準を超え、当該負荷状況が前記所定の基準を超える時点までに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの少なくとも一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後に当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理を再実行するよう前記検出部を制御し、前記少なくとも一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、前記サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう前記公開部を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかのコンテンツデータ管理システム。
  8. コンテンツデータ管理システムは、さらに、
    前記検出部による電子透かし検出処理の実行に係る負荷状況を監視する監視部
    を備え、
    前記制御部は、前記監視部により監視されている負荷状況が所定の基準を超え、当該負荷状況が前記所定の基準を超える時点までに、前記受信部により受信されたコンテンツデータの少なくとも一部のフレームデータについて前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了せず、かつ、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により電子透かし検出処理の実行が完了したフレームデータから前記所定の情報が検出されていなければ、当該コンテンツデータ全体を公開するよう前記公開部を制御するとともに、当該コンテンツデータ全体が前記公開部により公開された後は当該コンテンツデータについて電子透かし検出処理の実行を前記時点における速度よりも遅い速度で継続するよう前記検出部を制御し、前記少なくとも一部のフレームデータのいずれかから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを、前記サイトに公開中のコンテンツデータの代わりに公開するよう前記公開部を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかのコンテンツデータ管理システム。
  9. 前記所定の情報は、コンテンツデータの提供者に関する情報を含み、
    前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
    前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記所定の情報に基づいて、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータの前記サイトへの公開が防止又は停止されたことを報告するレポートを作成し、ネットワークを介して当該コンテンツデータの提供者の端末に送信する報告部
    を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかのコンテンツデータ管理システム。
  10. 前記所定の情報は、コンテンツデータの提供者に関する情報を含み、
    前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
    前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出された場合、前記所定の情報に基づいて、当該コンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータの前記サイトへの公開が防止又は停止されたことへの対価を当該コンテンツデータの提供者に課金する課金部
    を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれかのコンテンツデータ管理システム。
  11. 前記所定の情報は、コンテンツデータの属性に関する情報を含み、
    前記コンテンツデータ管理システムは、さらに、
    コンテンツデータの利用者ごとに、提供を受けられるコンテンツデータの属性を示す利用者情報を予め記憶する記憶部と、
    前記受信部により受信されたコンテンツデータから前記検出部により前記所定の情報が検出される度に、前記所定の情報を履歴情報として蓄積する蓄積部と、
    前記記憶部に記憶された利用者情報と前記蓄積部に蓄積された履歴情報とを比較し、比較結果に基づいて、コンテンツデータの利用者の中から、コンテンツデータを前記サイトに公開しようとした利用者を特定する特定部と
    を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれかのコンテンツデータ管理システム。
  12. コンピュータを、
    ネットワークを介してユーザの端末から送信されるコンテンツデータを受信する受信部と、
    前記受信部により受信されたコンテンツデータをネットワーク上のサイトに公開する公開部と、
    コンテンツデータを構成する複数のフレームデータのそれぞれに埋め込まれた電子透かしを検出する電子透かし検出処理を実行して、前記受信部により受信されたコンテンツデータに所定の情報が電子透かしとして埋め込まれていれば、当該コンテンツデータから前記所定の情報を検出する検出部と、
    前記受信部により受信されたコンテンツデータの複数のフレームデータのうち、前記検出部により前記所定の情報が検出されたフレームデータを除く少なくとも一部のフレームデータを保存し、保存したフレームデータで構成される新たなコンテンツデータを生成し、生成したコンテンツデータを公開するよう前記公開部を制御する制御部
    として機能させるためのプログラム。
JP2012073052A 2012-03-28 2012-03-28 コンテンツデータ管理システム及びプログラム Expired - Fee Related JP5005841B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012073052A JP5005841B1 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 コンテンツデータ管理システム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012073052A JP5005841B1 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 コンテンツデータ管理システム及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5005841B1 true JP5005841B1 (ja) 2012-08-22
JP2013207468A JP2013207468A (ja) 2013-10-07

