JP4929813B2 - 非接触式データキャリアインレット及び非接触式データキャリア - Google Patents

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Description

本発明は、非接触式データキャリアインレット及び非接触式データキャリアに関する。
従来、電磁誘導方式を採用する非接触式データキャリアは、金属などに取り付けて使用する使用環境、すなわち渦電流の生じ得る使用環境では、リーダライタに対して応答できなくなる場合がある。
そこで、アンテナコイルと金属などへの取付部分との間にフェライトなどの透磁率の高い磁性体を配置することで、渦電流の発生を防止できるようにした金属対応型の非接触式データキャリアが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、このような金属対応型の非接触式データキャリアのインレットは、例えば基材層の全面に磁性体を積層した磁性体シートと、複数個分の非接触式データキャリアの構成部品を搭載したアンテナ基板シートとを積層した後、抜き型などを用いて、これらのシートの積層体から製品部分を打ち抜くことなどで作製される。
特開2005−70855号公報
しかしながら、上述したような非接触式データキャリアの製法では、次のような課題を抱えている。すなわち、磁性体シートの全面に積層される磁性体は、例えばフェライトの合金粉末や金属粉末などを含有する材料から構成される。このため、磁性体シートが打ち抜かれる際に、抜き型の刃部の磨耗や刃こぼれなどが生じ易く、抜き型の耐久性の面で課題がある。
また、製品部分が打ち抜かれた後に残る磁性体シートの裁断片は、非製品部分であるにも拘らず、比較的高価な磁性体材料を有している。つまり、このような余分な磁性体材料が残ることを極力抑えた上で、金属対応型の非接触式データキャリアを作製できるようにすることが求められている。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、金属導体の近接位置での使用が可能な非接触式データキャリアの作製に際し、その製造装置の耐久性の向上を図りつつ構成材料の効率的な使用によって製造コストを低減することで、生産性を高めることができる非接触式データキャリアインレット及び非接触式データキャリアの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る非接触式データキャリアインレットは、非接触式データキャリア作製用のアンテナ及びICチップを搭載するアンテナ基板シートと、電気絶縁性を有する基材層と、前記基材層上の全領域のうちで、前記アンテナ基板シートの一方の主面側から少なくとも前記アンテナを覆える領域に選択的に積層された磁性体層と、を具備する磁性体シートと、を積層したシートの積層体から、前記磁性体層の非積層領域上を少なくとも裁断する打ち抜き加工を施して得られたことを特徴とするものである。
この発明では、アンテナ基板シート上のアンテナの搭載領域と、磁性体シート上の磁性体層の積層領域とを、例えば位置合せしつつこれらのシートを積層した状態などで、抜き型などを用い、磁性体層が積層されていない領域上を極力裁断するようにして、アンテナ及びICチップの搭載領域を打ち抜き、金属導体の近接位置での使用を可能とする金属対応型の非接触式データキャリア(インレット)を得ることができる。
すなわち、本発明によれば、アンテナ基板シートと磁性体シートとの積層体に打ち抜き加工を施す際に、磁性体層の非積層領域上を積極的に選択して裁断できるので、抜き型などの刃部の磨耗や刃こぼれなどを抑えることができ、抜き型の耐久性を高めることができる。また、本発明によれば、上記した金属対応型とするためにアンテナの搭載領域を最低限覆うかたちで磁性体層を磁性体シート(基材層)の全領域に対し選択的に配置しているので、製品部分が打ち抜かれた磁性体シートの裁断片に余分な磁性体材料が残ることを抑制でき、これにより磁性体材料の使用の効率化を図ることができる。ここで、上記した磁性体層の構成材料は、いわゆる軟磁性体や金属系の磁性体と称される材料である。
また、磁性体シートを構成するこのような磁性体層は、基材層の上に例えばストライプ状に配置される態様などが例示される。この場合、所定の間隔をおいて隣り合う帯状の磁性体層どうしの間の領域を裁断部分として選択することで、抜き型などの刃部の消耗を軽減することができる。また、この帯状の磁性体層の長手方向と直交する方向において、磁性体シート上に余分な磁性体材料が残ることを抑制することができる。さらに、この帯状の磁性体層の長さ及び幅や、間隔を空けて各々配置される帯状の磁性体層の列数(ストライプの数)などを適宜設定することで、非接触式データキャリアの複数個取り(複数個のインレットの打ち抜き)に対応することが可能となる。
また、磁性体シートを構成する磁性体層は、上記アンテナが例えば螺旋状にパターン配線されたアンテナコイルとして構成されている場合、基材層上の全領域のうちで、アンテナコイルの最外周のパターンを含むその内側の領域を、アンテナ基板シートの一方の主面側から覆える領域に選択的に積層されるものであってもよい。この構成によれば、一つのアンテナコイル全体を覆う磁性体層の形成領域のさらに外側の裁断、すなわち磁性体層の形成領域を完全に避けたかたちで打ち抜き加工(裁断)を行えるので、抜き型などの刃部の耐久性のさらなる向上を図れるとともに、余分な磁性体材料の発生を防止することができる。
さらに、磁性体シートを構成する磁性体層は、上記の態様に加え、基材層上の全領域のうちで、アンテナコイルの最外周のパターンを含むその内側の領域で且つアンテナコイルの最内周のパターンに囲われる内側の領域を除いた領域を、アンテナ基板シートの一方の主面側から覆える領域に選択的に積層されていてもよい。この場合、磁性体材料の使用において、さらなる効率化を図ることができる。
また、上述したような態様に加え、磁性体シートを構成する磁性体層は、基材層上の全領域のうちで、アンテナ基板シートの一方の主面側からICチップ及びその周辺部を覆える領域を少なくとも避けた領域に積層されることが望ましい。すなわち、この態様は、アンテナ基板シートに対し例えばICチップの搭載側から磁性体シートを積層する前に、ICチップの外形を避けるための孔部を磁性体シートに穿孔する場合において、この穴部を形成するための抜き型などの刃部の消耗及び余分な磁性体材料の発生を抑制できる点で有効である。
また、本発明においては、前記磁性体層側若しくは前記基材層側の少なくとも片側に粘着層を積層して磁性体シートを構成してもよいし、さらには、このような粘着層に加え、当該粘着層に剥離紙を貼り合わせたかたちの磁性体シートを構成してもよい。さらに、このような磁性体シートをロール状に巻回して得られる磁性体ロールを本発明に適用することもできる。すなわち、上記の磁性体シート(及び磁性体ロール)は、比較的高い引張応力や曲げ応力などに耐え得るように、磁性体層が基材層に実質的に補強されるかたちで構成されているので、非接触式データキャリアの製造に際して、ロールの形態での部品供給を実現でき、これにより、非接触式データキャリアの生産性を高めることができる。
また、本発明においては、アンテナ基板シートに対し基材層側を向けて磁性体シートが積層されることが望ましい。なお、本発明の磁性体シートにおいて、アンテナ基板シートに対向させて積層する側に粘着層及び剥離紙が設けられている場合、これらのシートの積層前に剥離紙を剥がす作業が必要となる。ここで、このようなアンテナ基板シートと磁性体シートとを積層した状態で、磁性体層の形成領域のさらに外側を裁断するようにして打ち抜かれた非接触式データキャリアインレットには、その外形部分に段差部が形成されることになる。したがって、このようにして得られた非接触式データキャリアインレットを例えば一対のパウチフィルムで覆い最終製品であるパウチタイプの非接触式データキャリアを作製する場合、パウチフィルムどうしの接合時に、上記の段差部の形状に倣ってパウチフィルムを変形させることができるので、各パウチフィルムの内側面と非接触式データキャリアインレットの端縁との間に生じ得る間隙を小さくすることができる。これにより、上記の間隙を小さくできる分、パウチフィルムどうしの周縁部の接合面を実質的に多く確保できるので、パウチフィルムのサイズを小さくして非接触式データキャリアの小型化を図ることができる。
さらに、前記同様、アンテナ基板シートに対し基材層側を向けて磁性体シートを積層した態様を適用した場合、アンテナと磁性体層との間の離間距離を長く採ることができるので、最終製品として作製された非接触式データキャリアの通信距離が伸び、通信感度特性を向上させることができる。
また、上述した粘着層及び/又は剥離紙を備える磁性体シートは、次に例示する場合において有用である。すなわち、金属導体の近接位置での使用をサポートしていない金属非対応の非接触式データキャリア(インレット)に対し、これに対応するサイズに上記磁性体シートから打ち抜かれた(裁断された)被裁断シートを粘着層を介して貼り合わせることで、容易に金属対応型の非接触式データキャリア(インレット)を得ることができる。また、粘着層及び剥離紙を備える磁性体シートに対し、例えば剥離紙部分を打ち抜かずに、いわゆるハーフカット加工(シール抜き加工)を施し、さらに、このシール抜き部品と上述したアンテナ基板シートとを貼り合わせる製造工程を適用することなどで、接着層を介し金属製の物品などへ貼り付けての使用が可能となる金属対応型で、しかもラベル型の非接触式データキャリアを得ることができる。
このように本発明によれば、金属導体の近接位置での使用が可能な非接触式データキャリアの作製に際し、その製造装置の耐久性を高めつつ構成材料の効率的な使用によって製造コストを低減することで、生産性の向上を図れる非接触式データキャリアインレット及び非接触式データキャリアを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る非接触式データキャリアインレットを一方の主面側からみた図、図2は、図1の非接触式データキャリアインレットのチューニングパターンを打ち抜かれていない場合の断面図、図3は、図1の非接触式データキャリアインレットのチューニングパターンの打ち抜かれた断面図である。また、図4は、この非接触式データキャリアインレットの構成を機能的に示すブロック図、図5は、この非接触式データキャリアインレットを外装で覆うことにより構成された非接触式データキャリアを一方の主面側からみた図、図6は、図5の非接触式データキャリアを側面側からみた断面図である。
なお、上記の図1及び図5は、アンテナコイルを含む導体パターンをハッチングを付与したかたちで示しており、各図において、手前側(おもて側)に位置する導体パターンと手前側から遠い側に位置する導体パターンとのハッチングの傾斜方向を変えることでそれぞれのパターンの区別を行っている。また、手前側から遠い側(裏側)に位置する導体パターンについては、その外形線を破線で図示している。
図1〜4に示すように、この実施形態に係る非接触式データキャリアインレット2は、電気絶縁性を有する例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)を材料として形成された矩形で且つ板状(シート状)の基材フィルムP1と、基材フィルムP1上の一方の主面に形成されたアンテナコイルAと、基材フィルムP1上でアンテナコイルAに並列に接続された一対の接続パターン8a、8bとを備える。
さらに、非接触式データキャリアインレット2は、基材フィルムP1上の一方の主面側に形成された一対のチップ実装用パターン5a、5b上に実装されたICチップCと、基材フィルムP1上の一方の主面及び他方の主面に一対の接続パターン8a、8bを介してそれぞれ配線された複数の対のチューニングパターン(静電容量調整パターン)15a、15b、16a、16b、17a、17bと、貫通孔形成可能領域(チューニング実施可能領域)15、16、17とを備える。
また、アンテナコイルAは、この基材フィルムP1の一方の主面19a上を複数回、螺旋状に且つ矩形状に周回するようにパターン形成されている。さらに、一対の接続パターン8a、8bは、基材フィルムP1上のアンテナコイルAに各々電気的に接続されて、基材フィルムP1の一方の主面19a上及び他方の主面19b上をそれぞれ延びるように配線されている。詳細には、アンテナコイルAの一端部(内周端)3aと一方の接続パターン8aの基端部分とは、上記した一方のチップ実装用パターン5aにそれぞれ接続されており、この一方のチップ実装用パターン5a上にICチップCの一方の接続バンプ9aが接続されている。
また、アンテナコイルAの他端部(外周端)3bは、基材フィルムP1の他方の主面19b上に中継パターンとして配線されるジャンパ線Yの一端部Yaにカシメ部6aを介して接続されている。さらに、このジャンパ線Yの他端部Ybは、カシメ部6b、及び基材フィルムP1の一方の主面19a上に配線される中継用パターン5cを介して、他方のチップ実装用パターン5bの基端部に接続されている。他方のチップ実装用パターン5bの先端部には、ICチップCの他方の接続バンプ9bが接続されている。さらに、上記したジャンパ線Yの他端部Ybは、基材フィルムP1の他方の主面19b上で他方の接続パターン8bの基端部に接続されている。
すなわち、このようにして配線されるジャンパ線Yは、アンテナコイルAの周回部分を基材フィルムP1越しに跨ぐようにしてこの基材フィルムP1の他方の主面19b側に形成され、その一端部Yaが、アンテナコイルAの他端部(外周端)3bとカシメ部6aを介して層間接続され、その他端部Ybが、他方のチップ実装用パターン5bと、カシメ部6b及び中継用パターン5cを介して層間接続されている。
また、図1〜図4に示すように、各々の対のチューニングパターン15a、15b、16a、16b、17a、17bは、基材フィルムP1の一方及び他方の主面19a、19b上で一対の接続パターン8a、8bの各先端部にそれぞれ接続されるとともに基材フィルムP1を挟んで対向する位置に配置されている。各々の対のチューニングパターンは、それぞれが矩形(四角形)状に拡がるかたちで形成されており、コンデンサパターンとして機能する。ここで、各々対のチューニングパターンは、略円形状に形成されていてもよい。
また、上記ICチップCには、電源バックアップ不要で且つ書き換え可能な不揮発性メモリや無線交信のためのRF回路の他、図4に示すように、コンデンサ9cなども搭載されている。このように基材フィルムP1上で各々接続されるアンテナコイルA、ICチップC内のコンデンサ9c、及びチューニングパターン15a、15b、16a、16b、17a、17bによってLC共振回路(上記図4参照)が構成される。
また、アンテナ全体の共振周波数の調整用に設けられた基材フィルムP1上の貫通孔形成可能領域15、16、17は、それぞれ対のチューニングパターン15a、15b、16a、16b、17a、17bのうちのいずれかの組を、基材フィルムP1上から抜き落とすため(図1、図2に例示するようにいずれの組のチューニングパターンも抜き落とさない場合もある)のチューニング孔18を穿孔可能な領域として確保されている。
この貫通孔形成可能領域15、16、17は、チューニングパターン15a、16a、17aの外形よりも、その外形が僅かに大きく形成されたチューニングパターン15b、16b、17bの外周縁を、やや外側にオフセットした外周縁に包囲された円形状の領域である。なお、図1、図2(及び図4)では、非接触式データキャリア1(インレット2)の構成を説明し易くするために、いずれの組のチューニングパターンも抜き落とさない状態で、共振周波数の目標値である13、56MHzに近似する周波数が得られているものとして、チューニング孔18を穿孔していない態様を例示している。以降、本実施形態では、図3、図5及び図6に示すように、共振周波数のチューニングのために、チューニング孔18を穿孔して、チューニングパターン16a、16bの組を、基材フィルムP1上から抜き落とすものとして説明を行う。
ここで、図5及び図6に示すように、本実施形態の非接触式データキャリア(RFID[Radio Frequency Identification]用タグなどとも称する)1は、渦電流の発生防止機能を備えることで、金属導体の近接位置での使用が可能となる金属対応型の非接触式データキャリアである。すなわち、図3及び図6に示すように、上述したアンテナコイルA、ICチップC、ジャンパ線Y、チューニングパターンなどを基材フィルムP1上に搭載して構成される非接触式データキャリアモジュール(金属非対応のインレット)2aにおいて、当該モジュールのアンテナコイルAを挟んで基材フィルムP1と対向する側(基材フィルムP1上の一方の主面19a側)には、磁性体積層フィルムF1(後述する磁性体シートH1の打抜部分)が接着層S1を介して積層配置されている。
この磁性体積層フィルムF1は、電気絶縁性を有する例えばPET製の基材層(前記磁性体シートH1上の基材層P2の打抜部分)と、基材フィルムP1の一方の主面19a側からアンテナコイルA全体を覆える領域に積層配置された透磁率の高い磁性体層(前記磁性体シートH1上の磁性体層J1の打抜部分)と、から構成される。また、本実施形態の非接触式データキャリアインレット2では、図1〜図6に示すように、基材フィルムP1上のICチップCの搭載側に接着層S1を介して磁性体積層フィルムF1が積層される構造であるため、この磁性体積層フィルムF1には、ICチップCの外形を避けるためのチップ避け孔20が穿孔されている。
さらに、このような基材フィルムP1上にアンテナコイルA、ジャンパ線Y、一対のチップ実装用パターン5a、5b、チューニングパターン、ICチップC、磁性体積層フィルムF1などが搭載されて構成される非接触式データキャリアインレット2を、図5及び図6に示すように、外装フィルム7a、7bで覆うことにより非接触式データキャリア1が構成される。詳述すると、この実施形態の非接触式データキャリア1は、パウチ型の非接触式データキャリアであって、例えばPET製の基材フィルム上に、ホットメルト(熱で溶ける樹脂系の糊)を塗布して構成された一対のパウチフィルム(製品名)で、非接触式データキャリアインレット2を挟み込みパウチ加工を施すことで作製される。また一方で、金属対応型のこの非接触式データキャリア1は、内部の基材フィルムP1の位置を基準として、磁性体積層フィルムF1が積層されている側の面(磁性体積層フィルムF1を挟んで、アンテナコイルAと対向する側の面)が、金属製の物品などへの取り付け面となる。
次に、本実施形態の非接触式データキャリア1の製造方法及びその製造の際に用いられる製造部品について、上述した図1〜図6に加え、主に図7A〜図8Fに基づき説明を行う。ここで、図7Aは、アンテナ基板シートH2に磁性体シートH1を積層するためのシート積層装置27を概略的に示す断面図であり、また、図7Bは、図7Aのシート積層装置27により得られた非接触式データキャリアインレットシートH3上の所定の領域を打ち抜いて、非接触式データキャリアインレット2を得るための打抜装置28を概略的に示す断面図である。なお、図7A及び図7Bの装置は、ロールの形態から上記の各シートを引き出して加工成形を行うことが可能となっている。
また、図8Aは、磁性体シートH1を示す平面図、図8Bは、アンテナ基板シートH2を示す平面図、図8Cは、図7Bの打抜装置28が備える抜き型34の刃部34a、34bを平面方向からみた断面図である。さらに、図8Dは、図8A〜図8Cの磁性体シートH1とアンテナ基板シートH2とを積層した非接触式データキャリアインレットシートH3に対し図8Cの抜き型34で打ち抜き加工を行う際の各部の位置関係を示す断面図である。なお、この図8Dでは、アンテナ基板シートH2上の個々の非接触式データキャリアモジュール2aの外縁(個々のアンテナコイルAの最外周の周回パターンの外縁)を二点鎖線を用いて矩形状に図示している。また、図8Eは、図8Dで示した打ち抜き加工を行う際の磁性体シートH1と抜き型34の刃部34a、34bとの位置関係を抽出して示す平面図であり、さらに、図8Fは、図8Eの磁性体シートH1の構成上の特徴を説明するための基材層全面に磁性体層J9を積層した従来の磁性体シートH9(磁性体シートロールR9)と図8Cの抜き型34とのシート裁断時の位置関係を示す平面図である。
ここで、まず、上記非接触式データキャリアモジュール2a(図3、図6及び図8B参照)を搭載するアンテナ基板シートH2の製法について概略的に説明する。
すなわち、図7A及び図8Bに示すアンテナ基板シートH2を作製する場合には、例えば30〜100μm程度の厚さで長尺なPET製のシート(基材フィルムP1の母材)の両面に例えば接着層を介して金属層を貼り付ける。さらに、この金属層に対してエッチング処理などを施して、上記のPET製のシートの一方の主面上に、図8Bに示すように、非接触式データキャリアモジュール2a複数個分のアンテナコイルA、チップ実装用パターン5a、5b、中継用パターン5c、一方のチューニングパターン15a、16a、17aなどを形成し、且つ当該シートの他方の主面上に上記の個数分のジャンパ線Y、他方のチューニングパターン15b、16b、17bなどを形成する。
次に、図1、図3に示すように、各アンテナコイルAの他端部(外周端)3bとジャンパ線Yの一端部Yaとのカシメ部6aを通じての層間接続、及び他方の中継用パターン5cの基端部とジャンパ線Yの他端部Ybとのカシメ部6bを通じての層間接続を行う。この後、上記非接触式データキャリアモジュール2aの個数分のチューニング孔18の穿孔及びチップ実装用パターン5a、5b上へのICチップCの実装を行うことで、図8Bに示すアンテナ基板シートH2が得られ、さらにこれをロール状に巻回して図7Aに示すアンテナ基板シートロールR2を得る。なお、本実施形態では、複数の貫通孔形成可能領域15、16、17の中から選択されるチューニング孔18の穿孔位置は、アンテナコイルAの形状やICチップCの仕様などを考慮して、図3及び図5に示すように、予め通孔形成可能領域16上に定められている。
次に、本実施形態において、特徴的な構造を有する磁性体シートH1、及びこの磁性体シートH1をロール状に巻回して得られる磁性体シートロールR1について説明を行う。
図8Aに示すように、この磁性体シートH1(磁性体シートロールR1)は、アンテナ基板シートH2に積層され、かつ所定の領域が打ち抜かれて用いられるものであって、電気絶縁性を有する例えばPET製の基材層P2と、基材層P2上に選択的に積層された磁性体層J1との二層構造で構成されている。
上記の基材層P2を構成するための絶縁樹脂材料としては、上記PETの他、例えば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンスルフィド、PBT、ポリアリレート、シリコン樹脂、ジアリルフタレート、ポリイミドなどを適用することができる。
一方、磁性体層J1の構成材料としては、例えば、Mn−Mg−Znフェライト、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェライト、六方晶系フェライトなどが好適である。また、このような磁性体層J1の形成において、フェライトなどの磁性粉末と混合する樹脂バインダを適用してもよい。この樹脂バインダとしては、熱可塑性樹脂を主体とし、必要により磁性粉末と樹脂との親和力を向上させるシラン系、チタネート系、アルミ系などのカップリング剤、樹脂の流動性を高めるフタル酸系、スルホン酸系、リン酸系、エポキシ系などの可塑剤、混合物の流動性を高めるステアリン酸、ステアリン酸塩、脂肪酸アミド、ワックス類などの滑剤及び充填物の酸化を防止するヒーンダードフェノル系、硫黄系、リン系などの酸化防止剤を適宜添加したものが好適である。
ここで、図8Bに示すように、上述した非接触式データキャリアモジュール2aは、アンテナ基板シートH2(アンテナ基板シートロールR2)上の幅方向及び長手方向のそれぞれに、所定の間隔を空けて複数個ずつ規則的に並んだ状態で配列(本実施形態ではシートの幅方向には三個並んだ状態で配列)されている。また一方で、磁性体シートH1を構成する磁性体層J1は、図7A、図8A及び図8Dに示すように、基材層P2上の全領域のうちで、磁性体シートH1上に積層されたアンテナ基板シートH2の一方の主面26側から複数個のアンテナコイルA(個々のアンテナコイルA全体)を覆える領域に選択的に(分散して)積層されている。詳述すると、磁性体シートH1は、上記の磁性体材料を用いて基材層P2上にシルク印刷やグラビア印刷を施して、図8Aに示すように、例えば厚さ50〜500μmの磁性体層J1が、例えば厚さ25〜160μmの基材層P2の上にストライプ状に配置されるかたちで構成されている。
つまり、磁性体シートH1の長手方向に沿って各々帯状に延びる各列(一列目〜三列目)の磁性体層J1は、アンテナ基板シートH2上のアンテナコイルAを含む各列(一列目〜三列目)の非接触式データキャリアモジュール2aを、図7A及び図8Dに示すように、このアンテナ基板シートH2の一方の主面26側から覆い得る位置に配置されている。また、磁性体シートH1には、アンテナ基板シートH2上の複数個の非接触式データキャリアモジュール2aの個々のICチップCの外形を避けるための上述した複数のチップ避け孔20(図示せず)が穿孔されている。
さらに、図7B、図8C〜図8Eに示すように、互いに位置合わせされたアンテナ基板シートH2と磁性体シートH1とを積層した状態で、打ち抜き加工を行う打抜装置28の抜き型34は、格子状に配置された刃部34a、34bを有する上型34dと、この上型34dに対する突合せ面が平坦な下型34cと、から構成される。なお、このような抜き型は、刃部を下型に設け、かつこの刃部との平坦な突合せ面を上型に設けて構成されてもよい。上述した図8C〜図8Eに示す抜き型34の刃部34a、34bは、非接触式データキャリアモジュール2aを含む非接触式データキャリアインレット2を、非接触式データキャリアインレットシートH3から抜き落とすためのものであり、非接触式データキャリアモジュール2a及び磁性体層J1の形状にそれぞれ対応した形状で形成されている。
すなわち、格子状に形成された抜き型34の刃部34a、34bは、図8C〜図8Eに示すように、アンテナ基板シートH2に対する裁断時の位置関係としては、個々の非接触式データキャリアモジュール2aの外形(外縁)、つまりアンテナ基板シートH2上の個々のアンテナコイルAの最外周の周回パターンの外縁を、各々僅かにオフセットした位置を裁断する(打ち抜く)ように配置される。また、図8D及び図8Eに示すように、磁性体シートH1(磁性体層J1)に対する裁断時の位置関係としては、抜き型34の格子状の刃部34a、34bのうち一方の向きに延びる刃部34aは、当該磁性体シートH1の幅方向に配置、つまり、各列の帯状の磁性体層J1を各々横切って磁性体シートH1を裁断するように配置されている。
ここで、抜き型34の刃部34aに対して直交する方向に延びる他方の刃部34bは、当該磁性体シートH1の長手方向に沿って配置され、且つ各列(一列目〜三列目)の帯状の磁性体層J1どうしの間、すなわち、磁性体層J1上を避けたPET製の基材層P2の直上を裁断するように配置されている。
次に、図7A及び図7Bに示すシート積層装置27及び打抜装置28により、アンテナ基板シートH2と磁性体シートH1とを積層した後、打ち抜き加工を行って非接触式データキャリアインレット2を作製する場合の動作について説明する。なお、ここでは、上述したように各シートをロールの形態で部品供給する場合について例示する。
すなわち、図7A及び図8Bに示すように、シート積層装置27は、まず、供給側リール42を通じて、アンテナ基板シートロールR2からアンテナ基板シートH2を引き出して連続的な送り出しを開始する。次に、図7A及び図8Aに示すように、この送り出されたアンテナ基板シートH2の一方の主面26側(ICチップC及びアンテナコイルAの搭載面側)に対し、貼付ローラ47a、47bを用い、磁性体シートロールR1から引き出される磁性体シートH1の基材層P2側(PET層側)の面が、ロール48より引き出された接着層S1を介して貼り付けられる。ここで、比較的高い引張応力や曲げ応力などに耐え得るように、磁性体層J1が基材層P2と一体化されて補強されているので、非接触式データキャリア1の製造に際して、このようなロールの形態(磁性体シートロールR1)での部品供給を実現でき、これにより非接触式データキャリアの生産性を高めることができる。
次いで、図7Aに示すように、シート積層装置27は、このようにしてアンテナ基板シートH2と磁性体シートH1とを積層して得られた非接触式データキャリアインレットシートH3を、巻取り側リール43を通じてロール状に巻回し、金属対応型の非接触式データキャリアインレットロールR3を形成する。ここで、この非接触式データキャリアインレットロールR3、並びに上記の磁性体シートロールR1及びアンテナ基板シートロールR2の各ロール長は、シート積層装置27及び打抜装置28の供給側のリールから巻取側のリールまでの距離(パス)以上の長さが必要でるとともにロールの取り扱いが容易な大きさの範囲内である必要性から、例えば5〜500m程度である。
なお、図7Aに示す例では、ロール48と磁性体シートロールR1とから、接着層S1のシートと磁性体シートH1とを個別に供給する態様を例示しているが、これに代えて、接着層S1のシートと磁性体シートH1とが予め積層された接着層付き磁性体シート(又はこの接着層付き磁性体シートをロール状に巻回した接着層付き磁性体シートロールから引き出した当該接着層付き磁性体シート)を貼付ローラ47a、47b側に部品供給するようにしてもよい。
また、このような接着層付き磁性体シートの接着層側にさらに剥離紙を貼り合わせた接着層・剥離紙付き磁性体シートやこの接着層・剥離紙付き磁性体シートを巻回した接着層・剥離紙付き磁性体シートロールを予め製造部品として用意しおき、アンテナ基板シートH2側との積層一体化の際に、接着層・剥離紙付き磁性体シート(又は接着層・剥離紙付き磁性体シートロール)から剥離紙を剥離させつつ引き出した接着層付き磁性体シートを貼付ローラ47a、47b側に部品供給するようにしてもよい。
次に、図7Bに示すように、打抜装置28は、供給側リール45を通じて、非接触式データキャリアインレットロールR3から非接触式データキャリアインレットシートH3の連続的な送り出しを開始し、非接触式データキャリアインレットシートH3上の所定の基準位置を検出しつつ抜き型34による打ち抜き加工を行う。この際、抜き型34の刃部34a、34bは、図8Dに示すように、アンテナ基板シートH2に対しては、アンテナ基板シートH2上の個々の非接触式データキャリアモジュール2aの外縁(個々のアンテナコイルAの最外周の周回パターンの外縁)を、各々僅かにオフセットした位置を裁断する。
一方、磁性体シートH1に対しては、図8D及び図8Eに示すように、抜き型34の刃部34aは、各列の帯状の磁性体層J1を各々横切る位置を裁断するものの、抜き型34の刃部34bは、各列(一列目〜三列目)の帯状の磁性体層J1どうしの間(合金粉末などを含有する磁性体層J1上を避けたPET製の基材層P2の直上)を裁断する。これにより、抜き型34の刃部34bの磨耗や刃こぼれなどを抑えることができ、刃部34bの耐久性を向上させることができる。
このような抜き型34による打ち抜き加工によって、図7Bに示すように、非接触式データキャリアインレットシートH3上から、複数の金属対応型の非接触式データキャリアインレット2が抜き落とされる。さらに、この非接触式データキャリアインレット2の打ち抜かれた残りの非接触式データキャリアインレットシートH3の裁断片は、回収リール46を通じて巻き取られ、回収ロールR4となる。
この際、図8E及び図8F示すように、基材層全面に磁性体層J9を積層した磁性体シートH9(磁性体シートロールR9)と視覚的に比較すれば明らかなように、磁性体シートH1は、抜き型34の刃部34bの言わば打ち抜きしろとなる領域を避けて、磁性体層J9をストライプ状に配置していることで、製品部分が打ち抜かれた当該磁性体シート1の裁断片に極力余分な磁性体材料が上記の回収ロールR5中に残ることを抑制でき、これにより、製造コストの低減に寄与することができる。
この後、このようにして作製された非接触式データキャリアインレット2を、図5及び図6に示すように、外装フィルム7a、7bとしての一対のパウチフィルムで、挟み込みパウチ加工を施すことで、パウチ型の非接触式データキャリア1が作製される。ここで、図7Aに示したように、アンテナ基板シートH2に対し基材層P2側を向けて磁性体シートH1が積層され状態で、図8Eに示したように、磁性体層J1の形成領域のさらに外側(基材層P2の直上)を裁断するようにして打ち抜かれた非接触式データキャリアインレット2には、図3、図6に加え、図9Aにも示すように、その外形部分(インレット2の長手方向と直交する短手方向の端縁)に段差部29が形成されることになる。
これにより、外装フィルム7a、7bとしての一対のパウチフィルムどうしの接合時に、段差部29の形状に倣ってパウチフィルムを変形させることができるので、各パウチフィルムの内側面と非接触式データキャリアインレット2の短手方向の端縁との間に生じ得る間隙K1を、図9Bに示す段差部29のない非接触式データキャリア41の間隙K2と比べて、小さくすることができる。したがって、図9Aに示す非接触式データキャリア1では、上記の間隙K1を小さくできる分、パウチフィルムどうしの周縁部の接合面N1を、図9Bに示す段差部29のない非接触式データキャリア41の接合面N2に比べて、多く確保できるので、パウチフィルムのサイズを小さくして非接触式データキャリア1の小型化を図ることができる。
また、前記同様、非接触式データキャリア1の製造過程において、図7Aに示したように、アンテナ基板シートH2に対し基材層P2側を向けて磁性体シートH1を積層したことで、最終製品となる非接触式データキャリア1は、アンテナコイルAと磁性体層J1との間の離間距離を長く採ることができるので、通信距離が伸び、これにより通信感度特性を向上させることができる。
既述したように、本実施形態の非接触式データキャリアインレット2(非接触式データキャリア1)では、アンテナ基板シートH2と磁性体シートH1とを積層した非接触式データキャリアインレットシートH3に打ち抜き加工を施す際に、抜き型34の刃部34bが、磁性体層J1の積層されていない非積層領域上を裁断できるので、抜き型34の刃部34bの磨耗や刃こぼれなどを抑えることができ、抜き型34の刃部34bの耐久性を高めることができる。また、本実施形態によれば、上記した金属対応型とするために個々のアンテナコイルAの搭載領域全体を最低限覆うかたちで磁性体層J1を磁性体シートH1(基材層P2)の全領域に対し選択的に配置しているので、製品部分が打ち抜かれた磁性体シートH1の裁断片に余分な磁性体材料が残ることを抑制でき、これにより磁性体材料の使用の効率化を図ることができる。
また、図8A、図8D、図8Eに示した磁性体シートH1(磁性体シートロールR1)に代えて、図10A、図10Bに示す磁性体シートH5(磁性体シートロールR5)を本発明に適用してもよい。ここで、図10Aは、磁性体シートH5上の磁性体層J5と図8Bのアンテナ基板シートH2上の非接触式データキャリアモジュール2a(アンテナコイルA)とのシート裁断時の位置関係を示す平面図。なお、この図10Aでは、個々の非接触式データキャリアモジュール2aの外縁(個々のアンテナコイルAの最外周の周回パターンの外縁)を二点鎖線を用いて矩形状に図示している。また、図10Bは、磁性体シートH5上の磁性体層J5と図8Cの抜き型34の刃部34a、34bとのシート裁断時の位置関係を示す平面図である。
すなわち、図10A、図10Bに示すように、磁性体シートH5(磁性体シートロールR5)を構成する磁性体層J5は、例えばグラビア印刷などを用い、基材層P2上の全領域のうちで、アンテナ基板シートH2上の各アンテナコイルAの最外周の周回パターンを含むその内側の領域(非接触式データキャリアモジュール2aの搭載領域)を、図7Aに示す当該アンテナ基板シートH2の一方の主面26側から覆える矩形状の領域に選択的に(分散して)積層されている。したがって、磁性体シートH5によれば、一つのアンテナコイルA全体を個別に覆う磁性体層J5の形成領域のさらに外側の裁断、すなわち磁性体層J5の形成領域を完全に避けたかたちで打ち抜き加工(裁断)を行えるので、抜き型34の刃部34bに加え、刃部34aの耐久性の向上を図れるとともに、余分な磁性体材料の発生を、より低減することができる。
また、このような磁性体シートH5を用いて作製される非接触式データキャリアインレット2には、当該インレットの短手方向の端縁と外装フィルム7a、7bの内側面との間の図9Aに示した段差部29に加え、さらに、当該インレットの長手方向の端縁と外装フィルム7a、7bの内側面との間にも同様に段差部が形成されることになる。したがって、磁性体シートH5によれば、非接触式データキャリア1のさらなる小型化を図ることが可能である。
さらに、図11に示す磁性体シートH7(磁性体シートロールR7)を本発明に適用することもできる。つまり、磁性体シートH7を構成する磁性体層J7は、10A、図10Bに示した態様にさらに改善を加え、基材層P2上の全領域のうちで、アンテナ基板シートH2上の各アンテナコイルAの最外周の周回パターンを含むその内側の領域(非接触式データキャリアモジュール2aの搭載領域)で且つアンテナコイルAの最内周の周回パターンに囲われる内側の領域(アンテナコイルAと対向しない領域)37を除いた領域を、アンテナ基板シートH2の一方の主面26側から覆える矩形管状の領域に選択的に積層されている。この場合、磁性体材料の使用において、さらなる効率化を図ることができる。
また、図12に示す磁性体シートH8(磁性体シートロールR8)を本発明に適用してもよい。すなわち、同図12に示すように、磁性体シートH8を構成する磁性体層J8は、図11に示した態様にさらに改善を加え、基材層P2上の全領域のうちで、アンテナ基板シートH2の一方の主面26側からICチップC及びその周辺部を覆える領域を少なくとも避けた領域に積層されている。すなわち、磁性体シートH8(磁性体シートロールR8)は、図12に示すように、図11に例示した磁性体層J7の形成領域のうちで、ICチップCの外形を避けるためのチップ避け孔20及びその周辺部38を避けた領域に磁性体層J8が形成されている。したがって、この磁性体シートH8によれば、磁性体シートH8単体にチップ避け孔20が穿孔される場合、チップ避け孔形成用の抜き型などの刃部の消耗、及びチップ避け孔20の形成に伴う余分な磁性体材料の発生を、抑制することができる。
以上、本発明を実施の形態により具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。すなわち、上述した実施形態では、図6に示したように、パウチ型の非接触式データキャリア1について例示したが、これに代えて、図13に示すように、上記非接触式データキャリアインレット2を内蔵するカード型の非接触式データキャリア51を本発明として適用してもよい。このカード型の非接触式データキャリア51は、例えばPET、PETG、PVC、PP(ポリプロピレン)などの外面側の樹脂層とホットメルト層などの内面側の接着層とを積層した二層構造の一対の外装シート52、53で、非接触式データキャリアインレット2を挟んでラミネート(カード)加工を施すことなどで作製される。
また、このようなカード型に代えて、図14に示すように、非接触式データキャリアインレット2を内蔵するラベル型の非接触式データキャリア71を本発明として適用することもできる。すなわち、このラベル型の非接触式データキャリア71は、非接触式データキャリアインレットと、この非接触式データキャリアインレットの側面及びジャンパ線Yが形成されている側の面を接着層S3を介して覆う外装シート72と、非接触式データキャリアインレットの磁性体層の積層部分にさらに積層された接着層S2と、この接着層S2及び接着層S3の周縁部に剥離可能に接着された剥離紙84と、から構成されている。
上記の外装シート72の材料としては、ポリプロピレン樹脂を主原料とする合成紙である、例えばユポ(登録商標)、白色、不透明のポリエステル系合成紙であるクリスパー(登録商標)、PETなどが例示される。このようなラベル型の非接触式データキャリア71は、剥離紙84を剥がした後、接着層S3の周縁部及び接着層S2を介し金属製の物品などへ貼り付けての使用が可能となる。
ここで、このようなラベル型の非接触式データキャリア71の製造方法について、図8B、図10A、図10B、図14に加え、図15A〜図15Fに基づきその説明を行う。上記の図15Aは、接着層・剥離紙付き磁性体シートH10(又は接着層・剥離紙付き磁性体シートロールR10)を示す平面図であり、図15Bは、図15Aのシート(又はそのシートロール)を示す断面図である。また、図15Cは、図15Bのシートの裁断片を除去して得たシール抜き磁性体シートH11(又はシール抜き磁性体シートロールR11)を示す断面図である。さらに、図15Dは、外装シート付きのシール抜きアンテナ基板シートH14(シール抜きアンテナ基板シートロールR14)を示す平面図であり、図15Eは、図15Dのシート(又はそのシートロール)を示す断面図である。また、図15Fは、ラベル型非接触式データキャリアシートH15(又はラベル型非接触式データキャリアシートロールR15)を示す断面図である。
すなわち、ラベル型の非接触式データキャリア71を製造する場合には、まず、図10A及び図10Bに例示した磁性体シートH5(磁性体シートロールR5)の基材層P2側に接着層S2が積層され、かつこの接着層S2に剥離紙81を貼り合わせたかたちの図15A、図15Bに示す接着層・剥離紙付き磁性体シートH10(接着層・剥離紙付き磁性体シートロールR10)を用意する。次に、この接着層・剥離紙付き磁性体シートH10に対して、剥離紙81を打ち抜かずに、ハーフカット加工(シール抜き加工)を施してその裁断片を除去し、図15Cに示すように、剥離紙81上に複数の磁性体シール91を搭載するシール抜き磁性体シートH11(シール抜き磁性体シートロールR11)を作製する。この際、例えばチップ避け穴20を同時に穿孔する。ここで、上記のハーフカット加工では、後に積層されるアンテナ基板シール92上のアンテナコイルA全体を覆う磁性体層J5の形成領域のさらに外側の裁断、つまり磁性体層J5の形成領域を完全に避けたかたちで打ち抜き(ハーフカット)加工を行う(図10B参照)。これにより、抜き型34の刃部34a、34bの耐久性の向上を図れるとともに、余分な磁性体材料の発生を抑制することができる。
一方、図8Bに例示したアンテナ基板シートH2を基に作製した複数の非接触式データキャリアモジュール2aを一方の主面側から外装シート72で覆うとともに他方の主面側に接着層を積層し、さらにこの接着層に剥離紙83を貼り合わせたかちの、図15D、図15Eに示す剥離紙83上に複数のアンテナ基板シール92を搭載する外装シート・接着層・剥離紙付きアンテナ基板シートH14(外装シート・接着層・剥離紙付きアンテナ基板シートロールR14)を用意する。
次いで、図15Fに示すように、製品分断用のミシン目85を有する剥離紙84上に、まず、図15Cのシール抜き磁性体シートH11から各々剥離させた複数の磁性体シール91を貼り付け、さらに、この図15Eの外装シート・接着層・剥離紙付きアンテナ基板シートH14から各々剥離させた複数のアンテナ基板シール92を、磁性体シール91越しに剥離紙84上に貼り付けることで、ラベル型非接触式データキャリアシートH15(ラベル型非接触式データキャリアシートロールR15)を得ることができる。さらにこの後、ミシン目85に沿って製品部分を各々分断することで、図14に示したラベル型の非接触式データキャリア71を作製することができる。
また、図16に示すように、金属導体の近接位置での使用をサポートしていない金属非対応の非接触式データキャリアインレット(非接触式データキャリアモジュール)2aに対し、上記の図15Cに例示した磁性体シール91を接着層S2を介して貼り合わせることで、容易に金属対応型の非接触式データキャリア(インレット)を得ることができる。なお、上記の図15A〜図15F及び図16では、磁性体シートH5(磁性体シートロールR5)を基に作製した接着層・剥離紙付き磁性体シートH10(接着層・剥離紙付き磁性体シートロールR10)を用いた態様を例示しているが、これに代えて、既述した磁性体シートH1、H7、H8(磁性体シートロールR1、R7、R8)を基に作製した接着層・剥離紙付き磁性体シート(接着層・剥離紙付き磁性体シートロール)を本発明に適用してもよい。
さらに、上述した実施の形態では、アンテナの形状としてコイル状のアンテナ(アンテナコイルA)を例示して説明を行ったが、アンテナは種々の形状に設計することが可能であり、非接触式データキャリアに搭載され得る、あらゆる形状のアンテナに対して本発明を適用することができる。
本発明の実施形態に係る非接触式データキャリアインレットを一方の主面側からみた図。 図1の非接触式データキャリアインレットのチューニングパターンを打ち抜かれていない場合の断面図。 図1の非接触式データキャリアインレットのチューニングパターンの打ち抜かれた断面図。 図1の非接触式データキャリアインレットの構成を機能的に示すブロック図。 図1の非接触式データキャリアインレットを外装で覆うことにより構成された非接触式データキャリアを一方の主面側からみた図。 図5の非接触式データキャリアを側面側からみた断面図。 図6の非接触式データキャリアの製造工程で用いるシート積層装置を示す断面図。 図6の非接触式データキャリアの製造工程で用いる打抜装置を示す断面図。 図6の非接触式データキャリアの製造部品として用いる磁性体シートを示す平面図。 図6の非接触式データキャリアの製造部品として用いるアンテナ基板シートを示す平面図。 図7Bの打抜装置が備える抜き型の刃部を平面方向からみた断面図。 図8Aの磁性体シートと図8Bのアンテナ基板シートとを積層した状態で図8Cの抜き型で打ち抜き加工を行う際の各部の位置関係を示す断面図。 図8Dで示した打ち抜き加工を行う際の磁性体シートと抜き型の刃部との位置関係を抽出して示す平面図。 基材層全面に磁性体層を積層した従来の磁性体シートと図8Cの抜き型とのシート裁断時の位置関係を示す断面図。 図6の非接触式データキャリアの外縁部分の内部構造を示す断面図。 図8Fの従来の磁性体シートを用いて作製された非接触式データキャリアの外縁部分の内部構造を示す断面図。 図8Aの磁性体シートと構造の異なる他の実施形態に係る磁性体シートを示す図であって、その磁性体シート上の磁性体層と図8Bのアンテナ基板シート上の非接触式データキャリアモジュールとのシート裁断時の位置関係を示す平面図。 図10Aの磁性体シート上の磁性体層と図8Cの抜き型の刃部とのシート裁断時の位置関係を示す平面図。 図8A及び図10Aの磁性体シートと構造の異なる他の実施形態に係る磁性体シートを示す平面図。 図8A、図10A及び図11の磁性体シートと構造の異なる他の実施形態に係る磁性体シートを示す平面図。 図6の非接触式データキャリアと構造の異なるカード型の非接触式データキャリアを示す断面図。 図6及び図13の非接触式データキャリアと構造の異なるラベル型の非接触式データキャリアを示す断面図。 接着層・剥離紙付き磁性体シートを示す平面図。 図15Aの接着層・剥離紙付き磁性体シートを示す断面図。 図15Aのシートの裁断片を除去して得たシール抜き磁性体シートを示す断面図。 外装シート付きのシール抜きアンテナ基板シートを示す平面図。 図15Dの外装シート付きのシール抜きアンテナ基板シートを示す断面図。 ラベル型非接触式データキャリアシートを示す断面図。 金属非対応の非接触式データキャリアインレットに対し、磁性体シールを貼り合わせる場合の態様を示す断面図。
符号の説明
1,51,71…非接触式データキャリア、2…非接触式データキャリアインレット、2a…非接触式データキャリアモジュール、7a,7b…外装フィルム、20…チップ避け孔、26…アンテナ基板シートの一方の主面、27…シート積層装置、28…打抜装置、29…段差部、34…抜き型、34a,34b…刃部、52,53,72…外装シート、91…磁性体シール、92…アンテナ基板シール、A…アンテナコイル、C…ICチップ、H1,H5,H7,H8…磁性体シート、H2…アンテナ基板シート、H3…非接触式データキャリアインレットシート、H10…接着層・剥離紙付き磁性体シート、H11…シール抜き磁性体シート、H15…ラベル型非接触式データキャリアシート、J1,J5,J7,J8…磁性体層、K1…間隙、N1…接合面、P2…基材層、R1,R5,R7,R8…磁性体シートロール、R2…アンテナ基板シートロール、R3…非接触式データキャリアインレットロール、R10…接着層・剥離紙付き磁性体シートロール、R11…シール抜き磁性体シートロール、R15…ラベル型非接触式データキャリアシートロール。

Claims (11)

  1. 非接触式データキャリア作製用のアンテナ及びICチップを搭載するアンテナ基板シートと、
    気絶縁性を有する基材層と、前記基材層上の全領域のうちで、前記アンテナ基板シートの一方の主面側から少なくとも前記アンテナを覆える領域に選択的に積層された磁性体層と、を具備する磁性体シートと、
    を積層したシートの積層体から、前記磁性体層の非積層領域上を少なくとも裁断する打ち抜き加工を施して得られたことを特徴とする非接触式データキャリアインレット。
  2. 前記磁性体層は、前記基材層の上にストライプ状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の非接触式データキャリアインレット。
  3. 前記アンテナは、螺旋状に周回する配線パターンにより形成されたアンテナコイルであり、
    さらに前記磁性体層は、前記基材層上の全領域のうちで、前記アンテナコイルの最外周のパターンを含むその内側の領域を、前記アンテナ基板シートの一方の主面側から覆える領域に選択的に積層されていることを特徴とする請求項1又は2記載の非接触式データキャリアインレット。
  4. 前記アンテナは、螺旋状に周回する配線パターンにより形成されたアンテナコイルであり、
    さらに前記磁性体層は、前記基材層上の全領域のうちで、前記アンテナコイルの最外周のパターンを含むその内側の領域で且つ前記アンテナコイルの最内周のパターンに囲われる内側の領域を除いた領域を、前記アンテナ基板シートの一方の主面側から覆える領域に選択的に積層されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレット。
  5. 前記基材層上には、複数個分の非接触式データキャリアに対応した領域部分に前記磁性体層が選択的に積層されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレット。
  6. 前記磁性体層は、前記基材層上の全領域のうちで、前記アンテナ基板シートの一方の主面側から前記ICチップ及びその周辺部を覆える領域を少なくとも避けた領域に積層されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレット。
  7. 前記磁性体層側若しくは前記基材層側の少なくとも片側に積層された粘着層をさらに有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレット。
  8. 前記粘着層に貼り合わされた剥離紙をさらに有することを特徴とする請求項7記載の非接触式データキャリアインレット。
  9. 前記磁性体シートは、当該磁性体シートをロール状に巻回して構成した磁性体ロールから引き出されたものであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレット。
  10. 前記アンテナ基板シートに対し前記基材層側を向けて前記磁性体シートが積層されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレット。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の非接触式データキャリアインレットを外装で覆うことにより構成されたことを特徴とする非接触式データキャリア。
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