JP4974287B2 - Dhcpサーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラム - Google Patents

Dhcpサーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4974287B2
JP4974287B2 JP2007171479A JP2007171479A JP4974287B2 JP 4974287 B2 JP4974287 B2 JP 4974287B2 JP 2007171479 A JP2007171479 A JP 2007171479A JP 2007171479 A JP2007171479 A JP 2007171479A JP 4974287 B2 JP4974287 B2 JP 4974287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
segment
address
allocation
server
dhcp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007171479A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009010803A (ja
Inventor
賢治 堀
貴仁 吉原
彰 井戸上
浩規 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2007171479A priority Critical patent/JP4974287B2/ja
Publication of JP2009010803A publication Critical patent/JP2009010803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4974287B2 publication Critical patent/JP4974287B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラムに関する。
DHCPとは、IP(Internet Protocol)ネットワークに一時的に接続するホスト(クライアント)に、IPアドレス等の接続情報を自動的に割り当てるプロトコルをいう(例えば非特許文献1参照)。DHCPサーバには、(1)ゲートウェイサーバ又はDNS(Domain Network System)サーバのIPアドレス、(2)サブネットマスク、(3)クライアントに割当可能なIPアドレスの範囲等が、予め設定される。DHCPサーバは、予め設定されたアドレス範囲で、クライアントへ接続情報を割り当てる。そのクライアントが通信を終えると、DHCPサーバは、自動的にアドレスを回収し、次に、他のクライアントにそのアドレスを割り当てる。DHCPを用いることにより、ユーザにとっては、クライアントに特別の設定をすることなくIPネットワークに接続することができる。また、ネットワーク管理者にとっては、多くのクライアントを容易に一元管理することができる。
図1は、従来技術におけるエクストラネットのシステム構成図である。
図1によれば、複数のLAN(Local Area Network、以下「セグメント」という)3が、WAN(Wide Area Network、例えばインターネット)4を介して相互に接続されている。遠隔に位置する複数のセグメントは、インターネット内に構成される仮想的な1つのVLAN(Virtual
LAN)によって論理的に結合される。図1によれば、セグメントA〜Cに接続される複数のクライアント6は、1つのブロードキャストセグメントを共有する。
セグメントは、L2スイッチ5を介して、WAN又は他のセグメントに相互接続される。図1によれば、セグメントAは、L2スイッチAを介してインターネット4に接続され、セグメントBは、L2スイッチBを介してインターネット4に接続され、セグメントCは、L2スイッチCを介してセグメントBに接続されている。
1つアドレス空間(以下サブネットという)は、少なくとも1つのDHCPサーバ2を備える。DHCPサーバは、ネットワークに接続するクライアント6に、アドレスを割り当てる。従って、異なるDHCPサーバが、異なるクライアントへ同じアドレスを割り当てることが無いように、各DHCPサーバには、割当可能なアドレス範囲が予め設定されている。
エクストラネットの場合、IPの経路数の増大に応じて、IPルータの負荷が増大するために、経路集約を考慮する必要がある。同一のVLAN内のクライアント同士は、IPルータを経由することなく、相互にIPパケットを送受信できる。従って、同一VLAN内のクライアント同士は、同じサブネット内のIPアドレスを割り当てることによって経路を集約する。例えば、セグメントCに接続されたクライアント6は、セグメントAに接続されたクライアント6との間で、1つのVLAN−IDを共用することによって、IPルータを介することなく、同じアドレス空間で相互に通信をすることができる。
また、エクストラネットの場合、グローバルにクライアントが散在する。従って、IPアドレス割り当てのサービスが停止された場合の影響が多大である。IPアドレス割り当てのサービスが停止される原因としては、DHCPサーバ自体の故障だけでなく、VLANにおける回線又はL2スイッチの故障がある。これによって、セグメントが孤立し、他セグメントと通信できない状態になる。従って、IPアドレス割り当てサービスにおけるサービス停止危険率を最小化する必要がある。
ここで、VLAN内でDHCPサーバを冗長化することによって、セグメントが孤立する確率を小さくし、アドレス割り当てのサービス停止危険率を小さくすることができる。「冗長」とは、複数のDHCPサーバから、同じサブネット内のIPアドレスを、常時重複なく割当て可能であることを意味する。セグメントが孤立した状態から復帰した場合であっても、割り当てられたアドレスに重複を生じさせないようにするには、各サーバは、それぞれ異なるアドレス割り当て範囲を有する必要がある。
従来、DHCPサーバを冗長的に構成する技術がある(例えば非特許文献2参照)。この技術によれば、2台のDHCPサーバ(プライマリDHCPサーバ及びセカンダリDHCPサーバ)を分散配置させる。両DHCPサーバは、1つのサブネット内で異なるIPアドレス範囲を割り当てる。従って、同じサブネット内で、IPアドレスを重複無く、クライアントに割り当てることができる。尚、この技術によれば、2台までのDHCPサーバに限定された条件下で、冗長化の機能を提供する。
尚、説明を容易にするために、本明細書全体について以下のように用語を定義する。
割当容量:各DHCPサーバのIPアドレスの割り当て可能な数
割当数:クライアントへ既に割り当てたIPアドレスの数
割当残量=割当容量−割当数
非特許文献2に記載された技術によれば、システム運用者は、プライマリサーバに、当該サーバが割り当て可能なアドレス範囲(初期割当容量)を予め設定する。セカンダリサーバは、起動時に、プライマリサーバに割り当てられていないアドレス範囲を、当該サーバが割り当て可能なアドレス範囲として設定される。
また、この技術によれば、プライマリサーバの割当残量とセカンダリサーバの割当残量との差が、再配分閾値を超えた場合に、一方のサーバから他方のサーバへの割当容量の再配分が実行される。即ち、割当残量の大きいサーバから、割当残量の小さいサーバへ、自動的に、割当容量を配分する。これによって、運用後における両サーバの割当残量の均等化を実現する。
プライマリサーバ及びセカンダリサーバは、障害によって互いに孤立した場合であっても、それぞれの現在の割当残量の範囲内で、新規なアドレス割当を継続する。このようにして、2台のサーバによって、アドレス割当サービスの停止リスクを最小化しようとしている。
Ralph Droms, "Dynamic HostConfiguration Protocol," IETF RFC2131, 1997年3月 Ralph Droms, Kim Kinnear, Mark Stapp,Bernie Volz, Steve Gonczi, Greg Rabil, Michael Dooley and Arun Kapur,"DHCP Failover Protocol," draft-ietf-dhc-failover-12.txt, 2003年3月
VLAN内に多数のセグメントを含むエクストラネットの場合、アドレス割当サービスを、わずか2台のDHCPサーバのみで実現することは十分でない。また、そのような構成は、そのエクストラネットに接続されるクライアントの数が膨大になるほど、そのサービス停止リスクを高めることにつながる。
しかしながら、3台以上となるn台のDHCPサーバによって冗長的な構成を実現しようとする場合、非特許文献2に記載された技術のように、サーバ間の割当残量の大小関係によって割当容量を再配分することは難しい。大小関係のパターンは、nの階乗となるために、割当容量の算出が複雑にならざるを得ない。従って、3台以上のDHCPサーバによる冗長的な構成については、割当容量を容易に算出することができなかった。
仮に、3台以上のDHCPサーバによる冗長的に構成をエクストラネットに構築できたとしても、非特許文献2に記載された技術のように、割当残量が均等になるように割当容量を変更するだけでは、アドレス割り当てのサービス停止危険率を低下させることはできない。即ち、当該セグメントと、WAN又は他のセグメントとの間の接続回線における故障率(MTBFの長短、回線の本数など)が、アドレス割り当てのサービス停止危険率に影響するからである。
従って、本発明は、複数のセグメントを含むエクストラネットについて、アドレス割り当てのサービス停止危険率を、同一のアドレス空間全体に渡って平均的に削減すると共に一定の率以下に収めるように、DHCPサーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、セグメントは、少なくとも1つのDHCPサーバを備えており、複数のセグメントが1つのアドレス空間で構成されたネットワークに接続された、複数のDHCPサーバと通信可能な割当容量制御サーバであって、
セグメント毎に、当該セグメントにおけるDHCPサーバの故障確率と、当該セグメントにおけるDHCPサーバのアドレス割当残量が0となる枯渇確率と、当該セグメントにおけるリンクの故障確率とに基づいて、DHCPサーバにおけるサービス停止危険率を算出する停止危険率算出手段と、
サービス停止危険率に応じて、当該セグメントにおけるアドレス割当容量を算出する割当容量算出手段と
を有することを特徴とする。
本発明の割当容量制御サーバにおける他の実施形態によれば、
k番目のセグメントにおけるアドレス割り当てのサービス停止危険率をp(k)とし、
k番目のセグメントにおけるDHCPサーバ数をs(k)とし、
DHCPサーバの故障確率をfserverとし、
k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバのアドレス割当残量が0となる枯渇確率をfpool(k,i)とし、
k番目のセグメントにおけるj番目のリンクの故障確率をflink(k,j)とし、
k番目のセグメントにおけるリンク本数をl(k)とし、
サービス停止危険率p(k)は、
Figure 0004974287
によって算出されることも好ましい。
本発明の割当容量制御サーバにおける他の実施形態によれば、
k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの割当容量をc(k,i)とし、
k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの割当数をa(k,i)とし、
k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの割当残量をc(k,i)−a(k,i)とし、
k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの1アドレス割り当ての稼働時間をuptime(k,i)とし、
定数としてbを設定し、
枯渇確率fpool(k,i)は、
Figure 0004974287
によって算出されることも好ましい。
本発明の割当容量制御サーバにおける他の実施形態によれば、
k番目のセグメントにおけるアドレス割り当てのサービス停止危険率をp(k)とし、
k番目のセグメントにおけるDHCPサーバ数をs(k)とし、
DHCPサーバの故障確率をfserverとし、
k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバのアドレス割当残量が0となる枯渇確率をfpool(k)とし、
k番目のセグメントにおけるj番目のリンクの故障確率をflink(k,j)とし、
k番目のセグメントにおけるリンク本数をl(k)とし、
サービス停止危険率p(k)は、
Figure 0004974287
によって算出されることも好ましい。
本発明の割当容量制御サーバにおける他の実施形態によれば、
k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの割当容量をc(k)とし、
k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの割当数をa(k)とし、
k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの割当残量をc(k)−a(k)とし、
k番目のセグメントにおけるDHCPサーバの1アドレス割り当ての稼働時間をuptime(k)とし、
k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの先の合計割当容量をcprev(k)とし、
定数としてb、bを設定し、
枯渇確率fpool(k)は、
Figure 0004974287
によって算出されることも好ましい。
本発明の割当容量制御サーバにおける他の実施形態によれば、
割当容量算出手段によって算出されたアドレス割当容量に応じて、当該セグメントにおけるアドレス範囲を蓄積する割当範囲蓄積手段と、
DHCPサーバから割当範囲要求を受信し、割当範囲蓄積手段から当該セグメントにおけるアドレス範囲を取得し、該アドレス範囲を含む割当範囲応答をDHCPサーバへ返信する割当範囲設定手段と、
DHCPサーバから、クライアントに対するアドレスの割当/解放を表す割当通知/解放通知を受信し、当該DHCPサーバに対する割当数をカウントする割当数監視手段と
を更に有することも好ましい。
本発明の割当容量制御サーバにおける他の実施形態によれば、
停止危険率算出手段は、(1)所定時間の経過毎、(2)割当数におけるセグメント間の分散が所定閾値以上となった場合、又は、(3)サービス停止危険率p(k)におけるセグメント間の分散が所定閾値以上となった場合に、再度、サービス停止危険率を算出し、
割当範囲設定手段は、サービス停止危険率が算出された際に、アドレス割当容量が変更された各DHCPサーバへ、割当範囲拡大通知/割当範囲縮小通知を送信することも好ましい。
本発明によれば、セグメントは、少なくとも1つのDHCPサーバを備えており、複数のセグメントが1つのアドレス空間で構成されたネットワークに接続された、複数のDHCPサーバと通信可能なサーバに搭載されたコンピュータを機能させる割当容量制御プログラムであって、
セグメント毎に、当該セグメントにおけるDHCPサーバの故障確率と、当該セグメントにおけるDHCPサーバのアドレス割当残量が0となる枯渇確率と、当該セグメントにおけるリンクの故障確率とに基づいて、DHCPサーバにおけるサービス停止危険率を算出する停止危険率算出手段と、
サービス停止危険率に応じて、当該セグメントにおけるアドレス割当容量を算出する割当容量算出手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、コンピュータを搭載したDHCPサーバであって、前述した割当容量制御プログラムによって、コンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の割当容量制御サーバ及びプログラムによれば、複数のセグメントを含むエクストラネットについて、アドレス割り当てのサービス停止危険率を、同一のアドレス空間全体に渡って平均的に削減すると共に一定の率以下に収めるようにすることができる。即ち、障害によって、エクストラネット内でセグメントが孤立した場合であっても、そのセグメントに配置されたDHCPサーバは、より多数のクライアントにIPアドレスを割り当てることができる。これは、結果的に、アドレス割当てサービスにおけるサービス停止危険率を小さくし、可用率を高めることにつながる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
最初に、アドレス割当サービスに求められる要件を、以下のように整理する。
(要件1)VLAN内におけるDHCPサーバの数が多くなるほど、DHCPサーバ自体の故障によるアドレス割り当てのサービス停止危険率が小さくなる。また、同一セグメント内におけるDHCPサーバの数が多くなるほど、セグメント孤立によるアドレス割り当てのサービス停止危険率が小さくなる。
従って、VLAN内の各セグメントに、少なくとも1台以上のDHCPサーバを分散配置することが望ましい。
(要件2)セグメントが孤立した場合、そのセグメント内のDHCPサーバが、なるべく多くのアドレスを新規に割り当てることができれば、その分だけ、長時間の孤立状態に耐えられることになり、アドレス割り当てのサービス停止危険率が小さくなる。
従って、孤立する可能性が高いセグメントに配置されたDHCPサーバほど、アドレス割当容量を多くすることによって、障害によってそのセグメントが孤立した場合であっても、長時間に渡って、クライアントに新規にアドレスを割り当てることができる。
本発明では、(要件1)及び(要件2)を満足するために、複数のDHCPサーバによる冗長的な構成とし、かつ、VLAN内全域に渡ってアドレス割り当てのサービス停止危険率を最小化するように、各DHCPサーバの割当容量の配分を自動的に算出することができる。
図2は、本発明におけるエクストラネットのシステム構成図である。
図2によれば、図1と比較して、VLAN内に1つの割当容量制御サーバ1を備える。割当容量制御サーバ1は、VLAN内の全てのDHCPサーバと通信する。割当容量制御サーバ1の機能は、いずれか1つのDHCPサーバ2内に搭載されていてもよい。割当容量制御サーバ1は、各DHCPサーバ2に対する割当容量を自動的に算出し、その割当容量を各DHCPサーバへ通知する。
図3は、本発明における割当容量制御サーバの機能構成図である。
図3のサーバは、割当容量制御機能と、DHCPサーバ機能とを包含している。割当容量制御機能として、停止危険率算出部101と、割当容量算出部102と、割当範囲蓄積部103と、割当範囲設定部104と、割当数監視部105とを有する。これら機能構成部は、サーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現できる。
停止危険率算出部101は、セグメント(k)毎に、各DHCPサーバ(i)におけるアドレス割り当てのサービス停止危険率p(k,i)を算出する。算出されたサービス停止危険率pは、割当容量算出部102へ出力される。以下では、停止危険率算出部101におけるサービス停止危険率p(k,i)の算出方法について説明する。
あるセグメントについて、アドレス割当サービスが停止するのは、以下の場合と考えられる。
(1)当該セグメント内における全てのDHCPサーバが故障した場合。
(2)当該セグメント内における全てのDHCPサーバの割当残量が0となった場合。
(3)当該セグメントと、隣接するWAN又はセグメントとの間の全てのリンクが、断となった場合。
従って、サービス停止危険率p(k,i)を、以下のパラメータによって算出する。
(1)当該セグメント(k)におけるDHCPサーバの故障確率fserver
(2)当該セグメント(k)におけるDHCPサーバ(i)の割当残量0となる枯渇確率fpool(k,i)
(3)当該セグメント(k)におけるリンク(j)の故障確率flink(k,j)
但し、上記の条件は、線形計画法又は二次計画法を適用可能とするために、1つの仮定を導入している。その仮定とは、隣接するWAN又はセグメントとの間で少なくとも1本のリンクが、断となっていなければ、いずれかのセグメントに配置されたDHCPサーバからのアドレス割当サービスが利用可能となる、という点である。この仮定は、リンク断確率若しくはDHCPサーバの故障率が極端に高い場合、又は、DHCPサーバの割当残量がVLAN内全体に渡って極端に少ない場合を除いて、その妥当性を失わない。
これにより、セグメント(k)におけるアドレス割り当てのサービス停止危険率p(k)は、以下の式(1)のように定義される。
Figure 0004974287
p(k):セグメント(k)のアドレス割り当てのサービス停止危険率
(k):k番目のセグメント
(k,i):セグメント(k)におけるi番目のDHCPサーバ
(k,j):セグメント(k)におけるj番目のリンク
s(k):セグメント(k)に配置されたDHCPサーバの数
fserver:DHCPサーバの故障確率(全サーバについて一定)
fpool(k,i):DHCPサーバ(k,i)の割当残量が0となる確率(枯渇確率)
flink(k,j):リンク(k,j)の故障確率(時不変)
l(k):セグメント(k)の持つリンクの本数。
また、枯渇確率fpool(k,i)は、以下の式(2)のように定義される。
Figure 0004974287
c(k,i):DHCPサーバ(k,i)の割当容量
a(k,i):DHCPサーバ(k,i)の割当数
c(k,i)−a(k,i):DHCPサーバ(k,i)の割当残量
uptime(k,i):k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの稼働時間
(1個目のアドレス割当時間より起算)。
b:定数
式(2)によれば、現在の割当残量(c(k,i)−a(k,i))から、その後、一定の割当率(a(k,i)/uptime(k,i))で割当数が増加していくという仮定の下で、枯渇確率fpool(k,i)は、割当残量が0になるまでの時間に反比例することを意味する。
しかし、式(2)を式(1)に代入した場合、サービス停止危険率p(k)は、DHCPサーバの割当容量c(k,i)の積を含み、且つ、平均値又は分散値がc(k,i)の積を分母に含むこととなる。この場合、シンプレックス法又はSQP法によって、p(k)の平均値又は分散値を最小化するようなc(k,i)を算出することが不可能となる(より計算時間のかかる他の計算法を用いなければならない)。
そこで、DHCPサーバの割当容量c(k,i)を直接的に算出する代わりに、1つのセグメント内における1つ以上のDHCPサーバの合計割当容量c(k)を導出することとした。
1つのセグメント内における1つ以上のDHCPサーバの合計割当容量c(k)は、以下の式(3)によって算出される。
Figure 0004974287
式(3)によって、式(1)は、以下の式(4)のように、c(k,i)の積を含まないように簡略化される。
Figure 0004974287
更に、式(2)を、以下の式(5)のように書き換えることができる。式(5)は、式(2)と異なって、c(k)が分母に表れない。式(5)は式(2)に対し、式(3)に従ってc(k,i)を取り除いた上、更にc(k)が分母に現れないよう、c(k)のfpool(k)への影響を、除算ではなく減算で加味するよう改めたものである。
Figure 0004974287
(k):k番目のセグメント
fpool(k):セグメント(k)のDHCPサーバの割当残量が全て0となる確率
c(k):セグメント(k)における全てのDHCPサーバの合計割当容量
a(k):セグメント(k)における全てのDHCPサーバの合計割当数
uptime(k):セグメント(k)におけるDHCPサーバの平均稼動時間
、b:係数
prev(k):k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの先の合計割当容量
(本計算の直前時点における合計割当容量)
式(4)及び式(5)によれば、シンプレックス法又はSQP法を用いて、c(k)を算出することができる。
尚、セグメントにおける割当容量c(k)には、以下の式(6)及び(7)のような制約条件がある。
Figure 0004974287
n:1つのVLAN内のセグメント数
N:当該VLANで利用可能な総IPアドレス数
割当容量算出部102は、停止危険率算出部101からサービス停止危険率p(k)を受け取る。そして、割当容量算出部102は、サービス停止危険率p(k)に応じて、当該セグメントにおけるアドレス割当容量c(k)を算出する。このとき、割当容量算出部102は、VLAN内全体について、各セグメントにおけるアドレス割り当てのサービス停止危険率が平均化するように、各DHCPサーバの割当容量を最適配分する。算出されたDHCPサーバ(k,i)毎の割当容量c(k,i)は、割当範囲蓄積部103に蓄積される。
各セグメント(k)のサービス停止危険率p(k)における平均値Avg(p(k))を最小化するようなc={c(k)}を、シンプレックス法によって算出する。また、サービス停止危険率p(k)における分散Var(p(k))を最小化するようなc={c(k)}をSQP法(逐次二次計画法)によって算出する。ここで、サービス停止危険率p(k)における平均値Avg(p(k))及び分散Var(p(k))は、以下の式(8)及び式(9)のように定義される。
Figure 0004974287
尚、シンプレックス法及びSQP法については、周知技術である。シンプレックス法(単体法)とは、線形計画問題を解くアルゴリズムの中で最も周知な方法であって、実行可能解から出発して目的関数の値をなるべく大きく(又は小さく)するようなところに移動させていく動作を繰り返して最適解を見つけ出す方法である。尚、c(k)は、式(6)及び式(7)の制約条件の下で導出される。
算出されたc(k)から、セグメント(k)におけるi番目のDHCPサーバの割当容量c(k,i)は、以下の式(10)によって算出される。即ち、セグメント(k)における総割当容量c(k)を、セグメント(k)内の各DHCPサーバで均等に配分する。
Figure 0004974287
割当範囲蓄積部103は、DHCPサーバ(k,i)毎に割当容量c(k,i)を蓄積する。割当容量は、先頭アドレスと末尾アドレスとからなるアドレス範囲として表される。
割当範囲設定部104は、DHCPサーバ2に対するインタフェースの機能である。DHCPサーバ2から割当範囲要求を受信した場合、当該DHCPサーバ2に対応するアドレス割当範囲を、割当範囲蓄積部103から取得する。割当範囲設定部104は、取得されたアドレス割当範囲を含む割当範囲応答を、DHCPサーバ2へ返信する。
また、割当範囲設定部104は、割当範囲蓄積部103に蓄積された割当範囲が変更された場合、即ち、DHCPサーバの割当容量が変更された場合、当該DHCPサーバへ、割当範囲拡大通知/割当範囲縮小通知を送信する。
割当数監視部105は、DHCPサーバ2から割当通知/解放通知を受信する。受信した割当通知/解放通知は、停止危険率算出部101へ通知され、割当数が変動する。DHCPサーバは、あるアドレスをクライアントへ割り当てた際に、その旨を表す割当通知を割当容量制御サーバ1へ送信する。また、DHCPサーバは、あるアドレスをクライアントから回収した際に、その旨を表す解放通知を割当容量制御サーバ1へ送信する。
次に、DHCPサーバ機能について説明する。DHCPサーバ機能は、割当範囲要求部111と、アドレス割当記憶部112と、アドレス割当部113とを有する。これら機能構成部は、既存のDHCPサーバと同じである。
割当範囲要求部111は、割当範囲蓄積部103から、当該DHCPサーバにおけるアドレス割当範囲を取得する。取得したアドレス割当範囲は、アドレス割当記憶部112へ出力される。
アドレス割当記憶部112は、当該DHCPサーバが、クライアントへ割り当てることができるアドレス割当範囲を蓄積する。アドレス割当記憶部112は、クライアントへ割当可能なアドレスと、割当済みのアドレスとを管理する。
アドレス割当部112は、クライアントからアドレス割当要求を受信する。このとき、アドレス割当部112は、アドレス割当記憶部112へアドレスを問い合わせ、割当可能なアドレスを取得する。取得したアドレスは、アドレス割当応答に含まれる。そして、アドレス割当部112は、そのアドレス割当応答を、クライアントへ返信する。
ここで、割当容量算出部102における具体的な算出方法について説明する。
以下では、各セグメントのリスク率p(k)の平均値Avg(p(k))を最小化するようなc={c(k)}を、シンプレックス法によって算出する具体例を示す。シンプレックス法を適用するためには、目的関数(式(8)の最小化)と制約条件とを、直接適用可能な形式へと変換する必要がある。
最初に、目的関数を形式的に書き換える。まず、fpool(k)をシンプレックス法の最適化変数x(k)とするように、式(1)を書き換える。
Figure 0004974287
d(k)、e(k):各セグメントにより決定する定数
このとき、式(1)は、以下の式(11)のように書き換えることができる。
p(k)=d(k)・x(k)+e(k)・d(k) 式(11)
式(11)を式(8)に代入すると、以下の式(12)のようになる。
Figure 0004974287
d(k)及びe(k)は、定数であり、x(k)の係数でもないために、無視できる。
従って、目的関数を以下のように定義する。式(13)において、min以降が実際の目的関数であり、この値を最小化(minimize)することが目的である。
Figure 0004974287
次に、制約条件をシンプレックス法によって、直接利用可能な形式に書き換える。まず、式(6)を書き換える。式(6)には、求めるべき最適化変数x(k)が無いために、目的関数の制約条件とすることができない。そこで、式(5)を変換し、式(6)の制約条件式に当てはめることとする。
ここで、以下のように定義する。
Figure 0004974287
a(k)、uptime(k)及びcprev(k)は、セグメント毎に計算時に決定できる。
このとき、式(5)は、以下のように書き換えることができる。
x(k)=g(k)・{1−h(k)・(c(k)−a(k))} 式(16)
式(6)で使用するために、c(k)を左辺としたx(k)の一次式に書き換える。
Figure 0004974287
式(6)は、以下のように書き換えることができる。
Figure 0004974287
ここで、以下のように定義する。
Figure 0004974287
式(19)によって、制約条件を、以下のように定義する。
Figure 0004974287
g(k)、h(k)、Qは、セグメント毎に、計算時に決定できる。
式(6)と同様に、式(7)も書き換える。
Figure 0004974287
g(k)は、セグメント毎に計算時に決定できる。
次に、書き換え後の最適化問題は、式(13)、式(20)、式(21)となる。
Figure 0004974287
前述の形態を用いて、以下にシンプレックス法を適用する数値計算例を表す。ここでは、以下の例を想定する。
セグメント数n=2(k=1,2)
総アドレス数N=8
任意kに対してe(k)=g(k)=h(k)=1
c(k)の初期値=4
d(1)=1
d(2)=2
全セグメント内のDHCPサーバ数s(k)=1
c(k)は、そのままDHCPサーバの割当容量となる。
この場合、前述した最適化問題は、以下のようになる。
目的関数:
min{x(1)+2・x(2)} 式(22)
制約条件:
−x(1)−x(2)=Q 式(23)
x(k)≦1 式(24)
x(k)=1−c(k)+a(k) 式(25)
Q=6−a(1)−a(2) 式(26)
p(1)=x(1)+1 式(27)
p(2)=2・x(2)+2 式(28)
ここで今、割当てが進み、a(1)=1、a(2)=3になっていると仮定する。このとき、以下のようになる。
式(25)によって、x(1)=−2、x(2)=0となる。
式(22)によって、目的関数の値は−2となる。
式(27)によって、p(1)=−1、p(2)=2、Avg(p(k))=0.5となる。
この結果、運用者の設定したAvg(p(k))の閾値(例えば0.1)を超過したとする。この場合、c(k)の再計算が実行される。
今、Q=2となる。このとき、以下のようになる。
式(23)及び式(24)を満たし、式(22)の目的関数を最小化するx(k)をシンプレックス法によって算出すると、x(1)=1、x(2)=−3となる。
式(22)によって、目的関数の値は−5に降下する。
式(27)によって、p(1)=0、p(2)=−4、Avg(p(k))=−2.0となる。
式(25)によって、c(1)=1、c(2)=7となる。
図4は、本発明におけるシーケンス図である。
図4ではDHCPサーバ2台の構成となっているが、3台以上の場合も同様なシーケンスとなる。すなわち、3台目以降のDHCPサーバも、第1、第2のDHCPサーバと同様なシーケンスで割当容量制御サーバやクライアントと通信を行うということである。
表1は、図4に表されたメッセージのプロトコル構成を表す。
Figure 0004974287
(S401)最初に、割当容量制御サーバ1に、そのVLAN内で割当可能なアドレスの割当容量を設定する。
(S402)第1のDHCPサーバ2は、起動すると、自ら割当可能なアドレス範囲を取得するべく、割当範囲要求を割当容量制御サーバ1へ送信する。これに対し、割当容量制御サーバ1は、割当可能なアドレス範囲を含む割当範囲応答を、第1のDHCPサーバ2へ返信する。これにより、第1のDHCPサーバ2は、クライアントに対するアドレス割当サービスを開始することができる。
(S403)第2のDHCPサーバ2も、S402と同様に、割当可能なアドレス範囲を割当容量制御サーバ1から取得し、クライアントに対するアドレス割当サービスを開始することができる。
(S404)クライアント6は、起動後、ネットワークに接続するために、DHCPサーバ2へアドレス割当要求を送信する。これに対し、DHCPサーバ2は、アドレスを含むアドレス割当応答を、クライアント6へ返信する。クライアント6は、アドレス割当応答に含まれるアドレスを用いて、そのネットワークに接続することができる。
(S405)このとき、クライアント6へアドレスを割り当てたDHCPサーバ2は、割当容量制御サーバ1へ、割当通知を送信する。これにより、割当容量制御サーバ1は、割当数をカウントすることができる。
(S406)クライアント6は、ネットワークへの接続を終了する際に、DHCPサーバ2へアドレス解放容量を送信する。これに対して、DHCPサーバ2は、そのアドレスを回収し、アドレス解放応答をクライアント6へ返信する。DHCPサーバ6は、回収したそのアドレスを、次に、他のクライアントへ割り当てることができる。
(S407)このとき、クライアント6からアドレスを回収したDHCPサーバ2は、割当容量制御サーバ1へ、解放通知を送信する。これにより、割当容量制御サーバ1は、割当数をカウントすることができる。
(S408)割当容量制御サーバ1は、複数のDHCPサーバ2から割当通知/解放通知を受信することによって、各DHCPサーバ2における割当数をカウントすることできる。その後、例えば、以下のタイミングに、各DHCPサーバ2に対する割当容量の再計算処理を実行する。
(1)所定時間の経過毎
(2)割当数a(k)におけるセグメント間の分散が、所定閾値以上となった場合
(3)サービス停止危険率p(k)におけるセグメント間の分散が、所定閾値以上となった場合
割当容量制御サーバは、システム全体が稼働中に、オンラインで割当容量を再計算するのが好ましい。従って、セグメントにおけるアドレス割り当てのサービス停止危険率の算出には、線形計画法又は二次計画法において用いられる、例えばシンプレックス法や逐次二次計画法のような比較的軽量な計算法を用いて、妥当性を著しく失うことなく、計算量を減少させる。
(S409)割当容量制御サーバ1は、各DHCPサーバ2に対する割当容量の再計算処理を実行した後、各DHCPサーバ2へ割当範囲拡大通知/割当範囲縮小通知を送信する。
尚、他の実施形態として、非特許文献2に記載された技術(プライマリサーバ及びセカンダリサーバ)を用いて、プライマリ割当容量制御サーバと、セカンダリ割当容量制御サーバとから構成することもできる。即ち、各DHCPサーバは、起動時に、初期の割当容量をプライマリ割当容量制御サーバ又はセカンダリ割当容量制御サーバから取得する。また、各DHCPサーバは、クライアントからアドレス割当要求を受信した場合、割り当てたアドレスを含む割当通知を、プライマリ割当容量制御サーバ及びセカンダリ割当容量制御サーバの両方に送信する。2台の割当容量制御サーバは、各DHCPサーバの割当数を知ることができる。この実施形態によれば、DHCPサーバは、プライマリ割当容量制御サーバと通信ができなくなっても、セカンダリ割当容量制御サーバから割当容量を取得することができる。
以上、詳細に説明したように、本発明の割当容量制御サーバ及びプログラムによれば、複数のセグメントを含むエクストラネットについて、アドレス割り当てのサービス停止危険率を、同一のアドレス空間全体に渡って平均的に削減すると共に一定の率以下に収めるようにすることができる。即ち、障害によって、エクストラネット内でセグメントが孤立した場合であっても、そのセグメントに配置されたDHCPサーバは、より多数のクライアントにIPアドレスを割り当てることができる。これは、結果的に、アドレス割当てサービスにおけるサービス停止危険率を小さくし、可用率を高めることにつながる。
前述した本発明の種々の実施形態において、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
従来技術におけるエクストラネットのシステム構成図である。 本発明におけるエクストラネットのシステム構成図である。 本発明における割当容量制御サーバの機能構成図である。 本発明におけるシーケンス図である。
符号の説明
1 割当容量制御サーバ
101 停止危険率算出部
102 割当容量算出部
103 割当範囲蓄積部
104 割当範囲設定部
105 割当数監視部
111 割当範囲要求部
112 アドレス割当記憶部
113 アドレス割当部
2 DHCPサーバ
3 セグメント、LAN
4 インターネット、WAN
5 L2スイッチ
6 クライアント、ホスト

Claims (9)

  1. セグメントは、少なくとも1つのDHCPサーバを備えており、複数のセグメントが1つのアドレス空間で構成されたネットワークに接続された、複数の前記DHCPサーバと通信可能な割当容量制御サーバであって、
    前記セグメント毎に、当該セグメントにおけるDHCPサーバの故障確率と、当該セグメントにおけるDHCPサーバのアドレス割当残量が0となる枯渇確率と、当該セグメントにおけるリンクの故障確率とに基づいて、DHCPサーバにおけるサービス停止危険率を算出する停止危険率算出手段と、
    前記サービス停止危険率に応じて、当該セグメントにおけるアドレス割当容量を算出する割当容量算出手段と
    を有することを特徴とする割当容量制御サーバ。
  2. k番目のセグメントにおけるアドレス割り当てのサービス停止危険率をp(k)とし、
    k番目のセグメントにおけるDHCPサーバ数をs(k)とし、
    DHCPサーバの故障確率をfserverとし、
    k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバのアドレス割当残量が0となる枯渇確率をfpool(k,i)とし、
    k番目のセグメントにおけるj番目のリンクの故障確率をflink(k,j)とし、
    k番目のセグメントにおけるリンク本数をl(k)とし、
    前記サービス停止危険率p(k)は、
    Figure 0004974287
    によって算出されることを特徴とする請求項に記載の割当容量制御サーバ。
  3. k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの割当容量をc(k,i)とし、
    k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの割当数をa(k,i)とし、
    k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの割当残量をc(k,i)−a(k,i)とし、
    k番目のセグメントにおけるi番目のDHCPサーバの1アドレス割り当ての稼働時間をuptime(k,i)とし、
    定数としてbを設定し、
    前記枯渇確率fpool(k,i)は、
    Figure 0004974287
    によって算出されることを特徴とする請求項に記載の割当容量制御サーバ。
  4. k番目のセグメントにおけるアドレス割り当てのサービス停止危険率をp(k)とし、
    k番目のセグメントにおけるDHCPサーバ数をs(k)とし、
    DHCPサーバの故障確率をfserverとし、
    k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバのアドレス割当残量が0となる枯渇確率をfpool(k)とし、
    k番目のセグメントにおけるj番目のリンクの故障確率をflink(k,j)とし、
    k番目のセグメントにおけるリンク本数をl(k)とし、
    前記サービス停止危険率p(k)は、
    Figure 0004974287
    によって算出されることを特徴とする請求項に記載の割当容量制御サーバ。
  5. k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの割当容量をc(k)とし、
    k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの割当数をa(k)とし、
    k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの割当残量をc(k)−a(k)とし、
    k番目のセグメントにおけるDHCPサーバの1アドレス割り当ての稼働時間をuptime(k)とし、
    k番目のセグメントにおける全てのDHCPサーバの先の合計割当容量をcprev(k)とし、
    定数としてb、bを設定し、
    前記枯渇確率fpool(k)は、
    Figure 0004974287
    によって算出されることを特徴とする請求項に記載の割当容量制御サーバ。
  6. 前記割当容量算出手段によって算出されたアドレス割当容量に応じて、当該セグメントにおけるアドレス範囲を蓄積する割当範囲蓄積手段と、
    前記DHCPサーバから割当範囲要求を受信し、前記割当範囲蓄積手段から当該セグメントにおける前記アドレス範囲を取得し、該アドレス範囲を含む割当範囲応答を前記DHCPサーバへ返信する割当範囲設定手段と、
    前記DHCPサーバから、クライアントに対するアドレスの割当/解放を表す割当通知/解放通知を受信し、当該DHCPサーバに対する割当数をカウントする割当数監視手段と
    を更に有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の割当容量制御サーバ。
  7. 前記停止危険率算出手段は、(1)所定時間の経過毎、(2)割当数におけるセグメント間の分散が所定閾値以上となった場合、又は、(3)サービス停止危険率p(k)におけるセグメント間の分散が所定閾値以上となった場合に、再度、前記サービス停止危険率を算出し、
    割当範囲設定手段は、サービス停止危険率が算出された際に、アドレス割当容量が変更された各DHCPサーバへ、割当範囲拡大通知/割当範囲縮小通知を送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の割当容量制御サーバ。
  8. セグメントは、少なくとも1つのDHCPサーバを備えており、複数のセグメントが1つのアドレス空間で構成されたネットワークに接続された、複数の前記DHCPサーバと通信可能なサーバに搭載されたコンピュータを機能させる割当容量制御プログラムであって、
    前記セグメント毎に、当該セグメントにおけるDHCPサーバの故障確率と、当該セグメントにおけるDHCPサーバのアドレス割当残量が0となる枯渇確率と、当該セグメントにおけるリンクの故障確率とに基づいて、DHCPサーバにおけるサービス停止危険率を算出する停止危険率算出手段と、
    前記サービス停止危険率に応じて、当該セグメントにおけるアドレス割当容量を算出する割当容量算出手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする割当容量制御プログラム。
  9. コンピュータを搭載したDHCPサーバであって、
    請求項9に記載の割当容量制御プログラムによってコンピュータを機能させることを特徴とするDHCPサーバ。
JP2007171479A 2007-06-29 2007-06-29 Dhcpサーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラム Expired - Fee Related JP4974287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007171479A JP4974287B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 Dhcpサーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007171479A JP4974287B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 Dhcpサーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009010803A JP2009010803A (ja) 2009-01-15
JP4974287B2 true JP4974287B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=40325406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007171479A Expired - Fee Related JP4974287B2 (ja) 2007-06-29 2007-06-29 Dhcpサーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4974287B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6574906B2 (ja) * 2015-09-29 2019-09-11 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. マスター・スレーブ・ネットワークのためのipアドレス割り当て方法、装置、およびシステム
CN111586153B (zh) * 2020-04-30 2023-08-29 北京达佳互联信息技术有限公司 一种用于云平台的通信方法及装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000261482A (ja) * 1999-03-08 2000-09-22 Sony Corp アドレス設定方法、クライアント装置、サーバ装置、並びにクライアントサーバシステム
JP4401913B2 (ja) * 2004-09-17 2010-01-20 株式会社日立コミュニケーションテクノロジー パケット転送装置およびアクセスネットワークシステム
JP2009010606A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Panasonic Corp トンネル接続システム、トンネル管理サーバ、トンネル接続装置、及びトンネル接続方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009010803A (ja) 2009-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11108677B2 (en) Methods and apparatus for configuring a standby WAN link in an adaptive private network
US7593346B2 (en) Distributing and balancing traffic flow in a virtual gateway
US8972542B2 (en) Extending a DHCP relay to backup a DHCP server
US20150363221A1 (en) Method of managing tenant network configuration in environment where virtual server and non-virtual server coexist
US11627010B2 (en) Method to support redundancy switching of virtual MAC cores
KR20150011250A (ko) 클라우드 센터 관리 방법 및 그 시스템
US11153269B2 (en) On-node DHCP implementation for virtual machines
US10375158B2 (en) Techniques for adaptive traffic direction via scalable application delivery controller services
CN108429824B (zh) 一种地址分配方法及装置
US10091162B2 (en) Allocation of network addresses for network subscribers
CN109495593B (zh) 地址分配方法及系统
US11316739B2 (en) Methods, controller manager and controller agent for enabling a connection between a switch of a communication network and a switch controller
JP4896278B1 (ja) Ipアドレス配布システム
CN104580391A (zh) 一种适用于云计算的提高服务器带宽的方法
CN114500523A (zh) 一种基于容器云平台的固定ip应用发布方法
JPWO2013146808A1 (ja) コンピュータシステム、及び通信経路変更方法
CN105721328A (zh) 一种vrrp负载均衡的方法、装置和路由器
JP4974287B2 (ja) Dhcpサーバのアドレス割当容量を制御する割当容量制御サーバ及びプログラム
CA3190930A1 (en) Availability and redundancy for vcores
JP3974925B2 (ja) サーバ装置
JP5049869B2 (ja) アドレス割当容量制御装置及びプログラム
EP3503474A1 (en) A method for remotely performing a network function on data exchanged with at least one gateway
WO2024116216A1 (en) Computer network platform of a train and corresponding configuration method
JP2017045301A (ja) コンピュータシステム
Savas DISASTER-RESILIENT CONTROL PLANE DESIGN

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees