JP4966705B2 - 移動体通信端末、および、プログラム - Google Patents

移動体通信端末、および、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、移動体通信端末、および、プログラムに関し、特に、音声のサラウンド再生に好適な移動体通信端末、および、プログラムに関する。
携帯電話などの移動体通信端末では、基本機能である音声通話機能以外にも種々の機能が付加され多機能化が進んでいる。近時では、例えば、音楽再生機能やデジタルテレビ放送の受信機能などが搭載されることが一般的となっている。
このように、移動体通信端末は、単なる電話機としてだけでなく、画像(映像)や音声を含んだ様々なメディアやコンテンツを扱える携帯型装置としても発展してきており、その性能や機能も専用機に迫るほど向上している。
しかしながら、移動体通信端末は、携帯性のために小型である必要があるので、メディア再生にかかる性能の向上には物理的な限界もある。つまり、移動体通信端末に実装される表示パネルやスピーカは必然的に小型となるので、据え置き型テレビ受像機などが備える大型の表示パネルやスピーカがもたらす性能(解像度や音量などといった物理的な性能の他、迫力や臨場感などといった感覚的な性能を含む)は、移動体通信端末では得られないこともある。
このような実状に鑑み、携帯電話機が有する映像と音声のデータを、テレビ装置において視聴可能にする技術も提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2005−252784号公報
このように、他の装置を利用するオプションを拡充して性能を補完する一方で、移動体通信端末を単体で使用したときの性能向上も図られている。例えば、疑似サラウンド技術を音声再生に適用することで、単体の移動体通信端末からでも立体的な音声出力をおこなって、臨場感を高める工夫もなされている。
ここで、音声のサラウンド効果を得る場合、聴取者の前方側だけでなく後方側などにもスピーカを配置する手法(いわゆる5.1chサラウンドなど)が本来的なサラウンド技術である。上述したように、移動体通信端末には小型化が求められるので、搭載できるスピーカの数にも制約がある上、携帯時はイヤホンが用いられることが多い。よって、多数のスピーカが必要となるサラウンド技術を移動体通信端末に適用することはできない。
これに対し、疑似サラウンド技術は、仮想音源を生成することで、前方側スピーカやヘッドホン(イヤホン)だけでサラウンド効果を実現するものである。仮想音源の生成は、音源から聴取者耳部(鼓膜)までの音声伝達特性を示す頭部伝達関数(HRTF:Head Related Transfer Function)を用いた演算による音声出力制御で実現されている。このような疑似サラウンド技術により、スピーカ数に制約がありイヤホン利用の多い移動体通信端末であっても、サラウンド効果による臨場感のある音場を得ることができる。
こうした単体使用時の性能向上が図られていても、場合によっては、据え置き型テレビなどに接続してより大型のスピーカから音声を出力させることもある。このように外部装置のスピーカから音声出力させる場合、音源から聴取者までの距離が変わるので、移動体通信端末を単体で使用している場合とは好適なHRTFが異なってしまう。このため、外部装置を使って音声出力させる場合には、移動体通信端末が備えているサラウンド機能の効果が得られないという不都合がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、より良好な音声出力を実現する移動体通信端末、および、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる移動体通信端末は、
疑似サラウンド機能を有する移動体通信端末において、
前記移動体通信端末と、少なくとも音声出力機能を有する外部装置と、を接続し、前記移動体通信端末から前記外部装置に音声信号を送出する接続手段と、
前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する音源位置特定手段と、
前記音源位置特定手段が特定した音源位置に基づいて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定するサラウンド設定手段と、
前記サラウンド設定手段による設定に基づいて出力する音声信号を補正し、前記移動体通信端末と前記外部装置の双方に、前記サラウンド設定手段の設定に応じた前記音声信号を出力する音声出力手段と、
を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる移動体通信端末は、
疑似サラウンド機能を有する移動体通信端末において、
前記移動体通信端末と、少なくとも音声出力機能を有する外部装置と、を接続し、前記移動体通信端末から前記外部装置に音声信号を送出する接続手段と、
前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する音源位置特定手段と、
前記音源位置特定手段が特定した音源位置に基づいて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定するサラウンド設定手段と、
前記サラウンド設定手段が設定したパラメータで補正した音声信号を前記移動体通信端末から出力させ、該パラメータで補正していない音声信号を前記外部装置から出力させる音声出力手段と、
を備えることを特徴とする
上記移動体通信端末は、
前記外部装置から出力された音声を収音する収音手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記音源位置特定手段は、前記収音手段が収音した音声に基づいて、前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定することが望ましい
この場合、
前記音源位置特定手段は、前記収音手段が収音した音声に基づいて、前記移動体通信端末と前記外部装置との距離と、前記外部装置上の複数の音源間の距離と、を測定し、該測定した距離に基づいて前記音源位置を特定することが望ましい。
上記移動体通信端末において、
前記サラウンド設定手段は、前記音源位置特定手段が特定した音源位置に基づく仮想音源からの音声となるよう補正するための前記パラメータを算出することが望ましい
上記移動体通信端末は、
前記サラウンド設定手段が設定した前記外部装置についてのパラメータを、当該外部装置を示す情報に対応づけて格納する外部パラメータ格納手段をさらに備えていてもよく、この場合、
前記サラウンド設定手段は、外部装置が指定されたことに応じて、当該外部装置に対応づけられているパラメータを前記外部パラメータ格納手段から取得して設定することが望ましい。
上記移動体通信端末は、
前記移動体通信端末の使用者に対する複数の音源位置に応じた頭部伝達関数を格納する関数格納手段をさらに備えていることが望ましく、この場合、
前記サラウンド設定手段は、前記音源位置特定手段が特定した前記音源位置に応じた頭部伝達関数を用いて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定することが望ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかるプログラムは、
疑似サラウンド機能を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
前記移動体通信端末に接続された、少なくとも音声出力機能を有する外部装置に音声信号を送出する機能と、
送出した音声信号に基づく前記外部装置からの音声出力に基づいて、前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する機能と、
特定した音源位置に基づいて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定する機能と、
前記設定に基づいて出力する音声信号を補正し、前記移動体通信端末と前記外部装置の双方に、該設定に応じた前記音声信号を出力する機能と、
を実現させることを特徴とする
上記目的を達成するため、本発明の第の観点にかかるプログラムは、
疑似サラウンド機能を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
前記移動体通信端末に接続された、少なくとも音声出力機能を有する外部装置に音声信号を送出する機能と、
送出した音声信号に基づく前記外部装置からの音声出力に基づいて、前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する機能と、
特定した音源位置に基づいて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定する機能と、
前記設定されたパラメータで補正した音声信号を前記移動体通信端末から出力させ、該パラメータで補正していない音声信号を前記外部装置から出力させる機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、効果的な疑似サラウンドを実現することができる。
本発明にかかる実施形態を、図面を参照して以下に説明する。
(実施形態1)
まず、本発明を適用した移動体通信端末について説明する。本発明の実施形態1にかかる移動体通信端末1は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末であり、基地局との無線通信による音声通話やデータ通信を基本機能とする。本実施形態では、このような基本機能に加え、種々のメディアを再生・出力する機能を備えているものとする。ここで、メディアとは、少なくとも音声を含んだコンテンツなどを指すものとする。
本実施形態にかかる移動体通信端末1には、このようなメディアを扱う機能が任意に備えられているものとする。本実施形態にかかるメディアを扱う機能の例としては、音楽ファイルの再生機能、動画ファイルの再生機能、動画撮影機能、テレビ放送受信機能、などがあげられる。移動体通信端末1は、任意的に備えるこのような機能に応じたメディアを再生・出力できるものとする。
すなわち、音楽ファイルの再生機能を備えているのであれば、データ通信によるダウンロードやCDなどの音源から取り込んだ音楽データの音声を再生・出力する。また、動画ファイルの再生機能や動画撮影機能、テレビ放送受信機能などを備えているのであれば、データ通信によるダウンロードなどで取得した映像データ、動画撮影機能で撮影した映像データ、受信したテレビ放送の録画によって記録された映像データ、などの音声および映像を再生・出力する。
そして、移動体通信端末1は、メディア再生の際に立体的な音声出力をおこなうための疑似サラウンド機能を備えているものとする。この場合、移動体通信端末1のスピーカ(詳細後述)と移動体通信端末1の使用者との位置関係に応じた頭部伝達関数(HRTF:Head Related Transfer Function)を用いた出力音声の補正によって仮想音源を生成し、サラウンド効果のある音声出力をおこなう。
このような移動体通信端末1の構成を、図1および図2を参照して説明する。図1は移動体通信端末1の外観構成を示す模式図であり、図2は移動体通信端末1の内部構成を示すブロック図である。
各図に示すように、移動体通信端末1は、制御部110、無線通信部120、操作部130、表示部140、通話音声処理部150、受話用スピーカ151、送話用マイクロフォン152、記憶部160、メディア処理部200、メディア用スピーカ300、外部装置接続部400、サラウンド設定用マイクロフォン500、などから構成されている。
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やRAM(Random Access Memory)などから構成された、いわゆるベースバンド・チップであり、移動体通信端末1の各部を制御する。本実施形態では、制御部110がプログラムを実行することで、後述する各処理をおこなうための各機能が実現される。
無線通信部120は、移動体通信端末1の通信動作をおこなうための送受信装置などから構成され、アンテナ121による無線送受信動作を制御することで、移動体通信端末1と基地局との無線通信動作がおこなわれ、音声通話をはじめとした通信機能が実現される。
操作部130は、例えば、図1に示すような、移動体通信端末1の外面上に構成されたキーやボタンなどと、これらが操作されることに応じた信号を発生させる信号生成回路などから構成され、ユーザによる操作に応じた入力信号を制御部110に入力する。
表示部140は、例えば、液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルなどから構成され、移動体通信端末1の各機能にかかる画面を表示出力する。本実施形態においては、メディア再生・出力機能によって再生された映像などを表示出力する。
通話音声処理部150は、例えば、音声コーデックなどから構成され、移動体通信端末1の音声通話機能にかかる音声入出力動作をおこなう。すなわち、無線通信部120によって受信されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して受話用スピーカ151から出力するとともに、送話用マイクロフォン152から入力された音声をデジタル音声信号に変換して無線通信部120に供することで、音声通話が実現される。
記憶部160は、例えば、フラッシュメモリやハードディスク装置などの記憶装置から構成され、移動体通信端末1の動作に必要なデータやプログラムなどを格納する。本実施形態では、プログラム格納部161、メディアデータ格納部162、設定情報格納部163、などの記憶領域が用意されており、各記憶領域に所定の情報が格納される。
プログラム格納部161は、制御部110およびメディア処理部200が実行するプログラムを格納する。本実施形態では、移動体通信端末1全体の動作を実現するためのプログラム(例えば、OS(Operating System))や種々のアプリケーションプログラムの他、メディア再生・出力機能を実現するためのプログラムが格納される。
