JP4921138B2 - Method for manufacturing vehicle interior member - Google Patents
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Description
本発明は、車両内装部材の製造方法に関し、更に詳細には、取付部材が締結される締結部および該取付部材が係止される係止部を、基材の裏側に形成する車両内装部材の製造方法に関するものである。 The present invention relates to a method for manufacturing a vehicle interior member. More specifically, the present invention relates to a vehicle interior member in which a fastening portion to which a mounting member is fastened and a locking portion to which the mounting member is locked are formed on the back side of a base material. It relates to a manufacturing method.
乗用車等の車両における乗員室内には、図11に示すように、例えばリアサイドトリム12、ドアトリム14、ピラーガーニッシュ16およびリアゲートトリム18等の種々の車両内装部材10が、該乗員室内の側から車体Bへ組付けられている。これら車両内装部材10は、車体の金属部分が乗員室内へ露出しないように被覆するため、比較的大型でかつ複雑な凹凸形状に形成される場合が多く、一般的にはインジェクション成形技術により成形された合成樹脂製の基材20を主体としている。図12は、前述したリアサイドトリム12の裏面を概略的に示した背面図であって、該リアサイドトリム12を含む前述の車両内装部材10は、裏面の所要位置に複数のクリップ(車体嵌合手段)Cを設けてある。従って車両内装部材10は、これらクリップCを車体Bに設けた各係止孔B1(図13および図14参照)へ対応的に突入して嵌合させることで、該車体Bに対して取外し可能に組付けられる。
As shown in FIG. 11, various vehicle
前述した車両内装部材10は、基材20の裏面が複雑な凹凸形状に形成されているため、車体Bに組付けた際の基材20と車体Bとの間隔が各部位毎に異なっている。従って基材20の裏面には、図13および図14に示すように、所謂「やぐら形状」をなす所要高さの取付台座部22または取付台座部材(取付部材)24が設けられており、これら取付台座部22の上面および取付台座部材24の上面にクリップCが取付けられている。図13に示した取付台座部22は、基材20に一体的に形成されたものであって、基材20を成形する成形型のスライド機構を利用して成形可能な場合は、このように基材20に一体的に形成することが多い。
In the vehicle
また、図14に示した取付台座部材24は、基材20とは別体に形成されたものであって、隣接した部位に突部や壁部等があって成形型により取付台座部22の成形が不可能な場合は、基材20の付属部材として該基材20とは別体に該取付台座部材24を成形して、後工程において該基材20に組付けるようになっている。この場合には、基材20の裏面にボス状の突部28,28等からなる設置支持部26を成形し、別体に成形した取付台座部材24を、タッピングネジS等を利用して設置支持部26に組付けるよう構成される。
Further, the
前述した車両内装部材10の基材20は、車体Bを被覆し得る形状とするために、図12および図14に示すように、車体Bに取付けた際に乗員室内へ臨む第1壁部分20Aと、第1壁部分20Aの端縁部から該第1壁部分20Aの後方に向け折曲的に形成された第2壁部分20Bと、第2壁部分20Bの後端縁から内側(第1壁部分20Aの後方側)に向け折曲的に形成されて車体Bに近接する第3壁部分20Cとを備えたものがある。図14に示した形状の基材20は、スライド構造を備えない成形型で成形しようとすると、第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cで形成される部分が所謂アンダーカット形状となり、成形型の型開放および該基材20の脱型が不可能となってしまう。従って、図14に示したようなアンダーカット形状を有する基材20は、例えば図15に示すようなスライド型84を備えた成形型M1を使用して成形するようになっている。
Since the
成形型M1は、成形面80Aを設けた第1成形型80と、成形面82Aを設けた第2成形型82と、第1壁部分20Aの一部と第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cを成形するスライド型84とを有している。第2成形型82は、図示しない作動装置により該第2成形型82に対し近接・離間移動が可能な型フレーム86を有している。この型フレーム86には、成形型M1で成形された基材20を脱型する際に該基材20を突出す突出しロッド88と、スライド型84を第2成形型82のガイド面82Bに沿って移動させる支持ロッド90とを有している。支持ロッド90は、第2成形型82に対して傾斜状態で貫通しており、一方の端部がフレーム86に設けたガイドレール86Aに対してスライドピン90Aを介して連結されている。このような成形型M1は、図15に示すように、第2成形型82から型フレーム86を離間移動させてスライド型84を該第2成形型82へ密着させたもとで、第1成形型80に対して第2成形型82を型閉めすることで内部にキャビティDが画成され、このキャビティD内に充填した樹脂を固化させることで、裏面に設置支持部26を一体的に設けた基材20を成形し得る。
The molding die M1 includes a
そして、基材20の成形完了後には、図16に示すように、先ず第1成形型80から第2成形型82を離間移動させて成形型M1を型開きする。次いで、図17に示すように、型フレーム86を第2成形型82に向けて近接移動させることで、突出しロッド88が成形面82Aから突出すると共に、ガイドレール86Aに沿って移動しながら型内に向け突出する支持ロッド90によりスライド型84がガイド面82Bに沿って斜め下方へ移動し、成形された基材20が第2成形型82の成形面82Aから離間されるようになる。すなわちスライド型84は、図17から理解できるように、ガイド面82Bに沿って斜めに移動することで、基材20の第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cから相対的に離間するため、アンダーカット形状を有する該基材20を第2成形型82から脱型し得る。なお、取付部材等を組付けるための設置支持部を裏側に設けた基材を成形する車両内装部材の製造方法に関しては、例えば引用文献1等に開示されている。
しかしながら、図15〜図17に示した成形型M1により基材20を成形する従来の車両内装部材の製造方法では、各図から理解できるように、第2成形型82の成形面82Aに設けた成形凹部92,92により、設置支持部26の各突部28,28を成形するようになっていた。しかも、基材20の第1壁部分20Aと型フレーム86に設けたガイドレール86Aとが平行の関係となっているため、第2成形型82のガイド面82Bに沿って移動するスライド型84は、第1壁部分20Aの裏面に接触した状態で第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cから相対的に離間するようになる。従って、成形型M1を使用した従来の製造方法では、第2壁部分20Bに近い位置の突部28(図14および図17では図示左側の突部28)を、スライド型84が第1壁部分20Aの裏面に沿って移動する際に干渉しない位置に形成せざるを得ないことから、突部28,28からなる設置支持部26が第2壁部分20Bからかなり離間した位置に設けられ、この設置支持部26に装着した取付台座部材24は、図14に示すように、取付台座部材24を第2壁部分20Bの側に傾斜した形状にしても、クリップCと第2壁部分20Bとの間隔Lが大きくなっていた。この間隔Lが大きくなると、クリップCを利用して基材20を車体Bに組付けた場合に、該基材20の突部28より第2壁部分20Bの側に位置する第1壁部分20Aや、該第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cの熱履歴等に伴う変形を防止できない問題が発生する。
However, in the conventional method for manufacturing a vehicle interior member in which the
そこで本発明では、基材を成形する成形型のスライド型により、取付部材を装着するための締結部および係止部を、該基材の裏側に成形するようにした車両内装部材の製造方法を提供することを目的とする。 Therefore, in the present invention, there is provided a method for manufacturing a vehicle interior member in which a fastening portion and a locking portion for mounting an attachment member are formed on the back side of a base material by a slide die of a forming die for forming the base material. The purpose is to provide.
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
第1壁部分と、前記第1壁部分の端縁部から該第1壁部分の後方に向け折曲的に形成された第2壁部分と、前記第2壁部分の後端縁部から内側に向け折曲的に形成されて延出端に向かうにつれて前記第1壁部分から離間するように傾斜する第3壁部分とを有する基材の裏側に、取付部材が締結される締結部および該取付部材が係止される係止部を形成する車両内装部材の製造方法であって、
前記第1壁部分の一部と前記第2壁部分および前記第3壁部分に対応するスライド型に、前記締結部および前記係止部を成形する成形凹部を、第1壁部分に対応する壁面および第2壁部分に対応する壁面から離間するにつれて後方へ傾斜するように設け、
成形完了した前記基材を型開きした成形型から脱型するに際し、該成形型における第1壁部分に対応する成形面から突出しロッドを突出して該成形面から基材を離間するのに伴い、前記スライド型を前記第1壁部分および第2壁部分の両方から離間する方向へ移動させ、
前記締結部および前記係止部を、前記スライド型の前記移動方向を指向するように成形することを要旨とする。
In order to solve the problem and achieve the intended purpose, the invention according to claim 1
A first wall portion; a second wall portion bent from the edge of the first wall portion toward the rear of the first wall portion; and an inner side from the rear edge of the second wall portion A fastening portion to which a mounting member is fastened on the back side of a base material having a third wall portion that is bent toward the extension end and is inclined so as to be separated from the first wall portion as it extends toward the extending end; A method for manufacturing a vehicle interior member that forms a locking portion where a mounting member is locked,
A molding recess for molding the fastening portion and the locking portion is formed on a part of the first wall portion, a slide mold corresponding to the second wall portion and the third wall portion, and a wall surface corresponding to the first wall portion. And provided so as to incline backward as it is separated from the wall surface corresponding to the second wall portion ,
When removing the molded base material from the mold that has been opened, as it protrudes from the molding surface corresponding to the first wall portion of the molding die and protrudes the rod to separate the base material from the molding surface, the slide die is moved in the direction between both whether we release the first wall portion and a second wall portion,
The gist is to form the fastening portion and the locking portion so as to be oriented in the moving direction of the slide mold.
従って、請求項1に係る発明によれば、第1壁部分の一部と第2壁部分および第3壁部分を成形するスライド型に、締結部および係止部を成形するための成形凹部を設けたので、該スライド型が対応する基材の裏面に該締結部および該係止部を設けることができる。また、スライド型を、第1壁部分および第2壁部分の両方から相対的に離間する方向へ移動させるため、成形凹部により形成される締結部および係止部を、第1壁部分に対し傾斜し、かつ同一方向を指向するように形成し得る。 Therefore, according to the invention which concerns on Claim 1, the shaping | molding recessed part for shape | molding a fastening part and a latching | locking part is formed in the slide type | mold which shape | molds a part of 1st wall part, a 2nd wall part, and a 3rd wall part. Since it provided, this fastening part and this latching | locking part can be provided in the back surface of the base material which this slide type | mold respond | corresponds. Further, in order to move the slide mold in a direction relatively away from both the first wall portion and the second wall portion, the fastening portion and the locking portion formed by the molding recess are inclined with respect to the first wall portion. And can be formed in the same direction.
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記スライド型を、前記第3壁部分の折曲方向に沿う方向へ移動させるようにしたことを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、前記締結部および前記係止部を、第3壁部分の折曲方向と同一方向を指向するように成形することができ、該第3壁部分の折曲角度と同一方向から締結部および係止部に対して取付部材を取付けることができる。
The invention according to claim 2 is summarized in that, in the invention according to claim 1, the slide mold is moved in a direction along the bending direction of the third wall portion.
Therefore, according to the invention according to claim 2, the fastening portion and the locking portion can be shaped so as to be oriented in the same direction as the bending direction of the third wall portion. The attachment member can be attached to the fastening portion and the locking portion from the same direction as the bending angle.
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記締結部は、前記取付部材に設けた第1取付部が締結手段により締結可能な柱状突起であり、前記係止部は、前記取付部材に設けた第2取付部が係脱可能に係止する切り欠きであることを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、取付部材を基材へ確実に装着できる締結部および係止部を好適に成形し得る。
The invention according to claim 3 is the invention according to claim 1 or 2, wherein the fastening portion is a columnar protrusion that can be fastened by fastening means with a first attachment portion provided on the attachment member, The gist of the portion is that the second mounting portion provided on the mounting member is a notch that is detachably locked.
Therefore, according to the invention which concerns on Claim 3, the fastening part and latching | locking part which can mount | wear a base material reliably to a base material can be shape | molded suitably.
本発明に係る車両内装部材の製造方法によれば、取付部材を装着するための締結部および係止部を、第1壁部分および第2壁部分の両方から相対的に離間する方向へ移動するスライド型の移動方向を指向するように成形することができるので、基材におけるアンダーカット形状を有する壁部の近くに締結部および係止部を設けることができる。 According to the method for manufacturing a vehicle interior member according to the present invention, the fastening portion and the locking portion for mounting the attachment member are moved in a direction that is relatively separated from both the first wall portion and the second wall portion. Since it can shape | mold so that the moving direction of a slide type | mold may be pointed, a fastening part and a latching | locking part can be provided near the wall part which has an undercut shape in a base material.
次に、本発明に係る車両内装部材の製造方法につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しながら、以下に説明する。なお実施例では、車両内装部材として、図14に示した従来の基材20と同様に、第1壁部分20A、第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cを有した基材20を例示する。従って、図11〜図14で既出の部材、部位と同一の部材、部位については、同一の符号を付して説明する。
Next, preferred embodiments of the method for manufacturing a vehicle interior member according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In addition, in an Example, the
先ず、実施例の製造方法に使用される成形型M2により成形された車両内装部材10の基材20について説明する。基材20は、図4に示すと共に後述する成形型M2により、ポリプロピレン(PP)やガラス繊維強化AS(ASG)等の合成樹脂材料からインジェクション成形されたものである。すなわち基材20は、図1〜図3に示すように、車体Bに組付けた際に乗員室内へ臨む第1壁部分20Aと、第1壁部分20Aの端縁部から該第1壁部分20Aの後方に向け折曲的に形成された第2壁部分20Bと、第2壁部分20Bの後端縁から内側(第1壁部分20Aの後方側)に向け折曲的に形成されて車体Bに近接する第3壁部分20Cとを有している。なお、説明の便宜上、図1における下方を車両内装部材10の前側(表側)とすると共に上方を後側(裏側)とし、また図1における紙面と直交する方向を該車両内装部材10の上下方向とする。
First, the
基材20の裏側には、図1〜図3に示すように、車体Bへ組付けるために供される取付台座部材(取付部材)60を装着するための設置支持部40が、該基材20と一体的に形成されている。この設置支持部40は、後述するように、基材20を成形する成形型M2のスライド型104に設けた成形凹部120により、該基材20の裏側に形成されたものである。すなわち設置支持部40は、第2壁部分20Bの裏側に設けられ、取付台座部材60に設けた当接板部(第1取付部)64がタッピングネジ(締結手段)Sにより締結される取付ボス(締結部)42と、この取付ボス42より第1壁部分20Aに近い位置に設けられ、取付台座部材60に設けた鉤状板部(第2取付部)66が係止されるスリット(係止部)44とを有している。
As shown in FIGS. 1 to 3, an
