JP4913326B2 - シール構造及びタービンノズル - Google Patents

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本発明は、航空機エンジン等のガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられるシール構造、及び前記タービンの部品の一つであるタービンノズルに関する。
航空機エンジン等のガスタービンエンジンにおける一般的なタービンの構成について簡単に説明すると、次のようになる。
即ち、前記タービンは、前記ガスタービンエンジンの主要な装置の一つであって、筒状のタービンケースを具備している。また、前記タービンケース内には、複数段のタービンロータが前記ガスタービンエンジンのエンジン軸心(換言すれば、前記タービンケースのケース軸心)を中心として回転可能に設けられている。そして、各段の前記タービンロータは、前記タービンケース内に前記エンジン軸心を中心として回転可能に設けられたタービンディスクと、このタービンディスクの外周部に等間隔に設けられかつ前記ガスタービンにおける燃焼器からの高温ガスによって回転力を得る複数の動翼とを備えている。ここで、各動翼は、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路内に位置してあって、複数段の前記タービンロータにおける前記タービンディスクは、前記ガスタービンエンジンにおける圧縮機の部品である複数段の圧縮機ロータに一体的に連結してある。
更に、前記タービンケース内には、高温ガスを軸流に整流する複数段のタービンノズルが複数段の前記タービンロータと交互に設けられている。そして、各段の前記タービンノズルは、環状に配置された複数の静翼と、複数の前記静翼の内側に一体に形成されたかつインナー流路面を有した環状のインナーバンドと、複数の前記静翼の外側に一体に形成されかつアウター流路面を有した環状のアウターバンドとを備えている。ここで、各静翼、各インナーバンドのインナー流路面、及び各アウターバンドのアウター流路面は、前記エンジン流路内に位置してある。
従って、前記ガスタービンエンジンの稼動させて、前記燃焼器から高温ガスを発生させると、高温ガスは複数段の前記タービンノズルによって軸流に整流されつつ、複数段の前記タービンロータを前記エンジン軸心を中心として回転させる。これによって、前記タービンを駆動させる一方、複数段の前記圧縮機ロータも前記エンジン軸心を中心として複数段の前記タービンロータと一体的に回転させて、前記圧縮機を連動して駆動させることができる。
ところで、隣接する前記タービンロータと前記タービンノズルとの間にラビリンスシール構造が設けられても、前記エンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を回避することはできない。このことは、前記エンジン流路内の一部の領域であって隣接する前記タービンノズルと前記タービンロータとの間の中間領域において、高温ガスの周方向の圧力変動が生じることが大きな要因となっている(例えば、AIAA−002−3938論文参照)。そして、高温ガスの侵入による前記タービンディスクの高温化を抑えるため、特許文献1に示すように、前記タービンは、前記圧縮機(又はファン)から注気した圧縮空気が冷却空気として前記タービンディスクの周縁部(リム部)に向かって流れるように構成されている。
特開平8−296455号公報
しかしながら、高温ガスの侵入による前記タービンディスクの高温化を十分に抑えるには、前記タービンディスクの周縁部に向かって流れる冷却空気の流量を増やす必要がある一方、前記タービンディスクの周縁部に向かって流れる冷却空気の流量を増やすと、前記圧縮機又は前記ファンから抽気する圧縮空気の流量が増えて、前記ガスタービンエンジンのエンジン効率の低下するという問題がある。
請求項1に記載の発明にあっては、ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられ、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を抑制するシール構造において、
前記タービンの部品の一つであるタービンノズルにおける環状のインナーバンドに周方向に等間隔に形成され、エンジン径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のバレイ部と
前記インナーバンドに隣接するバレイ部を繋ぐように形成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のマウント部と
を具備し、
前記エンジン流路内において各静翼の後縁の後側近傍(換言すれば、ガス流方向からみて下流側近傍)のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が前記タービンノズルにおける対応する静翼の後縁の後側近傍にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼間の中央の後側近傍にそれぞれ位置していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明にあっては、ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられ、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を抑制するシール構造において、
前記タービンの部品の一つであるタービンノズルにおける環状のインナーバンドの内側に配置した環状のリアリムシールに周方向に等間隔に形成され、エンジン径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のバレイ部と
前記リアリムシールに隣接するバレイ部を繋ぐように形成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のマウント部と
を具備し、
前記エンジン流路内において各静翼の後縁の後側近傍(換言すれば、ガス流方向からみて下流側近傍)のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が前記タービンノズルにおける対応する静翼の後縁の後側近傍にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼間の中央の後側近傍にそれぞれ位置していることを特徴とする。
ここで、前記エンジン流路内の一部の領域であって隣接する前記タービンノズルと後側寄り(換言すれば、ガス流方向からみて下流側寄り)のタービンロータ(前記タービンの部品の一つ)との間のノズル・ロータ中間領域において、各静翼の後縁の後側近傍の高温ガスの圧力が間欠的に高くなるように高温ガスの周方向の圧力変動が生じる傾向にあり、請求項1又は請求項2に記載の発明は、この周方向の圧力変動が高温ガスの侵入の大きな要因となっていることに着目して創作されたものである。
請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項によると、前記エンジン流路内において各静翼の後縁の後側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が前記タービンノズルにおける対応する静翼の後縁の後側近傍にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼間の中央の後側近傍にそれぞれ位置しているため、各静翼の後縁の後側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように前記エンジン流路内の前記ノズル・ロータ中間領域においてガス容積を周方向に沿って変化させて、前記傾向を相殺することができる。これにより、前記ガス流路の前記ノズル・ロータ中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動を小さくすることができる。
請求項3に記載の発明にあっては、ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられ、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を抑制するシール構造において、
前記タービンの部品の一つであるタービンノズルにおける環状のインナーバンドに周方向に等間隔に形成され、エンジン径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のバレイ部と
前記インナーバンドに隣接するバレイ部を繋ぐように形成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のマウント部と
を具備し、
前記エンジン流路内において各静翼の前縁の前側近傍(換言すれば、ガス流方向からみて上流側近傍)のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が前記タービンノズルにおける対応する静翼の前縁の前側近傍にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼間の中央の前側近傍にそれぞれ位置していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明にあっては、ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられ、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を抑制するシール構造において、
前記タービンの部品の一つであるタービンノズルにおける環状のインナーバンドの内側に配置した環状のフロントリムシールに周方向に等間隔に形成され、エンジン径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のバレイ部と
前記フロントシールに隣接するバレイ部を繋ぐように形成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のマウント部と
を具備し、
前記エンジン流路内において各静翼の前縁の前側近傍(換言すれば、ガス流方向からみて上流側近傍)のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が前記タービンノズルにおける対応する静翼の前縁の前側近傍にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼間の中央の前側近傍にそれぞれ位置していることを特徴とする。
ここで、前記エンジン流路内の一部の領域であって隣接する前記タービンノズルと前側寄り(換言すれば、ガス流方向からみて上流側寄り)のタービンロータ(前記タービンの部品の一つ)との間のロータ・ノズル中間領域において、各静翼の前縁の前側近傍の高温ガスの圧力が間欠的に高くなるように高温ガスの周方向の圧力変動が生じる傾向にあり、請求項3又は請求項4に記載の発明は、この周方向の圧力変動が高温ガスの侵入の大きな要因となっていることに着目して創作されたものである。
請求項3又は請求項4に記載の発明特定事項によると、前記エンジン流路内において各静翼の前縁の前側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が前記タービンノズルにおける対応する静翼の前縁の前側近傍にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼間の中央の前側近傍にそれぞれ位置しているため、各静翼の前縁の前側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように前記エンジン流路内の前記ロータ・ノズル中間領域においてガス容積を周方向に沿って変化させて、前記傾向を相殺することができる。これにより、前記エンジン流路の前記ロータ・ノズル中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動を小さくすることができる。
請求項5に記載の発明にあっては、ガスタービンエンジンにおけるタービンの部品の一つであって、高温ガスを軸流に整流するタービンノズルにおいて、
環状に配置された複数の静翼と
複数の前記静翼の内側に一体に形成され、インナー流路面を有した環状のインナーバンドと
複数の前記静翼の外側に一体に形成され、アウター流路面を有した環状のアウターバンドと
前記インナーバンドに周方向に等間隔に形成され、ノズル径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記静翼と同数のバレイ部と
前記インナーバンドに隣接する前記バレイ部を繋ぐように形成され、前記静翼と同数のマウント部と
を具備し、
前記エンジン流路内において各静翼の後縁の後側近傍(換言すれば、ガス流方向からみて下流側近傍)のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が対応する前記静翼の後縁の後側近傍にそれぞれ位置しかつて各マウント部が隣接する前記静翼間の中央の後側近傍にそれぞれ位置していることを特徴とする。
ここで、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路内の一部の領域であって、隣接する前記タービンノズルと後側寄り(換言すれば、ガス流方向からみて下流側寄り)のタービンロータ(前記タービンの部品の一つ)との間のノズル・ロータ中間領域において、各静翼の後縁の後側近傍の高温ガスの圧力が間欠的に高くなるように高温ガスの周方向の圧力変動が生じる傾向にあり、請求項5に記載の発明は、この周方向の圧力変動が高温ガスの侵入の大きな要因となっていることに着目して創作されたものである。
請求項5に記載の発明特定事項によると、前記エンジン流路内において各静翼の後縁の後側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が対応する前記静翼の後縁の後側近傍にそれぞれ位置しかつて各マウント部が隣接する前記静翼間の中央の後側近傍にそれぞれ位置しているため、各静翼の後縁の後側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように前記エンジン流路内の前記ノズル・ロータ中間領域においてガス容積を周方向に沿って変化させて、前記傾向を相殺することができる。これにより、前記エンジン流路の前記ノズル・ロータ中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動を小さくすることができる。
請求項6に記載の発明にあっては、ガスタービンエンジンにおけるタービンの部品の一つであって、高温ガスを軸流に整流するタービンノズルにおいて、
環状に配置された複数の静翼と
複数の前記静翼の内側に一体に形成され、インナー流路面を有した環状のインナーバンドと
複数の前記静翼の外側に一体に形成され、アウター流路面を有した環状のアウターバンドと
前記インナーバンドに周方向に等間隔に形成され、ノズル径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記静翼と同数のバレイ部と
前記インナーバンドに隣接する前記バレイ部を繋ぐように形成され、前記静翼と同数のマウント部と
を具備し、
前記エンジン流路内において各静翼の前縁の前側近傍(換言すれば、ガス流方向からみて上流側近傍)のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が対応する前記静翼の前縁の前側近傍にそれぞれ位置しかつ各マウント部が隣接する前記静翼間の中央の前側近傍にそれぞれ位置していることを特徴とする。
ここで、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路内の一部の領域であって、隣接する前記タービンノズルと前側寄り(換言すれば、ガス流方向からみて上流側寄り)のタービンロータ(前記タービンの部品の一つ)との間のロータ・ノズル中間領域において、各静翼の前縁の前側近傍の高温ガスの圧力が間欠的に高くなるように高温ガスの周方向の圧力変動が生じる傾向にあり、請求項6に記載の発明は、この周方向の圧力変動が高温ガスの侵入の大きな要因となっていることに着目して創作されたものである。
請求項6に記載の発明特定事項によると、前記エンジン流路内において各静翼の前縁の前側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように、各バレイ部が対応する前記静翼の前縁の前側近傍にそれぞれ位置しかつ各マウント部が隣接する前記静翼間の中央の前側近傍にそれぞれ位置しているため、各静翼の前縁の前側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように前記エンジン流路内の前記ロータ・ノズル中間領域においてガス容積を周方向に沿って変化させて、前記傾向を相殺することができる。これにより、前記ガス流路の前記ロータ・ノズル中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動を小さくすることができる。
請求項7に記載の発明にあっては、ガスタービンエンジンにおけるタービンの部品の一つであって、高温ガスを軸流に整流するタービンノズルにおいて、
環状に配置された複数の静翼と
複数の前記静翼の内側に一体に形成され、インナー流路面を有した環状のインナーバンドと
複数の前記静翼の外側に一体に形成され、アウター流路面を有した環状のアウターバンドと
前記インナーバンドに周方向に等間隔に形成され、ノズル径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記静翼と同数のリアバレイ部と
前記インナーバンドに隣接する前記リアバレイ部を繋ぐように形成され、前記静翼と同数のリアマウント部と
前記インナーバンドに周方向に等間隔に形成され、ノズル径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記静翼と同数のフロントバレイ部と
前記インナーバンドに隣接する前記フロントバレイ部を繋ぐように形成され、前記静翼と同数のフロントマウント部と
を具備し、
前記エンジン流路内において各静翼の後縁の後側近傍(換言すれば、ガス流方向からみて下流側近傍)のガス容積が間欠的に大きくなるように、各リアバレイ部が対応する前記静翼の後縁の後側近傍にそれぞれ位置しかつ各リアマウント部が隣接する前記静翼間の中央の後側近傍にそれぞれ位置してあって、
前記エンジン流路内において各静翼の前縁の前側近傍(換言すれば、ガス流方向からみて上流側近傍)のガス容積が間欠的に大きくなるように、各フロントバレイ部が対応する前記静翼の前縁の前側近傍にそれぞれ位置しかつ各フロントマウント部が隣接する前記静翼間の中央の前側近傍にそれぞれ位置していることを特徴とする。
ここで、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路内の一部の領域であって、隣接する前記タービンノズルと後側寄り(換言すれば、ガス流方向からみて下流側寄り)のタービンロータ(前記タービンの部品の一つ)との間のノズル・ロータ中間領域において、各静翼の後縁の後側近傍の高温ガスの圧力が間欠的に高くなるように高温ガスの周方向の圧力変動が生じる第1の傾向にある。また、前記エンジン流路内の一部の領域であって、隣接する前記タービンノズルと前側寄り(換言すれば、ガス流方向からみて上流側寄り)のタービンロータ(前記タービンの部品の一つ)との間のロータ・ノズル中間領域において、各静翼の前縁の前側近傍の高温ガスの圧力が間欠的に高くなるように高温ガスの周方向の圧力変動が生じる第2の傾向にある。そして、請求項7に記載の発明は、前記エンジン流路の前記ノズル・ロータ中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動、及び前記エンジン流路の前記ロータ・ノズル中間領域における高温ガス周方向の圧力変動が高温ガスの侵入の大きな要因となっていることに着目して創作されたものである。
請求項7に記載の発明特定事項によると、前記エンジン流路内において各静翼の後縁の後側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように、各リアバレイ部が対応する前記静翼の後縁の後側近傍にそれぞれ位置しかつ各リアマウント部が隣接する前記静翼間の中央の後側近傍にそれぞれ位置しているため、各静翼の後縁の後側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように前記エンジン流路内の前記ノズル・ロータ中間領域においてガス容積を周方向に沿って変化させて、前記第1の傾向を相殺することができる。これにより、前記エンジン流路の前記ノズル・ロータ中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動を小さくすることができる。
また、前記エンジン流路内において各静翼の前縁の前側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように、各フロントバレイ部が対応する前記静翼の前縁の前側近傍にそれぞれ位置しかつ各フロントマウント部が隣接する前記静翼間の中央の前側近傍にそれぞれ位置しているため、各静翼の前縁の前側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように前記エンジン流路内の前記ロータ・ノズル中間領域においてガス容積を周方向に沿って変化させて、前記第2の傾向を相殺することができる。これにより、前記エンジン流路の前記ロータ・ノズル中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動を小さくすることができる。
請求項1、請求項2、又は請求項5に記載の発明によれば、前記エンジン流路の前記ノズル・ロータ中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動を小さくすることができるため、前記エンジン流路の前記ノズル・ロータ中間領域から前記エンジン軸心側への高温ガスの侵入を十分に抑制できる。よって、前記タービンディスクの周縁部に向かって流れる冷却空気の流量を減らしても、前記タービンディスクの高温化を十分に抑えることができ、前記圧縮機又は前記ファンから抽気する圧縮空気の流量を減らして、前記ガスタービンエンジンのエンジン効率を高めることができる。
請求項3、請求項4、又は請求項6に記載の発明によれば、前記エンジン流路の前記ロータ・ノズル中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動を小さくすることができるため、前記エンジン流路の前記ロータ・ノズル中間領域から前記エンジン軸心側への高温ガスの侵入を十分に抑制できる。よって、前記タービンディスクの周縁部に向かって流れる冷却空気の流量を減らしても、前記タービンディスクの高温化を十分に抑えることができ、前記圧縮機又は前記ファンから抽気する圧縮空気の流量を減らして、前記ガスタービンエンジンのエンジン効率を高めることができる。
請求項7に記載の発明によれば、前記エンジン流路の前記ノズル・ロータ中間領域、及び前記エンジン流路の前記ロータ・ノズル中間領域における高温ガスの周方向の圧力変動をそれぞれ小さくすることができるため、前記エンジン流路の前記ノズル・ロータ中間領域及び前記ロータ・ノズルから前記エンジン軸心側への高温ガスの侵入を十分に抑制できる。よって、前記タービンディスクの周縁部に向かって流れる冷却空気の流量を減らしても、前記タービンディスクの高温化を十分に抑えることができ、前記圧縮機又は前記ファンから抽気する圧縮空気の流量を減らして、前記ガスタービンエンジンのエンジン効率を高めることができる。
本発明の最良の形態について図1から図4を参照して説明する。
図1は、本発明の最良の形態に係わるノズルセグメントを後方からみた図であって、図2は、本発明の最良の形態に係わる後側寄りのノズルセグメントを前方からみた図であって、図3は、本発明の最良の形態の作用を説明する模式図であって、図4は、本発明の最良の形態に係わるタービンの上半分の断面図である。
ここで、「前後」とは、特許公報掲載時の図面の向きを基準として、図1において紙面に向かって裏表、図2において紙面に向かって表裏、図3及び図4において左右のことをいう。
図4に示すように、本発明の最良の形態に係わるタービン1は、航空機エンジン等のガスタービンエンジンの主要な装置の一つであって、筒状のタービンケース3を具備している。
また、タービンケース3内には、複数段のタービンロータ5,7(第1段のタービンロータ5と第2段のタービンロータ7)が前記ガスタービンエンジンのエンジン軸心(換言すれば、タービンケース3のケース軸心)Sを中心として回転可能に設けられている。即ち、タービンケース3内には、各段のタービンロータ5(7)におけるタービンディスク9(11)がエンジン軸心Sを中心として回転可能に設けられており、各段のタービンディスク9(11)の外周部には、複数のダブテール溝9s(11s)が等間隔に形成されている。そして、各段のタービンディスク9(11)の外周部には、前記ガスタービンにおける燃焼器13からの高温ガスGによって回転力を得る複数の動翼15(17)が等間隔に設けられており、各動翼15(17)は、ダブテール溝9s(11s)に嵌合可能なダブテール15d(17d)と、プラットホーム15p(17p)を備えている。ここで、各動翼15(17)は、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路(主流路)19内に位置してあって、各段のタービンディスク9(11)は、前記ガスタービンエンジンにおける圧縮機(図示省略)の部品である複数段の圧縮機ロータ(図示省略)に一体的に連結してある。
図4、図1、図2に示すように、タービンケース3内には、高温ガスGを軸流に整流する複数段のタービンノズル21,23(第1段のタービンノズル21と第2段のタービンノズル23)が複数段のタービンロータ5,7と交互に設けられている。そして、各段のタービンノズル21(23)は、環状に配置された複数の静翼25(27)と、複数の静翼25(27)の内側に一体に形成されたかつインナー流路面29f(31f)を有した円環状のインナーバンド29(31)と、複数の静翼25(27)の外側に一体に形成されかつアウター流路面33f(35f)を有した円環状のアウターバンド33(35)とを備えている。ここで、各静翼25(27)、各インナーバンド29(31)のインナー流路面29f(31f)、及び各アウターバンド33(35)のアウター流路面33f(35f)は、エンジン流路19内に位置している。なお、各段のタービンノズル21(23)は、複数のタービンノズルセグメントに分割して構成しても差し支えない。
第1段のタービンディスク9の前側には、筒状の第1シールロータ37が設けられており、この第1シールロータ37には、前記圧縮機(又は前記ガスタービンエンジンにおけるファン)から抽気した圧縮空気を冷却空気CAとして第1段のタービンディスク9の周縁部(特に、ダブテール溝15sの底部)に向かって流れるように導入する複数(図4には1つのみ図示)の第1導入孔39が形成されている。
同様に、第1段のタービンディスク9と第2段のタービンディスク11との間には、筒状の第2シールロータ41が設けられており、この第2シールロータ41には、冷却空気CAを第2段のタービンディスク11の周縁部(特に、ダブテール溝17sの底部)に向かって流れるように導入する複数(図4には1つのみ図示)の第2導入孔43が形成されている。
第1段のタービンノズル21におけるインナーバンド29の内側には、環状の第1シールステータ45が設けられており、この第1シールステータ45は、後側に、環状のリアリムシール47を有している。なお、リアリムシール47とインナーバンド29との間の空間も、エンジン流路19の一部を構成するものである。
そして、第1段のタービンディスク9と第1段のタービンノズル21との間には、第1段のタービンディスク9の前側からの高温ガスGがエンジン軸心S側へ侵入することを抑制する第1ラビリンスシール構造49が設けられており、この第1ラビリンスシール構造49は、第1シールロータ37の前部に形成された複数のシールフィン51と、第1シールステータ37の内側に設けられかつ複数のシールフィン51との接触を許容するハニカム部材53とからなる。
同様に、第2段のタービンノズルに27おけるインナーバンド31の内側には、環状の第2シールステータ55が設けられており、この第2シールステータ55は、前側に、円環状のフロントリムシール57を有してあって、後側に、円環状のリアリムシール59を有している。なお、フロントリムシール57とインナーバンド31との空間、及びリアリムシール59とインナーバンド31との間の空間も、エンジン流路19の一部を構成するものである。
そして、第1段のタービンディスク9と第2段のタービンノズル23との間には、第1段のタービンディスク9の後側からの高温ガスGがエンジン軸心S側へ侵入することを抑制する第2ラビリンスシール構造61が設けられており、この第2ラビリンスシール構造61は、第2シールロータ41の中央部に形成された複数のシールフィン63と、第2シールステータ41の内側に設けられかつ複数のシールフィン63との接触を許容するハニカム部材65とからなる。
次に、本発明の最良の形態の要部について説明する。
図1に示すように、各段のタービンノズル21(23)は、エンジン流路19からエンジン軸心S側への高温ガスGの侵入を抑制するリアシール構造67を備えている。
即ち、各段のタービンノズル21(23)におけるインナーバンド29(31)の後部には、静翼25(27)と同数のリアバレイ部69が周方向に等間隔に形成されている。そして、静翼25(27)と同数のリアバレイ部69は、対応する静翼25(27)の後縁25t(27t)の後側近傍(換言すればガス流方向からみて下流側近傍)にそれぞれ位置してあって、前記ガスタービンエンジンのエンジン径方向(換言すればタービンノズル21,23のノズル径方向)へ同じ凹み量だけ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成されている。なお、リアバレイ部69の凹み量は、例えば流体解析によって設定される。
また、各段のタービンノズル21(23)におけるインナーバンド29(31)の外周面の後部には、静翼25(27)と同数のリアマウント部71が隣接するリアバレイ部69を繋ぐように形成されており、静翼25(27)と同数のリアマウント部71は、隣接する静翼25(27)間の中央の後側にそれぞれ位置してあって、インナーバンド29(31)の外周面と面一である。
ここで、エンジン流路19内の一部の領域であって第1段のタービンノズル21と第1段のタービンロータ5との間の第1ノズル・ロータ中間領域(第2段のタービンノズル23と第2段のタービンロータ7との間の第2ノズル・ロータ中間領域)において、図3に仮想線で示すように、各静翼25(27)の後縁25t(27t)の後側近傍の高温ガスGの圧力が間欠的に高くなるように高温ガスGの周方向の圧力変動が生じる第1の傾向にあって、リアシール構造67は、この周方向の圧力変動が高温ガスGの侵入の大きな要因となっていることに着目して創作されたものである。
なお、タービンノズル21(23)がリアシール構造67を備える代わりに、リアリムシール47(59)がリアシール構造67と同様の構成のリアシール構造を備えるようにしても差し支えない。
図2に示すように、フロントリムシール57は、エンジン流路19からエンジン軸心S側への高温ガスGの侵入を抑制するフロントシール構造73を備えている。
即ち、フロントリムシール57には、静翼27と同数のフロントバレイ部75が周方向に等間隔に形成されている。そして、静翼27と同数のフロントバレイ部75は、対応する静翼27の前縁(27a)の前側近傍(換言すればガス流方向からみて上流側近傍)にそれぞれ位置してあって、エンジン径方向へ同じ凹み量だけ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成されている。なお、フロントバレイ部75の凹み量は、例えば流体解析によって設定される。
また、フロントリムシール57の外周面には、静翼27と同数のフロントマウント部77が隣接するフロントバレイ部75を繋ぐように形成されており、静翼27と同数のフロントマウント部77は、隣接する静翼27間の中央の後側にそれぞれ位置してあって、フロントマウント部77の外周面と面一である。
ここで、エンジン流路19内の一部の領域であって第1段のタービンロータ5と第2段のタービンノズル23との間のロータ・ノズル中間領域において、図3に仮想線で示すように、各静翼27の前縁27aの前側近傍(換言すればガス流方向からみて上流側近傍)の高温ガスGの圧力が間欠的に高くなるように高温ガスGの周方向の圧力変動が生じる第2の傾向にあって、フロントシール構造73は、この周方向の圧力変動が高温ガスGの侵入の大きな要因となっていることに着目して創作されたものである。
なお、フロントリムシール57がフロントシール構造73を備える代わりに、第2段のタービンノズル23がフロントシール構造73と同様の構成のフロントシール構造を備えるようにしても差し支えない。
次に、本発明の最良の形態の作用について説明する。
前記ガスタービンエンジンの稼動させて、前記燃焼器から高温ガスGを発生させると、高温ガスGは複数段のタービンノズル21,23によって軸流に整流されつつ、複数段のタービンロータ5,7をエンジン軸心Sを中心として回転させる。これによって、タービン1を駆動させる一方、複数段の前記圧縮機ロータもエンジン軸心Sを中心として複数段のタービンロータ5,7と一体的に回転させて、前記圧縮機を駆動させることができる。
ここで、タービン1の駆動中において、複数の第1導入孔39によって冷却空気CAが第1段のタービンディスク9の周縁部に向かって流れるように導入されると共に、複数の第2導入孔43から冷却空気CAが第2段のタービンディスク11の周縁部に向かって流れるように導入される。これによって、高温ガスGの侵入による複数段のタービンディスク9,11の高温化を抑制することができる。
前述のタービン1の一般的な作用の他に、各静翼25(27)の後縁25t(27t)の後側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように、静翼25(27)と同数のリアバレイ部69が対応する静翼25(27)の後縁25t(27t)の後側近傍にそれぞれ位置してあって、静翼25(27)と同数のリアマウント部71が隣接する静翼25(27)間の中央の後側近傍にそれぞれ位置してあるため、各静翼25(27)の後縁25t(27t)の後側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるようにエンジン流路19内の前記第1ノズル・ロータ中間領域(前記第2ノズル・ロータ中間領域)においてガス容積を周方向に沿って変化させて、前記第1の傾向を相殺することができる。これにより、図3に実線で示すように、エンジン流路19の前記第1ノズル・ロータ中間領域及び前記第2ノズル・ロータ中間領域における高温ガスGの周方向の圧力変動を小さくすることができる。
また、各静翼27の前縁27aの前側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるように、静翼27と同数のフロントバレイ部75が対応する静翼27の前縁27aの前側近傍にそれぞれ位置してあって、静翼27と同数のフロントマウント部77が隣接する静翼27間の中央の前側近傍にそれぞれ位置してあるため、各静翼27の前縁27aの前側近傍のガス容積が間欠的に大きくなるようにエンジン流路19内の前記ロータ・ノズル中間領域においてガス容積を周方向に沿って変化させて、前記第2の傾向を相殺することができる。これにより、エンジン流路19の前記ロータ・ノズル中間領域における高温ガスGの周方向の圧力変動を小さくすることができる。
以上の如き、本発明の最良の形態によれば、エンジン流路19の前記第1ノズル・ロータ中間領域、前記第2ノズル・ロータ中間領域、及び前記ロータ・ノズル中間領域における高温ガスGの周方向の圧力変動をそれぞれ小さくすることができるため、エンジン流路19の前記第1ノズル・ロータ中間領域、前記第2ノズル・ロータ中間領域、及び前記ロータ・ノズルからエンジン軸心側への高温ガスGの侵入を十分に抑制できる。よって、複数段のタービンディスク9,11の周縁部に向かって流れる冷却空気CAの流量を減らしても、複数段のタービンディスク9,11の高温化を十分に抑えることができ、前記圧縮機又は前記ファンから抽気する圧縮空気の流量を減らして、前記ガスタービンエンジンのエンジン効率を高めることができる。
なお、本発明は、前述の発明の最良の形態の説明に限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他種々の態様で実施可能である。
本発明の最良の形態に係わるノズルセグメントを下流側からみた図である。 本発明の最良の形態に係わる後側寄りのノズルセグメントを上流側からみた図である。 本発明の最良の形態の作用を説明する模式図である。 本発明の最良の形態に係わるタービンの上半分の断面図である。
1…タービン
5…タービンロータ
7…タービンロータ
9…タービンディスク
11…タービンディスク
13…燃焼器
15…動翼
19…エンジン流路
21…タービンノズル
23…タービンノズル
25…静翼
27…静翼
29…インナーバンド
31…インナーバンド
33…アウターバンド
35…アウターバンド
47…リアリムシール
57…フロントリムシール
59…リアリムシール
67…リアシール構造
69…リアバレイ部
71…リアマウント部
73…フロントシール構造
75…フロントバレイ部
77…フロントマウント部

Claims (7)

  1. ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられ、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を抑制するシール構造において、
    前記タービンの部品の一つであるタービンノズルにおける円環状のインナーバンドに周方向に等間隔に形成され、前記インナーバンドの外周面がエンジン径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記タービンノズルにおける静翼と同数のバレイ部と、
    前記インナーバンドの外周面に、隣接するバレイ部を繋ぐように形成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のマウント部と、
    を具備し、
    前記エンジン流路内において各静翼の後縁のエンジン軸心方向の後側のガス容積大きくなるように、各バレイ部の最も深い部位が前記タービンノズルにおける対応する静翼の後縁のエンジン軸心方向の後側にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼の後縁間の中央のエンジン軸心方向の後側にそれぞれ位置していることを特徴とするシール構造。
  2. ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられ、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を抑制するシール構造において、
    前記タービンの部品の一つであるタービンノズルにおける円環状のインナーバンドの内側に配置した円環状のリアリムシールの外周面に周方向に等間隔に形成され、前記リアリムシールの外周面がエンジン径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記タービンノズルにおける静翼と同数のバレイ部と、
    前記リアリムシールの外周面に、隣接するバレイ部を繋ぐように形成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のマウント部と、
    を具備し、
    前記エンジン流路内において各静翼の後縁のエンジン軸心方向の後側のガス容積大きくなるように、各バレイ部の最も深い部位が前記タービンノズルにおける対応する静翼の後縁のエンジン軸心方向の後側にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼の後縁間の中央のエンジン軸心方向の後側にそれぞれ位置していることを特徴とするシール構造。
  3. ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられ、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を抑制するシール構造において、
    前記タービンの部品の一つであるタービンノズルにおける円環状のインナーバンドの外周面に周方向に等間隔に形成され、前記インナーバンドの外周面がエンジン径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記タービンノズルにおける静翼と同数のバレイ部と、
    前記インナーバンドの外周面に、隣接するバレイ部を繋ぐように形成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のマウント部と、
    を具備し、
    前記エンジン流路内において各静翼の前縁のエンジン軸心方向の前側のガス容積大きくなるように、各バレイ部の最も深い部位が前記タービンノズルにおける対応する静翼の前縁のエンジン軸心方向の前側にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼の前縁間の中央のエンジン軸心方向の前側れぞれ位置していることを特徴とするシール構造。
  4. ガスタービンエンジンにおけるタービンに用いられ、前記ガスタービンエンジンにおける環状のエンジン流路からエンジン軸心側への高温ガスの侵入を抑制するシール構造において、
    前記タービンの部品の一つであるタービンノズルにおける円環状のインナーバンドの内側に配置した円環状のフロントリムシールの外周面に周方向に等間隔に形成され、前記フロントリムシールの外周面がエンジン径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記タービンノズルにおける静翼と同数のバレイ部と、
    前記フロントシールの外周面に、隣接するバレイ部を繋ぐように形成され、前記タービンノズルにおける前記静翼と同数のマウント部と、
    を具備し、
    前記エンジン流路内において各静翼の前縁のエンジン軸心方向の前側のガス容積大きくなるように、各バレイ部の最も深い部位が前記タービンノズルにおける対応する静翼の前縁のエンジン軸心方向の前側にそれぞれ位置しかつ各マウント部が前記タービンノズルにおける隣接する静翼の前縁間の中央のエンジン軸心方向の前側にそれぞれ位置していることを特徴とするシール構造。
  5. ガスタービンエンジンにおけるタービンの部品の一つであって、高温ガスを軸流に整流するタービンノズルにおいて、
    円環状に配置された複数の静翼と、
    複数の前記静翼の内側に一体に形成され、インナー流路面を有した円環状のインナーバンドと、
    複数の前記静翼の外側に一体に形成され、アウター流路面を有した円環状のアウターバンドと、
    前記インナーバンドの外周面に周方向に等間隔に形成され、前記インナーバンドの外周面がノズル径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記静翼と同数のバレイ部と、
    前記インナーバンドの外周面に、隣接する前記バレイ部を繋ぐように形成され、前記静翼と同数のマウント部と、
    を具備し、
    前記エンジン流路内において各静翼の後縁のエンジン軸心方向の後側のガス容積大きくなるように、各バレイ部の最も深い部位が対応する前記静翼の後縁のエンジン軸心方向の後側にそれぞれ位置しかつ各マウント部が隣接する前記静翼の後縁間の中央のエンジン軸心方向の後側にそれぞれ位置していることを特徴とするタービンノズル。
  6. ガスタービンエンジンにおけるタービンの部品の一つであって、高温ガスを軸流に整流するタービンノズルにおいて、
    円環状に配置された複数の静翼と、
    複数の前記静翼の内側に一体に形成され、インナー流路面を有した円環状のインナーバンドと、
    複数の前記静翼の外側に一体に形成され、アウター流路面を有した円環状のアウターバンドと、
    前記インナーバンドの外周面に周方向に等間隔に形成され、前記インナーバンドの外周面がノズル径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記静翼と同数のバレイ部と、
    前記インナーバンドの外周面に、隣接する前記バレイ部を繋ぐように形成され、前記静翼と同数のマウント部と、
    を具備し、
    前記エンジン流路内において各静翼の前縁のエンジン軸心方向の前側のガス容積大きくなるように、各バレイ部の最も深い部位が対応する前記静翼の前縁のエンジン軸心方向の前側にそれぞれ位置しかつ各マウント部が隣接する前記静翼の前縁間の中央のエンジン軸心方向の前側にそれぞれ位置していることを特徴とするタービンノズル。
  7. ガスタービンエンジンにおけるタービンの部品の一つであって、高温ガスを軸流に整流するタービンノズルにおいて、
    円環状に配置された複数の静翼と、
    複数の前記静翼の内側に一体に形成され、インナー流路面を有した円環状のインナーバンドと、
    複数の前記静翼の外側に一体に形成され、アウター流路面を有した円環状のアウターバンドと、
    前記インナーバンドに周方向に等間隔に形成され、前記インナーバンドの外周面がノズル径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記静翼と同数のリアバレイ部と、
    前記インナーバンドの外周面に隣接する前記リアバレイ部を繋ぐように形成され、前記静翼と同数のリアマウント部と、
    前記インナーバンドの外周面に、周方向に等間隔に形成され、前記インナーバンドの外周面がノズル径方向へ湾曲状に凹むようにそれぞれ構成され、前記静翼と同数のフロントバレイ部と、
    前記インナーバンドの外周面に、隣接する前記フロントバレイ部を繋ぐように形成され、前記静翼と同数のフロントマウント部と、
    を具備し、
    前記エンジン流路内において各静翼の後縁のエンジン軸心方向の後側のガス容積大きくなるように、各リアバレイ部の最も深い部位が対応する前記静翼の後縁のエンジン軸心方向の後側にそれぞれ位置しかつ各リアマウント部が隣接する前記静翼の後縁間の中央のエンジン軸心方向の後側にそれぞれ位置してあって、
    前記エンジン流路内において各静翼の前縁のエンジン軸心方向の前側のガス容積大きくなるように、各フロントバレイ部の最も深い部位が対応する前記静翼の前縁のエンジン軸心方向の前側にそれぞれ位置しかつ各フロントマウント部が隣接する前記静翼の前縁間の中央のエンジン軸心方向の前側にそれぞれ位置していることを特徴とするタービンノズル。
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