JP4945615B2 - 粉末製剤用の吸入器 - Google Patents

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Description

この発明は、所定量の粉末製剤を肺などに吸引して投与する使い捨て可能な粉末製剤用の吸入器に関する。
所定量の粉末製剤を肺などに吸引して投与するために、使い捨て可能な吸入器が提案されている(たとえば特許文献1)。
従来の吸入器は、前後に長い板状の上部材と、前後方向にエア通路を形成し、上部材と一体に組み合わせる下部材と、上部材、下部材の後部に挟み込むプレートとを設け、粉末製剤は、プレートの中央部に形成する凹部に収納されている。なお、凹部の底には、通気口が開口されており、プレートの上面、下面は、それぞれ後方に引くことにより引剥し可能なシールテープを介してシールされている。そこで、プレートの上面、下面のシールテープを除去した上、エア通路が開口する下部材、上部材の共通の前端部を口にくわえて息を吸い込むことにより、プレートの凹部に収納されている粉末製剤を肺などに一挙に吸引して投与することができる。
特表平11−510412号公報
かかる従来技術によるときは、吸入器は、部品点数が多い上、プレートやシールテープは、たとえばアルミニウムフォイルとプラスチックフィルムとの複合材料を使用する必要があるから、製造コストや廃棄処分コストが過大になりがちであり、使い捨てにするには必ずしも適していないという問題があった。また、粉末製剤は、プレートに形成する凹部に収納するため、必要十分な投与量を収納することができないことがあるという問題もあった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、プラスチック材料によって一体成形可能な下部材、中部材、上部材を組み合わせることによって、製造コスト、廃棄処分コストを低くし、必要十分な投与量の粉末製剤を収納することができる使い捨て可能な粉末製剤用の吸入器を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、前後に長い下部材と、下部材上に前後に相対移動可能に搭載し、後端部に粉末製剤の収納部を形成するとともに中間部に上向き半割り状のスロート部を形成する中部材と、中部材を包含するようにして下部材と一体に組み立て、中間部に下向き半割り状のスロート部を形成する上部材とを備えてなり、下部材、上部材の前端部には、中空の吸引部を共通に形成し、中部材を後方の使用位置に引き出すと、収納部の後端部が外部に露出して形成されるエア流入口から、半割り状の各スロート部が対向して形成される中空のスロート部を介して吸引部にまで連通するエア通路が中部材、下部材と上部材との間に形成されることをその要旨とする。
なお、中空の吸引部は、下部材、上部材の各前端部にそれぞれ形成する上向き半割り状、下向き半割り状の各吸引部を対向させることによって形成してもよい。
また、下部材には、中部材に形成する開口部を下から上に貫通する突栓部を設けてもよく、上部材には、突栓部の上端に適合する下向きの凹部を形成してもよく、上部材は、透明材により一体成形してもよい。
かかる発明の構成によるときは、後端部に粉末製剤の収納部を形成する中部材は、下部材、上部材の間に挟むようにして、下部材、上部材と一体に、しかも前後に相対移動可能に組み立てられており、下部材、上部材の前端部には、中空の吸引部が共通に形成されている。また、中部材、上部材の中間部には、それぞれ上向き半割り状、下向き半割り状のスロート部が形成されている。そこで、中部材を後方の使用位置に引き出すと、収納部の後端部が外部に露出してエア流入口が形成されるとともに、中部材、上部材の半割り状の各スロート部が上下に対向して中空のスロート部が形成され、エア流入口から、中空のスロート部を介して吸引部にまで連通するエア通路が中部材、下部材と上部材との間に形成されるから、吸引部を口にくわえて息を吸い込むことにより、収納部に収納されている粉末製剤の全量を一気に吸引して肺などに投与することができる。
なお、下部材、上部材は、前後方向にほぼ同一長さ、左右方向にほぼ同一幅であり、中部材は、下部材、上部材より短く、下部材、上部材の間に挟み込むようにして前後動可能に組み立てられている。また、下部材、中部材、上部材は、それぞれポリプロピレン、ポリエチレンなどの硬質プラスチック材料により一体成形されている。そこで、部品点数も少なく、製造コスト、廃棄処分コストを低く抑えることができ、中部材の後端部に形成する粉末製剤の収納部は、粉末製剤の1回分の投与量を収納するように、たとえば必要十分な容積の箱形に形成することができる。
中部材、上部材の各半割り状のスロート部は、上下に対向させることにより中空のスロート部を形成し、中空のスロート部は、粉末製剤を吸引する際に適切な吸気抵抗を発現し、吸引動作を円滑にすることができる。中空のスロート部は、前後にそれぞれ前向き、後向きのテーパ部を付属させ、粉末製剤を含むエアの流れをスムーズにするとともに、のど部分の断面積を0.1〜30mm2 、特に好ましくは1.0〜10mm2 に設定することが好ましい。のど部分の断面積が小さ過ぎると吸気抵抗が過大になり、断面積が大き過ぎると吸気抵抗が過小になり、いずれにしても十分なエア量を吸引できず、必要な粉末製剤の投与量を一気に吸引することが難しくなる。中空のスロート部は、断面形状を円形としてもよく、円形以外の多角形などとしてもよい。また、2以上の中空のスロート部を併設してもよく、そのときののど部分の断面積は、各スロート部の合計を前記数値範囲内に設定することが好ましい。
下部材、上部材の前端部に共通に形成する中空の吸引部は、下部材、上部材の各前端部にそれぞれ形成する上向き半割り状、下向き半割り状の各吸引部を上下に対向させることにより、上下対称の断面形状に形成することができる。ただし、中空の吸引部は、下部材、上部材にそれぞれ半割り状に形成するに代えて、下部材、上部材の一方にのみ溝状に形成して他方により塞ぐことにより、または、下部材、上部材の双方に非対称の溝状に形成して上下に対向させることにより、上下非対称の中空に形成してもよい。
下部材に設ける突栓部は、中部材に形成する十分大きな開口部を下から上に貫通することにより、中部材の前後の相対移動を妨げることがない。突栓部は、中部材を準備位置に前進させることにより、中部材の後端部の粉末製剤の収納部に向けて相対移動し、収納部の直近前方においてエア通路用の中部材の通路を閉じることができる。そこで、1回分の投与量相当の粉末製剤を収納部に収納して中部材を準備位置に前進させ、収納部を含む中部材の全体を下部材、上部材の間に収納するとともに、ピロー包装などの2次包装を施すことにより、収納部内の粉末製剤を外気から遮断して安定に保存することができる。なお、中部材には、エア通路用の通路を前後方向に形成する左右一対の仕切壁を後端部の収納部から前方に向けて配設し、突栓部は、仕切壁を対称形に屈曲させて形成する通路の絞り部分に後向きに嵌入させることにより、エア通路を簡単に閉じて収納部を密閉することができる。
突栓部の上端に適合する凹部を上部材の下面に形成すれば、下部材に立設する突栓部の上端を凹部に嵌合させることにより、突栓部を介して下部材、上部材を相対移動不能に連結し、中部材を含む全体の組立強度を格段に向上させることができる。
上部材は、透明材により一体成形することにより、吸引前に粉末製剤が上向きの収納部に正しく収納されていること、吸引後に粉末製剤が中部材や下部材の一部などに付着していないことなどを確認し、吸引動作が正しく完了したことを目視により確かめることができる。なお、透明材としては、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどの他、たとえば電気化学工業(株)製のスチレンブタジエン共重合体(商品名「クリアレン」)が好適である。
全体斜視説明図 全体分解斜視図 上下反転させて図示する全体分解斜視図 全体縦断面説明図(1) 図4(A)のX1 −X1 線矢視相当拡大断面図 全体縦断面説明図(2) 図6(A)のX2 −X2 線矢視相当拡大断面図
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
粉末製剤用の吸入器は、下部材10、中部材20、上部材30を備えてなる(図1)。
中部材20は、一体に連結する下部材10、上部材30の間に挟み込むようにして、前後に相対移動可能に組み立てられている。下部材10、上部材30の前端部には、中空の円筒状の吸引部51が共通に形成されている。中部材20は、全体を前進させて下部材10、上部材30の間に収納する準備位置(図1(A))と、後端部の左右に露出する滑り止め24a、24a…付きの操作部24、24を指で摘んで後方に所定のストロークだけ引き出す使用位置(同図(B))とを取ることができる。ただし、図1(A)、(B)において、左右の操作部24、24は、その一方のみが図示されている。
下部材10は、前後に長い板状に形成されている(図2、図3)。下部材10の前端部には、上向き半割り円筒状の吸引部11が形成され、吸引部11の両側端縁には、それぞれ上向きの係合リブ11aが内側に形成されている。下部材10の中間部には、左右一対の係合壁12、12が上向きに立設され、各係合壁12の外面側には、前後方向の係合溝12aが形成されている。なお、各係合壁12の前端部内面側には、切欠き12bが形成され、各係合壁12の前後には、それぞれ上向きのガイド縁12c、ガイド柱12dが形成されている。前側のガイド縁12c、12cと吸引部11の後端部との間には、連結壁11b、11b、肩部11c、11cが形成され、吸引部11の両側の係合リブ11a、11aは、それぞれ連結壁11bの上端縁にまで延長されている。
下部材10の上面には、係合壁12、12の後端部に対応するようにして、突栓部13が立設されている。突栓部13は、下部材10の中心軸上に立設されており、その断面形状は、下部材10の前方側に尖る左右対称の変形五角形となっている。突栓部13の内部には、下部材10の下面に開口する空洞13aが形成されており、突栓部13の後方には、平板状の延長部14が形成されている。
中部材20は、後端部に上向きに形成する四角い底付き箱形の粉末製剤の収納部21と、収納部21の前方に向けて配設する左右一対の仕切壁22、22と、仕切壁22、22の中間部に形成する上向き半割り状のスロート部23とを主要部材として構成されている。中部材20は、下部材10上に前後に相対移動可能に搭載されている。ただし、中部材20のスロート部23と収納部21との間には、下部材10の突栓部13を下から上に貫通させる十分大きな開口部25が形成されている。
収納部21の後辺21aは、前方に向けて傾斜する斜面となっている。収納部21の左右の各辺には、上縁リブ21bが形成されており、収納部21の左右には、上縁リブ21b、21bを介して、それぞれ上下方向の山形の滑り止め24a、24a…を有する操作部24が形成されている。収納部21の後辺21aの下面側には、空洞21cが形成され、各操作部24と収納部21の左右の各辺との間には、上縁リブ21bに対応する空洞24bが下面側に開口して形成されている。
仕切壁22、22の後端は、収納部21の前端に斜めに連結されている。仕切壁22、22は、互いに対称に屈曲させることにより、収納部21の直近前方の絞り部分と、その前方の山形の拡幅部分と、さらにその前方の平行部分とを有する通路26を両者間に形成している。なお、下部材10の突栓部13用の開口部25は、拡幅部分の底部に略六角形に形成されている。また、拡幅部分の両側の仕切壁22、22の絞り部分に近い側の内面下部には、それぞれ短い上向きの突条22aが形成されている。
仕切壁22、22の絞り部分の両外側には、それぞれ水平の底板22dが形成され、各操作部24の前端は、底板22dに連結されている。また、収納部21との連結部分に相当する各仕切壁22の上端縁には、前向きの細溝22cが形成され、各細溝22cは、収納部21の対応する上縁リブ21bの内側に位置している。仕切壁22、22の前端部は、上下方向の外フランジ22b、22bを左右外向きに突設した上、それぞれ上下に斜めに切り欠いて先細に形成されている。各外フランジ22bの先端は、後向きの斜面に形成されている。
上向き半割り状のスロート部23は、仕切壁22、22の中間部下側において、仕切壁22、22を連結して形成されている。スロート部23は、前後に短い上向き半割り円筒状に形成され、スロート部23の前後には、それぞれ長短の上向き半割り状のテーパ部23a、23bが付設されている。
上部材30は、下部材10とほぼ対称形に形成されている。
上部材30の前端部には、下向き半割り円筒状の吸引部31が形成され、吸引部31の両側端縁には、それぞれ下向きの係合溝31aが内側に形成されている。上部材30の中間部には、左右一対の係合壁32、32が下向きに形成され、各係合壁32の内面側には、前後方向の切欠き32a内に前後方向の係合リブ32bが形成されている。また、各係合壁32の前後には、下向きのガイド縁32c、32cが形成されている。前側のガイド縁32c、32cと吸引部31の後端部との間には、連結壁31b、31b、肩部31c、31cが形成され、吸引部31の両側の係合溝31a、31aは、それぞれ連結壁31bの上端縁にまで延長されている。
係合壁32、32の後方には、平板状の延長部33が形成されている。延長部33の下面には、左右一対の低い下向きのガイドリブ33a、33aに加えて、低い細幅のシールリブ33b、33b…が前方側開放、後方側二重の門形に配置されている。左右のガイドリブ33a、33aは、中部材20の収納部21の左右の上縁リブ21b、21bの各外側に対応し、シールリブ33b、33b…は、収納部21の上縁リブ21b、21bの各内側、後辺21aの上端縁にそれぞれ対応するものとする。
上部材30の係合壁32、32の間には、下向き半割り状のスロート部34が形成されている。スロート部34は、前後に短い下向き半割り円筒状に形成され、スロート部34の前後には、それぞれ長短の下向き半割り状のテーパ部34a、34bが付設されている。上部材30の上面には、スロート部34、テーパ部34a、34bに対応する浅い凹部34cが形成されている。また、上部材30の下面には、下部材10の突栓部13の上端に対応する浅い下向きの凹部35が形成されている。
吸入器の内部構造は、中部材20が図1(A)の準備位置にあるとき、図4、図5のとおりである。ただし、図4(A)は、図1(A)の中央縦断面図であり、図4(B)は、同図(A)のY1 −Y1 線矢視相当断面図である。
上部材30は、左右の下向きの係合壁32、32を下部材10の左右の上向きの係合壁12、12の外側に弾発的に嵌合させることにより(図5)、下部材10上の中部材20を包含して下部材10と一体に組み立てられている。このとき、各係合壁12の約半厚分が係合壁32の切欠き32a内に収納され、後者の係合リブ32bは、前者の係合溝12aに弾発的に係合する。また、下部材10の吸引部11の両側の係合リブ11a、11aは、上部材30の吸引部31の両側の係合溝31a、31aに嵌合し、吸引部11、31は、上下に対向することにより、中空の吸引部51を下部材10、上部材30の前端部に共通に形成することができる(図1(A)、図4)。なお、下部材10の前後左右のガイド縁12c、12c、ガイド柱12d、12dは、それぞれ対応する上部材30のガイド縁32cに嵌まり込み、下部材10の突栓部13の上端は、上部材30の凹部35に嵌合し(図5)、下部材10、上部材30は、一体に強固に組み立てられている。
下部材10上の中部材20は、後端に垂設する垂直壁21dが下部材10の後端に当接するとともに(図4(A))、各操作部24の前端が係合壁32の後端、ガイド柱12dの後面に当接することにより(図1(A))、前進限が規定され、準備位置に位置決めされている。なお、中部材20の前部は、外フランジ22b、22bの先端が係合壁32、32の内面に当接することによって位置決めされ(図4(B))、中間部は、底板22d、22dの外側端縁が係合壁12、12の内面に当接することによって位置決めされている(図5)。
中部材20が準備位置にあるとき、中部材20のスロート部23、テーパ部23a、23bは、上部材30のスロート部34、テーパ部34a、34bの前方にずれている(図4)。また、下部材10の突栓部13は、収納部21の直近前方にまで相対的に後退し、仕切壁22、22による通路26の絞り部分を閉じて収納部21を密閉している。なお、仕切壁22、22の内面の突条22a、22aは、突栓部13の左右の頂部の直近前方に位置し、中部材20を準備位置に軽く拘束する。また、上部材30の延長部33は、中部材20の収納部21上を覆い、下面のシールリブ33b、33b…を介して収納部21の上面をシールする。なお、左右のシールリブ33b、33bの前端部は、仕切壁22、22の上端縁の細溝22c、22cを前方に貫通している(図5)。
そこで、準備位置の中部材20の収納部21には、1回分の投与量相当の粉末製剤を収納して保持することができる。また、収納部21に粉末製剤を収納したら、中部材20を準備位置に前進させ、たとえばピロー包装により吸入器の全体を外側から気密にシールすることが好ましい。
吸入器内の粉末製剤を吸引するときは、収納部21を上向きにして中部材20の操作部24、24の滑り止め24a、24a…の部分を指で両側から摘み、中部材20を後方に引き出して使用位置に移動させる(図1(B)、図6)。このとき、中部材20は、操作部24、24の内側の上縁リブ21b、21bが上部材30のガイドリブ33a、33aにガイドされ、後方に容易に引き出すことができる。なお、準備位置の吸入器の全体が外側からシールされているときは、シールを開封してから中部材20を後方に引き出すものとする。ただし、図6(A)は、図1(B)の中央縦断面図であり、図6(B)は、同図(A)のY2 −Y2 線矢視相当断面図である。
中部材20は、使用位置において、収納部21の後端部が外部に露出し、上向きのエア流入口53が上部材30の後方に形成される。また、下部材10の突栓部13が相対的に前進して、中部材20の仕切壁22、22による通路26を開放するとともに、中部材20の上向き半割り状のスロート部23、テーパ部23a、23b、上部材30の下向き半割り状のスロート部34、テーパ部34a、34bが上下に対向し、中空のスロート部52、テーパ部52a、52bを形成することができる(図6、図7)。なお、使用位置の中部材20は、前端部の外フランジ22b、22bの先端がそれぞれ下部材10の係合壁12の前端部内面側の切欠き12bの後端に係合することにより位置決めされている(図6(B))。ただし、各係合壁12の内面側は、切欠き12bの後方部分の全長に亘って係合壁32の内面側に突出している。
そこで、前端部の吸引部51を口にくわえて息を吸い込むと、収納部21内の粉末製剤の全量を一気に吸引して肺などに投与することができる。吸入器の内部には、中部材20を使用位置にすることにより、後端部のエア流入口53から、通路26の途中の中空のスロート部52を介して吸引部51にまで連通するエア通路が一挙に形成されているからである。なお、テーパ部23a、23b、34a、34bによるスロート部52の前後のテーパ部52a、52bは、収納部21の後辺21aの斜面、収納部21の前端に斜めに連結する仕切壁22、22の後端の斜面21e、21eとともに、収納部21内の粉末製剤が吸入器の内部に残留することなく、全量を円滑に吸引させることに貢献する。
この発明は、粉末製剤の1回分の投与量を吸引して肺などに投与する使い捨ての用途に対して広く好適に適用することができる。
10…下部材
11…吸引部
13…突栓部
20…中部材
21…収納部
23…スロート部
25…開口部
30…上部材
31…吸引部
34…スロート部
35…凹部
51…吸引部
52…スロート部
53…エア流入口

特許出願人 伸晃化学株式会社
代理人 弁理士 松 田 忠 秋

Claims (5)

  1. 前後に長い下部材と、該下部材上に前後に相対移動可能に搭載し、後端部に粉末製剤の収納部を形成するとともに中間部に上向き半割り状のスロート部を形成する中部材と、該中部材を包含するようにして前記下部材と一体に組み立て、中間部に下向き半割り状のスロート部を形成する上部材とを備えてなり、前記下部材、上部材の前端部には、中空の吸引部を共通に形成し、前記中部材を後方の使用位置に引き出すと、前記収納部の後端部が外部に露出して形成されるエア流入口から、前記半割り状の各スロート部が対向して形成される中空のスロート部を介して前記吸引部にまで連通するエア通路が前記中部材、下部材と前記上部材との間に形成されることを特徴とする粉末製剤用の吸入器。
  2. 前記中空の吸引部は、前記下部材、上部材の各前端部にそれぞれ形成する上向き半割り状、下向き半割り状の各吸引部を対向させることによって形成することを特徴とする請求項1記載の粉末製剤用の吸入器。
  3. 前記下部材には、前記中部材に形成する開口部を下から上に貫通する突栓部を設けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の粉末製剤用の吸入器。
  4. 前記上部材には、前記突栓部の上端に適合する下向きの凹部を形成することを特徴とする請求項3記載の粉末製剤用の吸入器。
  5. 前記上部材は、透明材により一体成形することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の粉末製剤用の吸入器。
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