JP4988869B2 - 無線端末動作のトレースの開始 - Google Patents

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    • H04W88/18Service support devices; Network management devices

Description

本発明は、無線ネットワーク内の無線端末の動作をトレースする分野に関する。より詳細には、本発明は、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを開始させるための方法およびアクセスネットワーク管理デバイス、ならびに無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを命令するための方法およびコアネットワーク管理デバイスに関する。
典型的なセルラ無線システムでは、移動ユーザ装置ユニット(UE)形態の複数の無線端末が、無線アクセスネットワーク(RAN)部を通して無線ネットワークの1つ以上のコアネットワーク部と通信する。ユーザ装置ユニット(UE)は、携帯電話機(「セルラ」電話機)や携帯端末部付きラップトップなどの移動機でもよく、従って、例えばポータブル、ポケット、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵または車載の移動デバイスなどの、無線アクセスネットワークと音声またはデータまたはその両方を通信する移動デバイスでもよい。
無線アクセスネットワーク(RAN)部は、セルエリアに分割されている地理的エリアを取り扱い、各セルエリアは、無線アクセスポイント取扱デバイスが担当する。セルは、無線アクセスポイント取扱デバイスが無線受信可能範囲を提供する地理的エリアであり、GSM、UMTSおよびLTEのようなネットワーク内の基地局サイトの無線基地局装置として、この無線アクセスポイント取扱デバイスが設置されている。この無線アクセスポイント取扱デバイスは、アクセスポイントの範囲内の無線端末との通信のためにエアインタフェース(例えば無線周波数)の形態の無線アクセスポイントを提供するネットワーク要素である。無線アクセスネットワークにおいて、無線端末への終端接続が行われる。UMTS(Universal Mobile Telecommunications)およびGSM(Global System for Mobile communications)では、基地局は、無線アクセスネットワーク部の無線ネットワーク制御装置(RNC)または基地局制御装置(BSC)の形態の別のネットワーク要素に接続されているのに対して、LTE(Long Term Evolution)のような他のタイプのネットワークでは、無線ネットワーク制御装置の機能はアクセスポイント自体で提供されている。LTEネットワークでは、アクセスポイント取扱デバイスはeNodeB(Evolved NodeB)と名付けられている。無線アクセスネットワーク内のネットワーク要素は、無線ネットワークのコアネットワーク部内の接続設定デバイスと通信し、この接続設定デバイスは、UMTSおよびGSMの場合、MSC(Mobile Services Switching Centre)であり、ユーザ装置ユニットと他の端末または他のユーザ装置ユニットまたは他のネットワークとの間の接続を設定する。LTEでは、対応するネットワーク要素は通常ルータなどの要素に基づいている。
コアネットワーク部内およびアクセスネットワーク部内の様々なネットワーク要素は、様々なネットワーク管理デバイスによってさらに管理される。これは、例えばネットワーク要素の故障検出およびサービス提供のために、ネットワーク内の要素の機能をモニタするために行われてもよい。ネットワーク管理デバイスは、アクセスネットワーク部用とコアネットワーク部用に分離されることが多いが、一体化されていてもよい。
コアネットワーク部には、低レベルコアネットワーク管理デバイスがさらにあることが多く、それらは、SNM(サブネットワークマネージャ、Sub Network Manager)、NEM(ネットワーク要素マネージャ、Network Element Manager)、またはEMS(要素管理システム、Element Management System)と呼ばれることが多い。通常、1つの低レベルコアネットワーク管理デバイスは、1つのサプライヤによって設置されたネットワーク要素だけを扱うことになる。この意味することは、幾つかのネットワーク要素サプライヤを有する無線ネットワークの事業者、すなわちマルチサプライヤ環境で運用している事業者は、個別の低レベルコアネットワーク管理デバイスを幾つか有することになるということである。コアネットワーク部では通常、低レベルコアネットワーク管理デバイスの上に高レベルコアネットワーク管理デバイスが設置されている。このデバイスは、NMC(ネットワーク管理センタ、Network Management Centre)と称されることが多い。高レベルコア管理デバイスは、マルチサプライヤ対応で、ネットワークレベルで設置されており、低レベルコアネットワーク管理デバイスより抽象レベルが高い。高レベルコア管理デバイスは、幾つかの低レベルコアネットワーク管理デバイスからのデータを連係する。
アクセスネットワーク部には、低レベルコアネットワーク管理デバイスに似ている1つ以上のアクセスネットワーク管理デバイスが同様にある。アクセスネットワーク管理デバイスと低レベルコアネットワーク管理デバイスとの唯一の違いは、それらが担当しているネットワーク要素の異なる性質から生じる明らかな違いを別にすれば、多くの側面の中でそれらが設置されているネットワーク部だけである。それ故、アクセスネットワーク管理デバイスと低レベルコアネットワーク管理デバイスに対して、通常同じ用語が使用される。
無線端末の動作をトレースすることは、多くの場合に重要である。これは、無線端末に対してネットワークが適切に機能しているかどうかを見るために重要なこともある。無線端末の動作がトレースされると、無線端末はネットワークの至る所で追跡され、途中で関連のあるすべてのメッセージおよびデータが記録される。このデータは、ネットワークがどのくらいよく動作しているかに関して貴重な入力を与えるとともに、トラブルシューティングのための情報も与える。
記録されることがある典型的なデータは、通話品質および途中で起こった(呼廃棄またはハンドオーバのような)イベントについての情報である。
現在のところ、そのようなトレースは、コアネットワーク内で、さらに言うと通常はコアネットワーク管理デバイスによって開始される。この場合、そのようなトレースは、低レベルコアネットワーク管理デバイスまたは高レベルコア管理デバイスのオペレータから命令されてもよい。そのようなトレースの命令においては、無線端末または無線端末に関係がある加入者IDが、例えば以下のような他のタイプのデータとともに指定される。
トレースが実行されるのはネットワークのどの部分か(例えば、ネットワーク全体、またはある範囲)、および
トレースの深さ(すなわち、どのデータおよびメッセージが記録されるか)。
ネットワーク内でそのようなトレースをどのように実行し得るかについては、例えば非特許文献1、非特許文献2および非特許文献3に記載されている。
しかし、そのようなトレースの成果であるログデータの分析は、コアネットワーク管理デバイスではなく、アクセスネットワーク管理デバイスで行われる必要があることが多い。それ故、そのようなトレースをアクセスネットワーク管理デバイスから開始することが重要である。これを簡単なやり方で行うことは現在のところできない。現在のところ、そのようなトレースを実行するとき、トレースはコアネットワーク管理デバイスで開始される必要があり、従って、トレースログデータの分析のために使用される管理デバイスとは異なる。
現在、アクセスネットワーク管理デバイスのユーザでかつデータの記録を望むユーザは、このユーザが通常作業するネットワーク管理デバイスとは別のネットワーク管理デバイスからトレースを開始させる必要がある。これは面倒で時間がかかり、あっけなく失敗しかねない。
トレースを開始する必要のあるネットワークユーザは、無線ネットワークオプティマイザ(または少なくともアクセスネットワークで働いている人)でもよい。しかし、トレースの始動はコアネットワーク部からの始動を必要とし、これは、多くの場合に個別の低レベルコアネットワーク管理デバイスが扱う(従って、別のユーザが扱う)。
トレースがコアネットワーク部を通して始動される、すなわちいわゆるシグナリングベースの始動でなければならない理由は、無線端末および加入に対して使用するIDをアクセスネットワーク部が知らないというセキュリティ上の理由からである。代わりに、トレースの開始はコアネットワーク部を通してもたらされ、アクセスネットワーク部で使用されてもよいトレース参照番号が、アクセスネットワーク部で使用を許容されていないIDの代わりに割り当てられる。この場合、トレース参照番号と端末IDとのマッピングは、コアネットワーク管理デバイスで行われてもよい。
トレースする必要のある無線端末が移動していて、別のローミングオペレータのネットワークでトレースされなければならないという事例もあり得る。この場合もやはり、トレースの開始は、(別の国の)別のネットワーク管理デバイスで行われる必要がある。
それ故、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを、より簡単でより使い勝手良く開始させる必要がある。
3GPP TS 32.421 V7.2.0、2006年9月 3GPP TS 32.422 V7.2.0、2006年12月 3GPP TS 32.423 V7.4.0、2006年12月 3GPP TR 32.806 V7.0.0、2006年6月
従って、本発明は、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースをより簡単でより使い勝手良く開始させることを目的とする。
この課題は、一般に、アクセスネットワーク管理デバイスからコアネットワーク管理デバイスへ、無線端末に関係があるユーザ選択のパーマネント無線ネットワークアイデンティティを含む、この無線端末に関するトレース要求を送信することによって解決される。
従って、本発明の一目的は、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを開始させるための方法を提供することであり、この方法は、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースをより簡単により使い勝手良く開始させることができる。
この目的は、本発明の第1の態様による、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを開始させるための方法によって達成される。この方法では、無線ネットワークのアクセスネットワーク部に関して設置され、アクセスネットワーク部のネットワーク要素を管理するアクセスネットワーク管理デバイスにおいて、トレースが望まれている無線端末に関係があるユーザ選択のパーマネント無線ネットワークアイデンティティを受け付ける。その後、前述の無線端末に関するトレース要求は、アクセスネットワーク管理デバイスから無線ネットワークのコアネットワーク部に設置されたコアネットワーク管理デバイスへ送信される。
本発明の別の目的は、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを開始させるアクセスネットワーク管理デバイスを提供することであり、このデバイスは、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースをより簡単により使い勝手良く開始させることができる。
この目的は、本発明の第2の態様による、無線ネットワークのアクセスネットワーク部に関して設置され、このアクセスネットワーク部のネットワーク要素を管理し、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを開始させるアクセスネットワーク管理デバイスによって達成される。このデバイスは、ユーザインタフェース、通信部およびネットワークトレース要求部を有し、このユーザインタフェースによってトレースが望まれる無線端末に関係があるユーザ選択のパーマネント無線ネットワークアイデンティティを受け付け、通信部は他のデバイスおよびエンティティとの通信用であり、ネットワークトレース要求部は、ユーザ選択のパーマネント無線ネットワークアイデンティティを含む無線端末に関するトレース要求を生成し、かつ通信部にその要求を無線ネットワークのコアネットワーク部のコアネットワーク管理デバイスに送信せよと命令するように構成されている。
本発明の別の目的は、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを命令するための方法を提供し、この方法は、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースをより簡単により使い勝手良く開始させることができる。
この目的は、本発明の第3の態様による、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを命令するための方法によって達成される。この方法では、無線ネットワークのコアネットワーク部内に設置されたコアネットワーク管理デバイスが、アクセスネットワーク管理デバイスから無線端末に関するトレース要求を受信する。このアクセスネットワーク管理デバイスは、無線ネットワークのアクセスネットワーク部に関して設置され、このアクセスネットワーク部のネットワーク要素を管理する。ここで、要求は、トレースが望まれる無線端末に関係があるパーマネント無線ネットワークアイデンティティを含む。その後、アクセスネットワーク部のネットワーク要素は、要求に基づき、その無線端末に関するトレースの実行を自動的に命令される。
本発明のまた別の目的は、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを命令するコアネットワーク管理デバイスを提供することであり、このデバイスは、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースをより簡単により使い勝手良く開始させることができる。
この目的は、本発明の第4の態様による、無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを命令するコアネットワーク管理デバイスによって達成される。コアネットワーク管理デバイスは、無線ネットワークのコアネットワーク部に関して設置され、他のデバイスおよびエンティティと通信する通信部を有し、アクセスネットワーク管理デバイスから無線端末に関するトレース要求を受信する。このアクセスネットワーク管理デバイスは、無線ネットワークのアクセスネットワーク部に関して設置され、このアクセスネットワーク部のネットワーク要素を管理する。要求には、トレースが望まれる無線端末に関係があるパーマネント無線ネットワークアイデンティティを含む。このデバイスはネットワークトレース管理部も有し、このネットワークトレース管理部は、通信部から要求を受信し、かつ要求に基づき、アクセスネットワーク部のネットワーク要素に無線端末に関するトレースを実行せよと自動的に命令するように構成されている。
本発明は多くの利点を有する。アクセスネットワーク管理デバイスから無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースを開始させることができるので、使い勝手が良い。本発明は、無線端末が他のネットワーク内にある場合、さらに他のネットワークに対してトレースを開始させることができる。
本明細書で使用するとき、「備える(comprises/comprising)」は述べられた特徴、完全体、工程またはコンポーネントの存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、完全体、工程、コンポーネントまたはそれらのグループの存在または追加を除外しないと解釈されることを強調しておくべきである。
本発明について、これより添付の図面との関連でより詳細に説明する。
アクセスネットワーク部およびコアネットワーク部を備える無線ネットワークの概略図である。 低レベルコアネットワーク管理デバイスと通信しているアクセスネットワーク管理デバイスのブロック図である。 アクセスネットワーク管理デバイスで行われる、本発明による相当数の一般方法ステップからなるフロー図である。 低レベルコアネットワーク管理デバイスで行われる、本発明の第1の変形形態による相当数の一般方法ステップからなるフロー図である。 低レベルコアネットワーク管理デバイスで行われる、本発明の第2の変形形態による相当数の一般方法ステップからなるフロー図である。
以下の記述では、本発明の完全な理解を提供するために、限定のためでなく説明目的で、特定のアーキテクチャ、インタフェース、技術等のような具体的な詳細について述べている。しかし、本発明が、これらの具体的な詳細から離れた他の実施形態でも実践されてもよいことは、当業者には明白であろう。他の場合には、不要な詳細で本発明の記述を分かりにくくしないように、周知のデバイス、回路および方法についての詳細記述は省略してある。
本発明は、無線ネットワークのアクセスネットワーク部に設置されたネットワーク管理デバイスからトレースを開始させることを目的としている。以下では、本発明についてLTE(Long Term Evolution)ネットワークで実行されるトレースに関して説明する。しかし、本発明がLTEネットワークに限定されず、UMTS(Universal Mobile Telecommunications)、GSM(Global System for Mobile communications)、およびWLAN(Wireless Local Area Network)などの任意の無線ネットワークに提供されてもよいことを理解すべきである。
本発明について、図1に簡潔な形態で示す、LTEネットワーク形態の無線ネットワークWNの非限定的な例に照らして、これよりさらに詳細に説明する。無線ネットワークWNは、コアネットワーク部CNとアクセスネットワーク部ANに分割され、この分割は、図1の左右方向の破線によって示されている。コアネットワーク部CNは、第1のプール(pool)の通信設定デバイス28および第2のプールの通信設定デバイス30の形態のネットワーク要素を有する。これらの通信設定デバイス28および30は通信の提供を担当し、アクセスネットワーク部ANと行き来するトラヒックの経路を選定するルータとして通常は設置される。トラヒックは、ここではパケットベースのトラヒックとして与えられる。コアネットワーク部CNには、低レベルコアネットワーク管理デバイス32がさらに設置され、この低レベルコアネットワーク管理デバイス32は、例えばエリクソン社でもよい特定の一サプライヤ製のルータなどである、コアネットワーク部CN内のネットワーク要素に関する運用保守(O&M)を担当する。従って、ネットワーク内のネットワーク要素の各サプライヤに対して少なくとも1つの、幾つかのそのような低レベルコアネットワーク管理デバイス32があってもよいことを理解すべきである。さらに、ネットワークWNの複雑さ次第では、同じサプライヤに対して1つを超えるそのような低レベルコアネットワーク管理デバイスがあってもよい。これらの低レベルコアネットワーク管理デバイスは、SNM(サブネットワークマネージャ、Sub Network Manager)、NEM(ネットワーク要素マネージャ、Network Element Manager)、またはEMS(要素管理システム、Element Management System)と呼ばれることが多い。