JP5000334B2 - 通信機認証システム - Google Patents
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図1は、この発明の各実施の形態に係る通信機認証システムを適用した通信機の主要部分の構成を示すブロック図、図2はこの発明の各実施の形態に係る通信機認証システムに適用されるICカードの構成を示すブロック図である。
図において、通信機10は、機器の各種機能、認証処理等を行う中央演算処理装置(以下、CPUとする)13、内蔵記憶装置14、インタフェース部15を備えている。内蔵記憶装置14には、認証に用いる第1認証鍵、CPU13が実行する通信処理のプログラムデータなどが予め記憶されている。
ICカード20と通信機10間の認証処理には第1認証鍵と第2認証鍵の2種類の認証鍵を使用する。そのうち、第1認証鍵は、複数の同タイプの通信機に対応できるICカードを認めるためのもので、複数のICカードに対して共通に割り当てられる鍵である。この第1認証鍵は通信機10とICカード20で予め記憶される。一方、第2認証鍵は、通信機とICカード(使用者)の組を特定するための固有の鍵で、ICカード20にのみ予め記憶される。この発明の場合、通信機10には、最初の認証処理が行われない限り第2認証鍵は記憶されない。
したがって、ステップST207〜ST210において、ICカード20と通信機10を認証成立の組を作り、かつ認証が成立したものとして動作を行えるようにしている。
したがって、通信機10が第2認証鍵を持っていない場合にICカード20から転送して書込んだ後は、ICカード20と通信機10の認証成立の組を形成しているので、通信機10は同じ固有の第2認証鍵を持ったICカード20が装着された場合のみ、正常動作を行うことができるようになる。
この実施の形態2では、通信処理のプログラムデータを予め記憶するICカードと、接続されたICカードからプログラムデータを転送して書込み、書込まれたプログラムデータに従って通信処理を実行する通信機との組み合わせに対して、上記実施の形態1の認証処理を適用した場合について述べる。
この実施の形態2の場合は、第2認証鍵と同様に、最初通信処理のプログラムデータは内蔵記憶装置14には記憶しておかず、ICカード20のフラッシュメモリ21に予め記憶しておく。このプログラムデータの転送書込みを実行する転送プログラムは内蔵記憶装置14に予め記憶されているものとする。
図3のステップST209において、通信機10は、ICカード20で算出された認証子を受け取ると、認証演算に使用する乱数を用いて第2認証鍵を生成して内蔵記憶装置14に書込むが、第2認証鍵の書込みが終了すると、CPU13は、ICカード20に対して通信処理のプログラムデータの読出し転送を要求する。ICカード20のCPU22は、フラッシュメモリ21から該当プログラムデータを読出して通信機10は転送する。CPU13は、転送された該当プログラムデータを内蔵記憶装置14に書込みが完了すると、内蔵記憶装置14に記憶したプログラムデータに従ってステップST210の通信処理機能の動作を行う。
上記実施の形態1の場合は、同一のICカードを第2認証鍵が書き込まれていない通信機に装着した場合でも、当該通信機を起動させることができるようにしたものである。したがって、第2認証鍵を保持しない通信機が複数存在した場合、1枚のICカードを用いていずれの通信機をも起動させることができるわけである。しかし、この利用関係に対し、1枚のICカードで使用できる通信機を特定した1台に制限したい場合、すなわち通信機とICカードを1対1となる利用関係を1組のみにしたい場合がある。このような利用関係の組に対応するには次のようにすればよい。
ICカード20で第2認証鍵による認証子を生成した時(ステップST208)に、フラッシュメモリ21の特定部位にビットを立てるようにしておく。第2認証鍵が書き込まれていない他の通信機にICカード20が装着された際に、その通信機は該当するビットの検出を行い、該当ビットを確認した場合には異常終了にする。
ICカードを用いる場合、紛失や盗難により他の人の手に渡り、本来の使用者の意に反して使用される場合がある。このようなケースに対応するためには、次のようにして認証手続きをさらに堅牢にしておけばよい。
ICカード20において、フラッシュメモリ21に予め使用者のパスワードを記憶しておく。通信機10にICカード20が接続された際または第1認証鍵の認証成立時(ステップST205)にICカード20側からパスワード入力要求を通信機10に求める。入力されたパスワードが記憶しているものと一致しなかった場合あるいは一定時間内にパスワード入力が無かった場合、ICカード20から通信機10に対してパスワードが不適であること表す拒否応答を出すようにする。
Claims (4)
- ICカードと通信機とを組み合わせ、ICカードが通信機に接続された際に認証処理を行う認証システムにおいて、
複数のICカードに対して共通に割り当てられる第1認証鍵をICカードと通信機に予め記憶させておくと共に、通信機とICカードの組を特定する固有の第2認証鍵をICカードにのみ予め記憶させておき、
ICカードは、
通信機に接続された際に通信機の第1認証鍵と自己の第1認証鍵の認証処理を行い、
第1認証鍵の認証が成立した場合において、通信機に第2認証鍵が存在しないときは自己の第2認証鍵を通信機に転送して書込めるようにし、一方、通信機に第2認証鍵が存在するときは自己の第2認証鍵との認証処理を行うようにし、
通信機器は、
ICカードから転送された第2認証鍵を書込んだ場合および第2認証鍵の認証が成立した場合には通信処理機能を実行し、
第1認証鍵および第2認証鍵の認証のいずれかが不成立となった場合には異常終了するようにしたことを特徴とする通信機認証システム。 - 通信処理のプログラムデータを予め記憶するICカードと、接続されたICカードから前記プログラムデータを転送して書込み、書込まれたプログラムデータに従って通信処理を実行する通信機との組み合わせにおいて、
通信機器は、ICカードから転送された第2認証鍵を書込んだ場合にのみICカードに記憶している通信処理のプログラムデータを転送して書込み、当該プログラムデータに基づいて通信処理機能を実行するようにことを特徴とする請求項1記載の通信機認証システム。 - ICカードは、第2認証鍵を転送処理する際に自己のフラッシュメモリの特定部位にビットを立てるようにし、
第2認証鍵が書き込まれていない通信機は、ICカードが装着された際に前記ビットの検出を行い、該当ビットを確認した場合には異常終了するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信機認証システム。 - ICカードは、予め使用者のパスワードを記憶しておき、通信機への接続時または第1認証鍵の認証成立時に通信機にパスワード入力要求を出し、通信機で入力されたパスワードが記憶しているものと一致しなかった場合あるいは一定時間内にパスワード入力が無かった場合にはパスワードが不適であること表す拒否応答を通信機に出すようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の通信機認証システム。
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