JP4963538B2 - 集積回路装置 - Google Patents
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その金属バンプを層間接続手段として用いる配線基板は、例えば、上記金属配線層上を金属バンプを除いて層間絶縁膜で覆い、該層間絶縁膜上に少なくとも一部が上記金属バンプの頂面に接続される配線層を形成したものである。
そして、半導体集積回路素子と、金属バンプを層間接続手段とする配線基板との組み立てについては、半導体集積回路素子を多数個一体に形成した半導体ウエハと、その半導体集積回路素子と同数の配線基板を一体に形成した配線基板集積体とを、電極・配線層間の接続により一体化し、その後、上記半導体ウエハ及び配線基板集積体をカットすることにより個々のモノリシック半導体集積回路素子とそれに対応する配線基板からなる半導体集積回路装置に分割するという方法も提案されている。
この無線ICタグは、商品販売、管理に非常に便利なバーコードの代わりになる可能性を持つに留まらず、モノのメーカーの倉庫からの流通、小売りの店頭に至る流通の各ポイントにおける流通管理や、工場の生産ラインでの製品の各工程における品質、生産管理等に用いられるほか、用途については無限の可能性を有する(「テクノロジーを知る vol.4 ICタグって何だ?」編者:荒川弘熈、著者:NTTデータ・ユピキタス研究会、発行:株式会社カットシステム 16頁〜17頁参照)。
なお、タイプによっては、電源再生(レクテナ)回路を備えたモノもある。電源再生回路は、電源再生用アンテナと整流回路とからなり、外部からの電波(例えば周波数2.45GHzの電波)を電源再生用アンテナで受信し、それを整流回路により整流して直流電圧を得て、それを送信回路或いは送受信回路及びメモリ用の電源電圧として用いるようにしたものである。
というのは、半導体集積回路素子の電極の配置密度に比較して、プリント配線板の電極、配線層の配置密度を高くすることが難しいからである。
尚、請求項1の集積回路装置と他との電気的接続は、二つある集積回路体の基板の表側の面に形成された領域を裏面側に引き出す外部電極にて行うことができる。
図1(A)〜(C)は本発明集積回路装置の第1の実施例を示すもので、(A)は一部を示す断面図、(B)は半導体集積回路装置(特許請求の範囲における集積回路装置に相当する。)のモノリシック半導体集積回路素子(特許請求の範囲における集積回路体に相当する)を示す平面図、(C)は配線基板の平面図である。
図面において、2は半導体集積回路装置で、モノリシック半導体集積回路素子4と、配線基板6からなる。
本実施例においては、この電極28、28、・・・は図1(B)に示すように、矩形状の半導体集積回路素子4の表面の周辺部近傍に配設されている。
該金属バンプ38の形成は、例えば金属膜を下地とする選択的メッキ法により形成しても良いし、例えば銅、ニッケル、銅の三層金属板を用意し、一方の銅層を選択的にエッチングすることにより金属バンプを形成し、その後、その金属バンプをマスクとして中間のニッケル層をエッチングするという方法で形成するようにしても良い。
34は例えば樹脂からなる層間絶縁膜で、該層間絶縁膜34は上記バンプ頂面接続配線層36に底面にて接続された銅からなる金属バンプ32にて貫通されている。この金属バンプ32も上記金属バンプ38と同様の方法で形成することができる。そして、該金属バンプ32の頂面部が配線基板6の端子部分30とされている。この端子部分30は金属バンプ32の頂部そのものであっても良いが、接続性を良好にするために形成したニッケル、金等の金属層で構成するようにしても良い。本実施例では、この端子部分30を接続性を良好にするために形成した金属層で構成することとしている。
尚、便宜上、配線基板6のモノリシック半導体集積回路素子4との一体化前における層間絶縁膜34の状態を明確にするために、図1では、その一体化前における層間絶縁膜34の下面(層間絶縁膜34と34aとの境界部分)を破線で示した。
