JP4936637B2 - 不透明媒質中の微生物活性の測定 - Google Patents
不透明媒質中の微生物活性の測定 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4936637B2 JP4936637B2 JP2003521863A JP2003521863A JP4936637B2 JP 4936637 B2 JP4936637 B2 JP 4936637B2 JP 2003521863 A JP2003521863 A JP 2003521863A JP 2003521863 A JP2003521863 A JP 2003521863A JP 4936637 B2 JP4936637 B2 JP 4936637B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorescent dye
- dye
- fluorescent
- ratio
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/02—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving viable microorganisms
- C12Q1/04—Determining presence or kind of microorganism; Use of selective media for testing antibiotics or bacteriocides; Compositions containing a chemical indicator therefor
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
Description
この出願は1999年12月30日提出(現在係属中)の米国特許出願第09/475,585号「産業用水システムにおける付着性及び浮遊性微生物活性の測定及び制御」の一部継続出願である。
本発明は、極めて散乱した系における微生物活性を測定する分野に属する。特に、本出願はスラリー、コロイド及びある種の金属加工流体等の不透明媒質中の微生物活性を蛍光測定する分野に属する。
スラリー、コロイド及びある種の金属加工流体等の不透明媒質中の微生物汚染は、多くの産業にとって重大な懸念事項である。製紙業においては、カオリンスラリーや沈降炭酸カルシウム懸濁液やでんぷん溶液等の添加剤は、大きな微生物個体群が潜伏することを許し、それらが製紙機械で接種材料となりうる。炭鉱企業は製紙業や窯業等の産業に処理・保存した添加剤を供給することが求められるとともに、微生物汚染をモニターする必要もある。ある種の金属加工流体も、微生物汚染の影響を受けやすい。
米国特許登録第5,206,151号は、菌を含有したサンプルの分取試料に様々な量、種類及び組み合わせの殺生物剤を添加し、レザズリンやテトラゾリウムバイオレット等の酸化還元染料と栄養を添加して色の変化をモニターすることで、抑制する殺生物剤の最小限の濃度を測定する測定方法を明細書と請求の範囲に開示している。
クレームされた本発明の第一アスペクトは、不透明媒質中の微生物個体群のモニタリング方法であって:
a)不透明媒質から物質の分取試料(aliquot)を得る工程と;
b)前記分取試料に、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加える工程(前記分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)と;
c)前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
d)前記分取試料−染料中の蛍光染料と反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
e)所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記測定手段を用いて、前記蛍光染料の蛍光信号及び前記反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する工程と;
f)前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、前記蛍光染料の蛍光信号との比率(RATIO)を計算する工程と;
g)前記比率を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法である。
i)前記殺生物剤の最適量を前記不透明媒質に供給する工程を備える、第一アスペクトに記載の方法である。
A)不透明媒質から物質の分取試料を少なくとも2つ(分取試料を任意には3つとすることができる)を分離する工程と;
B)第1分取試料(前記第1分取試料を、以下、分取試料−ブランクと呼ぶ)には何も加えず、第2分取試料(前記第2分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)には、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加え、もし任意の第3分取試料が存在すれば、前記任意の第3分取試料(以下、任意の分取試料−阻害剤−染料と呼ぶ)には、ペンタクロロフェノールを含むハロゲン化フェノール、クレゾールアイソマー、及びペンタクロロフェノールのジプロピレングリコールメチルエーテル溶液からなる群より選択される、蛍光染料の微生物還元を抑える代謝阻害剤を加えた後、前記任意の第3分取試料にはさらに蛍光染料を加える工程と;
C)前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
D)前記分取試料−ブランク、前記分取試料−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料における、前記蛍光染料の波長の、及び前記反応した蛍光染料の波長での前記蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
E)所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記蛍光信号の測定手段を用いて、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での、前記分取試料−ブランク、前記分取試料−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料における前記蛍光信号を測定する工程と;
F)バックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の蛍光染料の蛍光信号との比率、及び、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の蛍光染料の蛍光信号との比率からなる群より選択した有用な比率を計算する工程と;
G)前記有用な比率を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法である。
I)前記殺生物剤の最適量を前記不透明媒質に供給する工程を備える、第三アスペクトに記載の方法である。
a)不透明媒質から物質の分取試料を得る工程と;
b)前記分取試料に、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加える工程(前記分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)と;
c)タイムゼロ(Time Zero)として知られる期間中、前記蛍光染料を存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
d)前記分取試料−染料中の蛍光染料と反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
e)所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記蛍光信号の測定手段を用いて、タイムゼロにおいて前記蛍光染料の蛍光信号及び前記反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する工程と;
f)前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、前記蛍光染料の蛍光信号との比率(この比率を、以下、タイムゼロの比率と呼ぶ)を計算する工程と;
g)所定の期間(以下、タイムフューチャー(Time Future)と呼ぶ)中、待機する工程と;
h)分取試料−染料における蛍光染料と反応した蛍光染料の蛍光信号をタイムフューチャーにおいて測定する工程と;
i)タイムフューチャーにおける前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、タイムフューチャーにおける前記蛍光染料の蛍光信号との比率(この比率を、以下、タイムフューチャーの比率と呼ぶ)を計算する工程と;
j)タイムフューチャーの比率とタイムゼロの比率を比較する工程と;
k)前記タイムフューチャーの比率と前記タイムゼロの比率の比較を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法である。
m)前記殺生物剤の最適量を前記不透明媒質に供給する工程を備える、第五アスペクトに記載の方法である。
A)物質の分取試料を少なくとも2つ(物質の分取試料を任意には3つとすることができる)を不透明媒質から分離する工程と;
B)第1分取試料(前記第1分取試料を、以下、分取試料−ブランクと呼ぶ)には、何も加えず、第2分取試料(前記第2分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)には、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加え、もし第3分取試料が存在すれば、この任意の第3分取試料に、ペンタクロロフェノールを含むハロゲン化フェノール、クレゾールアイソマー、及びペンタクロロフェノールのジプロピレングリコールメチルエーテル溶液からなる群より選択される、蛍光染料の微生物還元を抑える代謝阻害剤を添加した後、蛍光染料を引き続き添加する(前記第3分取試料は、以下、任意の分取試料−阻害剤−染料と称する)工程と;
C)タイムゼロとして知られる期間中、前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
D)前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での、前記分取試料−ブランク、前記分取試料−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料における蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
E)タイムゼロにおいて蛍光信号を発生する様に、所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記蛍光信号の測定手段を用いて、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での、前記分取試料−ブランク、前記分取試料−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料における蛍光信号を測定する工程と;
F)バックグラウンド蛍光を補正後の前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の前記蛍光染料の蛍光信号のタイムゼロの比率、及び、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の蛍光染料の蛍光信号の任意の比率からなる群より選択したタイムゼロにおける有用な比率を計算する工程と;
G)所定の期間(以下、タイムフューチャー(Time Future)と呼ぶ)中、待機する工程と;
H)前記測定手段を用いて、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での、前記分取試料−ブランク、前記分取試料−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料におけるタイムフューチャーの蛍光信号を測定する工程と;
I)バックグラウンド蛍光を補正後の前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の前記蛍光染料の蛍光信号のタイムフューチャーにおける比率、及び化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光信号を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光信号を補正後の蛍光染料の蛍光信号との、タイムフューチャーにおける任意の比率からなる群より選択したタイムフューチャーにおける有用な比率を計算する工程と;
J)タイムゼロにおける比率と、有用なタイムフューチャーの比率とを比較する工程と;
K)前記有用なタイムフューチャーの比率と、タイムゼロの比率の比較を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法である。
M)前記殺生物剤の最適量を前記不透明媒質に供給する工程を備える、第七アスペクトに記載の方法である。
A)不透明媒質から物質の分取試料を2つ(任意には物質の分取試料を3つ又は4つとすることもできる)得る工程と;
B)第1分取試料には直接、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加え(この第1分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)、第2分取試料には栄養と蛍光染料を加え(この第2分取試料を、以下、分取試料−栄養−染料と呼ぶ)、もし任意の第3分取試料が存在するのであれば、第3分取試料には、ペンタクロロフェノールを含むハロゲン化フェノール、クレゾールアイソマー、及びペンタクロロフェノールのジプロピレングリコールメチルエーテル溶液からなる群より選択される、蛍光染料の微生物還元を抑える代謝阻害剤と蛍光染料を加え(この第3分取試料を、以下、任意の分取試料−阻害剤−染料と呼ぶ)、もし任意の第4分取試料が存在するのであれば、第4分取試料には何も加えない(この第4分取試料を、以下、任意の分取試料−ブランクと呼ぶ)工程と;
C)タイムゼロとして知られる期間中、前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
D)前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での、前記分取試料−染料、前記分取試料−栄養−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料、前記任意の分取試料−ブランクにおける蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
E)タイムゼロにおいて蛍光信号を発生する様に、前記蛍光信号の測定手段を用いて、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での前記分取試料−染料、前記分取試料−栄養−染料、前記任意の分取試料−阻害剤−染料、及び前記任意の分取試料−ブランクのタイムゼロにおける蛍光信号を測定する工程と;
F)タイムゼロにおける有用な比率を計算する工程であって、前記タイムゼロにおける有用な比率は、任意的に化学物質相互作用を考慮して、また任意的にバックグラウンド干渉を考慮して、全ての微生物学的な反応した蛍光染料の蛍光信号と、任意的に化学相互作用を考慮して、また任意的にバックグラウンド干渉を考慮して、全ての微生物学的な蛍光染料の蛍光信号とのタイムゼロにおける比率;反応した蛍光染料の活性微生物学的蛍光信号と蛍光染料の活性微生物学的蛍光信号のタイムゼロにおける比率;及び、反応した蛍光染料の不活性微生物学的蛍光信号と蛍光染料の不活性微生物学的蛍光信号のタイムゼロにおける比率、からなる群より選択したタイムゼロにおける有用な比率を計算する工程と;
G)所定の期間(以下、タイムフューチャーと呼ぶ)中待機し、タイムフューチャーにおける前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での前記分取試料−染料、前記分取試料−阻害剤−染料、前記任意の分取試料−栄養−染料及び前記任意の分取試料−ブランクにおける蛍光信号を測定する工程と;
H)タイムフューチャーにおける有用な比率を計算する工程であって、前記タイムフューチャーにおける有用な比率は、任意的に化学物質相互作用を考慮して、また任意的にバックグラウンド干渉を考慮して、全ての微生物学的な反応した蛍光染料の蛍光信号と、任意的に化学物質相互作用を考慮して、また任意的にバックグラウンド干渉を考慮して、全ての微生物学的な蛍光染料の蛍光信号とのタイムフューチャーにおける比率;反応した蛍光染料の活性微生物学的蛍光信号と、蛍光染料の活性微生物学的蛍光信号とのタイムフューチャーにおける比率;及び反応した蛍光染料の不活性微生物学的蛍光信号と、蛍光染料の不活性微生物学的蛍光信号とのタイムフューチャーにおける比率からなる群より選ばれたタイムフューチャーにおける有用な比率を計算する工程と;
I)前記タイムフューチャーにおける有用な比率と前記タイムゼロにおける有用な比率を比較する工程と;
J)前記タイムフューチャーにおける有用な比率と前記タイムゼロにおける有用な比率の比較を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法である。
L)前記殺生物剤の最適量を前記不透明媒質に供給する工程を備える、第九アスペクトに記載の方法である。
本出願において、以下の如く語彙の意味を定義する。アルドリッチは、ALDRICH(登録商標)(住所P.O. Box 355, Milwaukee, WI 53201, USA,電話番号(414)273−3850又は(900)962−9591)を指す。
「等方性の(isotropic)」は、ある部分が点光源であり、かつ該部分に励起光が照射される場合に、蛍光が2πステラジアンにわたって等しく発光され、その結果として三次元の球を形成するという事実を指す。蛍光が等方性分布するので、実用上は、励起(光子)光源に帰する光子(光)の集光を最小限に抑えるために、蛍光信号の集光は通常、励起(光子)光源に対して90°の角度で行う。これにより、光散乱も最小限に抑えることができる。
「スラリー」は、不透明な懸濁液で、通常水性である。該スラリーは、セメントや粘土等の不溶性物質を十分な水又はその他の液に混合して得ることができ、粘稠な流動性をもつ混合物になる。
a)不透明媒質から物質の分取試料を得る工程と;
b)前記分取試料に、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加える工程(前記分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)と;
c)前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
d)前記分取試料−染料中の蛍光染料と反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
e)所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記測定手段を用いて、前記蛍光染料の蛍光信号及び前記反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する工程と;
f)前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、前記蛍光染料の蛍光信号との比率を計算する工程と;
g)前記比率を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法である。
i)前記殺生物剤の最適量を前記不透明媒質に供給する工程を備える、第一アスペクトに記載の方法である。
窯業で用いられる不透明スラリーとしては、粘土を主とする系、金属酸化物やその他のポリマーの溶液等の鉱物スラリーが挙げられる。
測定された蛍光染料の反応は、蛍光染料を含有する分取試料中の微生物有機体の反応の合計であると考えられる。分取試料サンプルを使用する場合には、必須ではないけれども、系内の微生物有機体活性の平均を得るために、スラリーやコロイド中の異なる数箇所から分取試料を採取することができる。
3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;
二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;
9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);
レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;
フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;
フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;
レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;
7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド(以後、「レザズリン(resazurin)」という);
7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩(以後、「レザズリンナトリウム塩」という);
メチレンブルー;
リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩。
好ましい蛍光染料は、レザズリンである。
商業的に入手可能な蛍光光度計としては、ナルコ製のTRASAR(登録商標)700蛍光光度計が挙げられるが、それに限定されない。該蛍光光度計は、試料セルの位置が変更されていて、「擦り角度(grazing angle)」蛍光測定の手法を用いて値を読み、スラリー、コロイド、金属加工液等の不透明媒質に適している。
1)セルの前面部から蛍光発光を収集することができる固体試料支持体
2)所定の波長の光を試料に当てることができ、かつ、検知システムに戻ってきた発光の収集と伝送ができる二股の光ファイバーケーブル
のいずれかを有し、不透明試料の蛍光度測定を実施するために使用することができる。
損失した光の量は分取試料の不透明度に比例するため、蛍光染料に対する反応した蛍光染料の比率をとることによって光の散乱による信号の損失が因数として表される。
1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン及び1−ブロモ−3−クロロ−5,5−ジメチルヒダントイン(CAS登録番号16079−88−2)のいずれか、又はそれらの混合物であるBCDMH(92.5%、93.5%、98%);
安定化漂白剤等の漂白剤;
安定化臭素等の臭素;
次亜塩素酸カルシウム(CAS登録番号7778−54−3)「カルハイポ」(68%);
安定化塩素(8.34%)等の塩素;
過酸化水素(CAS登録番号7722−84−1)/過酢酸(CAS登録番号79−21−0)である、H2O2/PAA(21.7%/5.1%);
次亜臭素酸塩;
次亜臭素酸;
ヨウ素;
有機臭素;
臭化ナトリウムであるNaBr(42.8%、43%、46%);
次亜塩素酸ナトリウム(CAS登録番号7681−52−9)であるNaOCl(10%、12.5%);
これらの混合物。
67.5wt.%の1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンテン クロライド(CAS登録番号4080−31−3)であるAdamantane;
ADBAC Quat(10%、40%(CAS登録番号68391−0−5)、80%)、これは「4級塩(quat)」としても公知の塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウムである;
ADBAC quat(15%)/TBTO(酸化トリブチルスズ)5%;ADBAC Quat/酸化ビス(トリブチルスズ)(CAS登録番号56−35−9)であるADBAC(12.5%)/TBTO(2.5%);
10wt.%の2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール(CAS登録番号52−51−7)であるBronopol;
化学式T2NCO2Hで表されるカルバミン酸塩(30%)(但し、T2はC1−C10アルキル基);
硫酸銅(80%);
2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド(CAS登録番号10222−01−2)であるDBNPA(20%、40%);
塩化ジデシルジメチル4級アンモニウム塩であるDDAC Quat(50%);
(2−(2−p−(ジイソブチル)フェノキシ)エトキシ)エチルジメチル ジメチルベンジルであるDPEEDBAC Quat(1%);
グルタルアルデヒド(15%、45%)(CAS登録番号111−30−8);
グルタルアルデヒド(14%)/ADBAC quat(2.5%);
ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−5−トリアジン(78.5%)であるHHTHT;
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(CAS登録番号26172−55−4)と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(CAS登録番号2682−20−4)との混合物であるイソチアゾロン類(1.5%、5.6%);
10〜20wt.%のメチレンビスチオシアネート(CAS登録番号6317−18−6)と5〜10wt.%のエトキシレートフェノール(CAS登録番号41928−09−0)であるMBT(10%);
高分子4級化合物であるポリクアト(polyquat)(20%、60%);
ポリアミンとその塩−−高分子アミン化合物;
2−(tert−ブチルアミノ)−4−クロロ−6−エチルアミノ−5−トリアジン(CAS登録番号5915−41−3)であるターブチラジン(terbutylazine)(4%、44.7%);
24wt%の3,5−ジメチル−1,3,5,2H テトラヒドロチアジアジン−2−チオン(CAS登録番号533−74−4)と、1〜5wt%の水素化ナトリウム(CAS登録番号1310−73−2)であるチオン;
TMTT(24%)−−二硫化テトラメチルチウラム;
これらの混合物。
A)不透明媒質から物質の分取試料を少なくとも2つ(物質の分取試料を任意には3つとすることができる)を分離する工程と;
B)第1分取試料(前記第1分取試料は、以下、分取試料−ブランクと呼ぶ)には、何も加えず、第2分取試料(前記第2分取試料は、以下、分取試料−染料と呼ぶ)には、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加え、もし任意の第3分取試料が存在すれば、前記任意の第3分取試料(以下、任意の分取試料−阻害剤−染料と呼ぶ)には、蛍光染料の微生物還元を抑える代謝阻害剤を加えた後、前記任意の第3分取試料には、さらに蛍光染料を加える工程と;
C)前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
D)前記分取試料−ブランク、前記分取試料−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料における、前記蛍光染料の波長での、及び前記反応した蛍光染料の波長での前記蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
E)所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記蛍光信号の測定手段を用いて、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での、前記分取試料−ブランク、前記分取試料−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料における前記蛍光信号を測定する工程と;
F)バックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の蛍光染料の蛍光信号の比率、及び化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の蛍光染料の蛍光信号の比率からなる群より選択した有用な比率を計算する工程と;
G)前記有用な比率を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法である。
第四アスペクトは、さらに、H)工程F)と工程G)について1つ又は両方の有用な比率を用いて、前記不透明媒質に供給される殺生物剤の最適量を決定する工程と;
I)前記殺生物剤の最適量を前記不透明媒質に供給する工程を備える、第三アスペクトに記載の方法である。
分取試料−ブランクの使用により、蛍光染料を添加する前から不透明媒質中に存在する蛍光染料及び反応した蛍光染料の波長におけるバックグラウンド蛍光を把握できる。
以下の計算に使用されている略語は以下の通りである:
ABは、分取試料−ブランク中の蛍光信号を意味する。
ADは、分取試料−染料中の蛍光信号を意味する。
AIDは、分取試料−阻害剤−染料中の蛍光信号を意味する。
ANDは、分取試料−栄養−染料中の蛍光信号を意味する。
FDは、蛍光染料を意味する。
RFDは、反応した蛍光染料を意味する。
TZeroは、タイムゼロを意味する。
TFutureは、タイムフューチャーを意味する。
この比率は、バックグランド蛍光補正済みの比率とも称される。
沈殿物が生じない場合、若しくは、攪拌後スラリーがタイムフューチャー前の程度の不透明度に戻る場合には、ADRFD at TFutureは、ABRFD at TZeroになり得る。
沈殿物が生じない場合、若しくは、攪拌後スラリーがタイムフューチャー前の程度の不透明度に戻る場合には、ABFD at TFutureは、ABFD at TZeroになり得る。
その他の有用な比率は、バックグラウンド蛍光と化学物質相互作用を補正した比率である。
(実施例1)
鉱物スラリー中の一つの蛍光染料及び反応した該蛍光染料の蛍光特性の試験
(実施例1a− レザズリンの蛍光信号特性の検討)
レザズリン ナトリウム塩は、アルドリッチ(登録商標)から入手可能である。水性スラリー、コロイド、及びある種の金属加工液中に、該塩が溶解すると、多くの微生物有機体の細胞膜に存在する呼吸酵素、デヒドロゲナーゼと反応可能な蛍光染料であるレザズリンが残る。このデヒドロゲナーゼとのゆえに、レザズリンは、レゾルフィンとしても公知の、3H−フェノキサジン−3−オン、7−ヒドロキシ−に還元される。レザズリンとレゾルフィンは異なった蛍光信号を有する。レザズリンは、634nmに最大値を示す公知の蛍光発光信号を有し、一方、レゾルフィンは、583nmに最大値を示す公知の蛍光発光信号を有する。
反応した蛍光染料の蛍光信号と蛍光染料の蛍光信号の計算比率には限界値がある。微生物有機体との相互作用後、該比率は着実に増加する。この増加は、微生物活性に比例して、値が飽和するまで継続する。該比率が飽和する値は、蛍光染料の選択に依存すると共に、蛍光光度計の感度及び校正にも依存する。蛍光染料としてレザズリンを選択し、SPEX(登録商標)蛍光光度計を使用すると、計算比率は5で飽和する。蛍光染料としてレザズリンを選択し、ある種の発光ダイオード蛍光光度計を使用すると、計算比率は6で飽和する。
試薬:
蛍光染料は、pH8.0に緩衝された1000ppmのレザズリン水溶液であった。
栄養は、28,000ppmのグルコースと商業的に入手可能な栄養培養液の水溶液であった(Becton Dickinson Microbiological Systems製、住所 Sparks MD, 21152 U. S. A.、 電話番号(410)−316−4000)。
代謝阻害剤は、200,000ppmのペンタクロロフェノールのジプロピレングリコールメチルエーテル溶液であった。
使用器具:
ピペットと先端部(200μL溶液用)
採取用ピペット
標準ディズポーザブルセル
15ml蓋付ポリスチレン遠心分離管又はその他の蓋付の透明な管
フロント−フェース蛍光光度計
(スラリーが混合するには濃厚過ぎる場合、スラリーと試薬を適切に混合できる丁度よい程度に(採取する以前に)スラリーを希釈する。該スラリーはブランク測定にも用いる。)
1.8mlのスラリーの分取試料を15ml遠心分離管に採取する。
2.0.2mlの栄養を該遠心分離管に添加し、「分取試料−栄養−染料」と明記する。
3.該遠心分離管に蓋をし、よく振って混合する。
4.新たな8mlの同試料を、新たな15ml遠心分離管に採取する。
5.0.2mlの代謝阻害剤を該遠心分離管に添加し、「分取試料−阻害剤−染料」と明記する。
6.該遠心分離管に蓋をし、よく振って混合する。
7.工程1から工程6を分取試料の個数(n)分繰り返し行う。
8.15分間、該遠心分離管を放置する。
9.各遠心分離管に240μLの蛍光染料を添加する。
10.該遠心分離管に蓋をし、よく振って混合する。
11.約4.0mlの分取試料を各遠心分離管からそれぞれ標準ディスポーザブルセルに採取する。
12.約1分間、反応した蛍光染料と蛍光染料の蛍光度を測定する。該蛍光染料と該反応した蛍光染料は、532nmで励起し、発光ピークは、634nmと583nmにおいてそれぞれ測定される。測定値を記す。例えば、分取試料1、つまり分取試料−栄養−染料の蛍光度の測定値は、「反応した蛍光染料、タイムゼロの分取試料−栄養−染料」と「蛍光染料、タイムゼロの分取試料−栄養−染料」の下にそれぞれ記入する。分取試料2、つまり「分取試料−阻害剤−染料」の蛍光度の測定値は、「反応した蛍光染料、タイムゼロの分取試料−阻害剤−染料」と「蛍光染料、タイムゼロの分取試料−阻害剤−染料」の下にそれぞれ記入する。
13.工程11と工程12を各分取試料の個数分繰り返す。
14.残りの遠心分離管の分取試料を37℃で培養する。
15.タイムゼロから6時間後のタイムフューチャーにおいて、インキュベーターから該遠心分離管を取り出す。各遠心分離管から約3mlの分取試料を新たな標準ディスポーザブルセルに採取する。
16.各分取試料の反応した蛍光染料及び蛍光染料の蛍光度を測定する。測定値を記録する。例えば、分取試料1、つまり分取試料−栄養−染料の蛍光度の測定値は、「反応した蛍光染料、タイムフューチャーの分取試料−栄養−染料」と「蛍光染料、タイムフューチャーの分取試料−栄養−染料」の下にそれぞれ記入する。分取試料2、つまり分取試料−阻害剤−染料の蛍光度の測定値は、「反応した蛍光染料、タイムフューチャーの分取試料−阻害剤−染料」と「蛍光染料、タイムフューチャーの分取試料−阻害剤−染料」の下にそれぞれ記入する。
17.工程15と工程16を各分取試料の個数分繰り返す。
18.オリジナルの試料を3ml、新たな標準ディスポーザブルセル1セット分に採取する。各分取試料に分取試料−ブランクと記載する。
19.各分取試料の蛍光度を反応した蛍光染料と蛍光染料の波長で測定する。測定値を記録する。例えば、分取試料3の蛍光度の測定値は、「反応した蛍光染料、分取試料−ブランク」と「蛍光染料、分取試料−ブランク」の下にそれぞれ記入する。
計算した合計の微生物活性が0.1よりも低い場合は、微生物活性が低いことを表す。
計算した合計の微生物活性が0.1〜0.2である場合は、微生物活性が中程度であることを表す。
計算した合計の微生物活性が0.2よりも高い場合は、微生物活性が高いことを表す。
不透明媒体の分析対象として選んだのは、製紙業で用いるコーティングであり、これは粘土、でんぷん、炭酸カルシウム、ラテックスポリマーを含有する。
栄養を用いる場合の活性合計=活性な微生物+不活性な微生物+化学的干渉;
微生物の合計=栄養を用いる場合の活性合計−化学的干渉=0.261−0.230=0.031;
活性な微生物=栄養を用いない場合の活性合計−化学的干渉=0.286−0.230=0.056
不活性な微生物=微生物活性の合計−活性な微生物=0.031−0.056=−0.025;この数値は、不活性な微生物の不在を示している。
微生物活性の合計が0.031であることは、試料1ミリリットル当たり1000集落形成単位(標準平板培養で決定する)という低密度に対応しており、非常に低い微生物活性であることを示している。
それぞれ、0.031と0.056である合計の微生物数と活性な微生物数の差は、非常に小さいため無視できる。
不透明媒体の分析対象として選んだのは、製紙業で用いる未調理のでんぷんだった。
微生物活性の合計=活性合計−化学的干渉=0.614−0.039=0.575;
菌の個数は、試料1ミリリットル当たり約56,000,000集落形成単位となるよう標準平板検数法により決定した。
試料は、最初に高い活性合計と低い化学的干渉を示した。
活性合計から化学的干渉を差し引くと、高い微生物活性を表し、それは平板培養での高い計数に対応している。
Claims (5)
- 不透明媒質中の微生物個体群のモニタリング方法であって:
a)不透明媒質から物質の分取試料を得る工程と;
b)前記分取試料に、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加える工程(前記分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)と;
c)前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
d)前記分取試料−染料中の蛍光染料と反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
e)所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記測定手段を用いて、前記蛍光染料の蛍光信号及び前記反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する工程と;
f)前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、前記蛍光染料の蛍光信号との比率を計算する工程と;
g)前記比率を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法。 - 不透明媒質中の微生物個体群のモニタリング方法であって:
A)不透明媒質から物質の分取試料を少なくとも2つ(物質の分取試料を任意には3つとすることができる)を分離する工程と;
B)第1分取試料(前記第1分取試料を、以下、分取試料−ブランクと呼ぶ)には何も加えず、第2分取試料(前記第2分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)には、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加え、もし任意の第3分取試料が存在すれば、前記任意の第3分取試料(以下、任意の分取試料−阻害剤−染料と呼ぶ)には、ペンタクロロフェノールを含むハロゲン化フェノール、クレゾールアイソマー、及びペンタクロロフェノールのジプロピレングリコールメチルエーテル溶液からなる群より選択される、蛍光染料の微生物還元を抑える代謝阻害剤を加えた後、前記任意の第3分取試料にはさらに蛍光染料を加える工程と;
C)前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
D)前記分取試料−ブランク中の、前記分取試料−染料中の、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料中の、前記蛍光染料の波長での、及び前記反応した蛍光染料の波長での前記蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
E)所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記蛍光信号の測定手段を用いて、前記分取試料−ブランク中の、前記分取試料−染料中の、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料中の、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での前記蛍光信号を測定する工程と;
F)有用な比率を計算する工程であって、前記有用な比率は、バックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の蛍光染料の蛍光信号との比率、及び、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の蛍光染料の蛍光信号の比率からなる群より選択した有用な比率を計算する工程と;
G)前記有用な比率を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法。 - 不透明媒質中の微生物個体群のモニタリング方法であって:
a)不透明媒質から物質の分取試料を得る工程と;
b)前記分取試料に、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加える工程(前記分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)と;
c)タイムゼロ(Time Zero)として知られる期間中、前記蛍光染料を存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
d)前記分取試料−染料中の蛍光染料と反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
e)所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記蛍光信号の測定手段を用いて、タイムゼロにおいて前記蛍光染料の蛍光信号及び前記反応した蛍光染料の蛍光信号を測定する工程と;
f)前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、前記蛍光染料の蛍光信号との比率(この比率を、以下、タイムゼロの比率と呼ぶ)を計算する工程と;
g)所定の期間(以下、タイムフューチャー(Time Future)と呼ぶ)中、待機する工程と;
h)分取試料−染料中における蛍光染料と反応した蛍光染料の蛍光信号をタイムフューチャーにおいて測定する工程と;
i)タイムフューチャーにおける前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、タイムフューチャーにおける前記蛍光染料の蛍光信号との比率(この比率を、以下、タイムフューチャーの比率と呼ぶ)を計算する工程と;
j)タイムフューチャーの比率とタイムゼロの比率を比較する工程と;
k)前記タイムフューチャーの比率と前記タイムゼロの比率の比較を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法。 - 不透明媒質中の微生物個体群のモニタリング方法であって:
A)物質の分取試料を少なくとも2つ(物質の分取試料を任意に3つとすることができる)を不透明媒質から分離する工程と;
B)第1分取試料(前記第1分取試料を、以下、分取試料−ブランクと呼ぶ)には何も加えず、第2分取試料(前記第2分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)には、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加え、もし第3分取試料が存在すれば、前記任意の第3分取試料に、ペンタクロロフェノールを含むハロゲン化フェノール、クレゾールアイソマー、及びペンタクロロフェノールのジプロピレングリコールメチルエーテル溶液からなる群より選択される、蛍光染料の微生物還元を抑える代謝阻害剤を添加した後、蛍光染料を引き続き添加する(前記第3分取試料は、以下、任意の分取試料−阻害剤−染料と称する)工程と;
C)タイムゼロとして知られる期間中、前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
D)前記分取試料−ブランク中の、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料中の、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
E)タイムゼロにおいて蛍光信号を発生する様に、所定ノイズレベルより下の蛍光信号測定値を切り捨てながら、前記分取試料−ブランク中の、前記分取試料−染料中の、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料中の、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での蛍光信号を、前記蛍光信号の測定手段を用いて、測定する工程と;
F)タイムゼロにおける有用な比率を計算する工程であって、前記有用な比率は、バックグラウンド蛍光を補正後の前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の前記蛍光染料の蛍光信号とのタイムゼロにおける比率、及び、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光を補正後の蛍光染料の蛍光信号とのタイムゼロにおける任意的な比率からなる群より選択した有用な比率を計算する工程と;
G)所定の期間(以下、タイムフューチャー(Time Future)と呼ぶ)中、待機する工程と;
H)前記測定手段を用いて、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での、前記分取試料−ブランク、前記分取試料−染料、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料におけるタイムフューチャーの蛍光信号を測定する工程と;
I)タイムフューチャーにおける有用な比率を計算する工程であって、前記有用な比率は、バックグラウンド蛍光を補正後の前記反応した蛍光染料の蛍光信号と、バックグラウンド蛍光を補正後の前記蛍光染料の蛍光信号とのタイムフューチャーにおける比率、及び、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光信号を補正後の反応した蛍光染料の蛍光信号と、化学物質相互作用とバックグラウンド蛍光信号を補正後の蛍光染料の蛍光信号とのタイムフューチャーにおける任意的な比率からなる群より選択したタイムフューチャーにおける有用な比率を計算する工程と;
J)タイムゼロにおける比率と、有用なタイムフューチャーの比率とを比較する工程と;
K)前記有用なタイムフューチャーの比率と、タイムゼロの比率の比較を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法。 - 任意的に測定方法による化学干渉を考慮しながら、また任意的にバックグラウンド蛍光を考慮しながら行う、不透明媒質中の活性及び不活性微生物個体群のモニタリング方法であって:
A)不透明媒質から物質の分取試料を2つ(任意には物質の分取試料を3つ又は4つとすることもできる)得る工程と;
B)第1分取試料(この第1分取試料を、以下、分取試料−染料と呼ぶ)には直接、3,6,8−トリスルホン酸ピレンの酢酸エステル;二酢酸カルボキシフルオレセイン、9H−(1,3−ジクロロ−9,0−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)、D−グルクロニド;9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル);レゾルフィン β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−ガラクトピラノシド;フルオレセイン ジ−β−D−グルクロニド;レゾルフィン β−D−グルクロニド;二リン酸フルオレセイン;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド;7−ヒドロキシ−3H−フェノキサジン−3−オン 10−オキシド ナトリウム塩;メチレンブルー;リン酸ピラニン;3,6,8−トリスルホン酸ピレン 1−リン酸;及びそれらの塩からなる群より選択される、微生物有機体との反応により蛍光信号が変化する蛍光染料を加え、第2分取試料(この第2分取試料を、以下、分取試料−栄養−染料と呼ぶ)には栄養と蛍光染料を加え、もし任意の第3分取試料が存在するのであれば、第3分取試料(この第3分取試料を、以下、任意の分取試料−阻害剤−染料と呼ぶ)には、ペンタクロロフェノールを含むハロゲン化フェノール、クレゾールアイソマー、及びペンタクロロフェノールのジプロピレングリコールメチルエーテル溶液からなる群より選択される、蛍光染料の微生物還元を抑える代謝阻害剤と蛍光染料を加え、もし任意の第4分取試料が存在するのであれば、第4分取試料(この第4分取試料を、以下、任意の分取試料−ブランクと呼ぶ)には何も加えない工程と;
C)タイムゼロとして知られる期間中、前記蛍光染料を、存在するいずれの微生物有機体とも反応させる工程と;
D)前記分取試料−染料中の、前記分取試料−栄養−染料中の、及び前記任意の分取試料−阻害剤−染料中の、及び前記任意の分取試料−ブランク中の、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長での蛍光信号を測定する手段を準備する工程と;
E)タイムゼロにおいて蛍光信号を発生する様に、前記蛍光信号の測定手段を用いて、前記分取試料−染料中の、前記分取試料−栄養−染料中の、前記任意の分取試料−阻害剤−染料中の、及び前記任意の分取試料−ブランク中の、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長でのタイムゼロにおける蛍光信号を測定する工程と;
F)タイムゼロにおける有用な比率を計算する工程であって、前記有用な比率は、任意的に化学物質相互作用を考慮し、また任意的にバックグラウンド干渉を考慮した、全ての微生物学的な反応した蛍光染料の蛍光信号と、任意的に化学相互作用を考慮し、また任意的にバックグラウンド干渉を考慮した、全ての微生物学的な蛍光染料の蛍光信号との、タイムゼロにおける比率;反応した蛍光染料の活性微生物学的蛍光信号と蛍光染料の活性微生物学的蛍光信号とのタイムゼロにおける比率;及び、反応した蛍光染料の不活性微生物学的蛍光信号と蛍光染料の不活性微生物学的蛍光信号とのタイムゼロにおける比率、からなる群より選択できるタイムゼロにおける有用な比率を計算する工程と;
G)所定の期間(以下、タイムフューチャーと呼ぶ)中待機し、前記分取試料−染料中の、前記任意の分取試料−阻害剤−染料中の、前記分取試料−栄養−染料中の、及び前記任意の分取試料−ブランク中の、前記蛍光染料の波長での及び前記反応した蛍光染料の波長でのタイムフューチャーにおける蛍光信号を測定する工程と;
H)タイムフューチャーにおける有用な比率を計算する工程であって、前記有用な比率は、任意的に化学物質相互作用を考慮し、また任意的にバックグラウンド干渉を考慮して、全ての微生物学的な反応した蛍光染料の蛍光信号と、任意的に化学物質相互作用を考慮し、また任意的にバックグラウンド干渉を考慮して、全ての微生物学的な蛍光染料の蛍光信号とのタイムフューチャーにおける比率;反応した蛍光染料の活性微生物学的蛍光信号と、蛍光染料の活性微生物学的蛍光信号のタイムフューチャーにおける比率;及び、反応した蛍光染料の不活性微生物学的蛍光信号と、蛍光染料の不活性微生物学的蛍光信号のタイムフューチャーにおける比率からなる群より選択したタイムフューチャーにおける有用な比率を計算する工程と;
I)前記タイムフューチャーにおける有用な比率と、前記タイムゼロにおける有用な比率を比較する工程と;
J)前記タイムフューチャーにおける有用な比率と前記タイムゼロにおける有用な比率の比較を用いて、前記不透明媒質中の微生物汚染の程度をモニターする工程、を備えることを特徴とするモニタリング方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/US2001/025598 WO2003016556A1 (en) | 1999-12-30 | 2001-08-15 | Measurement of microbiological activity in an opaque medium |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005500065A JP2005500065A (ja) | 2005-01-06 |
JP2005500065A5 JP2005500065A5 (ja) | 2012-02-16 |
JP4936637B2 true JP4936637B2 (ja) | 2012-05-23 |
Family
ID=46395391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003521863A Expired - Lifetime JP4936637B2 (ja) | 2001-08-15 | 2001-08-15 | 不透明媒質中の微生物活性の測定 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4936637B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008532551A (ja) * | 2005-03-17 | 2008-08-21 | ファイジェニックス, エルエルシー | 生存可能なレジオネラ属の迅速な検出および定量 |
TW201138843A (en) * | 2009-12-18 | 2011-11-16 | Colgate Palmolive Co | Biguanide preservation of precipitated calcium carbonate |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001112498A (ja) * | 1989-01-17 | 2001-04-24 | Accumed Internatl Inc | 微生物の抗菌感受性試験のための装置および方法 |
WO2001035107A1 (en) * | 1999-11-08 | 2001-05-17 | Nalco Chemical Company | Fluorescent compounds for use in industrial water systems |
WO2001049876A1 (en) * | 1999-12-30 | 2001-07-12 | Nalco Chemical Company | Measurement and control of sessile and planktonic microbiological activity in industrial water systems |
-
2001
- 2001-08-15 JP JP2003521863A patent/JP4936637B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001112498A (ja) * | 1989-01-17 | 2001-04-24 | Accumed Internatl Inc | 微生物の抗菌感受性試験のための装置および方法 |
WO2001035107A1 (en) * | 1999-11-08 | 2001-05-17 | Nalco Chemical Company | Fluorescent compounds for use in industrial water systems |
WO2001049876A1 (en) * | 1999-12-30 | 2001-07-12 | Nalco Chemical Company | Measurement and control of sessile and planktonic microbiological activity in industrial water systems |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005500065A (ja) | 2005-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4703082B2 (ja) | 産業用水システムにおける付着性及び浮遊性微生物活性の測定及び制御 | |
Rodriguez et al. | Use of a fluorescent redox probe for direct visualization of actively respiring bacteria | |
Lundin | Use of firefly luciferase in ATP-related assays of biomass, enzymes, and metabolites | |
EP0113103B1 (en) | Inhibition of reduction activities of leukocytes | |
US5336600A (en) | Method and reagents for the detection of microorganisms | |
GB1604249A (en) | Selective measurement of somatic and microbial cells | |
US20160054303A1 (en) | Compositions and assays for determining cell viability | |
CA2443532C (en) | Measurement of microbiological activity in an opaque medium | |
US6485962B1 (en) | Methods for signal enhancement in optical microorganism sensors | |
AU2001284956A1 (en) | Measurement of microbiological activity in an opaque medium | |
JP4936637B2 (ja) | 不透明媒質中の微生物活性の測定 | |
WO2019140124A2 (en) | Assays for improving automated antimicrobial susceptibility testing accuracy | |
US7205100B2 (en) | Methods for reducing background fluorescence | |
EP1238096B1 (en) | Method and apparatus for prokaryotic and eukaryotic cell quantitation | |
Chan et al. | Monitoring the toxicity of phenolic chemicals to activated sludge using a novel optical scanning respirometer | |
US6673568B1 (en) | Method and apparatus for prokaryotic and eukaryotic cell quantitation | |
Mukherjee et al. | Monitoring cell distribution and death in sessile forms of microbial biofilm: flow cytometry-fluorescence activated cell sorting (FCM-FACS) | |
Henderleiter et al. | The analysis of riboflavin in urine using fluorescence | |
Coughlin et al. | Enumeration of microorganisms in metalworking fluids using photometric methods | |
Sequeira et al. | Fluorimetric Method for Quantification of Fungal Growth on Cultural Heritage: A Review | |
Navrátil et al. | Bioluminescence in immobilized cells for biomass detection and biosensor applications | |
Passman et al. | Real-Time Testing of Bioburdens in Metalworking Fluids Using Adenosine Triphosphate as a Biomass Indicator | |
Präbst et al. | WST-8 | |
JP2003284592A (ja) | 微生物の生理活性測定方法および生理活性測定用キット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080710 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110405 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110705 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111208 |
|
A524 | Written submission of copy of amendment under section 19 (pct) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524 Effective date: 20111208 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20111228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120221 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4936637 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |