JP4941189B2 - 照明装置、液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置、液晶装置及び電子機器に関し、特に、液晶装置のバックライトとして用いられ、入光端面からの入射光が入光端面に交差する出光面から出光するように構成された照明装置、及びそのような照明装置を備えた液晶装置、並びに液晶装置を備えた電子機器に関する。
従来、画像を表示する電気光学装置の一態様として、それぞれ二つの電極を対向させて構成された複数の画素に印加する電圧を選択的にオン、オフすることによって、当該画素の液晶材料を通過する光を変調させ、絵や文字等の画像を表示させる液晶装置がある。
かかる液晶装置においては、透過表示を行うための照明装置として、液晶装置の小型化ないしは薄型化を図るために、導光板の入光端面にLED等の光源を配置し、光源から出射される光を入光端面と交差する方向に延在する出光面から出光させて液晶パネルに導くように構成された照明装置が用いられている。
このような照明装置は、導光板の一端面側に対向して光源が配置される一方で、出光面においては、輝度ムラが生じないように一端面側から入射した光を出光させる必要がある。そのため、導光板の各面に適切なパターンを形成することにより、表示光量及び表示面積を向上させることが可能な照明装置及びその導光板が提案されている。
より具体的には、図26(a)〜(b)に示すように、導光板310は、光を出射する出光面310aと、反射面310bと、光源316からの光が入射する入光端面310cとを備え、反射面310bには、複数の微細な凹凸などにより構成される拡散パターン(図示せず)が形成されており、導光板310への入射光を光源316の配列方向に拡散させ、出光面310aには、凹型の略逆三角形などのプリズム形状のパターンPbが形成された照明装置及びその導光板が開示されている。かかる照明装置及び導光板によれば、出光面310aのパターンPbによって導光板310内部の光の反射効率を上げることができ、さらに反射面310bのパターンによって入射光を光源316の配列方向に平行な方向に拡散し、輝度ムラを防ぐことができる(特許文献1参照。)。
特開2006−164530号 (全文、全図)
しかしながら、導光板の出光面及び反射面に上記のような凹凸パターンが形成されていると、出射光の輝度ムラが軽減されやすくなるものの、液晶パネルの表示エリアに対応する導光板の出光エリアのうち、光源に近い入光端面側の領域では、光源から出射される光の指向性や、複数の光源から出射される光の重なり具合によって、輝度ムラが十分に軽減されない場合がある。
特に、近年では、液晶装置の外形の小型化が進み、光源が配置される入光端面から出光エリアまでの距離が短くなっており、光源からの入射光が十分に拡散される前に出光エリアに到達し出光面から出射されることによって輝度ムラが生じやすくなっている。
例えば、図27(a)〜(c)は、導光板315の入光端面315aに二つのLED光源313が配置され、反射シート317が配置された導光板315の反射面315cに、入光端面315aに直交する方向に延在する拡散パターンPcが形成された照明装置の例を示している。この例では、正面方向に進行する光の進行方向と拡散パターンPcとが平行な状態となるため拡散パターンPcによって光が拡散されにくくなり領域bに到達する光量が多くなる(図27(b)参照))。一方、拡散パターンPcの配設方向に対して斜め方向に向かって進む光は拡散されやすいものの(図27(c)参照))、三つのLED光源313からの光が重なり合う領域cについては光量が確保されることから、結局、領域aに到達する光量が相対的に少なくなってしまうおそれがある。
このような輝度ムラの問題は、図28に示すように、LED光源313が実装される基板上の配線や電子部品等のレイアウトの制約上、隣接するLED光源313の距離が近づき、入光端面315aの中央部に寄って配置された場合に、特に顕著になって現れる。
そこで、本発明の発明者らは鋭意努力し、導光板の出光面及び反射面のうち、複数の凹部又は凸部が形成された面の入光端面側のデッドエリアにおける算術平均粗さ(Ra)を、入光端面の延在方向に沿って不均一にすることにより、このような問題を解決することができることを見出し、本発明を完成させたものである。すなわち、本発明は、出光エリアのうち、光源に近い入光端面側の領域に到達する光の、入光端面の延在方向に沿った方向の光量のばらつきを低減して、輝度ムラを低減させることができる照明装置を提供することを目的とする。また、本発明の別の目的は、そのような照明装置を備えた液晶装置、及び液晶装置を備えた電子機器を提供することである。
本発明によれば、表示装置のバックライトとして用いられ、導光板と、前記導光板の入光端面に対向して配置された光源と、を備えた照明装置において、前記導光板は、前記入光端面の延在方向と交差する方向に延在する二つの面である、前記光源からの入射光を出射する出光面と、前記出光面の背面側の反射面と、を有するとともに、前記表示装置の表示エリアに対応する出光エリアと、非表示エリアに対応するデッドエリアと、を備え、前記出光面及び前記反射面のうちの少なくとも一方の面には、前記出光エリアの前記出光面側からの出射状態を調節するための複数の凹部又は凸部が形成されており、前記複数の凹部又は凸部が形成された面のうちの前記入光端面側の前記デッドエリアにおける算術平均粗さ(Ra)が、前記凹部又は凸部の配置密度を異ならせること、又は、前記凹部の深さ又は凸部の高さを異ならせることによって、前記入光端面の延在方向に沿って不均一にされており、前記光源を複数備え、前記デッドエリアにおける前記角部から、前記複数の光源のうちの最も前記角部側にある光源における前記角部側とは反対側の端部までの領域の前記凹部又は凸部の配置密度を低下させるかあるいは前記凹部の深さ又は凸部の高さを小さくすることを特徴とする照明装置が提供され、上述した問題を解決することができる。
すなわち、光源からの入射光が導光板の出光エリアに到達するまでのデッドエリアにおいて、出光面又は反射面に形成された複数の凹部又は凸部の算術平均粗さ(Ra)を不均一にすることにより、出光エリアに到達する光の、入光端面の延在方向に沿った方向の光量のばらつきを低減することができる。したがって、出光エリアのうちの入光端面側から出射する光の輝度のばらつきが低減され、輝度ムラの少ない照明装置を提供することができる。
なお、本明細書において「算術平均粗さ(Ra)」とは、JIS B0601に準拠して測定される算術平均粗さ(Ra)を意味する。

また、本発明の照明装置を構成するにあたり、凹部又は凸部の配置密度を異ならせることによって算術平均粗さ(Ra)が不均一にされることが好ましい。
このように構成することにより、デッドエリアにおける光の出光量又は拡散度合いを部分的に調整することができ、出光エリアに到達する光の、入光端面の延在方向に沿った方向の光量のばらつきを低減することができる。
また、本発明の照明装置を構成するにあたり、凹部の深さ又は凸部の高さを異ならせることによって算術平均粗さ(Ra)が不均一にされることが好ましい。
このように構成することにより、デッドエリアにおける光の出光量又は拡散度合いを部分的に調整することができ、出光エリアに到達する光の、入光端面の延在方向に沿った方向の光量のばらつきを低減することができる。
また、本発明の照明装置を構成するにあたり、デッドエリアにおける少なくとも導光板の角部を含む領域の凹部又は凸部の配置密度を低下させるかあるいは凹部の深さ又は凸部の高さを小さくすることが好ましい。
このように構成することにより、出光エリアに到達する光の、入光端面の延在方向に沿った端部側の光量を増加させて、出光エリアに到達する光の量のばらつきを低減することができる。
また、本発明の照明装置を構成するにあたり、光源を複数備え、デッドエリアにおける角部から、複数の光源のうちの最も角部側にある光源における角部側とは反対側の端部までの領域の凹部又は凸部の配置密度を低下させるかあるいは凹部の深さ又は凸部の高さを小さくすることが好ましい。
このように構成することにより、出光エリアに到達する光の、入光端面の延在方向に沿った端部側の光量を確実に増加させて、出光エリアに到達する光の量のばらつきを低減することができる。
また、本発明の照明装置を構成するにあたり、入光端面から入射した光の量は入光端面の延在方向において複数段階で異なっており、光の量に対応して、算術平均粗さ(Ra)が複数段階に異なることが好ましい。
このように構成することにより、入射する光の量が複数段階で異なる場合であっても、出光エリアに到達する光の、入光端面の延在方向に沿った光量のばらつきを低減することができる。
また、本発明の別の態様は、表示装置のバックライトとして用いられ、導光板と、導光板の入光端面に対向して配置された光源と、を備えた照明装置であって、導光板は、入光端面の延在方向と交差する方向に延在する二つの面である、光源からの入射光を出射する出光面と、出光面の背面側の反射面と、を有するとともに、表示装置の表示エリアに対応する出光エリアと、非表示エリアに対応するデッドエリアと、を備え、出光面及び反射面のうちの少なくとも一方の面には、出光エリアの出光面側からの出射状態を調節するための複数の凹部又は凸部が形成されており、複数の凹部又は凸部が形成された面のうちの入光端面側のデッドエリアの一部に光反射部材を備えた照明装置である。
すなわち、光源からの入射光が導光板の出光エリアに到達するまでのデッドエリアにおいて、部分的に光反射部材を備えることにより、デッドエリアの所定領域において漏れ出してしまう光量が低減され、出光エリアに到達する光の、入光端面の延在方向に沿った方向の光量のばらつきを低減することができる。したがって、出光エリアのうちの入光端面側から出射する光の輝度のばらつきが低減され、輝度ムラの少ない照明装置を提供することができる。
また、本発明のさらに別の態様は、表示面を有する液晶パネルと、表示面とは反対側の面に配置される照明装置と、を備えた液晶装置であって、照明装置は、導光板と、導光板の入光端面に対向して配置された光源と、を備え、導光板は、入光端面の延在方向と交差する方向に延在する二つの面である、液晶パネルに対向し光源からの入射光を出射する出光面と、出光面の背面側の反射面と、を有するとともに、表示装置の表示エリアに対応する出光エリアと、非表示エリアに対応するデッドエリアと、を備え、出光面及び反射面のうちの少なくとも一方の面には、出光エリアの出光面側からの出射状態を調節するための複数の凹部又は凸部が形成されており、複数の凹部又は凸部が形成された面のうちの入光端面側のデッドエリアにおける算術平均粗さ(Ra)が、入光端面の延在方向に沿って不均一にされる液晶装置である。
すなわち、バックライトとしての照明装置における、光源からの入射光が導光板の出光エリアに到達するまでのデッドエリアにおいて、出光面又は反射面に形成された複数の凹部又は凸部の算術平均粗さ(Ra)を不均一にすることにより、出光エリアに到達する光の、入光端面の延在方向に沿った方向の光量のばらつきを低減することができる。したがって、出光エリアのうちの入光端面側から出射する光の輝度のばらつきが低減され、輝度ムラの少ない表示品位に優れた液晶装置を提供することができる。
また、本発明のさらに別の態様は、上述した液晶装置を備えた電子機器である。
すなわち、バックライトの輝度ムラが低減された液晶装置を備えているために、表示品位に優れた画像表示が可能な電子機器を提供することができる。
以下、本発明にかかる照明装置、液晶装置及び電子機器の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、言うまでもなく、この実施の形態は本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。
なお、以下の説明中において、シール材で貼り合わせられた一対の基板の間に液晶材料が注入された状態を「液晶パネル」と称し、当該液晶パネルにフレキシブル回路基板や電子部品、照明装置等が接続された状態を「液晶装置」と称する。また、それぞれの図中、同一の符号が付されているものについては同一の部材を示し、適宜説明が省略されている一方、それぞれの図において、一部の部材が適宜省略されている。
[第1の実施の形態]
本発明にかかる第1の実施の形態は、表示面を有する液晶パネルと、表示面とは反対側の面に配置される照明装置と、を備えた液晶装置であって、照明装置は、導光板と導光板の入光端面に対向して配置された光源とを備え、導光板は、入光端面の延在方向と交差する方向に延在する二つの面である、液晶パネルに対向し光源からの入射光を出射する出光面と、出光面の背面側の反射面とを有するとともに、表示装置の表示エリアに対応する出光エリアと、非表示エリアに対応するデッドエリアとを備え、出光面及び反射面のそれぞれの面には、出光エリアの出光面側からの出射状態を調節するための複数の凹部又は凸部が形成されており、反射面のうちの入光端面側のデッドエリアにおける算術平均粗さ(Ra)が、入光端面の延在方向に沿って不均一にされていることを特徴とする。
1.液晶装置の全体構成
まず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態の液晶装置10の構成を説明するための斜視図を示している。
本実施形態の液晶装置10は、それぞれ電極を備えた二枚の基板30、60をシール材によって貼り合わせるとともに、セル領域内に液晶材料が配置された液晶パネル20を備えている。また、液晶パネル20の背面側には、照明装置11が配置され、これらの液晶パネル20と照明装置11とはプラスチック等からなる枠状の筐体(図示せず)に収容されている。
また、液晶パネル20を構成する二枚の基板のうちの一方の基板(素子基板)60は、対向基板30の外形よりも外側に張り出してなる基板張出部60Tを有している。この基板張出部60Tにおける液晶材料を保持する面側には、外部接続用端子(図示せず)が形成されているとともに、当該外部接続用端子に対して半導体素子91及びフレキシブル回路基板93が接続されている。このフレキシブル回路基板93には光源13が実装され、この光源13と、液晶パネル20の背面に位置する導光板15とによって照明装置11が構成される。そして、光源13から出射された光が導光板15によって導かれ、液晶パネル20に対して入射するように構成されている。
このような照明装置11を備えた液晶装置10は、半透過反射型あるいは全透過型の液晶装置10であるが、照明装置11が点灯され、照明装置11から出射された光が液晶パネル20に入射するとともに、透光性の透明電極部分を通過し、カラーフィルタ、液晶材料などを通過して液晶パネル20の外部へ出ることにより、透過表示が行われる。そして、それぞれの画素領域から出射される光が混色されて視認されるに至り、様々な色の表示が表示領域全体としてカラー画像として認識される。
液晶パネル20としては、TFT素子(Thin Film Transistor)やTFD素子(Thin Film Diode)等のスイッチング素子を備えたアクティブマトリクス型の液晶パネル、あるいは、スイッチング素子を備えていないパッシブマトリクス型の液晶パネルが代表的なものであるが、これらに限定されるものではない。
2.照明装置
(1)基本的構成
次に、本実施形態の液晶装置10を構成する照明装置11について詳細に説明する。
図2は、本実施形態の液晶装置10を、照明装置11の構成を中心に表した側面図である。この液晶装置10に備えられた照明装置11は、光源として三つのLED光源13を備え、導光板15の入光端面15aに向けて光を出射するように配列されている。また、導光板15は、液晶パネル20に面する出光面15b及び出光面15bの背面側の反射面15cを有し、出光面15b側には拡散シート17及び二枚のプリズムシート18a、18bが備えられ、反射面15c側には反射シート16が備えられている。このように構成される照明装置11と液晶パネル20とは、遮光性の粘着シート14によって互いに貼付されている。
この照明装置11では、光源13から出射され、導光板15の入光端面15aから導光板15内に入射した光は、出光面15bと反射面15cとの間で反射を繰り返し、出光面15bとのなす角が臨界角を超えると、出光面15bを透過して外部へ出射するようになっている。
導光板15は、液晶パネル20の表示領域に対応する出光エリア(図示せず)と、出光エリアの周囲を囲むデッドエリア(図示せず)とを有している。デッドエリアから光が出射されると、液晶装置10を構成する枠体等の隙間からの光漏れの原因にもなることから、出光エリアに合わせて開口部が形成された遮光性の粘着シート14を用いて、照明装置11と液晶パネル20とが互いに貼付され固定されている。
また、導光板15は薄型にされている一方、光源13から出射される光を導光板15内に入光させることができるように、導光板15の入光端面15a側のデッドエリアにおいては、入光端面15aに向かって厚さが厚くなるテーパ形状となっている。図2に示す照明装置11では、導光板15の出光面15b側のみが傾斜状にされているが、反射面15c側を傾斜状としてもよく、出光面15b及び反射面15cの両方を傾斜状とすることもできる。
また、本実施形態で使用する導光板15は、後述するように、入光端面15aに凹凸パターンが形成され、出光面15bにプリズム形状のパターンが形成され、反射面15cに拡散パターンが形成されている。このうち、出光面15bでは、導光板15の入光端面15a側のデッドエリアに位置する部分はテーパ形状となっており加工が煩雑であることから、当該テーパ部分のプリズム形状のパターンは省略されている。ただし、言うまでも無く、テーパの傾斜部分にプリズム形状のパターンを形成することも可能である。
導光板15の出光面15b側に配置された拡散シート17は、導光板15から出射した光を拡散して照明装置11の出光面15bの明るさを均一化するようになっている。また、二枚のプリズムシート18a、18bは、断面が三角形の複数の凹凸が一方の面に形成されたシートであり、導光板15の出光面15bから出射された光が効率的に液晶パネル20へ向けられるようになっている。二枚のプリズムシート18a、18bは、それぞれ形成された凹凸パターンが、互いに交差する方向に延在するように配置されている。
また、導光板15の反射面15c側に配置された反射シート16は、反射面15c側から出射した光を反射して導光板15の内部に戻すようになっている。
なお、拡散シートやプリズムシート、反射シートの枚数や位置については適宜変更することが可能である。
(2)導光板の入光端面
次に、導光板15の入光端面15aの形状について詳細に説明する。
図3(a)〜(d)は、それぞれ導光板の出光面15b側もしくは反射面15c側から見た入光端面15aの拡大図である。また、図3(a)においては、入光端面15aが凹凸パターンPaのない平面であるとした場合の入光端面15aの仮想線を破線で示し、この仮想の入光端面15aに入射する光の方向を図中の右側半分において一点鎖線で示している。
この図3(a)〜(d)に示すように、本実施形態の液晶装置に備えられた照明装置では、導光板15の入光端面15aには、入光端面15aから入射する光を拡散させるための凹凸パターンPaが形成されている。図3(a)に示すように、入光端面を入光端面15a´のように平面とした場合には、点光源であるLED光源13から出射された光は、図中右側半分に示されるように、入光端面15a´に入射するまでの間にも拡散して入光端面15a´から入射するが、入射した光は、入光端面15a´で屈折することにより−X方向に変化するため、光は拡散しないようになっている。
一方、図3(a)〜(d)に示すように、入光端面に入光端面15aのように凹凸パターンPaを形成した場合には、入光端面15aから入射する光は、入光端面15aで屈折することにより+X方向に変化するため、光が拡散するようになっている。
このような凹凸パターンPaを入光端面に備えることにより、入光端面15aから入射する光を拡散させることができるため、例えば、入光端面15aから出光エリアまでの距離が短い場合であっても、入射光が出光エリアに到達するまでに光が拡散され、輝度ムラが低減されやすくなっている。
ただし、本発明においては、入光端面15aの凹凸パターンPaは必須とされるものではなく、後述するように、凹凸パターンを形成しない場合においても本発明を適用することが可能である。
(3)導光板の出光面
次に、導光板15の出光面15b側の形状について詳細に説明する。
上述の図2に示すように、出光面15bにおいては、光の進行方向と出光面15bとのなす角が臨界角を超えると、出光面を透過して外部へ出射されるようになっている。ただし、出光面15bを透過せずに導光板15内部を進む光が出光面15bと反射面15cとの間で全反射が繰り返されるうちに光のエネルギーが損失されるため、光が効率的に出光面15bを透過して外部へ出射されるように、導光板15の出光面15b側には、入光端面15aの延在方向に沿ったプリズム形状のパターンPbが配列され、光が出光面15bを透過しやすくされている。
図4(a)は、導光板15を出光面15b側から見た平面図であり、図4(b)は、図4(a)の導光板15の出光面15bのXX断面を拡大して表す拡大断面図である。本実施形態の照明装置11を構成する導光板15は、出光面15bに、プリズム形状のパターンとして、断面が三角形の複数の凹溝22からなるパターンPbが入光端面15aの延在方向に沿って形成されている。このプリズム形状のパターンは、導光板15の出光面15bの全体に渡って形成されているが、すべてが同じ間隔で配置される必要はなく、例えば光源13からの距離に応じて出射される量を調節するために、パターンPbの間隔を異ならせることもできる。
このプリズム形状のパターンPbを形成している交差する二つの面のうち、光源13からの光に対向している方の面を有効反射面Fとする。この有効反射面Fは、出光面15bに対して傾斜角「α」を有している。
図5は、入光端面15aから入射した光Lの出光面15b及び反射面15cでの反射の様子を示している。LED光源13から出射され、導光板15の内部に入光端面から入射した光Lは、反射面15cと出光面15bとの間で反射を繰り返す。パターンPa以外の出光面15bと反射面15cとの間では、二つの面は互いに平行であるため、光Lはどちらの面においても入射角と反射角が同じ角となるような全反射をする。しかし、光Lが、有効反射面Fに対して角度Xで入射し、全反射した場合には、有効反射面Fは、出光面15bに対して角度αを有しているので、光Lの入射する角度は、有効反射面Fに対しては(X+α)の角度を有している。この光が有効反射面Fにより全反射したとすると、反射面15cに入射する角度は(X+2α)となる。よって、光Lの角度は、有効反射面Fで反射する度に、2αだけ増加することになる。このように入射する角度が増加し、出光面15b又は反射面15cとのなす角が臨界角を超えると、光Lは出光面15b又は反射面15cを透過して外部へ出射する。
出光面15bを透過した光L1は、上述したように、出光面15bから外部にむけて出射するため、拡散シート17及びプリズムシート18a、18bを通過して、液晶パネル20に入射することができる(図2を参照)。図5に示すように、光L1がプリズムシート18bに入射するときの入射角を「β」とすると、プリズムシート18bから液晶パネルに向けて光L1を略垂直に出射するためには、光L1の入射角βは、β=60°程度が望ましい。そのため、先に述べた傾斜角αは、20°<α<40°の範囲内が好ましく、傾斜角α=25°がより好ましい。
この略三角形状のプリズム形状のパターンPbは、導光板の射出成形や金型成形を行うにあたって金型の成形面に凹凸を形成することによって容易に高精度に形成することができる。また、本実施形態のプリズム形状のパターンの例は、略三角形状の微小な凹溝22からなっているが、これを略三角形状の微小な凸部とすることもできる。ただし、金型を用いて導光板を成形する場合に、形成不全となりやすい凸状のパターンを形成するよりも、凹状のパターンを形成する方が容易であり、好適な態様である。
なお、プリズム形状のパターンとしての微小な凹溝の方向は、入光端面15aの延在方向に沿った方向に限定されるものではない。例えば、図6(a)〜(b)に示すように、プリズム形状のパターンPbとしての微小な凹溝22を円弧状に形成することもできる。
(4)導光板の反射面
次に、導光板15の反射面15c側の形状について詳細に説明する。
上述の図5に示すように、導光板15の反射面15c側では反射面15c側から出射した光L2を反射シート16によって反射して導光板15内部に戻すことにより、光量の低下が防がれている。ただし、導光板15の反射面15cが鏡面になっていると、光の拡散性、特に入光端面15aの延在方向に沿った方向における光の拡散性が不十分となる。すなわち、光源として複数のLED光源等の点光源を使用すると、導光板15の入光端面15a側に近い領域では光源の正面が明るくなる一方、それ以外の領域が暗くなって輝度ムラが生じやすくなっている。これは、入光端面から出光エリアまでの距離が短い場合に特に顕著に現れる。
そのため、本実施形態の照明装置を構成する導光板の反射面には、入光端面の延在方向と交差する方向に沿った拡散パターンが形成され、光が入光端面の延在方向と交差する方向に向かって拡散されるようになっている。
図7(a)は、導光板15を反射面15c側から見た平面図であり、図7(b)は、図7(a)の導光板15の反射面15cのYY断面を拡大して表す拡大断面図である。本実施形態の照明装置を構成する導光板15は、反射面15cに、拡散パターンPcとして、入光端面15aの延在方向と交差する方向に沿ってストライプ状の微細な凹部24が複数形成されている。この拡散パターンPcは、導光板15の反射面15cの全体に渡って形成されている。図7(b)に示すように、拡散パターンPcを構成する微細な凹部24は、すべてが同じ形状である必要はなく、光の拡散性を高めるためにはランダムな形状とすることが好ましい。
このように、導光板15の反射面15cに、入光端面15aの延在方向と交差する方向に沿ってストライプ状の複数の微細な凹部24からなる拡散パターンPcを形成することにより、導光板15に対して光源13から入射した光L2を入光端面15aの延在方向に沿った方向に反射面15cで拡散して出射させることができる。拡散させた光は、反射シート16で全反射した後、反射面15cより導光板15内部へ再び入射する。この光L2は、導光板15内部へ入射するとき、凹部24によって再び拡散されるようになる。すなわち、反射面15c側に出射する光は、反射面15cから出射したときと、反射して再び反射面15cへ入射するときの2回、凹部24によって拡散されるようになる。また、光が反射面15cから出射するとき、又は反射面15cへ入射するとき、反射面15c自身が一定の割合の光を反射する。このときの反射光も拡散パターンPcによって拡散されるようになる。したがって、反射面15cに拡散パターンPcとして微細なストライプ状の凹部24を複数形成することにより、導光板15の入光端面15aの延在方向に沿った方向の拡散性を向上させることができる。
この拡散パターンPcとしての微細な凹部24は、導光板15の表面をざらつかせる加工を施すことにより形成することができるため、コストや製造時間への影響は少なく、また、導光板15の平坦性を損なうこともない。具体的には、拡散パターンPcとしての複数の凹部24は、導光板15の射出成形や金型成形を行う際に、使用する金型を研削加工等によって加工して成形面に微細な凹凸を形成し、それを用いて成形を行うことにより形成される。研削加工は、ストライプ状の微細な凹部24を形成するのに適しており、グラインダ(砥石)を用いて容易に高精度で形成することができる。研削加工以外にも、レーザー加工を施すことにより金型の成形面に凹凸を形成するレリーフホログラム加工や、研磨布を高速回転し金型表面に押し当てることにより髪の毛のような細い線の凹凸を形成するヘアーライン加工を採用することもできる。また、超精密加工機による精密加工によっても微細な凹凸を形成することが可能である。
なお、拡散パターンPcとしての微細な凹部24の形状は、一端部から他端部までつながる直線状である必要はなく、断続的に凹部24が形成される破線状とすることもできる。拡散パターンPcを破線状の凹部24とすることにより、入光端面15aに交差する方向に対しても所定程度の光を拡散させ、全体として拡散する光量を多くすることができる。
ここで、照明装置が光源を複数備えている場合には、入光端面から導光板内に入射して出光エリアに進む光の量が、複数の光源からの入射光が重なり合う領域とそうでない領域とで異なる場合がある。これは、入光端面側のデッドエリアの幅が狭く、入光端面から出光エリアまでの距離が短い場合において、特に顕著に見られる。
また、入光端面に交差する方向に沿ってストライプ状の複数の微細な凹部を形成した場合、光源から出射された光の進行方向によって拡散度合いが異なってくる。例えば、図27(b)に示すように、光源からの入射光のうち、光源の正面に向かって進行する光は、微細な凹部24によって拡散されにくく、直進性が強くなっている。一方、図27(c)に示すように、光源からの入射光のうち、斜め方向に向かって進行する光は、微細な凹部24によって光の進行方向が変えられて、拡散されやすくなっている。
本実施形態の照明装置の例のように、導光板の入光端面に三つのLED光源が配列され、入光端面には入射光を拡散させる凹凸パターンが形成されている場合には、図27(a)に示すように、出光エリアA内の入光端面315a側の領域のうち、二つのLED光源313の間に位置する領域cでは、光が拡散されるにもかかわらず二つのLED光源313からの入射光が重なるために最も明るくなり、次いで、LED光源313の正面の領域bでは拡散量が比較的少ないために明るくなる。一方、導光板315の両端部側の領域aでは、光がデッドエリアを通過する間に徐々に拡散されて暗くなってしまう。その結果、出光エリアA内の入光端面15a側の領域で輝度ムラが発生しやすくなっている。
そのため、図7(a)に示すように、本実施形態の液晶装置では、拡散パターンPcが形成された導光板15の反射面15cのうち、入光端面15a側のデッドエリアDにおける算術平均粗さ(Ra)が、入光端面15aの延在方向に沿って不均一にされている。
より具体的には、入光端面15a側のデッドエリアDにおいて、導光板15の角部を含む領域が、鏡面加工された領域、すなわち、微細な凹部24が形成されていない領域として構成され、当該領域の算術平均粗さ(Ra)がデッドエリアD内のそれ以外の領域の算術平均粗さ(Ra)よりも小さくされている。したがって、少なくとも出光エリアA内の領域aに向かって進む光がデッドエリアDを通過する間、拡散されにくくなって、領域aに向けて直進性が高められるようになり、領域aの明るさが増加する。その結果、領域aと、領域b及び領域cとの間での輝度ムラが低減されるようになる。
所定領域の算術平均粗さ(Ra)を小さくして算術平均粗さ(Ra)を不均一にする方法としては、上述したような鏡面加工を施す方法に限られるものではない。例えば、図8(a)に示すように、拡散パターンPcとしての複数の凹部24の配置密度を低下させて算術平均粗さ(Ra)を小さくしたり、図8(b)に示すように、凹部24の高さ(深さ)を低くして算術平均粗さ(Ra)を小さくしたりすることもできる。
ただし、凹部24の配置密度や高さ(深さ)を低くして構成する場合には、凹部24を無くす箇所や高さを低くする箇所が光源13からの光の進行方向に向かう直線上に並ばないようにして分散させることが好ましい。かかる直線上に並んでしまうと、図9に示すように、出光エリアA内において当該進行方向の光量のみが相対的に増加し、輝度ムラを生じるおそれがあるからである。
これらのいずれの方法においても、上述のように、導光板を成形する金型の成形面に、研削加工等によって微細な凹凸を形成する際に、凹凸の状態を領域ごとに調節したり、あるいは、領域ごとに金型を分離し、形成される凹凸の状態が異なるようにそれぞれ研削加工を施したりすることによって、形成される導光板の所定領域の算術平均粗さ(Ra)を小さくすることができる。
上述の図7(a)に示す例では、導光板15の反射面15cのうち、入光端面15a側のデッドエリアDにおける両側の角部から、当該角部に最も近い位置にあるLED光源13aにおける、角部とは反対側の端部13eまでの領域の算術平均粗さ(Ra)が小さくされている。したがって、最も角部側にあるLED光源13aから出射される光のうち、出光エリア内の領域a及び領域bに向かって進む光は、デッドエリアDを通過する間に拡散パターンPcによって拡散されにくくなって、直進性が高められる。したがって、領域a及び領域bでの光量が増加し、領域a及び領域bと、領域cとの間での光量の差が小さくされ、輝度ムラが低減されるようになっている。
算術平均粗さ(Ra)が小さくされる領域は図7(a)に示す例に限られるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、図10(a)に示す例では、導光板15の反射面15cのうち、入光端面15a側のデッドエリアDにおける両側の角部から、当該角部に最も近い位置にあるLED光源13aの中央部までの間の領域の算術平均粗さ(Ra)が小さくされている。このように構成した場合には、図7(a)に示すように構成した場合と比べて領域aや領域bの明るさが低下するものの、デッドエリアDの算術平均粗さ(Ra)をすべて均一にした場合と比べて領域cとの光量の差は小さくされるため、輝度ムラは低減されるようになる。
また、図10(b)に示す例では、導光板15の反射面15cのうち、入光端面15a側のデッドエリアDにおける両側の角部から、当該角部に最も近い位置にあるLED光源13aを超えた位置までの間の領域の算術平均粗さ(Ra)が小さくされている。このように構成した場合には、図7(a)に示すように構成した場合と比べて領域aの明るさは変わらない一方、領域cの明るさが増加されるようになる。
また、図10(c)に示す例では、算術平均粗さ(Ra)が小さくされる領域を、入光端面15aの延在方向に交差する方向に沿って調節されている。このように、入光端面15aの延在方向に交差する方向に沿って算術平均粗さ(Ra)を小さくする領域を調節することによっても、光源13から出射され、入光端面15aから入射した光が出光エリアAに到達するまでの間の拡散度合いが調整され、出光エリアA内の入光端面15a側の領域における輝度ムラを低減することができる。
すなわち、導光板15の反射面15cのうち、入光端面15a側のデッドエリアDにおける算術平均粗さ(Ra)を小さくする領域を調節することによって、出光エリアA内の入光端面15a側の領域での明るさが部分的に調整される。そのため、例えば、入光端面15aから入射する光の、入光端面15aの延在方向において異なる光量の分布に応じて、算術平均粗さ(Ra)を小さくする領域を調節することが好ましい。
特に、入光端面15aから入射する光の量が入光端面15aの延在方向に沿って複数段階で異なる場合には、当該光量に応じて、導光板15の反射面15cのうちの入光端面15a側のデッドエリアDの算術平均粗さ(Ra)を、入光端面15aの延在方向に沿って複数段階に異ならせることが好ましい。すなわち、出光エリアAにおいて明るくなりやすい領域に進む光については、より拡散されるように、当該光が通過する領域の算術平均粗さ(Ra)を相対的に大きくすることがよく、暗くなりやすい領域に進む光については、より直進性が高められるように、当該光が通過する領域の算術平均粗さ(Ra)を相対的に小さくすることがよい。
図11は、導光板15の反射面15cのうち、入光端面15a側のデッドエリアDにおいて、導光板15の角部側の領域Sの算術平均粗さ(Ra)を最も小さくし、隣接する二つのLED光源13の間の領域Tの算術平均粗さ(Ra)を最も大きくし、それぞれのLED光源13の正面に位置する領域Uの算術平均粗さ(Ra)がその中間値となるようにして拡散パターンを形成した導光板15の例である。
このように構成することによって、出光エリアAのうち入光端面15a側の領域のうちの両端側の領域aに進む光は最も拡散されにくくなり、直進性が高められる。また、それぞれのLED光源13の正面に位置する領域bに進む光についても直進性が高められるが、一部の光は拡散される。一方、隣接する二つのLED光源13の間の領域cに進む光については、比較的拡散される光が多くなって直進性が低下させられるようになる。その結果、それぞれの領域での輝度が近づけられて、輝度ムラが低減されるようになる。
このように、入光端面15aから入射した光の量に応じて、デッドエリアDの算術平均粗さを調節することにより、入光端面15aから入光し、それぞれ出光エリアAに向けて進行する光の拡散度合いが調整され、出光エリアA内の入光端面15a側の領域での輝度を均一化させることができる。
(5)別の構成例
図12は、本実施形態の液晶装置に用いられる照明装置の別の構成例を示しており、導光板15の入光端面15aに入射光を拡散させるための凹凸パターンを備えていない構成の例である。
図12の例の場合、上述したように入射光は入光端面15aを通過する際には拡散されにくいため、出光エリアA内の入光端面15a側の領域のうち、LED光源13の正面の領域bが明るくなりやすい一方、二つのLED光源13の間に位置する領域cでは光量が低下し、さらに導光板15の両端部側の領域aでは、光が到達しにくく暗くなりやすい。その結果、出光エリアA内の入光端面15a側の領域で輝度ムラが発生しやすくなっている。
そのため、図12に示すように、入光端面15a側のデッドエリアDにおいて、導光板15の角部を含む領域S及び隣接するLED光源13の間の領域Tが、鏡面加工された領域、すなわち、微細な凹部24が形成されていない領域として構成され、当該領域の算術平均粗さ(Ra)がそれ以外の領域の算術平均粗さ(Ra)よりも小さくされている。したがって、少なくとも出光エリア内の領域a及び領域cに向かって進む光がデッドエリアDを通過する間、拡散されにくく直進性が高められて、領域a及び領域cに向けて到達しやすくなり、領域a及び領域cの明るさが増加する。その結果、領域a及び領域cと、領域bとの間での輝度ムラが低減されるようになる。
このように、光源から出射され入光端面から入射した光の、入光端面の延在方向において異なる光量の分布に応じて、算術平均粗さ(Ra)を小さくする領域を変更したり、さらには、算術平均粗さ(Ra)を複数段階に異ならせたりすることによって、出光エリアのうちの入光端面側の領域において発生する輝度ムラを低減させることができる。
(6)変形例
以上、本実施形態の液晶装置に備えられた照明装置について説明したが、これまで説明した以外にも様々な変形が可能である。
例えば、導光板の入光端面に配置される光源の数についてはこれまで説明した三つに限られるものではなく、図13(a)に示すように、二つの光源13を備えた構成であってもよいし、図13(b)に示すように、四つの光源13を備えた構成であってもよく、特に制限されるものではない。
また、本実施形態では、導光板の出光面側にプリズム形状のパターンが形成され、反射面側に拡散パターンが形成された例を説明したが、それぞれのパターンを形成する面を逆にして構成することもできる。さらに、入光端面側のデッドエリアと、出光エリアとで、形成するパターンを変えることも可能である。
図14(a)及び(b)は、導光板15の出光面15b及び反射面15cに形成するパターンの組み合わせを示している。図14(a)は、導光板15の出光面15bの出光エリアにプリズム形状のパターンPbを形成し、反射面15cの出光エリアに拡散パターンPcを形成した例であり、図14(b)は、導光板15の出光面15bの出光エリアに拡散パターンPcを形成し、反射面15cの出光エリアにプリズム形状のパターンPbを形成した例である。それぞれの例において、反射面15cの入光端面15a側のデッドエリアに位置する部分においては、プリズム形状のパターン又は拡散パターンのいずれかを選択して形成することができる。また、出光面15bの入光端面15a側のデッドエリアに位置する部分においても、プリズム形状のパターン又は拡散パターンのいずれかを選択して形成することができ、さらには、加工性が煩雑になることから、パターンの形成を省略することもできる。
本実施形態の液晶装置においては、上述のような様々な態様に変形させた場合であっても、プリズム形状のパターン又は拡散パターンが形成される、反射面の入光端面側のデッドエリアにおける算術平均粗さ(Ra)を不均一にすることによって、出光エリア内の入光端面側の領域での輝度ムラを低減することができる。
[第2の実施の形態]
本発明にかかる第2の実施の形態は、基本的には第1の実施の形態と同様の構成の液晶装置であるが、第1の実施の形態の液晶装置が、導光板の反射面における入光端面側のデッドエリアの算術平均粗さ(Ra)が不均一にされているのに対し、本実施形態の液晶装置は、導光板の出光面における入光端面側のデッドエリアの算術平均粗さ(Ra)が不均一にされたものである。
以下、第1の実施の形態ですでに説明した点については省略し、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。なお、本実施形態の液晶装置を構成するにあたっては、第1の実施の形態の構成の変わりに本実施形態の構成とすることもできるし、第1の実施の形態の構成と併せて採用することもできる。
図15は、本実施形態の液晶装置に備えられた照明装置を構成するLED光源13及び導光板115を、導光板115の出光面115b側から見た図を示している。
本実施形態の液晶装置においても、照明装置に備えられた導光板115のうち、LED光源13が配列された入光端面115aには凹凸パターンPaが形成され、液晶パネルに面する出光面115bにはプリズム形状のパターンPbとしての微小な凹溝122が形成され、背面側の反射面には拡散パターンとしての微細な凹部(図示せず)が形成されている。
ここで、上述したように、光源13を複数備えている場合には、入光端面115aから導光板115内に入射して出光エリアAに進む光の量が、複数のLED光源13からの入射光が重なり合う領域とそうでない領域とで異なることがある。
また、本実施形態のように、導光板115の入光端面115aに入射光を拡散させるための凹凸パターンPaが形成されていたり、導光板115の反射面側に拡散パターンが形成されている場合においても、領域ごとに拡散度合いが異なって、出光エリアA内の入光端面115a側の領域で輝度ムラが生じやすくなっている。
そのため、本実施形態においては、プリズム形状のパターンPbが形成された導光板115の出光面115bのうち、入光端面115a側のデッドエリアDにおいて、導光板115の角部を含む領域が、鏡面加工された領域、すなわち、プリズム形状のパターンPbが形成されていない領域として構成され、当該領域の算術平均粗さ(Ra)がデッドエリアD内の他の領域の算術平均粗さ(Ra)よりも小さくされている。したがって、少なくとも出光エリアA内の領域aに向かって進む光がデッドエリアDを通過する間に出光面115bを透過して外部に出射されにくくなって、領域aに向けて直進性が高められるようになり、領域aの明るさが増加する。その結果、領域aと、領域b及び領域cとの間での輝度ムラが低減されるようになる。
所定領域の算術平均粗さ(Ra)を小さくして算術平均粗さ(Ra)を不均一にする方法としては、第1の実施の形態と同様に、鏡面加工を施す以外にもプリズム形状のパターンPbとしての微小な凹溝22の配置密度を低下させて算術平均粗さ(Ra)を小さくしたり、微小な凹溝22の高さ(深さ)を小さくして算術平均粗さ(Ra)を小さくしたりすることができる。
また、算術平均粗さ(Ra)を相対的に小さくする領域についても、第1の実施の形態と同様に、光源13から出射され入光端面115aに入射した光の、入光端面115aの延在方向に沿った方向において異なる光量の分布に応じて変更したり、さらには、算術平均粗さ(Ra)を複数段階に異ならせたりすることができる。このように構成することによって、出光エリアのうちの入光端面側の領域において発生する輝度ムラを低減させることができる。
なお、本実施形態においても、導光板の出光面側にプリズム形状のパターンが形成され、反射面側に拡散パターンが形成された例を説明したが、図14(a)〜(b)に示すように、様々な組み合わせでそれぞれの面にパターンを形成して構成することもできる。ただし、本実施形態においては、出光面15bの入光端面15a側のデッドエリアにいずれかのパターンが形成されていることが必要である。その場合であっても、プリズム形状のパターンとしての微小な凹溝が形成された出光面において、算術平均粗さ(Ra)を不均一にすることによって出光エリア内の入光端面側の領域での輝度ムラを低減することができる。
[第3の実施の形態]
本発明にかかる第3の実施の形態は、基本的な構成は第2の実施の形態の液晶装置と同様であるが、第2の実施の形態では、導光板の出光面における入光端面側のデッドエリアにおける算術平均粗さ(Ra)を、入光端面の延在方向に沿って不均一にしていたのに対し、本実施形態では、当該デッドエリアに部分的に光反射部材を備えることを特徴としている。
以下、第1の実施の形態及び第2の実施の形態ですでに説明した点については省略し、これまでと異なる点を中心に説明する。
第1の実施の形態や第2の実施の形態では、導光板の出光面における入光端面側のデッドエリアにおいて、形成されているプリズム形状のパターンとしての微小な凹溝の配置密度を部分的に異ならせたり、凹溝の高さ(深さ)を部分的に異ならせたりすることによって、出光エリアに到達する光量が調整されている。
これに対し、本実施形態では、このようなパターンの状態を変える代わりに、同様の箇所に、反射性のシートを貼付することによって光の反射率を変え、出光エリアに到達する光量の調整が図られている。
図16(a)は、本実施形態の液晶装置に備えられた照明装置を構成するLED光源13及び導光板125を導光板125の出光面125b側から見た図であり、図16(b)は、図16(a)のZZ断面を矢印方向に見た断面図である。
この導光板125の出光面125bには、入光端面125a側のデッドエリアDのうち、導光板125の角部を含む領域には反射シート130が貼付されている。したがって、少なくとも出光エリアA内の領域aに向かって進む光が、デッドエリアDを通過する間に出光面125bを透過した場合であっても反射シート130によって再び導光板125内部に戻され、領域aに到達する光量が増加するようになっている。
すなわち、図2に示すように、導光板15(125)の反射面15c(125c)側には反射シート16が配置されているため、出光面125b側にも反射シート130が貼付された領域においては、導光板125の出光面125b及び反射面125c双方において光が反射しながら進むようになる。その結果、光源13から出射され、導光板125の入光端面125a側から入射し、出光エリアA内の領域aに向かって進む光が、光量を保ったまま領域aまで到達しやすくなり、領域aと、領域b及び領域cとの間で輝度ムラが低減されるようになる。
反射シート130が貼付される領域については、第2の実施の形態で、凹溝の配置密度や高さ(深さ)が低下させる領域と同様とすることができる。
また、図17に示すように、光源13からの入射光の、入光端面125a側のデッドエリアDにおける光量に応じて、反射率が異なる反射シート130a、130bを貼付し、出光エリアA内の入光端面125a側の領域での輝度ムラを低減するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、導光板に反射シートを貼付する例を説明したが、かかる構成に限られるものではなく、例えば、導光板の出光面が対向する液晶パネルの基板面に反射シートを貼付してもよく、導光板の所定の領域に反射シートが配置されていればよい。
また、光反射部材は反射シートに限られるものではなく、例えば、光反射性の樹脂材料を塗布ないしは積層するようにしてもよい。
また、本実施形態においても、導光板の出光面側にプリズム形状のパターンが形成され、反射面側に拡散パターンが形成された例を説明したが、それぞれのパターンを形成する面を逆にして構成することもできる。その場合であっても、拡散パターンとしての微細な凹部が形成された出光面に部分的に反射シートを貼付することによって、出光エリア内の入光端面側の領域での輝度ムラを低減することができる。
[第4の実施の形態]
本発明にかかる第4の実施の形態は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の液晶装置において、さらに導光板の出光面における出光エリア内の入光端面側の領域に形成されるプリズム形状のパターンとしての微小な凹溝の状態が、入光端面の延在方向に沿って不均一にされたものである。
以下、第1の実施の形態〜第3の実施の形態ですでに説明した点については省略し、これまでと異なる点を中心に説明する。
図18(a)は、本実施形態の液晶装置に備えられた照明装置を構成するLED光源13及び導光板155を導光板155の出光面155b側から見た図であり、図18(b)は、図18(a)の導光板155の出光エリアA内の領域cを拡大して示す斜視図である。
本実施形態においては、導光板155の入光端面155aには入射光を拡散させるための凹凸パターンPaが備えられているために、図27(a)で示すように、出光エリアA内の入光端面315a側の領域のうち、領域cが最も明るくなり、次いで、領域bが明るくなる一方、領域aでは暗くなってしまい、出光エリアA内の入光端面315a側の領域で輝度ムラが発生しやすくなっている。
そのため、図7や図15に示すように、導光板15(115)の出光面15b(115b)側又は反射面15c(115c)側の少なくとも一方において、入光端面15a(115a)側のデッドエリアDの光源13からの入射光の量が少なくなりやすい導光板15(115)の角部を含む領域の算術平均粗さ(Ra)が、デッドエリアD内の他の領域の算術平均粗さ(Ra)よりも小さくされている。したがって、少なくとも出光エリア内の領域aに向かって進む光がデッドエリアDを通過する間に、出光面155bから出射したり拡散したりしにくくなって、領域aに向けて直進性が高められ、領域aの明るさが増加するようになっている。
本実施形態では、導光板の出光面又は反射面の入光端面側のデッドエリアにおいて、上述のように算術平均粗さ(Ra)を不均一にしたのみでは、未だ輝度ムラが改善されない場合や、上述のように算術平均粗さ(Ra)を不均一にすることと併せて輝度の均一化を図る場合に、プリズム形状のパターンとしての微小な凹溝が形成された導光板の出光面のうち、出光エリア内の入光端面側の領域において、微小な凹溝の状態が、入光端面の延在方向に沿って不均一にされている。
より具体的には、図18(a)〜(b)に示すように、出光エリアA内の入光端面155a側の領域において、複数のLED光源13からの光が重なり合い、出光量が相対的に多くなりやすい領域cの微小な凹溝22を複数箇所で部分的に無くして、配置密度を相対的に低下させてある。したがって、当該領域cにおいては、出光面155b側に進む光と出光面155bとのなす角が所定の臨界角以下となって出光面155bで全反射される光が増加し、外部に出射される光量を抑えることができる。その結果、領域cと、領域a及び領域bとの間で輝度ムラが低減されるようになる。
微小な凹溝の状態を不均一にする方法としては、上述したような配置密度を異ならせる方法に限られるものではなく、図19に示すように、プリズム形状のパターンPbとしての微小な凹溝22の高さ(深さ)を異ならせるようにすることもできる。
これらのいずれの方法においても、上述のように、導光板を成形する金型の成形面に凹凸を形成する際に、微小な凹溝に対応する凸状部の一部を切除したり、凸状部の高さを変えたりすることによって、導光板に形成される微小な凹溝の状態を不均一にすることができる。
また、微小な凹溝22を部分的に無くしたり、凹溝22の深さ(高さ)を低くしたりして、導光板155の外部に出射する光の量を減らすにあたり、凹溝22を無くしたり深さを低くしたりする箇所を、出光量を減らす領域の全体にわたって分散させることが好ましい。
凹溝22が無くされた箇所や高さが低くされた箇所が集中して設けられると、当該領域では光が全反射される量が多くなり、部分的に暗くなってしまうためである。したがって、スポット的に輝度が低下して視認されることを防ぐためには、凹溝22を無くしたり深さを低くしたりする箇所を均等に分散して配置することがより好ましい。
また、凹溝22を無くしたり深さを低くしたりする箇所を分散させる際に、光源13からの光の進行方向の直線上に配列することのないようにして設けることが好ましい。
かかる直線上に配列されていると、図20に示すように、その方向に進む光のみが出光面155bで全反射されやすく、暗くなる場所がライン状になって視認されるおそれがあるためである。
また、微小な凹溝22の配置密度や、凹溝22の深さについては、輝度の低下度合いに応じて適宜調節することができる。すなわち、微小な凹溝22の配置密度が低くなればなるほど、また、凹溝22の深さが浅くなればなるほど、導光板155内を出光面155b側に向けて進む光が全反射する量が増し、当該領域において出光面155bを透過して外部に出射される光量を減らすことができる。
特に、入光端面155aから入射する光の量が入光端面155aの延在方向に沿って複数段階で異なる場合には、当該光量に対応させて、微小な凹溝22の配置密度や深さを入光端面155aの延在方向に沿って複数段階で異ならせることが好ましい。すなわち、出光エリアA内の入光端面155a側の領域において明るくなりやすい領域については出光量が減らされるように、凹溝22の配置密度や凹溝22の深さを相対的に低くすることがよく、暗くなりやすい領域については出光量が増加するように、凹溝22の配置密度や凹溝22の深さを高くすることがよい。
図21は、導光板155の出光面155aにおける出光エリアA内の入光端面155a側の領域において、隣接する二つのLED光源13の間の領域cの微小な凹溝22の配置密度を最も小さくし、各LED光源13の正面の領域bの微小な凹溝22の配置密度を最も大きくし、入光端面155aの延在方向に沿った方向の両端側の端部領域aの微小な凹溝22の配置密度がその中間値となるようにしてプリズム形状のパターンPbを形成した導光板155の例である。この導光板155の例では、出光エリアA内の入光端面155a側の領域のうち、隣接するLED光源13の間の領域cでは出射される光の割合が最も低く抑えられ、次いで、導光板155の両端側の領域aで出射される光の割合が低く抑えられ、それぞれのLED光源13の正面に位置する領域bから出射される光の量と同等になるようにされている。その結果、それぞれの領域での輝度が近づけられて、輝度ムラが低減されるようになる。
このように、入光端面155aから入光する光の輝度に応じて、出光エリアA内の入光端面155a側に形成されるプリズム形状のパターンPbの状態を調節することにより、入光端面155aから入光し、それぞれ出光エリアAに向けて進行する光が、出光エリアA内の入光端面155a側の領域から出射する量のばらつきが抑えられ、輝度を均一化させることができる。
なお、本実施形態では、導光板の出光面側にプリズム形状のパターンが形成され、反射面側に拡散パターンが形成された例を説明したが、それぞれのパターンを形成する面を逆にして構成することもできる。その場合であっても、プリズム形状のパターンとしての微小な凹溝が形成された反射面において、微小な凹溝の状態を不均一にすることによって出光エリア内の入光端面側の領域での輝度ムラを低減することができる。
図22は、本実施形態にかかる照明装置の別の構成例であり、導光板155の入光端面155aに入射光を拡散させるための凹凸パターンを備えていない場合の例である。
入光端面155aに凹凸パターンを備えていない場合、上述したように入射光が拡散されにくいため、出光エリアA内の入光端面155a側の領域のうち、LED光源13の正面の領域bが明るくなりやすい一方、二つのLED光源13の間に位置する領域cでは光量が低下し、さらに導光板155の両端部側の領域では、光が到達しにくく暗くなりやすい。その結果、出光エリアA内の入光端面155a側の領域で輝度ムラが発生しやすくなっている。
そのため、図22に示すように、出光エリアA内の入光端面155a側の領域のうち、それぞれのLED光源13の正面の領域bにおいて、プリズム形状のパターンPbとしての微小な凹溝22を部分的に無くし、配置密度が他の領域a及び領域cよりも低くされている。したがって、凹溝22が部分的に無くされた領域bにおいては出光面155bを透過して導光板155の外部に出射される光の割合が減らされ、他の領域a及び領域cの出光量に近づけられる。その結果、出光エリアA内の入光端面155a側の領域での輝度ムラが低減されるようになる。
このように、光源から出射され入光端面から入射した光の、入光端面の延在方向において異なる光量の分布に応じて、出光面のプリズム形状のパターンとしての微小な凹溝の状態を不均一にすることによって、出光エリアのうち入光端面側の領域において発生する輝度ムラを低減させることができる。
[第5の実施の形態]
本発明にかかる第5の実施の形態は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の液晶装置において、さらに導光板の反射面における出光エリア内の入光端面側の領域に形成される、拡散パターンとしてのストライプ状の微細な凹部の状態が、入光端面の延在方向に沿って不均一にされたものである。
以下、第1の実施の形態〜第3の実施の形態ですでに説明した点については省略し、これまでと異なる点を中心に説明する。なお、本実施形態の液晶装置を構成するにあたっては、第4の実施の形態の構成の変わりに本実施形態の構成を備えることもできるし、第4の実施の形態の構成と併せて採用することもできる。
図23は、本実施形態の液晶装置に備えられた照明装置を構成するLED光源13及び導光板175を、導光板175の反射面175c側から見た図を示している。
本実施形態においては、導光板175の入光端面175aには入射光を拡散させるための凹凸パターンPaが備えられているために、図27(a)に示すように、出光エリアA内の入光端面315a側の領域のうち、領域cが最も明るくなり、次いで、領域bが明るくなる一方、領域aでは暗くなってしまい、出光エリアA内の入光端面315a側の領域で輝度ムラが発生しやすくなっている。
そのため、図7や図15に示すように、導光板15(115)の出光面15b(115b)側又は反射面15c(115c)側の少なくとも一方において、入光端面15a(115a)側のデッドエリアDの光源13からの入射光の量が少なくなりやすい導光板15(115)の角部を含む領域の算術平均粗さ(Ra)が、デッドエリアD内の他の領域の算術平均粗さ(Ra)よりも小さくされている。したがって、少なくとも出光エリア内の領域aに向かって進む光がデッドエリアDを通過する間に、出光面155bから出射したり拡散したりしにくくなって、領域aに向けて直進性が高められ、領域aの明るさが増加するようになっている。
本実施形態では、導光板の出光面又は反射面の入光端面側のデッドエリアにおいて、上述のように算術平均粗さ(Ra)を不均一にしたのみでは、未だ輝度ムラが改善されない場合や、上述のように算術平均粗さ(Ra)を不均一にすることと併せて、拡散パターンとしての微細な凹部が形成された導光板の反射面のうち、出光エリア内の入光端面側の領域において、微細な凹部の状態が、入光端面の延在方向に沿って不均一にされている。
より具体的には、図23に示すように、出光エリアA内の入光端面175a側の領域において、明るく視認されやすい領域cの微細な凹部24を部分的に無くして、配置密度を相対的に低下させてある。したがって、この領域cの反射面175c側に進む光の一部は、反射面175cにおいて全反射に近い状態で出光面175b側に反射し、領域cから離れた位置で出光面175bに到達しやすくなる。その結果、領域cの出光面175bに入射する光量が減らされるため、領域cと、領域a及び領域bとの輝度のバランスが取られるようになる。
微細な凹部24の状態を不均一にする方法としては、上述したような微細な凹部24を部分的に無くして配置密度を異ならせる方法に限られるものではなく、図24に示すように、微細な凹部24の高さ(深さ)を異ならせるようにすることもできる。ただし、出光エリアA内で行われる処理であり、部分的に出射される光の量が少なくなって、スポット的に暗く視認されることを防ぐために、広い領域に渡って微細な凹部24を無くすことは困難である。
これらのいずれの方法においても、上述のように、導光板を成形する金型の成形面に、研削加工等によって微細な凹凸を形成する際に、凹凸の状態を領域ごとに調節したり、あるいは、領域ごとに金型を分離し、形成される凹凸の状態が異なるようにそれぞれ研削加工を施したりすることによって、形成される導光板の所定領域の凹部の配置密度や高さを異ならせることができる。
また、第4の実施の形態におけるプリズム形状のパターンと同様に、拡散パターンPcとしての微細な凹部24を無くしたり高さ(深さ)を低くしたりする箇所を、出光量を減らす領域の全体にわたって分散させることが好ましい。
また、凹溝24を無くしたり深さを低くしたりする箇所を分散させる際に、凹溝24が形成されておらず、光が拡散されない箇所がライン状になって視認されることのないように、光源13からの光の進行方向の直線上に配列することのないようにして設けることが好ましい。
また、微細な凹部24を無くしたり高さ(深さ)を低くしたりする領域についても、第4の実施の形態と同様に、光源13から出射され入光端面175aに入射した光の、入光端面175aの延在方向に沿った方向において異なる光量の分布に応じて変更したり、さらには、微細な凹部24の配置密度や高さを複数段階に異ならせたりすることができる。このように構成することによって、出光エリアAのうちの入光端面175a側の領域において発生する輝度ムラを低減させることができる。
なお、本実施形態においても、導光板の出光面側にプリズム形状のパターンが形成され、反射面側に拡散パターンが形成された例を説明したが、それぞれのパターンを形成する面を逆にして構成することもできる。その場合であっても、プリズム形状のパターンとしての微小な凹溝が形成された反射面において、算術平均粗さ(Ra)を不均一にすることによって出光エリア内の入光端面側の領域での輝度ムラを低減することができる。
[第6の実施の形態]
本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態〜第5の実施の形態で説明したいずれかの液晶装置を備えた電子機器である。
図25は、本実施形態の電子機器の全体構成を示す概略構成図である。この電子機器は、液晶装置に備えられた液晶パネル20と、これを制御するための制御手段200とを有している。また、図25中では、液晶パネル20を、パネル構造体20aと、半導体素子(IC)等で構成される駆動回路20bと、に概念的に分けて描いてある。また、制御手段200は、表示情報出力源201と、表示処理回路202と、電源回路203と、タイミングジェネレータ204とを備えている。
また、表示情報出力源201は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等からなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスク等からなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ204によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の形で表示情報を表示処理回路202に供給するように構成されている。
また、表示処理回路202は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKと共に駆動回路20bへ供給する。さらに、駆動回路20bは、第1の電極駆動回路、第2の電極駆動回路及び検査回路を含めることができる。また、電源回路203は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する機能を有している。
そして、本実施形態の電子機器は、照明装置を構成する導光板の出光エリアの入光端面側の領域における輝度ムラが低減された液晶装置を備えているために、表示品位に優れた電子機器とされている。
本発明によれば、照明装置を構成する導光板における、光源が配列された入光端面側のデッドエリア内の算術平均粗さ(Ra)が、入光端面の延在方向に沿って不均一にされているために、表示エリアの入光端面側の領域における輝度ムラが低減され、表示品位に優れた液晶装置及び電子機器を提供することができるようになった。
したがって、TFD素子やTFT素子を備えた液晶装置や電子機器、例えば、携帯電話機やパーソナルコンピュータ等をはじめとして、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた電子機器などに幅広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる液晶装置を示す斜視図である。 液晶装置の断面図である。 照明装置を構成する導光板の入光端面に形成された凹凸パターンについて説明するための図である。 導光板の出光面に形成されたプリズム形状のパターンについて説明するための図である。 導光板内部を進む光について説明するための図である。 プリズム形状のパターンの別の例を説明するための図である。 第1の実施の形態の導光板の反射面に形成された拡散パターンについて説明するための図である。 算術平均粗さを不均一にする別の方法を説明するための図である。 拡散パターンの配置について説明するための図である。 算術平均粗さを低下させる領域について説明するための図である。 算術平均粗さを複数段階で異ならせた状態を示す図である。 第1の実施の形態にかかる照明装置の別の構成例を示す図である。 光源の数が異なる変形例を示す図である。 導光板の出光面及び反射面に形成するパターンの組み合わせの例を示す図である。 第2の実施の形態にかかる照明装置の構成例を説明するための図である。 第3の実施の形態にかかる照明装置の構成例を説明するための図である。 反射率の異なる反射シートを貼付した状態を示す図である。 第4の実施の形態にかかる照明装置の構成例を説明するための図である。 プリズム形状のパターンとしての凹溝の状態を異ならせる別の方法について説明するための図である。 プリズム形状のパターンの配置について説明するための図である。 プリズム形状のパターンの状態を複数段階で異ならせた状態を示す図である。 第4の実施の形態にかかる照明装置の別の構成例を示す図である。 第5の実施の形態にかかる照明装置の構成例を示す図である。 拡散パターンの状態を異ならせる別の方法を説明するための図である。 第6の実施の形態にかかる電子機器の概略構成を示すブロック図である。 従来の液晶装置の構成を説明するための図である。 従来の照明装置における出光エリアでの輝度ムラについて説明するための図である。 従来の別の照明装置における出光エリアでの輝度ムラについて説明するための図である。
符号の説明
10:液晶装置、11:照明装置、13:光源(LED光源)、14:粘着シート、15・115・125・155・175:導光板、15a・115a・125a・155a・175a:入光端面、15b・115b・125b・155b・175b:出光面、15c・115c・125b・155c・175c:反射面、16:反射シート、17:拡散シート、18a・18b:プリズムシート、20:液晶パネル、22:凹溝、24:凹部、Pa:凹凸パターン、Pb:プリズム形状のパターン、Pc:拡散パターン

Claims (2)

  1. 表示装置のバックライトとして用いられ、導光板と、前記導光板の入光端面に対向して配置された光源と、を備えた照明装置において、
    前記導光板は、前記入光端面の延在方向と交差する方向に延在する二つの面である、前記光源からの入射光を出射する出光面と、前記出光面の背面側の反射面と、を有するとともに、前記表示装置の表示エリアに対応する出光エリアと、非表示エリアに対応するデッドエリアと、を備え、
    前記出光面及び前記反射面のうちの少なくとも一方の面には、前記出光エリアの前記出光面側からの出射状態を調節するための複数の凹部又は凸部が形成されており、
    前記複数の凹部又は凸部が形成された面のうちの前記入光端面側の前記デッドエリアにおける算術平均粗さ(Ra)が、前記凹部又は凸部の配置密度を異ならせること、又は、前記凹部の深さ又は凸部の高さを異ならせることによって、前記入光端面の延在方向に沿って不均一にされており、
    前記光源を複数備え、前記デッドエリアにおける前記角部から、前記複数の光源のうちの最も前記角部側にある光源における前記角部側とは反対側の端部までの領域の前記凹部又は凸部の配置密度を低下させるかあるいは前記凹部の深さ又は凸部の高さを小さくすることを特徴とする照明装置。
  2. 前記入光端面から入射した光の量は前記入光端面の延在方向において複数段階で異なっており、前記光の量に対応して、前記算術平均粗さ(Ra)が複数段階に異なることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
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