JP4952033B2 - 応答変形検出装置及び応答変形検出方法 - Google Patents

応答変形検出装置及び応答変形検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4952033B2
JP4952033B2 JP2006114576A JP2006114576A JP4952033B2 JP 4952033 B2 JP4952033 B2 JP 4952033B2 JP 2006114576 A JP2006114576 A JP 2006114576A JP 2006114576 A JP2006114576 A JP 2006114576A JP 4952033 B2 JP4952033 B2 JP 4952033B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving body
partition plate
storage
hole
mobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006114576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007232706A (ja
Inventor
康正 鈴井
哲 近藤
剛志 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2006114576A priority Critical patent/JP4952033B2/ja
Publication of JP2007232706A publication Critical patent/JP2007232706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4952033B2 publication Critical patent/JP4952033B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Testing Of Balance (AREA)

Description

本発明は、応答変形検出装置及び応答変形検出方法に関し、特に、建物等の構造物の上階と下階との間に生じる応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出するのに好適な応答変形検出装置及び応答変形検出方法に関する。
一般に、超高層ビル等の建築物には、制振ダンパーや鋼材を使った塑性ダンパーが取り付けられ、地震の発生時に地震エネルギーを吸収して建築物の揺れを抑えるとともに、建築物が損傷等するのを防止している。
このような構成の制振ダンパーや塑性ダンパーは、繰り返し荷重を受けることによって劣化するため、新しいものと交換する必要があるが、どの程度の繰り返し荷重を受けたかを測定する装置は高価なものであり、またメンテナンスにも費用がかかるため、殆どの建築物に使用されておらず、設計の段階で交換時期を見込んで建築物に制振ダンパーや塑性ダンパーを取り付けているのが現状である。
例えば、特許文献1には、地震時の建築物の揺れや制振ダンパーの変形を計測する装置が記載されているが、この装置は、建物の変形に応じて複数本のカーボンファイバを切断させて、通電状況の違いから変形の最大値を読み取るように構成したものであるため、一度切断されたカーボンファイバを元に戻すことができないため、新しいものと交換しなければならず、装置の維持管理に費用がかかる。
一方、変位計や歪ゲージ等を用いて建築物の揺れや制振ダンパーの変形を計測することも行われているが、変位計や歪ゲージ等と計測器とを配線を介して接続し、常時モニタリングしなければならないため、その作業に非常に手間がかかる。
特開平9−96502号公報
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、製作費が安く、何度でも繰り返し使用することができて、メンテナンス費用を安く抑えることができ、常時モニタリングする必要がなく、地震や強風を経験した後に計測することが可能な応答変形検出装置及び応答変形検出方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、相対的に変位可能な一方の部材と他方の部材との間に設けられ、両部材の相対変位を検出するための応答変形検出装置であって、前記一方の部材又は前記他方の部材の一方に追従して変位するとともに、複数の移動体を一列に並べてなる収納部が前記両部材の変位方向に複数列に設けられ、かつ各収納部からそれぞれ移動体を一つずつ落とし可能な移動体収納手段と、前記一方の部材又は前記他方の部材の他方に追従して変位するとともに、両部材の相対変位量に応じて、前記何れかの収納部から落とされる一つの移動体のみを通過させる第1仕切り板と、該第1仕切り板が一つの移動体を通過させる際に、他の移動体が第1仕切り板を通過するのを規制する第2仕切り板とを有する移動体制御手段とを備え、前記各収納部の各移動体には、それぞれICタグが設けられるとともに、各移動体の各ICタグには、各移動体が属する各収納部を識別するための識別情報が格納されていることを特徴とする。
本発明による応答変形検出装置によれば、一方の部材と他方の部材との相対変位に追従して移動体収納手段及び移動体制御手段が変位し、両部材の相対変位量に応じて移動体収納手段の何れかの収納部から移動体が一つずつ第1仕切り板を通過し、他の移動体が第1仕切り板を通過するのが第2仕切り板によって規制されることになる。
従って、第1仕切り板を通過した移動体を回収し、移動体に付されたICタグの情報を読み取り、その読み取った情報を処理することにより、一方の部材と他方の部材との間に生じた応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の応答変形検出装置であって、前記移動体収納手段は、前記複数の収納部からなる第1移動体収納部と、該第1移動体収納部の各収納部から落とされる移動体を受け取り、ランダムに配列した状態で収納する第2移動体収納部とからなり、前記第1移動体収納部と前記第2移動体収納部との間に、上下方向に一つの移動体を収納させ得る間隔をおいて前記第1仕切り板と第2仕切り板とが設けられていることを特徴とする。
本発明による応答変形検出装置によれば、第1移動体収納部の各収納部から落とされる移動体は、第1仕切り板を通過した後に第2移動体収納部にランダムに配列した状態で収納されることになり、この第2移動体収納部に収納された移動体のICタグの情報を読み取り、その読み取った情報を処理することにより、一方の部材と他方の部材との間に生じた応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の応答変形検出装置であって、前記第1仕切り板には、一つの移動体を通過させ得る大きさの第1貫通孔が設けられ、前記第2仕切り板には、前記第1貫通孔に対応する部分に該第1貫通孔の上方の部分を閉塞する閉塞部が設けられるとともに、該閉塞部の変位方向の両側に一つの移動体を通過させ得る大きさの第2貫通孔及び第3貫通孔が設けられていることを特徴とする。
本発明による応答変形検出装置によれば、第1仕切り板の第1貫通孔を一つの移動体が通過する際に、第1貫通孔の上方は第2仕切り板の閉塞部で閉塞されているので、他の移動体が第1貫通孔を連続して通過することはない。また、第2仕切り板の閉塞部の変位方向の両側に第2貫通孔及び第3貫通孔が設けられているので、第2仕切り板が変位方向の前後の何れの方向に変位しても、第2貫通孔及び第3貫通孔を介して第1仕切り板側に次の移動体が移動することになる。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の応答変形検出装置であって、前記第2移動体収納部の入口部には、前記移動体の一つの重量で該入口部を閉塞し、前記移動体の二つ以上の重量で該入口部を開放させる開閉蓋が設けられていることを特徴とする。
本発明による応答変形検出装置によれば、第2移動体収納部の入口部は、二つ以上の移動体の重量で開閉蓋が開いて、第1移動体収納部から第2移動体収納部への移動体の移動を許容し、一つの移動体の重量で開閉蓋が閉じて、第1移動体収納部から第2移動体収納部への移動体の移動を規制することになるので、最後に残った一つの移動体のICタグの情報を読み取り、その読み取った情報を処理することにより、一方の部材と他方の部材との間に生じた応答変形(残留変形)を検出することができる。
請求項5に係る発明は、請求項2から4の何れかに記載の応答変形検出装置であって、前記第2移動体収納部の近傍には、該第2移動体収納部内に収納される各移動体のICタグに格納されている情報を読み取るための読み取り手段が設けられていることを特徴とする。
本発明による応答変形検出装置によれば、第2移動体収納部内に収納された移動体のICタグの情報を読み取り手段によって読み取り、その読み取った情報をパーソナルコンピュータ等によって処理することにより、一方の部材と他方の部材との間に生じた応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができる。
請求項6に係る発明は、請求項2から5の何れかに記載の応答変形検出装置であって、前記第2仕切り板の上方には、一つの移動体を収納させ得る間隔をおいて第3仕切り板が設けられ、該第3仕切り板には、前記第2仕切り板の閉塞部の上方に対応する部分に第4貫通孔が設けられ、該第4貫通孔の両側に前記第2仕切り板の第2貫通孔及び第3貫通孔の上方の部分を閉塞する閉塞部が設けられ、該閉塞部の外側に第5貫通孔及び第6貫通孔が設けられていることを特徴とする。
本発明による応答変形検出装置によれば、第2仕切り板の上部に作用する移動体の重量を第3仕切り板に分散させることができるので、第2仕切り板に作用する移動体の重量を軽減することができ、移動体制御手段の動きを円滑にすることができることになる。
請求項7に係る発明は、請求項1から6の何れかに記載の応答変形検出装置であって、前記第1移動体収納部の収納部の列番号の最大値の絶対値をNa、仕切り板の数をNd、第i仕切り板の貫通孔の数をNo(i)、Nd≧2とすると、i=1〜Ndにおいて、第i仕切り板の貫通孔の数No(i)は、以下の式で求められることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の応答変形検出装置。
i≦Na−1のとき、No(i)=i
i≧Naかつi=Na+2×mのとき、No(i)=Na
i≧Naかつi=Na+2×m+1のとき、No(i)=Na+1
(ここで、m=0、1、2……)
本発明による応答変形検出装置によれば、移動体制御手段の複数の仕切り板の各々に設ける貫通孔の数を計算によって容易に算出することができる。
請求項8に係る発明は、相対的に変位可能な一方の部材と他方の部材との間に生じる相対変位を検出するための応答変形検出方法であって、前記一方の部材又は前記他方の部材の一方に追従して変位するとともに、複数の移動体を一列に並べてなる収納部が前記両部材の変位方向に複数列に設けられ、かつ各収納部からそれぞれ移動体を一つずつ落とし可能な移動体収納手段と、前記一方の部材又は前記他方の部材の他方に追従して変位するとともに、両部材の相対変位量に応じて、前記何れかの収納部から落とされる一つの移動体のみを通過させる第1仕切り板と、該第1仕切り板が一つの移動体を通過させる際に、他の移動体が第1仕切り板を通過するのを規制する第2仕切り板とを有する移動体制御手段とを備え、前記各収納部の各移動体には、それぞれICタグが設けられるとともに、各移動体の各ICタグには、各移動体が属する各収納部を識別するための識別情報が格納されている応答変形検出装置を用い、前記移動体収納手段から落とされた移動体に設けられているICタグに格納されている情報を読み取り手段によって読み取ることにより、前記両部材の累積変形、最大変形、又は残留変形を検出することを特徴とする。
本発明による応答変形検出方法によれば、一方の部材と他方の部材との相対変位に追従して移動体収納手段及び移動体制御手段が変位し、両部材の相対変位量に応じて移動体収納手段の何れかの収納部から移動体が一つずつ第1仕切り板を通過し、他の移動体が第1仕切り板を通過するのを第2仕切り板によって規制されることになる。
従って、第1仕切り板を通過した移動体を回収し、移動体に付されたICタグの情報を読み取り手段によって読み取り、その読み取った情報をパーソナルコンピュータ等によって処理することにより、一方の部材と他方の部材との間に生じた応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができる。
以上、説明したように、本発明の応答変形検出装置及び応答変形検出方法によれば、一方の部材と他方の部材との相対変位に追従して移動体収納手段及び移動体制御手段が変位し、両部材の相対変位量に応じて移動体収納手段の何れかの収納部から移動体が一つずつ第1仕切り板を通過し、他の移動体が第1仕切り板を通過するのを第2仕切り板によって規制することができるので、第1仕切り板を通過した移動体を回収して、移動体に付されているICタグの情報を読み取り、その読み取った情報を処理することにより、一方の部材と他方の部材との間に生じた応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができることになる。
従って、一方の部材と他方の部材との間の応答変形を検出する場合に、高価な装置を必要とすることはなく、検出に要する費用を安く抑えることができる。また、第1仕切り板を通過した移動体を再び収納部に供給することにより、連続して繰り返し使用することができるので、定期的に部品を交換する必要はなく、メンテナンスフリーの状態で長期的に応答変形を検出でき、維持管理費を安く抑えることができる。
さらに、常時モニタリングする必要がなく、地震や強風等を経験した後に回収した移動体のICタグの情報を読み取ればよいので、それによっても維持管理費を安く抑えることができる。
さらに、変位計や歪ゲージ等を用いた場合のように、変位計や歪ゲージ等と計測器とを配線を介して接続し、常時モニタリングする必要もなくなり、作業を容易にすることができる。
以下、図面に示す本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図12には、本発明による応答変形検出装置の第1の実施の形態が示されていて、図1は全体を示す概略正面図、図2は図1の側面図、図3は構造物に取り付けた一例を示す概略図、図4は構造物に取り付けた他の例を示す概略図、図5は構造物の変形と時間との関係を示す説明図、図6は第2移動体収納部の入口部の説明図、図7〜図12は動作を示す説明図である。
すなわち、本実施の形態の応答変形検出装置10は、図1〜3に示すように、水平方向に相対的に変位可能な建物等の構造物1の上階2と下階4との間に設けられ、上階2と下階4との間に生じる水平方向への応答変形を検出するのに有効なものであって、構造物1の上階2又は下階4(本実施の形態においては上階2)に取り付けられる移動体制御手段30と、下階4又は上階2(本実施の形態においては下階4)に取り付けられる移動体収納手段11とを備えている。
なお、応答変形検出装置10は、露出した状態で構造物1の上階2と下階4との間に設けてもよいし、図1〜図3に示すように、上階2と下階4との間に設けた間仕切り壁等の壁7によって遮蔽するように構成してもよい。
移動体収納手段11は、図1及び図2に示すように、所定の長さ、直径のチューブ状の複数(本実施の形態では4つ)の収納部16、17、18、19を各々が上下方向を向くように横方向に一列に並べ、各収納部16、17、18、19内に各収納部16、17、18、19の内径よりも僅かに小さい球状の複数の移動体20を上下方向に一列に並べた状態でそれぞれ収納し、各収納部16、17、18、19の下端開口部から移動体20を一つずつ送り出し可能に構成した第1移動体収納部12と、第1移動体収納部12の下方に連続して設けられ、第1移動体収納部12の4つの収納部16、17、18、19の下端開口部を合流させて、各収納部16、17、18、19の下端開口部から下方に送り出される移動体20を受け取る漏斗状の移動体受け部22と、移動体受け部22から下方に送り出される移動体20をランダムに配列された状態で収納する第2移動体収納部23とを備えている。なお、第1移動体収納部12を、5つ以上の収納部又は3つ以下の収納部によって構成してもよい。
第1移動体収納部12の4つの収納部16、17、18、19、及び移動体受け部22は第1ケーシング13内に収納され、この第1ケーシング13を介して4つの収納部16、17、18、19、及び移動体受け部22が構造物1の下階4に取り付けられている。
第1ケーシング13の下方には、第2移動体収納部23を構成する第2ケーシング24が対向して設けられ、この第2ケーシング24を介して第2移動体収納部23が構造物1の下階4に取り付けられている。第2ケーシング24の上端部は、移動体20の入口部26を除いて鉄板等からなる遮蔽板25によって閉塞され、この遮蔽板25によって第2移動体収納部23内に収納される各移動体20に設けられた後述するICタグ21の情報を読み取る際に、第1移動体収納部12側の移動体20に設けられた後述するICタグ21の情報を誤って読み取るのを防止している。
なお、遮蔽板25は、第2移動体収納部23内に収納される各移動体20に設けられたICタグ21の情報を読み取る際に、第1移動体収納部12側の移動体20に設けられたICタグ21の情報を誤って読み取る虞がない場合には、設ける必要はないものである。
第1移動体収納部12の4つの収納部(第0収納部16、第1収納部17、第2収納部18、及び第3収納部19)には、同一形状、重量の複数の移動体20がそれぞれ収納され、各収納部16、17、18、19の各移動体20の表面にはICタグ21がそれぞれ貼着されている。ここで、ICタグ21とは、アンテナ付きICチップをいう。
第0収納部16の各移動体20に貼着されるICタグ21には、第0収納部16の移動体20を識別するための情報(例えば、列番号「0」)が格納され、第1収納部17の各移動体20に貼着されるICタグ21には、第1収納部17の移動体20を識別するための情報(例えば、列番号「1」)が格納され、第2収納部18の各移動体20に貼着されるICタグ21には、第2収納部18の移動体20を識別するための情報(例えば、列番号「2」)が格納され、第3収納部19の各移動体20に貼着されるICタグ21には、第3収納部19の移動体20を識別するための情報(例えば、列番号「3」)が格納されている。
なお、各収納部16、17、18、19に収納される移動体20は、球状に限らず他の形状としてもよい。要は、各収納部16、17、18、19内を下方に円滑に移動させて、第2移動体収納部23側に送り出すことが可能な形状であればよい。
第1ケーシング13の第1移動体収納部12の下端部に対応する部分には、図1に示すように、第1ケーシング13を水平方向に貫通する2つのスライド孔14、15が上下方向に所定の間隔をおいて設けられ、下側の第1スライド孔14内を後述する移動体制御手段30の第1仕切り板32が水平方向にスライド可能に挿通し、上側の第2スライド孔15内を第2仕切り板34が水平方向にスライド可能に挿通している。
移動体収納手段11は、図3に示すように、構造物1の下階4から上方に突出する取付け部5に第1ケーシング13及び第2ケーシング24がボルト等によって一体に固定され、これにより移動体収納手段11が構造物1の下階4と一体に水平方向に変位可能に構成されている。
移動体制御手段30は、図1〜図3に示すように、下向きコ形状のケーシング31と、ケーシング31の下端開口部を閉塞する第1仕切り板32と、第1仕切り板32の上方のケーシング31の内面間に第1仕切り板32と上下方向に所定の間隔をおいて平行に設けられる第2仕切り板34とから構成されている。
移動体制御手段30は、ケーシング31の内側に移動体収納手段11の第1ケーシング13を配置し、第1ケーシング13の第1スライド孔14内に第1仕切り板32をスライド可能に挿通させ、第2スライド孔15内に第2仕切り板34をスライド可能に挿通させることにより、移動体収納手段11と水平方向に相対移動可能に組み立てられる。
移動体制御手段30は、図3に示すように、構造物1の上階2から下方に突出する取付け部3にケーシング31がボルト等によって一体に固定され、これにより移動体制御手段30が構造物1の上階2と一体に相対的に変位可能に構成されている。
移動体制御手段30と移動収納手段11とは、静止状態で移動体制御手段30のケーシング31の中央部に移動体収納手段11の第1ケーシング13が位置するように、両ケーシング31、13の水平方向への相対位置が設定され、この状態で構造物1の上階2又は下階4にそれぞれ取り付けられ、構造物1の上階2と下階4との水平方向への相対変位に追従して、水平方向に相対変位するように構成されている。
なお、応答変形検出装置10の移動体制御手段30と移動体手段11とを、図4に示すように、構造物1の上階2と下階4との間にダンパー6が介装されている箇所に設けてもよい。
移動体制御手段30の第1仕切り板32には、図1に示すように、静止状態で移動体収納手段11の第1収納部17の図中左側に対応する部分(第0収納部16に対応する部分)に、一つの移動体20を通過させ得る大きさの第1貫通孔33が設けられ、移動体制御手段30の水平方向への変位に追従して第1仕切り板32が水平方向に移動し、第1貫通孔33が第1収納部17、第2収納部18又は第3収納部19の下方に位置することにより、第1貫通孔33内を第1収納部17の移動体20、第2収納部17の移動体20、第3収納部18の移動体20が通過し、移動体受け部22側に移動する。
移動体制御手段30の第2仕切り板34には、図1に示すように、静止状態で移動体収納手段11の第1収納部17に対応する部分に、一つの移動体20を通過させ得る大きさの第2貫通孔35が設けられ、移動体制御手段30の水平方向への変位に追従して第2仕切り板34が水平方向に移動し、第2貫通孔35が第1収納部17、第2収納部18、第3収納部19の下方に位置することにより、第2貫通孔35内を第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、第3収納部19の移動体20が通過し、第1仕切り板32の上部に移動する。
第2仕切り板34の第1仕切り板32の第1貫通孔33に対応する部分には、第1貫通孔33の上方を閉塞する第1貫通孔33と略同一大きさの閉塞部36が設けられ、移動体制御手段30の水平方向への変位に追従して第2仕切り板34が水平方向に移動し、閉塞部36が第1収納部17、第2収納部18、第3収納部19の下方に位置することにより、第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、第3収納部19の移動体20が第1仕切り板32側に移動するのが規制される。
第2仕切り板34の閉塞部36の図中左側の部分には、一つの移動体20を通過させ得る大きさの第3貫通孔37が設けられ、移動体制御手段30の水平方向への変位に追従して第2仕切り板34が水平方向に移動し、第3貫通孔37が第0収納部16、第1収納部17、第2収納部18、第3収納部19の下方に位置することにより、第3貫通孔37を第0収納部16の移動体20、第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、第3収納部19の移動体20が通過し、第1仕切り板32の上部に移動する。
次に、上記のように構成した本実施の形態による応答変形検出装置10の作用について、図1、図5〜図12を参照しつつ説明する。
まず、静止状態においては、図1に示すように、移動体制御手段30のケーシング31の中央部に移動体収納手段11の第1ケーシング13が位置し、第1仕切り板32の第1貫通孔33が第1収納部17よりも図中左側に位置していることにより、第1収納部17、第2収納部18、第3収納部19の下端開口部は第1仕切り板32によって閉塞され、第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、第3収納部19の移動体20が第1仕切り板32の第1貫通孔33を通過することはなく、移動体受け部22側への各収納部17、18、19から移動体20の移動は生じない。
そして、構造物1に地震等の外力が入力して、構造物1の上階2と下階4との間に水平方向への相対変位が生じた場合には、その変位に追従して両取付け部3、5を介して移動体収納手段11と移動体制御手段30とが水平方向へ相対変位する。
例えば、静止状態(「0」の位置)から図5の「1」の位置まで変形した場合を想定すると、図7に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第1収納部17の下方に移動することにより、第1収納部17の下端の移動体20が第1貫通孔33を通過して移動体受け部22側に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第1収納部17の下方に移動し、第1収納部17の開口部が閉塞され、第1収納部17の移動体20の第1仕切り板32側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35は第2収納部18の下方に移動し、第3貫通孔37は第0収納部16の下方に移動する。
次に、図5の「1」の位置から「2」の位置まで変形した場合を想定すると、図8に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第2収納部18の下方に移動することにより、第2収納部18の下端の移動体20が第1貫通孔33を通過して移動体受け部22に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第2収納部18の下方に移動し、第2収納部18の開口部が閉塞され、第2収納部18の移動体20の第1仕切り板32側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35が第3収納部19の下方に移動し、第3貫通孔37が第1収納部17の下方に移動し、第1収納部17の移動体20が第3貫通孔37を通過し、第1仕切り板32の上部に移動する。
次に、図5の「2」の位置から「3」の位置まで変形した場合を想定すると、図9に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第3収納部19の下方に移動することにより、第3収納部19の下端の移動体20が第1貫通孔23を通過して移動体受け部22側に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第3収納部19の下方に移動し、第3収納部19の開口部が閉塞され、第3収納部19の移動体20の第2仕切り板34側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35が第3収納部19よりも図中右側に移動し、第3貫通孔37が第2収納部18の下方に移動し、第2収納部18の移動体20が第3貫通孔37を通過し、第1仕切り板32の上部に移動する。
次に、図5の「3」の位置から「2」の位置まで変形した場合を想定すると、図10に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第2収納部18の下方に移動することにより、第2収納部18の移動体20が第1貫通孔33を通過して移動体受け部22側に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第2収納部18の下方に移動し、第2収納部18の開口部が閉塞され、第2収納部18の移動体20の第1仕切り板32側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35が第3収納部19の下方に移動することにより、第3収納部19の移動体20が第2貫通孔35を通過し、第1仕切り板32の上部に移動し、第3貫通孔37が第1収納部17の下方に移動する。
次に、図5の「2」の位置から「3」の位置まで変形した場合を想定すると、図9に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第3収納部19の下方に移動することにより、第3収納部19の移動体20が第1貫通孔33を通過して移動体受け部22側に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第3収納部19の下方に移動し、第3収納部19の開口部が閉塞され、第3収納部19の移動体20の第1仕切り板32側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35が第3収納部19の図中右側に移動し、第3貫通孔37が第2収納部18の下方に移動し、第2収納部18の移動体20が第3貫通孔37を通過し、第1仕切り板32の上部に移動する。
次に、図5の「3」の位置から「2」の位置まで変形した場合を想定すると、図10に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第2収納部18の下方に移動し、第2収納部18の移動体20が第1貫通孔33を通過して移動体受け部22側に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第2収納部18の下方に移動し、第2収納部18の開口部が閉塞され、第2収納部18の移動体20の第1仕切り板32側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35が第3収納部19の下方に移動し、第3収納部19の移動体20が第2貫通孔35を通過し、第1仕切り板32の上部に移動する。さらに、第3貫通孔37が第1収納部17の下方に移動する。
次に、図5の「2」の位置から「1」の位置まで変形した場合を想定すると、図11に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第1収納部17の下方に移動することにより、第1収納部17の移動体20が第1貫通孔33を通過して移動体受け部22側に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第1収納部17の下方に移動し、第1収納部17の開口部が閉塞され、第1収納部17の移動体20の第1仕切り板32側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35が第2収納部18の下方に移動し、第2収納部18の移動体20が第2貫通孔35を通過し、第1仕切り板32の上部に移動する。さらに、第2仕切り板34の第3貫通孔37が第1収納部17の図中左側に移動する。
次に、図5の「1」の位置から「0」の位置まで変形した場合を想定すると、図12に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第0収納部16の下方に移動することにより、第0収納部16の移動体20が第1貫通孔33を通過して移動体受け部22側に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第0収納部16の下方に移動し、第0収納部16の開口部が閉塞され、第0収納部16の移動体20の第1仕切り板32側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35が第1収納部17の下方に移動し、第1収納部17の移動体20が第2貫通孔35を通過し、第1仕切り板32の上部に移動する。さらに、第2仕切り板34の第3貫通孔37が第0収納部16の図中左側に移動する。
次に、図5の「0」の位置から図3の「1」の位置まで変形した場合を想定すると、図7に示すように、第1仕切り板32の水平方向への移動に追従して第1貫通孔33が第1収納部17の下方に移動することにより、第1収納部17の下端の移動体20が第1貫通孔33を通過して移動体受け部22側に移動し、第2移動体収納部23内に収納される。
この場合、第1仕切り板32と一緒に第2仕切り板34が水平方向へ移動することにより、第2仕切り板34の閉塞部36が第1収納部17の下方に移動し、第1収納部17の開口部が閉塞され、第1収納部17の移動体20の第1仕切り板32側への移動が規制される。また、第2仕切り板34の第2貫通孔35は第2収納部18の下方に移動し、第3貫通孔37は第0収納部16の下方に移動する。
そして、上記のような移動体収納手段11と移動体制御手段30との水平方向への相対変位に追従して、第1仕切り板32と第2仕切り板34との協働により、第1移動体収納部12の何れかの収納部16〜19から移動体20を第2移動体収納部23側に移動させることにより、第2移動体収納部23内に第0収納部16の移動体10、第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、第3収納部19の移動体20がランダムに配列された状態で収納される。
そして、この第2移動体収納部23内にランダムに配列された状態で収納されている移動体20のICタグ21の情報を図2に示すように読み取り手段40によって読み取り、この読み取った情報をパーソナルコンピュータ45で処理することにより、構造物1の応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができる。読み取り手段40としては、例えば、ICタグ読み取り機能を備えた携帯情報端末(PDA、携帯電話等)、専用のハンディターミナル等が挙げられるが、これらに限定することなく、ICタグ21の情報を読み取ることができるものであればよい。

ここで、累積変形(Dc)は、第1移動体収納部12から第2移動体収納部23へ移動した移動体20の総数(n)を読み取ることによって求められ、以下の(1)式によって求められる。ここで、dは基準変形量であり、図1中のdに対応する。
累積変形:Dc=n×d ……(1)
この場合、列番号(0、1、2、3……)の区別は特に必要はない。
また、最大変形(Dm)は、第1移動体収納部12から第2移動体収納部23へ移動した移動体20のうち、最大の列番号(Nm)を読み取ることによって求められ、以下の(2)式によって求められる。
