JP4924542B2 - 中継装置及び中継プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、PIM−SMを用いてマルチキャストデータを中継する中継装置及び中継プログラムに関する。
近年、外部ネットワークと接続されるサブネットにおいて両者を接続するルータに障害が生じた場合には、外部との通信が不能となってしまうため、このような事態を防止し、ネットワークの高信頼化を実現するために、複数のルータを用いて通信経路を冗長化して冗長サブネットとして構築することが一般的に行われている。
ところが、PIM−SMを使用したネットワークにおいて、冗長サブネット配下にマルチキャスト送信端末が存在する場合に当該サブネットの分断が発生すると、他ネットワークに存在するマルチキャスト受信端末でマルチキャストデータを受信できない場合がある。
これを図14を用いて具体的に説明すると、ルータ1Aのユニキャストルーティングテーブルにおいて、冗長サブネット宛のゲートウェイがルータ1Cを向いている場合に、マルチキャスト受信端末(以下、MC受信端末と記載する)20Aからマルチキャスト受信要求(IGMP Report)を送信すると、このマルチキャスト受信要求を受けたルータ1Aは、ルータ1CにJoinメッセージを送信する。
かかる通信経路がルーティングされている状況においては、冗長サブネット30内で分断が発生していない場合には、マルチキャスト送信端末32からのマルチキャストデータがルータ1Cからルータ1Aへ転送されるが、冗長サブネット30内で分断が発生している場合には、ルータ1Cにはマルチキャスト送信端末32からのマルチキャストデータが流入しないため、ルータ1Aへマルチキャストデータが転送されない。
また、マルチキャスト受信端末20Bからマルチキャスト受信要求(IGMP Report)を送信した場合においても、冗長サブネット30内で分断が発生したならば、同じ理由でマルチキャストデータが転送されない。
このようなマルチキャストデータの不通を防止する観点から、特許文献1には、マルチキャストネットワークがユニキャストネットワークによって分断された場合に、マルチキャストネットワーク間での通信を可能にする技術が開示されており、また、特許文献2には、サブネット分断時の端末間通信を救済する技術が開示されている。
特開2005−252503号公報 特開2002−232463号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、マルチキャストネットワークとユニキャストネットワーク間に管理装置を設置しなければならず、この管理装置の設置によりコストが増大するという問題がある。
また、上記の特許文献2では、サブネット分断時に端末情報の収集を行わなければならず、分断サブネット配下の端末数が増大するとそれに比例してトラフィックが増加してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、コスト増加と分断サブネット配下のトラフィック増加を抑えつつ、マルチキャストデータの疎通を実現することができる中継装置及び中継プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、開示の装置は、PIM−SMを用いてマルチキャストデータを中継する中継装置であって、他の中継装置または端末装置からマルチキャスト受信要求を受け付けた場合に、冗長化されている中継装置それぞれに参加に係る情報を転送する転送処理手段と、マルチキャストデータの送信経路を含む冗長化された中継装置との間の経路を使用して監視パケットの送受信を行い、当該送信経路における分断の有無を監視する分断監視手段と、を備え、前記転送処理手段は、前記分断監視手段によって前記送信経路の分断が検知されていない場合に、前記参加に係る情報を転送することを禁止する。
開示の装置によれば、他の中継装置または端末装置からマルチキャスト受信要求を受け付けた場合に、冗長化されている中継装置それぞれに参加に係る情報を転送するように構成したので、冗長サブネット配下にマルチキャスト送信端末が存在する場合に当該冗長サブネットの分断が発生しても、コスト増加と分断サブネット配下のトラフィック増加を抑えつつ、マルチキャストデータの疎通を実現することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る中継装置及び中継プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施例では、マルチキャストルーティングプロトコルとして、PIM−SM(Protocol Independent Multicast−Sparse Mode)を用いる場合について説明する。
まず、本実施例に係るマルチキャストネットワークについて説明する。図1は、実施例1に係るマルチキャストネットワークのネットワーク構成を示す図である。同図に示すように、マルチキャストネットワークは、ルータ10Aと、ルータ10Bと、ルータ10Cとを含んで構成され、これらは互いにSONET/SDHインタフェースで接続される。なお、これらルータ10A、10B及び10Cは、機能的には略同一のものであるため、共通する説明の際には、ルータ10と呼称する。
また、マルチキャストネットワーク以外のサブネットは、ETHERNET(登録商標)インタフェースで相互接続される。例えば、ルータ10Aのサブネットには、マルチキャスト受信端末(以下、MC受信端末と呼称する)20Aが接続され、さらに、ルータ10A、10B及び10Cの冗長サブネットには、マルチキャスト送信端末(以下、MC送信端末と呼称する)32を擁する冗長サブネット30が接続されている。
ここで、MC受信端末20Aからルータ10AにJoinメッセージが送信された場合を例に挙げて説明すると、MC受信端末20Aからのマルチキャスト受信要求(IGMP Report)を受信したルータ10Aは、自装置のユニキャストルーティングテーブルを検索し、冗長サブネット30宛のゲートウェイを認識する。このとき、たとえば冗長サブネット30宛のゲートウェイがルータ10Cであったとした時、ルータ10Aは、PIMのJoinメッセージをルータ10Cに送信する。
この場合において、MC送信端末32によってマルチキャストデータが送信されると、ルータ10Cは、マルチキャストデータをルータ10Aに転送し、このマルチキャストデータを受信したルータ10Aは、そのマルチキャストデータをMC受信端末20Aに転送することで、マルチキャストデータの疎通が可能となる。
しかしながら、冗長サブネット30の分断(L2スイッチ31BとL2スイッチ31Cとの間断)が発生した場合には、ルータ10Cにマルチキャストデータが届かず、ルータ10Bに届いてもデータが破棄されるため、マルチキャストデータの疎通が不可能である。
そこで、本実施例では、冗長サブネット30を構成しているルータ10B及び10Cにあらかじめお互いのアドレス情報を後述するペア装置管理テーブル12に設定しておき、ルータ10AからのJoinメッセージ受信時には、ペア装置(ルータ10Bにとってはルータ10Cがペア装置、ルータ10Cにとってはルータ10Bがペア装置)に対してJoinメッセージを転送する。
図1に示したように、ルータ10Aの上流のルータがルータ10Cであるとした時には、ルータ10AからJoinメッセージを受信したルータ10Cは、ペア情報として記憶しておいたルータ10BにJoinメッセージを転送する。
このため、図2に示すように、MC受信端末20Aによってマルチキャスト受信要求(IGMP Report)がルータ10Aに行われ(ステップS201)、ルータ10AによってJoinメッセージがルータ10Cに転送され(ステップS202)、ひいては、冗長構成されるペアのルータ10BにJoinメッセージが転送されるので(ステップS203)、MC送信端末32、ルータ10B、ルータ10C、ルータ10A、MC受信端末20Aの順に導通し、冗長サブネットのうち一方の通信経路が不通でも、もう一方の通信経路からMC受信端末にマルチキャストデータを送信させることができる(ステップS204)。
また、上記の従来技術のように、マルチキャストネットワークとユニキャストネットワーク間に管理装置を設置する必要はなく、また、冗長サブネット30内で端末情報の収集を行う必要もない。
したがって、本実施例によれば、冗長サブネット30配下にMC送信端末32が存在する場合に当該冗長サブネット30の分断が発生しても、コスト増加と分断サブネット配下のトラフィック増加を抑えつつ、マルチキャストデータの疎通を実現することが可能になる。
また、本実施例では、MC受信端末20Bからルータ10Cにマルチキャスト受信要求(IGMP Report)が行われた場合であっても、このマルチキャスト受信要求を受け付けたルータ10CにJoinメッセージを冗長構成のペア装置であるルータ10Bに転送させることもできる。
すなわち、図3に示すように、MC受信端末20Bによってマルチキャスト受信要求(IGMP Report)がルータ10Cに行われ(ステップS301)、さらには、冗長構成されるペアのルータ10BにJoinメッセージが転送されるので(ステップS302)、MC送信端末32、ルータ10B、ルータ10C、MC受信端末20Bの順に導通させることができ、同様に、マルチキャストデータを疎通させることができる(ステップS303)。
続いて、本実施例に係るルータの構成について説明する。図4は、実施例1に係るルータ10の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、この図4では、ルータ10の要部を説明するために必要な構成要素のみを示しており、既存の機能部(例えば、ルーティングの学習処理部や各種ルーティングテーブルなど)については省略している。
図4に示すように、ルータ10は、PIMパケット受信部11Aと、IGMPパケット受信部11Bと、ペア装置管理テーブル12と、PIMパケット解析・作成部13と、PIMパケット送信部14とを有する。
PIMパケット受信部11Aは、他のルータ10からPIM−SMプロトコルのパケットを受信する処理部である。また、IGMPパケット受信部11Bは、MC受信端末20からIGMPプロトコルのパケットを受信する処理部である。
ペア装置管理テーブル12は、冗長構成されるルータ10において当該冗長構成のペア装置を管理するためのテーブルであり、図5に示すように、装置ごとにペア装置情報を記憶する。
図5に示す例では、自装置がルータ10Bである場合には、その冗長構成のペア装置であるルータ10Cのアドレスを転送時に使用し、また、自装置がルータ10Cである場合には、その冗長構成のペア装置であるルータ10Bのアドレスを転送時に使用する。
ここで、冗長構成に含まれる全ての組合せの装置(ルータ)についてそのペア装置のアドレスを記憶することとしたのは、ルータ10の運用管理を行う運用管理装置(図示せず)から一括して設定配信できるようにするためである。
PIMパケット解析・作成部13は、PIMパケットまたはIGMPパケットを解析並びに作成する処理部である。具体的には、自装置の上流隣接ルータに対するPIMパケット(Joinメッセージ)を作成することを基本とするが、自装置が冗長サブネットを構成している場合には、PIMのJoinパケット内の上流隣接ルータのアドレス(Upstream Neighbor Address)をペア装置宛に変更してPIMのJoinパケットを再作成する。
このように、PIMメッセージ内の上流隣接ルータアドレスをペア装置に変更して転送するのは、Joinメッセージの転送に際してアップストリーム及びダウンストリームの関係が矛盾することを転送先に秘匿し、上流隣接ルータ(図1の例ではルータ10A)から受信要求が来ているように振舞うためである。
PIMパケット送信部14は、PIMパケット解析・作成部13によって作成又は再作成したPIMパケットを送信する処理部である。
次に、本実施例に係るPIMパケット転送処理について説明する。図6は、実施例1に係るPIMパケット転送処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、PIM−SMプロトコルのパケットを受信した場合の処理を例示する。
同図に示すように、PIMパケット受信部11Aによって他のルータ10からPIM−SMパケットを受信すると(ステップS601肯定)、PIMパケット解析・作成部13は、当該PIMパケットから下流隣接ルータのアドレスを解析し、そのアドレスを図示しないマルチキャストルーティングテーブルに登録する(ステップS602)。
続いて、PIMパケット解析・作成部13は、自装置が冗長サブネットを構成しているか否か、すなわちペア装置管理テーブル12内に情報が登録されているか否かを判定する(ステップS603)。なお、自装置が冗長サブネットを構成していない場合(ステップS603否定)には、後述するステップS607に移行する。
そして、自装置が冗長サブネットを構成している場合(ステップS603肯定)には、PIMパケット解析・作成部13は、上流隣接ルータを宛て先としたPIMパケットを作成し(ステップS604)、そのPIMのJoinパケット内の上流隣接ルータのアドレス(Upstream Neighbor Address)をペア装置宛に変更してPIMのJoinパケットを再作成する(ステップS605)。
続いて、PIMパケット送信部14は、PIMパケット解析・作成部13によって再作成されたPIMパケットをペア装置に送信する(ステップS606)。
その後、PIMパケット送信部14は、上流隣接ルータが存在するか否かを判定し(ステップS607)、その結果、上流隣接ルータが存在する場合(ステップS607肯定)には、上流隣接ルータを宛て先としたPIMパケットを作成し(ステップS608)、PIMパケット送信部14は、PIMパケット解析・作成部13によって作成されたPIMパケットを上流隣接ルータに送信し(ステップS609)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例では、MC受信端末20AからのJoinメッセージ受付時に、上位のルータだけでなく当装置と冗長構成される他のルータ10にJoinメッセージを転送するように構成したので、冗長サブネット30配下にMC送信端末32が存在する場合に当該冗長サブネット30の分断が発生しても、コスト増加と分断サブネット配下のトラフィック増加を抑えつつ、マルチキャストデータの疎通を実現することが可能になる。
さて、上記実施例1では、冗長サブネット30の構成要素であるルータ10Cが冗長構成のペア装置であるルータ10BにJoinメッセージを転送する例を説明したが、結果として冗長化されているルータ10B及び10CにてJoinメッセージが登録されればよい。
すなわち、本実施例では、冗長サブネット30よりもダウンストリーム側にあるルータ40において冗長サブネット30を構成する各ルータのアドレス情報をあらかじめ冗長化構成管理テーブル(図示せず)に設定しておき、他のルータ40からJoinメッセージを受け付けた場合に、冗長化構成管理テーブルに記憶された冗長サブネット30を構成する全てのルータ40にJoinメッセージを転送することとしている。なお、冗長化構成管理テーブルへの冗長サブネット30内の各ルータのアドレスは、たとえばコンフィグ等のコマンドを通じてネットワーク管理者等が任意に設定することができる。
これを図7を用いて説明すると、マルチキャストネットワークが図7に示す構成である場合には、MC受信端末20Aからのマルチキャスト受信要求(IGMP Report)を受信したルータ40Dは、ルータ40Aに対してPIMのJoinメッセージを送信する。
このルータ40AからのJoinメッセージを受信したルータ40Aには、あらかじめ冗長サブネット30を構成しているルータ40B及び40Cのアドレスが冗長化構成管理テーブルに設定されており、ルータ40DからのJoinメッセージ受信時には、ルータ40B及び40Cの両方に対してJoinメッセージを送信する。
このため、図8に示すように、MC受信端末20Aによってマルチキャスト受信要求(IGMP Report)がルータ40Dに行われ(ステップS801)、ルータ40DによってJoinメッセージがルータ40Aに転送され(ステップS802)、さらにはルータ40Aによって冗長サブネット30を構成するペア装置であるルータ40B及びルータ40Cの両方にJoinメッセージが転送される(ステップS803及びステップS804)。
このように、本実施例によれば、冗長サブネット30の分断(L2スイッチ31BとL2スイッチ31Cとの間断)が発生した場合であっても、MC送信端末32、ルータ40B、ルータ40C、ルータ40A、ルータ40D、MC受信端末20Aの順に導通し、実施例1と同様、マルチキャストデータを疎通させることができる(ステップS805)。
また、本実施例によれば、1つのルータ40Aに冗長化構成管理テーブルを記憶させておくだけでよく、冗長サブネット30に内在するルータの個数分について各ペア装置にペア装置管理テーブル12を記憶させる必要がなくなり、冗長化されているルータ40B及び40CにJoinメッセージを登録させるにあたって冗長構成に関する情報の管理を簡素化することもできる。
また、本実施例では、MC受信端末20Bからルータ40Aにマルチキャスト受信要求(IGMP Report)が行われた場合であっても、このマルチキャスト受信要求を受け付けたルータ40Aに冗長サブネット30のルータ40B及びルータ40Cの両方にJoinメッセージを転送することができる。
すなわち、図9に示すように、MC受信端末20Bによってマルチキャスト受信要求(IGMP Report)がルータ40Aに行われ(ステップS901)、さらには、ルータ40Aによって冗長サブネット30を構成するペア装置であるルータ40B及びルータ40Cの両方にJoinメッセージが転送されるので(ステップS902及びステップS903)、MC送信端末32、ルータ40B、ルータ40C、ルータ40A、受信端末20Bの順に導通させることができ、同様に、マルチキャストデータを疎通させることができる(ステップS904)。
ところで、上記の実施例1では、冗長サブネット30の分断が発生していなくても、冗長サブネット30を持つ装置に対してJoinメッセージを送信するため、冗長サブネット30の分断が発生していない場合は、冗長サブネットを構成している2装置がマルチキャストデータを転送することになり、結果としてMC受信端末20Aに送信されるデータが重複してしまうことになる。
このため、本実施例では、冗長サブネット30を構成するインタフェース(例えばLAN)で監視パケットの送受信を行い、冗長サブネット30の分断有無を検知し、その結果、冗長サブネット30の分断が検知されない場合には、自装置が冗長構成であってもペア装置へのJoinメッセージの転送を禁止することとしている。
このように、冗長サブネット30が分断されていない場合にペア装置にJoinメッセージを転送させても、冗長サブネット30を構成する各ルータからマルチキャストデータが送信され、MC受信端末20Aで受け取るデータが重複し、また、不要なJoinメッセージをペア装置に送ることになるからである。
図10は、実施例3に係るルータ50の要部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このルータ50は、実施例1に係るルータ10に比較して、分断監視部51及び分断有無管理テーブル52が追加されている点が相違する。
分断監視部51は、冗長サブネット30の分断有無を監視する処理部である。例えば、図11に示すように、自装置をルータ50Cとした時には、冗長サブネット30を構成する他のルータ50Bとの間で監視パケットの授受を行い、一定時間パケットの受信が行われない場合は、冗長サブネットの分断が発生していると判定する。そして、分断の有無が切り替わったことを契機に分断有無管理テーブル52内の分断有無を更新する。
分断有無管理テーブル52は、冗長サブネット30の分断有無を管理するためのテーブルであり、図12に示すように、ペア装置ごとに分断有無を記憶する。図12に示す例では、自装置(ルータ50C)がペア装置(ルータ50B)と分断状態にあることを示している。
このように、分断有無管理テーブル52に分断有無を管理させておけば、自装置が冗長構成であっても(図6に示したフローチャートにおけるステップS603肯定)、冗長サブネット30を構成する他のペア装置と分断状態にあるか否かを判定し、その結果、分断状態になければ、ステップS604〜606を回避してステップS607に移行するようにPIMパケット解析・作成部13を構成することで、MC受信端末20Aでの重複受信及び不要なJoinメッセージの転送を予防することが可能になる。
なお、分断有無管理テーブル52に記憶された分断有無を下流のルータに通知すれば、上記の実施例2に係るルータ40においても、冗長サブネット30が分断されていない場合に、冗長サブネット30を構成する両方のルータ40にJoinメッセージを転送するのを禁止することができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例4として、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)プログラム
ところで、上記の実施例1〜3では、中継装置(ルータ)について説明したが、中継装置が有する構成をソフトウェアによって実現することで、同様の機能を有する中継プログラムを得ることができる。そこで、ここでは、中継プログラムを実行するコンピュータについて説明する。
図13は、実施例4に係る中継プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このコンピュータ100は、RAM110と、CPU120と、HDD130と、無線LANインタフェース140と、入出力インタフェース150とを有する。
RAM110は、プログラムやプログラムの実行途中結果などを記憶するメモリであり、CPU120は、RAM110からプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。HDD130は、プログラムやデータを格納するディスク装置であり、無線LANインタフェース140は、コンピュータ100を無線LAN経由で他のコンピュータに接続するためのインタフェースであり、入出力インタフェース150は、ディスプレイなどの入出力装置を接続するためのインタフェースである。
そして、このコンピュータ100において実行される中継プログラムは、無線LANインタフェース140を介して接続された他のコンピュータシステムのデータベースなどに記憶され、これらのデータベースから読み出されてコンピュータ100にインストールされる。そして、インストールされた中継プログラム131は、HDD130に記憶され、RAM110に読み出された中継プログラム11がCPU120によって実行される。
(2)その他
例えば、上記の実施例1〜3では、中継装置としてルータを用いる場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、L3スイッチでも実施例1〜3の同様の機能を実現することができる。
また、上記の実施例1〜3では、PIMパケットとしてJoinメッセージを扱う実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、Pruneメッセージにも本発明を同様に適用することができ、その場合、実施例1〜3に係るルータ10、40及び50においてマルチキャストデータの疎通停止を実現することが可能になる。
また、上記の実施例1〜3では、冗長サブネット30を構成するルータが2つである場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも2つのルータで冗長サブネットが構成されていればよく、3つ以上のルータで構成される冗長サブネットである場合にも本発明を同様に適用することができる。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図4及び図12に示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上の実施例1〜4を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)PIM−SMを用いてマルチキャストデータを中継する中継装置であって、
他の中継装置または端末装置からマルチキャスト受信要求を受け付けた場合に、冗長化されている中継装置それぞれに参加又は離脱に係る情報を転送する転送処理手段、
を備えたことを特徴とする中継装置。
(付記2)当該中継装置とともに冗長化されている相手の中継装置のアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段をさらに備え、
前記転送処理手段は、前記アドレス情報記憶手段によってアドレス情報が記憶された冗長相手の中継装置に対して、前記参加又は離脱に係る情報を転送することを特徴とする付記1に記載の中継装置。
(付記3)冗長化されている複数の中継装置のアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段をさらに備え、
前記転送処理手段は、前記アドレス情報記憶手段によってアドレス情報が記憶された各中継装置に対して、前記参加又は離脱に係る情報を転送することを特徴とする付記1に記載の中継装置。
(付記4)冗長化された中継装置間における分断の有無を監視する分断監視手段をさらに備え、
前記転送処理手段は、前記分断監視手段によって前記中継装置間の分断が検知されていない場合に、前記参加又は離脱に係る情報を転送することを禁止することを特徴とする付記1、2または3に記載の中継装置。
(付記5)PIM−SMを用いてマルチキャストデータを中継する中継装置に適用する中継プログラムであって、
前記中継装置に、
他の中継装置または端末装置からマルチキャスト受信要求を受け付けた場合に、冗長化されている中継装置それぞれに参加又は離脱に係る情報を転送する転送処理手順、
を実行させることを特徴とする中継プログラム。
実施例1に係るマルチキャストネットワークのネットワーク構成を示す図である。 冗長サブネット分断発生時におけるMC受信端末20A、ルータ10A、ルータ10C、ルータ10B及びMC送信端末32間の制御シーケンスを示す図である。 冗長サブネット分断発生時におけるMC受信端末20B、ルータ10C、ルータ10B及びMC送信端末32間の制御シーケンスを示す図である。 実施例1に係るルータ10の要部構成を示す機能ブロック図である。 ペア装置管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。 実施例1に係るPIMパケット転送処理の手順を示すフローチャートである。 実施例2に係るマルチキャストネットワークのネットワーク構成を示す図である。 冗長サブネット分断発生時におけるMC受信端末20A、ルータ40D、ルータ40A、ルータ40C、ルータ40B及びMC送信端末32間の制御シーケンスを示す図である。 冗長サブネット分断発生時におけるMC受信端末20B、ルータ40A、ルータ40C、ルータ40B及びMC送信端末32間の制御シーケンスを示す図である。 実施例3に係るルータ50の要部構成を示す機能ブロック図である。 分断監視部の処理内容を説明するための説明図である。 分断有無管理テーブルに記憶される情報の構成例を示す図である。 実施例4に係る中継プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。 従来技術においてマルチキャストデータが疎通しない状況を説明するための説明図である。
符号の説明
10A,10B,10C ルータ
11A PIMパケット受信部
11B IGMPパケット受信部
12 ペア装置管理テーブル
13 PIMパケット解析・作成部
14 PIMパケット送信部
20A,20B MC受信端末
30 冗長サブネット
31B,31C L2スイッチ
32 MC送信端末

Claims (4)

  1. PIM−SMを用いてマルチキャストデータを中継する中継装置であって、
    他の中継装置または端末装置からマルチキャスト受信要求を受け付けた場合に、冗長化されている中継装置それぞれに参加に係る情報を転送する転送処理手段と、
    マルチキャストデータの送信経路を含む冗長化された中継装置との間の経路を使用して監視パケットの送受信を行い、当該送信経路における分断の有無を監視する分断監視手段と、
    を備え、
    前記転送処理手段は、前記分断監視手段によって前記送信経路の分断が検知されていない場合に、前記参加に係る情報を転送することを禁止する、
    ことを特徴とする中継装置。
  2. 当該中継装置とともに冗長化されている相手の中継装置のアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段をさらに備え、
    前記転送処理手段は、前記アドレス情報記憶手段によってアドレス情報が記憶された冗長相手の中継装置に対して、前記参加に係る情報を転送することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3. 冗長化されている複数の中継装置のアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段をさらに備え、
    前記転送処理手段は、前記アドレス情報記憶手段によってアドレス情報が記憶された各中継装置に対して、前記参加に係る情報を転送することを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  4. PIM−SMを用いてマルチキャストデータを中継する中継装置に適用する中継プログラムであって、
    前記中継装置に、
    他の中継装置または端末装置からマルチキャスト受信要求を受け付けた場合に、冗長化されている中継装置それぞれに参加に係る情報を転送する転送処理手順と、
    マルチキャストデータの送信経路を含む冗長化された中継装置との間の経路を使用して監視パケットの送受信を行い、当該送信経路における分断の有無を監視する分断監視手順と、
    を実行させ
    前記転送処理手順では、前記分断監視手順によって前記送信経路の分断が検知されていない場合に、前記参加に係る情報を転送することを禁止する、
    ことを特徴とする中継プログラム。
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