JP4975224B2

JP4975224B2 - Ironing method, ironing die and drawn iron can

Info

Publication number: JP4975224B2
Application number: JP2001203909A
Authority: JP
Inventors: 慎一田屋; 保之池田; 慶一志水
Original assignee: Toyo Kohan Co Ltd
Current assignee: Toyo Kohan Co Ltd
Priority date: 2001-07-04
Filing date: 2001-07-04
Publication date: 2012-07-11
Anticipated expiration: 2021-07-04
Also published as: JP2003019518A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絞り加工後のカップをしごき加工するしごき加工方法およびそれに用いるしごき加工用ダイスに関する。特に、少なくとも片面に樹脂皮膜を被覆した樹脂被覆金属板よりなるカップのしごき加工に適したしごき加工方法およびそれに用いるしごき加工用ダイスに関する。
【０００２】
【従来の技術】
絞りしごき缶は、従来より以下のようにして成形加工されている。すなわち、まず金属板からブランクを打ち抜き、ブランクを絞り加工によりカップに成形した後、しごき加工用のポンチと１乃至複数段のしごき加工ダイスからなるしごき加工装置を用い、絞り加工したカップをしごき加工用のポンチに装着し、次いでポンチとともにカップをしごき加工ダイス内部に挿入することにより所定の缶壁厚さおよび缶高さに仕上げられる。絞り加工およびしごき加工においては、加工時の潤滑および冷却のために大量の潤滑油および冷却水が使用されている。
【０００３】
しかるに、近年の環境保全およびさらなる缶体質量の軽減の観点から、従来は絞り加工を主体とする方法で成形加工していた樹脂被覆金属板からなる缶体を、しごき加工によりさらに缶壁を薄く成形加工する試みが行われている。しかし、従来の絞りしごき缶の成形加工装置を用いて、樹脂被覆金属板から絞りしごき缶を成形加工する場合、柔らかい樹脂皮膜に損傷を与えないようにしごき加工することは非常に困難となっている。
【０００４】
樹脂被覆金属板を用いた絞りしごき缶のしごき加工方法およびそれに用いるしごき加工ダイスが、特許第２８５２４０３号公報および特開平９−２８５８２８号公報に開示されている。
特許第２８５２４０３号公報には、図１（従来例）に示すように、リング状しごき加工ダイスのダイス面２を１〜４°の傾斜角（ダイスアプローチ角θｄ）で細め、その末端にカップ側壁と平行な短い長さのランド部３を設け、その末端から５〜１５°の傾斜角で広げた出口面４を有した構造のしごき加工ダイスを、５０Ｗ／ｍ℃以上の熱伝導率を有する耐摩耗性材料で製作し、そのしごき加工ダイスを用いて、冷却用の液体を供給しながら樹脂被覆金属板６よりなるカップをしごき加工して缶体に成形する方法が開示されている。しかし、ダイス出口面の角度が５°以上と大きいため、しごき加工後のポンチとダイスの軸がずれやすく、ポンチが傷つきやすい。
【０００５】
また、特開平９−２８５８２８号公報には、図２（従来例）に示すように、ダイス面２の後段にダイス面のダイスアプローチ角θｄより小さな傾斜角（ランド角θＬ）をもつランド部３を設け、ダイス面２とランド面３の境界に１〜１０００μｍの曲率半径部５を有するしごき加工ダイス１およびこのしごき加工ダイスを用いる樹脂被覆金属板６のしごき加工方法が開示されている。図２から明らかなように、このしごき加工ダイスはカップ側壁と平行な部分が設けられておらず、またランド部は一定の逃げ角で広げたダイス出口面に直接連続することを特徴としている。従って、ランド部とダイス出口面の交差する点においてしごき加工ダイス径が最小となり、この点におけるしごき加工ダイス径とポンチ径の差、すなわちクリアランスによりカップ側壁の厚さが決まる。この場合、ランド部とダイス出口面は断面において点（実際は幅を有さない周）で交差しているため、この部分の摩耗が大きくなることによりしごき加工ダイス径が拡大し、結果的にカップ側壁の厚さが厚くなり、従って缶高さが低くなりやすく実用的ではないという欠点を有している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術の欠点を解決し、絞りしごき缶のしごき加工方法、特に、金属板の少なくとも片面に樹脂皮膜を被覆した樹脂被覆金属板よりなるカップのしごき加工において、缶壁の厚さを十分に薄くすることにより十分な缶高さが得られ、かつ、樹脂皮膜の損傷が生じにくい、しごき加工方法およびそれに用いるしごき加工用ダイスを提供することを課題とする。
本発明の更に特定された目的は、連設された前段及び後段のしごき加工部を用い、後段のしごき加工に際して、前段のしごき加工部により発生するバックテンションを有効に利用し、ダイスの径方向の変形を抑制して、均一且つ一様なしごき加工を可能にし、しかも金属板表面に樹脂皮膜が存在する場合にも、その損傷が防止されるしごき加工法を提供するにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ポンチに支持された両面に樹脂皮膜を有する金属板カップを複数段のしごき加工用ダイスと噛み合わせてカップ側壁部をしごき加工のみにより薄肉化することからなるしごき加工方法において、ダイスアプローチ部、ランド部および出口面を有する前段および後段のしごき加工部は、別体で形成されていると共に、互いに接する連接状態で、しごき加工ダイスのそれぞれが半径方向応力による半径方向への変形の自由度を有し、ランド間距離が５乃至１５ｍｍとなるように配置されており、前段のしごき加工部と後段のしごき加工部とによるしごき量の総和の２０〜５０％のしごき加工を前段のしごき加工部で施すしごき加工を、最終段で行うことを特徴とするしごき加工方法が提供される。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明において、絞りしごき缶は以下のようにして成形加工される。すなわち、従来の方法にてまず金属板からブランクを打ち抜き、ブランクを絞り加工によりカップに成形した後、しごき加工用のポンチと、その前方に配置した１乃至複数段のしごき加工ダイスからなるしごき加工装置を用い、絞り加工後のカップをしごき加工用のポンチに装着し、次いでポンチとともにカップをしごき加工ダイス内部を挿入して、絞りしごき缶に成形加工する。
【０００９】
本発明では、ダイスアプローチ部、ランド部および出口面を有する前段および後段のしごき加工部を連設状態で且つランド間距離が３乃至２０ｍｍとなるように配置すること、及び前段のしごき加工部と後段のしごき加工部とによるしごき量の総和の２０％以上のしごき加工を前段のしごき加工部で施すことが特徴である。
【００１０】
本発明に用いるしごき加工用ダイスの一例を示す図３において、このダイスは前段のしごき加工部１と後段のしごき加工部１’とからなり、前段および後段の各しごき加工部１（１’）は、ダイスアプローチ部２（２’）、ランド部３（３’）および出口面４（４’）を有している。
これらの各しごき加工部におけるダイスアプローチ部、ランド部および出口面は、公知のしごき加工用ダイスにおけるダイスアプローチ部、ランド部および出口面と同様な機能を有するものであるが、本発明においては、前段及び後段のしごき加工部を連設すると共に、前段のランド部３と後段のランド部３’との距離を３乃至２０ｍｍとし、前段のしごき加工部と後段のしごき加工部とによるしごき量の総和の２０％以上のしごき加工を前段のしごき加工部で施すことにより、後段のしごき加工に際して、前段のしごき加工部により発生するバックテンションを有効に利用し、ダイスの径方向の変形を抑制して、均一且つ一様なしごき加工を可能にし、しかも金属板表面に樹脂皮膜が存在する場合にも、その損傷を有効に防止することができる。
【００１１】
本明細書において、連設とは前段のしごき加工部１と後段のしごき加工部１’とが連なって設けられていることを意味するものであり、図３に示すとおり、前段のしごき加工部１と後段のしごき加工部１’とが別体で構成され、互いに接する関係で設けられているものや、前段のしごき加工部１と後段のしごき加工部１’とが半径方向への変形の自由度を有する構成とされているものである。特に、本発明では、前記各しごき加工部が別体で接する関係で設けられているから、ダイスの径方向の変形が有効に抑制されるという効果が得られる。
【００１２】
前段のしごき加工部１によるバックテンションを有効に利用して、ダイスの径方向の変形を抑制するという見地からは、前段および後段のランド間距離は、短い方が有効であり、前述した３乃至２０ｍｍの範囲にあることが不可欠であるが、特に５乃至１５ｍｍの範囲にあることが好ましい。
３ｍｍ未満はダイス強度の点から構造上困難である。２０ｍｍを越えると、バックテンションが作用しない領域が長くなるので、好ましくない。
【００１３】
また、本発明では、前段部と後段部のしごき加工部によるしごき量の総和の２０％以上のしごき加工を前段のしごき加工部で施す。前段のしごき加工部と後段のしごき加工部とを連設し、前段のしごき加工部で特定比率のしごき加工を施すことにより、後段のしごき加工部では、前段のしごき加工部による後方張力が働いている状態でしごき加工を施すことができる。従って、後段のしごき加工部では、しごき加工ダイスの半径方向応力が低減する。この低減効果により、ダイスアプローチ角を小さくしたときの欠点であるしごき加工ダイスの半径方向の変形が抑えられる。このため、前段のしごき加工部と、後段のしごき加工部とのランド間距離が短い程、この効果は大きい。
前段のしごき加工部によるしごき量は、前述したしごき量の総和の５０％以下であることが、前段および後段のしごきのバランスの点で好ましい。
【００１４】
本発明のしごき加工用ダイスにおいては、前段のダイスアプローチ部２および後段のダイスアプローチ部２’のアプローチ角（θｄ）がポンチに対して１〜８°であること、前段のランド部３および後段のランド部３’はポンチに対して−１〜１°の角度の範囲にあり、長さが０．１〜３ｍｍの範囲にあること、および前段の出口面４の角度および後段の出口面４’の角度がランド部に対して０．１〜１０°の範囲にあること、が好ましい。
アプローチ角（θｄ）が１°未満ではダイスが破損しやすく、８°を超えると金属板の表面にある樹脂を傷つけるので好ましくない。アプローチ角はより好ましくは２〜４°が良い。
ランド部の長さは０．１ｍｍ未満では、缶の側壁厚みが円周方向で偏り、３ｍｍを越えると缶との摩擦力が大きくなり缶に割れ（破胴）が生じ好ましくない。
出口面での角度はランド部に対して０．１〜１０°が好ましい。０．１°未満では、缶との摩擦が大きく、１０°を越えると金属板の表面にある樹脂が傷つく。より好ましくは、出口面での角度は０．５〜５°が良い。
【００１５】
本発明のしごき加工方法は、潤滑油や冷却水を使用する従来のしごき加工および高温揮発性の潤滑油を使用する乾式のしごき加工のどちらにも適用できる。
【００１６】
以上説明したとおり、本発明によれば、十分な缶高さを有する絞りしごき缶、特に金属板の両面に樹脂皮膜を被覆した樹脂被覆金属板からなる絞りしごき缶が得られる。また、絞りしごき缶の樹脂皮膜を損傷することなくしごき加工することが可能となった。
【００１７】
なお、後述する実施例では、本発明のしごき加工ダイスを最終段のしごき加工ダイスとして設置したが、これは、特にしごき率が大きく、製品の品質を左右する最終段のしごき加工ダイスとして設置するのが最も効果があるからである。申すまでもなく、本発明のしごき加工ダイスは、複数段あるしごき加工ダイスのすべてに適用可能である。
【００１８】
本発明のしごき加工方法は、従来の絞りしごき缶の製造に適用されている、電解クロム酸処理鋼板、リフローぶりきなどの各種のめっき鋼板や表面処理鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板やアルミニウム合金板などの金属板の両面に、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂からなるフィルムを被覆した樹脂被覆金属板や、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂からなる塗料を塗布した塗装金属板など、表面に有機皮膜を有する金属板を絞りしごき加工する場合に特に有効である。
特に、本発明のしごき加工方法によると、金属板の外面有機被膜に二酸化チタン等の顔料乃至フィラーが配合されている場合にも、しごき加工による傷の発生を有効に防止することができる。
【００１９】
【実施例】
以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明する。
供試板として、板厚０．１８ｍｍの電解クロム酸処理鋼板の缶内面側となる面に厚さ３２μｍの透明ポリエステルフィルム、缶外面側となる面に厚さ１６μｍの酸化チタン系顔料を添加した白色ポリエステルフィルムを被覆した樹脂被覆鋼板を用いた。この樹脂被覆鋼板から１５５ｍｍ径の円ブランクを打ち抜いた後、第１段の絞り加工により８７ｍｍ径のカップを成形し、次いで第２段の絞り加工により６６ｍｍ径のカップとした。このカップを、３段のしごき加工ダイスからなるしごき成形装置を用いて、表１に示す条件で絞りしごき缶に成形加工した。
【００２０】
本発明のしごき加工ダイスは、最終段である第３段目のしごき加工ダイスとして組み込んだ。
成形加工後の缶高さをノギスで測定し、円周方向で最低の缶高さが１２７ｍｍ以上を合格（表１では○で示す）、１２７ｍｍ未満を不合格とした（表１では×で示す）。
また、樹脂皮膜の損傷状況を目視により３段階で評価した。樹脂皮膜の損傷が全くない場合を○で、樹脂被膜の損傷が一部認められる場合を△で、ほぼ全面に認められる場合を×とした。○を合格とし、△及び×を不合格とした。
その結果を表１に示す。
【００２１】
【表１】

【００２２】
表１に示すように、従来法では樹脂皮膜を損傷せずにしごくことが極めて困難であった樹脂被覆鋼板からなる絞りしごき缶を、本発明のしごき加工方法を用いた場合、樹脂皮膜を損傷することなく、十分な缶高さも得られる。
また、本発明では、後段しごき加工部のクリアランスが同一でも、前段のしごき加工部でのしごき率を十分とることにより、十分な缶高さが得られ、しごき加工効率が向上していることがわかる。
【００２３】
【発明の効果】
本発明の方法を用いることにより、十分な缶高さを有する絞りしごき缶、特に両面に樹脂皮膜を被覆した樹脂被覆金属板からなる絞りしごき缶が得られる。また、樹脂被覆金属板よりなる絞りしごき缶の樹脂皮膜を損傷することなくしごき加工することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来のしごき加工ダイスの一例を示す概略断面図である。
【図２】従来のしごき加工ダイスの他の一例を示す概略断面図である。
【図３】本発明のしごき加工ダイスの一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
１：しごき加工ダイス
１’ ：しごき加工ダイス
２：アプローチ部
２’ ：アプローチ部
３：ランド部
３’ ：ランド部
４：出口面
４’ ：出口面
５：曲率半径部
６：樹脂被覆金属板
θｄ：ダイスアプローチ角
θＬ：ランド角[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ironing method for ironing a cup after drawing and an ironing die used for the ironing method. In particular, the present invention relates to an ironing method suitable for ironing a cup made of a resin-coated metal plate coated with a resin film on at least one surface, and an ironing die used for the ironing method.
[0002]
[Prior art]
The squeezed iron can has been conventionally processed as follows. That is, a blank is first punched from a metal plate, a blank is formed into a cup by drawing, and then the drawn cup is ironed by using a ironing device comprising a punch for ironing and one or more stages of ironing dies. The can is then finished to a predetermined can wall thickness and height by inserting the cup together with the punch into the ironing die. In drawing and ironing, a large amount of lubricating oil and cooling water are used for lubrication and cooling during processing.
[0003]
However, from the viewpoint of environmental conservation in recent years and further reduction of the weight of the can body, a can body made of a resin-coated metal plate, which has been conventionally formed by a method mainly using drawing, is further thinned by ironing. Attempts to form are being made. However, when a drawn iron can is formed from a resin-coated metal plate using a conventional drawn iron can forming apparatus, it is very difficult to iron the soft resin film without damaging it. Yes.
[0004]
Japanese Patent No. 2852403 and Japanese Patent Laid-Open No. 9-285828 disclose a method for ironing a drawn iron can using a resin-coated metal plate and a ironing die used for the method.
In Japanese Patent No. 2852403, as shown in FIG. 1 (conventional example), a die surface 2 of a ring-shaped ironing die is narrowed by an inclination angle (die approach angle θd) of 1 to 4 °, and a cup side wall is formed at the end thereof. An ironing die having a structure in which a land portion 3 having a short length parallel to the end portion and an exit surface 4 widened at an inclination angle of 5 to 15 ° from the end thereof has a thermal conductivity of 50 W / m ° C. or more. A method is disclosed in which a cup made of a resin-coated metal plate 6 is ironed and formed into a can body while supplying a cooling liquid using the ironing die, which is made of an abrasion resistant material. However, since the angle of the die exit surface is as large as 5 ° or more, the axis of the punch after the ironing process and the axis of the die are easily displaced, and the punch is easily damaged.
[0005]
Further, in Japanese Patent Laid-Open No. 9-285828, as shown in FIG. 2 (conventional example), a land portion 3 having an inclination angle (land angle θL) smaller than the die approach angle θd of the die surface at the rear stage of the die surface 2. And a ironing die 1 having a radius of curvature 5 of 1 to 1000 μm at the boundary between the die surface 2 and the land surface 3 and a method of ironing the resin-coated metal plate 6 using this ironing die. As is apparent from FIG. 2, this ironing die is not provided with a portion parallel to the cup side wall, and the land portion is directly connected to the die exit surface widened at a certain clearance angle. Accordingly, the ironing die diameter is minimized at the point where the land portion and the die exit surface intersect, and the thickness of the cup side wall is determined by the difference between the ironing die diameter and the punch diameter at this point, that is, the clearance. In this case, since the land portion and the die exit surface intersect each other at a point (actually, a circumference having no width) in the cross section, the wear of this portion increases, and the ironing die diameter increases, resulting in a cup. There is a disadvantage that the thickness of the side wall is increased, and therefore the can height tends to be lowered, which is not practical.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the drawbacks of the prior art, and in the ironing method of a drawn and ironed can, in particular, in the ironing of a cup made of a resin-coated metal plate coated with a resin film on at least one side of the metal plate, the thickness of the can wall It is an object of the present invention to provide an ironing method and an ironing die used for the ironing method, in which a sufficient can height can be obtained by making the thickness sufficiently small and the resin film is hardly damaged.
A more specific object of the present invention is to use the upstream and downstream ironing portions connected in series, and to effectively utilize the back tension generated by the upstream ironing portion during the subsequent ironing processing, and in the radial direction of the die. The present invention is to provide an ironing method that can suppress uniform deformation and enables uniform and uniform ironing, and prevents damage even when a resin film is present on the surface of the metal plate.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, in the ironing method, the metal plate cup having a resin film on both sides supported by a punch is meshed with a plurality of stages of ironing dies, and the cup side wall is thinned only by ironing. The die approach part, the land part, and the ironing part at the rear stage having the exit surface are formed separately and are connected in contact with each other, and each of the ironing dies is moved in the radial direction due to the radial stress. It has a degree of freedom of deformation and is arranged so that the distance between lands is 5 to 15 mm, and ironing of 20 to 50% of the total amount of ironing by the former ironing part and the latter ironing part. the ironing performing in front of ironing portion, ironing method, which comprises carrying out the final stage is Ru are provided.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the squeezed iron can is molded as follows. That is, a blank is first punched out from a metal plate by a conventional method, a blank is formed into a cup by drawing, and then ironing including a punch for ironing and one or more stages of ironing dies arranged in front of the punch. Using the apparatus, the cup after drawing is mounted on a punch for ironing, and then the cup is inserted together with the punch into the ironing die to form into a drawn iron can.
[0009]
In the present invention, the front and rear ironing parts having a die approach part, a land part and an exit surface are arranged in a continuous state and the distance between lands is 3 to 20 mm, and the former ironing part is It is characterized in that ironing of 20% or more of the total amount of ironing by the subsequent ironing part is performed in the ironing part of the previous stage.
[0010]
In FIG. 3 showing an example of the ironing die used in the present invention, this die comprises a preceding ironing portion 1 and a subsequent ironing portion 1 ′, and each of the preceding and following ironing portions 1 (1 ′). Has a die approach portion 2 (2 ′), a land portion 3 (3 ′) and an exit surface 4 (4 ′).
The die approach portion, land portion and exit surface in each ironing portion have the same functions as the die approach portion, land portion and exit surface in a known ironing die, but in the present invention, The front and rear ironing portions are connected in series, the distance between the front land portion 3 and the rear land portion 3 'is 3 to 20 mm, and the amount of ironing by the front ironing portion and the rear ironing portion is as follows. By performing the ironing process of 20% or more of the total in the former ironing part, the back tension generated by the former ironing part is effectively used in the latter ironing process, and the radial deformation of the die is suppressed. Even if there is a resin film on the surface of the metal plate, the damage can be effectively prevented. The
[0011]
In the present specification, the term “continuous installation” means that the former ironing section 1 and the latter ironing section 1 ′ are connected in series, and as shown in FIG. 3, the former ironing section. 1 and the subsequent ironing portion 1 ′ are configured separately and provided in contact with each other, or the former ironing portion 1 and the subsequent ironing portion 1 ′ are deformed in the radial direction. The configuration has a degree of freedom. In particular, the present invention, since each of the ironing portion is provided in relation to contact separately, effect that deformation of the radial die can be effectively suppressed.
[0012]
From the standpoint of effectively using the back tension by the former ironing section 1 and suppressing the radial deformation of the die, the shorter distance between the front and rear lands is more effective. Although it is indispensable to be in the range of 20 mm, it is particularly preferable to be in the range of 5 to 15 mm.
If it is less than 3 mm, it is structurally difficult from the viewpoint of die strength. If it exceeds 20 mm, the region where the back tension does not act becomes longer, which is not preferable.
[0013]
Further, in the present invention, ironing of 20% or more of the total amount of ironing by the ironing parts at the front and rear stages is performed at the ironing part at the front stage. By connecting the former ironing part and the latter ironing part in series, and applying a specific ratio of ironing in the former ironing part, the rear ironing part works in the latter ironing part. Ironing can be performed in a state where Therefore, the radial stress of the ironing die is reduced in the ironing part at the subsequent stage. Due to this reduction effect, radial deformation of the ironing die, which is a drawback when the die approach angle is reduced, can be suppressed. For this reason, this effect becomes larger as the distance between the lands between the former ironing portion and the latter ironing portion is shorter.
The ironing amount by the former ironing part is preferably 50% or less of the total ironing amount described above from the viewpoint of the balance between the ironing of the former and the latter.
[0014]
In the ironing die of the present invention, the approach angle (θd) of the front die approach portion 2 and the rear die approach portion 2 ′ is 1 to 8 ° with respect to the punch, the front land portion 3 and the rear step. The land portion 3 ′ is in the range of −1 to 1 ° with respect to the punch, the length is in the range of 0.1 to 3 mm, the angle of the front exit surface 4 and the rear exit surface 4. It is preferable that the angle 'is in the range of 0.1 to 10 ° with respect to the land portion.
If the approach angle (θd) is less than 1 °, the die is likely to break, and if it exceeds 8 °, the resin on the surface of the metal plate is damaged, which is not preferable. The approach angle is more preferably 2 to 4 °.
If the length of the land portion is less than 0.1 mm, the thickness of the side wall of the can is uneven in the circumferential direction, and if it exceeds 3 mm, the frictional force with the can increases and the can is broken (fracture).
The angle at the exit surface is preferably 0.1 to 10 ° with respect to the land portion. If it is less than 0.1 °, the friction with the can is large, and if it exceeds 10 °, the resin on the surface of the metal plate is damaged. More preferably, the angle at the exit surface is 0.5 to 5 °.
[0015]
The ironing method according to the present invention can be applied to both conventional ironing using a lubricating oil and cooling water and dry ironing using a high-temperature volatile lubricating oil.
[0016]
As described above, according to the present invention, a squeezed iron can having a sufficient can height, particularly a squeezed iron can comprising a resin-coated metal plate in which both surfaces of a metal plate are coated with a resin film can be obtained. Further, ironing can be performed without damaging the resin film of the drawn iron can.
[0017]
In the examples to be described later, the ironing die of the present invention is installed as the final ironing die, but this is installed as the final ironing die having a particularly high ironing rate and affecting the quality of the product. This is because it is most effective. Needless to say, the ironing die of the present invention can be applied to all ironing dies having a plurality of stages.
[0018]
The ironing method of the present invention is applied to the manufacture of conventional drawn iron cans, various plated steel sheets such as electrolytic chromate-treated steel sheets and reflow tinplate, surface-treated steel sheets, stainless steel sheets, aluminum plates and aluminum alloy plates. Resin-coated metal plates coated with a film made of a thermoplastic resin such as polyester resin, polyolefin resin, polyamide resin, or a coated metal plate coated with a paint made of a thermoplastic resin or a thermosetting resin This is particularly effective when a metal plate having an organic film on the surface is drawn and ironed.
In particular, according to the ironing method of the present invention, even when a pigment or filler such as titanium dioxide is blended in the outer surface organic film of the metal plate, it is possible to effectively prevent the occurrence of scratches due to ironing.
[0019]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
As a test plate, a transparent polyester film having a thickness of 32 μm was added to the inner surface of the 0.18 mm thick electrolytic chromate-treated steel plate, and a titanium oxide pigment having a thickness of 16 μm was added to the outer surface of the can. A resin-coated steel sheet coated with a white polyester film was used. After punching out a 155 mm diameter circular blank from the resin-coated steel sheet, an 87 mm diameter cup was formed by the first stage drawing process, and then a 66 mm diameter cup was formed by the second stage drawing process. This cup was molded into a squeezed and ironed can under the conditions shown in Table 1 using an ironing apparatus comprising three stages of ironing dies.
[0020]
The ironing die of the present invention was incorporated as a third-stage ironing die as the final stage.
The height of the can after molding was measured with a caliper, and the minimum can height of 127 mm or more in the circumferential direction passed (indicated by a circle in Table 1) and less than 127 mm was rejected (indicated by x in Table 1). ).
Moreover, the damage condition of the resin film was visually evaluated in three stages. The case where there was no damage to the resin film was indicated by ◯, the case where a part of the resin film was damaged was indicated by Δ, and the case where the resin film was observed almost entirely was indicated by ×. ○ was accepted and Δ and x were rejected.
The results are shown in Table 1.
[0021]
[Table 1]

[0022]
As shown in Table 1, when a squeezing and ironing can made of a resin-coated steel plate, which was extremely difficult to squeeze without damaging the resin film by the conventional method, was damaged when the ironing method of the present invention was used, Without having to do so, a sufficient can height can be obtained.
Further, in the present invention, even if the clearance of the subsequent ironing part is the same, by taking a sufficient ironing rate in the preceding ironing part, a sufficient can height can be obtained, and the ironing efficiency can be improved. Recognize.
[0023]
【Effect of the invention】
By using the method of the present invention, a squeezed iron can having a sufficient can height, in particular, a squeezed iron can comprising a resin-coated metal plate coated with a resin film on both sides can be obtained. Also, ironing can be performed without damaging the resin film of the drawn iron can made of a resin-coated metal plate.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing an example of a conventional ironing die.
FIG. 2 is a schematic sectional view showing another example of a conventional ironing die.
FIG. 3 is a schematic sectional view showing an example of an ironing die of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Ironing die 1 ': Ironing die 2: Approach part 2': Approach part 3: Land part 3 ': Land part 4: Exit face 4': Exit face 5: Curvature radius part 6: Resin-coated metal plate θd : Die approach angle θL: Land angle

Claims

In the ironing method comprising the steps of engaging a metal plate cup having a resin film on both sides supported by a punch with a multi-stage ironing die and thinning the side wall of the cup only by ironing, a die approach portion, a land The front and rear ironing parts having the head part and the exit surface are formed separately, and each of the ironing dies has a degree of freedom of deformation in the radial direction due to the radial stress in a connected state in contact with each other. The distance between the lands is 5 to 15 mm, and 20-50% of the total amount of ironing by the former ironing part and the latter ironing part is performed in the former ironing part. An ironing method characterized in that the ironing process to be performed is performed at the final stage .