JP4913086B2 - 容器入り即席麺の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、容器入り即席麺の製造方法に関し、詳しくは、容器に即席麺の内容物を収容する方法に関する。
この発明に関連する従来技術としては、麺塊の上または下に空気によって弾性的に膨らんだスープ袋を配置し、外部からの衝撃によって麺塊に欠損や割れが生ずることを防止した袋入り即席麺の包装が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−270976号公報
近年はゴミの減量や資源循環型社会の実現が強く求められており、容器入り即席麺の分野においても容器に生分解性のものを用いることが考えられている。
しかしながら、生分解性の容器はその構造や材質等により、内面が傷ついたものにお湯を注いで調理すると傷からお湯が浸入し、容器の成分が調理された即席麺に溶出する恐れがある。また、傷から比較的多量のお湯が侵入すると容器が軟化する恐れもある。
もちろん、即席麺に用いられる生分解性の容器は、仮に、その成分が調理された即席麺に溶出し摂取されても、健康に害を与える恐れのない素材で製造される。
しかし、生分解性容器の成分が調理された即席麺に溶出する可能性がある以上、内部に収容した乾燥した麺塊で容器の内面が傷つくことを防止することが望まれる。
この発明は以上のような事情を考慮してなされたものであり、内部に収容した乾燥した麺塊で生分解性容器の内面が傷つくことを防止できる容器入り即席麺の製造方法を提供するものである。
この発明は、生分解性を有する基材層と基材層の表面を覆う生分解性および耐水性を有する表層とからなる生分解性の容器に、乾燥した具材を収容した具材袋とスープの素を収容したスープ袋との少なくとも一方を装填した後、装填された具材袋またはスープ袋の上に乾燥した麺塊を装填する工程を含み、具材袋またはスープ袋はその周縁から延び麺塊の上に載せられる着色または非着色の舌片を有する容器入り即席麺の製造方法を提供するものである。
また、この発明は、生分解性を有する基材層と基材層の表面を覆う生分解性および耐水性を有する表層とからなる生分解性の容器に、乾燥した具材を収容した具材袋とスープの素を収容したスープ袋との少なくとも一方を装填した後、装填された具材袋またはスープ袋の上に乾燥した麺塊を装填する工程を含み、具材袋とスープ袋は一体に繋げられ、スープ袋または具材袋は麺塊の上に載せられる容器入り即席麺の製造方法を提供するものでもある
この発明による容器入り即席麺の製造方法によれば、具材袋とスープ袋との少なくとも一方を装填した後、装填された具材袋またはスープ袋の上に麺塊を装填するので、麺塊は具材袋とスープ袋との少なくとも一方を介して容器の底面上に載置されることとなる。
このため、輸送中または保管中に外部から衝撃を受けても、具材袋とスープ袋との少なくとも一方が緩衝材となって容器内で麺塊が暴れることを抑止でき、乾燥した麺塊で生分解性容器の内面が傷つくことを防止できる。
これにより、生分解性の基材層が傷から侵入するお湯で軟化、溶出することを防止でき、生分解性の容器を即席麺の容器として何ら不都合なく用いることが可能となり、ゴミの減量、ひいては資源循環型社会の実現に貢献することが可能となる。
この発明による容器入り即席麺の製造方法は、生分解性を有する基材層と基材層の表面を覆う生分解性および耐水性を有する表層とからなる生分解性の容器に、乾燥した具材を収容した具材袋とスープの素を収容したスープ袋との少なくとも一方を装填した後、装填された具材袋またはスープ袋の上に乾燥した麺塊を装填する工程を含むことを特徴とする。
この発明による容器入り即席麺の製造方法において、生分解性を有する基材層は、容器としての一定の形状を保持する一方で、水や微生物によって容易に分解され、仮にその成分が調理された即席麺に溶出して摂取されても健康に害のないものであればよく、特に限定されるものではないが、例えば、デンプンまたはその誘導体を主原料とした発泡成形物を挙げることができる。