最大変形:Dm=Nm×d ……(2)
さらに、残留変形(Dr)は、第1移動体収納部12から第2移動体収納部23へ最後に移動した移動体の列番号(Nr)を読み取ることによって求められ、以下の式(3)によって求められる。
残留変形:Dr=Nr×d ……(3)
例えば、図5において、基準変形量を「d」とし、第2移動体収納部23内に収納した移動体20の総数をn=9、収納した移動体20の最大の列番号をNm=3、最後に収納した移動体20の列番号をNr=1、基準変形量をd=2とすると、累積変形は、n×d=9×2=18、最大変形は、Nm×d=3×2=6、残留変形は、Nr×d=1×2=2となる。
図13は、図5の変形−時間の関係を荷重−変形の関係に直したものである。この図13の記載から、算出された累積変形(Dc)に荷重(P0)を乗ずることにより吸収したエネルギー量を検出することができるので、構造物1の上階2と下階4との間に介装されたダンパー6の状態を管理するのに有効となる。
なお、残留変形を検出する場合には、図6に示すように、第2移動体収納部23の入口部26にヒンジ機構28によって開閉する開閉蓋27を設け、一つの移動体20の重量で開閉蓋27が閉じ、二つ以上の移動体20の重量で開閉蓋27が開くように、ヒンジ機構28のばね力を調整する。このような開閉蓋27を第2移動体収納部23の入口部26に設けることにより、最後に残った一つの移動体20を検出することができ、残留変形を検出することができる。
さらに、残留変形は、第1仕切り板32の上部(最下段)の全ての移動体20の中から欠けている移動体20の列番号を求めることによっても検出することができる。
例えば、図7において、欠けている移動体の列番号(Nr)をNr=1、基準変形量をd=2とすると、
残留変形(Dr)は、Dr=Nr×d=1×2=2
となる。
なお、上記の場合、必要に応じて、第1ケーシング13の周面(第2仕切り板34の上部に位置している部分の周面)、及び第2仕切り板34の上面又は下面に遮蔽板を設けてもよい。
上記のように構成した本実施の形態による応答変形検出装置10にあっては、構造物1の上階2と下階4との水平方向への相対変位に追従させて、移動体制御手段30と移動体収納手段11とを水平方向に相対変位させて、その変位量に応じて第1移動体収納部12の第0収納部16の移動体20、第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、又は第3収納部19の移動体20を第2移動体収納部23側に移動させて収納するように構成したので、第2移動体収納部23に収納した各移動体20のICタグ21の情報をICリーダー等の読み取り手段40によって読み取り、この読み取った情報をパーソナルコンピュータ45に転送し、パーソナルコンピュータ45によって処理することにより、構造物1に生じた応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができる。
従って、構造物1に生じた応答変形を検出するのに高価な装置が不要になるので、検出に要する費用を安く抑えることができる。また、第1仕切り板32を通過した移動体20を再び各収納部16〜19に供給することにより、連続して繰り返し使用することができるので、定期的に部品を交換するようなことはなく、メンテナンスフリーの状態で長期的に応答変形を検出でき、維持管理費を安く抑えることができる。さらに、常時モニタリングする必要がなく、地震や強風等を経験した後に回収した移動体20のICタグ21の情報を読み取ればよいので、それによっても維持管理費を安く抑えることができる。さらに、変位計や歪ゲージ等を用いた場合のように、変位計や歪ゲージ等と計測器とを配線を介して接続し、常時モニタリングする必要もなくなるので、作業を容易にすることができる。さらに、壁(間仕切り壁等)で遮蔽されていても、非接触の状態で応答変形を検出することができるので、構造物1の美観を損なうようなことはない。
なお、前記の説明においては、右方向への変位を検出する場合について説明したが、左方向への変位を検出する場合には、前記した応答変形検出装置10と左右対称となる構成の応答変形検出装置(図示せず)を設ければよい。
また、左右両方向の変位を検出する場合には、前記した応答変形検出装置10を左右一対となるように設け、両応答変形検出装置によって左右両方向の変位を検出すればよい。
さらに、左右両方の変位を検出する場合には、応答変形検出装置10を図14に示すように構成してもよい。
すなわち、移動体収納手段11の第1移動体収納部12の右側部分を、第1に示す応答変形検出装置10と同様に、第0収納部16、第1収納部17、第2収納部18、第3収納部19によって構成し、左側部分を、第−1収納部17a、第−2収納部18a、第−3収納部19aによって構成し、第0収納部16〜第3収納部19内の移動体20のICタグ21と同様に、第−1収納部17a〜第−3収納部19a内の移動体のICタグ21にも、第−1収納部17a〜第−3収納部19aの移動体20を識別するための情報(例えば、列番号「−1」〜「−3」)を格納し、移動体制御手段30の第1仕切り板32を、静止状態で移動体収納手段11の第0収納部16の下方に対応する部分に第1貫通孔33が位置するように構成し、第2仕切り板34を、静止状態で移動体収納手段11の第1収納部17に対応する部分に第2貫通孔35が位置し、第−1収納部17aに対応する部分に第3貫通孔37が位置し、第0収納部16に対応する部分に閉塞部36が位置するように構成する。
そして、このような構成の応答変形検出装置10によっても、左右両方向への変位を検出することができるものである。
図15〜図26には、本発明による応答変形検出装置の第2の実施の形態が示されていて、図15は全体を示す概略正面図、図16〜図25は動作を示す説明図、図26は構造物の変形と時間との関係を示した説明図である。
すなわち、本実施の形態の応答変形検出装置10は、移動体制御手段30の第2仕切り板34の上方に上下方向に一つの移動体20を収納させ得る間隔をおいて第3仕切り板50を設け、第3仕切り板50の上方に上下方向に一つの移動体20を収納させる間隔をおいて第4仕切り板56を設けたものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
この場合、第3仕切り板50には、図15に示すように、第2仕切り板34の閉塞部(第1閉塞部36)の上方に対応する部分に第4貫通孔51、第2貫通孔35の上方に対応する部分に第2閉塞部54、第3貫通孔37の上方に対応する部分に第3閉塞部55、第2閉塞部54の外側(図中右側の部分)に第5貫通孔52、第3閉塞部55の外側(図中左側の部分)に第6貫通孔53がそれぞれ設けられている。なお、第4貫通孔51、第5貫通孔52及び第6貫通孔53は、一つの移動体20を通過させ得る大きさに形成され、第2閉塞部54及び第3閉塞部55は第2貫通孔35及び第3貫通孔37と略同一の大きさに形成されている。
また、第4仕切り板56には、第3仕切り板50の第4貫通孔51の上方に対応する部分に第4閉塞部61、第5貫通孔52の上方に対応する部分に第5閉塞部62、第6貫通孔53の上方に対応する部分に第6閉塞部63、第2閉塞部54の上方に対応する部分に第7貫通孔57、第3閉塞部55の上方に対応する部分に第8貫通孔58、第5閉塞部62の外側(図中右側の部分)に第9貫通孔59、第6閉塞部63の外側(図中左側の部分)に第10貫通孔60がそれぞれ設けられている。なお、第7貫通孔57、第8貫通孔58、第9貫通孔59及び第10貫通孔60は、一つの移動体20を通過させ得る大きさに形成され、第4閉塞部61、第5閉塞部62及び第6閉塞部63は第4貫通孔51、第5貫通孔52及び第6貫通孔53と略同一の大きさに形成されている。
そして、本実施の形態に示す応答変形検出装置10にあっても、例えば、図26に示すように、静止状態(「0」の位置)から「1」→「2」→「3」→「2」→「3」→「2」→「1」→「0」→「1」のように変形した場合を想定すると、図16〜図25のように、第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、第3収納部19の移動体20、第2収納部18の移動体20、第3収納部19の移動体20、第2収納部18の移動体20、第1収納部17の移動体20、第0収納部16の移動体20、第1収納部17の移動体20が順次第2移動体収納部23内に収納される。
