JP4966167B2 - 画像評価装置及びこの画像評価装置を有するカメラ - Google Patents

画像評価装置及びこの画像評価装置を有するカメラ Download PDF

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本発明は、画像評価装置及びこの画像評価装置を有するカメラに関する。
デジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像をビデオ出力し、それをテレビモニタ等の表示再生装置で表示するという使い方がされており、それらは一般的に「スライドショー」と呼ばれる形態で実現されている。メモリカード等に記録保存されているデジタル画像からスライドショーを生成する際に、これらのデジタル画像に設定された優先値(そのデジタル画像に対するユーザのお気に入り度合いを表す値)に応じて画像の表示順序を決定するように構成された画像再生装置及びプログラムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、スライドショーで表示されるデジタル画像の優先値に基づき、当該表示対象画像の表示時間を変化させるように構成された画像再生装置及びプログラムも知られている(例えば、特許文献2参照)。更に、画像解析により被写体の顔を検出し、顔が大きく表示されている画像や顔の表示数が多い画像に対し、優先値を高く設定する画像出力装置及び画像出力方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2006−279118号公報 特開2006−157324号公報 特開2007−36584号公報
しかしながら、このような特許文献1〜2に記載されている従来方法では、スライドショーを表示する際には、主要被写体の写っている画像をユーザが手動で一枚一枚ピックアップし、優先値(お気に入り)を登録することが前提であり、非常に手間がかかるという課題があった。これに対して、特許文献3に記載の従来方法では、ユーザが手動で優先値を入力する手間は省くことができるものの、単に画像から検出された顔の大きさや数によって優先値を決定してしまうため、ユーザにとって優先値が低い画像に対しても、高い優先値が付与される可能性がある。その結果、優先値がユーザの意図と異なってしまう可能性があり、ユーザの満足度が得られないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、評価対象画像及びその属性情報に基づいて評価対象画像を評価し、当該評価の結果に基づいて、表示の優先値を設定することにより、撮影に失敗した画像や類似写真等、ユーザが画像表示を好まないであろう画像の優先値を低くして、ユーザの優先値入力の負荷を低減しつつ、ユーザの意図に合致した優先値を設定することが可能な画像評価装置及びこの画像評価装置を有するカメラを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る画像評価装置は、評価対象画像及び当該評価対象画像の属性情報を対応付けて記憶する画像情報記憶部と、画像情報記憶部から評価対象画像を選択し、当該評価対象画像に対して少なくとも1以上の評価方法を用いて評価値を算出する画像評価部と、評価値を評価対象画像の属性情報に優先値として設定する優先値設定部とから構成され、画像評価部は、各々の評価方法により算出される評価値に、当該評価方法毎に設定された重み係数を乗算した積のうち、最も大きい値を当該評価対象画像の評価値とするように構成される
また、画像評価部は、1以上の評価方法の一つとして、画像記憶部に記憶されている評価対象画像から、当該評価対象画像間の類似度を算出し、当該類似度に基づいて類似する画像を類似画像群に分類し、当該分類毎に撮影時刻が一番遅い評価対象画像を中心に、残りの評価対象画像の評価値を類似度に反比例して算出するように構成されることが好ましい。
また、本発明に係る画像評価装置は、評価対象画像及び当該評価対象画像の属性情報を対応付けて記憶する画像情報記憶部と、画像情報記憶部から評価対象画像を選択し、当該評価対象画像に対して少なくとも1以上の評価方法を用いて評価値を算出する画像評価部と、評価値を評価対象画像の属性情報に優先値として設定する優先値設定部とから構成され、画像評価部は、1以上の評価方法の一つとして、画像記憶部に記憶されている評価対象画像から、当該評価対象画像間の類似度を算出し、当該類似度に基づいて類似する画像を類似画像群に分類し、当該分類毎に撮影時刻が一番遅い評価対象画像を中心に、残りの評価対象画像の評価値を類似度に反比例して算出するように構成される
また、このような画像評価装置において、画像評価部は、各々の評価方法により算出される評価値に、当該評価方法毎に設定された重み係数を乗算して得た値の総和を当該評価対象画像の評価値とするように構成されることが好ましい。
さらに、本発明に係る画像評価装置は、評価対象画像毎に、画像情報記憶部の属性情報に優先値を設定する設定部と、優先値設定部により設定された優先値と設定部で設定された優先値との差を算出し、当該差から重み係数を修正する係数修正部とを有するよう構成されることが好ましい。
また、この場合、画像評価部は、1以上の評価方法の一つとして、評価対象画像を小領域に分割し、小領域毎にエッジ画像を求め、当該エッジ画像から算出されるエッジ成分の最も高い小領域を処理対象領域に選定し、当該処理対象領域の各画素において、赤成分の強度をR(i,j)とし、緑成分の強度をG(i,j)とし、青成分の強度をB(i,j)とし、各画素において最も大きい成分の値Vmax(i,j)、最も小さい成分の値Vmin(i,j)及びその差分S(i,j)を次式
但し、i,jは評価対象画像のx,y座標値を表す
で定義し、当該Vmax(i,j)、Vmin(i,j)及びS(i,j)に基づいて露出不良判定処理を行って評価値を算出するように構成されることが好ましい。
また、本発明の画像評価装置は、画像情報記憶部から評価対象画像及び属性情報の優先値を取り出し、当該優先値に基づいてスライドショーを生成し、再生するスライドショー生成部を有することが好ましい。
また、本発明に係るカメラは、上述の画像評価装置のいずれかと、光学系及び当該光学系で結像された像を検出する撮像素子を備え、当該撮像素子で検出された画像を評価対象画像として記憶部に記憶させる撮像部とを有し、撮像部により画像情報記憶部に評価対象画像が記憶されたときに、前記優先値設定部により前記評価対象画像に対する前記優先値が設定されるように構成される。
本発明に係る画像評価装置及びこの画像評価装置を有するカメラを以上のように構成すると、画像を登録しておくだけで、各評価対象画像に対して自動的に優先値(ユーザのその画像に対する「お気に入り」の度合いを示すポイント)が設定可能となり、ユーザによる優先値の入力の負担を低減し、かつユーザの意図に合致した優先値を設定することが可能となる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1〜図3を用いて本実施例に係る画像評価装置(画像評価システム12)の構成について説明する。なお、本実施例においては、この画像評価システム12を、撮像部11を有するデジタルカメラ10に適用した場合について説明する。図1に示すように、このデジタルカメラ10は、表示再生装置であるディスプレイ20とビデオ出力線30を介して接続されている。このデジタルカメラ10は、記録されているデジタル画像を、予め決められたレイアウトや順序により、若しくは、ランダムにディスプレイ20に出力して表示するスライドショー機能が設けられている。
図2に示すように、デジタルカメラ10は、撮像部11と、この撮像部11で撮像されたデジタル画像を評価し、評価の結果に基づいて優先値を設定する画像評価システム12と、後述するスライドショー生成部18で生成されたスライドショーをディスプレイ20に出力するビデオ出力部19とから構成される。また、画像評価システム12は、撮像部11で撮影されたデジタル画像(後述する評価対象画像100)及びその属性情報が対応付けられて記憶される画像情報記憶部13と、この画像情報記憶部13から評価対象画像100を選択し、当該評価対象画像100に対して少なくとも1以上の評価方法を用いて評価値を算出する画像評価部14と、この画像評価部14で算出された評価値を評価対象画像100の優先値として設定する優先値設定部15と、ユーザの入力にしたがって画像情報記憶部13の属性情報に、評価対象画像100の優先値を設定する設定部16と、優先値設定部15により設定された優先値と設定部16で設定された優先値との差を算出し、当該差から重み係数を修正する係数修正部17と、画像情報記憶部13に記憶されているデジタル画像を用いて、優先値に基づいてスライドショーを生成するスライドショー生成部18とから構成される。なお、このデジタルカメラ10において、撮像部11は光学系と撮像素子とを有して構成され、光学系により撮像素子の撮像面に結像された像を検出してデジタル画像とし、このデジタル画像と撮影日時等の属性情報を、画像情報記憶部13に保存記録するように構成されている。
画像記憶部13に記憶されるデジタル画像は、ユーザの指定やデジタルカメラの機能により、人物、風景等の種別毎や撮影日時毎に分類され所定のフォルダに記憶されている。また、デジタル画像は、図3に示すデータ構造50を有しており、ヘッダ領域51、属性情報領域52及び画像情報領域53から構成されている。ここで、属性情報領域52は、デジタル画像の属性情報が記憶される部分であり、優先値が記憶される優先値領域52a、撮影日時が記憶される撮影日時領域52b及びAFエリア情報が記憶されるAFエリア情報領域52cなどから構成される。また、画像情報領域53は、撮像部11で撮影されたデジタル画像そのものが記憶される部分である。なお、以降の説明では優先値を数値(ポイント)で表現した場合を例にして説明する。また、このようなデータ構造としては、日本電子工業振興協会(JEIDA)で規格されたExif(Exchangeable image file format)等が知られている。
(画像の評価及び優先値の設定)
それでは、図1及び図4に示すデジタルカメラの使用例の説明図、並びに図5〜図7に示すフローチャート、図9〜図12に示す模式図を用いて、画像評価部14による画像の評価処理及び優先値設定部15による優先値の設定処理について説明する。これらの処理は、例えば、撮像部11により撮影が行われ、画像情報記憶部13にデジタル画像が登録されたタイミングで起動され、この登録されたデジタル画像に対して処理が実行される。または、図示はしないが、ディスプレイ20等に表示された適宜の設定画面に優先値設定ボタンを設け、このボタンをクリックすることで画像の評価処理及び優先値の設定処理が実行されるように構成してもよい。なお、以降の説明では、撮像部11により登録されたこのデジタル画像を「評価対象画像100」と呼ぶ。
上記のシステムの起動が行われると、図5に示されるように、画像評価部14が、まず、画像情報記憶部13から評価対象画像100をすべて読み出す(ステップS10)。そして、読み出されたすべての評価対象画像100に対して、画像評価処理(ステップS20)を行い、この評価の結果に基づいて、優先値設定部15による優先値設定処理(ステップS30)を行う。この処理により、画像の評価及び優先値の設定の処理が終了する。
なお、本実施例では、後述するように、複数の類似画像を抽出し、その類似度に基づいて画像を評価する評価方法を用いているので、すべての評価対象画像100を読み込んだ後に(ステップS10)、画像評価処理(ステップS20)及び優先値設定処理(ステップS30)を行っているが、類似度に基づく評価方法を用いない場合などでは、評価対象画像100を1枚ずつ読み込み、当該評価対象画像100毎に、画像評価処理(ステップS20)及び優先値設定処理(ステップS30)を行うよう構成してもよい。
次に、画像評価処理(ステップS20)を詳しく説明する。まず、画像評価部14において、上述のステップS10で読み出された評価対象画像100に対して、後述の少なくとも1以上の評価方法を用いて、画像の評価を行う。この評価方法としては、特に制限はなく、種々の評価手法を用いることができるが、本実施例では、手ぶれの検出による評価方法、被写体ぶれの検出による評価方法、類似画像の抽出による評価方法、及び、露出不良判定による評価方法を用いている。なお、本実施例では、これらの評価方法をすべて用いて評価対象画像100を評価しているが、これらの中から選択した1つの評価方法のみを用いて評価してもよいし、複数の評価方法を選択して評価してもよい。以下、各評価方法で行われる処理手順について詳細に説明する。
〔手ぶれの検出による評価方法〕
まず、評価方法の一つである、手ぶれの検出による評価方法での処理手順について図9の模式図を用いて説明する。「手ぶれ」とは、露光時に撮影者の手が動いてしまい、画像全体がぶれてしまった状態を示す。このような手ぶれを生じたデジタル画像は、下記式(1)によりモデル化される。
ただし、上記式(1)中、B(x,y)は手ぶれを生じた画像(以下、劣化画像と呼ぶ)を表す関数、f(x,y)は理想画像を表す関数、*はコンボリュージョンを意味し、k(x,y)は手ぶれの軌跡に相当するぶれ関数:PSF(Point Spread Function)を意味する。このような手ぶれを検出するアプローチの一つとして、劣化画像BからBayes推定の枠組みを用いて、PSF(k(x,y))を推定する手法が、例えば「Fergus et al. SIGGRAPH 2006」等で提案されている。これらPSFを推定する手法を用いることにより、図9(a)で示される劣化画像の手ぶれの形状を、図9(b)で示されるような2次元の濃淡画像として得ることができる。本実施例では、このようなPSFを推定する手法を用いて得られたPSFに基づいて、下記式(2)により、ミスショットの強度として以下に定義する「ぶれ幅σ」を用いて、手ぶれを検出する。
但し、上記式(2)中、μはPSFの重心座標を表す。この「ぶれ幅σ」により、手ぶれの強弱を、数値で明確に判定することができる。なお、手ぶれの検出による画像の評価値Vblurは、このσに基づいて、下記式(3)を用いて算出される。
ただし、上記式(3)中、ablurは、マイナスの値をとるパラメータであり、[]は括弧内の演算結果に対しその値を超えない最大の整数値を返すことを意味するガウス記号である。例えば、括弧内の演算結果が、−6.7の場合は、評価値Vblurとして−7が返される。
〔被写体ぶれの検出による評価方法〕
次に、被写体ぶれの検出による評価方法での処理手順について説明する。「被写体ぶれ」とは露光時に主要被写体が動いてしまい、最終的に出来上がった画像において、主要被写体がぶれてしまっているものである。前述の「手ぶれ」は画像全体がぶれてしまっている状態なのに対し、「被写体ぶれ」は画像の一部、特に主要被写体のみがぶれてしまっている点が異なる。被写体ぶれは、主要被写体が画像中に存在する領域がわかれば、前述の式(1)で表される手ぶれの検出の際と同じ数理モデルにより表現することができる。また、「ぶれ幅σ」の検出も、前述の式(2)で表される手ぶれと同じ手法を用いて行うことができる。したがって、被写体ぶれの検出には、まず、この被写体ぶれの検出を行う主要被写体領域を特定する必要がある。本実施例では、撮影時の情報として合焦に使用されたAFエリア情報(オートフォーカスエリア情報)を用いることで主要被写体領域の特定を実現している。このAFエリア情報を、画像撮影時に、撮影時の情報として画像情報記憶部13の属性情報(AFエリア情報領域52c)に記憶しておく。そして、被写体ぶれ検出時には、画像情報記憶部13から読み出されたAFエリア情報をもとに、評価対象画像100の該当する領域のみを切り出して、前述の手ぶれ検出と同様の手法を用いて、被写体ぶれを検出し、ミスショットの強度を示す「ぶれ幅σ」を定義する。そして、このぶれ幅に基づいて、手ぶれ検出時の手法と同様に、前述の式(3)と同様の計算方法を用いて、評価値Vsblurを算出する。
〔類似画像の抽出による評価方法〕
次に、類似画像の抽出による評価方法での処理手順を説明する。ここで言う「類似画像」とは、スライドショーの対象となるデジタル画像群のうち、同一シーンを連続撮影している画像等、互いに似通っている画像のグループを意味する。このような類似画像の検出は、ISO/IEC 15938−3(mpeg7 visual discription)で定義されている各種画像統計量を特徴量として各画像を特徴付け、各特徴量を成分とする特徴ベクトルを画像毎に定義し、この特徴ベクトルの定義された線形空間を特徴空間として定義した上で、各画像に対応する特徴ベクトルの「距離」に応じてグルーピングすることにより行うことができる。
より具体的には、特徴量として画像のテクスチャと関連したエッジヒストグラムと呼ばれる画像統計量や、色分布に関する統計量であるカラーヒストグラムやカラーレイアウトを用い、特徴空間上でのユークリッド距離に応じて類似度を判定した上で、階層的クラスタリングをはじめとする各種クラスタリング手法により、画像をグルーピングすることができる。本実施例においては、クラスタリング手法として、階層的クラスタリングを行ったとして説明を行う。なお、この手法に関する詳細は、例えば、「Richard O.Duda et al., “Pattern Classification Second Edition”, John Wiley & Sons(邦題:パターン識別、監訳:尾上守夫、出版社:新技術コミュニケーションズ)」等の画像処理の教科書に記載されている。階層的クラスタリングによりグルーピングを行うと、その類似度(距離D)に応じて、何れの画像と何れの画像とが同じグループに属するかを表す系統図が生成される。この系統図の例として、8枚の画像(0001.jpg〜0008.jpg)について系統図を生成したものを図10に示す。図10では、各画像におけるN次元の特徴ベクトルをもとに各画像間のユークリッド距離を求め、この距離に基づく類似度(距離D)に応じて、系統図を生成している。図10中のミスショット強度は、画像間の距離Dに基づいたものであり、距離Dが短いほど、画像間又はグループ間の類似度が高く、距離Dが長いほど画像間又はグループ間の類似度が低い。この系統図を予め決められた閾値TDで切断する事により、図11に示すような3つの類似画像のグループを生成することができる。このように類似画像のグルーピングを行った後、各グループにおいて撮影日時が一番遅いもの(最新の画像)を基準画像として選択し、同一グループ(同一類似画像群)の類似画像に対し、下記式(4)を用いて評価値Vsimを算出する。
但し、上記式(4)中、Dは、類似度を表し、asimは、マイナスの値をとるパラメータであり、bsimは、正負を問わないパラメータである。[]は、括弧内の演算結果に対しその値を超えない最大の整数値を返すことを意味するガウス記号を示す。なお、本実施例では、上述のように、画像を類似画像群に分類し、当該分類毎に撮影時刻が一番遅い評価対象画像を中心に、上記式(4)に基づいて、残りの評価対象画像の評価値Vsimを、類似度Dに比例して算出しているが、この式(4)を用いずに、最新の画像の評価値のみにプラスの値を設定し、最新以外の画像の評価値にその類似度に応じてマイナス値を設定するよう構成してもよい。
〔露出不良判定による評価方法〕
次に、露出不良判定による評価方法での処理手順について、図6のフローチャート及び図12に示す模式図を用いて説明する。まず、図6に示すように、評価対象画像から処理対象領域の抽出を行う(ステップS701)。それには、図12(a)に示される、与えられた評価対象画像Iに対し、下記式(5)で定義するsobel filter(ソーベルフィルター)Sh、SVを適用し、その後に相対強度(以下単に強度と呼ぶ)Tbを閾値として2値化処理を実行し、図12(b)に示されるエッジ画像集合Iedgeを求める。
ただし、上記式(5)中、*は、コンボリュージョンを表し、threshold()は、閾値Tbでの2値化処理を表す。また、i,jは、各画像のx,y座標値を表す。
エッジ画像集合Iedgeを求めた後、図12(b)に示されるように、このエッジ画像集合Iedgeを縦横3等分、計9個の小領域集合{Isub_n|n=1,2,...9}に分割し、各領域において強度1の画素の個数をカウントする。その結果、最もカウント数が多い領域を求め、この領域に該当する部分を、評価対象画像Iから切り出し、図12(c)の模式図に示されるIsubを得る。このIsubを求める処理を、数式で表したものを下記式(6)に示す。
ただし、上記式(6)中、n及びkは、小領域を示すインデックスで、1〜9の整数を表し、sum()は、与えられた2値画像の白色画素の総和を求める関数であり、max()は、sum(Isub_k)のうち最大値を返す関数であり、argは、max(sum(Isub_k))のうち、最大値となる画像領域のインデックスを返す関数である。その結果得られるインデックスnに対応するIsub_nを、Isubとする
次に、露出不足候補の画素数のカウンタn、当該画素の座標カウンタi及びj(i,jは、各々x,y座標値を表す)に初期値0を設定する。(ステップS702)。その後、Isubの各画素に対し、後述の式(7)に定義するS、Vmax、Vminを計算し、予め設定された閾値Ts、Tmax、Tminを用いて、後述の式(8)で表される判定式を満たす画素の個数n及び露出不良判定値expvを求める(ステップS703〜S710)。この露出不良判定値expvをもとに、露出が良好か不足かを判定して、露出不良判定に基づく評価値Vexpを設定する。以下、図6のフローチャートを用いて各処理の詳細を説明する。
まず、Isubの各画素の縦幅(height)まで処理を行ったか判定するが、これは、画素のy座標を示すjが、j<heightを満たすか否かで判定する(ステップS703)。縦幅heightまで達していなければ(即ち、j<heightを満たす)、下記のステップS704〜S707を行う。
ステップS704では、Jpegデコード後のYCC画像を、RGB画像に変換し、このRGB画像から下記式(7)により、Isubの各画素(i,j)において、赤成分の強度をR(i,j)とし、緑成分の強度をG(i,j)とし、青成分の強度をB(i,j)とし、各画素において最も大きい成分の値Vmax(i,j)、最も小さい成分の値Vmin(i,j)及びその差分S(i,j)を求める。
ただし、上記式(7)中、i及びjは正の整数であり、画素のx及びy座標値を表す。max()は、与えられた要素の最大値を返す関数を表し、min()は、与えられた要素の最小値を返す関数を表す。
次に、ステップS705では、上記式(7)で算出された数値が、下記式(8)で表される条件を満たすか判定する。
ただし、上記式(8)中、Ts、Tmin、及びTmaxは、閾値を表す。
ここで、上記式(8)を満たすときに、当該画素を露出不足と判定し、露出不足候補の画素数のカウンタnをカウントアップする(ステップS706)。次に、画素のx座標値iをカウントアップし(ステップS707)、このiが画素の横幅(width)に達したかを判定する(ステップS708)。
ステップS708で、i<widthを満たすと判定された場合、即ち、横幅widthに達していないと判定された場合は、上記のステップS704〜S707を繰り返し、y座標jに対するすべてのx方向の画素について処理を行う。
一方、ステップS708で、i<widthを満たさないと判定された場合、即ち、横幅の最後まで処理が終わったと判定された場合は、次のy座標におけるx方向の画素について処理を行うため、iをゼロクリアし、jをカウントアップした後(ステップS709)、ステップS703〜S708の処理を繰り返す。
なお、ステップS703で、j<heightを満たさないと判定された場合、即ち、すべての画素についての処理が終わったら、次に、露出不足の画素数nを用いて、下記式(9)により露出不足判定値expvを求める(ステップS710)。
但し、上記式(9)中、width,heightは小領域Isubの横幅及び縦幅を表し、*は、コンボリュージョンを表す。
上記で求めたexpvに対し、ステップS711では、予め設定した閾値Texpvを用いて閾値判定を行い、評価対象画像100に対して露出(exposure)の不足判定を行う。expvが閾値Texpvより大きい場合は、露出不足(bad)と判定し(ステップS712)、expvが閾値Texpv以下である場合は、露出良好(good)と判定する(ステップS713)。
上記の通り、露出不足判定を行った後、露出不足(bad)と判定された評価対象画像100について、露出不足判定値expvに基づき、下記式(10)を用いて、露出不足に基づく評価値Vexpを決定する。露出良好(good)と判定された評価対象画像100については、評価値Vexpに0(初期値)を設定する。
ただし、上記式(10)中、aexpは、負の値をとる実数である。
次に、優先値設定部15による優先値設定処理(ステップS30)について説明する。ここでは、前述した評価処理(ステップS20)において、手ぶれの検出、被写体ぶれの検出、類似画像の抽出、露出不良判定による評価方法を用いて求めた各評価値に基づいて、優先値設定部15が、当該評価対象画像100を総合的に評価し、優先値として決定する。まず、評価対象画像100に対して、前述の手ぶれ検出による評価方法、被写体ぶれ検出による評価方法、類似画像の抽出による評価方法、及び、露出不良判定による評価方法で求めた評価値は、それぞれVblur、Vsblur、Vsim、Vexpと定義される。当該評価対象に対する総合評価値Vtotalは、下記式(11)を用いて算出する。
但し、上記式(11)中、wblur,wsblur,wsim,wexpは、各判定値に対する重み係数を表し(以下、{wfalse}と呼ぶ)、正の実数値を表す。この重み係数は、ユーザが任意に設定し、システムまたは適宜の記憶部に記憶するものであってもよいし、システムや記憶部に予め初期値として設定されているものであってもよい。重み係数の詳細については、後述する。
上記式(11)によれば、{wfalse}が正の実数値で、各評価値Vblur等(以下{Vfalse}と呼ぶ)が負の値であることから、Vtotalは負の値となる。このVtotalが、当該評価対象画像の100優先値となり、画像情報記憶部13の当該評価対象画像100に対応する属性情報領域の優先値領域52aに記憶される。
また、優先値設定部15では、上記のようにして設定された優先値を、評価対象画像100毎に、ディスプレイ20に表示できるよう構成してもよい。この場合、図4に示すように、ディスプレイ20の設定画面G1において、優先値の初期値として、上述の処理により算出されたVtotalに相当する記号(本実施例では、プラスは白星☆、マイナスは黒星★)が画面上に表示される。ここで、式(11)における重み係数{wfalse}は、1を含む同じ値が設定されているものとして、Vtotalを{Vfalse}の単純平均の定数倍として求めてもよい。または、{wfalse}は、事前にシステムに設定した0を含む任意の固定値としても良い。さらに、図示はしないが、重み係数設定画面などにより、ユーザが重み係数{wfalse}の値を任意に変更できるようにし、失敗画像に対するユーザの好みを反映できるようにしてもよい。例えば、あるユーザとって、手ぶれに対しての評価は低いが、被写体ぶれに対しての評価が比較的緩い場合には、wblurの値を大きく(例えば10等)、wsblurの値を小さく(例えば0)設定できるように構成してもよい。または、下記式(12)に基づき、最も影響の大きい優先値の効果のみを、総合的評価値として反映させて画面上に表示してもよい。
このようにすべての評価対象画像100について、Vtotalを算出して優先値を決定し、画像情報記憶部13に記憶する処理を行うことにより、優先値設定処理(ステップ30)が終了する。
(重み係数の更新)
ここまでの説明において、重み係数wblur等はシステムに予め設定された固定値またはユーザにより初期値として手動入力された値を用いることを前提としていたが、他の異なる実施例として、重み係数を、係数修正部17により、ユーザの好みに応じて半自動的に更新し、画像評価におけるユーザの手間を削減するよう構成してもよい。この重み係数の更新とは、すなわち、優先値設定部15により設定された評価対象画像100の優先値を、ユーザが自分の好みに応じて変更可能にシステムを構成し、そのユーザの好みを重み係数に反映するものである。その手法を、図7のフローチャートを用いて以下に説明する。なお、以下の説明において、Vtotalの算出方法が、前述したように最も影響の大きい優先値の効果のみを、総合的評価値として反映させる方法、すなわち、前記式(12)を用いるものではないことを前提とする。
まず、図7のステップS801では、{nfalse}を求める。それには、手ぶれ、被写体ぶれ、露出不良判定に基づく評価方法において、それぞれ手ぶれ、被写体ぶれ、露出不良と判定された評価対象画像の枚数nblur、nsblur、nexpを求める。また、類似画像の検出の結果、複数画像によるグループにグルーピングされた画像の枚数、言い換えるならば評価対象とした複数の画像の枚数から、単一画像からなるグループ(singleton)の個数を差し引いた画像枚数nsimを求める。以下、この{nblur,nsblur,nexp,nsim}を{nfalse}と呼ぶ。
次に、図4に示したインターフェースにより、設定画面G1上に表示している画像に対応して優先値設定部15が設定した優先値101を、当該画面上に表示し、優先値の変更をユーザに促す(ステップS802)。図4に示されるように、設定画面G1には、評価対象画像100と、この画像100に設定されている優先値101に基づく記号と、この優先値101を修正するための優先値設定ボタン(ポイントアップボタン102、ポイントダウンボタン103)とが表示されている。この優先値設定ボタンをマウスやキーボードを操作することにより、優先値101を増減することができる。なお、優先値101は、白星又は黒星の記号で表示され、白星がプラスの優先値を意味し、黒星がマイナスの優先値を意味する。図4のように、手ぶれを生じ、マイナスの評価値が設定された評価対象画像100に対しては、黒星が表示される。このユーザの変更した優先値101は、設定部16により画像情報記憶部13の属性情報領域52(優先値領域52a)に新たな優先値として記憶される。
また、係数修正部17は、上記操作により、ユーザが評価値を変更した画像が、Vtotalに基づいて予めマイナスの評価が付与されていた画像であった場合、ユーザの変更した優先値Vと優先値設定部15で設定した優先値Vtotalとの差分、V−Vtotalを計算し、Vchangeと定義する(ステップS803)。なお、前述のVtotalの算出において、{Vfalse}のうち、0でない項に対応する重み係数{wsig}を抽出する。例えば、Vsblur(被写体ぶれの評価値) = Vexp(露出不足の評価値) = 0の場合、{wsig} = {wblur,wsim}となる(すなわち、手ぶれと類似画像についての重み係数が抽出される)。
また、{nfalse}において、{wsig}に対応するものを{nsig}と定義する。上記の上述した例においては、{nsig} = {nblur,nsim}となる(ステップS804)。次に、{wsig}を、下記式(13)を用いて更新する(ステップS805)。
ここで、集合{・}に対する演算は、和差においては各要素の和差演算を意味し、例えば{x1,x2}+{y1,y2} = {x1+y1,x2+y2}を意味し、スカラーを集合{・}で割る演算は集合を返す演算で、例えばx/{y1,y2} = {x/y1,x/y2}を意味する。
すべての評価対象画像100について、ユーザによる評価値の変更を促し、ユーザによる優先値の変更処理が終了したか判定し(ステップS806)、すべての処理が終了するまで、上記ステップS802〜S805の処理を繰り返す。
以上の処理により、{wfalse}の更新を行い、次回以降に画像評価システム12が実行され、画像の評価処理(ステップS20)、優先値設定処理(ステップS30)が行われた際には、この更新した{wfalse}を利用して優先値の設定が行われる。
このように、本実施例では、優先値設定部15により設定された優先値をユーザが変更可能とし、この変更に基づいて、重み係数を更新し、次回の画像評価に用いている。これに対して、他の異なる実施例として、ユーザが予め評価対象画像100に対して優先値を手動入力可能とし、この入力値を設定部16が画像情報記憶部13の属性情報領域52に優先値として設定し、その後の処理で、この設定部16により設定された優先値と、優先値設定部15により設定された優先値との差に基づいて、前述の手法と同じ手法を用いて、当該評価対象画像に対する優先値の設定と、重み係数の修正を行うよう構成してもよい。
具体的には、画像記憶部13に記憶されたデジタル画像(評価対象画像100)を一枚ずつ読み出してディスプレイ20等に表示する。この場合、設定画面上のお気に入りポイント101には、白星も黒星も表示されない。そして、撮影不良などがなく、ユーザが表示を希望する場合は、ユーザがアップボタン102を押下することにより、図1に示すように、お気に入りポイント101には白星が表示される。一方、図4のように、手ぶれを生じた評価対象画像100に対しては、ユーザがダウンボタン103を押下することにより、お気に入りポイント101には黒星が表示される。この優先値が増減された結果は、設定部16により画像情報記憶部13の対応する評価対象画像の属性情報領域52に記憶される。その後、画像の評価処理及び優先値の設定処理が起動されることにより、優先値設定部15が画像情報記憶部13からユーザが設定した優先値を読み出し、この優先値と、各評価方法により算出された評価値との差に基づいて、評価対象画像に対する優先値を再設定し、画像情報記憶部13の優先値を更新するとともに、この優先値の差に基づいて、前述のような手法で重み係数を変更する。
(スライドショーの実行)
それでは、以上のようにして設定された優先値に基づいて、デジタルカメラ10において、上述の評価が行われたデジタル画像によるスライドショーを生成及び表示するためのスライドショー生成部18の処理について、図8に示すフローチャートを用いて説明する。ユーザの操作によりスライドショー生成部18を実行すると、まず、画像記憶部13に記憶されているデジタル画像のうち、スライドショー実行の対象となるデジタル画像が記憶されたフォルダを選択する(ステップS901)。そして、スライドショーのテンプレート(デジタル画像とともに表示される背景や装飾又は音楽等の演出若しくはデザイン)を選択する(ステップS902)。このとき、テンプレートの選択は、利用者に対して登録されているテンプレートをディスプレイ20等に表示して選択させても良いし、このスライドショー生成部18で自動的に選択するように構成しても良い。
次に、画像情報記憶部13の当該フォルダから、デジタル画像データ50を1件読み出す(ステップS903)。そして、この読み出されたデジタル画像の属性情報領域52に設定されている優先値と、所定の閾値(本実施例では、0とする)とを比較し(ステップS904)、優先値が閾値以上のデジタル画像を、表示画像候補として抽出する(ステップS905)。一方、ステップS904で、優先値が閾値より小さいと判断した場合は、そのデジタル画像は表示候補とせず、読み飛ばす。なお、ここで閾値として、本実施例では0を設定しているが、他の異なる実施例として、0以外の数値を設定してもよいし、画像情報記憶部13に記憶されているデジタル画像に設定されている優先値の平均値を閾値としてもよい。そして、優先値が設定されているデジタル画像をすべて画像記憶部13から読み出したか否かを判断し(ステップS906)、表示対象フォルダに記憶されているすべてのデジタル画像に対して、上述のステップS903〜S906を繰り返す。以上のようにして、優先値が閾値以上のデジタル画像が画像情報記憶部13から抽出されると、ステップS902で選択されたスライドショーのテンプレートとともにスライドショーが生成され(ステップS908)、ビデオ出力部19を介してスライドショーがディスプレイ20に出力される(ステップS909)。
なお、スライドショー生成部18は、画像情報記憶部13に記憶されているデジタル画像のうち、閾値以上の優先値が設定されているデジタル画像のファイル名と、その優先値をリストにしたスライドショーリストを生成し、そのリストに基づいてデジタル画像を画像情報記憶部13から読み出してスライドショーを出力するように構成することも可能である。
デジタルカメラ10に、以上のような画像評価システム12を設けると、画像情報記憶部13に記憶されたデジタル画像(評価対象画像100)に対する優先値の設定を自動的に行うことができる。また、優先値をユーザの好みに応じて変更することもできる。そのため、同一シーンを連続撮影して冗長的に記憶されたデジタル画像、露出不足のデジタル画像、手ぶれや被写体ぶれを生じたデジタル画像等、ユーザが表示を好まないようなデジタル画像を排除して、ユーザの意図に合致したスライドショーの生成及び表示を容易に行うことができる。
なお、以上の実施例においては、画像評価システム12をデジタルカメラ10に設けた場合について説明したが、本発明がこの実施例に限定されることはなく、例えば、この画像評価システム12を備える専用の画像表示装置として構成する場合や、ネットワークに接続されたサーバにこの画像評価システム12を実装し、ネットワークに接続された端末(デジタルカメラ、携帯電話、PDA又はパーソナルコンピュータ)からこのサーバにデジタル画像を転送して評価するように構成しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る画像評価システムが設けられたデジタルカメラの使用方法を説明する説明図である。 上記デジタルカメラの構成を示すブロック図である。 デジタル画像のデータ構造を説明するための説明図である。 ユーザが優先値を変更する際の画面の構成を説明するための説明図である。 画像の評価及び優先値の設定の処理を示すフローチャートである。 露出不足の判定による画像評価の処理を示すフローチャートである。 重み係数の更新処理の示すフローチャートである。 スライドショーの生成及び表示処理を示すフローチャートである。 手ぶれの検出による画像評価を説明するための説明図である。 類似画像の抽出による画像評価を説明するための説明図である。 類似画像のグルーピングにより得られたグループを説明するための説明図である。 露出不良判定による画像評価を説明するための説明図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ 11 撮像部 12 画像評価システム(画像評価装置)
13 画像情報記憶部 14 画像評価部 15 優先値設定部
16 設定部 17 係数修正部 18スライドショー生成部
52 属性情報(属性情報領域)
52a 優先値領域 52b 撮影日時領域 52c AFエリア情報領域
100 評価対象画像

Claims (8)

  1. 評価対象画像及び当該評価対象画像の属性情報を対応付けて記憶する画像情報記憶部と、
    前記画像情報記憶部から前記評価対象画像を選択し、当該評価対象画像に対して少なくとも1以上の評価方法を用いて評価値を算出する画像評価部と、
    前記評価値を前記評価対象画像の前記属性情報に優先値として設定する優先値設定部とから構成され
    前記画像評価部は、前記評価方法により算出される前記評価値に、当該評価方法毎に設定された重み係数を乗算した積のうち、最も大きい値を当該評価対象画像の前記評価値とするように構成された画像評価装置。
  2. 前記画像評価部は、前記1以上の評価方法の一つとして、前記画像記憶部に記憶されている前記評価対象画像から、当該評価対象画像間の類似度を算出し、当該類似度に基づいて類似する画像を類似画像群に分類し、当該分類毎に撮影時刻が一番遅い前記評価対象画像を中心に、残りの前記評価対象画像の前記評価値を前記類似度に反比例して算出するように構成された請求項1に記載の画像評価装置。
  3. 評価対象画像及び当該評価対象画像の属性情報を対応付けて記憶する画像情報記憶部と、
    前記画像情報記憶部から前記評価対象画像を選択し、当該評価対象画像に対して少なくとも1以上の評価方法を用いて評価値を算出する画像評価部と、
    前記評価値を前記評価対象画像の前記属性情報に優先値として設定する優先値設定部とから構成され
    前記画像評価部は、前記1以上の評価方法の一つとして、前記画像記憶部に記憶されている前記評価対象画像から、当該評価対象画像間の類似度を算出し、当該類似度に基づいて類似する画像を類似画像群に分類し、当該分類毎に撮影時刻が一番遅い前記評価対象画像を中心に、残りの前記評価対象画像の前記評価値を前記類似度に反比例して算出するように構成された画像評価装置。
  4. 前記画像評価部は、前記評価方法により算出される前記評価値に、当該評価方法毎に設定された重み係数を乗算して得た値の総和を当該評価対象画像の前記評価値とするように構成された請求項3に記載の画像評価装置。
  5. 前記評価対象画像毎に、前記画像情報記憶部の前記属性情報に前記優先値を設定する設定部と、
    前記優先値設定部により設定された前記優先値と前記設定部で設定された前記優先値との差を算出し、当該差から前記重み係数を修正する係数修正部とを有する請求項3または4に記載の画像評価装置。
  6. 前記画像評価部は、前記1以上の評価方法の一つとして、前記評価対象画像を小領域に分割し、前記小領域毎にエッジ画像を求め、当該エッジ画像から算出されるエッジ成分の最も高い前記小領域を処理対象領域に選定し、当該処理対象領域の各画素において、赤成分の強度をR(i,j)とし、緑成分の強度をG(i,j)とし、青成分の強度をB(i,j)とし、各画素において最も大きい成分の値Vmax(i,j)、最も小さい成分の値Vmin(i,j)及びその差分S(i,j)を次式
    但し、i,jは評価対象画像のx,y座標値を表す
    で定義し、当該Vmax(i,j)、Vmin(i,j)及びS(i,j)に基づいて露出不良判定処理を行って前記評価値を算出するように構成された請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像評価装置。
  7. 前記画像情報記憶部から前記評価対象画像及び前記属性情報の前記優先値を取り出し、当該優先値に基づいてスライドショーを生成し、再生するスライドショー生成部を有する請求項1〜6いずれか一項に記載の画像評価装置。
  8. 請求項1〜7いずれか一項に記載の画像評価装置と、
    光学系及び当該光学系で結像された像を検出する撮像素子を備え、当該撮像素子で検出された画像を評価対象画像として記憶部に記憶させる撮像部とを有し、
    前記撮像部により前記画像情報記憶部に前記評価対象画像が記憶されたときに、前記優先値設定部により当該評価対象画像に対する前記優先値が設定されるように構成されるカメラ。
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