ここで、上記のデンプンとしては特に限定されるものではないが、例えば、馬鈴薯、トウモロコシ、タピオカ、米、小麦、さつまいもなど、主用穀物として世界的に生産されている農産物から得られるデンプンを挙げることができ、特定の農産物から製造されたものであってもよいし、複数の農産物から製造されたものを混合したものであってもよい。
また、上記のデンプンの誘導体は、生分解性を阻害しない範囲でデンプンを修飾したものを指し、例えば、α化デンプン、架橋デンプン、変性デンプン等を挙げることができる。
さらに、上記の修飾されていないデンプンと上記のデンプンの誘導体とを混合した混合物が用いられても構わない。
また、上記のデンプンまたはその誘導体には、摂取されても健康に害がない限りにおいて各種添加剤が添加されていてもよい。この添加剤としては、具体的には、増量剤、強度調整剤、可塑剤、乳化剤、安定剤、離型剤、均質性調整剤、保湿剤、導電率調整剤、誘電損失調整剤、膨化剤、着色剤などが挙げられる。
また、上記の生分解性および耐水性を有する表層は、基材層の表面に耐水性を付与できる生分解性の薄い層であればよく特に限定されるものではないが、耐水性に加え、耐湿性と高い耐熱性を備えていることが好ましく、例えば、生分解性プラスチックからなる被覆フィルムを挙げることができる。
生分解性プラスチックとしては、例えば、3−ヒドロキシ酪酸−3−ヒドロキシ吉草酸共重合体、ポリ−p−ヒドロキシベンズアルデヒド(PHB)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリカプロラクトン(PLC)、酢酸セルロース系(PH)重合体、ポリエチレンサクシネート(PESu)、ポリエステルアミド、変性ポリエステル、ポリ乳酸(PLA)、マタービー(登録商標、イタリア・ノバモント社:デンプンを主成分とし、生分解性を有するポリビニルアルコール系樹脂や脂肪族ポリエステル系樹脂などを副成分としている)、セルロース・キトサン複合物などのいわゆる「生分解性プラスチック」として公知の種々のものが挙げられる。これらの生分解性プラスチックは1種類のみ用いられてもよく、2種類以上の複合物として用いられてもよい。また、これら生分解性プラスチックには、生分解性の可塑剤、フィラーなどの副原料が添加されていてもよい。
この発明による容器入り即席麺の製造方法において、具材袋またはスープ袋は、具材またはスープの素を空気とともに密封していることが好ましい。
このような構成によれば、具材またはスープの素とともに密封された空気によって具材袋またはスープ袋が弾性的に膨らんだ状態となり、外部からの衝撃を効率よく吸収できるようになる。
これにより、具材袋またはスープ袋の緩衝効果を高めることができ、容器内で麺塊が暴れることをより一層効果的に抑止できる。このため、容器の内面が乾燥した麺塊で傷つくことをより一層効果的に防止できるようになる。
なお、ここで、具材袋またはスープ袋に密封される空気の量は、25℃における体積が一緒に収容される具材またはスープの素の体積の約1.1倍以上となるように設定されることが好ましい。
この発明による容器入り即席麺の製造方法において、容器は、底面と、底面の縁から立ち上がるように延びた側面と、側面の端縁によって規定された上縁開口とを有し、側面は容器が上縁開口から底面へ向かって先細となるように底面に対して傾斜していることが好ましい。
このような構成によれば、容器の下方へ向かうほど容器の容積が小さくなるので、収容した麺塊の移動が制限され衝撃を受けても麺塊が暴れにくくなる。
これにより、乾燥した麺塊で容器の内面が傷つくことをより一層効果的に防止できる。
容器の底へ向かって先細となるように側面が底面に対して傾斜している上記構成において、容器は、円形の底面および上縁開口を有するほぼ逆円錐台状であり、麺塊は最小径が容器の底面の直径とほぼ等しくなる逆円錐台状であってもよい。
このような構成によれば、逆円錐台状の容器の底に同じく逆円錐台状の麺塊が嵌まるような状態で収容されるので、麺塊の横方向の移動がより一層制限され衝撃を受けても麺塊が暴れにくくなる。これにより、乾燥した麺塊で容器の内面が傷つくことをより一層効果的に防止できる。
この発明による容器入り即席麺の製造方法において、麺塊は空気とともに麺袋に密封されていてもよい。
このような構成によれば、麺塊とともに密封された空気によって麺袋が弾性的に膨らんだ状態となり、外部からの衝撃により麺塊が容器内で暴れても麺塊から容器の内面に伝わる衝撃が緩和され、容器の内面が傷つくことをより一層効果的に防止できる。
なお、ここで、麺袋に密封される空気の量は、25℃における体積が一緒に収容される麺塊の体積の約1.1倍以上となるように設定されることが好ましい。
この発明による容器入り即席麺の製造方法において、具材袋またはスープ袋はその周縁から延び麺塊の上に載せられる着色または非着色の舌片を有していてもよい。
このような構成によれば、具材袋またはスープ袋の周縁から延びる舌片が麺塊の上に載せられるので、消費者が麺塊の下に配置された具材袋またはスープ袋の存在に気付き易くなり、具材袋の取り出し忘れを防止できるようになる。
この発明による容器入り即席麺の製造方法において、具材袋とスープ袋は一体に繋げられ、スープ袋または具材袋は麺塊の上に載せられていてもよい。
このような構成によれば、一体に繋げられた具材袋とスープ袋のいずれか一方が麺塊の上に載せられるので、消費者がスープ袋または具材袋を取り出せばそれに繋がった具材袋またはスープ袋も自ずと取り出されることとなり、具材袋または具材袋の取り出し忘れを防止できるようになる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施形態に係る即席麺入り容器の製造方法について詳細に説明する。なお、以下に説明する複数の実施形態において共通する部材には同じ符号を付して説明する。
実施形態1
図1は、実施形態1に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺の斜視図、図2は図1に示される容器入り即席麺から蓋を取り外した状態を示す斜視図、図3は図2の断面図、図4は図3の要部拡大図である。
図1〜3に示されるように、実施形態1に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺10は、生分解性の容器1に乾燥した具材を収容した具材袋2、乾燥した麺塊3、スープの素を収容したスープ袋4を順次装填した後、容器1の上縁開口1cに蓋5が嵌められたものである。
図2および図3に示されるように、容器1は円形の底面1aと、底面1aの縁から立ち上がるように延びた側面1bと、側面の端縁によって規定された円形の上縁開口1cとを有している。
容器1は上縁開口1cから底面1aへ向かうにしたがって徐々に内径が小さくなるように側面1bが底面1aに対して傾斜し、全体としてほぼ逆円錐台状の外観を呈している。
図3に示されるように、具材袋2、麺塊3およびスープ袋4は、容器1の底面1a側から上縁開口1c側へ向かって具材袋2、麺塊3およびスープ袋4の順で位置している。つまり、最初に具材袋2が容器1に装填され、その後、麺塊3およびスープ袋4が順次装填される。
このため、容器1内で麺塊3は具材袋2の上に載せられた状態となり、輸送中または保管中に衝撃を受けても、具材袋2が緩衝材の役割を果たし、衝撃が直接麺塊3に伝わらなくなる。
これにより、容器1内で麺塊3が暴れることが抑止され、乾燥した麺塊3によって容器1の内面が傷つくことを防止している。
もちろん、図示はされないが、底面1a側から上縁開口1c側へ向かって具材袋2、スープ袋4および麺塊3の順、スープ袋4、具材袋2および麺塊3の順、或いは、スープ袋4、麺塊3および具材袋2の順で位置するように装填されてもよい。守られるべきことは具材袋2とスープ袋4との少なくとも一方が麺塊3よりも底面1a側に位置していることである。
なお、具材袋2には、乾燥ねぎ、乾燥わかめ、乾燥メンマ、ごまなどの図示しない乾燥具材が空気とともに密封されている。
具材とともに密封される空気の量は、具材袋2内で具材の体積に対して空気の体積がある程度の割合を占め、かつ、具材袋2の最大容積に対して少な過ぎず多すぎない、一定の条件の範囲内であることが好ましい。
また、麺塊3は最小径が容器1の底面1aの直径とほぼ等しくなるほぼ逆円錐台状であり、同じく逆円錐台状の形状を有する容器1の底にうまく嵌まるような状態で収容され、容器1内での移動が制限されている。
このため、外部から容器1に衝撃が加わっても麺塊3が容器1内で大きく移動することが制限され、上述の具材袋2の緩衝効果と相俟って容器1内で麺塊3が暴れ、容器1の内面が傷つくことを防止している。
図3の要部拡大図である図4に示されるように、生分解性の容器1は、生分解性の基材層6の表面が生分解性および耐水性を有する被覆フィルム(表層)7で被覆されたものである。
基材層6はデンプンを主成分とする成形用材料を発泡・焼成して成形したものである。また被覆フィルム7は変性ポリエステルを主成分とする厚さ20μm以上の厚みのフィルムであり、上記の成形用材料の焼成成形と同時、または、焼成成形後に基材層6の表面に貼り付けられる。
ここで、本実施形態1による容器入り即席麺の製造方法による容器1の内面の傷つき防止の効果を検証するために、具材袋2、麺塊3およびスープ袋4の装填順序を変更して試験を行った。
試験に用いた容器入り即席麺の詳細は次のとおりである。
(1)容器
形状:略逆円錐台状
上縁径:140mm
上縁開口径:123mm
底面径:80mm
高さ:75mm
平均厚さ:約1.5mm
重量:約20g
基材層(主成分):デンプン
被覆フィルム(主成分):変性ポリエステル
(2)麺塊
形状:略逆円錐台状
最大径:約95mm
最小径:約70mm
高さ:約45mm
体積:約200cm3
重量:約60g
(3)具材袋
形状(平面):略正方形(90×95mm)
重量(内容物含む):約6g
(4)スープ袋
形状(平面):略正方形(80×90mm)
重量(内容物含む):約10g
(5)蓋
形状(平面):円形
重量:約7g
また、試験方法は次のとおりである。なお、容器1の底面1a側から上縁開口1cへ向かって、麺塊3、具材袋2、スープ袋4の順で装填されたものを比較例1、同方向へ向かって具材袋2、麺塊3、スープ袋4の順で装填されたものを実施例1、同方向へ向かって具材袋2、スープ袋4、麺塊3の順で装填されたものを実施例2とした。
(1)12個の即席麺入り容器を段ボール箱にほぼ隙間なく箱詰めしたものを1ケースとし、これを比較例1、実施例1および2の3種類についてそれぞれ5ケースずつ用意する。
(2)梱包済みの段ボール箱を、重力方向に対して蓋5が上、容器1の底面が下となる向き(以下の表1ではこの方向を「水平方向」と表記している)で、1.5mの高さから落下させる。
(3)段ボール箱から即席麺入り容器を取り出し、麺塊3、スープ袋4および具材袋2を取り除く。
(4)容器1に割れ等が生じていないか目視確認する。
(5)容器1に界面活性剤と染色剤入りのお湯を注ぎ、約7分間放置後お湯を捨て、染色された傷の有無を確認する。
試験結果は次の表1に示すとおりである。表内の数字は、確認された傷の数を表している。また、表中「内R」とは側面1bから底面1aへかけて延びる容器内面の丸く屈曲した部分である(図3参照)。
Figure 0004913086
上記の表1から明らかなように、比較例1の染色後確認では、容器1の「内R」部に多数の傷が発見された。
これは容器1の底面1aと麺塊3との間に緩衝材となる具材袋2が介在しないため、落下時の衝撃が直接麺塊3に伝わり、麺塊3が容器1内で暴れたためと考えられる。
一方、容器1の底面1aと麺塊3との間に具材袋2が介在する実施例1および2では、染色された傷の発生は著しく減少した。
このように、具材袋2が麺塊3よりも容器1の底面1a側に位置するように装填することにより、落下時の衝撃で麺塊3が容器1内で暴れることを抑止でき、容器1の内面が傷つくことを防止できることが分かる。
よって、実施形態1による容器入り即席麺の製造方法は、生分解性の基材層6を有する生分解性の容器1を即席麺の容器として利用する場合に、好適な製造方法であると言える。
なお、麺塊3と具材袋2又はスープ袋4との接触面積をより大きく設定すれば、緩衝効果がより一層高くなることは言うまでもない。
実施形態2
この発明の実施形態2による容器入り即席麺の製造方法について図5に基づいて説明する。図5は実施形態2に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺を示す図3対応図である。
図5に示されるように、実施形態2に係る容器入り即席麺の製造方法で製造された容器入り即席麺20は、麺塊3が麺袋21に収容されている。
麺袋21は、麺塊3を空気とともに密封し、麺塊3の体積の1.1倍以上に膨らんでいる。
その他の構成は上述の実施形態1と同様である。
実施形態2に係る容器入り即席麺の製造方法の効果を調べるために、上述の実施形態1で行ったのと同様の試験を行った。ここでも、容器1の底面1aから容器1の上縁開口1cへ向かって麺袋21、具材袋2、スープ袋4の順で装填したものを比較例2とし、同方向へ向かって具材袋2、麺袋21、スープ袋4の順で装填したものを実施例3とし、同方向へ向かって具材袋2、スープ袋4、麺袋21の順で装填したものを実施例4とした。
試験で用いた容器入り即席麺の詳細は、麺塊3を麺袋21で空気とともに密封している点を除いて上述の実施形態1と同様であり、試験方法も上述の実施形態1と同様である。なお、麺袋21の寸法(平面)は約120×140mmである。
試験結果は次の表2に示すとおりである。
Figure 0004913086
上記の表2から明らかなように、比較例2では、実施形態1で示した比較例1よりも発見された傷の数が減少している。これは、麺袋21が麺塊3を空気とともに密封し弾性的に膨らむことにより、麺塊3によって容器1の内面に与えられる衝撃が減少したためと考えられる。
一方、実施例3および4では、傷ついたものが発見されなかった。これは弾性的に膨らんだ麺袋21が具材袋2の緩衝効果と相俟ってより良い結果をもたらしたものと考えられる。
よって、麺塊3を空気とともに麺袋21で密封した本実施形態2は、容器1の内面が傷つくことを防止するうえでより好ましい実施形態であると言える。
実施形態3
この発明の実施形態3に係る容器入り即席麺の製造方法について図6に基づいて説明する。図6は実施形態3に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺を示す図3対応図である。
図6に示されるように、実施形態3に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺30は、具材袋32が、具材袋32の周縁から延び麺塊3の上に載せられる舌片32aを有している。
図5に示される上述の実施形態2では、調理するにあたって麺袋21から麺塊3を取り出す必要があるので、消費者は必ず容器1から麺袋21を取り出すことになる。
このため、消費者は容器1から麺袋21を取り出した際に麺袋21の下に配置されていた具材袋2の存在に必ず気付き、具材袋2が容器1内に取り残される恐れはない。
しかし、上述の実施形態1のように麺塊3が麺袋で包装されることなく裸で容器1内に収容されていると、消費者によっては麺塊3の下に配置された具材袋2の存在に気付かず、具材袋2を容器1内に残したままお湯を注いで調理を始める恐れもある。
そこで、本実施形態3では、具材袋32から延びる舌片32aを麺塊3の上に載せることにより、消費者が麺塊3の下に配置された具材袋32の存在に気付き易くなるよう配慮されている。つまり、仮に消費者が麺塊3の下に配置された具材袋32の存在に気付いていない場合でも、麺塊3の上に載せられている舌片32aを奇異に思い、舌片32aを引っ張ることにより自ずと具材袋32が麺塊3の下から取り出される。これにより、具材袋32の取り出し忘れが防止される。なお、図示しないが、具材袋32に代えてスープ袋を容器1の最も底面1a側に位置させる場合には、当該スープ袋に同様の舌片を設けるとよい。
実施形態4
この発明の実施形態4に係る容器入り即席麺の製造方法について図7に基づいて説明する。図7は実施形態4に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺を示す図3対応図である。
図7に示されるように、実施形態4に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺40は、具材袋42とスープ袋44とが繋がっており、スープ袋44が麺塊3の上に載せられている。
このため、仮に消費者が麺塊3の下に配置された具材袋42の存在に気付いていない場合でも、スープ袋44を容器1から取り出すと自ずと具材袋42もスープ袋44に引っ張られて取り出される。これにより、具材袋44の取り出し忘れが防止される。
なお、図示しないが、スープ袋44を麺塊3の下に位置させ、具材袋42を麺塊3の上に載せる形態としてもよい。
以上の実施形態1〜4では、具材袋2,32,42を容器1の最も底面1a側に位置させたが、具材袋2,32,42に代えてスープ袋4,44を容器1の最も底面1a側に位置させても具材袋2,32,42と同様の緩衝効果が得られることは言うまでもない。
本発明の実施形態1に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺の斜視図である。 図1に示される容器入り即席麺から蓋を取り外した状態を示す斜視図である。 図2のA−A断面図である。 図3に示すB部の要部拡大図である。 本発明の実施形態2に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺を示す図3対応図である。 本発明の実施形態3に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺を示す図3対応図である。 本発明の実施形態4に係る容器入り即席麺の製造方法によって製造された容器入り即席麺を示す図3対応図である。
符号の説明
1・・・容器
1a・・・底面
1b・・・側面
1c・・・上縁開口
2,32,42・・・具材袋
3・・・麺塊
4,44・・・スープ袋
5・・・蓋
6・・・発泡基材
7・・・被覆フィルム
10,20,30,40・・・容器入り即席麺
21・・・麺袋
32a・・・舌片

Claims (6)

  1. 生分解性を有する基材層と基材層の表面を覆う生分解性および耐水性を有する表層とからなる生分解性の容器に、乾燥した具材を収容した具材袋とスープの素を収容したスープ袋との少なくとも一方を装填した後、装填された具材袋またはスープ袋の上に乾燥した麺塊を装填する工程を含み、具材袋またはスープ袋はその周縁から延び麺塊の上に載せられる着色または非着色の舌片を有する容器入り即席麺の製造方法。
  2. 生分解性を有する基材層と基材層の表面を覆う生分解性および耐水性を有する表層とからなる生分解性の容器に、乾燥した具材を収容した具材袋とスープの素を収容したスープ袋との少なくとも一方を装填した後、装填された具材袋またはスープ袋の上に乾燥した麺塊を装填する工程を含み、具材袋とスープ袋は一体に繋げられ、スープ袋または具材袋は麺塊の上に載せられる容器入り即席麺の製造方法。
  3. 具材袋またはスープ袋は、具材またはスープの素を空気とともに密封している請求項1または2に記載の容器入り即席麺の製造方法。
  4. 容器は、底面と、底面の縁から立ち上がるように延びた側面と、側面の端縁によって規定された上縁開口とを有し、側面は容器が上縁開口から底面へ向かって先細となるように底面に対して傾斜している請求項1〜3のいずれか1つに記載の容器入り即席麺の製造方法。
  5. 容器は、円形の底面および上縁開口を有するほぼ逆円錐台状であり、麺塊は最小径が容器の底面の直径とほぼ等しくなる逆円錐台状である請求項に記載の容器入り即席麺の製造方法。
  6. 麺塊は空気とともに麺袋に密封されている請求項1〜のいずれか1つに記載の容器入り即席麺の製造方法。
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