JP4986228B2 - ストリーミングデータを含むパケットを受信し且つ同時に再生する受信装置及びプログラム - Google Patents

ストリーミングデータを含むパケットを受信し且つ同時に再生する受信装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4986228B2
JP4986228B2 JP2007168780A JP2007168780A JP4986228B2 JP 4986228 B2 JP4986228 B2 JP 4986228B2 JP 2007168780 A JP2007168780 A JP 2007168780A JP 2007168780 A JP2007168780 A JP 2007168780A JP 4986228 B2 JP4986228 B2 JP 4986228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
packet
reference time
transmission delay
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007168780A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009010580A (ja
Inventor
和之 田坂
尚樹 今井
学 磯村
彰 井戸上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2007168780A priority Critical patent/JP4986228B2/ja
Publication of JP2009010580A publication Critical patent/JP2009010580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4986228B2 publication Critical patent/JP4986228B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ストリーミングデータを含むパケットを受信し且つ同時に再生する受信装置及びプログラムに関する。
従来、インターネットを介して映像データ又は音声データのようなマルチメディアデータを視聴する際に、そのデータを受信しながら同時に再生するストリーミング技術がある。ストリーミング技術によれば、受信装置を操作するユーザがマルチメディアデータを視聴する際に、それらデータの全てを受信するまで待つ必要が無い。
また、近年、受信装置が、通信ネットワークを介してデータを受信しながら、その通信ネットワークを変更することができる技術もある。例えば、送信装置と受信装置との間で接続された固定通信ネットワークを、移動通信ネットワークに変更する場合がある。
図1は、従来技術における受信装置の機能構成図である。
図1によれば、受信装置1は、通信インタフェース部101と、基準時刻初期設定部102と、再生時刻決定部103と、バッファ部104と、ユーザインタフェース部105とを有する。これら機能構成部は、受信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現できる。
通信インタフェース部101は、ストリーミングデータを含むパケットを受信する。パケットは、例えばRTP(Real-time Transport Protocol)に基づく。パケットは、バッファ部104へ通知され、一時的に蓄積される。バッファ部104は、再生時刻決定部103からの再生時刻の指示に応じて、蓄積したパケットを、ユーザインタフェース部105へ出力する。ユーザインタフェース部105は、そのパケットに含まれるストリーミングデータを再生する。
ストリーミング技術によれば、基準時刻初期設定部102を有し、最初に受信したパケットの受信時刻を基準時刻として初期設定する。RTPヘッダには、パケットの送信時刻が含まれており、少なくとも2つのパケットを受信することによって、送信(生成)時刻間隔を算出することができる。ここで、通信ネットワークにおいて多少の伝送遅延が生じていたとしても、送信装置におけるパケットの送信時刻間隔と、受信装置におけるパケットの再生時刻間隔とが一致することによって、ユーザは、違和感無く(同期外れを感じることなく)、そのデータを視聴することができる。
再生時刻決定部103は、パケットの送信時刻間隔TDから基準時刻dに基づく再生時刻Dを算出する。即ち、パケットの送信時刻間隔TDに、基準時刻dからのパケット数nを乗算した経過時間を算出し、基準時刻dにその経過時間を加算する。これにより、そのパケットの再生時刻を算出することができる。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数
再生時刻=基準時刻d+経過時間
そして、再生時刻決定部103は、その再生時刻にパケットが出力されるように、バッファ部104へ指示する。
図2は、従来技術におけるシーケンス図である。
送信装置2が、第1のパケットを、送信時刻T1に受信装置1へ送信したとする。第1のパケットは、伝送遅延を生じて、受信装置1によって受信時刻A1に受信されている。その後、受信装置1は、最初に受信した第1のパケットの受信時刻A1に直ぐに出力し、その再生時刻を基準時刻dとして設定する。
次に、送信装置2が、第2のパケットを、送信時刻T2に受信装置1へ送信したとする。ストリーミングデータの場合、パケットの送信時刻間隔TDは一定となる。第2のパケットは、伝送遅延を生じて、受信装置1によって受信時刻A2に受信されている。その後、受信装置1は、そのパケットの再生時刻Dを算出する。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数=TD×1
再生時刻=基準時刻d+経過時間=d+(TD×1)
そして、第2のパケットは、その再生時刻に出力される。
次に、送信装置2が、第3のパケットを、送信時刻T3に受信装置1へ送信したとする。第3のパケットは、伝送遅延が変化して、受信装置1によって受信時刻A3に受信されている。その後、受信装置1は、そのパケットの再生時刻を算出する。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数=TD×2
再生時刻=基準時刻d+経過時間=d+(TD×2)
そして、第3のパケットは、その再生時刻に出力される。これにより、伝送遅延に変化が生じても、送信装置2における送信時刻間隔TDと、受信装置1における再生時刻間隔DDとが一致するようになる。
第4のパケットについては、伝送遅延が増加した場合に、送信時刻間隔TDと再生時刻間隔DDとが一致しない場合を表している。但し、このような場合は、最大伝送遅延を考慮して基準時刻dを設定することによって、伝送遅延に変化が生じても、送信装置2における送信時刻間隔TDと、受信装置1における再生時刻間隔DDとを一致するようにすることができる。
尚、従来技術として、インターネットを介して受信したマルチメディアデータを、できる限り少ないCPUの負荷で、同期再生を実行するメディア同期再生技術がある(例えば特許文献1参照)。
特開2005−006037号公報
従来技術によれば、受信装置は、最初のパケット(初期設定のための第1のパケット)を受信した際に、その受信時刻を基準時刻として設定している。その後、その基準時刻に基づいて再生時刻が決定され、特別な操作無しには、基準時刻が再設定されることはない。これは、一度確立した通信ネットワークにおける伝送遅延は、大きく変化しないとの考えに基づく。
しかしながら、ストリーミングデータを受信している際に、通信ネットワークを変更した場合は、伝送遅延が大きく変化することとなる。このとき、先の通信ネットワークの伝送遅延に基づく基準時刻を、後の通信ネットワークで用いた場合、再生時刻が安定しない。
即ち、固定通信ネットワークから移動通信ネットワークへ移動した場合、伝送遅延は増加する。この場合、固定通信ネットワークにおける基準時刻に基づいて再生時刻を制御した場合、その再生時刻には、パケットが到着していないという場合が生じる。一方で、移動通信ネットワークから固定通信ネットワークへ移動した場合、伝送遅延は減少するようになる。この場合、移動通信ネットワークにおける基準時刻に基づいて再生時刻を制御した場合、その再生時刻には、パケットが輻輳して受信バッファが溢れるという場合が生じる。
そこで、本発明は、ストリーミングによってマルチメディアデータを受信しつつ、通信環境を変更する場合であっても、そのマルチメディアデータを再生する際に、ユーザが認識する同期外れをできる限り防止することができる受信装置及びプログラムを提供することを特徴とする。
本発明によれば、ストリーミングデータを含むパケットを受信する通信インタフェース手段と、最初に受信したパケットの受信時刻を基準時刻として初期設定する基準時刻初期設定手段と、基準時刻からパケットの送信時刻間隔に基づく再生時刻を算出する再生時刻決定手段と、パケットを一時的に蓄積し且つ再生時刻に応じて該パケットを出力するバッファ手段と、パケットに含まれるストリーミングデータを再生するユーザインタフェース手段とを有する受信装置において、
パケットの送信時刻及び受信時刻から算出される伝送遅延が、継続して増加又は減少した後、伝送遅延が適用閾値以下である場合、その最初に受信したパケットの受信時刻を基準時刻として再設定する基準時刻再設定手段を更に有することを特徴とする。
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、基準時刻再設定手段は、通信インタフェース手段における通信ネットワークの切り替えを監視し、通信ネットワークが切り替えられた後、基準時刻の再設定をすることも好ましい。
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、適用閾値は、G.114勧告に基づく150msであることも好ましい。
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、基準時刻再設定手段は、伝送遅延が許容最大閾値以上である場合、その最初に受信したパケットを破棄するようにバッファ手段へ指示することも好ましい。
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、基準時刻再設定手段は、伝送遅延が適用閾値よりも大きく且つ許容最大閾値よりも小さく、且つ、パケットがシーケンス順に受信されなかった場合、先に受信された第2のパケットの受信時刻Aを基準時刻として再設定し、後に受信された第1のパケットを破棄するようにバッファ手段へ指示することも好ましい。
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、許容最大閾値は、G.114勧告に基づく400msであることも好ましい。
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、基準時刻再設定手段は、伝送遅延が継続して減少した場合、先の基準時刻に基づく再生時刻間隔から補正時刻間隔ΔDだけ減少させた再生時刻間隔で、パケットのストリーミングデータを再生し続け、その後、後の基準時刻に基づく再生時刻間隔に達するように制御することも好ましい。
本発明の受信装置における他の実施形態によれば、基準時刻再設定手段は、伝送遅延が変化閾値以上又は以下となった回数が所定回数以上連続した際に、伝送遅延が継続して増加又は減少したと判定することも好ましい。
本発明によれば、受信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、ストリーミングデータを含むパケットを受信する通信インタフェース手段と、最初に受信したパケットの受信時刻を基準時刻として初期設定する基準時刻初期設定手段と、基準時刻からパケットの送信時刻間隔に基づく再生時刻を算出する再生時刻決定手段と、パケットを一時的に蓄積し且つ再生時刻に応じて該パケットを出力するバッファ手段と、パケットに含まれるストリーミングデータを再生するユーザインタフェース手段としてコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
パケットの送信時刻及び受信時刻から算出される伝送遅延が、継続して増加又は減少した後、伝送遅延が適用閾値以下である場合、その最初に受信したパケットの受信時刻を基準時刻として再設定する基準時刻再設定手段としてコンピュータを更に機能させることを特徴とする。
本発明の受信装置及びプログラムによれば、ストリーミングによってマルチメディアデータを受信しつつ、通信環境を変更する場合であっても、そのマルチメディアデータを再生する際に、ユーザが認識する同期外れをできる限り防止することができる。これにより、受信装置によって視聴している利用者は、マルチメディアデータの再生に違和感を感じることが少なくなる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図3は、本発明における受信装置の機能構成図である。
図3によれば、図1と比較して、受信装置1は、基準時刻再設定部106を更に有する。この機能構成部も、受信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現できる。
通信インタフェース部101は、例えば複数の通信ネットワークと通信をすることができる。通信ネットワークとしては、例えば、固定通信ネットワーク及び移動通信ネットワークであってもよい。また、移動通信ネットワークであっても、セルラ通信ネットワーク及び無線LANであってもよい。一般に、固定通信ネットワークの伝送遅延は、移動通信ネットワークの伝送遅延よりも大きい。また、セルラ通信ネットワークの伝送遅延は、無線LANの伝送遅延よりも大きい。
受信装置1が、ストリームデータを含むパケットを受信しながら、通信ネットワークを切り替えた場合、急激に伝送遅延が変化することとなる。即ち、受信装置1が、ホットスポットで無線LANを介してストリームデータを受信し且つ再生しつつ移動する場合がある。この場合、受信装置1の通信インタフェース部101は、通信ネットワークを無線LANからセルラ通信ネットワークへ自動的に切り替えることができるが、伝送遅延が急激に増大する。
基準時刻再設定部106は、パケットの送信時刻及び受信時刻から算出される伝送遅延が、継続して増加又は減少したことを判定する。例えば、基準時刻再設定部106は、通信インタフェース部101における通信ネットワークの切り替えを監視する。通信ネットワークの切り替えは、伝送遅延の継続的な増加又は減少につながるからである。
伝送遅延は、例えば、RTPヘッダに含まれる送信時刻と、通信インタフェース部101における受信時刻との差から算出される。そして、伝送遅延について、G.114勧告について片方向遅延の適用閾値(例えば150ms)以下であるか否かが判定される。
基準時刻再設定部106は、パケットの伝送遅延が適用閾値150ms以下であると判定した場合、その第1のパケットの受信時刻を基準時刻として再設定する。これによって、切り替え後の通信ネットワークにおける伝送遅延に基づいて、基準時刻が再設定される。従って、通信ネットワークの切り替え前後で、再生時刻の安定化を図ることができる。即ち、伝送遅延の変化に応じて基準時刻を動的に制御することによって、ユーザが同期外れを認識することのないストリームデータの再生を実現することができる。
図4は、本発明におけるシーケンス図である。
送信装置2が、第1のパケットを、送信時刻T1に受信装置1へ送信したとする。第1のパケットは、伝送遅延を生じて、受信装置1によって受信時刻A1に受信されている。その後、受信装置1は、最初に受信した第1のパケットの受信時刻A1で直ぐに出力し、その再生時刻を基準時刻dとして設定する。
次に、送信装置2が、第2のパケットを、送信時刻T2に受信装置1へ送信したとする。ストリーミングデータの場合、パケットの送信時刻間隔TDは一定となる。第2のパケットは、伝送遅延を生じて、受信装置1によって受信時刻A2に受信されている。その後、受信装置1は、そのパケットの再生時刻を算出する。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数=TD×1
再生時刻=基準時刻d+経過時間=d+(TD×1)
そして、第2のパケットは、その再生時刻に出力される。
ここで、通信ネットワークが切り替えられ、伝送遅延が増加したとする。例えば、固定通信ネットワークから移動通信ネットワークに切り替えられたとする。
送信装置2が、第3のパケットを、送信時刻T3に受信装置1へ送信したとする。第3のパケットは、伝送遅延が変化して、受信装置1によって受信時刻A3に受信されている。このとき、本発明によれば、受信装置1は、最初に受信した第1のパケットと同様に、受信時刻A3で直ぐに出力し、その再生時刻を基準時刻dとして再設定する。
次に、送信装置2が、第4のパケットを、送信時刻T4に受信装置1へ送信したとする。第4のパケットは、伝送遅延を生じて、受信装置1によって受信時刻A4に受信されている。その後、受信装置1は、そのパケットの再生時刻を算出する。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数=TD×1
再生時刻=基準時刻d+経過時間=d+(TD×1)
そして、第4のパケットは、その再生時刻に出力される。
次に、送信装置2が、第5のパケットを、送信時刻T5に受信装置1へ送信したとする。この後、通信ネットワークが切り替えられ、伝送遅延が減少したとする。例えば、移動通信ネットワークから固定通信ネットワークに切り替えられたとする。更に、次に、送信装置2が、第6のパケットを、送信時刻T6に受信装置1へ送信したとする。このとき、受信装置1には、第5のパケットと第6のパケットとの到着順序が入れ替わったとする。
第5のパケットは、伝送遅延を生じて、受信装置1によって受信時刻A5に受信されている。その後、受信装置1は、そのパケットの再生時刻を算出する。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数=TD×2
再生時刻=基準時刻d+経過時間=d+(TD×2)
従って、図4によれば、第5のパケットが第6のパケットよりも先に再生されることとなる。
ここで、伝送遅延が減少した場合、即ち、移動通信ネットワークから固定通信ネットワークへ切り替えられた場合、受信装置における再生時刻間隔が急に短くなり、ユーザは、同期外れを生じたように認識する。そこで、本発明によれば、このような場合、先の基準時刻に基づく再生時刻間隔から補正時刻間隔ΔDだけ減少させた再生時刻間隔で、パケットのストリーミングデータを再生し続ける。その後、後の基準時刻dに基づく再生時刻間隔に達した際に、即ち、送信時刻間隔と再生時刻間隔とが等しくなった際に、基準時刻dを再設定する。
第6のパケットは、伝送遅延を生じて、受信装置1によって受信時刻A6に受信されている。その後、受信装置1は、そのパケットの再生時刻を算出する。このとき、本発明によれば、補正時刻によって再生時刻間隔をΔDだけ短くする。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数=TD×3
補正時刻=補正時刻間隔ΔD×伝送遅延減少後のパケット数=ΔD×1
再生時刻=基準時刻d+経過時間−補正時刻=d+(TD×3)−(ΔD×1)
送信装置2が、第7のパケットを、送信時刻T7に受信装置1へ送信したとする。第7のパケットは、伝送遅延に変化を生じて、受信装置1によって受信時刻A7に受信されている。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数=TD×4
補正時刻=補正時刻間隔ΔD×伝送遅延減少後のパケット数=ΔD×2
再生時刻=基準時刻d+経過時間−補正時刻=d+(TD×4)−(ΔD×2)
送信装置2が、第8のパケットを、送信時刻T8に受信装置1へ送信したとする。第8のパケットは、伝送遅延に変化を生じて、受信装置1によって受信時刻A8に受信されている。
経過時間=送信時刻間隔TD×基準時刻dからのパケット数=TD×5
補正時刻=補正時刻間隔ΔD×伝送遅延減少後のパケット数=ΔD×3
再生時刻=基準時刻d+経過時間−補正時刻=d+(TD×5)−(ΔD×3)
送信装置2が、第9のパケットを、送信時刻T9に受信装置1へ送信したとする。第9のパケットは、伝送遅延に変化を生じて、受信装置1によって受信時刻A9に受信されている。送信時刻間隔と再生時刻間隔とが等しくなった際に、基準時刻dを再設定する。例えば、先の通信ネットワークの伝送遅延と、後の通信ネットワークの伝送遅延との差が80msである場合、補正時刻間隔ΔDを4msとするならば、20パケットを受信した段階で、基準時刻dを再設定することとなる。
図4に表すように、通信ネットワークの伝送遅延の変化によって、理想とする再生時刻よりも、パケットの到着時間が早かったり又は遅かったりする。パケットが早く到着した場合は、理想とする再生時刻までそのパケットのデータの再生を待つこととなる。一方で、パケットが遅く到着した場合、再生時刻を補正する。
尚、パケットが通信ネットワーク上でロスした場合や、伝送遅延によって直前のパケットの再生時刻を参照できずに補正時刻を計算できない場合、それよりも以前に到達したパケットの再生時刻を参照して、補正時刻を計算する。
図5は、本発明における基準時刻再設定部のフローチャートである。
図5によれば、基準時刻再設定部106は、伝送遅延が継続して増加又は減少した後、例えば通信ネットワークが切り替えられた後、最初のパケットの受信待ち状態にある。
(S501)シーケンス順に受信されたか否かを表すフラグを用意する。そのフラグには、初期設定としてシーケンス順である旨(SeqOK)を設定する。
(S502)パケットを受信したとする。シーケンス順は、送信装置2によって生成された順序に応じて、第1のパケット->第2のパケットであるとする。第1のパケットを受信した場合は、シーケンス順で受信したものとし、第2のパケットを受信した場合は、シーケンス順が入れ替わったとする。即ち、第2のパケットの後で、第1のパケットが受信されるものとする。
(S503)パケットのヘッダに含まれる送信時刻Tと、受信装置におけるパケットの受信時刻Aとの差を、伝送遅延D(=T−A)として算出する。そして、D≦150ms、150ms<D<400ms、又は、D≧400msを判定する。この判定は、G.114勧告の片方向遅延ガイドラインに基づく。尚、150msを適用閾値とし、400msを許容最大閾値とする。
Figure 0004986228
(S504)150ms<伝送遅延D<400msである場合、即ち、その伝送遅延は音声品質に影響を与えるものの、アプリケーションに不適とはいえない場合、パケットがシーケンス順に受信されたか否かを判定する。即ち、第2のパケットが先に受信された場合である。例えば、第1のパケットは、伝送遅延の大きい第1の通信ネットワークを介して受信され、第2のパケットは、伝送遅延の小さい第2の通信ネットワークを介して受信される場合がある。
(S505)150ms<伝送遅延D<400msであって、且つ、第2のパケットが先に受信された場合、フラグに、シーケンス順の入れ替わりが発生した旨(SeqERR)を設定する。
(S506)伝送遅延D≦150msである場合、即ち、その伝送遅延は音声品質に影響を与えない場合、そのパケットの受信時刻Aを基準時刻dとして設定する。
また、150ms<伝送遅延D<400msである場合、最初に受信された第1/第2のパケットの受信時刻Aを基準時刻dとして設定する。従って、シーケンス順が入れ替わった場合、第2のパケットの受信時刻Aを基準時刻dとして設定する。
(S507)伝送遅延D≧400msである場合、即ち、その伝送遅延はアプリケーションに不適である場合、そのパケットは破棄する。
(S508)更に、次のパケットを受信する。第2のパケットを受信した場合は、シーケンス順で受信したものとし、第1のパケットを受信した場合は、シーケンス順が入れ替わったとする。即ち、第2のパケットの後で、第1のパケットが受信されるものとする。
(S509)このとき、フラグを判定する。
(S510)フラグがシーケンス順である旨(SeqOK)を表す場合、基準時刻dから送信時刻間隔TDに基づく再生時刻DDを算出する。算出された再生時刻によって、バッファ部からパケットが出力され、ユーザインタフェース部によって再生される。
(S511)フラグがシーケンス順でない旨(SeqERR)を表す場合、リアルタイム性の保持のために、後に受信された第1のパケットを破棄する。
前述の実施形態については、基準時刻再設定部が、通信インタフェース部における通信ネットワークの切り替えを監視している場合について説明した。また、他の実施形態としては、必ずしも通信ネットワークの切り替えを要することなく、伝送遅延が大きく変化し且つ変化後の状態が継続した場合、基準時刻を再設定することも好ましい。変化後の状態が継続しない場合は、通信ネットワークにおける通信品質の揺らぎと考えることができる。通信品質の揺らぎの場合、基準時刻を維持し、再生時刻間隔を一定に保つのが好まし。
例えば、伝送遅延が変化閾値以上又は以下となり、その回数が所定回数以上(例えば3回以上)連続した際に、通信ネットワークに切り替えが発生したと判断する。
以上、詳細に説明したように、本発明の受信装置及びプログラムによれば、ストリーミングによってマルチメディアデータを受信しつつ、通信環境を変更する場合であっても、そのマルチメディアデータを再生する際に、ユーザが認識する同期外れをできる限り防止することができる。これにより、受信装置によって視聴している利用者は、マルチメディアデータの再生に違和感を感じることが少なくなる。
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
従来技術における受信装置の機能構成図である。 従来技術におけるシーケンス図である。 本発明における受信装置の機能構成図である。 本発明におけるシーケンス図である。 本発明における基準時刻再設定部のフローチャートである。
符号の説明
1 受信装置
101 通信インタフェース部
102 基準時刻初期設定部
103 再生時刻決定部
104 バッファ部
105 ユーザインタフェース部
106 基準時刻再設定部
2 送信装置

Claims (9)

  1. ストリーミングデータを含むパケットを受信する通信インタフェース手段と、最初に受信したパケットの受信時刻を基準時刻として初期設定する基準時刻初期設定手段と、前記基準時刻から前記パケットの送信時刻間隔に基づく再生時刻を算出する再生時刻決定手段と、前記パケットを一時的に蓄積し且つ前記再生時刻に応じて該パケットを出力するバッファ手段と、前記パケットに含まれるストリーミングデータを再生するユーザインタフェース手段とを有する受信装置において、
    前記パケットの送信時刻及び受信時刻から算出される伝送遅延が、継続して増加又は減少した後、前記伝送遅延が適用閾値以下である場合、その最初に受信したパケットの受信時刻Aを基準時刻として再設定する基準時刻再設定手段を更に有することを特徴とする受信装置。
  2. 前記基準時刻再設定手段は、前記通信インタフェース手段における通信ネットワークの切り替えを監視し、前記通信ネットワークが切り替えられた後、前記基準時刻の再設定をすることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記適用閾値は、G.114勧告に基づく150msであることを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記基準時刻再設定手段は、前記伝送遅延が許容最大閾値以上である場合、その最初に受信した前記パケットを破棄するように前記バッファ手段へ指示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 前記基準時刻再設定手段は、前記伝送遅延が前記適用閾値よりも大きく且つ前記許容最大閾値よりも小さく、且つ、前記パケットがシーケンス順に受信されなかった場合、先に受信された第2のパケットの受信時刻Aを基準時刻として再設定し、後に受信された第1のパケットを破棄するように前記バッファ手段へ指示することを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記許容最大閾値は、G.114勧告に基づく400msであることを特徴とする請求項4又は5に記載の受信装置。
  7. 前記基準時刻再設定手段は、前記伝送遅延が継続して減少した場合、先の基準時刻に基づく再生時刻間隔から補正時刻間隔ΔDだけ減少させた再生時刻間隔で、前記パケットのストリーミングデータを再生し続け、その後、後の基準時刻に基づく再生時刻間隔に達するように制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の受信装置。
  8. 前記基準時刻再設定手段は、前記伝送遅延が変化閾値以上又は以下となった回数が所定回数以上連続した際に、前記伝送遅延が継続して増加又は減少したと判定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の受信装置。
  9. 受信装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、ストリーミングデータを含むパケットを受信する通信インタフェース手段と、最初に受信したパケットの受信時刻を基準時刻して初期設定する基準時刻初期設定手段と、前記基準時刻から前記パケットの送信時刻間隔に基づく再生時刻を算出する再生時刻決定手段と、前記パケットを一時的に蓄積し且つ前記再生時刻に応じて該パケットを出力するバッファ手段と、前記パケットに含まれるストリーミングデータを再生するユーザインタフェース手段としてコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記パケットの送信時刻及び受信時刻から算出される伝送遅延が、継続して増加又は減少した後、前記伝送遅延が適用閾値以下である場合、その最初に受信したパケットの受信時刻Aを基準時刻として再設定する基準時刻再設定手段としてコンピュータを更に機能させることを特徴とする受信装置用のプログラム。
JP2007168780A 2007-06-27 2007-06-27 ストリーミングデータを含むパケットを受信し且つ同時に再生する受信装置及びプログラム Expired - Fee Related JP4986228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007168780A JP4986228B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 ストリーミングデータを含むパケットを受信し且つ同時に再生する受信装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007168780A JP4986228B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 ストリーミングデータを含むパケットを受信し且つ同時に再生する受信装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009010580A JP2009010580A (ja) 2009-01-15
JP4986228B2 true JP4986228B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=40325238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007168780A Expired - Fee Related JP4986228B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 ストリーミングデータを含むパケットを受信し且つ同時に再生する受信装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4986228B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BRPI0103897B1 (pt) * 2000-01-10 2015-07-28 Koninkl Philips Nv Métodos para gerar marcas de tempo de chegada de pacote de uma sequência de tempo real recebida de pacotes de sinal de informação, para reproduzir uma sequência de tempo real armazenada de pacotes de sinal de informação e para reproduzir duas sequências concatenadas de pacotes de sinal de informação em tempo real armazenados e aparelhos para gravar uma sequência de tempo real de pacotes de sinal de informação
JP2004120619A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Kddi Corp オーディオ情報復号装置
JP2005006037A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Nec Corp メディア同期システム及びそれに用いるサービス提供方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009010580A (ja) 2009-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3042301B1 (en) System and method for real-time traffic delivery
JP2008537393A (ja) 可変ビットレート・データのデータパケット送信を制御する技術
JP4462996B2 (ja) パケット受信方法及びパケット受信装置
JP5421346B2 (ja) 高速チャンネル変更におけるユニキャストストリームの高速送信方法および装置
JP2015536594A (ja) 積極的なビデオフレームドロップ
JP2010093576A (ja) 受信装置、受信方法およびコンピュータプログラム
WO2009113926A1 (en) Method for manually optimizing jitter, delay and synch levels in audio-video transmission
US9426087B2 (en) Reduced system latency for dominant speaker
JP4699947B2 (ja) 通信端末装置
JP2008005392A (ja) 通信端末装置およびバッファ制御方法
JP2009076952A (ja) Tv会議装置およびtv会議方法
US10382155B2 (en) Data processing
JP2006050488A (ja) 通信端末装置およびバッファ制御方法
JP4986228B2 (ja) ストリーミングデータを含むパケットを受信し且つ同時に再生する受信装置及びプログラム
CN110875860A (zh) 一种处理网络抖动的方法及装置
Curcio et al. Viewport margins for 360-degree immersive video
JP2009010581A (ja) 同期した異なる種類のストリーミングデータを受信し且つ同時に再生する受信システム、受信装置及びプログラム
JP2005340922A (ja) リアルタイム遠隔コミュニケーションシステム及び通信品質制御装置
US20150127772A1 (en) Transmission control apparatus, reception control apparatus, transmission control method, and reception control method
JP5257466B2 (ja) 通信装置、通信システム、通信方法、及び通信プログラム
JP4994320B2 (ja) グループ通信装置及びグループ通信プログラム
JP2015171065A (ja) システムおよび方法
JP4583859B2 (ja) 通信システム、無線通信端末および基地局
JP2007318283A (ja) パケット通信システム、データ受信機器
Kim et al. Integration of congestion control and adaptive playout for unicast media streaming

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees