JP4966772B2 - 経路探索装置、コンテンツ提供装置、コンテンツ変換装置、および、経路探索プログラムならびにコンテンツ提供プログラム - Google Patents

経路探索装置、コンテンツ提供装置、コンテンツ変換装置、および、経路探索プログラムならびにコンテンツ提供プログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンテンツ提供装置からネットワークを介して提供されるコンテンツの形式を変換する複数のコンテンツ変換装置で形式が複数回変換されたコンテンツをコンテンツ提示装置で提示させる一連の技術に関する。
インターネットやホームネットワークなどのネットワークに接続してネットワークに向かってコンテンツを提供する装置やソフトウェア(以下、サーバという)と、サーバからネットワークを介して受信したコンテンツを利用する装置やソフトウェア(以下、レンダラという)と、を用いて、ネットワークを介したコンテンツ利用が可能になっている。
このネットワークを介したコンテンツ利用において、クライアント側としてのレンダラが、サーバに対してユーザで利用したい所望のコンテンツの取得要求を行い、それに応じて、サーバが、要求されたコンテンツを送信する配信方法、いわゆるプル型の配信方法が一般的に行われている。ここで、サーバは、例えばHTTPサーバなどが利用されている。また、レンダラは、例えばWEBブラウザやネットワークメディアプレーヤなどが広く利用されている。レンダラは、コンテンツを取得した際に、取得したコンテンツの形式が当該レンダラに対応する形式ではないと、取得したコンテンツを再生することができない。ここで、コンテンツの形式とは、例えば、コンテンツに含まれる映像信号や音声信号の符号化方式、コンテンツに含まれる映像の解像度、マルチメディア記述言語の記述方式、その他コンテンツに含まれるデータの各種形式、および、それらを多重化する多重化方式などの各種信号形式のことを指す。
レンダラが、ユーザで利用したい所望のコンテンツをサーバから取得可能ではあるが、形式が対応しないためにその所望のコンテンツを再生できない場合に、ネットワーク上に存在するコンテンツの形式を変換する装置やソフトウェア(以下、トランスコーダという)を利用することで、その所望のコンテンツを再生する技術が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。このようなトランスコーダを利用する技術では、例えば、レンダラは、サーバに蓄積されたコンテンツを取得し、取得したコンテンツをトランスコーダに送信する。そして、トランスコーダは、コンテンツの形式を、レンダラに対応する形式に変換し、形式を変換した後のコンテンツを、直接または他の装置を経由してレンダラに送信する。これによって、レンダラは、形式を変換した後のコンテンツを再生することができる。
特許文献1に記載されたコンテンツ視聴方法では、レンダラは、コンテンツを取得してその形式を調査し、対応しない形式であると判断した場合に、ネットワーク上にあるトランスコーダに対して、取得したコンテンツの提供先のURLと、レンダラに対応するコンテンツの形式とを通知して、そのコンテンツの形式変換を要求する。これによって、トランスコーダは、提供先から取得したコンテンツを、レンダラに対応する形式に変換した上で、変換したコンテンツをレンダラに送信する。
特許文献2に記載されたデータ処理経路探索方法では、レンダラは、コンテンツを取得してその形式を調査し、対応しない形式であると判断した場合に、ネットワーク上にあるデータ処理経路探索装置またはそのプログラム(以下、変換マネージャという)に対して、コンテンツを変換できるトランスコーダ群とその接続経路とを探索させる。そして、レンダラは、探索結果である接続経路を用いて複数のトランスコーダを経由して変換された後のコンテンツを受信して再生する。
特許文献3に記載された変換方法では、レンダラが、サーバに対して、レンダラに対応するコンテンツの形式を通知して所望のコンテンツの取得要求を送ったとすると、サーバは、要求されたコンテンツの形式がレンダラに対応する形式であるか否かを判別する。もし、対応していない場合には、サーバは、ネットワーク上のトランスコーダ群にコンテンツを変換させて、トランスコーダ群から変換後のコンテンツを受信し、受信したコンテンツを、取得要求を送ったレンダラに送信する。
前記特許文献1〜3の方法以外に、例えば、サーバで取り扱えるコンテンツの形式と、レンダラで取り扱えるコンテンツの形式とが不整合である場合に、レンダラを、適切なトランスコーダに誘導する手段として、リダイレクトの仕組みを利用することが考えられる。リダイレクトの仕組みは、例えばHTTPなどのプロトコルで規定されている。このリダイレクトによって、サーバ、レンダラおよびトランスコーダは、以下のような一連の動作を実行する。すなわち、レンダラがサーバに対して取得要求を行ったときに、そのサーバにコンテンツが存在していない場合やサーバからコンテンツを提供できない場合などに、サーバが、エラー応答として「コンテンツを提供することはできないが、他のサーバからコンテンツを取得できる」ことを示すメッセージを返信し、それと同時に、コンテンツを配信可能である他のサーバへのロケーション(他のサーバを示す情報)をレンダラに通知すれば、レンダラは他の妥当なサーバに対して、コンテンツ要求を送り直すことができる。
具体的には、コンテンツを表示するレンダラ(例えば、H.264のコンテンツのみ入力可能)から、コンテンツを配信するサーバ(例えば、MPEG2のコンテンツのみ配信可能)に対して、コンテンツを要求した場合に、サーバは、トランスコーダ(MPEG2のコンテンツをH.264のコンテンツへ変換可能)のロケーションを設定してリダイレクトの応答をレンダラに返す。例えばHTTPを用いた場合には、サーバからレンダラへの応答のHTTPステータスに“302 Found"を設定し、Locationヘッダにトランスコーダのロケーションを設定する。これにより、レンダラは、あらためてトランスコーダに対してコンテンツを要求し、要求を受けたトランスコーダはサーバに対してコンテンツを要求する。つまり、コンテンツが「サーバ→トランスコーダ→レンダラ」の順に伝送される接続経路が完成する。そして、レンダラは、一般的なリダイレクトの仕組み以外に特別な通信手順を利用せずとも、トランスコーダによって変換された所望のコンテンツを取得して再生することが可能である。また、サーバは、一般的なディスカバリ機能(ネットワーク上のトランスコーダを見つける機能)と、レンダラから要求されたコンテンツに形式の変換を要するときに「トランスコーダに対してリダイレクトさせる」応答をレンダラに返す機能とを必要とするが、比較的高い処理能力を要求されるものではない。
特開2004−102339号公報(0012〜0020、図1) 特開2002−259330号公報(0028〜0048、図1) 特開2006−295586号公報(0017〜0028、図1)
しかしながら、前記した従来の方法には、以下の不都合がある。
特許文献1に記載されたコンテンツ視聴方法では、レンダラは、レンダラに対応する形式に変換する変換機能について、単一のトランスコーダの1つの変換機能によって判断する。つまり、この方法では、複数の変換機能を組み合せて複数のトランスコーダをタンデムに接続することによってレンダラに対応する形式に変換することを考慮していない。このため、想定しているネットワークにおいて、単一のトランスコーダを用いただけではレンダラに対応する形式に変換できないが、複数のトランスコーダを組み合わせた場合にレンダラに対応する形式に変換できるときに、この方法では、対応することができない。
特許文献2に記載されたデータ処理経路探索方法では、変換マネージャは、ネットワーク上のすべてのトランスコーダの存在および機能を把握した上で接続経路を決めるので、複数のトランスコーダを組み合わせたタンデム接続も行うことができる。しかしながら、特許文献1および特許文献2に示された方法では、いずれも、レンダラは、コンテンツの送受信のための通信手順に加えて、ネットワーク上のトランスコーダを利用したり、変換マネージャに接続経路を問い合わせたりするための追加の通信手順を実装しなければならないという問題がある。もちろん、現存する各種のレンダラは、そのような通信手順は実装していないので利用することはできない。
特許文献3に記載された変換方法では、レンダラは、所望のコンテンツの形式がレンダラに対応する形式ではない場合でも、特別な処理をせずに、変換後のコンテンツを取得して再生することが可能である。また、レンダラが、レンダラに対応するコンテンツの形式を通知する手段については、例えばHTTPを用いた取得要求の場合には、HTTPヘッダにACCEPTヘッダを記述して、対応する形式を記述できる仕組みがあり、新たに規定する特別な通信手順を追加せずとも行うことも可能である。しかしながら、この方法では、コンテンツの取得要求を受けたサーバは、前記した変換マネージャの機能を必要とする。すなわち、サーバは、各トランスコーダがどの形式のコンテンツをどの形式のコンテンツに変換できるのかという情報を把握してそれらの情報を管理し、どのトランスコーダに変換を任せるのかを決定しなければならない。さらに、サーバは、(1)形式を変換すべきコンテンツをトランスコーダに対して送信し、(2)変換後のコンテンツをトランスコーダから受信し、(3)受信した変換後のコンテンツをレンダラに送信する必要がある。つまり、サーバは、同時に少なくとも3つのコンテンツのストリームを送受信する必要がある。したがって、この方法を用いた場合には、サーバは、変換マネージャの機能を実装する必要に加えて、高い処理能力を必要とする。サーバのサーバ機能は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)、HDDレコーダ(ハードディスクレコーダ)、ホームサーバなど、家庭の様々な装置に入ることが想定されるが、サーバをすべて高機能、高性能にするのは難しいという問題がある。
さらに、特許文献3に記載された変換方法では、トランスコーダの組み合わせが複数ある場合には、コンテンツの取得要求を受けたサーバは、トランスコーダの性能(CPU速度、メモリ量)などを比較して最もリソースに余裕のあるトランスコーダを選択する。ところで、近年、CPU速度は飛躍的に向上しており、メモリも安価になってきていることから、トランスコーダは、家庭で視聴するハイビジョンコンテンツ程度であればリアルタイムに変換できるようになってきている。このようにコンテンツをリアルタイムに変換する場合には、コンテンツの再生ビットレートで要求する処理速度を超える必要はない。そのため、サーバは、必ずしも性能の高いトランスコーダを選択する必要はない。また、この方法では、サーバは、変換によってコンテンツの品質(画質や音質など)がどれくらい劣化するのかを考慮していないので、劣化の度合いが大きいトランスコーダを選択する場合があり、ユーザに品質の低いコンテンツが提供されてしまうという問題もある。
前記特許文献1〜3の方法以外に、リダイレクトの方法では、所望の接続経路を与えることのできるトランスコーダのロケーションを、サーバに事前に設定しておく必要がある。しかしながら、例えば、家庭環境でトランスコーダを使用する場合などでは、専門知識の乏しいユーザが、サーバに対する事前設定を行うことは困難である。また、例えば、家庭環境では、トランスコーダ等の電源が比較的頻繁にオフ(切断)されたり、トランスコーダが別の変換処理を開始したことによってビジー状態になったりするなど、使用可能なトランスコーダの台数が経時的に変化する。そのため、適切なトランスコーダのロケーションをサーバに事前に設定しておくことは困難である。仮に、ネットワーク上の複数のトランスコーダのロケーションをサーバに事前に設定しておいたとしても、サーバは、どのトランスコーダが所望の変換を行うことができて、どのトランスコーダにリダイレクトすべきかを判断することができない。この問題を解決するために、サーバに、特許文献2に示す変換マネージャの機能を持たせることもできるが、そのようにすると、サーバに対して実装上の大きな変更を伴い、サーバを高機能にする必要があるという問題も生じてくる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、コンテンツ提示装置やコンテンツ提供装置に高度な処理能力を有した装置を用いることなく、コンテンツ変換装置の稼働状況に合わせて、当初の形式から変換されたコンテンツを提示することのできる技術を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記した目的と併せて当初の形式からコンテンツを変換する際にコンテンツの品質の劣化が少ない接続経路を選択してコンテンツを提示することのできる技術を提供することを他の目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の経路探索装置は、所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおける前記経路探索装置であって、アナウンス信号受信手段と、アナウンス信号判別手段と、機能情報管理手段と、コンテンツ要求受信手段と、経路算出手段と、メッセージ通知手段と、メッセージ管理手段とを備えることとした。
かかる構成によれば、経路探索装置は、アナウンス信号受信手段によって、前記通信ネットワーク上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信し、アナウンス信号判別手段によって、前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が前記コンテンツ変換装置のものであるか否かを判別する。そして、経路探索装置は、機能情報管理手段によって、前記コンテンツ変換装置の存在を示すアナウンス信号から、前記コンテンツ変換装置の識別情報および変換機能を抽出して前記抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成する。そして、経路探索装置は、コンテンツ要求受信手段によって、前記コンテンツ提示装置または前記コンテンツ変換装置から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信する。そして、経路探索装置は、経路算出手段によって、前記要求されたコンテンツを、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応しているデータの形式に変換するための接続経路を前記作成されたテーブルに基づいて算出し、メッセージ通知手段によって、前記接続経路において、前記コンテンツ要求を送信した装置に対してコンテンツを送信する前段のコンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージを返信する。
また、かる構成によれば、経路探索装置は、メッセージ管理手段によって、前記リダイレクトさせるメッセージを返信してから所定時間経過するまで、前記算出した接続経路の情報を記憶手段に保持しておくと共に、前記算出した接続経路に含まれるコンテンツ変換装置をビジー状態として管理し、前記所定時間内に、前記保持した接続経路で提供するコンテンツを要求するコンテンツ要求を、前記算出した接続経路に含まれる装置から再び受信した場合には、前記保持した接続経路においてコンテンツを送信する前段の装置へリダイレクトさせるメッセージを返信し、一方、前記算出した接続経路に含まれる装置と異なる装置から受信した場合には、ビジー状態として管理しているコンテンツ変換装置を除いて算出させた接続経路の情報を含むメッセージを返信する制御を行う。
また、請求項に記載の経路探索装置は、請求項に記載の経路探索装置において、前記コンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージが、リダイレクト先のロケーション情報として、少なくとも前記接続経路の最後のコンテンツ変換装置のアドレスと、前記要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスと、前記接続経路の最後のコンテンツ変換装置の変換先のデータの形式とを含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、経路探索装置は、ロケーション情報に、要求されたコンテンツの形式が含まれるメッセージを返信する。
また、請求項に記載の経路探索装置は、請求項に記載の経路探索装置において、前記コンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージが、リダイレクト先のロケーション情報として、少なくとも前記要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスと、前記接続経路で経由するそれぞれのコンテンツ変換装置のアドレスおよびそれぞれの変換先のデータの形式と、前記経由するコンテンツ変換装置の接続順序とを含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、経路探索装置は、ロケーション情報に、要求されたコンテンツを取得するための接続経路が含まれるメッセージを返信する。
また、請求項に記載の経路探索装置は、請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の経路探索装置において、アナウンス信号送信手段をさらに備えることとした。
かかる構成によれば、経路探索装置は、アナウンス信号送信手段によって、当該経路探索装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を送信する。
また、請求項に記載の経路探索装置は、請求項に記載の経路探索装置において、前記アナウンス信号判別手段が、前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が他の経路探索装置を示すものであるか否かをさらに判別し、前記メッセージ管理手段が、前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が他の経路探索装置を示すものであると判別された場合に、予め定められた規則に基づいて前記他の経路探索装置との間で通信することで、前記通信ネットワーク上で前記存在または停止を示すアナウンス信号を定期的に送信することを唯一許可された経路探索装置を示すマスター経路探索装置を決定する制御をさらに行うことを特徴とする。
かかる構成によれば、経路探索装置は、他の経路探索装置を発見した場合に、通信ネットワーク上で実質的に機能する唯一のマスター経路探索装置を決定する。
また、請求項に記載の経路探索装置は、請求項に記載の経路探索装置において、前記メッセージ管理手段が、前記アナウンス信号判別手段によって、前記マスター経路探索装置に決定された他の経路探索装置から停止を示すアナウンス信号を受信したと判別された場合に、アナウンス信号送信手段によって当該経路探索装置の存在を示すアナウンス信号を送信させ、前記存在を示すアナウンス信号を送信してから所定時間経過しても他の経路探索装置から存在を示すアナウンス信号を受信しない場合に、次のマスター経路探索装置として作動する制御をさらに行うことを特徴とする。
かかる構成によれば、経路探索装置は、他の経路探索装置がマスター経路探索装置ではなくなった後で次のマスター経路探索装置として機能することができる。
また、請求項に記載の経路探索装置は、請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の経路探索装置において、前記経路算出手段が、前記要求されたコンテンツを提供するための接続経路が複数ある場合に、前記コンテンツ変換装置がデータの形式を変換するときに生じる品質劣化の度合いを示す所定のコストを変換パターンごとに格納した予め作成された変換コストテーブルに基づいて、前記複数の接続経路それぞれについて前記コストの総和を算出し、算出されたコストの総和が最小となる接続経路を最適経路として決定することを特徴とする。
かかる構成によれば、経路探索装置は、複数のコンテンツ変換装置を用いた複数の接続経路が想定される場合でも、変換によるコンテンツの品質の劣化を最小限に抑制した最適な経路を選択できる。
また、請求項に記載のコンテンツ提供装置は、所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおける前記コンテンツ提供装置であって、コンテンツ要求受信手段と、データ形式判別手段と、メッセージ送信手段と、アナウンス信号受信手段と、アナウンス信号判別手段と、テーブル作成手段と、経過時間判別手段と、不要データ削除手段とを備えることとした。
かかる構成によれば、コンテンツ提供装置は、コンテンツ要求受信手段によって、前記コンテンツ提示装置または前記コンテンツ変換装置から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信する。そして、コンテンツ提供装置は、データ形式判別手段によって、前記要求されたコンテンツの形式と、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式とが一致するか否かを判別する。そして、コンテンツ提供装置は、メッセージ送信手段によって、前記要求されたコンテンツの形式が、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式と一致しないと判別された場合に、リダイレクト先のロケーション情報として、前記経路探索装置のアドレスと、前記要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスとを含み前記経路探索装置へリダイレクトさせるメッセージを返信する。
かかる構成によれば、コンテンツ提供装置は、アナウンス信号受信手段によって、前記通信ネットワーク上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信し、アナウンス信号判別手段によって、前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が前記経路探索装置を示すものであるか否かを判別する。そして、コンテンツ提供装置は、テーブル作成手段によって、前記経路探索装置の存在を示すアナウンス信号から、前記経路探索装置の識別情報およびアドレス情報を抽出して前記抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成する。そして、コンテンツ提供装置は、経過時間判別手段によって、前記抽出したそれぞれの情報が前記テーブルに格納された経路探索装置から、存在を示すアナウンス信号を受信しなくなってから予め定められた所定時間が経過したか否かを判別する。そして、コンテンツ提供装置は、不要データ削除手段によって、前記経過時間判別手段で所定時間が経過したと判別された場合、または、前記経路探索装置の停止を示すアナウンス信号から抽出した識別情報が前記テーブルに存在する場合に、前記テーブルから当該経路探索装置に関する情報を削除する。
また、請求項に記載のコンテンツ変換装置は、所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおける前記コンテンツ変換装置であって、コンテンツ要求受信手段と、コンテンツ要求作成手段と、コンテンツ要求送信手段と、コンテンツ受信手段と、変換制御手段と、コンテンツ送信手段とを備えることとした。
かかる構成によれば、コンテンツ変換装置は、コンテンツ要求受信手段によって、コンテンツの蓄積された装置のアドレスおよび対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信する。そして、コンテンツ変換装置は、コンテンツ要求作成手段によって、前記受信したコンテンツ要求から少なくとも前記アドレスおよび前記形式を検出し、前記検出したアドレスと共に、当該コンテンツ変換装置の変換機能によって前記検出した形式へ変換することができる変換元のデータの形式を、前記対応しているデータの形式として含む新たなコンテンツ要求を作成する。そして、コンテンツ変換装置は、コンテンツ要求送信手段によって、前記作成されたコンテンツ要求を前記検出したアドレスに直接的または間接的に送信する。そして、コンテンツ変換装置は、コンテンツ受信手段によって、前記送信したコンテンツ要求に応じて送信されたコンテンツを受信し、変換制御手段によって、前記受信したコンテンツの形式を、前記検出した形式へ変換し、コンテンツ送信手段によって、前記形式が変換されたコンテンツを、前記受信したコンテンツ要求の送信先へ返信する。
また、請求項に記載のコンテンツ変換装置は、記コンテンツ要求作成手段が、前記受信したコンテンツ要求から前記アドレスと、経由する自己および他のコンテンツ変換装置のアドレスおよび変換先の形式と、前記経由する自己および他のコンテンツ変換装置の接続順序とを検出し、前記受信したコンテンツ要求から、当該コンテンツ変換装置のアドレスおよび変換先の形式を削除することで、前記検出したアドレスと、接続経路の前段までに経由する他のコンテンツ変換装置のアドレスおよび変換先の形式と、前記経由する他のコンテンツ変換装置の接続順序と、前記対応しているデータの形式とを含む新たなコンテンツ要求を作成し、コンテンツ要求送信手段が、前記作成したコンテンツ要求を当該コンテンツ変換装置の前段の装置のアドレスに送信することを特徴とする。
かかる構成によれば、コンテンツ変換装置は、経路探索装置が決定した接続経路において当該コンテンツ変換装置へコンテンツを送信する前段の装置に直接接続する。
また、請求項1に記載のコンテンツ変換装置は、請求項に記載のコンテンツ変換装置において、前記経路探索装置をさらに備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、コンテンツ変換装置は、経路探索装置の機能を備えるので、他にコンテンツ変換装置がない場合に、経路探索装置の機能にしたがって他のコンテンツ変換装置の情報を収集する必要がなくなる。
また、請求項1に記載の経路探索プログラムは、所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおいて前記経路探索装置を実現するために、コンピュータを、アナウンス信号受信手段、アナウンス信号判別手段、機能情報管理手段、コンテンツ要求受信手段、経路算出手段、メッセージ通知手段、メッセージ管理手段、として機能させることとした。
かかる構成によれば、経路探索プログラムは、アナウンス信号受信手段によって、前記通信ネットワーク上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信し、アナウンス信号判別手段によって、前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が前記コンテンツ変換装置のものであるか否かを判別する。そして、経路探索プログラムは、機能情報管理手段によって、前記コンテンツ変換装置の存在を示すアナウンス信号から、前記コンテンツ変換装置の識別情報および変換機能を抽出して前記抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成する。そして、経路探索プログラムは、コンテンツ要求受信手段によって、前記コンテンツ提示装置または前記コンテンツ変換装置から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信する。そして、経路探索プログラムは、経路算出手段によって、前記要求されたコンテンツを、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応しているデータの形式に変換するための接続経路を前記作成されたテーブルに基づいて算出し、メッセージ通知手段によって、前記接続経路において、前記コンテンツ要求を送信した装置に対してコンテンツを送信する前段のコンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージを返信する。
また、この経路探索プログラムは、ッセージ管理手段によって、記リダイレクトさせるメッセージを返信してから所定時間経過するまで、前記算出した接続経路の情報を記憶手段に保持しておくと共に、前記算出した接続経路に含まれるコンテンツ変換装置をビジー状態として管理し、前記所定時間内に、前記保持した接続経路で提供するコンテンツを要求するコンテンツ要求を、前記算出した接続経路に含まれる装置から再び受信した場合には、前記保持した接続経路においてコンテンツを送信する前段の装置へリダイレクトさせるメッセージを返信し、一方、前記算出した接続経路に含まれる装置と異なる装置から受信した場合には、ビジー状態として管理しているコンテンツ変換装置を除いて算出させた接続経路の情報を含むメッセージを返信する制御を行う。
また、請求項1に記載のコンテンツ提供プログラムは、所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおいて前記コンテンツ提供装置を実現するために、コンピュータを、コンテンツ要求受信手段、データ形式判別手段、メッセージ送信手段、アナウンス信号受信手段、アナウンス信号判別手段、テーブル作成手段、経過時間判別手段、不要データ削除手段として機能させることとした。
かかる構成によれば、コンテンツ提供プログラムは、コンテンツ要求受信手段によって、前記コンテンツ提示装置または前記コンテンツ変換装置から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信する。そして、コンテンツ提供プログラムは、データ形式判別手段によって、前記要求されたコンテンツの形式と、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式とが一致するか否かを判別する。そして、コンテンツ提供プログラムは、メッセージ送信手段によって、前記要求されたコンテンツの形式が、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式と一致しない場合に、リダイレクト先のロケーション情報として、前記経路探索装置のアドレスと、前記要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスとを含み前記経路探索装置へリダイレクトさせるメッセージを返信する。そして、コンテンツ提供プログラムは、アナウンス信号受信手段によって、前記通信ネットワーク上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信し、アナウンス信号判別手段によって、前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が前記経路探索装置を示すものであるか否かを判別する。そして、コンテンツ提供プログラムは、テーブル作成手段によって、前記経路探索装置の存在を示すアナウンス信号から、前記経路探索装置の識別情報およびアドレス情報を抽出して前記抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成する。そして、コンテンツ提供プログラムは、経過時間判別手段によって、前記抽出したそれぞれの情報が前記テーブルに格納された経路探索装置から、存在を示すアナウンス信号を受信しなくなってから予め定められた所定時間が経過したか否かを判別する。そして、コンテンツ提供プログラムは、不要データ削除手段によって、前記経過時間判別手段で所定時間が経過したと判別された場合、または、前記経路探索装置の停止を示すアナウンス信号から抽出した識別情報が前記テーブルに存在する場合に、前記テーブルから当該経路探索装置に関する情報を削除する。
請求項1または請求項1に記載の発明によれば、経路探索装置は、他の装置が対応していない形式のコンテンツを再生できるようにするために、現在使用できるコンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージを返信する。したがって、コンテンツ要求を送信した他の装置には、特殊な通信手順を実装する必要はない。また、リダイレクトされたコンテンツ変換装置は、リダイレクトさせるメッセージにロケーション情報として含まれるコンテンツのアドレスおよび形式を認識することができる。
請求項または請求項1に記載の発明によれば、経路探索装置は、リダイレクトさせるメッセージを返信して算出した接続経路を所定時間内保持することによって、後から別のコンテンツ要求によってコンテンツ変換装置が利用されることを防いでリソースを確保しつつ、複数のコンテンツ変換装置を用いたタンデム接続を実現することが可能になる。
請求項に記載の発明によれば、経路探索装置は、ロケーション情報に、要求されたコンテンツの形式が含まれるメッセージを返信するので、リダイレクトされたコンテンツ変換装置は、要求されたコンテンツの形式を経路探索装置に改めて問い合わせる必要がない。
請求項に記載の発明によれば、経路探索装置は、ロケーション情報に、要求されたコンテンツの形式が含まれるメッセージを返信するので、リダイレクトされたコンテンツ変換装置の前段に他のコンテンツ変換装置を経由するような接続経路の場合には、リダイレクトされたコンテンツ変換装置は、経路探索装置を介在させることなく、前段のコンテンツ変換装置に対して直接問い合わせることができる。
請求項に記載の発明によれば、経路探索装置は、存在または停止を示すアナウンス信号を送信するので、通信ネットワーク上の他の装置に対して、自らの存在を伝えることが可能になる。
請求項に記載の発明によれば、経路探索装置は、他の経路探索装置を発見した場合に、マスター経路探索装置を決定するので、複数の経路探索装置があってもコンテンツ提供装置はそれらを管理する必要がなく、さらに、複数の経路探索装置が定期的にアナウンス信号を出す必要がないので、通信ネットワークの帯域を有効に利用できる。
請求項に記載の発明によれば、経路探索装置は、他の経路探索装置がマスター経路探索装置ではなくなった後で次のマスター経路探索装置として機能するので、マスター経路探索装置が停止する場合でも、他の経路探索装置に確実に機能を引き継ぐことが可能になる。
請求項に記載の発明によれば、経路探索装置は、複数のコンテンツ変換装置を用いた複数の接続経路が想定される場合でも、変換によるコンテンツの品質の劣化を最小限に抑制して、なるべく品質の良いコンテンツをユーザに提供することが可能になる。
請求項または請求項1に記載の発明によれば、コンテンツ提供装置は、コンテンツ提示装置やコンテンツ変換装置が対応していない形式のコンテンツを要求された場合であっても、リダイレクトの仕組みを利用して、コンテンツを要求した装置に対して、適切な接続経路を与える経路探索装置のアドレスを伝えることができる。したがって、リダイレクトされた経路探索装置は、受信したメッセージにロケーション情報として含まれる、要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスを認識できる。
請求項8または請求項12に記載の発明によれば、コンテンツ提供装置は、通信ネットワーク上で現在有効な経路探索装置を発見できるので、経路探索装置へリダイレクトさせるメッセージを返信する際に、適切な経路探索装置を指定することができる。
請求項に記載の発明によれば、コンテンツ変換装置は、コンテンツ要求を一度受けるだけで、変換元の形式のコンテンツを受信し、指定された形式に変換した上で、変換後のコンテンツを要求元に送信することができる。
請求項に記載の発明によれば、コンテンツ変換装置は、経路探索装置が決定した接続経路において当該コンテンツ変換装置へコンテンツを送信する前段の装置に直接接続するので、複数のコンテンツ提供装置を効率的にタンデム接続することができる。
請求項1に記載の発明によれば、コンテンツ変換装置は、経路探索装置の機能を備えるので、他にコンテンツ変換装置がない場合に、経路探索装置の機能にしたがって他のコンテンツ変換装置の情報を収集する必要がなくなる。
以下、図面を参照して本発明の経路探索装置、コンテンツ提供装置およびコンテンツ変換装置を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について詳細に説明する。
[コンテンツ変換システムの概要]
図1は、本発明の実施形態に係る変換マネージャを含むコンテンツ変換システムの一例を模式的に示す構成図である。
コンテンツ変換システム1は、映像(動画像、静止画像、CG画像および文字を含む)や音声(合成音声を含む)によるコンテンツ(以下、単にコンテンツという)についてその所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式(以下、単に形式という)を変換して通信ネットワークNWに互いに通信可能に接続された装置間で送受信して利用するためのシステムであり、図1に示すように、サーバ(コンテンツ提供装置)2と、2台のトランスコーダ(コンテンツ変換装置)3a,3b(3)と、レンダラ(コンテンツ提示装置)4と、変換マネージャ(経路探索装置)5とを備えている。
サーバ(コンテンツ提供装置)2は、所定の形式に基づくコンテンツを提供するものであり、例えば、ハードディスクレコーダ等から構成される。符号化方式としては、例えば、MPEG−2、MPEG−4、H.264/AVC等が挙げられる。また、例えば、データストリームを、MPEG−2で規定されるトランスポートストリーム(MPEG−2TS:Moving Picture Expert Group-2 Transport Stream)形式で多重化する方式が挙げられる。また、音声としては、MPEG−1 Audio Layerのストリームを用いてもよい。本実施形態では、コンテンツ変換システム1において、データの形式(form)に名前が定義され、形式の名前(単に形式という)をFで示し、形式が異なる場合に、「F1、F2、…」あるいは「Fi、Fj、…」のように表記することとする。なお、サーバ2、トランスコーダ3、レンダラ4および変換マネージャ5は、事前に、データの形式の名前を既知であるものとする。
トランスコーダ(コンテンツ変換装置)3は、所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するものであり、例えば、そのための専用装置やデスクトップコンピュータ等から構成される。
レンダラ(コンテンツ提示装置)4は、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するものであり、例えば、ネットワーク対応テレビ等から構成される。
変換マネージャ(経路探索装置)5は、コンテンツがトランスコーダ3を経由してレンダラ4に提供される経路(接続経路)を探索、決定するものであり、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能をもったブロードバンドルータ等から構成される。
通信ネットワークNWは、LAN,WAN,ホームネットワーク等であり、有線、無線のイーサネット(登録商標)や電力線通信などによって繋がっているものとする。通信ネットワークNWに接続された各装置には、UPnP(Universal Plug and Play)等のディスカバリ機能が搭載されており、各装置は、通信ネットワークNWに接続されている装置の存在やその機能を検出することができる。サーバ2やレンダラ4は、UPnP AV仕様にも対応している。厳密には、UPnP AV(Universal Plug and Play Audio and Video)仕様のコントロールポイントがユーザからの指示をうけ、レンダラ4にサーバ2への接続を指示するが、本明細書においてコントロールポイントはレンダラ4に内蔵されているものとする。
[サーバの構成]
図2は、図1に示したサーバの構成を模式的に示すブロック図である。
サーバ(コンテンツ提供装置)2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、通信を行うためのNIC(Network Interface Card)等を備えている。
このサーバ2は、図2に示すように、記憶手段21と、アナウンス信号送信手段22aと、アナウンス信号受信手段22bと、アナウンス信号判別手段23と、機能情報管理手段24と、コンテンツ要求受信手段25と、データ形式判別手段26と、メッセージ送信手段27と、コンテンツ管理手段28と、コンテンツ送信手段29とを備えている。
記憶手段21は、例えば、演算処理等に利用されると共に通信ネットワークNWを介して取得した情報等を記憶するRAMと、所定のプログラム等を記憶するROMと、テーブル211やコンテンツ212を格納するHDD等を備えている。
アナウンス信号送信手段22aは、自らの存在または停止を示すアナウンス信号を通信ネットワークNW上の他の装置に送信するものである。
アナウンス信号受信手段22bは、通信ネットワークNW上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信するものである。
アナウンス信号判別手段23は、アナウンス信号受信手段22bで受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が変換マネージャ5を示すものであるか否かを判別するものである。
機能情報管理手段24は、テーブル作成手段241と、経過時間判別手段242と、不要データ削除手段243とを備えている。
テーブル作成手段241は、変換マネージャ5の存在を示すアナウンス信号から、変換マネージャ5のID(識別情報)およびアドレス情報を抽出して抽出したそれぞれの情報を格納したテーブル211を作成するものである。
経過時間判別手段242は、テーブル作成手段241で抽出したそれぞれの情報がテーブル211に格納された変換マネージャ5から、存在を示すアナウンス信号を受信しなくなってから予め定められた所定時間が経過したか否かを判別するものである。
不要データ削除手段243は、経過時間判別手段242で所定時間が経過したと判別された場合、または、変換マネージャ5の停止を示すアナウンス信号から抽出した識別情報がテーブル211に存在する場合に、テーブル211から当該変換マネージャ5に関する情報を削除するものである。
コンテンツ要求受信手段25は、レンダラ4またはトランスコーダ3から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信するものである。
データ形式判別手段26は、要求されたコンテンツの形式と、コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式とが一致するか否かを判別するものである。
メッセージ送信手段27は、データ形式判別手段26によって、要求されたコンテンツの形式が、コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式と一致しないと判別された場合に、リダイレクト先のロケーション情報として、変換マネージャ5のアドレスと、要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスとを含み変換マネージャ5へリダイレクトさせるメッセージを返信するものである。本実施形態では、変換マネージャ5へリダイレクトさせるメッセージは、リダイレクト先のロケーション情報として、要求されたコンテンツの形式の情報をさらに含んでいる。
また、メッセージ送信手段27は、データ形式判別手段26によって、要求されたコンテンツの形式が、コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式と一致すると判別された場合に、成功応答を返信する。
コンテンツ管理手段28は、外部から取得したコンテンツを記憶手段21に格納したり、記憶手段21に格納されたコンテンツを読み出したりするものである。このコンテンツ管理手段28は、通信ネットワークNWまたは図示しないアンテナを介して外部からリアルタイムに受信したコンテンツをコンテンツ送信手段29に出力するようにしてもよい。
また、コンテンツ管理手段28は、データ形式判別手段26によって、要求されたコンテンツの形式が、コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式と一致すると判別された場合に、コンテンツをコンテンツ送信手段29に出力する。
コンテンツ送信手段29は、コンテンツ管理手段28の制御の下、コンテンツを通信ネットワークNWを介して要求元に送信するものである。
[トランスコーダの構成]
図3は、図1に示したトランスコーダの構成を模式的に示すブロック図である。
トランスコーダ(コンテンツ変換装置)3は、記憶手段31と、アナウンス信号送信手段32aと、アナウンス信号受信手段32bと、テーブル作成手段33と、コンテンツ要求受信手段34と、コンテンツ要求作成手段35と、コンテンツ要求送信手段36と、コンテンツ受信手段37と、変換制御手段38と、コンテンツ送信手段39とを備えている。
記憶手段31は、例えば、演算処理等に利用されると共に通信ネットワークNWを介して取得した情報(例えば、テーブル311)等を記憶するRAMと、所定のプログラム等を記憶するROM等を備えている。テーブル311は、通信ネットワークNW上の各装置の情報を格納したものである。
アナウンス信号送信手段32aは、自らの存在または停止を示すアナウンス信号を通信ネットワークNW上の他の装置に送信するものである。
アナウンス信号受信手段32bは、通信ネットワークNW上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信するものである。
テーブル作成手段33は、アナウンス信号受信手段32bで受信したアナウンス信号に基づいて、通信ネットワークNW上の各装置の情報を格納したテーブル311を作成するものである。
コンテンツ要求受信手段34は、コンテンツの蓄積された装置のアドレスおよび対応しているデータの形式を含んでコンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信するものである。
コンテンツ要求作成手段35は、コンテンツ要求受信手段34で受信したコンテンツ要求から少なくともアドレスおよび形式を検出し、検出したアドレスと共に、当該トランスコーダ3の変換機能によって、検出した形式へ変換することができる変換元のデータの形式を、対応しているデータの形式として含む新たなコンテンツ要求を作成するものである。
また、コンテンツ要求作成手段35は、受信したコンテンツ要求からアドレスと、経由する自己および他のトランスコーダ3のアドレスおよび変換先の形式と、経由する自己および他のトランスコーダ3の接続順序とを検出し、受信したコンテンツ要求から、当該トランスコーダ3のアドレスおよび変換先の形式を削除することで、検出したアドレスと、接続経路の前段までに経由する他のトランスコーダ3のアドレスおよび変換先の形式と、経由する他のトランスコーダ3の接続順序と、対応しているデータの形式とを含む新たなコンテンツ要求を作成することができる。
コンテンツ要求送信手段36は、コンテンツ要求作成手段35で作成されたコンテンツ要求を、検出したアドレスに直接的または間接的に送信するものである。このコンテンツ要求送信手段36は、コンテンツ要求作成手段35で、受信したコンテンツ要求から、経由するトランスコーダ3の接続順序等を検出する場合には、コンテンツ要求作成手段35で作成されたコンテンツ要求を当該トランスコーダ3の前段の装置のアドレスに送信する。
コンテンツ受信手段37は、コンテンツ要求送信手段36で送信したコンテンツ要求に応じて送信されたコンテンツを受信するものである。
変換制御手段38は、コンテンツ受信手段37で受信したコンテンツの形式を、コンテンツ要求作成手段35で検出した形式へ変換するものである。
コンテンツ送信手段39は、変換制御手段38で形式が変換されたコンテンツを、受信したコンテンツ要求の送信先へ返信するものである。
[レンダラの構成]
図4は、図1に示したレンダラの構成を模式的に示すブロック図である。
レンダラ(コンテンツ提示装置)4は、記憶手段41と、アナウンス信号送信手段42aと、アナウンス信号受信手段42bと、テーブル作成手段43と、コンテンツ要求送信手段44と、メッセージ受信手段45と、メッセージ作成手段46と、コンテンツ受信手段47と、出力制御手段48とを備えている。
記憶手段41は、例えば、演算処理等に利用されると共に通信ネットワークNWを介して取得した情報(例えば、テーブル411)等を記憶するRAMと、所定のプログラム等を記憶するROM等を備えている。テーブル411は、通信ネットワークNW上の各装置の情報を格納したものである。
アナウンス信号送信手段42aは、自らの存在または停止を示すアナウンス信号を通信ネットワークNW上の他の装置に送信するものである。
アナウンス信号受信手段42bは、通信ネットワークNW上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信するものである。
テーブル作成手段43は、アナウンス信号受信手段42bで受信したアナウンス信号に基づいて、通信ネットワークNW上の各装置の情報を格納したテーブル411を作成するものである。なお、レンダラ4は、アナウンス信号受信手段42bおよびテーブル作成手段43を必ずしも備えている必要はない。
コンテンツ要求送信手段44は、視聴者(ユーザ)から入力装置Kを介して、コンテンツの取得を指示するコマンドを受け付けた場合に、そのタイミングでコンテンツ要求を送信する。また、コンテンツ要求送信手段44は、メッセージ作成手段46で作成されたコンテンツ要求を自動的に再送信する。ここで、入力装置Kは、視聴者(ユーザ)が各種情報を入力可能なデバイスであり、例えば、キーボード、マウス、押し釦スイッチ、リモコン等である。この入力装置Kから入力される情報は、例えば、コンテンツを特定する情報(例えば、コンテンツIDやタイトル)、コンテンツの形式等のデータや、コンテンツを取得する指示を示すコマンド等が含まれる。
メッセージ受信手段45は、コンテンツ要求送信手段44から送信されたコンテンツ要求に応答するメッセージ(リダイレクト応答)を受信するものである。
メッセージ作成手段46は、メッセージ受信手段45で受信したメッセージ(リダイレクト応答)をリダイレクト先へ送信するためのメッセージに書き換えて新たなコンテンツ要求を作成するものである。新たに作成されたコンテンツ要求は、コンテンツ要求送信手段44によって、リダイレクト先へ通知される。
コンテンツ受信手段47は、コンテンツ要求に応じて送信されたコンテンツを受信するものである。
出力制御手段48は、コンテンツ受信手段47で受信したコンテンツを出力装置Dで表示可能に再生するものである。この出力制御手段48は、受信したコンテンツの符号化形式に対応した復号化を行って出力装置Dに出力する。ここで、出力装置Dは、コンテンツの映像を表示する表示手段と、音声を出力する音声出力手段(スピーカ)等を備える。表示手段は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electronic Luminescence)等から構成される。
[変換マネージャの構成]
図5は、図1に示した変換マネージャの構成を模式的に示すブロック図である。
変換マネージャ(経路探索装置)5は、記憶手段51と、アナウンス信号送信手段52aと、アナウンス信号受信手段52bと、アナウンス信号判別手段53と、機能情報管理手段54と、コンテンツ要求受信手段55と、経路算出手段56と、メッセージ通知手段57と、メッセージ管理手段58とを備えている。
記憶手段51は、例えば、演算処理等に利用されると共に通信ネットワークNWを介して取得した情報(例えば、テーブル511や接続経路512)等を記憶するRAMと、所定のプログラム等を記憶するROM等を備えている。
テーブル511は、通信ネットワークNW上の各装置の情報を格納したものである。
接続経路512は、コンテンツがサーバ2からトランスコーダ3を経由してレンダラ4に提供されるまでの経路を示す情報を格納したものである。
アナウンス信号送信手段52aは、自らの識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を通信ネットワークNW上の他の装置に送信するものである。
アナウンス信号受信手段52bは、通信ネットワークNW上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信するものである。
アナウンス信号判別手段53は、アナウンス信号受信手段52bで受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報がトランスコーダ3を示すものであるか否かを判別するものである。本実施形態では、アナウンス信号判別手段53は、アナウンス信号受信手段52bで受信したアナウンス信号に含まれる識別情報が他の変換マネージャ5を示すものであるか否かをさらに判別する。
機能情報管理手段54は、トランスコーダ3の存在を示すアナウンス信号から、トランスコーダ3の識別情報および変換機能を抽出して抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成するものである。
コンテンツ要求受信手段55は、レンダラ4またはトランスコーダ3から、対応しているデータの形式を含んでコンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信するものである。
経路算出手段56は、コンテンツ要求受信手段55で受信したコンテンツ要求によって要求されたコンテンツを、そのコンテンツ要求を送信した装置に対応しているデータの形式に変換するための接続経路を、作成されたテーブルに基づいて算出するものである。
本実施形態では、経路算出手段56は、要求されたコンテンツを提供するための接続経路が複数ある場合に、トランスコーダ3がデータの形式を変換するときに生じる品質劣化の度合いを示す所定のコストを変換パターンごとに格納した予め作成された変換コストテーブルに基づいて、複数の接続経路それぞれについてコストの総和を算出し、算出されたコストの総和が最小となる接続経路を最適経路として決定する。
メッセージ通知手段57は、経路算出手段56で算出された接続経路において、コンテンツ要求を送信した装置に対してコンテンツを送信する前段のトランスコーダ3へリダイレクトさせるメッセージを、コンテンツ要求を送信した装置に返信するのである。ここで、トランスコーダ3へリダイレクトさせるメッセージは、例えば、リダイレクト先のロケーション情報として、少なくとも接続経路の最後のトランスコーダ3のアドレスと、要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスと、接続経路の最後のトランスコーダ3の変換先のデータの形式とを含む。また、例えば、トランスコーダ3へリダイレクトさせるメッセージは、リダイレクト先のロケーション情報として、少なくとも要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスと、接続経路で経由するそれぞれのトランスコーダ3のアドレスおよびそれぞれの変換先のデータの形式と、経由するトランスコーダ3の接続順序とを含むようにしてもよい。
メッセージ管理手段58は、リダイレクトさせるメッセージを返信してから所定時間経過するまで、経路算出手段56で算出した接続経路の情報を記憶手段51に保持しておくと共に、算出した接続経路に含まれるトランスコーダ3をビジー状態として管理し、その所定時間内に、保持した接続経路で提供するコンテンツを要求するコンテンツ要求を、算出した接続経路に含まれる装置から再び受信した場合には、保持した接続経路においてコンテンツを送信する前段の装置へリダイレクトさせるメッセージを返信し、一方、その算出した接続経路に含まれる装置と異なる装置から受信した場合には、ビジー状態として管理しているトランスコーダ3を除いて算出させた接続経路の情報を含むメッセージを返信する制御を行うものである。
本実施形態では、メッセージ管理手段58は、アナウンス信号判別手段53によって、受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が他の変換マネージャ5を示すものであると判別された場合に、予め定められた規則に基づいて他の変換マネージャ5との間で通信することで、通信ネットワークNW上で、存在または停止を示すアナウンス信号を定期的に送信することを唯一許可された変換マネージャを示すマスター変換マネージャ(マスター経路探索装置)を決定する制御をさらに行う。
また、本実施形態では、メッセージ管理手段58は、アナウンス信号判別手段53によって、マスター変換マネージャに決定された他の変換マネージャ5から停止を示すアナウンス信号を受信したと判別された場合に、アナウンス信号送信手段52aによって当該変換マネージャ5の存在を示すアナウンス信号を送信させ、存在を示すアナウンス信号を送信してから所定時間経過しても他の変換マネージャ5から存在を示すアナウンス信号を受信しない場合に、次のマスター変換マネージャとして作動する制御をさらに行う。
[コンテンツ変換システムの動作]
このコンテンツ変換システム1における各装置2〜5の機能および動作のバリエーションを詳細に説明する都合上、(1)基本的な動作例、(2)再生フェーズの動作の別の例、(3)準備フェーズの動作の別の例、(4)接続経路の決定法の例について順次説明していくこととする。
(1)基本的な動作例
図1に示したコンテンツ変換システムの各装置の動作について図6および図7を参照(適宜図1ないし図5参照)して説明する。図6は、図1に示したコンテンツ変換システムの準備フェーズの動作の一例を示すシーケンス図であり、図7は、図1に示したコンテンツ変換システムの再生フェーズの動作を示すシーケンス図である。図6に示すように、各装置に装置IDに対応した符号を付している。以下では、これらの符号を用いて各装置の動作を説明する。
前提として、サーバS1、変換マネージャM1、トランスコーダT1,T2、およびレンダラR1のそれぞれのリクエスト用アドレス(以下、アドレスという)が、「Addr_S」、「Addr_M」、「Addr_T1」、「Addr_T2」および「Addr_R1」であるものとする。
また、サーバS1は、形式「F3」のコンテンツA(ContentA)を提供する提供機能を有している。
また、トランスコーダT1は、形式「F3」のコンテンツを形式「F4」のコンテンツに変換する変換機能と、形式「F3」のコンテンツを形式「F2」のコンテンツに変換する変換機能とを有している。
また、トランスコーダT2は、形式「F4」のコンテンツを形式「F1」のコンテンツに変換する変換機能と、形式「F2」のコンテンツを形式「F1」のコンテンツに変換する変換機能と、形式「F3」のコンテンツを形式「F4」のコンテンツに変換する変換機能とを有している。また、レンダラR1は、形式「F1」のコンテンツを提示する提示機能を有している。このときの各装置の通信内容を表1に示す。
Figure 0004966772
このような前提のもと、コンテンツを再生する前の準備フェーズでは、図6に示すように、まず、トランスコーダT1は、起動時または所定の間隔で、自分の存在を通知する(ステップS1)。通信ネットワークNWにマルチキャストメッセージを送る。トランスコーダT1は、例えば、表1のメッセージm101に示すように、UPnP仕様のssdp:aliveパケットを送る。このSSDP Aliveパケット中には、5行目に示すように、トランスコーダ機能を表す情報“urn:device:T:1”、トランスコーダT1のユニークなID“uuid:T1”が含まれており、6行目に示すように、変換マネージャM1のアドレス“Addr_T1"が含まれている。同様に、トランスコーダT2は、起動時または所定の間隔で、自分の存在を通知する(ステップS2)。このトランスコーダT2は、表1のメッセージm102を送る。
変換マネージャM1は、トランスコーダT1,T2の告知を受信し、通信ネットワークNW上に2台のトランスコーダT1,T2が存在することを検出し、告知メッセージのプロパティ記述XMLファイルなどからトランスコーダT1,T2のアドレスおよび変換能力(変換機能)を把握し、それらトランスコーダの情報を格納する(ステップS3)。
変換マネージャM1は、起動時または所定の間隔で、自らの存在を通知する(ステップS4)。変換マネージャM1は、例えば、表1のメッセージm103に示すように、UPnP仕様のssdp:aliveパケットを送る。このSSDP Aliveパケット中には、5行目に示すように、変換マネージャM1の機能を表す情報“urn:device:M:1”、変換マネージャM1のユニークなID“uuid:M1”、変換マネージャM1のアドレス“Addr_M”が含まれている。
また、変換マネージャM1を停止する場合は、変換マネージャM1は、例えば、SSDP Byebyeパケットの形式でマルチキャスト送信する。このSSDP Byebyeパケット中には、変換マネージャM1のユニークなID“uuid:M1”を含める。変換マネージャM1が、起動時および一定期間ごとにSSDP Aliveパケットを送り、停止時にSSDP Byebyeパケットを送ることによって、通信ネットワークNW上のサーバS1は、ある一意なID(uuid:M1)をもつ変換マネージャM1の起動や停止を発見し、その変換マネージャM1を利用する場合のアドレス(Addr_M)も知ることができる。なお、ステップS1、ステップS2およびステップS4を実行する順序は任意である。
準備フェーズに続いて、図7に示すように、再生フェーズでは、レンダラR1は、サーバS1に対して、コンテンツ(コンテンツA:形式「F3」)を要求する(ステップS11)。レンダラR1は、サーバS1に対して、例えば、表1のメッセージm104を送りHTTPによるコンテンツの要求を行う。メッセージm104には、1行目に、要求するコンテンツのURLが含まれ、2行目に、レンダラR1が対応可能な形式の情報(F1)が含まれている。なお、メッセージm104のメッセージ形式と記述した情報の意味はHTTP仕様で規定されているものであり、一般的なHTTP対応のレンダラならばメッセージm104を送信可能である。
サーバS1は、メッセージm104を受信する。サーバS1は、要求されたコンテンツA(contentA)の形式が「F3」であることを認識しており、レンダラR1の対応形式が「F1」であることを認識し、コンテンツAをレンダラR1に送っても再生できないと判断する。
そのため、サーバS1は、変換マネージャM1のアドレスを通知する(ステップS12)。サーバS1は変換マネージャM1にリダイレクトさせるために、例えば、表1のメッセージm105をレンダラR1に返信する。一般的にリダイレクトの応答には、リダイレクト先のURLを記述するが、サーバS1は、変換マネージャM1のアドレス(Addr_M)に、コンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)とその形式(F3)とをパラメータとして埋め込んで送信する。
レンダラR1は、メッセージm105(リダイレクト応答)を受信し、コンテンツを要求する(ステップS13)。一般的なHTTP対応のクライアントは、リダイレクトメッセージ中のLocationヘッダに記述されたURLに対し、再度要求を行う。したがって、レンダラR1は、例えば、表1のメッセージm106を変換マネージャM1に送信する。
変換マネージャM1は、メッセージm106(コンテンツ要求)を受信し、URLに埋め込まれたパラメータから、コンテンツAのアドレスとその形式とを認識し、AcceptヘッダからレンダラR1に対応している形式が「F1」であることを認識する。そこで、変換マネージャM1は、レンダラR1でコンテンツAを再生できるようにするために、テーブル511を参照し、形式「F3」のコンテンツを形式「F1」に変換する経路(接続経路)を算出する(ステップS14)。
この場合には、トランスコーダT1を利用して形式「F3」のコンテンツを形式「F2」のコンテンツへ変換し、さらに、トランスコーダT2を利用して形式「F2」のコンテンツを形式「F1」のコンテンツへ変換する接続経路を用いれば、その変換後のコンテンツをレンダラR1が再生可能であることがわかる。このような接続経路を、接続経路(F3→T1→F2→T2→F1→R1)のように表記する。この接続経路に示すように、レンダラR1はトランスコーダT2から、形式が「F1」に変換されたコンテンツを取得することとなる。
変換マネージャM1は、レンダラR1に対して、トランスコーダT2へリダイレクトさせるために、トランスコーダT2のアドレスを通知する(ステップS15)。変換マネージャM1は、例えば、表1のメッセージm107(リダイレクト応答)をレンダラR1に返信する。ここで、変換マネージャM1は、メッセージm107に含まれるトランスコーダT2のアドレス(Addr_T2)に、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)と、変換させたい形式(F1)とをパラメータとして埋め込んで送信する。
また、変換マネージャM1は、メッセージm107を返信してから所定の時間(例えば5秒間)、接続経路(F3→T1→F2→T2→F1→R1)とその接続経路に含まれる装置(T1、T2、R1)の情報を記憶しておく。さらに、変換マネージャM1は、所定時間記憶している装置のうち、トランスコーダT1,T2についてはビジー状態として管理し、対象としているコンテンツ要求以外の要求に対しては接続経路決定の際に利用しない。
レンダラR1は、メッセージm107(リダイレクト応答)を受信し、トランスコーダT2に対してコンテンツを要求する(ステップS16)。レンダラR1は、例えば、表1のメッセージm108をトランスコーダT2に送信する。
トランスコーダT2は、メッセージm108を受信し、URLに埋め込まれたパラメータから、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)を認識し、また、コンテンツの形式を「F1」に変換して返信すべきことを認識する。したがって、トランスコーダT2は、変換元となるコンテンツAを取得するために、サーバS1に対してコンテンツを要求する(ステップS17)。トランスコーダT2は、例えば、表1のメッセージm109をサーバS1に送信する。ここで、トランスコーダT2が、入力されたコンテンツを形式「F1」のコンテンツに変換して出力するためには、入力されるコンテンツの形式が「F2」または「F4」であることが必須なので、トランスコーダT2は、メッセージm109(コンテンツ要求)中のAcceptヘッダに、「F2,F4」を記述する。
サーバS1は、メッセージm109を受信し、要求されたコンテンツAの形式が「F3」であることを認識しており、トランスコーダT2の対応形式が「F2」または「F4」であることを認識し、コンテンツAをトランスコーダT2に送っても利用できないと判断する。そこで、サーバS1は、トランスコーダT2に対して、変換マネージャM1にリダイレクトさせるために、変換マネージャM1のアドレスを通知する(ステップS18)。サーバS1は、例えば、表1のメッセージm110(リダイレクト応答)をトランスコーダT2に返信する。ここで、サーバS1は、メッセージm110に含まれる変換マネージャM1のアドレスに、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)とその形式(F3)とをパラメータとして埋め込んで送信する。
トランスコーダT2は、メッセージm110(リダイレクト応答)を受信し、メッセージm110中のLocationヘッダに記述されたURLに対してコンテンツを要求する(ステップS19)。トランスコーダT2は、例えば、表1のメッセージm111(コンテンツ要求)を変換マネージャM1に送信する。
変換マネージャM1は、メッセージm111を受信し、URLに埋め込まれたパラメータから、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)とその形式(F3)とを認識し、AcceptヘッダからトランスコーダT2に対応している形式(F2,F4)を認識する。変換マネージャM1は、ステップS15でメッセージm107を返信してから所定の時間(例えば5秒間)以内にメッセージm111を受け取った場合には、コンテンツAに関する接続経路(F3→T1→F2→T2→F1→R1)とその接続経路に含まれる装置(T1、T2、R1)の情報を記憶したままである。この例では、メッセージm111は、メッセージm107を返信したときに記憶した接続経路に含まれるトランスコーダT2からの要求であることが分かる。したがって、記憶してあるコンテンツAに関する接続経路(F3→T1→F2→T2→F1→R1)のうち、初めから、対象としているトランスコーダT2に到達するまでには、接続経路(F3→T1→F2→T2)のように接続させればよいことになる。つまり、対象としているトランスコーダT2は、トランスコーダT1から、形式「F2」に変換されたコンテンツを取得することとなる。
したがって、変換マネージャM1は、トランスコーダT2に対して、トランスコーダT1(アドレス:Addr_T1)へリダイレクトさせるために、トランスコーダT1のアドレスを通知する(ステップS20)。変換マネージャM1は、例えば、表1のメッセージm112(リダイレクト応答)をトランスコーダT2に返信する。ここで、変換マネージャM1は、メッセージm112に含まれるトランスコーダT1のアドレスに、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)と、変換させたい形式(F2)とをパラメータとして埋め込んで送信する。
トランスコーダT2は、メッセージm112(リダイレクト応答)を受信し、メッセージm112中のLocationヘッダに記述されたURLに対してコンテンツを要求する(ステップS21)。トランスコーダT2は、例えば、表1のメッセージm113(コンテンツ要求)をトランスコーダT1に送信する。
トランスコーダT1は、メッセージm113(リダイレクト応答)を受信し、URLに埋め込まれたパラメータから、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)を認識し、また、コンテンツの形式を「F2」に変換して返信すべきことを認識する。したがって、トランスコーダT1は、変換元となるコンテンツAを取得するために、サーバS1に対してコンテンツを要求する(ステップS22)。トランスコーダT1は、例えば、表1のメッセージm114をサーバS1に送信する。ここで、トランスコーダT1が、入力されたコンテンツを形式「F2」のコンテンツに変換して出力するためには、入力されるコンテンツの形式が「F3」であることが必須なので、トランスコーダT1は、メッセージm114(コンテンツ要求)中のAcceptヘッダに、「F3」を記述する。
サーバS1は、メッセージm114を受信し、要求されたコンテンツAの形式が「F3」でああることを認識しており、トランスコーダT1の対応形式が「F3」であることを認識し、トランスコーダT1では、コンテンツAを利用できると判断する。したがって、サーバS1は、トランスコーダT1に対して、成功応答(例えば、表1のメッセージm115)を通知し(ステップS23)、それに続いてコンテンツAのストリームを送信する(ステップS24)。
トランスコーダT1は、ステップS22で送ったメッセージm114の応答としてメッセージm115(成功応答)とコンテンツ(コンテンツA)とを受信する。トランスコーダT1は、ステップS21で送られたメッセージm113で指定されたとおり、受信した形式「F3」のコンテンツAを形式「F2」のコンテンツ(コンテンツA′)に変換する(ステップS25)。そして、トランスコーダT1は、トランスコーダT2に対して、メッセージm113に対する成功応答(例えば、表1のメッセージm116)を通知し、それに続いて形式「F2」のコンテンツA′のストリームを送信する(ステップS26)。
トランスコーダT2は、メッセージm116(成功応答)と形式「F2」のコンテンツA′とを受信する。トランスコーダT2は、ステップS16で送られたメッセージm108で指定されたとおり、受信した形式「F2」のコンテンツA′を形式「F1」のコンテンツ(コンテンツA″)に変換する(ステップS27)。そして、トランスコーダT2は、レンダラR1に対して、メッセージm108に対する成功応答(例えば、表1のメッセージm117)を通知し、それに続いて形式「F1」のコンテンツA″のストリームを送信する(ステップS28)。
レンダラR1は、ステップS16で送ったメッセージm108の応答としてメッセージm117(成功応答)と形式「F1」のコンテンツA″とを受信する。そして、レンダラR1は、形式「F1」のコンテンツ(コンテンツA″)を提示(再生)する(ステップS29)。
(2)再生フェーズの動作の別の例
コンテンツ変換システム1の再生フェーズの動作の別の例について図8を参照して説明する。図8は、図1に示したコンテンツ変換システムの再生フェーズの動作の別の例を示すシーケンス図である。この変形例は、変換マネージャM1が、レンダラR1から問い合わせを受けたときに、レンダラR1の直前に接続されるトランスコーダT2の情報だけを通知するのではなく、接続経路(経由するすべてのトランスコーダT1,T1の情報)を通知するものである。このときの各装置の通信内容を表2に示す。
Figure 0004966772
図8に示すステップS31〜S45の処理のうち、ステップS31〜S34およびステップS38〜ステップS45の処理は、図7に示したステップS11〜S14およびステップS22〜ステップS29の処理と同様なので詳細な説明を省略し、ステップS35〜S37の処理について説明する。また、表2のメッセージm201〜m213のうち、メッセージm201〜m206およびメッセージm210〜m213は、表1に示したメッセージm101〜m106およびメッセージm114〜m117と同様なので詳細な説明を省略し、メッセージm207〜m209について説明する。
図8に示すように、ステップS34で接続経路を算出した変換マネージャM1は、レンダラR1に対して、トランスコーダT2へリダイレクトさせるために、算出した接続経路を通知する(ステップS35)。変換マネージャM1は、例えば、表2のメッセージm207(リダイレクト応答)をレンダラR1に返信する。ここで、変換マネージャM1は、メッセージm207に含まれるトランスコーダT2のURL(http://Addr_T2)に、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)と、接続経路情報(経由するトランスコーダのアドレスと出力形式の組を接続経路の順に並べた情報)とをパラメータとして埋め込んで送信する。この例では、変換マネージャM1は、“Addr_T1,F2”に続いて“Addr_T2,F1”をパラメータとして埋め込む。
レンダラR1は、メッセージm207(リダイレクト応答)を受信し、トランスコーダT2に対してコンテンツを要求する(ステップS36)。このとき、レンダラR1は、例えば、表2のメッセージm208をトランスコーダT2に送信する。
トランスコーダT2は、メッセージm208を受信し、URLに埋め込まれたパラメータから、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)と接続経路(T1<Addr_T1>→F2→T2<Addr_T2>→F1→R1<要求元>)を認識する。すなわち、トランスコーダT2は、トランスコーダT1から、形式「F2」に変換されたコンテンツを受信し、コンテンツの形式を「F1」に変換してレンダラR1に送信すべきことを認識する。したがって、トランスコーダT2は、変換元となるコンテンツAを取得するために、トランスコーダT1に対してコンテンツを要求する(ステップS37)。トランスコーダT2は、例えば、表2のメッセージm209をトランスコーダT1に送信する。この際、トランスコーダT2は、受信したメッセージm208に埋め込まれた接続経路のパラメータから、自分のアドレスとその出力形式の情報“Addr_T2,F1”を削除してパラメータを書き換える。
トランスコーダT1は、メッセージm209(コンテンツ要求)を受信し、URLに埋め込まれたパラメータから、元となるコンテンツAのアドレス(Addr_S/contentA)と接続経路(T1<Addr_T1>→F2→T2<要求元>)を認識する。この際、トランスコーダT1は、メッセージm209に埋め込まれた接続経路のパラメータから、自分のアドレスとその出力形式の情報“Addr_T2,F1”を仮に削除してしまうと接続経路にパラメータがなくなることから、自分がサーバS1からコンテンツを直接受信すべきであると認識する。したがって、トランスコーダT1は、変換元となるコンテンツAを取得するために、サーバS1に対してコンテンツを要求する(ステップS38)。トランスコーダT1は、例えば、表2のメッセージm210をサーバS1に送信する。この再生フェーズの例によれば、パラメータとして接続経路を送ることによって、通信手数を低減できる。
(3)準備フェーズの動作の別の例
コンテンツ変換システム1の準備フェーズの動作の別の例について図9および図10を参照して説明する。図9は、図1に示したコンテンツ変換システムの第1変形例を模式的に示す構成図であり、図10は、図9に示したコンテンツ変換システムの準備フェーズの動作を示すシーケンス図である。図9に示すコンテンツ変換システム1Bは、2台の変換マネージャ(経路探索装置)5a,5bを備えている点を除いて、図1に示したコンテンツ変換システム1と同様なので構成の説明を省略する。また、図10に示すように、各装置に装置IDに対応した符号を付している。以下では、これらの符号を用いて各装置の動作を説明する。前提として、変換マネージャM1,M2のそれぞれのアドレスが、「Addr_M」、「Addr_M2」であるものとする。また、変換マネージャM1の方が先に起動しており、変換マネージャM2が後から起動したものとする。このときの各装置の通信内容を表3に示す。
Figure 0004966772
この準備フェーズの動作の別の例では、図6に示したステップS1〜S4の処理の前に、ステップS51,S52の処理を付加したものである。図9に示すコンテンツ変換システム1Bは、コンテンツを再生する前の準備フェーズでは、図10に示すように、後から起動した変換マネージャM2は、起動時に、通信ネットワークNW上の他の装置に自らの存在を通知する(ステップS51)。変換マネージャM2は、例えば、表3のメッセージm301に示すように、UPnP仕様のssdp:aliveパケットを変換マネージャM1に送る。このSSDP Aliveパケット中には、3行目に示すように、マスター変換マネージャになり得ることを表す情報“urn:device:tempM:1”が含まれ、5行目に示すように、変換マネージャM2のユニークなID“uuid:M2”が含まれており、2行目に示すように、変換マネージャM2のアドレス“Addr_M2"が含まれている。
変換マネージャM1は、変換マネージャM2からメッセージm301(告知メッセージ)を受信し、通信ネットワークNW上に自分以外の変換マネージャM2が存在することを認識する。本実施形態では、先に起動した変換マネージャがマスター変換マネージャとなるように予め定めているので、変換マネージャM1は、自分がマスター変換マネージャを引き受ける旨を示す応答を変換マネージャM2に対して通知する(ステップS52)。
図10に示すステップS53〜S56の処理は、図6に示したステップS1〜S4の処理と同様なので詳細な説明を省略する。また、表3のメッセージm302〜m304は、表1に示したメッセージm101〜m103と同様なので詳細な説明を省略する。ここで、変換マネージャM1からの応答を受けた変換マネージャM2は、マスター変換マネージャとしては動作せず、その後存在の告知を定期的に行うことはしなくなる。また、マスター変換マネージャである変換マネージャM1の動作は、図6を参照して説明した通りである。ただし、マスター変換マネージャとなった変換マネージャM1は、所定の間隔で、自らの存在を通信ネットワークNW上の他の機器に通知する。また、変換マネージャM1を停止する場合は、変換マネージャM1は、例えば、SSDP Byebyeパケットの形式でマルチキャスト送信する。このSSDP Byebyeパケット中には、変換マネージャM1のユニークなID“uuid:M1”を含める。
この変換マネージャM1から、SSDP ByeByeパケットを受信した変換マネージャM2は、マスター変換マネージャが存在しなくなったことを認識するので、再度、通信ネットワークNW上の他の装置に自らの存在を通知する(ステップS51)。その後、所定時間経過しても他の変換マネージャM1からの応答がないことを確認した上で、変換マネージャM2は、マスター変換マネージャとして機能する。つまり、変換マネージャM2は、変換マネージャM1から、SSDP ByeByeパケットを受信したことで、マスター変換マネージャを移譲されたこととなる。
このように、マスター変換マネージャとなった変換マネージャM1(またはM2)が、一定期間ごとにSSDP Aliveパケットを送り、停止時にSSDP Byebyeパケットを送ることによって、通信ネットワークNW上のサーバS1は、ある一意なIDをもつマスター変換マネージャの起動や停止を発見し、その変換マネージャのアドレスを認識することができる。この例では、マスター変換マネージャを決定する方法として、先に起動したものを優先することとしたが、後から起動したものを優先したり、予めなんらかの選択基準を設けたりするようにしてもよい。
この準備フェーズの動作の別の例によれば、変換マネージャが複数ある場合でも、実際にその管理機能を発揮する変換マネージャ(マスター変換マネージャ)を1台に決定することができる。そのため、サーバS1は複数の変換マネージャを管理する必要がない。また、複数の変換マネージャすべてが定期的にアナウンス信号を出す必要がなくなるので、通信ネットワークNWの帯域を有効に利用できる。
(4)接続経路の決定法の例
変換マネージャM1による接続経路の決定法の具体例について図11および図12を参照して説明する。図11は、図1に示したコンテンツ変換システムの第2変形例を模式的に示す構成図である。図11に示したコンテンツ変換システムは、第3のトランスコーダT3をさらに備えている以外は、図1に示したコンテンツ変換システム1と同様である。このトランスコーダT3のアドレスは、「Addr_T3」であるものとする。また、トランスコーダT3は、形式「F4」のコンテンツを形式「F1」のコンテンツに変換する変換機能を有している。
形式「F3」のコンテンツAを、形式「F1」のコンテンツを提示するレンダラR1で提示できるように形式を変化する変換経路として、図12の符号r1,r2,r3でそれぞれ示すように3つの経路(以下、経路1、経路2および経路3という)が考えられる。
経路1では、トランスコーダT1が、形式「F3」のコンテンツAを形式「F2」のコンテンツに変換し、次いで、トランスコーダT2が、形式「F1」のコンテンツに変換する。
経路2では、トランスコーダT1が、形式「F3」のコンテンツAを形式「F4」のコンテンツに変換し、次いで、トランスコーダT2が、形式「F1」のコンテンツに変換する。
経路3では、トランスコーダT2が、形式「F3」のコンテンツAを形式「F4」のコンテンツに変換し、次いで、トランスコーダT3が、形式「F1」のコンテンツに変換する。
コンテンツのデータ形式に応じて、画質が、相対的に「高画質」、「中画質」および「低画質」の3段階に分類されているものとする。また、トランスコーダ3がコンテンツ(映像コンテンツ)の形式を変換する際に、品質(画質)の劣化の度合いに応じて、表4に示すコストを想定する。ここでは、コストが大きいほど劣化が大きいものとして、「高画質」のコンテンツを「中画質」に変換する場合のコストを「2」とする。
また、「中画質」のコンテンツを「低画質」に変換する場合のコストを「3」とする。
また、「高画質」のコンテンツを「低画質」に変換する場合のコストを「5」とする。
また、コンテンツの形式の変換によって画質を変化させないか、あるいは、向上させる場合には、コストを「0」とした。
Figure 0004966772
また、形式「F1」のコンテンツを「中画質」、形式「F2,F3」のコンテンツを「高画質」、形式「F4」のコンテンツを「低画質」であるものとする。この場合に、前記した経路1、経路2および経路3に対して、画質の変化の情報を記載した接続経路を模式的に示した図を図13に示す。
経路1は、図13に示すように、形式「F3(高画質)」のコンテンツを形式「F2(高画質)」のコンテンツに変換し、形式「F2(高画質)」のコンテンツを形式「F1(中画質)」のコンテンツに変換するものである。したがって、表4から、経路1のコストを「0+2=2」と算出する。
経路2は、図13に示すように、形式「F3(高画質)」のコンテンツを形式「F4(低画質)」のコンテンツに変換し、形式「F4(低画質)」のコンテンツを形式「F1(中画質)」のコンテンツに変換するものである。したがって、表4から、経路2のコストを「5+0=5」と算出する。
経路3は、経路2と同様に変換するものである。したがって、経路3のコストは「5」である。したがって、最小コストの経路は「経路1」である。本実施形態では、変換マネージャM1は、前記したステップS14(またはステップS34)で、最適な経路として最も品質の劣化が少ない経路1を選択する。
本実施形態によれば、必要に応じてトランスコーダ3による変換を行って、所望のコンテンツを再生するときに、変換マネージャ5は、使用できるトランスコーダ3が経時的に変化する場合でも、適切なトランスコーダ3を用いることができる。また、変換マネージャ5は、変換を行う場合になるべく品質の劣化がない接続経路を選択することができる。このときに、サーバ2は、高度な処理能力や大きな実装上の変更を必要としない。また、レンダラ4は、特別な通信手順の実装を行うことなく、コンテンツを要求し再生することができる。さらに、ユーザは、面倒な設定を行う必要がない。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で様々に実施することができる。例えば、変換マネージャ5は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラム(経路探索プログラム)により動作させることで実現することができる。このプログラムは、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。このプログラムをインストールされたコンピュータは、CPUが、ROM等に格納されたこのプログラムをRAMに展開することにより、変換マネージャ5と同等の効果を奏することができる。また、同様に、サーバ2は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラム(コンテンツ提供プログラム)により動作させることで実現することができる。さらに、同様に、トランスコーダ3は、一般的なコンピュータを、前記した各手段として機能させるプログラム(コンテンツ変換プログラム)により動作させることで実現することができる。
また、本実施形態では、変換マネージャ5は、各トランスコーダ3からの告知を待ってトランスコーダ3を検出するものとしたが、これに限定されず、変換マネージャ5の方から、トランスコーダ3を検索するためにマルチキャストのメッセージを送り(例えば、UPnP のM-SEARCH)、その応答として各トランスコーダ3が自分の存在を告知するように構成してもよい。
また、変換マネージャ5が、複数の接続経路の候補から最適な経路を決定するときに用いた3段階のコストは一例に過ぎず、品質の劣化についてもっと細かい区分でコストを決めたり、なんらかの品質向上の変換を行うことによってマイナスのコストを定義したりしてもよい。
また、トランスコーダ3は、本実施形態の変換マネージャ5をさらに備える構成としてもよい。この場合には、他にトランスコーダ3が存在していない場合に、変換マネージャの機能にしたがって他のトランスコーダ3の情報を収集する必要がなくなるので、そのための処理負荷をなくすことができる。
本発明の実施形態に係る変換マネージャを含むコンテンツ変換システムの一例を模式的に示す構成図である。 図1に示したサーバの構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示したトランスコーダの構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示したレンダラの構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示した変換マネージャの構成を模式的に示すブロック図である。 図1に示したコンテンツ変換システムの準備フェーズの動作の一例を示すシーケンス図である。 図1に示したコンテンツ変換システムの再生フェーズの動作を示すシーケンス図である。 図1に示したコンテンツ変換システムの再生フェーズの動作の別の例を示すシーケンス図である。 図1に示したコンテンツ変換システムの第1変形例を模式的に示す構成図である。 図9に示したコンテンツ変換システムの準備フェーズの動作を示すシーケンス図である。 図1に示したコンテンツ変換システムの第2変形例を模式的に示す構成図である。 図11に示したコンテンツ変換システムにおいて接続経路を模式的に示した図である。 変換による品質劣化を示す接続経路を模式的に示した図である。
符号の説明
1,1B コンテンツ変換システム
2 サーバ(コンテンツ提供装置)
3(3a,3b) トランスコーダ(コンテンツ変換装置)
4 レンダラ(コンテンツ提示装置)
5(5a,5b) 変換マネージャ(経路探索装置)
22b アナウンス信号受信手段
23 アナウンス信号判別手段
241 テーブル作成手段
242 経過時間判別手段
243 不要データ削除手段
25 コンテンツ要求受信手段
26 データ形式判別手段
27 メッセージ送信手段
34 コンテンツ要求受信手段
35 コンテンツ要求作成手段
36 コンテンツ要求送信手段
37 コンテンツ受信手段
38 変換制御手段
39 コンテンツ送信手段
52a アナウンス信号送信手段
52b アナウンス信号受信手段
53 アナウンス信号判別手段
54 機能情報管理手段
55 コンテンツ要求受信手段
56 経路算出手段
57 メッセージ通知手段
58 メッセージ管理手段

Claims (12)

  1. 所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおける前記経路探索装置であって、
    前記通信ネットワーク上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信するアナウンス信号受信手段と、
    前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が前記コンテンツ変換装置を示すものであるか否かを判別するアナウンス信号判別手段と、
    前記コンテンツ変換装置の存在を示すアナウンス信号から、前記コンテンツ変換装置の識別情報および変換機能を抽出して前記抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成する機能情報管理手段と、
    前記コンテンツ提示装置または前記コンテンツ変換装置から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段と、
    前記要求されたコンテンツを、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応しているデータの形式に変換するための接続経路を前記作成されたテーブルに基づいて算出する経路算出手段と、
    前記接続経路において、前記コンテンツ要求を送信した装置に対してコンテンツを送信する前段のコンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージを返信するメッセージ通知手段と
    前記リダイレクトさせるメッセージを返信してから所定時間経過するまで、前記算出した接続経路の情報を記憶手段に保持しておくと共に、前記算出した接続経路に含まれるコンテンツ変換装置をビジー状態として管理し、前記所定時間内に、前記保持した接続経路で提供するコンテンツを要求するコンテンツ要求を、前記算出した接続経路に含まれる装置から再び受信した場合には、前記保持した接続経路においてコンテンツを送信する前段の装置へリダイレクトさせるメッセージを返信し、一方、前記算出した接続経路に含まれる装置と異なる装置から受信した場合には、ビジー状態として管理しているコンテンツ変換装置を除いて算出させた接続経路の情報を含むメッセージを返信する制御を行うメッセージ管理手段と、
    を備えることを特徴とする経路探索装置。
  2. 前記コンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージは、リダイレクト先のロケーション情報として、少なくとも前記接続経路の最後のコンテンツ変換装置のアドレスと、前記要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスと、前記接続経路の最後のコンテンツ変換装置の変換先のデータの形式とを含むことを特徴とする請求項に記載の経路探索装置。
  3. 前記コンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージは、リダイレクト先のロケーション情報として、少なくとも前記要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスと、前記接続経路で経由するそれぞれのコンテンツ変換装置のアドレスおよびそれぞれの変換先のデータの形式と、前記経由するコンテンツ変換装置の接続順序とを含むことを特徴とする請求項に記載の経路探索装置。
  4. 当該経路探索装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を送信するアナウンス信号送信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の経路探索装置。
  5. 前記アナウンス信号判別手段は、
    前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が他の経路探索装置を示すものであるか否かをさらに判別し、
    前記メッセージ管理手段は、
    前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が他の経路探索装置を示すものであると判別された場合に、予め定められた規則に基づいて前記他の経路探索装置との間で通信することで、前記通信ネットワーク上で前記存在または停止を示すアナウンス信号を定期的に送信することを唯一許可された経路探索装置を示すマスター経路探索装置を決定する制御をさらに行うことを特徴とする請求項に記載の経路探索装置。
  6. 前記メッセージ管理手段は、
    前記アナウンス信号判別手段によって、前記マスター経路探索装置に決定された他の経路探索装置から停止を示すアナウンス信号を受信したと判別された場合に、アナウンス信号送信手段によって当該経路探索装置の存在を示すアナウンス信号を送信させ、前記存在を示すアナウンス信号を送信してから所定時間経過しても他の経路探索装置から存在を示すアナウンス信号を受信しない場合に、次のマスター経路探索装置として作動する制御をさらに行うことを特徴とする請求項に記載の経路探索装置。
  7. 前記経路算出手段は、
    前記要求されたコンテンツを提供するための接続経路が複数ある場合に、前記コンテンツ変換装置がデータの形式を変換するときに生じる品質劣化の度合いを示す所定のコストを変換パターンごとに格納した予め作成された変換コストテーブルに基づいて、前記複数の接続経路それぞれについて前記コストの総和を算出し、算出されたコストの総和が最小となる接続経路を最適経路として決定することを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の経路探索装置。
  8. 所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおける前記コンテンツ提供装置であって、
    前記コンテンツ提示装置または前記コンテンツ変換装置から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段と、
    前記要求されたコンテンツの形式と、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式とが一致するか否かを判別するデータ形式判別手段と、
    前記要求されたコンテンツの形式が、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式と一致しないと判別された場合に、リダイレクト先のロケーション情報として、前記経路探索装置のアドレスと、前記要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスとを含み前記経路探索装置へリダイレクトさせるメッセージを返信するメッセージ送信手段と
    前記通信ネットワーク上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信するアナウンス信号受信手段と、
    前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が前記経路探索装置を示すものであるか否かを判別するアナウンス信号判別手段と、
    前記経路探索装置の存在を示すアナウンス信号から、前記経路探索装置の識別情報およびアドレス情報を抽出して前記抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成するテーブル作成手段と、
    前記抽出したそれぞれの情報が前記テーブルに格納された経路探索装置から、存在を示すアナウンス信号を受信しなくなってから予め定められた所定時間が経過したか否かを判別する経過時間判別手段と、
    前記経過時間判別手段で所定時間が経過したと判別された場合、または、前記経路探索装置の停止を示すアナウンス信号から抽出した識別情報が前記テーブルに存在する場合に、前記テーブルから当該経路探索装置に関する情報を削除する不要データ削除手段と、
    備えることを特徴とするコンテンツ提供装置。
  9. 所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおける前記コンテンツ変換装置であって、
    コンテンツの蓄積された装置のアドレスおよび対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段と、
    前記受信したコンテンツ要求から少なくとも前記アドレスおよび前記形式を検出し、前記検出したアドレスと共に、当該コンテンツ変換装置の変換機能によって前記検出した形式へ変換することができる変換元のデータの形式を、前記対応しているデータの形式として含む新たなコンテンツ要求を作成するコンテンツ要求作成手段と、
    前記作成されたコンテンツ要求を前記検出したアドレスに直接的または間接的に送信するコンテンツ要求送信手段と、
    前記送信したコンテンツ要求に応じて送信されたコンテンツを受信するコンテンツ受信手段と、
    前記受信したコンテンツの形式を、前記検出した形式へ変換する変換制御手段と、
    前記形式が変換されたコンテンツを、前記受信したコンテンツ要求の送信先へ返信するコンテンツ送信手段とを備え
    前記コンテンツ要求作成手段は、
    前記受信したコンテンツ要求から前記アドレスと、経由する自己および他のコンテンツ変換装置のアドレスおよび変換先の形式と、前記経由する自己および他のコンテンツ変換装置の接続順序とを検出し、前記受信したコンテンツ要求から、当該コンテンツ変換装置のアドレスおよび変換先の形式を削除することで、前記検出したアドレスと、接続経路の前段までに経由する他のコンテンツ変換装置のアドレスおよび変換先の形式と、前記経由する他のコンテンツ変換装置の接続順序と、前記対応しているデータの形式とを含む新たなコンテンツ要求を作成し、
    コンテンツ要求送信手段は、
    前記作成したコンテンツ要求を当該コンテンツ変換装置の前段の装置のアドレスに送信することを特徴とするコンテンツ変換装置。
  10. 前記経路探索装置をさらに備えることを特徴とする請求項に記載のコンテンツ変換装置。
  11. 所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおいて前記経路探索装置を実現するために、コンピュータを、
    前記通信ネットワーク上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信するアナウンス信号受信手段、
    前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が前記コンテンツ変換装置を示すものであるか否かを判別するアナウンス信号判別手段、
    前記コンテンツ変換装置の存在を示すアナウンス信号から、前記コンテンツ変換装置の識別情報および変換機能を抽出して前記抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成する機能情報管理手段、
    前記コンテンツ提示装置または前記コンテンツ変換装置から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段、
    前記要求されたコンテンツを、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応しているデータの形式に変換するための接続経路を前記作成されたテーブルに基づいて算出する経路算出手段、
    前記接続経路において、前記コンテンツ要求を送信した装置に対してコンテンツを送信する前段のコンテンツ変換装置へリダイレクトさせるメッセージを返信するメッセージ通知手段、
    前記リダイレクトさせるメッセージを返信してから所定時間経過するまで、前記算出した接続経路の情報を記憶手段に保持しておくと共に、前記算出した接続経路に含まれるコンテンツ変換装置をビジー状態として管理し、前記所定時間内に、前記保持した接続経路で提供するコンテンツを要求するコンテンツ要求を、前記算出した接続経路に含まれる装置から再び受信した場合には、前記保持した接続経路においてコンテンツを送信する前段の装置へリダイレクトさせるメッセージを返信し、一方、前記算出した接続経路に含まれる装置と異なる装置から受信した場合には、ビジー状態として管理しているコンテンツ変換装置を除いて算出させた接続経路の情報を含むメッセージを返信する制御を行うメッセージ管理手段、
    として機能させるための経路探索プログラム。
  12. 所定の符号化方式と多重化方式のうちの少なくとも一方を示すデータの形式に基づくコンテンツを提供するコンテンツ提供装置と、前記所定の形式のコンテンツを予め定められた変換機能によって他の形式のコンテンツに変換するコンテンツ変換装置と、予め定められた形式に基づくコンテンツを提示するコンテンツ提示装置と、前記コンテンツが前記コンテンツ変換装置を経由して前記コンテンツ提示装置に提供される経路を探索する経路探索装置と、が通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続されたコンテンツ変換システムにおいて前記コンテンツ提供装置を実現するために、コンピュータを、
    前記コンテンツ提示装置または前記コンテンツ変換装置から、対応しているデータの形式を含んで前記コンテンツを要求するメッセージを示すコンテンツ要求を受信するコンテンツ要求受信手段、
    前記要求されたコンテンツの形式と、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式とが一致するか否かを判別するデータ形式判別手段、
    前記要求されたコンテンツの形式が、前記コンテンツ要求を送信した装置に対応している形式と一致しない場合に、リダイレクト先のロケーション情報として、前記経路探索装置のアドレスと、前記要求されたコンテンツを蓄積している装置のアドレスとを含み前記経路探索装置へリダイレクトさせるメッセージを返信するメッセージ送信手段、
    前記通信ネットワーク上の他の装置から、当該他の装置の識別情報を含んだ存在または停止を示すアナウンス信号を受信するアナウンス信号受信手段、
    前記受信したアナウンス信号に含まれる他の装置の識別情報が前記経路探索装置を示すものであるか否かを判別するアナウンス信号判別手段、
    前記経路探索装置の存在を示すアナウンス信号から、前記経路探索装置の識別情報およびアドレス情報を抽出して前記抽出したそれぞれの情報を格納したテーブルを作成するテーブル作成手段、
    前記抽出したそれぞれの情報が前記テーブルに格納された経路探索装置から、存在を示すアナウンス信号を受信しなくなってから予め定められた所定時間が経過したか否かを判別する経過時間判別手段、
    前記経過時間判別手段で所定時間が経過したと判別された場合、または、前記経路探索装置の停止を示すアナウンス信号から抽出した識別情報が前記テーブルに存在する場合に、前記テーブルから当該経路探索装置に関する情報を削除する不要データ削除手段、
    として機能させるためのコンテンツ提供プログラム。
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