さらに、高レベルコアネットワーク管理デバイス34があり、このデバイス34は、ネットワーク要素のサプライヤに関係なくそれらネットワーク要素のネットワーク管理を担当する。このデバイス34は、低レベルコアネットワーク管理デバイス32より高い抽象レベルで働き、幾つかの低レベルコアネットワーク管理デバイスからのデータの連係もする。このデバイス34は、NMC(ネットワーク管理センタ、Network Management Centre)と呼ばれることが多い。コアネットワーク部CNには、ホーム加入者サーバHSS36および在圏ロケーションレジスタVLR38がさらに設置され、そこに無線端末についての情報が保持される。従って、これらは、ネットワークWN内の無線端末についてのデータベースである。このHSS36では、ネットワークに関係がある無線端末についての情報を保持し、無線端末のユーザがネットワーク使用の登録をしてもよいのに対して、VLR38は、このネットワークを訪問している他のネットワークに関係がある無線端末についての情報を含む。HSS36およびVLR38は、無線端末に出入りするトラヒックの経路選定に使用される。しかし、トレースの開始にも使用され、後でより詳細に説明する。
各プールの接続設定デバイス28および30は、ここLTEではeNB(evolved NodeB)として設置されている無線アクセスポイント取扱デバイスの形態の一群のネットワーク要素にさらに接続されている。図1では、第1のプールの通信設定デバイス28に接続された第1、第2、第3の無線アクセスポイント取扱デバイス10、12、14と、第2のプールの通信設定デバイス30に接続された第4、第5、第6の無線アクセスポイント取扱デバイス20、22、24とが示されている。この各無線アクセスポイント取扱デバイスは、セルの形態の地理的エリアを取り扱い、このセルを通して無線端末は無線ネットワークと通信し得る。ここで、1つの無線アクセスポイント取扱デバイスが1つを超えるセルを取り扱ってもよいことを理解すべきである。図では、第1の無線アクセスポイント取扱デバイスに関係がある1つのセル18だけが示されている。セルはすべて、アクセスネットワーク部ANによってカバーされる地理的エリア内に設けられる。無線アクセスポイント取扱デバイスは、これらのタイプのネットワーク内の基地局であって、LTEの場合はエンハンスド基地局であり、基地局制御装置機能も有する。UMTSおよびGSMのような他のタイプのネットワークでは、これらは個別のネットワーク要素である。図1では、1つの無線端末16が、アクセスネットワーク部AN内の第1の無線アクセスポイント取扱デバイス10が取り扱うセル18の中に示されており、この第1の無線アクセスポイント取扱デバイス10と通信中として示されている。無線アクセスポイント取扱デバイスと通信している幾つかの無線端末が、通常は配置されてもよいことを理解すべきである。さらに、アクセスネットワーク部AN内に設置されたアクセスネットワーク管理デバイス26が示されており、このデバイス26は、アクセスネットワーク部AN内のネットワーク要素に関する運用保守(O&M)を担当する。ここで同様に、アクセスネットワーク部AN内の様々なネットワーク要素の製造業者に関して幾つかのそのようなデバイスがあってもよい。このデバイスは、低レベルコアネットワーク管理デバイスに似ている。アクセスネットワーク管理デバイス26と低レベルコアネットワーク管理デバイス32との唯一の違いは、それらが担当しているネットワーク要素の異なる性質から生じる明らかな違いを別とすれば、多くの側面の中でそれらが設置されているネットワーク部だけである。それ故、これらのネットワーク管理デバイスに対して同じ用語が使用されることが多い。図1では、実際のトラヒックと運用保守とを区別するために、通信設定デバイスと無線アクセスポイント取扱デバイスとの接続とは対照的に、ネットワーク管理デバイスとネットワークの他のエンティティとの接続は破線で示されている。従って、無線アクセスポイントデバイスは、アクセスネットワーク管理デバイス26によって管理されるネットワーク要素であるのに対して、接続設定デバイス28および30は、低レベルコアネットワーク管理デバイス32によって管理されるネットワーク要素である。
図2は、アクセスネットワーク管理デバイス26および低レベルコアネットワーク管理デバイス32のブロック図を示す。これらのデバイスは、ここではピアツーピア・インタフェースP2Pを用いて互いに通信中としてさらに示されている。アクセスネットワーク管理デバイス26は、ユーザインタフェース40を有し、このインタフェース40は、キーボードおよびディスプレイを有してもよく、ネットワークトレース要求部42に接続されている。ネットワークトレース要求部42は、第1の記憶装置44および無線ネットワークWN内外の他のエンティティと通信するための第1の通信部46にさらに接続されている。低レベルコアネットワーク管理デバイス32は、同様に無線ネットワークWNの内外の他のエンティティと通信するために設置されている第2のインタフェース48を有する。この第2の通信部48は、ネットワークトレース管理部50に接続されている。最後に、ネットワークトレース管理部50は、第2の記憶装置52に接続されている。
無線端末の動作のトレースは、多くの理由から重要である。これは、様々なネットワーク要素がどのように働いているか、および無線端末がどのように働いているかについての情報を取得するために必要なことがある。トラブルシューティング目的にも使用される。重要なことがある情報は、呼廃棄および異なるアクセスポイント間でのハンドオーバの失敗についての情報のような情報である。
これらの無線ネットワークにおけるそのようなトレースの命令は、セキュリティ上の理由からコアネットワーク部CNから実行されなければならない。しかし、そのようなトレースを通常必要とするデバイスは、多くの場合にアクセスネットワーク管理デバイスである。現在のところ、そのようなトレースをアクセスネットワークから開始させる簡単なやり方は存在しない。それ故、本発明は、そのようなトレースの開始を簡単にすることを目的とする。
これより、本発明の第1の変形形態により実行されるトレースの開始および命令について図1、2、3、4を参照して説明するが、図3は、アクセスネットワーク管理デバイスで行われる本発明による、相当数の一般方法ステップからなるフロー図を示し、図4は、低レベルコアネットワーク管理デバイスで行われる、本発明の第1の変形形態による相当数の一般方法ステップからなるフロー図を示す。
アクセスネットワーク管理デバイス26のオペレータが、無線端末例えば図1の無線端末16の動作をトレースしたいと望むことからすべてが始まる。次いでオペレータは、デバイス26のネットワークトレース要求部42が提供するトレース開始アプリケーションを始動してもよい。このアプリケーションでは、オペレータは、ユーザインタフェース40によって必要な入力データを入力する手段をさらに与えられてもよい。これをするためには、無線端末(WT)16に関係があるパーマネント無線ネットワークID(NI)を知っている必要がある。このIDは、IMEI(国際移動体装置識別番号、International Mobile Equipment Identity)などの、当該端末に直接関係があるIDでもよい。しかし同様に、ネットワークサービスの加入に関係があるIDなどの、無線端末(WT)のユーザに属するIDでもよい。このタイプのIDは、無線端末に挿入されているSIMカードに属してもよい、いわゆるIMSI(国際移動体加入者識別番号、International Mobile Subscriber Identity)でもよい。本発明の最も簡単な形態では、ユーザインタフェース40によってユーザが入力する必要があるかもしれないデータは、無線端末に関係があるIDだけである。しかし、ユーザは、トレースの範囲およびトレースの実行から得られるログデータを受信する候補のトレースログデータ取扱宛先デバイス(DD、trace log data handling destination device)を指示する手段のようなさらなる手段も与えられてもよい。トレースログデータ取扱宛先デバイスはアクセスネットワーク管理デバイス26でもよく、この場合、宛先デバイスを指示する必要はなくてもよい。幾つかの異なるトレースログデータ取扱宛先デバイスを選択する手段、および適切なトレースログデータ取扱宛先デバイスの識別を可能にする情報をユーザが入力する手段も存在してもよい。ユーザは、例えばそのようなトレースログデータ取扱宛先デバイスの名前のリストを与えられてもよい。トレースが無線端末の全動作を対象にすることもさらに可能であり、この場合、範囲を指示する必要はなくてもよい。従って、ユーザインタフェース40は、無線端末のネットワークIDを、場合によるトレース範囲の選択および宛先デバイスの選択と一緒に受け付ける(ステップ54)。次いでこの情報は、ネットワークトレース要求部42に転送される。
次いでネットワークトレース要求部42は、入力データに基づき、第1の記憶装置44に格納されているトレースログデータ取扱宛先デバイスのアドレスを読み出す(ステップ56)。宛先デバイスが指示されていなかった場合、またはアクセスネットワーク管理デバイスがユーザによって宛先デバイスとして選択された場合、アドレスはアクセスネットワーク管理デバイス26のアドレスである。このアドレスは、ユーザがトレースログデータ取扱宛先デバイスのアドレスを直接入力した場合、もちろん読み出されないであろう。アドレスは、通常IP(Internet Protocol)アドレスの形態で与えられる。その後、ネットワークトレース要求部42は、選択された無線端末16の動作のトレース要求を生成する(ステップ58)。この場合この要求は、ネットワークID、宛先デバイスアドレス、およびユーザが指示を行った場合はトレースの範囲を示すデータを含む。要求には、要求が適用される期間またはトレース適用の開始時間または終了時間またはそれらの組み合わせも含んでもよい。代替として、どのくらいの時間トレースを適用するかについて、ネットワーク管理デバイスおよびネットワーク要素のすべてが知っているシステムデフォルト設定が存在してもよい。その後、要求は、第1の通信部46によってピアツーピア・インタフェースP2Pを通って低レベルコアネットワーク管理デバイス32に送信される(ステップ60)。アドレスを含む要求は、SNMP(Simple Network Management Protocol)、CORBA(Common Object Request Broker Architecture)、またはSOAP(Simple Object Access Protocol)のような管理プロトコルを使用して送信されてもよい。後でアクセスネットワーク管理デバイス26からトレース終了要求を送信することも可能である。
様々なサプライヤがいてもよいし、ネットワークが非常に大きいこともあるので、要求は、幾つかの低レベルコアネットワーク管理デバイスに送信されてもよい。しかし、本発明の説明を簡潔に保つために、以下では、要求が1つの低レベルコアネットワーク管理デバイスに送信されることに関してだけ説明する。代替として、要求は、要求の処理を代わりに行う高レベルコアネットワーク管理デバイス34に送信されてもよい。
次いで要求は、低レベルコアネットワーク管理デバイス32の第2の通信部48で受信され(ステップ62)、そこからネットワークトレース管理部50に転送される。次いでネットワークトレース管理部50は、デバイスIDを検証する(ステップ64)が、この検証は、無線端末16がこのネットワークWN内に位置することを確かめるために、第2の通信部48を通してHSS36またはVLR38またはその両方を調べることによって行われる。ネットワークWN内に位置しないがネットワークWNに属する場合、トレース要求は別のネットワークに転送される。検証には、トレースに使用するために、IMSIからIMEIの割り出しまたは逆の割り出しも含んでもよい。IDが確認されたら、ネットワークトレース管理部50はトレースID(TI)を生成し(ステップ66)、次いで関連ネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)に無線端末16の動作のトレースを実行するように自動的に命令する(ステップ68)。本発明のこの変形形態では、命令には、無線端末に関係があるID、すなわちIMEIもしくはIMSIもしくは同等の識別子のどれか、トレースID、トレースログデータ取扱宛先デバイスアドレスに加えて、場合によりトレースが行われる範囲についての情報も含む。本発明のこの第1の変形形態では、宛先デバイスがトレースログデータを確実に受信するように、命令には、宛先デバイスアドレスによって特定されるトレースログデータ取扱宛先デバイスへ、ログデータすなわちトレースの結果を送信させる命令も含む。これは、要求を1つ以上のプールの接続設定デバイスに送信することによって行われてもよく、これらの接続設定デバイスはそれらに接続された無線アクセスポイント取扱デバイスに無線端末の動作のトレースを実行するように命令する。最後に、ネットワークトレース管理部50は、第2の通信部48を通して上に述べたようにアクセスネットワーク管理デバイス26でもよいトレースログデータ取扱宛先デバイスに、トレースに使用されるトレースIDを通知する(ステップ70)。
その後、無線端末16の動作がトレースされ、これらの動作に関するログデータを含むログが、指示された範囲に応じた様々なネットワーク要素の中で作成される。ここでログは、無線端末16がある動作に関与すると直ぐに作成される。無線端末がアクティブでない場合、記録は行われない。ここで各アクセスポイント取扱デバイス12、14、16、20、22、24は、それに関する無線端末がアクティブである場合、例えばノードからノードへのハンドオーバに基づき、または対応するアクセスポイント経由でトラヒックが無線端末16と送受信されるとき、無線端末についてのデータを記録する。次いでログデータは、音声品質および(呼廃棄またはハンドオーバのような)起こったイベントについての情報などの情報を含んでもよく、ログが作成されるすべてのネットワークエンティティに同じトレースIDを使用して格納される。実行され記録されてもよい他の動作は、位置更新および周期的更新である。その後、トレースを終了するとき、これは上に述べたように事前設定時間の経過、または低レベルコアネットワーク管理デバイス32からのトレース中止命令の受信、または命令の中で与えられた指示期間が経過したとの判定に基づいてもよいが、ログデータは、宛先デバイスのアドレスを用いてこれらすべてのネットワーク要素から宛先デバイスに送信される。ここで、ネットワーク要素はセキュリティ上の理由から通信に無線端末のIDの使用を通常許可されていないので、ログデータにはトレースIDだけが添付される。次いで宛先デバイスは、ログデータを分析してもよい。
これより本発明の第2の変形形態について図1、2、3、5を参照して説明するが、図5は、低レベルコアネットワーク管理デバイス32で行われる、本発明のこの第2の変形形態による相当数の一般方法ステップからなるフロー図を示す。
第1の変形形態と同様に、アクセスネットワーク管理デバイス26のオペレータは、ユーザインタフェース40によってネットワークトレース要求部42に、無線端末(WT)16に関係があるパーマネント無線ネットワークID(NI)を、場合によりトレースの範囲およびトレースログデータ取扱宛先デバイス(DD)の候補の指示と一緒に入力する(ステップ54)。次いでネットワークトレース要求部42は、第1の記憶装置44から宛先デバイスのアドレスを読み出し(ステップ56)、選択された無線端末に関するトレース要求を生成するが、この要求には、ネットワークID、宛先デバイスアドレス、およびユーザがトレース範囲の指示を出した場合はトレースの範囲を示すデータを含む(ステップ58)。その後、要求は、第1の通信部46によってピアツーピア・インタフェースP2Pを通して低レベルコアネットワーク管理デバイス32に送信される(ステップ60)。
この第2の変形形態でも同様に、要求は、低レベルコアネットワーク管理デバイス32の第2の通信部48で受信され(ステップ72)、ネットワークトレース管理部50に転送される。ネットワークトレース管理部50は、この場合もやはりデバイスIDを検証し(ステップ74)、トレースIDを生成し、関連ネットワーク要素に無線端末に関するトレースを実行するように自動的に命令する(ステップ76)。また、トレースIDは、後での使用のために第2の記憶装置52に格納される。ここでトレースIDは、宛先デバイスアドレスと一緒に格納されてもよく、場合により受信した無線端末IDと一緒にも格納されてもよい。本発明のこの変形形態では、前と同様に命令は、無線端末ID、トレースID、宛先デバイスアドレス、それに加えて場合によりトレースが実行される範囲についての情報も含む。しかし、データログすなわちトレースの結果を宛先デバイスアドレスへ送信する命令はない。しかし、宛先デバイスにトレースIDを通知することは可能である。代わりに、ネットワーク要素は、低レベルコアネットワーク管理デバイス32に自ネットワーク要素のトレースの結果を報告する。結果報告命令は、命令に明示的に含まれてもよいし、またこれらの要素が低レベルコアネットワーク管理デバイス32にログの結果を常に送信するように前もってプログラムされてもよい。前と同様に、要求は1つ以上のプールの接続設定デバイスに送信されてもよく、接続設定デバイスは、それらに接続された無線アクセスポイント取扱デバイスに無線端末の動作のトレースを実行するように命令する。
次いで様々なネットワーク要素で記録が行われると、各アクセスポイント取扱デバイス12、14、16、20、22、24は、それに関して無線端末16がアクティブである場合、例えばノードからノードへのハンドオーバまたは各アクセスポイント取扱デバイスを経由して無線端末とネットワークとの間で転送されている種々のトラヒックに基づき、無線端末16についてのデータを記録する。次いでログデータは、同じトレースIDを用いてネットワーク要素に格納される。その後、トレースが終了すると、ログデータは、低レベルコアネットワーク管理デバイス38に送信される。それ故、低レベルコアネットワーク管理デバイス38のネットワーク管理部50は、トレースIDが添付されたログデータ形態のトレース結果を受信する(ステップ78)。次いでトレースIDに基づき、宛先デバイスアドレスに加えて場合により無線端末識別子もフェッチしてから、第2の通信部48によって宛先デバイスにトレース結果を送信し(ステップ80)、宛先デバイスがログデータを分析できるようにする。このようにして、宛先デバイスによるトレースログデータの受信を確実にする。これにより、低レベルコアネットワーク管理デバイス32は、様々なネットワーク要素から全ログデータを収集してから、ログデータを宛先デバイスに送信することができる。
ここで、上述の第1および第2の変形形態は、同じネットワーク内で組み合わされてもよいことを理解すべきである。ある低レベルコアネットワーク管理デバイスに関係がある一部のネットワーク要素は宛先デバイスに直接ログデータを送信してもよいのに対して、別の低レベルコアネットワーク管理デバイスに関係がある他のネットワーク要素はこの低レベルコアネットワーク管理デバイスにログデータを送信してもよく、この低レベルコアネットワーク管理デバイスが今度は宛先デバイスにログデータを送信するからである。
トレースの範囲は、幾つかの異なるやり方で定められてもよい。トレースは全ネットワークに対して要求されてもよいし、またネットワークの一部、例えば1つまたは限られた数のプールの接続設定デバイスに接続された全部または一部のアクセスポイント取扱デバイスに限定されてもよいようにすることが可能である。この場合、コアネットワーク管理デバイスに送信されるトレース要求は、トレースが実行されるべき無線ネットワークの部分に関するデータを含むであろう。トレースを、例えば接続失敗またはハンドオーバ失敗だけなどの無線端末のあるタイプの動作またはあるタイプのデータだけに限ることも可能である。この場合、コアネットワーク管理デバイスに送信されるトレース要求は、無線端末動作または記録されるデータのタイプの指示またはその両方を含むであろう。
ピアツーピア接続は、通信相手のネットワーク管理デバイスに設置されたプロキシオブジェクトと通信するマネージャオブジェクトを有する、各ネットワーク管理デバイスによって提供されてもよい。このプロキシオブジェクトは、様々なネットワーク管理デバイス内に、互いに通信するボーダオブジェクトとして設置されてもよい。このタイプの通信の詳細は、その内容を参照によって本明細書に引用したものとする非特許文献4に見つけられてもよい。
前述のように、宛先デバイスは、ログデータのトレースを開始させたのと同じデバイスでもよい。これがユーザに与えられた唯一の選択肢である場合、アドレスの割り出しを可能にする情報の入力をユーザにさせる必要はない。従って、アドレスは自動的に選択されてもよい。さらにこの場合は、要求はアドレスを含む必要がない。IP通信では、このアドレスは、要求が送信されるデータパケット内で与えられているからである。また、アクセスネットワーク管理デバイスはアクセスネットワーク部のネットワーク要素が通常通信する管理デバイスであるので、ネットワーク要素はそのアドレスを前もって知っていてもよい。この場合、ネットワーク要素は、ログデータを常にこのアクセスネットワーク管理デバイスに送信するように構成されてもよい。しかし、宛先デバイスが別のデバイスであるとき、このアドレスは通常含まれなければならない。しかし、コアネットワーク管理デバイスが正しい宛先デバイスを突き止めるのを可能にする識別子だけを含めることも可能である。宛先デバイスは、同じネットワークかまたは別のネットワークの別のアクセスネットワーク管理デバイスでもよい。また、高レベルコアネットワーク管理デバイスでもよい。さらに、全く異なるデバイスでもよく、例えば、TEMS(商標)などのこの目的専用の個別のスクリプトまたは後処理ツールを含むPCのような個別のデバイスでもよい。同様に、デバイスは、データベースでもよい。
上述の、低レベルコアネットワーク管理デバイスによって実行される方法ステップおよび動作は、代替として高レベルコアネットワーク管理デバイスによって実行されてもよい。
本発明は多くの利点を有する。無線ネットワーク内の無線端末の動作のトレースの開始をアクセスネットワーク管理デバイスからできるので使い勝手が良い。本発明はさらに、無線端末が他のネットワークにある場合、他のネットワークに対するトレースの開始を可能にする。本発明はさらに、トレース結果の宛先デバイスへの統一された配信を提供する。さらに、一部のネットワーク要素だけを管理している幾つかの異なるネットワーク管理デバイスがある環境でも可能である。様々な宛先デバイスが選択されてもよい点で融通性も与える。このようにして、そのようなトレース結果の分析専用の宛先デバイスが、宛先デバイスとして選択されてもよい。
本発明によるネットワーク管理デバイスは、1つ以上のプロセッサと本発明の機能を実行するコンピュータプログラムコードとによって実施されてもよい。上述のプログラムコードは、例えばネットワーク管理デバイスにロードされると本発明による方法を実行するコンピュータプログラムコードを保有するデータキャリアの形態などの、コンピュータプログラム製品としても提供されてもよい。
本発明について現在最も実践的で最良と考えられる実施形態との関連で説明したが、本発明は開示された実施形態に限定されないどころか、種々の修正形態および同等の装置を対象とすることを意図していることを理解すべきである。それ故、本発明は、以下の特許請求の範囲によってだけ限定される。

Claims (18)

  1. 無線ネットワーク(WN)内の無線端末の動作のトレースを開始させるための方法であって、
    前記無線ネットワーク(WN)のアクセスネットワーク部(AN)に関して設置され、前記アクセスネットワーク部(AN)のネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)を管理するアクセスネットワーク管理デバイス(26)において、トレースが望まれる無線端末(16)に関係があるユーザ選択のパーマネント無線ネットワークIDを受け付ける工程(54)と、
    前記アクセスネットワーク管理デバイス(26)から前記無線ネットワーク(WN)のコアネットワーク部(CN)に設置されたコアネットワーク管理デバイス(32)へ、前記無線端末(16)に関するトレース要求を送信する工程(60)と
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記要求は、トレースが行われるべき前記無線ネットワーク(WN)の部分に関するデータを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記要求は、記録されるべき無線端末動作またはデータのタイプまたはその両方の指示を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記要求は、前記2つのネットワーク管理デバイス(26、32)間に設置されたピアツーピア・インタフェース(P2P)を通じて送信されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記アクセスネットワーク管理デバイス(26)において、前記無線端末(16)に関する前記要求に関係があるトレースログデータを受信する工程をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記要求は、前記要求に関係があるトレースログデータを受信する宛先トレースログデータ取扱デバイスのアドレスを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 無線ネットワーク(WN)内の無線端末の動作のトレースを開始させるアクセスネットワーク管理デバイス(26)であって、前記無線ネットワーク(WN)のアクセスネットワーク部(AN)に関して設置され、前記アクセスネットワーク部(AN)のネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)を管理し、
    トレースが望まれる無線端末(16)に関係があるユーザ選択のパーマネント無線ネットワークIDを受け付けるためのユーザインタフェース(40)と、
    他のデバイスおよびエンティティと通信するための通信部(46)と、
    前記無線端末(16)に関しかつ前記ユーザ選択のパーマネント無線ネットワークIDを含むトレース要求を生成し、前記通信部(46)に前記無線ネットワーク(WN)のコアネットワーク部(CN)に設置されたコアネットワーク管理デバイス(32)へ前記要求を送信することを命令するように構成されたネットワークトレース要求部(42)と
    を備えることを特徴とするデバイス。
  8. 無線ネットワーク(WN)内の無線端末の動作のトレースを命令するための方法であって、
    前記無線ネットワーク(WN)のコアネットワーク部(CN)に設置されたコアネットワーク管理デバイス(32)において、前記無線ネットワーク(WN)のアクセスネットワーク部(AN)に関して設置され、前記アクセスネットワーク部(AN)のネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)を管理するアクセスネットワーク管理デバイス(26)から無線端末(16)に関するトレース要求を受信する工程(62;72)と、
    前記要求に基づき、前記アクセスネットワーク部(AN)のネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)に前記無線端末(16)に関するトレースの実行を自動的に命令する工程(68;76)と
    を有し、
    前記要求は、トレースが望まれる前記無線端末(16)に関係があるパーマネント無線ネットワークIDを備えることを特徴とする方法。
  9. 前記ネットワーク(WN)内の無線端末に関する少なくとも1つのデータベース(36、38)を使用して、前記IDを検証する工程(64;74)をさらに備え、前記検証に基づき前記命令工程(68;76)を実行することを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記パーマネント無線ネットワークIDを検証する工程は、前記受信IDに基づき、前記データベースを使用して、前記ネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)が実行するトレースでの使用に適した前記無線端末(16)の関連パーマネント無線ネットワークIDの検索を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記アクセスネットワーク(AN)のネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)にトレースの実行を自動的に命令する前記工程は、前記要求に指示されている範囲でのトレースの実行命令を含むことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記要求は前記トレースが行われるべき前記無線ネットワーク(WN)の部分に関するデータを含み、前記命令工程は前記無線ネットワーク(WN)の前記部分に設置されているネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)だけへのトレース実行を命令する工程を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記要求は記録される無線端末動作またはデータのタイプまたはその両方の指示を含み、前記命令工程は、ネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)に前記指示されたタイプの動作またはデータまたはその両方に関するトレースログデータの提供のみを命令する工程を含むことを特徴とする請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記要求は、前記2つのネットワーク管理デバイス(26、32)間に設置されたピアツーピア・インタフェース(P2P)を通じて受信されることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記要求は、前記要求に関係があるトレースログデータを受信する宛先トレースログデータ取扱デバイス(26)のアドレスを備えることを特徴とする請求項8乃至14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記ネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)に前記無線端末(16)に関するトレースログデータを前記アドレスを有する前記宛先トレースログデータ取扱デバイスへ提供するように命令する工程をさらに有することを特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 前記コアネットワーク管理デバイス(32)において、前記ネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)から前記無線端末に関する前記要求に関係があるトレースログデータを受信する工程(78)と、このトレースログデータを前記宛先トレースログデータ取扱デバイス(26)に送信する工程(80)とをさらに有することを特徴とする請求項8乃至15のいずれか一項に記載の方法。
  18. 無線ネットワーク(WN)内の無線端末の動作のトレースを命令するコアネットワーク管理デバイス(32)であって、前記無線ネットワーク(WN)のコアネットワーク部(CN)に関して設置され、
    他のデバイスおよびエンティティと通信するため、かつ前記無線ネットワーク(WN)のアクセスネットワーク部(AN)に関して設置され、前記アクセスネットワーク部(AN)のネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)を管理するアクセスネットワーク管理デバイス(26)から、無線端末(16)に関するトレース要求を受信するための通信部(48)と、
    前記通信部(48)から前記要求を受信し、かつ前記要求に基づき、前記アクセスネットワーク部(AN)のネットワーク要素(10、12、14、20、22、24)に前記無線端末(16)に関するトレースの実行を自動的に命令するように構成されたネットワークトレース管理部(50)と
    を備え、
    前記要求は、トレースが望まれる前記無線端末に関係があるパーマネント無線ネットワークIDを含むことを特徴とするデバイス。
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