JP4947513B2 - フローリング用のフロア用ステープル,フロア用ネイルの釘抜き及びその釘抜きの形状 - Google Patents

フローリング用のフロア用ステープル,フロア用ネイルの釘抜き及びその釘抜きの形状 Download PDF

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Description

本発明は、建築において床材であるフローリングを張る施工時に使用するフロア用ステープルやフロア用の釘を抜くために使用する釘抜きに関するものである。
釘とは金属・竹・木などの一端をとがらせ、打ち込んで物と物とを固着させたりそれに物を掛けたりするためのものの総称である。またコの字形の針を打ち込み固定するものをタッカーやステープルと呼ぶが(例えば、非参考文献3、非参考文献4参照。)これらも釘と呼ばれている(例えば、非特許文献1参照。)。フローリングを下地材に固着させるためには棒状で先の尖ったフロア用ネイルやコの字形の針でできたフロア用のステープル(例えば、非特許文献1、非特許文献3、非特許文献4参照。)が使用されている。ステープル類のコの字状の釘は通常専用の釘打ち機により打ち込むことが多いが、フローリングを固着する為のステープルはフローリングの固着専用のもので圧縮空気を利用して専用の釘打ち機を使用し(例えば、非特許文献3、非特許文献4参照。)一瞬にしてステープルをフローリングの雄実の付け根の入り隅状の場所に打ち込まれる。以下、釘の一種であるステープルでフローリングを固着するためにフローリングの雄実の付け根に打ち込むことを目的として使用するステープルを総称として(イ)フロア用ステープルとする。また(イ)のフロア用ステープルは略U字状の形をしているが、(イ)のフロア用ステープルで先端が尖っている2本の足を以下の表記で(チ)ステープルの足とし、ステープルのサイズを表すときに肩幅の寸法で表す場所を(リ)ステープルの肩(例えば、非特許文献3、p.4、商品記号の読み方、ステープル、(イ)参照。)とする。
従来フローリングを固着するために多く使用されていた釘は、先端が尖っていてスクリュー状に加工され釘の頭が比較的小さいもので、作業手順は雄実の付け根の入り隅状の場所にある程度釘の頭が飛び出ている程度まで金槌で打ち、その後フローリングを傷つけないようポンチまたは釘しめを使用して奥まで打ち込んでいた。この釘はフロア釘もしくはフロアネイルまたはスクリュー釘等と呼ばれている。現在では圧縮空気を利用した釘打ち機による施工が多く、一瞬にして釘を打ち込むことが出来る(例えば、非特許文献3、p.30写真参照。)。
また、圧縮空気を利用した釘打ち機によるもので前記フロアネイルまたはスクリュー釘に代わる釘として、先端が尖っていて棒状であり通常の釘と比較すると少し細い釘としてブラッドネイル(例えば、非特許文献3、p.11写真参照。)という種類で、専用の釘打ち機を使用するものである。以下、前記フロアネイル、スクリュー釘、ブラッドネイルなどの先端が尖っている棒状の釘で、フローリングを固着するために使用されるものを総称して(ロ)フロア用ネイルとする。また(ニ)釘と表記した場合は全ての種類の釘の総称とし、先端が尖った棒状の釘の総称として(ホ)通常の釘とし、フローリングの固着に使用される全ての種類の釘の総称を(へ)フローリング用の釘とする。
建築材料であるフローリングを床に固着するために使われる(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルは一度打ち込むと抜けないように下地材料に固着するものである。フローリング材は仕上げ材料なので外観がきれいに仕上げてあるものであり(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルは見えないように打ち付けられる。作業内容は、雄実の付け根に45度程度の角度(例えば、非特許文献6参照。)で(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルの頭が隠れるように打ち込まれ張り合わせたときに釘などの跡は残らないように(例えば、非特許文献2参照。)施工される。
しかし、(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルはフローリングの雄実付け根に打ち込むため釘などの頭は入り隅状の角の部分に打ち込まれている、そのため(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイル端部を容易にはつかみ出すことのできない形状の場所に打ち込まれることになる。
圧縮空気などを利用する釘打機により(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルを打ち込む場合には、それを打ち込む下地材の場所に偶然に釘やビス又は材木の節などがあることがある。その場合(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルの打ち損ねや跳ね返ることがあり(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルを抜かなければならない場合が生じる。ところがフローリングの形状上の入り隅状の角部に打ち込まれた釘は通常の釘抜き(バール)では容易には抜けず、その部分のフローリング材料を駄目にすることになることもある。しかし、フローリング材に打ち込まれた(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルをフローリングの仕上がり面を傷めずに抜くための特定の道具はない。その為、その釘を抜く専用の用途ではないプライヤーを使う等何らかの手段で抜くか、もしくはさらに打ち込むなどの手段を講じなければならない。これまで前記特定の道具がなかったのはフローリングの雄実の形状が凸凹したことによる難しさや、通常釘を抜くときはどうしても多少の傷がついてしまうのは仕方がないという諦めが原因だと思われる。
(ハ)従来の釘抜きの形状は、扁平な先端に釘の頭が引っかかるように切込みがあり梃子の原理を利用しやすいように片方の端部が90度に曲がっているものが多く(例えば、特許文献1、非特許文献5参照。)、切り込みに釘を引っ掛けて梃子の原理を利用して釘を抜く道具である。また梃子の原理を利用して釘を抜くための支点となる部分は下地材と接するのだが、この支点は釘を抜くに従い移動する。この支点となる曲面の形状は(ハ)の従来の釘抜きの先端から始めは直線的で徐々に曲面が強くなっていくもので、棒状だったものの途中を曲げた形に近いものである。
(ハ)の従来の釘抜きは平面に打たれた(ホ)の通常の釘を抜くのに適した形状となっている。また、釘の大きさや長さまた釘の形状により適宜な大きさの(ハ)の従来の釘抜きを使い分けなければならない。その為に平面でない場所に打たれた(ニ)の釘を抜く場合や(ニ)の釘の形状やサイズと掛け離れた(ハ)の従来の釘抜きを使用した場合には(ニ)の釘を抜くのに大変困難が生じる。例えば、平面でないコーナー付近に打たれた(ニ)の釘を抜こうとした場合には、(ニ)の釘の頭を引っ掛けることが難しいことや、梃子の原理を利用できないという場合がある。
(ハ)の従来の釘抜きはシンプルな形状なこと、(ニ)の釘の種類や各サイズは多種であることから、容易に(ニ)の釘を抜く為には、平面に打たれた(ニ)の釘であっても(ニ)の釘の形状や各サイズに合わせて(ハ)の従来の釘抜きを何種類か使い分けることになる。または、各々の(ニ)の釘にはその釘に適した各々の(ハ)の従来の釘抜きを選択し使用するという必然があり、1つの(ハ)の従来の釘抜きで全ての(ニ)の釘を抜くことは相当に難しい。
また、平面に打ち込まれた(ニ)の釘は殆どの場合頭が飛び出していることはなく、材料と平らになっているか、もしくは少しめり込んだ状態になっている。そのため(ハ)の従来の釘抜きで(ニ)の釘を抜く場合(ハ)の従来の釘抜きの釘をひっかけられる場所が(ニ)の釘の頭よりさらに下に位置づけなければ(ニ)の釘の頭を引っ掛けることが出来ないので、(ニ)の釘の打ち込んである材料に対して(ハ)の従来の釘抜きの釘を引っ掛けられる場所をめり込ませなければならないことになる。この作業では(ハ)の従来の釘抜きの端部を押し込むか、金槌で(ハ)の従来の釘抜きを叩いて道具を複合的使用して差し込まなければならない。この作業の結果、釘が打ち込まれていた材料には、(ニ)の釘が抜けた跡だけでなく(ハ)の従来の釘抜きによって引っかき傷のように抉れてしまうか、(ニ)の釘の頭と比較してかなり大きな穴のように抉り取らなければならないこともある。
前記の釘抜き作業をする際は、(ハ)の従来の釘抜きの端部を押し込むか、金槌で(ハ)の従来の釘抜きを叩いて複数の道具により複合的に道具を使用することによって差し込まなければならない。そのため(ハ)の従来の釘抜きの端部は側面視で鋭角になっていて先端から胴体もしくは90度に曲がっている付近まで滑らかな曲線もしくは直線的な形状である必要があり、先端部付近では極端に湾曲していない。
通常(ニ)の釘は材料を平面としたとき平面に対して直角方向に打たれている。この(ニ)の釘を抜くには直角方向で逆向きに引っ張るのが一番抜きやすいことになる。そして(ハ)の従来の釘抜きで平面に打たれた(ニ)の釘を抜く場合に、抜き始めの初期ではほぼ直角方向の逆向きで抜けて行き、(ニ)の釘は徐々に(ハ)の従来の釘抜き寄りに曲がって引っ張られていく。これは、(ハ)の従来の釘抜きで梃子の原理を利用して(ニ)の釘を抜いていったときの支点となる曲面の形状によるものだが、(ニ)の釘を抜く際最後まで直角方向の逆向きで抜く必要はなく、初期の段階で効率よくほぼ直角方向の逆向きの力を(ニ)の釘の頭付近である作用点に発生させれば済むものであり、(ハ)の従来の釘抜きの用途は釘抜きの初期段階でほぼ直角方向に(ニ)の釘を抜こうとするものである。
(ハ)の従来の釘抜きは太い釘を抜くこともあれば解体でハンマーのように使用することやこじあけたりするなど、釘を抜くだけでない不特定な用途で使用されることも多い。また、釘抜き部の釘と接している位置は、梃子の原理で釘を抜くときに作用点となるために大きな曲げの力が発生するので曲げの力によって壊れないように金属を使用し強固にしなければならず肉厚な形状となっている。その為フローリングの雄実の付け根という狭く奥の位置に打たれた釘を抜くには不向きである。
また、(ハ)の従来の釘抜きの使用用途である棒状の釘を抜くための形状では、棒状の釘でないコの字状のステープルを抜く場合、ステープルの頭の形状と(ハ)の従来の釘抜き端部で切欠きのある部分とが形状上で相性は悪く、従来の釘抜きの切欠きの部分にステープルを引っ掛けて抜く場合には、コの字状ステープルの形状は変形し切れて2本の針が刺さったままか、もしくは片方は抜けずに残ることがありうる。
ステープルを抜くためには、(ト)板状の薄いものでステープルの幅より狭いものを差込んで持ち上げることができるが(例えば、特許文献3参照。)、平らな面にあるステープルを抜く場合は容易であるが同じ要領でフローリングの雄実に打ち込まれた(イ)のフロア用ステープルを抜く場合は相当に難しい。
通常のステープルを抜くための道具では、例えば紙を留めるときに使うホッチキスの本体下側にステープルを抜けるように薄い板状で全体として直線的なステープルに差し込めるようになっているステープルを抜くための場所を備えている。ステープルも(ホ)の通常の釘同様に平らな材料を平面としたときに、平面に対して直角方向に打ち込まれている。(ニ)の釘を抜くには大きな力が必要となるため梃子の原理を利用するのが効果的であり、この原理を利用しなければ殆どの(ニ)の釘は抜くことが出来ない。ステープルにおいても(ホ)の通常の釘を抜くのと同様に大きな力を必要とする。また、(ハ)の従来の釘抜きの先端部付近が直線的なのと同様にステープルを抜くための道具も先端部付近はで極端に曲がっているものは無く直線的な構造となっている。そして、(ハ)の従来の釘抜きも(ト)の板状の薄いステープルを抜く道具も、各々の釘抜きと(ニ)の釘が交差して(ニ)の釘が載っかった状態で(ニ)の釘を持ち上げるかたちで引き抜く効果を得ているものであり、直接引っ張るというかたちではない。
特開平06−015532号公報(第1図) 特開06−047684号公報(第1図) 特開2003−205474号公報(第1図) 「図説 建築用語辞典 新訂版」実教出版株式会社、2001年6月11日、p.104 「図説 建築用語辞典 新訂版」実教出版株式会社、2001年6月11日、p.155 「マックス建築ツール総合カタログ」マックス株式会社、2005年8月、p.4、10−11、30 「日立電動工具総合カタログ」日立工機株式会社、2005年10月、p.113−115 「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」Wikipedia 最終更新 2005年12月27日 「住まいづくりの総合カタログ 床・壁・天井・ダイライト」大建工業株式会社、2005年8月、p.769、(実部釘止め基準図) 「床・階段・壁 カタログ」永大産業株式会社、2005年7月、p.85(写真)、92(ハイホットユニークの断面構造図)
この手段として、フローリング固定用(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルを抜くための道具として、図1の一端部の釘抜き部1Aように突起の欠き部分に引っ掛けて引っ張る方法と、通常の釘を抜くときに使う釘抜きのように「梃子の原理」で(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルを抜けるような形状を可能とすれば通常の釘を通常の釘抜きで釘を抜くようにフローリングの雄実の付け根に打ち込まれた(イ)のフロア用ステープル、(ロ)のフロア用ネイルを抜くことが可能となる。また、梃子の原理を利用して釘を抜く釘抜きの先端部を図1の他端部の釘抜き部2Aのようにすることで、(イ)のフロア用ステープルと(ロ)のフロア用ネイルを引っ掛けられる形状となり、フローリングの雄実の形状に無理なく差し込める。また、引き抜く時の初期状態でフローリングを傷つけることのないような角度で引き抜けるような支点面をつくることで(イ)のフロア用ステープル、(ロ)のフロア用ネイルを容易に抜くことが可能となる。
解決しようとする問題点は、床材であるフローリングを固定するため雄実の付け根に打ち込む(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルを(ハ)の従来の釘抜きで抜く場合にはフローリングの仕上がり面である表面を傷めてしまう。また、(ト)の板状の薄いステープルを抜く道具では抜くことが出来ない。その他の道具でもフローリングに打ち込まれた(へ)フローリング用の釘をフローリングの表面を傷めずに釘を抜く事の出来る釘抜きが無いことである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、 略L字状体の一辺側が長く他辺側が一辺側に比し充分に短いL字状を呈した形状で端部に鉤構造を構成する釘抜きで、前記略L字状体の長い側の一辺側の端部を一端部とし反対側の短い他辺側の端部を他端部として、前記略L字状体の釘抜きの部位の位置関係として略L字状体の長い側の一辺を立てた場合に、前記一端部側を下側として、前記他端部側を上側に位置付けると、前記一端部の先端から上方向に所定の間隔設けた位置に鉤構造がある側を背面側とし、前記背面側の裏側にあたる側面を正面側とした場合に、前記一端部にある鉤構造に釘に引っ掛けて、前記一端部から他端部の方向に向かって引っ張ったときに釘を引き抜くものであって前記一端部が釘抜き部となる釘抜きにおいて、 前記一端部は、鉤構造の背面に略コの字状の先端部形状をしており、所定の位置まで上方向に略コの字状断面を形成し、略コの字状先端部全体が下方向である一端部の先端に向かって鋭角となっていることを特徴とする、釘抜きの前記一端部の鋭角な先端部である。
上記請求項1の発明の場合、(ハ)の従来の釘抜きでは殆どの場合梃子の原理を利用して作用点部となる位置に(ニ)の釘を載せるかたちで持ち上げることにより(ニ)の釘を抜く効果を得ているのだが、当該発明の場合、前記一端部自体で梃子の原理を利用することではなく前記一端部に大きな曲げの力は発生しない。そのため、一端部全体を肉薄なものとすることが出来る。そのことでフローリングの雄実の付け根に打ち込まれた(イ)のフロア用ステープルや(ロ)のフロア用ネイルの位置まで、フローリングをそれほど傷めずに雄実の一部を傷める程度での先端を差し込むことが出来る。
また、前記一端部は肉薄であるため狭く入り隅状の場所にある釘の頭に到達しやすく、到達したときに前記一端部が鉤構造となっているので、(イ)のフロア用ステープルのコの字状の形状に引っ掛けることが出来る。前記一端部自体が梃子の原理を利用したときの作用点部ではないので支点部の形状に支配的に影響されることはなく、任意な方向に(イ)のフロア用ステープルを引き出すことが出来る。
このように、前記一端部は釘を引っ掛けて引っ張り出す役目を果たすのだか、釘抜きは金属で作られる為、引張りの力に強い金属のメリットを生かすことで肉薄に出来この効果でフローリングの構造上狭い位置にある(イ)のフロア用ステープルまで到達させられ、しかもフローリングの雄実の一部を傷める程度を最小限に抑えることが出来る。また、打たれてある(イ)のフロア用ステープルの角度を考慮して任意の角度で引き抜ける。
また、通常フローリングの雄実は端から端まで途切れずつながっているものだが、雄実自体は仕上がったときには雌実と接合し見えなくなるものである。そのため雄実の途中が部分的に途切れたとしても仕上がり面には影響がないことになる。床としての強度的にも根太や下地合板など下地材のある範囲内であれば問題にはならない。実際の商品として床暖房対応のフローリングには初めから雄実が部分的にないものも販売され普及している(例えば、非特許文献7参照。)。以上のことから雄実の部分的なカットは切り口をきれいに切り取れば施工上および使用上問題はない。しかし切り口が悪い場合には、仕上がったときに捲れ上がりや割れフローリング間のつなぎ合わせのズレが発生することが考えられる。このことから、雄実へ打ち込まれた(へ)のフローリング用の釘の付近に長手方向の雄実を途中で切るかたちで前もって2ヶ所の切込みを入れておけば鑿(のみ)のようなものでもきれいに切り落とすことが出来、上記請求項1の発明で鑿(のみ)の効果を発揮できる。
このとき、前記一端部の先端を突き刺す位置は、(へ)のフローリング用の釘が打ち込まれた雄実の付け根から雄実の間で、一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaがある側の側面が(へ)のフローリング用の釘側にあるように使用することにより、フローリングの仕上がり面を傷つけず(へ)のフローリング用の釘を容易に一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaに引っ掛けて引っ張ることができる。
上記請求項1の発明は、前記一端部の先端が両側面もしくは四方側面で一端部の先端に向かって鋭角になり前記一端部の先端から反対方向に所定の間隔を設けた位置に鉤構造または鉤構造を構成するための突起を設けた釘抜きにおいて、前記一端部を下側として反対側の他端側を上側としたとき、前記鉤構造を構成するための突起または鉤構造の突起状の端部もしくは鉤構造を構成するためのかかり状の端部が向いている側を背面側として前記背面側の裏側にあたる側面を正面側とした場合に、左右側面視もしくは四方側面視において前記一端部方向で下面の方向である一端の先端に向かって鋭角になっている構造を特徴とする、釘抜きである。
上記請求項1の発明の場合、前記一端部の先端を鋭角してその先端から所定の間隔設けた位置に鉤となる構造である鋭角もしくは直角程度な突起を設けることで、前記一端部の先端がフローリングの雄実の付け根に突き刺すことを容易にすることを可能とし、前記一端部一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaを容易に(へ)のフローリング用の釘の位置まで到達出来、その釘を引っ掛けることが出来る。
上記請求項1の発明は、略コの字状の向きとして前記略コの字状のコをカタカナのコを手書きしたときの書き始めと書き終わりの位置の方向でカタカナのコの左側の方向を略コの字状の前面としその反対側を略コの字状の裏面としたとき、前記一端部の先端部が前記鉤構造を構成する突起がある側面の背面にあたる前記正面側の方向に略コの字状の前面が向き前記背面側に略コの字状の裏面が向き、略コの字状の先端部形状をしており、所定の位置まで略コの字状断面を形成し、略コの字状先端部全体が鋭角となっていることを特徴とする、釘抜きである。
上記請求項1の発明の場合、一端部の先端部が略コの字状で先端全体が鋭角となっているので、先端部の横断面がコの字状となっている蚤と同様な使用ができる。そのことで雄実へ打ち込まれた(へ)のフローリング用の釘の位置の雄実に前もって2ヶ所の切込みを入れておかなくても雄実の一部を切り落とすことが出来る。
通常ではフローリングに(へ)のフローリング用の釘を前記雄実の付け根に打ち込んだ際に(へ)のフローリング用の釘の頭または(リ)のステープルの肩はフローリングの下地材より上に位置している。また、その位置から下地材までの間には前記雄実があるため、前記支点部が接している接地位置までは直線ではなく、間に前記雄実が突起状に出っ張ったかたちとなる。そのため、(ハ)の従来の釘抜きのほぼ直線的で外側に広がる形の曲面では(へ)のフローリング用の釘を抜く場合の初期段階で前記曲面が雄実と重なるため雄実を壊すことになる。
請求項2の発明は、本体の胴体部に、前記一端部で前記一端部から所定の間隔を設けた位置に、通常の梃子の原理を利用して一方の先端が二股でV字状の切欠きがされている扁平な形状が引っかかる形状の鉤状部または鉤構造の突起もしくは切欠きを設けたことにより、前記一端部に釘を引っ掛けた際にこれを引き抜くために別の釘抜きと本発明の釘抜きとで複合的に釘を抜くことができることを特徴とする、釘抜きである。
上記請求項2の発明の場合、当該釘抜き本体の胴体部の所定位置に(ハ)の従来の釘抜きでV字状の切欠きの形状が引っかかるように切欠きや突起を設けることで(ハ)の従来の釘抜きで当該釘抜き自体を引っ掛けて釘であるかのように引き抜く動作をすることができるものであり、梃子の原理を使用して(ハ)の従来の釘抜きの作用点にある当該釘抜きを引っ張る。このとき当該釘抜きの前記一端部に引っかかっている(へ)のフローリング用の釘を間接的に抜くかたちを実現しようとするもので、(ハ)の従来の本発明とは別の釘抜きと本発明の釘抜きの2つの道具を複合的に使用できるようにしたものであるので、前記一端部を(へ)のフローリング用の釘を引っ掛けたとき引っ張る方向で抜くことが出来る。
本発明の釘抜きは、フローリングの雄実の付け根に打ち込まれた釘を抜く場合において、前記雄実の形状を考慮した形状とすること及び前記釘が下地材に対して45度程度の角度で打ち込まれていることを踏まえてフローリング材の表面の仕上がり面を傷つけずに抜くことができるという利点がある。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1で一端部の釘抜き部1Aとした部分が本体に対しての位置関係において、同様な位置関係であり類似の機能を果たす部分は一端部の釘抜き部1Aとするが、図1、図2、図3、で先端部の形状が異なるため図1では1Aとしたのに対し図2では1Bとし図3では1Cとしたのは便宜上区別するためである。
本発明に係るフローリング用のフロア用ステープル、フロア用ネイルの釘抜きにおける一端部の釘抜き部1Aは、図1に示すように、棒状体の釘抜きの一端部付近における形状を示すもので、一端部の先端部が鋭角になっている一端部の釘抜き部1Aの先端部1Acから図1において後ろ側に相当する側面(以後、後ろ側の側面とする)の上側に向かって鋭角になっている一端部の釘抜き部1Aの先端部1Acから一端部の釘抜き部1Aの後ろ側の側面部1Abのように膨らむ形で厚みを増してゆき、所定の位置まで滑らかな曲面となり一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaで凹凸をつくる形になり、釣り針の返し状のような形状となった鉤構造を設けた形となる。
図4は図1の形状と同様のものであり斜め方向(図1における正面側と左側面側の間)からのものである。
図6は図1の形状と同様のものであり正面方向(図1における正面側)からのものである。
また、一端部の釘抜き部1Aの正面側の側面1Adは一端部の釘抜き部1Aの先端部1Acから上側ほうこうに向かって所定の位置まで滑らかに凹んだ形またはほぼ真っ直ぐであり一端部の釘抜き部1Aは厚みを増して行く。そのことで通常使用で釘を抜く際に折れたり曲がったりしない様に極端に細い位置をなくすような形状となっている。
一端部の釘抜き部1A付近全体では、釘抜きの本体である4から相対的に視点で直線的であり一端部の釘抜き部1Aの先端部1Acから所定の間隔設けた上側に釘の頭や(リ)のステープルの肩が引っかかるように突起状の一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaが出っ張っているような形状となっている構成である。
一端部の釘抜き部1Aで釘を引っ掛けるのは一端部の釘抜き部1A一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaであり一端部の釘抜き部1A一端部の釘抜き部1Aの先端部1Acはフローリングに突き刺さりやすいように鋭角にした構造である。
一端部の釘抜き部1Aを正面側から見た場合、図6のように横に厚みを持たせてあり、このことで(イ)のフロア用ステープルの(リ)のステープルの肩付近に入りやすく、また接地量を増やすことが出来るものである。
一端部の釘抜き部1Aの先端部1Ac付近は、マイナスドライバーの先端を少し湾曲させたような形状となっており複雑な形状ではないので、加工もそれほど難易ではない。
一端部の釘抜き部1A一端部の釘抜き部1Aの先端部1Acは左右側面視において鋭角であり先端を鑿(のみ)のように使用することが出来るようにしたものであり、そのことで木材に突き刺すことが出来るようにしたものである。
一端部の釘抜き部1Aで釘を抜く場合、図7に示すようにフロア用ステープル等の釘材9とフローリング材の雄実部19の間に一端部の釘抜き部1Aの先端部1Acを突き刺すもので、一端部の釘抜き部1A一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaがフロア用ステープル等の釘材9の頭や(リ)のステープルの肩に相当する部分まで到達して引っ掛けることができるところまで突き刺す。その後に45度程度の角度で打ち込まれているフロア用ステープル等の釘材9を 打ち込まれたのと反対方向に引っ張れるような形状である一端部の釘抜き部1A一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaを設けたものである。
床材はフローリングだけではない。例えば合板の上に薄いクッションフロアなどの仕上げ材を張る工法では、ほとんどが実(さね)のない合板を使われる。しかしこの場合フローリングと違い当然合板同士の境目では上下方向でズレが生じやすくなる。この場合、事前につなぎ目の下に下地材を作っておくなどすればズレなどの問題が起こらない。
フローリングの雄実は相手になる雌実に差し込むかたちで床をまるで一体的なようにするだけでなく床がずれることによる段違いが起こらないようにするものである。そのため雄実がなければならないのであるが、部分的に雄実が途切れていたとしてもその部分の下に下地材があり縦方向にずれなければ特に支障は無いとされている。近年では床暖房の普及もあり床暖房の配管や配線がある部分を前もって切り欠いてある商品も販売されている。
前記のように、雄実が部分的に無かったとしてもその部分より広く下地材があればズレなどの問題は起こらない。通常打たれるフロア用ステープル等の釘材9は下地材のある場所に打ち込まれる。その下地材は巾45mm程度の根太もしくは床下地が全面合板を張ってある下地となるので、雄実をフロア用ステープル等の釘材9の(リ)のステープルの肩幅程度の切欠きをしたとしても支障はないのである。
また、一端部の釘抜き部1Aの後ろ側の側面部1Abから一端部の釘抜き部1Aの鉤状部1Aaにかけて、後ろ側側面に縦方向に略V字状の切り込みまたは溝を設けることでフロア用ステープル等の釘材9が(ロ)のフロア用ネイルであった場合にも係止することができる。
第2の実施例は前記一端部で、図2の一端部の釘抜き部1Bのようにマイナスドライバーの先端部状の形状であるのが曲がった形状とすることで鉤構造を成すものであり、一端部の釘抜き部1Bの先端部1Bcは鋭角な形状とすることで、(イ)のフロア用ステープルの(リ)のステープルの肩に相当する部分に容易に引っ掛けることができるような工夫が施されている。
また、一端部の釘抜き部1Bの後ろ側側面部1Bc付近に、後ろ側側面に縦方向に略V字状の切り込みもしくは溝を設けることでフロア用ステープル等の釘材9が(ロ)のフロア用ネイルであった場合にも係止することができる。
第3の実施例は前記一端部で、図3及び図5の一端部の釘抜き部1Cのような形状のものであり、外郭が図1及び図4に示す第1の実施例のものに付加的な要素を備えるための一端部の釘抜き部1Cの図中下面視略コの字状の先端部1Ceの部分を付け加えたかたちのものである。
この一端部の釘抜き部1Cの図中下面視略コの字状の先端部1Ceは、略コの字状の先端であるために3方向でフローリングの雄実部分をカットすることができる。そのため、あらかじめ鋸等で雄実に切り込みを入れることなく図8のフローリング材の雄実部19のように容易に3方向でカットできるものである。
図1で他端部の釘抜き部2Aとした部分が本体に対しての位置関係において、同様な位置関係であり類似の機能を果たす部分は他端部の釘抜き部2Aとするが、図1、図11、で先端部の形状が異なるため図1では2Aとしたのに対して図11では2Bとし異なる実施例を区別するためにすべての図面上の記号は大文字のA−Cの後ろに小文字のa−eを付けて1A、1Aa、1Ab、1Ac、1Ad、2A、2Aa、2Ab、2Ac、1B、1Bc、1C、1Ca、1Cb、1Cc、1Cd、1Ceと便宜上区別するものとする。
第4の実施例は(ハ)の従来の釘抜きで梃子の原理を利用するL字状体の短い側の他辺側で端部に相当する部分は図1,図11の他端部の釘抜き部2である。(ハ)の従来の釘抜きではL字状曲がった付近からの先端部まで直線的な滑らかな曲線であり先端部にV字状の切り込みがある形状であるが、第4の実施例では先端部付近から所定の間隔を設けた位置から極端に細くなるような形状としてある。この極端に細くなる部分は、フローリング材で雄実部19の部分を避けられるような工夫であり、図11のようにフローリング材7に突き刺してある釘材9の最後部と、本体の部分で他端部の釘抜き部2Bが接している初期位置14だけが釘抜きの初期状態で接しているのみで済むようにした形状となっている。一方(ハ)の従来の釘抜きを使用するとすれば、(ハ)の従来の釘抜きの先端部の形状では先端部が先端では太く略円錐状の形状のものが左右2対となる構成でありほぼ直線的であるため、フローリングを傷めずに(へ)のフローリング用の釘を抜くことは相当に難しい、または出来ないに近いことは明らかである。このために他端部の釘抜き部2のような形状によるフローリングの釘抜きとなる特殊な形状としたものである。
ここで上記特殊な形状とは、(ハ)の従来の釘抜きと比較してその先端部の形状が略板状体であり、また先端部の位置は支点部となる曲面12上の初期接地位置より図面上で所定間隔設けた上側に位置していることである。
図1の他端部の釘抜き部2Aは、本体の上側で正面側に本体の中程での太さ程度で曲がった形状のものが、他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaの手前で極端に細くなっている。又は、他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaから支点部の曲面にかけての輪郭線が直線的で滑らかな曲線ではなく、他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaの手前で極端に細くなっている部分が凹んだ形になっている。
また、他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaのある部分は図1での上側で、最上部付近から下地材からフローリングの雄実の付け根の場所までの高さ(フローリングの下面から雄実の付け根までの厚み)程度下側の位置にあり、他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaから前記他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaの手前で極端に細くなっている部分辺りまでは図1で横方向に伸びている。そこから支点部にかけて曲面を形成している。この形状によりフローリングの雄実をよける形で雄実の付け根に他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaが到達できるようにしたものである。
他端部の釘抜き部2Aの形状で、他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaから他端部の釘抜き部2Aの本体側の曲面(鉤部)2Abにかけて凹んだ形となりここで鉤としての効果を持たせるものであるが、この部分では梃子の原理を利用したときに作用点となる位置なので、実際には釘を持ち上げる様なかたちとなるため、(へ)のフローリング用の釘がずれて外れないように出来るものである。
また、他端部の釘抜き部2Aの先端部2Aaに図5、図6で他端部の釘抜き部2Aの先端部に設けた切欠き部2Acの略V字状の切り込みもしくは溝を設けることでフロア用ステープル等の釘材9が(ロ)のフロア用ネイルであった場合にも係止することができる。
第5の実施例は図11−図13の他端部の釘抜き部で(へ)のフローリング用の釘を梃子の原理を利用して抜く場合に、支点となる曲面が(ハ)の従来の釘抜きの支点となる曲面より滑らかな曲面となっていることである。この支点部となる曲面12は釘抜き作業の初期で(へ)のフローリング用の釘が打ち込まれた角度(45度程度)の反対方向に引き抜くための曲面を形成している。
(ハ)の従来の釘抜きの形状は、扁平な先端に釘の頭が引っかかるように切込みがあり梃子の原理を利用しやすいように片方の端部が90度に曲がっているもので、90度程度に曲がっている辺りは角を丸めたくらいの曲面になっている。そこが梃子の原理を利用したときの支点となる。ところが、支点部となる曲面12は(ハ)の従来の釘抜きの支点部となる曲面のより滑らかな曲面とすることでフロア用ステープル等の釘材9を釘材9の軸線の延長線17に近いラインで引き抜いていくことができる。
計算上で、図11の支点部となる曲面12では、フロア用ステープル等の釘材9を引き抜いていったとき支点となる位置は支点部となる曲面12及び下地材8の上側を逐次移動するが、支点部となる曲面12上の接地位置12bが設置位置12bが下地材に接する位置13に設置したとき釘材9と他端部の釘抜き部2Bが接している初期位置14は釘材9と他端部の釘抜き部2Bが接している移動したときの移動位置15に移動する。
図13は支点部となる曲面12の曲面を計算によって導くための一例である。
下記数式1は図13に記載の各記号に対応した計算機による繰り返し計算を導くための式であり、表1は計算機によりlb1を微小な長さとし、任意の変数Δθを微小な角度で逐次計算した結果を図示したものである。
下記の数式1は他端部の釘抜き部2を使用するとき釘が打ち込まれた角度を考慮して、打ち込まれた釘を釘の軸線の方向に抜くことができる形状の支点部の曲面の形状を計算により求めるための近似的な数式であるが、実際には下地材と支点部で滑りなどのズレも考えられる。しかし少なくともフローリングの仕上がり面に干渉しないように抜くことはできると考えられる。下記はその数式を表したものである。
上記の数式において、b1、b2、b3、・・・bn・・・bm・・・のbnからbn+1の各距離は等間隔の微小長さLb1として下地材の上側表面を水平面とした面を移動するものである。
上記の数式、表において位置cn(xcn、ycn)(n=1,2,3・・・・・)は釘材(9)の軸線の延長線とbn(n=1,2,3・・・・・)の各位置を通り傾きがtan(θbn)の直線が交わる位置を表すものである。
また、d1、d2、d3、・・・dn・・・dm・・・の各位置dn+1は、dnを円の中心として半径が微小長さLb1の円周上で角度を微小角度Δθずつ増加させていったときに、位置bnとcnの距離Lbn+1と位置dn+1とc1との距離Ldn+1との差の絶対値(|Lbn+1-Ldn+1|)が最小値となるときの角度θn=((α)×Δθ)+θn−1)として逐次定めていくものである。
なお、上記の実施形態では、支点部となる曲面12は45度に引き抜くことに限定したものではなく、(へ)のフローリング用の釘を抜く際の初期でフローリングの表面の仕上がり面を傷つけなければよく、(ハ)の従来の釘抜きの支点部となる曲面よりも滑らかな曲面にしてもよい。
第4の実施例は実施例1−3で場合に釘を引き抜く際に人の手だけで引っ張りぬくのは難しいため、(ハ)の従来の釘抜きの梃子の原理を利用して本体を引っ張ることが出来るようにした本体の胴体部に設けた鉤状突起部3がある釘抜きである。
図1−6の本体の胴体部に設けた鉤状突起部3は、例えれば(ホ)の通常の釘の頭の部分に相当し、そこに(ハ)の従来の釘抜きのV字状の切り込みを差し込んで引っ掛けられるようにしたものである。
図10は実施例5による釘抜き作業の一例を示す。本体をまるで釘のように通常の釘抜き10で引っ張ることで一端部の釘抜き部1Aに係止したフロア用ステープル等の釘材9を抜くことができる。
鉤構造の前記一端部は釘を抜くためのものであるが、釘ではなく機械部品の一部として利用でき、また打ち込まれた角度とは逆方向に梃子の原理を利用して釘を抜くための曲面も機械的動作をする場所に適用できる。
釘抜きの形状の実施方法の左側面を示した説明図である。(実施例1,4,6) 釘抜きの形状の実施方法の左側面を示した説明図である。(実施例2,4,6) 釘抜きの形状の実施方法の左側面を示した説明図である。(実施例3,4,6) 釘抜きの形状の実施方法の正面側、左側面及び平面を示した説明図である。(実施例1,4,6) 釘抜きの形状の実施方法の正面側、左側面及び平面を示した説明図である。(実施例3,4,6) 釘抜きの形状の実施方法の正面側を示した説明図である。(実施例1,4,6) 釘抜きの釘抜き部1Aの実施方法の左側面を示した説明図である。(実施例1) 釘抜きの釘抜き部1Cの実施方法の左側面を示した説明図である。(実施例3) 釘抜きの実施方法の左側面を示した説明図である。(実施例1,4,6) 釘抜きの実施方法の左側面を示した説明図である。(実施例1,4,6) 釘抜きの実施方法の右側面を示した説明図である。(実施例5) 釘抜きの実施方法の右側面を示した説明図である。(実施例5) 釘抜きの実施方法の支点部の曲面を定義するための記号と位置関係を示した右側面を示した説明図である。(実施例5)
1A 一端部の釘抜き部1A
1Aa 一端部の釘抜き部1Aの鉤状部
1Ab 一端部の釘抜き部1Aの後ろ側の側面部
1Ac 一端部の釘抜き部1Aの先端部
1Ad 一端部の釘抜き部1Aの正面側の側面部
2A 他端部の釘抜き部2A
2Aa 他端部の釘抜き部2Aの先端部
2Ab 他端部の釘抜き部2Aの本体側の曲面(鉤部)
2Ac 他端部の釘抜き部2Aの先端部に設けた切欠き部2Ac
1B 一端部の釘抜き部1B
1Bc 一端部の釘抜き部1Bの先端部
1C 一端部の釘抜き部1C
1Ca 一端部の釘抜き部1Cの鉤状部
1Cb 一端部の釘抜き部1Cの後ろ側の側面部
1Cc 一端部の釘抜き部1Cの先端部
1Cd 一端部の釘抜き部1Cの正面側の側面部
1Ce 一端部の釘抜き部1Cの図中下面視略コの字状の先端部
3 本体の胴体部に設けた鉤状突起部
4 本体
5 支点部
7 フローリング材
8 下地材
9 フロア用ステープル等の釘材
10 通常の釘抜き
11 通常の釘抜きで切欠きがあり二股になっている側の釘抜き部
12 支点部となる曲面
12a 支点部となる曲面12上の初期接地位置
12b 支点部となる曲面12上の接地位置
13 接地位置12bが下地材に接する位置
14 釘材9と他端部の釘抜き部2Bが接している初期位置
15 釘材9と他端部の釘抜き部2Bが接している移動したときの移動位置
16 釘材9の軸線の延長線
17 他端部の釘抜き部2B
18 本体
19 フローリング材の雄実部
b1 初期接地位置12aが下地材に接する位置
b2 b1からの所定間隔Lb1だけ移動した位置及びd2が下地材に接する位置
b3 b2からの所定間隔Lb1だけ移動した位置及びd3が下地材に接する位置
c1 釘材9と他端部の釘抜き部2Bが接している初期位置14
c2 釘材9の軸線の延長線16上で位置b2から角度θb2の直線と釘材9の軸線の延長線16が交差する位置
c3 釘材9の軸線の延長線16上で位置b3から角度θb3の直線と釘材9の軸線の延長線16が交差する位置
d1 支点部となる曲面12上の及び初期接地位置12a
d2 円の中心をd2、半径を所定間隔Lb1とし、角度をθ2としたときの円周上の位置
d3 円の中心をd2、半径を所定間隔Lb1とし、角度をθ2としたときの円周上の位置
Lb1 位置b1と位置c1との距離
Lb2 位置b2と位置c2との距離
Lb3 位置b3と位置c3との距離
Ld1 位置d1と位置c1との距離及び距離Lb1
Ld2 位置d2と位置c2との距離
Ld3 位置d3と位置c3との距離
Lb1 所定の微小長さ(任意の微小長さ)
Δθ 所定の微小角度(任意の微小な変数)

Claims (2)

  1. 略L字状体の一辺側が長く他辺側が一辺側に比し充分に短いL字状を呈した形状で端部に鉤構造を構成する釘抜きで、前記略L字状体の長い側の一辺側の端部を一端部とし反対側の短い他辺側の端部を他端部として、前記略L字状体の釘抜きの部位の位置関係として略L字状体の長い側の一辺側を立てた場合に、前記一端部側を下側として、前記他端部側を上側に位置付けると、前記一端部の先端から上方向に所定の間隔設けた位置に鉤構造がある側を背面側とし、前記背面側の裏側にあたる側面を正面側とした場合に、前記一端部にある鉤構造に釘に引っ掛けて、前記一端部から他端部の方向に向かって引っ張ったときに釘を引き抜くものであって前記一端部が釘抜き部となる釘抜きにおいて、 前記一端部は、鉤構造の背面に略コの字状の先端部形状をしており、所定の位置まで上方向に略コの字状断面を形成し、略コの字状先端部全体が下方向である一端部の先端に向かって鋭角となっていることを特徴とする、釘抜き。
  2. 略L字状体の一辺側が長く他辺側が一辺側に比し充分に短いL字状を呈した形状で端部に鉤構造を構成する釘抜きで、前記略L字状体の長い側の一辺側の端部を一端部とし反対側の短い他辺側の端部を他端部として、前記一端部にある鉤構造に釘に引っ掛けて、前記一端部から他端部の方向に向かって引っ張ったときに釘を引き抜くものであって前記一端部が釘抜き部となる釘抜きにおいて、前記長い側の一辺側に前記一端部から前記他端部側に向かって所定の間隔を設けた位置に、別の釘抜きで先端が二股でV字状の切欠きがされている扁平な形状の先端を引っかけることができる鉤状部または鉤構造の突起もしくは切欠きを設けたことにより、前記一端部に釘を引っ掛けた際にこれを引き抜くために別の釘抜きと複合的に釘を抜くことができる前記長い側の一辺側に鉤状部または鉤構造の突起もしくは切欠きを設けたことを特徴とする、釘抜き。
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