JP4946866B2 - 無線通信システムの無線パラメータ決定方法および装置 - Google Patents

無線通信システムの無線パラメータ決定方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の基地局を含む無線通信システムに関し、特に、無線通信システムのサービスエリアにおける全エリアの通信サービス品質のみならず、重要エリアの通信サービスを改善するために各基地局の無線パラメータを決定する際に用いられる無線パラメータ決定方法、および無線パラメータ決定装置に関するものである。
複数のエリアに渡って分布する移動体ユーザや固定ユーザに通信サービスを提供する複数の基地局を含む無線通信システムにおいて、無線通信システムを構築する際や既に存在する無線通信システムに無線局を追加配置するような場合には、高品質な通信サービスを提供できるように各基地局の無線パラメータが決定される。
各基地局の無線パラメータとは、代表的なものとして、垂直面内指向性を持つアンテナのチルト角が挙げられる。その他に、アンテナの地上高、アンテナから送信されるパイロットチャネルの送信電力などが挙げられる。
一般的に無線パラメータの決定は無線ネットワーク設計ツールを用いて行われる。無線ネットワーク設計ツールは、無線パラメータを決定するアンテナが設置されている基地局の位置、標高、建物、地形等の情報に基づき、アンテナから所定の地点までの伝搬ロスを求め、アンテナからの送信電力、アンテナの水平面内指向性方向、アンテナの水平面および垂直面内ビームパターン、先に求めた伝搬ロスから、アンテナから送信される信号が所定の地点で受信されるときの受信電力を計算し、また、S/N(信号対雑音)比やSIR(信号電力対干渉比)で示される受信品質を計算する。そして、所定の値の受信電力や受信品質を満たしていない地点を「劣化地点」と定義し、無線ネットワーク設計ツールは、サービスエリアの全エリアに占める劣化地点の割合である劣化率を求める。
また、無線ネットワーク設計ツールは、移動体ユーザを仮想的に発生させ、移動体ユーザの発生による干渉電力を計算し、ユーザの収容可否を判定することで、収容可能なユーザ数もしくはトラヒック量で定義される無線容量を計算する。無線ネットワーク設計ツールは、上述した劣化率が小さくなる、または無線容量が大きくなる無線パラメータを自動的に求めることが可能である。
従来行われている無線パラメータを自動的に求める方法について以下に説明する。代表的な無線パラメータであるチルト角を変更するアンテナの選出とその角度の決定が以下の手順で実現される。
「1アンテナのカバレージの劣化率が所定値以上のアンテナ」を、チルト角を小さくすべきアンテナとして選出し、選出されたアンテナのチルト角を小さく設定する。小さくする際の、チルト角の更新角度は一定角度とする。また、「1アンテナのカバレージの劣化率が所定値以下のアンテナ」を、チルト角を大きくすべきアンテナとして選出する。大きくする際の、チルト角の更新角度は一定角度とする。そして上記処理を自動的に繰り返すことで、全エリアの劣化率を小さくするチルト角を求める。
また、その他の一般的な無線パラメータに関するチルト角の更新方法は、例えば、特開2001−204069号公報に開示される無線ネットワーク最適化方法として、「最適化プロセス」に「あらゆるアルゴリズムを利用することが可能である」と示されている。具体的には、幾つかの方法が存在し、劣化率、カバレージおよび無線容量を目的関数とする組み合わせ最適化の分野における一般的な最適化アルゴリズムや遺伝アルゴリズムを挙げることができる。最適化アルゴリズムの処理速度が問題とならない小さな無線通信システム規模の場合、全ての無線パラメータの組合せを探索して試みる「総当り法」も利用可能である。
例えば、代表的な無線パラメータであるアンテナのチルト角について、目的関数を劣化率とする無線パラメータ決定装置の従来例の構成を図10に示す。従来例は、初期チルト角を入力する手段101と、全エリアの劣化率を小さくするチルト角決定手段102で構成され、全エリアの劣化率を小さくするチルト角決定手段102は、初期チルト角を初期値として、全エリアの劣化率を小さくするチルト角を決定し、チルト角決定後の全エリアの劣化率と全エリアのチルト角を出力する。
従来の技術は、無線通信システムにおける全エリアのみの通信サービス品質を改善する無線パラメータが得られる無線パラメータ決定方法であったことが問題である。
通常、全エリアの通信サービス品質を改善することで、複数のエリアに渡って分布する移動体ユーザに高い通信サービス品質を提供することができる。
サービスエリア内には重要エリアというものがあり、その重要エリアの通信サービス品質を改善しなければならないという要求が存在する。重要エリアは必ずしも発生トラヒック量の大小とは関係せず、例えば、官庁、市役所、幹線道路、避難所に指定されている学校等が含まれるエリアが挙げられる。
上述したとおり、劣化率や無線容量で表される通信サービス品質を改善する無線パラメータを決定する方法は幾つか存在するが、これまでサービスエリアにおける全エリアの通信サービス品質を改善することしかできなかった。他方、複数の目的関数を扱っている例として、先に挙げた特許文献1に無線ネットワーク最適化方法が開示されている。しかしながら、それらの目的関数は、ネットワークカバレージやネットワーク容量、およびネットワークカバレージにトラヒックによる重み付けを施したものであった。
特許文献1に開示される発明では、エリアに対してトラヒックによる重み付けを施した目的関数を持つが、重要エリアに関する目的関数を持たないため、重要エリアの通信サービス品質を改善する無線パラメータを決定することができなかった。
重要エリアについて言うと、重要エリアの通信サービス品質が改善されるならば、全エリアの通信サービス品質の悪化はある程度許容される無線パラメータの決定指針が存在するが、これまで、そうした決定指針に的確に対応できる無線パラメータ決定方法がなかった。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたもので、無線通信システムにおいて全エリアの通信サービス品質のみならず、重要エリアの通信サービス品質を改善する無線パラメータが得られる無線パラメータ決定方法を提供することにある。
本発明の無線通信システムのアンテナの無線パラメータ決定方法は、第1のエリアと第2のエリアを含むエリアに配置された複数の無線基地局により構成される無線通信システムにおける各無線基地局のアンテナの無線パラメータを決定する方法であって、
初期値となる第1の無線パラメータを受け付けるステップと、
前記第1のエリアの通信サービス品質と前記第2のエリアの通信サービス品質とから第1の重み付け値により求めた第1の加重和と、前記第1の無線パラメータとに基づいて、前記第1及び第2のエリアの一方、もしくは両方の劣化率を小さくする第2の無線パラメータを求めるステップと、
前記第1の加重和に関する制約条件を受け付けるステップと、
前記第2の無線パラメータが前記第1のエリア及び第2のエリアの一方の劣化率を小さくするものである場合には前記第1のエリア及び第2のエリアの他方の劣化率を小さくする第3のパラメータを、前記第2の無線パラメータが前記第1のエリア及び第2のエリアの両方の劣化率を小さくするものである場合には前記第1のエリア及び第2のエリアの両方の劣化率を小さくする第3のパラメータを、前記制約条件と、前記第1のエリアの通信サービス品質と第2のエリアの通信サービス品質とから第2の重み付け値により求めた第2の加重和と、前記第2の無線パラメータに基づいて、決定するステップと、
を有することを特徴とする。
この場合、前記通信サービス品質を示す値が、劣化率であるとしてもよい。
また、前記通信サービス品質を示す値が、無線容量であるとしてもよい。
また、前記制約条件が第2の無線パラメータ決定後の前記第2の重み付け値による第1エリアと第2エリアの通信サービス品質を示す値の加重和を基準とする制約条件であるとしてもよい。
また、前記第1エリアが官庁、市役所、幹線道路、避難所に指定されている学校等が含まれる重要エリアであり、前記第2エリアが重要エリアを含む全エリアであるとしてもよい。
また、第1の重み付け値に関して、重要エリアの重み付け値が0であり、全エリアの重み付け値が1であり、第2の重み付け値に関して、重要エリアの重み付け値が1であり、全エリアの重み付け値が0であるとしてもよい。
また、第1の重み付け値に関して、重要エリアの重み付け値が1であり、全エリアの重み付け値が0であり、第2の重み付け値に関して、重要エリアの重み付け値が0であり、全エリアの重み付け値が1であるとしてもよい。
本発明の無線通信システムの無線パラメータ決定装置は、第1のエリアと第2のエリアを含むエリアに配置された複数の無線基地局により構成される無線通信システムにおける各無線基地局のアンテナの無線パラメータを決定する装置であって、
初期値となる第1の無線パラメータを受け付ける手段と、
前記第1のエリアの通信サービス品質と前記第2のエリアの通信サービス品質とから第1の重み付け値により求めた第1の加重和と、前記第1の無線パラメータとに基づいて、前記第1及び第2のエリアの一方、もしくは両方の劣化率を小さくする第2の無線パラメータを求める手段と、
前記第1の加重和に関する制約条件を受け付ける手段と、
前記第2の無線パラメータが前記第1のエリア及び第2のエリアの一方の劣化率を小さくするものである場合には前記第1のエリア及び第2のエリアの他方の劣化率を小さくする第3のパラメータを、前記第2の無線パラメータが前記第1のエリア及び第2のエリアの両方の劣化率を小さくするものである場合には前記第1のエリア及び第2のエリアの両方の劣化率を小さくする第3のパラメータを、前記制約条件と、前記第1のエリアの通信サービス品質と第2のエリアの通信サービス品質とから第2の重み付け値により求めた第2の加重和と、前記第2の無線パラメータに基づいて、決定する手段と、を有することを特徴とする。
上記のように構成される本発明においては、第1の重み付け値が付与された第1のエリアおよび第2のエリアにおける通信サービス品質を示す値の加重和と初期値である第1の無線パラメータに基づいて第2の無線パラメータ決定し、その後、制約条件と、第2の重み付け値が付与された第1エリアと第2エリアのサービス品質を示す値の加重和と、第2の無線パラメータに基づいて第3の無線パラメータが決定される。
第2の無線パラメータは第1の重み付け値が反映されたものとなり、第3の無線パラメータは制約条件および第2の重み付け値が反映されたものとなる。第1および第2の重み付け値は、第1および第2のエリアのそれぞれに付与されているので、第1および第2の重み付け値を各エリアに応じて設定することにより、全エリアの通信サービス品質のみならず、所定のエリアの通信サービス品質無線パラメータに着目した無線パラメータとすることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態によるチルト角決定装置の構成を示すブロック図である。 無線通信システムのサービスエリアにおける重要エリアと全エリアの分布例である。 本発明の第1の実施の形態の動作を示すチルト角決定方法の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の動作を示すチルト角決定方法の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるチルト角決定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の動作を示すチルト角決定方法の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の動作を示すチルト角決定方法の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるチルト角決定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の動作を示すチルト角決定方法の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の動作を示すチルト角決定方法の処理動作を示すフローチャートである。 本発明の第1、第2、第3の実施の形態における第1チルト角決定手段の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1、第2、第3の実施の形態における第2チルト角決定手段の構成例を示すブロック図である。 従来のチルト角決定装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 アンテナの初期チルト角を入力する手段
12 全エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段
13 第1チルト角決定後の全エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータ入力手段
14 制約条件設定手段
15 重要エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段
21 アンテナの初期チルト角を入力する手段
22 重要エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段
23 第1チルト角決定後の重要エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータ入力手段
24 制約条件設定手段
25 全エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段
31 アンテナの初期チルト角を入力する手段
32 第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第1チルト角決定手段
33 第1チルト角決定後の第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を基準とする増加許容パラメータ入力手段
34 制約条件設定手段
35 第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第2チルト角決定手段
36 重要エリアと全エリアの第1重み付け値入力手段
37 重要エリアと全エリアの第2重み付け値入力手段
で構成される。
101 初期チルト角を入力する手段
102 全エリアの劣化率を小さくするチルト角決定手段
110 全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段
120 処理切替手段
130 チルト角を小さくするアンテナ選出手段
140 第1のチルト角更新手段
145 更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段
150 処理切替・チルト角更新制御手段(第1チルト角決定手段)
160 チルト角を大きくするアンテナ選出手段
170 第2のチルト角更新手段
180 チルト角と劣化率の加重和のデータ記憶手段
190 チルト角と劣化率加重和出力手段
245 更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段(第2チルト角決定手段)
250 処理切替・チルト角更新制御手段(第2チルト角決定手段)
290 劣化率加重和出力手段
S1 初期チルト角を設定するステップ
S2 全エリアの劣化率Pbの計算をするステップ
S3 P1current=Pbと設定するステップ
S4 チルト角を仮更新するステップ
S5 全エリアの劣化率Pbを計算するステップ
S6 P1temp=Pbと設定するステップ
S7 P1temp<P1currentを満たすかどうかを判定するステップ
S8 チルト角を更新しないステップ
S9 チルト角を更新するステップ
S10 P1current=P1tempとする設定するステップ
S11 終了条件を満たすかどうかを判定するステップ
S12 P1opt=P1currentと設定するステップ
S13 P1optを基準とする増加許容パラメータを設定するステップ
S14 重要エリアの劣化率Paの計算をするステップ
S15 P2current=Paと設定するステップ
S16 チルト角を仮更新するステップ
S17 重要エリアの劣化率Paを計算するステップ
S18 全エリアの劣化率Pbを計算するステップ
S19 P2temp=Paと設定するステップ
S20 P1temp=Pbと設定するステップ
S21 P2temp<P2currentを満たすかどうかを判定するステップ
S22 チルト角を更新しないステップ
S23 P1temp<A*P1opt+Bを満たすかどうかを判定するステップ
S24 チルト角を更新するステップ
S25 P2current=P2temp、P1current=P1tempとするステップ
S26 終了条件を満たすかどうかを判定するステップ
S27 終了条件を満たした時のP1currentとP2current、およびチルト角を出力するステップ
S52 重要エリアの劣化率Paを計算するステップ
S53 P1current=Paと設定するステップ
S55 重要エリアの劣化率Paを計算するステップ
S56 P1temp=Paと設定するステップ
S64 全エリアの劣化率Pbを計算するステップ
S65 P2current=Pbと設定するステップ
S69 P2temp=Pbと設定するステップ
S70 P1temp=Paと設定するステップ
S103 P1current=w1a・Pa+w1b・Pbと設定するステップ
S106 P1temp=w1a・Pa+w1b・Pbと設定するステップ
S115 P2current=w2a・Pa+w2b・Pbと設定するステップ
S119 P2temp=w2a・Pa+w2b・Pbと設定するステップ
S120 P1temp=w1a・Pa+w1b・Pbと設定するステップ
S201 第1重み付け値である重要エリアw1aと全エリアw1bを設定するステップ
S202 第1重み付け値とは異なる第2重み付け値である重要エリアw2aと全エリアw2bを設定するステップ
発明を実施する最良の形態
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施例では、代表的な無線パラメータであるアンテナのチルト角を決定する装置および方法に関して説明する。また、改善する通信サービス品質を示す値は、劣化率とする。
無線パラメータには、アンテナのチルト角の他に、アンテナの地上高、アンテナから送信されるパイロットチャネルの送信電力などがあるが、本発明の実施の形態の一般性を失うことはない。
また、改善する通信サービス品質を示す値には、劣化率の他に、無線容量などがあるが、本発明の実施の形態の一般性を失うことはない。
第1の実施の形態
図1は、本発明の第1の実施の形態によるチルト角決定装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態は、アンテナの初期チルト角を入力する手段11と、全エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段12と、第1チルト角決定後の全エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータ入力手段13と、制約条件設定手段14と、重要エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段15とで構成される。
アンテナの初期チルト角を入力する手段11は、無線ネットワーク設計ツールの利用者からの初期チルト角の入力を受け付けると、全エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段12へ、受け付けた初期チルト角を供給する。
全エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段12は、初期チルト角を初期値として、初期値の時よりも全エリアの劣化率が小さくなるチルト角を求め、求められた第1チルト角決定後のチルト角を重要エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段15に供給する。
劣化率が小さくなるチルト角の求め方は、例えば、PCT出願、PCT/JP2005/000506で提案されている方法を利用する。その具体的な方法を以下に示す。
「1アンテナのカバレージの劣化率が所定値以上のアンテナ」を、チルト角を小さくすべきアンテナとして選出する処理を行い、選出された複数のアンテナのチルト角を小さく設定する。小さくする際の、チルト角の更新角度は一定角度とする。また、「1アンテナのカバレージの劣化率が所定値以下のアンテナ」を、チルト角を大きくすべきアンテナとして選出する処理を行い、選出された複数のアンテナのチルト角を大きく設定する。大きくする際の、チルト角の更新角度は一定角度とする。チルト角の更新によって全エリアの劣化率が小さくなる場合にはチルト角を更新する。
上述したチルト角を小さく設定する処理とチルト角を大きく設定する処理に加えて、全エリアの劣化率が小さくなる場合にはチルト角を更新する処理を付加した処理を繰り返して、全エリアの劣化率が小さくなるチルト角を求める。
上述した方法による第1チルト角決定手段12の具体的な構成例は、後述するものとする。
または、全エリアの劣化率を目的関数とする組合せ最適化の分野における一般的な最適化アルゴリズムか遺伝アリゴリズムを利用することで、全エリアの劣化率が小さくなるチルト角を求める。また、全エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段12は、同時に第1チルト角決定後のチルト角における全エリアの劣化率を制約条件設定手段14に供給する。
第1チルト角決定後の全エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータ入力手段13は、無線ネットワーク設計ツールの利用者から、第1チルト角決定後の全エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータの入力を受け付ける。該入力を受け付けた増加許容パラメータ入力手段13は、増加許容パラメータを制約条件設定手段14に供給する。
制約条件設定手段14は、第1チルト角決定後の全エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータ入力手段13からの増加許容パラメータと、第1チルト角決定後の全エリアの劣化率を用いて、重要エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段15に、全エリアの劣化率に関する制約条件を供給する。
重要エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段15は、第1チルト角決定後のチルト角を初期値として、さらに、全エリアの劣化率に関する制約条件を満たしつつ、第1チルト角決定後のチルト角の時よりも重要エリアの劣化率が小さくなるチルト角を求め、そのチルト角を第2チルト角決定後のチルト角として外部に出力する。
第2チルト角決定手段15で用いる劣化率が小さくなるチルト角の求め方は、全エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段12で用いた方法を「全エリア」を「重要エリア」に置き換えた同一の方法とする。第2チルト角決定手段15の構成例は、後述するものとする。また、重要エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段15は、第2チルト角決定後のチルト角における重要エリアの劣化率、および全エリアの劣化率を外部に出力する。
図8は、第1チルト角決定手段12の構成を示すブロック図であり、図8に示される構成は後述する第2の実施の形態における第1チルト角決定手段22と、第3の実施の形態における第1チルト角決定手段32にも利用可能である。
第1チルト角決定手段12は、入力されたチルト角に基づいて全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和を計算する全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110と、チルト角を小さくするか大きくするかを選択、または終了の処理切替をする処理切替手段120と、入力された各アンテナのカバレージの劣化率に基づいてチルト角を小さくするアンテナを選出するチルト角を小さくするアンテナ選出手段130と、入力された劣化率に基づいてチルト角を大きくするアンテナを選出するチルト角を大きくするアンテナ選出手段160と、チルト角を小さくするアンテナ選出手段130により選出されたアンテナを一定の角度だけ小さくする第1のチルト角更新手段140と、チルト角を大きくするアンテナ選出手段160により選出されたアンテナを一定の角度だけ大きくする第2のチルト角更新手段170と、第1のチルト角更新手段140または第2のチルト角更新手段170により更新された後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段145と、全エリアと重要エリアの劣化率の加重和の減少、または、劣化率の加重和の入力回数に応じて、処理切替手段120と第1のチルト角更新手段140と第2のチルト角更新手段170との動作を制御する処理切替・チルト角更新制御手段150と、入力されるチルト角と劣化率の加重和のデータを記憶するチルト角と劣化率の加重和のデータ記憶手段180と、チルト角と劣化率の加重和のデータ記憶手段180の出力を受け、これを各アンテナの決定後のチルト角として出力するチルト角と劣化率加重和出力手段190と、を有する。
上記の各構成要素のうち、まず、全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110について説明する。
全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110は、入力されたチルト角における各アンテナのカバレージの劣化率と、全エリアと重要エリアの劣化率の第1重み付け値による加重和を計算する。ただし、本実施の形態では、最初に全エリアの劣化率を小さくするチルト角が決定される形態のため、第1重み付け値は、全エリアが1、重要エリアが0と設定されるものとする。そのため、以後に表記する劣化率の加重和は、全エリアの劣化率に相当する。
全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110は、計算結果である上記の各アンテナのカバレージの劣化率を、処理切替手段120に供給する。また、全エリアと重要エリアの劣化率の第1重み付け値による加重和を処理切替手段120へ供給する。
処理切替手段120は、処理切替制御手段150からの出力情報を入力として、入力に従い、別途入力される各アンテナのカバレージの劣化率を、チルト角を小さくするアンテナ選出手段130、または、チルト角を大きくするアンテナ選出手段160へ切り替える、もしくはいずれにも出力することなく終端し、処理を終了とする。
チルト角を小さくするアンテナ選出手段130は、処理切替手段120から入力される各アンテナのカバレージの劣化率を用いてチルト角を小さくするアンテナを選出し、選出アンテナ情報を第1のチルト角更新手段140へ供給する。アンテナの選出動作は、「1アンテナのカバレージの劣化率が所定値以上のアンテナ」を、チルト角を小さくすべきアンテナとして選出するものとする。
チルト角を大きくするアンテナ選出手段160は、チルト角を大きくするアンテナを選出する点がチルト角を小さくするアンテナ選出手段130とは異なり、また、アンテナの選出動作が、「1アンテナのカバレージの劣化率が所定値未満のアンテナ」を、チルト角を大きくすべきアンテナとして選出するものとする点がアンテナ選出手段130とは異なるのみであり、その他の動作はチルト角を小さくするアンテナ選出手段130と同じである。チルト角を小さくするアンテナ選出手段130またはチルト角を大きくするアンテナ選出手段160で選出されたアンテナの情報は、第2のチルト角更新手段170へ供給される。
第1のチルト角更新手段140は、処理切替・チルト角変更制御手段150からの制御情報が入力された際には、まず、直前に更新したチルト角を元に戻す処理を行う。そして、第1のチルト角更新手段140は、チルト角を小さくするアンテナ選出手段30の出力情報である選出アンテナ情報を入力として、選出されたアンテナのチルト角を所定の角度だけ小さくし、小さくしたチルト角の値を更新後のチルト角における全エリアと重量エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段145と、チルト角と劣化率の加重和のデータ記憶手段180へ供給する。
第2のチルト角更新手段170は、第1のチルト角更新手段140と、チルト角の更新方向が違うのみで、動作は同じである。すなわち、処理切替・チルト角変更制御手段150からの制御情報が入力された際には、直前に更新したチルト角を元に戻す処理を行い、そして、チルト角を大きくするアンテナ選出手段160の出力情報である選出アンテナ情報を入力として、選出されたアンテナのチルト角を所定の角度だけ大きくし、大きくしたチルト角の値を、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段145とチルト角と劣化率のデータ記憶手段180へ供給する。
更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段145は、第1のチルト角更新手段140と、第2のチルト角更新手段170から出力される更新後の各アンテナのチルト角を入力として、各アンテナのカバレージの劣化率を計算し、処理切替手段120に供給する。さらに全エリアと重要エリアの第1重み付け値を入力として、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の第1重み付け値による加重和を計算する。そして、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の第1重み付け値による加重和の情報を、処理切替・チルト角更新制御手段150とチルト角と劣化率の加重和のデータ記憶手段180に供給する。
処理切替・チルト角更新制御手段150は、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の加重和計算手段145からの出力である全エリアと重要エリアの劣化率の加重和を入力として、全エリアと重要エリアの劣化率の加重和の入力回数により切替動作を行なう。
すなわち、全エリアと重要エリアの劣化率の加重和の入力が所定の回数以上であれば切替えるように処理切替手段120に制御信号を供給する。また、切替回数が所定の回数以上となったら処理を終了する制御信号を供給する。
また、処理切替・チルト角更新制御手段150は、チルト角を更新後の全エリアと重要エリアの劣化率の加重和が前回のチルト角を更新後の処理の時点よりも減少していない時には、第1のチルト角更新手段140と第2のチルト角更新手段170にチルト角の更新を元に戻す制御信号を供給する。
チルト角と劣化率のデータ記憶手段180は、第1のチルト角更新手段140と第2のチルト角更新手段170が出力する各アンテナのチルト角の情報と、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段145が出力する全エリアと重要エリアの劣化率の第1重み付け値による加重和とを入力とする。そして、入力された各アンテナのチルト角の情報と全エリアと重要エリアの劣化率の第1重み付け値による加重和のデータを保存し、記憶する。そして、各アンテナのチルト角の情報と第1重み付け値による全エリアと重要エリアの劣化率の加重和を、チルト角と劣化率加重和出力手段190へ供給する。
チルト角と劣化率加重和出力手段190は、チルト角と劣化率のデータ記憶手段180から最後に出力された各アンテナのチルト角情報とそのチルト角における全エリアと重要エリアの第1重み付け値による劣化率の加重和のデータを出力する。
図9は、第2チルト角決定手段15の構成を示すブロック図であり、以下に第2チルト角決定手段15の構成について図9を参照して詳細に説明する。
図9に示す第2チルト角決定手段15の構成は、後述する第2の実施の形態における第2チルト角決定手段25と、第3の実施の形態における第2チルト角決定手段35にも利用可能な構成である。
第2チルト角決定手段15は、第1チルト角決定手段12の構成に加えて、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段245と、劣化率の加重和を出力する手段290を有する。
第2チルト角決定手段15における全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110と更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段145は、第1チルト角決定手段12とは異なり、全エリアと重要エリアの第1重み付け値ではなく、全エリアと重要エリアの第2重み付け値が入力される。また、第1の実施の形態では、全エリアの劣化率を小さくするチルト角が決定されたあとに重要エリアの劣化率を小さくするチルト角が決定される形態のため、第2重み付け値は、全エリアが0、重要エリアが1と設定される。
更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段245は、外部から供給される全エリアと重要エリアの第1重み付け値と第1のチルト角更新手段140と第2のチルト角更新手段170から供給される各アンテナのチルト角情報に基づき、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和を計算する。
更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段245は、計算した結果である劣化率の加重和を、処理切替・チルト角更新制御手段250と劣化率の加重和出力手段290へ供給する。
第2チルト角決定手段15における処理切替・チルト角更新制御手段250は、第1チルト角決定手段12における処理切替・チルト角更新制御手段150の動作に加えて、外部から供給される第1重み付け値による全エリアと重要エリアの劣化率に関する更新制約の情報と、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段245からの出力である劣化率の加重和を入力値として、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段245から供給される劣化率の加重和が更新制約の条件を満たさない場合には、直前に更新したチルト角を元に戻すための制御情報を、第1のチルト角更新手段140と、第2のチルト角更新手段170へ供給する。
第2チルト角決定手段15の構成および動作は、上述した以外、第1チルト角決定手段12の構成および動作は同じである。
図2に、無線通信サービスエリアにおける重要エリアと全エリアの平面的な分布の例を示す。通常、重要エリアは全エリアの内部に含まれるため、チルト角の決定において重要エリアの劣化率だけに着目して調整を施した場合、重要エリア以外のエリアに大きな干渉を及ぼし、全エリアの劣化率は大きくなる。逆に全エリアの劣化率が小さくなるように調整を施すと、重要エリアの劣化率は、重要エリアの劣化率だけに着目して調整が施された場合の劣化率より大きくなる。つまり、定性的には重要エリアの劣化率と全エリアの劣化率はおおよそトレードオフの関係にある。
おおよそトレードオフの関係にある重要エリアと全エリアの劣化率に対し、本実施の形態では、最初に全エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段12にて全エリアの劣化率を小さくする。その後、第2チルト角決定手段15が、第1チルト角決定手段12で決定されたチルト角を初期値として、全エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータによる制約条件を満たしつつ、重要エリアの劣化率を小さくするチルト角を決定する。
以上のような手順をとることで、全エリアの劣化率が大きくなるのを抑えながら重要エリアの劣化率を小さくするチルト角を決定することができる。
図3a、図3bは、本実施の形態の動作を示すフローチャートであり、以下に図3a、図3bを参照して本実施の形態によるチルト角決定の処理について説明する。
チルト角決定の処理は、初期チルト角を設定するステップ(ステップS1)と、全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS2)と、P1current=Pbと設定するステップ(ステップS3)と、チルト角を仮更新するステップ(ステップS4)と、全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS5)と、P1temp=Pbと設定するステップ(ステップS6)と、P1temp<P1currentであるかどうかを判定するステップ(ステップS7)と、チルト角を更新しないステップ(ステップS8)と、チルト角を更新するステップ(ステップS9)と、P1current=P1tempと設定するステップ(ステップS10)と、終了条件を満たすかどうかを判定するステップ(ステップS11)と、P1opt=P1currentとするステップ(ステップS12)と、P1optを基準とする増加許容パラメータを設定するステップ(ステップS13)と、重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS14)と、P2current=Paと設定するステップ(ステップS15)と、チルト角を仮更新するステップ(ステップS16)と、重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS17)と、全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS18)と、P2temp=Paと設定するステップ(ステップS19)と、P1temp=Pbと設定するステップ(ステップS20)と、P2temp<P2currentであるかどうかを判定するステップ(ステップS21)と、チルト角を更新しないステップ(ステップS22)と、全エリアの劣化率に関する制約条件としてP1temp<A*P1opt+Bを満たすかどうか判定するステップ(ステップS23)と、チルト角を更新するステップ(ステップS24)と、P2current=P2temp、およびP1current=P1tempと設定するステップ(ステップS25)と、終了条件を満たすかどうかを判定するステップ(ステップS26)と、終了条件を満たす時のP1currentとP2current、およびチルト角を出力するステップ(ステップS27)とで構成される。
初期チルト角を設定するステップ(ステップS1)と、全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS2)とP1current=Pbと設定するステップ(ステップS3)は、図8に示した全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110にて、全エリアと重要エリアの第1重み付け値が、全エリア1、重要エリア0としたときに実施される。
チルト角を仮更新するステップ(ステップS4)は、チルト角を小さくするアンテナ選出手段130とチルト角を大きくするアンテナ選出手段160と第1のチルト角更新手段140と第2のチルト角更新手段170にて実施される。
全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS5)は、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段145にて、全エリアと重要エリアの第1重み付け値が、全エリア1、重要エリア0としたときに実施される。
P1temp=Pbと設定するステップ(ステップS6)と、P1temp<P1currentであるかどうかを判定するステップ(ステップS7)は、処理切替・チルト角更新制御手段150にて実施される。
チルト角を更新しないステップ(ステップS8)と、チルト角を更新するステップ(ステップS9)は、第1のチルト角更新手段140と第2のチルト角更新手段170にて実施される。
P1current=P1tempと設定するステップ(ステップS10)と、終了条件を満たすかどうかを判定するステップ(ステップS11)は、処理切替・チルト角更新制御手段150と、処理切替手段120で実施される。
P1opt=P1currentとするステップ(ステップS12)は、チルト角と劣化率の加重和のデータ記憶手段180と、チルト角と劣化率加重和出力手段190で実施される。
以降のステップは、図9に示す第2チルト角決定手段15の構成にて処理される。
P1optを基準とする増加許容パラメータを設定するステップ(ステップS13)は、第2チルト角決定手段15における処理切替・チルト角制御手段250にて実施される。
重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS14)と、P2current=Paと設定するステップ(ステップS15)は、全エリアと重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110に入力される全エリアと重要エリアの第1重み付け値を、全エリア0、重要エリア1としたときに実施される。
チルト角を仮更新するステップ(ステップS16)はチルト角を小さくするアンテナ選出手段130とチルト角を大きくするアンテナ選出手段160と第1のチルト角更新手段140と第2のチルト角更新手段170にて実施される。
重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS17)は、全エリアと重要エリアの第2重み付け値が、全エリア0、重要エリア1としたとき、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段145にて実施される。
全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS18)は、全エリアと重要エリアの第1重み付け値が、全エリア1、重要エリア0としたときに、更新後のチルト角における全エリアと重要エリアの劣化率の重み付け値による加重和計算手段245にて実施される。
P2temp=Paと設定するステップ(ステップS19)と、P1temp=Pbと設定するステップ(ステップS20)と、P2temp<P2currentであるかどうかを判定するステップ(ステップS21)と、全エリアの劣化率に関する制約条件としてP1temp<A*P1opt+Bを満たすかどうか判定するステップ(ステップS23)は、処理切替・チルト角更新制御手段250にて実施される。
チルト角を更新しないステップ(ステップS22)と、チルト角を更新するステップ(ステップS24)は、第1のチルト角更新手段140と第2のチルト角更新手段170にて実施される。
P2current=P2temp、およびP1current=P1tempと設定するステップ(ステップS25)と、終了条件を満たすかどうかを判定するステップ(ステップS26)は、処理切替・チルト角更新制御手段250と、処理切替手段120で実施される。
終了条件を満たす時のP1currentとP2current、およびチルト角を出力するステップ(ステップS27)は、チルト角と劣化率加重和出力手段190と劣化率加重和出力手段290で実施される。
次に、各ステップにおける動作についてさらに詳しく説明する。
ステップS1では、無線ネットワーク設計ツールの利用者から入力される初期チルト角を初期値に設定する。
ステップS2では、全エリアの劣化率Pbを計算する。ステップS3では、P1current=Pbと設定する。ステップS4では、いずれかのアンテナのチルト角をある角度だけ仮更新する。
チルト角の仮更新の具体的な方法を以下に示す。例えば、ステップS4の回数に応じてチルト角を小さくする処理とチルト角を大きくする処理とを切り替える。一例として、ステップS4の処理回数が1〜10回目または21〜30回目または41〜50回目であれば、チルト角を小さくする処理を行う。「1アンテナのカバレージの劣化率が所定値以上のアンテナ」を、チルト角を小さくすべきアンテナとして選出する処理を行い、選出された複数のアンテナのチルト角を小さく設定する。小さくする際の、チルト角の仮更新角度は一定角度とする。
また、一例として、ステップS4の処理回数が11〜20回目または31〜40回目または51〜60回目であれば、チルト角を大きくする処理を行う。「1アンテナのカバレージの劣化率が所定値未満のアンテナ」を、チルト角を大きくすべきアンテナとして選出する処理を行い、選出された複数のアンテナのチルト角を大きく設定する。大きくする際の、チルト角の仮更新角度は一定角度とする。
仮更新するアンテナの選出と、チルト角の仮更新の角度の決定にその他の方法を利用する場合は、劣化率を目的関数とする組合せ最適化の分野における一般的な最適化アルゴリズムか遺伝アルゴリズムを利用する。
ステップS5では、全エリアの劣化率Pbを計算する。そしてステップS6では、最適化アルゴリズムの目的関数であるP1に関して、P1current=Pbを設定する。次に、ステップS7では、P1temp<P1currentであるかを判定し、P1temp<P1currentでないならチルト角を更新しないステップ(ステップS8)へ移り、P1temp<P1currentであるならステップS4で仮更新したチルト角の更新を実施するステップ(ステップS9)へ移るという処理をする。
ステップS8では、ステップS4で仮更新したチルト角の更新を実施せずに、終了条件を判定するステップ(ステップS11)へ移る。ステップS9では、ステップS4で仮更新したチルト角の更新を実施し、その後、P1current=P1tempと設定するステップ(ステップS10)へ移る。ステップS10では、P1current=P1tempと設定し、終了条件を判定するステップ(ステップS11)へ移る。
ステップS11では、終了条件を判定する処理を行う。終了条件として、具体的には、P1currentが所定値未満であるという条件、または、ステップS11の繰返し回数が所定回数(一例として60回)以上であるという条件を用いる。終了条件を満たす場合には、P1opt=P1currentと設定するステップ(ステップS12)へと移る。それ以外の場合は、ステップS4へと戻り、ステップS4からステップS11が繰り返される。
次に、ステップS12では、ステップS11の終了条件を満たしたP1opt=P1currentとする。
ステップS12では、P1optにこれまでの処理で最小の劣化率が設定される。また、その時点のチルト角は、P1optを実現するチルト角である。
そして、ステップS13では、P1optを基準とする増加許容パラメータを、無線ネットワーク設計ツールを用いる者から入力される値に設定する。具体的には、比例値A、および定数値Bを設定する。
次に、ステップS14では、重要エリアの劣化率Paを計算する。ステップS15では、P2current=Paとする。次に、ステップS16では、いずれかのアンテナのチルト角をある角度だけ仮更新する。仮更新の方法は、ステップS4と同様とする。ステップS17では、重要エリアの劣化率Paを計算する。ステップS18では、全エリアの劣化率Pbを計算する。そしてステップS19では、最適化アルゴリズムの目的関数であるP2に対し、P2temp=Paを設定する。次にステップS20では、制約条件の関数であるP1に対し、P1temp=Pbと設定する。
次に、ステップS21では、P2temp<P2currentであるかどうかを判定し、P2temp<P2currentでないならばチルト角を更新しないステップ(ステップS22)へ移り、P2temp<P2currentであるならば、P1temp<A*P1opt+Bであるかどうかを判定するステップ(ステップS23)へ移る。
ステップS23では、P1temp<A*P1opt+Bであるかどうかを判定する。P1temp<A*P1opt+Bを満たさない場合には、ステップS22へ移り、P1temp<A*P1opt+Bを満たす場合には、チルト角を更新するステップ(ステップS24)へ移る。
ステップS22では、チルト角を更新しないで、ステップS26へ移る。ステップS24では、ステップS4で仮更新したチルト角の更新を実施し、ステップS25へ移る。
ステップS25では、P2current=P2temp、およびP1current=P1tempと設定する。ステップS26では、終了条件を判定する処理を行う。終了条件として、具体的には、P2currentが所定値未満であるという条件、または、ステップS26の繰返し回数が所定回数以上であるという条件を用いる。終了条件を満たす場合には、ステップS27へと移る。それ以外の場合は、ステップS16へと戻り、ステップS16からステップS26が繰り返される。
ステップ27では、終了条件を満たした時のP1currentとP2currentおよびチルト角を出力する。
以上のことから、本実施の形態では、全エリアの劣化率を小さくする処理だけでなく、重要エリアの劣化率を小さくする処理が含まれる。そのため、全エリアの劣化率のみを小さくすることのできる従来の方式と比べて、重要エリアの劣化率を小さくすることができる。さらに、本実施の形態は、全エリアの劣化率を小さくする処理を最初に行い、その結果を用いて重要エリアの劣化率を小さくする処理を施しており、重要エリアの劣化率を小さくする処理においては全エリアの劣化率が大きくなり過ぎないように制約条件を施しているため、全エリアの劣化率が大きくなることを抑えつつ、重要エリアの劣化率を小さくすることができる。
第1の実施の形態では、無線パラメータとして、アンテナのチルト角とした場合について説明したが、更新する対象をアンテナのチルト角から、アンテナの地上高やアンテナから送信されるパイロットチャネルの送信電力に置き換えたとしても、本発明である無線パラメータ決定装置の一般性を失わず、同様に実施できる。
アンテナの地上高に関する具体的な置き換えかたを以下に示す。アンテナのチルト角を大きくすることをアンテナの地上高を低くすることに置き換え、また、アンテナのチルト角を小さくすることをアンテナの地上高を高くすることに置き換える。アンテナのチルト角を大きくすると送信電力はカバーエリア内に行き渡りにくくなり、アンテナの地上高を低くすると送信電力はカバーエリア内に行き渡りにくくなるという同様の傾向がある。アンテナのチルト角を小さくすると送信電力はカバーエリア内に行き渡りやすくなり、アンテナの地上高を高くすると送信電力はカバーエリア内に行き渡りやすくなるという同様の傾向がある。また劣化率を含む通信サービス品質は、送信電力のカバーエリア内への行き渡りかたに強く関係するため、更新する対象をアンテナのチルト角からアンテナの地上高に置き換えても、本発明による無線パラメータ決定装置の一般性を失わず、同様に実施できる。
また、アンテナから送信されるパイロットチャネルの送信電力に関する具体的な置き換えかたを以下に示す。アンテナのチルト角を大きくすることをパイロットチャネルの送信電力を小さくすることに置き換え、また、アンテナのチルト角を小さくすることをパイロットチャネルの送信電力を大きくすることに置き換える。アンテナのチルト角を大きくすると送信電力はカバーエリア内に行き渡りにくくなり、パイロットチャネルの送信電力を小さくすると送信電力はカバーエリア内に行き渡りにくくなるという同様の傾向がある。また、アンテナのチルト角を小さくすると送信電力はカバーエリア内に行き渡りやすくなり、パイロットチャネルの送信電力を大きくすると送信電力はカバーエリア内に行き渡りにやすくなるという同様の傾向がある。また劣化率を含む通信サービス品質は、送信電力のカバーエリア内への行き渡りかたに強く関係するため、更新する対象をアンテナのチルト角からパイロットチャネルの送信電力に置き換えても、本発明による無線パラメータ決定装置の一般性を失わず、同様に実施できる。
ところで、劣化率は、所定の値の受信電力や受信品質を満たしていない地点が指定エリア内に占める割合を計算することで求められるのに対し、無線容量は、指定エリア内に移動体ユーザを仮想的に発生させ、移動体ユーザの発生による干渉電力を計算し、ユーザの収容可否を判定することで、収容可能なユーザ数もしくはトラヒック量を計算することで求められる。
そこで、第1の実施の形態でこれまで述べた劣化率を小さくすることの代わりに、無線容量を大きくすることに処理を置き換えたとしても、目的関数が劣化率から無線容量に置き換わり、劣化率を小さくする処理が無線容量を大きくする処理に置き換わるのみであるため、本発明による無線パラメータ決定装置の一般性を失わない。つまり、第1の実施の形態は、劣化率を小さくすることの代わりに、無線容量を大きくすることに処理を置き換えることで、劣化率を小さくすることと同様に、無線容量を大きくすることが実施できる。
以上に説明したように本実施の形態により、劣化率や無線容量の通信サービス品質が、全エリアのみならず、重要エリアにても改善する無線パラメータが得られるという効果がある。
第2の実施の形態
図4は、本発明の第2の実施の形態によるチルト角決定装置の構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態における全エリアと重要エリアを置き換えた処理に相当する。
具体的には、第2の実施の形態は、第1の実施の形態が先に全エリアの劣化率を小さくする処理を行い、後で全エリアの劣化率の制約条件を満たしつつ、重要エリアの劣化率を小さくする処理を行うのに対し、その順序を入れ替えて、先に重要エリアを小さくする処理を行い、後で重要エリアの劣化率の制約条件を満たしつつ全エリアの劣化率を小さくする処理を行う装置である。
第2の実施の形態は、アンテナの初期チルト角を入力する手段21と、重要エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段22と、第1チルト角決定後の重要エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータ入力手段23と、制約条件設定手段24と、全エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段25とで構成される。
アンテナの初期チルト角を入力する手段21は、無線ネットワーク設計ツールの利用者から、初期チルト角の入力を受け付ける。そして、重要エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段22へ、初期チルト角を供給する。
重要エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段22は、初期チルト角を初期値として、初期値の時よりも重要エリアの劣化率が小さくなるチルト角を求め、そのチルト角を全エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段25に供給する。劣化率が小さくなるチルト角の求め方は、第1の実施の形態と同様とする。また、重要エリアの劣化率を小さくする第1チルト角決定手段22は、同時に第1チルト角決定後のチルト角における重要エリアの劣化率を制約条件設定手段24に供給する。
第1チルト角決定後の重要エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータ入力手段23は、無線ネットワーク設計ツールを用いる者から、第1チルト角決定後の重要エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータの入力を受け付ける。そして、増加許容パラメータ入力手段23は、増加許容パラメータを制約条件設定手段24に供給する。
制約条件設定手段24は、第1チルト角決定後の重要エリアの劣化率を基準とする増加許容パラメータ入力手段23からの増加許容パラメータと、第1チルト角決定後の重要エリアの劣化率を用いて、全エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段25に、重要エリアの劣化率に関する制約条件を供給する。
全エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段25は、第1チルト角決定後のチルト角を初期値として、さらに、重要エリアの劣化率に関する制約条件を満たしつつ、第1チルト角決定後のチルト角の時よりも全エリアの劣化率が小さくなるチルト角を求め、そのチルト角を第2チルト角決定後のチルト角として外部に出力する。第2チルト角決定手段で用いる劣化率が小さくなるチルト角の求め方は、第1の実施の形態と同様とする。また、全エリアの劣化率を小さくする第2チルト角決定手段15は、第2チルト角決定後のチルト角における全エリアの劣化率、および重要エリアの劣化率を外部に出力する。
第2の実施の形態における第1チルト角決定手段22の構成は、第1の実施の形態における第1チルト角決定手段12の構成と動作が同一である。ただし、重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110に入力される全エリアと重要エリアの第1重み付け値を、全エリア0、重要エリア1としたときに実施される。
第2の実施の形態における第2チルト角決定手段25の構成および動作は、第1の実施の形態における第2チルト角決定手段15の構成および動作と同一である。ただし、重要エリアの重み付け値による劣化率の加重和計算手段110に入力される全エリアと重要エリアの第2重み付け値を、全エリア1、重要エリア0としたときに実施される。
図5a、図5bは、本実施の形態における処理動作を示すフローチャートである。
図5a、図5bに示すフローチャートは、第1の実施の形態で説明した図3のフローチャートと基本的には同一であるが、以下のステップが異なる。
全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS2)が、重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS52)に置き換えられている。
P1current=Pbと設定するステップ(ステップS3)が、P1current=Paと設定するステップ(ステップS53)に置き換えられている。
全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS5)が、重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS55)に置き換えられている。
P1temp=Pbと設定するステップ(ステップS6)が、P1temp=Paと設定するステップ(ステップS56)に置き換えられている。
重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS14)が、全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS64)に置き換えられている。
P2current=Paと設定するステップ(ステップS15)が、P2current=Pbと設定するステップ(ステップS65)に置き換えられている。
P2temp=Paと設定するステップ(ステップS19)が、P2temp=Pbと設定するステップ(ステップS69)に置き換えられている。
P2temp=Paと設定するステップ(ステップS20)が、P2temp=Pbと設定するステップ(ステップS70)に置き換えられている。
本実施の形態における動作は、上述の置き換えられたステップの処理が異なるのみで第1の実施の形態と基本的に同様である。
上述したとおり、第2の実施の形態は、第1の実施の形態が先に全エリアの劣化率を小さくする処理を施し、その結果を用いて、後で重要エリアの劣化率を小さくする処理を施すのに対して、逆に、先に重要エリアの劣化率を小さくする処理を施し、その結果を用いて、後で全エリアの劣化率を小さくする処理を施す。また、全エリアの劣化率を小さくする処理においては、重要エリアの劣化率が大きくなり過ぎないように制約条件を施している。
以上のことから、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、全エリアの劣化率を小さくする処理だけでなく、重要エリアの劣化率を小さくする処理が含まれる。そのため、全エリアの劣化率のみを小さくすることのできる従来の方式と比べて、重要エリアの劣化率を小さくすることができる。
さらに、本実施の形態は、重要エリアの劣化率を小さくする処理を最初に行い、その結果を用いて全エリアの劣化率を小さくする処理を施しており、全エリアの劣化率を小さくする処理においては重要エリアの劣化率が大きくなり過ぎないように制約条件を施しているため、重要エリアの劣化率が大きくなることを抑えつつ、つまり、重要エリアを一定の小さい値に保ちつつ、全エリアの劣化率を小さくすることができる。つまり、本実施の形態により全エリアの劣化率を小さくするのみならず、重要エリアの劣化率も小さくすることができる。
第2の実施の形態では、無線パラメータとして、アンテナのチルト角とした場合について説明したが、更新する対象をアンテナのチルト角から、アンテナの地上高やアンテナから送信されるパイロットチャネルの送信電力に置き換えたとしても、本発明である無線パラメータ決定装置の一般性を失わず、同様に実施できる。具体的な置き換えかたは、第1の実施の形態で説明した置き換えかたと同様である。
また、第2の実施の形態でこれまで述べた劣化率を小さくすることの代わりに、無線容量を大きくすることに処理を置き換えたとしても、目的関数が劣化率から無線容量に置き換わり、劣化率を小さくする処理が無線容量を大きくする処理に置き換わるのみであるため、本発明であるチルト角決定方法の一般性を失わない。つまり、第2の実施の形態は、劣化率を小さくすることの代わりに、無線容量を大きくすることに処理を置き換えることで、劣化率を小さくすることと同様に、無線容量を大きくすることが実施できる。
以上に説明したように本実施の形態により、劣化率や無線容量の通信サービス品質が、全エリアのみならず、重要エリアにても改善する無線パラメータが得られるという効果がある。
第3の実施の形態
図6は、本発明の第3の実施の形態によるチルト角決定装置の構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態と第2の実施の形態の中間的な動作を重み付け値によって連続的に実現可能な形態を持つ。本実施の形態では、先に、重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率を小さくする処理を行い、後で異なる重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率を小さくする処理を行う。これは、先に重要エリアの劣化率を小さくする処理と、後で重要エリアの劣化率を小さくする処理の割合を調整して、全エリアだけではなく重要エリアの劣化率を小さくする装置に相当する。
第3の実施の形態は、アンテナの初期チルト角を入力する手段31と、重要エリアと全エリアの第1重み付け値入力手段36と、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第1チルト角決定手段32と、第1チルト角決定後の第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を基準とする増加許容パラメータ入力手段33と、制約条件設定手段34と、重要エリアと全エリアの第2重み付け値入力手段37と、第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第2チルト角決定手段35と、で構成される。
アンテナの初期チルト角を入力する手段31は、無線ネットワーク設計ツールの利用者から、初期チルト角の入力を受け付ける。そして、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第1チルト角決定手段32へ、初期チルト角を供給する。
重要エリアと全エリアの第1重み付け値入力手段36は、無線ネットワーク設計ツールを用いる者から、重要エリアと全エリアの第1重み付け値の入力を受け付ける。そして、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第1チルト角決定手段32と、第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第2チルト角決定手段35へ、重要エリアと全エリアの第1重み付け値を供給する。
第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第1チルト角決定手段32は、初期チルト角を初期値として、初期値の時よりも第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和が小さくなるチルト角を求め、そのチルト角を第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第2チルト角決定手段35に供給する。劣化率の加重和が小さくなるチルト角の求め方は、第1の実施の形態と同様とする。また、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第1チルト角決定手段32は、同時に第1チルト角決定後のチルト角における第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を制約条件設定手段34に供給する。
第1チルト角決定後の第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を基準とする増加許容パラメータ入力手段33は、無線ネットワーク設計ツールを用いる者から、第1チルト角決定後の第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を基準とする増加許容パラメータの入力を受け付ける。そして、増加許容パラメータ入力手段33は、増加許容パラメータを制約条件設定手段34に供給する。
制約条件設定手段34は、第1チルト角決定後の第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を基準とする増加許容パラメータ入力手段33からの増加許容パラメータと、第1チルト角決定後の第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を用いて、第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第2チルト角決定手段35に、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和に関する制約条件を供給する。
重要エリアと全エリアの第2重み付け値入力手段は、無線ネットワーク設計ツールを用いる者から、第1重み付け値とは異なる重要エリアと全エリアの第2重み付け値の入力を受け付ける。
第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第2チルト角決定手段35は、第1チルト角決定後のチルト角を初期値として、さらに、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和に関する制約条件を満たしつつ、第1チルト角決定後のチルト角の時よりも第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和が小さくなるチルト角を求め、そのチルト角を第2チルト角決定後のチルト角として外部に出力する。第2チルト角決定手段で用いる劣化率が小さくなるチルト角の求め方は、第1の実施の形態と同様とする。また、第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする第2チルト角決定手段35は、第2チルト角決定後のチルト角における第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和、および第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を外部に出力する。
第3の実施の形態における第1チルト角決定手段32の構成および動作は、第1の実施の形態における第1チルト角決定手段12の構成および動作と同一である。
第3の実施の形態における第2チルト角決定手段35の構成および動作は、第1の実施の形態における第2チルト角決定手段15の構成および動作と同一である。
ただし、全エリアと重要エリアの第1の重み付け値と第2の重み付け値が異なる値が設定されるときに実施される。
図7a、図7bは、本実施の形態の処理動作を示すフローチャートである。
図7a、図7bに示すフローチャートは、第1の実施の形態で説明した図3に示したフローチャートと基本的には同一であるが、以下のステップが異なる。
P1current=Pbと設定するステップ(ステップS3)が、P1current=w1a・Pa+w1b・Pbと設定するステップ(ステップS103)に置き換えられている。
P1temp=Pbと設定するステップ(ステップS6)が、P1temp=w1a・Pa+w1b・Pbと設定するステップ(ステップS106)に置き換えられている。
P2current=Paと設定するステップ(ステップS15)が、P2current=w2a・Pa+w2b・Pbと設定するステップ(ステップS115)に置き換えられている。
P2temp=Paと設定するステップ(ステップS19)が、P2temp=w2a・Pa+w2b・Pbと設定するステップ(ステップS119)に置き換えられている。
P1temp=Pbと設定するステップ(ステップS20)が、P1temp=w1a・Pa+w1b・Pbと設定するステップ(ステップS120)に置き換えられている。
重要エリアと全エリアの第1重み付け値として重要エリアの重み付け値w1aと全エリアの重み付け値w1bを設定するステップ(ステップS201)と重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS52)が、
初期チルト角を設定するステップ(ステップS1)と全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS2)との間に追加されている。
重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS55)が、チルト角を仮更新するステップ(ステップS4)と全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS5)との間に追加されている。
重要エリアと全エリアの第2重み付け値として重要エリアの重み付け値w2aと全エリアの重み付け値w2bを設定するステップ(ステップS202)が、P1optを基準とする増加許容パラメータを設定するステップ(ステップS13)と重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS14)との間に追加されている。
全エリアの劣化率Pbを計算するステップ(ステップS64)が、重要エリアの劣化率Paを計算するステップ(ステップS14)とP2current=w2a・Pa+w2b・Pbと設定するステップ(ステップS115)との間に追加されている。
処理フローにおける動作は、上述の置き換えられたステップの処理が異なるのみで第1の実施の形態と基本的に同様である。
本実施の形態では、最初に、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする処理を施し、その結果を用いて、後で第1重み付け値とは異なる第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率を小さくする処理を施す。また、第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率を小さくする処理においては、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和が大きくなり過ぎないように制約条件を施している。
本実施の形態は、重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくすることを目的関数としている処理であり、2種類の異なる重み付け値に関して、順に、劣化率の加重和を小さくする処理を施している。後で施す劣化率の加重和を小さくする処理は、先に求めた劣化率の加重和に制約条件を加えて行う。これは、第1の実施の形態と第2の実施の形態との中間的な形態を、重み付け値を変えることによって連続的に実現するものである。
第1重み付け値について(w1a,w1b)=(0,1)、かつ第2重み付け値について(w2a,w2b=1,0)の場合が、先に全エリアの劣化率を小さくする処理を施し、後で重要エリアの劣化率を小さくする処理を施す第1の実施の形態と同等の処理に相当する。
また、第2重み付け値について(w1a,w1b)=(1,0)であり、かつ第2重み付け値について(w2a,w2b=0,1)の場合が、先に重要エリアの劣化率を小さくする処理を施し、後で全エリアの劣化率を小さくする処理を施す第2の実施の形態と同等の処理に相当する。
ただし、(w1a,w1b)=(w2a,w2b)の場合、本実施の形態は、重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする同一の処理を2回繰り返すこととなるので、1回の処理を施しているのと同等である。そのため、1回の処理の場合と重要エリアの劣化率を小さくする効果は同一である。
以上のことから、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、全エリアの劣化率を小さくする処理だけでなく、重要エリアの劣化率を小さくする処理が含まれる。そのため、全エリアの劣化率のみを小さくすることのできる従来の方式と比べて、重要エリアの劣化率を小さくすることができる。
さらに、本実施の形態は、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする処理を最初に行い、その結果を用いて第1重み付け値とは異なる第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和を小さくする処理を施しており、第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率を小さくする処理においては、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和が大きくなり過ぎないように制約条件を施しているため、第1重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率の加重和が大きくなることを抑えつつ、第2重み付け値による重要エリアと全エリアの劣化率を小さくすることができる。
第1重み付け値と第2重み付け値を調整することで、第1の実施の形態と第2の実施の形態の中間的な処理を実現できる。つまり、第1重み付け値と第2重み付け値を調整することで、先に重要エリアの劣化率を小さくする処理と、後で重要エリアの劣化率を小さくする処理の割合を調整して、全エリアと重要エリアの劣化率をバランス良く小さくすることができる。
第3の実施の形態では、無線パラメータとして、アンテナのチルト角とした場合について説明したが、更新する対象をアンテナのチルト角から、アンテナの地上高やアンテナから送信されるパイロットチャネルの送信電力に置き換えたとしても、本発明である無線パラメータ決定装置の一般性を失わず、同様に実施できる。具体的な置き換えかたは、第1の実施の形態で説明した置き換えかたと同様である。
また、第3の実施の形態でこれまで述べた劣化率を小さくすることの代わりに、無線容量を大きくすることに処理を置き換えたとしても、目的関数が劣化率から無線容量に置き換わり、劣化率を小さくする処理が無線容量を大きくする処理に置き換わるのみであるため、本発明であるチルト角決定方法の一般性を失わない。
つまり、第3の実施の形態は、劣化率を小さくすることの代わりに、無線容量を大きくすることに処理を置き換えることで、劣化率を小さくすることと同様に、無線容量を大きくすることが実施できる。
以上に説明したように本実施の形態により、劣化率や無線容量の通信サービス品質が、全エリアのみならず、重要エリアにても改善する無線パラメータが得られるという効果がある。
以上に説明したように本発明の各実施の形態により、劣化率や無線容量の通信サービス品質が、全エリアのみならず、重要エリアにても改善する無線パラメータが得られるという効果がある。

Claims (14)

  1. 第1エリアと第2エリアを含むエリアに配置された複数の無線基地局により構成される無線通信システムにおける各無線基地局のアンテナの無線パラメータを決定する方法であって、
    初期値となる第1の無線パラメータを受け付けるステップと、
    前記第1のエリアの通信サービス品質と前記第2のエリアの通信サービス品質とから第1の重み付け値により求めた第1の加重和と、前記第1の無線パラメータとに基づいて、前記第1及び第2のエリアの一方、もしくは両方の劣化率を小さくする第2の無線パラメータを求めるステップと、
    前記第1の加重和に関する制約条件を受け付けるステップと、
    前記第2の無線パラメータが前記第1のエリア及び第2のエリアの一方の劣化率を小さくするものである場合には前記第1のエリア及び第2のエリアの他方の劣化率を小さくする第3のパラメータを、前記第2の無線パラメータが前記第1のエリア及び第2のエリアの両方の劣化率を小さくするものである場合には前記第1のエリア及び第2のエリアの両方の劣化率を小さくする第3のパラメータを、前記制約条件と、前記第1のエリアの通信サービス品質と第2のエリアの通信サービス品質とから第2の重み付け値により求めた第2の加重和と、前記第2の無線パラメータに基づいて、決定するステップと、を有することを特徴とする無線パラメータ決定方法。
  2. 前記通信サービス品質を示す値が、劣化率であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システムの無線パラメータ決定方法。
  3. 前記通信サービス品質を示す値が、無線容量であることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システムの無線パラメータ決定方法
  4. 前記制約条件が第2の無線パラメータ決定後の前記第2の重み付け値による第1エリアと第2エリアの通信サービス品質を示す値の加重和を基準とする制約条件であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の無線通信システムの無線パラメータ決定方法。
  5. 前記第1エリアが官庁、市役所、幹線道路、避難所に指定されている学校等が含まれる重要エリアであり、前記第2エリアが重要エリアを含む全エリアであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の無線通信システムの無線パラメータ決定方法。
  6. 第1の重み付け値に関して、重要エリアの重み付け値が0であり、全エリアの重み付け値が1であり、第2の重み付け値に関して、重要エリアの重み付け値が1であり、全エリアの重み付け値が0であることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システムの無線パラメータ決定方法。
  7. 第1の重み付け値に関して、重要エリアの重み付け値が1であり、全エリアの重み付け値が0であり、第2の重み付け値に関して、重要エリアの重み付け値が0であり、全エリアの重み付け値が1であることを特徴とする請求項5に記載の無線通信システムの無線パラメータ決定方法。
  8. 第1エリアと第2エリアを含むエリアに配置された複数の無線基地局により構成される無線通信システムにおける各無線基地局のアンテナの無線パラメータを決定する装置であって、
    初期値となる第1の無線パラメータを受け付ける手段と、
    前記第1のエリアの通信サービス品質と前記第2のエリアの通信サービス品質とから第1の重み付け値により求めた第1の加重和と、前記第1の無線パラメータとに基づいて、前記第1及び第2のエリアの一方、もしくは両方の劣化率を小さくする第2の無線パラメータを求める手段と、
    前記第1の加重和に関する制約条件を受け付ける手段と、
    前記第2の無線パラメータが前記第1のエリア及び第2のエリアの一方の劣化率を小さくするものである場合には前記第1のエリア及び第2のエリアの他方の劣化率を小さくする第3のパラメータを、前記第2の無線パラメータが前記第1のエリア及び第2のエリアの両方の劣化率を小さくするものである場合には前記第1のエリア及び第2のエリアの両方の劣化率を小さくする第3のパラメータを、前記制約条件と、前記第1のエリアの通信サービス品質と第2のエリアの通信サービス品質とから第2の重み付け値により求めた第2の加重和と、前記第2の無線パラメータに基づいて、決定する手段と、を有することを特徴とする無線パラメータ決定装置。
  9. 無線パラメータを変数とし、前記第1の加重和を目的関数とする最適化アルゴリズムを用いて、前記第1の無線パラメータを初期変数として、前記第2の無線パラメータを求めることを特徴とする、請求項1に記載の無線パラメータ決定方法。
  10. 無線パラメータを変数とし、前記第2の加重和を目的関数とし、前記制約条件を最適化アルゴリズムにおける制約条件とする最適化アルゴリズムを用いて、前記第2の無線パラメータを初期変数として前記第3の無線パラメータを求めることを特徴とする、請求項1に記載の無線パラメータ決定方法。
  11. 前記制約条件が、前記第1の加重和の許容限度を示す値であることを特徴とする請求項1、9、10のいずれかに記載の無線パラメータ決定方法。
  12. 無線通信パラメータを変数とし、前記第1の加重和を目的関数とする最適化アルゴリズムを用いて、前記第1の無線パラメータを初期変数として、前記第2の無線パラメータを求めることを特徴とする、請求項8に記載の無線パラメータ決定装置。
  13. 無線パラメータを変数とし、前記第2の加重和を目的関数とし、前記制約条件を最適化アルゴリズムにおける制約条件とする最適化アルゴリズムを用いて、前記第2の無線パラメータを初期変数として前記策3の無線パラメータを求めることを特徴とする、請来項8に記載の無線パラメータ決定装置。
  14. 前記制約条件が、前記第1の加重和の許容限度を示す値であることを特徴とする請求項8、12、13のいずれかに記載の無線パラメータ決定装置。
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