本発明は、一般に、一連の化合物、該化合物を含む薬剤組成物並びに治療薬としての該化合物及び該組成物の使用に関する。より詳細には、本発明の化合物は、三環系インデノ−ピロール化合物である。これらの化合物は、セロトニン受容体(5−HT)リガンドであり、セロトニン受容体(5−HT)活性の調節が必要な疾患、障害及び症状(例えば、耽溺、不安、抑うつ及び肥満)の治療に有用である。
セロトニンは、例えば、就眠、摂食、痛覚(perceiving pain)、体温調節、血圧調節、抑うつ、不安、耽溺及び統合失調症に関係する疾患、障害及び症状を含めて、中枢神経系から生ずる幾つかの疾患、障害及び症状に関係する。セロトニンは、胃腸系などの末梢系においても重要な役割を果たし、様々な収縮、分泌及び電気生理学的効果を媒介することが判明した。
セロトニンは体内に広範に分布するので、セロトニン作動系に影響を及ぼす薬物が求められている。特に、セロトニン作動系の作動物質、部分作動物質及び拮抗物質は、不安、抑うつ、高血圧、片頭痛、肥満、強迫性障害、統合失調症、自閉症、神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病、パーキンソン症及びハンチントン舞踏病)及び化学療法による嘔吐を含めて、広範囲な障害の治療に重要である。
主要なセロトニン受容体クラス(5−HT1−7)は、公式に分類された1から7種類の異なる受容体を含む。Glennon, et al., Neuroscience and Behavioral Reviews, 1990, 14, 35及びD. Hoyer, et al, Phannacol Rev, 1994, 46, 157−203を参照されたい。
例えば、5−HT2受容体群は、5−HT2a、5−HT2b及び5−HT2cサブタイプを含む。これらは、一次構造、二次メッセンジャー系及び機能プロファイルに基づいて一緒にグループ化されている。全3種類の5−HT2サブタイプは、G−タンパク質が共役し、主要な伝達機構としてホスホリパーゼCを活性化し、7回膜貫通領域構造を含む。哺乳動物における3つの5−HT2サブタイプの分布には明確な差がある。5−HT2b及び5−HT2a受容体は末梢神経系に広範に分布し、5−HT2aは脳にも存在する。5−HT2c受容体は中枢神経系にのみ存在し、ヒト脳の多数の領域において高度に発現される。G. Baxter, et al. Trends in Pharmacol Sci. 1995, 16, 105−110を参照されたい。
サブタイプ5−HT2aは、血管収縮、血小板凝集及び気管支収縮を含めた効果並びにある種のCNS効果と関連がある。一方、サブタイプ5−HT2cは、抑うつ、不安、強迫性障害、耽溺、恐慌性障害、恐怖症、精神医学的症候群及び肥満を含めた疾患と関連がある。5−HT2b受容体の薬理学的役割については殆ど知られていない。F. Jenck, et al., Exp. Opin. Invest. Drugs, 1998, 7, 1587−1599;M. Bos, et al., J. Med. Chem., 1997, 40, 2762−2769;J.R. Martin, et al., The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 1998, 286, 913−924;S.M. Bromidge, et al.,.1. Med. Chem., 1998, 41,1598−1612;G.A Kennett, Drugs, 1998, 1, 4, 456−470及びA. Dekeyne, et al., Neurophannacology, 1999, 38, 415−423を参照されたい。
米国特許第4,622,405号、同5,049,564号及び同5,244,888号及び国際公開第90/06927号は、様々なインデノ−ピロール誘導体を開示している。
本発明は、次式の化合物及び薬剤として許容されるその塩を対象とする。
式中、
R
1は、H、ハロゲン、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、パーハロアルキル、CN、N(R
6)
2、SR
6、CON(R
6)
2、NR
6COR
7、NR
6CO
2R
7、SO
2N(R
6)
2、NR
6SO
2R
7、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキルアリール及びC
1−10アルキルヘテロアリールからなる群から選択され、m+n=1のとき、R
1はOR
6又はOCOR
7とすることもでき、
R
2、R
3及びR
4は、H、ハロゲン、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、パーハロアルキル、CN、OR
6、N(R
6)
2、SR
6、OCOR
7、CON(R
6)
2、NR
6COR
7、NR
6CO
2R
7、SO
2N(R
6)
2、NR
6SO
2R
7、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキルアリール及びC
1−10アルキルヘテロアリールからなる群から独立に選択され、又はR
2とR
3はこれらが結合している環と一緒に5から7員の炭素環又は複素環を形成し、
R
5は、H、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、パーハロアルキル、CN、OR
6、N(R
6)
2、SR
6、OCOR
7、CON(R
6)
2、NR
6COR
7、NR
6CO
2R
7、NR
6SO
2R
7、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキルアリール及びC
1−10アルキルヘテロアリールからなる群から選択され、又はR
4とR
5はこれらが結合している環と一緒に6から8員のアリール環若しくはヘテロアリール環を形成し、
R
5aはHであり、又はR
5とR
5aは一緒にシクロプロパン環を形成し、
R
6は、H、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、パーハロアルキル、C
1−10アルキル−O−C
1−10アルキル、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル−O−アリール、C
1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C
1−10アルキルアリール及びC
1−10アルキルヘテロアリールからなる群から選択され、
R
7は、C
1−10アルキル、C
2−10アルケニル、C
2−10アルキニル、パーハロアルキル、C
1−10アルキル−O−C
1−10アルキル、アリール、ヘテロアリール、C
1−10アルキル−O−アリール、C
1−10アルキル−O−ヘテロアリール、C
1−10アルキルアリール及びC
1−10アルキルヘテロアリールからなる群から選択され、
但し、R
1、R
2、R
5及びR
5aがHである場合、R
3及び/又はR
4はHでなければならない。
式(I)の化合物の様々な立体異性体もここに含まれる。
本発明の別の実施形態は、式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩と薬剤として許容される担体とを含む薬剤組成物を提供する。
本発明のさらに別の実施形態は、哺乳動物(例えば、動物又はヒト)において、5−HT2c受容体が関係し、5−HT2c機能の調節が必要な疾患、障害及び/又は症状の治療方法を提供する。この方法は、式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む。
本発明のさらに別の実施形態は、式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩の有効量を用いて5−HT受容体機能を調節する方法である。
本発明の別の実施形態は、中枢神経系の疾患、障害及び/又は症状を治療又は予防する方法を提供する。この方法は、式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩の治療有効量を哺乳動物に投与することを含む。
式(I)の化合物が有効であり得る具体的疾患、障害及び/又は症状としては、心血管障害、肥満、抑うつ、統合失調症、不安、強迫性障害、耽溺、恐慌性障害、睡眠障害、片頭痛、II型糖尿病、てんかん、恐怖症、精神医学的症候群などが挙げられる。
特段の記載がない限り、以下の定義を使用する。
本明細書では「アルキル」という用語は、指定数の炭素原子を含む直鎖及び分枝炭化水素基、典型的にはメチル、エチル並びに直鎖及び分枝のプロピル及びブチル基を含む。「アルキル」という用語は、シクロアルキル、すなわち、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの環式C3−C8炭化水素基も包含する。「プロピル」などの個々の基又は部分の表記は、直鎖の基又は部分のみを包含する。「イソプロピル」などの分枝鎖異性体は具体的に示される。
本明細書では「アルケニル」という用語は、単独で又は組み合わせて、2から10個の炭素原子を含む、置換若しくは非置換の直鎖アルケニル基又は置換若しくは非置換の分枝鎖アルケニル基を指す。かかる基の例としては、エテニル、E−及びZ−ペンテニル、デセニルなどが挙げられるが、これらだけに限定されない。
本明細書では「アルキニル」という用語は、単独で又は組み合わせて、2から10個の炭素原子を含む、置換若しくは非置換の直鎖アルキニル基又は置換若しくは非置換の分枝鎖アルキニル基を指す。かかる基の例としては、エチニル、プロピニル、プロパルギル、ブチニル、ヘキシニル、デシニルなどが挙げられるが、これらだけに限定されない。
本明細書では「アルコキシ」という用語は、単独で又は組み合わせて、アルキルエーテル基を指す。ここで、「アルキル」という用語は上で定義した通りである。適切なアルキルエーテル基の例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどが挙げられるが、これらだけに限定されない。
本明細書では「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを含むものとする。同様に、本明細書では「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を含むものとする。
「アミノ」という用語は、単独で又は組み合わせて、−NH2基又は−NRaRb基を含む。ここで、Ra及びRbは独立に水素、アルキル又はアリールである。
本明細書では「アリール」という用語は、単独で又は組み合わせて、非置換又は例えばH、ハロ、CN、NO2、CF3、N3、C1−6アルキル、OH、NRaRb、OC1−6アルキル、ORa、C(=O)NRaRb、C(=S)NRaRb、テトラゾイル、トリアゾイル、アミジニル(amidinyl)、グアニジニル、チオグアニジニル、シアノグアナジニル(cyanoguanadinyl)及びアリールからなる群から選択される置換基の1個以上、特に1から3個で置換することができる単環式又は二環式の芳香族基(例えば、フェニル又はナフチル)と定義される。一般に、「アリール」は、フェニル基、又は9から10個の環原子を有し、少なくとも1個の環が芳香族であるオルト縮合二環式炭素環式基(例えばナフチル又はテトラヒドロナフチル)を指す。「アリール」という用語は、様々な化学構造において「Ar」と略記される。
「炭素環式」という用語は、脂環式及び芳香族構造を含めて、炭素原子の閉じた環を含む。
本明細書では「ヘテロアリール」という用語は、1、2又は3個の芳香環を含み、芳香環中に少なくとも1個の窒素、酸素又は硫黄原子を含む、単環式、二環式又は三環式環構造として定義される。該構造は、非置換又は、例えば、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルチオ、アルキルスルホニル及びアルキルスルホニルのような1個以上、特に1から3個の置換基で置換することができる。ヘテロアリール基の例としては、2H−ピロリル、3H−インドリル、4H−キノリジニル、4H−カルバゾリル、アクリジニル、ベンゾ[b]チエニル、ベンゾチアゾリル、1,3−カルボリニル、カルバゾリル、クロメニル、シンノリニル、ジベンゾ[b,d]フラニル、フラザニル、フリル、イミダゾリル、イミジゾリル(imidizolyl)、インダゾリル、インドリシニル(indolisinyl)、インドリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、ナフト[2,3−b]、オキサゾリル、ペリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナルサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル及びキサンテニルが挙げられるが、これらだけに限定されない。一実施形態においては「ヘテロアリール」という用語は、炭素と、非過酸化物酸素、硫黄及びN(Z)(式中、Zは存在しないか、又はH、O、C1−4アルキル、フェニル若しくはベンジルである。)からなる群から独立に選択される1、2、3又は4個のヘテロ原子とを含む、5又は6個の環原子を含む単環式芳香環を指す。別の実施形態においては、ヘテロアリールは、それに由来する約8から10個の環原子のオルト縮合二環式複素環、特にベンズ誘導体又はプロピレン若しくはテトラメチレンジラジカルをそれに縮合させることによって誘導されるものを指す。
「Het」という用語は、一般に、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含み、C1−6アルキル又はC(=O)ORbで置換されていてもよい、飽和又は部分不飽和の複素環式基である。典型的には「Het」は、酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を含む、単環式、二環式又は三環式の基である。「Het」基は、環に結合したオキソ基(=O)を含むこともできる。Het基の非限定的な例としては、1,3−ジヒドロベンゾフラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、1,4−ジチアン、フラニル、イミダゾリル、2H−ピラン、2−ピラゾリン、4H−ピラン、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、インドリニル、イソクロマニル、イソインドリニル、モルホリン、オキサゾリル、ピペラジニル、ピペリジン、ピペリジニル、ピラゾリジン、ピリミジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピロリジン、ピロリン、キヌクリジン及びチオモルホリンが挙げられる。
好ましくは、R1はC1−5アルキル、ハロゲン、CF3、アリール、ヘテロアリール又はHであり、R2、R3及びR4は独立にC1−5アルキル、−O−R6、ハロゲン、CF3、アリール、ヘテロアリール又はHであり、R5はC1−5アルキル、−OR6又はC2−6アルケンであり、R6はC1−5アルキル又はHである。
現時点で好ましい化合物としては、
5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
5−(4−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
5−ベンジルオキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
5−(2−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
5−(3−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
6,7−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
4,5−ジメトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、
4,6−ジクロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール及び
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
などが挙げられる。
本発明のある化合物は、異なる異性体(例えば、鏡像異性体及びジアステレオ異性体)の形で存在することができる。本発明は、純粋な形とラセミ混合物を含めた混合物との両方のかかる異性体全てを企図する。エノール形も含まれる。
本発明の化合物は、非溶媒和型でも、例えば半水化物などの水和物形式を含めた溶媒和型でもよい。一般に、水、エタノールなどの薬剤として許容される溶媒との溶媒和型は、本発明では非溶媒和型と等価である。
本発明のある化合物は、薬剤として許容される塩、例えば酸付加塩も形成する。例えば、窒素原子は、酸と塩を形成することができる。塩形成に適切な酸の例は、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ酸、フマル酸(furmaric)、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタンスルホン酸及び当業者に周知の他の無機カルボン酸である。塩は、従来法によって遊離塩基型を所望の酸の十分な量と接触させて塩を生成することによって調製される。遊離塩基型は、水酸化物炭酸カリウム(hydroxide potassium carbonate)、アンモニア、炭酸水素ナトリウムの希薄水溶液などの適切な希薄塩基水溶液で塩を処理することによって再生させることができる。遊離塩基型は、それぞれの塩型とは極性溶媒溶解性などのある種の物性がやや異なるが、酸性塩は、本発明では、それぞれの遊離塩基型と等価である。(例えば、参照により本明細書に組み入れるS.M. Berge, et al., “Pharmaceutical Salts,” J. Pharm. Sci., 66:1−19(1977)を参照されたい。
本明細書では「組成物」という用語は、指定成分を指定量で含む生成物及び各指定成分を指定量で組み合わせて直接的又は間接的に得られるあらゆる生成物を包含するものとする。
本発明の化合物は、無機酸又は有機酸から誘導される、薬剤として許容される塩の形で使用することができる。「薬剤として許容される塩」という句は、過剰な毒性、刺激作用、アレルギー性応答などがなく、妥当な利点/リスク比でヒト及び下等動物の組織と接触して使用するのに、健全な医学的判断の範囲内で適切である塩を意味する。薬剤として許容される塩は当分野で周知である。例えば、S.M. Berge等は、J. Pharmaceutical Sciences, 1977, 66:1以下に薬剤として許容される塩を詳述している。塩は、本発明の化合物の最終単離及び精製中にその場で調製することができ、又は遊離塩基基を適切な有機酸と反応させることによって別個に調製することができる。代表的な酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホナート、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、1/2硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イソチオン酸塩)、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルミトアート(palmitoate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバリン酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、p−トルエンスルホン酸塩及びウンデカン酸塩などが挙げられるが、これらだけに限定されない。また、塩基性窒素含有基は、メチル、エチル、プロピル及びブチルの塩化物、臭化物、ヨウ化物などの低級ハロゲン化アルキル;ジメチル、ジエチル、ジブチル及びジアミルの硫酸塩のようなジアルキル硫酸塩;デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリルの塩化物、臭化物、ヨウ化物などの長鎖ハロゲン化物;ベンジル及び臭化フェネチルのようなハロゲン化アリールアルキルなどの試薬を用いて第四級化することができる。それによって水溶性若しくは油溶性又は分散性の生成物が得られる。薬剤として許容される酸付加塩を形成するのに使用することができる酸の例としては、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸などの無機酸及びシュウ酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸などの有機酸が挙げられる。
塩基付加塩は、カルボン酸含有部分を、薬剤として許容される金属陽イオンの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などの適切な塩基と、又はアンモニア、有機第一級、第二級若しくは第三級アミンと、反応させることによって、本発明の化合物の最終単離及び精製中にその場で調製することができる。薬剤として許容される塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム及びアルミニウム塩などのアルカリ金属又はアルカリ土類金属に基づく陽イオン並びに中でもアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム及びエチルアンモニウムを含めた無毒の第四級アンモニア及びアミン陽イオンなどが挙げられるが、これらだけに限定されない。塩基付加塩の形成に有用である他の代表的な有機アミンとしては、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、ピペラジンなどが挙げられる。
本発明の化合物の局所投与用剤形としては散剤、噴霧剤、軟膏剤、吸入剤などが挙げられる。活性化合物は、薬剤として許容される担体及び任意の必要な防腐剤、必要になり得る緩衝剤又は噴霧剤と無菌条件下で混合される。眼用製剤、眼軟膏剤、散剤及び液剤も本発明の範囲内であると考えられる。
本発明の薬剤組成物中の活性成分の実際の投与レベルは、特定の患者、組成物及び投与方法に対して所望の治療応答を得るのに効果的である活性化合物量が得られるように変えることができる。選択される投与レベルは、特定の化合物の活性、投与経路、治療する症状の重症度並びに治療を受ける患者の症状及び以前の病歴によって決まる。しかし、所望の治療効果を得るのに必要なレベルよりも低いレベルで化合物投与を開始し、所望の効果が得られるまで投与量を徐々に増加させることは、当分野の技術範囲内である。
上記治療又は他の治療に使用するときには、本発明の化合物の1種類の治療有効量を、純粋な形で、又は薬剤として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ型が存在する場合にはかかる形態で使用することができる。或いは、本化合物は、薬剤として許容される1種類以上の賦形剤と組み合わせて、目的化合物を含む薬剤組成物として投与することができる。本発明の化合物の「治療有効量」という句は、任意の内科療法に適用される妥当な利益/リスク比で障害を治療するのに十分な化合物量を意味する。しかし、本発明の化合物及び組成物の1日の全使用量は、健全な医学的判断の範囲内で主治医によって決定されることを理解されたい。任意の特定の患者に対する具体的な治療有効量レベルは、治療する障害及び障害の重症度;使用する具体的化合物の活性;使用する具体的組成物;患者の年齢、体重、全般的健康状態、性別及び食事;使用する具体的化合物の投与時間、投与経路及び排出速度;治療期間;使用する具体的化合物と併用又は同時に使用する薬物並びに医学分野で周知の同様の要因を含めて、様々な要因に応じて決まる。例えば、所望の治療効果を得るのに必要なレベルよりも低いレベルで化合物投与を開始し、所望の効果が得られるまで投与量を徐々に増加させることは、当分野の技術範囲内である。
ヒト又は下等動物に投与する本発明の化合物の全1日量は約0.0001から約1000mg/kg/日の範囲とすることができる。経口投与の場合には、より好ましい用量は約0.001から約5mg/kg/日の範囲とすることができる。必要に応じて、有効な1日量を複数回投与に分割することができる。その結果、単回投与組成物は、1日量を構成する量又はその約数を含有することができる。
本発明は、薬剤として許容される1種類以上の無毒の担体と一緒に処方された本発明の化合物を含む薬剤組成物も提供する。本薬剤組成物は、固体若しくは液体の形の経口投与用に、非経口注射用に、又は直腸投与用に、特別に処方することができる。
本発明の薬剤組成物は、経口、直腸、非経口、大槽内、腟内、腹腔内、(散剤、軟膏剤又は滴剤によって)局所、頬に、或いは経口又は点鼻薬としてヒト及び他の哺乳動物に投与することができる。本明細書では「非経口」という用語は、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下及び関節内の注射及び注入を含めた投与形式を指す。
別の態様においては、本発明は、本発明の成分と生理学的に容認される希釈剤とを含む薬剤組成物を提供する。本発明は、とりわけ非経口注射用、鼻腔内送達用、固体又は液体の形の経口投与用、直腸又は局所投与用に、1種類以上の無毒の生理学的に容認又は許容される希釈剤、担体、アジュバント又はビヒクル(本明細書では希釈剤と総称する。)と一緒に組成物中に処方される1種類以上の上記化合物を含む。
本組成物は、標的部位において局所送達用カテーテルによって、冠動脈内ステント(微細な金網でできた管状装置)によって、又は生分解性ポリマーによって送達させることもできる。本化合物は、標的に送達させるために、抗体などのリガンドと錯体化することもできる。
非経口注射に適切な組成物は、生理学的に許容される無菌の水溶液、非水溶液、分散液、懸濁液又は乳濁液及び再構成して無菌の注射液又は分散液にする無菌粉末を含むことができる。適切な水系及び非水系の担体、希釈剤、溶媒又はビヒクルの例としては、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンなど)、(オリーブ油などの)植物油、オレイン酸エチルなどの注射用有機エステル及びこれらの適切な混合物が挙げられる。
これらの組成物は、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤などのアジュバントを含むこともできる。微生物の作用は、様々な抗菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などによって確実に予防することができる。等張剤、例えば、糖、塩化ナトリウムなどを含むことも望ましい。注射用剤形の吸収は、吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンを使用することによって延長することができる。
懸濁液は、活性化合物に加えて、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、微結晶セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天並びにトラガカント又はこれらの物質の混合物などの懸濁剤を含むことができる。
薬物の効果を持続させるために、皮下又は筋肉内注射からの薬物の吸収を遅くすることが望ましい場合もある。これは、水溶性の低い結晶性材料又はアモルファス材料の液体懸濁液を使用することによって実施することができる。その場合の薬物の吸収速度はその溶解速度に依存し、溶解速度は結晶サイズ及び結晶形に依存し得る。或いは、非経口投与剤形の吸収は、薬物を油ビヒクルに溶解又は懸濁させることによって遅延される。
注射用デポー剤形は、ポリ乳酸−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中で薬物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって製造される。薬物とポリマーの比及び使用する特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射製剤は、体組織に適合したリポソーム又はマイクロエマルジョンに薬物を閉じ込めることによっても調製される。
注射製剤は、例えば、細菌保持フィルターに通してろ過することによって、又は滅菌水若しくは他の無菌注射用媒体に使用直前に溶解若しくは分散することができる無菌固体組成物の形の殺菌剤を混合することによって滅菌することができる。
経口投与用固体剤形としては、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤などが挙げられる。かかる固体剤形においては、活性化合物は、クエン酸ナトリウム、リン酸二カルシウムなどの薬剤として許容される少なくとも1種類の不活性賦形剤若しくは担体及び/又はa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、ケイ酸などの充填剤若しくは増量剤、b)カルボキシメチルセルロース、アルギナート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、アラビアゴムなどの結合剤、c)グリセリンなどの湿潤剤、d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモ又はタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のシリカート、炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶解遅延剤、f)第4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、g)セチルアルコール、モノステアリン酸グリセリンなどの湿潤剤、h)カオリン、ベントナイト粘土などの吸収剤並びにi)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、これらの混合物などの潤滑剤と混合することができる。カプセル剤、錠剤及び丸剤の場合には、剤形は緩衝剤を含むこともできる。
類似のタイプの固体組成物は、ラクトース又は乳糖、高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を用いた軟及び硬ゼラチンカプセル剤中の充填剤として使用することもできる。
錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、丸剤及び顆粒剤の固体剤形は、腸溶コーティング、薬剤処方技術において周知の他のコーティングなどのコーティング及びシェルを用いて調製することができる。これらの剤形は不透明化剤を場合によっては含んでいてもよく、腸管のある一部において活性成分のみ、又は活性成分を優先的に、場合によっては遅延方式で、放出するような組成とすることもできる。使用することができる包埋組成物の例としては重合体物質及びワックスが挙げられる。
本活性化合物は、適切な場合には上述の賦形剤の1種類以上を用いてマイクロカプセル化された形とすることもできる。
経口投与用液体剤形としては、薬剤として許容される乳濁液剤、溶液剤、懸濁液剤、シロップ剤、エリキシル剤などが挙げられる。液体剤形は、活性化合物に加えて、例えば水、他の溶媒などの当分野で一般に使用される不活性希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚種油、オリーブ油、ひまし油及びゴマ油)、グリセリン、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、ソルビタン脂肪酸エステルなどの可溶化剤及び乳化剤並びにこれらの混合物を含むことができる。
経口組成物は、不活性希釈剤に加えて、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、甘味料、香味料、芳香剤などのアジュバントを含むこともできる。
直腸又は膣投与用組成物は、カカオ脂、ポリエチレングリコール、坐剤ワックスなどの適切な非刺激性賦形剤又は担体を本発明の化合物と混合することによって調製することができる坐剤であることが好ましい。これらの賦形剤又は担体は、室温では固体であるが体温では液体であり、従って直腸又は膣腔内で溶融して活性化合物を放出する。
本発明の化合物は、リポソームの形で投与することもできる。当分野で知られている通り、リポソームはリン脂質又は他の脂質物質から一般に誘導される。リポソームは、水溶液媒体中に分散された単層又は多層水和物液晶によって形成されている。リポソームを形成することができ、生理学的に許容される代謝可能な無毒のあらゆる脂質を使用することができる。リポソームの形の本組成物は、本発明の化合物に加えて、安定剤、防腐剤、賦形剤などを含むことができる。好ましい脂質は、別個に又は一緒に使用される天然及び合成のリン脂質並びにホスファチジルコリン(レシチン)である。
リポソームを形成する方法は当分野で公知である。例えば、Prescott, Ed., Methods in Cell Biology, Volume XIV, Academic Press, New York, N.Y. (1976), p.33以下を参照されたい。
本明細書では「薬剤として許容されるプロドラッグ」という用語は、過剰な毒性、刺激作用、アレルギー性応答などがなく、妥当な利点/リスク比でヒト及び下等動物の組織と接触して使用するのに、健全な医学的判断の範囲内で適切であり、意図した用途に有効である、本発明の化合物のプロドラッグ、並びに可能であれば本発明の化合物の双性イオン型を表す。本発明のプロドラッグは、例えば血中の加水分解によって、上式の親化合物にインビボで素早く変換することができる。参照により本明細書に組み入れる、A.C.S. Symposium SeriesのT. Higuchi and V. Stella, Pro−drugs as Novel Delivery Systems, V. 14及びEdward B. Roche, ed., Bioreversible Carriers in Drug Design, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press(1987)に十分に考察されている。
本発明の化合物は、スキーム1、2及び3に示す手順によって調製することができる。全ての実施例において、スキームの後に示す一般分析条件を使用した。
一般分析条件:
HPLC分析及び精製を、Waters 2525バイナリー勾配ポンプ、Waters 2767試料処理器(sample manager)、waters 2487 UV検出器(220及び254nM)及びWaters Micromass ZQエレクトロスプレー質量分析検出器によって実施した。Micromass ZQを陽イオン化と陰イオン化の両方に設定した(それぞれコーン電圧=25及び50)。分析的HPLC分析を以下の通り実施した。
Waters XTerra MS C18 50×4.6mm 3.5μmカラム
移動相:pH5.75の10mM酢酸アンモニウム緩衝剤及びアセトニトリル
アセトニトリル:3.5分間で10から75%、3.9分間で75から99%、4.2分間99%保持、4.5分間で99から10%、再平衡。
分取用HPLCを以下の通り実施した。
Waters XTerra Prep MS C18 50×19mm 5μmカラム
移動相:pH5.75の10mM酢酸アンモニウム緩衝剤及びアセトニトリル
アセトニトリル:8分間で10から99%、9分間99%保持、9.5分間で99から10%、再平衡。
NMR分析をBruker BioSpin UltraShield NMR(300MHz)によって実施した。
実施例
5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−ブロモ−5−メトキシ−1−インダノン。(スキーム1)
N−ブロモスクシンイミド(12.1g、67.9mmol)及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(0.1g、0.6mmol)を5−メトキシ−1−インダノン(10.0g、61.7mmol)の四塩化炭素(104mL)溶液に添加した。反応混合物を85℃で3時間撹拌し、次いで室温に冷却した。反応混合物をセライトに通してろ過し、次いでCH2Cl2(100mL)で洗浄した。ろ液を塩水(50mL)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C10H9BrO2+HのMS計算値:241、実測値:241。
段階B. 5−メトキシ−インデン−1−オン。
DBU(9.2mL、61.7mmol)を5−メトキシ−3−ブロモ−1−インダノン(14.8g、61.7mmol)のTHF(100mL)溶液に−10℃で10分間滴下した。生成した溶液を−10℃で20分間撹拌し、NH4Cl飽和水溶液(100mL)を添加してクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水(100mL)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を、0−35%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物5.4g(55%−2段階)を得た。1H NMR(CDCl3 300MHz)δ 7.42(d、1H)、7.38(d、1H)、6.62(s、1H)、6.60(d、1H)、5.89(d、1H)、3.85(s、3H)ppm。C10H8O2+HのMS計算値:161、実測値:161。
段階C. 2−ベンジル−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
N−(メトキシメチル)−N−(トリメチルシリルメチル)ベンジルアミン(17.3mL、67.6mmol)及びTFA(3.4mL)を5−メトキシ−インデン−1−オン(5.4g、33.8mmol)のCH2Cl2(165mL)溶液に0℃で添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、NaHCO3飽和水溶液(165mL)でクエンチした。有機層を分離し、塩水(100mL)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C19H19NO2+HのMS計算値:294、実測値:294。
段階D. 2−ベンジル−5−メトキシ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
臭化メチルトリフェニルホスホニウム(18.1g、50.7mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(5.7g、50.7)を2−ベンジル−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(9.9g、33.8mmol)の無水エーテル(68mL)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いでセライトに通してろ過した。セライトをエーテル(200mL)で洗浄し、ろ液を濃縮した。粗生成物を、0−35%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物8.1g(82%−2段階)を得た。C20H21NO+HのMS計算値:292、実測値:292。
段階E. 5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
ギ酸アンモニウム(8.1g)及びパラジウム(活性炭担持10wt%、4.0g)を2−ベンジル−5−メトキシ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(8.1g、27.8mmol)のMeOH(140mL)溶液に添加した。反応混合物を60℃で4時間撹拌し、次いでセライトに通してろ過した。セライトをMeOH(200mL)で洗浄し、ろ液を濃縮して標記化合物5.6g(定量収率)を得た。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C13H17NO+HのMS計算値:204、実測値:204。
5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(スキーム1)。
炭酸水素ナトリウム(Hydrogen sodium carbonate)(11.7g、139mmol)及びクロロギ酸エチル(3.2mL、33.4mmol)を(実施例1、段階Eから得られた)5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(5.6g、27.8mmol)のTHF/H2O(140mL、1/1、v/v)溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物にHCl水溶液(200mL、1.0M)を添加してクエンチし、生成物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。混合有機抽出物を、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を、0−35%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物2.7g(35%)を得た。1H NMR(CDCl3 300MHz)δ 7.07(d、1H)、6.78(m、2H)、4.09(m、2H)、3.79(m、5H)、3.63(m、1H)、3.52(m、1H)、3.32(m、1H)、3.07(m、1H)、2.95(m、1H)、1.26(m、6H)ppm。C16H21NO3+HのMS計算値:276、実測値:276。
段階B. 5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(12mg、0.045mmol)を濃HCl(2mL)に溶解し、120℃で20時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、H2O(2mL)で希釈し、EtOAc(5mL)で洗浄した。水溶液をspeed vacで濃縮して標記化合物を塩酸塩として得た。C12H15NO+HのMS計算値:190、実測値:190。
5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
N−クロロスクシンイミド(0.22g、1.6mmol)及び酢酸(8mL)を(実施例2、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.45g、1.6mmol)のDCE(8mL)溶液に添加し、60℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、CH2Cl2(50mL)で希釈し、H2O(50mL)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を、0−35%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物250mg(51%)を得た。C16H20ClNO3+HのMS計算値:310、実測値:310。
段階B. 5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
水酸化バリウム八水和物(0.63g、2.0mmol)をN−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(61mg、0.2mmol)のMeOH(4mL)溶液に添加し、還流させながら24時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、HCl水溶液(50mL、1M)でpH=7に中和した。生成物をCH2Cl2で抽出し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C13H16ClNO+HのMS計算値:238、実測値:238。
5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
(実施例3、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(61mg、0.2mmol)の濃HCl溶液を120℃で終夜撹拌した。反応溶液を室温に冷却し、speed vacによって濃縮した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.04(s、1H)、6.73(s、1H)、3.52(m、1H)、3.22(m、2H)、2.83(m、3H)、2.41(m、1H)、1.18(d、3H)ppm。C12H14ClNO+HのMS計算値:224、実測値:224。
6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
BBr3(3.7mL、1.0M CH2Cl2溶液)を(実施例3、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.49g、1.6mmol)のCH2Cl2(32mL)溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。H2O(10mL)を滴下して過剰のBBr3をクエンチし、NaHCO3飽和水溶液(50mL)及び塩水(50mL)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C15H16ClNO3+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階B. N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール,O−トリフルオロメタンスルホナート。
ピリジン(0.23mL、2.85mmol)及び無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.32mL、1.90mmol)をN−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.28g、0.95mmol)のCH2Cl2(10mL)溶液に添加し、室温で1.5時間撹拌した。反応物をCH2Cl2(10mL)で希釈し、H2O(10mL)、HCl水溶液(1.0M、10mL)、NaHCO3飽和水溶液(10mL)及び塩水(10mL)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C16H17F3ClNO5S+HのMS計算値:428、実測値:428。
段階C. N−エチルカルバメート−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール,o−トリフルオロメタンスルホナート(60mg、0.14mmol)、酢酸パラジウム(II)(6mg、0.028mmol)及び1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(12mg、0.035mmol)の混合物のMeOH(0.5mL)とDMSO(0.5mL)の溶液にEt3N(0.2mL、1.4mmol)を添加した。生成した混合物を80℃で2時間撹拌し、次いで室温に冷却した。反応混合物をEtOAc(5mL)で希釈し、次いでH2O(2mL)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物15mg(収率35%)を得た。これをさらに精製せずに使用した。C15H18ClNO2+HのMS計算値:280、実測値:280。
段階D. 6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例4の方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C12H14ClN+HのMS計算値:208、実測値:208。
5−(4−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−(4−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
臭化4−フルオロベンジル(23μL、0.19mmol)及び炭酸カリウム(100mg、0.78mmol)を(実施例5、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(46mg、0.16mmol)のアセトニトリル(3mL)溶液に添加し、80℃で終夜撹拌した。反応物を室温に冷却し、ロータリーエバポレーターによって濃縮し、H2O(5mL)に採った。生成物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。混合有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C22H23ClFNO3+HのMS計算値:404、実測値:404。
段階B. 5−(4−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−(4−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.51(m、2H)、7,23(m、3H)、7.09(s、1H)、5.18(m、2H)、3.63(m、1H)、3.27(m.2H)、2.7−3.0(m、3H)、2.45(m、1H)、1.18(d、3H)ppm。C19H19ClFNO+HのMS計算値:332、実測値:332。
5−ベンジルオキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−ベンジルオキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
副題の化合物を、(実施例5、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール及び臭化ベンジルを使用して実施例6、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C22H24ClNO3+HのMS計算値:386、実測値:386。
段階B. 5−ベンジルオキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−ベンジルオキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを使用して実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.28−7.60(m、5H)、7.19(s、1H)、7.10(s、1H)、5.18(m、2H)、3.63(m、1H)、3.27(m、2H)、2.7−3.0(m、3H)、2.45(m、1H)、1.18(d、3H)ppm。C19H20ClNO+HのMS計算値:314、実測値:314。
5−(2−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−(2−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
副題の化合物を、(実施例5、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール及び臭化2−フルオロベンジルを使用して実施例6、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C22H23ClFNO3+HのMS計算値:404、実測値:404。
段階B. 5−(2−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−(2−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.58(m、1H)、7.44(m、1H)、7.25(m、2H)、7.19(s、1H)、7.09(s、1H)、5,20(m、2H)、3.63(m、1H)、3.27(m、2H)、2.7−3.0(m、3H)、2.45(m、1H)、1.22(d、3H)ppm。C19H19ClFNO+HのMS計算値:332、実測値:332。
5−(3−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−(3−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
副題の化合物を、(実施例5、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール及び臭化3−フルオロベンジルを使用して実施例6、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C22H23ClFNO3+HのMS計算値:404、実測値:404。
段階B. 5−(3−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−(3−フルオロベンジルオキシ)−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.38(m、1H)、7.23(m、2H)、7.14(m、2H)、7.02(s、1H)、5.16(m、2H)、3.58(m、1H)、3.24(m、2H)、2.7−3.0(m、3H)、2.45(m、1H)、1.14(d、3H)ppm。C19H19ClFNO+HのMS計算値:332、実測値:332。
1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 2,2a,7,7a−テトラヒドロ−シクロブタ[a]インデン−1−オン。(スキーム2)
インデン(1.2mL、10.0mmol)と活性化亜鉛(1.6g、25.0mmol)のエーテル(100mL)懸濁液に塩化トリクロロアセチル(3.4mL、30.0mmol)のエーテル(40ml)溶液を添加した。生成した混合物を還流させながら4時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、セライトに通してろ過し、セライトをエーテル(2×100mL)で洗浄した。有機ろ液をH2O(100mL)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。有機残渣をMeOH(100mL)に溶解した。この溶液に亜鉛(5.0g)及びNH4Cl(4.0g)を徐々に添加した。反応混合物を還流させながら終夜撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトに通してろ過し、セライトをMeOH(200ml)で洗浄し、濃縮した。粗生成物を、0−35%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物1.4g(89%−2段階)を得た。1H NMR(CDCl3 300MHz)δ 7.24(m、4H)、4.06(m、2H)、3.63(m、1H)、3.29(d、1H)、3.10(m、1H)、2.88(d、1H)ppm。
段階B. 2,2a,7,7a−テトラヒドロ−シクロブタ[a]インデン−1−オンオキシム。
酢酸ナトリウム(1.45g、17.7mmol)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(0.68g、9.75mmol)を2,2a,7,7a−テトラヒドロ−シクロブタ[a]インデン−1−オン(1.4g、8.86mmol)のMeOH(18mL)溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。反応溶液をロータリーエバポレーターによって濃縮した。残渣をCH2Cl2(100mL)に溶解し、H2O(50ml)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C11H11NO+HのMS計算値:174、実測値:174。
段階C. 3,3a,8,8a−テトラヒドロ−2H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−1−オン。
塩化チオニル(1.9mL、26.4mmol)を2,2a,7,7a−テトラヒドロ−シクロブタ[a]インデン−1−オンオキシム(1.5g、8.8mmol)の1,4−ジオキサン(44ml)溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。反応物をNaHCO3飽和水溶液(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×50ml)で抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮して、副題の化合物及びその位置異性体を得た。これをさらに精製せずに使用した。C11H11NO+HのMS計算値:174、実測値:174。
段階D. 1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
3,3a,8,8a−テトラヒドロ−2H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−1−オン(1.5g、8.8mmol)のTHF(44mL)溶液をLAHのTHF溶液(26.4mL、1.0M THF溶液)にカニューレ処置(cannulate)した。生成した溶液を70℃で4時間、次いで室温で終夜撹拌した。H2O(1mL)、NaOH水溶液(1mL、2.0M溶液)及びH2O(3mL)を段階的に添加して反応をクエンチした。生成した混合物をセライトに通してろ過し、セライトを加温MeOH(200mL)で洗浄し、ろ液を濃縮して、副題の化合物及びその位置異性体を得た。これをさらに精製せずに使用した。C11H13N+HのMS計算値:160、実測値:160。
段階E. N−tert−ブチルカルバメート−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
ジ−tert−ブチルジカルボナート(2.0g、9.4mmol)及び炭酸水素ナトリウム(4.0g、47mmol)を1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(1.5g、9.4mmol)のH2O/THF(46mL、1/1、v/v)溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物をH2O(50ml)で希釈し、EtOAc(3×100ml)で抽出した。混合有機抽出物を、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物(位置異性体の混合物)を、0−35%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製、分離して、副題の化合物110mg(収率5%−5段階)を得た。C16H21NO2+HのMS計算値:260、実測値:260。
段階F. 1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
N−tert−ブチルカルバメート−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(110mg、0.42mmol)をHCl溶液(5mL、4.0M 1,4−ジオキサン溶液)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応物をロータリーエバポレーターによって濃縮した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.16(m、4H)、3.71(m、1H)、3.25(m、1H)、3.0−3.18(m、2H)、2.79−3.00(m、2H)、2.72(m、1H)、2.45(m、1H)ppm。C11H13N+HのMS計算値:160、実測値:160。
6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 6−クロロ−1H−インデン。(スキーム2)
水素化ホウ素ナトリウム(2.3g、60.2mmol)を5−クロロ−1−インダノン(10.0g、60.2mmol)のMeOH(300mL)溶液に添加し、室温で3時間撹拌した。反応物をH2O(100mL)でクエンチし、CH2Cl2(3×100mL)で抽出した。混合抽出物を、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。有機残渣をトルエン(300mL)に溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物(1.2g、6.02mmol)で処理した。これを90℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、塩水(150mL)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮して、副題の化合物6.9g(76%−2段階)を得た。これをさらに精製せずに使用した。
段階B. 5−クロロ−2,2a,7,7a−テトラヒドロ−シクロブタ[a]インデン−1−オン。
副題の化合物を、6−クロロ−1H−インデン(3.4g、22.6mmol)を用いて実施例10、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。
段階C. 5−クロロ−2,2a,7,7a−テトラヒドロ−シクロブタ[a]インデン−1−オンオキシム。
副題の化合物を、5−クロロ−2,2a,7,7a−テトラヒドロ−シクロブタ[a]インデン−1−オン(2.0g、10.4mmol)を用いて実施例10、段階Bの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H10ClNO+HのMS計算値:208、実測値:208。
段階D. 6−クロロ−3,3a,8,8a−テトラヒドロ−2H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−1−オン。
副題の化合物を、5−クロロ−2,2a,7,7a−テトラヒドロ−シクロブタ[a]インデン−1−オン(2.0g、10.4mmol)を用いて実施例10、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H10ClNO+HのMS計算値:208、実測値:208。
段階E. 6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、6−クロロ−3,3a,8,8a−テトラヒドロ−2H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−1−オン(2.0g、10.4mmol)を用いて実施例10、段階Dの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H12ClN+HのMS計算値:194、実測値:194。
段階F. N−tert−ブチルカルバメート−6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(2.0g、10.4mmol)を用いて実施例10、段階Eの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C16H20ClNO2+HのMS計算値:294、実測値:294。
段階G. 6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例10、段階Fの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.25(m、3H)、3.71(m、1H)、3.19(m、2H)、3.05(m、2H)、2.88(m、1H)、277(m、1H)、2.45(m、1H)ppm。C11H13ClN+HのMS計算値:194、実測値:194。
6−(2,6−ジフルオロフェニル)−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−tert−ブチルカルバメート−6−(2,6−ジフルオロフェニル)−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム2)
トリフェニルホスフィン(2mg)、酢酸パラジウム(II)(1mg)、2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(20mg、0.12mmol)及び炭酸ナトリウム水溶液(0.15mL、0.3mmol)を(実施例11、段階Fから得られた)(N−tert−ブチルカルバメート−6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(30mg、0.1mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に添加し、80℃で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(5mL)で希釈し、H2O(5mL)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C22H23F2NO2+HのMS計算値:372、実測値:372。
段階B. 6−(2,6−ジフルオロフェニル)−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を実施例10、段階Fの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C17H15F2N+H:272のMS計算値、実測値:272。
5−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−m−トリル−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
KHMDS(4.0g、20.0mmol)をエチル[ビス(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ホスフィニル]アセタート(4.7mL、20.0mmol)と18−クラウン−6(10.6g、40.0mmol)のTHF(200mL)溶液に−78℃で添加し、30分間撹拌した。m−トルアルデヒド(2.1mL、18mmol)を添加し、反応混合物を−78℃から室温に3時間撹拌した。反応物を塩酸水溶液(1M溶液、100ml)でクエンチし、生成物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機抽出物を塩水(100mL)で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C12H14O2+HのMS計算値:191、実測値:191。
段階B. 1−ベンジル−4−m−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−m−トリル−アクリル酸エチルエステル(18.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物4.7g(81%−2段階)を得た。C21H25NO2+HのMS計算値:324、実測値:324。
段階C. 1−ベンジル−4−m−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸。
1−ベンジル−4−m−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(4.6g、14.5mmol)をHCl水溶液(73mL、18.0M)に懸濁させ、80℃で終夜撹拌した。反応混合物をロータリーエバポレーターによって濃縮し、真空ラインに放置した。C19H21NO2+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階D. 2−ベンジル−5−メチル−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
DMF(16滴)及び塩化オキサリル(4.1mL、43.5mmol)を1−ベンジル−4−m−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸(4.3g、14.5mmol)のCH2Cl2(29ml)溶液に0℃で添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いでロータリーエバポレーターによって濃縮し、精製せずに真空ラインに放置した。酸塩化物中間体のCH2Cl2(29mL)溶液をAlCl3(4.9g、43.5mmol)のCH2Cl2(29mL)溶液に0℃で徐々に添加した。反応混合物を0℃から室温に3時間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウム飽和溶液(290mL)を徐々に添加してクエンチした。生成物をCH2Cl2(3×100mL)で抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を、10−50%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.91g(23%−2段階)及び位置異性体の2−ベンジル−7−メチル−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン0.12g(3%−2段階)を得た。C19H19NO+HのMS計算値:278、実測値:278。
段階E. 2−ベンジル−5−メチル−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−5−メチル−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(3.2mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、酢酸エチル−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物0.88g(98%)を得た。C20H21N+HのMS計算値:276、実測値:276。
段階F. 5−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、2−ベンジル−5−メチル−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(3.2mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 6.98(m、3H)、3.55(m、1H)、3.25(m、2H)、2.85(m、3H)、2.45(m、1H)、2.24(s、3H)、1.22(d、3H)ppm。C13H17N+HのMS計算値:188、実測値:188。
4−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−o−トリル−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、o−トルアルデヒド(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C12H14O2+HのMS計算値:191、実測値:191。
段階B. 1−ベンジル−4−o−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−o−トリル−アクリル酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物2.3g(79%−2段階)を得た。C21H25NO2+HのMS計算値:324、実測値:324。
段階C. 1−ベンジル−4−o−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−o−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(7.1mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C19H21NO2+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階D. 2−ベンジル−4−メチル−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−o−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸(7.1mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、15−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.73g(37%−2段階)を得た。C19H19NO+HのMS計算値:278、実測値:278。
段階E. 2−ベンジル−4−メチル−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−4−メチル−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(2.6mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C20H21N+HのMS計算値:276、実測値:276。
段階F. 4−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、2−ベンジル−4−メチル−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(2.6mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.10(m、1H)、6.98(m、2H)、3.72(m、1H)、3.48(m、1H)、3.22(m、1H)、2.97(m、2H)、2.72(m、1H)、2.45(m、1H)、2.21(s、3H)、1.22(d、3H)ppm。C13H17N+HのMS計算値:188、実測値:188。
6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−p−トリル−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、p−トルアルデヒド(4.5mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C12H14O2+HのMS計算値:191、実測値:191。
段階B. 1−ベンジル−4−p−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−p−トリル−アクリル酸エチルエステル(4.5mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物1.15g(79%−2段階)を得た。C21H25NO2+HのMS計算値:324、実測値:324。
段階C. 1−ベンジル−4−p−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−p−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(3.6mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C19H21NO2+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階D. 2−ベンジル−6−メチル−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−p−トリル−ピロリジン−3−カルボン酸(3.6mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、15−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.50g(50%−2段階)を得た。C19H19NO+HのMS計算値:278、実測値:278。
段階E. 2−ベンジル−6−メチル−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−6−メチル−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(1.8mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C20H21N+HのMS計算値:276、実測値:276。
段階F. 6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、2−ベンジル−6−メチル−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(1.8mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.00(m、3H)、3.61(m、1H)、3.30(m、2H)、2.9(m、3H)、2.42(m、1H)、2.27(s、3H)、1.22(d、3H)ppm。C13H17N+HのMS計算値:188、実測値:188。
7−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 2−ベンジル−7−メチル−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。(スキーム3)
副題の化合物を、(実施例13、段階Dから得られた)2−ベンジル−7−メチル−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(位置異性体)(0.43mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C20H21N+HのMS計算値:276、実測値:276。
段階B. 7−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、2−ベンジル−7−メチル−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.43mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.05(m、3H)、3.62(m、1H)、3.39(m、2H)、2.99(m、3H)、2.77(m、1H)、2.28(s、3H)、1.27(d、3H)ppm。C13H17N+HのMS計算値:188、実測値:188。
4−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−o−フルオロ−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、2−フルオロベンズアルデヒド(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H11FO2+HのMS計算値:195、実測値:195。
段階B. 1−ベンジル−4−o−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−o−フルオロ−アクリル酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C20H22FNO2+HのMS計算値:328、実測値:328。
段階C. 1−ベンジル−4−o−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−o−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H18FNO2+HのMS計算値:300、実測値:300。
段階D. 2−ベンジル−4−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−o−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.59g(23%−4段階)を得た。C18H16FNO+HのMS計算値:282、実測値:282。
段階E. 2−ベンジル−4−フルオロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−4−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(2.1mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C29H18FN+HのMS計算値:280、実測値:280。
段階F. 4−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、2−ベンジル−4−フルオロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(2.1mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.26(m、1H)、6.99(m、2H)、3.83(m、1H)、3.39(m、2H)、2.99(m、3H)、2.51(m、1H)、1.26(d、3H)ppm。C12H14FN+HのMS計算値:192、実測値:192。
5−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−m−フルオロ−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、m−フルオロベンズアルデヒド(18.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H11FO2+HのMS計算値:195、実測値:195。
段階B. 1−ベンジル−4−m−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−m−フルオロ−アクリル酸エチルエステル(18.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C20H22FNO2+HのMS計算値:328、実測値:328。
段階C. 1−ベンジル−4−m−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−m−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(18.0mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H18FNO2+HのMS計算値:300、実測値:300。
段階D. 2−ベンジル−5−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−m−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸(18.0mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物2.7g(53%−4段階)を得た。C18H16FNO+HのMS計算値:282、実測値:282。
段階E. 2−ベンジル−5−フルオロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−5−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(9.6mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C29H18FN+HのMS計算値:280、実測値:280。
段階F. 5−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、2−ベンジル−5−フルオロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(9.6mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.18(m、1H)、7.02(m、2H)、3.68(m、1H)、3.33(m、2H)、2.98(m、3H)、2.45(m、1H)、1.21(d、3H)ppm。C12H14FN+HのMS計算値:192、実測値:192。
6−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−p−フルオロ−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、p−フルオロベンズアルデヒド(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H11FO2+HのMS計算値:195、実測値:195。
段階B. 1−ベンジル−4−p−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−p−フルオロ−アクリル酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C20H22FNO2+HのMS計算値:328、実測値:328。
段階C. 1−ベンジル−4−p−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−p−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H18FNO2+HのMS計算値:300、実測値:300。
段階D. 2−ベンジル−6−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−p−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物1.12g(44%−4段階)を得た。C18H16FNO+HのMS計算値:282、実測値:282。
段階E. 2−ベンジル−6−フルオロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−6−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(4.0mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C29H18FN+HのMS計算値:280、実測値:280。
段階F. 6−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、2−ベンジル−5−フルオロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(4.0mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.18(m、1H)、6.99(m、2H)、3.62(m、1H)、3.29(m、2H)、2.87(m、3H)、2.45(m、1H)、1.22(d、3H)ppm。C12H14FN+HのMS計算値:192、実測値:192。
5−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−m−クロロ−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、3−クロロベンズアルデヒド(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H11ClO2+HのMS計算値:211、実測値:211。
段階B. 1−ベンジル−4−m−クロロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−m−クロロ−アクリル酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C20H22ClNO2+HのMS計算値:344、実測値:344。
段階C. 1−ベンジル−4−m−クロロ−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−m−クロロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H18ClNO2+HのMS計算値:316、実測値:316。
段階D. 2−ベンジル−5−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−m−クロロ−ピロリジン−3−カルボン酸(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.59g(22%−4段階)及び位置異性体の2−ベンジル−7−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン0.20g(8%−4段階)を得た。C18H16ClNO+HのMS計算値:298、実測値:298。
段階E. 2−ベンジル−5−クロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−5−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(2.0mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C19H16ClN+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階F. 5−クロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
ACE−Cl(1.08mL、9.9mmol)及びK2CO3(1.4g、9.9mmol)を2−ベンジル−5−クロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(2.0mmol)のDCE(10mL)溶液に0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間、次いで60℃で終夜撹拌した。反応混合物をセライトに通してろ過し、セライトをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。
カルバメート中間体をMeOH(10mL)に溶解し、40℃で1時間撹拌した。溶液を室温に冷却し、ロータリーエバポレーターによって濃縮した。C12H12ClN+HのMS計算値:206、実測値:206。
段階G. N−tert−ブチルカルバメート−5−クロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
ジ−tert−ブチルジカルボナート(0.43g、2.00mmol)及びDIEA(1.0mL、6.0mmol)を5−クロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(2.0mmol)のCH2Cl2(10mL)溶液に0℃で添加した。反応混合物を0℃から室温で2時間撹拌し、次いでHCl水溶液(10mL、0.1M)でクエンチした。有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を定量収率で得た。C17H20ClNO2+HのMS計算値:306、実測値:306。
段階H. N−tert−ブチルカルバメート−5−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
N−tert−ブチルカルバメート−5−クロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.6g、2.0mmol)をEtOAc(10mL)に溶解し、N2でパージした。炭素担持パラジウム(0.2g、10wt%)を添加し、フラスコをN2でパージし、次いでH2の風船を用いて充填した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いでセライトに通してろ過した。セライトをEtOAcで洗浄し、ろ液を濃縮して、副題の化合物を定量収率で得た。C17H22ClNO2+HのMS計算値:308、実測値:308。
段階I. 5−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
N−tert−ブチルカルバメート−5−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(10mg、0.03mmol)をHCl溶液(3mL、4Mジオキサン溶液)に溶解した。反応物を室温で2時間撹拌し、次いで濃縮して標記化合物を得た。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.21(m、3H)、3.68(m、1H)、3.31(m、2H)、2.92(m.3H)、2.45(m、1H)、1.22(d、3H)ppm。C12H14ClN+HのMS計算値:208、実測値:208。
5−メチル−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム3)
クロロギ酸エチル(0.29mL、3.0mmol)及びDIEA(1.6mL、9.0mmol)を(実施例13、段階Fから得られた)5−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.56g、3.0mmol)のCH2Cl2(15mL)溶液に0℃で添加した。反応物を0℃から室温に2時間撹拌した。反応物をHCl水溶液(15mL、1M)でクエンチした。所望の生成物をCH2Cl2(3×15mL)で抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を、10−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.36g(46%)を得た。C16H21NO2+HのMS計算値:260、実測値:260。
段階B. N−エチルカルバメート−5−メチル−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
NCS(27mg、0.2mmol)及び酢酸(1mL)をN−エチルカルバメート−5−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(50mg、0.2mmol)のDCE(1mL)溶液に添加した。反応溶液を60℃で3時間撹拌した。反応物をCH2Cl2(3mL)とH2O(3mL)で希釈し、Extrelutカラムに通してろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。粗生成物を、0−60%酢酸エチル−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C16H20ClNO2+HのMS計算値:294、実測値:294。
段階C. 5−メチル−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−メチル−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C13H16ClN+HのMS計算値:222、実測値:222。
5−メチル−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メチル−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム3)
NBS(34mg、0.2mmol)を(実施例21、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(50mg、0.2mmol)のアセトニトリル(1mL)溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。反応物をCH2Cl2(3mL)とH2O(3mL)で希釈し、Extrelutカラムに通してろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C16H20BrNO2+HのMS計算値:338、実測値:338。
段階C. 5−メチル−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−メチル−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.29(s、1H)、7.12(s、1H)、3.70(m、3H)、2.92(m、3H)、2.45(m、1H)、2.29(s、3H)、1,22(d、3H)ppm。C13H16BrN+HのMS計算値:266、実測値:266。
5−クロロ−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム3)
副題の化合物を、(実施例15、段階Fから得られた)6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(1.8mmol)を用いて実施例21、段階Aの方法によって調製した。粗生成物を、10−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.25g(54%)を得た。C16H21NO2+HのMS計算値:260、実測値:260。
段階B. N−エチルカルバメート−5−クロロ−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、N−エチルカルバメート−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.2mmol)を用いて実施例21、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を、0−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C16H20ClNO2+HのMS計算値:294、実測値:294。
段階C. 5−クロロ−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−クロロ−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.21(s、1H)、7.10(s、1H)、3.61(m、1H)、3.29(m、2H)、2.88(m、3H)、2.45(m、1H)、2.29(s、3H)、1.22(d、3H)ppm。C13H16ClN+HのMS計算値:222、実測値:222。
5−ブロモ−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−ブロモ−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム3)
副題の化合物を、(実施例23、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.2mmol)を用いて実施例22、段階Aの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C16H20BrNO2+HのMS計算値:338、実測値:338。
段階B. 5−ブロモ−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−ブロモ−6−メチル−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロールを用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C13H16BrN+HのMS計算値:266、実測値:266。
4−クロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
N−クロロスクシンイミド(0.39g、2.9mmol)及び酢酸(3mL)を(実施例2、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.80g、2.9mmol)のDCE(3mL)溶液に添加した。生成した溶液を60℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、CH2Cl2(50mL)で希釈し、H2O(50mL)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を、0−35%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物50mg(6%)を得た(主要生成物はN−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール、78%である。)。C16H20ClNO3+HのMS計算値:310、実測値:310。
段階B. 4−クロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.16mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.08(d、1H)、6.98(d、1H)、3.81(s、3H)、3.64(m、1H)、3.47(m、1H)、3.29(m、1H)、2.91(m、3H)、2.45(m、1H)、1.21(d、3H)ppm。C13H16ClNO+HのMS計算値:238、実測値:238。
5,6−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、3,4−ジクロロベンズアルデヒド(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H10Cl2O2+HのMS計算値:245、実測値:245。
段階B. 1−ベンジル−4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−アクリル酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C20H22Cl2NO2+HのMS計算値:378、実測値:378。
段階C. 1−ベンジル−4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H18Cl2NO2+HのMS計算値:350、実測値:350。
段階D. 2−ベンジル−5,6−ジクロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸(9.0mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.59g(20%−4段階)及び位置異性体の2−ベンジル−6,7−ジクロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン0.30g(10%−4段階)を得た。C18H16Cl2NO+HのMS計算値:332、実測値:332。
段階E. 2−ベンジル−5,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−5,6−ジクロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(0.9mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C19H18Cl2N+HのMS計算値:330、実測値:330。
段階F. 5,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−5,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.9mmol)を用いて実施例20、段階Fの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C12H12Cl2N+HのMS計算値:240、実測値:240。
段階G. N−tert−ブチルカルバメート−5,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、5,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.9mmol)を用いて実施例20、段階Gの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C17H20Cl2NO2+HのMS計算値:340、実測値:340。
段階H. N−tert−ブチルカルバメート−5,6−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−5,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.9mmol)を用いて実施例20、段階Hの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C17H22Cl2NO2+HのMS計算値:342、実測値:342。
段階I. 5,6−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−C]ピロール。
副題の化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−5,6−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデンを用いて実施例20、段階Iの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C12H14Cl2N+HのMS計算値:242、実測値:242。
6,7−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 2−ベンジル−6,7−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。(スキーム3)
副題の化合物を、(実施例26、段階Dから得られた)2−ベンジル−6,7−ジクロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(位置異性体)(1.8mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C19H18Cl2N+HのMS計算値:330、実測値:330。
段階B. 6,7−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−6,7−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(1.8mmol)を用いて実施例20、段階Fの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C12H12Cl2N+HのMS計算値:240、実測値:240。
段階C. N−tert−ブチルカルバメート−6,7−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、6,7−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.9mmol)を用いて実施例20、段階Gの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C17H20Cl2NO2+HのMS計算値:340、実測値:340。
段階D. N−tert−ブチルカルバメート−6,7−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−6,7−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(1.8mmol)を用いて実施例20、段階Hの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C17H22Cl2NO2+HのMS計算値:342、実測値:342。
段階E. 6,7−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−C]ピロール。
標記化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−6,7−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデンを用いて実施例20、段階Iの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.46(d、1H)、7.20(d、1H)、3.68(m、1H)、3.51(m、1H)、3.23(m、1H)、3.08(m、1H)、3.88(m、3H)、1.37(d、3H)ppm。C12H14Cl2N+HのMS計算値:242、実測値:242。
4,6−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、3,4−ジクロロベンズアルデヒド(18.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H10Cl2O2+HのMS計算値:245、実測値:245。
段階B. 1−ベンジル−4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−アクリル酸エチルエステル(18.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C20H22Cl2NO2+HのMS計算値:378、実測値:378。
段階C. 1−ベンジル−4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(18.0mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H18Cl2NO2+HのMS計算値:350、実測値:350。
段階D. 2−ベンジル−4,6−ジクロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(2,4−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸(18.0mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物1.5g(25%−4段階)を得た。C18H16Cl2NO+HのMS計算値:332、実測値:332。
段階E. 2−ベンジル−4,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−4,6−ジクロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(4.5mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C19H18Cl2N+HのMS計算値:330、実測値:330。
段階F. 4,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−4,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(4.5mmol)を用いて実施例20、段階Fの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C12H12Cl2N+HのMS計算値:240、実測値:240。
段階G. N−tert−ブチルカルバメート−4,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、4,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(4.5mmol)を用いて実施例20、段階Gの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C17H20Cl2NO2+HのMS計算値:340、実測値:340。
段階H. N−tert−ブチルカルバメート−4,6−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−4,6−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.9mmol)を用いて実施例20、段階Hの方法によって調製して、副題の化合物0.33g(22%−4段階)を得た。C17H22Cl2NO2+HのMS計算値:342、実測値:342。
段階I. 4,6−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−4,6−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデンを用いて実施例20、段階Iの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C12H14Cl2N+HのMS計算値:242、実測値:242。
5−エトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
BBr3(0.3mL、0.30mmol、1M CH2Cl2溶液)を(実施例3、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(46mg、0.15mmol)の溶液に0℃で添加し、室温で終夜撹拌した。反応溶液をH2Oでクエンチし、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C15H18ClNO3+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階B. N−エチルカルバメート−5−エトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
ブロモエタン(17mL、0.23mmol)及びK2CO3(105mg、0.75mmol)をN−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(44mg、0.15mmol)のCH3CN(1.5mL)溶液に添加した。反応物を70℃で終夜撹拌し、H2O及びCH2Cl2で希釈し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C17H22ClNO3+HのMS計算値:324、実測値:324。
段階C. 5−エトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−エトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.15mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.18(s、1H)、7.00(s、1H)、4.09(m、2H)、3.68(m、1H)、3.31(m、2H)、2.99(m、3H)、2.45(m、1H)、1.33(t、3H)、1.21(d、3H)ppm。C14H18ClNO+HのMS計算値:252、実測値:252。
5−メトキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
NBS(70mg、0.4mmol)を(実施例2、段階Aから得られた)N−メチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1g、0.36mmol)のCH3CN(3.6mL)溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。反応物をH2O及びEtOAcで希釈し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをEtOAcで洗浄し、ろ液を濃縮して副題の化合物120mg(94%)を得た。C16H20BrNO3+HのMS計算値:342、実測値:342。
段階B. 5−メトキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.17mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.29(s、1H)、6.93(s、1H)、3.81(s、3H)、3.61(m、1H)、3.28(m、2H)、2.98(m、1H)、2.83(m、2H)、2.45(m、1H)、1.33(t、3H)、1.21(d、3H)ppm。C13H16BrNO+HのMS計算値:282、実測値:282。
5−ヒドロキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
副題の化合物を、(実施例30、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.09mmol)を用いて実施例29、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C15H18BrNO3+HのMS計算値:340、実測値:340。
段階B. 5−ヒドロキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.09mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C12H14BrNO+HのMS計算値:268、実測値:268。
5−メトキシ−6−(2−チエニル)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−(2−チエニル)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
チオフェン−2−ボロン酸(44mg、0.34mmol)、Pd(PPh3)4(19mg、0.02mmol)、K2CO3(71mg、0.51mmol)及びH2O(0.17mL)を、(実施例30、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(60mg、0.17mmol)のジオキサン(3mL)溶液に添加し、100℃で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAc及びH2Oで希釈し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをEtOAcで洗浄し、ろ液を濃縮した。粗生成物をシリカ充填物に通し、へキサン/EtOAc(2/1、v/v)で溶出させて精製した。C20H25NO3S+HのMS計算値:358、実測値:358。
段階B. 5−メトキシ−6−(2−チエニル)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−(2−チエニル)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.17mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.52(d、1H)、7.49(d、1H)、7.41(s、1H)、7.10(t、1H)、6.97(s、1H)、3.88(s、3H)、3.66(m、1H)、3.31(m、2H)、3.00(m、1H)、2.88(m、2H)、2.45(m、1H)、1.29(d、3H)ppm。C17H19NOS+HのMS計算値:286、実測値:286。
5−メトキシ−6−シアノ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−シアノ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
CuCN(68mg、0.85mmol)を(実施例30、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−ブロモ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(60mg、0.17mmol)のDMF(1.7mL)溶液に添加し、100℃で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAc及びH2Oで希釈し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをEtOAcで洗浄し、ろ液を濃縮した。粗生成物をシリカ充填物に通し、へキサン/EtOAc(2/1、v/v)で溶出させて精製した。C17H20N2O3+HのMS計算値:301、実測値:301。
段階B. 5−メトキシ−6−シアノ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−シアノ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.17mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.44(s、1H)、7.04(s、1H)、3.88(s、3H)、3.65(m、1H)、3.23(m、2H)、2.88(m、1H)、2.78(m、2H)、2.40(m、1H)、121(d、3H)ppm。C14H16N2O+HのMS計算値:229、実測値:229。
4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−ブロモ−4,5−ジメトキシ−1−インダノン。(スキーム3)
副題の化合物を、4,5−ジメトキシ−1−インダノン(26.0mmol)を用いて実施例1、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H11BrO3+HのMS計算値:271、実測値:271。
段階B. 4,5−ジメトキシ−インデン−1−オン。
副題の化合物を、3−ブロモ−4,5−ジメトキシ−1−インダノン(26.0mmol)を用いて実施例1、段階Bの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H10O3+HのMS計算値:191、実測値:191。
段階C. 2−ベンジル−4,5−ジメトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、4,5−ジメトキシ−インデン−1−オン(26.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、へキサン/EtOAc(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物4.2g(50%−3段階)を得た。C20H21NO3+HのMS計算値:324、実測値:324。
段階D. 2−ベンジル−4,5−ジメトキシ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、2−ベンジル−4,5−ジメトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(13.0mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、へキサン/EtOAc(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C21H23NO2+HのMS計算値:322、実測値:322。
段階E. 4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、2−ベンジル−4,5−ジメトキシ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(13.0mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C14H19NO2+HのMS計算値:234、実測値:234。
段階F. N−エチルカルバメート−4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(13.0mmol)を用いて実施例2、段階Aの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C17H23NO4+HのMS計算値:306、実測値:306。
段階G. 4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.03mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 6.88(d、1H)、6.79(d、1H)、3.72(m、7H)、3.32(m、1H)、3.21(m、1H)、2.84(m、3H)、2.40(m、1H)、1.19(d、3H)ppm。C14H19NO2+HのMS計算値:234、実測値:234。
4,5−ジメトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−4,5−ジメトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム3)
副題の化合物を、(実施例34、段階Fから得られた)N−エチルカルバメート−4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.58mmol)を用いて実施例3、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C17H22ClNO4+HのMS計算値:340、実測値:340。
段階B. 5−メトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−4,5−ジメトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.12mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 6.88(d、1H)、6.79(d、1H)、3.72(m、7H)、3.32(m、1H)、3.21(m、1H)、2.84(m、3H)、2.40(m、1H)、1.19(d、3H)ppm。C14H18ClNO2+HのMS計算値:268、実測値:268。
4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−ブロモ−5,6−ジメトキシ−1−インダノン。(スキーム3)
副題の化合物を、5,6−ジメトキシ−1−インダノン(52.0mmol)を用いて実施例1、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H11BrO3+HのMS計算値:271、実測値:271。
段階B. 5,6−ジメトキシ−インデン−1−オン。
副題の化合物を、3−ブロモ−5,6−ジメトキシ−1−インダノン(52.0mmol)を用いて実施例1、段階Bの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H10O3+HのMS計算値:191、実測値:191。
段階C. 2−ベンジル−5,6−ジメトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、5,6−ジメトキシ−インデン−1−オン(52.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、へキサン/EtOAc(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C20H21NO3+HのMS計算値:324、実測値:324。
段階D. 2−ベンジル−5,6−ジメトキシ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、2−ベンジル−5,6−ジメトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(3.1mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、へキサン/EtOAc(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C21H23NO2+HのMS計算値:322、実測値:322。
段階E. 5,6−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、2−ベンジル−5,6−ジメトキシ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(3.1mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C14H19NO2+HのMS計算値:234、実測値:234。
段階F. N−tert−ブチルカルバメート−4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、5,6−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(3.1mmol)を用いて実施例20、段階Gの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C19H27NO4+HのMS計算値:334、実測値:334。
段階G. 4,5−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−5,6−ジメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.15mmol)を用いて実施例20、段階Hの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 6.92、(s、1H)、6.80(s、1H)、3.72(m、7H)、3.55(m、1H)、3.21(m、4H)、2.65(m、1H)、1.26(d、3H)ppm。C14H19NO2+HのMS計算値:234、実測値:234。
5−メトキシ−6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 2−ベンジル−5−メトキシ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール。(スキーム1)
NaBH4(0.27g、6.8mmol)を(実施例1、段階Cから得られた)2−ベンジル−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(1.0g、3.4mmol)のMeOH(17mL)溶液に添加し、室温で2時間撹拌した。反応溶液をロータリーエバポレーターによって濃縮し、残渣をEtOAcに溶解させた。有機溶液をNaHCO3飽和水溶液及び塩水で洗浄し、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C19H21NO2+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階B. 2−ベンジル−5−メトキシ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
InCl3(0.38g、1.7mmol)及びクロロジフェニルシラン(1.3mL、6.8mmol)を2−ベンジル−5−メトキシ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール(3.4mmol)のDCE(17mL)溶液に添加し、60℃で終夜撹拌した。反応混合物をH2O、NaHCO3飽和水溶液及び塩水で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C19H21NO+HのMS計算値:280、実測値:280。
段階C. 5−メトキシ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、2−ベンジル−5−メトキシ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(3.4mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C12H15NO+HのMS計算値:190、実測値:190。
段階D. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、5−メトキシ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(3.4mmol)を用いて実施例2、段階Aの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C15H19NO3+HのMS計算値:262、実測値:262。
段階E. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
副題の化合物を、N−エチルカルバメート−5−メトキシ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.19mmol)を用いて実施例3、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C15H18ClNO3+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階F. 5−メトキシ−6−クロロ−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−8−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−C]ピロール(0.19mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.17(s、1H)、6.97(s、1H)、3.81(s、3H)、3.62(m、1H)、3.00(m、5H)、2.60(m、2H)ppm。C12H14ClNO+HのMS計算値:224、実測値:224。
4,6−ジクロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−4,6−ジクロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
NCS(63mg、0.47mmol)及び酢酸(1mL)を(実施例2、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(43mg、0.16mmol)のDCE(1mL)溶液に添加し、反応溶液を70℃で3時間撹拌した。反応物をH2Oでクエンチし、溶液をExtrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに副題の化合物を得た。C16H19Cl2NO3+HのMS計算値:344、実測値:344。
段階B. 4,6−ジクロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−4,6−ジクロロ−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.16mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.28(s、1H)、3.78(s、3H)、3.71(m、1H)、3.29(m、2H)、2.84(m、3H)、2.60(m、1H)、1.21(d、3H)ppm。C13H15Cl2NO+HのMS計算値:272、実測値:272。
5−シクロプロピルメトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
BBr3(1.1mL、1.0Mジクロロメタン溶液)を(実施例2、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.31g、1.1mmol)のCH2Cl2(10mL)溶液に0℃で添加し、終夜撹拌した。水(2mL)を滴下して過剰のBBr3をクエンチし、NaHCO3飽和水溶液(10mL)及び塩水(10mL)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮した。さらに精製せずに副題の化合物を得た。C15H19NO3+HのMS計算値:262、実測値:262。
段階B. N−エチルカルバメート−5−シクロプロピルメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
(ブロモメチル)シクロプロパン(13mg、0.09mmol)及びK2CO3(24mg、0.17mmol)を、N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(23mg、0.09mmol)のCH3CN溶液に添加し、80℃で終夜撹拌した。反応混合物をH2O及びCH2Cl2で希釈し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに副題の化合物を得た。C19H25NO3+HのMS計算値:316、実測値:316。
段階C. N−エチルカルバメート−5−シクロプロピルメトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
NCS(38mg、0.28mmol)及び酢酸(1mL)をN−エチルカルバメート−5−シクロプロピルメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(89mg、0.28mmol)のDCE(2mL)溶液に添加し、反応溶液を70℃で3時間撹拌した。反応物をH2Oでクエンチし、溶液をExtrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに副題の化合物を得た。C19H24ClNO3+HのMS計算値:350、実測値:350。
段階D. 5−シクロプロピルメトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−シクロプロピルメトキシ−6−クロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.32mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.14(s、1H)、6.9(s、1H)、3.88(d、2H)、3.24(m、3H)、2.84(m、3H)、2.45(m、1H)、1.21(m、4H)、0.58(d、2H)、0.32(d、2H)ppm。C16H20ClNO+HのMS計算値:278、実測値:278。
5−トリフルオロメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アクリル酸エチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、3−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(12.5mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C12H11F3O3+HのMS計算値:261、実測値:261。
段階B. 1−ベンジル−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アクリル酸エチルエステル(12.5.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、10−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物3.5g(72%−2段階)を得た。C21H22F3NO3+HのMS計算値:394、実測値:394。
段階C. 1−ベンジル−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(8.9mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C19H18F3NO3+HのMS計算値:366、実測値:366。
段階D. 2−ベンジル−5−トリフルオロメトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸(8.9mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、15−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.50g(16%−2段階)を得た。C19H16F3NO2+HのMS計算値:348、実測値:348。
段階E. 2−ベンジル−5−トリフルオロメトキシ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−5−トリフルオロメトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(0.5mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物を得た。C20H18F3NO+HのMS計算値:346、実測値:346。
段階F. 5−トリフルオロメトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2c]ピロール。
標記化合物を、2−ベンジル−5−トリフルオロメトキシ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.5mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.19(m、3H)、3.65(m、1H)、3.28(m、2H)、2.83(m、3H)、2.45(m、1H)、1.25(d、3H)ppm。C13H14F3NO+HのMS計算値:258、実測値:258。
4,5−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−(2,3−ジクロロ−フェニル)−アクリル酸エチルエステル。
副題の化合物を、3,4−ジクロロベンズアルデヒド(29.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H10Cl2O2+HのMS計算値:245、実測値:245。
段階B. 1−ベンジル−4−(2,3−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル。
副題の化合物を、3−(2,3−ジクロロ−フェニル)−アクリル酸エチルエステル(29.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、0−70%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物5.3g(49%−2段階)を得た。C20H22Cl2NO2+HのMS計算値:378、実測値:378。
段階C. 1−ベンジル−4−(2,3−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(2,3−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(14.0mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H18Cl2NO2+HのMS計算値:350、実測値:350。
段階D. 2−ベンジル−4,5−ジクロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(2,3−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸(14.0mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C18H16Cl2NO+HのMS計算値:332、実測値:332。
段階E. 2−ベンジル−4,5−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−4,5−ジクロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(14.0mmol)を用いて実施例1、段階Dの方法によって調製した。粗生成物をシリカ充填物に通し、EtOAc−へキサン(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物1.7g(35%−3段階)を得た。C19H18Cl2N+HのMS計算値:330、実測値:330。
段階F. 4,5−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、2−ベンジル−4,5−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(4.9mmol)を用いて実施例20、段階Fの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C12H12Cl2N+HのMS計算値:240、実測値:240。
段階G. N−エチルカルバメート−4,5−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、4,5−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(4.9mmol)を用いて実施例2、段階Aの方法によって調製した。粗生成物を、0−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.32g(21%−2段階)を得た。C15H15Cl2NO2+HのMS計算値:312、実測値:312。
段階H. N−エチルカルバメート−4,5−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、N−エチルカルバメート−4,5−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(1.0mmol)を用いて実施例20、段階Hの方法によって調製した。粗生成物を、0−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.10g(32%)を得た。C15H17Cl2NO2+HのMS計算値:314、実測値:314。
段階I. 4,5−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−4,5−ジクロロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.06mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.46(d、1H)、7.16(d、1H)、3.76(m、1H)、3.36(m、2H)、2.85(m、3H)、2.45(m、1H)、1.23(d、3H)ppm。C12H13Cl2N+HのMS計算値:242、実測値:242。
6−クロロ−7−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 3−(3−フルオロ−4−クロロ−フェニル)−アクリル酸メチルエステル。(スキーム3)
副題の化合物を、3,4−ジクロロベンズアルデヒド(34.0mmol)を用いて実施例13、段階Aの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C10H8ClFO2+HのMS計算値:215、実測値:215。
段階B. 1−ベンジル−4−(3−フルオロ−4−クロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル。
副題の化合物を、3−(3−フルオロ−4−クロロ−フェニル)−アクリル酸メチルエステル(34.0mmol)を用いて実施例1、段階Cの方法によって調製した。粗生成物を、0−45%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物6.3g(53%−2段階)を得た。C19H19ClFNO2+HのMS計算値:348、実測値:348。
段階C. 1−ベンジル−4−(3−フルオロ−4−クロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(2,3−ジクロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(18.1mmol)を用いて実施例13、段階Cの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H17ClFNO2+HのMS計算値:334、実測値:334。
段階D. 2−ベンジル−6−クロロ−7−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、1−ベンジル−4−(3−フルオロ−4−クロロ−フェニル)−ピロリジン−3−カルボン酸(18.1mmol)を用いて実施例13、段階Dの方法によって調製した。粗生成物を、0−50%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を得た。C18H15ClFNO+HのMS計算値:316、実測値:316。
段階E. 6−クロロ−7−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、2−ベンジル−6−クロロ−7−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(2.1mmol)を用いて実施例20、段階Fの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C11H9ClFNO+HのMS計算値:226、実測値:226。
段階F. N−エチルカルバメート−6−クロロ−7−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、6−クロロ−7−フルオロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(2.2mmol)を用いて実施例2、段階Aの方法によって調製した。粗生成物を、0−55%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C14H13ClFNO3+HのMS計算値:298、実測値:298。
段階G. N−エチルカルバメート−6−クロロ−7−フルオロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、4,5−ジクロロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(1.5mmol)を用いて実施例2、段階Aの方法によって調製した。粗生成物を、10−55%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物0.43g(66%−2段階)を定量収率で得た。C15H15ClFNO2+HのMS計算値:296、実測値:296。
段階H. N−エチルカルバメート−6−クロロ−7−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン。
副題の化合物を、N−エチルカルバメート−6−クロロ−7−フルオロ−8−メチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.2mmol)を用いて実施例20、段階Hの方法によって調製した。粗生成物を、0−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C15H17ClFNO2+HのMS計算値:298、実測値:298。
段階I. 6−クロロ−7−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−6−クロロ−7−フルオロ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロ−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン(0.06mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物の一定分量を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.30(d、1H)、7.19(d、1H)、3.92(m、1H)、3.65(m、1H)、3.44(m、2H)、3.30(m、2H)、2.88(m、1H)、1.33(d、3H)ppm。C12H13ClFN+HのMS計算値:226、実測値:226。
5−ベンジルオキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
BBr3のCH2Cl2(1.1mL、1.1mmol、1M)溶液を(実施例2、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(100mg、0.36mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を0℃から室温に終夜撹拌し、H2Oでクエンチした。溶液をExtrelutカラムによってろ過し、カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C15H19NO3+HのMS計算値:262、実測値:262。
段階B. N−エチルカルバメート−5−ベンジルオキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
臭化ベンジル(15μL、0.12mmol)及びK2CO3(70mg、0.5mmol)を、N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(26mg、0.1mmol)のCH3CN(2mL)溶液に添加した。生成した混合物を80℃で終夜撹拌した。反応物を室温に冷却し、ロータリーエバポレーターによって濃縮し、H2O(2.5mL)に採った。生成物を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。混合有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物を得た。これをさらに精製せずに使用した。C22H25NO3+HのMS計算値:352、実測値:352。
段階C. 5−ベンジルオキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−ベンジルオキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C19H21NO+HのMS計算値:280、実測値:280。
5−(2−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−(2−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
副題の化合物を、(実施例43、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1mmol)及び臭化2−フルオロベンジルを用いて実施例43、段階Bの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C22H24FNO3+HのMS計算値:370、実測値:370。
段階B. 5−(2−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−(2−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C19H20FNO+HのMS計算値:298、実測値:298。
5−(3−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−(3−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
副題の化合物を、(実施例43、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1mmol)及び臭化3−フルオロベンジルを用いて実施例43、段階Bの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C22H24FNO3+HのMS計算値:370、実測値:370。
段階B. 5−(3−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−(3−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C19H20FNO+HのMS計算値:298、実測値:298。
5−(4−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−(4−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
副題の化合物を、(実施例43、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1mmol)及び臭化4−フルオロベンジルを用いて実施例43、段階Bの方法によって調製した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C22H24FNO3+HのMS計算値:370、実測値:370。
段階B. 5−(4−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−(4−フルオロベンジルオキシ)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C19H20FNO+HのMS計算値:298、実測値:298。
5−(2,6−ジフルオロフェニル)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−トリフラート−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
ピリジン(0.9mL、1.08mmol)及び無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.12mL、0.72mmol)を、(実施例43、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(94mg、0.36mmol)のCH2Cl2(4mL)溶液に0℃で添加した。反応溶液を0℃から室温に2時間撹拌し、次いでCH2Cl2で希釈した。粗生成物を、HCl水溶液(1M)、NaHCO3飽和水溶液及び塩水で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮して副題の化合物52mg(58%)を得た。C16H18F3NO5S+HのMS計算値:394、実測値:394。
段階B. N−エチルカルバメート−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
2,6−ジフルオロフェニルボロン酸(41mg、0.26mmol)、Pd(dppf)(5mg)及びEt3N(0.2mL)を、N−エチルカルバメート−5−トリフラート−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(52mg、0.13mmol)のDME(2.6mL)溶液に添加し、90℃で終夜撹拌した。溶液を室温に冷却し、CH2Cl2とH2Oに分配し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C21H21F2NO2+HのMS計算値:358、実測値:358。
段階C. 5−(2,6−ジフルオロフェニル)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1mmol)を用いて実施例2、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C18H17F2N+HのMS計算値:286、実測値:286。
5−メトキシ−8−エチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. 2−ベンジル−5−メトキシ−8−エチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
臭化エチルトリフェニルホスホニウム(0.6g、1.6mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(0.18g、1.6mmol)を、(実施例1、段階Cから得られた)2−ベンジル−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(0.32g、1.1mmol)の無水エーテル(2.2mL)溶液に添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いでセライトに通してろ過した。セライトをエーテル(10mL)で洗浄し、ろ液を濃縮した。粗生成物を、0−35%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を定量収率で得た。C21H23NO+HのMS計算値:306、実測値:306。
段階B. 5−メトキシ−8−エチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
ギ酸アンモニウム(0.3g)及びパラジウム(活性炭担持10wt%、0.3g)を、2−ベンジル−5−メトキシ−8−エチレン−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.34g、1.1mmol)のMeOH(5mL)溶液に添加した。反応混合物を60℃で4時間撹拌し、次いでセライトに通してろ過した。セライトをMeOH(20mL)で洗浄し、ろ液を濃縮した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.05(d、1H)、6.75(m、2H)、3.69(s、3H)、3.58(m、1H)、3.28(m、1H)、3.05(m、1H)、2.90(m、3H)、2.31(m、1H)、2.05(m、1H)、1.28(m、1H)、1.05(t、3H)ppm。C14H19NO+HのMS計算値:218、実測値:218。
5−ヒドロキシ−8−エチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−エチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
クロロギ酸エチル(0.16mL、1.65mmol)を(実施例48、段階Bから得られた)5−メトキシ−8−エチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.24g、1.1mmol)のCH2Cl2(6mL)溶液に0℃で添加した。生成した溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物をHCl水溶液(20mL、1.0M)でクエンチし、生成物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。混合有機抽出物を、MgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を、0−35%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物40mg(13%)を得た。C17H23NO3+HのMS計算値:290、実測値:290。
段階B. 5−ヒドロキシ−8−エチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−8−エチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.07mmol)を用いて実施例2、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 6.98(d、1H)、6.59(m、2H)、3.68(m、1H)、3.44(m、1H)、3.05(m、4H)、2.45(m、1H)、1.98(m、1H)、1.25(m、1H)、1.05(t、3H)ppm。C13H17NO+HのMS計算値:204、実測値:204。
5,6(2−(3−メチル)フラン)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール
段階A. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−ヨード−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。(スキーム1)
Icl(0.12g、0.72mmol)及びCaCO3(72mg、0.72mmol)を(実施例2、段階Aから得られた)N−エチルカルバメート−5−メトキシ−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(0.1g、0.36mmol)のMeOH(3.6mL)溶液に添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物をセライトに通してろ過し、セライトをMeOHで洗浄し、ろ液を濃縮した。粗製材料をEtOAcに溶解し、亜硫酸水素ナトリウム水溶液(5%溶液)及び塩水で洗浄した。有機抽出物をMgSO4及び塩水を用いて脱水した。粗生成物をシリカ充填物に通し、へキサン/EtOAc(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物0.14g(97%)を得た。C16H20INO3+HのMS計算値:402、実測値:402。
段階B. N−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−ヨード−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
BBr3(0.7mL、0.7mmol、1M CH2Cl2溶液)をN−エチルカルバメート−5−メトキシ−6−ヨード−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(120mg、0.3mmol)の溶液に0℃で添加した。反応混合物を0℃から室温に終夜撹拌し、H2Oでクエンチした。溶液をExtrelutカラムによってろ過し、カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C15H18INO3+HのMS計算値:388、実測値:388。
段階C. N−エチルカルバメート−5−アリルオキシ−6−ヨード−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
臭化アリル(52μL、0.6mmol)及びDBU(65μL、0.6mmol)をN−エチルカルバメート−5−ヒドロキシ−6−ヨード−8−エチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(116mg、0.3mmol)のCH2Cl2(3mL)溶液に添加し、室温で2時間撹拌した。反応溶液をH2Oで希釈し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。粗生成物をシリカ充填物に通し、へキサン/EtOAc(3/1、v/v)で溶出させて精製して、副題の化合物50mg(39%−2段階)を得た。C16H22INO3+HのMS計算値:428、実測値:428。
段階D. N−エチルカルバメート−5,6(2−(3−メチル)フラン)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
KOAc(40mg、0.36mmol)、nBu4NBr(50mg、0.12mmol)、PPh3(3mg、0.1mmol)及びPd(OAc)2(2mg、6μmol)を、N−エチルカルバメート−5−アリルオキシ−6−ヨード−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール(50mg、0.12mmol)のDMF(1mL)溶液に添加し、100℃で終夜撹拌した。反応溶液をH2O及びCH2Cl2で希釈し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C18H21NO3+HのMS計算値:300、実測値:300。
段階E. 5,6(2−(3−メチル)フラン)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2−c]ピロール。
標記化合物を、N−エチルカルバメート−5,6(2−(3−メチル)フラン)−8−メチル−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[1,2c]ピロール(0.1mmol)を用いて実施例3、段階Bの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C15H170NO+HのMS計算値:228、実測値:228。
5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン
標記化合物を、(実施例1、段階Cから得られた)2−ベンジル−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(2.1mmol)を用いて実施例1、段階Eの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.48(d、1H)、7.12(d、1H)、6.95(dd、1H)、3.87(s、3H)、3.72(m、1H)、2.98(m、4H)、2.81(m、1H)ppm。C12H13NO2+HのMS計算値:204、実測値:204。
4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン
段階A. N−エチルカルバメート−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。(スキーム1)
クロロギ酸エチル(0.18mL、1.9mmol)及びDIEA(1.0mL、5.7mmol)を(実施例51から得られた)5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(0.38g、1.9mmol)のCH2Cl2(10mL)溶液に0℃で添加し、室温で終夜撹拌した。反応物をHCl水溶液(1M)でクエンチし、塩水で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮した。さらに精製せずに粗生成物を得た。C15H17NO4+HのMS計算値:276、実測値:276。
段階B. N−エチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
NCS(0.25g、1.9mmol)及び酢酸(10mL)をエチルカルバメート−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(0.52g、1.9mmol)のDCE(10mL)溶液に添加し、60℃で終夜撹拌した。反応物をHCl水溶液(1M)でクエンチし、塩水で洗浄した。有機抽出物をMgSO4を用いて脱水し、濃縮した。粗生成物を、0−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって精製して、副題の化合物を位置異性体の混合物として得た。C15H16ClNO4+HのMS計算値:310、実測値:310。
段階C. 4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インダン−8−オン。
副題の化合物を、N−エチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(0.32mmol)を用いて実施例2、段階Bの方法によって調製した。さらに精製せずに位置異性体の混合物として粗生成物を得た。C12H12ClNO2+HのMS計算値:238、実測値:238。
段階D. N−tert−ブチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
副題の化合物を、4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(1.02mmol)を用いて実施例20、段階Gの方法によって調製した。粗生成物を精製し、0−60%EtOAc−へキサン勾配を用いたカラムクロマトグラフィー(SiO2)によって分離して、副題の化合物及びその位置異性体のN−tert−ブチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オンを得た。C17H20ClNO4+HのMS計算値:338、実測値:338。
段階E. 4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン。
標記化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(0.10mmol)を用いて実施例20、段階Iの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。1H NMR(d6−DMSO 300MHz)δ 7.70(d、1H)、7.47(d、1H)、4.18(m、1H)、4.00(s、3H)、3.65(m、2H)、3.58(m、2H)、3.45(m、1H)ppm。C12H12ClNO2+HのMS計算値:238、実測値:238。
5−メトキシ−6−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン
標記化合物を、(実施例52、段階Dから得られた)N−tert−ブチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(0.10mmol)を用いて実施例20、段階Iの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C12H12ClNO2+HのMS計算値:238、実測値:238。
4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール
段階A. N−tert−ブチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール。(スキーム1)
NaBH4(4mg、0.1mmol)を、(実施例52、段階Dから得られた)N−tert−ブチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(20mg、0.06mmol)のMeOH(2mL)溶液に添加し、室温で1時間撹拌した。反応物をH2OとCH2Cl2に分配し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずにジアステレオマーの混合物として粗生成物を得た。C17H22ClNO4+HのMS計算値:340、実測値:340。
段階B. 4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インダン−8−オール。
標記化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール(0.10mmol)を用いて実施例20、段階Iの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C12H12ClNO2+HのMS計算値:240、実測値:240。
5−メトキシ−6−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール
段階A. N−tert−ブチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール。
NaBH4(4mg、0.1mmol)を(実施例52、段階Dから得られた)N−tert−ブチルカルバメート−5−メトキシ−6−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オン(位置異性体)(20mg、0.06mmol)のMeOH(2mL)溶液に添加し、室温で1時間撹拌した。反応物をH2OとCH2Cl2に分配し、Extrelutカラムによってろ過した。カラムをCH2Cl2で洗浄し、ろ液を濃縮した。さらに精製せずにジアステレオマーの混合物として粗生成物を得た。C17H22ClNO4+HのMS計算値:340、実測値:340。
段階B. 5−メトキシ−6−クロロ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール。
標記化合物を、N−tert−ブチルカルバメート−4−クロロ−5−メトキシ−2,3,3a,8a−テトラヒドロ−1H−2−アザ−シクロペンタ[a]インデン−8−オール(0.10mmol)を用いて実施例20、段階Iの方法によって調製した。粗生成物を逆相液体クロマトグラフィーによって精製して標記化合物を得た。C12H12ClNO2+HのMS計算値:240、実測値:240。
本発明の選択された化合物の鏡像異性体の分離
以下の化合物を10mm×250mm Chiral Pak AD−RHキラルカラムによってそれぞれの鏡像異性体に分離した。
以下の手順によって、本発明の代表的な化合物を5HT2c受容体作動物質として評価した。このアッセイの結果を表1に示す。
細胞培養
ヒト5HT2c受容体(VSVアイソフォーム;Burns et al.,NATURE 387:30308, 1997)を発現するHEK 293 EBNAを10%透析FBS、9μg/mlブラスチシジンを含むDMEM中、37℃で5%CO2雰囲気中で増殖させた。
カルシウム動員
ヒト5HT2c受容体を発現するHEK 293 EBNA細胞(2×104/ウェル)を黒色384ウェルコラーゲン被覆プレートに播き、5%CO2/95%雰囲気中で37℃で終夜インキュベートした。培地を除去した後、製造者の指示に従って、Calcium3色素(Molecular Device, CA)、2.5mMプロベネシド及び0.08%pluronic酸を含むHBSS緩衝剤(137mM NaCl、5.4mM KCl、5.5mMグルコース、20mM Hepes、pH7.5、2.1mM MgCl2、0.3mM CaCl2、0.02mM MgSO4、3.0mM NaHCO3及び0.64mM KH2PO4)で細胞を60分間処理した。100%DMSOに溶解させた化合物を、最終DMSO濃度が5%を超えないように、CsClリンゲル緩衝剤(58.3mM CsCl、5.4mM KCl、5.5mMグルコース、20mM Hepes、pH7.5、2.1mM MgCl2、1.2mM CaCl2)で希釈した。5HTを正の対照として使用した。リガンドによって誘導されるカルシウム放出とその結果生じる蛍光をFluorometric Imaging Plate Reader(FLIPR, Molecular Device, CA)によって測定した。
データ解析
全データを、Prism 4.0ソフトウエアを用いた非線形最小二乗カーブフィッティングによって分析した。FLIPRにおいてカルシウムによって誘発される蛍光の作動物質による刺激を、式Y=Bottom+(Top−Bottom)/(1+10^((LogEC50−X)))によってS字形の用量反応にフィッティングさせた。式中、Xは化合物濃度の対数であり、Yは蛍光応答である。