この半導体集積回路装置2においては、半導体集積回路素子4の電極28、28、・・・は図1(B)に示すように、周辺部に配設されているが、その電極28、28、・・・の平面的位置関係は、配線基板6によって、図2(C)に示す電極44、44、・・・の平面的位置関係に、換言すればボールグリッドアレイ状に変換されている。
尚、配線基板6の製造方法、構造には種々のものがあり、金属バンプ32、38を層間接続手段として用いるものである限り、どのような製造方法、構造であっても良い。
(A)先ず、図2(A)に示すように、半導体集積回路素子4が複数個4、4、・・・一体に形成された半導体ウエハ54と、配線基板6が複数個(半導体集積回路素子の数と略同じ)6、6、・・・一体に形成された配線基板集合体56とを用意する。
54a、54a、・・・は半導体ウエハ54のペレタイズのためのカット代(しろ)、56a、56a、・・・は配線基板集合体56のペレタイズのためのカット代である。また、28、28、・・・は各半導体集積回路素子4、4、・・・の電極、30、30、・・・は配線基板6、6、・・・の端子部分、44、44、・・・は各配線基板6、6、・・・の最上面の電極であり、各半導体集積回路装置2、2、・・・の外部端子として、他[半導体集積回路装置2自身以外のもの、例えばプリント配線板(図示しない)]と接続される。
(C)次に、図2(C)に示すように、一体化された上記半導体ウエハ54及び配線基板集合体56に対して、カッター58によってカッティングすることにより、半導体集積回路素子4と配線基板6からなる個々の半導体集積回路装置2に分割する(ペレタイズ)する。
図面において、102は半導体集積回路装置(特許請求の範囲における集積回路装置に相当する)で、モノリシック半導体集積回路素子(特許請求の範囲における集積回路体に相当する)104と、配線基板106からなる。
108はモノリシック半導体集積回路素子104のシリコン半導体基板で、その表面部に深さ数μm〜0.数μm程度の各種半導体領域が設けられており、110はその一つである。尚、該電極を成す該半導体領域10以外の半導体領域の図示は便宜上省略した。このモノリシック半導体集積回路素子104には、例えば、図4(B)に示すようなタグ用内部回路が設けられている。その説明は後述する。
120はパシベーション膜で、半導体集積回路素子104の表面部を略全体的に覆って保護する。124は該パシベーション膜120に形成された電極形成孔、126はニッケル或いは金等のメッキ膜、128は該メッキ膜126上に形成された半導体集積回路素子104の電極で、例えば半田バンプからなる。
140は例えば樹脂からなる層間絶縁膜で、その一方の主面にはアンテナANTを構成する配線層142、142が形成されている。アンテナANTは、本実施例においては図4(A)に示すように、2つ(ANT1、2)ある。尚、配線層142によって、アンテナ以外に送受信周波数調整用等のための受動素子(容量素子、誘導素子、抵抗素子等)が形成される場合がある。本実施例では、アンテナANTのみ形成されている。
136a、136b、136eは該層間絶縁膜140の他方の面に形成された配線膜で、そのうちの配線膜136a、136bはアンテナANTを成す配線膜142、142と接続された金属バンプ138、138の頂面に接続されている。
136eはシールド配線層で、上記配線層136a、136bとは同層であり、図3(B)に示すように、該バンプ頂面接続配線層136a、136bが存在する部分を除けば略全面的に形成されている。上記半導体集積回路素子104内のタグ用内部回路と外部とを電磁的に遮蔽する静電シールド効果をより強めるためである。
尚、本実施例では、シールド配線層136eが、配線層136a、136bが存在する部分を除けば略全面的に(いわゆるベタ的に)形成されているが、必ずしもそれには限定されず、例えばメッシュ状であっても良い。その場合、メッシュを構成する各開口がギガヘルツ(GHz)の高周波信号を阻む小ささ(例えば信号の波長の4分の1以下)であることが好ましい。
130は該金属バンプ132の頂部に形成された端子部分であり、金属バンプ132の頂部そのものを端子部分130としても良いが、金属バンプ132の頂面に半導体集積回路素子104の電極との接続性を良好にするための金属層、例えばニッケル、金等からなる層を形成し、その金属層を以て端子部分130とするようにしても良い。
尚、シールド配線層136eは少なくとも一箇所にて金属バンプ132等を介して半導体集積回路素子104のタグ用内部回路のアース側に電気的に接続される。
尚、便宜上、配線基板106のモノリシック半導体集積回路素子104との一体化前における層間絶縁膜134の状態を明確にするために、図3では、その一体化前における層間絶縁膜134の下面(層間絶縁膜134と134aとの境界部分)を破線で示した。
尚、一つのアンテナを送受信及び電源再生の両方に使用しても良い。しかし、送受信に最も適切な特性と、電源再生に最も適切な特性とが完全に一致するとは限らず、微妙に違う場合が多い。そこで、本実施例2においては、一つのアンテナANT1を送受信に最適な特性につくり、他のアンテナANT2を電源再生に最適な特性につくるようにするのである。
252はメモリで、本実施例においては書込、書換可能なタイプのものである。尚、モノに取り付ける前に既に情報を書き込んでおくタイプの無線ICタグの場合、メモリはROM(リードオンリーメモリ)タイプで良く、また、送受信部250に代えて受信のみを行う受信部を設けることとして良い。
しかも、配線基板106が、前記層間絶縁膜134上のバンプ頂面接続配線層136a、136bと同層であって、前記半導体集積回路素子104を他から静電シールドするシールド配線層136eを有するので、該シールド配線層136eによって半導体集積回路素子104のタグ用内部回路のタグ用内部回路を他と静電的(電磁的)に分離することができ、外部からのタグ用内部回路への侵入、タグ用内部回路からの外部への不要輻射を、共に有効且つ確実に防止することができる。
依って、半導体集積回路装置102の耐ノイズ性をより顕著に高めることができる。
(A)先ず、図5(A)に示すように、半導体集積回路素子104が複数個104、104、・・・一体に形成された半導体ウエハ154と、配線基板106が複数個(半導体集積回路素子の数と略同じ)106、106、・・・一体に形成された配線基板集合体156とを用意する。
154a、154a、・・・は半導体ウエハ154のペレタイズのためのカット代(しろ)、156a、156a、・・・は配線基板集合体156のペレタイズのためのカット代である。また、128、128、・・・は各半導体集積回路素子104、104、・・・の電極、130、130、・・・は配線基板106、106、・・・の端子部分、144、144、・・・は各配線基板106、106、・・・の最上面の配線層であり、アンテナANT1、2を構成する。
(C)次に、図5(C)に示すように、一体化された上記半導体ウエハ154及び配線基板集合体156に対して、カッター158によってカッティングすることにより、半導体集積回路素子104と配線基板106からなる個々の半導体集積回路装置102に、即ち個々の無線ICタグに分割する(ペレタイズ)する。
本実施例は、一つの半導体集積回路装置(特許請求の範囲における集積回路体に相当する)102aと、別の半導体集積回路装置(特許請求の範囲における集積回路体に相当する)102bとを組み付けて一体化したものである。
一方の半導体集積回路装置、例えば102bは、タグ用内部回路が形成された半導体集積回路素子104b(半導体基板表面部の半導体領域の図示、説明は省略する。)とアンテナを成すアンテナ配線層142等が形成されたところの金属バンプを層間接続手段とする多層の配線基板106bを一体化したものであるが、その半導体集積回路装置102bに組み付けられる半導体集積回路装置102aは、上記タグ用内部回路とは別の回路が形成された半導体集積回路素子104aと、アンテナとは別の配線層が形成され、金属バンプを層間接続手段として用いた別の多層の配線基板106aとを組み合わせてなる。
そして、配線基板102aと配線基板102bの表面の配線膜どうしを例えば半田バンプ150等の接続手段を介して接続することにより一体化されている。従って、この第3の実施例は、上から順に半導体集積回路素子104a・配線基板106a・配線基板106b・半導体集積回路素子104bと配置された構造となっている。
このような第3の実施例によれば、アンテナANT及びタグ用内部回路を一部として有する高集積度の半導体集積回路装置を提供でき、他とはその外部電極200にて電気的に接続することができる。
本実施例は、第1〜第3の実施例の半導体集積回路素子に代えて液晶表示パネルを用い、その液晶表示パネルのコントローラに入力する入力信号を、配線基板に形成されたアンテナ配線層からなるアンテナ及び受信回路越しに供給するようにしたものである。
300はTFT(薄膜トランジスタ)型の液晶表示パネル、302は該液晶表示パネル300の一部を占有する有効表示領域で、該領域300内に液晶による画素を駆動する画素電極304が縦横に(マトリックス状に)配設されている。306は該ディスプレイを制御するためのコントローラ、308はゲートドライバで、該有効表示領域302内を図8における横方向(左右方向)に延び互いに等間隔で縦方向(上下方向に)離間して配置された各ゲート線1、2、3、・・・を、上記コントローラ306により制御されて駆動する。310はソースドライバで、上記コントローラ306により制御され、上記有効表示領域302内を図8における縦方向(上下方向)に延び、互いに等間隔で横方向(左右方向)に離間して配置された上記ソース線1、2、3、・・・に所定の順序で信号電圧を供給するものであり、水平走査と信号電圧の供給を兼ねている。311は基準電源回路で、ソースドライバ310に対して、画素を表示状態にするために必要な電源電圧を画素電極304へ供給する。
上述した有効表示領域302、コントローラ306、ゲートドライバー308、ソースドライバ310及び基準電源回路311並びに入力信号受信回路312は、液晶表示パネル300に形成されている。
従って、本実施例の機械的構造は図示しない。
このような本実施例によれば、無線送信により入力信号を与えることができる液晶表示装置を供給することができ、本発明は半導体集積回路装置のみならず、液晶表示装置にも適用することができる。
このように、本発明は種々の形態で実施することができる。
更に、液晶表示装置にも利用可能性が有り、利用可能性のある技術的範囲は極めて広い。
4・・・集積回路体(半導体集積回路素子)、
6・・・配線基板、10・・・半導体基板内における電極を成す半導体領域、
28・・・集積回路体(半導体集積回路素子)の電極、30・・・端子部分、
32・・・金属バンプ、34・・・層間絶縁膜、
36・・・バンプ頂面接続配線層、38・・・金属バンプ、
40・・・層間絶縁膜、42・・・電極配線層、44・・・電極、
102・・・集積回路装置(無線ICタグ)、
104・・・集積回路体(半導体集積回路素子)、106・・・配線基板、
110・・・半導体領域、128・・・半導体集積回路素子の電極、
130・・・端子部分、132・・・金属バンプ、134・・・層間絶縁膜、
136a、136b・・・バンプ頂面接続配線層、
136e・・・シールド配線層、138・・・アンテナ接続用金属バンプ、
140・・・層間絶縁膜、142・・・最上面配線層(アンテナ)、
200・・・外部電極、252、254、256・・・タグ用内部回路、
300・・・集積回路体(液晶表示パネル)
ANT1、ANT2・・・アンテナ。
Claims (1)
- 集積回路体と、一方の主面において端子部分にて該集積回路体の各電極に電気的に接続され、他方の主面において外部電極にて他と電気的に接続される配線基板とを、上記集積回路体の上記各電極に上記配線基板の上記端子部分を接続することにより一体化したものを、2個、それぞれの上記配線基板の上記外部電極どうしを互いに接続することにより一体化してなり、
二つある集積回路体の少なくとも一方は、自身を構成する基板の裏面に、該基板の表面の領域を裏側に電気的に引き出し他と電気的に接続される外部電極を有する
ことを特徴とする集積回路装置。
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