Family

ID=46844456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012073052A Expired - Fee Related JP5005841B1 (ja) 2012-03-28 2012-03-28 コンテンツデータ管理システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5005841B1 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11298880A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Toshiba Corp ストレージ共有型分散ビデオサーバシステム
JP2001245132A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Canon Inc システム及び処理方法及び記憶媒体
JP2003153156A (ja) * 2001-11-09 2003-05-23 Dainippon Printing Co Ltd 動画データ配信システム
JP2003319162A (ja) * 2002-04-22 2003-11-07 Sony Corp 電子透かし情報記録装置、電子透かし情報記録方法、および電子透かし情報記録フィルタ
JP2004048635A (ja) * 2002-05-20 2004-02-12 Digital Network Appliance Inc 動画配信技術を用いたショッピングシステム、ビデオレンタルシステム、及び対話システム
JP2004221682A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Canon Inc コンテンツ配信装置
JP2006174204A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Dainippon Printing Co Ltd 写真館における写真データの管理システム,方法
JP2008171131A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> フィンガープリント検出装置及びそのプログラム
JP2010512710A (ja) * 2006-12-11 2010-04-22 トムソン ライセンシング ディジタルシネマのためのテキストベースの著作権侵害防止システムおよび方法
JP2010525634A (ja) * 2007-04-13 2010-07-22 アイファロ メディア, ゲーエムベーハー ビデオ検出システムおよびビデオ検出方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11298880A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Toshiba Corp ストレージ共有型分散ビデオサーバシステム
JP2001245132A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Canon Inc システム及び処理方法及び記憶媒体
JP2003153156A (ja) * 2001-11-09 2003-05-23 Dainippon Printing Co Ltd 動画データ配信システム
JP2003319162A (ja) * 2002-04-22 2003-11-07 Sony Corp 電子透かし情報記録装置、電子透かし情報記録方法、および電子透かし情報記録フィルタ
JP2004048635A (ja) * 2002-05-20 2004-02-12 Digital Network Appliance Inc 動画配信技術を用いたショッピングシステム、ビデオレンタルシステム、及び対話システム
JP2004221682A (ja) * 2003-01-09 2004-08-05 Canon Inc コンテンツ配信装置
JP2006174204A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Dainippon Printing Co Ltd 写真館における写真データの管理システム,方法
JP2010512710A (ja) * 2006-12-11 2010-04-22 トムソン ライセンシング ディジタルシネマのためのテキストベースの著作権侵害防止システムおよび方法
JP2008171131A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> フィンガープリント検出装置及びそのプログラム
JP2010525634A (ja) * 2007-04-13 2010-07-22 アイファロ メディア, ゲーエムベーハー ビデオ検出システムおよびビデオ検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013207468A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8078693B2 (en) Inserting a multimedia file through a web-based desktop productivity application
EP2213026B1 (en) Methods and system to create a media measurement reference database from a plurality of distributed sources
KR101000871B1 (ko) 디지털 저작물의 통제를 위한 장치 및 방법
RU2659455C2 (ru) Способ и система для управления скачиванием файла в облачном сервисе хранения
US8239965B2 (en) Method of controlling a conference system, program product, and storage medium
KR20170101624A (ko) 디지털 콘텐츠 모니터링 시스템 및 그 처리 방법
JP5293151B2 (ja) コンテンツ保護装置及びコンテンツ保護プログラム
JP5877524B2 (ja) コンテンツデータ管理システム及びプログラム
JP5005840B1 (ja) コンテンツデータ管理システム及びプログラム
JP5005841B1 (ja) コンテンツデータ管理システム及びプログラム
US20170270204A1 (en) Video inspector
JP4970615B1 (ja) コンテンツデータ管理システム及びプログラム
JP5778070B2 (ja) コンテンツデータ管理システム及びプログラム
JP6566118B2 (ja) 電子データ検査システム、電子データ検査方法、および電子データ検査用プログラム
JP6349682B2 (ja) 情報管理プログラム、装置、及び方法
JP2015181064A (ja) 情報処理装置および情報処理方法、プログラム
JP6299262B2 (ja) 広告配信システム、広告配信方法
KR100958516B1 (ko) 2차 컨텐츠에 관하여 기초 컨텐츠에 대한 저작권을보호하기 위한 방법, 시스템, 및 컴퓨터 판독 가능한 기록매체
JP7263963B2 (ja) 映像配信プログラム、装置、システム、及び方法
JP2019101616A (ja) 覗き見対処プログラム、覗き見対処方法および情報処理装置
JP4848516B2 (ja) 課金システム
KR101763362B1 (ko) 파일 업로딩 장치, 디지털 에이징 중계장치, 관리장치 및 그 운용 방법
WO2009125933A2 (en) Method for managing e-mails and remote files in local and remote regions
Kaur Live Streaming of Court Proceedings in India: A Step Towards Strengthening the Access to a Transparent and an Accountable Judiciary
KR101465754B1 (ko) 방송 컨텐츠의 저작권 설정 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120523

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5005841

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees