JP4964243B2 - プロセッサ方法と装置 - Google Patents

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Description

[関連出願との相互参照]
本出願は、本願と同日に出願された、本出願と譲受人が共通する特許文献1に関連し、その開示内容全体をここに援用する。
本出願はまた、本願と同日に出願された、本出願と譲受人が共通する特許文献2に関連し、その開示内容全体をここに援用する。
本出願はまた、本願と同日に出願された、本出願と譲受人が共通する特許文献3に関連し、その開示内容全体をここに援用する。
本出願はまた、本願と同日に出願された、本出願と譲受人が共通する特許文献4に関連し、その開示内容全体をここに援用する。
US patent application 11/238,087 entitled "SPU TASK MANAGER FOR CELL PROCESSOR" to John P. Bates, Payton R. White, Richard Stenson, Howard Berkey, Attila Vass and Mark Cerny. US patent application 11/238,095 entitled "CELL PROCESSOR TASK AND DATA MANAGEMENT" to Richard B. Stenson and John P. Bates. US patent application 11/238,086 entitled "OPERATING CELL PROCESSORS OVER A NETWORK" to Tatsuya Iwamoto. US patent application 11/238,085 entitled "METHOD AND SYSTEM FOR PERFORMING MEMORY COPY FUNCTION ON A CELL PROCESSOR" to Antoine Labour John P. Bates and Richard B. Stenson.
[技術分野]
本発明は一般には並列処理に関し、特にセルプロセッサにおける様々のプログラミングモデルにわたるスケジューリングに関する。
電子計算における主な進歩は、同時に複数の演算を実行することができるシステムが開発されてきたことである。そのようなシステムは、並行処理の実行と称されている。最近では、ハンドヘルド・ゲームデバイスからメインフレームコンピュータに至るまで、電子デバイス上で並列処理を実行するために、セルプロセッサが開発されている。典型的なセルプロセッサはパワープロセッサユニット(PPU;Power processor unit)と8個までのシナジスティックプロセッシングユニット(SPU;synergistic processing units)と呼ばれる付加的なプロセッサをもつ。各SPUは典型的には、メインプロセッサとコプロセッサを含むシングルチップまたはシングルチップの一部である。すべてのSPUとPPUは、たとえばメモリフローコントローラ(MFC)を通して、メインメモリにアクセスすることができる。SPUはメインプロセッサ上で走るプログラムと連結して演算を並列処理することができる。SPUは小さなローカルメモリ(典型的には256キロバイト)をもつ。ローカルメモリはソフトウエアコードで管理しなければならず、データは手動でローカルSPUメモリへ、あるいは、ローカルSPUメモリから転送されなければならない。高性能化のためには、このコードとデータはSPUソフトウエアから管理されなければならない(PPUソフトウエアの関与は最小限にとどめなければならない)。SPUからコードとデータを管理するための多くの技術がある。しばしば、SPUからコードとデータを管理するための異なる技術をセルプロセッサ上で同時に実行する必要がある。SPU駆動型のタスク管理のためのプログラミングモデルもたくさんある。残念ながら、すべてのアプリケーションにとって正しい一つのタスクシステムというものはない。
セルプロセッサで使用された従来のタスク管理システムはSPUスレッドとして知られている。「スレッド」とは他の部分とは独立して実行できるプログラムの一部のことである。マルチスレッドをサポートするオペレーティングシステムによれば、プログラマはスレッド化された部分が並列に実行されるようにプログラムを設計することができる。SPUスレッドは、セルにおけるSPUをスレッドのためのプロセッサとみなすことで動作する。コンテクストスイッチにより、SPUのローカルストレージの内容がメインメモリにスワップされることがある。256キロバイトのデータやコードがメインメモリからローカルストレージに差し替えられ、差し替えデータおよびコードはSPUによって処理される。コンテクストスイッチは、複数の処理が単一のリソースを共有できるように、SPUまたはPPUのステート(コンテクスト)を格納し、復元する計算処理である。コンテクストスイッチは、通常は計算量が多く、オペレーティングシステムの設計の大部分は、コンテクストスイッチの使用を最適化することに割かれる。
残念ながら、SPUスレッドとインターオペレートすることは、高性能アプリケーションにとっての選択肢ではない。SPUスレッドにもとづくアプリケーションは、大きなバンド幅要求をもち、PPUから処理される。したがってSPUスレッドベースのアプリケーションは自律的ではなく、遅くなる傾向がある。SPUスレッドはPPUから管理されるため、SPUコンテクストスイッチ(あるSPU上で現在実行中のプロセスを他のウエイト中のプロセスにスワップする)は時間がかかり過ぎる。SPUの管理にPPUが関与するのを避けることができれば、あるアプリケーションに対してはもっとよい性能を与えることができる。
これらの問題を克服するために、SPUランタイムシステム(SPURS)と呼ばれるシステムが開発された。SPURSでは、各SPUのメモリには、SPUによって扱われるタスクのスケジューリングを実行するカーネルがロードされる。残念ながら、SPURSは、SPUスレッドと同様、コンテクストスイッチを使ってSPUへ、あるいはSPUから仕事(ワーク)をスワップする。ワークは、PPUではなくSPU上で実行されるため、SPUスレッドとは違って、処理の自律性はある。しかし、SPURSはSPUスレッドと同じようにコンテクストスイッチのオーバーヘッドを受ける。このように、SPURSは自律性を提供するが、多くの利用形態に対してはあまり好ましいものではない。
SPURSはSPUタスクシステムの一例に過ぎない。ミドルウエアおよびアプリケーションには、多様な目的に応じて多様なタスクシステムが求められる。現在、SPURSはSPUスレッドのグループとして実行され、他のSPUスレッドとインターオペレートすることができる。残念ながら、上述のように、SPUスレッドには好ましくないオーバーヘッドがあり、SPUタスクシステムのインターオペレーションのためにSPUスレッドを用いることは、特定の高性能アプリケーションにとっての選択肢ではない。
セルプロセッシングでは、ミドルウエアとアプリケーションが多様なタスクシステムを用いてSPUを共有することが望ましい。多くのタスククラス、たとえば、オーディオ、グラフィックス、人工知能や、布モデリング、流体モデリング、剛体運動のような物理に対して、リソースを提供することが望ましい。これを効率的に実行するために、プログラミングモデルはコードとデータの両方を管理する必要がある。SPUミドルウエアが共通のタスクシステムとインターオペレートしないようにすることが、一つの努力目標である。残念ながら、SPUスレッドとSPURSは同じプログラミングモデルに従っており、このモデルもあまり多くの利用ケースにとって十分な性能を提供しない。このように、アプリケーションの開発者は、コードとデータの間でSPU上の限られたメモリスペースをいかに共有するかについて、依然として答えを見つけなければならない。
そのため、上述の不利な点を克服するセルプロセッサ方法および装置が技術的に求められている。
上述の不利な点を克服するために、本発明の実施の形態は、一つ以上の中央プロセッサと一つ以上のシナジスティックプロセッシングユニット(SPU)とを含み、各SPUがプロセッサとローカルメモリを含むセルプロセッサにおいて、一つ以上のSPU上のコードとデータを管理するための方法に関する。本発明のある実施の形態によれば、一つ以上のSPU上でのコードとデータの管理は、独創的な方法により実装することができる。この方法によれば、ポリシーモジュールは、一つ以上のSPU上で実行されるSPUポリシーモジュールマネージャ(SPMM)の制御下で、メインメモリから、一つの選択されたSPUのローカルメモリにロードされる。このポリシーモジュールは、メインメモリからSPUのローカルメモリにワークキューをロードするように構成されてもよい。前記ポリシーモジュールの制御下で、一つ以上のタスクが、メインメモリから、前記選択されたSPUのローカルメモリにロードされる。ポリシーモジュールは、SPU上のワークキューから一つ以上のタスクを解釈して処理するように構成されてもよい。
本発明の実施の形態は、SPUポリシーモジュールの効率的なインターオペレーションに対する解決を提供する。
これから述べる詳細な説明には、例示のために特定の詳細な内容が多く含まれるが、当業者であれば、これらの詳細な内容にいろいろなバリエーションや変更を加えても、本発明の範囲を超えないことは理解できよう。したがって、以下で説明する本発明の例示的な実施の形態は、権利請求された発明に対して、一般性を失わせることなく、また、何ら限定をすることもなく、述べられたものである。
図1は、セル・プロセッサ100の概略図である。本発明の実施の形態によれば、セル・プロセッサ100は一般にパワープロセッサユニット(PPU)102といくつかのシナジスティックプロセッシングユニット(SPU)104を含む。図1では、一つのPPU102と8個のSPU104が例示される。2つ以上のPPUや、8より多いか少ないSPUをもつセルプロセッサが本発明の実施の形態において使われてもよい。
PPU102は、大部分の計算上の作業負荷を取り扱うSPU104に対してコントローラとして働く。PPU102が他の64ビットPowerPCプロセッサと十分に類似しており、SPU104がベクトル浮動小数点コードを実行するために設計されているならば、PPU102を、従来のオペレーティングシステムを走らせるために用いてもよい。一例として、PPU102は、32KiBのインストラクション(命令)とL1データキャッシュと512KiBのL2キャッシュを含んでもよい。
PPU102とSPU104は、交換インタフェースバス(EIB)103上で互いにコードとデータを交換し合うことがでる。PPU102とSPUS104は、EIB103およびメモリ・フロー・コントローラ(MFC)(たとえば、ダイレクトメモリアクセス(DMA)ユニットのようなもの)を介して、メインメモリ106に格納されたコードとデータを交換し合うこともできる。EIB103は、反対方向に2本のチャネルをもつ循環バスであってもよい。EIB103は、L2キャッシュ、MFC108およびシステムインタフェース105(例えば外部通信のためのFlexIOのようなもの)に接続されてもよい。
各SPU104は、ローカルメモリー110をもつ。メインメモリ106から取得されたコードとデータはローカルメモリー110へロードすることができ、その結果、SPU104はタスクを処理することができる。図示されているように、SPUポリシーモジュール(SPMM)112として参照される、小さなソフトウェア・マネージャが、各SPU104のローカルメモリ110に存在する。好ましくは、SPMM112は、各ローカルメモリ110の利用可能な総メモリ空間のほんの小さい部分(例えば、各SPUメモリのおよそ1%未満)だけを占める。SPMM112の中心部分は「SPMMカーネル」と称され、典型的には各SPU上のおよそ2KBを占めている。256Kのローカルストレージの場合、これはおよそ0.8%のSPUローカルストアを使用したことを意味する。
SPMMカーネルは、優先度にもとづくワークキュースケジューリングを提供する。ここで、「ワークキュー」という用語は、メモリ内のある場所で定義された仕事(例えばメインメモリ106で定義されたSPUワーク)を意味するものとして使われる。これは、多くの場合、タスク定義のキューである。ワークキューと関連づけられたポリシモジュールは、この仕事(ワーク)がどのように解釈されて実行されるかを決定する。ここで、「ポリシーモジュール」とは、プログラミングモデルとタスク実行方式を定義するSPU上の小さなマネージャオブジェクトのことである。与えられたポリシーモジュールは、SPUワークを実行するために残りのSPUメモリ内のコードおよび/またはデータを管理することができる。ポリシーモジュールは、現在のワークキューを実行するために必要なら、メインRAMからSPUローカルストレージへ転送されてもよい。SPUからSPUへポリシーモジュールを転送する他の方式があることは本発明者も認めるところである。SPMMカーネルは、実行されるときはいつでも、一般に新しいワークキューを選ぶ。
SPMM112は、SPUワークのスケジューリングができるように、最も単純な機能セットを実装する。したがって、ポリシーモジュールは自分のコンテクストデータを管理しなければならない。ポリシーモジュールは、SPUワークへのポインターから、自分のコンテクストデータを決定しなければならない。ポリシーモジュールイメージは、ステート・データとともに前処理されてもよい。たとえば、実行時のオプションに基づいてポリシーモジュールELFイメージの中のグローバルデータを初期化する。ポリシーモジュールを実行する間、ステート・データはSPUによって変更され、SPUで実行中のポリシーモジュールからメインメモリへ渡されてもよい。PPUは、ポリシーモジュールのステート・データのステートを変更してもよい。ポリシーモジュールは典型的にはELFイメージとして格納される。ELFイメージとは、実行可能なリンク可能なファイル形式のことである。ELFが処理され、イメージにリンクされると、そのイメージは実行の準備が整う。
SPU104上で実行中のポリシーモジュールの制御下でワークがロードされるため、本発明の実施の形態は、コンテクストスイッチを避けることができる。コンテクストスイッチは、一般に、SPMMカーネルによって実行されることはないが、ポリシーモジュールは、コンテクストスイッチを実行してもよい。なぜならポリシーモジュールの実装は完全に開発者次第であるからである。しかし、多くのタスクシステムは、SPUローカルストア110において既にコード/データを管理しているため、自分のコンテクストを切り替えることを必要としない。たとえば、SPURSは、SPURSタスクをコンテクストスイッチしてローカルストアに出し入れするが、SPURSカーネルは自分自身のコンテクストを保存または取り出す必要がない。
たとえば、ポリシーモジュールとワークキューは次のように関連づけられてもよい。図1の下側に示すように、メインメモリ106は一組のワーク定義116を持つワークキューアレイ114を含んでもよい。表Iは、ワークキューアレイ114に格納されるワーク定義116のデータ構造の例を示す。
Figure 0004964243
