JP4996354B2 - 使い捨てのおむつ - Google Patents

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この発明は使い捨てのおむつに関し、より詳しくは尿と便とを分離することが可能な分離手段を備えた使い捨ておむつに関する。
使い捨ておむつにおいて、尿と便とが前後方向に流れて混合されることがないように、尿と便とを分離するための手段を備えたものは公知である。例えば、特開平8−322878号公報(特許文献1)には、股下域において幅方向へ延びるフラップが形成された使い捨ておむつが開示されている。このフラップによって、尿と便とを分離することができる。また、特開2005−296230号公報(特許文献2)に開示の使い捨ておむつでは、体液吸収部が、その後方に形成された第1パネル部と、前方に形成された第2パネル部と、これら第1,第2パネル部の間に形成された第3パネル部とを有する。これら第1,第2,第3パネル部は、体液吸収部を前後方向において折り重ねることにより形成されていて、第2パネル部の一部分が防漏カフに接合している。この使い捨ておむつでは、第1パネル部と第2パネル部との間におむつの後方に向かって開口するポケットが形成される。便はそのポケットに流入する一方、尿はポケットよりも前方に排泄されるので、尿と便との混合を防ぐことができる。さらにはまた、特開2005−296435号公報(特許文献3)に開示の使い捨ておむつは、体液吸収部をその前後方向において逆V字形を画くように折曲することが可能な折曲案内手段を有する。その折曲案内手段は、おむつの股下域を横断している。体液吸収部では、それが逆V字形を画くように折曲されることで、おむつの後方に向かって開口するポケットを形成し、そのポケットに便を流入させることができる。
特開平8−322878号公報 特開2005−296230号公報 特開2005−296435号公報
特開平8−322878号公報に開示の使い捨ておむつでは、股下域に形成されたフラップの頂部に弾性部材が伸長状態で取り付けられている。股下域の幅が小さくなるようにおむつが変形すると、その弾性部材が収縮して、フラップをおむつの内面から起立させる。起立したフラップは、尿や便が前後方向へ流れることを止める障壁となる。かようなおむつでは、股下域がその幅を小さくするように変形することによってフラップを起立させるものであるから、おむつの着用状態によっては、フラップがその機能を発揮し得るほどには起立しないという場合がある。その場合には、尿と便とを分離することが難しくなる。
特開2005−296230号公報に開示のおむつでは、防漏カフがおむつの前後方向において収縮するときに、第2パネル部を股下域の上方に吊り上げることによってポケットを大きく開口させ、そのポケットに便を流入させようとするものであるから、このおむつには防漏カフが不可欠であるという難点がある。
特開2005−296435号公報の使い捨ておむつでは、折曲案内手段が股下域を横断しているので、股下域がその折曲案内手段を使って折り重ねられたときに、重なり合う股下域どうしの間から尿や便が漏れやすいという場合がある。
そこで、この発明では、おむつの着用状態によらずに尿と便とを確実に分離することができるように、従来の使い捨ておむつに改良を施すことを課題にしている。
前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、互いに直交する前後方向と横方向と上下方向とを有し、前記前後方向の前方には前胴周り域が形成される一方、後方には後胴周り域が形成されていて、これら両域間には股下域が形成されており、前記股下域には尿と便とを分離してこれらが前記前後方向へ流れて混合されることを防止可能な分離手段を備えている使い捨ておむつである。
かかるおむつにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記股下域は、前記前後方向のほぼ中央において前記股下域を横断する第1折曲線と前記第1折曲線よりも前方において前記股下域を横断する第2折曲線と前記第1折曲線よりも後方で前記股下域を横断する第3折曲線とにおいて折曲されていて、前記おむつの前記横方向の寸法を二等分する位置においての断面が前記第1折曲線を中央にしたW字形を画く。前記第2折曲線を境界にして対向する前記股下域どうしは、互いの側縁部が接合して前方ポケットを形成する前方部分と、前記第3折曲線を境界にして対向する前記股下域どうしは、互いの側縁部が接合して後方ポケットを形成する後方部分とを有し、これら前方ポケットと後方ポケットとによって、前記分離手段を形成し、前記前方部分と前記後方部分とは前記第1折曲線上における中央部に位置する連結部においてつながる一方、前記連結部の両側では、前記第1折曲線上に形成された一対のスリットによって前記前後方向に分離している。前記股下域は、透液性内面シートと不透液性外面シートとを含み、前記前方部分および前記後方部分では、前記透液性内面シートと前記不透液性外面シートとの間に体液吸収性芯材が介在される一方、前記連結部では、前記透液性内面シートと前記不透液性外面シートとが互いに接合して前記芯材が含まれていない。
この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記前胴周り域と前記後胴周り域とは、前記横方向両側それぞれにおいて互いに接合していてパンツ型を呈している。
この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記前胴周り域と前記後胴周り域とは、前記横方向両側の少なくとも一方において、ファスナ手段を介して開閉可能に形成されている。
この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記前方ポケットの前記横方向の寸法が前記後方ポケットの前記横方向の寸法よりも小さい。
この発明の好ましい実施態様のさらに他の一つにおいて、前記前後方向において、前記第1折曲線から前記第2折曲線までの寸法が前記第1折曲線から前記第3折曲線までの寸法よりも小さい。
この発明に係る使い捨ておむつは、股下域がW字形を画くように前後方向へ折曲されていて、股下域の前後方向のほぼ中央における第1折曲線よりも前方に前方ポケットが形成され、第1折曲線よりも後方に後方ポケットが形成されるから、着用状態にあるおむつでは、その着用状態の如何にかかわらず、尿が前方ポケットに流入し、便が後方ポケットに流入して、尿と便とを確実に分離することができ、尿と便との混合の防止が可能になる。
前胴周り域と後胴周り域との側縁部どうしが接合しておむつがパンツ型を呈している形態のこの発明では、そのおむつを着用すれば、着用状態の如何にかかわらず前方ポケットと後方ポケットとが形成されるので、尿と便との分離が確実になる。
前胴周り域と後胴周り域との側部どうしがファスナ手段を介して開閉可能である形態のこの発明では、おむつを着用するときに、前胴周り域を前倒しにすると、ペニスを前方ポケットへ納めることが容易になる。
股下域が体液吸収構造を有してはいても、第1折曲線に沿う部分には体液吸収性芯材が含まれていない形態のこの発明では、第1折曲線に沿って股下域を折曲することが容易になる。
前方ポケットの幅が後方ポケットの幅よりも小さいこの発明では、ペニスを前方ポケットに確実に納めおくことができ、前方ポケットの外で尿を排泄するということがない。
第1折曲線から第2折曲線までの寸法が第1折曲線から第3折曲線までの寸法よりも小さい形態のこの発明では、前方ポケットが後方ポケットよりも小さくなっておむつの前後の識別が容易になる。
添付の図面を参照してこの発明に係る使い捨てのおむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1は、パンツ型に作られた使い捨ておむつ1の斜視図である。図のおむつ1は、着用されるときの状態にあって、互いに直交する前後方向Aと横方向Bと上下方向Cとを有する。おむつ1はまた、前胴周り域6と、後胴周り域7と、股下域8とを有し、前後胴周り域6,7は、横方向Bの両側それぞれにおける互いの側縁部10,11が合掌状に重なり合い、上下方向Cへ間欠的に並ぶ接合部13において接着または溶着によって接合している。前後胴周り域6,7によって胴周り開口14が画成されており、前後胴周り域6,7と股下域8とによって脚周り開口16が画成されている。股下域8には、前方ポケット20と後方ポケット21とが形成されている。これらポケット20,21では、両側部に接合部20a,21aが形成されている。
図2,3は、おむつ1を部分的に破断して示す図1と同様な図と、図1のIII−III線断面図とであって、III−III線はおむつ1の横方向Bの寸法、即ち幅を二等分する中心線C−C(図4参照)に一致している。前後胴周り域6,7では、上縁部24,25に胴周り開口14の周方向へ延びる複数条の糸状弾性部材26,27が伸長状態で取り付けられている。股下域8では、前方ポケット20の縁部28に帯状弾性部材30が伸長状態で取り付けられており、後方ポケット21の縁部29に帯状弾性部材31が伸長状態で取り付けられている。股下域8はその幅を二等分する位置にある図3の断面がほぼW字形を画くことによって前方ポケット20と後方ポケット21とが形成されるように、前後方向Aにおいて折曲されている。図3には、前方ポケット20と後方ポケット21との境界である中央折曲部35と、前方ポケット20の底部である前方折曲部36と、後方ポケット21の底部である後方折曲部37とが現れていて、中央折曲部35が第1の折曲線である山折りとなり、前方折曲線36が第2の折曲線である谷折りとなり、後方折曲線37が第3の折曲線である谷折りとなるように股下域8が折曲されている。前方ポケット20と後方ポケット21とは、透液性内面シート2と不透液性外面シート3とこれら両シート2,3の間に介在する体液吸収性芯材4とからなる体液吸収性構造を含んでいる。前後胴周り域6,7の内側では、捲縮した複合繊維によって形成されている肌触りの柔軟なサーマルボンド不織布が肌当てシート38,39として使用されている。肌当てシート38,39は、好ましくは吸汗性を有している。ただし、前後胴周り域6,7の上縁部24,25では、外面シート3の部分42,43がおむつ1の内側へ折り返されており、これらの部分42,43が肌当てシート38,39を部分的に覆っている。
かように形成されているおむつ1では、それを着用するときに、左右の脚周り開口16のそれぞれに脚を入れておむつ1を引き上げると、中央折曲部35がおむつ着用者(図示せず)の鼠蹊部に接触したところでおむつ1が停止して、それよりも上には引き上げることができなくなる。停止したおむつ1では、前方ポケット20が着用者の前胴周り域6の側にあって、尿が排泄されるときに、その尿を流入させることができる。後方ポケット21は、後胴周り域7の側にあって、便が排泄されるときに、その便を流入させることができる。このように、おむつ1では、脚周り開口16に脚を挿入すれば、鼠蹊部の前方に前方ポケット20が確実に形成され、鼠径部の後方に後方ポケット21が確実に形成される。しかも、おむつ1の引き上げ状態の如何にかかわらず、これら両ポケット20,21は、外性器や肛門に対する位置がずれたり、形状が崩れたりするということがない。それゆえにまた、おむつ1では、尿と便とが確実に分離され、混合状態になることがない。おむつ1ではまた、股下域8がポケット20と21とで形成されていて、着用したおむつ1を引き上げたときに着用者の股部に接触するのは主として中央折曲部35と前方ポケット20の縁部28と後方ポケット21の縁部29とになる。それゆえ、おむつ1を着用しているときに、股部の広い面積にわたっておむつ1が接触して股部が蒸れ易い、ということがない。このようなおむつ1ではまた、例えば高吸水性ポリマー粒子を含む芯材4が体液を吸収して芯材4の体積が著しく増大しても、その芯材4は股部を圧迫することがなく、着用感がよい。
図4は、図1のおむつ1において、接合部13で互いに接合していた前後胴周り域6,7を剥離すると同時に、部位20a,21aで互いに接合していた股下域8どうしも剥離して得られるおむつ1aの内側を示す図であって、おむつ1aは前後胴周り域6,7と股下域8とが前後方向Aと横方向Bとに伸展した状態にある。図4で明らかなように、前後胴周り域6,7と股下域8とは、これらの外面全体が不織布からなる外面シート3aで形成されており、その外面シート3aの股下域8と、前胴周り域6の一部分と、後胴周り域7の一部分との内側が不透液性プラスチックフィルムからなる第2外面シート3bによって裏打ちされている。第1,第2外面シート3a,3bは接着または溶着によって一体化して分離不能な状態にあり、実質的な意味において不透液性である外面シート3を形成している。第2外面シート3bの内側には、芯材4があり、その芯材4が透液性不織布や透液性開孔プラスチックフィルムで形成された内面シート2によって被覆されている。その内面シート2は、芯材4の周縁部から延出しており、その延出する部分において第2外面シート3bに剥離不能に接合している。前胴周り域6において、内面シート2の内側には肌当てシート38が設けられている。肌当てシート38は、それと対向する内面シート2、第1外面シート3a、第2外面シート3bに対してホットメルト接着剤(図示せず)を介して接合している。後胴周り域7において、内面シート2の内側には肌当てシート39が設けられている。肌当てシート39は、それと対向する内面シート2、第1外面シート3a、第2外面シート3bに対してホットメルト接着剤(図示せず)を介して接合している。好ましい肌当てシート38,39は、横方向Bに弾性的に伸長・収縮可能なもので、それが横方向Bに伸長した状態で第1外面シート3a等に接合しており、おむつ1の着用者の胴周りに対して前胴周り域6と後胴周り域7とを弾性的にフィットさせることができる。肌当てシート38,39と第1外面シート3aとの間にある胴周り弾性部材26,27は、第1外面シート3aと肌当てシート38,39とのいずれかに対して伸長状態で接合している。肌当てシート38,39によって、第2外面シート3bが肌に接触することを防ぐことができる。
図4における股下域8は、おむつ1の前後方向Aのほぼ中央において股下域8を横断する第1折曲線としての中央折曲部35によって前後に二分されていて、前方ポケット20を形成する前方部分50と後方ポケット21を形成する後方部分51とを有する。前方部分50は、中央折曲部35の前方において股下域8を横断する第2の折曲線としての前方折曲部36に関してほぼ対称で、かつ前方折曲部36上において横方向Bの寸法が最も小さくなるように形成されている。前方部分50の両側縁部52は、前方折曲部36よりも前方の第1側縁部52aと、前方折曲部36よりも後方の第2側縁部52bとに分かれている。後方部分51は、中央折曲部35の後方において股下域8を横断する第3の折曲線としての後方折曲部37に関してほぼ対称で、かつ後方折曲部37上において横方向Bの寸法が最も小さくなるように形成されている。後方部分51の両側縁部53は、後方折曲部37よりも前方の第3側縁部53aと後方折曲部37よりも後方の第4側縁部53bとに分かれている。前方部分50と後方部分51とは、おむつ1の幅を二等分する中心線C−C上の中央部に位置する連結部54においてつながっているが、連結部54の横方向Bにおける両側では、中央折曲部35の延長上に形成されたスリット56によって前後方向Aにおいて分離している。前方部分50と後方部分51ではまた、脚周り弾性部材30,31がスリット56に並行して延びている。中心線C−C上において、中央折曲部35から前方折曲部36までの寸法Lは、中央折曲部35から後方折曲部37までの寸法Lよりも短い。
かようなおむつ1aから図1のおむつ1を得る手順は、次のとおりである。おむつ1aは、中央折曲部35が山折りとなり、前方折曲部36と後方折曲部37とが谷折りとなるようにして、前後方向Aへ折り重ねる。そのときに、股下域8においては、前方部分50のうちの第1側縁部52aと第2側縁部52bとを接着または溶着により水密状態となるように接合する。また、後方部分51のうちの第3側縁部53aと第4側縁部53bとを接着または溶着により水密状態となるように接合する。前後胴周り域6,7においては、側縁部10,11を部位13で接合する。かくして、股下域8に深さの浅い前方ポケット20と深さの深い後方ポケット21とを有するおむつ1が形成される。スリット56は、おむつ1における脚周り開口16の一部分となる。
この発明に係るおむつ1において、図示例の如く外面シート3が不織布製の第1外面シート3aとプラスチックフィルム製の第2外面シート3bとによって形成される場合には、その不織布には通気性のよいものを使用し、プラスチックフィルムには不透液性のものを使用し、かつ、外面シート3において不透液性が不可欠である部位においてのみ、第1外面シート3aを第2外面シート3bで裏打ちするならば、通気性と不透液性とにおいて優れた外面シート3を得ることができる。しかし、外面シート3は、このような例に代えて、同形同大の第1外面シート3aと第2外面シート3bとを使用して作ることもできれば、不透液性のプラスチックフィルムだけで作ることもできる。
肌当てシート38,39が横方向Bにおいて弾性的に伸長・収縮可能な不織布であって、外面シート3が横方向Bにおいて非伸長性のものである場合には、肌当てシート38,39を横方向Bへ伸長した状態で外面シート3に接合するならば、その外面シート3には横方向Bへ伸展可能な複数の襞が生じて、前後胴周り域6,7が横方向Bへ、換言すると胴周り方向へ弾性的に伸長・収縮可能なものになる。ただし、この発明は、肌当てシート38,39を使用することなく実施することも可能である。
図示例のおむつ1において、前方ポケット20は、横方向Bの寸法と上下方向Cの寸法とが後方ポケット21におけるそれらの方向B,Cの寸法よりも小さく作られているから(図1,3,4参照)、これら両ポケット20,21の大きさの違いによって、おむつ1はその前後を判別することが容易になる。また、前方ポケット20のその大きさは、それに納めたペニスが徒に動くことのない程度にすることによって、おむつ1のフィット感を良好なものにすることができる。しかしながら、これら両ポケット20,21の大きさを同じにして、この発明を実施することも可能である。図示例においてはまた、前方ポケット20と後方ポケット21とをつなぐ連結部54が、互いに重なり合う内面シート2と第1,第2外面シート3a,3bとによって形成されていて芯材4を含むことがなく、股下域8は中央折曲部35における折曲が容易となるように作られているが、連結部54が芯材4を含む態様でこの発明を実施することも可能である。さらにはまた、図4において一体的に形成されている前方ポケット20と後方ポケット21とは、それぞれを別体のものとして作っておき、それを互いに連結することで股下域8が形成されるようにすることもできる。
図5,6は、この発明の一実施形態であるおむつ1についての図1と同様な図と、そのおむつ1の使用形態を示す図である。図5のおむつ1では、横方向Bの両側それぞれにおいて、前胴周り域6と後胴周り域7とが、後胴周り域7に取り付けられているテープ状ファスナ61を介して開放可能に閉じている。前胴周り域6は、それからファスナ61を外して矢印Eで示す前方に向かって倒すことができる。図6のおむつ1では、その前胴周り域6が前方に向かって倒れていて、前方ポケット20の開口部が現れている。仰向けになった男性におむつ1をはかせるときに、後胴周り域7を予めその男性の背側に当てておき、前胴周り域6を図6の如くに前方に倒すと、前方ポケット20へペニスを納めることが容易になる。なお、この発明において、前後胴周り域6,7は、おむつ1の両側のうちの一方において図5に示すファスナ61を使用して開閉可能にしておき、両側のうちのもう一方において図1に示すように接合しておくこともできる。
図7は、図1のおむつ1の使用形態の一例を示している。図7における(a)のおむつ1は、図1のおむつ1が平らに畳まれていて、前胴周り域6と後胴周り域7とが重なり合い、前方ポケット20と後方ポケット21とが重なり合っている。前方ポケット20の前面20aには、動物の目と鼻孔とを模した図形64,65が画かれている。おむつ1の胴周り開口14には、片手63の手のひらを矢印Fで示す方向から挿入することができる。図7における(b)のおむつ1は、片手63の指を前方ポケット20と後方ポケット21とに入れて、これら両ポケット20,21を前後方向Aへ動かすことにより、前方ポケット20の後面20bと、この後面20bと向かい合う後方ポケット21の前面21aとが離間した状態にあって、後方ポケット21の前面21aには、前方ポケット20によって覆われていた図形66が現れている。おむつ1は、それを図7の(a)の状態から(b)の状態へと変化させて図形66が見えるようにすることによって、おむつ21を着用させようとする乳幼児におむつ1についての関心を持たせることができる。
この発明によれば、尿と便との混合を防ぐことが可能なポケットを有する使い捨ておむつの製造が可能になる。
おむつの斜視図。 図1のおむつを部分的に破断して示す図。 図1のIII−III線断面図。 分解したおむつを伸展して示す図。 実施形態の一例であるおむつについての図1と同様な図。 前胴周り域が前方に向かって倒れている図5のおむつの斜視図。 図1のおむつの使用形態の一例を示す図であって、(a)は平らに畳まれたおむつを示し、(b)は前方ポケットと後方ポケットとが離間しているおむつを示す。
符号の説明
1 おむつ
2 透液性シート(内面シート)
3,3b 不透液性シート(外面シート、第2外面シート)
4 芯材
6 前胴周り域
7 後胴周り域
8 股下域
10 側縁部
11 側縁部
20 前方ポケット
21 後方ポケット
35 第1折曲線(中央折曲部)
36 第2折曲線(前方折曲部)
37 第3折曲線(後方折曲部)
52,52a,52b 側縁部
53,53A,53b 側縁部
61 ファスナ手段
A 前後方向
B 横方向
C 上下方向
寸法
寸法

Claims (6)

  1. 互いに直交する前後方向と横方向と上下方向とを有し、前記前後方向の前方には前胴周り域が形成される一方、後方には後胴周り域が形成されていて、これら両域間には股下域が形成されており、前記股下域には尿と便とを分離してこれらが前記前後方向へ流れて混合されることを防止可能な分離手段を備えている使い捨ておむつであって、
    前記股下域は、前記前後方向のほぼ中央において前記股下域を横断する第1折曲線と前記第1折曲線よりも前方で前記股下域を横断する第2折曲線と前記第1折曲線よりも後方で前記股下域を横断する第3折曲線とにおいて折曲されていて、前記おむつの前記横方向の寸法を二等分する位置においての断面が前記第1折曲線を中央にしたW字形を画き、前記第2折曲線を境界にして対向する前記股下域どうしは互いの側縁部が接合して前方ポケットを形成する前方部分と、前記第3折曲線を境界にして対向する前記股下域どうしは互いの側縁部が接合して後方ポケットを形成する後方部分とを有し、これら前記前方ポケットと前記後方ポケットとで前記分離手段を形成し
    前記前方部分と前記後方部分とは前記第1折曲線上における中央部に位置する連結部においてつながる一方、前記連結部の両側では、前記第1折曲線上に形成された一対のスリットによって前記前後方向に分離しており、
    前記股下域は、透液性内面シートと不透液性外面シートとを含み、前記前方部分および前記後方部分では、前記透液性内面シートと前記不透液性外面シートとの間に体液吸収性芯材が介在される一方、前記連結部では、前記透液性内面シートと前記不透液性外面シートとが互いに接合して前記芯材が含まれていないことを特徴とする前記おむつ。
  2. 前記前方部分は、前記第2折曲線上において前記横方向の長さ寸法が最も小さくなるように前記横方向の両側部が傾斜する態様で形成してあり、
    前記後方部分は、前記第3折曲線上において前記横方向の長さ寸法が最も小さくなるように前記横方向の両側部が傾斜する態様で形成してある請求項1記載のおむつ。
  3. 前記前胴周り域と前記後胴周り域とが前記横方向両側それぞれにおいて互いに接合していてパンツ型を呈している請求項1または2記載のおむつ。
  4. 前記前胴周り域と前記後胴周り域とが、前記横方向両側の少なくとも一方において、ファスナ手段を介して開閉可能に形成されている請求項1または2記載のおむつ。
  5. 前記前方ポケットの前記横方向の寸法が前記後方ポケットの前記横方向の寸法よりも小さい請求項1〜4のいずれかに記載のおむつ。
  6. 前記前後方向において、前記第1折曲線から前記第2折曲線までの寸法が前記第1折曲線から前記第3折曲線までの寸法よりも小さい請求項1〜5のいずれかに記載のおむつ。
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