メディアデータ格納部162は、メディア処理部200によるメディア再生・出力機能によって再生されるメディアデータを格納する。すなわち、音楽データなどの音声データや、テレビ放送の録画データなど映像データなどが格納される。
設定情報格納部163は、メディア処理部200によるメディア再生・出力機能で用いられる設定情報を格納する。本実施形態では、疑似サラウンド機能に用いられる頭部伝達関数(HRTF)や、仮想音源を生成するための出力音声補正に用いられるパラメータなどが格納される。
メディア処理部200は、例えば、CPUなどのプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)や、DAC(Digital-Analog Converter:デジタル−アナログ変換器)やADC(Analog-Digital Converter:アナログ−デジタル変換器)などの回路群などから構成された、いわゆるアプリケーション・プロセッサであり、主に、移動体通信端末1の付加機能にかかる処理をおこなう。本実施形態では、メディア再生・出力機能にかかる処理をおこなうものとする。すなわち、音声データや動画像データの再生と出力にかかる処理をおこなうものである。
このようなメディア処理部200の構成を、図3を参照して説明する。図3は、メディア処理部200の構成を示すブロック図である。図示するように、メディア処理部200は、画像処理部210、表示制御部220、音声処理部230、サラウンド処理部240、入出力制御部250、などから構成される。
画像処理部210は、メディア処理部200を構成するDSPがプログラムを実行することで、再生対象となるメディアデータに含まれる画像(映像)の再生にかかる処理をおこなう。ここでは、符号化された画像データの復号動作がおこなわれる。この動作は、例えば、MPEG-4などといった規格化された動画フォーマットの処理プロセスによっておこなわれるものとする。
表示制御部220は、例えば、MDDI(Mobile Display Digital Interface)規格などに基づく表示制御チップやDACなどから構成される。表示制御部220の表示制御チップは、画像処理部210で復号された映像信号を表示部140に出力し、再生したメディアの映像を表示出力させる。また、例えば、据え置き型テレビ受像機などの外部装置に映像を表示させる場合は、画像処理部210で復号された映像信号をDACでアナログ信号に変換する。この場合のアナログ映像信号は、外部装置接続部400に供出される。
音声処理部230は、メディア処理部200を構成するDSPがプログラムを実行することで、再生対象となるメディアデータに含まれる音声の再生にかかる処理をおこなう。ここでは、符号化された音声データの復号動作がおこなわれる。この動作は、例えば、AAC(MPEG2 Advanced Audio Codec)などといった規格化された音声フォーマットの処理プロセスによっておこなわれるものとする。
サラウンド処理部240は、メディア処理部200を構成するDSPがプログラムを実行することで、移動体通信端末1が有する疑似サラウンド機能にかかる処理をおこなう。サラウンド処理部240により実現される機能を、図4を参照して説明する。図4は、サラウンド処理部240により実現される機能を示す機能ブロック図である。
図示するように、サラウンド処理部240は、実行判別部241、出力先判別部242、音源位置特定部243、HRTF選択部244、パラメータ設定部245、出力音声補正部256、などとして機能する。
実行判別部241は、操作部130からの入力信号に基づいた制御部110からの指示に応じて、音声処理部230が再生した音声に疑似サラウンドを実行するか否かを判別する。疑似サラウンドを実行する場合は、サラウンド処理部240を動作させ、音声処理部230が出力する音声信号から仮想音源を生成して疑似サラウンド効果を付与する。
出力先判別部242は、疑似サラウンド処理をおこなう音声の出力先が、移動体通信端末1のメディア用スピーカ300(詳細後述)であるか、外部装置接続部400(詳細後述)に接続された外部装置であるかを判別する。本実施形態では、図1に示すように、AVケーブル(ステレオ音声(L、R)と映像信号)などの接続ケーブルCLを用いて、移動体通信端末1と外部装置(据え置き型テレビ受像機など)とを接続するものとする。外部装置接続部400からは、接続ケーブルCLの挿抜に応じた信号がサラウンド処理部240に入力されるものとし、出力先判別部242はこの信号に基づき、接続ケーブルCLが外部装置接続部400に接続された場合は出力先が外部装置であると判別し、接続されていない場合は出力先がメディア用スピーカ300であると判別する。
音源位置特定部243は、音声の出力先が外部装置であると判別された場合、その外部装置から出力する音声でサラウンド効果を得るために、移動体通信端末1の使用者に対する外部装置の音源位置を特定する動作をおこなう。本実施形態では、外部装置から出力させた音声に基づいて、外部装置の音源位置を特定するものとする。ここで、本実施形態で移動体通信端末1と接続する外部装置は、据え置き型のテレビ受像機であるものとし(以下、「外部装置TV」とする)、ステレオ出力可能な少なくとも2以上のスピーカ(音源)を有しているものとする。本実施形態では、外部装置TVに2つのスピーカ(左側スピーカSPと右側スピーカSP)が備えられているものとする。
音源位置特定部243は、外部装置接続部400を介して外部装置TVに所定のテスト音声を出力させ、その音声をサラウンド設定用マイクロフォン500で収音することで、外部装置TVの音源位置を特定する(詳細後述)。この場合、音源位置特定部243は、例えば、制御部110やメディア処理部200を構成するプロセッサのもつタイマ回路を用いた計時動作の他、プログラムを実行することによるソフトウェア処理によって、サラウンド設定用マイクロフォン500で収音された音声の解析する動作をおこなう。本実施形態では、既知の位相測定ソフトウェアなどを実行することで、収音された音声の位相が解析されるものとする。
HRTF選択部244は、疑似サラウンド効果を得るための演算に用いるHRTFを設定情報格納部163から選択する。ここで、移動体通信端末1のメディア用スピーカ300から音声出力する場合は、予め規定されているメディア用スピーカ300と使用者の頭部との位置関係に応じたHRTFを選択するが、外部装置TVから音声出力する場合は、音源位置特定部243が特定した外部装置TVの音源位置に応じたHRTFを選択する。
パラメータ設定部245は、HRTF選択部244が選択したHRTFを用いた演算をおこなうことで、仮想音源を生成するためのパラメータを設定する。ここでの演算は、既知の疑似サラウンド技術で用いられているアルゴリズムなどを用いておこなわれるものとする。
以上がサラウンド処理部240の機能構成である。本実施形態では、サラウンド処理部240のDSPがプログラムを実行することで、図4に示す各機能が実現されるものとするが、これらの機能のそれぞれが、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などのハードウェア構成によって実現されてもよい。図3に戻り、メディア処理部200の説明を続ける。
入出力制御部250は、DACやADC、アンプ、などから構成され、メディア用スピーカ300、外部装置接続部400、サラウンド設定用マイクロフォン500などの入出力装置と、メディア処理部200とのインタフェースとして機能する。ここでは、メディア処理部200から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換してメディア用スピーカ300または外部装置接続部400に出力するとともに、サラウンド設定用マイクロフォン500からのアナログ入力信号をデジタル信号に変換してメディア処理部200に入力する。なお、入出力制御部250の音声用アンプは、少なくとも2ch出力可能なアンプであるものとする。
ここで、メディア用スピーカ300は、例えば、ダイナミック型スピーカなどであり、ステレオ出力できるよう、少なくとも2以上のスピーカから構成されている。本実施形態では、ステレオ音声信号(L、R)のそれぞれを出力する、左側メディア用スピーカ300Lと右側メディア用スピーカ300Rとを備えるものとする。
外部装置接続部400は、移動体通信端末1と外部装置TVとを接続するインタフェースであり、図1に示すように、接続ケーブルCLが接続されるコネクタなどから構成される。接続ケーブルCLは、例えば、ステレオ音声信号(L、R)と映像信号とを伝達するAVケーブルであり、外部装置TVのアナログ音声入力端子(L、R)やアナログ映像端子に接続可能なプラグ(丸形プラグなど)を一端側に有している。接続ケーブルCLの移動体通信端末1と接続される他端側の端子は、例えば、4極平形プラグなどである。よって、外部装置接続部400は、このような接続ケーブルCLのプラグ形状に対応したコネクタを備えることで、メディア処理部200から出力される音声信号や映像信号を、コネクタに接続された接続ケーブルCLを介して外部装置TVに出力する。
サラウンド設定用マイクロフォン500は、例えば、セラミックマイクなどのマイクロフォン(収音装置)から構成され、図1に示すように、少なくとも、移動体通信端末1の左側端部付近と右側端部付近のそれぞれに配置された2以上のマイクロフォン(左側サラウンド設定用マイクロフォン500Lと右側サラウンド設定用マイクロフォン500R)から構成されている。本実施形態では、外部装置TVから出力した音声を収音してサラウンド処理部240に入力することで、入力音声を用いた音源位置特定がおこなわれる。このため、外部装置TVでのステレオ音源となる2以上のスピーカからの位相差が測定できるよう、左側サラウンド設定用マイクロフォン500Lと右側サラウンド設定用マイクロフォン500Rとは、一定間隔で離間して移動体通信端末1上に配置される。
次に、メディア処理部200との協働で動作する制御部110の機能構成を説明する。ここでは、メディア処理部200によってメディアの再生・出力動作がおこなわれる場合に制御部110によって実現される機能を説明する。この場合、制御部110は、プログラム格納部161に格納されているプログラムを実行することで、図5の機能ブロック図に示すような構成として機能する。
図示するように、制御部110は、ユーザインタフェース部111、メディア取得部112、メディア出力部113、などとして機能する。
ユーザインタフェース部111は、操作部130および表示部140との協働により、メディアの再生・出力動作時に必要となる選択動作などをユーザにおこなわせるための画面を表示部140に表示し、表示した画面に対する操作部130の操作に応じた動作をメディア処理部200に指示する。
メディア取得部112は、ユーザインタフェース部111によるユーザインタフェースで指示された再生対象のメディアをメディアデータ格納部162から取得する。
メディア出力部113は、メディア取得部112が取得したメディアデータを200に出力して再生・出力させる。
本実施形態では、図5に示す機能構成が、制御部110がプログラムを実行することで実現されるものとするが、これらの構成を、例えば、ASICなどのハードウェア構成で実現してもよい。
以上が、本実施形態にかかる移動体通信端末1の構成である。なお、以上の構成は、本発明を実現するために必要な構成であり、移動体通信端末としての基本機能や付加機能のために必要なその他の構成については、必要に応じて備えられているものとする。
以上のような構成を有する移動体通信端末1の動作を以下説明する。ここでは、移動体通信端末1で再生したメディアの音声を、接続ケーブルCLを介して接続した外部装置TVから、疑似サラウンドで出力する場合の動作を説明する。この場合に移動体通信端末1が実行する外部サラウンド処理を、図6に示すフローチャートを参照して説明する。この外部サラウンド処理は、移動体通信端末1の外部装置接続部400に接続ケーブルCLが接続されたことを契機に開始される。
つまり、接続ケーブルCLが外部装置接続部400に接続されたことを示す信号が外部装置接続部400からサラウンド処理部240に入力されることで処理が開始される。この場合、出力先判別部242は、メディア処理部200の動作で再生したメディアの出力先が外部装置TVであると判別するとともに、実行判別部241が、接続ケーブルCLが接続された旨を制御部110に通知する。
制御部110では、実行判別部241からの通知に応じて、ユーザインタフェース部111が、再生するメディアをユーザに指定させるための表示や、再生するメディアの音声に疑似サラウンド効果を付与するか否かをユーザに選択させるための表示が含まれた画面(以下、「メディア再生画面」とする)を表示部140に表示する(ステップS101)。
ユーザは、操作部130を操作し、再生対象とするメディアを指定するとともに、疑似サラウンド効果の要否を選択する。この場合、操作部130から、選択されたメディアを示す情報や疑似サラウンド効果の要否を示す情報が、制御部110に入力される。
ユーザインタフェース部111は、操作部130からの入力信号に基づき、再生対象メディアをメディア取得部112に通知するとともに、疑似サラウンド効果の要否を実行判別部241に通知する。
この場合、メディア取得部112は、メディアデータ格納部162にアクセスし、指定されたメディアデータを取得する。一方、実行判別部241は、ユーザインタフェース部111からの通知に基づいて、疑似サラウンドにかかる処理を実行するか否かを判別する(ステップS102)。ここで、ユーザ操作によって、疑似サラウンドは不要であると指示された場合(ステップS102:No)は、本処理を終了する。この場合、メディア出力部113が出力するメディアデータを、画像処理部210や音声処理部230が復号してそのまま外部装置TVに出力される。つまり、そのメディアの音声出力には疑似サラウンド効果は付与されない。
一方、ユーザ操作によって、疑似サラウンド効果を付与することが選択された場合(ステップS102:Yes)、実行判別部241は、その旨を出力先判別部242に通知する。出力先判別部242は、本処理の開始時に、出力先が外部装置TVであると判別しているので、音源位置特定部243に対し、音源位置の特定動作を開始するよう指示する。
出力先判別部242からの指示に応じて、音源位置特定部243はまず、移動体通信端末1と外部装置TVとの距離D1を測定する動作を開始する。この場合、出力先判別部242は、サラウンド設定用マイクロフォン500を起動し、収音可能状態にする(ステップS103)。
次に音源位置特定部243は、例えば、記憶部160のメディアデータ格納部162などに予め格納してあるテスト用音源データを取得し、音声処理部230に再生させる。ここでは、ステレオのLとRが同じ出力となるステレオ音声のテスト用音声(すなわち、2チャンネルの音声)を外部装置TVのスピーカSPとスピーカSPから出力させる(ステップS104)。
この場合、音源位置特定部243は、音声処理部230に再生させたテスト用音声の音声信号を取得すると入出力制御部250に出力する。入出力制御部250は、その音声信号をアナログ信号に変換し、外部装置接続部400に接続されている接続ケーブルCLを介して外部装置TVに出力する。
このとき、音源位置特定部243は、例えば、制御部110やメディア処理部200のプロセッサが備えるタイマ回路によるタイマ動作を用いるなどして、テスト音声を出力してからの経過時間を計時する。
この場合、外部装置TVから出力されたテスト音声がメディア用スピーカ300で収音されてサラウンド処理部240に入力される。音源位置特定部243は、収音された音声がサラウンド処理部240に入力された時点で計時動作を終了する。ここで、計測された時間は、すなわち、外部装置TVが出力した音声が移動体通信端末1に到達するまでの時間である。よって、音源位置特定部243は、この時間と標準的な音速に基づいて、外部装置TVから移動体通信端末1までの距離D1(図7(a)参照)を算出する(ステップS105)。
距離D1を算出すると、音源位置特定部243は、外部装置TVに備えられている2つのスピーカ間の距離D2の測定をおこなう。この場合、音源位置特定部243は、テスト用音声を再度外部装置TVに出力させるが、外部装置TVのスピーカSPとスピーカSPのそれぞれから別々に音声が出力されるようにする。つまり、ステレオのL信号のみとなる音声信号と、R信号のみとなる音声信号のそれぞれを、外部装置TVに出力させる(ステップS106)。この場合、周波数や音量が同一となる音声をLとRそれぞれで出力させるものとする。
このように外部装置TVのスピーカSPとスピーカSPのそれぞれから別々に出力させた音声を、サラウンド設定用マイクロフォン500で収音し、サラウンド処理部240に入力する。この場合、左側サラウンド設定用マイクロフォン500Lで収音した音声と、右側サラウンド設定用マイクロフォン500Rで収音した音声のそれぞれを個別の音声信号としてサラウンド処理部240に入力する。
音源位置特定部243は、左右のサラウンド設定用マイクロフォン500で収音された音声の時間差などに基づいて、外部装置TVの左右スピーカ(音源)の位相差を測定する(ステップS107)。
そして、測定した位相差と、ステップS105で算出した距離D1などに基づいて、外部装置TVのスピーカSPとスピーカSPとの間の距離D2(図7(b)参照)を算出する(ステップS108)。
このような出力音声に基づいた距離D1と距離D2の算出は、既存のAVアンプ製品などに搭載されている音場補正機能などで用いられている既知のアルゴリズムや手法を用いてなされるものとする。
音源位置特定部243は、このようにして算出した距離D1と距離D2を用いて、移動体通信端末1の使用者に対する外部装置TV上の各スピーカ(音源)の位置を特定する(ステップS109)。ここで、移動体通信端末1とその使用者、および、移動体通信端末1に接続された外部装置TVの位置関係を図7に示す。本実施形態では、移動体通信端末1を外部装置TVに接続して用いる場合、図7(a)に示すように、使用者が移動体通信端末1を手で保持した状態でメディア再生をおこなうものとする。そして、図7(b)に示すように、外部装置TVの中央正面に移動体通信端末1と使用者(不図示)が位置しているものとする。
この場合、移動体通信端末1の筐体端部付近に配置されているサラウンド設定用マイクロフォン500(図1参照)と使用者の頭部とは近接することになるので、本実施形態では、ステップS105で算出した距離D1を、外部装置TVから移動体通信端末1の使用者頭部までの距離とみなす。
よって、このような外部装置TVから使用者頭部までの距離D1と、外部装置TV上のスピーカSPとスピーカSPとの間の距離D2とに基づいて、これらのスピーカSPおよびスピーカSPそれぞれの使用者に対する位置を演算することができる。つまり、図8に示すような、移動体通信端末1、スピーカSP、および、スピーカSPを頂点とした三角形が想定できるので、距離D2に対応する直線をこの三角形の底辺とし、距離D1に対応する直線を底辺から移動体通信端末1への垂線とすることができる。この場合において、距離D1と距離D2が算出されているので、種々の数学的手法を用いた演算をおこなうことで、移動体通信端末1からスピーカSPおよびスピーカSPそれぞれまでの距離(D3、D3)や角度(θ、θ)を算出することができる。
上述したように、本実施形態では距離D1を外部装置TVから使用者頭部までの距離としているので、算出された距離D3や角度θは、移動体通信端末1の使用者に対するスピーカSPとスピーカSPの位置を示す要素となる。よって、外部装置TVから出力させた音声を収音して解析することで、移動体通信端末1の使用者に対する外部装置TVのスピーカSPとスピーカSPの位置を特定することができる。
ここで、外部装置TVの出力によって疑似サラウンド効果を得る場合、外部装置TVのスピーカSPとスピーカSPはそれぞれ聴取者(移動体通信端末1の使用者)の前方側スピーカとなる。本来のサラウンドとは、聴取者の後方等にも配置したスピーカからも出力することで、聴取者に対して立体的な音声出力をおこなうものであるが、疑似サラウンドでは、このような後方スピーカに相当する仮想音源を設定し、仮想音源からの音声伝達特性となる音声出力を前方側スピーカから出力することで、前方側スピーカのみでサラウンド効果を得るものである。
よって、疑似サラウンド効果を得るためには、このような仮想音源の位置を指定する必要がある。このため、音源位置特定部243は、ステップS109で特定した外部装置TVのスピーカSPとスピーカSP(すなわち、前方側スピーカ)の位置に基づいて、仮想音源(すなわち、後方側スピーカ)の位置を設定する(ステップS110)。本実施形態では、図8に示すように、移動体通信端末1の使用者に対して、前方側スピーカであるスピーカSPとスピーカSPの位置と対称となる位置に仮想音源VSPとVSPがあるものとする。
本実施形態では、移動体通信端末1の位置を使用者の位置(頭部位置)とみなしているので、音源位置特定部243は、図8に示すように、移動体通信端末1の位置(自己の位置)を基準に、角度θで距離D3後方となる位置に右側後方スピーカに相当する仮想音源VSPを想定し、角度θで距離D3後方となる位置に左側後方スピーカに相当する仮想音源VSPを想定することで、移動体通信端末1の使用者に対する仮想音源の位置を設定する。
このようにして仮想音源の位置を特定すると、音源位置特定部243は、仮想音源の位置をHRTF選択部244に通知する。HRTF選択部244は、音源位置特定部243からの通知に応じて設定情報格納部163にアクセスし、通知された仮想音源の位置に対応するHRTF(頭部伝達関数)を選択して取得する(ステップS111)。
ここで、設定情報格納部163には、移動体通信端末1を使って疑似サラウンド出力をおこなう場合に想定される複数の仮想音源位置に応じたHRTFが格納されているものとする。つまり、移動体通信端末1を単独で使用する場合には、メディア用スピーカ300が前方側スピーカとなるので、使用者が移動体通信端末1を保持したときのメディア用スピーカ300の位置に応じた仮想音源位置に対応したHRTFがデフォルトとして格納されている他、外部装置TVのような据え置き型テレビ受像機などに接続して音声出力する場合に想定されうる種々の仮想音源位置に応じた複数のHRTFが格納されている。
このように複数用意されたHRTFの中から、HRTF選択部244は、音源位置特定部243が特定した仮想音源位置に対応するHRTFを選択して取得する。HRTFを取得すると、HRTF選択部244は、取得したHRTFをパラメータ設定部245に通知する。
HRTF選択部244からの通知に応じて、パラメータ設定部245は、音声処理部230に復号した音声データの提供を指示するとともに、HRTF選択部244から通知されたHRTFを用いた演算をおこなうことで、提供された音声データを出力する際におこなう補正のパラメータを設定する(ステップS112)。
この場合、音声処理部230が復号した音声データは、ステレオ2chの音声データであるものとし、パラメータ設定部245は、このようなステレオのch(LとR)のそれぞれに、仮想音源VSPとVSPのHRTFに応じた補正がかかるようパラメータを設定する。ここで、HRTFとは、その場所から聴取者の鼓膜までの音声伝達特性を示すものなので、例えば、前方の右側スピーカSPから出力する音声に、後方の右側仮想音源VSPのHRTFで演算したパラメータで補正することで、前方の右側スピーカSPから出力された音声が、聴取者には後方の右側スピーカから出力されたかのように聞こえる。
この場合、音声処理部230から出力された2ch音声データを、例えば、ドルビープロロジック(商標)などの既存技術を用いて、例えば、後方2chを加えた4ch信号に擬似的に割り振り、後方2chに相当する音声データについては、対応するHRTFで演算したパラメータで補正することで、疑似サラウンド設定がおこなわれることになる。このようなHRTFを用いた演算とパラメータ設定は、通常の疑似サラウンド技術で用いられている既知のアルゴリズムや手法を用いることで実現することができる。
このようにして設定した疑似サラウンドのパラメータで補正した音声データを入出力制御部250に出力することで、ステレオ2chのアナログ音声信号として外部装置TVに出力する(ステップS113)。この場合、外部装置TVの左側スピーカSPからは、前方左側スピーカから出力される音声の音声信号と、左側後方スピーカ(仮想音源)から出力される音声に補正された音声信号とに基づいた音声が出力され、右側スピーカSPからは、前方右側スピーカから出力される音声の音声信号と、右側後方スピーカ(仮想音源)から出力される音声に補正された音声信号とに基づいた音声が出力されるので、移動体通信端末1の使用者の位置においてサラウンド効果のある音声が外部装置TVから出力されることになる。
このような補正と出力にかかる処理を、再生データの終了やユーザからの終了指示などといった所定の終了要件が発生するまで繰り返しおこなうことで(ステップS114:No)、サラウンド効果のある音声再生がおこなわれ、終了要件が発生することで(ステップS114:Yes)、処理を終了する。
このようにして、外部装置から音声出力させる場合に、その外部装置の音源位置に応じた仮想音源を生成して疑似サラウンド効果を付与することができる。この場合に設定されたパラメータは、同じ外部装置を用いる場合に再度用いることができる。よって、ステップS112で設定したパラメータを、設定情報格納部163などに格納するようにしてもよい。この場合、例えば、当該再生動作が終了したときに、ユーザインタフェース部111が動作することで、設定したパラメータを保存しておくかユーザに問い合わせる画面を表示部140に表示し、保存する場合には、例えば、外部装置TVの名称などをユーザに入力させる。そして、ステップS112で設定したパラメータと、入力された外部装置TVの名称情報などとを対応づけて設定情報格納部163に格納する。
次回、接続ケーブルCLが接続されたことで上述したような外部サラウンド処理(図6)を実行した際に、ステップS101で表示したメディア再生画面に、外部装置の名称などをユーザに選択させる表示を付加する。ここで、ユーザが操作部130を操作して、保存されている外部装置の名称などを選択した場合、設定情報格納部163に格納してあるパラメータを読み出すことで、音源位置の特定にかかる動作をおこなうことなく、疑似サラウンド出力を開始することができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、移動体通信端末1に外部装置TVを接続してメディア再生をおこなう場合、外部装置TVのスピーカからのみ音声出力させたが、外部装置TVのスピーカと移動体通信端末1のスピーカの双方を使って音声出力することで、疑似サラウンド効果を得るようにしてもよい。
この場合、実施形態1で示した移動体通信端末1の入出力制御部250が備えるアンプの能力を少なくとも4ch出力可能なものとすれば、実施形態1の移動体通信端末1と同じ構成で実現することができる。
そして、実施形態1の外部サラウンド処理と同様の処理をおこなうことで、外部装置TVの音源位置に応じた仮想音源の位置を特定し、その仮想音源に応じたHRTFでパラメータを設定する。この場合において、パラメータ設定部245は、音声処理部230からの2ch音声データを4chに割り振り、後方仮想音源に相当する2chに対応する音声データを補正して、移動体通信端末1のメディア用スピーカ300から出力させるようにする。一方、前方音源に対応する2chには補正をおこなわずに外部装置TVのスピーカSPとSPから出力させるようにする。
すなわち、図7(a)に示したような位置関係において、図8に示すような仮想音源からの音声が移動体通信端末1のメディア用スピーカ300から出力されることになる。よって、外部装置TVから音声出力させる場合に想定される仮想音源を用いた疑似サラウンド効果を、外部装置TVのスピーカと移動体通信端末1のスピーカを用いて得ることができる。
このような構成によれば、4つのスピーカを用いて疑似サラウンド効果を得るようにしているので、外部装置TVからの出力音声は前方2chに対応する音声のみでよく、移動体通信端末1からの出力音声は後方2ch(仮想音源)に対応する音声のみでよい。この結果、例えば、前方側のスピーカと後方側のスピーカの双方から同時に音声を出力した場合の音像をより効果的に得ることができるので、1つのスピーカで前方と後方の双方の音声を出力する場合よりも、よりサラウンド効果の高い音声出力を実現することができる。
なお、上記実施形態1と同様に、設定されたパラメータと外部装置とを対応づけて設定情報格納部163に格納することで、同じ外部装置TVを用いる場合には、より容易に疑似サラウンド設定をおこなうことができる。
以上説明したように、本発明にかかる上記各実施形態によれば、疑似サラウンド機能を備える移動体通信端末1での再生音声を、据え置き型テレビ受像機などの外部装置TVから出力させる場合であっても、サラウンド効果のある音声出力をおこなうことができる。
この場合において、外部装置TVから出力させた音声を移動体通信端末1で収音することにより、移動体通信端末1の使用者に対する外部装置TVの音源位置を特定し、これに応じた仮想音源位置を指定して疑似サラウンド設定をおこなうので、外部装置TVの種類やサイズ、移動体通信端末1(使用者)の位置に応じた最適な疑似サラウンド設定をおこなうことができる。
ここで、移動体通信端末1に搭載されているアンプが、例えば、2ch出力までに対応した標準的なものであれば、実施形態1に示したように、接続した外部装置TVのみに2chの音声信号を出力することで、その場に合った疑似サラウンド効果を得ることができる。一方、移動体通信端末1に、例えば、4ch以上の出力に対応した高性能アンプが搭載されているのであれば、実施形態2に示したように、外部装置TVのスピーカと移動体通信端末1のスピーカの双方を用いたより効果的なサラウンド出力をおこなうこともできる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記各実施形態では、理解を容易にするため、前方2chと後方2chの4chサラウンドを擬似的におこなう場合を例示したが、想定するch数は任意であり、4chに限られるものではない。つまり、あらゆる音源位置に応じたHRTFを用意しておけば、あらゆる位置の仮想音源を生成することができるので、例えば、前方のセンタースピーカに相当する仮想音源を加えた5chサラウンドを擬似的におこなってもよい。
また、上記実施形態においては、移動体通信端末1に接続される外部装置TVを据え置き型テレビ受像機としたが、音声出力をおこなえる装置であれば任意の装置(例えば、オーディオ装置など)を外部装置TVとして用いることができる。
また、上記実施形態においては、外部装置TVから出力した音声を収音することで、仮想音源の位置を特定したが、外部装置TVからの音声出力に合った仮想音源を特定できるのであればその方法は任意である。例えば、外部装置TVとして据え置き型テレビ受像機を想定した場合、上記実施形態で算出した距離D1や距離D2などがテレビ受像機のサイズなどによってある程度定まるのであれば、テレビ受像機のサイズに応じたパラメータを予め用意して設定情報格納部163に格納しておく。この場合、接続した外部装置TVのサイズを指定するだけで、適当なパラメータが用いられ、好適な疑似サラウンド効果を得ることができる。
また、外部装置TVからの音声を収音してサラウンド設定する場合、上記実施形態では、外部装置TVが出力した2ch音声の位相差を検出できるよう、2つのサラウンド設定用マイクロフォン500を用いるものとしたが、距離D1の算出であれば1つのマイクロフォンによる収音でも可能である。この場合、例えば、送話用マイクロフォン152を用いて収音することで、距離D1の算出をおこなうことができる。この場合、距離D2の測定をおこなうことはできないが、例えば、距離D1に対応する平均的な距離D2や、外部装置TVのサイズに応じた平均的な距離D2をプリセットしておけば、実際に測定できるのが距離D1のみであっても疑似サラウンド設定をおこなうことができる。
なお、上記実施形態では、外部装置TVから移動体通信端末1までの距離D1を、移動体通信端末1の使用者頭部と外部装置TVとの距離であるとみなして疑似サラウンド設定をおこなうこととしたが、より正確な設定をおこなうために、外部装置TVから移動体通信端末1までの距離D1に、移動体通信端末1から使用者の頭部までの距離を加える演算をおこなって設定してもよい。この場合、例えば、図7(a)に示すような形態で移動体通信端末1が保持されるのであれば、移動体通信端末1の位置(より詳細にはサラウンド設定用マイクロフォン500が配置されているあたりの位置)から使用者の頭部までの距離はほぼ一定に定まるので、この距離を予め設定情報格納部163などに格納しておくことで、より正確な距離に基づいた疑似サラウンド設定をおこなうことができる。
その他、例えば、デジタルカメラ機能などの撮像機能が移動体通信端末1にある場合、例えば、外部装置TVの音源(スピーカ)位置にピントを合わせる際の測距動作や画像処理などを利用して、音源位置の特定をおこなってもよい。すなわち、外部装置TVの音源位置が特定できるのであれば、上記実施形態で示したような音響的な測定に限られず、任意の方法を用いることができる。
なお、上記実施形態2のように、移動体通信端末1のスピーカからも音声出力をおこなう場合において、移動体通信端末1が、例えば、2軸ヒンジによる開閉機構やサイクロイド機構などといった、表示パネル側筐体の方向を変えられる構造となっている場合、スピーカが表示パネル側筐体に配置されていると、筐体の向きによってスピーカからユーザまでの距離が変わってしまう。よって、このような構造の移動体通信端末に本発明を適用する場合は、筐体の向きに応じた複数のHRTFを用意しておき、センサによって検知される筐体の向きに応じたHRTFを選択するよう動作することが望ましい。
また、上述した移動体通信端末1のように、本発明を実現するための機能を予め備えている移動体通信端末として提供できることはもとより、既存の移動体通信端末などにプログラムを適用することで、上述した移動体通信端末1と同様の機能を有する装置を実現することができる。
この場合、上述した各処理を実行させるためのプログラムを適用し、当該装置(移動体通信端末など)を制御するコンピュータ(CPUなど)がそのプログラムを実行することで、本発明にかかる移動体通信端末として機能させることができる。すなわち、上記実施形態におけるサラウンド処理部240の各機能を実現するためのプログラムを適用してコンピュータが実行すればよい。よって、上記実施形態においては、制御部110とは別に用意されたメディア処理部200の動作によって、上述した処理が実行されたが、サラウンド処理部240による論理的機能を制御部110で実現するように構成してもよい。
このようなプログラムの適用方法は任意であり、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して提供することで任意の装置に適用できる他、所定の記録媒体(例えば、メモリカード、CD−ROM、DVD、など)にプログラムを格納して配布することでも適用可能である。
本発明の実施形態にかかる移動体通信端末の外観構成を示す図である。 図1に示す移動体通信端末の内部構成を示すブロック図である。 図2に示すメディア処理部の構成を示すブロック図である。 図3に示すサラウンド処理部によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。 図2に示す制御部によって実現される機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態にかかる「外部サラウンド処理」を説明するためのフローチャートである。 図6に示す外部サラウンド処理によって算出される距離を説明するための図であり、(a)は、移動体通信端末、移動体通信端末の使用者、外部装置との位置関係と距離D1を示し、(b)は、移動体通信端末と外部装置との位置関係と距離D2を示す。 図6に示す外部サラウンド処理によって特定される外部装置の音源位置と、設定される仮想音源の位置とを説明するための図である。
符号の説明
1…移動体通信端末、110…制御部、111…ユーザインタフェース部、112…メディア取得部、113…メディア出力部、120…無線通信部、121…アンテナ、130…操作部、140…表示部、150…音声処理部、151…受話用スピーカ、152…送話用マイクロフォン、160…記憶部、161…プログラム格納部、162…メディアデータ格納部、163…設定情報格納部、200…メディア処理部、210…画像処理部、220…表示制御部、230…音声処理部、240…サラウンド処理部、241…実行判別部、242…出力先判別部、243…音源位置特定部、244…HRTF選択部、245…パラメータ設定部、250…入出力制御部、300…メディア用スピーカ、300L…左側メディア用スピーカ、300R…右側メディア用スピーカ、400…外部装置接続部、500…サラウンド設定用マイクロフォン、500L…左側サラウンド設定用マイクロフォン、500R…右側サラウンド設定用マイクロフォン、CL…接続ケーブル、TV…外部装置、SP…左側スピーカ、SP…右側スピーカ、VSP…左側仮想音源、VSP…右側仮想音源

Claims (9)

  1. 疑似サラウンド機能を有する移動体通信端末において、
    前記移動体通信端末と、少なくとも音声出力機能を有する外部装置と、を接続し、前記移動体通信端末から前記外部装置に音声信号を送出する接続手段と、
    前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する音源位置特定手段と、
    前記音源位置特定手段が特定した音源位置に基づいて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定するサラウンド設定手段と、
    前記サラウンド設定手段による設定に基づいて出力する音声信号を補正し、前記移動体通信端末と前記外部装置の双方に、前記サラウンド設定手段の設定に応じた前記音声信号を出力する音声出力手段と、
    を備えることを特徴とする移動体通信端末。
  2. 疑似サラウンド機能を有する移動体通信端末において、
    前記移動体通信端末と、少なくとも音声出力機能を有する外部装置と、を接続し、前記移動体通信端末から前記外部装置に音声信号を送出する接続手段と、
    前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する音源位置特定手段と、
    前記音源位置特定手段が特定した音源位置に基づいて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定するサラウンド設定手段と、
    前記サラウンド設定手段設定したパラメータで補正した音声信号を前記移動体通信端末から出力させ、該パラメータで補正していない音声信号を前記外部装置から出力させる音声出力手段と、
    を備えることを特徴とする移動体通信端末。
  3. 前記外部装置から出力された音声を収音する収音手段をさらに備え、
    前記音源位置特定手段は、前記収音手段が収音した音声に基づいて、前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の移動体通信端末。
  4. 前記音源位置特定手段は、前記収音手段が収音した音声に基づいて、前記移動体通信端末と前記外部装置との距離と、前記外部装置上の複数の音源間の距離と、を測定し、該測定した距離に基づいて前記音源位置を特定する、
    ことを特徴とする請求項に記載の移動体通信端末。
  5. 前記サラウンド設定手段は、前記音源位置特定手段が特定した音源位置に基づく仮想音源からの音声となるよう補正するための前記パラメータを算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の移動体通信端末。
  6. 前記サラウンド設定手段が設定した前記外部装置についてのパラメータを、当該外部装置を示す情報に対応づけて格納する外部パラメータ格納手段をさらに備え、
    前記サラウンド設定手段は、外部装置が指定されたことに応じて、当該外部装置に対応づけられているパラメータを前記外部パラメータ格納手段から取得して設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の移動体通信端末。
  7. 前記移動体通信端末の使用者に対する複数の音源位置に応じた頭部伝達関数を格納する関数格納手段をさらに備え、
    前記サラウンド設定手段は、前記音源位置特定手段が特定した前記音源位置に応じた頭部伝達関数を用いて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の移動体通信端末。
  8. 疑似サラウンド機能を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
    前記移動体通信端末に接続された、少なくとも音声出力機能を有する外部装置に音声信号を送出する機能と、
    送出した音声信号に基づく前記外部装置からの音声出力に基づいて、前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する機能と、
    特定した音源位置に基づいて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定する機能と、
    前記設定に基づいて出力する音声信号を補正し、前記移動体通信端末と前記外部装置の双方に、該設定に応じた前記音声信号を出力する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  9. 疑似サラウンド機能を有する移動体通信端末を制御するコンピュータに、
    前記移動体通信端末に接続された、少なくとも音声出力機能を有する外部装置に音声信号を送出する機能と、
    送出した音声信号に基づく前記外部装置からの音声出力に基づいて、前記移動体通信端末の使用者に対する前記外部装置の音源位置を特定する機能と、
    特定した音源位置に基づいて、前記疑似サラウンド機能にかかるパラメータを算出して設定する機能と、
    前記設定されたパラメータで補正した音声信号を前記移動体通信端末から出力させ、該パラメータで補正していない音声信号を前記外部装置から出力させる機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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