JP5002837B2 - 無線システム設計方法、無線システム設計システム、無線システム設計装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムの構成要素である無線局を設置する位置を設計するための無線システム設計方法、無線システム設計システム、無線システム設計装置および無線システム設計プログラムに関する。
無線通信システムを構築する際には、無線通信システムの構成要素である無線局の設置位置を設計する置局設計と呼ばれる業務が行われる。置局設計では、無線通信システムを利用したいエリアの全域で無線通信が可能となるように無線局の設置位置が決定される。
特許文献1には、置局設計を行う目的で、無線通信システムを利用したいエリアの通信品質を推定する方法および装置が開示されている。特許文献1には、ユーザ自身が容易に宅内の無線伝播環境情報を把握できる無線通信システムの伝播環境通知方法が記載されている(特許文献1の図11参照)。通信品質として、具体的には、各地点における受信電力と遅延分散とが利用される。
非特許文献1には、無線通信システムのひとつであるジグビー(ZigBee)規格の仕様が開示されている。ジグビー規格には、例えば低消費電力を実現できるという利点がある。
以下、ジグビー規格について説明する。図1は、ジグビー規格仕様の無線通信システムの一例を示すシステム構成図である。図1に示されているように、ジグビー規格では、互いに通信しあう無線局同士が、親子関係を形成して、ツリー状の無線ネットワークを構成することが可能である。ツリーの頂点に位置する親無線局はコーディネータ(ZigBee Coordinator)と呼ばれる。また、ある無線局に対して子局であるのと同時に、他の無線局に対しては親局となる無線局はルータと呼ばれる。各無線局がコーディネータまたはルータの機能を実装することは必須ではない。これらの機能を備えない無線局はエンドデバイス(End Device)と呼ばれる。そして、これらコーディネータ、ルータおよびエンドデバイスがジグビーネットワークを構成する。なお、図1では、無線局間で形成された親子関係が、両者を結ぶ線分で示されているが、実際には無線局間は無線リンクで接続されている。
ジグビー規格では、ネットワークを構成する各無線局に割り当てられるショートアドレス(Short Address)と呼ばれる16ビットのアドレスが通信に用いられている。そして、ジグビー規格では、各無線局に対するショートアドレスの割り当て方法が規定されている。
ショートアドレスの割り当てには、最大子局数(Cm)、最大ルータ数(Rm)および最大階層数(Lm)という3つのパラメータが用いられる。Cmは、1台の親局に接続できる子局数の上限を示す。Rmは、その子局の中でルータ機能を備えた無線局の数の上限を表す。また、Lmは、コーディネータから末端の無線局までの無線リンクの数の上限を示す。即ち、Lmの値から1を減じた数のルータで、コーディネータとエンドデバイスとの通信を中継することができる。
これらの値を用いることで、ある無線局が何台の無線局を収容できるかが分かる。そのため、一般的なショートアドレス割り当て方法では、所定の無線局と同一階層の無線局(所定の無線局と同じ親局に接続した無線局)に、その所定の無線局の収容数に1を加えた値がショートアドレスとして割り当てられている。
例えば、図1に示されている無線通信システムを例にして、Cm=4、Rm=4、Lm=3の場合の具体的なアドレス割り当て方法を説明する。なお、図1では、各無線局を示す正方形の中に示される数字がショートアドレスを表している。まず、コーディネータには必ずアドレス0が割り当てられる。
次に、このコーディネータと最初に親子関係となる無線局にはアドレス1が割り当てられる。このアドレス1の無線局は4台の子局を収容可能(Cm=4)であり、かつこれらの子局がそれぞれ4台の子局を収容可能である。すなわち、アドレス1の無線局は、自身を含めて21台の無線局を収容できる。従って、コーディネータと2番目に親子関係となる無線局には、アドレス22が割り当てられる。なお、この処理は、アドレス1の無線局が実際に何台の無線局を収容しているかに関わらず行われる。
以上の処理と同じような処理によって、各階層でアドレス割り当てが行われる。例えばアドレス1の無線局と最初に親子関係となる無線局には、アドレス2が割り当てられる。その場合、この無線局が自身を含めて5台の無線局を収容可能であるから、2番目にアドレス1の無線局と親子関係になる無線局にはアドレス7が割り当てられる。
特開2005−102276号公報(段落0037−0040、図11) 「ZigBee Specification」, ZigBee Document 053474r06, Version 1.0, ZigBeeTMAlliance, 2005年6月27日,pp. 222-224
以上のように、ジグビー規格では、最大子局数(Cm)、最大ルータ数(Rm)および最大階層数(Lm)という3つのパラメータを用いて各無線局が収容可能な無線局数が把握され、それに応じたショートアドレスの割り当てが行われる。これは、無線局の物理的な配置によっては、収容可能な無線局数を超える無線局が存在するため、ネットワークに接続できない無線局が発生する可能性があることを意味する。
例えば図1において、アドレス2の無線局は4台の無線局を収容することができるが、このアドレス2の無線局としか通信できない位置に5台以上の無線局が存在する場合には、1台以上の無線局がネットワークに接続できなくなる。従って、ジグビーシステムの置局設計においては、各無線局に対して、アドレス割り当てが可能であるかどうかを確認する必要がある。しかし、特許文献1に記載されている無線通信ステムの伝播環境通知方法では、各無線局に対するアドレス割り当ての可能性について言及されていない。
本発明の目的は、上述した課題を解決することが可能な無線システム設計方法、無線システム設計システム、無線システム設計装置および無線システム設計プログラムを提供することにある。
本発明による無線システム設計方法は、ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計方法であって、所定領域内に配置される各無線局間のリンク品質を推定し、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成されたトポロジで、各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する。
本発明による無線システム設計システムは、ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計システムであって、無線システムが設置される所定領域の環境データと無線システムにおける無線局の設置位置データとを含む間取りデータを生成する間取りデータ作成手段と、設置される各無線局間のリンク品質を判定するリンク品質判定手段と、前記リンク品質判定手段の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定するアドレス割り当て可能性判定手段と、前記リンク品質判定手段の判定結果および前記アドレス割り当て可能性判定手段の判定結果を表示する結果表示手段とを含む第1の無線システム設計装置と、前記間取りデータ作成手段により作成された間取りデータを用いて無線システムが設置される所定領域の環境における無線信号の伝搬解析を行い、その環境における電波伝搬特性の推定結果データを生成する伝搬推定処理手段を含む第2の無線システム設計装置とを備え、前記リンク品質判定手段は、前記伝搬推定処理手段が生成した推定結果データに基づいて各無線局間のリンク品質を判定する。
本発明による無線システム設計システムは、ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計システムであって、無線システムが設置される所定領域の環境データと無線システムにおける無線局の設置位置データとを含む間取りデータを生成する間取りデータ作成手段を含む第1の無線システム設計装置と、前記間取りデータ作成手段により作成された間取りデータを用いて無線システムが設置される所定領域の環境における無線信号の伝搬解析を行い、その環境における電波伝搬特性の推定結果データを生成する伝搬推定処理手段と、前記伝搬推定処理手段が生成した推定結果データに基づいて各無線局間のリンク品質を判定するリンク品質判定手段と、前記リンク品質判定手段の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定するアドレス割り当て可能性判定手段と、前記アドレス割り当て可能性判定手段が各無線局にアドレスを割り当てることができないと判定した場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う無線局移動・追加処理手段とを含む第2の無線システム設計装置と、を備える。
本発明による無線システム設計装置は、ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計装置であって、無線システムが設置される所定領域の環境データと無線システムにおける無線局の設置位置データとを含む間取りデータを生成する間取りデータ作成手段と、設置される各無線局間のリンク品質を判定するリンク品質判定手段と、前記リンク品質判定手段の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定するアドレス割り当て可能性判定手段と、前記リンク品質判定手段の判定結果および前記アドレス割り当て可能性判定手段の判定結果を表示する結果表示手段と、を備える。
本発明による無線システム設計装置は、ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計装置であって、無線システムが設置される所定領域の環境における無線信号の伝搬解析を行い、その環境における電波伝搬特性の推定結果データを生成する伝搬推定処理手段と、前記伝搬推定処理手段が生成した推定結果データに基づいて各無線局間のリンク品質を判定するリンク品質判定手段と、前記リンク品質判定手段の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定するアドレス割り当て可能性判定手段と、前記アドレス割り当て可能性判定手段が各無線局にアドレスを割り当てることができないと判定した場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う無線局移動・追加処理手段と、を備える。
本発明による無線システム設計プログラムは、ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計方法を実現するコンピュータに、所定領域内に配置される各無線局間のリンク品質を推定する品質推定処理と、前記品質推定処理でリンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成されたトポロジで、各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する確認処理と、を実行させる。
本発明によれば、ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムの置局設計を行う際に、アドレス割り当て可能であることを満足した置局設計ができる。
ジグビー規格仕様の無線通信システムの一例を示すシステム構成図である。 本発明による無線システム設計システムの一例を示すシステム構成図である。 間取りデータを作成して無線システム設計サーバ装置にアップロードするまでの処理手順を示すフローチャートである。 間取りデータの一例を示す説明図である。 間取りデータの一例を示す説明図である。 無線システム設計サーバ装置が推定結果データを生成する際の動作を示すフローチャートである。 無線システム設計クライアント装置で設計結果を確認するまでの処理手順を示すフローチャートである。 通信品質の具体的指標として受信電力を適用したときの一例を示す説明図である。 結果表示部により表示された処理結果画面の一例を示す説明図である。 結果表示部により表示された処理結果画面の一例を示す説明図である。 結果表示部により表示された処理結果画面の一例を示す説明図である。 結果表示部により表示された処理結果画面の一例を示す説明図である。 第2の実施の形態における無線システム設計システムの一例を示すシステム構成図である。 無線システム設計サーバ装置が実行する処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における無線システム設計装置の一例を示すブロック図である。 第4の実施の形態における置局設計システムの一例を示すブロック図である。
符号の説明
10 無線システム設計クライアント装置
20 無線システム設計サーバ装置
30 ネットワーク
40 間取りデータ
50 推定結果データ
60 間取りデータ作成部
70 WWWクライアント部
80 WWWサーバ部
90,91 リンク品質判定部
100,101 アドレス割り当て可能性判定部
110 結果表示部
120,121 通信処理部
130 伝搬推定処理部
140 無線局移動・追加処理部
150 無線システム設計装置
160 汎用パーソナルコンピュータ
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図2は、本発明による無線システム設計システム(ジグビー用置局設計システム)の一例を示すシステム構成図である。本システムでは、無線システム設計クライアント装置10と無線システム設計サーバ装置20とが、ネットワーク30を介して接続されている。
無線システム設計クライアント装置10は、後述する間取りデータを生成する機能を有する。無線システム設計クライアント装置10で生成された間取りデータ40は、ネットワーク30を介して、無線システム設計サーバ装置20にアップロードされる。
無線システム設計サーバ装置20は、後述する推定結果データを生成する機能を有する。具体的には、無線システム設計サーバ装置20は、無線システム設計クライアント装置10がアップロードした間取りデータ40を処理して推定結果データ50を生成する。生成した推定結果データ50は、ネットワーク30を介して、無線システム設計サーバ装置20から無線システム設計クライアント装置10にダウンロードされる。そして、無線システム設計クライアント装置10が、推定結果データ50を処理し、設計結果を確認する。
なお、ここでは無線システム設計クライアント装置10、無線システム設計サーバ装置20およびネットワーク30の所有者は問わない。即ち、それら全てを同一者または法人が所有する形態であってもよい。例えば、それら全てを所有する法人が、自社イントラネット内にシステムを構築する場合が、この形態に該当する。
また、それら全てを異なる者ないし法人が所有する形態であってもよい。例えば、無線システム設計サーバ装置20を所有する法人が、無線システム設計クライアント装置10を顧客に販売し、顧客がインターネットを介して無線システム設計サーバ装置20にアクセス可能とする場合が、この形態に該当する。
さらに、無線システム設計クライアント装置10と無線システム設計サーバ装置20とを同一者または法人が所有し、ネットワーク30はそれとは別の者または法人が所有する形態であってもよい。例えば、無線システム設計クライアント装置10と無線システム設計サーバ装置20とを所有する法人が、無線システム設計クライアント装置10を顧客に貸与し、その法人が、インターネットを介して無線システム設計サーバ装置20にアクセスする権利を顧客に販売するサービスを行う場合がこの形態に該当する。
無線システム設計クライアント装置10は、間取りデータ作成部60と、WWWクライアント部70と、通信処理部120と、リンク品質判定部90と、アドレス割り当て可能性判定部100と、結果表示部110とを備えている。
間取りデータ作成部60は、一般的に間取りデータ作成手段と呼ぶことができる。
間取りデータ作成部60は、ユーザによって入力された種々のパラメータから間取りデータ40を生成する。
WWWクライアント部70および通信処理部120は、無線システム設計サーバ装置20への間取りデータ40のアップロード処理、および、無線システム設計サーバ装置20からの推定結果データ50のダウンロード処理の際に用いられる。
リンク品質判定部90は、一般的にリンク品質判定手段と呼ぶことができる。
リンク品質判定部90は、ダウンロードされた推定結果データを分析して無線局間の無線リンク品質を判定する。
アドレス割り当て可能性判定部100は、一般的にアドレス割り当て可能性判定手段と呼ぶことができる。
アドレス割り当て可能性判定部100は、ダウンロードされた推定結果データを分析してジグビーショートアドレスの各無線局への割り当て可能性を判定する。
結果表示部110は、一般的に結果表示手段と呼ぶことができる。
結果表示部110は、少なくともリンク品質判定部90の判定結果またはアドレス割り当て可能性判定部100の判定結果を表示する。
一方、無線システム設計サーバ装置20は、伝搬推定処理部130と、WWWサーバ部80と、通信処理部121とを備えている。
伝搬推定処理部130は、一般的に伝搬推定処理手段と呼ぶことができる。
伝搬推定処理部130は、間取りデータ40を用いて、構築する無線システムの無線信号の伝搬解析を行って推定結果データ50を生成する。
WWWサーバ部80および通信処理部121は、無線システム設計クライアント装置10からの間取りデータ40のアップロード処理と、無線システム設計クライアント装置10への推定結果データ50のダウンロード処理の際に用いられる。
なお、上述した無線システム設計クライアント装置10および無線システム設計サーバ装置20は、本実施の形態の説明に必要な構成要素のみを有しているにすぎず、例えば説明しない他の構成要素を含んでいてもよい。
次に、無線システム設計クライアント装置10が、間取りデータ40を生成し、その間取りデータ40を無線システム設計サーバ装置20にアップロードするまでの処理手順を図面を参照して説明する。図3は、無線システム設計クライアント装置10が、間取りデータを作成して、無線システム設計サーバ装置20に、その間取りデータをアップロードするまでの処理手順を示すフローチャートである。
はじめに、ユーザは、間取りデータ作成部60に、ジグビーシステムを構築するエリア(所定領域)の家屋構造物の情報(環境データ)を入力する(ステップS100)。ここでは、ユーザは、家屋構造物の情報として、壁や天井、床、ドア、窓などの建築物や、机やパーティション、キャビネットなどの什器に関する情報を入力する。ユーザが入力する情報は、より具体的には、家屋構造物の寸法や設置位置、材質等である。
設置位置は、無線システム設計サーバ装置20で行われる(説明は後述する)電波伝搬推定方式に依存して、2次元情報で入力されることもあれば、3次元情報で入力されることもある。また、材質情報は、金属や木材などと入力されることもあれば、物体の誘電率や導電率といった物理定数で入力されることもある。
なお、上記の情報の入力方式として、ユーザは、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)を用いてもよい。または、ユーザは、上記の情報を、所定のフォーマットに基づく数値列で入力してもよい。ステップS100における処理が終了すると、間取りデータ作成部60は、図4に示されるようなデータを生成する。
続いて、ユーザは、間取りデータ作成部60に、無線局の情報を入力する(ステップS101)。ここで入力する情報は、無線局の設置位置情報である。なお、無線局の設置位置は、上述した家屋構造物の情報と同様に、電波伝搬推定方式に依存して、2次元情報で入力されることもあれば、3次元情報で入力されることもある。ステップS101における処理が終了すると、間取りデータ作成部60は、図5に示されるようなデータを生成する。なお、ここで各無線局に付与された番号(例えば、図5における1〜6)は、本処理において便宜的に各無線局に割り当てられた識別子である。
次に、間取りデータ作成部60は、入力された家屋構造物情報と無線局情報とが含まれる間取りデータを生成する(ステップS102)。WWWクライアント部70および通信処理部120は、間取りデータ作成部60が生成した間取りデータを、無線システム設計サーバ装置20にアップロードする(ステップS103)。
なお、ステップS101における処理で、ユーザは、無線局の設置位置情報に加え、その無線局の属性情報(無線局がコーディネータかルータ、またはエンドデバイスかという情報)を併せて入力してもよい。また、ユーザは、構築するジグビーシステムのショートアドレス割り当てに関わるパラメータ(Cm、Rm、Lm)を併せて入力してもよい。さらに、ユーザは、送信電力やアンテナ特性、無線チャネルなどの無線パラメータ情報を併せて入力してもよい。
次に、推定結果データが生成されるまでの処理手順を説明する。図6は、無線システム設計サーバ装置20が推定結果データ50を生成する際の動作を示すフローチャートである。はじめに、無線システム設計クライアント装置10によるアップロード処理に対応して、WWWサーバ部80および通信処理部121は、間取りデータ40を受信する(ステップS200)。
次に、伝播推定処理部130は、受信した間取りデータ40を用いて、電波伝搬推定処理を行う(ステップS201)。ここでは、伝播推定処理部130は、無線局から送信される無線信号が、間取りデータ40に入力された家屋構造物の空間を、どのように伝搬するかを推定する。すなわち、伝播推定処理部130は、電波伝搬特性を推定する。電波伝搬の推定方式には、例えば、統計論的な推定方式と決定論的な推定方式とがあるが、本実施の形態および以下に示す各実施の形態では、電波伝搬推定方式は特に限定されない。本実施の形態では、決定論的推定方式のひとつであるレイラウンチング法が適用される。最後に、伝播推定処理部130は、電波伝搬推定結果を、推定結果データ50として保存し(ステップS202)、処理を終了する。
次に、無線システムの設計結果を確認する際の手順を説明する。図7は、無線システム設計クライアント装置10が設計結果を確認するまでの処理手順を示すフローチャートである。まず、WWWクライアント部70および通信処理部120は、無線システム設計サーバ装置20から、推定結果データ50をダウンロードする(ステップS300)。
続いて、リンク品質判定部90は、推定結果データ50を用いて、無線局間のリンク品質を判定する(ステップS301)。無線局間のリンク品質とは、間取りデータ40に入力された全ての無線局から抽出される任意の2つの無線局間で無線通信した場合の通信品質を指す。通信品質の具体的指標としては、例えば、受信電力や遅延分散、SN比、ビット誤り率などを用いられてもよく、または、これらを複数組み合わせて表されてもよい。なお、本実施の形態および以下に示す各実施の形態による無線システム設計方法では、通信品質の指標は限定されない。また、通信品質の表現方法として、上記の指標の値が直接用いられてもよいし、それらの指標の値を変換処理することにより得られる値が用いられてもよい。
例えば、本実施の形態では、通信品質の具体的指標として受信電力が適用され、それを図8に示される処理で変換して得られる3段階の品質表現が採用されている。具体的には、本実施の形態では、通信品質は、「良い」、「やや悪い」、「悪い」の3段階で表現される。
図9は、結果表示部110に表示された処理結果画面の一例を示す説明図である。なお、結果表示部110は、少なくとも無線システムが設置される所定領域の環境を示す情報(環境データ)と、その環境において設置される無線局の位置を示す情報(設置位置データ)と、2つの無線局間のリンク品質を表す情報とを表示することが好ましい。図9では、図に併記された凡例に従い、矢印の形状で3段階の品質が表現されている。例えば、図9では、無線局1と無線局2との間はリンク(通信)品質が「良い」のに対し、無線局3と無線局5との間はリンク品質が「悪い」ということが示されている。
続いて、リンク品質判定部90は、リンク品質判定結果を参照し、通信品質が良いリンクのみでネットワークを構成することが可能かどうかを判断する(ステップS302)。この段階では、ショートアドレスの割り当て可能性は考えない。例えば図9における例では、リンク品質が「良い」のは無線局1と無線局2の間のみであるため、無線局3〜無線局6はネットワークを構成できないことが分かる。従ってこの場合は、処理は、ステップS303に移行し、ネットワークを構成できない旨を結果表示部110が表示して処理が終了する。なお、ネットワークを構成できないとは、いずれの他の無線局との間にもリンクが存在しない無線局が1つ以上存在することである。
図7における処理でエラーメッセージが表示された場合、図3に示された処理が再度実施される。例えば、ステップS101における処理で、図10に示されるような位置に、新たに無線局7が追加される。そして、間取りデータ作成部60は、入力された家屋構造物情報と無線局情報とが含まれる間取りデータを、再度生成する(ステップS102)。WWWクライアント部70および通信処理部120は、間取りデータ作成部60が新たに生成した間取りデータ40を、再度、無線システム設計サーバ装置20にアップロードする(ステップS103)。
無線システム設計クライアント装置10によるアップロード処理に対応して、WWWサーバ部80および通信処理部121は、間取りデータ40を受信する(ステップS200)。そして、伝播推定処理部130は、受信した間取りデータ40を用いて、電波伝搬推定処理を行い(ステップS201)、電波伝搬推定結果を推定結果データ50として保存する(ステップS202)。
WWWクライアント部70および通信処理部120は、無線システム設計サーバ装置20から推定結果データ50をダウンロードする(ステップS300)。そして、リンク品質判定部90は、推定結果データ50を用いて、無線局間のリンク品質を判定する(ステップS301)。
図11は、結果表示部110に表示された処理結果画面の一例を示す説明図である。リンク品質判定部90がリンク品質を判定した結果、図11に示されるように、通信品質が良好なリンクのみで、無線局1〜無線局7の全ての無線局から成るネットワークを構成できることが確認される。
次に、ユーザは、ジグビーショートアドレス関係のパラメータ設定を行う(ステップS304)。具体的には、ユーザは、アドレス割り当てを決定する3つのパラメータ(Cm、Rm、Lm)と、各無線局の属性(コーディネータ、ルータ、エンドデバイス)とを設定する。なお、本実施の形態では、前者のパラメータ(Cm、Rm、Lm)は全て3に設定される。また、後者の無線局の属性は、無線局1がコーディネータに、それ以外の全て無線局がルータに設定される。
なお、本実施の形態では、上記のように属性を設定したが、1台のコーディネータ以外は、ルータとエンドデバイスのいずれかに設定されてもよい。
アドレス関連パラメータの設定処理の後、アドレス割り当て可能性判定部100は、ショートアドレスの割り当て可能性の判断処理を実行する(ステップS305〜ステップS307)。本実施の形態では、無線システムは、図11に示されている2種類のトポロジ(形態)を取りうる。即ち、コーディネータである無線局1の子局として無線局2と無線局7との2台が接続されるパターン(図11(a))と、無線局1の子局として無線局7のみが接続されるパターン(図11(b))との2通りのパターンが存在する。
図11に示された例では、コーディネータの1階層下では、ルータである子局数が2台または1台であるため、Cm、Rmいずれも条件を満たすことができる(本実施の形態では、CmおよびRmは3と設定されている)。しかし、さらに1階層下では、無線局7の子局となりうる無線局の数が4台または5台となるため、いずれの場合もCmの条件を満たすことができない。つまり、図11に示されたケースでは、無線リンク品質の条件は満足することができたにも関わらず、アドレス割り当て可能性の条件を満足できる解がなかったことになる(ステップS307:NO)。
この例では、トポロジの全パターンを確認しているため、処理は、ステップS303に移行する。この場合、結果表示部110が、アドレス割り当てが出来ない旨のエラーメッセージを表示して、処理が終了する。
図7における処理でエラーメッセージが表示された場合、図3に示された処理が再度実行される。例えば、ステップS101の処理で、新たに無線局8が追加される。そして、間取りデータ作成部60は、入力された家屋構造物情報と無線局情報とが含まれる間取りデータを再度生成する(ステップS102)。WWWクライアント部70および通信処理部120は、間取りデータ作成部60が新たに生成した間取りデータ40を、再度無線システム設計サーバ装置20にアップロードする(ステップS103)。
無線システム設計クライアント装置10によるアップロード処理に対応して、WWWサーバ部80および通信処理部121は、間取りデータ40を受信する(ステップS200)。そして、伝播推定処理部130は、受信した間取りデータ40を用いて、電波伝搬推定処理を行い(ステップS201)、電波伝搬推定結果を推定結果データ50として保存する(ステップS202)。
WWWクライアント部70および通信処理部120は、無線システム設計サーバ装置20から、推定結果データ50をダウンロードする(ステップS300)。そして、リンク品質判定部90は、推定結果データ50を用いて、無線局間のリンク品質を判定する(ステップS301)。リンク品質判定部90がリンク品質を判定した結果、通信品質が良好なリンクのみで無線局1〜無線局8の全ての無線局から成るネットワークを構成できることが確認される。
次に、ユーザは、アドレス割り当てを決定する3つのパラメータ(Cm、Rm、Lm)と、各無線局の属性(コーディネータ、ルータ、エンドデバイス)とを設定する。なお、本実施の形態では、前者のパラメータ(Cm、Rm、Lm)が全て3に設定される。また、後者の無線局の属性については、無線局1がコーディネータに、それ以外の全ての無線局がルータに設定される。
アドレス割り当て可能性判定部100は、アドレス関連パラメータの設定処理ののち、ショートアドレスの割り当て可能性の判断処理を実行する(ステップS305〜ステップS307)。そして、最終的には、図12に示されるように、無線局7が移動され、さらに無線局8が増設されることで、リンク品質とアドレス割り当ての双方を満足する無線システムを設計することができる。
本実施の形態では、アドレス割り当て可能性判定部100は、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成されたトポロジで、各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを判断する。このため、アドレス割り当ての可否を考慮した置局設計が可能になる。
また、本実施の形態では、リンク品質判定部90は、通信品質が所定量以上と推定されたリンクのみでネットワークを構成することが可能かどうかを判断する。アドレス割り当て可能性判定部100は、リンク品質判定部90がネットワークを構成可能と判断した際、そのネットワーク内の各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを判断する。
このため、ネットワークを構成できない無線局に対してアドレスを割り当てられるか否かを判断することを防止することが可能になる。
以上のように、本実施の形態では、アドレス割り当ての可否を考慮した置局設計が可能になる。
実施の形態2.
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態では、無線システム設計サーバ装置20が自動置局設計機能を備える。図13は、本実施の形態における置局設計システム(無線システム設計システム)の一例を示すシステム構成図である。本実施の形態の置局設計システムは、無線システム設計クライアント装置10と、無線システム設計サーバ装置20と、ネットワーク30とを含む。なお、無線システム設計クライアント装置10およびネットワーク30は、第1の実施の形態の無線システム設計クライアント装置10およびネットワーク30と同じ機能を有する。無線システム設計サーバ装置20は、第1の実施の形態の無線システム設計サーバ装置に備えられた構成要素に加え、さらに、リンク品質判定部91と、アドレス割り当て可能性判定部101と、無線局移動・追加処理部140とを備えている。
リンク品質判定部91は、一般的にリンク品質判定手段と呼ぶことができる。リンク品質判定部91は、伝搬推定処理部130が生成した推定結果データに基づいて各無線局間のリンク品質を判定する。
アドレス割り当て可能性判定部101は、一般的にアドレス割り当て可能性判定手段と呼ぶことができる。アドレス割り当て可能性判定部101は、リンク品質判定部91の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定する。
無線局移動・追加処理部140は、一般的に無線局移動・追加処理手段と呼ぶことができる。無線局移動・追加処理部140は、アドレス割り当て可能性判定部101が各無線局にアドレスを割り当てることができないと判定した場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う。
次に、無線システムの設計方法を説明する。図14は、無線システム設計サーバ装置20が実行する処理を示すフローチャートである。
まず、ユーザは、間取りデータ作成部60に、ジグビーシステムを構築するエリアの家屋構造物の情報を入力し(ステップS100)、次に、無線局の情報を入力する(ステップS101)。間取りデータ作成部60は、入力された家屋構造物情報と無線局情報とが含まれる間取りデータを生成する(ステップS102)。間取りデータ作成部60が生成した間取りデータは、WWWクライアント部70および通信処理部120によって、無線システム設計サーバ装置20にアップロードされる(ステップS103)。
間取りデータがアップロードされると、WWWサーバ部80および通信処理部121は、無線システム設計クライアント装置10がアップロードした間取りデータ40を受信する(ステップS400)。そして、伝播推定処理部130は、受信した間取りデータ40に対して電波伝搬推定処理を行う(ステップS401)。伝播推定処理部130が算出した電波伝搬推定結果は、推定結果データ50として保存される。
次に、無線システム設計サーバ装置20のリンク品質判定部91は、推定結果データ50を用いて、無線局間のリンク品質を判定する(ステップS402)。無線局間のリンク品質とは、間取りデータ40に入力された全ての無線局から抽出される任意の2つの無線局間で無線通信した場合の通信品質を指す。
リンク品質判定部91は、ステップS402における判定結果に基づき、品質が良好なリンクのみでネットワークが構成可能かどうかを判断する(ステップS403)。ネットワーク構成が可能である場合、アドレス割り当て可能性判定部101は、アドレス関連パラメータを設定する(ステップS407)。
具体的には、アドレス割り当て可能性判定部101は、アドレス割り当てを決定する3つのパラメータ(Cm、Rm、Lm)を設定する。なお、アドレス割り当て可能性判定部101は、ステップS407における処理では、各無線局の属性を設定しない。
次に、アドレス割り当て可能性判定部101は、アドレス割り当て可能なトポロジが構成できるかどうかを調査する(ステップS408)。アドレス割り当て可能なトポロジが構成できない場合(ステップS408:NO)、アドレス割り当て可能性判定部101は、1台の無線局をコーディネータとして選択する(ステップS409)。その際、アドレス割り当て可能性判定部101は、各無線局の属性を設定する。そして、アドレス割り当て可能性判定部101は、選択した無線局をコーディネータするトポロジの中で、アドレス割り当てが可能なものがあるかどうかを調査する(ステップS410〜ステップS412)。
アドレス割り当てが可能なトポロジが見つかった場合には、処理は、ステップS412からステップS413に遷移する。すなわち、推定結果データが生成されて(ステップS413)、処理が終了する。
全てのトポロジを調べてもアドレス割り当てが可能なパターンが見つからなかった場合には、処理は、ステップS410からステップS408に遷移する。すなわち、アドレス割り当て可能性判定部101は、すべての無線局をコーディネータとして選択したかどうかを判定する。すべての無線局をコーディネータとして選択していない場合、アドレス割り当て可能性判定部101は、異なる無線局をコーディネータとして選択する(ステップS409)。
全ての無線局をコーディネータとして選択してしまった場合には、処理は、ステップS408からステップS404に遷移する。なお、リンク品質判定部91が、リンク品質の良好なリンクのみではネットワークを構成することが不可能と判断した場合(ステップS403:NO)にも、処理は、ステップS404に遷移する。
処理がステップS404に遷移した場合、無線局移動・追加処理部140は、既設の無線局を移動する処理、または、新規の無線局を追加する処理を行う。以下、ステップS404における処理の具体的内容の一例を説明する。
無線局移動・追加処理部140は、既設の無線局を移動する場合には、まず、ある無線局と他の無線局との間のリンク品質がやや悪い無線局に注目する。そして、無線局移動・追加処理部140は、それら無線局間のリンク品質が改善するよう、伝搬距離が短縮するように無線局を移動する。なお、複数の無線局との間でリンクを確立している無線局の場合には、無線局移動・追加処理部140は、品質が良いリンクを維持するように配慮しながら無線局を移動する。無線局移動・追加処理部140は、無線局間の距離と電波伝搬損失との関係に基づいて、移動距離を決定する。
無線局移動・追加処理部140は、新規の無線局を追加する場合には、まず、ある無線局と他の無線局との間のリンク品質がやや悪いリンクおよび品質が悪いリンクに注目する。そして、無線局移動・追加処理部140は、それら無線局の中間に、中継用途の無線局を追加・設置する。
ステップS404における処理が終了すると、無線局移動・追加処理部140は、設置された無線局の数がアドレス割り当て可能な無線局数の上限を超えているか否かを判定する(ステップS405)。
例えば、アドレス割り当てを決定する3つのパラメータ(Cm、Rm、Lm)の値が全て3の場合、コーディネータを含めて全部で40台分の無線局にしかアドレスを割り当てることができない。従ってこの場合、無線局移動・追加処理部140は、設置された無線局の数が40を超えたか否かを確認する(ステップS405)。設置された無線局の数が40を超えていない場合(ステップS405:NO)、伝播推定処理部130は、再度、電波伝搬推定処理を行う(ステップS401)。設置された無線局の数が40を超えている場合(ステップS405:YES)、無線局移動・追加処理部140は、失敗を表す推定結果データを生成して処理を終了する(ステップS406)。
無線システム設計クライアント装置10のWWWクライアント部70および通信処理部120は、無線システム設計サーバ装置20から推定結果データ50をダウンロードする。そして、結果表示部110は、無線システムを設計できたか否かを示すメッセージを表示して処理を終了する。
本実施形態によれば、無線局移動・追加処理部140は、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成された全てのトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う。
また、無線局移動・追加処理部140は、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う。
また、無線局移動・追加処理部140は、修正を実行した後に、配置された無線局の数が、アドレスを割り当て可能な無線局数を超えているか否かを判定する。
このため、自動的に置局設計処理を実行され、ユーザの負担を軽減することが可能になる。
以上のように、本実施の形態では、無線システム設計サーバ装置20が自動的に置局設計処理を実行するので、アドレス割り当ての可否を考慮した無線システムを容易に設計できる。
実施の形態3.
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照して説明する。図2および図13に示されているように、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、無線システム設計クライアント装置10と無線システム設計サーバ装置20とをネットワーク30で互いに接続したシステムが適用されている。本実施の形態における置局設計処理は、クライアント装置とサーバ装置の双方の機能を搭載した無線システム設計装置150単体で実行される。
図15は、第3の実施の形態における無線システム設計装置150の一例を示すブロック図である。無線システム設計装置150は、図2に示された無線システム設計クライアント装置10と無線システム設計サーバ装置20が備えていた処理ブロックのうち、クライアントとサーバとの間でデータを送受信するのに必要な処理ブロックを除いた構成要素を備えている。
具体的には、無線システム設計装置150は、間取りデータ作成部60と、リンク品質判定部90と、アドレス割り当て可能性判定部100と、結果表示部110と、伝搬推定処理部130とを備えている。なお、無線システム設計装置150は、図13に示された無線システム設計クライアント装置10および無線システム設計サーバ装置20が備える処理ブロックのうち、クライアントとサーバとの間でデータを送受信するのに必要な処理ブロックを除いた構成要素で実現されていてもよい。そのような構成によって、ユーザは、無線システム設計装置150単体で無線システムの置局設計を実施できる。
実施の形態4.
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照して説明する。図2および図13に示されているように、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、無線システム設計クライアント装置10と無線システム設計サーバ装置20とをネットワーク30で互いに接続したシステムが適用されている。本実施の形態では、無線システム設計クライアント装置として、汎用パーソナルコンピュータ160が用いられる。
図16は、置局設計システム(無線システム設計システム)の一例を示すブロック図である。置局設計システムは、図16に示すように、汎用パーソナルコンピュータ160と無線システム設計サーバ装置20とをネットワーク30を介して接続することで実現される。その場合、無線システム設計サーバ装置20は、図2における無線システム設計クライアント装置10が備えた無線設計特有の処理部を備えることによって実現される。
即ち、無線システム設計サーバ装置20は、伝搬推定処理部130、WWWサーバ部80および通信処理部121に加え、間取りデータ作成部60と、リンク品質判定部90と、アドレス割り当て可能性判定部100と、結果表示部110とを備えている。そうすることによって、クライアント(ユーザ)側は、WWWクライアント部70と通信処理部120とを備えた汎用パーソナルコンピュータ160を利用して無線システムの置局設計を実施できる。
以上のように、上記各実施の形態によれば、ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムの置局設計を行う際に、アドレス割り当ての可否を考慮した置局設計を実行できる。
なお、上記各実施の形態において、無線システム設計クライアント装置10、無線システム設計サーバ装置20および無線システム設計装置150は、プログラムに基づいて動作するコンピュータにて形成されてもよい。
この場合、無線システム設計クライアント装置10に対応するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを実行することによって、例えば、間取りデータ作成部60、リンク品質判定部90、アドレス割り当て可能性判定部100、および、結果表示部110として機能する。
また、無線システム設計サーバ装置20に対応するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを実行することによって、例えば、伝搬推定処理部130、リンク品質判定部91、アドレス割り当て可能性判定部101、および、無線局移動・追加処理部140として機能する。
また、無線システム設計装置150に対応するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを実行することによって、例えば、間取りデータ作成部60、伝搬推定処理部130、リンク品質判定部90、アドレス割り当て可能性判定部100、および、結果表示部110として機能する。
本発明の第5の実施の形態による無線システム設計方法は、品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成された全てのトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが、確認ステップで確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う修正ステップを含むことが好ましい。
本発明の第6の実施の形態による無線システム設計方法は、確認ステップで、品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することが可能かどうかを判断し、構成可能と判断されたネットワークにおける各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する。
また、本発明の第7の実施の形態による無線システム設計方法は、品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することができないことが、確認ステップで確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う修正ステップを含んでいてもよい。
また、本発明の第8の実施の形態による無線システム設計方法は、修正ステップを実行した後に、配置された無線局の数が、アドレスを割り当て可能な無線局数を超えているか否かを判定する判定ステップを含んでいてもよい。
また、本発明の第9の実施の形態による無線システム設計方法は、ジグビー規格に基づく無線システムを対象としてもよい。
本発明の第10の実施の形態による無線システム設計方法は、置局設計において、無線局間のリンク品質を推定するステップと、品質良好なリンクのみで形成したトポロジで、アドレス割り当てが可能かどうかを確認するステップとを実行することを特徴とする。
本発明の第11の実施の形態による無線システム設計システムは、無線システムが、ジグビー規格に基づく無線システムであることが好ましい。
本発明の第12の実施の形態による無線システム設計システムは、ネットワークを構成する際に、各無線局にアドレスを割り当てる無線システム設計システムであって、無線システムが設置される環境データと無線システムを構成する無線局の設置位置データとを含む間取りデータを生成する間取りデータ作成部と、各無線局間に形成される無線リンクの通信品質を判定するリンク品質判定部と、各無線局へのアドレス割り当て可能性を判定するアドレス割り当て可能性判定部と、リンク品質判定部の判定結果またはアドレス割り当て可能性判定部の判定結果を少なくとも表示する結果表示部とを備えた第1の無線システム設計装置と、第1の無線システム設計装置の間取りデータ作成部により作成された間取りデータを用いて各無線局間の無線信号の伝搬解析を行い、各無線局間における通信品質の推定結果データを生成する伝搬推定処理部を備えた第2の無線システム設計装置とを含むことを特徴とする。
また、本発明の第13の実施の形態による無線システム設計システムは、ネットワークを構成する際に、各無線局にアドレスを割り当てる無線システム設計システムであって、無線システムが設置される環境データと無線システムを構成する無線局の設置位置データとを含む間取りデータを生成する間取りデータ作成部と、各無線局間に形成される無線リンクの通信品質を判定するリンク品質判定部と、各無線局へのアドレス割り当て可能性を判定するアドレス割り当て可能性判定部と、リンク品質判定部の判定結果またはアドレス割り当て可能性判定部の判定結果を少なくとも表示する結果表示部とを備えた第1の無線システム設計装置と、第1の無線システム設計装置の間取りデータ作成部により作成された間取りデータを用いて各無線局間の無線信号の伝搬解析を行い、各無線局間における通信品質の推定結果データを生成する伝搬推定処理部と、各無線局間に形成される無線リンクの通信品質を判定するリンク品質判定部と、各無線局へのアドレス割り当て可能性を判定するアドレス割り当て可能性判定部と、既存の無線局を移動させる処理か、または新たな無線局を追加する処理かを行う無線局移動・追加処理部とを備えた第2の無線システム設計装置とを含むことを特徴とする。
本発明の第14の実施の形態による無線システム設計装置は、結果表示部は、少なくとも、無線システムが設置される環境を示す情報と、その環境において無線局が設置される位置を示す情報と、2つの無線局間のリンク品質を示す情報とを表示する。
また、本発明の第15の実施の形態による無線システム設計装置が設計する無線システムは、ジグビー規格に基づく無線システムであることが好ましい。
本発明の第16の実施の形態による無線システム設計プログラムは、コンピュータに、品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成された全てのトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが、確認処理で確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う修正処理を実行させてもよい。
また、本発明の第17の実施の形態による無線システム設計プログラムは、コンピュータに、確認処理で、品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することが可能かどうかを判断し、構成可能と判断されたネットワークにおける各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する処理を実行させることが好ましい。
また、本発明の第18の実施の形態による無線システム設計プログラムは、コンピュータに、品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することができないことが、確認処理で確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う修正処理を実行させてもよい。
本発明は、ジグビー規格のように、置局設計においてアドレスが割り当て可能であることを満足させる必要がある無線通信システムの置局設計を可能とする無線システム設計方法、無線システム設計システム、無線システム設計装置および無線システム設計プログラムを提供することを目的とする。
(産業上の利用可能性)
上記実施形態は、無線通信システムの構築に適用できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2006年11月21日に出願された日本出願特願2006−313777を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (29)

  1. ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計方法であって、
    所定領域内に配置される各無線局間のリンク品質を推定し、
    リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクで形成されたトポロジで、各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する、
    無線システム設計方法。
  2. さらに、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクで形成されたトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行って無線局の配置を修正する、
    請求の範囲1記載の無線システム設計方法。
  3. 前記修正では、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクで形成された全てのトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行って無線局の配置を修正する、
    請求の範囲2記載の無線システム設計方法。
  4. 前記確認では、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクでネットワークを構成することが可能かどうかを判断し、構成可能と判断されたネットワークにおける各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する、
    請求の範囲1記載の無線システム設計方法。
  5. さらに、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクでネットワークを構成することができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行って無線局の配置を修正する
    請求の範囲4記載の無線システム設計方法。
  6. 前記確認では、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成されたトポロジで、各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する、
    請求の範囲1記載の無線システム設計方法。
  7. さらに、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成されたトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行って無線局の配置を修正する、
    請求の範囲6記載の無線システム設計方法。
  8. 前記修正では、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成された全てのトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行って無線局の配置を修正する、
    請求の範囲7記載の無線システム設計方法。
  9. 前記確認では、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することが可能かどうかを判断し、構成可能と判断されたネットワークにおける各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する、
    請求の範囲6記載の無線システム設計方法。
  10. さらに、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行って無線局の配置を修正する
    請求の範囲9記載の無線システム設計方法。
  11. さらに、前記修正を実行した後に、配置された無線局の数が、アドレスを割り当て可能な無線局数を超えているか否かを判定する
    請求の範囲2、3、5、7、8または10記載の無線システム設計方法。
  12. ジグビー規格に基づく無線システムを対象とする
    請求の範囲1から11のうちのいずれか1項に記載の無線システム設計方法。
  13. ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計システムであって、
    無線システムが設置される所定領域の環境データと無線システムにおける無線局の設置位置データとを含む間取りデータを生成する間取りデータ作成手段と、
    設置される各無線局間のリンク品質を判定するリンク品質判定手段と、
    前記リンク品質判定手段の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定するアドレス割り当て可能性判定手段と、
    前記リンク品質判定手段の判定結果および前記アドレス割り当て可能性判定手段の判定結果を表示する結果表示手段とを含む第1の無線システム設計装置と、
    前記間取りデータ作成手段により作成された間取りデータを用いて無線システムが設置される所定領域の環境における無線信号の伝搬解析を行い、その環境における電波伝搬特性の推定結果データを生成する伝搬推定処理手段を含む第2の無線システム設計装置とを備え、
    前記リンク品質判定手段は、前記伝搬推定処理手段が生成した推定結果データに基づいて各無線局間のリンク品質を判定する
    無線システム設計システム。
  14. ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計システムであって、
    無線システムが設置される所定領域の環境データと無線システムにおける無線局の設置位置データとを含む間取りデータを生成する間取りデータ作成手段を含む第1の無線システム設計装置と、
    前記間取りデータ作成手段により作成された間取りデータを用いて無線システムが設置される所定領域の環境における無線信号の伝搬解析を行い、その環境における電波伝搬特性の推定結果データを生成する伝搬推定処理手段と、
    前記伝搬推定処理手段が生成した推定結果データに基づいて各無線局間のリンク品質を判定するリンク品質判定手段と、
    前記リンク品質判定手段の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定するアドレス割り当て可能性判定手段と、
    前記アドレス割り当て可能性判定手段が各無線局にアドレスを割り当てることができないと判定した場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う無線局移動・追加処理手段とを含む第2の無線システム設計装置と、
    を備えた無線システム設計システム。
  15. 無線システムは、ジグビー規格に基づく無線システムである
    請求の範囲13または14記載の無線システム設計システム。
  16. ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計装置であって、
    無線システムが設置される所定領域の環境データと無線システムにおける無線局の設置位置データとを含む間取りデータを生成する間取りデータ作成手段と、
    設置される各無線局間のリンク品質を判定するリンク品質判定手段と、
    前記リンク品質判定手段の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定するアドレス割り当て可能性判定手段と、
    前記リンク品質判定手段の判定結果および前記アドレス割り当て可能性判定手段の判定結果を表示する結果表示手段と、
    を備えた無線システム設計装置。
  17. 前記結果表示手段は、少なくとも、無線システムが設置される所定領域の環境を示す情報と、その環境において無線局が設置される位置を示す情報と、2つの無線局間のリンク品質を示す情報とを表示する
    請求の範囲16記載の無線システム設計装置。
  18. ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計装置であって、
    無線システムが設置される所定領域の環境における無線信号の伝搬解析を行い、その環境における電波伝搬特性の推定結果データを生成する伝搬推定処理手段と、
    前記伝搬推定処理手段が生成した推定結果データに基づいて各無線局間のリンク品質を判定するリンク品質判定手段と、
    前記リンク品質判定手段の判定結果に基づいて各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうか判定するアドレス割り当て可能性判定手段と、
    前記アドレス割り当て可能性判定手段が各無線局にアドレスを割り当てることができないと判定した場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う無線局移動・追加処理手段と、
    を備えた無線システム設計装置。
  19. 無線システムは、ジグビー規格に基づく無線システムである
    請求の範囲16から17のうちのいずれか1項に記載の無線システム設計装置。
  20. ネットワークを構成する際に各無線局にアドレスを割り当てる方式の無線システムを設計するための無線システム設計方法を実現するコンピュータに、
    所定領域内に配置される各無線局間のリンク品質を推定する品質推定処理と、
    前記品質推定処理でリンク品質が所定量以上であると推定されたリンクで形成されたトポロジで、各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する確認処理と、
    を実行させるための無線システム設計プログラム。
  21. 前記コンピュータに、
    さらに、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクで形成されたトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う修正処理を実行させるための、
    請求の範囲20記載の無線システム設計プログラム。
  22. 前記コンピュータに、
    前記修正処理で、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクで形成された全てのトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う処理を実行させるための、
    請求の範囲21記載の無線システム設計プログラム。
  23. 前記コンピュータに、
    前記確認処理で、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクでネットワークを構成することが可能かどうかを判断し、構成可能と判断されたネットワークにおける各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する処理を実行させるための
    請求の範囲20記載の無線システム設計プログラム。
  24. 前記コンピュータに、
    さらに、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクでネットワークを構成することができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う修正処理を実行させるための
    請求の範囲23記載の無線システム設計プログラム。
  25. 前記コンピュータに、
    前記確認処理で、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成されたトポロジで、各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する処理を実行させるための、
    請求の範囲20記載の無線システム設計プログラム。
  26. 前記コンピュータに、
    さらに、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成されたトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う修正処理を実行させるための、
    請求の範囲25記載の無線システム設計プログラム。
  27. 前記コンピュータに、
    前記修正処理で、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみで形成された全てのトポロジで1つ以上の無線局にアドレスを割り当てることができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う処理を実行させるための、
    請求の範囲26記載の無線システム設計プログラム。
  28. 前記コンピュータに、
    前記確認処理で、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することが可能かどうかを判断し、構成可能と判断されたネットワークにおける各無線局にアドレスを割り当てることが可能かどうかを確認する処理を実行させるための
    請求の範囲25記載の無線システム設計プログラム。
  29. 前記コンピュータに、
    さらに、リンク品質が所定量以上であると推定されたリンクのみでネットワークを構成することができないことが確認された場合に、既存の無線局を移動させる処理と新たな無線局を追加配置する処理とのうちの少なくとも一方の処理を行う修正処理を実行させるための
    請求の範囲28記載の無線システム設計プログラム。
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