取付ボス42は、基材20における第2壁部分20Bの裏側に立設された円柱状の柱状突起であり、取付台座部材60の当接板部64を先端部で当て受けるようになり、前述したタッピングネジSが突入して螺合する有底穴46が先端部に形成されている。この取付ボス42は、図2に示すように、第2壁部分20Bの裏面に対し所要の角度で傾斜した状態に形成されており、よって第1壁部分20Aの裏側に対して所要の角度で傾斜した姿勢となっている。すなわち取付ボス42は、基端部から先端部に向かうに従って第1壁部分20Aから徐々に離間する向きに形成されており、基材20の裏側開口部21を指向している。なお取付ボス42は、径方向へ突出して軸方向へ延在する十字状のリブ48,50が一体的に形成され、補強が図られている。
The mounting
スリット44は、基材20の第1壁部分20Aの裏側に立設されたリブ52に所要長に形成されて、該リブ52の右側端縁部に開口した切り欠きであり、取付台座部材60の鉤状板部66が該開口から嵌入して係止される。このスリット44は、図2に示すように、第1壁部分20Aの裏面に対して所要の角度で傾斜した状態、すなわち図左側の奥側から図右側の開口側に向かうに従って第1壁部分20Aから徐々に離間する向きに延在するように形成されており、基材20の裏側開口部21を指向している。なお、スリット44が形成されたリブ52は、図2に示すように、該スリット44から第1壁部分20Aの側に位置する第1当接部52Aと、該スリット44から車体Bの側に位置する第2当接部52Bとからなる。
The
従って、設置支持部40を構成する取付ボス42およびスリット44は、何れも第1壁部分20Aに対して傾斜して同一方向を指向するように設けられている。すなわち、取付ボス42およびスリット44は、図6に示すと共に後述するように、スライド型104の成形凹部120により成形されるため、成形された基材20を第2成形型102から脱型するに際して、第1壁部分20Aおよび第2壁部分20Bの両方から相対的に離間するスライド型104の移動方向と同一方向に指向するように形成されている。
Therefore, both the mounting
なお、実施例の設置支持部40は、取付ボス42を補強する前述のリブ50とスリット44を設けたリブ52とは、直線上に整列するように形成されているので、一体的に連設された単一のリブとして構成されている。また、実施例の設置支持部40は、図3に示すように、リブ50,52により連設された取付ボス42およびスリット44が、基材20の上下方向へ所要間隔をおいて2組ずつ設けられている。
In addition, the
また、両取付ボス42,42の間には、該取付ボス42と同一方向を指向する位置決めボス54が、第2壁部分20Bの裏側に立設されている。この位置決めボス54は、設置支持部40へ取付台座部材60を組付けるに際して、該取付台座部材60に設けた後述の位置決め孔72に整合して突入し得るようになっており、設置支持部40に対する取付台座部材60の位置決めを図るために機能する。更に、スリット44,44を形成した両リブ52,52の間には、該スリット44の延在方向と同一方向に沿った支持面56Aを有した支持リブ56,56が、第1壁部分20Aの裏側に突設されている。これら支持リブ56,56は、設置支持部40へ取付台座部材60を組付けるに際して、該取付台座部材60の部材本体62(後述)の底面に接触して案内すると共に、該設置支持部40に組付けた該取付台座部材60の部材本体62を下方から支持するようになっている。
In addition, a
取付台座部材60は、図2および図3に示すように、前述した設置支持部40の取付ボス42およびスリット44が、第1壁部分20Aの裏側に対して傾斜した同一方向を指向して、基材20の裏側開口部21を指向するように設けられているので、該裏側開口部21から設置支持部40に向けて斜め方向から装着し得るようになっている。この取付台座部材60は、基材20の後方側を指向するようになる頂部の頂面にクリップCを着脱可能に装着し得るブロック状の部材本体62と、第2壁部分20Bに対向する当接板部64と、部材本体62を基材20に装着する方向と交差する幅方向の両側部分から夫々外方へ延出する鉤状板部66,66とを有した合成樹脂製の一体成形部材である。部材本体62の頂面には、クリップCを装着するための切り欠き状の設置開口部68が形成されており、この設置開口部68にクリップCの軸部が嵌合するようになっている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the mounting
当接板部64は、図3に示すように、横長のプレート状を呈し、設置支持部40の各取付ボス42,42の先端部へ当接するようになっている。そして、設置支持部40に対する装着方向と交差する幅方向へ延出した当接板部64の両側部分には、各取付ボス42,42の有底穴46,46に夫々対応してタッピングネジSの挿通を許容する挿通孔70,70が穿設されている。また、当接板部64の幅方向の中央には、基材20の第2壁部分20Bに設けた前述の位置決めボス54の挿通を許容する位置決め孔72が穿設されている。従って、設置支持部40に対して取付台座部材60を装着するに際し、位置決め孔72を位置決めボス54に整合させることで、各挿通孔70,70を各取付ボス42,42の有底孔46,46に整合させ得るようになっている。
As shown in FIG. 3, the
鉤状板部66,66は、図3に示すように、設置支持部40に対する取付台座部材60の組付姿勢を基準とした部材本体62の底部端から側外方へ延出すると共に、各鉤状板部66の先端部分は所要量だけ組付け方向の前方へ延出して、全体的には鉤状を呈している。これら鉤状板部66,66は、前述したスリット44,44へ夫々対応的に嵌合し得る厚さに設定されている。また、鉤状板部66,66が対応のスリット44,44に係合した状態においては、両鉤状板部66,66の先端部分は各リブ52,52の外側へ延出するようになるため、設置支持部40に対する取付台座部材60の幅方向の動きを規制し得るようになっている。
As shown in FIG. 3, the bowl-shaped
前述のように構成された取付台座部材60は、図2および図3に示すように、当接板部64を設置支持部40に対向させた向きに把持し、取付ボス42,42およびスリット44,44の延在方向から設置支持部40へ装着する。先ず、両鉤状板部66,66を対応のスリット44,44の開口部に整合させると共に、位置決め孔72を位置決めボス54に整合させる。鉤状板部66,66および位置決め孔72がスリット44,44および位置決めボス54へ各々整合したら、取付台座部材60を第2壁部分20B側へ更に移動させると、両鉤状板部66,66がスリット44,44へ嵌合し、位置決め孔72が位置決めボス54に嵌合すると共に、当接板部64が各取付ボス42,42の先端に当接する。当接板部64が各取付ボス42,42の先端部に当接すると、これら取付ボス42,42の有底穴46,46と当接板部64の挿通孔70,70とが夫々整合するので、挿通孔70,70を介して有底穴46,46へタッピングネジS,Sをネジ込むことで、部材本体62が支持リブ56,56の支持面56Aに接触するようになり、設置支持部40に対して取付台座部材60が強固に固定される。
As shown in FIGS. 2 and 3, the mounting
そして、当接板部64と取付ボス42との締結方向と、鉤状板部66とスリット44との係脱方向とは、図1に示すように、何れも、車体Bに対するクリップCの組付け方向と所要角度で交差する方向となっており、車体Bに対する該クリップCの組付け方向と同一方向とはなっていない。すなわち、設置支持部40に対する取付台座部材60の脱離方向(取付ボス42およびスリット44に対するタッピングネジSおよび鉤状板部66の脱離方向)Pは、該取付台座部材60の組付け方向と反対向きとなるから、車体Bに対するクリップCの組付け方向Qと異なっている(交差している)。更に、鉤状板部66とスリット44との係止位置は、図1に示すように、取付ボス42の先端より、該取付ボス42が指向する方向に離間した位置にある。従って、取付台座部材60を装着した基材20を車体Bに組付ける際には、第1壁部分20Aを車体Bに向けて押すと、前述した取付ボス42とリブ52の第1当接部52Aを介して取付台座部材60が支えられるようになり、車体Bの係止孔B1に対するクリップCの嵌合が効率的になされる構造となっている。一方、取付台座部材60を装着した基材20を車体Bから取外す際には、該基材20を引っ張ると、前述した取付ボス42とリブ52の第2当接部52Bが取付台座部材60を後方側から支えるようになり、係止孔B1からのクリップCの脱抜が効率的になされる構造となっている。すなわち、クリップCによって車体Bに組付けられている車両内装部材10を該車体Bから取外す場合には、該クリップCが係止孔B1から脱抜する際に、取付ボス42からタッピングネジSが脱抜するような応力を受けても、当接板部64と該取付ボス42との締結が解除することを好適に防止できる。
The fastening direction between the
次に、実施例に係る車両内装部材10の製造方法に使用される成形型M2を、図4を参照して説明する。この成形型M2は、基材20の表面意匠形状を再現可能な成形面100Aを有する第1成形型100と、第1成形型100に対して型閉め可能で、基材20の裏面形状を再現可能な第2成形型102と、第2成形型102に対して斜めに往復スライド移動するスライド型104とを有している。
Next, a mold M2 used in the method for manufacturing the vehicle
第2成形型102は、図示しない作動装置により該第2成形型102に対し近接・離間移動が可能な型フレーム106を有している。この型フレーム106には、成形型M2で成形された基材20を脱型する際に該基材20を突出す突出しロッド108と、スライド型104を第2成形型102のガイド面102Bに沿って移動させる支持ロッド110とを有している。突出しロッド108は、第2成形型102の成形面102Aに対して垂直方向へ貫通するように配設され、一方の端部が型フレーム106に端部固定され、他方の端部が成形面102Aに臨んでいる。また支持ロッド110は、第2成形型102に対して傾斜状態で貫通するように配設され、一方の端部がフレーム106に設けたガイドレール106Aに対してスライドピン110Aを介して連結され、他方の端部がスライド型104に固定されている。そして、型フレーム106に配設したガイドレール106Aは、基材20の第1壁部分20Aの裏側に対応する第2成形型102の成形面102Aとは平行となっておらず、該成形面102Aと所要の角度で斜めに延在している。すなわちガイドレール106Aは、図4に示すように、型フレーム106の端部側から中央側に向かうに従って第2成形型102(成形面102A)から離間するよう斜めに延在している。
The
一方、スライド型104には、第1成形型100に対面する型面に開放し、設置支持部40を成形するための成形凹部120が凹設されている。この成形凹部120は、前述した取付ボス42を成形するための第1成形部122と、前述したスリット44を含むリブ52を成形するための第2成形部124とを有しており、成形型M2を型閉めした際には(図4)、内部に画成されるキャビティDの一部を構成するようになる。なお、第1成形部122および第2成形部124は連通しており、該第1成形部122は、第2壁部分20Bに対応するスライド型104の壁面(図4では垂直部分)に開口しており、第2成形部124は、第1壁部分20Aに対応する該スライド型104の壁面(図4では水平部分)に開口している。
On the other hand, the
前述のように構成された成形型M2は、図4に示すように、型フレーム106を第2成形型102から最大に離間するように移動させることで、第1成形型100に対する第2成形型102の型閉めおよび型開きが可能となる。そして、第1成形型100と第2成形型102とを型閉めすることで、前述した成形凹部120に連通するキャビティDが内部に画成され、このキャビティD内で充填した樹脂を固化させることで、成形された基材20における第2壁部分20Bの裏側に、設置支持部40における取付ボス42を成形すると共に、該取付ボス42より第1壁部分20Aに近い位置(第1壁部分20Aの裏側)に、該設置支持部40におけるスリット44を成形することが可能となっている。なお、型フレーム106を最大に離間させた状態では、支持ロッド110のスライドピン110Aが、ガイドレール106Aの左端に位置する。
As shown in FIG. 4, the mold M2 configured as described above moves the
そして成形型M2は、第1成形型100に対して第2成形型102を開放したもとで(図5)、型フレーム106を第2成形型102へ近接するように移動させると、図6に示すように、突出しロッド108が第2成形型102の成形面102Aから突出すると共に、スライド型104がガイド面102Bに沿って移動して第2成形型102から突出するようになっている。しかも前述したように、ガイドレール106Aが、型フレーム106の端部側から中央部に向けて傾斜した状態に形成されているので、型フレーム106が第2成形型102に向けて移動する際は、スライドピン110Aがガイドレール106Aに沿って右端方向へ移動すると、スライド型104は型フレーム106に対して相対的に近接移動する。
When the mold M2 is moved so as to be close to the
すなわち、実施例の成形型M2は、型フレーム106を第2成形型102に向けて移動させる際に、突出しロッド108およびスライド型104の両方が該第2成形型102から延出するようになるものの、突出しロッド108の移動速度よりもスライド型104の移動速度が相対的に小さくなるよう構成されている。従ってスライド型104は、図6および図7に示すように、成形された基材20を突出しロッド108を利用して第2成形型102から脱型するに際し、第2成形型102から離間する該基材20の第1壁部分20Aおよび第2壁部分20Bの両方から相対的に離間する方向へ移動するようになる。そして、図7に示すように、型フレーム106が第2成形型102へ最接近すると、スライド型104は第3壁部分20Cの後端縁部より内側へ移動すると共に、基材20に成形された設置支持部40が成形凹部120から抜け出るようになり、該基材20が第2成形型102から脱型することを許容する。
That is, when the mold M2 of the embodiment moves the
前述のように構成された成形型M2を使用した実施例に係る車両内装部材10の製造方法は、先ず図4に示すように、第2成形型102に対して型フレーム106を最大に離間させ、突出しロッド108の先端を第2成形型102の成形面102Aと面一とすると共に、スライド型104を第2成形型102に密着させたもとで、第1成形型100に対して第2成形型102を型閉めする。そして、成形型M2内に画成された成形凹部120を含むキャビティD内へ、溶融した所要量の合成樹脂材料を射出して固化させることで、第1壁部分20Aと、第1壁部分20Aの端縁部から該第1壁部分20Aの後方に向け折曲的に形成された第2壁部分20Bと、第2壁部分20Bの後端縁部から内側に向け折曲的に形成された第3壁部分20Cとを備えた基材20を成形する。
In the manufacturing method of the vehicle
そして、キャビティDで合成樹脂材料が固化したら、図5に示すように、第1成形型100から第2成形型102を離間させ、成形型M2を型開きする。但し、成形型M2を型開きした段階では、基材20の第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cの裏側にスライド型104が突出しているため、該基材20は第2成形型102に保持されて脱型が不可能となっている。
When the synthetic resin material is solidified in the cavity D, as shown in FIG. 5, the
成形型M2の型開きが完了したら、図6に示すように、型フレーム106を第2成形型102に向けて移動させ、突出しロッド108を第2成形型102の成形面102Aから突出させて基材20の第1壁部分20Aを裏側から押すと共に、スライド型104を第2成形型102から延出させる。従って、突出しロッド108に押された基材20は、第2成形型102の成形面102Aから徐々に離間するようになる。
When the mold opening of the mold M2 is completed, as shown in FIG. 6, the
そして、成形完了した基材20を第2成形型102から脱型するに際し、設置支持部40の取付ボス42およびスリット44を成形する成形凹部120を設けたスライド型104が、第1壁部分20Aおよび第2壁部分20Bの両方から相対的に離間する方向へ移動するので、該取付ボス42およびスリット44が、該スライド型104の移動方向を指向するように形成される。すなわち、第1壁部分20Aおよび第2壁部分20Bの両方から相対的に離間するスライド型104の移動方向とは、図6に示すように、該第1壁部分20Aに対して斜め方向であるから、設置支持部40の取付ボス42およびスリット44は、何れも第1壁部分20Aに対し傾斜し、かつ同一方向を指向するように形成される。
Then, when removing the molded
従って、実施例の製造方法によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、第1壁部分20Aの一部、第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cを成形するスライド型104に、取付ボス42およびスリット44からなる設置支持部40を成形するための成形凹部120を設けたので、基材20におけるアンダーカット形状を有する壁部の近くに、取付ボス42およびスリット44を設けることができる。また、スライド型104を、第1壁部分20Aおよび第2壁部分20Bの両方から相対的に離間する方向へ移動させるため、成形凹部120により形成される設置支持部40の取付ボス42およびスリット44を、第1壁部分20Aに対し傾斜し、かつ同一方向を指向するように形成し得る。そして、成形凹部120の第1成形部122により、タッピングネジSをねじ込むことができる柱状突起状の取付ボス42を成形すると共に、該成形凹部120の第2成形部124により、鉤状板部66が係止可能な切り欠き状のスリット44を成形するので、取付台座部材60を基材20へ確実に装着できるこれら取付ボス42およびスリット44を好適に成形し得る。
Therefore, according to the manufacturing method of the embodiment, the following operational effects can be obtained. That is, a
そして、実施例の成形型M2では、基材20に対して相対的に移動するスライド型104の移動方向(第1壁部分20Aおよび第2壁部分20Bの両方に対して相対的に離間する方向)は、型フレーム106に設けたガイドレール106Aの傾斜角度によって規定されるため、該ガイドレール106Aの角度設定を変更することで、形成される取付ボス42およびスリット44の指向方向を調整することが可能である。従って、実施例に係る車両内装部材10の製造方法では、例えばガイドレール106Aを第3壁部分20Cと平行となる角度に設定した場合に、スライド型104を第3壁部分20Cの折曲方向に沿う方向へ移動させることができるから、設置支持部40における取付ボス42およびスリット44を、該第3壁部分20Cの折曲方向と同一方向を指向するように成形することが可能である。取付ボス42およびスリット44を第3壁部分20Cの折曲方向と同一方向を指向するように成形した場合には、該第3壁部分20Cの折曲角度と同一方向から設置支持部40に対して取付台座部材60を取付けることができるから、例えば図2に示すように、第2壁部分20Bに対する第3壁部分20Cの折曲角度が小さくて該第3壁部分20Cが立ち上がった形状である場合には、取付ボス42およびスリット44も第1壁部分20Aに対して立ち上がった姿勢となって裏側開口部21を指向するようになるので、設置支持部40に対する取付台座部材60の装着作業を行ない易くなる。
And in the shaping | molding die M2 of an Example, the moving direction (direction relatively spaced with respect to both the
一方、成形型M2のスライド型104に、取付ボス42を成形する第1成形部122およびスリット44を成形する第2成形部124からなる成形凹部120を設けると共に、該第1成形部122を第2壁部分20Bの裏側に臨む位置に設けると共に、該第2成形部124を第1成形部122より第1壁部分20Aに近い位置に設けた。従って、前述した成形型M2により成形された実施例の車両内装部材10の基材20は、図1に示すように、設置支持部40の取付ボス42が第2壁部分20Bの裏側に設けられると共に、該設置支持部40のスリット44が該取付ボス42より第1壁部分20Aに近い位置に設けられている。更に設置支持部40は、第1壁部分20Aから第2壁部分20Bに亘って位置している。従って、設置支持部40に装着した取付台座部材60は、第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cに隣接して基材20の裏側に取付けられるから、該取付台座部材60に装着されたクリップCの位置を、第2壁部分20Bおよび第3壁部分20Cに近接させることができ、第3壁部分20CとクリップCとの間隔Lを小さくできる。
On the other hand, the
また、設置支持部40の取付ボス42およびスリット44が、第1壁部分20Aの裏側に対し傾斜し、かつ同一方向を指向するように設けられているため、裏側開口部21から設置支持部40に対して取付台座部材60を斜めに装着することができ、設置支持部40に対する取付台座部材60のセット作業を行ない易い。更に、取付ボス42よりスリット44が第1壁部分に近いところに位置していることにより、取付ボス42の締結作業をスリット44の影響を受けることなく行なうことができるため、取付ボス42に対するタッピングネジSのねじ込み作業を行ない易く、取付台座部材60の装着作業の簡易化を図り得る。しかも、タッピングネジSを取付ボス42へねじ込むと共に鉤状板部66をスリット44へ係止させるため、設置支持部40に対して取付台座部材60を確実に装着し得る。
Further, since the mounting
また、スリット44と鉤状板部66との嵌合位置(スリット44の形成位置)と、取付台座部材60に対するクリップCの装着位置とが、車体Bに対する該クリップCの組付け方向Qに沿う直線上に臨んでいる。従って、基材20を車体Bから取外す際は、取付台座部材60に作用する力をリブ52の第2当接部52Bで受け止めるようになるため、設置支持部40に対する該取付台座部材60の装着状態を好適に維持できる。また、車体Bに対して基材20を取付ける際は、基材20の第1壁部分20Aに加えた押圧力がリブ52の第1当接部52Aを介して取付台座部材60に作用するため、係止孔B1に対してクリップCを適切に嵌合させ得る。
Further, the fitting position (the formation position of the slit 44) between the
更に、実施例に係る車両内装部材10の製造方法では、図9に示すように、スライド型104における成形凹部120の形成位置を、第2壁部分20Bに対応した該スライド型104の型面における垂直部分とすれば、図8に示すように、第2壁部分20Bの裏側に位置するように設置支持部40を設けることが可能である。すなわち、設置支持部40の取付ボス42を、第2壁部分20Bの裏側に位置するように設け、スリット44は、該取付ボス42より第1壁部分20Aに近い位置で、かつ該第2壁部分20Bの裏側に位置するように設けることができる。
Furthermore, in the method for manufacturing the vehicle
更に、実施例に係る車両内装部材10の製造方法では、図10に示すように、スライド型104における成形凹部120の形成位置を、第1壁部分20Aに対応した該スライド型104の型面における水平部分とすれば、第1壁部分20Aの裏側に位置するように設置支持部40を設けることが可能である。すなわち、設置支持部40の取付ボス42を、第1壁部分20Aの裏側に位置するように設け、スリット44は、該取付ボス42より第2壁部分20Bから遠い位置で、かつ該第1壁部分20Aの裏側に位置するように設けることができる。
Further, in the method for manufacturing the vehicle
更にまた、実施例に係る車両内装部材10の製造方法では、図4に示した成形型M2において、スライド型104に設けた成形凹部120における第1成形部122および第2成形部124の位置を逆にすれば、設置支持部40のスリット44を、第2壁部分20Bの裏側に設けると共に、取付ボス42を、該スリット44よりも第1壁部分20Aに近い位置に設けることができる。また、図9に示した成形型M2において、スライド型104に設けた成形凹部120における第1成形部122および第2成形部124の位置を逆にすれば、設置支持部40のスリット44を、第2壁部分20Bの裏側に設けると共に、取付ボス42を、該スリット44より第1壁部分20Aに近い位置で、かつ該第2壁部分20Bの裏側に位置するように設けることができる。一方、図10に示した成形型M2において、スライド型104に設けた成形凹部120における第1成形部122および第2成形部124の位置を逆にすれば、設置支持部40のスリット44を、第1壁部分20Aの裏側に位置するように設け、取付ボス42を、該スリット44より第2壁部分20Bから遠い位置で、かつ該第1壁部分20Aの裏側に位置するように設けることができる。
Furthermore, in the method for manufacturing the vehicle
また、第2壁部分20Bに対する第3壁部分20Cの折曲角度が小さくて該第3壁部分20Cが立ち上がった形状であり、かつスライド型104の移動方向が該第3壁部分20Cの折曲方向との間に所要の角度差がある場合は、第3壁部分20Cに対応するスライド型104の壁面に臨むように成形凹部120を設ければ、第3壁部分20Cの裏側に、取付ボス42またはスリット44を形成することも可能とし得る。
Further, the
換言すると、実施例に係る車両内装部材10の製造方法は、スライド型104に成形凹部120を設けたことにより、基材20の裏面において該スライド型104が対応する位置であれば、設置支持部40における取付ボス42およびスリット44を、第1壁部分20Aに対して傾斜し、かつ同一方向を指向するように形成し得る。特にスライド型104は、基材20におけるアンダーカット形状を有する壁部を成形するため、設置支持部40の取付ボス42およびスリット44を、基材20におけるアンダーカット形状を有する壁部の近くに設けることができる。
In other words, in the method for manufacturing the vehicle
前述した実施例では、設置支持部40における取付ボス42とスリット44とが、リブ50,52で一体的に連設された形態を例示したが、スライド型104に設けた成形凹部120の第1成形部122および第2成形部124の形状を変更することで、これら取付ボス42およびスリット44とは、個別に単独で設けるようにすることも可能である。また実施例では、図3に示したように、取付ボス42およびスリット44を設けたリブ52を、一列に整列した状態に設けた場合を例示したが、これら取付ボス42およびスリット44は、一列に整列しない状態に設けることも可能である。また、取付ボス42およびスリット44の個数も、実施例に示した数に限定されるものではなく、取付台座部材60の形状、サイズに基づいて適宜増減することも可能である。
In the above-described embodiment, the configuration in which the mounting
更に、前述した実施例では、締結部に取付台座部材60の当接板部64を締結するための締結手段として、該締結部である取付ボス42に対してタッピングネジSをねじ込むようにした締結形態を例示したが、この締結部の締結形態はこれに限るものではない。例えば、取付ボス42の頂部に該取付ボス42より小径のボス部を成形し得る成形凹部をスライド型104に設ければ、この小径のボス部を取付台座部材60の当接板部64に穿設した挿通孔70に挿通して突出させ、突出した該ボス部を溶融させて熱カシメする締結形態等とすることができる。
Further, in the above-described embodiment, as a fastening means for fastening the
本発明に係る車両内装部材の製造方法は、基材を成形する成形型のスライド型により、取付部材を装着するための締結部および係止部を、該基材の裏側に成形する製造方法であって、例えばリアサイドトリム、ドアトリム、ピラーガーニッシュおよびリアゲートトリム等の車両内装部材を好適に製造することができる。 A method for manufacturing a vehicle interior member according to the present invention is a manufacturing method in which a fastening portion and a locking portion for mounting a mounting member are formed on the back side of a base material by a slide die of a molding die for forming the base material. Thus, for example, vehicle interior members such as a rear side trim, a door trim, a pillar garnish, and a rear gate trim can be suitably manufactured.
20 基材,20A 第1壁部分,20B 第2壁部分,20C 第3壁部分,
42 取付ボス(柱状突起、締結部),44 スリット(切り欠き、係止部),
60 取付台座部材(取付部材),104 スライド型,120 成形凹部,M2 成形型,
S タッピングネジ(締結手段)
20 base material, 20A 1st wall part, 20B 2nd wall part, 20C 3rd wall part,
42 mounting bosses (columnar protrusions, fastening parts), 44 slits (notches, locking parts),
60 mounting base member (mounting member), 104 slide mold, 120 molding recess, M2 molding mold,
S Tapping screw (fastening means)
Claims (3)
前記第1壁部分の一部と前記第2壁部分および前記第3壁部分に対応するスライド型に、前記締結部および前記係止部を成形する成形凹部を、第1壁部分に対応する壁面および第2壁部分に対応する壁面から離間するにつれて後方へ傾斜するように設け、
成形完了した前記基材を型開きした成形型から脱型するに際し、該成形型における第1壁部分に対応する成形面から突出しロッドを突出して該成形面から基材を離間するのに伴い、前記スライド型を前記第1壁部分および第2壁部分の両方から離間する方向へ移動させ、
前記締結部および前記係止部を、前記スライド型の前記移動方向を指向するように成形する
ことを特徴とする車両内装部材の製造方法。 A first wall portion; a second wall portion bent from the edge of the first wall portion toward the rear of the first wall portion; and an inner side from the rear edge of the second wall portion A fastening portion to which a mounting member is fastened on the back side of a base material having a third wall portion that is bent toward the extension end and is inclined so as to be separated from the first wall portion as it extends toward the extending end; A method for manufacturing a vehicle interior member that forms a locking portion where a mounting member is locked,
A molding recess for molding the fastening portion and the locking portion is formed on a part of the first wall portion, a slide mold corresponding to the second wall portion and the third wall portion, and a wall surface corresponding to the first wall portion. And provided so as to incline backward as it is separated from the wall surface corresponding to the second wall portion ,
When removing the molded base material from the mold that has been opened, as it protrudes from the molding surface corresponding to the first wall portion of the molding die and protrudes the rod to separate the base material from the molding surface, the slide die is moved in the direction between both whether we release the first wall portion and a second wall portion,
The method of manufacturing a vehicle interior member, wherein the fastening portion and the locking portion are formed so as to be oriented in the moving direction of the slide mold.
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