そして、上記のように構成した本実施の形態による応答変形検出装置10にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、構造物1の上階2と下階4との水平方向への相対変位に追従させて、移動体制御手段23と移動体収納手段11とを水平方向に相対変位させて、その変位量に応じて第1移動体収納部12の第0収納部16の移動体20、第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、又は第3収納部19の移動体20を第2移動体収納部23側に移動させて収納するように構成したので、第2移動体収納部23に収納した各移動体20のICタグ21の情報をICリーダー等の読み取り手段40によって読み取り、この読み取った情報をパーソナルコンピュータ45に転送し、パーソナルコンピュータ45によって処理することにより、構造物1に生じた応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができる。
従って、構造物1に生じた応答変形を検出するのに高価な装置が不要になるので、検出に要する費用を安く抑えることができる。また、第1仕切り板32を通過した移動体20を再び各収納部16〜19に供給することにより、連続して繰り返し使用することができるので、定期的に部品を交換するようなことはなく、メンテナンスフリーの状態で長期的に応答変形を検出でき、維持管理費を安く抑えることができる。さらに、常時モニタリングする必要がなく、地震や強風等を経験した後に回収した移動体20のICタグ21の情報を読み取ればよいので、それによっても維持管理費を安く抑えることができる。さらに、変位計や歪ゲージ等を用いた場合のように、変位計や歪ゲージ等と計測器とを配線を介して接続し、常時モニタリングする必要もなくなるので、作業を容易にすることができる。さらに、壁(間仕切り壁等)で遮蔽されていても、非接触の状態で応答変形を検出することができるので、構造物1の美観を損なうようなことはない。
さらに、本実施の形態の応答変形検出装置10は、第1仕切り板32、第2仕切り板34、第3仕切り板50及び第4仕切り板56の4枚の仕切り板を使用しているので、第2仕切り板34の上部に作用する移動体20の重量を第3仕切り板50と第4仕切り板56に分散させることができる。
従って、第2仕切り板34、第3仕切り板50及び第4仕切り板56が負担する移動体20の重量を軽減させることができるので、移動体制御手段30の水平方向への動きを円滑にすることができ、速度の大きい応答変形にも十分に追従することが可能となる。
図27には、本発明による応答変形検出装置の第3の実施の形態が示されていて、本実施の形態に示す応答変形検出装置10は、移動体収納手段11の第1移動体収納部12を、第0収納部16、第1収納部17、第2収納部18、第3収納部19、第−1収納部17a、第−2収納部18a、第−3収納部19aによって構成し、正側と負側の両方向の応答変形に対応できるようにしたものであって、その他の構成は前記第2の実施の形態に示すものと同様である。
そして、本実施の形態の応答変形検出装置10にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、構造物1の上階2と下階4との水平方向への相対変位に追従させて、移動体制御手段30と移動体収納手段11とを水平方向に相対変位させて、その変位量に応じて第1移動体収納部12の第0収納部16の移動体20、第1収納部17の移動体20、第2収納部18の移動体20、第3収納部19の移動体20、第−1収納部17aの移動体20、第−2収納部18aの移動体20、又は第−3収納部19aの移動体20を第2移動体収納部23側に移動させて収納するように構成したので、第2移動体収納部23に収納した各移動体20のICタグ21の情報をICリーダー等の読み取り手段40によって読み取り、この読み取った情報をパーソナルコンピュータ45に転送し、パーソナルコンピュータ45によって処理することにより、構造物1に生じた正側、負側の両方向の応答変形(累積変形、最大変形、及び残留変形)を検出することができる。
従って、構造物1に生じた応答変形を検出するのに高価な装置が不要になるので、検出に要する費用を安く抑えることができる。また、第1仕切り板32を通過した移動体20を再び各収納部16〜19に供給することにより、連続して繰り返し使用することができるので、定期的に部品を交換するようなことはなく、メンテナンスフリーの状態で長期的に応答変形を検出でき、維持管理費を安く抑えることができる。さらに、常時モニタリングする必要がなく、地震や強風等を経験した後に回収した移動体20のICタグ21の情報を読み取ればよいので、それによっても維持管理費を安く抑えることができる。さらに、変位計や歪ゲージ等を用いた場合のように、変位計や歪ゲージ等と計測器とを配線を介して接続し、常時モニタリングする必要もなくなるので、作業を容易にすることができる。さらに、壁(間仕切り壁等)で遮蔽されていても、非接触の状態で応答変形を検出することができるので、構造物1の美観を損なうようなことはない。
また、本実施の形態においても、第2の実施の形態の応答変形検出装置10と同様に、第1仕切り板32、第2仕切り板34、第3仕切り板50及び第4仕切り板56の4枚の仕切り板を使用しているので、第2仕切り板34の上部に作用する移動体20の重量を第3仕切り板50と第4仕切り板56に分散させることができる。
従って、第2仕切り板34、第3仕切り板50及び第4仕切り板56が負担する移動体20の重量を軽減させることができるので、移動体制御手段30の水平方向への動きを円滑にすることができ、速度の大きい応答変形にも十分に追従することが可能となる。
上記のように構成した各実施の形態による応答変形検出装置10において、第1移動体収納部12の収納部の列番号の最大値の絶対値をNa、仕切り板の数をNd、第i仕切り板の貫通孔の数をNo(i)とし、Nd≧2とすると、
i=1〜Ndにおいて、
i≦Na−1のとき、 No(i)=i
i≧Naかつi=Na+2×mのとき、 No(i)=Na
i≧Naかつi=Na+2×m+1のとき、 No(i)=Na+1
(ここで、m=0、1、2……)
となる。
例えば、図28に示すように、Na=3、Nd=4の場合には、
i=1〜Nd(=4)において、
i=1 No(1)=1
i=2 No(2)=2
i=3 No(3)=3(=Na)
i=4 No(4)=4(=Na+1)
となる。
また、例えば、図29に示すように、Na=3、Nd=6の場合には、
i=1〜Nd(=6)において、
i=1 No(1)=1
i=2 No(2)=2
i=3 No(3)=3(=Na)
i=4 No(4)=4(=Na+1)
i=5 No(5)=3(=Na)
i=6 No(6)=4(=Na+1)
となる。
従って、上記の関係式を用いることにより、仕切り板に設ける貫通孔の数を容易に算出することができる。
なお、前記第1〜第3の実施の形態においては、2枚又は4枚の仕切り板を使用した例について説明したが、3枚又は5枚以上の仕切り板を使用してもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏する。
本発明による応答変形検出装置の第1の実施の形態を示した概略正面図である。 図1の側面図である。 図1の応答変形検出装置を構造物の上階と下階との間に取り付けた状態を示した説明図である。 取付け状態の変形例を示した説明図である。 構造物の変形と時間との関係を示した説明図である。 図1に示す応答変形検出装置の第2移動体収納部の入口部の説明図である。 図1に示す応答変形検出装置の動作を示した説明図であって、静止状態から図5の「1」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図5の「1」の位置から「2」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図5の「2」の位置から「3」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図5の「3」の位置から「2」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図5の「2」の位置から「1」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図5の「1」の位置から「0」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図5の変形−時間の関係を荷重−変形の関係に直して表した説明図である。 本発明による応答変形検出装置の変形例を示した概略正面図である。 本発明による応答変形検出装置の第2の実施の形態を示した概略正面図である。 図15に示す応答変形検出装置の動作を示した説明図であって、図26の「0」の位置の状態(静止状態)を示す説明図である。 図26の「0」の位置から「1」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図26の「1」の位置から「2」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図26の「2」の位置から「3」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図26の「3」の位置から「2」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図26の「2」の位置から「3」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図26の「3」の位置から「2」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図26の「2」の位置から「1」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図26の「1」の位置から「0」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 図26の「0」の位置から「1」の位置まで変形したときの状態を示した説明図である。 構造物の変形と時間との関係を示した説明図である。 本発明による応答変形検出装置の第3の実施の形態を示した概略正面図である。 仕切り板に設ける貫通孔の数の算出方法の一例を示した説明図である。 仕切り板に設ける貫通孔の数の算出方法の他例を示した説明図である。
符号の説明
1 構造物、2 上階、3 取付け部、4 下階、5 取付け部、6 ダンパー、
7 壁、10 応答変形検出装置、11 移動体収納手段、12 第1移動体収納部、
13 第1ケーシング、14 第1スライド孔、15 第2スライド孔、
16 第0収納部、17 第1収納部、17a 第−1収納部、
18 第2収納部、18a 第−2収納部、
19 第3収納部、19a 第−3収納部、
20 移動体、21 ICタグ、22 移動体受け部、23 第2移動体収納部、
24 第2ケーシング、25 遮蔽板、26 入口部、27 開閉蓋、
28 ヒンジ機構、30 移動体制御手段、31 ケーシング、32 第1仕切り板、
33 第1貫通孔、34 第2仕切り板、35 第2貫通孔、
36 閉塞部(第1閉塞部)、37 第3貫通孔、40 読み取り手段、
45 パーソナルコンピュータ、50 第3仕切り板、51 第4貫通孔、
52 第5貫通孔、53 第6貫通孔、54 第2閉塞部、55 第3閉塞部、
56 第4仕切り板、57 第7貫通孔、58 第8貫通孔、59 第9貫通孔、
60 第10貫通孔、61 第4閉塞部、62 第5閉塞部、63 第6閉塞部、

Claims (8)

  1. 相対的に変位可能な一方の部材と他方の部材との間に設けられ、両部材の相対変位を検出するための応答変形検出装置であって、
    前記一方の部材又は前記他方の部材の一方に追従して変位するとともに、複数の移動体を一列に並べてなる収納部が前記両部材の変位方向に複数列に設けられ、かつ各収納部からそれぞれ移動体を一つずつ落とし可能な移動体収納手段と、
    前記一方の部材又は前記他方の部材の他方に追従して変位するとともに、両部材の相対変位量に応じて、前記何れかの収納部から落とされる一つの移動体のみを通過させる第1仕切り板と、該第1仕切り板が一つの移動体を通過させる際に、他の移動体が第1仕切り板を通過するのを規制する第2仕切り板とを有する移動体制御手段とを備え、
    前記各収納部の各移動体には、それぞれICタグが設けられるとともに、各移動体の各ICタグには、各移動体が属する各収納部を識別するための識別情報が格納されていることを特徴とする応答変形検出装置。
  2. 前記移動体収納手段は、前記複数の収納部からなる第1移動体収納部と、該第1移動体収納部の各収納部から落とされる移動体を受け取り、ランダムに配列した状態で収納する第2移動体収納部とからなり、前記第1移動体収納部と前記第2移動体収納部との間に、上下方向に一つの移動体を収納させ得る間隔をおいて前記第1仕切り板と第2仕切り板とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の応答変形検出装置。
  3. 前記第1仕切り板には、一つの移動体を通過させ得る大きさの第1貫通孔が設けられ、前記第2仕切り板には、前記第1貫通孔に対応する部分に該第1貫通孔の上方の部分を閉塞する閉塞部が設けられるとともに、該閉塞部の変位方向の両側に一つの移動体を通過させ得る大きさの第2貫通孔及び第3貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の応答変形検出装置。
  4. 前記第2移動体収納部の入口部には、前記移動体の一つの重量で該入口部を閉塞し、前記移動体の二つ以上の重量で該入口部を開放させる開閉蓋が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の応答変形検出装置。
  5. 前記第2移動体収納部の近傍には、該第2移動体収納部内に収納される各移動体のICタグに格納されている情報を読み取るための読み取り手段が設けられていることを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の応答変形検出装置。
  6. 前記第2仕切り板の上方には、一つの移動体を収納させ得る間隔をおいて第3仕切り板が設けられ、該第3仕切り板には、前記第2仕切り板の閉塞部の上方に対応する部分に第4貫通孔が設けられ、該第4貫通孔の両側に前記第2仕切り板の第2貫通孔及び第3貫通孔の上方の部分を閉塞する閉塞部が設けられ、該閉塞部の外側に第5貫通孔及び第6貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項2から5の何れかに記載の応答変形検出装置。
  7. 前記第1移動体収納部の収納部の列番号の最大値の絶対値をNa、仕切り板の数をNd、第i仕切り板の貫通孔の数をNo(i)、Nd≧2とすると、i=1〜Ndにおいて、第i仕切り板の貫通孔の数No(i)は、以下の式で求められることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の応答変形検出装置。
    i≦Na−1のとき、No(i)=i
    i≧Naかつi=Na+2×mのとき、No(i)=Na
    i≧Naかつi=Na+2×m+1のとき、No(i)=Na+1
    (ここで、m=0、1、2……)
  8. 相対的に変位可能な一方の部材と他方の部材との間に生じる相対変位を検出するための応答変形検出方法であって、
    前記一方の部材又は前記他方の部材の一方に追従して変位するとともに、複数の移動体を一列に並べてなる収納部が前記両部材の変位方向に複数列に設けられ、かつ各収納部からそれぞれ移動体を一つずつ落とし可能な移動体収納手段と、
    前記一方の部材又は前記他方の部材の他方に追従して変位するとともに、両部材の相対変位量に応じて、前記何れかの収納部から落とされる一つの移動体のみを通過させる第1仕切り板と、該第1仕切り板が一つの移動体を通過させる際に、他の移動体が第1仕切り板を通過するのを規制する第2仕切り板とを有する移動体制御手段とを備え、
    前記各収納部の各移動体には、それぞれICタグが設けられるとともに、各移動体の各ICタグには、各移動体が属する各収納部を識別するための識別情報が格納されている応答変形検出装置を用い、
    前記移動体収納手段から落とされた移動体に設けられているICタグに格納されている情報を読み取り手段によって読み取ることにより、前記両部材の累積変形、最大変形、又は残留変形を検出することを特徴とする応答変形検出方法。

JP2006114576A 2006-02-06 2006-04-18 応答変形検出装置及び応答変形検出方法 Expired - Fee Related JP4952033B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006114576A JP4952033B2 (ja) 2006-02-06 2006-04-18 応答変形検出装置及び応答変形検出方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006028865 2006-02-06
JP2006028865 2006-02-06
JP2006114576A JP4952033B2 (ja) 2006-02-06 2006-04-18 応答変形検出装置及び応答変形検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007232706A JP2007232706A (ja) 2007-09-13
JP4952033B2 true JP4952033B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=38553411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006114576A Expired - Fee Related JP4952033B2 (ja) 2006-02-06 2006-04-18 応答変形検出装置及び応答変形検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4952033B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105910779A (zh) * 2016-05-09 2016-08-31 中国地震局工程力学研究所 一种桥梁梁体形变传感系统及传感器

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5028891B2 (ja) * 2006-07-12 2012-09-19 株式会社大林組 相対変位検出方法及び相対変位記録装置
CN111397487B (zh) * 2020-04-30 2024-06-18 湖南联诚轨道装备有限公司 一种开闭机构外形局部检测工装

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3471500B2 (ja) * 1995-09-29 2003-12-02 長野計器株式会社 検出センサの出力回路
JP4350986B2 (ja) * 2003-07-10 2009-10-28 鹿島建設株式会社 エレベータの異常検知方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105910779A (zh) * 2016-05-09 2016-08-31 中国地震局工程力学研究所 一种桥梁梁体形变传感系统及传感器
CN105910779B (zh) * 2016-05-09 2018-09-28 中国地震局工程力学研究所 一种桥梁梁体形变传感系统及传感器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007232706A (ja) 2007-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Moreschi et al. Design of yielding metallic and friction dampers for optimal seismic performance
Whittaker et al. An overview of nonstructural components research at three US Earthquake Engineering Research Centers
Kalpakidis et al. Modeling strength degradation in lead–rubber bearings under earthquake shaking
Nikfar et al. Shake table investigation on the seismic performance of hospital equipment supported on wheels/casters
JP4952033B2 (ja) 応答変形検出装置及び応答変形検出方法
Barroso et al. Resettable smart dampers for multi‐level seismic hazard mitigation of steel moment frames
Siringoringo et al. Long‐term seismic monitoring of base‐isolated building with emphasis on serviceability assessment
Zargar et al. Evaluation of a passive gap damper to control displacements in a shaking test of a seismically isolated three‐story frame
Ismail Elimination of torsion and pounding of isolated asymmetric structures under near‐fault ground motions
Emami et al. Incremental dynamic collapse analysis of RC core‐wall tall buildings considering spatial seismic response distributions
Spizzuoco et al. Study of wire rope devices for improving the re‐centering capability of base isolated buildings
Dong et al. Experimental investigation of pulse‐type ground motion effects on a steel building with nonlinear viscous dampers
D'Antimo et al. Drop-weight impact tests on free from damage beam to column connections
Ning et al. Seismic protection of cabinet stored cultural relics with silicone dampers
Zuo et al. Shaking table tests of a switching power cabinet considering physical damage and functionality loss
Na et al. Dynamic behavior of a smart device on a surface subjected to earthquake motion
Covarrubias Vargas et al. Characterization and real‐time hybrid simulation testing of rolling pendulum isolation bearings with different surface treatments
JP5028891B2 (ja) 相対変位検出方法及び相対変位記録装置
CN201425078Y (zh) 一种机器的减震装置及包括该减震装置的机房
Dihoru et al. Experimental and computational synergy for modelling an advanced gas‐cooled reactor core under seismic excitation
Shih et al. Developing Smart Measurement Device to Measure Kinetic Friction Coefficients of Bi‐Tilt Isolator
Wang et al. Modeling Condition Based Maintenance Decision Support
JP4882398B2 (ja) 変形履歴検出装置及び変形履歴検出方法
Song et al. Seismic Analysis of Low‐Rise Self‐Centering Prestressed Concrete Frames considering Soil‐Structure Interaction
Calhoun Evaluation of Rolling-Type Isolation Systems for Seismic Hazard Mitigation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees