JP5004589B2 - 振動ピストン装置 - Google Patents

振動ピストン装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5004589B2
JP5004589B2 JP2006546042A JP2006546042A JP5004589B2 JP 5004589 B2 JP5004589 B2 JP 5004589B2 JP 2006546042 A JP2006546042 A JP 2006546042A JP 2006546042 A JP2006546042 A JP 2006546042A JP 5004589 B2 JP5004589 B2 JP 5004589B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
fork
rotation axis
dimension
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006546042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007515593A (ja
Inventor
ヒュットリン ヘルベルト
Original Assignee
ヒュットリン ヘルベルト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヒュットリン ヘルベルト filed Critical ヒュットリン ヘルベルト
Publication of JP2007515593A publication Critical patent/JP2007515593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5004589B2 publication Critical patent/JP5004589B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/08Rotary pistons
    • F01C21/0809Construction of vanes or vane holders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/08Rotary pistons
    • F01C21/0809Construction of vanes or vane holders
    • F01C21/0818Vane tracking; control therefor
    • F01C21/0827Vane tracking; control therefor by mechanical means
    • F01C21/0836Vane tracking; control therefor by mechanical means comprising guiding means, e.g. cams, rollers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C9/00Oscillating-piston machines or engines
    • F01C9/005Oscillating-piston machines or engines the piston oscillating in the space, e.g. around a fixed point