表1は、1つのありうるワーク定義を代表して示す。ワーク定義データ構造の特定の内容は、表1の内容とは異なっていてもよい。一般に、各ワーク定義116は、対応するワークキュー(WQ)118に対するメモリアドレスへのポインターを含む。メモリアドレスは、RAMで定義されたSPUワークを含み、SPUワークは、ワークキュー118に対するコードとデータの両方を含んでもよい。ワークキューの例はタスクセットとタスクキューを含む。ワークキュー定義116は、対応するWQ118のステートに対する値を含んでもよい。ワークキューのステートは、PPU102またはSPU104から設定することができる。ステートの例として、(a)SPM_READY−:WQ118はレディ(準備完了)ワークを含む、(b)SPM_EMPTY−WQ:WQ118はレディワークをもたない、および(c)SPM_FREE−WQ:WQ118はもはや使用されていない、といったものがある。
競合度は、与えられたWQ118の作業に取り組んでいるSPU104の数のことである。ワークのタイプによっては、与えられたWQ118に取り組むことができるSPU104の最大数が設けられてもよい。この数をワーク定義116の一部として格納してもよい。ワークの特定のタイプは、効率的な処理のために2つ以上のSPUを必要とする。そのような場合、1つのSPUの出力は、更なる処理のために第2のSPUに転送されてもよい。そのような事例を扱うために、最小競合度(すなわちそのワークを処理するために必要なSPUの最小数)を定めることは、役に立つ。この数をワーク定義116の一部として格納することもできる。
各ワークキュー118は、一つのポリシーモジュールと関連づけられる。表Iに示したケースでは、ワークキューとその対応するポリシーモジュールの間の関連付けはポリシーモジュール定義120のメモリアドレスへのポインターの形で与えられる。ポリシーモジュールは、複数のワークキューと関連付けられてもよい。表IIは、ポリシーモジュール定義の例を示す。
Figure 0004964243
表2において、コードイメージオフセットは、最初のファンクションコールに対する入力ポイントアドレスのことである。
この例では、ポリシーモジュール定義120は、ポリシーモジュールのコード・イメージ122が含まれるメモリアドレスへのポインターを含む。SPMM112によってローカルストレージ110へロードされるのは、このコード・イメージである。ロードされたイメージは、SPU104をポリシーモジュール124として動作させる。ポリシーモジュールは、ワークのローディング(例えばコードまたはデータの形式のコンテクスト・データ126をメインメモリ106のワークキュー118からローカルストレージ110にロードする)を制御する。
図2Aは、図1のセルプロセッサ100による処理方法200を例示するフローチャートである。図1と図2Aを参照してセルプロセッサ100の動作を理解する。ステップ202で、SPU104のうちの1つの上で実行されているSPMM112は、処理すべきWQ118を選ぶ。(1)以前のワークが完了したか、(2)以前のワークがプリエンプトされたならば、SPMM112は新しいワークキューを選ぶ。新しいキューを選ぶアルゴリズムは、たとえば、単純な線形探索であってもよい(たとえば、合致するものが見つかるまで、ワークキューアレイのすべてのワーク定義を探索する)。もっとも、その特定のアルゴリズムに多様に変化をつけてもよい。ワークキューを獲得する間、最大競合ルールに従うべく、アトミック・ミューテックスをロックしてもよい。もっとも、ロックフリー(lock−free)のような、他の同期技術であっても動作する。
図2Bは、ステップ202におけるワークキューを選ぶためのアルゴリズム220の例を示すフローチャートである。アルゴリズム220は、SPMM112によって実行される。まず最初に、パラメータCHOICEは、ステップ222で無し(none)に設定される。パラメータCHOICEは、SPMM112が処理するために選ぶワークキューを表す。ポインターWは、ステップ224でWQアレイ114の第1のワークキュー定義を指すように設定される。ステップ226で、SPMMは、そのワークキュー定義が有効なワークキューを表すかどうか調べる。もしそうでないなら、アルゴリズムは終了する。無効なWQ定義の例として、ワークキューアレイ114がサイズNを持つケースを考える。ワークキュー定義のインデックスがN以上であるならば、それは無効である。アルゴリズムは、全ての有効なワークキュー定義を繰り返し処理する。ワークキュー定義が有効であるならば、ステップ228でSPMM112は、第1のワークキューが処理の準備ができている(レディ)かどうか調べる。たとえば、SPMM112はワークキュー定義のステート属性が「READY」に設定されているかどうか調べてもよい。第1のWQがレディでないならば、ステップ230でWの値はWQアレイ114の次のWQ定義を指すように設定され、アルゴリズムはステップ226に戻る。WQがレディならば、ステップ232でSPMM112はWQの競合度(すなわち現在それに取り組んでいるSPUの数)を最大競合度max_contention(すなわちそれに取り組むことができる最大数のSPU)と比較する。WQの競合度が最大競合度max_contention以上であるならば、ステップ230でWの値は、WQアレイ114の次のWQ定義を指すように設定され、アルゴリズムはステップ226に戻る。
WQの競合度が最大競合度max_contentionの値より小さいなら、ステップ234でSPMM112は次にCHOICEの値が有効かどうか調べる。たとえば、CHOICEの初期値が無し(none)であるならば、それは無効である。CHOICEが無効であるならば、ステップ236でCHOICEの値はWの値と等しく設定され、Wの値に対応するワークがSPU104で処理するために選ばれる。ステップ230でWの値は、WQアレイ114の次のWQ定義を指すように設定され、アルゴリズムはステップ226に戻る。
再び図2Aを参照すると、いったんあるWQ118がWQアレイ114のワーク定義116の中から選ばれると、ステップ204でSPMM112は、対応するポリシーモジュール124をメインメモリ106からSPU104のローカルストレージ110へロードする。上述のように、メインメモリ106からポリシーモジュールをロードすることは、ワークキューアレイ114のワーク定義116から、メインメモリ106におけるポリシーモジュール・コード・イメージ122のメモリアドレスを読むことを含んでもよい。SPMM112は、SPU104上でワークのスケジューリングを可能にするために、最も単純な機能セットを実装する。SPMM112は、WQ118の内容について何も仮定しない。その代わりにポリシーモジュール124は、WQの内容と用い方を決定し、自分のコンテクスト・データを管理する。
あるWQ118が選ばれるとき、その競合値はインクリメントされ、そのポリシーモジュール・コード・イメージ122は、ローカルストレージ110へ転送され(それがすでに存在する場合を除く)、ポリシーエントリファンクションがWQ118へのポインタで呼び出される。ステップ206で、ポリシーモジュールの制御下で、選ばれたWQが処理される(例えば、ワークキュー118から一つ以上のタスクがメインメモリー106からローカルメモリー110にロードされる)。
実際には、ワーク・キューの内容は、しばしば、共有タスクキューを保護するアトミック・ミューテックスか一組のタスクに関連したロックフリーデータである。WQアレイのアクセスは、WQ競合のバランスが取られることを保証するため、かつ/または、最大競合ルールに従うことを保証するために、アトミックロックを使って順番に並べられてもよい。ワークキュー118にロックフリーでアクセスすることもまた可能でもある。しかしながら、コードはより複雑になる。ある事例では、ワークキュー定義の128バイトのセクションだけを一度に調べることができる。さらに、セルプロセッサ100の性能が異なるかどうかは定かではない。ワークキューの数が少ない方が性能はよく、ワークキューの数が多ければ性能は悪くなる。
ステップ208でSPUはワークキュー118から一つ以上のタスクを実行する。一つ以上のSPU104によって同時にワークキューを処理することができる。上述のように、競合するSPUの最大数(最大競合度)を各WQ118に対して設定してもよい。以前のワークが完了するか、以前のワークが横取りされた場合、ステップ210でポリシーモジュール124は、SPMMカーネル112にSPU104の制御を返す。
SPMM112は、優先度と準備完了性(readiness)に基づいて複数のSPUワークキュー118をスケジュールする。より高い優先度のワークが利用可能になると、SPMM112は利用可能なSPUに高い優先度のタスクを割り当てることができる。本発明の実施の形態は、協調的なプリエンプションを実装することもできるという点で、準プリエンプティブであると言ってもよい。具体的には、ポリシーモジュール124はプリエンプションを決定するために、SPUイベント・チャネルを定期的にチェックすることができる。もしプリエンプションが起こるならば、ポリシーモジュール124は仕事を片付けて、SPMM112にSPU104の制御を返すことができる。より高い優先度のワークがレディ(準備完了)になると、低い優先度のSPUにプリエンプションのイベントが送られる。ポリシーモジュールはより高い優先度のワークの処理を許可するためにリターンする。与えられたタスクまたはワークキューの優先度と競合度は、ワークキューアレイのワーク定義の一部として格納されてもよい。
選ばれたWQ定義から、ポリシーモジュール124は、一つの要求された関数:execute(EA work_queue){}を有する。ここで、EAは「実効アドレス」−WQのメインメモリアドレスを表す。この関数は呼び出されて「実行(execute)」される必要はないが、32ビットのパラメータを一つ取らなければならない。そのパラメータのサイズ(たとえば、32ビット)は実装次第で変わってもよいが、当該パラメータは選ばれたワークキューのアドレスである。このexecute関数はポリシーモジュールのエントリポイントを表す。この関数はwork_queueパラメータによって渡されたワークキューを処理する。ポリシーモジュールの特定のコンフィギュレーションによっては、execute関数がPPUのメインメモリに渡すことのできるステート情報を返すように構成してもよい。もっとも、ワークキューを処理するためのexecute関数は、典型的には値を返さない。
WQの処理を終えるために、ポリシーモジュール124はspmm_release_work(new state)という関数を呼び出す。この関数はWQ118に対する競合値をデクリメントし、WQステートの値をnew_state(典型的には、処理終了が完了またはプリエンプションのどちらに起因するかによって、SPMM_READYまたはSPMM_EMPTYのいずれかの値をとる)に設定する。SPMM112にSPUの制御を返すために、ポリシーモジュール124はspmm_exitという関数を呼び出す。この関数は、スタックポインタをLS110のトップにリセットし、新しいWQを選ぶものである。ポリシーモジュール124は次に選ばれたWQによって再利用される場合があるので、ポリシーモジュールのスタックサイズは一般的に少なくとも4KBである。
本発明の実施の形態において、spmm_release_workは通常spmm_exitの直前に呼び出される。これらが一つの関数ではないことには重要な理由がある。しばしば、WQには新しいワーク(仕事)がいかなるときにでも追加されることがある。新しいワークがWQに加えられるとき、そのステートはSPM_READYに設定しなければならない。ポリシーモジュール124は、適切なアトミックスをもたせて、好ましくない競合状態(出力がイベントの相対的なタイミングに予想もしない重大な依存関係を見せるというプロセス上の欠陥)を防がなければならない。
たとえば、SPU104は、WQ118の最後のタスクを処理した後、WQ118のステートをチェックしてもよい。ポリシーモジュールがspmm_release_work(new_state)を呼ぶ前に、PPU102はワークをWQ118に追加し、そのステートをSPM_READYに設定してもよい。ポリシーモジュール124がその後、spmm_release_work(SPM_EMPTY)を呼び出すならば、ポリシーモジュールが続いてspmm_exit()を呼び出したとき、WQ118のステートは正しくなくなっているだろう。
そのような無効なWQステートを防ぐための好ましい技術は、以下の通りに進む。SPU104がWQ118の最後のタスクを処理した後、ポリシーモジュール124がWQ118に対するアトミック・ミューテックスをロックし、WQ118にさらにタスクがあるかチェックする。もしこれ以上タスクがないなら、ポリシーモジュール124はspmm_release_work(SPM_EMPTY)を呼び出し、WQ118のステートはSPM_EMPTYに設定される。次にポリシーモジュール124はWQ118に対するアトミック・ミューテックスのロックを解除する。PPU102がWQ118にワークを追加したいならば、PPU102はWQ118に対するアトミック・ミューテックスをロックして、そのワークを追加し、WQ118のステートをSPM_READYに設定し、WQ118に対するアトミック・ミューテックスのロックを解除する。ポリシーモジュール124がspmm_exit()を呼ぶことができるようになる前にワークが加えられたとしても、WQ118のステートは正しい。
たとえWQ118が決して再利用されない(ステートがタスク完了時にPMによってSPM_FREEに設定される)としても、アトミックスがなければ、潜在的な競合状態がまだある点に留意する必要がある。具体的には、第1のSPU上で実行中のポリシーモジュールがWQ118の最後のタスクを処理し、WQ118にさらにタスクがあるか調べ、何もないと決定したとすると仮定する。それからそのSPUはWQ118が完全であることをPPU102に信号を出して知らせる。PPU102はその信号を受け取った後、WQ118に割り当てられたメモリスペースを開放するか、再利用する。いずれの場合でもWQ118に割り当てられたメモリ空間がガーベッジデータを含む場合がある。第1のSPU上のポリシーモジュールがspmm_release_work(SPM_FREE)を呼ぶことができるようになる前に、SPMM112の制御下にある第2のSPUがWQ118を選ぶならば、その第2のSPUは、WQ118に割り当てられたメモリ空間からガーベッジデータを処理しようとするとき、クラッシュするかもしれない。
アトミックス有りの競合状態を回避するにあたり、spmm_release_work(SPM_FREE)を呼び出す前に、第1のSPUがPPUにWQ118が完了したことを信号で通知しないことが重要である。ミューテックスがロックされた後であるがspmm_release_workを呼び出す前に第2のSPUがWQ118を選ぶ可能性があることについて対処するため、第1のSPU上のポリシーモジュールはWQ118の競合をチェックすることができる。もし第2のSPUがWQ118を既に選び、そのポリシーモジュールをロードしていたなら、競合度はゼロ(完了したワークに対して期待されるであろう値)に等しいことはないであろう。ワークが完了していることをPPUにシグナルで伝える代わりに、第1のSPUはミューテックスを解除し、spmm_exitを呼び出す。第2のSPU上で実行中のポリシーモジュールは、WQ118にもっとワークがあるか調べ、何もない場合は、spmm_release_work(SPM_FREE)を呼び出し、WQ118の競合度をゼロに設定し、PPU102に信号を送って、WQ118が完了し、ミューテックスを解除したことを伝える。
上記の議論では、競合状態を回避するためのアトミック・ミューテックス・ロックを扱ったが、そのような状態はロック・フリー方式で回避することも可能である。一般に、ポリシーモジュールが、与えられたWQにはこれ以上タスクが含まれないと判定すると、ポリシーモジュールは、WQステートがエンプティに設定される間にタスクステートが変わるのを防ぐ必要がある。あるいは、ワークを追加したり、ワークを完了する処理をアトミックにしなければならない。本発明の実施の形態の文脈でいえば、ワークを追加することには、ポリシーモジュール空間でタスク状態を「レディ」に設定し、SPMM WQステートを「レディ」に設定することが含まれる。ワークを完了するとは、最後のタスクが取られるか、not_readyステートに設定される状況を言う。ワークを完了することには、タスクステートをノット・レディ(まだ準備できていない)に更新し、SPMMのWQステートを「ノット・レディ」に設定することが含まれる。
SPMM112は、異なる優先度をもつ複数のワークキューをスケジューリングすることができてもよい。高い優先度のキューは、低い優先度のキューより前に処理することができる。等しい優先度のキューを処理するとき、SPUは競合度とのバランスを取ることができる。もし最も高い優先度のキューがそれ以上の競合を許さないなら、他のSPUが次に優先度が最も高いキューの作業をする。SPMM112によるプリエンプションの例は、図2Bを再び参照することで理解されよう。SPU104上でWQ118を処理しているポリシーモジュールは、ワークキューアレイ114で(ポインタWによって表された)他のWQを分析し続ける。この時点で、アルゴリズム220の各ステップは、SPU104上でプロセスを実行しているポリシーモジュールの一部として実装されてもよい。前に述べたように、ステップ234で、SPMMは、CHOICEの値(それは、SPU104によって現在処理されているWQ118を示す)が有効かどうかを調べた。CHOICEの値がまだ有効であるならば、ステップ238でSPMMは選ばれたWQの優先度をWの優先度と比較する。Wの優先度の方が高いなら、これはプリエンプションのイベントを表しており、SPU104の制御はSPMM112に戻る。ステップ236でCHOICEの値はWの値(それは、異なるワークキューを代表する)に設定され、アルゴリズム220はステップ230に戻り、ポインタWをインクリメントする。
プリエンプションはまた、ステップ240でWとCHOICEが等しい優先度である場合に特定の状況下で起こることがある。たとえば、ステップ242でポリシーモジュール124が、WとCHOICEは等しい優先度をもち、Wの競合度がゼロより大きいが、最小競合値(min_contention)より小さいことを発見した場合、ステップ236でSPUの制御はSPMM112に戻る。そのような場合、Wは「緊急」であるという。最小競合の概念は、ワークがあるSPUから一つ以上の他のSPUへカスケードする状況において有益である。たとえば、多くの物理学アプリケーション(例えば布のシミュレーション)では、1つのSPUの出力は、所与のワークキューをインプリメントするプロセスの異なる部分を実行しているもう一つのSPUに対する入力として用いられる。そのようなワークキューが処理中の他のワークと等しい優先度をもつとき、アルゴリズム220はSPUをそのようなプロセスに利用できるようにすることにより、競合のバランスを取ろうと試みる。もし十分な数のSPUがワークを処理するために利用可能であるならば、出力は直接次のSPUへロードしてもよい。あるいは、さらなるSPUが出力を処理するために利用可能になるまでの間、出力は一時的にメモリ106に格納してもよい。
ステップ242でもしWが「緊急」ではないと判定されるならば、ポリシーモジュールはステップ244でCHOICEが緊急のワークを表すかどうかを調べることができる。たとえば、CHOICEの競合度がゼロより大きいがその最小競合値min_contentionよりも小さいかどうかを判定することによって、それを調べることができる。もしCHOICEが緊急であるならば、ポリシーモジュール124は、例えば、アルゴリズムをステップ230に戻すことによって他のワークを調べ続ける。CHOICEが緊急でないならば、ポリシーモジュール124はステップ246でWの競合度がCHOICEの競合度より小さいかどうかを調べ、もしそうならば、ステップ236でCHOICEをWと等しい値に設定し、SPMM112に制御を戻すことにより、競合のバランスを取ることができる。Wの競合度がCHOICEの競合度より小さくないならば、ポリシーモジュール124はステップ248でWとCHOICEが等しい競合度をもつかどうか調べることができる。もしそうでないなら、ポリシーモジュール124は、例えば、アルゴリズムをステップ230に戻すことによって他のワークを調べ続ける。WとCHOICEが等しい競合度をもつならば、ポリシーモジュール124は、ステップ250でアフィニティ(親和性)があるかどうか、すなわち、Wのポリシーが既にSPU104にロードされているかどうかを調べる。もしアフィニティがあるならば、ポリシーモジュールはステップ236でCHOICEをWに等しい値に設定し、SPMM112にSPU104の制御を返す。
本発明の実施の形態において、SPMM112はインタオペラビリティのために最適化されてもよい。そのようなインタオペラビリティの例を図3A〜3Fに概略で示す。たとえば、SPMM112は図3Aに示すように、特に有利なタイプの通常のSPUスレッドとして実装することができる。このように、SPMMを実装する処理システムは、SPUスレッドとインターオペレートすることができる。あるいは、その逆も同様である。そのような実施の形態において、SPUスレッドはまれな高い優先度のプリエンプションに対応するために役立つ。
さらに図3Bに示されるように、SPURSはSPMMのコンテクスト内の一つのありうるポリシーモジュールとして実装してもよい。このように、SPURSは特定のタスクに作用することができ、そこでは、SPMMは、他のタスクについて作業するためにSPURSコードを何か他のものと入れ替えることができる。SPMMは、複数のSPURSタスクセットを優先度に従いつつ、他のSPUタスクシステムの次にスケジュールすることができる。さらに、SPUスレッドがSPURSとSPMMを異なるSPUスレッドとして実装することも可能である。このように、本発明の実施の形態は、SPURSとSPUスレッドのどちらとも完全にインターオペレートすることができる。いろいろなプログラミングモデルを通じてスケジューリングの機能が重要である。この機能は、類似した特徴をもつセル(Cell)プロセッサや他の並列プロセッサデバイスにとって特に役立つ。
図3C−3Dは、異なるプログラミングモデルを実装するSPU上のローカルストレージ300に対するメモリーマップを示す。図3Cは、SPMMを実装するSPUのローカルストレージ310に対するメモリーマップを示す。ここで、SPMMカーネル312はポリシー314をロードし、その後、SPUオペレーションは、ワークが完了するか、プリエンプトのイベントが起こるまでは、そのポリシーによって管理される。ポリシー314は、カスタム・ポリシー、すなわち特定のアプリケーションまたはオペレーションのクラス用に特別に設計されたものであってもよい。開発者は、特別なアプリケーションに合った、そのようなカスタムポリシーを作成することができる。図3Dは、ローカルストレージ320に対するメモリーマップを示し、ここではSPURS322がSPMM312支配下のポリシーとして実装されている。SPURSポリシー322は、SPURSタスクセット324を管理する。SPURSが複数のSPURSタスクに対して同じプログラムスタートアドレスでSPMM上で走るように、SPURSを修正することができる。SPMM312下で走っているときは、SPURSポリシー322は複数のタスクセットを管理する必要はない。
SPMMの長所は、ワークの性質の要求に応じて、SPURSおよび他のポリシーを簡単に切り替えることができることである。たとえば、図3Eは、ローカルストレージ320に対するメモリーマップを示し、ここでは、SPUタスクマネージャ(STM)322はSPMM312支配下のポリシーとしてを実装されている。STMポリシー332は、タスク・コード334とタスクデータ336、338のセットをもつSTMタスクセットを管理する。STMポリシー332は、メインメモリに格納された一つ以上のタスク定義をローカルストレージ320に読み出す。タスク定義に含まれる情報に基づいて、SPUはタスク定義に関連したコードやデータをメインメモリーから、選択されたSPUに関連づけられたローカルメモリーにロードする。選択されたSPUはそのコードやデータを用いて一つ以上のタスクを実行する。STMが複数のSTMタスクに対して同じプログラムスタートアドレスでSPMM上を走るように、STMを修正することができる。SPMM312下で走っているときは、STMポリシー332は複数のタスクセットを管理する必要はない。STMは、本出願と譲受人が共通する米国特許出願11/238,087号、"SPU TASK MANAGER FOR CELL PROCESSOR", John P. Bates, Payton R. White, Richard Stenson, Howard Berkey, Attila Vass and Mark Cernyに詳しく記載されている。この出願は本願と同日に出願されており、その開示全体は参照によりここに取り込まれる。
SPMM下でロードされることがあるもう一つのありうるポリシーは、セルプロセッサタスク・データ管理(CTDM)として知られている。図3Fは、ローカルストレージ320に対するメモリーマップを示し、ここではCTDM342がSPMM312支配下のポリシーとして実装されている。CTDMポリシー34は、SPUが、ローカルストレージ320に入れるには大きすぎるデータをより小さなセグメント344に分割することを許し、これにより、データはSPU上で走るコード346によって処理できるようになる。データは、グラフィックカードのような後段のプロセッサ上での処理にふさわしいサイズのグループに分割することもできる。CTDMは、本出願と譲受人が共通する米国特許出願11/238,095号、"CELL PROCESSOR TASK AND DATA MANAGEMENT", Richard B. Stenson and John P. Batesに詳しく記載されている。この出願は本願と同日に出願されており、その開示全体は参照によりここに取り込まれる。
本発明の実施の形態は、既存のSPUプログラミングモデルの幅広い理解の結果である。一つのモデルが全てのアプリケーションに対して完全であるはずがないことは、多くの場合、本当である。従って、エンジニアはカスタムメイドのプログラミングモデルを開発する傾向がある。全てのSPUコードが同じ会社によって書かれるなら、インタオペラビリティは問題にはならない。しかし、ミドルウェアが必要とされ、SPUコードが効率良く相互運用しなければならない場合は、インタオペラビリティは問題となりうる。
上述のように動作する図1に示したタイプの並列処理ユニットは、図4に示したより大きなプロセッシングシステム400の一部として実装されてもよい。システム400は、セルプロセッサモジュール401とメモリ402(たとえば、RAM、DRAM、ROMのようなもの)を含む。さらに、プロセッシングシステム400は複数のセルプロセッサモジュール401を有してもよい。セルプロセッサモジュール401は一般に一つ以上のプロセッサPPUと一つ以上のSPU(SPU1、SPU2、…、SPUN)を有する。SPUは上述のようにSPMMの制御下で動作するように構成されてもよい。プロセッサモジュール401はメモリフローコントローラ(MFC)を有してもよい。セルプロセッサモジュール401は、たとえば図1で示したタイプのセルプロセッサであってもよい。メモリ402は上述のように構成されたデータとコードを含む。具体的には、メモリには、ワークキューアレイ404、ワークキュー406およびポリシーモジュール408が含まれる。各ポリシーモジュール408には、上述のように、コード、データ、あるいはコードとデータの結合が含まれる。
システム400には、周知の支援機能410として、たとえば、入出力(I/O)エレメント411、電源(P/S)412、クロック(CLK)413およびキャッシュ414が含まれる。システム400はオプションとして、プログラムおよび/またはデータを格納するためのディスクドライブ、CD−ROMドライブ、テープドライブ、あるいはマスストレージデバイス415などが含まれる。コントローラはオプションとして、コントローラ400とユーザ間の相互作用を容易にするためのディスプレイユニット416やユーザインタフェースユニット418を含んでもよい。ディスプレイユニット416は、テキスト、数字、グラフィカルシンボルまたはイメージを表示するCRT(cathode ray tube)やフラットパネルスクリーンの形態を取ってもよい。ユーザインタフェース418はキーボード、マウス、ジョイスティック、ライトペンその他のデバイスを含んでもよい。セルプロセッサモジュール401、メモリ402、およびシステム400の他の構成要素は、図4に示すシステムバス420を介して、信号(たとえばコードインストラクションやデータ)を互いにやりとりしてもよい。
ここでは、I/Oという用語は、システム400や周辺デバイスへ/からデータを転送する任意のプログラム、オペレーションあるいはデバイスのことをいう。転送とは、一つのデバイスからの出力や別のデバイスへの入力のことである。周辺デバイスには、キーボードやマウスのような入力のみのデバイス、プリンタのような出力のみのデバイス、書き込み可能CD−ROMのような入力デバイスと出力デバイスのどちらにもなるデバイスが含まれる。「周辺デバイス」という用語は、マウス、キーボード、プリンタ、モニタ、外部Zipドライブ、スキャナなどの外部デバイスだけでなく、CD−ROMドライブ、CD−Rドライブ、内部モデムのような内部デバイスや、フラッシュメモリリーダ/ライタ、ハードドライブのような他の周辺機器を含む。
プロセッサモジュール401は、メモリ402に格納され、読み出され、プロセッサモジュール401によって実行されるメインプログラム403のデータとプログラムコードインストラクションに応じて、ワークキュー406のタスクの性能を管理してもよい。プログラム403のコード部分は、アセンブリ、C++、JAVA(登録商標)あるいはその他の数多くの言語のような、数ある異なるプログラミング言語の任意の一つに適合するものであってもよい。プロセッサモジュール401は汎用コンピュータを形成し、プログラムコード403のようなプログラムを実行するときは、特定用途のコンピュータになる。プログラムコード403はここではソフトウエアで実装され、汎用コンピュータ上で実行されるものとして記述したが、当業者であれば、タスク管理の方法は、特定用途向け集積回路(ASIC)や他のハードウエア回路のようなハードウエアを用いて実装してもよいことは理解されよう。このように、本発明の実施の形態は、全体あるいは一部が、ソフトウエア、ハードウエア、あるいはそれらの組み合わせで実装されてもよいことが理解されよう。ある実施の形態では、プログラムコード403は、図2Aの方法200および/または図2Bのアルゴリズム220に共通する特徴をもつ方法を実行する、プロセッサ読み込み可能なインストラクションセットを含んでもよい。
上述の議論はセルプロセッサについてなされたが、本発明の実施の形態は任意のマルチプロセッサ方式を用いて実装してもよい。具体的には、本発明の実施の形態は、並列プロセッサのいろいろな構成で実装してもよい。たとえば、本発明は、SPUライクなプロセッサをもつが、PPUライクなプロセッサをもたない構成で実装されてもよい。実施の形態は、一つ以上のプロセッサと、8よりも多いか少ない数のSPU(あるいはローカルメモリをもつ類似のプロセッサ)とをもつ並列プロセッサ環境で実装されてもよい。本発明の実施の形態は、SPUローカルストレージ空間の利用が少ないSPU駆動型の高性能SPU管理の解決策を提供する。上述のように、本発明の実施の形態によれば、複数のSPU上のワークを並列のSPUが処理することが可能になる。さらに、SPMMモデルのモジュラ型の性質は、それがいろいろなプログラミングモデルやタスクシステムがインターオペレートするのを可能にしている点、好ましいものである。
本発明の好ましい実施の形態を完全な形で説明してきたが、いろいろな代替物、変形、等価物を用いることができる。したがって、本発明の範囲は、上記の説明を参照して決められるものではなく、請求項により決められるべきであり、均等物の全範囲も含まれる。ここで述べた特徴はいずれも、好ましいかどうかを問わず、他の特徴と組み合わせてもよい。請求項において、明示的に断らない限り、各項目は1またはそれ以上の数量である。請求項において「〜のための手段」のような語句を用いて明示的に記載する場合を除いて、請求項がミーンズ・プラス・ファンクションの限定を含むものと解してはならない。
本発明の実施の形態に係るセルプロセッサの概略図である。 本発明の実施の形態に係るセルプロセッサ方法の実施例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るセルプロセッサにおいてワークキューを選ぶアルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態を実装するためのソフトウエアアーキテクチャを例示する概略図である。 本発明の実施の形態を実装するためのソフトウエアアーキテクチャを例示する概略図である。 本発明の実施の形態に係るセルプロセッシングのSPMMベースの実装を例示するメモリマップである。 本発明の実施の形態に係るセルプロセッシングのSPMMベースの実装を例示するメモリマップである。 本発明の実施の形態に係るセルプロセッシングのSPMMベースの実装を例示するメモリマップである。 本発明の実施の形態に係るセルプロセッシングのSPMMベースの実装を例示するメモリマップである。 本発明の実施の形態に係るセルプロセッシングシステムのブロック図である。

Claims (30)

  1. 一つ以上の中央プロセッサと一つ以上の補助的なプロセッシング要素とを含み、各補助的なプロセッシング要素がプロセッサとローカルメモリを含むプロセッサシステムにおいて、一つ以上の補助的なプロセッシング要素上のコードとデータとを含むタスクを管理するための方法であって、
    選択された補助的なプロセッシング要素上で実行されるポリシーモジュールマネージャの制御下で、選択された補助的なプロセッシング要素が、タスクが定義されているキューであってそれぞれにポリシーモジュールが関連づけられているワークキューが格納されているメインメモリからワークキューを選択し、選択したワークキューに関連づけられているポリシーモジュールを前記メインメモリから選択された補助的なプロセッシング要素のローカルメモリにロードするステップとを含み、
    前記ポリシーモジュールは、プログラミングモデルとタスク実行方式を定義するマネージャオブジェクトであり、前記ポリシーモジュールマネージャは前記ポリシーモジュールに関連づけられているワークキューに定義されているタスクの内容について何も仮定しない代わりに、前記ポリシーモジュールがワークキューに定義されているタスクの内容と用い方を決定して管理し
    本方法はさらに、
    前記ポリシーモジュールの制御下で、前記選択された補助的なプロセッシング要素が、メインメモリから、前記選択された補助的なプロセッシング要素のローカルメモリに一つ以上のタスクをロードするステップと、
    前記一つ以上のタスクを前記選択された補助的なプロセッシング要素で実行するステップと、前記一つ以上のタスクが完了した後、あるいはプリエンプションが起きたとき、前記選択された補助的なプロセッシング要素は、選択された補助的なプロセッシング要素の制御を前記ポリシーモジュールマネージャに戻すステップとを含む方法。
  2. 前記メインメモリからポリシーモジュールをロードするステップは、ワークキューアレイ中のワークキューに関連づけられている前記ポリシーモジュールのメモリアドレスを前記メインメモリから読み出すことを含む請求項1の方法。
  3. 前記メインメモリから前記一つ以上のタスクをロードするステップは、ワークキューアレイに格納されているワークキューのワーク定義から、前記メインメモリにおける前記タスクのメモリアドレスを読み出すことを含む請求項1の方法。
  4. 前記タスクの前記メモリアドレスはコードとデータの両方を含む請求項3の方法。
  5. 前記メインメモリから前記一つ以上のタスクをロードするステップは、前記タスクに対する競合度をロードすることを含む請求項1の方法。
  6. 前記一つ以上の補助的なプロセッシング要素間で一つ以上のタスクの競合のバランスを取るステップをさらに含む請求項の方法。
  7. 前記メインメモリから前記一つ以上のタスクをロードするステップは、前記タスクの最大競合度か最小競合度の少なくとも一方をロードすることを含む請求項1の方法。
  8. 前記一つ以上のタスクを実行するステップは、前記ポリシーモジュールの制御下で、前記タスクの出力を前記メインメモリまたは別の補助的なプロセッシング要素の前記ローカルメモリに保存するステップを含む請求項1の方法。
  9. 前記一つ以上のタスクを前記選択された補助的なプロセッシング要素で実行するステップは、前記ポリシーモジュールによってプリエンプションのイベントの有無を調べることを含む請求項1の方法。
  10. 前記一つ以上のタスクが完了するか、プリエンプションが起きたときに、一つ以上の新しいタスクを選ぶステップをさらに含む請求項1の方法。
  11. 前記新しいタスクを選ぶステップは、線形探索を含む請求項10の方法。
  12. 一つ以上のタスクのプリエンプションは、より高い優先度をもつタスクが、前記補助的なプロセッシング要素が処理するために利用可能になっているかどうかを決定するステップを含む請求項1の方法。
  13. 前記選択された補助的なプロセッシング要素の制御を前記ポリシーモジュールマネージャに戻すステップは、前記選択された補助的なプロセッシング要素上で実行中のポリシーモジュールが前記タスクに対するステートを変更する前に、中央プロセッサまたは別の補助的なプロセッシング要素がタスクを選択するという競合状態を避けることを含む請求項1の方法。
  14. データバスと、
    前記データバスに接続されたメインメモリと、
    前記データバスに接続された中央プロセッサと、
    前記データバスに接続され、それぞれがプロセッサとローカルメモリを有する一つ以上の補助的なプロセッシングユニットと、
    選択された補助的なプロセッシングユニット上で実行されるポリシーモジュールマネージャであって、タスクが定義されているキューであってそれぞれにポリシーモジュールが関連づけられているワークキューが格納されている前記メインメモリからワークキューを選択し、選択したワークキューに関連づけられているポリシーモジュールを前記メインメモリから前記選択された補助的なプロセッシングユニットの前記ローカルメモリへロードするように構成されたポリシーモジュールマネージャとを含み、
    前記ポリシーモジュールは、プログラミングモデルとタスク実行方式を定義するマネージャオブジェクトであり、前記ポリシーモジュールマネージャは前記ポリシーモジュールに関連づけられているワークキューに定義されているタスクの内容について何も仮定しない代わりに、前記ポリシーモジュールがワークキューに定義されているタスクの内容と用い方を決定して管理し、前記メインメモリから前記補助的なプロセッシングユニットの前記ローカルメモリへワークキューをロードするように構成され、前記ポリシーモジュールは前記補助的なプロセッシングユニット上の前記ワークキューから一つ以上のタスクを解釈し処理するように構成されていることを特徴とするプロセッサシステム
  15. 前記メインメモリは一つ以上のワークキューアレイを含み、各ワークキューは一つ以上のワーク定義を含み、各ワーク定義はワークキューと関連づけられている請求項14のプロセッサ。
  16. 各ワーク定義はワークキューのメモリアドレスとポリシーモジュール定義のメモリアドレスを含む請求項15のプロセッサ。
  17. 各ワーク定義は優先度の値を含む請求項16のプロセッサ。
  18. 各ワーク定義は競合値を含む請求項16のプロセッサ。
  19. 各ワーク定義は最大許容競合値を含む請求項16のプロセッサ。
  20. 各ワーク定義は最小競合値を含む請求項16のプロセッサ。
  21. 各ワーク定義はステートの値を含む請求項16のプロセッサ。
  22. 前記ポリシーモジュール定義はポリシーモジュールコードイメージのアドレスを含む請求項16のプロセッサ。
  23. 前記ワークキューの前記メモリアドレスはコードとデータの両方を含む請求項16のプロセッサ。
  24. 前記ポリシーモジュールはカスタムポリシーである請求項14のプロセッサ。
  25. 前記ポリシーはランタイムシステムポリシーである請求項14のプロセッサ。
  26. 前記ポリシーはタスク管理ポリシーである請求項14のプロセッサ。
  27. 前記ポリシーはセルプロセッサタスク・データ管理(CTDM)ポリシーである請求項14のプロセッサ。
  28. 前記ポリシーモジュールマネージャかポリシーモジュールの少なくとも一方は、前記選択された補助的なプロセッシングユニット上で実行中のポリシーモジュールが前記タスクに対するステートを変更する前に、中央プロセッサまたは別の補助的なプロセッシングユニットがタスクを選択するという競合状態を避けるように構成されている請求項14のプロセッサ。
  29. データプロセッシングシステムであって、
    一つ以上のプロセッサシステムを含み、
    各プロセッサシステムは、メインメモリと、中央プロセッシングユニットと、一つ以上の補助的なプロセッシングユニットとを含み、
    各補助的なプロセッシングユニットは、プロセッサとローカルメモリを有し、
    前記メインメモリ、前記中央プロセッシングユニット、前記補助的なプロセッシングユニットは互いにデータバスで結合されており、
    前記メインメモリか前記ローカルメモリの少なくとも一方は、一つ以上の補助的なプロセッシングユニット上でコードとデータとを含むタスクを管理する方法を実行するためのプロセッサで実行可能なインストラクションを含み、
    当該方法は、
    選択された補助的なプロセッシングユニット上で実行されるポリシーモジュールマネージャの制御下で、タスクが定義されているキューであってそれぞれにポリシーモジュールが関連づけられているワークキューが格納されているメインメモリからワークキューを選択し、選択したワークキューに関連づけられているポリシーモジュールを前記メインメモリから選択された補助的なプロセッシングユニットのローカルメモリにロードするステップを含み、
    前記ポリシーモジュールは、プログラミングモデルとタスク実行方式を定義するマネージャオブジェクトであり、前記ポリシーモジュールマネージャは前記ポリシーモジュールに関連づけられているワークキューに定義されているタスクの内容について何も仮定しない代わりに、前記ポリシーモジュールがワークキューに定義されているタスクの内容と用い方を決定して管理し
    当該方法はさらに、
    前記ポリシーモジュールの制御下で、メインメモリから、前記選択された補助的なプロセッシングユニットのローカルメモリに一つ以上のタスクをロードするステップと、
    前記一つ以上のタスクを前記選択された補助的なプロセッシングユニットで実行するステップと、
    前記一つ以上のタスクが完了した後、あるいはプリエンプションが起きたとき、前記選択された補助的なプロセッシングユニットの制御を前記ポリシーモジュールマネージャに戻すステップとを含むことを特徴とするデータプロセッシングシステム。
  30. 中央プロセッシングユニットと、それぞれがプロセッサとローカルメモリを有する一つ以上の補助的なプロセッシングユニットとを含むプロセッサシステムにおいて、前記一つ以上の補助的なプロセッシングユニット上でコードとデータとを含むタスクを管理する方法をプロセッサに実現させるためのプログラムを格納したコンピュータ読み込み可能な媒体であって、
    当該方法は、
    選択された補助的なプロセッシングユニット上で実行されるポリシーモジュールマネージャの制御下で、タスクが定義されているキューであってそれぞれにポリシーモジュールが関連づけられているワークキューが格納されているメインメモリからワークキューを選択し、選択したワークキューに関連づけられているポリシーモジュールを前記メインメモリから選択された補助的なプロセッシングユニットのローカルメモリにロードするステップを含み、
    前記ポリシーモジュールは、プログラミングモデルとタスク実行方式を定義するマネージャオブジェクトであり、前記ポリシーモジュールマネージャは前記ポリシーモジュールに関連づけられているワークキューに定義されているタスクの内容について何も仮定しない代わりに、前記ポリシーモジュールがワークキューに定義されているタスクの内容と用い方を決定して管理し
    当該方法はさらに、
    前記ポリシーモジュールの制御下で、メインメモリから、前記選択された補助的なプロセッシングユニットのローカルメモリに一つ以上のタスクをロードするステップと、
    前記一つ以上のタスクを前記選択された補助的なプロセッシングユニットで実行するステップと、
    前記一つ以上のタスクが完了した後、あるいはプリエンプションが起きたとき、前記選択された補助的なプロセッシングユニットの制御を前記ポリシーモジュールマネージャに戻すステップとを含むことを特徴とする媒体。
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