JP4906619B2 - ピストンとピストンリングの組合せ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用エンジンのピストンとピストンリングの組合せに関する。
自動車用エンジンの高出力化、排ガス対応及び低燃費の要求から、ピストンリングにおいては、ガスシールやオイルコントロール機能の向上及び低フリクションであることが求められている。低フリクション化への対応として、オイルリングの薄幅化による追従性の向上、低張力化によるフリクションの低減が進められている。オイルリングには上下レールが独立している3ピースタイプの組合せオイルリングと、上下レールがウェブで連結されて一体となった2ピースタイプの組合せオイルリングが多く使用されている。どちらの組合せオイルリングもエキスパンダによりレール部をシリンダボア内壁に押し付け、その面圧によりシリンダボアに付着しているオイルを掻き落とし、油膜のコントロールを行っている。
コイルエキスパンダを背面に持つ2ピースタイプの組合せオイルリングは、バネ定数が低く、摩耗による張力減退も小さく、減退を見込んだ初期張力を小さく設定できるため、フリクションの低減に有利である。
しかしながら、従来の2ピースタイプの組合せオイルリングは、一般的にオイルリング本体が2本のレールを持ち、レール間にオイル孔を有する構造であるため、幅寸法を薄くしていくと、オイル孔が小さくなり、オイル通路が狭くなるとともに孔加工が困難になる問題がある。このため、薄幅化による追従性の向上には限界があった。
特許文献1では、外周に2本のレールを持つオイルリングのレール間に半径方向に貫通するオイル窓がなく、そのオイルリングを装着するピストンのリング溝の下面にピストンを貫通しない程度に半径方向に延びる溝が形成されているピストン用オイルリングが提案されている。オイル窓がないことで、リング側面の精度向上と、リングを薄幅化した時の強度確保、及びオイル窓からのオイル逆流防止が図られている。また、リング溝の下面にピストンを貫通しない程度に半径方向に延びる溝を形成することで、オイルリング背面の圧力を低減し、オイルリングの外周摩耗の低減を図るとともに、カーボンスラッジの堆積を防止している。
特許文献2では、セカンドリングとオイルリングの間のピストンランド部に段付部を形成し、段付部とピストン内部空間とを連通するオイル戻し孔を形成したピストンが提案され、セカンドリングは合口のない樹脂製リングとされている。合口のない樹脂製リングを使用することにより、ブローバイの低減を図り、段付部とオイル戻し孔により、余分なオイルがクランクケースに戻され、オイル消費の低減を図っている。
特許文献3では、オイルリング本体にオイル戻し窓がなく、オイルリング本体の外周中央部に突出した1本のレールを有する組合せオイルリングと、リング溝の下面部にオイル戻し通路を備えたピストンが提案されている。これにより、ピストン上昇行程時のオイル掻き上げ作用の抑制と、ピストン下降行程時のオイル掻き作用の増幅によるオイル消費の低減が図られている。
特許文献4では、セカンドランド部に径方向に陥没し、上下溝に開口する切欠部を形成したピストン構造が提案されている。切欠部が周方向において部分的であるため、オイルリングの姿勢を維持しながら、セカンドランド部とシリンダ壁面の間の空間を充分に確保し、オイルリングによるオイル掻き性能を適正に維持し、オイル消費の低減を図っている。
特許文献5では、断面コ字形の環状体の内周面及び合い口に面する両端部を閉塞するとともに、ピストンに設けたオイル戻し孔と連絡する連通孔を底板に設けたピストンリングが提案されている。これにより、ガス漏れ防止機能とオイル掻き機能を効果的に達成することを図っている。
特開平04−078375号公報 特開平11−236853号公報 特開平09−196172号公報 特開平05−280417号公報 特公昭47−020653号公報
しかしながら、特許文献1では、オイルリングを薄幅化した場合、レール間も狭くなり、また、オイル窓がないことから上レールで掻き落としたオイルを逃がす空間を充分に確保できない。このため、油圧の増加により、オイルの上方への逆流をきたす問題がある。特許文献2では、セカンドリング及びオイルリングとも2本のレールを持っており、薄幅化は困難である。特許文献3,4,5では、ピストンの最下リング溝の上下面に形成されて外周に開口するオイル通路溝と、最下リング溝の直上のリング溝の下面に形成されて外周に開口するオイル通路溝の構成は示されていない。
本発明の目的は、ピストンリングの薄幅化を図れ、かつ、オイル消費の低減を図れるピストンとピストンリングの組合せを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は次の解決手段を採る。すなわち、
本発明は、外周に複数のリング溝を持つピストンと前記リング溝に装着されるピストンリングの組合せにおいて、ピストンの最下リング溝の上下面にそれぞれ外周に開口するオイル通路溝を有し、最下リング溝の直上のリング溝の下面に外周に開口するオイル通路溝を有し、前記最下リング溝の上面に形成されたオイル通路溝、及び最下リング溝の直上のリング溝の下面に形成されたオイル通路溝が、ピストンの内部空間に連通しておらず、最下ピストンリングの重量がその直上のピストンリングの重量と等しいか小さく、これらのピストンリングの背面にそれぞれエキスパンダを有することを特徴とする。
ピストンの最下リング溝とその直上のリング溝との間のランド部外周に、前記両リング溝に形成されたオイル通路溝を連通する軸方向のオイル通路溝を有することが好ましい。この軸方向のオイル通路溝は、その断面積が、最下リング溝側よりもその直上のリング溝側の方が小さいことが望ましい。
本発明は次のように構成することもできる。すなわち、外周に複数のリング溝を持つピストンと前記リング溝に装着されるピストンリングの組合せにおいて、ピストンの最下リング溝とその直上のリング溝との間のランド部に、前記両リング溝を連通し外周に開口するオイル通路溝を有し、ピストンの最下リング溝の下面に外周に開口するオイル通路溝を有し、前記両リング溝を連通し外周に開口するオイル通路溝が、ピストンの内部空間に連通しておらず、最下ピストンリングの重量がその直上のピストンリングの重量と等しいか小さく、これらのピストンリングの背面にそれぞれエキスパンダを有することを特徴とする。
前記最下リング溝の下面に形成されたオイル通路溝は、ピストンの内部空間に連通していないか、あるいはピストンの内部空間に連通している。
以上のピストンとピストンリングの組合せにおいて、最下リング溝の上面とそのリング溝内の最下ピストンリング上面との軸方向隙間が、その直上のリング溝の上面とそのリング溝内のピストンリング上面との軸方向隙間よりも大きいことが好ましい。
また、ピストンリングが外周全周にわたる1つの環状突起を有していることが好ましい。
また、ピストンリングの外周のシリンダと摺動する面が平坦面又はテーパ面に形成されていることが好ましい。
また、最下ピストンリングとその直上のピストンリングの合口位置が円周方向に90度以上ずれ、さらに両リングの回り止め構造を有していることが好ましい。
また、前記エキスパンダは、円周方向に間隔を置いて複数のハンプを有する板ばねや、軸方向波型のエキスパンダ、半径方向波型のエキスパンダ、あるいはコイルエキスパンダが使用される。
本発明は上記の構成により、オイル通路溝により油圧の増加を防止できるため、オイルの上方への流れを防止できてオイル消費の低減を図ることができる。更には、オイル戻し孔を設ける必要がなく、ピストンリングを薄幅化できるため、シリンダ壁面に対する追従性を向上でき、オイル掻き性能を向上できて、オイル消費を低減できる。また、最下ピストンリングの重量は、その直上のピストンリングの重量と等しいか小さくされているので、エンジンの無負荷運転時等に慣性力によってピストンリングがリング溝内を上下運動する場合、ピストン下降時に、最下ピストンリングの直上のピストンリングの方がリング溝の下面に着座しやすくなるため、両リング溝間のピストンランド部のオイルが上方に漏れることが防止され、最下リング溝の上面に形成されたオイル通路溝、最下ピストンリング背面の空間、及び最下リング溝の下面に形成されたオイル通路溝などを通ってクランクケースに戻ることができ、オイル消費を低減できる。
以下、本発明の一実施形態を図1に基づいて説明する。
ピストン1は外周に複数のリング溝を有している。図1は、最下リング溝2とその直上のリング溝3を図示している。しかしながら、これらのリング溝2,3の上方には図1では図示していないが、セカンドリング溝やトップリング溝などのリング溝が一つ以上、ピストン1の外周に形成されており、それらのリング溝内にピストンリングが装着されている。
ピストン1の最下リング溝2にはピストンリング4が装着されており、ピストンリング4の背面にこのピストンリング4を半径方向外方に押圧するコイルエキスパンダ5が装着されている。ピストンリング4は、略矩形断面を有する本体の外周における上下方向中央部に外周全周にわたって突出した1本の環状突起4aを有し、内周にはコイルエキスパンダ5が接触する円弧状の内周溝を有している。環状突起4aは先端に向かって上下幅が狭くなる断面形状を有し、シリンダ6と摺動する先端面は平坦面に形成されている。
最下リング溝2の下面には、円周方向に等間隔をおいて半径方向に延びるオイル通路溝7が複数形成されている。オイル通路溝7は外周側が外周に開口し、内周側はピストン1の内部空間8まで貫通しない程度にリング溝底よりも内側に延び、リング溝より先は穴形状となっている。最下リング溝2の上面にも同様にオイル通路溝9が形成されている。すなわち、オイル通路溝9は外周側が外周に開口し、内周側はピストン1の内部空間8まで貫通しない程度にリング溝底よりも内側に延び、リング溝より先は穴形状となっている。オイル通路溝7,9はドリル加工や鋳抜きで形成できる。
最下リング溝2の直上のリング溝3にはピストンリング10が装着されており、ピストンリング10の背面にこのピストンリング10を半径方向外方に押圧するコイルエキスパンダ11が装着されている。ピストンリング10は、略矩形断面を有する本体の外周における上下方向中央部に外周全周にわたって突出した1本の環状突起10aを有し、内周にはコイルエキスパンダ11が接触する円弧状の内周溝を有している。環状突起10aは先端に向かって上下幅が狭くなる断面形状を有し、シリンダ6と摺動する先端面は平坦面に形成されている。
最下リング溝2の直上のリング溝3の下面には、円周方向に等間隔をおいて半径方向に延びるオイル通路溝12が複数形成されている。オイル通路溝12は外周側が外周に開口し、内周側はピストン1の内部空間8まで貫通しない程度にリング溝底よりも内側に延び、リング溝より先は穴形状となっている。
したがって、最下ピストンリング4でシリンダ6壁面から掻き落とされたオイルは、ピストン1外周とシリンダ6内壁との隙間を通ってクランクケースに戻される。また、最下ピストンリング4の直上のピストンリング10でシリンダ6壁面から掻き落とされたオイルは、最下ピストンリング4の合い口隙間や、最下リング溝2の上面に形成されたオイル通路溝9、最下ピストンリング4背面の空間、及び最下リング溝2の下面に形成されたオイル通路溝7を通り、ピストン1外周とシリンダ6内壁との隙間を通ってクランクケースに戻される。この際、最下リング溝2に形成されたオイル通路溝7,9やその直上のリング溝3のオイル通路溝12によって、オイルの油圧増加を防止できるため、オイルの上方への流れを防止できてオイル消費の低減を図ることができる。また、最下リング溝2の上面に形成されたオイル通路溝9及びその直上のリング溝3の下面に形成されたオイル通路溝12は、ピストン1の内部空間8まで貫通していないので、オイルがピストン1の内部空間8からオイル通路溝9,12を通ってピストン外周側に流れ込むことがないため、オイル消費の増加を防止できる。
最下ピストンリング4とその直上のピストンリング10は、外周に1つの環状突起4a,10aを有することで、ピストンリング4,10の面圧を高くでき、オイル消費の低減が図られる。また、オイルの油圧増加を防止でき、オイル消費の低減を図れる。更に、最下ピストンリング4とその直上のピストンリング10は、薄幅化することができるため、各ピストンリング4,10のシリンダ6壁面に対する追従性を向上でき、オイル掻き性能を向上でき、オイル消費を低減できる。
最下ピストンリング4の重量は、その直上のピストンリング10の重量と等しいか小さくされている。このように構成することで、エンジンの無負荷運転時等に慣性力によってピストンリング4,10がリング溝2,3内を上下運動する場合、ピストン1下降時に、最下ピストンリング4の直上のピストンリング10の方がリング溝3の下面に着座しやすくなるため、両リング溝2,3間のピストンランド部のオイルが上方に漏れることが防止され、最下リング溝2の上面に形成されたオイル通路溝9、最下ピストンリング4背面の空間、及び最下リング溝2の下面に形成されたオイル通路溝7などを通ってクランクケースに戻ることができ、オイル消費を低減できる。
なお、最下ピストンリング4とその直上のピストンリング10の合口位置が円周方向に90度以上ずれ、さらに両リング4,10の回り止め構造を有するように構成することが好ましい。このように構成することで、合口位置からのオイル上がりを遅らせることができるため、加減速運転時のオイル消費を低減できる。
図2は本発明の別の実施形態を示している。本実施形態は、ピストン1の最下リング溝2とその直上のリング溝3との間のランド部外周に、両リング溝2,3に形成されたオイル通路溝9,12を連通する軸方向のオイル通路溝13を円周方向に等間隔をおいて複数形成したもので、他の構成は上記実施形態と同じである。
上記構成とすることで、最下ピストンリング4の直上のピストンリング10がシリンダ6壁面から掻き落としたオイルの油圧増加を更に防止できるとともに、オイルのクランクケース側への戻りが良くなり、オイル消費の低減を一層図れる。
図3は本発明の更に別の実施形態を示している。本実施形態は、最下リング溝2の下面に形成されたオイル通路溝7をピストン1の内部空間8と連通するようにピストン1の内部空間8まで貫通させたもので、他の構成は前記実施形態と同じである。
上記構成とすることで、最下ピストンリング4がシリンダ6壁面から掻き落としたオイルのクランクケース側への戻りが良くなる。
図4は本発明の更に別の実施形態を示している。本実施形態は、ピストン1の最下リング溝2とその直上のリング溝3との間のランド部外周に、両リング溝2,3に形成されたオイル通路溝9,12を連通する軸方向のオイル通路溝13を円周方向に等間隔をおいて複数形成し、軸方向のオイル通路溝13の断面積を、最下リング溝2側よりもその直上のリング溝3側の方を小さくし、最下リング溝2の下面に形成されたオイル通路溝7をピストン1の内部空間8と連通するようにピストン1の内部空間8まで貫通させたもので、他の構成は前記実施形態と同じである。
軸方向のオイル通路溝13の断面積が上記のように構成されているので、最下ピストンリング4の直上のピストンリング10がシリンダ6壁面から掻き落としたオイルのクランクケース側への戻りが良くなり、オイル消費の低減を一層図れる。
図5は本発明の更に別の実施形態を示している。本実施形態は、前記実施形態における最下リング溝2の上面とその直上のリング溝3の下面に形成したオイル通路溝9,12に代えて、ピストン1の最下リング溝2とその直上のリング溝3との間のランド部に、両リング溝2,3を連通し半径方向に延びるオイル通路溝14を形成したもので、他の構成は前記実施形態と同じである。オイル通路溝14は、ピストン1円周方向に等間隔をおいて複数形成されており、外周側が外周に開口し、内周側はピストン1の内部空間8まで貫通しない程度にリング溝底よりも内側に延び、リング溝より先は穴形状となっている。
上記構成とすることで、ピストン1の軸方向長さを小さくすることができる。
図6は本発明の更に別の実施形態を示している。本実施形態は、最下リング溝2の上面とそのリング溝2内の最下ピストンリング4の上面との軸方向隙間bが、その直上のリング溝3の上面とそのリング溝3内のピストンリング10の上面との軸方向隙間aよりも大きく形成されているもので、他の構成は前記実施形態と同じである。
上記構成とすることで、エンジンの無負荷運転時等に慣性力によってピストンリング4,10がリング溝2,3内を上下運動する場合、ピストン1下降時に、最下ピストンリング4の直上のピストンリング10の方がリング溝3の下面に着座しやすくなるため、両リング溝2,3間のピストンランド部のオイルが上方に漏れることが防止され、最下リング溝2の上面に形成されたオイル通路溝9、最下ピストンリング4背面の空間、及び最下リング溝2の下面に形成されたオイル通路溝7などを通ってクランクケースに戻ることができるので、オイル消費の低減を一層図れる。
図7は本発明の更に別の実施形態を示している。本実施形態は、最下ピストンリング4とその直上のピストンリング10が外周に環状突起を有していない矩形断面リングで、他の構成は前記実施形態と同じである。
なお、以上の実施形態では、ピストンリング4,10のシリンダ6壁面と摺動する先端面が平坦面であるものを示したが、これに限ることはなく、例えばテーパ面などに形成することもできる。
また、最下リング溝2の上面に形成されるオイル通路溝9、最下リング溝2の直上のリング溝3に形成されるオイル通路溝12、ならびに両リング溝2,3を連通し半径方向に延びるオイル通路溝14は、ピストン1の内部空間8と連通しないようにするのが好ましいが、最下リング溝2の下面に形成されるオイル通路溝7はピストン1の内部空間8と連通させるか、連通しないようにするかは適宜選択されればよい。
また、以上の実施形態では、エキスパンダとしてコイルエキスパンダを使用したが、これに限られることはなく、円周方向に間隔を置いて複数のハンプを有する板ばねや、軸方向波型のエキスパンダ、半径方向波型のエキスパンダなどを用いることもできる。
本発明の一実施形態を示す縦断面図である。 本発明の別の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の更に別の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の更に別の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の更に別の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の更に別の実施形態を示す縦断面図である。 本発明の更に別の実施形態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ピストン
2,3 リング溝
4,10 ピストンリング
4a,10a 環状突起
5,11 コイルエキスパンダ
6 シリンダ
7,9,12,14 オイル通路溝
8 ピストン内部空間
13 軸方向オイル通路溝
a,b 軸方向隙間

Claims (11)

  1. 外周に複数のリング溝を持つピストンと前記リング溝に装着されるピストンリングの組合せにおいて、ピストンの最下リング溝の上下面にそれぞれ外周に開口するオイル通路溝を有し、最下リング溝の直上のリング溝の下面に外周に開口するオイル通路溝を有し、前記最下リング溝の上面に形成されたオイル通路溝、及び最下リング溝の直上のリング溝の下面に形成されたオイル通路溝が、ピストンの内部空間に連通しておらず、最下ピストンリングの重量がその直上のピストンリングの重量と等しいか小さく、これらのピストンリングの背面にそれぞれエキスパンダを有することを特徴とするピストンとピストンリングの組合せ。
  2. ピストンの最下リング溝とその直上のリング溝との間のランド部外周に、前記両リング溝に形成されたオイル通路溝を連通する軸方向のオイル通路溝を有することを特徴とする請求項1記載のピストンとピストンリングの組合せ。
  3. 前記軸方向のオイル通路溝の断面積が、最下リング溝側よりもその直上のリング溝側の方が小さいことを特徴とする請求項2記載のピストンとピストンリングの組合せ。
  4. 外周に複数のリング溝を持つピストンと前記リング溝に装着されるピストンリングの組合せにおいて、ピストンの最下リング溝とその直上のリング溝との間のランド部に、前記両リング溝を連通し外周に開口するオイル通路溝を有し、ピストンの最下リング溝の下面に外周に開口するオイル通路溝を有し、前記両リング溝を連通し外周に開口するオイル通路溝が、ピストンの内部空間に連通しておらず、最下ピストンリングの重量がその直上のピストンリングの重量と等しいか小さく、これらのピストンリングの背面にそれぞれエキスパンダを有することを特徴とするピストンとピストンリングの組合せ。
  5. 前記最下リング溝の下面に形成されたオイル通路溝がピストンの内部空間に連通していないことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のピストンとピストンリングの組合せ。
  6. 前記最下リング溝の下面に形成されたオイル通路溝がピストンの内部空間に連通していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のピストンとピストンリングの組合せ。
  7. 最下リング溝の上面とそのリング溝内の最下ピストンリング上面との軸方向隙間が、その直上のリング溝の上面とそのリング溝内のピストンリング上面との軸方向隙間よりも大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のピストンとピストンリングの組合せ。
  8. ピストンリングが外周全周にわたる1つの環状突起を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のピストンとピストンリングの組合せ。
  9. ピストンリングの外周のシリンダと摺動する面が平坦面又はテーパ面に形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のピストンとピストンリングの組合せ。
  10. 最下ピストンリングとその直上のピストンリングの合口位置が円周方向に90度以上ずれ、さらに両リングの回り止め構造を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のピストンとピストンリングの組合せ。
  11. 前記エキスパンダが、円周方向に間隔を置いて複数のハンプを有する板ばね、軸方向波型のエキスパンダ、半径方向波型のエキスパンダ、あるいはコイルエキスパンダであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のピストンとピストンリングの組合せ。
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