JP4943439B2 - 導波管相関ユニットとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的にはマイクロ波などの高周波信号の処理に関し、特には2つの入力信号を高精度に相関付けることに関する。
多くの技術並びに研究分野では、その信号対雑音比が極めて小さくなり得る2つの高周波信号間の相関がしばしば必要となる。2つの入力信号間の相関を決定するために、入力信号の量子化と適切なアルゴリズムによるその処理とを含む一般的な信号処理技術を適用することができるが、ミリ波長領域の帯域に対する高レベルの精度は、処理すべき大量のデータとそれに伴う量子化誤差のために達成するのが極めて難しいと考えられる。従って、(特にはマイクロ波の)偏波状態の調査、人体または景色からの散乱波の調査を必要とするアプリケーションあるいは他の任意の偏波測定のアプリケーションでは、高周波信号のアナログ処理は有利であろう(特にリアルタイム検出が必要な場合)。2つの入力信号間の相関を決定する実例は、宇宙の初期状態に関する貴重な情報をもたらし得る宇宙マイクロ波背景放射の偏波の測定と決定であろう。しかしながら極めて重要ではあるが、宇宙マイクロ波背景偏波はかなり弱く従ってその測定はマイクロ波とミリ波領域の両方において高精度な偏波計を必要とする。従って極めて弱い宇宙マイクロ波背景偏波信号は、長い積分時間と良好な瞬間的感度を可能とするための高度の測定安定性に加え、系統的信号と擬似的信号を低減するように構成された計器を必要とする。例えば空の偏波観察用の気球搭載型放射計は宇宙マイクロ波背景放射の線形偏波放射を測定するように設計された実験装置である。この実験装置の設計は30GHz〜90GHz領域の電波偏波計に基づいており、系統的影響を低減するとともにストークスパラメータQ、U測定において高純度を有するように最適化される。この実験装置では、フィードホーンにより収集された2つの円偏波は偏波器および直交モード変換器(ortho−mode transducer:OMT)により抽出される。HEMTにより増幅された後、生成された信号は、パラメータQ、U(右回り偏波電界ベクトルと、左回り偏波電界ベクトルの複素共役との積の実数部および虚数部により与えられる)を同時に得るように相関ユニットにより相関付けられる。宇宙マイクロ波背景放射の偏波部を測定する場合に、極めて低い信号対雑音比に対してもパラメータQ、Uを提供するために必要な精度を得るためには、周波数変換することなく高周波で動作すると同時に、非偏波の不要な成分をパラメータQ、Uの値にむやみに取り込まずに積ABの大きさと位相を提供する相関ユニットが必要となる。
従って本発明の目的は、上述の問題の一つまたは複数を回避するかあるいは少なくともその影響を低減するとともに2つの高周波入力信号A、Bの積ABの大きさと位相を決定することができる技術を提供することである。
本発明の一態様によると、上記目的は、第1の信号を受信するための第1の入力結合器(input coupler)を含む第1の導波管プレート(waveguide plate)と、さらに複数の第1の出力結合器を含む導波管相関ユニットにより解決される。また、導波管相関ユニットは、第2の信号を受信するための第2の入力結合器を含む第2の導波管プレートと、さらに複数の第2の出力結合器をさらに含み、該第1と第2の導波管プレートは同じレイアウト構成を有する。また、第1導波管プレートと第2の導波管プレートとともに積層構造体を形成するために第1と第2の導波管プレートとの間に中央結合層(central coupling layer)が配置される。
従って、前述のように、本発明の導波管相関ユニットは、中間の中央結合層を備えた2つの導波管プレートの積層体として構成される。この2つの導波管プレートは同一のレイアウト構成を有するので、該導波管プレートを製造する際と、導波管相関ユニットを通過後の第1と第2の信号から得られる出力信号内に取り込まれ得る何らかの「汚染(contamination)」を高い「同相モード除去性能」により著しく低減するように信号処理する際に非常に有利となり得る高い対称性を提供する。
好適な実施形態では、第1と第2の導波管プレートは第1と第2の導波管フィルタをそれぞれ含み、該第1の導波管フィルタは第1の入力結合器に結合され第2の導波管フィルタは第2の入力結合器に結合される。
従って第1と第2の導波管フィルタは、2つの入力信号を相関付けるように構成されることに加え、導波管フィルタにより定義されるストップバンド内のすべての信号を効果的に除去することにより測定帯域を正確に定義する可能性をもたらす。このため実際の相関処理の効率を格段に向上させることができる。
さらに好ましい実施形態では、導波管相関ユニットはさらに第1の方向性結合器(directional coupler)と第2の方向性結合器を含み、該第1と第2の方向性結合器は第2と第1の出力結合器のいずれか一つにそれぞれ結合されており、さらに第1と第2の信号を表す第1と第2の監視信号を供給するように構成される。
従って、第1と第2の信号の信号レベルは、例えば二次特性を有するダイオードなどの適切な検出器装置を備えることにより監視することができ、一方、第1と第2の信号の残りの部分は、それぞれの監視信号との過度のやり取りなしに相関ユニットにより処理することができる。
さらに好適な実施形態では、導波管相関ユニットは、さらに、第1の信号の一部分を受信するように構成された第1のハイブリッド結合器と第2の信号の一部分を受信するように構成された第2のハイブリッド結合器とを含み、該第1と第2のハイブリッド結合器のそれぞれは、相関ユニットにおけるさらなる処理のために第1と第2の信号の部分の第1と第2の部分をそれぞれ供給する。例えば、第1と第2のハイブリッド結合器は、それぞれの監視信号の分離後に得られる第1と第2の信号の部分を受信することができる。ハイブリッド結合器として、あるいは例えば従来の導波管装置において頻繁に見られるようなパワー分割器(power splitter)として設けられる方向性結合器の設置により、第1と第2のハイブリッド結合器のそれぞれにより出力される2つの分岐信号間の高レベルのデカップリングを達成することができる。従って、各ハイブリッド結合器のそれぞれの分岐信号(第1と第2の信号の所望の合成を提供するためにさらに合成操作される)間のクロストークの低減により、得られる個々の分岐信号間の干渉は著しく低減されたものとなる。
さらに好適な他の実施形態によると、導波管相関ユニットは、さらに第1と第2の信号の部分の第1の部分を受信するように構成された第3のハイブリッド結合器を含む。また、第2の信号の部分の第2の部分を受信するように構成された移相器が設けられ、上記位相シフトされた第2の部分と第1の信号の部分の位相シフトされなかった第2の部分とを受信するように構成された第4のハイブリッド結合器が設けられる。
従って所要の第1と第2の信号の合成は第3と第4のハイブリッド結合器により実現され、上記追加の移相器は、90度移相器として設計された場合、第1の信号と90度位相シフトされた第2の信号との和と差だけでなく第1と第2の信号の和と差の所望の合成をもたらす。こうして、当該出力信号は二次特性のダイオードに供給され、その後2つの差動増幅器により増幅され、第1と第2の信号の所望の相関積の平均値の実数部と虚数部を提供する。
さらに好ましい実施形態では、第1の導波管プレートは空間的な180度の回転以外は第2導波管プレートと同一である。従って第1と第2の導波管プレートは高い機械精度技術により同時に実現することができ、超短波についても、すべての相関外項(outer correlation terms)に対する高い除去性能を保証する。
さらに好適な実施形態では、第1と第2の導波管プレート内の複数の導波管部のそれぞれは矩形断面を有する。従って様々な回路部品を形成する導波管部の単純な幾何学的構成により、全体のレイアウトは導波管プレートの製造に関し単純で従って効率的なものとすることができ、これにより最終的に得られる導波管相関ユニットの機械的精度をさらに向上させる。
別の実施形態では、導波管部は、第1と第2の導波管プレートにより定義されるE面内の複数のレベルに配置される。
このため、複数の「積層」レベルにおける各導波管プレート内に導波管相関ユニットの様々な回路素子を配置することにより、非常にコンパクトなユニットの全体設計を実現することができ、広範なアプリケーションが可能となる。
一つの例示的実施形態では、導波管部は5つのレベルに配置される。こうして非常にコンパクトな装置を提供することができ、Ka帯(32GHz)で動作するユニットでは257mm×82mm×21mmの寸法が得られる。
さらに好ましい実施形態では、導波管相関ユニットは、さらに、第1の導波管プレートに取り付けられた第1のカバープレートと第2の導波管プレートに取り付けられた第2のカバープレートを含み、第1のカバープレートは第1の入力結合器と複数の第1の出力結合器とに接続された、第1のカバープレートに形成されたフランジを有し、第2のカバープレートは第2の入力結合器と複数の第2の出力結合器とに接続された、第2のカバープレートに形成されたフランジをその上に形成した。
カバープレートの設置により、それぞれの導波管部品の外壁を設けることができ、同時に、接続性については基準装置との高い互換性が維持されるように導波管結合器などの標準的な機能素子を設けることができる。加えて装置のコンパクト性向上が達成され、本発明の導波管相関ユニットを形成するために効率的な製造手順を適用することができる。
さらに好適な実施形態では、第1および第2の導波管プレート並びに前記中央結合ユニットの三者間の相対位置を固定するための、第1および第2の導波管プレート並びに中央結合層を少なくとも貫通して延在している複数のスルーホールをさらに含む。
複数のスルーホールにより、積層された導波管プレートと中央結合層との間の接触圧が一様になることが保証され、これにより同相モード信号または自己相関項の所要除去性能を提供するように高い機械精度を保証する。
別の実施形態では、複数のスルーホールは、第1と第2の導波管プレートのそれぞれにおいて定義された対称軸に対し対称に第1と第2の導波管プレートのそれぞれに配置される。
スルーホールの対称構成は、導波管プレートを互に180度回転した後の組立工程を可能にする。例えば、最終的な導波管積層体を形成するために導波管プレートを互いに整合させるために、180度回転の回転軸と平行な対称軸を定義することは非常に有利である。こうして共通の製造工程において、回転軸に対して対称的に配置されたスルーホールを同時に製造することができる。
さらに好ましい実施形態では、複数の導波管フィルタのそれぞれはE面不連続部の縦続接続から成る。その結果、高いストップバンド阻止性能は導波管フィルタの単純な幾何学的構成により実現することができる。これにより例えば縦続接続された不連続部は、方形キャビティーなどの同一幾何学的構成を有するように設計することができるので個々の導波管部品の全体機械精度に大きく貢献する。
一つの例示的実施形態では、第1と第2の方向性結合器のそれぞれは第1と第2の導波管プレートと一体的に形成された整合負荷を含む。この構成により方向性結合器はそれぞれの信号の所望部分を分岐するように設計することができるが、それにもかかわらず対応する負荷材料はそれぞれの導波管プレート内に一体化されるのでコンパクト設計が可能となる。
別の例示的実施形態では、第1と第2のハイブリッド結合器のそれぞれは第1と第2の導波管プレートと一体的に形成された整合負荷を含む。
第1と第2の方向性結合器に関し指摘したように、この場合においてもそれぞれの導波管プレート内に負荷材料を一体化することにより効率的かつコンパクトな設計を得ることができる。
別の実施形態では導波管相関ユニットは3mm〜15mmの範囲の中心波長を有する第1と第2の信号を処理するように構成される。その結果、それぞれの導波管部または導波管部品は任意の適切なマイクロ波帯に容易に適合させることができるので、本発明の導波管相関ユニットは様々なアプリケーションに有利に適用することができる。このため導波管プレートの対称構成による任意の機械的不確定要素の低減により達成される高精度性と相まった全体的なコンパクト設計は、所要の高い同相モード除去性能をもたらす。
本発明の別の態様によれば、導波管相関装置は、上記実施形態のいずれかによる第1の導波管相関ユニットを含み、該第1の導波管相関ユニットは第1の中心波長を処理するように構成される。さらに、導波管相関装置は上記実施形態のいずれかによる第2の導波管相関ユニットを含み、該第2の導波管相関ユニットは第2の中心波長を処理するように構成される。これによって、第1と第2の導波管相関ユニットの第1の導波管プレートは一体的に形成され、また第1と第2の導波管相関ユニットの第2の導波管プレートも一体的に形成される。
その結果、この構成により、高精度でコンパクトな導波管相関装置を提供することができ、同一の中心波長を有するかあるいは異なる中心波長を有し得る複数の信号の処理を可能にする。様々な導波管プレートは一体的に形成されるので、機械的な不確定要素に対し高精度を達成することができるとともに、原理的には、同じ製造手順は、導波管部品により処理されなければならない同じまたは異なる波長の信号の数にかかわらず様々な導波管部品に適用することができる。
さらに本発明の別の態様によると、導波管相関ユニットを形成するために積層される第1と第2の導波管プレートを製造する方法が提供される。本方法は、第1と第2の導波管プレート毎に導波管相関ユニットの導波管パターンのために同一のレイアウトを設計する工程を含む。さらに、導波管材の第1の部片は導波管材の第2の部片に対し固定的に位置決めされ、その後、導波管パターンは第1と第2の導波管プレートを形成する上記第1と第2の部片に同時に転写される。さらに、第1と第2の導波管プレートは、導波管相関ユニットの部品を組み合わせて規定する積層体を形成するために、上記固定位置から離した後に互いに整合される。最後に、整合された積層体は固定される。
先に指摘したように、入力信号の実数部と虚数部の積の正確な測定を可能にするためには、導波管部品の高い機械的精度と対称性は、宇宙マイクロ波背景放射の非偏波部分のような同相モード信号の高い除去性能を提供するために必要である。第1と第2の導波管プレートの当該導波管パターンの同一レイアウトにより、導波管プレートの中間位置変更なしに共通の製造工程を適用することができ、「重ね合わせ(overlay)」精度、従って最終的に得られる積層構造体の機械的精度を向上させることに大きく貢献する。例えば、第1と第2の信号のそれぞれを処理するために設けられる少なくとも導波管相関ユニットの部品が実質的に同一の形状と寸法を有し、これにより導波管相関ユニット内のアナログ信号処理中のいかなる非対称的な影響も著しく低減するように導波管材の部片を積み重ねることができ、その後、共通の工程において例えばワイヤ放電加工機によりパターン化することができる。
さらに好ましい実施形態では、本方法は、さらに、第1と第2の部片に導波管パターンを転写する際にスルーホールのパターンを形成する工程を含み、この工程では、スルーホールのパターンは、第1と第2の導波管プレートのそれぞれにおいて定義された対応する軸に対し、第1と第2の導波管プレートのそれぞれにおいて対称である。
スルーホールの対称構成により、積層構成を形成するための第2の導波管プレートの180度の回転が可能になる。換言すれば、スルーホールの配置の対称軸は、第1と第2の導波管プレートを固定位置から整合された積層位置へ移動するために実質的に回転軸に一致するように選択される。こうして、機械的な製造誤差内においても高レベルの対称性を維持しながら2つの導波管プレートを同時に製造することができる。
さらに好適な実施形態では、本方法は、さらに、導波管相関ユニット用の中央結合プレート(central coupling plate)を第1と第2の導波管プレートに対し固定的に位置決めする工程と、第1と第2の導波管プレート内および中央結合プレート内に複数のスルーホールを共通に形成する工程とを含む。
導波管プレートを固定位置から整合位置または積層位置にするために使用される回転軸に対するスルーホールのパターンの対称配置のおかげで、スルーホールもまた中央結合プレート内に共通に形成され、最終的に積層される構造体の全体機械精度に大いに貢献することができる。
さらに好適な実施形態によると、本方法は、さらに、第1と第2の導波管プレートに対し、第1と第2のカバープレートを固定的に位置決めする工程と、第1と第2の導波管プレートと第1と第2のカバープレート内にスルーホールを共通に形成する工程とを含む。
その結果、それぞれの導波管部品の外壁を形成することができるカバープレートもまた共通の製造工程において対応するスルーホールを受け入れることができるので、全体の製造工程を通じて高い機械的精度を維持することができる。導波管パターンとスルーホールのパターンを形成するための全パターニング工程中、導波管プレートを移動しなくてもよいので有利である。
本発明のさらに有利な実施形態は、添付の請求範囲と、添付図面を参照した以下の詳細な説明において説明される。
先に説明したように、例えばそれらの偏波状態に関し、2つの入力信号の相関の高速かつ正確な測定にとって、入力信号(以降信号A、信号Bと呼ぶ。アンテナからの2つの円偏波出力を表してよい。)に基づいて偏波のストークスパラメータQ、Uを同時に測定することは非常に有利である。この場合、平均積ABの実数部と虚数部は、下記式に従ってパラメータQ、Uにそれぞれ対応する。
Figure 0004943439
式(1)では、量|A|と|B|はキャンセルにより除去される。また、これらの2つの量のレベルは、偏波成分よりはるかに大きい非偏波成分により実質的に定義される。従って本発明による相関ユニットは、同相モード信号(すなわち自己相関項)に対し非常に高い除去性能を有するように設計される。これは機械的不確定要素が著しく低減された導波管構造体を設けることにより達成され、3mmの領域における波長に関しても自己相関項に対し高い除去性能を保証する。
図1A〜図1Hと図2を参照し、本発明のさらなる例示的実施形態について次に詳細に説明する。
図1Aには、導波管相関ユニット100を含むシステム150を概略的に示す。導波管相関ユニット100は、対応する導波管部または部品(図1Aに図示しないが後で図1C〜図1Gに関しさらに詳細に説明する)が形成された第1の導波管プレート102と第2の導波管プレート101を含む。第1と第2の導波管プレート102、101は積層された構成で配置され、中央結合プレート103はその間に配置され、該中央結合プレート103は第1と第2の導波管プレート102、101の間の信号結合を可能にするように、対応する開口部を含む。さらに、第1の導波管プレート102に取り付けられた第1のカバープレート105と第2の導波管プレート101に取り付けられた第2のカバープレート104は、対応する導波管プレート101と102の外壁として機能し、また第1の信号Aと第2の信号Bを受信するための対応する入力結合部106a、106bの設置を可能にする。結合部106a、106bは、第1の信号Aと第2の信号Bを供給するための任意の標準的導波管長への接続を可能にするように標準的な導波管コネクターの形式で設けることができる。さらに、第1のカバープレート105は複数の出力結合部107a、108a、109aをその上に形成することができ、第2のカバープレート104は同様に対応する出力結合部107b、108b、109bを含むことができる。例えば、標準的な方形導波管は、K帯(22GHz)のWR42、Ka帯(32GHz)のWR28、Q帯(60GHz)のWR15、W帯(90GHz)のWR10などの結合部106a,...,109a、および106b,...,109b用に使用することができる。図示の実施形態では、第1の信号Aと第2の信号Bは、導波管相関ユニット100が当該出力結合部108a、108bにより出力信号A+iB、A−iB(これらの信号はまたC1、C2とそれぞれ呼ばれる)をそれぞれ供給することができるように二重円偏波性を有するアンテナ(図示せず)などの前段並びに後段の偏波器及びOMT装置からの出力信号を表すことができる。同様に、それぞれの出力信号A+B、A−B(これらの信号はまたC3とC4と呼ばれる)を出力結合部109a、109bそれぞれ供給することができる。出力結合部107a、107bは入力信号B、Aの一部(対応する出力信号はまたPとPと呼ばれる)をそれぞれ供給することができる。従って結合部107a、107bは、例えば信号P、Pのそれぞれに対し二次特性を有する検出器ダイオードを備えることにより対応する入力信号B、Aの監視を可能にする。また、相関装置150はさらに第1の差動増幅器151と第2の差動増幅器152を含み、該第1の差動増幅器151は二次特性を有する対応するダイオード153を介し出力結合部109a、109bに結合される。同様に、第2の差動増幅器152は二次特性を有する対応するダイオード154を介し出力結合部108a、108bに結合される。従って差動増幅器151の出力は方程式(1)によるパラメータQを供給し,第2の差動増幅器152の出力は方程式(1)によるパラメータUを供給することができる。
図1Bには、本発明の一例示的実施形態による、図1Aに示す導波管相関ユニット100の概略スキームを示す。
図からわかるように、それぞれの入力信号A、Bの和と差は、第3と第4の方向性結合器112、113と組み合わせた第1と第2の方向性結合器114、115と、第2の方向性結合器115の一出力と第4の方向性結合器113の第1の入力との間に設けられた移相器116とにより得られる。さらに、導波管相関ユニット100の動作帯域を定義するように適切に寸法決めされた第1と第2の導波管フィルタ110a、110bを設けることができる。さらに、方向性結合器形式の第1と第2のパワー分割器111a、111bは、出力結合部107b、107aそれぞれにおける2つの入力信号P、Pの強度の検出を可能にするように設けることができる。
相関ユニットの動作中、それぞれの入力信号A、Bは対応する入力結合部106a、106bに供給することができる。対応する導波管フィルタ110a、110bは入力信号を受信し、すべての不要周波数成分を著しく抑制し、これにより相関ユニット100が設計される対象の測定帯域を正確に定義するようにストップバンド内で高い除去性能を提供する。上に説明したように、特定のアプリケーションに依存するが、約3mm〜15mmの波長領域内のマイクロ波放射はユニット100により好都合に処理され、従ってユニット100はこの特定波長配置における高感度な偏波測定に非常に好都合となる。但し、本発明の原理は、また、上に規定された波長以外にも適用され得ることを十分に理解すべきである。当該導波管フィルタ110a、110bにより出力される濾波信号A、Bは、当該整合負荷119a、119bをそれぞれ含むように構成された方向性結合器111a、111bに供給される。整合負荷119a、119bは、図1C〜図1Eを参照してさらに詳細に説明されるように当該導波管プレートに一体化される。方向性結合器111a、111bは、当該監視信号P、Pを分岐するための2つの9dB方向性結合器として表すことができる。次に、出力結合部107a、107bで用いることができる監視信号P、Pは、それぞれ、図1Aに例示したダイオード153、154などの二次特性を有するダイオードそれぞれにより検知することができる。A、Bとして示す、残りの信号部分は、第1と第2の方向性結合器114、115にそれぞれ供給され、好ましくは実質的に同一な部分に分割される。結合器114、115は好ましい一実施形態では、ハイブリッド結合器114のA1、A2、ハイブリッド結合器115のB1、B2として表される2つの信号分岐間の高レベルのデカップリングを実現するために、2つの3dB方向性結合器(すなわちパワー分割器としてではなくハイブリッド結合器)として設けられる。また、この場合、方向性結合器114、115は、それぞれの整合負荷118、117をそれぞれ組み込んでいるが、後でさらに詳細に説明されるように整合負荷118、117は対応する導波管プレートと一体的に形成することもできる。方向性結合器114により供給される出力信号A1、A2は、第3および第4の方向性結合器、すなわちハイブリッド結合器112、113の第1の入力に供給され、同様に方向性結合器115により供給される出力信号B1、B2は、結合器112、113のそれぞれの第2の入力に供給される。したがって信号A2、B2は移相器116を介してハイブリッド結合器113に供給され、出力信号A1、B1は直接に(つまり位相シフトなしに)結合器112の入力にそれぞれ供給される。結合器112は、A+jB、A−jBにそれぞれ比例する出力信号C3、C4を生成するように3dB結合器の形式で設けることができる。同様に、結合器113は、それぞれA+B、A−Bに比例する出力信号C1、C2を生成するための3dB結合器として設けることができる。前に検討したように、入力信号A、Bの自己相関項の非常に高い除去性能は、導波管相関ユニット100の高い対称配置を備えることにより得られる。対称配置、すなわち導波管プレート101、102の同一構成(図1A参照)は、個々の導波管部品による高い対称性信号「処理」を実現するように機械的不確定要素を著しく低減する結果をもたらす。さらに、導波管相関ユニット100の設計は、K帯などの「低い」周波数範囲におけるアプリケーションに関しては所要の容積(volume)が容易に実現できるように確立され、同時に高周波アプリケーションに関しては所要の高い機械的精度が保証されるように確立される。
図1Cには、図1Aに模式的に示され、図1Bに例示された部品を有する導波管相関ユニット100の例示的な実施形態の斜視図を概略的に示す。ユニット100は、入力信号Aを受信するための入力結合部106aに対応する側から示されている。最終的には、出力結合部108a、107a、109aはカバープレート105に取り付けられ、次にカバープレート105は第1の導波管プレート102に取り付けられる。図1Bに示すクロス状の構成(すなわち四象限I、II、III、IVから成る)は、第2象限と第4象限が第1の導波管プレート102と当該カバープレート105とにおいて形成されるように実現され、一方、第1象限と第3象限は第2の導波管プレート101と当該カバープレート104とにおいて実現される。中央結合プレート103は第1と第2の導波管プレート101、102との間に配置され、所要のH面不連続部を設けるための当該の結合用開口部(図1Cでは図示せず)を含む。図1Cに示される導波管相関ユニット100は、上記特定波長領域において動作するように設計することができ、Ka帯(32GHz)で動作する一つの例では長さ、幅、高さがそれぞれ257mm、82mm、21mmの寸法を有することができる。
同様に、図1Dには、入力結合部106bに対応する側からの導波管相関ユニット100の斜視図を概略的に示す。従って図1Dでは、当該の出力結合部108b、107b、109bを識別することができる。
図1Eには、図1C、図1Dに示される導波管相関ユニット100の分解斜視図を概略的に示し、ここでは積層構造の様々なプレートのそれぞれを見ることができる。また、第1と第2の導波管プレート102、101に形成された矩形導波管部が示され、プレート102、101の構成は180度回転を別にすれば同一である。また、両方のプレート102、101が適切な金属シート材または導電性シート材に基づいた高効率な手法で形成されるように、第1と第2の導波管プレート102、101は一定かつ同一の厚さを有することができる。さらに、後でさらに詳細に説明されるように複数の矩形の開口部を含む中央結合プレート103を見ることができ、該中央結合プレート103の厚さは、上記特定波長領域に対する特定の適応を要求することなく約0.1mmに選択することができる。
図1Fと図1Gを参照し、第1と第2の導波管プレート102、101の導波管部および部品と中央結合プレート103とについて次に詳細に説明する。
図1Fには、図1C〜図1Eに示す導波管相関ユニット100用の第1と第2の導波管プレート102、101の平面図を概略的に示す。図1Fの下の部分は、矩形断面を有する複数の導波管部をその中に形成した第1の導波管プレート102を例示し、図1Fの上の部分は第2の導波管プレート101を表す。
導波管プレート102の左手側には、入力結合部106aに対応する矩形開口部が形成される。図1Fでは図示されないが、当該開口部は、また、図1Cに見られるように第1の導波管プレート102に取り付けられる当該カバープレート105内に形成されるということを十分に理解すべきである。図1Bにおいて、入力結合部106aから図1Fに示すプレート102におけるそれぞれの矩形開口部までの対応する信号経路は濃い矢印で象徴され、これは、入力結合部106aを下流の導波管フィルタ110aに接続するように実質的にL字形の接合であることを示す。また、図1Bでは、直接信号接続は白い矢印で示され、c字形の接続は点線の矢印で示される。フィルタ110aは、E面不連続部により形成される方形キャビティーの縦続接続の形式で設けることができ、本例では、フィルタ110aを形成するために13個の方形キャビティー122が設けられる。後に続く概ねヘビ状の導波管部の直線部分は、第2の導波管プレート101における対応する平行部分と中央結合層103のそれぞれの矩形のH面開口部と相まって方向性結合器111aを形成する。便宜上、中央結合プレート103における結合用開口部は、第1と第2の導波管プレート102における対応する導波管部品と同じ参照符号により表される。
方向性結合器111aの整合負荷119aは、第2の導波管プレート101に一体的に形成することができ、ECOSORB MF−190材料から作ることができる。c字形の接続により、第1の導波管プレート102における別の直線導波管部分はハイブリッド結合器114の一部分を表し、一方、他の部分は中央結合プレート103に形成された対応するH面の矩形開口部とともに第2の導波管プレート101の導波管部の対応する直線部分により表される。ハイブリッド結合器114の整合負荷118は第2の導波管プレート101において実現され、上に規定した材料と同じ材料から作ることができる。第1の導波管プレート102内の部分111aと部分114との間のc字形の接続による対応する信号伝播は、図1Bの第2象限の破線の矢印として示される。別のc字形の遷移部は、第1の導波管プレート102のハイブリッド結合器114を第3のハイブリッド結合器112の対応する部分に接続し、該c字形の遷移部は、また、第2象限の結合器114と112とを接続する破線の矢印として図1Bに示される。同様に、ハイブリッド結合器112の他の部分は、第2の導波管プレート101の対応する直線部分と中央結合プレート103の対応する矩形の開口部とにより実現される。また、第1の導波管プレート102の結合器112の部分は、出力信号C3を供給するための対応する出力結合部109aに接続することができる。ハイブリッド結合器112に属する導波管部の左側の同じレベルに形成されるのは、第1の導波管プレート102の出力結合部108aで終端するハイブリッド結合器113の一方の分岐を有する導波管部であり、一方、ハイブリッド結合器113の他方の分岐は第2の導波管プレート101の出力結合部108bで終端する。中央結合プレート103の対応する矩形開口部はまた図1Gに例示される。
一レベル下の、第1の導波管プレート102の右側には、図1Bの第4象限に属するハイブリッド結合器115の分岐が配置される。また、整合負荷117は、第1の導波管プレート102において実質的に垂直に上方に延在する。同様に、第2の導波管プレート101では、結合器115の対応する分岐は、別のc字形の接続により結合器112の対応する分岐に接続される。中央結合プレート103の対応する結合用開口部はまた図1Gに示される。第1の導波管プレート102のハイブリッド結合器115に直接接続されるのは、90度の差分位相シフトを与えるように設計された移相器116に属する導波管部である。図1Fに示すように、該移相器は、第2の導波管プレート101の矩形開口部形式のH面スタブの縦続接続により実現される。また、図1Gに示されるように、結合用開口部の対応するパターンもまた当然ながら中央結合プレート103に設けられる。最後に、第1の導波管プレート102の最下位レベルには、方向性結合器111bの対応する分岐が設けられ、対応する出力結合部107aにおいて終端する。一方、この導波管部の反対端には整合負荷119bが設けられる。同様に、第2の導波管プレート101ではハイブリッド結合器111bの対応する分岐は、導波管フィルタ110bに直接に接続され、次に導波管フィルタ110bは入力結合部106bに接続される。軸Sのまわりに第1または第2の導波管プレートを180度回転させることにより第1の導波管プレート102が第2のプレート101と一致するように構成されるようにすべての部品は図1Fに示す軸Sに対して対称的であるので、第1と第2の導波管プレート102、101内に形成される導波管部は同一の構成を有するということを理解すべきである。従って、第1と第2の導波管プレート102、101は180度の回転を別にすれば同一であると考えてよい。
図1C〜図1Eに示される導波管相関ユニット100を組み立てるために、図1Fに描かれる第1の導波管プレート102には、図1Fに示す様々な部品が第2の導波管プレート101のそれぞれの部品と一致するように矢印Tにより示す移動を施すことができる。このとき中央結合プレート103は第1と第2の導波管プレート102、101との間に配置される。様々な導波管部の実質的にヘビ状の構成により、非常にコンパクトな構造が得られるということを理解されたい。図示の実施形態では、全体の構成は、導波管プレート102、101のそれぞれの面内の5つの異なるレベルに設けられると考えてよい。他の実施形態では、第1と第2の導波管プレート102、101の対称性が維持される限り、異なる幾何学的形態を選択してもよい。例えば、3つのレベルの構成を備えてもよく、これによりユニット100の長さを著しく増加させるがその高さを低減する。
第1と第2の導波管プレートを同一部品として設計することにより、すべての機械的不確定要素を著しく低減する可能性を与える。これは、第1と第2の導波管プレート102、101は単一の共通の製造工程において形成することができ、この製造工程中、第1と第2の導波管プレート102、101間の相対的移動を回避することができるからである。従って、第1と第2プレート102、101の製作中、特定波長領域に対する適切な寸法を有する方形導波管部品を形成するために必要な一定の厚さを有する適切な導電性材は、単一かつ共通の工程において第1と第2のプレート102、101の導波管部の製作を可能にするように適切に位置決めされ得る。例えば、2枚の同一の導波管材は、いかなる機械的動きも回避するように積層し固定することができ、次にワイヤ放電加工機などの任意の適切な道具により処理することができる。これにより第1と第2の導波管プレート102、101における実質的に同一の導波管部を同時に設ける。ここでは機械加工変動と処理変動による目標寸法または設計寸法からのいかなる偏差も、両方の導波管プレートにおいて実質的に同様に発生し得るので、最終ユニット100において高い対称性を依然として維持する。他の例では、対応する切断工具が2つの機械的に結合された切削ヘッドを自身に組込んだ(従ってより良く同期し同時に移動することにより実質的に同一の導波管部を形成する)場合、第1と第2の導波管プレート102、101は一枚の導波管材から形成することができる。
一つの好適な実施形態では、複数のスルーホール120は、第1と第2の導波管プレート102、101内に、そしてそれぞれのカバープレート105、104だけでなくまた中央結合プレート103内にも設けられる。該スルーホール120は、導波管相関ユニット100を高い機械精度で組み立てるために設けることができる。これは、導波管相関ユニット100のいくつかのプレートを組み立てる際の全誤差が、スルーホール120の数が増加してユニット100の組み立て後に実質的に均一な圧力が生成されると著しく低減され、これにより高度の金属的連続性を維持するためである。さらに、一つの好ましい実施形態では、第1と第2の導波管プレート102、101、中央結合プレート103、それぞれのカバープレート104、105内のスルーホール120は、製造プロセス中に一つまたは複数のそれぞれのプレートの機械的再位置決めを実質的に一切必要とすることなく共通の製造工程で形成することができる。例えば、第1と第2の導波管プレート102、101の両方が互いに固定的に位置決めされる共通の製造工程において両プレートの様々な導波管部を形成した後、中央結合プレート103用およびカバープレート104、105用の適切なシート材を積層し固定することができる。その後、スルーホール120は、単一の製造工程で形成することができ、これにより各プレートにおいて実質的に同じやり方によりスルーホール120を設け、多数のスルーホールに対する高い重ね合わせ精度を実現し、また各プレートのそれぞれのスルーホールの均一性を高める。第1と第2の導波管プレート102、101は、導波管相関ユニット100の組み立てのために積層されるように共通の製造工程の後に180度回転されなければならないので、スルーホール120のパターンは対称的なパターンとして形成されることが好ましく、対称軸121は、回転軸Sと平行になるように定義される。その結果、例えば、第2の導波管プレート101のスルーホール120aは、第1の導波管プレート102のスルーホール120bと共通に形成することができ従って最終的な組み立て状態に対応しないが、それにもかかわらず180度の回転の後ですら対応するスルーホール120a、120bは実質的に同一となるように、多数のスルーホール120の各製造工程は極めて類似しているものと想定することができるので、高い機械的精度が得られる。さらに、先に説明したように、極めて多数のスルーホール120は様々な部品同士間の一様な接触を与え、従って導波管相関ユニット100の優れた性能に大きく貢献する。
導波管相関ユニット100の動作振る舞いと性能を評価するため、ストークスパラメータを与える伝達関数を得るために導波管相関ユニット100の分散パラメータの測定を行なった。ダイオード153と差動増幅器151、152(図1A参照)の理想的な振る舞いを仮定すると、その積分値が関連データを与えるストークスパラメータ伝達関数のスペクトル分布を定義することができる。この目的を達するために、以下の量を考察することができる。
Figure 0004943439
ここで、図1Bを参照すると、SkaとSkbは導波管相関ユニットの分散パラメータである。
からCを減じ、CからCを減ずることにより、次式を得る。
Figure 0004943439
ここで、
Figure 0004943439
上記式により定義される8つの伝達関数は、k=1、2、3、4を有する分散パラメータSkaとSkbの測定により得られる。
図1HはストークスパラメータQ、Uの評価に対応する8つの伝達関数を示し、すべての伝達関数は、Ka波長帯で動作するように設計された導波管相関ユニット100の測定から得られた。図1Hのグラフからの明らかなように、自己相関項に対する除去性能は約30dBである。さらに、それらの積分により、線形偏波の検出誤差は、振幅に関しては0.17dBよりも良好であり、方向に関しては0.31度のオフセットを含んで1.14度よりも良好である。
その結果、導波管相関ユニット100は、自己相関項の非常に高い除去性能を提供するが、これは様々な導波管部品に対し非常に厳しい仕様を課することにより実現される。特に、第1と第2の導波管プレート102、101の対称構成は、非常に短いマイクロ波波長に対する機械的不確定要素を著しく低減することができる。さらに、様々な導波管部品は、一定の厚さの適切な材料シート状に形成された方形導波管として設計され、内部の導波管部の寸法は、対応する動作帯域内で方向性結合器の分散効果を最小化するように選択される。前に説明したように、導波管相関ユニット100の対称構成は、製造工程中の導波管プレートのいかなる移動も回避しこれにより実質的にいかなる位置決め誤差も除去することができる製造工程を提供するだけでなく、微小な機械的不確定要素のみの中でも、非偏波に対し高い除去性能を得るように高レベルの対称性が提供される。
図2には、第1の導波管プレート202、第2の導波管プレート201、その間に配置された中央結合プレート203を含む導波管相関装置200の斜視図を概略的に示す。さらに、第1のカバープレート205を第1の導波管プレート202に取り付け、第2のカバープレート204を第2の導波管プレート201に取り付けることができる。例えば図1A〜図1Hを参照し示し説明したように、装置200は第1と第2の導波管プレート202、201内に2つ以上の導波管相関ユニットを形成してもよい。例えば、導波管相関ユニット100に関して上にも説明したように部分230、240は共通の製造工程で製造することができるので高い機械的精度が依然として得られる一方で、参照符号230として示す装置200の第1の部分は参照符号240として示す第2の部分とは実質的に独立して動作するように設計してもよい。例えば、上記部分230、240は、異なる波長領域で動作するようにユニット100と同様にして設計し、これにより共通の測定工程で当該の異なる波長領域の測定データを得る可能性を提供することができる。他の実施形態では、上記部分230、240は、実質的に同じ周波数範囲で動作することができ、異なる配向のアンテナと接続することができる。さらに、依然として適度にコンパクトな配置を提供しつつ、装置200の測定能力を格段に高めるように当該の導波管プレート202、201のそれぞれの上に3つ以上の独立した導波管部分230、240を設けることができるということを認識すべきである。
このようにして、装置200の機能を測定要件に適合させることができる一方で、高度に複雑な導波管パターンを搭載するそれぞれの導波管プレート202、201は実質的に位置決め誤差なしに製作することができるので、装置200は、機械的不確定要素に対し、導波管相関ユニット100に関して説明したのと実質的に同じ利点を提供することができる。
本発明による導波管相関ユニットを使用することにより、2つの入力信号に基づいてストークスパラメータQ、Uを提供するためのシステムを概略的に示す図 本発明の例示的実施形態による、2つの入力信号の同相および直交位相の和と差を得るために導波管相関ユニットに一体化された導波管部品のスキームを概略的に示す図 組み立てられた状態での導波管相関ユニットの概略的な斜視図 組み立てられた状態での導波管相関ユニットの概略的な斜視図 図1Cと図1Dの導波管相関ユニットの概略的な透視分解図 本発明の一例示的実施形態による、同一構成を有する2つの導波管プレートの概略的な平面図 図1Fに示される導波管プレート間を結合する中央結合プレートを概略的に示す図 図1A〜図1Gで例示した導波管相関ユニットのKa帯測定により得られたストークスパラメータQ、Uの評価に対応する伝達関数のプロット 図1A〜図1Hを参照して説明したユニットと同様な複数のユニットを含む導波管相関装置を概略的に示す図

Claims (19)

  1. 第1の信号(A)を受信するための第1の入力結合器(106a)と複数の第1の出力結合器(107a、108a、109a)と、前記第1の入力結合器(106a)に結合されている第1の導波管フィルタ(110a)と、を具備している第1の導波管プレート(102)と、
    第2の信号(B)を受信するための第2の入力結合器(106b)と複数の第2の出力結合器(107b、108b、109b)と、前記第2の入力結合器(106b)に結合されている第2の導波管フィルタ(110b)と、を具備しており、前記第1の導波管プレート(102)と同じレイアウト構成を有している、第2の導波管プレート(101)と、
    前記第1の導波管プレート(102)および前記第2の導波管プレート(101)とともに積層構造体を形成するように、前記第1の導波管プレート(102)と前記第2の導波管プレート(101)との間に配置されている中央結合プレート(103)と、を具備しており、
    前記第1の信号の部分を受信するように構成されている第1のハイブリッド結合器(114)と、前記第2の信号の部分を受信するように構成されている第2のハイブリッド結合器(115)とをさらに具備しており、前記第1および第2のハイブリッド結合器は、前記第1および第2の信号の前記部分の第1および第2の部分をそれぞれ提供し、
    前記第1および第2の信号の前記部分の前記第1の部分を受信するように構成されている第3のハイブリッド結合器(112)と、
    前記第2の信号の前記部分の前記第2の部分を受信するように構成されている移相器(116)と、
    前記第1の信号の前記部分の、位相シフトされた前記第2の部分と位相シフトされなかった前記第2の部分とを受信するように構成されている第4のハイブリッド結合器(113)と、をさらに具備している、導波管相関ユニット。
  2. 第1の方向性結合器(111a)と第2の方向性結合器(111b)を具備しており、前記第1および第2の方向性結合器は、前記第2および第1の出力結合器(107b、107a)の一つにそれぞれ結合されており、前記第1および第2の信号のための第1および第2の監視信号(P、P)を提供するようにそれぞれ構成されている、請求項1に記載の導波管相関ユニット。
  3. 前記積層構造体において、前記第1の導波管プレートは回転軸(S)のまわりに前記第1または第2の導波管プレートを180°回転させることにより前記第2の導波管プレートと一致するように構成されている、請求項1または2に記載の導波管相関ユニット。
  4. 前記第1および第2の導波管プレートにおける複数の導波管部のそれぞれは、矩形断面を有している、請求項1ないしのいずれか一項に記載の導波管相関ユニット。
  5. 前記複数の導波管部は、前記第1および第2の導波管プレートにより定義されているE面内の複数のレベルに配置されている、請求項に記載の導波管相関ユニット。
  6. 前記複数の導波管部は、5つのレベルに配置されている、請求項に記載の導波管相関ユニット。
  7. 前記第1の導波管プレート(102)に取り付けられている第1のカバープレート(105)と、前記第2の導波管プレート(101)に取り付けられている第2のカバープレート(104)とをさらに具備しており、
    前記第1のカバープレートは、前記第1の入力結合器と前記複数の第1の出力結合器とに接続されている、前記第1のカバープレートに形成されているフランジを有しており、
    前記第2のカバープレートは、前記第2の入力結合器と前記複数の第2の出力結合器とに接続されている、前記第2のカバープレートに形成されているフランジを有している、請求項1ないしのいずれか一項に記載の導波管相関ユニット。
  8. 前記第1および第2の導波管プレート並びに前記中央結合層の三者間の相対位置を固定するための、前記第1および第2の導波管プレート並びに前記中央結合層を少なくとも貫通して延在している複数のスルーホール(120)をさらに具備している、請求項1ないしのいずれか一項に記載の導波管相関ユニット。
  9. 前記複数のスルーホールは、前記第1および第2の導波管プレートのそれぞれにおいて定義される対称軸(121)に対し対称に前記第1および第2の導波管プレートのそれぞれに配置されている、請求項に記載の導波管相関ユニット。
  10. 前記積層構造体において、前記第1の導波管プレートは、回転軸(S)のまわりに前記第1および第2の導波管プレートを180°回転させることにより、前記第2の導波管プレートと一致するように構成されており、
    前記対称軸は、前記180°回転の回転軸(S)と平行である、請求項に記載の導波管相関ユニット。
  11. 前記複数の導波管フィルタのそれぞれは、E面不連続部(122)の縦続接続に設けられている、請求項1に記載の導波管相関ユニット。
  12. 前記第1および第2の方向性結合器のそれぞれは、前記第1および第2の導波管プレートと一体的に形成されている整合負荷(119a、119b)を具備している、請求項2に記載の導波管相関ユニット。
  13. 前記第1および第2のハイブリッド結合器はそれぞれ、前記第1および第2の導波管プレートと一体的に形成されている整合負荷(118、117)を具備している、請求項に記載の導波管相関ユニット。
  14. 1mmから15mmの範囲内の単一中心波長を有する前記第1および第2の信号を処理するように構成されている、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の導波管相関ユニット。
  15. 前記複数の第1の出力結合器(107a、108a、109a)に含まれる第1の出力結合器(109a)は、前記第1の信号(A)と前記第2の信号(B)との和に比例する信号(C3)を出力し、
    前記複数の第2の出力結合器(107b、108b、109b)に含まれる第2の出力結合器(109b)は、前記第1の信号(A)と前記第2の信号(B)との差に比例する信号(C4)を出力し、
    前記複数の第1の出力結合器(107a、108a、109a)に含まれる第3の出力結合器(108a)は、前記第1の信号(A)と虚数単位を乗じられた前記第2の信号(B)との和に比例する信号(C1)を出力し、
    前記複数の第2の出力結合器(107b、108b、109b)に含まれる第4の出力結合器(108b)は、前記第1の信号(A)と虚数単位を乗じられた前記第2の信号(B)との差に比例する信号(C2)を出力する、
    請求項1ないし13のいずれか一項に記載の導波管相関ユニット。
  16. 第1の中心波長を処理するように構成されている請求項1ないし14のいずれか一項に記載の第1の導波管相関ユニット(100)と、
    第2の中心波長を処理するように構成されている請求項1ないし14のいずれか一項に記載の第2の導波管相関ユニット(100)と、を具備しており、
    前記第1および第2の導波管相関ユニットの前記第1の導波管プレート(102)は、第1のプレート(202)と一体的に形成されており、前記第1および第2の導波管相関ユニットの前記第2の導波管プレート(101)は、第2のプレート(201)と一体的に形成されている、導波管相関装置。
  17. 請求項15に記載の導波管相関ユニット(100)と、
    第1の差動増幅器(151)と、
    第2の差動増幅器(152)と、
    二次特性を有する第1の複数のダイオード(153)と、
    二次特性を有する第2の複数のダイオード(154)と、を具備しており、
    前記第1の差動増幅器(151)は、前記第1の複数のダイオード(153)を介して前記第1の出力結合器(109a)および前記第2の出力結合器(109b)に結合されており、前記第2の差動増幅器(152)は、前記第2の複数のダイオード(154)を介して前記第3の出力結合器(108a)および前記第4の出力結合器(108b)に結合されている、相関システム(150)。
  18. 導波管相関ユニットを形成するように積層される第1および第2の導波管プレートを製造する方法であって、
    前記第1および第2の導波管プレート毎に、前記導波管相関ユニットの導波管パターンのために同一のレイアウトを設計する工程と、
    導波管材の第1の部片を導波管材の第2の部片に対し固定的に位置決めする工程と、
    前記第1および第2の導波管プレートを形成するために前記導波管パターンを前記第1および第2の部片に同時に転写する工程と、
    前記第1および第2の部片に前記導波管パターンを転写する際に、スルーホールのパターンを形成する工程であって、前記スルーホールのパターンは、前記第1および第2の導波管プレートのそれぞれにおいて定義されている対応する軸に対し、前記第1および第2の導波管プレートのそれぞれにおいて対称である、工程と、
    前記導波管相関ユニットの部品を組み合わせて規定する積層体を形成するために、前記固定位置から前記第1および第2の導波管プレートを離した後に、前記第1および第2の導波管プレートを互いに整合する工程と、
    前記整合された積層体を固定する工程と、
    前記第1および第2の導波管プレートに対し前記導波管相関装置の中央結合プレートを固定的に位置決めする工程と、
    前記第1および第2の導波管プレート並びに前記中央結合プレートに前記スルーホールを共通に形成する工程と、を具備している方法。
  19. 前記第1および第2の導波管プレートに対し第1および第2のカバープレートを固定的に位置決めする工程と、
    前記第1および第2の導波管プレート並びに前記第1および第2のカバープレートに前記スルーホールを共通に形成する工程と、をさらに具備している請求項18に記載の方法。
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