JP4972036B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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この発明は、画像処理装置に関し、特に、共通視野を部分的に有する複数のカメラからそれぞれ出力された複数の被写界像に基づいて共通視野画像を含む合成被写界像を作成する、画像処理装置に関する。
この種の装置の一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、左前方の共通視野を部分的に捉える2個のカメラが、車両の前部および左側に設置される。これらのカメラからの出力画像は鳥瞰図画像に変換された後に互いに合成され、これによって共通視野画像を含む合成鳥瞰図画像が作成される。
共通視野画像の作成にあたっては、まず2つのカメラ画像の差分を表す差分画像が共通視野に注目して生成される。共通視野に立体物が存在する場合、立体物の位置や形状が差分画像から特定され、これによって2つのカメラのいずれが立体物をより上手く捉えているかが判明する。共通視野画像は、立体物をより上手く捉えるカメラ画像に基づいて作成される。
特開2008−48345号公報
しかし、背景技術では、共通視野画像の作成に用いるカメラを選択するにあたって、立体物の動き(カメラとの相対的な動きを含む)が考慮されることはない。このため、共通視野画像に現れる立体物の姿勢が立体物の動きに応じて変動するおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、動的立体物の再現性を向上させることができる、画像処理装置を提供することである。
この発明に従う画像処理装置(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、共通視野を各々が部分的に有するK個(K:2以上の整数)のカメラを指定する指定手段(S13)、指定手段によって指定されたK個のカメラからそれぞれ出力されたK個の被写界像をK個のカメラの各々に割り当てられた重みを参照して合成する合成手段(S7)、動的立体物が共通視野に存在する否かを指定手段の指定処理に関連して判別する判別手段(S17, S27)、判別手段の判別結果が否定的であるときK個のカメラの重みを既定要領で制御する第1制御手段(S25, S41, S63, S67)、判別手段の判別結果が肯定的であるとき動的立体物までの距離の縮小量をK個のカメラの各々について算出する算出手段(S29~S35)、および算出手段によって算出された縮小量に基づいてK個のカメラの重みを制御する第2制御手段(S37~S41, S61, S65, S67)を備える。
指定手段は、共通視野を各々が部分的に有するK個(K:2以上の整数)のカメラを指定する。指定手段によって指定されたK個のカメラからそれぞれ出力されたK個の被写界像は、K個のカメラの各々に割り当てられた重みを参照して、合成手段によって合成される。判別手段は、動的立体物が共通視野に存在する否かを、指定手段の指定処理に関連して判別する。第1制御手段は、判別手段の判別結果が否定的であるとき、K個のカメラの重みを既定要領で制御する。算出手段は、判別手段の判別結果が肯定的であるとき、動的立体物までの距離の縮小量をK個のカメラの各々について算出する。第2制御手段は、算出手段によって算出された縮小量に基づいてK個のカメラの重みを制御する。
したがって、動的立体物が共通視野に存在するときは、動的立体物までの距離の縮小量がカメラ毎に算出され、算出された縮小量に基づいてカメラの重みが制御される。K個の被写界像は、こうして制御された重みを参照して合成される。これによって、動的立体物の再現性が向上する。
好ましくは、判別手段は立体物が共通視野に存在するか否かを判別する第1判別手段(S17)を含み、第1制御手段は第1判別手段の判別結果が否定的であるときK個のカメラの重みを既定値に設定する既定値設定手段(S25, S63)を含む。また、判別手段は立体物からK個のカメラの各々までの距離が変化したか否かを判別する第2判別手段(S27)を含み、第1制御手段は第2判別手段の判別結果が否定的であるときK個のカメラのうち既定カメラの重みを増大させる第1重み増大手段(S41, S67)を含む。
好ましくは、第2制御手段は、基準を上回る縮小量に対応する特定カメラの重みを増大させる第2重み増大手段(S37~41, S65, S67)を含む。基準は、好ましくは特定カメラと異なるカメラについて算出された縮小量に相当する。別の好ましい形態では、第2制御手段は、より大きな縮小量に対応する特定カメラの重みを増大させる第2重み増大手段(S37~41, S65, S67)を含む。
さらに好ましくは、重みは共通視野に設定される境界線の位置をパラメータとして含み、合成手段は境界線よりも外方の部分画像をK個の被写界像の各々から削除する削除手段(S53)を含み、第2重み増大手段は特定カメラからの被写界像に現れた動的立体物画像が残るように境界線の位置を定義する定義手段(S39, S41)を含む。
別の好ましい形態では、重みは立体物画像に対する重み付け量をパラメータとして含み、合成手段は、K個の被写界像からK個の立体物画像をそれぞれ抽出する抽出手段(S75)、および抽出手段によって抽出されたK個の立体物画像を重み付け量を参照して互いに加算する加算手段(S77)を含み、第2重み増大手段は特定カメラについて重み付け量を増大させる重み付け量増大手段(S65, S67)を含む。このとき、合成手段は、加算手段によって生成された立体物画像を用いて共通視野画像を作成する共通視野画像作成手段(S81)をさらに含んでもよい。
好ましくは、K個のカメラは固定された相対距離を有し、動的立体物はK個の固定カメラからの距離が相対的に変化する立体物に相当する。また、指定手段はL個(L:Kを上回る整数)のカメラの中からK個のカメラを指定し、指定手段の指定態様を繰り返し変更する変更手段(S45)をさらに備える。
この発明に従う画像処理プログラムは、画像処理装置(10)のプロセッサ(12p)に、共通視野を各々が部分的に有するK個(K:2以上の整数)のカメラを指定する指定ステップ(S13)、指定ステップによって指定されたK個のカメラからそれぞれ出力されたK個の被写界像をK個のカメラの各々に割り当てられた重みを参照して合成する合成ステップ(S7)、動的立体物が共通視野に存在する否かを指定ステップの指定処理に関連して判別する判別ステップ(S17, S27)、判別ステップの判別結果が否定的であるときK個のカメラの重みを既定要領で制御する第1制御ステップ(S25, S41, S63, S67)、判別ステップの判別結果が肯定的であるとき動的立体物までの距離の縮小量をK個のカメラの各々について算出する算出ステップ(S29~S35)、および算出ステップによって算出された縮小量に基づいてK個のカメラの重みを制御する第2制御ステップ(S37~S41, S61, S65, S67)を実行させるための、画像処理プログラムである。
この発明に従う画像処理方法は、画像処理装置(10)のプロセッサ(12p)によって実行される画像処理方法であって、共通視野を各々が部分的に有するK個(K:2以上の整数)のカメラを指定する指定ステップ(S13)、指定ステップによって指定されたK個のカメラからそれぞれ出力されたK個の被写界像をK個のカメラの各々に割り当てられた重みを参照して合成する合成ステップ(S7)、動的立体物が共通視野に存在する否かを指定ステップの指定処理に関連して判別する判別ステップ(S17, S27)、判別ステップの判別結果が否定的であるときK個のカメラの重みを既定要領で制御する第1制御ステップ(S25, S41, S63, S67)、判別ステップの判別結果が肯定的であるとき動的立体物までの距離の縮小量をK個のカメラの各々について算出する算出ステップ(S29~S35)、および算出ステップによって算出された縮小量に基づいてK個のカメラの重みを制御する第2制御ステップ(S37~S41, S61, S65, S67)を備える。
この発明によれば、動的立体物が共通視野に存在するときは、動的立体物までの距離の縮小量がカメラ毎に算出され、算出された縮小量に基づいてカメラの重みが制御される。K個の被写界像は、こうして制御された重みを参照して合成される。これによって、動的立体物の再現性が向上する。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1に示すこの実施例の視界支援装置10は、4個のカメラC_1〜C_4を含む。カメラC_1〜C_4はそれぞれ、共通のタイミング信号に同期して被写界像P_1〜P_4を1/30秒毎に出力する。出力された被写界像P_1〜P_4は、画像処理回路12によって取り込まれる。
図2を参照して、カメラC_1は、カメラC_1の光軸が車両100の前方斜め下向きに延びる姿勢で、車両100の前部中央に設置される。カメラC_2は、カメラC_2の光軸が車両100の右方斜め下向きに延びる姿勢で、車両100の右側中央に設置される。カメラC_3は、カメラC_3の光軸が車両100の後方斜め下向きに延びる姿勢で、車両100の後部上方に設置される。カメラC_4は、カメラC_4の光軸が車両100の左方斜め下向きに延びる姿勢で、車両100の左側中央に設置される。
カメラC_1は車両100の前方を捉える視野VW_1を有し、カメラC_2は車両100の右方向を捉える視野VW_2を有し、カメラC_3は車両100の後方を捉える視野VW_3を有し、そしてカメラC_4は車両100の左方向を捉える視野VW_4を有する。また、視野VW_1およびVW_2は共通視野VW_12を有し、視野VW_2およびVW_3は共通視野VW_23を有し、視野VW_3およびVW_4は共通視野VW_34を有し、そして視野VW_4およびVW_1は共通視野VW_41を有する。
図1に戻って、画像処理回路12に設けられたCPU12pは、カメラC_1から出力された被写界像P_1に基づいて図3(A)に示す鳥瞰図画像BEV_1を生成し、カメラC_2から出力された被写界像P_2に基づいて図3(B)に示す鳥瞰図画像BEV_2を生成する。CPU12pはまた、カメラC_3から出力された被写界像P_3に基づいて図3(C)に示す鳥瞰図画像BEV_3を生成し、カメラC_4から出力された被写界像P_4に基づいて図3(D)に示す鳥瞰図画像BEV_4を生成する。
鳥瞰図画像BEV_1は視野VW_1を鉛直方向に見下ろす仮想カメラによって捉えられた画像に相当し、鳥瞰図画像BEV_2は視野VW_2を鉛直方向に見下ろす仮想カメラによって捉えられた画像に相当する。また、鳥瞰図画像BEV_3は視野VW_3を鉛直方向に見下ろす仮想カメラによって捉えられた画像に相当し、鳥瞰図画像BEV_4は視野VW_4を鉛直方向に見下ろす仮想カメラによって捉えられた画像に相当する。
図3(A)〜図3(D)によれば、鳥瞰図画像BEV_1は鳥瞰図座標系X1・Y1を有し、鳥瞰図画像BEV_2は鳥瞰図座標系X2・Y2を有し、鳥瞰図画像BEV_3は鳥瞰図座標系X3・Y3を有し、そして鳥瞰図画像BEV_4は鳥瞰図座標系X4・Y4を有する。このような鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4は、メモリ12mのワークエリアW1に保持される。
CPU12pは続いて、鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4の重み(換言すれば、カメラC_1〜C_4に割り当てられた重み)を制御する。より詳しくは、CPU12pは、鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4に属する共通視野VW_12〜VW_41の画像の重みを制御する。重みの大きさは、共通視野VW_1〜VW_4に障害物(立体物)が存在するか否かによって相違し、障害物が存在するときにはこの障害物に動きがあるか否かによっても相違する。重みが決定されると、CPU14pは、鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4に重みに応じた加工を施し、加工された鳥瞰図画像BEV_1〜BEV4を座標変換によって互いに結合する。鳥瞰図画像BEV_2〜BEV_4は鳥瞰図画像BEV_1を基準として回転および/または移動し、この結果、図4に示す全周鳥瞰図画像がメモリ12mのワークエリアW2内に得られる。
図4において、重複エリアOL_12が共通視野VW_12を再現するエリアに相当し、重複エリアOL_23が共通視野VW_23を再現するエリアに相当する。また、重複エリアOL_34が共通視野VW_34を再現するエリアに相当し、そして重複エリアOL_41が共通視野VW_41を再現するエリアに相当する。
運転席に設置された表示装置16は、重複エリアOL_12〜OL_41が四隅に位置する一部の画像D1をワークエリアW2上の全周鳥瞰図画像から抽出し、車両100の上部を模した車両画像D2を抽出された画像D1の中央に貼り付ける。この結果、図5に示す運転支援画像がモニタ画面に表示される。
次に、鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4の作成要領について説明する。ただし、鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4はいずれも同じ要領で作成されるため、鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4を代表して鳥瞰図画像BEV3の作成要領を説明する。
図6を参照して、カメラC_3は車両100の後部に後方斜め下向きに配置される。カメラC_3の俯角を“θd”とすると、図5に示す角度θは“180°−θd”に相当する。また、角度θは、90°<θ<180°の範囲で定義される。
図7は、カメラ座標系X・Y・Zと、カメラC_3の撮像面Sの座標系Xp・Ypと、世界座標系Xw・Yw・Zwとの関係を示す。カメラ座標系X・Y・Zは、X軸,Y軸およびZ軸を座標軸とする三次元の座標系である。座標系Xp・Ypは、Xp軸およびYp軸を座標軸とする二次元の座標系である。世界座標系Xw・Yw・Zwは、Xw軸,Yw軸およびZw軸を座標軸とする三次元の座標系である。
カメラ座標系X・Y・Zでは、カメラC3の光学的中心を原点Oとして、光軸方向にZ軸が定義され、Z軸に直交しかつ地面に平行な方向にX軸が定義され、そしてZ軸およびX軸に直交する方向にY軸が定義される。撮像面Sの座標系Xp・Ypでは、撮像面Sの中心を原点として、撮像面Sの横方向にXp軸が定義され、撮像面Sの縦方向にYp軸が定義される。
世界座標系Xw・Yw・Zwでは、カメラ座標系XYZの原点Oを通る鉛直線と地面との交点を原点Owとして、地面と垂直な方向にYw軸が定義され、カメラ座標系X・Y・ZのX軸と平行な方向にXw軸が定義され、そしてXw軸およびYw軸に直交する方向にZw軸が定義される。また、Xw軸からX軸までの距離は“h”であり、Zw軸およびZ軸によって形成される鈍角が上述の角度θに相当する。
カメラ座標系X・Y・Zにおける座標を(x,y,z)と表記した場合、“x”,“y”および“z”はそれぞれ、カメラ座標系X・Y・ZにおけるX軸成分,Y軸成分およびZ軸成分を示す。撮像面Sの座標系Xp・Ypにおける座標を(xp,yp)と表記した場合、“xp”および“yp”はそれぞれ、撮像面Sの座標系Xp・YpにおけるXp軸成分およびYp軸成分を示す。世界座標系Xw・Yw・Zwにおける座標を(xw,yw,zw)と表記した場合、“xw”,“yw”および“zw”はそれぞれ、世界座標系Xw・Yw・ZwにおけるXw軸成分,Yw軸成分およびZw軸成分を示す。
カメラ座標系X・Y・Zの座標(x,y,z)と世界座標系Xw・Yw・Zwの座標(xw,yw,zw)との間の変換式は、数1で表される。
Figure 0004972036
ここで、カメラC_3の焦点距離を“f”とすると、撮像面Sの座標系Xp・Ypの座標(xp,yp)とカメラ座標系X・Y・Zの座標(x,y,z)との間の変換式は、数2で表される。
Figure 0004972036
また、数1および数2に基づいて数3が得られる。数3は、撮像面Sの座標系Xp・Ypの座標(xp,yp)と二次元地面座標系Xw・Zwの座標(xw,zw)との間の変換式を示す。
Figure 0004972036
また、図3(C)に示す鳥瞰図画像BEV_3の座標系である鳥瞰図座標系X3・Y3が定義される。鳥瞰図座標系X3・Y3は、X3軸及びY3軸を座標軸とする二次元の座標系である。鳥瞰図座標系X3・Y3における座標を(x3,y3)と表記した場合、鳥瞰図画像BEV_3を形成する各画素の位置は座標(x3,y3)によって表される。“x3”および“y3”はそれぞれ、鳥瞰図座標系X3・Y3におけるX3軸成分およびY3軸成分を示す。
地面を表す二次元座標系Xw・Zwから鳥瞰図座標系X3・Y3への投影は、いわゆる平行投影に相当する。仮想カメラつまり仮想視点の高さを“H”とすると、二次元座標系Xw・Zwの座標(xw,zw)と鳥瞰図座標系X3・Y3の座標(x3,y3)との間の変換式は、数4で表される。仮想カメラの高さHは予め決められている。
Figure 0004972036
さらに、数4に基づいて数5が得られ、数5および数3に基づいて数6が得られ、そして数6に基づいて数7が得られる。数7は、撮像面Sの座標系Xp・Ypの座標(xp,yp)を鳥瞰図座標系X3・Y3の座標(x3,y3)に変換するための変換式に相当する。
Figure 0004972036
Figure 0004972036
Figure 0004972036
撮像面Sの座標系Xp・Ypの座標(xp,yp)は、カメラC_3によって捉えられた被写界像P_3の座標を表す。したがって、カメラC3からの被写界像P_3は、数7を用いることによって鳥瞰図画像BEV_3に変換される。実際には、被写界像P_3はまずレンズ歪み補正などの画像処理を施され、その後に数7によって鳥瞰図画像BEV_3に変換される。
続いて、図8に示すように車両100の左後方の共通視野VW_34に障害物(立体物)200が存在する場合を想定して、共通視野VW_12〜VW_41を表す画像の重みを制御する動作、ならびに決定された重みを参照して全周鳥瞰図画像を作成する動作を説明する。
障害物200は、カメラC_3およびC_4によって捉えられる。また、障害物200を捉える視点はカメラC_3およびC_4の間で相違する。したがって、カメラC_3の出力に基づく鳥瞰図画像BEV_3およびカメラC_4の出力に基づく鳥瞰図画像BEV_4を均一の重みで合成すると、図9に示すように、障害物画像が運転支援画像上に二重に表示されてしまう。
また、共通視野VW_34を表す画像の一部を鳥瞰図画像BEV_3から削除する一方、共通視野VW_34を表す画像の他の一部を鳥瞰図画像BEV_3から削除し、削除後に残った鳥瞰図画像BEV_3およびBEV_4を合成するようにすれば、障害物画像の二重表示の問題を解消できる可能性があるが、逆に障害物画像が運転支援画像上から消失してしまうおそれもある。
さらに、共通視野VW_34を表す画像を鳥瞰図画像BEV_3およびBEV_4の一方から全て削除し、共通視野VW_34を表す画像を鳥瞰図画像BEV_3およびBEV_4の他方に全て残すようにすれば、障害物画像の二重表示および消失の両方の問題を解消できるが、障害物画像の再現性が低下するおそれがある。たとえば、共通視野VW_34を表す画像を鳥瞰図画像BEV_3に残すようにした場合において、障害物200がカメラC_3よりもカメラC_4に近い位置に存在したり、障害物200がカメラC_4に向かって移動したりすると、障害物画像の品質が低下してしまう。
そこで、この実施例では、障害物が存在するか否かを共通視野VW_1〜VW_4の各々について判別し、障害物が存在するときにはこの障害物に動きがあるか否かをも判別し、共通視野VW_12〜VW_41を表す画像の重み(つまりカメラC_1〜C_4に割り当てられる重み)をこれらの判別結果に応じて異なる要領で決定するようにしている。また、この実施例では、共通視野VW_12〜VW_41の各々に図10〜図12に示す要領で設定される境界線BLの位置が、上述の重みを定義するパラメータとされる。
共通視野VW_12,VW_23およびVW_41には障害物は存在しないため、共通視野VW_12を表す画像には図10の左欄に示す要領で境界線BLが設定され、共通視野VW_23またはVW_41を表す画像には図10の右欄に示す要領で境界線BLが設定される。また、障害物200が存在する共通視野VW_34については、障害物200の動きを考慮して、図11または図12に示す要領で境界線BLが設定される。
図11および図12を参照して、カメラC_3およびC_4はそれぞれ、主カメラおよび副カメラと定義される。また、主カメラによって捉えられた障害物200の画像は“障害物画像OBJmain”と定義され、副カメラによって捉えられた障害物200の画像は“障害物画OBJsub”と定義される(図11,図12の左上段参照)。
まず、障害物画像OBJmainおよびOBJsubの各々のフレーム間差分が検出され、障害物200の動きを示す動きベクトルVCがフレーム間差分に基づいて算出される(図11,図12の右上段参照)。さらに、主カメラに向かうベクトル成分VCmainおよび副カメラに向かうベクトル成分VCsubが、動きベクトルVCから抽出される(図11,図12の左下段参照)。
続いて、主カメラから障害物200までの距離の縮小の程度を表す縮小量ΔDmainが、ベクトル成分VCmainに基づいて算出される。また、副カメラから障害物までの距離の縮小の程度を表す縮小量ΔDsubが、ベクトル成分VCsubに基づいて算出される。縮小量ΔDmainは主カメラから障害物までの距離に対するパーセンテージで表され、縮小量ΔDsubも副カメラから障害物までの距離に対するパーセンテージで表される。算出された縮小量ΔDmainおよびΔDsubは互いに比較され、比較結果に応じて異なる態様で境界線BLが設定される(図11,図12の右下段参照)。
障害物200が図11の右上段に示す要領で移動した場合、縮小量ΔDmainは縮小量ΔDsubを上回る。境界線BLは、図11の右下段に示すように、障害物画像OBJmainよりも副カメラ側に設定される。これに対して、障害物200が図12に示す要領で移動した場合、縮小量ΔDmainは縮小量ΔDsubを下回る。境界線BLは、図12の右下段に示すように、障害物画像OBJsubよりも主カメラ側に設定される。つまり、境界線BLは、より大きな縮小量に対応するカメラ或いは基準を上回る縮小量を有するカメラによって捉えられた障害物画像が残るように設定される。ここで、“基準”は他方の縮小量に相当する。
なお、縮小量ΔDmainが縮小量ΔDsubに等しい場合や、障害物200に動きがない場合、境界線BLは、障害物画像OBJsubよりも主カメラ側に設定される。
こうして境界線BLの設定が完了すると、全周鳥瞰図画像を作成するべく、境界線BLよりも外方の画像が鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4の各々から削除される。鳥瞰図画像BEV_3は、図11に示すような障害物200の動きに対応して図13の上段に示す要領で削除され、図12に示すような障害物200の動きに対応して図14の上段に示す要領で削除される。
こうして加工された鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4は図13または図14の左下段に示す要領で互いに結合され、これによって全周鳥瞰図画像が完成する。表示装置16のモニタ画面には、図13または図14の右下段に示すような運転支援画像が表示される。
CPU14pは、具体的には図15〜図18に示すフロー図に従う処理を実行する。なお、これらのフロー図に対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ14(図1参照)に記憶される。
図15に示すステップS1では、カメラC_1〜C_4から被写界像P_1〜P_4を取り込む。ステップS3では、取り込まれた被写界像P_1〜P_4に基づいて鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4を作成する。作成された鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4は、ワークエリアW1に確保される。ステップS5では、重み制御処理を実行する。この結果、境界線BLが図10〜図12に示す要領で設定される。ステップS7では、ステップS3に作成された鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4をステップS5で設定された境界線BLを参照して合成し、全周鳥瞰図画像を作成する。作成された全周鳥瞰図画像は、ワークエリアW2に確保される。表示装置16のモニタ画面には、ワークエリアW2に確保された全周鳥瞰図画像に基づく運転支援画像が表示される。ステップS7の処理が完了すると、ステップS1に戻る。
ステップS5に示す重み制御処理は、図16〜図17に示すサブルーチンに従う。まずステップS11で変数MおよびNをそれぞれ“1”および“2”に設定する。ここで、変数Mは“1”→“2”→“3”→“4”の順で更新される変数であり、変数Nは“2”→“3”→“4”→“1”の順で更新される変数である。
ステップS13では、カメラC_Mを主カメラとして指定し、カメラC_Nを副カメラとして指定する。ステップS15では、主カメラの出力に基づく鳥瞰図画像BEV_Mと副カメラの出力に基づく全周鳥瞰図画像BEV_Nとに基づいて、共通視野VW_MNにおける差分画像を作成する。ステップS17では、共通視野VW_MNに障害物が存在するか否かを、ステップS15で作成された差分画像に基づいて判別する。
作成された差分画像の大きさが無視できる程度のものであれば、共通視野VW_MNに障害物は存在しないとみなし、ステップS25で共通視野VW_MNの対角線上に境界線BLを設定してからステップS43に進む。一方、作成された差分画像が無視できない大きさを有していれば、共通視野VW_MNに障害物が存在するとみなし、ステップS19に進む。
ステップS19では主カメラによって捉えられた障害物画像OBJmainのフレーム間差分を検出し、ステップS21では副カメラによって捉えられた障害物画像OBJsubのフレーム間差分を検出する。ステップS23では、ステップS19およびS21で検出されたフレーム間差分に基づいて障害物の動きを示す動きベクトルVCを算出する。
ステップS27では、共通視野VW_MNに存在する障害物に動きが生じたか否かを、動きベクトルVCに基づいて判別する。動きベクトルVCの量がほぼゼロであれば、障害物に動きはないと判断する一方、動きベクトルVCの量が無視できない大きさを示していれば、障害物に動きがあったと判断する。障害物に動きがなければステップS41に進み、障害物に動きがあればステップS29に進む。
ステップS29では動きベクトルVCのうち主カメラに向かうベクトル成分VCmainを算出し、ステップS31では動きベクトルVCのうち副カメラに向かうベクトル成分VCsubを算出する。ステップS33では主カメラから障害物までの距離の縮小の程度を示す縮小量ΔDmainをベクトル成分VCmainに基づいて算出し、ステップS35では副カメラから障害物までの距離の縮小の程度を示す縮小量ΔDsubをベクトル成分VCsubに基づいて算出する。上述のように、縮小量ΔDmainは主カメラから障害物までの距離に対するパーセンテージで表され、縮小量ΔD2も副カメラから障害物までの距離に対するパーセンテージで表される。
ステップS37では縮小量ΔDmainおよびΔDsubの大小関係を判別し、縮小量ΔDmainが縮小量ΔDsubを上回ればステップS39に進む一方、縮小量ΔDmainが縮小量ΔDsub以下であればステップS41に進む。
ステップS39では、障害物画像OBJmainよりも副カメラ側に境界線BLを設定する。ステップS41では、障害物画像OBsubよりも主カメラ側に境界線BLを設定する。ステップS39またはS41の処理が完了すると、変数Mが“4”を示すか否かをステップS43で判別する。変数Mが“4”に満たなければ、変数MおよびNをステップS45で更新してからステップS13に戻る。これに対して、変数Mが“4”であれば、上階層のルーチンに復帰する。このような重み制御処理によって、境界線BLが図10〜図12に示す要領で設定される。
図15に示すステップS7の全周鳥瞰図作成処理は、図18に示すサブルーチンに従う。まずステップS51で変数Mを“1”に設定する。上述と同様、変数Mは“1”→“2”→“3”→“4”の順で更新される変数である。ステップS53では、境界線よりも外方の画像を鳥瞰図画像BEV_Mから削除し、ステップS55では変数Mが“4”に達したか否かを判別する。変数Mが“4”に満たなければ、ステップS57で変数Mを更新してからステップS53に戻る。一方、変数Mが“4”を示していれば、鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4の加工が完了したとみなしてステップS59に進む。ステップS59では、加工された鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4を座標変換によって互いに合成する。合成が完成すると、上階層のルーチンに復帰する。このような全周鳥瞰図画像作成処理によって、全周鳥瞰図画像が図13に示す要領で作成される。
以上の説明から分かるように、CPU12pは、共通視野VW_MNを各々が部分的に有する主カメラおよび副カメラ(=K個のカメラ;Kは2以上の整数)をカメラC_1〜C_4(=L個のカメラ)の中から指定する(S13)。指定された主カメラおよび副カメラの出力に基づく鳥瞰図画像BEV_MおよびBEV_Nは、主カメラおよび副カメラに割り当てられた境界線BLの位置(=重み)を参照して合成される(S7)。動的な障害物が共通視野VW_MNに存在する否かは、主カメラおよび副カメラの指定処理に関連して判別される(S17, S27)。判別結果が否定的であれば、主カメラおよび副カメラに割り当てる境界線BLの位置が既定要領で制御される(S25, S41)。一方、判別結果が肯定的であれば、動的な障害物までの距離の縮小量ΔDmainおよびΔDsubが主カメラおよび副カメラの各々について算出される(S29~S35)。主カメラおよび副カメラに割り当てる境界線BLの位置は、算出された縮小量ΔDmainおよびΔDsubに基づいて制御される(S37~S41)。
したがって、動的な障害物が共通視野VW_MNに存在するときは、この障害物までの距離の縮小量ΔDmainおよびΔDsubが主カメラおよび副カメラの各々について算出され、算出された縮小量ΔDmainおよびΔDsubに基づいて境界線BLの位置が制御される。鳥瞰図画像BEV_MおよびBEV_Nは、こうして制御された境界線BLを参照して合成される。これによって、動的な障害物の再現性が向上する。
上述の実施例では、主カメラおよび副カメラの重みを定義するパラメータとして境界線BLの位置を想定しているが、共通視野VW_MNの背景画像および障害物画像に対する重み付け量を主カメラおよび副カメラの重みを定義するパラメータとするようにしてもよい。この場合、重み付け量は以下の要領で制御される。
以下の説明では、主カメラによって捉えられた共通視野VW_MNの画像のうち障害物画像OBJmainを除く画像を“背景画像BKmain”と定義し、副カメラによって捉えられた共通視野VW_MNの画像のうち障害物画像OBJsubを除く画像を“背景画像BKsub”と定義する。
上述のように、共通視野VW_12,VW_23およびVW_41には、障害物は存在しない。このとき、背景画像BKmainおよびBKsubは、図19に示すように均一(=0.5)の重み付け量で互いに合成される。これによって、共通視野VW_12,VW_23およびVW_41の合成画像が完成する。
一方、共通視野VW_34には障害物200が存在する。障害物200が図11の右上段に示す方向に移動した場合は、障害物画像OBJmainおよびOBJsubに重み付け量“1.0”および“0.0”がそれぞれ付与される。また、障害物200が図12の右上段に示す方向に移動した場合は、障害物画像OBJmainおよびOBJsubに重み付け量“0.0”および“1.0”がそれぞれ付与される。背景画像BKmainおよびBKsubに対する重み付け量は、いずれも“0.5”とされる。共通視野VW_34の合成画像は、図20または図21に示す要領で合成される。
まず、主カメラの出力に基づく共通視野VW_34の画像が背景画像BKmainと障害物画像OBJmainとに分離され、副カメラの出力に基づく共通視野VW_34の画像が背景画像BKsubと障害物画像OBJsubとに分離される(図20,図21の最上段参照)。次に、障害物画像OBJmainおよびOBJsubが指定重み付け量で互いに合成ないし加算され、背景画像BKmainおよびBKsubが指定重み付け量で互いに合成ないし加算される(図20,図21の第2〜第3段参照)。その後、合成障害物画像と合成背景画像とが互いに合成される(図20,図21の最下段参照)。こうして、共通視野VW_34の合成画像が完成する。
具体的には、CPU14pは、図15に示すステップS5の重み制御処理を図22〜図23に示すサブルーチンに従って実行し、図15に示すステップS7の全周鳥瞰図作成処理を図24に示すサブルーチンに従って実行する。ただし、図22〜図23に示すサブルーチンは、以下の点を除き図16〜図17に示すサブルーチンと同じであるため、重複した説明は省略する。
図22において、フラグF_MNを“0”に設定するステップS63の処理を図16に示すステップS25の処理に代えて実行し、フラグF_MNを“1”に設定するステップS61の処理をステップS17およびS19の間で実行する。また、図23において、障害物画像OBJmainおよびOBJsubに重み付け量“1.0”および“0.0”をそれぞれ付与するステップS65の処理を図17に示すステップS39の処理に代えて実行し、障害物画像OBJmainおよびOBJsubに重み付け量“0.0”および“1.0”をそれぞれ付与するステップS67の処理を図17に示すステップS41の処理に代えて実行する。
図24を参照して、ステップS71では変数MおよびNをそれぞれ“1”および“2”に設定する。上述と同様、変数Mは“1”→“2”→“3”→“4”の順で更新される変数であり、変数Nは“2”→“3”→“4”→“1”の順で更新される変数である。
ステップS73では、フラグF_MNが“1”であるか否かを判別する。ここでNOであれば、共通視野VW_MNには障害物が存在しないとみなしてステップS85に進む。ステップS85では、主カメラC_Mの出力に基づく共通視野VW_MNの画像と副カメラC_Nに属する共通視野VW_MNの画像とを互いに合成する。合成する2つの画像の重み付け量は、いずれも“0.5”とされる。ステップS85の処理が完了すると、ステップS83に進む。
フラグF_MNが“1”であれば、ステップS73からステップS75に進む。ステップS75では、主カメラC_Mの出力に基づく共通視野VW_MNの画像を障害物画像OBJmainと背景画像BKmainとに分離し、さらに副カメラC_Nの出力に基づく共通視野VW_MNの画像を障害物画像OBJsubと背景画像BKsubとに分離する。
ステップS77では、ステップS75で分離された2つの障害物画像OBJmainおよびOBJsubを図23に示すステップS65またはS67で指定された重み付け量を参照して互いに合成する。ステップS79では、ステップS75で分離された2つの背景画像BKmainおよびBKsubを互いに合成する。背景画像BKmainおよびBKsubの重み付け量は、いずれも“0.5”とされる。ステップS81では、ステップS77で作成された障害物画像とステップS79で作成された背景画像とに基づいて共通視野VW_MNの合成画像を作成する。
ステップS83では変数Mが“4”に達したか否かを判別し、NOであればステップS87で変数MおよびNを更新してからステップS73に戻る一方、YESであれば鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4の加工が完了したとみなしてステップS89に進む。ステップS89では、加工された鳥瞰図画像BEV_1〜BEV_4を座標変換によって互いに合成する。こうして全周鳥瞰図画像が完成すると、上階層のルーチンに復帰する。
この実施例によれば、CPU12pは、共通視野VW_MNを各々が部分的に有する主カメラおよび副カメラ(=K個のカメラ;Kは2以上の整数)を指定する(S13)。指定された主カメラおよび副カメラの出力に基づく鳥瞰図画像BEV_MおよびBEV_Nは、主カメラおよび副カメラに割り当てられた重み付け量(具体的には、障害物画像OBJmainおよび背景画像BKmainの重み付け量と障害物画像OBJsubおよび背景画像BKsubの重み付け量)を参照して合成される(S7)。動的な障害物が共通視野VW_MNに存在する否かは、主カメラおよび副カメラの指定処理に関連して判別される(S17, S27)。判別結果が否定的であれば、主カメラおよび副カメラに割り当てる重み付け量が既定要領で制御される(S63, S67)。一方、判別結果が肯定的であれば、動的な障害物までの距離の縮小量ΔDmainおよびΔDsubが主カメラおよび副カメラの各々について算出される(S29~S35)。主カメラおよび副カメラに割り当てる重み付け量は、算出された縮小量ΔDmainおよびΔDsubに基づいて制御される(S37, S65, S67)。
したがって、動的な障害物が共通視野VW_MNに存在するときは、この障害物までの距離の縮小量ΔDmainおよびΔDsubが主カメラおよび副カメラの各々について算出され、算出された縮小量ΔDmainおよびΔDsubに基づいて重み付け量が制御される。鳥瞰図画像BEV_MおよびBEV_Nは、こうして制御された重み付け量を参照して合成される。これによって、動的な障害物の再現性が向上する。
なお、この実施例では、主カメラからの距離の縮小率および副カメラからの距離の縮小率を縮小量ΔDmainおよびΔDsubとするようにしているが、これに代えて、主カメラに向かうベクトル成分VCmainおよび副カメラに向かうベクトル成分VCsubを縮小量ΔDmainおよびΔDsubとするようにしてもよい。
この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 車両に取り付けられた複数のカメラによって捉えられる視野を示す図解図である。 (A)は前カメラの出力に基づく鳥瞰図画像の一例を示す図解図であり、(B)は右カメラの出力に基づく鳥瞰図画像の一例を示す図解図であり、(C)は左カメラの出力に基づく鳥瞰図画像の一例を示す図解図であり、(D)は後カメラの出力に基づく鳥瞰図画像の一例を示す図解図である。 図3(A)〜図3(D)に示す鳥瞰図画像に基づく全周鳥瞰図画像の一例を示す図解図である。 表示装置によって表示される運転支援画像の一例を示す図解図である。 車両に取り付けられたカメラの角度を示す図解図である。 カメラ座標系と撮像面の座標系と世界座標系との関係を示す図解図である。 車両と障害物との関係の一例を示す図解図である。 表示装置によって表示される運転支援画像の他の一例を示す図解図である。 共通視野画像の対角上に設定された境界線の一例を示す図解図である。 (A)は共通視野画像を作成する動作の一部を示す図解図であり、(B)は共通視野画像を作成する動作の他の一部を示す図解図であり、(C)は共通視野画像を作成する動作のその他の一部を示す図解図であり、(D)は共通視野画像を作成する動作のさらにその他の一部を示す図解図である。 (A)は共通視野画像を作成する動作の一部を示す図解図であり、(B)は共通視野画像を作成する動作の他の一部を示す図解図であり、(C)は共通視野画像を作成する動作のその他の一部を示す図解図であり、(D)は共通視野画像を作成する動作のさらにその他の一部を示す図解図である。 全周鳥瞰図画像を作成する動作および運転支援画像を表示する動作の一例を示す図解図である。 全周鳥瞰図画像を作成する動作および運転支援画像を表示する動作の他の一例を示す図解図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 他の実施例において共通視野画像を作成する動作の一例を示す図解図である。 他の実施例において共通視野画像を作成する動作の他の一例を示す図解図である。 他の実施例において共通視野画像を作成する動作のその他の一例を示す図解図である。 他の実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 他の実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 他の実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
符号の説明
10 …画像処理装置
C1〜C4 …カメラ
12 …画像処理回路
12p …CPU
12m …メモリ
14 …フラシュメモリ
16 …表示装置
100 …車両
200 …障害物

Claims (13)

  1. 共通視野を各々が部分的に有するK個(K:2以上の整数)のカメラを指定する指定手段、
    前記指定手段によって指定されたK個のカメラからそれぞれ出力されたK個の被写界像を前記K個のカメラの各々に割り当てられた重みを参照して合成する合成手段、
    動的立体物が前記共通視野に存在する否かを前記指定手段の指定処理に関連して判別する判別手段、
    前記判別手段の判別結果が否定的であるとき前記K個のカメラの重みを既定要領で制御する第1制御手段、
    前記判別手段の判別結果が肯定的であるとき前記動的立体物までの距離の縮小量を前記K個のカメラの各々について算出する算出手段、および
    前記算出手段によって算出された縮小量に基づいて前記K個のカメラの重みを制御する第2制御手段を備える、画像処理装置。
  2. 前記判別手段は立体物が前記共通視野に存在するか否かを判別する第1判別手段を含み、
    前記第1制御手段は前記第1判別手段の判別結果が否定的であるとき前記K個のカメラの重みを既定値に設定する既定値設定手段を含む、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記判別手段は前記立体物から前記K個のカメラの各々までの距離が変化したか否かを判別する第2判別手段を含み、
    前記第1制御手段は前記第2判別手段の判別結果が否定的であるとき前記K個のカメラのうち既定カメラの重みを増大させる第1重み増大手段を含む、請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記第2制御手段は基準を上回る縮小量に対応する特定カメラの重みを増大させる第2重み増大手段を含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記基準は前記特定カメラと異なるカメラについて算出された縮小量に相当する、請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記第2制御手段はより大きな縮小量に対応する特定カメラの重みを増大させる第2重み増大手段を含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記重みは共通視野に設定される境界線の位置をパラメータとして含み、
    前記合成手段は前記境界線よりも外方の部分画像を前記K個の被写界像の各々から削除する削除手段を含み、
    前記第2重み増大手段は前記特定カメラからの被写界像に現れた動的立体物画像が残るように前記境界線の位置を定義する定義手段を含む、請求項4ないし6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記重みは立体物画像に対する重み付け量をパラメータとして含み、
    前記合成手段は、前記K個の被写界像からK個の立体物画像をそれぞれ抽出する抽出手段、および前記抽出手段によって抽出されたK個の立体物画像を前記重み付け量を参照して互いに加算する加算手段を含み、
    前記第2重み増大手段は前記特定カメラについて前記重み付け量を増大させる重み付け量増大手段を含む、請求項4ないし6のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記合成手段は前記加算手段によって生成された立体物画像を用いて共通視野画像を作成する共通視野画像作成手段をさらに含む、請求項8記載の画像処理装置。
  10. 前記K個のカメラは固定された相対距離を有し、
    前記動的立体物は前記K個の固定カメラからの距離が相対的に変化する立体物に相当する、請求項1ないし9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記指定手段はL個(L:Kを上回る整数)のカメラの中から前記K個のカメラを指定し、
    前記指定手段の指定態様を繰り返し変更する変更手段をさらに備える、請求項1ないし10のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 画像処理装置のプロセッサに、
    共通視野を各々が部分的に有するK個(K:2以上の整数)のカメラを指定する指定ステップ、
    前記指定ステップによって指定されたK個のカメラからそれぞれ出力されたK個の被写界像を前記K個のカメラの各々に割り当てられた重みを参照して合成する合成ステップ、
    動的立体物が前記共通視野に存在する否かを前記指定ステップの指定処理に関連して判別する判別ステップ、
    前記判別ステップの判別結果が否定的であるとき前記K個のカメラの重みを既定要領で制御する第1制御ステップ、
    前記判別ステップの判別結果が肯定的であるとき前記動的立体物までの距離の縮小量を前記K個のカメラの各々について算出する算出ステップ、および
    前記算出ステップによって算出された縮小量に基づいて前記K個のカメラの重みを制御する第2制御ステップを実行させるための、画像処理プログラム。
  13. 画像処理装置のプロセッサによって実行される画像処理方法であって、
    共通視野を各々が部分的に有するK個(K:2以上の整数)のカメラを指定する指定ステップ、
    前記指定ステップによって指定されたK個のカメラからそれぞれ出力されたK個の被写界像を前記K個のカメラの各々に割り当てられた重みを参照して合成する合成ステップ、
    動的立体物が前記共通視野に存在する否かを前記指定ステップの指定処理に関連して判別する判別ステップ、
    前記判別ステップの判別結果が否定的であるとき前記K個のカメラの重みを既定要領で制御する第1制御ステップ、
    前記判別ステップの判別結果が肯定的であるとき前記動的立体物までの距離の縮小量を前記K個のカメラの各々について算出する算出ステップ、および
    前記算出ステップによって算出された縮小量に基づいて前記K個のカメラの重みを制御する第2制御ステップを備える、画像処理方法。
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