JP4976232B2 - 蘇生治療用タイマ内蔵の保育器、蘇生治療用タイマ付属の保育器および蘇生治療用タイマ - Google Patents

蘇生治療用タイマ内蔵の保育器、蘇生治療用タイマ付属の保育器および蘇生治療用タイマ Download PDF

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本発明は、新生児などの患者に施す蘇生処置とこの患者の評価とを交互に行うようにした蘇生治療に用いるタイマを内蔵または付属させたインファントウオーマなどの保育器に関するものであり、また、このような蘇生治療用タイマ自体にも関するものである。
従来から、新生児を出生時に速やかに評価し、この評価に基づいて必要があると判断したときには、この新生児に蘇生処置を施すようにした新生児蘇生治療が知られている。この場合、例えば、新生児に蘇生処置を30秒間施してからつぎの6秒間のうちにこの新生児を再び評価し、この評価に基づいて必要があると判断したときには、前回の蘇生処置が終了してから6秒間後に、再びこの新生児に蘇生処置を30秒間施してからつぎの6秒間のうちにこの新生児を再び評価することが繰り返される。また、この場合、新生児は、一般的には、出生時に直ちに開放型保育器(すなわち、インファントウオーマ)などの保育器に収容される。そして、蘇生処置を施す期間(例えば、30秒間)や評価する期間(例えば、6秒間)は、インファントウオーマに付属させたタイマに従って決定される。
このような蘇生処置期間および評価期間の決定は、具体的には、つぎのようにして行われる。すなわち、新生児が出生すると、看護師または医師は、直ちにタイマの計数開始用操作スイッチを押圧することによって、新生児の出生時からの全経過時間がこのタイマに時間表示用数字を用いてデジタル的に発光表示されるようにする。これとともに、医師または看護師は、新生児をインファントウオーマのベッド上に横たえる。そして、医師は、新生児を速やかに評価し、この評価に基づいて必要があると判断したときには、この新生児に蘇生処置を施す。一方、看護師は、タイマを見ながら、医師が蘇生処置を30秒間施したときに、そのことを医師に口頭などで知らせる。このために、医師は、つぎの6秒間のうちにこの新生児を再び評価し、看護師がタイマを見ながら評価時間としての6秒間が経過したことを医師に口頭などで知らせたときに、この評価に基づいて必要があると判断したときには、この新生児に再び蘇生処置を施す。そして、看護師は、タイマを見ながら、医師が蘇生処置を30秒間施したときに、そのことを医師に口頭などで知らせる。このために、医師がつぎの6秒間のうちにこの新生児を再び評価することが繰り返される。
しかし、上述のような従来の新生児蘇生治療においては、医師は、新生児の評価を行ってこの新生児に蘇生処置を施す必要があるか否かを判断し、必要があると判断したときには、この新生児に蘇生処置を施すことを繰り返すようにしている。このために、医師が各蘇生処置期間(例えば、各30秒間)および各評価期間(例えば、各6秒間)をタイマを見ながら正確に認識するのが困難である。したがって、上述のように、蘇生処置を施す医師とは別に、各蘇生処置期間および各評価期間をこの医師に正確に知らせるための看護師などの別の人がこの新生児蘇生治療を補助する必要があった。
本発明は、上述のような従来の新生児蘇生治療の欠点を、比較的簡単な改良を加えることによって、是正しえるようにしたものである。
本発明は、その第1の観点においては、新生児などの患者に施す蘇生処置とこの患者の評価とを交互に行うようにした蘇生治療に用いるタイマを内蔵させている保育器において、上記蘇生治療用タイマが、蘇生治療の開始時点からの全経過時間を表示することができる経過時間表示部と、患者の評価を行うための評価期間のうちの少なくとも終盤を表示することができる評価期間表示部とを備えることを特徴とするものである。そして、本発明の上記第1の観点においては、上記保育器がキャノピを備えているインファントウオーマであり、上記蘇生処置用タイマが上記キャノピを支持する支柱に内蔵されることができる。
また、本発明は、その第2の観点においては、新生児などの患者に施す蘇生処置とこの患者の評価とを交互に行うようにした蘇生治療に用いるタイマを付属させている保育器において、上記蘇生治療用タイマが、取り付け機構によって、上記保育器に直接または間接的に好ましくは着脱自在に取り付けられるように構成され、上記蘇生治療用タイマが、蘇生治療の開始時点からの全経過時間を表示することができる経過時間表示部と、患者の評価を行うための評価期間のうちの少なくとも終盤を表示することができる評価期間表示部とを備えていることを特徴とするものである。そして、本発明の上記第2の観点においては、上記保育器がキャノピを備えているインファントウオーマであり、上記蘇生処置用タイマが、上記キャノピを支持する支柱に上記取り付け機構によって直接または間接的に取り付けられることができる。また、上記取り付け機構がポール取り付け式またはレール取り付け式の取り付け機構であることができる。
さらに、本発明は、その第3の観点においては、患者に施す蘇生処置とこの患者の評価とを交互に行うようにした蘇生治療に用いるタイマにおいて、蘇生治療の開始時点からの全経過時間を表示することができる経過時間表示部と、患者の評価を行うための評価期間の少なくとも終盤を表示することができる評価期間表示部とを備えていることを特徴とするものである。
本発明の上記第1〜第3の観点においては、上記経過時間表示部が時刻表示用の数字(特に、算用数字)を用いてデジタル的に発光表示するように構成されることができる。そして、上記評価期間表示部がグラフ式(換言すれば、時間表示用数字を用いない図形表示式)で発光表示するように構成されることができる。また、本発明の上記第1〜第3の観点においては、上記評価期間表示子が複数個のポイント発光表示子を有するポイント表示部を備え、上記複数個のポイント発光表示子が順番に発光することによって、上記評価期間の進行を表示するように構成されることができる。また、本発明の上記第1〜第3の観点においては、患者に蘇生処置を施すための蘇生処置期間のうちの少なくとも終盤を報知する報知音(好ましくは、チャイム音などの複数個の報知音)を発生し得るように構成されることができる。
請求項1、6および9に係る発明によれば、蘇生治療用タイマが、蘇生治療の開始時点からの全経過時間を表示する経過時間表示部とは別に、評価期間のうちの少なくとも終盤を表示する評価期間表示部を備えている。したがって、医師が、看護師などの補助を特に必要とすることなく、評価期間の終了時点を正確かつ迅速に認識することができる。しかも、このような認識がチャイム音などの報知音に基づくものではないので、医師が、評価期間における患者の呼吸数、心音計測などの評価行為を行うことに、特に支障を来すこともない。そして、請求項1に係る発明によれば、蘇生治療用タイマが保育器に内蔵されているから、蘇生治療時にこのタイマを確実に使用することができるとともに、体裁が良く、しかも、このタイマが各種の行為の邪魔になることもない。
また、請求項2におよび7に係る発明によれば、医師や看護師が、蘇生治療用タイマの経過時間表示部および評価期間表示部における表示を容易に認識することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、比較的長い時間である全経過時間を、時間表示用数字を用いたデジタル的な発光表示によって、容易に認識することができるとともに、比較的短い時間である評価期間のうちの少なくとも終盤を、グラフ式での発光表示によって、正確かつ迅速に認識することができる。特に、請求項4に係る発明によれば、比較的長い時間である全経過時間を同様に容易に認識することができるとともに、比較的短い時間である評価期間を、ポイント表示部の複数個のポイント発光表示子が順番に発光することによって、さらに正確かつさらに迅速に認識することができる。
また、請求項5に係る発明によれば、一般的に全経過時間よりも短くかつ評価期間よりも長い蘇生処置期間の少なくとも終盤を、報知音によって、確実かつ迅速に認識することができる。
また、請求項6に係る発明によれば、複数台の保育器のうちの任意の保育器に蘇生治療用タイマを必要なときだけ付属させることが可能である。
さらに、請求項8に係る発明によれば、通常は保育器の支柱などに設けられる取り付けポールまたは取り付けレールを利用して、蘇生処置用タイマを保育器に取り付けることができるから、蘇生処置用タイマのための取り付け機構を簡単な構造にすることができる。
つぎに、本発明をインファントウオーマに適用した第1〜第3の実施例を、「A、第1の実施例」、「B、第2の実施例」および「C、第3の実施例」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
A、第1の実施例
まず、新生児蘇生治療用タイマを内蔵したインファントウオーマに適用した一例を示す本発明の第1の実施例を、「1、インファントウオーマ全体の概略的な構成」、「2、蘇生治療用タイマの構造」、「3、蘇生治療用タイマの電気回路の構成」、「4、蘇生治療用タイマの動作」および「5、蘇生治療用タイマを用いた蘇生治療の手順」に項分けして、図1〜図6を参照しつつ説明する。
1、インファントウオーマ全体の概略的な構成
図1および図2に示す蘇生治療用タイマ内蔵のインファントウオーマ1は、例えば4個の車輪2がそれぞれ取り付けられた基台3を備えている。そして、この基台3には、下側の支柱4が立設されている。また、この下側支柱4の前側面には、各種の看護および処置に必要な器材を配備することができるトレー5が、着脱自在に取り付られている。さらに、下側支柱4の上端部には、臥床台6が取り付け固定されている。なお、臥床台6は、必要に応じて、基台3に対して昇降可能であるように、下側支柱4に取り付けられることもできる。そして、臥床台6上には、新生児などの乳児を載置するためのベッドを構成するマット7が、配置されている。さらに、臥床台6には、ベッド7上の新生児などがこのベッド7上から落下するのを防止するための落下防止板8が、ベッド7を四方から包囲するように、配設されている。
臥床台6の後端部のほぼ中央部分には、図1に示すように、上側の支柱11が立設されている。そして、この上側支柱11の上端部には、図1および図2に示すように、キャノピ12が片持ち支持されている。なお、キャノピ12は、必要に応じて、臥床台6に対して昇降可能であるように、上側支柱11に取り付けられることもできる。また、キャノピ12は、周知のように、ヒータ(図示せず)および照明灯(図示せず)を内蔵させることができる。さらに、上側支柱11の前側面には、キャノピ12に隣接するように、制御機能および表示機能を有する制御・表示部13が、コントロールパネルとして配設されている。そして、この制御・表示部13のうちの上側の部分14は、キャノピ12の上記ヒータのための制御・表示部などの各種の制御・表示部から成っていてよい。なお、この制御・表示部14は、このヒータの最大出力(定格)に対して希望する出力値(%)をデジタル的に表示する表示部15を含むことができる。また、制御・表示部13のうちの下側部分16は、インファントウオーマ1(特に、その上側支柱11)に内蔵されている蘇生治療用タイマ17のための制御・表示部である。そして、この制御・表示部16のコントロールパネル部分は、このタイマ17の前面パネル部分を兼用している。さらに、上側支柱11の下方部分の左右両側面には、各種の物品(図示せず)を取り付けるのに用いることができる取り付けレール18が、取り付け固定されている。なお、制御表示部13には、タイマ17のための制御表示部16の下側において、キャノピ12の上記照明灯の点灯および消灯を行うための操作スイッチ19が設けられていてよい。
2、蘇生治療用タイマの構造
新生児蘇生治療用タイマ16は、インファントウオーマ1のベッド7上に横たえられる新生児に対して新生児蘇生治療を行うときに、用いられることができる。そして、この蘇生治療用タイマ16の制御・表示部16は、図3に示すように、
(a)算用数字(具体的には、「日」の字型のセグメント数字)を用いて全経過時間をデジタル的に発光表示するための経過時間表示部21、
(b)1秒間ごとに0から6まで順次点灯して表示するための秒ポイント表示部22、
(c)経過時間デジタル表示部21に計数を開始させるための計数開始用操作スイッチ23、
(d)蘇生処置期間報知用の報知音としてのチャイム音のオン・オフおよび音量調整を行うためのチャイム音用操作スイッチ24、
をそれぞれ備えている。さらに、蘇生治療用タイマ16は、図4に示す電気回路を備えている。そして、この電気回路には、蘇生処置期間報知用の報知音としてのチャイム音を発生することができる放音手段としてのスピーカ25が含まれている。
上記(a)項に記載の経過時間表示部21は、4桁の数字を表示し得るように構成されている。そして、右側の2桁の数字は、時間の経過にともなって、「00」〜「59」までの秒を順次表示することができる。また、左側の2桁の数字は、時間の経過にともなって、「00」〜「99」までの分を順次表示することができる。なお、経過時間表示部21は、オフ状態の計数開始用操作スイッチ23を押圧などにより操作(一般的には、新生児の出生時に操作する。)してオン状態にすることによって、経過時間の計数(換言すれば、図4のマイクロコンピュータ32の計数回路(図示せず)による計数)が開始されるので、この計数値を表示する。したがって、経過時間表示部21には、一般的には、新生児の出生時からの経過時間が、分および秒で表示される。なお、経過時間表示部21は、時表示を含むこともできる。この場合には、経過時間表示部21は、一般的には、新生児の出生時からの全経過時間が、時、分および秒で表示される。さらに、計数開始用操作スイッチ23のオン状態において、この操作スイッチ23をもう一度、押圧などにより操作すると、この操作スイッチ23は、オフ状態に戻る。
上記(b)項に記載の秒ポイント表示部22は、図6に示すように、相前後する2つの新生児蘇生処置期間26の間に設けられるべき新生児評価期間27を表示するためのものである。そして、この秒ポイント表示部22は、通常のアナログ時計の文字盤の12時に相当する位置に配されている0番目のポイント発光表示子28aから、同上の6時の位置に配されている6番目のポイント表示子28gまでの7個のポイント発光表示子(例えば、単発光LED)28を備えていてよい。なお、これら7個のポイント発光表示部28a〜28gは、時計の文字盤の12時〜6時にそれぞれ相当する位置に順次配されていてよいから、ほぼ等角度で順次配されていて、全体としてほぼ半円形状に配置されている。そして、0番目および6番目のポイント発光表示子28a、28gは、例えば6秒間の新生児評価期間27の開始時点および終了時点をそれぞれ表示するためのものであるから、残りのポイント発光表示子28b〜28fとは発光色が異なっているのが好ましい。例えば、ポイント発光表示子28a、28gの発光色のそれぞれは青色であってよく、ポイント発光表示子28b〜28fの発光色のそれぞれは緑色であってよい。また、ポイント発光表示子28a、28gの発光色のそれぞれが青色であって、ポイント発光表示子28b〜28fの発光色のそれぞれが橙色であってもよい。さらに、7個のポイント発光表示子28a〜28gは、6秒間の新生児評価期間28の開始時点から終了時点までにおいて、1秒間隔でもって順次点灯するように構成されることができる。
上記(d)項に記載のチャイム音用操作スイッチ24を押圧などにより操作してオフ状態からオン状態にすると、新生児蘇生処置期間26の終了間際から終了時点までを報知するためのチャイム音が、小さい音量でスピーカ25(図4参照)から放音される。そして、この操作スイッチ24をもう一度、押圧などにより操作すると、上記チャイム音が中位の音量でスピーカ25から放音される。また、このスイッチ24をさらにもう一度、押圧などにより操作すると、上記チャイム音が大きい音量でスピーカ25から放音される。さらに、この操作スイッチ24を押圧などにより操作すると、この操作スイッチ24がオフ状態に戻るので、チャイム音はスピーカ25から放音されなくなる。このようなチャイム音は、例えば、蘇生処置期間26の終了時点から3秒間前(換言すれば、蘇生処置期間26が27秒間経過した時点)から終了時点までの約3秒間において、1秒間隔で、「ピィ!」(3秒前)、「ピィ!」(2秒前)、「ピィ!」(1秒前)および「ポーン!」(終了時点)と放音することから、構成されていてよい。そして、このチャイム音は、医師が新生児評価の準備を行うべきであることを、医師に知らせることができる。
3、蘇生治療用タイマの電気回路の構成
図4には、図2および図3に示す新生児蘇生治療用タイマ17の電気回路が示されている。そして、図4に示す電気回路においては、タイマ17用の電源スイッチ(図1〜図3においては、図示を省略)を入れることによって、電源31からの駆動電圧が、マイクロコンピュータ32に供給される。また、操作部33(換言すれば、図3にそれぞれ示す計数開始用操作スイッチ23およびチャイム音用操作スイッチ24)の動作信号、情報信号などの出力が、マイクロコンピュータ32に入力される。さらに、マイクロコンピュータ32の動作信号、情報信号などの出力が、表示部34(換言すれば、図3にそれぞれ示す時間デジタル表示部21および秒ポイント表示部22)に入力される。また、マイクロコンピュータ32の動作信号、情報信号などの出力が、スピーカ25に入力される。
4、蘇生治療用タイマの動作
図5には、図2〜図4に示す新生児蘇生治療用タイマ17のフローチャートが示されている。なお、このフローチャートは、上側部分(図5A)と、第1の下側部分(図5C)と、第2の下側部分(図5D)と、上記上側部分と上記第1の下側部分との中間部分(図5B)とに4分割されて、図5A〜図5Dとしてそれぞれ示されている。そして、図5Aにおける2箇所の接続点Aと、図5Bにおける接続点Aとは、実際には、相互につながっている。また、図5Aにおける接続点Bと、図5Bにおける接続点Bと、図5Cにおける接続点Bと、図5Dにおける接続点Bとは、実際には、相互につながっている。さらに、図5Bにおける接続点Cと、図5Cにおける接続点Cとは、実際には、相互につながっている。また、図5Aにおける2箇所の接続点Dと、図5Dにおける接続点Dとは、実際には、相互につながっている。つぎに、図2〜図4に示す新生児蘇生治療用タイマ17の動作を、「(1)図5Aに示す動作」、「(2)図5Bに示す動作」、「(3)図5Cに示す動作」および「(4)図5Dに示す動作」に項分けして、図5A〜図5Dを参照しつつ説明する。
(1)図5Aに示す動作
図5Aは、図2〜図4に示す新生児蘇生治療用タイマ17の初期段階における動作を示すものである。そして、この初期段階においては、まず、蘇生治療用タイマ17の電源31が投入される(ステップ41)。また、この電源投入ステップ41が行われると、図4に示すマイクロコンピュータ32の計数回路(図示せず)が動作中であるか否かが判断される(ステップ42)。そして、このステップ42において、この計数回路が動作中ではないと判断されたときには、計数開始用操作スイッチ23が押されたか否かが判断される(ステップ43)。また、このステップ43において、計数開始用操作スイッチ23が押されたと判断されたときには、接続点Aを経由してステップ45(図5B参照)に進む。さらに、このステップ43において、計数開始用操作スイッチ23が押されてはいないと判断されたときには、接続点Dを経由してステップ76(図5D参照)に進む。
図5Aに示すステップ42において、図4に示すコンピュータ32の計数回路(図示せず)が動作中であると判断されたときには、計数開始用操作スイッチ23が押されたか否かが判断される(ステップ44)。そして、このステップ44において、計数開始用操作スイッチ23が押されてはいないと判断されたときには、接続点Aを経由してステップ45(図5B参照)に進む。さらに、このステップ44において、計数開始用操作スイッチ23が押されたと判断されたときには、接続点Dを経由してステップ76(図5D参照)に進む。
(2)図5Bに示す動作
図5Bにおいては、図4に示すマイクロコンピュータ32の計数回路(図示せず)が、経過時間を1秒単位で計数する(ステップ45)。ついで、経過時間が経過時間表示部21(図3参照)によって表示される(ステップ46)。ついで、各新生児蘇生治療サイクル期間(換言すれば、各新生児蘇生処置期間26と、この処置期間26に続く各新生児評価期間27との和)が1秒単位で計数される(ステップ47)。ついで、蘇生治療サイクル期間が27秒間であるか否かが判断される(ステップ48)。そして、このステップ48において、蘇生治療サイクル期間6が27秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が28秒間であるか否かが判断される(ステップ49)。また、上記ステップ48において、蘇生治療サイクル期間26が27秒間であると判断されたときには、チャイム音のうちの第1音「ピィ!」がスピーカ25(図4参照)から発生し(ステップ52)、ついで、接続点Bを経由してステップ42(図5A参照)に戻る。
ステップ49において、蘇生治療サイクル期間が28秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が29秒間であるか否かが判断される(ステップ50)。また、上記ステップ49において、蘇生治療サイクル期間が28秒間であると判断されたときには、チャイム音のうちの第2音「ピィ!」がスピーカ25(図4参照)から発生し(ステップ53)、ついで、接続点Bを経由してステップ42(図5A参照)に戻る。そして、上記ステップ50において、蘇生治療サイクル期間が29秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が30秒間であるか否かが判断される(ステップ51)。また、上記ステップ50において、蘇生治療サイクル期間が29秒間であると判断されたときには、チャイム音のうちの第3音「ピィ!」がスピーカ25(図4参照)から発生し(ステップ54)、ついで、接続点Bを経由して図5Aのステップ42に戻る。そして、上記ステップ51において、蘇生治療サイクル期間が30秒間であると判断されないときには、接続点Cを経由してステップ61(図5C参照)に進む。また、上記ステップ51において、蘇生治療サイクル期間が30秒間であると判断されたときには、チャイム音のうちの第4音「ポーン!」がスピーカ25(図4参照)から発生する(ステップ55)。ついで、秒ポイント表示部22の0番目の単発光LED28aが点灯(ステップ56)し、ついで、接続点Bを経由して図5Aのステップ42に戻る。
(3)図5Cに示す動作
図5Cにおいては、蘇生治療サイクル期間が31秒間であるか否かが判断される(ステップ61)。そして、このステップ61において、蘇生治療サイクル期間が31秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が32秒間であるか否かが判断される(ステップ62)。また、上記ステップ61において、蘇生治療サイクル期間が31秒間であると判断されたときには、秒ポイント表示部22の1番目の単発光LED28bが点灯し(ステップ68)、ついで、接続点Bを経由してステップ42(図5A参照)に戻る。そして、上記ステップ62において、蘇生治療サイクル期間が32秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が33秒間であるか否かが判断される(ステップ63)。また、上記ステップ62において、蘇生治療サイクル期間が32秒間であると判断されたときには、秒ポイント表示部22の2番目の単発光LED28cが点灯し(ステップ69)、ついで、接続点Bを経由して図5Aのステップ42に戻る。そして、上記ステップ63において、蘇生治療サイクル期間が33秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が34秒間であるか否かが判断される(ステップ64)。また、上記ステップ63において、蘇生治療サイクル期間が33秒間であると判断されたときには、秒ポイント表示部22の3番目の単発光LED28dが点灯し(ステップ70)、ついで、接続点Bを経由して図5Aのステップ42に戻る。
上記ステップ64において、蘇生治療サイクル期間が34秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が35秒間であるか否かが判断される(ステップ65)。また、上記ステップ64において、蘇生治療サイクル期間が34秒間であると判断されたときには、秒ポイント表示部22の4番目の単発光LED28eが点灯し(ステップ71)、ついで、接続点Bを経由してステップ42(図5A参照)に戻る。そして、上記ステップ65において、蘇生治療サイクル期間が35秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が36秒間であるか否かが判断される(ステップ66)。また、上記ステップ65において、蘇生治療サイクル期間が35秒間であると判断されたときには、秒ポイント表示部22の5番目の単発光LED28fが点灯し(ステップ72)、ついで、接続点Bを経由して図5Aのステップ42に戻る。そして、上記ステップ66において、蘇生治療サイクル期間が36秒間であると判断されないときには、蘇生治療サイクル期間が37秒間であるか否かが判断される(ステップ67)。また、ステップ66において、蘇生治療サイクル期間が36秒間であると判断されたときには、秒ポイント表示部22の6番目の単発光LED28gが点灯し(ステップ73)、ついで、接続点Bを経由して図5Aのステップ42に戻る。また、上記ステップ67において、蘇生治療サイクル期間が37秒間であると判断されたときには、秒ポイント表示部22の0番目〜6番目の全ての単発光LED28が消灯する(ステップ74)。ついで、蘇生治療サイクル期間がリセットされ(ステップ75)、ついで、接続点Bを経由してステップ42(図5A参照)に戻る。
(4)図5Dに示す動作
図5Dにおいては、図4に示すマイクロコンピュータ32の計数回路(図示せず)が経過時間の1秒単位での計数を終了する(ステップ76)。ついで、新生児蘇生治療サイクル期間の1秒単位での計数も終了する(ステップ77)。ついで、0番目〜6番目の全ての単発光LED28が消灯する(ステップ78)。ついで、経過時間デジタル表示部21における経過時間(例えば、「00:00」)が点滅表示され(ステップ79)、ついで、接続点Bを経由してステップ42(図5A参照)に戻る。
5、蘇生治療用タイマを用いた蘇生治療の手順
新生児蘇生治療用タイマ17を用いた新生児蘇生治療の手順は、図6に示されている。この図6に示すように、医師または看護師は、新生児の出生とほぼ同時に、計数開始用操作スイッチ23を操作してタイマ17をオン状態にする。このために、経過時間デジタル表示部21は、出生時からの経過時間を1秒単位で表示し始める。医師は、これとほぼ同時に、新生児の呼吸数、肌色、心音計測などを通して新生児の評価を速やかに行う。この場合、評価期間27が6秒間であるから、医師は、この評価期間27における心拍数を計ってから10倍することによって、1分間の心拍数を容易に知ることができる。そして、医師は、この評価に基づいて必要であると判断すれば、新生児に周知の蘇生処置を施す。
出生時の計数開始から27秒間経過すると、計数開始から30秒間までの間に1秒間隔で前記チャイム音(すなわち、低音、低音、低音および高音の4つの音)がスピーカ25(図4参照)から放音される。このために、医師は、新生児への蘇生処置から新生児の評価へと切り換える心の準備をすることができる。なお、計数開始から30秒間の蘇生処置期間26が経過すると、計数開始から36秒間までの間に、秒ポイント表示部22(図3参照)の0番目〜6番目のポイント発光表示子28が1秒間隔で順番に点灯して、計数開始から37秒間経過すると、総てのポイント発光表示子28が同時に消灯するので、医師は6秒間の評価期間27の経過を認識することができる。このために、医師は、新生児の評価のための評価期間27のうちに、新生児を再び評価する。そして、医師は、この評価に基づいて必要があると判断したときには、上述の場合と同様にして、新生児に周知の蘇生処置を施すことができる。また、以下において、必要に応じて、同様の手順が繰り返される。
なお、蘇生処置期間26は、図示の実施例においては、30秒間に設定されているが、実用性の観点から見て一般的に、20〜60秒間の範囲に設定されるのが好ましく、25〜45秒間の範囲に設定されるのがさらに好ましい。また、評価期間27は、図示の実施例においては、6秒間に設定されているが、実用性の観点から見て一般的に、3〜12秒間の範囲に設定されるのが好ましく、4〜9秒間の範囲に設定されるのがさらに好ましい。
B、第2の実施例
図7〜図9に示す第2の実施例が図1〜図6に示す第1の実施例と相違している点は、
(a)新生児蘇生処置用タイマ17がインファントウオーマ1とは別個にかつ独立した付属部品として構成されていること、
(b)タイマ17をインファントウオーマ1に取り付けるためのポール取り付け方式の取り付け機構81を備えていること、
(c)タイマ17に経過時間のための一時停止用操作スイッチ82が設けられていること、
の3点のみである。したがって、以下において、これら3つの相違点について図7〜図9を参照しつつ説明する。なお、図7〜図9において、図1〜図6と共通の部分には、同一の符号を付して、その説明を必要に応じて省略する。
蘇生治療用タイマ17は、図8および図9に示すように、インファントウオーマ1とは別個でかつ独立したケース83を備えている。なお、このケース83は、周知の置時計のケースと同様の構造を有するものであってよい。そして、ケース83の上面には、必要に応じて、逆U字状などの把手84が設けられていてよい。また、ケース83の下面には、例えば4個の脚部85と、被取り付け用の突出部86とがそれぞれ設けられていてよい。さらに、蘇生治療用タイマ17の前面パネル87には、一時停止用操作スイッチ82が設けられている。そして、出生時からの経過時間が経過時間表示部21に経時的に表示されているときに、この操作スイッチ82を押圧などにより操作すると、図4に示すマイクロコンピュータ32の計数回路(図示せず)による経過時間の計数動作(換言すれば、進行)が中断される。なお、この一時停止用操作スイッチ82は、図4に示す電気回路においては、計数開始用操作スイッチ23などと同様に、操作部33の1つの構成要素になっている。また、上記中断状態においては、図5Bに示すステップ45における直前の計数値が保持される。このために、図5Bに示すステップ46における表示は変化しなくなるので、同上のステップ47における直前の計数値も保持される。そして、上記中断状態において、スイッチ82を再び操作すると、上記経過時間の進行が再開されて経過時間が再び経時的に表示されるようになる。なお、このような一時停止用操作スイッチ82は、タイマ17を用いた実際の蘇生治療には、特に必要ではない。しかし、このタイマ17を用いた蘇生治療のための講習会においては、受講者に上記蘇生治療の手順を説明する場合に有用である。
この第2の実施例においては、蘇生治療用タイマ17がインファントウオーマ1に付属品として着脱自在に取り付けられる。このために、図7に示すインファントウオーマ1には、図1および図2に示すようにインファントウオーマ1に内蔵されるタイマ17は、特に設けられる必要はない。その代わりに、この第2の実施例においては、図7および図8に示すように、タイマ17をインファントウオーマ1に取り付けるためのポール取り付け方式の取り付け機構81が設けられている。そして、この取り付け機構81は、図7に示すように、蘇生治療用タイマ17を取り付けポール91に取り付けるのに用いられる。また、この取り付けポール91は、ポール取り付け台92に立設されている。なお、ポール取り付け台92は、その下面が開口している箱蓋形状であってよい。そして、このポール取り付け台92の基端部は、ねじ止めなどによって、インファントウオーマ1の取り付けレール18に取り付け固定されていてよい。また、このねじ止めのために、把手付きのねじ部材(図示せず)が用いられることができる。さらに、ポール取り付け台92の先端部には、取り付けポール91の下端部が、把手付きのねじ部材(図示せず)などによって、ねじ止め固定されていてよい。
ポール取り付け方式の取り付け機構81は、タイマ載置部93およびポール取り付け部94がねじ止め、溶接などによって相互に一体に結合されたものであってよい。そして、タイマ載置台部93は、下面が開口した箱蓋形状であってよい。また、タイマ載置部93の上面には、タイマ17のケース83の被取り付け用の突出部86が着脱自在に嵌合固定されるほぼT字状などの嵌合用穴95が、形成されることができる。したがって、被取り付け用の突出部86は、嵌合用穴95とほぼ同形(例えば、ほぼT字状)であるのが好ましい。また、ケース83(特に、突出部86)は、タイマ載置部93に着脱自在にねじ止め固定されていてもよい。一方、ポール取り付け部94は、ほぼC字状などであってよい基枠部96と、この基枠部96にねじ込まれている把手付きのねじ止め部材97とから構成されていてよい。そして、基枠部96は、タイマ載置部93側とはほぼ反対の側に、途切れ部101を備えている。また、ねじ止め部材97は、基枠部96にねじ込まれていて途切れ部101にほぼ平行になるように延在しているねじ軸部102と、このねじ軸部102の基端部側に設けられている把手部103と、このねじ軸部102の先端部側に設けられているほぼ弧状のポール押圧部104とから構成されていてよい。
上述のように構成された取り付け機構81を用いて、蘇生治療用タイマ17をインファントウオーマ1に取り付ける場合には、
(ア)タイマ17を取り付け機構81のタイマ載置部93に取り付けること、
(イ)取り付け機構81のポール取り付け部94をインファントウオーマ1の取り付けポール91に取り付けること、
をそれぞれ行えばよい。この場合、上記(ア)項に記載の工程と、上記(イ)項に記載の工程とは、いずれを先に行ってもよい。また、上記(イ)項に記載の工程を行う場合には、ポール押圧部104と、基枠部96のうちのこのポール押圧部104と対向する部分105との間に、取り付けポール91を相対的に挿入させてから、把手部103を手で往回動させることによって、ポール押圧部104により取り付けポール91を対向部分105に相対的に強く押圧させればよい。そして、タイマ17をインファントウオーマ1から取り外す場合には、上述の取り付けの場合とは逆の操作を行えばよい。
上述のように構成された、蘇生治療用タイマ17付属のインファントウオーマ1によれば、複数台のインファントウオーマ1にタイマ17を必要なときだけ付属させることが可能である。
C、第3の実施例
図10〜図12に示す第3の実施例が図7〜図9に示す第2の実施例と相違している点は、
(a)新生児蘇生処置用タイマ17をインファントウオーマ1に取り付けるための取り付け機構が、ポール取り付け方式の取り付け機構81ではなくて、レール取り付け方式の取り付け機構111であること、
(b)取り付けポール91およびポール取り付け台92がそれぞれ省略されていて、取り付け機構111がインファントウオーマ1の取り付けレール18に直結されていること、
の2点のみである。したがって、以下において、これら2つの相違点について図10〜図12を参照しつつ説明する。なお、図10〜図12において、図1〜図9と共通の部分には、同一の符号を付して、その説明を必要に応じて省略する。
レール取り付け方式の取り付け機構111は、図12に示すように、タイマ載置部93およびレール取り付け部112がねじ止め、溶接などによって相互に一体に結合されたものであってよい。そして、図12に示すタイマ載置部93は、図8に示す第2の実施例におけるタイマ載置部93と実質的に同一の構造であってよい。一方、レール取り付け部112は、連結板部113および把手付きねじ止め部材114から構成されることができる。また、連結板部113は、タイマ載置部93の一側面にねじ止め、溶接などによって固定されている固定部115と、インファントウオーマ1の取り付けレール18に着脱自在に差し込まれる差し込み部116と、これらの固定部115と差し込み部116とを一体的に連結している屈曲部117とから構成されることができる。また、ねじ止め部材114は、差し込み部116にねじ込まれていて、この差し込み部116にほぼ直交するように延在しているねじ軸部(図示せず)と、このねじ軸部の基端部側に設けられている把手部118とから構成されることができる。
上述のように構成されたレール取り付け方式の取り付け機構111のレール取り付け部112を、インファントウオーマ1の取り付けレール18に取り付けるには、
(ア)レール取り付け部112の差し込み部116を取り付けレール18に、このレール18の上端から、差し込むこと、
(イ)把手部118を手で往回動させて、ねじ止め部材114の前記ねじ軸部の先端でレール18を押圧することによって、レール18の前面側の途切れ部119に隣接する左右一対の突出壁部120a、120bの内側面に、差し込み部116を押圧させること、
をそれぞれ行えばよい。そして、タイマ17をインファントウオーマ1から取り外す場合には、上記(ア)項および(イ)項に記載した取り付けの場合とは逆の操作を行えばよい。なお、レール取り付け部112の屈曲部117の幅を、取付けレール18の途切れ部119の幅とほぼ同等またはこの幅よりも多少小さくしておけば、差し込み部116を取り付けレール18の上端部よりも下方の位置に取り付けることも可能である。
以上において、本発明の第1〜第3の実施例について詳細に説明したが、本発明は、これらの第1〜第3の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
例えば、上述の第1〜第3の実施例においては、秒ポイント表示部22の複数個(具体的には、7個)のポイント発光表示子28a〜28gを全体としてほぼ半円形状に配置するようにした。しかし、複数個のポイント発光表示子28a〜28gを全体としてほぼ円形状、ほぼ1/4円形状、ほぼサインカーブ状、ほぼ直線状などに配置することもできる。
また、上述の第1〜第3の実施例においては、複数個のポイント発光表示子28a〜28gが順番に点灯して、複数個のポイント発光表示子28a〜28gの総てが点灯し終ってから、これら総てのポイント発光表示子28a、28gが同時に消灯するように構成した。しかし、複数個のポイント発光表示子28a〜28gが順番に点灯する過程において、先に点灯したポイント発光表示子28a〜28gが順番に消灯するように構成することによって、常に1個または2個のポイント発光表示子28a〜28gのみが点灯するようにすることもできる。
また、上述の第1〜第3の実施例においては、複数個のポイント発光表示子28a〜28gが1秒間隔で順番に点灯するように構成した。しかし、この間隔は、必ずしも1秒である必要はなく、0.5秒、2秒などであってもよい。
また、上述の第1〜第3の実施例においては、評価期間表示部22が、複数個のポイント発光表示子28a、28gを有するポイント発光表示部22から構成されている。しかし、この評価期間表示部は、ポイント発光表示部22である必要は必ずしもなくて、別のグラフ式表示部であってもよく、例えば、ほぼ円弧状、ほぼ円形状、ほぼ直線状に長さが変化するように構成された棒グラフ式の発光表示部などであってもよく、さらに、各発光表示子28a〜28gがそれぞれほぼ扇形状に構成された円グラフ式、半円グラフ式などであってもよい。
また、上述の第1〜第3の実施例においては、秒ポイント表示部22は、1つの評価期間27の開始時点から終了時点までを表示するようにしたが、少なくとも終盤(例えば、中間時点から終了時点までの後半の期間)を表示するように構成されていてもよい。
また、上述の第1〜第3の実施例においては、経過時間表示部21は、算用数字を用いてデジタル的に表示するように構成されているが、通常のアナログ時計のように秒針、分針などを有するアナログ表示部であることもできる。
また、上述の第1〜第3の実施例においては、キャノピ12を支持する支柱11に蘇生治療用タイマ17を内蔵または付属させるように構成した。しかし、蘇生治療用タイマ17をインファントウオーマ1の臥床台6、その他の部品に内蔵または付属させることもできる。
さらに、上述の第1〜第3の実施例においては、タイマ17は、蘇生治療専用に構成されているが、他の目的のタイマとしても兼用して使用し得るように構成されていてもよい。
蘇生治療用タイマ内蔵のインファントウオーマに適用した一例を示す本発明の第1の実施例におけるインファントウオーマ全体の斜視図である。(実施例1) 図1に示すインファントウオーマの制御・表示部付近の拡大斜視図である。(実施例1) 図2に示す蘇生治療用タイマ部分の、後部を切り欠いた拡大斜視図である。(実施例1) 図3に示す蘇生治療用タイマの電気回路のブロック図である。(実施例1) 図3に示す蘇生治療用タイマのフローチャートの第1の部分である。(実施例1) 図3に示す蘇生治療用タイマのフローチャートの第2の部分である。(実施例1) 図3に示す蘇生治療用タイマのフローチャートの第3の部分である。(実施例1) 図3に示す蘇生治療用タイマのフローチャートの第4の部分である。(実施例1) 図3に示す蘇生治療用タイマを用いて医師が行う新生児蘇生治療のタイミングチャートである。(実施例1) 蘇生治療用タイマ付属のインファントウオーマに適用した一例を示す本発明の第2の実施例におけるインファントウオーマ全体の斜視図である。(実施例2) 図7に示すインファントウオーマに取付けられる蘇生治療用タイマとその取付け機構との、互いに分離した状態における拡大斜視図である。(実施例2) 図8に示す蘇生治療用タイマの拡大斜視図である。(実施例2) 蘇生治療用タイマ付属のインファントウオーマに適用した別の一例を示す本発明の第3の実施例におけるインファントウオーマ全体の斜視図である。(実施例3) 図10に示すインファントウオーマの蘇生治療用タイマ付近の拡大斜視図である。(実施例3) 図10に示すインファントウオーマに取付けられる蘇生治療用タイマとその取付け機構との、互いに分離した状態における拡大斜視図である。(実施例3)
符号の説明
1 蘇生治療用タイマ内蔵/付属のインファントウオーマ(保育器)
11 上側支柱
12 キャノピ
17 新生児蘇生治療用タイマ
21 経過時間表示部
22 秒ポイント表示部(評価期間表示部)
26 新生児蘇生処置期間
27 新生児評価期間
28 ポイント発光表示子
28a ポイント発光表示子
28b ポイント発光表示子
28c ポイント発光表示子
28d ポイント発光表示子
28e ポイント発光表示子
28f ポイント発光表示子
28g ポイント発光表示子
81 ポール取り付け式取り付け機構
111 レール取り付け式取り付け機構

Claims (9)

  1. 患者に施す蘇生処置とこの患者の評価とを交互に行うようにした蘇生治療に用いるタイマを内蔵させている保育器において、
    上記蘇生治療用タイマが、蘇生治療の開始時点からの全経過時間を表示することができる経過時間表示部と、患者の評価を行うための評価期間のうちの少なくとも終盤を表示することができる評価期間表示部とを備えていることを特徴とする、蘇生治療用タイマ内蔵の保育器。
  2. 上記保育器がキャノピを備えているインファントウオーマであり、
    上記蘇生処置用タイマが上記キャノピを支持する支柱に内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載の保育器。
  3. 上記経過時間表示部が時間表示用数字を用いてデジタル的に発光表示するように構成され、
    上記評価期間表示部がグラフ式で発光表示するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の保育器。
  4. 上記経過時間表示部が時間表示用数字を用いてデジタル的に発光表示するように構成され、
    上記評価期間表示部が複数個のポイント発光表示子を有するポイント表示部を備え、
    上記複数個のポイント発光表示子が順番に発光することによって、上記評価期間の進行を表示するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の保育器。
  5. 患者に蘇生処置を施すための蘇生処置期間のうちの少なくとも終盤を報知する報知音を発生し得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の保育器。
  6. 患者に施す蘇生処置とこの患者の評価とを交互に行うようにした蘇生治療に用いるタイマを付属させている保育器において、
    上記蘇生治療用タイマが取り付け機構によって上記保育器に取りつけられるように構成され、
    上記蘇生治療用タイマが、蘇生治療の開始時点からの全経過時間を表示することができる経過時間表示部と、患者の評価を行うための評価期間のうちの少なくとも終盤を表示することができる評価期間表示部とを備えていることを特徴とする、蘇生治療用タイマ付属の保育器。
  7. 上記保育器がキャノピを備えているインファントウオーマであり、
    上記蘇生処置用タイマが、上記キャノピを支持する支柱に上記取り付け機構によって取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の保育器。
  8. 上記取り付け機構がポール取り付け式またはレール取り付け式の取り付け機構であることを特徴とする請求項6または7に記載の保育器。
  9. 患者に施す蘇生処置とこの患者の評価とを交互に行うようにした蘇生治療に用いるタイマにおいて、
    蘇生治療の開始時点からの全経過時間を表示することができる経過時間表示部と、
    患者の評価を行うための評価期間の少なくとも終盤を表示することができる評価期間表示部とを備えていることを特徴とする蘇生治療用タイマ。
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