Description

本発明は、実質的に球形のハウジング内壁を有するハウジングを含む振動ピストン装置に関する。この装置には、ハウジングのほぼ中心部にある回転軸の周りを共に回転する4つのピストンがハウジング内部に設けられている。ここで、4つのピストンに於いて、回転軸に関して相互に略直径方向に対向するそれぞれ2つのピストンが剛体ピストン対を形成し、この2組のピストン対は、回転軸に関してほぼ垂直方向にのびる共通回動軸の周りを反対方向へ行ったり来たり回動することが可能であり、この2組のピストン対は回動軸に関して十字状に設けられ、これにより、各ピストン対の2つのピストンは、それらの間に動作室を形成するように相互に対向するピストン動作面を有し、各ピストン対は、回動軸上にピストン対を装着するための支持(ベアリング)部分と、動作室の1つを回動軸の方向に区画するため各ピストン対の両方のピストンに対する側壁部分とを有している。
このような振動ピストン装置は下記特許文献1により周知である。
振動ピストン装置は、燃焼混合物の吸気、圧縮、燃焼、膨張、及び排出の個々の動作工程が、2つの位置間での個々のピストンの振動回動動作により引き起こされるところの一般的な内燃機関に属する。
処理工程に於いて、振動ピストンは、ハウジングに固定された共通の回転軸の周りを、ハウジング内に於いて回転するが、出力軸の回転動作としてピストンの回転動作を開始させることが可能である。振動ピストンはハウジング内に於いて回転するので、振動ピストンは前記振動回動動作を実施する。
前述の周知の振動ピストン装置は、内部が球形構造のハウジングを有し、ピストンの回動軸は、回転軸に関して垂直の、ハウジングのほぼ中心部を通る共通の回動軸により形成されている。
各ピストン対に於いて、回動軸に関し相互に直径方向に対向する2つのピストンは、相互に堅固に接続されていてダブルピストンを形成しており、1組のピストン対の2つのピストン間に支持部分があり、この支持部分は、周知の振動ピストン装置に於いては幅の狭い支持(ベアリング)リングにより形成されている。両方のピストン対は、それぞれの支持リングにより、ジャーナル(回動軸を形成している)上に、十字構造にて、回動軸に関して回動するように装着されている。周知の振動ピストン装置のピストン対の支持リングは、ジャーナルのほぼ端部において、相互に離間されて設けられ、出力軸が取り付けられた更なるリングが、2つの支持リングの間でジャーナル上に設けられている。
更に、対を構成する両方のピストン用の側壁部分は、2つの動作室を横方向に区画するために、それぞれの支持部分と対向して、各ピストン対に設けられており、この側壁部分は、動作室に面するとともに回動軸に関して完全に垂直方向に位置する直線状の面を有している。
国際公開第 03/067033号パンフレット
冒頭に述べたタイプの振動ピストン装置の周知の設計の欠点は、それぞれの支持部分用に回動軸の方向に用意されている全体長さが小さいということであり、その結果、構造的な理由により摩耗性が高くなるというおそれがある。更に、周知の振動ピストン装置は、出力軸の支持リングもジャーナル上に位置決めしなければならないので、装着するのが、より複雑である。更なる欠点は、出力軸は、ピストンを通り過ぎて回動軸まで案内されているということである。
本発明は、構造的設計を簡略化し、装着がより簡単であり、回動軸上でのピストン対の支持の安定度を増大させるよう、冒頭に述べたタイプの振動ピストン装置を改良することを目的としている。
本発明によれば、この目的は、支持部分と側壁部分とは、相互に一体的に構成されるとともにそれぞれのピストン対の同一側に設けられており、各ピストン対は、支持部分および側壁部分を、当該ピストン対の一方側のみに有しており、支持部分は、回動軸方向に於いて、ピストン対の幅のほぼ半分に亘って回動軸方向に延びており、2組のピストン対は、その支持部分で、回動軸を形成するジャーナル上に固定されており、球形キャップ形状であり且つピストン対を回動軸方向において相互に対して保持するエンド部材が、ジャーナルの両端部に設けられており、ピストンは少なくとも1つの出力軸に接続されており、この出力軸は、回転軸の周りを回転することが出来ると共に、回動軸の外部で第1フォーク部分に於いてピストン端部にて終わっており、フォーク部分は、その2つのエンド部分が、エンド部材の間に設けられているとともに、取り外し可能な状態で前記エンド部材に直接接続されているという事により、冒頭に述べた振動ピストン装置に関して達成することが出来る。
従って、本発明の振動ピストン装置は、周知の振動ピストン装置とは対照的に、支持部分をピストンの一端部にそして側壁部分を他端部に離間させて設ける代わりに、各ピストン対に於いて支持部分と側壁部分とを相互に統合させるよう構成されている。本発明に係る構造は、好ましい実施形態に於いて構成されていることであるが、特に好ましい実施形態が備える出力軸が回動軸まで延びていない場合、支持部分を回動軸の方向に著しくより長く形成することが出来てこれにより更に安定させることが出来るという利点を有し、更に、側壁部分は、回動軸に関して平面的で且つ垂直になるよう構成される代わりに、(好ましい実施形態に示すように)回動軸に関して傾斜して構成されることが出来るという利点を有している。
支持(ベアリング)部分は、回動軸方向に於けるピストン対の幅の約半分に亘って、回動軸方向に延びている。
2組のピストン対を十字状になるよう隣り合わせて設けると、ピストン対の2つの支持部分は、ピストン範囲の全体長さに亘って回動軸の方向に延びることになり、その結果、個々のピストン対を極めて安定した状態で回動軸上に装着することが出来る。
更に好ましい実施形態に於いて、それぞれの側壁部分は支持部分上に延び、これにより、外側から内側へそして頂部から底部へ、凹面をなして湾曲している。
本発明の各ピストン対を実施することによってのみ可能となるこの実施形態は、2つの動作室即ち燃焼凹部は湾曲した側壁を有するという利点を有している。これは動作室に於いて点火させられる燃料/空気混合物の点火及び膨張の間の圧力配分に関して特に有利であることが証明されている。なぜなら、全体の膨張力は、ピストン動作面に作用するものであり、そして、回動動作に対する力の適用になんらの貢献をすることがない側壁部分での燃焼で使い果たされることがないからである。
この文脈に於いて、それぞれの側壁部分が支持部分の全体長さに亘って回動軸方向に延びることが好ましい。
2組のピストン対を十字状に相互接合することにより、動作室即ち燃焼凹部はその全体に於いて横方向に且つ基部で湾曲され、その結果、点火された燃料/空気混合物の膨張の間、全体圧力は、好ましくは平面状に設計されたピストン動作面に完全に作用することになり、その結果、本発明に係る振動ピストン装置の効率を、周知の振動ピストン装置と比較して改善することが出来る。
全体的に凹部形状であるこれらの動作室、即ち燃焼凹部を実施することが出来るようにするために、各ピストンは、側壁部分の反対側の端部に於いて、そのピストンとともに動作室を形成する別のピストンの側壁部分に整合する形状の側面を有する。
かくして、各ピストン対の側壁部分は、ピストンの振動回動動作の間、それぞれ対応するピストンに対して案内面を有利に形成する。
適切な且つ有利な構造を有する実施形態に於いて、個々のピストンは回転軸を中心として約90°広がっている。更に、回動軸方向に於ける各ピストンの寸法と、回動軸を横切る方向の各ピストンの寸法との比率は、約1.5:1〜2.5:1の範囲であることが好ましく、更に、2.2:1であることが好ましい。回動軸を中心とする動作室の開口の最大角度は約40°〜約60°の範囲であるのが好ましく、即ち、各ピストン対の各振動回動ストロークは、開口の前記最大角度の約半分である。
組のピストン対、回動軸を形成するジャーナル上に支持部分で固定されており、それぞれ球形キャップ形状であり且つ回動軸方向において相互に対してピストン対を保持するエンド部材が、ジャーナルの端部に設けられていること次のような利点を有している。即ち、2組のピストン対を装着するためには、2組のピストン対を十字状にジャーナル上でそれらの支持部分に嵌合しさえすればよく、この構成は、球形キャップ形状のエンド部材をジャーナルの端部に取り付けるとともにエンド部材をジャーナルに対応的に堅固に接続することにより保持され、これにより、ピストンの振動回動動作が確実に行われる。
処理工程に於いて、球形キャップ状のエンド部材は回転軸を中心にして約90°広がっている。
各ピストンが回転軸を中心に約90°広がっている実施形態に関連して、回転軸を中心に360°包囲されているこの構成の球形構造体は、球形キャップ状である2つのエンド部材と2組のピストン対とで形成される構成の場合に得られる。球形キャップ状のエンド部材も回転軸と回動軸とに関して垂直である軸の周りを90°広がっていることが好ましい。
本願発明に於いて、ピストンは少なくとも1つの出力軸に接続されており、この出力軸は、回転軸の周りを回転可能であり且つ回動軸の外側で第1フォーク部分に於いてピストン端部にて終わっており、この第1フォーク部分は、その2つのエンド部分がエンド部材の間にくるよう構成され且つ取り外し可能な状態で直接エンド部材に接続されている。
周知の振動ピストン装置の場合のように出力軸を回動軸へ導くとともに支持リングで出力軸をそこへ装着する代わりに、この実施形態は、2組のピストン対の支持部分だけを回動軸のジャーナル上に装着すればよいようにしているので、その結果、支持部分はそれぞれ回動軸方向に最大長さで構成することが出来るという利点を有する。フォーク部分の外側は球状面の一部分の形状であることが好ましく、その結果、フォーク部分は、4つのピストン及び2つのエンド部材からなる構成の全体的に球形状の実施形態内部へ挿入されるとともに、内側が球形構造であるハウジングと整合することになる。
この実施形態の更なる利点は、少なくとも一つの出力軸もまた、特に安定した状態でピストン構造体へ接続されることが出来るということにある。なぜなら、フォーク部分は、支持リングで出力軸を回動軸のジャーナル上に装着する周知の振動ピストン装置の支持リングの場合よりも更に、ピストンの回動軸方向へ延ばすことができるからである。更に、出力軸はピストンを超えて案内される必要はもはやなく、これにより、ピストンの回動ストロークを制限することはない。
第1フォーク部分のエンド部分は、エンド部材に対する確実な(積極的)ロック接続部材を有することが特に好ましい。
その結果、エンド部材へのそしてピストン構造体への第1フォーク部分の回転可能固定接続が確実に行われ、この接続により大きなトルクを出力軸へ伝達することが出来る。
更に好ましい実施形態に於いて、第1フォーク部分のエンド部分は出力軸から外端部へ広がっている。
第1フォーク部分と、ピストン対が一体的に保持されている2つのエンド部材との間の接続は、特に安定的な状態でなされることが出来るという利点を有している。
適切な且つ有利な構造の実施形態では、回動軸に垂直な方向に於けるフォーク部分の中央部での寸法の、フォーク部分の端部での対応する寸法に対する比率は、約1:1.5〜1:2.5の範囲であり、この比率は約1:2であることが好ましい。
更に、回動軸に垂直な方向に於けるフォーク部分の端部での寸法と、回動軸方向におけるフォーク部分の寸法との比率は、約1:2〜約1:4の範囲であるのが好ましく、約1:1.375であることが好ましい。
回動軸方向に於けるフォーク部分の寸法に関する出力軸領域のフォーク部分の厚みは、約1:2〜1:4の範囲であるのが好ましく、約1:2.75であるのが好ましい。
この後者の方策により、フォーク部分は極めて頑丈で安定した状態にされ、これにより、ピストンの回転動作による高いトルクを出力軸へ伝達することが出来る。
更に好ましい実施形態に於いて、形状に於いて実質的に同一であり且つ取り外し可能な状態でエンド部材に接続されている第2フォーク部分が、第1フォーク部分と対向して設けられている。
かくして、全体として、ピストン対と、球形キャップ形状のエンド部材と、2つのフォーク部分とで構成される球状構造体が得られ、この構造体の全ての構成部材を特に安定した且つ頑丈な状態で形成することが可能である。
第2フォーク部分は更なる出力軸を有することが好ましく、これにより、本発明に係る振動ピストン装置は、合計2本の出力軸を有するが、その1本は例えば発電機などのようなアセンブリを駆動するために使用されることが出来、他方の出力軸は、本発明に係る振動ピストン装置が自動車用駆動エンジンとして使用される場合、クラッチ又はトランスミッションへ延びるようにすることが出来る。
更に好ましい実施形態に於いて、第1及び/又は第2フォーク部分は、回転軸に関して及び回動軸に関して約90°広がっているとともに、外側が球形表面状に構成されている。
更に好ましい実施形態に於いて、ピストンの後部面に面する第1及び/又は第2フォーク部分の一側部は、ピストン後部面に対して本質的に補完的になる状態で湾曲するように形成されている。
個々のピストンの振動回動動作の間、容積が可変であるとともに最少容積を実質的にゼロにすることが出来る室が、ピストン後部面の間、即ち、ピストン動作面と反対側を向いたピストン後部面に面するフォーク部分のそれぞれの側部との間に、形成されると有利である。
これは、周知の振動ピストン装置に於いて既に設けられようにされているように、燃焼空気を予め圧縮するために使用することができる吸気圧力室が、それぞれピストン後部面と、フォーク部分の対応する対向面との間に形成される場合に、特に好ましいことである。然しながら、上記室は、ピストンを冷却するための冷却室としても簡単に使用することができる。
周知の振動ピストン装置の場合のように、本発明に係る振動ピストン装置に於いて、各ピストンは走行ローラを有し、このローラ軸はピストン動作面に関して、約30°〜50°、好ましくは、約35°の角度で傾斜している。
走行ローラは好ましくは円錐構造体であり、各円錐の想像上の延長部は、ハウジングの中央地点に位置する円錐先端となり、制御機構は、ピストンが回動動作を行うのに最適な状態で、振動ピストン装置の球対称に適合して構成されている。
更なる利点や特徴は添付図面や下記説明から明らかになるであろう。
勿論、上述の特徴や以下に説明される特徴はそれぞれ指定した組み合わせに於いてのみならず、本発明の範囲から逸脱しない範囲に於いて他の組み合わせや又は単独で適用されることが出来る。
本発明の例示的な実施形態を図面に示し、添付図面を参照に更に詳細に説明を行う。
全体を参照番号10で示す振動ピストン装置の実施形態を図1〜図9を参照に以下に、より詳細に説明を行う。振動ピストン装置10は例えば、好ましくは、内燃機関として使用される。
振動ピストン装置10は、第1ハウジングハーフ14と第2ハウジングハーフ16により構成されるハウジング12を有する。
ハウジングハーフ14,16は分割線18に沿って接合されている。この分割線18は、振動ピストン装置10の対称軸20に関して垂直ではなくむしろ斜めに傾斜して設けられている。この対称軸20は同時に、後述するように、ピストンの回転軸をも構成している。ハウジングハーフ14,16を分離するための分割線18の傾斜した外形は、ハウジング内部に設けられたスパークプラグ、ノズル22,24、弁26,28などの技術的構成部材を、ハウジングの分割線により悪影響を受けない状態で、適切に配備することが出来るという利点を有している。
図2及び図3に於いて、ハウジング12は、相互に関して直角な2つの断面に於いて部分的に切り欠いて示されており、その結果、ハウジング12内部の振動ピストン装置10の更なる詳細を見ることが出来る。図2及び図3は、先に説明された部材22〜28に関して図1と同一ではないが、これは本発明の説明に於いては重要なことではない。
ハウジング12の内壁30は本質的に球形構造である。
図2〜図8では部分的に隠されている4つのピストン(図9参照)32,34,36,38はハウジング12内部に設けられている。これらのピストン32〜38はハウジング12の回転軸40の周りを共に回転する。
更に、振動ピストン装置10が動作する間、ピストン32〜38は回動軸42を中心として振動回動動作をおこなう。回動軸42は、図9の矢印44,46で示すように回転軸40に関してほぼ垂直方向に延びている。
ハウジングの中心又は回動軸42に関して相互に直径方向に対向して設けられた2つのピストンは、ここで剛体の(固定された)なピストン対を形成し、更に詳しくは、ピストン32,36はピストン対32/36を形成し、ピストン34,38はピストン対34/38を形成している。ピストン32〜38は回転軸40を中心として回転するので、ピストン対34/38が矢印46方向(反時計方向)に回動動作を行う場合、ピストン対32/36は、対応して、回動軸42の周りを矢印44の方向(時計方向)に回動動作を行い、また、その逆も行われる。
更に、ピストン32〜38の詳細は図4〜図6を参照により詳細に説明される。
各ピストンはピストン動作面を有し、即ちピストン32はピストン動作面32aを有し、ピストン34はピストン動作面34aを有し、ピストン36はピストン動作面36aを有し、ピストン38はピストン動作面38aを有している。図5に於いて、例えば、ピストン32,34のピストン動作面32a、34aのみが図示されている。ピストン動作面32a、34aは第1動作室すなわち燃焼凹部48を形成し、そしてピストン36,38のピストン動作面36a、38aは第2動作室すなわち燃焼凹部50(図9参照)を形成している。
各ピストン対は回動軸42上にピストン対32/36を装着するために1つの支持部分52を有し、これは図6のピストン対32/36の場合に最も明白に示されている。
更に、各ピストン対は、図6のピストン対32/36の場合に最も明瞭に示されているように、横方向(回動軸42の方向)に動作室48,50を区画する2つの側壁部分を有している。ピストン32の場合、動作室48を横方向に区画する側壁部分54を図6に見ることが出来る。支持(ベアリング)部分52と側壁部分54(あるいは、図6には示されてはいないが、側壁部分54と直径方向に対向するピストン36の側壁部分)とは、相互に一体的に形成されているとともに、図6に於いてピストン対32/36の場合に最も明白に示されているように、それぞれのピストン対32/36、34/38の同一側に設けられている。ピストン対34/38の支持部分56と側壁部分58とは図6に於いては部分的に示されている。
ピストン対32/36、34/38の支持部分52,56は回動軸42に関して左右対称構造であり、更なる側壁部分(図面では隠されている)は回動軸42に関して側壁部分54とほぼ直径方向に対向しており、同様に、更なる側壁部分(図6には示されてはいない)は回動軸42に関してピストン対34/38の側壁部分58と直径方向に対向している。
支持部分52及び支持部分56はそれぞれドリル孔60,62を有し、この孔により、ピストン対32/36、34/38は固定ジャーナル64に回動可能に装着されている(図7参照)。
支持部分52,56は、回動軸42方向に関してそれぞれのピストン対32/36、34/38の幅の約半分にわたって、回動軸42方向に延びている。2組のピストン対32/36、34/38が、回動軸42に関して十字状に(図5に示すように)設けられるなら、ピストン対32/36、34/38はそれらの全体に於いて、ジャーナル64の全体長さに亘って装着され、これにより、回動軸42の周りで特に安定的となる。
図5は、ピストン32の側壁部分54とともに、横方向に動作室48を区画するピストン34の側壁部分55を示している。
それぞれの側壁部分54,55(図5)は、関連する支持部分52,56へ延びており、これにより、外側から内側へ、そして頂部から底部へ、図5及び図6に最も明白に示されているように、凹面を形成して湾曲している。ここで、それぞれの側壁部分54,55及び、図5には示していない更なる側壁部分は、回動軸42の方向に於いて支持部分52,56の全体長さに亘って、回動軸42方向へ延びている。
側壁部分54,55(及び、図5及び図6には示していない残りの側壁部分58)の、支持部分52,56との統合の結果により、支持部分52,56は、特にジャーナル64の外側端部に於いて、極めて堅固且つ安定した状態で構成されている。
側壁部分54,58の湾曲と、対応する関連側壁部分(図示せず)の湾曲との結果、湾曲した動作室及び燃焼凹部48,50が形成され、そして、ピストン動作面32a〜38aだけが平面状態に形成され、その結果、発火後、燃料/空気混合物の膨張の間に生じる圧力は、高効率の場合に望まれるように、動作ピストン面32a〜38aに殆ど独占的に作用することになる。
各ピストン32〜38は、側壁部分に対向する端部に於いて、そのピストンとともに動作室を形成する別のピストンの側壁部分に整合する形状の側面を有する。
図6はこのことをピストン32について示すものであり、ピストン32の、側壁部分54に対向する端部は、側面66を有するが、側面66の形状はピストン34の側壁部分に整合しており、これらのピストン32,34は動作室48を形成している。図6に示していないピストン34の側壁部分は、鏡面反転は別として、ピストン32の側壁部分54と同一形状を有している。このことは、別のピストン36,38についても対応してあてはまる。
各ピストン32〜38は、図5に於けるピストン32について示すように、回転軸40を中心として約90°広がっている。
更に、回動軸42方向に於ける各ピストン32〜38の寸法bと、回動軸42を横切る方向の各ピストン32〜38の寸法hとの比率、すなわち、各ピストン動作面32a〜38aの幅と高さとの比率は、約1.5:1〜2.5:1の範囲であることが好ましく、この例の場合、2.2:1である。
更に、回動軸42を中心とする動作室48,50の開口の最大角度αは、図5の動作室48の場合に示すように約40°〜約60°の範囲である。ここで、開口の最大角度は約0°である。
既に述べたように、支持部分52,56を備えた2組のピストン対32/36、34/38は固定ジャーナル64上に位置している(図7)。球体キャップ形状であり且つ図4に示すように回動軸42方向に相互にピストン対32/36、34/38を保持するエンド部材68又は70は、ジャーナル64の端部に設けられている。図7には、ピストンなしで、ジャーナル64とともに2つのエンド部材68,70だけが示されている。エンド部材68,70は、装着の際、ジャーナル64に対して永久的にボルト締めされている。ジャーナル64は、ピストン32/38を振動回動動作させるためにピストン対32/36、34/38のための支持部(ベアリング)として機能する。
エンド部材68,70は、回転軸40(図8参照)を中心として、そして回動軸42と回転軸40(図7参照)とに関して垂直の軸を中心として、約90°延びている。
振動ピストン装置10は更に、ピストン32〜38が回転に関して固定接続された2つの出力軸72,74(特に図4及び図7参照)を有している。出力軸72,74を回転可能に接続するために、各出力軸はその一端部にフォーク部分76(出力軸72)又はフォーク部分78(出力軸74)を有している。出力軸72,74は、それぞれのフォーク部分76,78へ回転に関して固定して接続されている。
フォーク部分76,78は特に図7に示されるように、回動軸42の外部で終わっており、すなわち、出力軸72,74はハウジングの中心部までは延びておらずむしろ、ハウジングの中心部の外側で終わっている。
フォーク部分76,78はそれぞれエンド部分80,82及び84,86を有し、これらは、球体キャプ形状のエンド部材68,70の間に設けられるとともに、取り外し可能な状態でそれらに直接接続されている。図7に示すように、取り外し可能な接続のためにねじ止め接続が使用される。
しかしながら、この接続はねじによってなされるのみならず、エンド部分80,82及び84,86は確実(積極的)なロック方式でエンド部材68,70に接続され、この目的のため、エンド部材68,70は、対応する溝96,98(ここではフォーク部分76についてのみ示す)に係合するサイド突出部、特に突出部88,90(エンド部材68)及び92,94(エンド部材70)を有している。
特に図8から明らかなように、フォーク部分76,78のエンド部分80,82及び84,86は、それぞれの出力軸72,74から外側端部へ向けて広幅になっている。
ここで、回動軸42に垂直な方向に於けるフォーク部分76又は78の中央部での寸法Bの、フォーク部分76又は78の端部での対応する寸法Bに関する比率は、約1:1.5〜1:2.5の範囲であり、本例では、この比率は約1:2である。
更に、フォーク部分76,78の寸法Bの、回動軸42の方向に於けるフォーク部分76,78の寸法Bに対する比率は、約1:2〜1:4の範囲であり、本例では、1:1.375である。
それぞれの駆動軸72,74の領域に於けるフォーク部分76,78、すなわち、それぞれのフォーク部分76,78の中心部に於けるフォーク部分76,78の厚みDの、寸法Bに関する比率は、約1:2〜1:4の範囲であり、本例では、約1:2.75である。
寸法Bに関するフォーク部分76,78の広がりは、回転軸40と回動軸42との両方に関して垂直の軸を中心とする角度として表現すると、約90°であり、これにより、フォーク部分76,78は、エンド部材68,70と共に、この軸を中心として360°の立体角、即ち、球体を形成し、この目的のため、フォーク部分76,78の外側部は球体面の形状に対応して形成されている。
寸法Bと寸法Bとの比率は、約1:2〜約1:4の範囲であり、ここでは約1:2.75である。
同様に、フォーク部分76,78に直接接続され且つ寸法Bよりほんの僅かだけ小さい出力軸72,74の端部の直径の比率は、先に記載した比率と殆ど同一である。
図4から最も明らかなように、各ピストン32〜38は、図4に示すような、ピストン32,34に対してそれぞれ湾曲構造のピストン後部面100、102を有し、これらのピストン後部面100、102に面する一側面104又は106(図7参照)は、これらのピストン後部面100、102を補完する状態で湾曲して形成されている。
ゆえに、ピストン後部面100、102(同じことが他のピストン36,38にもあてはまる)と、対応する対向する側面104,106(そして、同様に、フォーク部分76,78の更に2つの側面)との間に、2つの室が形成されるが、これらは動作室48,50に対して反比例して小さくなったり大きくなったりし、吸気圧力室及び/又は冷却室として使用可能である。
吸気圧力室としての使用及び吸気圧力室が動作室と連通する方法に関して、上記特許文献1を特に参照するが、この資料の内容は本出願に明らかに組み込まれている。
この目的ため、ピストン後部面100、102と、フォーク部分76,78の対応する対向側面104,106との間に形成される吸気圧力室は、容積サイズの安定的繰り返し低減により圧縮される外気(フレッシュな空気)で周期的に充填される。この方法により形成される吸気圧力室における空気圧縮により、吸気圧力空気の昇温がもたらされる。この方法により予め加圧された外気が動作室48又は50にそれぞれ昇温状態で導入されると、燃焼効率が、吸気圧力空気の昇温により低減される。かくして本発明の振動ピストン装置では、動作室48又は50にそれぞれ導入される前に、吸気圧力室に於いて、予め加圧された外気を予め冷却することがなされる。これらの予備冷却措置は、吸気圧力室から動作室48又は50への供給ライン101に於いて、それぞれ供給ライン101又は103の、例えば、冷却レジスターにより、提供されることが出来る。
更に、図6に示すように、空洞状中空部105が、ピストン後部面100、102にそれぞれ存在する場合、これらのピストン後部面100、102に面するフォーク部分76,78それぞれの対応する面(例えばそれぞれ104,106)に、突起部を設け、これらの突起部は、空洞状中空部105を補完する又は少なくとも実質的に補完するものであり、そして、これらの突起部は、ピストン後部面100、102がフォーク部分76,78の面104,106に接近したときに、空洞状中空部105内部に入り、これにより、面100、102:104,106の間に形成された吸気圧力室の空洞状中空部105に存在する外気が、空洞状中空部105から移動して、これにより、外気の予備圧縮が更に改善される。
更に、吸気圧力室と動作室との間の接続は、振動ピストン装置のハウジング外部に延びる管によって、又は、上記特許文献1の場合のように逆止弁を介し、ピストン32〜38を介して直接的に、行われるが、本振動ピストン装置に於いて動作室48,50と吸気圧力室との接続は、両方の主軸上で、フォーク部分76,78へ直接位置する制御ディスクを介して行うことも考えられる。このような制御ディスクは、相互に対向する2つの吸引開口を有していて相互に180°ずれており、2つの同一の開口は、ハウジングに、制御態様によって適宜設けられることになろう。制御ディスクの両方の開口が主支持部材に近接したハウジングの開口と一致する場合、吸気圧力室から動作室48,50への外気の誘導を引き起こすことが出来る。制御ディスクが回転を続けると、ハウジングの開口は閉鎖し、誘導は終了して予備圧縮が開始される。
内部原動機(それぞれピストン対32/36、34/38)の主支持部が、玉軸受や転がり軸受より小さい外径を必要とする滑り軸受で実現される場合、このような制御ディスクを設けることが可能となる。
最後に、図5から最も明らかになるように、各ピストンは走行ローラ108(ピストン32)、110(ピストン34)、112(ピストン36)及び、114(ピストン38)を有している。走行ローラ108〜114は、個々のピストン32〜38の振動回動動作を、回転軸40を中心とするそれらの回転動作から導き出すための制御機構の一部をなしている。これについて、更に詳しくは、上記特許文献1が参照されるが、この資料の開示内容は引用によりここに明白に組み込まれている。
ピストン36の走行ローラ112について図9で示しているように、各走行ローラ108〜114のローラ軸は、対応するピストン動作面32a〜38aに関して、約30°〜50°、本例の場合は約35°の角度βで傾斜している。
図4、図5及び図9から明らかなように、各走行ローラ108〜114は円錐構造であり、各円錐の想像上の延長点は、ピストン34の走行ローラ110について図9で示すように、ハウジング12の中心点である円錐先端部になる。
走行ローラ108〜114は、ハウジング12に於いて制御湾曲線で動作し、上記特許文献1に係る振動ピストン装置に設けられているように、断面に於いて台形形状に設計されている。
然しながら、台形状断面の代わりに、半円状断面にてハウジング12に於ける制御曲線を設計するとともに、ガイドローラ108〜114のガイド軸が装着される位置のピストン内に半球状中空部を設けることを考えることも出来、これにより、球体が、ピストン32〜38と対応する案内溝との間でピストンの案内を行い、球体は、各ピストン32〜38に於いて半球体状に且つハウジング12内の円弧状湾曲溝に於いて半球状に埋設されている。かくして、球体は湾曲溝内と同様、対応ピストン内で回転可能となる。球体を収容するため各ピストンに設けた半球状中空部は、球体が出来るだけ摩擦のない状態でこの凹部内を移動することが出来るよう、内部から安定的に給油されるものである。
図4では、ピストン32〜38と、エンド部材68,70と、それぞれのフォーク部分76,78を備えた出力軸72,74とで構成された完全に予備装着可能な構造体が示されている。同様に、走行ローラ108〜114もピストン32〜38に既に装着されている。動作室48,50を除いて、図4に示す構造の全体は、閉じた固体球体の形状であり、これにより、振動ピストン装置10を形成するために、本質的にハウジングハーフ14,16によってのみ封鎖されていればよい。
図2に於いて、全体を見ることが出来ないが、ピストン32〜38を備えた振動ピストン装置10が第1動作位置にて示されており、他方、図3では、ピストン32〜38は第2図と比較して回転軸40を中心として僅かに移動した状態であり、そのようにすることにより、同時に、回動軸42を中心として対応する回動走行を行った状態が示されている。
振動ピストン装置10を機能させる方法と動作させる方法とに関し、上記特許文献1を引用しており、その内容は本開示内に包含されている。
閉鎖したハウジングを備えた、本発明に係る振動ピストン装置の全体図である。 図1の振動ピストン装置であり、ハウジングは部分的に切り欠いて示され、振動ピストン装置は第1動作位置に於いて示されている。 異なる例示的な動作位置における図1及び図2の振動ピストン装置である。 図1〜図3の振動ピストン装置のフォーク部分とともに、ピストンと、エンド部材と、駆動軸とで構成される全体構造体の斜視図である。 図4と比較すると拡大された図であり、主としてピストンで構成された構造体を示している。 2組のピストン対を分解的に示した図5のピストン構造体である。 図1〜図3の振動ピストン装置のフォーク部分とともに、ジャーナル、エンド部材及び2つの出力軸で構成される構造体の分解図である。 2つのエンド部材とフォーク部分とから構成される構造体の配列方向の、出力軸に沿った図である。 更なる詳細を説明するための図1〜図3の振動ピストン装置の断面図である。

Claims (26)

  1. 本質的に球形ハウジング内壁を有するハウジング(12)と、前記ハウジング(12)内部に設けられ、前記ハウジング(12)のほぼ中心部に位置する回転軸(40)の周りを共に回転する4つのピストン(32〜38)とを含み、
    前記4つのピストン(32〜38)に於いて、前記ハウジングの中心に関して相互に略直径方向に対向するそれぞれ2つのピストンが剛体ピストン対(32/36、34/38)を形成し、前記2組のピストン対(32/36、34/38)は、前記回転軸(40)に関してほぼ垂直方向に延びる共通回動軸(42)の周りを両方向に行ったり来たり回動することが可能であり、前記2組のピストン対(32/36、34/38)は前記回動軸(42)に関して十字状に設けられ、前記2組のピストン対(32/36、34/38)の2つのピストンは、それらの間に動作室(48,50)を形成するように相互に対向するピストン動作面(32a,34a、36a,38a)を有し、各ピストン対(32/36、34/38)は、前記回動軸(42)上に前記ピストン対(32/36、34/38)を装着するための支持部分(52,56)と、前記動作室(48,50)の1つを前記回動軸の方向に区画するため、前記ピストン対(32/36; 34/38)の各ピストンに対する側壁部分(54,55,58)とを有している、振動ピストン装置に於いて、
    前記支持部分(52,56)と前記側壁部分(54,55,58)とは、相互に一体的に構成されると共にそれぞれの前記ピストン対(32/36、34/38)の同じ側に設けられており、
    各ピストン対は、前記支持部分および前記側壁部分を、当該ピストン対の一方側のみに有しており、
    前記支持部分(52,56)は、前記回動軸(42)方向に於いて、前記ピストン対(32/36、34/38)の幅のほぼ半分に亘って前記回動軸(42)方向に延びており、
    前記2組のピストン対(32/36、34/38)は、その支持部分(52,56)で、前記回動軸(42)を形成するジャーナル(64)上に固定されており、球形キャップ形状であり且つ前記ピストン対(32/36;34/38)を前記回動軸(42)方向において相互に対して保持するエンド部材(68,70)が、前記ジャーナル(64)の前記両端部に設けられており、
    前記ピストン(32〜38)は少なくとも1つの出力軸(72,74)に接続されており、この出力軸(72,74)は、前記回転軸(40)の周りを回転することが出来ると共に、前記回動軸(42)の外部で第1フォーク部分(76,78)に於いて前記ピストン端部にて終わっており、前記フォーク部分(76,78)は、その2つのエンド部分(80〜86)が、前記エンド部材(68,70)の間に設けられているとともに、取り外し可能な状態で前記エンド部材(68,70)に直接接続されていることを特徴とする振動ピストン装置。
  2. それぞれの前記側壁部分(54、55、58)は、前記支持部分(52,56)上に延びて、外側から内側へそして頂部から底部へ凹面を形成するように湾曲していることを特徴とする請求項1に記載の振動ピストン装置。
  3. それぞれの前記側壁部分(54、55、58)は、前記支持部分(52,56)の長さ全体に亘り前記回動軸(42)方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載の振動ピストン装置。
  4. 各ピストン(32〜38)は、前記側壁部分(54、55、58)と反対側の端部にて、そのピストンとともにそれぞれ動作室(48,50)を形成する別のピストンの側壁部分(54、55、58)に整合する形状を持つ側面を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  5. 各ピストン(32〜38)は前記回転軸(40)を中心として約90°広がっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  6. 前記回動軸(42)方向に於ける各ピストン(32〜38)の寸法(b)と、前記回動軸(42)を横切る方向の各ピストン(32〜38)の寸法(h)との比率は、約1.5:1 〜 2.5:1の範囲であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  7. 前記回動軸(42)方向に於ける各ピストン(32〜38)の寸法(b)と、前記回動軸(42)を横切る方向の各ピストン(32〜38)の寸法(h)との比率は、2.2:1であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  8. 前記回動軸(42)を中心とする前記動作室(48,50)の開口の最大角度(α)は、約40°〜約60°の範囲であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  9. 球形キャップ形状の前記エンド部材(68,70)は前記回転軸(40)を中心として約90°広がっていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  10. 球形キャップ形状の前記エンド部材(68,70)は、前記回転軸(40)と前記回動軸(42)とに関して垂直な軸を中心として約90°広がっていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  11. 前記第1フォーク部分(76,78)の前記エンド部分(80〜86)は前記エンド部材(68,70)への確実なロック接続部材を有していることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  12. 前記第1フォーク部分(76,78)の前記エンド部分(80〜86)は、前記出力軸(72,74)側からその外端部へ向けて広がっていることを特徴とする請求項1乃至1のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  13. 前記回動軸(42)に垂直な方向に於ける前記フォーク部分(76,78)の中央部での寸法(B1)の、前記フォーク部分(76,78)の端部での対応する寸法(B2)に対する比率は、約1:1.5〜1:2.5の範囲であることを特徴とする請求項乃至1のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  14. 前記回動軸(42)に垂直な方向に於ける前記フォーク部分(76,78)の中央部での寸法(B1)の、前記フォーク部分(76,78)の端部での対応する寸法(B2)に対する比率は、約1:2であることを特徴とする請求項乃至1のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  15. 前記回動軸(42)に垂直な方向に於ける前記フォーク部分(76,78)の端部での寸法(B2)の、前記回動軸(42)方向に於ける前記フォーク部分(76,78)の寸法(B3)に対する比率は、約1:2〜約1:4の範囲であることを特徴とする請求項乃至1のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  16. 前記回動軸(42)に垂直な方向に於ける前記フォーク部分(76,78)の端部での寸法(B2)の、前記回動軸(42)方向に於ける前記フォーク部分(76,78)の寸法(B3)に対する比率は、約1:1.375であることを特徴とする請求項乃至1のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  17. 前記出力軸(64)の領域に於ける前記フォーク部分(76,78)の厚み(D)の、前記回動軸(42)方向に於ける前記フォーク部分(76,78)の寸法(B3)に対する比率は、約1:2〜1:4の範囲であることを特徴とする請求項乃至1のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  18. 前記出力軸(64)の領域に於ける前記フォーク部分(76,78)の厚み(D)の、前記回動軸(42)方向に於ける前記フォーク部分(76,78)の寸法(B3)に対する比率は、約1:2.75であることを特徴とする請求項乃至1のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  19. 本質的に形状が同一であり且つ取り外し可能に前記エンド部材へ接続されている第2フォーク部分(78)が、前記第1フォーク部分(76)の反対側に設けられていることを特徴とする請求項乃至18のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  20. 前記第2フォーク部分(78)は更なる出力軸(74)を有していることを特徴とする請求項19に記載の振動ピストン装置。
  21. 前記第1及び/又は第2フォーク部分(76,78)は、前記回転軸(40)と前記回動軸(42)とに関して垂直な軸を中心として約90°広がっていると共に、外側が球面形状に形成されていることを特徴とする請求項乃至第2項のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  22. 前記ピストン(32〜38)のピストン後部面に面する、前記第1及び/又は第2フォーク部分(76,78)の一方の側は、前記ピストン後部面を本質的に補完する状態に湾曲するように構成されていることを特徴とする請求項乃至2のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  23. 吸気圧力室及び/又は冷却室が、前記ピストン後部面と、前記フォーク部分(76,78)の対応する前記対向面との間に設けられていることを特徴とする請求項乃至2のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  24. 各ピストン(32〜38)は走行ローラ(108〜114)を有し、この走行ローラ(108〜114)の軸は前記ピストン動作面に関して、約30°〜50°の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  25. 各ピストン(32〜38)は走行ローラ(108〜114)を有し、この走行ローラ(108〜114)の軸は前記ピストン動作面に関して、約35°の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の振動ピストン装置。
  26. 前記走行ローラ(108〜114)は円錐構造体であり、各円錐の想像上の延長点は前記ハウジングの中心点である円錐先端にくることを特徴とする請求項2又は2に記載の振動ピストン装置。
JP2006546042A 2003-12-23 2004-12-21 振動ピストン装置 Expired - Fee Related JP5004589B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10361566A DE10361566B4 (de) 2003-12-23 2003-12-23 Schwenkkolbenmaschine
DE10361566.0 2003-12-23
PCT/EP2004/014546 WO2005064119A1 (de) 2003-12-23 2004-12-21 Schwenkkolbensmaschine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007515593A JP2007515593A (ja) 2007-06-14
JP5004589B2 true JP5004589B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=34673082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006546042A Expired - Fee Related JP5004589B2 (ja) 2003-12-23 2004-12-21 振動ピストン装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7435064B2 (ja)
EP (1) EP1704302A1 (ja)
JP (1) JP5004589B2 (ja)
CN (1) CN1329628C (ja)
DE (1) DE10361566B4 (ja)
TW (1) TWI252274B (ja)
WO (1) WO2005064119A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10345342A1 (de) * 2003-09-19 2005-04-28 Engelhard Arzneimittel Gmbh Verfahren zur Herstellung eines lagerstabilen Extraktes aus Efeublättern, sowie ein nach diesem Verfahren hergestellter Extrakt
DE102005038447B3 (de) * 2005-08-03 2007-01-25 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
DE102005062529B4 (de) 2005-12-16 2007-09-20 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
AU2007214182A1 (en) * 2006-02-10 2007-08-16 Peraves Ag Fluid system for oscillating-piston engines
DE102006009198B4 (de) * 2006-02-22 2010-03-25 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
DE102006009197B4 (de) * 2006-02-22 2008-09-11 Hüttlin, Herbert, Dr. h.c. Schwenkkolbenmaschine
RU2463457C2 (ru) 2006-02-22 2012-10-10 Арнольд ВАГНЕР Двигатель с качающимися поршнями и уплотнительной системой
US9200515B2 (en) * 2012-09-24 2015-12-01 Judson Paul Ristau Ristau conical rotor orbital engine
DE102015103734A1 (de) * 2015-03-13 2016-09-15 Innowatt GmbH Schwenkkolbenmaschine
US10323517B2 (en) * 2016-11-08 2019-06-18 Thomas F. Welker Multiple axis rotary engine
CN109538406B (zh) * 2018-09-28 2020-02-07 浙江大学 高性能多叶片液压马达
CN109538407B (zh) * 2018-09-28 2020-02-18 浙江大学 一种高性能大扭矩多叶片马达
CN109538469B (zh) * 2018-09-28 2020-02-18 浙江大学 双作用多叶片泵
CN109538409B (zh) * 2018-09-28 2020-02-18 浙江大学 一种高性能叶片液压马达
CN109538468B (zh) * 2018-09-28 2020-02-18 浙江大学 双作用变量叶片泵
CN109441800B (zh) * 2018-09-28 2020-06-23 浙江大学 高压大流量变量叶片泵
CN109538408B (zh) * 2018-09-28 2020-02-18 浙江大学 高速大扭矩叶片马达

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3075506A (en) * 1961-07-31 1963-01-29 Differential Hydraulics Inc Spherical trajectory rotary power device
DE19639503C1 (de) * 1996-09-26 1998-01-15 Herbert Huettlin Schwenkkolbenmaschine
US6289867B1 (en) * 1999-03-31 2001-09-18 Cummins Engine Company, Inc. Rotary engine
US6325038B1 (en) * 2000-01-18 2001-12-04 Spherical Propulsion, Llc Spherical internal combustion engine
US6446595B1 (en) * 2001-05-07 2002-09-10 Masami Sakita Rotary piston engine
CA2474449C (en) * 2002-02-06 2009-06-09 Herbert Huettlin Swiveling piston engine

Also Published As

Publication number Publication date
CN1637233A (zh) 2005-07-13
US20050135950A1 (en) 2005-06-23
JP2007515593A (ja) 2007-06-14
WO2005064119A1 (de) 2005-07-14
CN1329628C (zh) 2007-08-01
EP1704302A1 (de) 2006-09-27
DE10361566B4 (de) 2006-09-07
TWI252274B (en) 2006-04-01
US7435064B2 (en) 2008-10-14
DE10361566A1 (de) 2005-07-28
TW200523456A (en) 2005-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5004589B2 (ja) 振動ピストン装置
CA2559027C (en) Rotary-piston engine and vehicle comprising an engine of this type
JP4129923B2 (ja) 振動ピストン機械
US7458791B2 (en) Rotary working machine provided with an assembly of working chambers with periodically variable volume, in particular a compressor
US20080190398A1 (en) Engine with pistons aligned parallel to the drive shaft
JP2008525699A (ja) 案内型ローラピストン駆動装置を備えた内燃機関
CN101128648A (zh) 摆动活塞机
JP2010540833A (ja) 可変容量型回転装置、高性能2ストローク球形エンジン
JP2008531904A (ja) 振動ピストン式機械
ES2467615T3 (es) Máquina de tipo gato y ratón
US20130255621A1 (en) Rotary internal combustion diesel engine
CN1908377B (zh) 回转活塞式发动机
JP2009527685A (ja) 振動ピストン機械
JP3373733B2 (ja) ウォッブル板装置を備えた往復動ピストン型機械
US6435145B1 (en) Internal combustion engine with drive shaft propelled by sliding motion
US20080011267A1 (en) Rotary piston engine
US6619243B2 (en) Pivoting piston rotary power device
JP4207974B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関
CN100480489C (zh) 回转活塞式发动机
JPH04279776A (ja) 可変容量圧縮機
JP4908521B2 (ja) 振動ピストンとその変換機構
JP2624015B2 (ja) 等速継手及びその継手を用いたアキシャルピストンポンプ・モータ装置
JP6526600B2 (ja) ピストン式コンプレッサ
RU2242624C2 (ru) Роторный двигатель
JPS62129581A (ja) 可変容量圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100708

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101007

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110609

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110908

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110915

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120315

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120426

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120522

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees