JP4932488B2 - 8位修飾プリンヌクレオシド誘導体及びその医薬用途 - Google Patents
8位修飾プリンヌクレオシド誘導体及びその医薬用途 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4932488B2 JP4932488B2 JP2006535162A JP2006535162A JP4932488B2 JP 4932488 B2 JP4932488 B2 JP 4932488B2 JP 2006535162 A JP2006535162 A JP 2006535162A JP 2006535162 A JP2006535162 A JP 2006535162A JP 4932488 B2 JP4932488 B2 JP 4932488B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- reference example
- tert
- title compound
- ylmethyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K45/00—Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
- A61K45/06—Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/70—Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
- A61K31/7042—Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings
- A61K31/7052—Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides
- A61K31/706—Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom
- A61K31/7064—Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines
- A61K31/7076—Compounds having saccharide radicals and heterocyclic rings having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. nucleosides, nucleotides containing six-membered rings with nitrogen as a ring hetero atom containing condensed or non-condensed pyrimidines containing purines, e.g. adenosine, adenylic acid
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P13/00—Drugs for disorders of the urinary system
- A61P13/04—Drugs for disorders of the urinary system for urolithiasis
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P13/00—Drugs for disorders of the urinary system
- A61P13/12—Drugs for disorders of the urinary system of the kidneys
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P19/00—Drugs for skeletal disorders
- A61P19/06—Antigout agents, e.g. antihyperuricemic or uricosuric agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H19/00—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
- C07H19/02—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
- C07H19/04—Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
- C07H19/16—Purine radicals
- C07H19/167—Purine radicals with ribosyl as the saccharide radical
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H19/00—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
- C07H19/02—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
- C07H19/04—Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
- C07H19/16—Purine radicals
- C07H19/173—Purine radicals with 2-deoxyribosyl as the saccharide radical
Description
〔1〕 下記一般式
RAは、水素原子又は水酸基であり;
R1は、水素原子、水酸基、チオール基、アミノ基又は塩素原子であり;
環Jは、置換基を有していてもよい2−ナフチル基、又は一般式
Yは、単結合又は連結基であり;
環Zは、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基又はヘテロシクロアルキル基であり;
R2〜R4、P1、P2及びQは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、シアノ基、−AH基又は−A−D−E−G基
{Aは、単結合、−O−、−S−、−NR5−、−COO−、−CONR6−、−NR7CO−又は−NR8COO−(R5〜R8は、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基)であり;
Dは、置換可低級アルキレン基、置換可低級アルケニレン基又は置換可低級アルキニレン基であり;
Eは、単結合、−O−、−S−、−NR9−、−COO−、−CONR10−、−NR11CO−、−NR12COO−、置換可低級シクロアルキレン基、置換可ヘテロシクロアルキレン基、置換可アリーレン基又は置換可ヘテロアリーレン基(R9〜R12は、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基)であり;
Gは、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可低級アルケニル基、置換可低級アルキニル基又はアリール低級アルキル基}である〕
で表される、8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物;
〔5〕nが1である、前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物;
〔6〕Yが単結合である、前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物;
〔7〕前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物;
〔9〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が痛風、高尿酸血症、尿路結石、高尿酸性腎症及び急性尿酸性腎症から選択される疾患である、前記〔8〕記載の医薬組成物;
〔10〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が痛風である、前記〔9〕記載の医薬組成物;
〔11〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が高尿酸血症である、前記〔9〕記載の医薬組成物;
〔12〕血漿尿酸値低下薬である、前記〔7〕記載の医薬組成物;
〔13〕有効成分として、コルヒチン、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド、尿酸合成阻害薬、尿酸排泄促進薬、尿アルカリ化薬及び尿酸オキシダーゼの群から選ばれる少なくとも1種の薬剤を組み合せてなる、前記〔7〕〜〔12〕のいずれかに記載の医薬組成物;
〔15〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が痛風、高尿酸血漿、尿路結石、高尿酸性腎症及び急性尿酸性腎症から選択される疾患である、前記〔14〕記載の予防又は治療方法;
〔16〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が痛風である、前記〔15〕記載の予防又は治療方法;
〔17〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が高尿酸血漿である、前記〔15〕記載の予防又は治療方法;
〔18〕有効量のコルヒチン、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド、尿酸合成阻害薬、尿酸排泄促進薬、尿アルカリ化薬及び尿酸オキシダーゼの群から選ばれる少なくとも1種の薬剤を組み合せて投与することからなる、前記〔14〕記載の予防又は治療方法;
〔19〕血漿尿酸値異常に起因する疾患の予防又は治療用の医薬組成物を製造するための、前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物の使用;
〔20〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が痛風、高尿酸血漿、尿路結石、高尿酸性腎症及び急性尿酸性腎症から選択される疾患である、前記〔19〕記載の使用;
〔21〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が痛風である、前記〔20〕記載の使用;
〔22〕血漿尿酸値異常に起因する疾患が高尿酸血漿である、前記〔20〕記載の使用;
〔23〕血漿尿酸値異常に起因する疾患の予防又は治療用の医薬組成物を製造するための、前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物と、コルヒチン、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド、尿酸合成阻害薬、尿酸排泄促進薬、尿アルカリ化薬及び尿酸オキシダーゼの群から選ばれる少なくとも1種の薬剤の使用;
ヘテロアリール基とは、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、チオジアゾール、トリアゾール、テトラゾール、フラザン等から派生される、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される任意のヘテロ原子を1〜4個環内に含む5若しくは6員環の単環芳香族ヘテロ環基、又はインドール、イソインドール、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾイソチアゾール、インダゾール、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、フタラジン、キノキサリン、キナゾリン、シノリン、インドリジン、ナフチリジン、プテリジン等から派生される、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される任意のヘテロ原子を1〜4個環内に含む5若しくは6員環と6員環が縮合した縮環芳香族ヘテロ環基をいい、ヘテロアリーレン基とは、上記ヘテロアリール基の遊離原子価の出ている原子以外に結合している水素原子を1個除いた2価の基をいう。
ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子をいう。
脂環式アミノ基とは、アジリジノ基、アゼチジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、1−ピペラジニル基、1−ピロリル基等の、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択されるヘテロ原子を環内に結合部位の窒素原子以外に含んでいてもよく、かつオキソ基を1〜2個有していてもよい3〜8員環の環状アミノ基(例えば、2−オキソ−1−ピロリジニル基等)をいう。
前記一般式(2)で表される化合物と前記一般式(3)で表される化合物を、無溶媒下又は不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下又は非存在下に縮合し、必要に応じて保護基の除去を行うことにより、前記一般式(I)で表される8位修飾プリンヌクレオシド誘導体を製造することができる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜3日間である。
前記一般式(4)で表される化合物を、一般的なニトリルの還元方法に従い、例えば、1)不活性溶媒中、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム等の還元剤を用いて還元することにより、又は、2)不活性溶媒中、塩酸等の酸の存在下又は非存在下、パラジウム炭素、酸化白金等の金属触媒を用いて接触還元することにより、前記一般式(3)で表される化合物を製造することもできる。還元反応1)に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、トルエン、ジクロロメタン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常−78℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。還元反応2)に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(5)で表される化合物を、一般的なフタロイル基の脱保護方法に従い、例えば、不活性溶媒中、ヒドラジン、メチルアミン等を用いて脱保護することにより、前記一般式(3)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、メタノール、エタノール、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜3日間である。
前記一般式(6)で表される化合物を、一般的なtert−ブトキシカルボニル基の脱保護方法に従い、例えば、不活性溶媒中、トリフルオロ酢酸、塩酸等の酸を用いて脱保護することにより、前記一般式(3)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,4−ジオキサン、メタノール、エタノール、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。そ
の反応温度は通常−45℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(7)で表される化合物を、一般的なアジドの還元方法に従い、例えば、1)不活性溶媒中、塩酸等の酸の存在下又は非存在下、パラジウム炭素、リンドラー触媒等の金属触媒を用いて接触還元することにより、又は、2)水素化リチウムアルミニウム等の還元剤を用いて還元することにより、前記一般式(3)で表される化合物を製造することもできる。還元反応1)に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。還元反応2)に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(8)で表される化合物を、一般的なアミドの還元方法に従い、例えば、不活性溶媒中、水素化リチウムアルミニウム、ジボラン等の還元剤を用いて還元することにより、前記一般式(3)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(9)で表される化合物を、一般的なオキシムの還元方法に従い、例えば、1)不活性溶媒中、塩酸等の酸の存在下又は非存在下、パラジウム炭素、酸化白金等の金属触媒を用いて接触還元することにより、又は、2)不活性溶媒中、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤を用いて還元することにより、前記一般式(3)で表される化合物を製造することもできる。還元反応1)に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。還元反応2)に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(7)で表される化合物を、不活性溶媒中、二炭酸ジtert−ブチルの存在下、パラジウム炭素、リンドラー触媒等の金属触媒を用いて接触還元することにより、前記一般式(6)で表される化合物を製造することができる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜3日間である。
前記一般式(10)で表される化合物を、不活性溶媒中、ヒドロキシルアミンと反応させることにより、前記一般式(9)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、ピリジン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
前記一般式(9)で表される化合物を、無溶媒下又は不活性溶媒中、トリエチルアミン、ピリジン、トリエチレンジアミン、酢酸ナトリウム等の塩基の存在下又は非存在下、塩化チオニル、p−トルエンスルホニルクロリド、無水酢酸、無水フタル酸等を用いて脱水することにより、前記一般式(4)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、ベンゼン、酢酸エチル、酢酸、ピリジン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜3日間である。
前記一般式(10)で表される化合物を、一般的なアルデヒドの酸化方法に従い、例えば、1)不活性溶媒中、2−メチル−2−ブテン及びリン酸二水素ナトリウムの存在下、亜塩素酸ナトリウムを用いて酸化することにより、又は、2)不活性溶媒中、酸化剤(例えば、OXONE(登録商標)等)を用いて酸化することにより、前記一般式(11)で表される化合物を製造することもできる(例えば、Org. Lett., 2003, 5(7), 1031-1034.に記載の方法)。酸化反応1)に用いられる不活性溶媒としてはtert−ブチルアルコール、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜室温であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜3日間である。酸化反応2)に用いられる不活性溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルりん酸トリアミド、tert−ブチルアルコール、アセトニトリル、アセトン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜3日間である。
前記一般式(11)で表される化合物を、塩化チオニル、塩化オキザリル、三塩化リン、五塩化リン、臭化チオニル等のハロゲン化試薬を用いて、不活性溶媒中、必要に応じて触媒量のN,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルりん酸トリアミド、ピリジン等の共存下にハロゲン化することにより、前記一般式(12)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(12)で表される化合物を、無溶媒下又は不活性溶媒中、アンモニア、ヘキサメチルジシラザン等と反応させることにより、前記一般式(8)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、ヘキサン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常−78℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
前記一般式(8)で表される化合物を、不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等の塩基の存在下又は非存在下、トリフルオロ酢酸無水物、塩化チオニル、メタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド,N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド等を用いて脱水することにより、前記一般式(4)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、ピリジン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(10)で表される化合物を、一般的なアルデヒドの還元方法に従い、例えば、不活性溶媒中、水素化ホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム等の還元剤を用いて還元することにより、前記一般式(13)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
前記一般式(13)で表される化合物を、塩化チオニル、塩化オキザリル、三塩化リン、五塩化リン、臭化チオニル等のハロゲン化試薬を用いて、不活性溶媒中、必要に応じて触媒量のN,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルりん酸トリアミド、ピリジン等の共存下にハロゲン化することにより、前記一般式(14)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(13)で表される化合物を、不活性溶媒中、アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル等のアゾジカルボン酸エステル及びトリフェニルホスフィン等の有機リン試薬の存在下、アジ化ナトリウム、アジ化リチウム等のアジド化試薬と反応させる(光延反応)ことにより、前記一般式(7)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
前記一般式(14)で表される化合物を、不活性溶媒中、アジ化ナトリウム、アジ化リチウム等のアジド化試薬を用いてアジド化することにより、前記一般式(7)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(13)で表される化合物を、不活性溶媒中、アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル等のアゾジカルボン酸エステル及びトリフェニルホスフィン等の有機リン試薬の存在下、フタルイミドと反応させる(光延反応)ことにより、前記一般式(5)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
前記一般式(14)で表される化合物を、不活性溶媒中、フタルイミドカリウムと反応させることにより、前記一般式(5)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(15)で表される化合物を、無溶媒下又は不活性溶媒中、塩化スルフリル、N−ブロモこはく酸イミド等のハロゲン化試薬を用い、必要に応じて過酸化ジベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル開始剤を添加してハロゲン化することにより、前記一般式(16)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、四塩化炭素、シクロヘキサン、ベンゼン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜3日間である。
前記一般式(16)で表される化合物を、溶媒中、硝酸銀等の銀塩と反応させたのち、塩酸、硫酸等の酸の存在下加水分解することにより、前記一般式(17)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
前記一般式(17)で表される化合物と前記一般式(18)で表される化合物を、不活性溶媒中、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、n−ブチルリチウム、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド、水酸化ナトリウム等の塩基の存在下に縮合することにより、前記一般式(19)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常−78℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(19)で表される化合物を、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム等の酸の存在下加水分解することにより、前記一般式(20)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(4)、(8)及び(10)で表される化合物の中、nが1であり、かつ環Jが下記一般式:
応温度などにより異なるが、通常1時間〜3日間である。本工程において出発原料として用いられる前記一般式(22)で表される化合物は、市販品を購入するか、公知の方法(例えば、J. Org. Chem., 2000, 65(1), 164-168., J. Org. Chem., 1993, 58(8), 2201-2208., J. Med. Chem., 1997, 40(22), 3542-3550., Synthesis, 2004, 4, 469-483.に記載の方法)やそれに準拠した方法などにより製造することもできる。
前記一般式(4)、(8)及び(10)で表される化合物の中、nが1であり、かつ環Jが下記一般式:
〔式中のY3は−O−、−OCH2−、−S−又は−SCH2−であり、R2、R3、R4、環Z、P1及びQは前記と同じ意味をもつ〕で表される基である化合物は、 前記一般式(21)で表される化合物と前記一般式(24)で表される化合物を、不活性溶媒中、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム等の塩基の存在下に縮合することにより製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(26)で表される化合物を、前記一般式(27)で表されるアルキル化剤若しくは水酸基の保護基導入剤を用いて、不活性溶媒中、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下、必要に応じて触媒量のヨウ化ナトリウムの共存下にO−アルキル化することにより、前記一般式(28)で表される化合物を製造することもできる。水酸基の保護基導入剤としては、ベンジルブロミド、クロロメチルメチルエーテル等を挙げることができ、該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
前記一般式(28)で表される化合物を、前記一般式(29)で表されるアルキル化剤を用いて、不活性溶媒中、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下、必要に応じて触媒量のヨウ化ナトリウムの共存下にO−アルキル化することにより、前記一般式(30)で表される化合物を製造することができる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
Rpが水酸基の保護基である前記一般式(30)で表される化合物を、常法に従い、水酸基の保護基を脱離することにより、前記一般式(31)で表される化合物を製造することもできる。例えば、該保護基がベンジル基である場合、不活性溶媒中、塩酸等の酸の存在下又は非存在下、パラジウム炭素等の金属触媒を用いて接触還元し、前記一般式(31)で表される化合物を製造することもできる。接触還元に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常30分間〜1日間である。
前記一般式(31)で表される化合物を、トリフルオロメタンスルホン酸無水物等のトリフルオロメタンスルホニル化試薬を用いて、不活性溶媒中、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基の存在下にトリフルオロメタンスルホニル化することにより、前記一般式(32)で表される化合物を製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、トルエン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常−78℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常10分間〜1日間である。
前記一般式(Ia)で表される化合物の中、Yが単結合である化合物は、前記一般式(33a)で表される化合物と前記一般式(22)で表される有機ホウ素化合物を、不活性溶媒中、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等のパラジウム触媒及び炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基の存在下に縮合させ、必要に応じて保護基の除去を行うことにより製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、エタノール、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、トルエン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜3日間である。
R1が水酸基である化合物(35)は、該基がアミノ基である化合物(34)を、不活性溶媒中、亜硝酸ナトリウム等のジアゾ化試薬を用いて脱アミノ化し、必要に応じて保護基の除去を行うことにより製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、酢酸、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常0℃〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜3日間である。
R1が塩素原子である化合物(36)は、該基が水酸基である化合物(35)を、1)塩化チオニル、オキシ塩化リン等の塩素化試薬を用いて、不活性溶媒中、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン等の塩基の存在下又は非存在下、必要に応じて触媒量のN,N−ジメチルホルムアミド共存下に塩素化し、必要に応じて保護基の除去を行うことにより、あるいは、2)不活性溶媒中、四塩化炭素及びトリフェニルホスフィン、トリメチルホスファイト等の有機リン試薬の存在下に塩素化し、必要に応じて保護基の除去を行うことにより製造することもできる。塩素化反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエン、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
R1がチオール基である化合物(37)は、該基が塩素原子である化合物(36)を、不活性溶媒中、チオ尿素を用いてチオール化し、必要に応じて保護基の除去を行うことにより製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、エタノール、1−プロパノール、アセトニトリル、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
R1が水素原子である化合物(38)は、該基がチオール基である化合物(37)を、不活性溶媒中、ラネーニッケル等の金属触媒を用いて脱硫し、必要に応じて保護基の除去を行うことにより製造することもできる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、エタノール、2−メトキシエタノール、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1日間である。
前記一般式(39)で表される化合物と前記一般式(3)で表される化合物を、無溶媒下又は不活性溶媒中、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カリウム、ピリジン等の塩基の存在下又は非存在下に縮合し、必要に応じて保護基の除去を行うことにより、前記一般式(Id)で表される8位修飾プリン誘導体を製造することができる。該反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、イソブタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、水、それらの混合溶媒などを挙げることができる。その反応温度は通常室温〜還流温度であり、反応時間は原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜3日間である。
化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸との酸付加塩、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、安息香酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩、ナトリウム塩、カリウム塩等の無機塩基との塩、N−メチル−D−グルカミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、2−アミノエタノール、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、アルギニン、リジン等の有機塩基との付加塩を挙げることができる。
8−(4−ブロモベンジルアミノ)アデノシン
8−ブロモアデノシン(0.100g)、4−ブロモベンジルアミン塩酸塩(0.193g)及びトリエチルアミン(0.201mL)の混合物を、エタノール(2.9mL)中、加熱還流下、96時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)にて精製することにより、標記化合物(0.118g)を得た。
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチル(5.00g)、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸(4.38g)、炭酸ナトリウム(3.70g)、水(14mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(70mL)の混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.01g)を加え、80℃にて14時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、不溶物をろ去した。ろ液を酢酸エチル(110mL)及び水(50mL)で分配した。有機層を水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=6/1)にて精製することにより、標記化合物(5.32g)を得た。
N−(2’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりに2−ベンジルオキシフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(4’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりに4−ヒドロキシフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりに3−メトキシカルボニルフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチル(0.500g)、ビス(ピナコラート)ジボロン(0.488g)、酢酸カリウム(0.514g)及びジメチルスルホキシド(10.5mL)の混合物に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタンコンプレックス(0.043g)を加え、80℃にて30分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(40mL)及び水(15mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(1/1,10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製することにより、標記化合物(0.579g)を得た。
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼン
3−ブロモフェノール(0.500g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.8mL
)溶液に炭酸カリウム(1.20g)を加えた。続いて1−ブロモペンタン(0.896mL)を加え、室温にて18.5時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.728g)を得た。
1−ブロモ−3−イソプロポキシベンゼン
1−ブロモペンタンの代わりに2−ヨードプロパンを用い、参考例7と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−ブロモ安息香酸ベンジル
3−ブロモフェノールの代わりに3−ブロモ安息香酸を、1−ブロモペンタンの代わりに臭化ベンジルを用い、参考例7と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3−ブロモフェニル)カルバミン酸ベンジル
3−ブロモアニリン(0.500g)、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2.18mL)及びテトラヒドロフラン(3.63mL)の混合物にクロロぎ酸ベンジル(0.498mL)を滴下し、室温にて3.5時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=8/1)にて精製することにより、標記化合物(0.897g)を得た。
N−(3’−ペンチルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼン(0.365g)、N−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル]カルバミン酸tert−ブチル(0.575g)、炭酸ナトリウム(0.318g)、水(1.3mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(6.5mL)の混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.087g)を加え、80℃にて11時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(2/1,15mL)及び飽和食塩水(15mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=6/1)にて精製することにより、標記化合物(0.437g)を得た。
N−(3’−イソプロポキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼンの代わりに1−ブロモ−3−イソプロポキシベンゼンを用い、参考例11と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3’−ベンジルオキシカルボニルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼンの代わりに3−ブロモ安息香酸ベンジルを用い、参考例11と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3’−ジメチルアミノビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼンの代わりに3−ブロモ−N,N−ジメチルアニリンを用い、参考例11と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3’−ベンジルオキシカルボニルアミノビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼンの代わりに(3−ブロモフェニル)カルバミン酸ベンジルを用い、参考例11と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(2−ヒドロキシエチル)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼンの代わりに2−(3−ブロモフェニル)エタノールを用い、参考例11と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(4−ピリジン−3−イルベンジル)カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼンの代わりに3−ブロモピリジンを用い、参考例11と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.16g)のエタノール/テトラヒドロフラン(4/1,30mL)溶液に10%パラジウム炭素(55.4wt%H2O,0.520g)を加え、水素雰囲気下、30℃にて5時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/2)にて精製することにより、標記化合物(0.731g)を得た。
N−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例18と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3’−プロポキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.300g)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)溶液に炭酸カリウム(0.194g)を加えた。続いて1−ブロモプロパン(0.119mL)を加え、室温にて9.5時間撹拌した。炭酸カリウム(0.180g)、1−ブロモプロパン(0.110mL)を加え、室温にてさらに14時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(30mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.333g)を得た。
N−(3’−ブトキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモプロパンの代わりに1−ブロモブタンを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(3−ベンジルオキシプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモプロパンの代わりに3−ベンジルオキシ−1−ブロモプロパンを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(2−メトキシエトキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
1−ブロモプロパンの代わりに1−ブロモ−2−メトキシエタンを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(2’−プロポキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(2’−ブトキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを、1−ブロモプロパンの代わりに1−ブロモブタンを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(2’−ペンチルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを、1−ブロモプロパンの代わりに1−ブロモペンタンを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(2’−イソプロポキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを、1−ブロモプロパンの代わりに2−ヨードプロパンを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(4−ベンジルオキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.400g)、4−ベンジルオキシ−1−ブタノール(0.313g)及びトリフェニルホスフィン(0.456g)のテトラヒドロフラン(6.7mL)溶液に、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(40%トルエン溶液,0.878g)を滴下し、室温にて75分間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=6/1)にて精製することにより、標記化合物(0.551g)を得た。
N−[3’−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエトキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
4−ベンジルオキシ−1−ブタノールの代わりにN−(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸ベンジルを用い、参考例28と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
4−ベンジルオキシ−1−ブタノールの代わりにN−(3−ヒドロキシプロピル)カルバミン酸ベンジルを用い、参考例28と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブトキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.300g)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)溶液に炭酸カリウム(0.346g)を加えた。続いてN−(4−ブロモブチル)フタルイミド(0.339g)を加え、50℃にて16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.574g)のクロロホルム(6.0mL)溶液にヒドラジン一水和物(0.251g)及びエタノール(1.2mL)の混合物を滴下し、室温にて67時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液をジクロロメタン(35mL)及び水/飽和食塩水(2/1,15mL)で分配した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.368g)のテトラヒドロフラン(5.0mL)溶液にN−カルボベンゾキシオキシこはく酸イミド(0.250g)を加え、室温にて32時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、標記化合物(0.373g)を得た。
3−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸ベンジル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに3−ブロモ安息香酸ベンジルを用い、参考例6と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−[(N,N−ジメチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチル(0.425g)、3−(4,4,5,5,−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸ベンジル(0.553g)、炭酸ナトリウム(0.315g)、水(1.3mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(6.5mL)の混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.086g)を加え、80℃にて70分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(35mL)及び水(15mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(2/1,15mLx2)及び飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(1.00g)のエタノール(7.4mL)溶液に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2.23mL)を加え、80℃にて80分間撹拌した。1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2.23mL)を加え、80℃にてさらに2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。1mol/L塩酸(4.46mL)を加え、酢酸エチル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を飽和食塩水(10ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=3/2〜1/2)にて精製することにより、4’−(tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)ビフェニル−3−カルボン酸(0.388g)を得た。そのカルボン酸(0.330g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)溶液にジメチルアミン塩酸塩(0.123g)、ジフェニルホスホリルアジド(0.435mL)及びトリエチルアミン(0.422mL)を順次加え、室温で67.5時間撹拌した。1mol/L塩酸(10ml)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を水(10mL)、飽和重曹水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=8/1)にて精製することにより、標記化合物(0.246g)を得た。
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン
氷冷したN−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.500g)のジクロロメタン(2.6mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(0.976mL)を滴下し、氷冷下1時間撹拌した。飽和重曹水(15mL)を滴下し、ジクロロメタン(30mL)で抽出した。有機層を飽和重曹水/飽和食塩水(1/1,10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより標記化合物(0.367g)を得た。
2’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(4’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−ペンチルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−ペンチルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−イソプロポキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−イソプロポキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−ベンジルオキシカルボニルビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−ベンジルオキシカルボニルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−ジメチルアミノビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−ジメチルアミノビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルをを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−ベンジルオキシカルボニルアミノビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−ベンジルオキシカルボニルアミノビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(2−ヒドロキシエチル)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(2−ヒドロキシエチル)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−ピリジン−3−イルベンジルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(4−ピリジン−3−イルベンジル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−プロポキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−プロポキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−ブトキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−ブトキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(3−ベンジルオキシプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(3−ベンジルオキシプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’−(2−メトキシエトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(2−メトキシエトキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’−プロポキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−プロポキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’−ブトキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ブトキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルをを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’−ペンチルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ペンチルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルをを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’−イソプロポキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−イソプロポキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(4−ベンジルオキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(4−ベンジルオキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエトキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブトキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(N,N−ジメチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(N,N−ジメチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒド
氷冷した4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(1.00g)のジクロロメタン(22mL)溶液にトリエチルアミン(1.37mL)を加えた。続いてトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.40mL)を滴下し、氷冷下45分間撹拌した。氷を加え、酢酸エチル(60mL)及び飽和重曹水(30mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(3/1,40mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(1.98g)をN,N−ジメチルホルムアミド(25mL)に溶かした。フェニルボロン酸(0.882g)、炭酸ナトリウム(1.39g)、水(5mL)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.380g)を加え、80℃にて2.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(70mL)及び水(30mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(1/1,30mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=10/1〜5/1)にて精製することにより、標記化合物(1.12g)を得た。
2−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒド
4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒドの代わりに4−ヒドロキシ−2−メト
キシベンズアルデヒドを用い、参考例58と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−フルオロ−4−フェニルベンズアルデヒド
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに4−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒドを、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりにフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(メチルチオ)−4−フェニルベンズアルデヒド
2−フルオロ−4−フェニルベンズアルデヒド(0.400g)のN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)溶液にナトリウムメタンチオラート(0.210g)を加え、50℃で2.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル(30mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.387g)を得た。
4−(フェニルチオ)ベンズアルデヒド
4−フルオロベンズアルデヒド(0.443mL)の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(6.4mL)溶液に炭酸カリウム(0.659g)を加えた。続いてベンゼンチオール(0.326mL)を加え、120℃にて2.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル(60mL)及び水(15mL)で分配した。有機層を水(15mLx2)及び飽和食塩水(15mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.826g)を得た。
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド
3−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒド(0.300g)のエタノール(2.8mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(0.027g)を加え、室温にて50分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液/水(1/1,10mL)を滴下し、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.291g)をテトラヒドロフラン(2.7mL)に溶かした。フタルイミド(0.260g)、トリフェニルホスフィン(0.463g)を加えたのち、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(40%トルエン溶液,0.893g)を滴下し、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)にて精製することにより、標記化合物(0.417g)を得た。
N−(3−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド
3−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒドの代わりに2−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒドを用い、参考例63と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド
氷冷した2−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒド(0.418g)のジクロロメタン(9.8mL)溶液に、塩化アルミニウム(0.525g)を加え、室温にて19時間撹拌した。水(15mL)を滴下し、酢酸エチル(45mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(15mL)、飽和重曹水(15mL)及び飽和食塩水(15mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.456g)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.9mL)に溶かした。炭酸カリウム(0.354g)及び臭化ベンジル(0.281mL)を加え、室温にて12.5時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(40mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.556g)をエタノール/テトラヒドロフラン(3/1,6.4mL)に懸濁させた。水素化ホウ素ナトリウム(0.037g)を加え、室温にて20分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液/水(1/1,10mL)を滴下し、酢酸エチル(35mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.580g)をテトラヒドロフラン(6.4mL)に溶かした。フタルイミド(0.369g)、トリフェニルホスフィン(0.658g)を加えたのち、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(40%トルエン溶液,1.27g)を滴下し、室温にて88時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=6/1)にて精製することにより、標記化合物(0.469g)を得た。
N−(ナフタレン−2−イルメチル)フタルイミド
2−(ブロモメチル)ナフタレン(0.500g)のN,N−ジメチルホルムアミド(11mL)溶液にフタルイミドカリウム(0.461g)を加え、50℃にて2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)及び水(15mL)で分配した。有機層を水(15mLx2)及び飽和食塩水(15mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.380g)を得た。
N−(3−フルオロビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド
2−フルオロ−4−フェニルベンズアルデヒド(0.400g)のエタノール/テトラヒドロフラン(2/1,6.6mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(0.038g)を加え、室温にて6時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液/水(1/1,10mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.351g)をクロロホルム(4.3mL)に溶かした。塩化チオニル(0.190mL)を室温にて滴下し、60℃にて3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣(0.411g)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.3mL)に溶かした。フタルイミドカリウム(0.418g)を加え、60℃にて13.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル/酢酸エチル(5/1,60mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣にヘキサンを加え、析出物をろ取し、ヘキサンで洗浄後、減圧下乾燥することにより、標記化合物(0.413g)を得た。
N−[3−(メチルチオ)ビフェニル−4−イルメチル]フタルイミド
2−フルオロ−4−フェニルベンズアルデヒドの代わりに2−(メチルチオ)−4−フェニルベンズアルデヒドを用い、参考例67と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(4−ベンジルベンジル)フタルイミド
4−ベンゾイル安息香酸(2.00g)のトリフルオロ酢酸(30mL)溶液に、トリエチルシラン(3.53mL)を滴下し、室温にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣にヘキサンを加えた。析出物をろ取し、ヘキサンで洗浄後、減圧下60℃に
て乾燥することにより、4−ベンジル安息香酸(1.66g)を得た。氷冷した水素化アルミニウムリチウム(0.315g)のテトラヒドロフラン(45mL)懸濁液に、4−ベンジル安息香酸(1.60g)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液を滴下し、室温にて4.5時間撹拌した。水(0.320mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.320mL)及び水(0.320mL)を順次加えて反応を停止した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮することにより、4−ベンジルベンジルアルコール(1.56g)を得た。4−ベンジルベンジルアルコール(1.56g)をテトラヒドロフラン(39mL)に溶かした。フタルイミド(1.39g)、トリフェニルホスフィン(2.68g)を加えたのち、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(40%トルエン溶液,5.17g)を滴下し、室温にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)にて精製することにより、標記化合物(1.87g)を得た。
N−(4−フェノキシベンジル)フタルイミド
3−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒドの代わりに4−フェノキシベンズアルデヒドを用い、参考例63と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(4−ベンジルオキシベンジル)フタルイミド
3−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒドの代わりに4−ベンジルオキシベンズアルデヒドを用い、参考例63と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[4−(フェニルチオ)ベンジル]フタルイミド
3−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒドの代わりに4−(フェニルチオ)ベンズアルデヒドを用い、参考例63と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3−ベンジルオキシベンジル)フタルイミド
3−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒドの代わりに3−ベンジルオキシベンズアルデヒドを用い、参考例63と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−メトキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド(0.414g)のクロロホルム(5.0mL)溶液にヒドラジン一水和物(0.241g)及びエタノール(1.0mL)の混合物を滴下し、室温にて31時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液をジクロロメタン(40mL)及び水(15mL)で分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.259g)を得た。
3−メトキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−(3−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−(3−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
ナフタレン−2−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−(ナフタレン−2−イルメチル)フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−フルオロビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−(3−フルオロビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−(メチルチオ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−[3−(メチルチオ)ビフェニル−4−イルメチル]フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−ベンジルベンジルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−(4−ベンジルベンジル)フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−フェノキシベンジルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−(4−フェノキシベンジル)フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−ベンジルオキシベンジルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−(4−ベンジルオキシベンジル)フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−(フェニルチオ)ベンジルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−[4−(フェニルチオ)ベンジル]フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−ベンジルオキシベンジルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−(3−ベンジルオキシベンジル)フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合
物を合成した。
3−メトキシ−4−フェニルベンゾニトリル
4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒドの代わりに4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾニトリルを用い、参考例58と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−ヒドロキシ−4−フェニルベンゾニトリル
氷冷した3−メトキシ−4−フェニルベンゾニトリル(1.42g)のジクロロメタン(27mL)溶液に三臭化ホウ素(1.27mL)を滴下した。室温で1時間撹拌後、30℃にて38時間撹拌した。三臭化ホウ素(0.634mL)を滴下し、30℃にてさらに23時間撹拌した。反応混合物を氷(40g)に注ぎ、酢酸エチル(75mL)で抽出した。有機層を1mol/L塩酸(25mL)、飽和重曹水(25mL)及び飽和食塩水(25mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.21g)を得た。
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに3−ヒドロキシ−4−フェニルベンゾニトリルを、1−ブロモプロパンの代わりに臭化ベンジルを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−メチル−4−フェニルベンゾニトリル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに4−ブロモ−3−メチルベンゾニトリルを、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりにフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−メチル−4−フェニルベンゾニトリル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに4−ブロモ−2−メチルベンゾニトリルを、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりにフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−ベンジルオキシベンゾニトリル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに2−シアノフェノールを、1−ブロモプロパンの代わりに臭化ベンジルを用い、参考例20と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−(ピリジン−2−イル)ベンゾニトリル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼンの代わりに2−ブロモピリジンを、N−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに4−シアノフェニルボロン酸を用い、参考例11と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−(ピリジン−4−イル)ベンゾニトリル
1−ブロモ−3−ペンチルオキシベンゼンの代わりに4−ブロモピリジン塩酸塩を、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに4−シアノフェニルボロン酸を用い、参考例11と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン
水素化アルミニウムリチウム(0.399g)のテトラヒドロフラン(45mL)懸濁液に、室温にて、3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリル(2.00g)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液を滴下し、60℃にて3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(0.399mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.399mL)及び水(0.399mL)を順次加えて反応を停止した。無水硫酸ナトリウム(20g)を加えたのち、室温にて4時間撹拌し、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.97g)を得た。
2−メチルビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに3−メチル−4−フェニルベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−メチルビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに2−メチル−4−フェニルベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−ベンジルオキシベンジルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに2−ベンジルオキシベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−(ピリジン−2−イル)ベンジルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに4−(ピリジン−2−イル)ベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−(ピリジン−4−イル)ベンジルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに4−(ピリジン−4−イル)ベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(4−ベンジルオキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ヒドロキシ−4−フェニルベンゾニトリル(0.600g)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.1mL)溶液に炭酸カリウム(0.850g)を加えた。続いて4−ベンジルオキシ−1−ブロモブタン(0.703mL)を加え、50℃にて26.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(1.25g)をテトラヒドロフラン(13mL)に溶かし、氷冷した水素化アルミニウムリチウム(0.175g)のテトラヒドロフラン(18mL)懸濁液に滴下し、60℃にて2時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(0.175mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.175mL)及び水(0.175mL)を順次加えて反応を停止した。無水硫酸ナトリウム(10.4g)を加えたのち、室温にて13時間撹拌し、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.21g)を得た。
N−(2−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
2−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン(1.87g)のテトラヒドロフラン(25.8mL)溶液に二炭酸ジtert−ブチル(1.93mL)を滴下し、室温にて13時間撹拌した。続いて10%パラジウム炭素(56.2wt%H2O,0.854g)を加え、水素雰囲気下、室温にて10時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製することにより、標記化合物(1.77g)を得た。
N−[2−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(2−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.300g)、N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバミン酸ベンジル(0.273g)及びトリフェニルホスフィン(0.342g)のテトラヒドロフラン(4.0mL)溶液を50℃にて30分間撹拌した。続いてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(40%トルエン溶液,0.701mL)を滴下し、50℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製することにより、標記化合物(0.750g)を得た。
N−[2−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(3−ヒドロキシプロピル)カルバミン酸ベンジルの代わりに3−ジメチルアミノ−1−プロパノールを用い、参考例101と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
氷冷したN−[2−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル(0.487g)のジクロロメタン(1.7mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.29mL)を滴下し、氷冷下1.5時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、炭酸カリウム粉末(2.93g)を加えた。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.340g)を得た。
4−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシベンズアルデヒド
3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド(21.6g)、炭酸カリウム(21.56g)及びN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)の混合物に氷冷下ベンジルブロミド(18.5mL)を滴下し、室温にて16時間撹拌した。反応混合物に2mol/L塩酸(400mL)を滴下し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)にて精製することにより、標記化合物(19.0g)を得た。
4−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシベンゾニトリル
4−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシベンズアルデヒド(19.0g)、塩化ヒドロキシルアンモニウム(8.6g)、酢酸ナトリウム(13.7g)、水(30mL)及びエタノール(150mL)の混合物を80℃にて8時間加熱撹拌した。反応混合物に水(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をジクロロメタン(100mL)に溶解し、ピリジン(20mL)を加えた。氷冷下トリフルオロ酢酸無水物(35.3mL)を滴下し、室温にて6時間撹拌した。反応混合物に2mol/L塩酸(100mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/10)にて精製することにより、標記化合物(11.0g)を得た。
4−ベンジルオキシ−3−(4−ベンジルオキシブトキシ)ベンゾニトリル
4−ベンジルオキシ−3−ヒドロキシベンゾニトリル(3.4g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液に、炭酸カリウム(6.3g)を加えた。続いてベンジル
4−ブロモブチルエーテル(3mL)を加え、50℃にて16時間撹拌した。反応混合物に2mol/L塩酸(40mL)を滴下し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)にて精製することにより、標記化合物(5.9g)を得た。
4−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシブトキシ)ベンゾニトリル
4−ベンジルオキシ−3−(4−ベンジルオキシブトキシ)ベンゾニトリル(4.0g)をトリフルオロ酢酸(9mL)、ジメチルスルフィド(0.5mL)、水(5mL)の混合溶媒に溶解し、室温にて18時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)にて精製することにより、標記化合物(1.0g)を得た。
4−(3−ベンジルオキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシブトキシ)ベンゾニトリル
4−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシブトキシ)ベンゾニトリル(1.0g)とピリジン(1.9mL)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、氷冷撹拌下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.7mL)を滴下した。室温にて30分間撹拌し、1mol/L塩酸(50mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸(1.3g)、炭酸ナトリウム(1.0g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.3g)、水(2mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)の混合物を80℃にて12時間加熱撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸(30mL)を滴下し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)にて精製することにより、標記化合物(0.8g)を得た。
3’−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに4−(3−ベンジルオキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシブトキシ)ベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
8−ブロモ−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.660g)、3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン(0.832g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.667mL)の混合物を、1−プロパノール(9.6mL)中、加熱還流下、62時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(35mL)及び10%クエン酸水溶液(10mL)で分配した。有機層を10%クエン酸水溶液(10mLx2)、飽和重曹水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、標記化合物(0.716g)を得た。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノアデノシン
8−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.713g)及び10%パラジウム炭素(55.4wt%H2O,0.480g)の混合物を酢酸エチル(11mL)中、水素雰囲気下、室温にて23時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.615g)を得た。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−メトキシカルボニルメトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.612g)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.0mL)溶液に、炭酸カリウム(0.165g)を加えた。続いてブロモ酢酸メチル(0.098mL)を加え、室温にて5時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(55mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、標記化合物(0.423g)を得た。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(4’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに4’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミンを用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(4’−メトキシカルボニルメトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシンの代わりに2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(4’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシンを用い、参考例114と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−[3’−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに3’−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミンを用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−[2−(4−アジドブトキシ)−3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
撹拌した8−[3’−ベンジルオキシ−2−(4−ヒドロキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.425g)、アジ化ナトリウム(0.056g)、トリフェニルホスフィン(0.147g)及びN,N−ジメチルホルムアミド(4.3mL)の混合物に四臭化炭素(0.186g)を加え、30℃にて36時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(2/1,15mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)にて精製することにより、標記化合物(0.257g)を得た。
8−[2−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノブトキシ)−3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
8−[2−(4−アジドブトキシ)−3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.057g)及び二炭酸ジtert−ブチル(0.017mL)のテトラヒドロフラン(1.4mL)溶液に10%パラジウム炭素(56.2wt%H2O,0.065g)を加え、水素雰囲気下、室温にて17時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=1/1〜1/2)にて精製することにより、標記化合物(0.049g)を得た。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミンを用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−(3−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに3−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンを用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
8−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシンの代わりに8−(3−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシンを用い、参考例113と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−(2−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに2−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンを用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(2−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
8−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシンの代わりに8−(2−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシンを用い、参考例113と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに3’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イルメチルアミンを用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−(3’−ベンジルオキシカルボニルビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3
’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに3’−ベンジルオキシカルボニルビフェニル−4−イルメチルアミンを用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−[2−(4−フタルイミドブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(2−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.200g)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.6mL)溶液に、炭酸カリウム(0.103g)を加えた。続いてN−(4−ブロモブチル)フタルイミド(0.105g)を加え、50℃にて21時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル(30mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、標記化合物(0.216g)を得た。
8−[2−(4−アミノブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−[2−(4−フタルイミドブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン(0.120g)のクロロホルム(1.5mL)溶液にヒドラジン一水和物(0.030g)及びエタノール(0.3mL)の混合物を滴下し、40℃にて42時間撹拌した。ヒドラジン一水和物(0.030mL)をさらに加え、60℃にて18時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=50/1)にて精製することにより、標記化合物(0.086g)を得た。
3−アセトキシ−5−ベンジルオキシ安息香酸
3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ安息香酸(2.16g)と無水酢酸(15mL)を酢酸(15mL)に懸濁させ、120℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1〜1/0)にて精製することにより標記化合物(1.74g)を得た。
3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンズアミド
3−アセトキシ−5−ベンジルオキシ安息香酸(1.0g)をジクロロメタン(12mL)に懸濁させ、オギザリルクロリド(0.49g)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.01mL)、テトラヒドロフラン(2mL)を順次加え、室温にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣にジクロロメタン(10mL)を加えた。反応混合物に塩酸ジメチルアミン(0.28g)とピリジン(0.1mL)を加え、室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解した。反応混合物に5.2mol/Lナトリウムメトキシド−メタノール溶液(1.02mL)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)にて精製することにより標記化合物(0.67g)を得た。
N−(3’−ベンジルオキシ−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
4−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒドの代わりに3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンズアミドを、フェニルボロン酸の代わりにN−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]−ジオキサボロラン−2−イル)ベンジル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例58と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−ヒドロキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミン
氷冷したN−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)カルバミン酸tert−ブチル(2.03g)のジクロロメタン(20mL)溶液にピリジン(1.92mL)を加えた。続いてトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.53mL)を滴下し、氷冷下1時間間撹拌した。氷を加え、酢酸エチル(60mL)及び飽和重曹水(30mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(3/1,40mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(2.03g)を1,2−ジメトキシエタン(40mL)に溶かした。N,N−ジメチル−3−(4,4,5,5−テトラメチルー1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンズアミド(1.96g)、2mol/L炭酸ナトリウム水溶液(8mL)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.43g)を加え、80℃にて24時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(70mL)及び水(30mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(1/1,30mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=10/1〜5/1)にて精製することにより、N−(3’−ジメチルカルバモイル−2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(2.03g)を得た。得られた化合物をジクロロメタン(8mL)に溶解し、氷冷撹拌下1.0mol/L三臭化ホウ素−ジクロロメタン溶液(15.6mL)を加え、室温にて30分間撹拌した。反応混合物にメタノール(10mL)を加え、減圧下濃縮した。得られた残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=10/1〜5/1)にて精製することにより、標記化合物(0.75g)を得た。
N−(2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
2−ヒドロキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミン(0.74g)、二炭酸ジtert−ブチル(0.63g)をtert−ブタノール(10mL)に懸濁させ、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2.74mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣と炭酸カリウム(0.29g)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に懸濁させ、ベンジルブロミド(0.25ml)を加え、室温で24時間撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)にて精製することにより標記化合物(0.71g)を得た。
N−(2−メトキシカルボニルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
4−ホルミルビフェニル−2−カルボン酸メチル(1.06g)と酢酸ナトリウム(0.73g)をテトラヒドロフラン(20mL)に懸濁させ、50%ヒドロキシアミン水溶液(0.6mL)を加え、80℃にて8時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をエタノール(10mL)に溶解し、二炭酸ジtert−ブチル(0.37g)と5%白金炭素(60wt%H2O,0.21g)を加え、水素雰囲気下、室温にて4時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)にて精製することにより標記化合物(0.42g)を得た。
N−[2−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(2−メトキシカルボニルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.42g)をメタノール(20mL)に溶解し、5mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2.5mL)を加え、6時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(35mL)及び10%クエン酸水溶液(10mL)で分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ、ジフェニルホスホリルアジド(1.24mL)、N,N−ジメチルエチレンジアミン(0.72mL)、トリエチルアミン(1.6mL)を加え、室温で24時間撹拌した。反応混合物に水(30mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/1)にて精製することにより標記化合物(0.3g)を得た。
3−メルカプト−4−フェニルベンゾニトリル
3−ヒドロキシ−4−フェニルベンゾニトリル(0.8g)と1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(0.9g)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ、ジメチルチオカルバモイルクロリド(0.7g)を加え、70℃にて13時間撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸を加え、不溶物をろ取した。得られた残渣を220℃にて溶解し、13時間撹拌した。室温まで放冷後、残渣をエタノール(20mL)と水(10mL)に溶解し、水酸化カリウム(1.1g)を加え、室温にて6時間撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(0.08g)を加え、1時間室温にて撹拌した。反応混合物に1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/5)にて精製することにより標記化合物(0.44g)を得た。
3−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルスルファニル]−4−フェニルベンゾニトリル
3−メルカプト−4−フェニルベンゾニトリル(0.44g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)溶液に、炭酸カリウム(0.43g)を加えた。続いて(3−ブロモプロポキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(0.72mL)を加え、室温にて16時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(55mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、標記化合物(0.8g)を得た。
3−(3−クロロプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリル
3−ヒドロキシ−4−フェニルベンゾニトリル(3.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(30.7mL)溶液に、炭酸カリウム(6.37g)を加えた。続いて1−ブロモ−3−クロロプロパン(3.6mL)を加え、50℃にて4時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(45mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=15/1)にて精製することにより、標記化合物(4.08g)を得た。
4−フェニル−3−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)ベンゾニトリル
3−(3−クロロプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリル(0.3g)のアセトン(3mL)溶液に、ヨウ化カリウム(0.5g)を加え、24時間加熱還流した。反応混合物を氷冷し、不溶物をろ去後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(3.2mL)に溶解し、ピロリジン(0.16mL)、炭酸カリウム(0.39g)を加え、80℃にて17時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(40mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、標記化合物(0.26g)を得た。
3−(3−ジエチルアミノプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリル
ピロリジンの代わりにジエチルアミンを用い、参考例139と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−フェニル−3−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)ベンゾニトリル
ピロリジンの代わりにピペリジンを用い、参考例139と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3−(3−ブロモフェニルスルファニル)プロパン−1−オール
3−ブロモベンゼンチオール(0.40g)と炭酸カリウム(0.44g)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.2mL)に懸濁させ、酢酸3−クロロプロピル(0.34mL)を加え、60℃にて5時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(40mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をメタノール(8.5mL)に溶解し、28%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(0.08mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製することにより、標記化合物(0.49g)を得た。
4−(3−ヒドロキシプロピルスルファニル)フェニルベンゾニトリル
3−(3−ブロモフェニルスルファニル)プロパン−1−オール(0.49g)をアセトニトリル(8.5mL)に懸濁させ、4−シアノフェニルボロン酸(0.34g)、炭酸ナトリウム(0.42g)、水(1.7mL)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.12g)を加え、80℃にて7時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、標記化合物(0.38g)を得た。
N−[2−(3−トリフルオロアセトアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−[2−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル(2.5g)、N−(3−ブロモプロピル)フタルイミド(2.9g)及び炭酸カリウム(2.3g)をN,N−ジメチルホルムアミド(21mL)に懸濁させ、50℃にて24時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、ジエチルエーテル(80mL)及び水(30mL)で分配した。有機層を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をクロロホルム(45mL)に懸濁させ、反応混合物にエタノール(9mL)、ヒドラジン一水和物(2.1g)を加え、室温にて88時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液をジクロロメタン(35mL)及び水(15mL)で分配した。有機層を飽和食塩水(25mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をエタノール(42mL)に溶解し、反応混合物にトリフルオロ酢酸エチル(1.49mL)を加え、室温にて21時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製することにより、標記化合物(2.6g)を得た。
N−[2−(3−メチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−[2−(3−トリフルオロアセトアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル(0.45g)と炭酸カリウム(0.55g)をN,N−ジメチルホルムアミド(3.3mL)に懸濁させ、ヨウ化メチル(0.2mL)を加え、室温で25時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をエタノール(1.8mL)に溶解し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.5mL)を加え、70℃にて2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(35mL)及び飽和食塩水(15mL)で分配した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.36g)を得た。
N−[2−(3−エチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
ヨウ化メチルの代わりにヨウ化エチルを用い、参考例145と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[2−(3−プロピルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
ヨウ化メチルの代わりに1−ブロモプロパンを用い、参考例145と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−{2−[3−(4−ヒドロキシブチルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチル}カルバミン酸tert−ブチル
ヨウ化メチルの代わりに酢酸4−ブロモブチルを用い、参考例145と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
3−ヒドロキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりにN−[3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例138と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
3−(3−クロロプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリルの代わりにN−[3’−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを、ピロリジンの代わりに塩酸ジメチルアミンを用い、参考例139と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
3−(3−クロロプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリルの代わりにN−[3’−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを、ピロリジンの代わりにピペリジンを用い、参考例139と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
3−(3−クロロプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリルの代わりにN−[3’−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例139と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[2−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
3−ヒドロキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりにN−[2−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例138と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(2−{3−[N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}ビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
3−(3−クロロプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリルの代わりにN−[2−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを、ピロリジンの代わりに2−エチルアミノエタノールを用い、参考例139と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−{2−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチル}カルバミン酸tert−ブチル
3−(3−クロロプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリルの代わりにN−[2−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを、ピロリジンの代わりにピペリジン−4−オールを用い、参考例139と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−{2−[3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−エチルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−[2−(3−エチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル(0.41g)のテトラヒドロフラン(4.0mL)溶液にN−カルボベンゾキシオキシこはく酸イミド(0.260g)を加え、室温にて14時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、標記化合物(0.46g)を得た。
N−{2−[3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−プロピルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチル}カルバミン酸tert−ブチル
N−[2−(3−エチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−(3−プロピルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例156と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(2−{3−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−(4−ヒドロキシブチル)アミノ]プロポキシ}ビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−[2−(3−エチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−{2−[3−(4−ヒドロキシブチルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチル}カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例156と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−3−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルを、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりに3−ヒドロキシフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(4’−ヒドロキシビフェニル−3−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルを、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりに4−ヒドロキシフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−3−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−ヒドロキシビフェニル−3−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを、N−(4−ブロモブチル)フタルイミドの代わりにN−(3−ブロモプロピル)フタルイミドを用い、参考例31と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[4’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−3−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(4’−ヒドロキシビフェニル−3−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを、N−(4−ブロモブチル)フタルイミドの代わりにN−(3−ブロモプロピル)フタルイミドを用い、参考例31と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチル
ジメチルアミン塩酸塩の代わりに2−アミノエチルカルバミン酸ベンジルを用い、参考例33と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4−(3−ブロモフェニル)ブチロニトリル
3−(3−ブロモフェニル)プロパン−1−オール(0.59g)、トリエチルアミン(0.57mL)、4−ジメチルアミノピリジン(0.03g)をジクロロメタン(6.8mL)に溶解し、p−トルエンスルホニルクロリド(0.62g)を加え、室温で15時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(35mL)及び10%クエン酸水溶液(10mL)で分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をジメチルスルホキシド(9.1mL)に溶解し、シアン化ナトリウム(0.17g)を加え、50℃にて24時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(55mL)及び水(30mL)で分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.59g)を得た。
[3’−(3−シアノプロピル)ビフェニル−4−イル]メタノール
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに4−(3−ブロモフェニル)ブチロニトリルを、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりに4−ヒドロキシメチルフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
[3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブチル)ビフェニル−4−イル]メタノール
[3’−(3−シアノプロピル)ビフェニル−4−イル]メタノール(0.44g)とイミダゾール(0.30g)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.3mL)に溶解し、クロロトリイソプロピルシラン(0.45m)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、ジエチルエーテル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(7.3mL)に溶解し、氷冷撹拌下水素化リチウムアルミニウム(0.1g)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)に滴下した。室温にて4時間撹拌し、反応混合物に水(0.1mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.1mL)及び水(0.1mL)を順次加えて反応を停止した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(6.9mL)に溶解し、N−カルボベンゾキシオキシこはく酸イミド(0.45g)を加え、室温にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、トリイソプロピルシリル化された標記化合物を得た。得られた化合物をテトラヒドロフラン(4.1mL)に溶解し、1mol/Lテトラブチルアンモニウムフロリド−テトラヒドロフラン溶液(1.1mL)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加え、酢酸エチル(40mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.40g)を得た。
N−[3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブチル)ビフェニル−4−イルメチル]フタルイミド
[3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブチル)ビフェニル−4−イル]メタノール(0.40g)をテトラヒドロフラン(4.1mL)に溶かした。フタルイミド(0.14g)、トリフェニルホスフィン(0.26g)を加えたのち、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(40%トルエン溶液,0.5g)を滴下し、室温にて6時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、標記化合物(0.4g)を得た。
(3’−ニトロビフェニル−4−イル)メタノール
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに1−ブロモ−3−ニトロベンゼンを、3−ベンジルオキシフェニルボロン酸の代わりに4−ヒドロキシメチルフェニルボロン酸を用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−(3’−ニトロビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド
[3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブチル)ビフェニル−4−イル]メタノールの代わりに(3’−ニトロビフェニル−4−イル)メタノールを用い、参考例167と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)ビフェニル−4−イルメチル]フタルイミド
N−(3’−ニトロビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド(0.5g)及び5%白金炭素(0.15g)の混合物をテトラヒドロフラン(7mL)中、水素雰囲気下、室温にて12時間撹拌した。不溶物をろ去後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(0.21mL)、4−ジメチルアミノピリジン(0.19g)、3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオン酸(0.34g)及び塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(0.32g)を加え、室温で30時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(35mL)及び10%クエン酸水溶液(10mL)で分配した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテルに懸濁させ、不溶物をろ取することにより、標記化合物(0.53g)を得た。
4−(フラン−3−イル)ベンジルアミン
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチル(0.14g)、2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン(0.12g)、炭酸カリウム(0.1g)、水(0.2mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.03g)を加え、80℃にて12時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、不溶物をろ去した。ろ液を酢酸エチル(110mL)及び水(50mL)で分配した。有機層を水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、N−[4−(フラン−3−イル)ベンジル]カルバミン酸tert−ブチルを得た。得られた化合物をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(0.57mL)を滴下し、室温にて2時間撹拌した。飽和重曹水(15mL)を滴下し、ジクロロメタン(30mL)で抽出した。有機層を飽和重曹水/飽和食塩水(1/1,10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより標記化合物(0.06g)を得た。
4−(チオフェン−3−イル)ベンジルアミン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロランの代わりに3−チオフェンボロン酸を用い、参考例171と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(3−ジエチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに3−(3−ジエチルアミノプロポキシ)−4−フェニルベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに4−フェニル−3−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)ベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに4−フェニル−3−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)ベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(3−ヒドロキシプロピルスルファニル)ビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに4−(3−ヒドロキシプロピルスルファニル)フェニルベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルスルファニルビフェニル−4−イルメチルアミン
3−ベンジルオキシ−4−フェニルベンゾニトリルの代わりに3−(3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルスルファニル−4−フェニルベンゾニトリルを用い、参考例93と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(3−メチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−(3−メチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(3−ジメチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−[3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−エチルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−{2−[3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−エチルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチル}カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−[3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−プロピルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−{2−[3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−プロピルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチル}カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−{3−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−(4−ヒドロキシブチル)アミノ]プロポキシ}ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2−{3−[N−ベンジルオキシカルボニル−N−(4−ヒドロキシブチル)アミノ]プロポキシ}ビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
4’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−3−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[4’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−3−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−3−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロポキシ)ビフェニル−3−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[3’−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−{3−[N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(2−{3−[N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}ビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−{2−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチル}カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例34と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−[3’−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノプロピオニルアミノ)ビフェニル−4−イルメチル]フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブチル)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−[3’−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノブチル)ビフェニル−4−イルメチル]フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミン塩酸塩
N−(2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.7g)を4mol/L塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(7.0mL)に懸濁させ、室温にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.55g)を得た。
2−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例192と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
3’−ベンジルオキシ−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミン塩酸塩
N−(2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−(3’−ベンジルオキシ−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例192と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−[2−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−(4−ブロモフェニル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例2と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イル)エチルアミン塩酸塩
N−(2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりにN−[2−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチルを用い、参考例192と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−(2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミン塩酸塩を用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−(3’−ベンジルオキシ−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに3’−ベンジルオキシ−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミン塩酸塩を用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−[2−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イル)エチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン
3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミンの代わりに2−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イル)エチルアミン塩酸塩を用い、参考例112と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−ヒドロキシ−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
8−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシンの代わりに8−(3’−ベンジルオキシ−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシンを用い、参考例113と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(2−ヒドロキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
8−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシンの代わりに8−(2−ベンジルオキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシンを用い、参考例113と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−[2−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(2−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.85g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.3mL)溶液に、炭酸カリウム(0.44g)を加えた。続いて1−ブロモ−3−クロロプロパン(0.16mL)を加え、40℃にて42時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(45mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.91g)を得た。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−[2−(3−クロロプロポキシ)−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(2−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシンの代わりに2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(2−ヒドロキシ−3’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシンを用い、参考例202と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−[3’−(3−クロロプロポキシ)−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシンの代わりに2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−ヒドロキシ−5’−ジメチルカルバモイルビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシンを用い、参考例202と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−[3’−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシンの代わりに2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシンを用い、参考例202と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−{2−[3’−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イル]エチルアミノ}アデノシン
8−[2−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イル)エチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.27g)及び10%パラジウム炭素(56.2wt%H2O,0.12g)の混合物をメタノール(5mL)中、水素雰囲気下、室温にて3時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液に、炭酸カリウム(0.12g)を加えた。続いて1−ブロモ−3−クロロプロパン(0.07mL)を加え、40℃にて42時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(45mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.19g)を得た。
2−ニトロビフェニル−4−カルバルデヒド
4−ブロモ−3−ニトロベンズアルデヒド(2.0g)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に懸濁させ、フェニルボロン酸(1.3g)、炭酸ナトリウム(1.8g)、水(6mL)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.0g)を加え、90℃にて17時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(100mL)及び水(100mL)で分配した。有機層を水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:へキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、標記化合物(1.6g)を得た。
N−(2−ニトロビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド
3−メトキシ−4−フェニルベンズアルデヒドの代わりに2−ニトロビフェニル−4−カルバルデヒドを用い、参考例63と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
N−{2−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルアミノ]ビフェニル−4−イルメチル}フタルイミド
N−(2−ニトロビフェニル−4−イルメチル)フタルイミド(0.86g)、及び3%白金炭素(0.3g)の混合物をテトラヒドロフラン(15mL)とエタノール(3mL)の混合溶媒中、水素雰囲気下、室温にて19時間撹拌した。不溶物をろ去後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に懸濁させ、氷冷撹拌下水素化ナトリウム(55%純度,0.11g)を加えた。続いて(3−ブロモプロポキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(0.61mL)を加え、50℃にて3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(55mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、標記化合物(0.32g)を得た。
2−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルアミノ]ビフェニル−4−イルメチルアミン
N−(2−メトキシビフェニル−4−イルメチル)フタルイミドの代わりにN−{2−[3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルアミノ]ビフェニル−4−イルメチル}フタルイミドを用い、参考例74と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−(4’−メチルビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
8−(4−ブロモベンジルアミノ)アデノシン(0.050g)、4−メチルフェニルボロン酸(0.017g)、炭酸ナトリウム(0.024g)、水(0.4mL)及びエタノール(2.2mL)の混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.006g)を加え、加熱還流下、22時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。ジクロロメタン/メタノール(5/1,35mL)を加えたのち、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮した。残渣を逆相分取カラムクロマトグラフィー(資生堂社製CAPCELL PAK C18MG80,5μm,20x50mm,流速30mL/分リニアグラジェント,溶出溶媒:水/メタノール=70/30〜10/90)にて精製することにより、標記化合物(0.022g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例1と同様の方法に従い表17に示す実施例2〜6の化合物を合成した。
8−(3’−エトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
N−(4−ブロモベンジル)カルバミン酸tert−ブチル(0.500g)、3−エトキシフェニルボロン酸(0.319g)、炭酸ナトリウム(0.370g)、水(1.5mL)及びエタノール(7.5mL)の混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.101g)を加え、加熱還流下、105分間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。酢酸エチル(30mL)を加えたのち、不溶物をろ去した。ろ液を水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.916g)をジクロロメタン(3.5mL)に溶かし氷冷した。トリフルオロ酢酸(1.33mL)を滴下し、室温にて75分間撹拌した。2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を滴下し、ジクロロメタン(30mL)で抽出した。有機層を水/飽和食塩水(1/1,10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣の一部(0.197g)、8−ブロモアデノシン(0.100g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.202mL)の混合物を、1−プロパノール(2.9mL)中、加熱還流下、24時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)にて精製することにより、標記化合物(0.051g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例7と同様の方法に従い表18に示す実施例8〜9の化合物を合成した。
8−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
8−ブロモアデノシン(0.130g)、3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミン(0.326g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.262mL)の混合物を、1−プロパノール(3.8mL)中、加熱還流下、24時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=12/1)にて精製することにより、標記化合物(0.120g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例10と同様の方法に従い表18〜25に示す実施例11〜54の化合物を合成した。
8−(3’−メトキシカルボニルメトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−メトキシカルボニルメトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.269g)のメタノール(3.0mL)溶液にふっ化アンモニウム(0.680g)を加え、60℃にて13時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。ジクロロメタン(15mL)を加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)にて精製することにより、標記化合物(0.134g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例55と同様の方法に従い表26に示す実施例56〜57の化合物を合成した。
8−(2’−メトキシカルボニルメトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.313g)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.9mL)溶液に、炭酸カリウム(0.080g)を加えた。続いてブロモ酢酸メチル(0.048mL)を加え、室温にて4時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(35mL)及び水(10mL)で分配した。有機層を水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.337g)をメタノール(1.7mL)に溶かした。ふっ化アンモニウム(0.379g)を加え、60℃にて19時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。ジクロロメタン(10mL)を加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)にて精製することにより、標記化合物(0.053g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例58と同様の方法に従い表26〜29に示す実施例59〜72の化合物を合成した。
8−[3−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.175g)、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸ベンジル(0.065g)、トリフェニルホスフィン(0.074g)の混合物をテトラヒドロフラン(1.1mL)中、50℃にて30分間撹拌した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(40%トルエン溶液,0.143g)を滴下し、50℃にて24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2〜1/1)にて精製することにより、8−[3−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.146g)を得た。8−[3−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノエトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.143g)のメタノール(1.5mL)溶液に、ふっ化アンモニウム(0.323g)を加え、60℃にて13.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。ジクロロメタン(7.5mL)を加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=15/1)にて精製することにより、標記化合物(0.077g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例73と同様の方法に従い表29に示す実施例74〜75の化合物を合成した。
8−(3’−ヒドロキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
8−(3’−ベンジルオキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.103g)及び10%パラジウム炭素(55.4wt%H2O,0.047g)の混合物をメタノール(7.4mL)中、水素雰囲気下、室温にて17.5時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=8/1〜6/1)にて精製することにより、標記化合物(0.081g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例76と同様の方法に従い表29〜32に示す実施例77〜92の化合物を合成した。
8−(3’−ヒドロキシメチルビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
氷冷した2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−メトキシカルボニルビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.224g)のテトラヒドロフラン(2.6mL)溶液に、水素化アルミニウムリチウム(0.013g)を数回に分けて加え、室温にて2時間撹拌した。水素化アルミニウムリチウム(0.006g)を加え、室温にてさらに2時間撹拌した。酢酸エチル(1.0mL)、0.5mol/L硫酸(1ml)及び水(9mL)を順次加えたのち、酢酸エチル(35mL)で抽出した。有機層を0.5mol/L硫酸/水(1/9,10mLx2)、飽和重曹水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.173g)をメタノール(2.1mL)に溶かした。ふっ化アンモニウム(0.468g)を加え、60℃にて21時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。ジクロロメタン(10mL)を加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1〜6/1)にて精製することにより、標記化合物(0.070g)を得た。
8−(3’−カルバモイルメトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン
8−(3’−メトキシカルボニルメトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.080g)を2.0Mアンモニアメタノール溶液(3.0mL)に溶かし、室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.080g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例94と同様の方法に従い表32〜33に示す実施例95〜98の化合物を合成した。
8−[3’−(N−メチルカルバモイルメトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2.0Mアンモニアメタノール溶液の代わりに40%メチルアミンメタノール溶液を用い、実施例94と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−[3’−(N,N−ジメチルカルバモイルメトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2.0Mアンモニアメタノール溶液の代わりに50%ジメチルアミン水溶液を用い、実施例94と同様の方法に従い標記化合物を合成した。
8−[3’−(2−ヒドロキシエトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−(3’−メトキシカルボニルメトキシビフェニル−4−イルメチルアミノ)アデノシン(0.150g)のエタノール(1.7mL)溶液に水素化ホウ素ナトリウム(0.032g)を加え、室温にて13時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液/水(1/1,20mL)を滴下し、酢酸エチル(35mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.169g)をメタノール(1.7mL)に溶かした。ふっ化アンモニウム(0.379g)を加え、60℃にて20時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。ジクロロメタン(10mL)を加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=8/1〜6/1)にて精製することにより、標記化合物(0.074g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例101と同様の方法に従い表34に示す実施例102〜105の化合物を合成した。
8−[3’−(N−メチルカルバモイル)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
8−(3’−ベンジルオキシカルボニルビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.135g)のエタノール(1.5mL)溶液に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.292mL)を加え、75℃にて1.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。1mol/L塩酸(4.46mL)を加え、酢酸エチル(30mL)及び水/飽和食塩水(1/1,10mL)で分配した。有機層を水/飽和食塩水(1/1,10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.916g)をN,N−ジメチルホルムアミド(1.1mL)に溶かした。メチルアミン塩酸塩(0.011g)、ジフェニルホスホリルアジド(0.047mL)及びトリエチルアミン(0.046mL)を順次加え、室温で42.5時間撹拌した。1mol/L塩酸(10ml)を加え、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を飽和重曹水(10mLx2)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣(0.078g)をメタノール(2.2mL)に溶かした。ふっ化アンモニウム(0.244g)を加え、60℃にて17時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。ジクロロメタン(10mL)を加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=8/1)にて精製することにより、標記化合物(0.019g)を得た。
8−[2−(4−アミノブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
8−[2−(4−アミノブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.083g)のメタノール(1.9mL)溶液にふっ化アンモニウム(0.210g)を加え、60℃にて24時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。ジクロロメタン(10mL)を加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮し、残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=8/1)にて精製することにより、標記化合物(0.047g)を得た。
8−[3−(4−カルボキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
8−[3−(4−エトキシカルボニルブトキシ)ビフェニル−4−イル]メチルアミノ]アデノシン(0.077g)のメタノール(1.3mL)溶液に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.098mL)を加え、室温にて21時間撹拌したのち50℃にて2時間撹拌した。2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.098mL)を加え、50℃にて更に64時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、2mol/L塩酸(0.227mL)を加えて反応を停止し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=4/1)にて精製することにより、標記化合物(0.083g)を得た。
8−[3−(5−トリフルオロアセトアミノペンチルオキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
8−[3−(5−アミノペンチルオキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン(0.040g)のエタノール(1.6mL)溶液にトリフルオロ酢酸エチル(0.013mL)を加え、30℃にて27時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=10/1)にて精製することにより、標記化合物(0.042g)を得た。
8−[3−(4−カルバモイルブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
8−[3−(4−カルボキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン(0.046g)、ニ炭酸ジtert−ブチル(0.030mL)、炭酸水素アンモニウム(0.019g)及びN,N−ジメチルホルムアミド(0.820mL)の混合物にピリジン(0.030mL)を加え、室温にて72時間撹拌した。反応混合物をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=8/1)にて精製することにより、標記化合物(0.035g)を得た。
8−[2−(4−ベンジルオキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]イノシン
8−[2−(4−ベンジルオキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン(0.150g)の酢酸/水(3/1,2.4mL)溶液に亜硝酸ナトリウム(0.215g)を加え、25℃にて24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣にメタノールを加え、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=8/1〜5/1)にて精製することにより、標記化合物(0.096g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例111と同様の方法に従い表35に示す実施例112〜113の化合物を合成した。
8−[2−(4−ヒドロキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]イノシン
8−[2−(4−ベンジルオキシブトキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]イノシン(0.050g)及び10%パラジウム炭素(56.2wt%H2O,0.034g)の混合物をメタノール(1.6mL)中、水素雰囲気下、50℃にて9時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=7/1)にて精製することにより、標記化合物(0.037g)を得た。
8−[2−(3−ジエチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
8−ブロモアデノシン(0.11g)、3−(3−ジエチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミン(0.30g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL)の混合物を、1−プロパノール(3.2mL)中、加熱還流下、30時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=12/1)にて精製することにより、標記化合物(0.16g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例115と同様の方法に従い表36〜39に示す実施例116〜137の化合物を合成した。
8−{2−[3−ヒドロキシプロピルスルファニル]ビフェニル−4−イルメチルアミノ}アデノシン
8−ブロモ−2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)アデノシン(0.22g)、2−(3−tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルスルファニルビフェニル−4−イルメチルアミン(0.38g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL)の混合物を、1−プロパノール(10mL)中、加熱還流下、62時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(35mL)及び10%クエン酸水溶液(10mL)で分配した。有機層を10%クエン酸水溶液(10mLx2)、飽和重曹水(10mL)及び飽和食塩水(10mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をメタノール(3.0mL)に溶解し、ふっ化アンモニウム(0.61g)を加え、60℃にて13時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣を逆相分取カラムクロマトグラフィー(資生堂社製CAPSELL PAC C18UG80、5μm、20×50mm、流速30mL/分リニアグラジェント、水/メタノール=70/30〜10/90)にて精製することにより、標記化合物(0.10g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例138と同様の方法に従い表40に示す実施例139の化合物を合成した。
8−(ビフェニル−4−イルメチルアミノ)−2’−デオキシアデノシン
8−ブロモ−2’−デオキシアデノシン(0.07g)、ビフェニル−4−イルメチルアミン(0.12g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL)の混合物を、1−プロパノール(2.1mL)中、加熱還流下、24時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=12/1)にて精製することにより、標記化合物(0.05g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例140と同様の方法に従い表40に示す実施例141、142の化合物を合成した。
8−(ビフェニル−4−イルメチルアミノ)−9−β−D−アラビノフラノシルアデニン
8,2’−アンヒドロ−8−ヒドロキシ−9−β−D−アラビノフラノシルアデニン(0.04g)、ビフェニル−4−イルメチルアミン(0.08g)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(mL)の混合物を、1−プロパノール(0.10mL)中、加熱還流下、24時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=12/1)にて精製することにより、標記化合物(0.01g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例143と同様の方法に従い表41に示す実施例144、145の化合物を合成した。
8−[2−(3−エチルアミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
8−{3−[3−(N−ベンジルオキシカルボニル−N−エチルアミノ)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチルアミノ}アデノシン(0.18g)及び10%パラジウム炭素(43.8wt%H2O,0.21g)の混合物をメタノール(5.3mL)中、水素雰囲気下、室温にて24時間撹拌した。不溶物をろ去後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=8/1〜6/1)にて精製することにより、標記化合物(0.12g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例146と同様の方法に従い表41〜43に示す実施例147〜156の化合物を合成した。
8−[3’−(3−グアニジノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン
8−[3’−(3−アミノプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン(0.2g)をテトラヒドロフラン(2mL)に懸濁し、N−ベンジルオキシカルボニル−1H−ピラゾール−1−カルボキサミジン(0.47g)を加え、60℃にて24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をアミノプロピル化シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール=8/1〜6/1)にて精製した。得られた化合物と10%パラジウム炭素(43.8wt%H2O,0.05g)の混合物をメタノール(2mL)中、水素雰囲気下、室温にて4時間撹拌した。不溶物をろ去後、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.05g)を得た。
8−{2−[3−(4−カルバモイルピペリジン−1−イル)プロポキシ]ビフェニル−4−イルメチルアミノ}アデノシン
2’,3’,5’−トリス−O−(tert−ブチルジメチルシリル)−8−[2−(3−クロロプロポキシ)ビフェニル−4−イルメチルアミノ]アデノシン(0.25g)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.8mL)溶液に、炭酸カリウム(0.12g)とヨウ化カリウム(0.14g)を加えた。続いてイソニペコタミド(0.07g)を加え、80℃にて24時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮後、得られた残渣のメタノール(2.8mL)溶液にふっ化アンモニウム(0.63g)を加え、60℃にて48時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣を逆相分取カラムクロマトグラフィー(資生堂社製CAPSELL PAC C18UG80、5μm、20×50mm、流速30mL/分リニアグラジェント、水/メタノール=70/30〜10/90)にて精製することにより、標記化合物(0.06g)を得た。
対応する原料化合物を用い、実施例158と同様の方法に従い表43〜45に示す実施例159〜171の化合物を合成した。
ヒトCNT1のcDNAクローニング
ヒトCNT1cDNAは、ヒト腎臓cDNA(オリジーン(Origene)社製)を用いたPCR増幅によって得た。PCR反応液は、1μLcDNA、2ユニッツ・プラチナタック・DNAポリメラーゼ ハイフィデリティー(units Platinum taq DNA polymerase high fidelity/インビトロジェン(Invitrogen)社製)、1μMプライマー(フォワード:5'-TGC ACT GCA TGG TTG CTG CT-3'、リバース:5'-GTC TAA GTC CTG TGG CTT CC-3')を用いて調製した。増幅は、94℃2分、1サイクル、94℃30秒、58℃30秒、68℃3分、32サイクルで行い、PCR II−TOPOベクター(インビトロジェン(Invitrogen)社製)に組み込んだ。クローニングしたヒトCNT1アミノ酸配列は、既に報告されているヒトCNT1アミノ酸配列(NCBI Accession No.AAB53837.1)に対し、G34E(コドンGGAがGAA)、Q462R(コドンCAGがCGG)、R511C(コドンCGCがTGC)へと置換していた。
ヒトCNT2のcDNAクローニングと発現プラスミドの作成
ヒトCNT2cDNAは、ヒト腎臓cDNA(クロンテック(CLONTECH)社製)を用いたPCR増幅によって得た。PCR反応液は、1μLcDNA、2ユニッツ・プラチナタック・DNAポリメラーゼ ハイフィデリティー(units Platinum taq DNA polymerase high fidelity/インビトロジェン(Invitrogen)社製)、1μMプライマー(フォワード:5'-AGG AGC CAG AGG GAA TCA AT-3'、リバース:5'-ACA TCT TGG TGA GTG AGT TG-3')を用いて調製した。増幅は、94℃2分、1サイクル、94℃30秒、58℃30秒、68℃3分、32サイクルで行い、PCR II−TOPOベクター(インビトロジェン(Invitrogen)社製)に組み込んだ。作製したプラスミドを鋳型として、制限酵素付加したプライマーを用いてPCR反応を行った。PCR反応液は、100ngプラスミド、2ユニッツ・パイロベスト DNAポリメラーゼ(units Pyrobest DNA polymerase/タカラ(Takara)社製)、330nMプライマー(フォワード:5'-CCG CTC GAG AGG AGC CAG AGG GAA TCA AT-3'、リバース:5'-CGT CTA GAA CAT CTT GGT GAG TGA GTT G-3')を用いて調製した。増幅は、95℃3分、1サイクル、98℃10秒、60℃30秒、72℃1分、15サイクル、72℃7分、1サイクルで行い、PCI−ネオ・マンマリアン・エクスプレッションベクター(neo mammalian expression vector/プロメガ(Promega)社製)に組み込んだ。クローニングしたヒトCNT2アミノ酸配列は、既に報告されているヒトCNT2アミノ酸配列(NCBI Accession No.AAC51930)に対し、P22L(コドンCCGがCTG)、S45C(コドンAGCがTGC)、I160M(コドンATAがATG)へと置換していた。
ヒトCNT3のcDNAクローニング
ヒトCNT3cDNAは、ヒト小腸cDNA(クロンテック(CLONTECH)社製)を用いたPCR増幅によって得た。PCR反応液は、0.2μLcDNA、エクスパンド・ロングテンプレート PCRシステム(Expand long template PCR system/ロシュ(Roche)社製)、0.5μMプライマー(フォワード:5'-GCC AGC CAG CAG CAA AAA-3'、リバース:5'-TGG AGA AGT GGC TGA CCT-3')を用いて調製した。増幅は、94℃2分、1サイクル、94℃10秒、58℃30秒、68℃2分、33サイクルで行い、PCR II−TOPOベクター(インビトロジェン(Invitrogen)社製)に組み込んだ。クローニングしたヒトCNT3塩基酸配列は、ヒトCNT3塩基配列(NCBI Accession No.NM 022127)に対し1130番目から1215番目まで全て同じであった。
ヒトCNT遺伝子のヒト組織における分布パターン
1)cDNAの合成
ヒト肝臓、結腸、精巣、膵臓、肺、小腸、胃、胎盤、筋肉由来の全RNA(total
RNA)はサワディーテクノロジー社から購入し、気管、脳、腎臓、心臓のtotal
RNAはクロンテック(CLONTECH)社から購入した。total RNA濃度をリボグリーン(RiboGreen)RNAクオンティフィケーション・リージェント・アンド・キット(quantification reagent and kit/モレキュラープローブ(Molecular Probe)社製)を用いて測定した。cDNAの合成(逆転写反応)を行った。16.5μL反応液を用い、1.5μgtotal RNA、1.5μLの500ng/μLランダムヘキサマー(random hexamer/インビトロジェン(Invitrogen)社製)を含んでいる。反応液を70℃で5分の反応を行い、室温に5分間保持した。6μLの5xBRL ファースト・ストランド・緩衝液(5xBRL 1st strand buffer/インビトロジェン(Invitrogen)社製)、3.25μLの蒸留水(ニッポンジーン)、1.5μLの10mMデオキシリボヌクレオチドミックス(dNTP mix/インビトロジェン(Invitrogen)社製)、0.75μLのリボヌクレアーゼ阻害剤(RNase inhibitor/インビトロジェン(Invitrogen)社製)、2μLのスーパースクリプトII(SuperScript II/インビトロジェン(Invitrogen)社製)を含んでいる13.5μL反応液を上記反応液に加えた。また同時にスーパースクリプトIIの代わりに蒸留水(ニッポンジーン)を加えた反応液も同様に上記溶液に加えた。全ての混合液は室温10分放置後、42℃で1時間反応を行った。そしてスーパースクリプトIIを失活させるために95℃10分反応を行い、直ちに氷中に移した。次に1.5μLのリボヌクレアーゼ H(RNase H/インビトロジェン(Invitrogen)社製)を加え、37℃30分反応を行った。反応終了後170μLの蒸留水を加えた。合成されたcDNAは、200μLのフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール=25:24:1(インビトロジェン(Invitrogen)社製)で抽出し、さらに200μLのクロロホルム:イソアミルアルコール=24:1を用いて抽出した。エタノール沈殿を行い100μLの蒸留水(ニッポンジーン)に溶解した。
ヒトCNT1のリアルタイム定量PCRのプライマーとして、フォワード:5'-ATT TAC
CAG TGC TGC CGT GAG-3'及びリバース:5'-AAA CCG ACA GCA GTT GTC CAG-3'、プローブとして5'-AGA GCG TCA ATC CAG AGT TCA GCC CA-3'を用いた。ヒトCNT2にはフォワード:5'-GGC AGC TTG CAT CTT GAA TTT C-3'及びリバース:5'-CAA AAA CGA GTG AAC CAG GAC A-3'、プローブとして5'-CCT TGT TTG TCA TCA CCT GCT TGG TGA TCT-3'を用いた。プローブは、蛍光色素、FAMで5’末端を、TAMRAで3’末端をラベルした。25μL反応液を用い、上記で作製された2.5ng cDNA、1xタックマン・ユニバーサル・マスターミックス(1xTaqman Universal master mix/アプライドバイオシステムズ(Applied Biosystems)社製)、500nMフォワード、リバースプライマー、200nMプローブを含んでいる。PCR条件は、以下のようになる。50℃2分、1サイクル、95℃10分、1サイクル、95℃15秒、60℃1分、40サイクル。アッセイは、ジーンアンプ・5500シーケンス・ディテクション・システム(GeneAmp 5500 Sequence detection system/アプライド バイオシステムズ(Applied Biosystems)社製)を用い、マイクロアンプ・オプティカル・96穴・リアクションプレート(MicroAmp optical 96−well reaction plate/アプライド バイオシステムズ(Applied Biosystems)社製)とマイクロアンプ・オプティカル・キャップ(MicroAmp optical cap/アプライド バイオシステムズ(Applied Biosystems)社製)中にて行われた。シグナルは製造元の手引きに従って検出した(「ゲノム リサーチ(Genome Research),1996年,第6巻,p.986−994参照)。連続的に1:10の割合で希釈したプラスミドDNAを標準曲線として解析を行った。結果は図1に示す通りであり、ヒトCNT1は、腎臓、肝臓に最も多く発現し、小腸においては弱い発現が確認された。その他の組織においては殆ど発現は確認されなかった。一方、ヒトCNT2は、小腸、胃に最も多く発現が確認され、その他に結腸、腎臓、精巣において弱い発現が見られた。
ヒトCNT遺伝子の胃、腸における分布パターン
リアルタイム定量PCRを用いたヒトCNT遺伝子発現量の測定
胃底部、胃体部、十二指腸、空腸、回腸、上行結腸由来の全RNA(total RNA)はBIOCHAIN(バイオチェーン)社から購入した。total RNA濃度をリボグリーン(RiboGreen)RNAクオンティフィケーション・リージェント・アンド・キット(quantification reagent and kit/モレキュラープローブ(Molecular Probe)社製)を用いて測定した。ヒトCNT1,2のプライマー、プローブは試験例4と同様のものを用いた。ヒトCNT3にはフォワード:5'-GCT GGT CCG ACC ATA TTT ACC TTA C-3'及びリバース:5'-CGC TTC CAG CAA TGG TAG AGA-3'、プローブとして5'-TCA CCA AGT CTG AAC TCC ACG CCA TC-3'を用いた。プローブは、蛍光色素、FAMで5’末端を、TAMRAで3’末端をラベルした。タックマン・EZ RT−PCRキット(Taqman EZ RT−PCR kit/アプライド バイオシステムズ(Applied Biosystems)社製)、500nMフォワード、リバースプライマー、200nMプローブを用いて反応液(25μL)を作製した。PCR条件は、以下のようになる。50℃2分、1サイクル、60℃30分、1サイクル、95℃5分、1サイクル、94℃20秒、62℃1分、40サイクル。アッセイは、DNAエンジンオプティコン(DNA Engine Opticon/MJジャパン(MJ Japan)社製)を用い、96穴ロウ・マルチプルプレート(96 well low multipleplate/MJジャパン(MJ Japan)社製)中にて行われた。シグナルは製造元の手引きに従って検出した(「ゲノム リサーチ(Genome Research),1996年,第6巻,p.986−994参照)。連続的に1:10の割合で希釈したプラスミドDNAを標準曲線として解析を行った。結果は図2に示す通りであり、ヒトCNT1は、空腸、回腸に強い発現が見られ、ヒトCNT2は、十二指腸、空腸に強い発現が見られ、CNT3は、全般に弱い発現ではあるが、回腸においてはCNT2と同程度発現していることが確認された。また、胃、上行結腸においてはCNT2の発現が最も多く、次いでCNT3が発現していた。
ヒトCNT2一過性発現細胞の調製
ヒトCNT2発現プラスミドをリポフェクション法によりCOS−7細胞(RIKEN CELL BANK RCB0539)に導入した。リポフェクション試薬はリポフェクタミン2000(LIPOFECTAMINE 2000/インビトロジェン(Invitrogen)社製)を用いた。COS−7細胞を1mLあたり5x105個となるよう10%ウシ胎児血清(三光純薬製)含有D−MEM培地(インビトロジェン(Invitrogen)社製)に懸濁し、これをコラーゲンコート96穴プレート(岩城硝子製)の1穴あたり100μLずつ分注し、2時間、37℃、5% CO2条件下にて培養を行った。1穴あたり0.6μLのリポフェクタミン2000(LIPOFECTAMINE 2000/インビトロジェン(Invitrogen)社製)を25μLのOPTI−MEM(インビトロジェン(Invitrogen)社製)で希釈し、室温で7分間静置する(以下Lipo 2000−OPTIとする)。1穴あたり0.3μgのプラスミドを25μLのOPTI−MEM(インビトロジェン(Invitrogen)社製)で希釈し、Lipo 2000−OPTIに加えて穏やかに混和し30分間静置した後、1穴あたり50μLずつ細胞培養液に添加し、37℃、5% CO2の条件下2日間培養し、取り込み阻害活性の測定に供した。
(1)ヒトCNT2を介したアデノシン取り込み阻害活性の測定
「取り込み用緩衝液」は140mM塩化ナトリウム、2mM塩化カリウム、1mM塩化カルシウム、1mM塩化マグネシウム、10mMヘペス(HEPES)2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル〕エタンスルホン酸、5mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、5mMグルコースを含む緩衝液pH7.4に、アデノシンの非放射ラベル体(シグマ(Sigma)社製)と14Cラベル体(アマシャム・バイオサイエンス(Amersham Biosciences)社製)のアデノシンの最終濃度が10μMとなるように混和し添加した。基礎取り込み測定用には塩化ナトリウムに替えて140mMの塩化コリンを含む「基礎取り込み測定用緩衝液」を調製した。測定時には取り込み用緩衝液及び基礎取り込み測定用緩衝液には、NBMPRを最終濃度が10μMとなるように加えた。化合物の阻害活性を測定する場合には、ジメチルスルフォキシドに溶解した後、取り込み用緩衝液にて適宜希釈し測定用緩衝液とした。ヒトCNT2一過性発現細胞の培地を除去し、前処置用緩衝液(アデノシン、グルコースを含まない基礎取り込み測定用緩衝液)を1穴あたり200μL加え、37℃で10分間静置した。同一操作をもう1度繰り返した後、前処置用緩衝液を除去し、測定用緩衝液及び基礎取り込み測定用緩衝液を1穴当たり75μLずつ加え37℃で静置した。30分後に測定用緩衝液、基礎取り込み測定用緩衝液を除去し、1穴当たり200μLの洗浄用緩衝液(10μM非放射ラベル体アデノシンを含む基礎取り込み測定用緩衝液)で2回洗浄した。1穴当たり75μLの0.2mol/L水酸化ナトリウムで細胞を溶解し、その液をピコプレート(パーキンエルマー(Perkin Elmer)社製)に移した。150μLのマイクロシンチ40(パーキンエルマー(Perkin Elmer)社製)を加えて混和し、シンチレーションカウンター(パーキンエルマー(Perkin Elmer)社製)にて放射活性を計測した。対照群の取り込みから基礎取り込み量を差し引いた値を100%として、試験化合物の各濃度におけるアデノシンの取り込み量を算出した。試験化合物がアデノシンの取りこみを50%阻害する濃度(IC50値)をロジットプロットにより算出した。結果は表47に示す通りである。
「取り込み用緩衝液」は140mM塩化ナトリウム、2mM塩化カリウム、1mM塩化カルシウム、1mM塩化マグネシウム、10mMヘペス(HEPES)2−〔4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル〕エタンスルホン酸、5mMトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、5mMグルコースを含む緩衝液pH7.4に、イノシンの非放射ラベル体(和光純薬社製)と14Cラベル体(室町薬品社製)のイノシンの最終濃度が10μMとなるように混和し添加した。基礎取り込み測定用には塩化ナトリウムに替えて140mMの塩化コリンを含む「基礎取り込み測定用緩衝液」を調製した。測定時には取り込み用緩衝液及び基礎取り込み測定用緩衝液には、NBMPRを最終濃度が10μMとなるように加えた。化合物の阻害活性を測定する場合には、ジメチルスルフォキシドに溶解した後、取り込み用緩衝液にて適宜希釈し測定用緩衝液とした。ヒトCNT2一過性発現細胞の培地を除去し、前処置用緩衝液(イノシン、グルコースを含まない基礎取り込み測定用緩衝液)を1穴あたり200μL加え、37℃で10分間静置した。同一操作をもう1度繰り返した後、前処置用緩衝液を除去し、測定用緩衝液及び基礎取り込み測定用緩衝液を1穴当たり75μLずつ加え37℃で静置した。30分後に測定用緩衝液、基礎取り込み測定用緩衝液を除去し、1穴当たり200μLの洗浄用緩衝液(10μM非放射ラベル体イノシンを含む基礎取り込み測定用緩衝液)で2回洗浄した。1穴当たり75μLの0.2mol/L水酸化ナトリウムで細胞を溶解し、その液をピコプレート(パーキンエルマー(Perkin Elmer)社製)に移した。150μLのマイクロシンチ40(パーキンエルマー(Perkin Elmer)社製)を加えて混和し、シンチレーションカウンター(パーキンエルマー(Perkin Elmer)社製)にて放射活性を計測した。対照群の取り込みから基礎取り込み量を差し引いた値を100%として、試験化合物の各濃度におけるイノシンの取り込み量を算出した。試験化合物がイノシンの取りこみを50%阻害する濃度(IC50値)をロジットプロットにより算出した。結果は表48に示す通りである。
CNT阻害薬の血漿尿酸値への影響
SD−IGS系雄性ラット(5週齢)を一晩絶食した後、オキソン酸(Aldrich社製;100mg/kg)を皮下投与し、1時間後プリンミックス(アデノシン:イノシン:グアノシン=1:1:1(アデノシン(Sigma社製)、イノシン(和光純薬社製)、グアノシン(ICN社製);50mg/kg)、試験化合物(50mg/kg)を同時に経口投与した。対照群としてオキソン酸、プリンミックスのみを投与した群を用い、またオキソン酸のみを投与した群を内因性の血漿尿酸値として用いた。1時間後に、エーテル麻酔下で腹部大動脈より採血を行い、ベノジェクトII真空採血管(テルモ、VP-FH052)にて血漿分離を行った。血漿中に含まれている尿酸は、Journal of Chromatography B, Vol.744 (2000),pp.129-138記載の方法に準拠し、HPLC法にて下記の条件で測定を行った。各実験群の血漿尿酸値より内因性の血漿尿酸値を差し引いた値について、対照群を100%として算出した。結果は表49に示す通りである。
上記により得られた血漿0.1mLに、内部標準物質としてテオフィリン10μgを添加した後、メタノール1mLを加え、除タンパクを行った。遠心分離後、メタノール層を窒素気流下で蒸発乾固した。移動相300μLで希釈し、その40μLをHPLCに注入した。血漿尿酸濃度はHPLC法により以下の条件にて測定した。尚、検量線は蒸留水0.1mLに、内部標準物質としてテオフィリン及び種々の濃度の尿酸を適量添加し、上記と同様に操作することにより作製した。
カラム:Inertsil ODS−2(4.6×250mm)
移動相
A溶液:アセトニトリル
B溶液:10mMリン酸緩衝液(pH3.0)
グラジエント溶出法:A溶液2%〜A溶液22%(25分)
カラム温度:40℃
流速:0.5mL/分
測定波長:284nm
Claims (15)
- 一般式
nは、1又は2であり;
RAは、水素原子又は水酸基であり;
R1は、水素原子、水酸基、チオール基、アミノ基又は塩素原子であり;
環Jは、置換基を有していてもよい2−ナフチル基、又は一般式
Yは、単結合、−CH 2 −、−O−、−OCH 2 −、−S−又は−SCH 2 −であり;
環Zは、炭素数6又は10のアリール基、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される任意のヘテロ原子を1〜4個環内に含む5若しくは6員環の単環のヘテロアリール基、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される任意のヘテロ原子を1〜4個環内に含む5若しくは6員環と6員環が縮合した縮環のヘテロアリール基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択されるヘテロ原子を1〜2個環内に含み、オキソ基を1〜2個有していてもよい3〜8員環のヘテロシクロアルキル基、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択されるヘテロ原子を1〜2個環内に含み、オキソ基を1〜2個有していてもよい5〜6員環のヘテロシクロアルキル基にベンゼン環が縮合した基であり;
R2〜R4、P1、P2及びQは、それぞれ独立して、ハロゲン原子、シアノ基、−AH基又は−A−D−E−G基
{Aは、単結合、−O−、−S−、−NR5−、−COO−、−CONR6−、−NR7CO−又は−NR8COO−(R5〜R8は、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基)であり;
Dは、置換可低級アルキレン基、置換可低級アルケニレン基又は置換可低級アルキニレン基であり;
Eは、単結合、−O−、−S−、−NR9−、−COO−、−CONR10−、−NR11CO−、−NR12COO−、置換可低級シクロアルキレン基、置換可ヘテロシクロアルキレン基、置換可アリーレン基又は置換可ヘテロアリーレン基(R9〜R12は、それぞれ独立して、水素原子又は低級アルキル基)であり;
Gは、水素原子、置換可低級アルキル基、置換可低級アルケニル基、置換可低級アルキニル基又はアリール低級アルキル基}である〕
で表される、8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物;
ここでプロドラッグは、上記一般式で表される化合物における1以上の任意の水酸基が、低級アルキル−CO−、低級アルキル−O−低級アルキレン−CO−、低級アルキル−OCO−低級アルキレン−CO−、低級アルキル−OCO−、低級アルキル−O−低級アルキレン−OCO−から選択される基で置換された化合物である。 - 環Jが、一般式
環Zが炭素数6又は10のアリール基、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される任意のヘテロ原子を1〜4個環内に含む5若しくは6員環の単環のヘテロアリール基、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される任意のヘテロ原子を1〜4個環内に含む5若しくは6員環と6員環が縮合した縮環のヘテロアリール基である〕で表される基である、請求項1記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物。 - 環Jが、一般式
- 置換基
- R1が水素原子、水酸基又はアミノ基である、請求項1〜4のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物。
- nが1である、請求項1〜5のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物。
- Yが単結合である、請求項1及び請求項3〜6のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含有する医薬組成物。
- 血漿尿酸値異常に起因する疾患の予防又は治療薬である、請求項8記載の医薬組成物。
- 血漿尿酸値異常に起因する疾患が痛風、高尿酸血症、尿路結石、高尿酸性腎症及び急性尿酸性腎症から選択される疾患である、請求項9記載の医薬組成物。
- 血漿尿酸値異常に起因する疾患が痛風である、請求項10記載の医薬組成物。
- 血漿尿酸値異常に起因する疾患が高尿酸血症である、請求項10記載の医薬組成物。
- 血漿尿酸値低下薬である、請求項8記載の医薬組成物。
- 有効成分として、コルヒチン、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド、尿酸合成阻害薬、尿酸排泄促進薬、尿アルカリ化薬及び尿酸オキシダーゼの群から選ばれる少なくとも1種の薬剤を組み合せてなる、請求項8〜13のいずれかに記載の医薬組成物。
- 一般式
nは、1又は2であり;
RAは、水素原子又は水酸基であり;
R1は、水素原子、水酸基、チオール基、アミノ基又は塩素原子であり;
環Tは、炭素数6又は10のアリール基又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される任意のヘテロ原子を1〜4個環内に含む5若しくは6員環の単環のヘテロアリール基、又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子から選択される任意のヘテロ原子を1〜4個環内に含む5若しくは6員環と6員環が縮合した縮環のヘテロアリール基である〕で表される、8位修飾プリンヌクレオシド誘導体若しくはそのプロドラッグ又はその薬理学的に許容される塩、又はその水和物若しくは溶媒和物を有効成分として含有する、ナトリウム依存性ヌクレオシド輸送体2阻害薬;
ここでプロドラッグは、上記一般式で表される化合物における1以上の任意の水酸基が、低級アルキル−CO−、低級アルキル−O−低級アルキレン−CO−、低級アルキル−OCO−低級アルキレン−CO−、低級アルキル−OCO−、低級アルキル−O−低級アルキレン−OCO−から選択される基で置換された化合物である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006535162A JP4932488B2 (ja) | 2004-09-17 | 2005-09-14 | 8位修飾プリンヌクレオシド誘導体及びその医薬用途 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004270740 | 2004-09-17 | ||
JP2004270740 | 2004-09-17 | ||
JP2006535162A JP4932488B2 (ja) | 2004-09-17 | 2005-09-14 | 8位修飾プリンヌクレオシド誘導体及びその医薬用途 |
PCT/JP2005/016894 WO2006030803A1 (ja) | 2004-09-17 | 2005-09-14 | 8位修飾プリンヌクレオシド誘導体及びその医薬用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2006030803A1 JPWO2006030803A1 (ja) | 2008-05-15 |
JP4932488B2 true JP4932488B2 (ja) | 2012-05-16 |
Family
ID=36060055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006535162A Expired - Fee Related JP4932488B2 (ja) | 2004-09-17 | 2005-09-14 | 8位修飾プリンヌクレオシド誘導体及びその医薬用途 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7795236B2 (ja) |
EP (1) | EP1813623B1 (ja) |
JP (1) | JP4932488B2 (ja) |
AT (1) | ATE532791T1 (ja) |
CA (1) | CA2580236A1 (ja) |
ES (1) | ES2373668T3 (ja) |
TW (1) | TW200626609A (ja) |
WO (1) | WO2006030803A1 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006115137A1 (ja) * | 2005-04-22 | 2008-12-18 | キッセイ薬品工業株式会社 | 2−アミノベンズイミダゾール誘導体及びその医薬用途 |
SG175642A1 (en) * | 2006-10-20 | 2011-11-28 | Regeneron Pharma | Use of il-1 antagonists to treat gout and pseudogout |
US20110171192A1 (en) | 2008-09-05 | 2011-07-14 | Hiroshi Tomiyama | Substituted amine derivative and medicinal composition comprising same as the active ingredient |
WO2011119674A1 (en) * | 2010-03-23 | 2011-09-29 | University Of Utah Research Foundation | Methods and compositions related to modified adenosines for controlling off-target effects in rna interference |
WO2018107158A1 (en) * | 2016-12-09 | 2018-06-14 | Celtaxsys, Inc. | Monamine and monoamine derivatives as inhibitors of leukotriene a4 hydrolase |
CN108329372B (zh) * | 2017-01-20 | 2022-07-26 | 浙江省亚热带作物研究所 | N6-(2-羟乙基)腺苷及其衍生物在制备治疗痛风药物中的应用 |
WO2018143403A1 (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 国立大学法人東北大学 | 複素環化合物 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6294522B1 (en) * | 1999-12-03 | 2001-09-25 | Cv Therapeutics, Inc. | N6 heterocyclic 8-modified adenosine derivatives |
US20030008841A1 (en) * | 2000-08-30 | 2003-01-09 | Rene Devos | Anti-HCV nucleoside derivatives |
US6727231B1 (en) * | 2000-10-12 | 2004-04-27 | Repligen Corporation | Uridine therapy for patients with elevated purine levels |
GB2372741A (en) * | 2001-03-03 | 2002-09-04 | Univ Leiden | C2,8-Disubstituted adenosine derivatives and their different uses |
-
2005
- 2005-09-14 AT AT05783540T patent/ATE532791T1/de active
- 2005-09-14 ES ES05783540T patent/ES2373668T3/es active Active
- 2005-09-14 WO PCT/JP2005/016894 patent/WO2006030803A1/ja active Application Filing
- 2005-09-14 EP EP05783540A patent/EP1813623B1/en not_active Not-in-force
- 2005-09-14 CA CA002580236A patent/CA2580236A1/en not_active Abandoned
- 2005-09-14 JP JP2006535162A patent/JP4932488B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2005-09-16 TW TW094132030A patent/TW200626609A/zh unknown
-
2007
- 2007-03-13 US US11/717,741 patent/US7795236B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE532791T1 (de) | 2011-11-15 |
US20070179115A1 (en) | 2007-08-02 |
EP1813623A4 (en) | 2010-08-18 |
WO2006030803A1 (ja) | 2006-03-23 |
TW200626609A (en) | 2006-08-01 |
US7795236B2 (en) | 2010-09-14 |
CA2580236A1 (en) | 2006-03-23 |
EP1813623A1 (en) | 2007-08-01 |
EP1813623B1 (en) | 2011-11-09 |
US20100249054A9 (en) | 2010-09-30 |
JPWO2006030803A1 (ja) | 2008-05-15 |
ES2373668T3 (es) | 2012-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7547680B2 (en) | Benzimidazole derivatives and medical uses thereof | |
JP4932488B2 (ja) | 8位修飾プリンヌクレオシド誘導体及びその医薬用途 | |
US9676808B2 (en) | 2′,4′-substituted nucleosides as antiviral agents | |
AU2018203695A1 (en) | Substituted nucleosides, nucleotides and analogs thereof | |
JP2011503234A5 (ja) | ||
TW200904453A (en) | Nucleoside phosphoramidate prodrugs | |
US20150361123A1 (en) | Novel nucleoside phosphoramidate compound and use thereof | |
JPWO2006115137A1 (ja) | 2−アミノベンズイミダゾール誘導体及びその医薬用途 | |
JP6767011B2 (ja) | 抗dnaウィルス活性などの生理活性を有するヌクレオシド誘導体 | |
JPH0656877A (ja) | 抗ウイルス活性および抗ガン活性を有する2’−デオキシ−2’,2’−ジフルオロ(2,6,8−置換)−プリンヌクレオシド類およびその中間体 | |
JP6029147B2 (ja) | miRNA機能抑制用オリゴヌクレオチド誘導体 | |
JPWO2004101593A1 (ja) | 5’−修飾ヌクレオシド誘導体及びその医薬用途 | |
CA3210771A1 (en) | Compounds for programmable protein degradation and methods of use for the disease treatment | |
JP2007277203A (ja) | 7−デアザアデノシン誘導体及びその医薬用途 | |
CN114080238A (zh) | 抑制肌肉生长抑制素基因的mRNA的产生的核酸药物 | |
CN116981772A (zh) | 表达肌抑素的剪接变体的核酸药物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080808 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111011 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |