JP4899723B2 - 積層型電池の製造方法及び製造装置 - Google Patents

積層型電池の製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4899723B2
JP4899723B2 JP2006229358A JP2006229358A JP4899723B2 JP 4899723 B2 JP4899723 B2 JP 4899723B2 JP 2006229358 A JP2006229358 A JP 2006229358A JP 2006229358 A JP2006229358 A JP 2006229358A JP 4899723 B2 JP4899723 B2 JP 4899723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
cut
battery
temporary
current collector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006229358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008053103A (ja
Inventor
丈嗣 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006229358A priority Critical patent/JP4899723B2/ja
Publication of JP2008053103A publication Critical patent/JP2008053103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4899723B2 publication Critical patent/JP4899723B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

本発明は集電箔間に少なくとも電解質及び電極を有する電池構造体が積層された積層型電池の製造方法及び製造装置に関する。
近年、積層型電池に対する需要が高まっており、大量の積層型電池を効率よく短時間で製造する方法が求められている。積層型電池を効率よく製造する方法として、集電体間に、正電極、電解質及び負電極と、これらの電極及び電解質を覆う絶縁体からなる電池構造体が連続形成された薄肉で帯状の被切断体を製造し、この被切断体に切断刃を下降させることにより、積層型電池に積層される電池構造体を得る方法が考えられている。
しかしながら、被切断体の切断の際に、最初に切断される一方の集電箔が切断刃から押下力を受けて曲げ変形するおそれがある。そして、一方の集電箔が曲げ変形した状態で切断刃をさらに下降させると、一方の集電箔の曲げ部及び他方の集電箔が接触して、短絡を起こすおそれがある。
ここで、積層型電池における短絡を防止する方法として、集電箔の片方の面上に正極層を有し、他方の面上に負極層を有するバイポーラ電極を、高分子電解質層を介して積層したバイポーラ電池において、集電箔の少なくとも片方の面の周辺部に絶縁性層を設ける方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、集電箔の周辺部に剥き出し部分を形成したバイポーラ電極を形成し、その剥き出し部分の少なくとも一部に絶縁性フィルムを配置して、さらに正・負極層の少なくとも一方の電極層上に高分子電解質層を予め形成している。
特開2004−134116号公報(段落0014、段落0015、図1〜図4参照) 特開2004−213971号公報 特開2006−19199号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、集電箔上に形成された電極層の一部を削ぎ落とすことにより集電箔の周辺部に剥き出し部分を形成しているため、削ぎ落とし工程が必要となり、製造に時間がかかる。また、電極層の厚み寸法は極めて小さいため、削ぎ落とし処理の際に、厳密な制御が必要となり、さらには、削ぎ落としにより電極材料が無駄となり、コストが増大するおそれがある。
そこで、本願発明は、製造時に集電体間の短絡を防止して、効率良く積層型電池に積層される電池構造体を得る積層型電池の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願発明の積層型電池の製造方法は、一つの観点として、第1及び第2の集電体間に少なくとも正電極、電解質及び負電極を有する電池構造体が連続形成された被切断体を、所定位置で切断して、積層型電池に積層される前記電池構造体を得る、積層型電池の製造方法であって、前記被切断体を切断する本切断の前に、前記本切断部分における前記第1及び第2の集電体のうち少なくとも一方を切断する仮切断を行い、前記仮切断した切断面に絶縁処理を施すことを特徴とする。
ここで、前記仮切断において、前記第1及び第2の集電体の両方を切断するとよい。
また、前記被切断体を搬送する搬送手段を有し、前記仮切断及び前記絶縁処理を前記搬送手段における第1の位置で行い、前記本切断を前記第1の位置よりも搬送方向下流の第2の位置で行うとよい。
また、前記搬送手段による搬送動作を停止した状態で、前記仮切断、前記絶縁処理及び前記本切断を行うとよい。
本願発明の積層型電池の製造装置は、一つの観点として、第1及び第2の集電体間に少なくとも正電極、電解質及び負電極を有する電池構造体が連続形成された被切断体を、所定位置で切断して、積層型電池に積層される前記電池構造体を得る、積層型電池の製造装置であって、前記所定位置にて前記第1及び第2の集電体のうち少なくとも一方を切断する仮切断部と、前記仮切断部による切断面に絶縁処理を施す絶縁処理部と、前記絶縁処理の後に、前記被切断体を前記所定位置にて切断する本切断部とを有することを特徴とする。
ここで、前記被切断体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送動作を制御する搬送動作制御手段とを有し、前記搬送動作制御手段に、前記仮切断、前記絶縁処理及び前記本切断の際に、前記被切断体の搬送動作が停止されるように前記搬送手段を制御させるとよい。
また、前記仮切断部、前記絶縁処理部及び前記本切断部を、前記搬送手段の搬送方向に沿って設け、前記本切断部を、前記仮切断部及び前記絶縁処理部よりも搬送方向下流に配置し、前記仮切断部及び前記絶縁処理部を、前記搬送方向における位置を同じにするとよい。
本願発明によれば、被切断体を切断する本切断の前に、本切断部分における第1及び第2の集電体のうち少なくとも一方を切断する仮切断を行い、この仮切断した切断面に絶縁処理を施しているため、本切断の際に第1及び第2の集電体が接触して短絡するのを防止できる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である積層型電池としてのバイポーラ型電池の製造方法について、図1を用いて説明する。ここで、図1は、本実施例のバイポーラ型電池の製造方法を有効に実施するための製造装置の概略図である。なお、図1では、説明を容易にするために連続電池構造体1における負極層13、固体電解質層14及び正極層15を露出させた状態で図示しているが(断面図)、実際には絶縁材料によって覆われている。
本実施例のバイポーラ型電池の製造方法の概略構成は、集電箔(集電体)11、12間に、負極層13、固体電解質層14及び正極層15を積層して、これらの積層体の周囲を絶縁層6で覆った電池構造体2を集電箔11、12の平面方向に連続形成した連続電池構造体(被切断体)1を、所定位置(絶縁層6が形成された領域)で切断して、バイポーラ型電池に積層される電池構造体2を得るバイポーラ型電池の製造方法であり、連続電池構造体1の集電箔12を仮切断部22で切断して、この集電箔12の切断面に絶縁処理を施した後に、本切断部21で連続電池構造体1を切断することを特徴としている。
図1において、集電箔供給ローラ23には集電箔11が巻き回されており、集電箔供給ローラ23から送り出された集電箔11は、ガイドローラ24にガイドされながら、搬送コンベア25(搬送手段)の搬送面に進入し、矢印X方向に搬送される。搬送コンベア25は、無端回動式のベルトコンベアであり、不図示の搬送動作制御回路によって、駆動・停止が制御される。
図1のT1〜T9は、集電箔11上に形成される絶縁層6の停止位置を示しており、該搬送動作制御回路は、絶縁層6が停止位置T1〜T9にて所定時間停止されるように、搬送コンベア25を間欠駆動する。なお、隣接する各停止位置の間隔は、全て同じに設定されている。また、集電箔11の材料としては、アルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔を例示できる。
(ステップS101)
停止位置T1には、インクジェットヘッドで構成される第1の絶縁材供給部31が設けられており、この第1の絶縁材供給部31から噴射された絶縁材料によって集電箔11上に平面視矩形の下絶縁層6aが形成される。
ここで、下絶縁層6aに用いられる材料としては、ポリエチレン、ポリセロ、ポリプロピレン、コーテッドポリエステル、ナイロン、コーテッドポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニリデン、ポリイミドを例示できる。なお、後述する中絶縁層6b及び上絶縁層6cについても、下絶縁層6aと同じ材料を使用することができる。また、第1の絶縁材供給部31によるインクジェット方式に代えて、スプレー印刷、静電噴霧、スパッタリングを用いて下絶縁層6aを形成してもよい。
(ステップS102)
停止位置T2には、インクジェットヘッドで構成される第2の絶縁材供給部32が設けられており、第2の絶縁材供給部32から噴射された絶縁材料によって下絶縁層6a上に平面視矩形の中絶縁層6bが形成される。ここで、中絶縁層6bは、矢印X方向の寸法が下絶縁層6aよりも小さく設定されており、下絶縁層6aの上面における左右(矢印X方向)両側の領域は、中絶縁層6bが形成されていない中絶縁層非形成領域61aとなっている。なお、第2の絶縁材供給部32によるインクジェット方式に代えて、スプレー印刷、静電噴霧、スパッタリングを用いて中絶縁層6aを形成してもよい。
(ステップS103)
停止位置T2とT3との間には、インクジェットヘッドで構成される正極層供給部33が矢印X1方向に往復移動可能に設けられており、この正極層供給部33から噴射された正極層材料によって、停止位置T2及びT3にてそれぞれ停止している下絶縁層6a間の集電箔11上に平面視矩形の正極層15を形成する。
ここで、正極層15に用いられる正極活物質としては、スピネルLiMn、溶液系のリチウムイオン電池で使用される遷移金属とリチイウムの複合酸化物を例示できる。具体的には、LiCoOなどのLi・Co系複合酸化物、LiNiOなどのLi・Ni系複合酸化物、スピネルLiMnなどのLi・Mn系複合酸化物、LiFeOなどのLi・Fe系複合酸化物を例示できる。
この他、LiFePOなどの遷移金属とリチウムのリン酸化合物や硫酸化合物;V、MnO、TiS、MoS、MoOなどの遷移金属酸化物や硫化物;PbO、AgO、NiOOHなどを使用することもできる。また、正極活物質にポリマー、重合開始剤、導電助剤、溶媒を混合してもよい。なお、正極層供給部33によるインクジェット方式に代えて、スプレー印刷、静電噴霧、スパッタリングを用いて正極層15を形成してもよい。
(ステップS104)
停止位置T3とT4との間には、インクジェットヘッドで構成される電解質層供給部34が矢印X2方向に往復移動可能に設けられており、この電解質層供給部34から噴射された電解質材料によって、停止位置T3及びT4にそれぞれ停止している下絶縁層6aの中絶縁層非形成領域61aと正極層15上に平面視矩形の固体電解質層14が形成される。
ここで、固体電解質層14のイオン導電性物質としては、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオを例示できる。粉末状のイオン導電性物質に粘性バインダーを混合することもできる。この粘性バインダーとしては、ポリビニールアルコール(PVA)、メチルセルロース、ニトロセルロース、エセチルセルロースを例示できる。このように粘性バインダーを混合することにより、固体電解質層14の強度を増すことができる。なお、電解質層供給部34によるインクジェット方式に代えて、スプレー印刷、静電噴霧、スパッタリングを用いて固体電解質層14を形成してもよい。
(ステップS105)
停止位置T5には、インクジェットヘッドで構成される第3の絶縁材供給部35が設けられており、第3の絶縁材供給部35から噴射された絶縁材料によって中絶縁層6b上に平面視矩形状の上絶縁層6cが形成される。ここで、上絶縁層6cの矢印X方向の寸法は、中絶縁層6bよりも大きく、下絶縁層6aと同じに設定されている。
したがって、上絶縁層6cは、停止位置T4、T5間及び停止位置T5、T6間で停止している固定電解質層14上にも部分的に形成されている。なお、第3の絶縁材供給部35によるインクジェット方式に代えて、スプレー印刷、静電噴霧、スパッタリングを用いて上絶縁層6cを形成してもよい。
(ステップS106)
停止位置T5とT6との間には、インクジェットヘッドで構成される負極層供給部36が矢印X3方向に往復移動可能に設けられており、この負極層供給部36から噴射された負極層材料によって、停止位置T2及びT3にてそれぞれ停止している上絶縁層6c間の固体電解質層14上に負極層13が形成される。
ここで、負極層13を構成する負極活物質としては、遷移金属酸化物、遷移金属とリチウムの複合酸化物、チタンの酸化物、チタンとリチウムとの複合酸化物を例示できる。また、負極活物質にポリマー、重合開始剤、導電助剤、溶媒を混合して負極層13の材料としてもよい。なお、負極層供給部36によるインクジェット方式に代えて、スプレー印刷、静電噴霧、スパッタリングを用いて負極層13を形成してもよい。
(ステップS107)
停止位置T6とT7との間には、集電箔12を巻き回した集電箔供給ローラ26が設けられており、集電箔供給ローラ26から送り出された集電箔12は、ガイドローラ27を介して、負極層13及び上絶縁層6c上に供給される。負極層13及び上絶縁層6c上に集電箔12が供給されることにより、連続電池構造体1が製造され、この連続電池構造体1は停止位置T6からT7に移動しながら、押圧ローラ28、29に押圧される。集電箔12の材料は、集電箔11と同じである。
(ステップS108)
停止位置T8(第1の位置)には、集電箔12の切断を行う切断刃を備える仮切断部22及び集電箔12の切断面に絶縁材料を噴射するインクジェットヘッドで構成される短絡防止用絶縁材供給部37が設けられている。この仮切断部22は、不図示の昇降装置によって切断刃が矢印Z方向に昇降移動可能となっている。
短絡防止用絶縁材供給部37は、不図示の水平移動装置によって、矢印Y方向(紙面に対して垂直方向)に移動可能となっており、仮切断部22により集電箔12を切断するときには、仮切断部22の昇降路に対して矢印Y方向に退避した待機位置に待機しており、集電箔12の切断面に絶縁材料を噴射するときには、待機位置から矢印Y方向に移動して前記昇降路内における絶縁材料噴射位置(図2(b)参照)に進入する。
なお、短絡防止用絶縁供給部37が待機位置から絶縁材料噴射位置に向けて移動を開始するのに連動して、仮切断部22は、矢印Z方向に上昇し、図2(b)の待機位置に退避する。このように、仮切断部22及び短絡防止用絶縁材供給部37を移動させることにより、仮切断部22及び短絡防止用絶縁材供給部37が干渉するのを防止できる。
仮切断部22の切断刃は、連続電池構造体1が停止(搬送コンベア25が停止)しているときに待機位置から下降し、集電箔12を仮切断する。ここでいう仮切断には、集電箔12の切断後に仮切断部22が更に下降して、絶縁層6の一部を切断することも含むものとし、仮切断する位置は、後述する本切断部21により切断する位置に対応している。
停止位置T8、T9の拡大図である図2に図示するように、仮切断された集電箔12の切断部12a、12bは、仮切断部22の切断刃に当接しながら押し下げられ、下向き方向に傾斜して曲げ変形する(ステップS108A)。ここで、仮切断部22の切断刃を更に下降させ、絶縁層6及び集電箔11を切断すると、切断刃によって押下げられた切断部12a、12bが集電箔11に接触して、短絡したり、また、切断刃を介して短絡したりすることを抑制できる。
そこで、本実施例では、集電箔12を仮切断部22の切断刃で切断した後、待機位置に待機している短絡防止用絶縁材供給部37を絶縁材料噴射位置に水平移動させ、集電箔12の切断部12a、12bに対して絶縁材料を噴射して、絶縁処理を施すようにしている(ステップS108B)。なお、上述の例では、切断刃を昇降移動させることにより、集電箔12を切断しているが、回転式の切断刃を水平方向(矢印Y方向)に移動させながら集電箔12を仮切断してもよい。
また、短絡防止用絶縁材供給部37によるインクジェット方式に代えて、スプレー印刷、静電噴霧、スパッタリングを用いて絶縁処理を施してもよい。さらに、絶縁材料としては、下絶縁層6aと同じ材料を使用することができる。
(ステップS109)
停止位置T9(第2の位置)には、連続電池構造体1から電池構造体2を切り離すための切断を行う本切断部21が設けられている。この本切断部21は、不図示の昇降装置によって本切断刃が昇降駆動され、連続電池構造体1が停止(搬送コンベア25が停止)しているときに下降して、連続電池構造体1を切断する。
ここで、連続電池構造体1の切断位置は、ステップS108Bにて絶縁材料が噴射された領域、つまり、集電箔12の切断部12a、12bに対応した領域である(図2参照)。
このように仮切断部22によって仮切断された集電箔12の切断部12a、12bを絶縁処理することにより、本切断部21の本切断刃によって押下げられた集電箔12の切断部12a、12bが集電箔11に接触した際に短絡が起こるのを防止できる。
また、本切断部21を仮切断部22及び短絡防止用絶縁材供給部37よりも下流の停止位置T9に配置することにより、本切断部21を停止位置T8に配置した場合よりも、停止位置T8での停止時間を短くできるため、効率よくバイポーラ型電池を製造することができる。
また、仮切断部22による仮切断、短絡防止用絶縁材供給部37による絶縁処理、本切断部21による本切断の際に、連続電池構造体1の搬送動作を停止させているため、切断位置や絶縁材の噴射位置の位置精度を高めることができ、短絡が起こるのを確実に防止できる。
上述の実施例では、集電箔11及び12のうち集電箔12のみを仮切断しているが、集電箔11のみを仮切断してもよいし、集電箔11及び12の双方を仮切断する構成としてもよい。集電箔11のみを仮切断する場合には、搬送コンベア25の搬送面に仮切断部22を通過させるための切断部通過口(不図示)を形成し、この切断部通過口から仮切断部22を進入させて、集電箔11を切断することができる。
集電箔11及び12の双方を仮切断する場合には、集電箔11及び集電箔12を仮切断した後、少なくとも一方の切断面に絶縁処理を施し、本切断を行えばよい。
また、上述の実施例では、本切断部21を用いて連続電池構造体1を切断しているが、ステップS108Bにて絶縁材料を塗布した後、連続電池構造体1の搬送動作を停止させた状態で、更に仮切断部22を下降させ、本切断してもよい。さらに、ステップS108Aにおいて集電箔12を仮切断した後に、搬送コンベア22を駆動して、切断部12a、12bを停止位置T9まで移動させ、停止位置T9にて絶縁処理及び本切断を行ってもよい。
本切断された各電池構造体2は順次積層され、不図示のプレス装置でプレスされることにより、バイポーラ型電池が製造される。
参考例
本発明の参考例である積層型電池としてのバイポーラ型電池の製造方法について、図3を用いて説明する。ここで、図3は、参考例のバイポーラ型電池の製造方法を有効に実施するための製造装置の概略図であり。
参考例のバイポーラ型電池の製造方法の概略構成は、集電箔11、12間に、負極層13、固体電解質層14及び正極層15を積層して、これらの積層体の周囲を絶縁層6で覆った電池構造体2を集電箔11、12の平面方向に連続形成した連続電池構造体(被切断体)1を、所定位置(絶縁層6が形成された領域)で切断して、バイポーラ型電池に積層される電池構造体2を得るバイポーラ型電池の製造方法であり、集電箔12上の切断予定部12Sに絶縁層6dを形成した後に、切断部21´で連続電池構造体1を切断することを特徴としている。
本実施例のステップS101〜107までの工程は、実施例1と同様であるため説明を省略する。なお、ステップS107の次は、ステップS111に移行する。
(ステップS111)
停止位置T8(第1の位置)には、インクジェットヘッドで構成される短絡防止用絶縁材供給部38(絶縁層供給部)が設けられており、短絡防止用絶縁材供給部38から噴射された絶縁材料によって、集電箔12の切断予定部12S上に絶縁層6dが形成される。ここで、集電箔12上に噴射される絶縁材料としては、実施例1の絶縁層6と同じ材料を例示できる。また、短絡防止用絶縁材供給部38によるインクジェット方式に代えて、スプレー印刷、静電噴霧、スパッタリングを用いても良い。
(ステップS112)
停止位置T9(第2の位置)には、実施例1の本切断部21に相当する切断部21´が設けられている。この切断部21´は、不図示の昇降装置によって昇降駆動され、連続電池構造体1が停止(搬送コンベア25が停止)しているときに下降して、連続電池構造体1を切断予定部12Sにて切断する。
このように切断予定部12S上に絶縁層6dを形成しておくことにより、本切断部21による切断の際に集電箔12の切断面に絶縁材料が付着するため、実施例1と同様に集電箔11、12の接触による短絡を防止できる。
また、切断部21´を短絡防止用絶縁材供給部38よりも下流の停止位置T9に配置することにより、切断部21´を停止位置T8に配置した場合よりも、停止位置T8での停止時間を短くできるため、効率よくバイポーラ型電池を製造することができる。
参考例では集電箔12上にのみ絶縁層6dを施したが、集電箔11のみ、集電箔11及び12の双方に絶縁層6dを形成してもよい。また、実施例1で説明した他の効果も得ることができる。さらに、集電箔12を仮切断する必要がないため、実施例1よりも製造工程が簡素化され、製造効率を良くすることができる。
上述の実施例1では、集電箔11、12を同じ金属で構成したが、本願発明は、集電箔11、12を異なる金属で構成したバイポーラ型ではない積層型電池にも適用することができる。また、絶縁層6が無く、集電箔11、12間に負極層13、固体電解質層14及び正極層15が連続形成された連続電池構造体(被切断体)を所定の位置で切断する方法にも本願発明は適用することができる。この場合、本切断部21による切断後に、負極層13、固体電解質層14及び正極層15を絶縁層で覆うとよい。
実施例1の積層型電池の製造装置の概略図である。 図1の製造装置の停止位置T8、T9における拡大図である。 参考例の積層型電池の製造装置の概略図である。
1 連続電池構造体
2 電池構造体
6 絶縁層
T1〜T9 停止位置
11 12 集電箔
13 負極層
14 固体電解質層
15 正極層
21 本切断部
21´ 切断部
22 仮切断部
23 26 集電箔供給ローラ
24 27 ガイドローラ
25 搬送コンベア
28 29 押圧ローラ
31 第1の絶縁材供給部
32 第2の絶縁材供給部
33 正極層供給部
34 電解質層供給部
35 第3の絶縁材供給部
36 負極層供給部
37 38 短絡防止用絶縁材供給部

Claims (7)

  1. 第1及び第2の集電体間に少なくとも正電極、電解質及び負電極を有する電池構造体が連続形成された被切断体を、所定位置で切断して、積層型電池に積層される前記電池構造体を得る、積層型電池の製造方法であって、
    前記被切断体を切断する本切断の前に、前記本切断部分における前記第1及び第2の集電体のうち少なくとも一方を切断する仮切断を行い、前記仮切断した切断面に絶縁処理を施すことを特徴とする積層型電池の製造方法。
  2. 前記仮切断において、前記第1及び第2の集電体の両方を切断することを特徴とする請求項1に記載の積層型電池の製造方法。
  3. 前記被切断体を搬送する搬送手段を有し、
    前記仮切断及び前記絶縁処理を前記搬送手段における第1の位置で行い、前記本切断を前記第1の位置よりも搬送方向下流の第2の位置で行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の積層型電池の製造方法。
  4. 前記搬送手段による搬送動作を停止した状態で、前記仮切断、前記絶縁処理及び前記本切断を行うことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の積層型電池の製造方法。
  5. 第1及び第2の集電体間に少なくとも正電極、電解質及び負電極を有する電池構造体が連続形成された被切断体を、所定位置で切断して、積層型電池に積層される前記電池構造体を得る、積層型電池の製造装置であって、
    前記所定位置にて前記第1及び第2の集電体のうち少なくとも一方を切断する仮切断部と、
    前記仮切断部による切断面に絶縁処理を施す絶縁処理部と、
    前記絶縁処理の後に、前記所定位置にて前記被切断体を切断する本切断部とを有することを特徴とする積層型電池の製造装置。
  6. 前記被切断体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の搬送動作を制御する搬送動作制御手段とを有し、
    前記搬送動作制御手段は、前記仮切断、前記絶縁処理及び前記本切断の際に、前記被切断体の搬送動作が停止されるように前記搬送手段を制御することを特徴とする請求項に記載の積層型電池の製造装置。
  7. 前記仮切断部、前記絶縁処理部及び前記本切断部は、前記搬送手段の搬送方向に沿って設けられており、前記本切断部は、前記仮切断部及び前記絶縁処理部よりも搬送方向下流に配置され、前記仮切断部及び前記絶縁処理部は、前記搬送方向における位置が同じであることを特徴とする請求項に記載の積層型電池の製造装置。
JP2006229358A 2006-08-25 2006-08-25 積層型電池の製造方法及び製造装置 Active JP4899723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006229358A JP4899723B2 (ja) 2006-08-25 2006-08-25 積層型電池の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006229358A JP4899723B2 (ja) 2006-08-25 2006-08-25 積層型電池の製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008053103A JP2008053103A (ja) 2008-03-06
JP4899723B2 true JP4899723B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=39236940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006229358A Active JP4899723B2 (ja) 2006-08-25 2006-08-25 積層型電池の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4899723B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013175636A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 電気二重層キャパシタの製造装置及び製造方法並びにそれにより製造された電気二重層キャパシタを備える電子シート
JP6060911B2 (ja) * 2014-01-21 2017-01-18 トヨタ自動車株式会社 ステータの製造方法
JP6633866B2 (ja) * 2015-08-18 2020-01-22 三洋化成工業株式会社 電池の製造方法
JP6888937B2 (ja) * 2016-10-07 2021-06-18 三洋化成工業株式会社 電池の製造方法
JP6325145B1 (ja) * 2017-04-05 2018-05-16 株式会社石井表記 インクジェット塗布装置及び電池製造用装置
KR102544158B1 (ko) * 2017-12-28 2023-06-14 히다치 조센 가부시키가이샤 전고체 전지, 그 제조방법 및 가공장치
CN114600269A (zh) * 2019-12-27 2022-06-07 松下知识产权经营株式会社 电池的制造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000030742A (ja) * 1998-07-10 2000-01-28 Asahi Chem Ind Co Ltd リチウムイオン二次電池要素
JP2000133248A (ja) * 1998-10-21 2000-05-12 Mitsubishi Chemicals Corp 薄膜型電池の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008053103A (ja) 2008-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4899723B2 (ja) 積層型電池の製造方法及び製造装置
US8790418B2 (en) Manufacturing method for an electrode for a battery
DE102017216213A1 (de) Verfahren zur Herstellung eines Elektrodenstapels
JP5359136B2 (ja) 電極製造方法および電極製造装置
KR101175031B1 (ko) 전극판 제조 방법 및 이 방법으로 제조된 전극판
KR20120055650A (ko) 전극 스택을 제조하기 위한 방법
JP2014127260A (ja) 固体電解質電池の製造方法
JP2012225848A (ja) 膜厚分布測定装置および塗膜形成装置
US9502712B2 (en) Method of manufacturing battery electrode
CN104009203A (zh) 电池用电极、电池、电池用电极的制造方法及制造装置
WO2010087123A1 (ja) 電池とその製造方法
KR20040063831A (ko) 전지용 전극판, 비수전해질액 전지, 및 그 제조 방법
JP4603857B2 (ja) リチウムイオン二次電池およびその製造方法
JP2014116080A (ja) 蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法
CN111316473B (zh) 用于制造电极的方法
KR101434733B1 (ko) 전지용 전극의 제조 방법 및 전지의 제조 방법
EP4050688A1 (en) Apparatus and method for improving foldability of separator in prismatic secondary battery cell manufacturing equipment
JP6307594B2 (ja) リチウムイオン二次電池及びその製造方法と製造装置
JP2013254678A (ja) 電池用電極の製造方法および製造装置、ならびに電池の製造方法および製造装置
JP2012064488A (ja) 電極製造装置、電極の製造方法および電池の製造方法
JP5989579B2 (ja) 全固体電池の製造方法および製造装置
JP6510304B2 (ja) リチウムイオン二次電池の製造方法
CN109841907B (zh) 卷绕电极体的制造方法
JP2014006965A (ja) 電池の製造方法および電池製造装置
JP2014207359A (ja) ラミネート型エネルギーデバイスの積層構造、電気二重層キャパシタおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081105

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4899723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3