JP4897138B2 - Playback apparatus and playback method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プログラム/アルバムに関するダイジェスト部をユーザーによって指定し、指定されたダイジェスト部分の位置、期間を管理領域に記録する再生装置および再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)と呼ばれる電気的に書き換え可能な不揮発性メモリは、1ビットを2個のトランジスタで構成するために、1ビット当たりの占有面積が大きく、集積度を高くするのに限界があった。この問題を解決するために、全ビット一括消去方式により1ビットを1トランジスタで実現することが可能なフラッシュメモリが開発された。フラッシュメモリは、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体に代わりうるものとして期待されている。
【0003】
フラッシュメモリを機器に対して着脱自在に構成したメモリカードも知られている。このメモリカードを使用すれば、従来のCD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)等のディスク状媒体に換えてメモリカードを使用するディジタルオーディオ記録/再生装置を実現することができる。
【0004】
従来のディジタルオーディオ記録/再生装置例えばCD(コンパクトディスク)プレーヤでは、CDに記録されている内容を直ぐに把握できるように、各曲の先頭の部分(例えば10秒間)を次々と自動的に再生する、イントロスキャン、ミュージックスキャン等と呼ばれている機能を備えたものがある。しかしながら、かかる機能は、先頭部分のみを再生するものであって、ユーザが曲の内容あるいは特徴を把握することができない場合があった。
【0005】
従来ビデオCDにおいて曲のダイジェスト部分を指定して再生する再生装置が提案されているが、ビデオCDは再生専用ディスクで記録することが不可能なので予め制作者(コンテンツホルダーやレコード会社)で決めたダイジェスト部分が記録されており、ユーザーが自分の好みの任意な場所を設置することは不可能であった。
【0006】
また、別な方法としてディスク再生装置本体に内蔵された不揮発性メモリにユーザによって指定されたディスク毎の曲のダイジェスト部分を記録しておくことも考えられる。この場合に、上記曲のダイジェスト部分はディスクの識別子と対応つけられてテーブル化され、上記不揮発性メモリ内に記憶され、再生装置内部に装着されたディスクの識別子と上記テーブルの識別子を参照して、同一識別子が判別されたら対応するダイジェスト部分を再生可能にしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ダイジェスト情報はディスクに記録されていないので、一々再生装置本体内のテーブルと参照しなければならなくマイクロコンピュータにおける処理が大変であるととも再生までに時間を要していた。さらに、従来は曲毎のダイジェスト情報を記録していたが、アルバム毎のダイジェスト情報を記録することは行っていなかった。
【0008】
従って、この発明の目的は、ユーザが指定した曲のダイジェスト情報を不揮発性メモリに記録するようにした再生装置および再生方法を提供することにある。
【0009】
この発明の他の目的は、一つの不揮発性メモリに記録された複数のアルバムのダイジェスト部を記録することが可能な再生装置および再生方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、プログラムが記録された不揮発性メモリからプログラムを再生する再生手段と、
再生手段によるプログラムの再生と並行して、再生されるプログラムの特徴的な部分であるダイジェスト部の開始位置と終了位置を特定するインデックス管理情報をキー操作によって生成するインデックス管理情報生成手段と、
インデックス管理情報を不揮発性メモリの管理領域に対して記録する記録手段と、
プログラムのダイジェスト部の再生を指示する指示手段と、
指示手段によりダイジェスト部を再生する指示が入力された場合、複数のプログラムのそれぞれのインデックス管理情報で特定されるダイジェスト部を順次再生するように再生手段を制御する制御手段と
を備える再生装置である。
【0011】
請求項4の発明は、再生手段によって、プログラムが記録された不揮発性メモリからプログラムを再生する再生ステップと、
再生ステップによるプログラムの再生と並行して、再生されるプログラムの特徴的な部分であるダイジェスト部の開始位置と終了位置を特定するインデックス管理情報をキー操作によって生成するインデックス管理情報生成ステップと、
記録手段によって、インデックス管理情報を不揮発性メモリの管理領域に対して記録する記録ステップと、
指示手段によって、プログラムのダイジェスト部の再生を指示する指示ステップと、
指示手段によりダイジェスト部を再生する指示が入力された場合、制御部によって、複数のプログラムのそれぞれのインデックス管理情報で特定されるダイジェスト部を順次再生するように再生手段を制御する制御ステップと
を備える再生方法である。
【0013】
この発明では、ユーザの入力に基づいてダイジェスト部の開始アドレスおよび期間が設定されるので、ユーザがダイジェスト部を指定することが可能となる。また、ダイジェスト部の情報が不揮発性メモリに記録されるので、ダイジェスト部を再生する処理を簡単とできる。さらに、一つの不揮発性メモリに記録された複数のアルバムのそれぞれのダイジェスト情報を記録することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態におけるメモリカードを使用したディジタルオーディオレコーダ/プレーヤの全体の構成を示す。この一実施形態は、記録媒体として、着脱自在のメモリカードを使用するディジタルオーディオ信号の記録および再生機である。より具体的には、このレコーダ/プレーヤは、アンプ装置、スピーカ、CDプレーヤ、MDレコーダ、チューナ等と共にオーディオシステムを構成する。この発明は、これ以外のオーディオレコーダに対しても適用できる。すなわち、携帯型記録再生装置に対しても適用できる。また、衛星を使用したデータ通信、ディジタル放送、インターネット等を経由して配信されるディジタルオーディオ信号を記録するセットトップボックスに対しても適用できる。さらに、ディジタルオーディオ信号以外に動画データ、静止画データ等の記録/再生に対してもこの発明を適用できる。一実施形態においても、ディジタルオーディオ信号以外の画像、文字等の付加情報を記録/再生可能としている。
【0015】
記録再生装置は、それぞれ1チップICで構成されたオーディオエンコーダ/デコーダIC10、セキュリティIC20、DSP(Digital Signal Processor)30を有する。さらに、記録再生装置本体に対して着脱自在のメモリカード40を備える。メモリカード40は、フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)、メモリコントロールブロック、DES(Data Encryption Standard)の暗号化回路を含むセキュリティブロックが1チップ上にIC化されたものである。なお、この一実施形態では、DSP30を使用しているが、マイクロコンピュータを使用しても良い。
【0016】
オーディオエンコーダ/デコーダIC10は、オーディオインタフェース11およびエンコーダ/デコーダブロック12を有する。エンコーダ/デコーダブロック12は、ディジタルオーディオ信号をメモリカード40に書き込むために高能率符号化し、また、メモリカード40から読み出されたデータを復号する。高能率符号化方法としては、ミニディスクで採用されているATRAC(AdaptiveTransform Acoustic Coding)を改良したATRAC3が使用される。
【0017】
上述のATRAC3では、サンプリング周波数=44.1kHzでサンプリングした量子化ビットが16ビットのオーディオデータを高能率符号化処理する。ATRAC3でオーディオデータを処理する時の最小のデータ単位がサウンドユニットSUである。1SUは、1024サンプル分(1024×16ビット×2チャンネル)を数百バイトに圧縮したものであり、時間にして約23m秒である。上述の高能率符号化処理により約1/10にオーディオデータが圧縮される。ミニディスクで適用されたATRAC1と同様に、ATRAC3方式において、信号処理されたオーディオ信号の圧縮/伸長処理による音質の劣化は少ない。
【0018】
ライン入力セレクタ13は、MDの再生出力、チューナの出力、テープ再生出力を選択的にA/D変換器14に供給する。A/D変換器14は、入力されるライン入力信号をサンプリング周波数=44.1kHz、量子化ビット=16ビットのディジタルオーディオ信号へ変換する。ディジタル入力セレクタ16は、MD、CD、CS(衛星ディジタル放送)のディジタル出力を選択的にディジタル入力レシーバ17に供給する。上述のディジタル入力は、例えば光ケーブルを介して伝送される。ディジタル入力レシーバ17の出力がサンプリングレートコンバータ15に供給され、ディジタル入力のサンプリング周波数が44.1kHz、量子化ビットが16ビットのデジタルオーディオ信号に変換される。
【0019】
オーディオエンコーダ/デコーダIC10のエンコーダ/デコーダブロック12からの符号化データがセキュリティIC20のインタフェース21を介してDESの暗号化回路22に供給される。DESの暗号化回路22は、FIFO23を有している。DESの暗号化回路22は、コンテンツの著作権を保護するために備えられている。メモリカード40にも、DESの暗号化回路が組み込まれている。記録再生装置のDESの暗号化回路22は、複数のマスターキーと機器毎にユニークなストレージキーを持つ。さらに、DESの暗号化回路22は、乱数発生回路を持ち、DESの暗号化回路を内蔵するメモリカードと認証およびセッションキーを共有することができる。よりさらに、DESの暗号化回路22は、DESの暗号化回路を通してストレージキーでキーをかけなおすことができる。
【0020】
DESの暗号化回路22からの暗号化されたオーディオデータがDSP(Digital Signal Processor)30に供給される。DSP30は、着脱機構(図示しない)に装着されたメモリカード40とメモリインタフェースを介しての通信を行い、暗号化されたデータをフラッシュメモリに書き込む。DSP30とメモリカード40との間では、シリアル通信がなされる。また、メモリカードの制御に必要なメモリ容量を確保するために、DSP30に対して外付けのSRAM(StaticRandom Access Memory) 31が接続される。
【0021】
さらに、DSP30に対して、バスインタフェース32が接続され、図示しない外部のコントローラからのデータがバス33を介してDSP30に供給される。外部のコントローラは、オーディオシステム全体の動作を制御し、操作部からのユーザの操作に応じて発生した録音指令、再生指令等のデータをDSP30にバスインタフェース32を介して与える。また、画像情報、文字情報等の付加情報のデータもバスインタフェース32を介してDSP30に供給される。バス33は、双方向通信路であり、メモリカード40から読み出された付加情報データ、制御信号等がDSP30、バスインターフェース32、バス33を介して外部のコントローラに取り込まれる。外部のコントローラは、具体的には、オーディオシステム内に含まれる他の機器例えばアンプ装置に含まれている。さらに、外部のコントローラによって、付加情報の表示、レコーダの動作状態等を表示するための表示が制御される。表示部は、オーディオシステム全体で共用される。ここで、バス33を介して送受信されるデータは、著作物ではないので、暗号化がされない。
【0022】
DSP30によってメモリカード40から読み出した暗号化されたオーディオデータは、セキュリティIC20によって復号化され、オーディオエンコーダ/デコーダIC10によってATRAC3の復号化処理を受ける。オーディオエンコーダ/デコーダ10の出力がD/A変換器18に供給され、アナログオーディオ信号へ変換される。そして、アナログオーディオ信号がライン出力端子19に取り出される。
【0023】
ライン出力は、図示しないアンプ装置に伝送され、スピーカまたはヘッドホンにより再生される。D/A変換器18に対してミューティング信号が外部のコントローラから供給される。ミューティング信号がミューティングのオンを示す時には、ライン出力端子19からのオーディオ出力が禁止される。
【0024】
図2は、DSP30の内部構成を示す。DSP30は、コア34と、フラッシュメモリ35と、SRAM36と、バスインタフェース37と、メモリカードインタフェース38と、バスおよびバス間のブリッジとで構成される。DSP30は、マイクロコンピュータと同様な機能を有し、コア34がCPUに相当する。フラッシュメモリ35にDSP30の処理のためのプログラムが格納されている。SRAM36と外部のSRAM31とがRAMとして使用される。
【0025】
DSP30は、バスインタフェース32、37を介して受け取った録音指令等の操作信号に応答して、所定の暗号化されたオーディオデータ、所定の付加情報データをメモリカード40に対して書き込み、また、これらのデータをメモリカード40から読み出す処理を制御する。すなわち、オーディオデータ、付加情報の記録/再生を行うためのオーディオシステム全体のアプリケーションソフトウェアと、メモリカード40との間にDSP30が位置し、メモリカード40のアクセス、ファイルシステム等のソフトウェアによってDSP30が動作する。
【0026】
DSP30におけるメモリカード40上のファイル管理は、既存のパーソナルコンピュータで使用されているFATシステムが使用される。このファイルシステムに加えて、一実施形態では、後述するようなデータ構成の管理ファイルが使用される。管理ファイルは、メモリカード40上に記録されているデータファイルを管理する。第1のファイル管理情報としての管理ファイルは、オーディオデータのファイルを管理するものである。第2のファイル管理情報としてのFATは、オーディオデータのファイルと管理ファイルを含むメモリカード40のフラッシュメモリ上のファイル全体を管理する。管理ファイルは、メモリカード40に記録される。また、FATは、ルートディレクトリ等と共に、予め出荷時にフラッシュメモリ上に書き込まれている。FATの詳細に関しては後述する。
【0027】
なお、一実施形態では、著作権を保護するために、ATRAC3により圧縮されたオーディオデータを暗号化している。一方、管理ファイルは、著作権保護が必要ないとして、暗号化を行わないようにしている。また、メモリカードとしても、暗号化機能を持つものと、これを持たないものとがありうる。一実施形態のように、著作物であるオーディオデータを記録するレコーダが対応しているメモリカードは、暗号化機能を持つメモリカードのみである。上述の暗号化機能を有さないメモリカードには、個人が録音したVoiceまたは録画した画像が記録される。
【0028】
図3は、メモリカード40の構成を示す。メモリカード40は、コントロールブロック41とフラッシュメモリ42が1チップICとして構成されたものである。プレーヤ/レコーダのDSP30とメモリカード40との間の双方向シリアルインタフェースは、10本の線からなる。主要な4本の線は、データ伝送時にクロックを伝送するためのクロック線SCKと、ステータスを伝送するためのステータス線SBSと、データを伝送するデータ線DIO、インターラプト線INTとである。その他に電源供給用線として、2本のGND線および2本のVCC線が設けられる。2本の線Reservは、未定義の線である。
【0029】
クロック線SCKは、データに同期したクロックを伝送するための線である。
ステータス線SBSは、メモリカード40のステータスを表す信号を伝送するための線である。データ線DIOは、コマンドおよび暗号化されたオーディオデータを入出力するための線である。インターラプト線INTは、メモリカード40からプレーヤ/レコーダのDSP30に対しての割り込みを要求するインターラプト信号を伝送する線である。メモリカード40を装着した時にインターラプト信号が発生する。但し、この一実施形態では、インターラプト信号をデータ線DIOを介して伝送するようにしているので、インターラプト線INTを接地している。
【0030】
コントロールブロック41のシリアル/パラレル変換・パラレル/シリアル変換・インタフェースブロック(以下、S/P・P/S・IFブロックと略す)43は、上述した複数の線を介して接続されたレコーダのDSP30とコントロールブロック41とのインタフェースである。S/P・P/S・IFブロック43は、プレーヤ/レコーダのDSP30から受け取ったシリアルデータをパラレルデータに変換し、コントロールブロック41に取り込み、コントロールブロック41からのパラレルデータをシリアルデータに変換してプレーヤ/レコーダのDSP30に送る。また、S/P・P/S・IFブロック43は、データ線DIOを介して伝送されるコマンドおよびデータを受け取った時に、フラッシュメモリ42に対する通常のアクセスのためのコマンドおよびデータと、暗号化に必要なコマンドおよびデータとを分離する。
【0031】
データ線DIOを介して伝送されるフォーマットでは、最初にコマンドが伝送され、その後にデータが伝送される。S/P・P/S・IFブロック43は、コマンドのコードを検出して、通常のアクセスに必要なコマンドおよびデータか、暗号化に必要なコマンドおよびデータかを判別する。この判別結果に従って、通常のアクセスに必要なコマンドをコマンドレジスタ44に格納し、データをページバッファ45およびライトレジスタ46に格納する。ライトレジスタ46と関連してエラー訂正符号化回路47が設けられている。ページバッファ45に一時的に蓄えられたデータに対して、エラー訂正符号化回路47がエラー訂正符号の冗長コードを生成する。
【0032】
コマンドレジスタ44、ページバッファ45、ライトレジスタ46およびエラー訂正符号化回路47の出力データがフラッシュメモリインタフェースおよびシーケンサ(以下、メモリI/F・シーケンサと略す)51に供給される。メモリIF・シーケンサ51は、コントロールブロック41とフラッシュメモリ42とのインタフェースであり、両者の間のデータのやり取りを制御する。メモリIF・シーケンサ51を介してデータがフラッシュメモリ42に書き込まれる。
【0033】
フラッシュメモリ42に書き込まれるATRAC3により圧縮されたオーディオデータ(以下、ATRAC3データと表記する)は、著作権保護のために、プレーヤ/レコーダのセキュリティIC20とメモリカード40のセキュリティブロック52とによって、暗号化されたものである。セキュリティブロック52は、バッファメモリ53と、DESの暗号化回路54と、不揮発性メモリ55とを有する。
【0034】
メモリカード40のセキュリティブロック52は、複数の認証キーとメモリカード毎にユニークなストレージキーを持つ。不揮発性メモリ55は、暗号化に必要なキーを格納するもので、チップ解析を行っても解析不能な構造となっている。この実施形態では、例えばストレージキーが不揮発性メモリ55に格納される。さらに、乱数発生回路を持ち、対応可能なプレーヤ/レコーダと認証ができ、セッションキーを共有できる。DESの暗号化回路54を通して、コンテンツキーをストレージキーでキーのかけ直しを行う。
【0035】
例えばメモリカード40をプレーヤ/レコーダに装着した時に相互に認証がなされる。認証は、プレーヤ/レコーダのセキュリティIC20とメモリカード40のセキュリティブロック52によって行わせる。プレーヤ/レコーダは、装着されたメモリカード40が対応可能なメモリカードであることを認証し、また、メモリカード40が相手のプレーヤ/レコーダが対応可能なプレーヤ/レコーダであることを認証すると、相互認証処理が正常に行われたことを意味する。認証が行われると、プレーヤ/レコーダとメモリカード40がそれぞれセッションキーを生成し、セッションキーを共有する。セッションキーは、認証の度に生成される。
【0036】
メモリカード40に対するコンテンツの書き込み時には、プレーヤ/レコーダがセッションキーでコンテンツキーを暗号化してメモリカード40に渡す。メモリカード40では、コンテンツキーをセッションキーで復号し、ストレージキーで暗号化してプレーヤ/レコーダに渡す。ストレージキーは、メモリカード40の一つ一つにユニークなキーであり、プレーヤ/レコーダは、暗号化されたコンテンツキーを受け取ると、フォーマット処理を行い、暗号化されたコンテンツキーと暗号化されたコンテンツをメモリカード40に書き込む。
【0037】
以上、メモリカード40に対する書き込み処理について説明したが、以下メモリカード40からの読み出し処理について説明する。フラッシュメモリ42から読み出されたデータがメモリIF・シーケンサ51を介してページバッファ45、リードレジスタ48、エラー訂正回路49に供給される。ページバッファ45に記憶されたデータがエラー訂正回路49によってエラー訂正がなされる。エラー訂正がされたページバッファ45の出力およびリードレジスタ48の出力がS/P・P/S・IFブロック43に供給され、上述したシリアルインタフェースを介してプレーヤ/レコーダのDSP30に供給される。
【0038】
読み出し時には、ストレージキーで暗号化されたコンテンツキーとブロックキーで暗号化されたコンテンツとがフラッシュメモリ42から読み出される。セキュリティブロック52によって、ストレージキーでコンテンツキーが復号される。復号したコンテンツキーがセッションキーで再暗号化されてプレーヤ/レコーダ側に送信される。プレーヤ/レコーダは、受信したセッションキーでコンテンツキーを復号する。プレーヤ/レコーダは、復号したコンテンツキーでブロックキーを生成する。このブロックキーによって、暗号化されたATRAC3データを順次復号する。
【0039】
なお、ConfigROM50は、メモリカード40のバージョン情報、各種の属性情報等が格納されているメモリである。また、メモリカード40には、ユーザが必要に応じて操作可能な誤消去防止用のスイッチ60が備えられている。このスイッチ60が消去禁止の接続状態にある場合には、フラッシュメモリ42を消去することを指示するコマンドがレコーダ側から送られてきても、フラッシュメモリ42の消去が禁止される。さらに、OSC Cont.61は、メモリカード40の処理のタイミング基準となるクロックを発生する発振器である。
【0040】
図4は、メモリカードを記憶媒体とするコンピュータシステムのファイルシステム処理階層を示す。ファイルシステム処理階層としては、アプリケーション処理層が最上位であり、その下に、ファイル管理処理層、論理アドレス管理層、物理アドレス管理層、フラッシュメモリアクセスが順次積層される。上述の階層構造において、ファイル管理処理層がFATシステムである。物理アドレスは、フラッシュメモリの各ブロックに対して付されたもので、ブロックと物理アドレスの対応関係は、不変である。論理アドレスは、ファイル管理処理層が論理的に扱うアドレスである。
【0041】
図5は、メモリカード40におけるフラッシュメモリ42のデータの物理的構成の一例を示す。フラッシュメモリ42は、セグメントと称されるデータ単位が所定数のブロック(固定長)へ分割され、1ブロックが所定数のページ(固定長)へ分割される。フラッシュメモリ42では、ブロック単位で消去が一括して行われ、書き込みと読み出しは、ページ単位で一括して行われる。各ブロックおよび各ページは、それぞれ同一のサイズとされ、1ブロックがページ0からページmで構成される。1ブロックは、例えば8KB(Kバイト)バイトまたは16KBの容量とされ、1ページが512Bの容量とされる。フラッシュメモリ42全体では、1ブロック=8KBの場合で、4MB(512ブロック)、8MB(1024ブロック)とされ、1ブロック=16KBの場合で、16MB(1024ブロック)、32MB(2048ブロック)、64MB(4096ブロック)の容量とされる。
【0042】
1ページは、512バイトのデータ部と16バイトの冗長部とからなる。冗長部の先頭の3バイトは、データの更新に応じて書き換えられるオーバーライト部分とされる。3バイトの各バイトに、先頭から順にブロックステータス、ページステータス、更新ステータスが記録される。冗長部の残りの13バイトの内容は、原則的にデータ部の内容に応じて固定とされる。13バイトは、管理フラグ(1バイト)、論理アドレス(2バイト)、フォーマットリザーブの領域(5バイト)、分散情報ECC(2バイト)およびデータECC(3バイト)からなる。分散情報ECCは、管理フラグ、論理アドレス、フォーマットリザーブに対する誤り訂正用の冗長データであり、データECCは、512バイトのデータに対する誤り訂正用の冗長データである。
【0043】
管理フラグとして、システムフラグ(その値が1:ユーザブロック、0:ブートブロック)、変換テーブルフラグ(1:無効、0:テーブルブロック)、コピー禁止指定(1:OK、0:NG)、アクセス許可(1:free、0:リードプロテクト)の各フラグが記録される。
【0044】
先頭の二つのブロック0およびブロック1がブートブロックである。ブロック1は、ブロック0と同一のデータが書かれるバックアップ用である。ブートブロックは、カード内の有効なブロックの先頭ブロックであり、メモリカードを機器に装填した時に最初にアクセスされるブロックである。残りのブロックがユーザブロックである。ブートブロックの先頭のページ0にヘッダ、システムエントリ、ブート&アトリビュート情報が格納される。ページ1に使用禁止ブロックデータが格納される。ページ2にCIS(Card Information Structure)/IDI(Identify Drive Information)が格納される。
【0045】
ブートブロックのヘッダは、ブートブロックID、ブートブロック内の有効なエントリ数が記録される。システムエントリには、使用禁止ブロックデータの開始位置、そのデータサイズ、データ種別、CIS/IDIのデータ開始位置、そのデータサイズ、データ種別が記録される。ブート&アトリビュート情報には、メモリカードのタイプ(読み出し専用、リードおよびライト可能、両タイプのハイブリッド等)、ブロックサイズ、ブロック数、総ブロック数、セキュリティ対応か否か、カードの製造に関連したデータ(製造年月日等)等が記録される。
【0046】
フラッシュメモリは、データの書き換えを行うことにより絶縁膜の劣化を生じ、書き換え回数が制限される。従って、ある同一の記憶領域(ブロック)に対して繰り返し集中的にアクセスがなされることを防止する必要がある。従って、ある物理アドレスに格納されているある論理アドレスのデータを書き換える場合、フラッシュメモリのファイルシステムでは、同一のブロックに対して更新したデータを再度書き込むことはせずに、未使用のブロックに対して更新したデータを書き込むようになされる。その結果、データ更新前における論理アドレスと物理アドレスの対応関係が更新後では、変化する。スワップ処理を行うことで、同一のブロックに対して繰り返して集中的にアクセスがされることが防止され、フラッシュメモリの寿命を延ばすことが可能となる。
【0047】
論理アドレスは、一旦ブロックに対して書き込まれたデータに付随するので、更新前のデータと更新後のデータの書き込まれるブロックが移動しても、FATからは、同一のアドレスが見えることになり、以降のアクセスを適正に行うことができる。スワップ処理により論理アドレスと物理アドレスとの対応関係が変化するので、両者の対応を示す論理−物理アドレス変換テーブルが必要となる。このテーブルを参照することによって、FATが指定した論理アドレスに対応する物理アドレスが特定され、特定された物理アドレスが示すブロックに対するアクセスが可能となる。
【0048】
論理−物理アドレス変換テーブルは、DSP30によってSRAM上に格納される。若し、RAM容量が少ない時は、フラッシュメモリ中に格納することができる。このテーブルは、概略的には、昇順に並べた論理アドレス(2バイト)に物理アドレス(2バイト)をそれぞれ対応させたテーブルである。フラッシュメモリの最大容量を128MB(8192ブロック)としているので、2バイトによって8192のアドレスを表すことができる。また、論理−物理アドレス変換テーブルは、セグメント毎に管理され、そのサイズは、フラッシュメモリの容量に応じて大きくなる。例えばフラッシュメモリの容量が8MB(2セグメント)の場合では、2個のセグメントのそれぞれに対して2ページが論理−物理アドレス変換テーブル用に使用される。論理−物理アドレス変換テーブルを、フラッシュメモリ中に格納する時には、上述した各ページの冗長部における管理フラグの所定の1ビットによって、当該ブロックが論理−物理アドレス変換テーブルが格納されているブロックか否かが指示される。
【0049】
上述したメモリカードは、ディスク状記録媒体と同様にパーソナルコンピュータのFATシステムによって使用可能なものである。図5には示されてないが、フラッシュメモリ上にIPL領域、FAT領域およびルート・ディレクトリ領域が設けられる。IPL領域には、最初にレコーダのメモリにロードすべきプログラムが書かれているアドレス、並びにメモリの各種情報が書かれている。FAT領域には、ブロック(クラスタ)の関連事項が書かれている。FATには、未使用のブロック、次のブロック番号、不良ブロック、最後のブロックをそれぞれ示す値が規定される。さらに、ルートディレクトリ領域には、ディレクトリエントリ(ファイル属性、更新年月日、開始クラスタ、ファイルサイズ等)が書かれている。
【0050】
図6にFAT管理による管理方法を説明する。この図6は、メモリ内の模式図を示しており、上からパーティションテーブル部、空き領域、ブートセクタ、FAT領域、FATのコピー領域、Root Directory領域、Sub
Directory領域、データ領域が積層されている。なお、メモリマップは、論理−物理アドレス変換テーブルに基づいて、論理アドレスから物理アドレスへ変換した後のメモリマップである。
【0051】
上述したブートセクタ、FAT領域、FATのコピー領域、Root Directory領域、Sub Directory領域、データ領域を全部まとめてFATパーティション領域と称する。
【0052】
上述のパーティションテーブル部には、FATパーティション領域の始めと終わりのアドレスが記録されている。通常フロッピーディスクで使用されているFATには、パーティションテーブル部は備えられていない。最初のトラックには、パーティションテーブル以外のものは置かないために空きエリアができてしまう。
【0053】
次に、ブートセクタには、12ビットFATおよび16ビットFATの何れかであるかでFAT構造の大きさ、クラスタサイズ、それぞれの領域のサイズが記録されている。FATは、データ領域に記録されているファイル位置を管理するものである。FATのコピー領域は、FATのバックアップ用の領域である。ルートディレクトリ部は、ファイル名、先頭クラスタアドレス、各種属性が記録されており、1ファイルにつき32バイト使用する。
【0054】
サブディレクトリ部は、ディレクトリというファイルの属性のファイルとして存在しており、図6の実施形態ではPBLIST.MSF、CAT.MSA、DOG.MSA、MAN. MSAという4つのファイルが存在する。このサブディレクトリ部には、ファイル名とFAT上の記録位置が管理されている。すなわち、図6においては、CAT.MSAというファイル名が記録されているスロットには「5」というFAT上のアドレスが管理されており、DOG.MSAというファイル名が記録されているスロットには「10」というFAT上のアドレスが管理されている。
【0055】
クラスタ2以降が実際のデータ領域で、このデータ領域にこの実施形態では、ATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録される。さらに、MAN. MSAというファイル名が記録されているスロットには「110」というFAT上のアドレスが管理されている。
【0056】
この発明の実施形態では、クラスタ5、6、7および8にCAT.MSAというファイル名のATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録され、クラスタ10、11および、12にDOG.MSAというファイル名の前半パートであるDOG−1がATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録され、クラスタ100および101にDOG.MSAというファイル名の後半パートであるDOG−2がATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録されている。さらに、クラスタ110および111にMAN.MSAというファイル名のATRAC3で圧縮処理されたオーディオデータが記録されている。
【0057】
この実施形態においては、単一のファイルが2分割されて離散的に記録されている例を示している。また、データ領域上のEmptyとかかれた領域は記録可能領域である。
【0058】
クラスタ200以降は、ファイルネームを管理する領域であり、クラスタ200には、CAT.MSAというファイルが、クラスタ201には、DOG.MSAというファイルが、クラスタ202にはMAN.MSAというファイルが記録されている。ファイル順を並び替える場合には、このクラスタ200以降で並び替えを行えばよい。
【0059】
この実施形態のメモリカードが初めて挿入された場合には、先頭のパーティションテーブル部を参照してFATパーティション領域の始めと終わりのアドレスが記録されている。ブートセクタ部の再生を行った後にRoot Directory、Sub Directory部の再生を行う。そして、Sub Directory部に記録されている再生管理情報PBLIST.MSFが記録されているスロットを検索して、PBLIST.MSFが記録されているスロットの終端部のアドレスを参照する。
【0060】
この実施形態の場合には、PBLIST.MSFが記録されているスロットの終端部には「200」というアドレスが記録されているのでクラスタ200を参照する。クラスタ200以降は、ファイル名を管理すると共に、ファイルの再生順を管理する領域であり、この実施形態の場合には、CAT. MSAというファイルが1曲目となり、DOG.MSAというファイルが2曲目となり、MAN.MSAというファイルが3曲目となる。
【0061】
ここで、クラスタ200以降を全て参照したら、サブデレクトリ部に移行して、CAT. MSA、DOG.MSAおよびMAN.MSAという名前のファイル名と合致するスロットを参照する。この図6においては、CAT.MSAというファイル名が記録されたスロットの終端には「5」というアドレスが記録され、DOG. MSAというファイルが記録されたスロットの終端には「10」というアドレスが記録され、MAN.MSAというファイルが記録されたスロットの終端には110というアドレスが記録されている。
【0062】
CAT.MSAというファイル名が記録されたスロットの終端に記録された「5」というアドレスに基づいて、FAT上のエントリアドレスを検索する。エントリアドレス5には、「6」というクラスタアドレスがエントリされており、「6」というエントリアドレスを参照すると「7」というクラスタアドレスがエントリされており、「7」というエントリアドレスを参照すると「8」というクラスタアドレスがエントリされており、「8」というエントリアドレスを参照すると「FFF」という終端を意味するコードが記録されている。
【0063】
よって、CAT.MSAというファイルは、クラスタ5、6、7、8のクラスタ領域を使用しており、データ領域のクラスタ5、6、7、8を参照することでCAT.MSAというATRAC3データが実際に記録されている領域をアクセスすることができる。
【0064】
次に、離散記録されているDOG. MSAというファイルを検索する方法を以下に示す。DOG. MSAというファイル名が記録されたスロットの終端には、「10」というアドレスが記録されている。ここで、「10」というアドレスに基づいて、FAT上のエントリアドレスを検索する。エントリアドレス10には、「11」というクラスタアドレスがエントリされており、「11」というエントリアドレスを参照すると「12」というクラスタアドレスがエントリされており、「12」というエントリアドレスを参照すると「100」というクラスタアドレスがエントリされている。さらに、「100」というエントリアドレスを参照すると「101」というクラスタアドレスがエントリされており、「101」というエントリアドレスを参照するとFFFという終端を意味するコードが記録されている。
【0065】
よって、DOG.MSAというファイルは、クラスタ10、11、12、10101というクラスタ領域を使用しており、データ領域のクラスタ10、11、12を参照することでDOG.MSAというファイルの前半パートに対応するATRAC3データが実際に記録されている領域をアクセスすることができる。さらに、データ領域のクラスタ100、101を参照することでDOG.MSAというファイルの後半パートに対応するATRAC3データが実際に記録されている領域をアクセスすることができる。
【0066】
さらに、MAN.MSAというファイル名が記録されたスロットの終端に記録された「110」というアドレスに基づいて、FAT上のエントリアドレスを検索する。エントリアドレス110には、「111」というクラスタアドレスがエントリされており、「111」というエントリアドレスを参照すると「FFF」という終端を意味するコードが記録されている。
【0067】
よって、MAN.MSAというファイルは、クラスタ110、111というクラスタ領域を使用しており、データ領域のクラスタ110、111を参照することでMAN.MSAというATRAC3データが実際に記録されている領域をアクセスすることができる。
【0068】
以上のようにフラッシュメモリ上で離散して記録されたデータファイルを連結してシーケンシャルに再生することが可能となる。
【0069】
この一実施形態では、上述したメモリカード40のフォーマットで規定されるファイル管理システムとは別個に、音楽用ファイルに対して、各トラックおよび各トラックを構成するパーツを管理するための管理ファイルを持つようにしている。この管理ファイルは、メモリカード40のユーザブロックを利用してフラッシュメモリ42上に記録される。それによって、後述するように、メモリカード40上のFATが壊れても、ファイルの修復を可能となる。
【0070】
この管理ファイルは、DSP30により作成される。例えば最初に電源をオンした時に、メモリカード40の装着されているか否かが判定され、メモリカードが装着されている時には、認証が行われる。認証により正規のメモリカードであることが確認されると、フラッシュメモリ42のブートブロックがDSP30に読み込まれる。そして、論理−物理アドレス変換テーブルが読み込まれる。読み込まれたデータは、SRAMに格納される。ユーザが購入して初めて使用するメモリカードでも、出荷時にフラッシュメモリ42には、FATや、ルートディレクトリの書き込みがなされている。管理ファイルは、録音がなされると、作成される。
【0071】
すなわち、ユーザのリモートコントロール等によって発生した録音指令が外部のコントローラからバスおよびバスインターフェース32を介してDSP30に与えられる。そして、受信したオーディオデータがエンコーダ/デコーダIC10によって圧縮され、エンコーダ/デコーダIC10からのATRAC3データがセキュリティIC20により暗号化される。DSP30が暗号化されたATRAC3データをメモリカード40のフラッシュメモリ42に記録する。この記録後にFATおよび管理ファイルが更新される。ファイルの更新の度、具体的には、オーディオデータの記録を開始し、記録を終了する度に、SRAM31および36上でFATおよび管理ファイルが書き換えられる。そして、メモリカード40を外す時に、またはパワーをオフする時に、SRAM31、36からメモリカード40のフラッシュメモリ42上に最終的なFATおよび管理ファイルが格納される。この場合、オーディオデータの記録を開始し、記録を終了する度に、フラッシュメモリ42上のFATおよび管理ファイルを書き換えても良い。編集を行った場合も、管理ファイルの内容が更新される。
【0072】
さらに、この一実施形態のデータ構成では、付加情報も管理ファイル内に作成、更新され、フラッシュメモリ42上に記録される。管理ファイルの他のデータ構成では、付加情報管理ファイルがトラック管理用の管理ファイルとは別に作成される。付加情報は、外部のコントローラからバスおよびバスインターフェース32を介してDSP30に与えられる。DSP30が受信した付加情報をメモリカード40のフラッシュメモリ42上に記録する。付加情報は、セキュリティIC20を通らないので、暗号化されない。付加情報は、メモリカード40を取り外したり、電源オフの時に、DSP30のSRAMからフラッシュメモリ42に書き込まれる。
【0073】
図7は、メモリカード40のファイル構成の全体を示す。ディレクトリとして、静止画用ディレクトリ、動画用ディレクトリ、Voice用ディレクトリ、制御用ディレクトリ、音楽用(HIFI)ディレクトリが存在する。この一実施形態は、音楽の記録/再生を行うので、以下、音楽用ディレクトリについて説明する。音楽用ディレクトリには、2種類のファイルが置かれる。その1つは、再生管理ファイルPBLIST.MSF(以下、単にPBLISTと表記する)であり、他のものは、暗号化された音楽データを収納したATRAC3データファイルA3Dnnnn.MSA(以下、単にA3Dnnnと表記する)とからなる。ATRAC3データファイルは、最大数が400までと規定されている。すなわち、最大400曲まで収録可能である。ATRAC3データファイルは、再生管理ファイルに登録した上で機器により任意に作成される。
【0074】
図8は、再生管理ファイルの構成を示し、図9が1FILE(1曲)のATRAC3データファイルの構成を示す。再生管理ファイルは、16KB固定長のファイルである。ATRAC3データファイルは、曲単位でもって、先頭の属性ヘッダと、それに続く実際の暗号化された音楽データとからなる。属性ヘッダも16KB固定長とされ、再生管理ファイルと類似した構成を有する。
【0075】
図8に示す再生管理ファイルは、ヘッダ、1バイトコードのメモリカードの名前NM1−S、2バイトコードのメモリカードの名前NM2−S、曲順の再生テーブルTRKTBL、メモリカード全体の付加情報INF−Sとからなる。図9に示すデータファイルの先頭の属性ヘッダは、ヘッダ、1バイトコードの曲名NM1、2バイトコードの曲名NM2、トラックのキー情報等のトラック情報TRKINF、パーツ情報PRTINFと、トラックの付加情報INFとからなる。ヘッダには、総パーツ数、名前の属性、付加情報のサイズの情報等が含まれる。
【0076】
属性ヘッダに対してATRAC3の音楽データが続く。音楽データは、16KBのブロック毎に区切られ、各ブロックの先頭にヘッダが付加されている。ヘッダには、暗号を復号するための初期値が含まれる。なお、暗号化の処理を受けるのは、ATRAC3データファイル中の音楽データのみであって、それ以外の再生管理ファイル、ヘッダ等のデータは、暗号化されない。
【0077】
図10を参照して、曲とATRAC3データファイルの関係について説明する。1トラックは、1曲を意味する。1曲は、1つのATRAC3データファイル(図9参照)で構成される。ATRAC3データファイルは、ATRAC3により圧縮されたオーディオデータである。メモリカード40に対しては、クラスタと呼ばれる単位で記録される。1クラスタは、例えば16KBの容量である。1クラスタに複数のファイルが混じることがない。フラッシュメモリ42を消去する時の最小単位が1ブロックである。音楽データを記録するのに使用するメモリカード40の場合、ブロックとクラスタは、同意語であり、且つ1クラスタ=1セクタと定義されている。
【0078】
1曲は、基本的に1パーツで構成されるが、編集が行われると、複数のパーツから1曲が構成されることがある。パーツは、録音開始からその停止までの連続した時間内で記録されたデータの単位を意味し、通常は、1トラックが1パーツで構成される。曲内のパーツのつながりは、各曲の属性ヘッダ内のパーツ情報PRTINFで管理する。すなわち、パーツサイズは、PRTINFの中のパーツサイズPRTSIZEという4バイトのデータで表す。パーツサイズPRTSIZEの先頭の2バイトがパーツが持つクラスタの総数を示し、続く各1バイトが先頭および末尾のクラスタ内の開始サウンドユニット(以下、SUと略記する)の位置、終了SUの位置を示す。このようなパーツの記述方法を持つことによって、音楽データを編集する際に通常、必要とされる大量の音楽データの移動をなくすことが可能となる。ブロック単位の編集に限定すれば、同様に音楽データの移動を回避できるが、ブロック単位は、SU単位に比して編集単位が大きすぎる。
【0079】
SUは、パーツの最小単位であり、且つATRAC3でオーディオデータを圧縮する時の最小のデータ単位である。44.1kHzのサンプリング周波数で得られた1024サンプル分(1024×16ビット×2チャンネル)のオーディオデータを約1/10に圧縮した数百バイトのデータがSUである。1SUは、時間に換算して約23m秒になる。通常は、数千に及ぶSUによって1つのパーツが構成される。1クラスタが42個のSUで構成される場合、1クラスタで約1秒の音を表すことができる。1つのトラックを構成するパーツの数は、付加情報サイズに影響される。パーツ数は、1ブロックの中からヘッダや曲名、付加情報データ等を除いた数で決まるために、付加情報が全く無い状態が最大数(645個)のパーツを使用できる条件となる。
【0080】
図10Aは、CD等からのオーディオデータを2曲連続して記録する場合のファイル構成を示す。1曲目(ファイル1)が例えば5クラスタで構成される。1曲目と2曲目(ファイル2)の曲間では、1クラスタに二つのファイルが混在することが許されないので、次のクラスタの最初からファイル2が作成される。従って、ファイル1に対応するパーツ1の終端(1曲目の終端)がクラスタの途中に位置し、クラスタの残りの部分には、データが存在しない。第2曲目(ファイル2)も同様に1パーツで構成される。ファイル1の場合では、パーツサイズが5、開始クラスタのSUが0、終了クラスタが4となる。
【0081】
編集操作として、デバイド、コンバイン、イレーズ、ムーブの4種類の操作が規定される。デバイドは、1つのトラックを2つに分割することである。デバイドがされると、総トラック数が1つ増加する。デバイドは、一つのファイルをファイルシステム上で分割して2つのファイルとし、再生管理ファイルおよびFATを更新する。コンバインは、2つのトラックを1つに統合することである。コンバインされると、総トラック数が1つ減少する。コンバインは、2つのファイルをファイルシステム上で統合して1つのファイルにし、再生管理ファイルおよびFATを更新する。イレーズは、トラックを消去することである。消された以降のトラック番号が1つ減少する。ムーブは、トラック順番を変えることである。以上イレーズおよびムーブ処理についても、再生管理ファイルおよびFATを更新する。
【0082】
図10Aに示す二つの曲(ファイル1およびファイル2)をコンバインした結果を図10Bに示す。コンバインされた結果は、1つのファイルであり、このファイルは、二つのパーツからなる。また、図10Cは、一つの曲(ファイル1)をクラスタ2の途中でデバイドした結果を示す。デバイドによって、クラスタ0、1およびクラスタ2の前側からなるファイル1と、クラスタ2の後側とクラスタ3および4とからなるファイル2とが発生する。
【0083】
上述したように、この一実施形態では、パーツに関する記述方法があるので、コンバインした結果である図10Bにおいて、パーツ1の開始位置、パーツ1の終了位置、パーツ2の開始位置、パーツ2の終了位置をそれぞれSU単位でもって規定できる。その結果、コンバインした結果のつなぎ目の隙間をつめるために、パーツ2の音楽データを移動する必要がない。また、パーツに関する記述方法があるので、デバイドした結果である図10Cにおいて、ファイル2の先頭の空きを詰めるように、データを移動する必要がない。
【0084】
図11は、再生管理ファイルPBLISTのより詳細なデータ構成を示し、図12Aおよび図12Bは、再生管理ファイルPBLISTを構成するヘッダとそれ以外の部分をそれぞれ示す。再生管理ファイルPBLISTは、1クラスタ(1ブロック=16KB)のサイズである。図12Aに示すヘッダは、32バイトから成る。図12Bに示すヘッダ以外の部分は、メモリカード全体に対する名前NM1−S(256バイト)、名前NM2−S(512バイト)、CONTENTSKEY、MAC、S−YMDhmsと、再生順番を管理するテーブルTRKTBL(800バイト)、メモリカード全体に対する付加情報INF−S(14720バイト)および最後にヘッダ中の情報の一部が再度記録されている。これらの異なる種類のデータ群のそれぞれの先頭は、再生管理ファイル内で所定の位置となるように規定されている。
【0085】
再生管理ファイルは、図12Aに示す(0x0000)および(0x0010)で表される先頭から32バイトがヘッダである。なお、ファイル中で先頭から16バイト単位で区切られた単位をスロットと称する。ファイルの第1および第2のスロットに配されるヘッダには、下記の意味、機能、値を持つデータが先頭から順に配される。なお、Reservedと表記されているデータは、未定義のデータを表している。通常ヌル(0x00)が書かれるが、何が書かれていてもReservedのデータが無視される。将来のバージョンでは、変更がありうる。また、この部分への書き込みは禁止する。Optionと書かれた部分も使用しない場合は、全てReservedと同じ扱いとされる。
【0086】
BLKID−TL0(4バイト)
意味:BLOCKID FILE ID
機能:再生管理ファイルの先頭であることを識別するための値
値:固定値=”TL=0”(例えば0x544C2D30)
MCode(2バイト)
意味:MAKER CODE
機能:記録した機器の、メーカー、モデルを識別するコード
値:上位10ビット(メーカーコード) 下位6ビット(機種コード)
REVISION(4バイト)
意味:PBLISTの書き換え回数
機能:再生管理ファイルを書き換える度にインクリメント
値:0より始まり+1づつ増加する
S−YMDhms(4バイト)(Option)
意味:信頼できる時計を持つ機器で記録した年・月・日・時・分・秒
機能:最終記録日時を識別するための値
【0087】
SN1C+L(2バイト)
意味:NM1−S領域に書かれるメモリカードの名前(1バイト)の属性を表す
機能:使用する文字コードと言語コードを各1バイトで表す
値:文字コード(C)は上位1バイトで下記のように文字を区別する
00: 文字コードは設定しない。単なる2進数として扱うこと
01: ASCII(American Standard Code for Information Interchange)
02:ASCII+KANA 03:modifided8859-1
81:MS-JIS 82:KS C 5601-1989 83:GB(Great Britain)2312-80
90:S-JIS(Japanese Industrial Standards)(for Voice)。
【0088】
言語コード(L)は下位1バイトで下記のようにEBU Tech 3258 規定に準じて言語を区別する
00: 設定しない 08:German 09:English 0A:Spanish
0F:French 15:Italian 1D:Dutch
65:Korean 69:Japanese 75:Chinese
データが無い場合オールゼロとすること。
【0089】
SN2C+L(2バイト)
意味:NM2−S領域に書かれるメモリカードの名前(2バイト)の属性を表す
機能:使用する文字コードと言語コードを各1バイトで表す
値:上述したSN1C+Lと同一
SINFSIZE(2バイト)
意味:INF−S領域に書かれるメモリカード全体に関する付加情報の全てを合計したサイズを表す
機能:データサイズを16バイト単位の大きさで記述、無い場合は必ずオールゼロとすること
値:サイズは0x0001から0x39C(924)
T−TRK(2バイト)
意味:TOTAL TRACK NUMBER
機能:総トラック数
値:1から0x0190(最大400トラック)、データが無い場合はオールゼロとすること
VerNo(2バイト)
意味:フォーマットのバージョン番号
機能:上位がメジャーバージョン番号、下位がマイナーバージョン番号
【0090】
上述したヘッダに続く領域に書かれるデータ(図13B)について以下に説明する。
【0091】
NM1−S
意味:メモリカード全体に関する1バイトの名前
機能:1バイトの文字コードで表した可変長の名前データ(最大で256)
名前データの終了は、必ず終端コード(0x00)を書き込むこと
サイズはこの終端コードから計算すること、データの無い場合は少なくとも先頭(0x0020)からヌル(0x00)を1バイト以上記録すること
値:各種文字コード
NM2−S
意味:メモリカード全体に関する2バイトの名前
機能:2バイトの文字コードで表した可変長の名前データ(最大で512)
名前データの終了は、必ず終端コード(0x00)を書き込むこと
サイズはこの終端コードから計算すること、データの無い場合は少なくとも先頭(0x0120)からヌル(0x00)を2バイト以上記録すること
値:各種文字コード。
【0092】
CONTENTS KEY
意味:曲ごとに用意された値でMG(M)で保護されてから保存される。ここでは、1曲目に付けられるCONTENTS KEYと同じ値
機能:S−YMDhmsのMACの計算に必要となる鍵となる
値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFFまで
MAC
意味:著作権情報改ざんチェック値
機能:S−YMDhmsの内容とCONTENTS KEYから作成される値
値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFFまで。
【0093】
TRK−nnn
意味:再生するATRAC3データファイルのSQN(シーケンス)番号
機能:TRKINFの中のFNoを記述する
値:1から400(0x190)
トラックが存在しない時はオールゼロとすること
INF−S
意味:メモリカード全体に関する付加情報データ(例えば写真、歌詞、解説等の情報)
機能:ヘッダを伴った可変長の付加情報データ
複数の異なる付加情報が並べられることがある。それぞれにIDとデータサイズが付けられている。個々のヘッダを含む付加情報データは最小16バイト以上で4バイトの整数倍の単位で構成される。
その詳細については、後述する値:付加情報データ構成を参照
S−YMDhms(4バイト)(Option)
意味:信頼できる時計を持つ機器で記録した年・月・日・時・分・秒
機能:最終記録日時を識別するための値、EMDの時は必須
【0094】
再生管理ファイルの最後のスロットとして、ヘッダ内のものと同一のBLKID−TL0と、MCodeと、REVISIONとが書かれる。
【0095】
民生用オーディオ機器として、メモリカードが記録中に抜かれたり、電源が切れることがあり、復活した時にこれらの異常の発生を検出することが必要とされる。上述したように、REVISIONをブロックの先頭と末尾に書き込み、この値を書き換える度に+1インクリメントするようにしている。若し、ブロックの途中で異常終了が発生すると、先頭と末尾のREVISIONの値が一致せず、異常終了を検出することができる。REVISIONが2個存在するので、高い確率で異常終了を検出することができる。異常終了の検出時には、エラーメッセージの表示等の警告が発生する。
【0096】
また、1ブロック(16KB)の先頭部分に固定値BLKID−TL0を挿入しているので、FATが壊れた場合の修復の目安に固定値を使用できる。すなわち、各ブロックの先頭の固定値を見れば、ファイルの種類を判別することが可能である。しかも、この固定値BLKID−TL0は、ブロックのヘッダおよびブロックの終端部分に二重に記述するので、その信頼性のチェックを行うことができる。なお、再生管理ファイルPBLISTの同一のものを二重に記録しても良い。
【0097】
ATRAC3データファイルは、トラック情報管理ファイルと比較して、相当大きなデータ量であり、ATRAC3データファイルに関しては、後述するように、ブロック番号BLOCK SERIALが付けられている。但し、ATRAC3データファイルは、通常複数のファイルがメモリカード上に存在するので、CONNUM0でコンテンツの区別を付けた上で、BLOCK SERIALを付けないと、重複が発生し、FATが壊れた場合のファイルの復旧が困難となる。換言すると単一のATRAC3データファイルは、複数のBLOCKで構成されると共に、離散して配置される可能性があるので、同一ATRAC3データファイルを構成するBLOCKを判別するためにCONNUM0を用いると共に、同一ATRAC3データファイル内の昇降順をブロック番号BLOCK SERIALで決定する。
【0098】
同様に、FATの破壊までにはいたらないが、論理を間違ってファイルとして不都合のあるような場合に、書き込んだメーカーの機種が特定できるように、メーカーコード(MCode)がブロックの先頭と末尾に記録されている。
【0099】
図12Cは、付加情報データの構成を示す。付加情報の先頭に下記のヘッダが書かれる。ヘッダ以降に可変長のデータが書かれる。
【0100】
INF
意味:FIELD ID
機能:付加情報データの先頭を示す固定値
値:0x69
ID
意味:付加情報キーコード
機能:付加情報の分類を示す
値:0から0xFF
SIZE
意味:個別の付加情報の大きさ
機能:データサイズは自由であるが、必ず4バイトの整数倍でなければならない。また、最小16バイト以上のこと。データの終わりより余りがでる場合はヌル(0x00)で埋めておくこと
値:16から14784(0x39C0)
MCode
意味:MAKER CODE
機能:記録した機器の、メーカー、モデルを識別するコード
値:上位10ビット(メーカーコード) 下位6ビット(機種コード)
C+L
意味:先頭から12バイト目からのデータ領域に書かれる文字の属性を表す
機能:使用する文字コードと言語コードを各1バイトで表す
値:前述のSNC+Lと同じ
DATA
意味:個別の付加情報データ
機能:可変長データで表す。実データの先頭は常に12バイト目より始まり、長さ(サイズ)は最小4バイト以上、常に4バイトの整数倍でなければならない。データの最後から余りがある場合はヌル(0x00)で埋めること
値:内容により個別に定義される。
【0101】
図13は、付加情報キーコードの値(0〜63)と、付加情報の種類の対応の一例を示す。キーコードの値(0〜31)が音楽に関する文字情報に対して割り当てられ、その(32〜63)がURL(Uniform Resource Locator)(Web関係)に対して割り当てられている。アルバムタイトル、アーティスト名、CM等の文字情報が付加情報として記録される。
【0102】
図14は、付加情報キーコードの値(64〜127)と、付加情報の種類の対応の一例を示す。キーコードの値(64〜95)がパス/その他に対して割り当てられ、その(96〜127)が制御/数値・データ関係に対して割り当てられている。例えば(ID=98)の場合では、付加情報がTOC(Table of Content)−IDとされる。TOC−IDは、CD(コンパクトディスク)のTOC情報に基づいて、最初の曲番号、最後の曲番号、その曲番号、総演奏時間、その曲演奏時間を示すものである。
【0103】
図15は、付加情報キーコードの値(128〜159)と、付加情報の種類の対応の一例を示す。キーコードの値(128〜159)が同期再生関係に対して割り当てられている。図15中のEMD(Electronic Music Distribution) は、電子音楽配信の意味である。
【0104】
図16を参照して付加情報のデータの具体例について説明する。図16Aは、図12Cと同様に、付加情報のデータ構成を示す。図16Bは、キーコードID=3とされる、付加情報がアーティスト名の例である。SIZE=0x1C(28バイト)とされ、ヘッダを含むこの付加情報のデータ長が28バイトであることが示される。また、C+Lが文字コードC=0x01とされ、言語コードL=0x09とされる。この値は、前述した規定によって、ASCIIの文字コードで、英語の言語であることを示す。そして、先頭から12バイト目から1バイトデータでもって、「SIMON&GRAFUNKEL」のアーティスト名のデータが書かれる。付加情報のサイズは、4バイトの整数倍と決められているので、1バイトの余りが(0x00)とされる。
【0105】
図16Cは、キーコードID=97とされる、付加情報がISRC(International Standard Recording Code:著作権コード) の例である。SIZE=0x14(20バイト)とされ、この付加情報のデータ長が20バイトであることが示される。また、C+LがC=0x00、L=0x00とされ、文字、言語の設定が無いこと、すなわち、データが2進数であることが示される。そして、データとして8バイトのISRCのコードが書かれる。ISRCは、著作権情報(国、所有者、録音年、シリアル番号)を示すものである。
【0106】
図16Dは、キーコードID=97とされる、付加情報が録音日時の例である。SIZE=0x10(16バイト)とされ、この付加情報のデータ長が16バイトであることが示される。また、C+LがC=0x00、L=0x00とされ、文字、言語の設定が無いことが示される。そして、データとして4バイト(32ビット)のコードが書かれ、録音日時(年、月、日、時、分、秒)が表される。
【0107】
図16Eは、キーコードID=107とされる、付加情報が再生ログの例である。SIZE=0x10(16バイト)とされ、この付加情報のデータ長が16バイトであることが示される。また、C+LがC=0x00、L=0x00とされ、文字、言語の設定が無いことが示される。そして、データとして4バイト(32ビット)のコードが書かれ、再生ログ(年、月、日、時、分、秒)が表される。再生ログ機能を持つものは、1回の再生毎に16バイトのデータを記録する。
【0108】
図17は、1SUがNバイト(例えばN=384バイト)の場合のATRAC3データファイルA3Dnnnnのデータ配列を示す。図17には、データファイルの属性ヘッダ(1ブロック)と、音楽データファイル(1ブロック)とが示されている。図17では、この2ブロック(16×2=32Kバイト)の各スロットの先頭のバイト(0x0000〜0x7FF0)が示されている。図18に分離して示すように、属性ヘッダの先頭から32バイトがヘッダであり、256バイトが曲名領域NM1(256バイト)であり、512バイトが曲名領域NM2(512バイト)である。属性ヘッダのヘッダには、下記のデータが書かれる。
【0109】
BLKID−HD0(4バイト)
意味:BLOCKID FILE ID
機能:ATRAC3データファイルの先頭であることを識別するための値
値:固定値=”HD=0”(例えば0x48442D30)
MCode(2バイト)
意味:MAKER CODE
機能:記録した機器の、メーカー、モデルを識別するコード
値:上位10ビット(メーカーコード) 下位6ビット(機種コード)
BLOCK SERIAL(4バイト)
意味:トラック毎に付けられた連続番号
機能:ブロックの先頭は0から始まり次のブロックは+1づつインクリメント
編集されても値を変化させない
値:0より始まり0xFFFFFFFFまで。
【0110】
N1C+L(2バイト)
意味:トラック(曲名)データ(NM1)の属性を表す
機能:NM1に使用される文字コードと言語コードを各1バイトで表す
値:SN1C+Lと同一
N2C+L(2バイト)
意味:トラック(曲名)データ(NM2)の属性を表す
機能:NM2に使用される文字コードと言語コードを各1バイトで表す
値:SN1C+Lと同一
INFSIZE(2バイト)
意味:トラックに関する付加情報の全てを合計したサイズを表す
機能:データサイズを16バイト単位の大きさで記述、無い場合は必ずオールゼロとすること
値:サイズは0x0000から0x3C6(966)
T−PRT(2バイト)
意味:トータルパーツ数
機能:トラックを構成するパーツ数を表す。通常は1
値:1から0x285(645dec )
T−SU(4バイト)
意味:トータルSU数
機能:1トラック中の実際の総SU数を表す。曲の演奏時間に相当する
値:0x01から0x001FFFFF
INX(2バイト)(Option)
意味:INDEX の相対場所
機能:曲のさびの部分(特徴的な部分)の先頭を示すポインタ。曲の先頭からの位置をSUの個数を1/4した数で指定する。これは、通常のSUの4倍の長さの時間(約93m秒)に相当する
値:0から0xFFFF(最大、約6084秒)
XT(2バイト)(Option)
意味:INDEX の再生時間
機能:INX-nnnで指定された先頭から再生すべき時間のSUの個数を1/4した数で指定する。これは、通常のSUの4倍の長さの時間(約93m秒)に相当する
値:0x0000:無設定 0x01から0xFFFE(最大6084秒)
0xFFFF:曲の終わりまで。
【0111】
次に曲名領域NM1およびNM2について説明する。
【0112】
NM1
意味:曲名を表す文字列
機能:1バイトの文字コードで表した可変長の曲名(最大で256)
名前データの終了は、必ず終端コード(0x00)を書き込むこと
サイズはこの終端コードから計算すること、データの無い場合は少なくとも先頭(0x0020)からヌル(0x00)を1バイト以上記録すること
値:各種文字コード
NM2
意味:曲名を表す文字列
機能:2バイトの文字コードで表した可変長の名前データ(最大で512)
名前データの終了は、必ず終端コード(0x00)を書き込むこと
サイズはこの終端コードから計算すること、データの無い場合は少なくとも先頭(0x0120)からヌル(0x00)を2バイト以上記録すること
値:各種文字コード。
【0113】
属性ヘッダの固定位置(0x320)から始まる、80バイトのデータをトラック情報領域TRKINFと呼び、主としてセキュリティ関係、コピー制御関係の情報を一括して管理する。図19にTRKINFの部分を示す。TRKINF内のデータについて、配置順序に従って以下に説明する。
【0114】
CONTENTS KEY(8バイト)
意味:曲毎に用意された値で、メモリカードのセキュリティブロックで保護されてから保存される
機能:曲を再生する時、まず必要となる最初の鍵となる。MAC計算時に使用される
値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFFまで
MAC(8バイト)
意味:著作権情報改ざんチェック値
機能:コンテンツ累積番号を含む複数のTRKINFの内容と隠しシーケンス番号から作成される値
隠しシーケンス番号とは、メモリカードの隠し領域に記録されているシーケンス番号のことである。著作権対応でないレコーダは、隠し領域を読むことができない。また、著作権対応の専用のレコーダ、またはメモリカードを読むことを可能とするアプリケーションを搭載したパーソナルコンピュータは、隠し領域をアクセスすることができる。
【0115】
A(1バイト)
意味:パーツの属性
機能:パーツ内の圧縮モード等の情報を示す
値:図20を参照して以下に説明する
ただし、N=0,1のモノラルは、bit7が1でサブ信号を0、メイン信号(L+R)のみの特別なJointモードをモノラルとして規定する。bit2,1の情報は通常の再生機は無視しても構わない。
【0116】
Aのビット0は、エンファシスのオン/オフの情報を形成し、ビット1は、再生SKIPか、通常再生かの情報を形成し、ビット2は、データ区分、例えばオーディオデータか、FAX等の他のデータかの情報を形成する。ビット3は、未定義である。ビット4、5、6を組み合わせることによって、図示のように、ATRAC3のモード情報が規定される。すなわち、Nは、この3ビットで表されるモードの値であり、モノ(N=0,1)、LP(N=2)、SP(N=4)、HX(N=5)、HQ(N=7)の5種類のモードについて、記録時間(64MBのメモリカードの場合)、データ転送レート、1ブロック内のSU数がそれぞれ示されている。1SUのバイト数は、(モノ:136バイト、LP:192バイト、SP:304バイト、EX:384バイト、HQ:512バイト)である。さらに、ビット7によって、ATRAC3のモード(0:Dual 1:J0int )が示される。
【0117】
一例として、64MBのメモリカードを使用し、SPモードの場合について説明する。64MBのメモリカードには、3968ブロックがある。SPモードでは、1SUが304バイトであるので、1ブロックに53SUが存在する。1SUは、(1024/44100)秒に相当する。従って、1ブロックは、
(1024/44100)×53×(3968−16)=4863秒=81分
転送レートは、
(44100/1024)×304×8=104737 bps
となる。
【0118】
LT(1バイト)
意味:再生制限フラグ(ビット7およびビット6)とセキュリティバージョン
(ビット5〜ビット0)
機能:このトラックに関して制限事項があることを表す
FNo(2バイト)
意味:ファイル番号
機能:最初に記録された時のトラック番号、且つこの値は、メモリカード内の隠し領域に記録されたMAC計算用の値の位置を特定する
値:1から0x190(400)
MG(D)SERIAL−nnn(16バイト)
意味:記録機器のセキュリティブロック(セキュリティIC20)のシリアル番号
機能:記録機器ごとに全て異なる固有の値
値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF
CONNUM(4バイト)
意味:コンテンツ累積番号
機能:曲毎に累積されていく固有の値で記録機器のセキュリティブロックによって管理される。2の32乗、42億曲分用意されており、記録した曲の識別に使用する
値:0から0xFFFFFFFF。
【0119】
YMDhms−S(4バイト)(Option)
意味:再生制限付きのトラックの再生開始日時
機能:EMDで指定する再生開始を許可する日時
値:上述した日時の表記と同じ
YMDhms−E(4バイト)(Option)
意味:再生制限付きのトラックの再生終了日時
機能:EMDで指定する再生許可を終了する日時
値:上述した日時の表記と同じ
MT(1バイト)(Option)
意味:再生許可回数の最大値
機能:EMDで指定される最大の再生回数
値:1から0xFF 未使用の時は、0x00
LTのbit7の値が0の場合はMTの値は00とすること
CT(1バイト)(Option)
意味:再生回数
機能:再生許可された回数の内で、実際に再生できる回数。再生の度にデクリメントする
値:0x00〜0xFF 未使用の時は、0x00である
LTのbit7が1でCTの値が00の場合は再生を禁止すること。
【0120】
CC(1バイト)
意味:COPY CONTROL
機能:コピー制御
値:図21に示すように、ビット6および7によってコピー制御情報を表し、ビット4および5によって高速ディジタルコピーに関するコピー制御情報を表し、ビット2および3によってセキュリティブロック認証レベルを表す。ビット0および1は、未定義
CCの例:(bit7,6)11:無制限のコピーを許可、01:コピー禁止、00:1回のコピーを許可
(bit3,2)00:アナログないしディジタルインからの録音、MG認証レベルは0とする
CDからのディジタル録音では(bit7,6)は00、(bit3,2)は10となる
CN(1バイト)(Option)
意味:高速ディジタルコピーHSCMS(High speed Serial Copy ManagementSystem) におけるコピー許可回数
機能:コピー1回か、コピーフリーかの区別を拡張し、回数で指定する。コピー第1世代の場合にのみ有効であり、コピーごとに減算する
値:00:コピー禁止、01から0xFE:回数、0xFF:回数無制限。
【0121】
上述したトラック情報領域TRKINFに続いて、0x0370から始まる24バイトのデータをパーツ管理用のパーツ情報領域PRTINFと呼び、1つのトラックを複数のパーツで構成する場合に、時間軸の順番にPRTINFを並べていく。図22にPRTINFの部分を示す。PRTINF内のデータについて、配置順序に従って以下に説明する。
【0122】
PRTSIZE(4バイト)
意味:パーツサイズ
機能:パーツの大きさを表す。クラスタ:2バイト(最上位)、開始SU:1バイト(上位)、終了SU:1バイト(最下位)
値:クラスタ:1から0x1F40(8000)、開始SU:0から0xA0(160)、終了SU:0から0xA0(160)(但し、SUの数え方は、0,1,2,と0から開始する)
PRTKEY(8バイト)
意味:パーツを暗号化するための値
機能:初期値=0、編集時は編集の規則に従うこと
値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFF
CONNUM0(4バイト)
意味:最初に作られたコンテンツ累積番号キー
機能:コンテンツをユニークにするためのIDの役割
値:コンテンツ累積番号初期値キーと同じ値とされる。
【0123】
ATRAC3データファイルの属性ヘッダ中には、図17に示すように、付加情報INFが含まれる。この付加情報は、開始位置が固定化されていない点を除いて、再生管理ファイル中の付加情報INF−S(図11および図12B参照)と同一である。1つまたは複数のパーツの最後のバイト部分(4バイト単位)の次を開始位置として付加情報INFのデータが開始する。
【0124】
INF
意味:トラックに関する付加情報データ
機能:ヘッダを伴った可変長の付加情報データ。複数の異なる付加情報が並べられることがある。それぞれにIDとデータサイズが付加されている。個々のヘッダを含む付加情報データは、最小16バイト以上で4バイトの整数倍の単位
値:再生管理ファイル中の付加情報INF−Sと同じである。
【0125】
上述した属性ヘッダに対して、ATRAC3データファイルの各ブロックのデータが続く。図23に示すように、ブロック毎にヘッダが付加される。各ブロックのデータについて以下に説明する。
【0126】
BLKID−A3D(4バイト)
意味:BLOCKID FILE ID
機能:ATRAC3データの先頭であることを識別するための値
値:固定値=”A3D”(例えば0x41334420)
MCode(2バイト)
意味:MAKER CODE
機能:記録した機器の、メーカー、モデルを識別するコード
値:上位10ビット(メーカーコード) 下位6ビット(機種コード)
CONNUM0(4バイト)
意味:最初に作られたコンテンツ累積番号
機能:コンテンツをユニークにするためのIDの役割、編集されても値は変化させない
値:コンテンツ累積番号初期値キーと同じ値とされる
BLOCK SERIAL(4バイト)
意味:トラック毎に付けられた連続番号
機能:ブロックの先頭は0から始まり次のブロックは+1づつインクリメント
編集されても値を変化させない
値:0より始まり0xFFFFFFFFまで
BLOCK−SEED(8バイト)
意味:1ブロックを暗号化するための1つの鍵
機能:ブロックの先頭は、記録機器のセキュリティブロックで乱数を生成、続くブロックは、+1インクリメントされた値、この値が失われると、1ブロックに相当する約1秒間、音が出せないために、ヘッダとブロック末尾に同じものが二重に書かれる。編集されても値を変化させない
値:初期は8バイトの乱数
INITIALIZATION VECTOR(8バイト)
意味:ブロック毎にATRAC3データを暗号化、復号化する時に必要な初期値
機能:ブロックの先頭は0から始まり、次のブロックは最後のSUの最後の暗号化された8バイトの値。デバイドされたブロックの途中からの場合は開始SUの直前の最後の8バイトを用いる。編集されても値を変化させない
値:0から0xFFFFFFFFFFFFFFFF
SU−nnn
意味:サウンドユニットのデータ
機能:1024サンプルから圧縮されたデータ、圧縮モードにより出力されるバイト数が異なる。編集されても値を変化させない(一例として、SPモード
の時では、N=384バイト)
値:ATRAC3のデータ値。
【0127】
図17では、N=384であるので、1ブロックに42SUが書かれる。また、1ブロックの先頭の2つのスロット(4バイト)がヘッダとされ、最後の1スロット(2バイト)にBLKID−A3D、MCode、CONNUM0、BLOCK SERIALが二重に書かれる。従って、1ブロックの余りの領域Mバイトは、(16,384−384×42−16×3=208(バイト)となる。
この中に上述したように、8バイトのBLOCK SEEDが二重に記録される。
【0128】
以下、この発明を上述したディジタルオーディオレコーダに適用した一実施形態について図面を参照して説明する。図24は、この発明の一実施形態の要部の構成を示す。図24において70で示されるのがオーディオシステム内に設けられたCPUであり、このCPU70がバスインターフェースおよびバスを介して前述したDSP30に接続される。また、CPU70には、操作部80が接続されている。
【0129】
図24に示すように操作部80には、ボタン群81〜86等が配設されている。具体的には、81で示されるのが録音/再生位置の後戻しボタンであり、84で示されるのが録音/再生位置の先送りボタンであり、82で示されるのが録音ボタンであり、85で示されるのが再生ボタンであり、83で示されるのが停止ボタンであり、86で示されるのが一時停止ボタンである。
【0130】
操作部80のボタン群81〜86の中の一つが押されると、そのボタンの押されたタイミングでその押されたボタンに応じた検出情報が操作部80において生成され、この検出情報がCPU70に供給される。CPU70は、操作部80からの検出情報により操作部80の操作状態を監視し、所定のボタンに対して所定操作がなされたと判定される場合には、その操作ボタンに応じた制御情報を生成し、制御情報を各部に供給することで各種動作を実行する。
【0131】
例えば、録音ボタン82が押された場合には、録音動作が開始される。つまり、選択された所定の入力ソースから生成したオーディオデータがメモリカード40の所定領域に順次書き込まれる。また、再生ボタン85が押された場合には、再生動作が開始される。つまり、メモリカード40の所定領域に書き込まれているオーディオデータが順次読み出され、読み出されたオーディオデータに基づいてアナログオーディオ信号が生成されてライン出力端子19から取り出される。
【0132】
また、再生状態において、さらに再生ボタン85が押されて使用者により所定時間以上押され続けた場合には、再生動作に並行してインデックス管理情報書き込み処理に移行し、使用者によって任意の再生区間が設定される。具体的には、インデックス管理情報書き込み処理では、再生ボタン85の押されたタイミングで規定されるインデックス情報の開始位置を示す情報と、再生ボタン85の押され続けた時間を示す情報とがCPU70において生成され、これら情報が再生区間を示す情報としてメモリカード40の所定領域に書き込まれる。
【0133】
つまり、再生されている楽曲等において使用者の気に入った特徴的な部分や、所謂ダイジェスト部分が使用者により指定され、その再生区間を示す情報がメモリカード40の所定領域に書き込まれる。なお、再生ボタン85の押されたタイミングで規定されるインデックス情報の開始位置を示す情報は、例えば、前述したATRAC3オーディオファイルA3DDnnnnの属性ヘッダ中のINXに格納され、再生ボタン85の押され続けた時間を示す情報は、XTに格納される。INXによって、最大約6084秒まで指定することが可能であり、XTによって、6084秒程度まで指定することが可能とされている。
【0134】
一度、このように使用者の気に入った特徴的な部分や、所謂ダイジェスト部分を特定し、その再生区間を示す情報をメモリカード40の所定領域に書き込んでおけば、次回からの再生動作に先立って、容易に曲の検索を行うことが可能となり、また、特徴的な部分のみを取りまとめて再生することも可能となる。
【0135】
上述したこの発明の一実施形態について、図26および図27を参照してより詳細に説明する。上述したデータフォーマットでは、INXおよびXTの値としてSUの個数を1/4にした数を使用している。但し、以下の説明では、簡単のため、SUの個数を1/4としない例で説明する。最初に、メモリカードをレコーダに挿入し、再生ボタン85を押すことによって、再生動作を開始する(ステップS1)。ステップS2では、トラックの先頭かどうかが判定される。トラックの先頭であると判定されると、SUの個数のカウントが開始され、ステップS3に移行する。
【0136】
そして、ステップS3において、さらに再生ボタン85が押されたかどうかが判定される。再生ボタン85が押されたと判定される場合においてのみステップS4に移行する。ステップS4においては、再生ボタン85が4秒以上押され続けたかどうかが判定される。再生ボタン85が4秒以上押され続けた場合においてのみステップS5に移行し、再生動作に並行してインデックス管理情報書き込み状態になる。インデックス管理情報書き込み状態においては、先ず、トラックの先頭から再生ボタン85の押されたタイミングまでのSUの個数のカウント値がINXに書き込まれる。具体的には、図27に示すように再生ボタン85がt1のタイミングで押され、4秒間押され続けてタイミングt2に到達すると、タイミングt2から4秒遡ってトラックの先頭からタイミングt1までのSUの個数のカウント値P1がINXに書き込まれる。このステップS5の処理によりインデックス情報の開始位置が規定される。
【0137】
ステップS5の処理が完了すると、ステップS6において、再生ボタン85が押されなくなったかどうかが判定される。再生ボタン85から指が離れ、再生ボタン85がオフされた場合においてのみステップS7に移行し、ステップS7において、再生ボタン85の押され続けた時間に応じたSUの個数のカウント値がXTに書き込まれる。具体的には、図27に示すように再生ボタン85がt3のタイミングでオフされたとすると、再生ボタン85の押され続けた時間(t3−t1)に応じたSUの個数のカウント値(P3−P1)がXTに書き込まれる。このステップS7の処理により指定される再生区間の長さが規定される。ステップS7の処理が完了すると、再生動作に並行したインデックス管理情報書き込み処理が終了する。
【0138】
なお、上述した一実施形態の説明においては、再生ボタン85を兼用して4秒以上再生ボタン85が押され続けた場合にインデックス管理情報書き込み処理に移行する場合について説明したが、他のボタンを兼用して押されたタイミングのみならずボタンがオフされるタイミングをも監視して所定時間以上押され続けた場合にインデックス管理情報書き込み処理に移行するようにしても良い。つまり、通常の操作部の監視処理では、配設されたボタンの押されたタイミングのみが各種制御情報を生成するために利用されるが、この発明では、ボタンがオフされるタイミングをも利用し、4秒間以上押されたかどうかの判定処理を用いることにより通常の動作とインデックス管理情報書き込み処理とを区別して操作ボタンの兼用を可能としている。従って、通常の動作とインデックス管理情報書き込み処理とを区別する判定時間は、4秒に限定されるものでなく、誤動作を防止できれば4秒以上でも4秒以下でも良い。
【0139】
図25は、他の実施形態における操作部80の構成を示す。他の実施形態においては、通常動作用のボタン群81〜86以外に専用のインデックスボタン87が配設されており、このインデックスボタン87を用いることによりインデックス管理情報の書き込みがなされる。なお、操作部80においてその操作状態に応じて発生する検出情報は、前述した一実施形態と同様にCPU70に供給される。
【0140】
例えば、録音ボタン82が押された場合には、録音動作が開始される。つまり、選択された所定の入力ソースから生成したオーディオデータがメモリカード40の所定領域に順次書き込まれる。また、再生ボタン85が押された場合には、再生動作が開始される。つまり、メモリカード40の所定領域に書き込まれているオーディオデータが順次読み出され、読み出されたオーディオデータに基づいてアナログオーディオ信号が生成されてライン出力端子19から取り出される。
【0141】
また、再生状態において、インデックスボタン87が押されて使用者により所定時間以上押され続けた場合には、再生動作に並行してインデックス管理情報書き込み処理に移行し、使用者によって任意の再生区間が設定される。具体的には、インデックス管理情報書き込み処理では、インデックスボタン87の押されたタイミングで規定されるインデックス情報の開始位置を示す情報と、インデックスボタン87の押され続けた時間を示す情報とがCPU70において生成され、これら情報が再生区間を示す情報としてメモリカード40の所定領域に書き込まれる。
【0142】
つまり、再生されている楽曲等において使用者の気に入った特徴的な部分や、所謂ダイジェスト部分が使用者により指定され、その再生区間を示す情報がメモリカード40の所定領域に書き込まれる。なお、インデックスボタン87の押されたタイミングで規定されるインデックス情報の開始位置を示す情報は、前述した一実施形態と同様に前述したATRAC3データファイルA3D−nnnのINXに格納され、再生ボタン85の押され続けた時間を示す情報は、XTに格納される。
【0143】
一度、このように使用者の気に入った特徴的な部分や、所謂ダイジェスト部分を特定し、その再生区間を示す情報をメモリカード40の所定領域に書き込んでおけば、次回からの再生動作に先立って、容易に曲の検索を行うことが可能となり、また、特徴的な部分のみを取りまとめて再生することも可能となる。
【0144】
上述したこの発明の他の実施形態について、図27および図28を参照してより詳細に説明する。最初に、メモリカードをレコーダに挿入し、再生ボタン85を押すことによって、再生動作を開始する(ステップS11)。ステップS12では、トラックの先頭かどうかが判定される。トラックの先頭であると判定されると、SUの個数のカウントが開始され、ステップS13に移行する。
【0145】
そして、ステップS13において、インデックスボタン87が押されたかどうかが判定される。インデックスボタン87が押されたと判定される場合においてのみステップS14に移行する。ステップS14においては、インデックスボタン87が4秒以上押され続けたかどうかが判定される。インデックスボタン87が4秒以上押され続けた場合においてのみステップS15に移行し、再生動作に並行してインデックス管理情報書き込み状態になる。インデックス管理情報書き込み状態においては、先ず、トラックの先頭からインデックスボタンボタン87の押されたタイミングまでのSUの個数のカウント値がINXに書き込まれる。具体的には、図27に示すようにインデックスボタン87がt1のタイミングで押され、4秒間押され続けてタイミングt2に到達すると、タイミングt2から4秒遡ってトラックの先頭からタイミングt1までのSUの個数のカウント値P1がINXに書き込まれる。このステップS15の処理によりインデックス情報の開始位置が規定される。
【0146】
ステップS15の処理が完了すると、ステップS16において、インデックスボタン87が押されなくなったかどうかが判定される。インデックスボタン87から指が離れ、インデックスボタン87がオフされた場合においてのみステップS17に移行し、ステップS17において、インデックスボタン87の押され続けた時間に応じたSUの個数のカウント値がXTに書き込まれる。具体的には、図27に示すようにインデックスボタン87がt3のタイミングでオフされたとすると、インデックスボタン87の押され続けた時間(t3−t1)に応じたSUの個数のカウント値(P3−P1)がXTに書き込まれる。このステップS17の処理により指定される再生区間の長さが規定される。ステップS17の処理が完了すると、再生動作に並行したインデックス管理情報書き込み処理が終了する。
【0147】
なお、上述した他の実施形態の説明においては、専用のインデックスボタン87を用い、4秒以上インデックスボタン87が押され続けた場合にインデックス管理情報書き込み処理に移行する場合について説明したが、配設されたインデックスボタン87の押されたタイミングのみを利用してインデックス管理情報の書き込みを行うようにしても良い。
【0148】
図29は、インデックスボタン87の押されたタイミングのみを利用してインデックス管理情報の書き込みを行う場合の処理手順を示す。図29および図27を参照して他の実施形態の変形例についてより詳細に説明する。最初に、メモリカードをレコーダに挿入し、再生ボタン85を押すことによって、再生動作を開始する(ステップS21)。ステップS22では、トラックの先頭かどうかが判定される。トラックの先頭であると判定されると、SUの個数のカウントが開始され、ステップS23に移行する。
【0149】
そして、ステップS23において、インデックスボタン87が0.2秒以上押されたかどうかが判定される。インデックスボタン87が押されたと判定される場合においてのみステップS24に移行する。ステップS24においては、再びインデックスボタン87が0.2秒以上押されたかどうかが判定される。なお、ステップS23およびステップS24において、インデックスボタン87が押されたかどうかを判定するために0.2秒間の判定基準を設けているのは、インデックスボタン87に対して意図的な操作がなされたかどうかを識別するためで、ただ単に押されたかどうかを判定するようにしても良い。インデックスボタン87が押されたと判定される場合においてのみステップS25に移行し、再生動作に並行してインデックス管理情報書き込み状態になる。インデックス管理情報書き込み状態においては、先ず、トラックの先頭から最初にインデックスボタンボタン87の押されたタイミングまでのSUの個数のカウント値がINXに書き込まれる。具体的には、図27に示すようにインデックスボタン87がt1のタイミングで押され、0.2秒間押され続けてタイミングt4に到達すると、タイミングt4から0.2秒遡ってトラックの先頭からタイミングt1までのSUの個数のカウント値P1がINXに書き込まれる。このステップS25の処理によりインデックス情報の開始位置が規定される。
【0150】
そして、ステップS25の処理が完了すると、ステップS26において、最初のインデックスボタン87の押されたタイミングから二回目のインデックスボタン87の押されたタイミングまでの時間に応じたSUの個数のカウント値がXTに書き込まれる。このステップS26の処理により指定される再生区間の長さが規定される。具体的には、図27に示すようにインデックスボタン87がt3のタイミングで押され、0.2秒間押され続けてタイミングt5に到達すると、タイミングt5から0.2秒遡って再生区間の終端のタイミングが規定され、最初のインデックスボタン87の押されたタイミングから二回目のインデックスボタン87の押されたタイミングまでの時間(t3−t1)に応じたSUの個数のカウント値(P3−P1)がXTに書き込まれる。ステップS26の処理が完了すると、再生動作に並行したインデックス管理情報書き込み処理が終了する。
【0151】
なお、上述した一実施形態および他の実施形態の説明においては、再生ボタン85が押された再生状態において、所定の操作部材に対して所定操作を行った時にインデックス管理情報の書き込み処理に移行する場合について説明したが、録音ボタン82が押された録音状態においても、所定の操作部材に対して所定操作がなされた場合に録音動作と並行して、インデックス管理情報の書き込み処理を行うことも可能である。
【0152】
この発明では、更に第20図に示すようにLPモードにおいては128分の記記録可能時間を設定することができ、例えば40分のCDなら3枚を1枚のメモリカードに収録することができる。このように、1枚のメモリカードに複数枚のアルバムを収録する場合に、各アルバムの代表曲をダイジェスト部分として再生できれば検索に便利である。上記アルバムの代表曲はアルバムからシングルカットされた曲の更にダイジェスト部分であるのが望ましい。
【0153】
上記アルバムのダイジェスト部分は例えば図11に示す再生管理ファイル(PBLIST)の0x0647以降のINF- Sに記録される。この発明では、図14に示すようにID=77にアルバムダイジェストが可変長で指定されている。上記再生管理ファイル( PBLIST) に複数枚のアルバムに対して各々ダイジェストポイントを設定する場合には図14のID=117を参照して1枚のメモリカードに収録された総アルバム数( 即ち総セット数) を参照してID=77に設定するアルバムダイジェスト数を決定する。既に所定のアルバムに収録されている全曲に対してダイジェスト( INX, XY) が設定されている場合には、上記アルバムの中から代表曲の曲番号を上記ID=77に設定をしておく。
【0154】
アルバムのダイジェスト部分の再生時には上記再生管理ファイル( PBLIST) の0x0647番地以降のINF- Sを参照してID=77を検索し、そこに設定されているアルバム番号および曲番号を参照することで代表曲を再生する。また、直接ID=77にアルバムの代表曲に対応するダイジェスト情報(INX,XT)を記録してもよい。
【0155】
また、上述した一実施形態および他の実施形態の説明では、インデックス管理情報書き込み状態において、インデックス情報の開始位置を規定する情報としてトラックの先頭からのSUの個数のカウント値を用いる場合について説明したが、他の再生位置や再生タイミングを示す情報をINXに書き込むようにしても良い。また、再生区間の長さを規定する情報として、所定のタイミングの間のSUの個数のカウント値を用いる場合について説明したが、他の再生位置や再生タイミングを示す情報をXTに書き込むようにしても良い。さらに、インデックス管理情報をINXおよびXTに書き込む場合について説明したが、他の所定の領域にインデックス管理情報を書き込むようにしても良い。
【0156】
なお、上述した説明では、オーディオデータの処理に対してこの発明を適用しているが、オーディオデータとビデオデータの両者からなるコンテンツ、またはビデオデータのみからなるコンテンツに対してもこの発明を適用することができる。
【0157】
【発明の効果】
この発明では、所定の操作部材に対して所定操作がなされると、再生動作に並行してインデックス管理情報書き込み処理に移行し、使用者によって任意の再生区間を設定することが可能となる。具体的には、インデックス管理情報書き込み処理において、使用者によって再生ボタンの押されたタイミングで規定されるインデックス情報の開始位置を示す情報と、再生ボタンの押され続けた時間を示す情報とが制御部において生成され、これら情報が再生区間を示す情報として半導体メモリの所定領域に書き込まれる。このことにより、再生されている楽曲等において使用者の気に入った特徴的な部分や、所謂ダイジェスト部分を特定することが可能となる。従って、この発明に依れば、曲のインデックス情報をユーザ自身が指定することができ、また、これを用いて容易に検索することができる。このため、記録再生装置の利便性を向上させることができると共に、使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の不揮発性メモリカードを使用したデジタルオーディオレコーダ/プレーヤーに関するブロック図である。
【図2】この発明に適応されるDSPの内部ブロック図を示す。
【図3】この発明に適応されるメモリカードの内部ブロック図を示す。
【図4】この発明に適応されるメモリカードを記憶媒体とするファイル管理構造を示す模式図である。
【図5】この発明に適応されるメモリカード内のフラッシュメモリのデータの物理的構造を示す。
【図6】この発明に適応されるメモリカード内のデータ構造を示す、
【図7】メモリカード内に記憶されるファイル構造を示す枝図面である。
【図8】メモリカード内に記憶されるサブディレクトリである再生管理ファイルPBLIST. MSFのデータ構造を示す。
【図9】連続した1つのATRAC3データファイルを所定単位長ごとに分割するとともに属性ファイルを付加した場合のデータ構造図である。
【図10】この発明のコンバイン編集処理および分割編集処理を説明するための構造図である。
【図11】再生管理ファイルPBLISTのデータ構造図を示す。
【図12】再生管理ファイルPBLISTのデータ構造図を示す。
【図13】上記付加情報データの種類の対応表を示す。
【図14】上記付加情報データの種類の対応表を示す。
【図15】上記付加情報データの種類の対応表を示す。
【図16】付加情報データのデータ構造を示す。
【図17】ATRAC3データファイルの詳細なデータ構造図である。
【図18】ATRAC3データファイルを構成する属性ヘッダーの上段のデータ構造図である。
【図19】ATRAC3データファイルを構成する属性ヘッダーの中段のデータ構造図である。
【図20】録音モードの種類と各録音モードにおける録音時間等を示す表である。
【図21】コピー制御状態を示す表である。
【図22】ATRAC3データファイルを構成する属性ヘッダーの下段のデータ構造図である。
【図23】ATRAC3データファイルのデータブロックのヘッダーのデータ構造図である。
【図24】この発明の一実施形態における操作部近傍部の略線図である。
【図25】この発明の他の実施形態における操作部近傍部の略線図である。
【図26】この発明の一実施形態におけるダイジェスト部指定の手順を示すフローチャートである。
【図27】この発明の一実施形態および他の実施形態におけるダイジェスト部の指定に関するタイミングチャートである。
【図28】この発明の他の実施形態におけるダイジェスト部指定の手順を示すフローチャートである。
【図29】この発明の他の実施形態におけるダイジェスト部指定の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10・・・オーディオエンコーダ/デコーダIC、20・・・セキュリティIC、30・・・DSP、40・・・メモリカード、42・・・フラッシュメモリ、52・・・セキュリティブロック、70・・・CPU、80・・・操作部、85・・・再生ボタン、87・・・インデックスボタン、TRKLIST.MSF・・・トラック情報管理ファイル、INFLIST.MSF・・・付加情報管理ファイル、A3Dnnn.MSA・・・オーディオデータファイル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention is a digest related to a program / album. Part It is specified by the user, and the position and period of the specified digest part are recorded in the management area. Regeneration Equipment and regeneration Method About.
[0002]
[Prior art]
An electrically rewritable non-volatile memory called EEPROM (Electrically Erasable Programmable ROM) is composed of two transistors, so it occupies a large area per bit and is limited in increasing the degree of integration. was there. In order to solve this problem, a flash memory capable of realizing one bit with one transistor by the all-bit batch erasing method has been developed. A flash memory is expected to replace a recording medium such as a magnetic disk or an optical disk.
[0003]
There is also known a memory card in which a flash memory is configured to be detachable from a device. If this memory card is used, a digital audio recording / reproducing apparatus using the memory card can be realized in place of a conventional disc-shaped medium such as a CD (compact disc) or an MD (mini disc).
[0004]
In a conventional digital audio recording / reproducing apparatus such as a CD (compact disc) player, the first part (for example, 10 seconds) of each song is automatically reproduced one after another so that the contents recorded on the CD can be immediately grasped. , Intro scan, music scan, etc. However, such a function reproduces only the head portion, and the user may not be able to grasp the contents or characteristics of the song.
[0005]
Conventionally, a playback device has been proposed for specifying the digest portion of a song on a video CD. However, since a video CD cannot be recorded on a playback-only disc, it has been decided in advance by the producer (content holder or record company). The digest part was recorded, and it was impossible for the user to install an arbitrary place of their preference.
[0006]
As another method, it is also conceivable to record a digest portion of a song for each disc designated by the user in a nonvolatile memory built in the disc playback apparatus main body. In this case, the digest portion of the song is associated with the disc identifier and stored in a table, stored in the non-volatile memory, and referred to the disc identifier mounted in the playback device and the table identifier. When the same identifier is determined, the corresponding digest part can be reproduced.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the digest information is not recorded on the disc, it has to be referred to the table in the main body of the reproducing apparatus one by one, and the processing in the microcomputer is difficult, and it takes time to reproduce. Further, conventionally, digest information for each song has been recorded, but digest information for each album has not been recorded.
[0008]
Therefore, an object of the present invention is to record the digest information of the song specified by the user in the nonvolatile memory. Regeneration Equipment and regeneration Method Is to provide.
[0009]
Another object of the present invention is to record the digest part of a plurality of albums recorded in one non-volatile memory. Regeneration Equipment and regeneration Method Is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the invention of
In parallel with program playback by playback means, It is a characteristic part Index management information that identifies the start and end positions of the digest part By key operation Index management information generating means for generating;
Index management information in nonvolatile memory Management area Recording means for recording against,
Instruction means for instructing reproduction of the digest portion of the program;
When an instruction to play the digest part is input by the instruction means, Each of multiple programs The digest part specified by the index management information Sequentially Control means for controlling the reproduction means to reproduce;
Is a playback device.
[0011]
In parallel with the playback of the program in the playback step, It is a characteristic part Index management information that identifies the start and end positions of the digest part By key operation An index management information generation step to be generated;
By recording means Index management information in nonvolatile memory Management area Recording steps to record against,
By instruction means An instruction step for instructing playback of the digest portion of the program;
Instructions means When an instruction to play the digest part is input by Each of the multiple programs is controlled by the control unit. The digest part specified by the index management information Sequentially A control step for controlling the reproducing means to reproduce;
Is a playback method.
[0013]
In this invention, since the start address and period of a digest part are set based on a user's input, a user can designate a digest part. Moreover, since the information of the digest part is recorded in the nonvolatile memory, the process of reproducing the digest part can be simplified. Furthermore, digest information of each of a plurality of albums recorded in one nonvolatile memory can be recorded.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described. FIG. 1 shows the overall configuration of a digital audio recorder / player using a memory card according to an embodiment of the present invention. This embodiment is a digital audio signal recording and reproducing device using a removable memory card as a recording medium. More specifically, this recorder / player constitutes an audio system together with an amplifier device, a speaker, a CD player, an MD recorder, a tuner and the like. The present invention can be applied to other audio recorders. That is, the present invention can also be applied to a portable recording / reproducing apparatus. The present invention can also be applied to a set top box for recording digital audio signals distributed via data communication using satellite, digital broadcasting, the Internet, or the like. Furthermore, the present invention can be applied to recording / reproduction of moving image data, still image data, etc. in addition to digital audio signals. In one embodiment, additional information such as images and characters other than digital audio signals can be recorded / reproduced.
[0015]
The recording / reproducing apparatus includes an audio encoder /
[0016]
The audio encoder /
[0017]
In the above-described ATRAC3, audio data having a quantization bit of 16 bits sampled at a sampling frequency of 44.1 kHz is subjected to a high-efficiency encoding process. The minimum data unit when processing audio data with ATRAC3 is a sound unit SU. One SU is 1024 samples (1024 × 16 bits × 2 channels) compressed to several hundred bytes, and is about 23 milliseconds in time. Audio data is compressed to about 1/10 by the high-efficiency encoding process described above. Similar to ATRAC1 applied to the mini-disc, in the ATRAC3 system, there is little deterioration in sound quality due to compression / decompression processing of the signal-processed audio signal.
[0018]
The
[0019]
The encoded data from the encoder /
[0020]
The encrypted audio data from the
[0021]
Further, a
[0022]
The encrypted audio data read from the
[0023]
The line output is transmitted to an amplifier device (not shown) and reproduced by a speaker or headphones. A muting signal is supplied to the D / A converter 18 from an external controller. When the muting signal indicates that muting is on, audio output from the line output terminal 19 is prohibited.
[0024]
FIG. 2 shows the internal configuration of the
[0025]
In response to an operation signal such as a recording command received via the bus interfaces 32 and 37, the
[0026]
For the file management on the
[0027]
In one embodiment, audio data compressed by ATRAC3 is encrypted in order to protect copyright. On the other hand, the management file is not encrypted because copyright protection is not necessary. In addition, the memory card may be one having an encryption function and one having no encryption function. As in one embodiment, a memory card that supports a recorder that records audio data as a work is only a memory card having an encryption function. A voice recorded by an individual or a recorded image is recorded on the memory card not having the encryption function.
[0028]
FIG. 3 shows the configuration of the
[0029]
The clock line SCK is a line for transmitting a clock synchronized with data.
The status line SBS is a line for transmitting a signal representing the status of the
[0030]
A serial / parallel conversion / parallel / serial conversion / interface block (hereinafter abbreviated as S / P / P / S / IF block) 43 of the
[0031]
In the format transmitted via the data line DIO, a command is transmitted first, and then data is transmitted. The S / P / P / S /
[0032]
The output data of the
[0033]
Audio data compressed by ATRAC3 written in the flash memory 42 (hereinafter referred to as ATRAC3 data) is encrypted by the
[0034]
The
[0035]
For example, mutual authentication is performed when the
[0036]
When writing content to the
[0037]
The write processing for the
[0038]
At the time of reading, the content key encrypted with the storage key and the content encrypted with the block key are read from the
[0039]
The
[0040]
FIG. 4 shows a file system processing hierarchy of a computer system using a memory card as a storage medium. As the file system processing hierarchy, the application processing layer is the highest level, and below this, a file management processing layer, a logical address management layer, a physical address management layer, and a flash memory access are sequentially stacked. In the above hierarchical structure, the file management processing layer is a FAT system. The physical address is assigned to each block of the flash memory, and the correspondence between the block and the physical address is unchanged. The logical address is an address logically handled by the file management processing layer.
[0041]
FIG. 5 shows an example of a physical configuration of data in the
[0042]
One page consists of a 512-byte data part and a 16-byte redundant part. The first 3 bytes of the redundant portion are an overwrite portion that is rewritten in accordance with the data update. The block status, page status, and update status are recorded in each of the 3 bytes in order from the top. The contents of the remaining 13 bytes of the redundant part are basically fixed according to the contents of the data part. 13 bytes are composed of a management flag (1 byte), a logical address (2 bytes), a format reserve area (5 bytes), distributed information ECC (2 bytes), and data ECC (3 bytes). The distributed information ECC is redundant data for error correction with respect to the management flag, logical address, and format reserve, and the data ECC is redundant data for error correction with respect to 512-byte data.
[0043]
As a management flag, a system flag (its value is 1: user block, 0: boot block), conversion table flag (1: invalid, 0: table block), copy prohibition designation (1: OK, 0: NG), access permission Each flag (1: free, 0: read protect) is recorded.
[0044]
The first two
[0045]
In the boot block header, a boot block ID and the number of valid entries in the boot block are recorded. In the system entry, the start position of the prohibited block data, its data size, data type, CIS / IDI data start position, its data size, and data type are recorded. Boot & attribute information includes memory card type (read only, readable and writable, hybrid of both types, etc.), block size, number of blocks, total number of blocks, security support, and data related to card manufacturing. (Production date, etc.) are recorded.
[0046]
In the flash memory, the data is rewritten, the insulating film is deteriorated, and the number of rewrites is limited. Therefore, it is necessary to prevent repeated and concentrated access to a certain storage area (block). Therefore, when rewriting the data of a certain logical address stored at a certain physical address, the flash memory file system does not rewrite the updated data to the same block, but rewrites the unused block. The updated data is written. As a result, the correspondence between the logical address and the physical address before the data update changes after the update. By performing the swap process, it is possible to prevent the same block from being repeatedly accessed intensively and to extend the life of the flash memory.
[0047]
Since the logical address is attached to the data once written to the block, even if the block in which the pre-update data and the post-update data are moved moves, the same address can be seen from the FAT. Subsequent access can be performed appropriately. Since the correspondence relationship between the logical address and the physical address is changed by the swap processing, a logical-physical address conversion table indicating the correspondence between the two is required. By referring to this table, the physical address corresponding to the logical address specified by the FAT is specified, and the block indicated by the specified physical address can be accessed.
[0048]
The logical-physical address conversion table is stored on the SRAM by the
[0049]
The above-mentioned memory card can be used by a FAT system of a personal computer as well as a disk-shaped recording medium. Although not shown in FIG. 5, an IPL area, a FAT area, and a root directory area are provided on the flash memory. In the IPL area, an address where a program to be loaded into the memory of the recorder first is written and various information of the memory are written. In the FAT area, related items of blocks (clusters) are written. The FAT defines values indicating an unused block, the next block number, a bad block, and the last block. Furthermore, directory entries (file attributes, update date, start cluster, file size, etc.) are written in the root directory area.
[0050]
FIG. 6 illustrates a management method based on FAT management. FIG. 6 shows a schematic diagram in the memory. From the top, the partition table portion, free space, boot sector, FAT region, FAT copy region, Root Directory region, Sub
A directory area and a data area are stacked. The memory map is a memory map after conversion from a logical address to a physical address based on a logical-physical address conversion table.
[0051]
The boot sector, the FAT area, the FAT copy area, the root directory area, the sub directory area, and the data area are collectively referred to as a FAT partition area.
[0052]
In the partition table section described above, the start and end addresses of the FAT partition area are recorded. The FAT normally used for floppy disks does not have a partition table section. The first track has an empty area because nothing other than the partition table is placed.
[0053]
Next, in the boot sector, the size of the FAT structure, the cluster size, and the size of each area are recorded according to either the 12-bit FAT or the 16-bit FAT. The FAT manages file positions recorded in the data area. The FAT copy area is a FAT backup area. In the root directory part, a file name, a head cluster address, and various attributes are recorded, and 32 bytes are used for each file.
[0054]
The subdirectory portion exists as a file having a file attribute called a directory. In the embodiment of FIG. MSF, CAT. MSA, DOG. There are four files, MSA and MAN. In this subdirectory part, file names and recording positions on the FAT are managed. That is, in FIG. An address on the FAT of “5” is managed in the slot in which the file name of MSA is recorded. In the slot in which the file name MSA is recorded, an address on the FAT of “10” is managed.
[0055]
The
[0056]
In the embodiment of the present invention, CAT. Audio data compressed by ATRAC3 having a file name of MSA is recorded, and DOG. Audio data in which DOG-1 which is the first half part of the file name MSA is compressed by ATRAC3 is recorded, and DOG. Audio data in which DOG-2, which is the latter half part of the file name MSA, is compressed by ATRAC3 is recorded. Further, MAN. Audio data compressed by ATRAC3 having a file name of MSA is recorded.
[0057]
In this embodiment, an example is shown in which a single file is divided into two and recorded discretely. An area labeled Empty on the data area is a recordable area.
[0058]
The
[0059]
When the memory card of this embodiment is inserted for the first time, the start and end addresses of the FAT partition area are recorded with reference to the head partition table section. After the boot sector part is reproduced, the root directory and sub directory parts are reproduced. Then, the playback management information PBLIST. Recorded in the Sub Directory part is recorded. The slot in which the MSF is recorded is searched and PBLIST. Reference is made to the address of the end of the slot in which the MSF is recorded.
[0060]
In this embodiment, PBLIST. Since the address “200” is recorded at the end of the slot in which the MSF is recorded, the
[0061]
Here, when all of the
[0062]
CAT. Based on the address “5” recorded at the end of the slot in which the file name MSA is recorded, the entry address on the FAT is searched. In the
[0063]
Therefore, CAT. The file MSA uses the cluster areas of
[0064]
Next, a method of searching for a file called DOG.MSA recorded discretely will be described below. An address “10” is recorded at the end of the slot in which the file name “DOG.MSA” is recorded. Here, the entry address on the FAT is searched based on the address “10”. In the
[0065]
Therefore, DOG. The file MSA uses the cluster areas of
[0066]
Furthermore, MAN. The entry address on the FAT is searched based on the address “110” recorded at the end of the slot in which the file name MSA is recorded. In the
[0067]
Therefore, MAN. The file MSA uses the
[0068]
As described above, the data files recorded discretely on the flash memory can be linked and reproduced sequentially.
[0069]
In this embodiment, separately from the file management system defined by the format of the
[0070]
This management file is created by the
[0071]
That is, a recording command generated by a user's remote control or the like is given from the external controller to the
[0072]
Further, in the data configuration of this embodiment, additional information is also created and updated in the management file and recorded on the
[0073]
FIG. 7 shows the overall file structure of the
[0074]
FIG. 8 shows the structure of a reproduction management file, and FIG. 9 shows the structure of an ATRAC3 data file of 1 FILE (one song). The reproduction management file is a 16 KB fixed length file. The ATRAC3 data file is composed of a leading attribute header followed by actual encrypted music data in units of music. The attribute header also has a fixed length of 16 KB and has a configuration similar to that of the reproduction management file.
[0075]
The playback management file shown in FIG. 8 includes a header, a 1-byte code memory card name NM1-S, a 2-byte code memory card name NM2-S, a song order playback table TRKTBL, and additional information INF- of the entire memory card. S. The attribute header at the head of the data file shown in FIG. 9 includes a header, a 1-byte code song name NM1, a 2-byte code song name NM2, track key information such as track information TRKINF, parts information PRTINF, and track additional information INF. Consists of. The header includes information on the total number of parts, name attributes, size of additional information, and the like.
[0076]
The ATRAC3 music data follows the attribute header. The music data is divided into 16 KB blocks, and a header is added to the head of each block. The header includes an initial value for decrypting the encryption. Note that only the music data in the ATRAC3 data file is subjected to the encryption process, and the other reproduction management file, header data, etc. are not encrypted.
[0077]
With reference to FIG. 10, the relationship between a song and an ATRAC3 data file will be described. One track means one song. One song is composed of one ATRAC3 data file (see FIG. 9). The ATRAC3 data file is audio data compressed by ATRAC3. The
[0078]
One song is basically composed of one part, but if editing is performed, one song may be composed of a plurality of parts. A part means a unit of data recorded within a continuous time from the start of recording to the stop thereof, and usually one track is composed of one part. The connection of the parts in the music is managed by the part information PRTINF in the attribute header of each music. That is, the part size is represented by 4-byte data called the part size PRTSIZE in PRTINF. The first 2 bytes of the part size PRTSIZE indicate the total number of clusters held by the part, and each subsequent 1 byte indicates the position of the start sound unit (hereinafter abbreviated as SU) and the position of the end SU in the first and last clusters. . By having such a part description method, it is possible to eliminate the movement of a large amount of music data that is normally required when editing music data. If the editing is limited to the block unit, the movement of the music data can be similarly avoided, but the editing unit is too large for the block unit compared to the SU unit.
[0079]
SU is the minimum unit of parts, and is the minimum data unit when audio data is compressed by ATRAC3. The SU is data of several hundred bytes obtained by compressing audio data of 1024 samples (1024 × 16 bits × 2 channels) obtained at a sampling frequency of 44.1 kHz to about 1/10. One SU is about 23 milliseconds in terms of time. Usually, one part is composed of thousands of SUs. When one cluster is composed of 42 SUs, a sound of about 1 second can be represented by one cluster. The number of parts constituting one track is affected by the additional information size. Since the number of parts is determined by the number of headers, music titles, additional information data, etc. removed from one block, a state where there is no additional information is a condition for using the maximum number (645) of parts.
[0080]
FIG. 10A shows a file structure in the case where two pieces of audio data from a CD or the like are recorded continuously. The first song (file 1) is composed of, for example, 5 clusters. Between the first song and the second song (file 2), two files cannot be mixed in one cluster, so
[0081]
As editing operations, four types of operations are defined: divide, combine, erase, and move. Divide is to divide one track into two. When the divide is performed, the total number of tracks increases by one. The divider divides one file on the file system into two files, and updates the reproduction management file and the FAT. Combine is to combine two tracks into one. When combined, the total number of tracks decreases by one. Combine combines two files on the file system into one file, and updates the playback management file and FAT. Erase is to erase a track. The track number after deletion is reduced by one. Move is to change the track order. As described above, the reproduction management file and the FAT are also updated for the erase and move processes.
[0082]
The result of combining the two songs (
[0083]
As described above, in this embodiment, since there is a description method regarding parts, in FIG. 10B which is a result of the combination, the start position of
[0084]
FIG. 11 shows a more detailed data structure of the reproduction management file PBLIST, and FIGS. 12A and 12B show a header and other parts constituting the reproduction management file PBLIST. The reproduction management file PBLIST has a size of one cluster (1 block = 16 KB). The header shown in FIG. 12A consists of 32 bytes. 12B includes a name NM1-S (256 bytes), a name NM2-S (512 bytes), CONTENTSKEY, MAC, and S-YMDhms for the entire memory card, and a table TRKTBL (800 for managing the playback order) Bytes), additional information INF-S (14720 bytes) for the entire memory card, and finally a part of the information in the header is recorded again. The head of each of these different types of data groups is defined to be a predetermined position in the reproduction management file.
[0085]
The playback management file has a header of 32 bytes from the beginning represented by (0x0000) and (0x0010) shown in FIG. 12A. A unit divided by 16 bytes from the beginning in the file is called a slot. In the headers arranged in the first and second slots of the file, data having the following meanings, functions, and values are arranged in order from the top. Note that the data described as Reserved represents undefined data. Normally, null (0x00) is written, but the Reserved data is ignored no matter what is written. There may be changes in future versions. Also, writing to this part is prohibited. When the part written as Option is not used, it is all handled in the same manner as Reserved.
[0086]
BLKID-TL0 (4 bytes)
Meaning: BLOCKID FILE ID
Function: Value used to identify the beginning of the playback management file
Value: Fixed value = “TL = 0” (for example, 0x544C2D30)
MCode (2 bytes)
Meaning: MAKER CODE
Function: A code that identifies the manufacturer and model of the recorded device
Value:
REVISION (4 bytes)
Meaning: Number of rewrites of PBLIST
Function: Incremented each time the playback management file is rewritten
Value: Starts from 0 and increases by +1
S-YMDhms (4 bytes) (Option)
Meaning: Year, month, day, hour, minute, second recorded on a device with a reliable clock
Function: Value for identifying the last recording date
[0087]
SN1C + L (2 bytes)
Meaning: Indicates the attribute of the name (1 byte) of the memory card written in the NM1-S area
Function: Each character code and language code to be used is represented by 1 byte.
Value: Character code (C) is the upper 1 byte and distinguishes characters as follows
00: No character code is set. Treat as a simple binary number
01: ASCII (American Standard Code for Information Interchange)
02: ASCII + KANA 03: modifided8859-1
81: MS-JIS 82: KS C 5601-1989 83: GB (Great Britain) 2312-80
90: S-JIS (Japanese Industrial Standards) (for Voice).
[0088]
The language code (L) is the low-order byte and distinguishes languages according to the EBU Tech 3258 standard as shown below.
00: Not set 08: German 09: English 0A: Spanish
0F: French 15: Italian 1D: Dutch
65: Korean 69: Japanese 75: Chinese
Set to zero when there is no data.
[0089]
SN2C + L (2 bytes)
Meaning: Indicates the attribute of the name (2 bytes) of the memory card written in the NM2-S area
Function: Each character code and language code to be used is represented by 1 byte.
Value: Same as SN1C + L mentioned above
SINFSIZE (2 bytes)
Meaning: Indicates the total size of all the additional information related to the entire memory card written in the INF-S area.
Function: Describes the data size in units of 16 bytes. If there is no data size, be sure to set it to all zeros.
Value: Size is from 0x0001 to 0x39C (924)
T-TRK (2 bytes)
Meaning: TOTAL TRACK NUMBER
Function: Total number of tracks
Value: 1 to 0x0190 (maximum 400 tracks), all zeros if there is no data
VerNo (2 bytes)
Meaning: Format version number
Function: Major version number at the top, minor version number at the bottom
[0090]
Data (FIG. 13B) written in the area following the header described above will be described below.
[0091]
NM1-S
Meaning: 1-byte name for the entire memory card
Function: Variable length name data expressed in 1-byte character code (256 at maximum)
The end code (0x00) must be written at the end of the name data.
The size should be calculated from this end code. If there is no data, record at least 1 byte of null (0x00) from the beginning (0x0020).
Value: Various character codes
NM2-S
Meaning: 2-byte name for the entire memory card
Function: Variable-length name data expressed in 2-byte character code (maximum 512)
The end code (0x00) must be written at the end of the name data.
The size should be calculated from this end code. If there is no data, record at least 2 bytes of null (0x00) from the beginning (0x0120).
Value: Various character codes.
[0092]
CONTENTS KEY
Meaning: The value prepared for each song is protected by MG (M) and stored. Here, the same value as CONTENTS KEY attached to the first song
Function: A key required for MAC calculation of S-YMDhms
Value: From 0 to 0xFFFFFFFFFFFFFFFF
MAC
Meaning: Copyright information alteration check value
Function: Value created from S-YMDhms content and CONTENTS KEY
Value: from 0 to 0xFFFFFFFFFFFFFFFF.
[0093]
TRK-nnn
Meaning: SQN (sequence) number of the ATRAC3 data file to be played
Function: Describes FNo in TRKINF
Value: 1 to 400 (0x190)
Set to zero when there is no track
INF-S
Meaning: Additional information data related to the entire memory card (eg information such as photos, lyrics, commentary, etc.)
Function: Additional information data of variable length with header
A plurality of different additional information may be arranged. Each is assigned an ID and a data size. Additional information data including individual headers is composed of a minimum of 16 bytes and an integer multiple of 4 bytes.
For details, see Value: Additional information data structure described later.
S-YMDhms (4 bytes) (Option)
Meaning: Year, month, day, hour, minute, second recorded on a device with a reliable clock
Function: Value for identifying the last recording date and time, mandatory for EMD
[0094]
As the last slot of the reproduction management file, the same BLKID-TL0, MCode, and REVISION as those in the header are written.
[0095]
As a consumer audio device, a memory card may be removed during recording or the power may be cut off, and it is necessary to detect the occurrence of these abnormalities when the memory card is restored. As described above, REVISION is written at the beginning and end of the block, and each time this value is rewritten, it is incremented by +1. If an abnormal end occurs in the middle of a block, the values of the REVISION at the beginning and end do not match, and the abnormal end can be detected. Since there are two REVISIONs, abnormal termination can be detected with high probability. When an abnormal end is detected, a warning such as an error message is generated.
[0096]
In addition, since the fixed value BLKID-TL0 is inserted at the beginning of one block (16 KB), the fixed value can be used as a guideline for restoration when the FAT is broken. That is, the file type can be determined by looking at the fixed value at the beginning of each block. Moreover, since the fixed value BLKID-TL0 is described twice in the header of the block and the end portion of the block, the reliability of the fixed value BLKID-TL0 can be checked. Note that the same reproduction management file PBLIST may be recorded twice.
[0097]
The ATRAC3 data file has a considerably larger data amount than the track information management file, and the ATRAC3 data file is assigned a block number BLOCK SERIAL as will be described later. However, since the ATRAC3 data file normally has multiple files on the memory card, if the contents are differentiated with CONNUM0 and BLOCK SERIAL is not attached, duplication occurs and the FAT is broken. Recovery becomes difficult. In other words, a single ATRAC3 data file is composed of a plurality of BLOCKs and may be arranged in a discrete manner. Therefore, CONNUM0 is used to discriminate BLOCKs constituting the same ATRAC3 data file and the same. The ascending / descending order in the ATRAC3 data file is determined by the block number BLOCK SERIAL.
[0098]
Similarly, if the FAT is not destroyed, but the logic is inadvertently inconvenient as a file, the manufacturer code (MCode) is placed at the beginning and end of the block so that the manufacturer's model can be specified. It is recorded.
[0099]
FIG. 12C shows the configuration of additional information data. The following header is written at the head of the additional information. Variable length data is written after the header.
[0100]
INF
Meaning: FIELD ID
Function: Fixed value indicating the beginning of additional information data
Value: 0x69
ID
Meaning: Additional information key code
Function: Indicates the classification of additional information
Value: 0 to 0xFF
SIZE
Meaning: Size of individual additional information
Function: The data size is free, but it must be an integer multiple of 4 bytes. It must be at least 16 bytes. If there is a remainder from the end of the data, fill it with null (0x00)
Value: 16 to 14784 (0x39C0)
MCode
Meaning: MAKER CODE
Function: A code that identifies the manufacturer and model of the recorded device
Value:
C + L
Meaning: Indicates the attribute of the character written in the data area from the 12th byte from the beginning.
Function: Each character code and language code to be used is represented by 1 byte.
Value: Same as above SNC + L
DATA
Meaning: Individual additional information data
Function: Represents variable length data. The head of the actual data always starts from the 12th byte, and the length (size) must be at least 4 bytes and always an integer multiple of 4 bytes. If there is a remainder from the end of the data, fill it with null (0x00)
Value: Defined individually by content.
[0101]
FIG. 13 shows an example of the correspondence between the additional information key code value (0 to 63) and the type of additional information. A key code value (0 to 31) is assigned to character information related to music, and (32 to 63) is assigned to a URL (Uniform Resource Locator) (Web related). Character information such as album title, artist name, and CM is recorded as additional information.
[0102]
FIG. 14 shows an example of correspondence between additional information key code values (64 to 127) and additional information types. Key code values (64 to 95) are assigned to paths / others, and (96 to 127) are assigned to control / numerical value / data relationships. For example, in the case of (ID = 98), the additional information is TOC (Table of Content) -ID. The TOC-ID indicates the first song number, the last song number, the song number, the total performance time, and the song performance time based on the TOC information of the CD (compact disc).
[0103]
FIG. 15 shows an example of correspondence between additional information key code values (128 to 159) and types of additional information. Key code values (128 to 159) are assigned to the synchronous reproduction relationship. EMD (Electronic Music Distribution) in FIG. 15 means electronic music distribution.
[0104]
A specific example of additional information data will be described with reference to FIG. FIG. 16A shows the data structure of additional information, as in FIG. 12C. FIG. 16B shows an example in which the key code ID = 3 and the additional information is the artist name. SIZE = 0x1C (28 bytes), indicating that the data length of this additional information including the header is 28 bytes. Further, C + L is set to character code C = 0x01, and language code L = 0x09. This value indicates an ASCII language in ASCII code according to the above-mentioned rules. Then, the artist name data “SIMON & GRAFUNKEL” is written with 1 byte data from the 12th byte from the top. Since the size of the additional information is determined to be an integral multiple of 4 bytes, the remainder of 1 byte is (0x00).
[0105]
FIG. 16C shows an example in which the key code ID = 97 and the additional information is ISRC (International Standard Recording Code). SIZE = 0x14 (20 bytes), indicating that the data length of this additional information is 20 bytes. In addition, C + L is set to C = 0x00 and L = 0x00, which indicates that there is no character or language setting, that is, that the data is binary. Then, an 8-byte ISRC code is written as data. ISRC indicates copyright information (country, owner, recording year, serial number).
[0106]
FIG. 16D shows an example in which the key code ID = 97 and the additional information is the recording date and time. SIZE = 0x10 (16 bytes), indicating that the data length of this additional information is 16 bytes. Also, C + L is set to C = 0x00 and L = 0x00, which indicates that no character or language is set. Then, a 4-byte (32-bit) code is written as data, and the recording date and time (year, month, day, hour, minute, second) is expressed.
[0107]
FIG. 16E is an example in which the additional information with the key code ID = 107 is the reproduction log. SIZE = 0x10 (16 bytes), indicating that the data length of this additional information is 16 bytes. Also, C + L is set to C = 0x00 and L = 0x00, which indicates that no character or language is set. A 4-byte (32-bit) code is written as data, and a reproduction log (year, month, day, hour, minute, second) is represented. Those having a reproduction
[0108]
FIG. 17 shows a data array of the ATRAC3 data file A3Dnnnn when 1 SU is N bytes (for example, N = 384 bytes). FIG. 17 shows a data file attribute header (1 block) and a music data file (1 block). In FIG. 17, the first byte (0x0000 to 0x7FF0) of each slot of the two blocks (16 × 2 = 32 Kbytes) is shown. As shown separately in FIG. 18, the first 32 bytes of the attribute header are the header, 256 bytes are the song title area NM1 (256 bytes), and 512 bytes are the song title area NM2 (512 bytes). The following data is written in the header of the attribute header.
[0109]
BLKID-HD0 (4 bytes)
Meaning: BLOCKID FILE ID
Function: Value for identifying the beginning of an ATRAC3 data file
Value: Fixed value = “HD = 0” (for example, 0x48442D30)
MCode (2 bytes)
Meaning: MAKER CODE
Function: A code that identifies the manufacturer and model of the recorded device
Value:
BLOCK SERIAL (4 bytes)
Meaning: Serial number assigned to each track
Function: The beginning of the block starts at 0 and the next block is incremented by +1
Does not change value when edited
Value: Start from 0 to 0xFFFFFFFF.
[0110]
N1C + L (2 bytes)
Meaning: Indicates the attribute of track (song title) data (NM1)
Function: Character code and language code used for NM1 are represented by 1 byte each.
Value: Same as SN1C + L
N2C + L (2 bytes)
Meaning: Indicates the attribute of track (song title) data (NM2)
Function: Character code and language code used for NM2 are represented by 1 byte each.
Value: Same as SN1C + L
INFSIZE (2 bytes)
Meaning: Indicates the total size of all additional information about the track
Function: Describes the data size in units of 16 bytes. If there is no data size, be sure to set it to all zeros.
Value: Size is from 0x0000 to 0x3C6 (966)
T-PRT (2 bytes)
Meaning: Total number of parts
Function: Indicates the number of parts that make up the track. Usually 1
Value: 1 to 0x285 (645dec)
T-SU (4 bytes)
Meaning: Total number of SU
Function: Represents the actual total number of SUs in a track. Equivalent to the performance time of a song
Value: 0x01 to 0x001FFFFF
INX (2 bytes) (Option)
Meaning: INDEX relative location
Function: Pointer that indicates the beginning of the rust part (characteristic part) of the song. The position from the beginning of the song is specified by a number that is 1/4 of the number of SUs. This is equivalent to 4 times longer than normal SU (approximately 93 ms).
Value: 0 to 0xFFFF (maximum, approximately 6084 seconds)
XT (2 bytes) (Option)
Meaning: INDEX playback time
Function: Designates the number of SUs for the time to be reproduced from the head designated by INX-nnn by a quarter. This is equivalent to 4 times longer than normal SU (approximately 93 ms).
Value: 0x0000: No setting 0x01 to 0xFFFE (maximum 6084 seconds)
0xFFFF: Until the end of the song.
[0111]
Next, the song title areas NM1 and NM2 will be described.
[0112]
NM1
Meaning: Character string representing the song title
Function: Variable-length song name expressed in 1-byte character code (256 at maximum)
The end code (0x00) must be written at the end of the name data.
The size should be calculated from this end code. If there is no data, record at least 1 byte of null (0x00) from the beginning (0x0020).
Value: Various character codes
NM2
Meaning: Character string representing the song title
Function: Variable-length name data expressed in 2-byte character code (maximum 512)
The end code (0x00) must be written at the end of the name data.
The size should be calculated from this end code. If there is no data, record at least 2 bytes of null (0x00) from the beginning (0x0120).
Value: Various character codes.
[0113]
The 80-byte data starting from the fixed position (0x320) of the attribute header is called a track information area TRKINF, and mainly manages information related to security and copy control. FIG. 19 shows the TRKINF part. Data in TRKINF will be described below according to the arrangement order.
[0114]
CONTENTS KEY (8 bytes)
Meaning: A value prepared for each song, which is protected after being protected by the security block of the memory card.
Function: The first key you need when playing a song. Used during MAC calculation
Value: From 0 to 0xFFFFFFFFFFFFFFFF
MAC (8 bytes)
Meaning: Copyright information alteration check value
Function: Value created from the contents of multiple TRKINF including the content accumulation number and the hidden sequence number
The hidden sequence number is a sequence number recorded in a hidden area of the memory card. A recorder that does not support copyright cannot read the hidden area. Also, a copyright-compatible dedicated recorder or a personal computer equipped with an application that can read a memory card can access the hidden area.
[0115]
A (1 byte)
Meaning: Part attributes
Function: Shows information such as compression mode in the part
Value: described below with reference to FIG.
However, N = 0, 1 monaural defines
[0116]
[0117]
As an example, the case of the SP mode using a 64 MB memory card will be described. A 64 MB memory card has 3968 blocks. In the SP mode, since 1 SU is 304 bytes, 53 SUs exist in one block. One SU corresponds to (1024/44100) seconds. Therefore, one block is
(1024/44100) × 53 × (3968-16) = 4863 seconds = 81 minutes
The transfer rate is
(44100/1024) × 304 × 8 = 104737 bps
It becomes.
[0118]
LT (1 byte)
Meaning: Playback restriction flag (
(
Function: Indicates that there are restrictions on this track
FNo (2 bytes)
Meaning: File number
Function: Track number when first recorded, and this value specifies the position of the MAC calculation value recorded in the hidden area in the memory card
Value: 1 to 0x190 (400)
MG (D) SERIAL-nnn (16 bytes)
Meaning: Serial number of security block (security IC 20) of recording device
Function: A unique value that is different for each recording device
Value: 0 to 0xFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF
CONNUM (4 bytes)
Meaning: Content accumulation number
Function: A unique value accumulated for each song and managed by the security block of the recording device. 2 to the 32nd power and 4.2 billion songs are prepared and used to identify the recorded songs
Value: 0 to 0xFFFFFFFF.
[0119]
YMDhms-S (4 bytes) (Option)
Meaning: Playback start date and time of tracks with playback restrictions
Function: Date and time allowed to start playback specified by EMD
Value: Same as date / time notation above
YMDhms-E (4 bytes) (Option)
Meaning: Playback end date and time of tracks with playback restrictions
Function: Date and time when playback permission specified by EMD ends
Value: Same as date / time notation above
MT (1 byte) (Option)
Meaning: Maximum number of permitted playbacks
Function: Maximum number of playbacks specified by EMD
Value: 1 to 0xFF 0x00 when not used
When LT bit7 is 0, MT should be 00
CT (1 byte) (Option)
Meaning: Number of views
Function: The number of times that playback can actually be performed within the permitted number of playbacks. Decrement every playback
Value: 0x00 to 0xFF 0x00 when not used
When LT bit7 is 1 and CT value is 00, playback is prohibited.
[0120]
CC (1 byte)
Meaning: COPY CONTROL
Function: Copy control
Value: As shown in FIG. 21,
Example of CC: (bit7, 6) 11: Permit unlimited copy, 01: Prohibit copy, 00: Permit one copy
(
In digital recording from a CD, (
CN (1 byte) (Option)
Meaning: Number of permitted copies in high-speed digital copy HSCMS (High speed Serial Copy Management System)
Function: Extends the distinction between copying once and copying free, and specifies the number of times. Valid only for copy 1st generation, subtract for each copy
Value: 00: copy prohibited, 01 to 0xFE: number of times, 0xFF: unlimited number of times.
[0121]
Subsequent to the track information area TRKINF described above, 24-byte data starting from 0x0370 is called a parts management area information PRTINF for parts management. Go. FIG. 22 shows the PRTINF portion. The data in PRTINF will be described below according to the arrangement order.
[0122]
PRTSIZE (4 bytes)
Meaning: Part size
Function: Indicates the size of the part. Cluster: 2 bytes (most significant), start SU: 1 byte (upper), end SU: 1 byte (lowest)
Value: Cluster: 1 to 0x1F40 (8000), start SU: 0 to 0xA0 (160), end SU: 0 to 0xA0 (160) (however, SU counting starts from 0, 1, 2, and 0) )
PRTKEY (8 bytes)
Meaning: Value to encrypt the part
Function: Initial value = 0, follow editing rules when editing
Value: 0 to 0xFFFFFFFFFFFFFFFF
CONNUM0 (4 bytes)
Meaning: First created content cumulative number key
Function: Role of ID to make content unique
Value: The same value as the content cumulative number initial value key.
[0123]
The attribute header of the ATRAC3 data file includes additional information INF as shown in FIG. This additional information is the same as the additional information INF-S (see FIGS. 11 and 12B) in the reproduction management file, except that the start position is not fixed. The data of the additional information INF starts with the next position after the last byte part (in units of 4 bytes) of one or more parts as a start position.
[0124]
INF
Meaning: Additional information data about the track
Function: Additional information data of variable length with header. A plurality of different additional information may be arranged. An ID and a data size are added to each. Additional information data including individual headers is a minimum of 16 bytes and an integer multiple of 4 bytes
Value: the same as the additional information INF-S in the reproduction management file.
[0125]
The data of each block of the ATRAC3 data file follows the attribute header described above. As shown in FIG. 23, a header is added for each block. The data of each block will be described below.
[0126]
BLKID-A3D (4 bytes)
Meaning: BLOCKID FILE ID
Function: Value for identifying the beginning of ATRAC3 data
Value: Fixed value = “A3D” (for example, 0x41334420)
MCode (2 bytes)
Meaning: MAKER CODE
Function: A code that identifies the manufacturer and model of the recorded device
Value:
CONNUM0 (4 bytes)
Meaning: Cumulative number of content created first
Function: Role of ID to make content unique, value does not change even if edited
Value: The same value as the content accumulation number initial value key
BLOCK SERIAL (4 bytes)
Meaning: Serial number assigned to each track
Function: The beginning of the block starts at 0 and the next block is incremented by +1
Does not change value when edited
Value: start from 0 to 0xFFFFFFFF
BLOCK-SEED (8 bytes)
Meaning: one key to encrypt one block
Function: The beginning of the block generates a random number in the security block of the recording device, the following block is a value incremented by +1, and if this value is lost, no sound can be produced for about 1 second corresponding to one block. The same thing is written twice in the header and the end of the block. Does not change value when edited
Value: Initially 8 bytes random number
INITIALIZATION VECTOR (8 bytes)
Meaning: Initial value required to encrypt and decrypt ATRAC3 data for each block
Function: The beginning of the block starts at 0, the next block is the last encrypted 8-byte value of the last SU. In the middle of the divide block, the last 8 bytes immediately before the start SU are used. Does not change value when edited
Value: 0 to 0xFFFFFFFFFFFFFFFF
SU-nnn
Meaning: Sound unit data
Function: Data compressed from 1024 samples, the number of bytes output varies depending on the compression mode. Even if edited, the value does not change (for example, SP mode
(In case of N = 384 bytes)
Value: ATRAC3 data value.
[0127]
In FIG. 17, since N = 384, 42 SU is written in one block. In addition, the first two slots (4 bytes) of one block are used as headers, and BLKID-A3D, MCode, CONNUM0, and BLOCK SERIAL are written twice in the last slot (2 bytes). Therefore, the remaining area M bytes of one block is (16,384-384 × 42−16 × 3 = 208 (bytes).
In this, as described above, 8-byte BLOCK SEED is recorded twice.
[0128]
Hereinafter, an embodiment in which the present invention is applied to the above-described digital audio recorder will be described with reference to the drawings. FIG. 24 shows a configuration of a main part of one embodiment of the present invention. In FIG. 24,
[0129]
As shown in FIG. 24, the
[0130]
When one of the
[0131]
For example, when the
[0132]
Further, in the playback state, when the
[0133]
That is, the user's favorite characteristic part or so-called digest part of the reproduced music or the like is designated by the user, and information indicating the reproduction section is written in a predetermined area of the
[0134]
Once the characteristic part that the user likes or the so-called digest part is specified in this way and information indicating the playback section is written in a predetermined area of the
[0135]
One embodiment of the present invention described above will be described in more detail with reference to FIGS. In the data format described above, the number of SUs is ¼ as the values of INX and XT. However, in the following description, for simplicity, an example in which the number of SUs is not set to ¼ will be described. First, the memory card is inserted into the recorder and the
[0136]
Then, in step S3, it is determined whether or not the
[0137]
When the process of step S5 is completed, it is determined in step S6 whether or not the
[0138]
In the above description of the embodiment, the case where the
[0139]
FIG. 25 shows a configuration of the
[0140]
For example, when the
[0141]
In the playback state, when the
[0142]
That is, the user's favorite characteristic part or so-called digest part of the reproduced music or the like is designated by the user, and information indicating the reproduction section is written in a predetermined area of the
[0143]
Once the characteristic part that the user likes or the so-called digest part is specified in this way and information indicating the playback section is written in a predetermined area of the
[0144]
Another embodiment of the present invention described above will be described in more detail with reference to FIGS. First, the memory card is inserted into the recorder and the
[0145]
In step S13, it is determined whether or not the
[0146]
When the process of step S15 is completed, it is determined in step S16 whether or not the
[0147]
In the description of the other embodiments described above, the case where the
[0148]
FIG. 29 shows a processing procedure when writing index management information using only the timing at which the
[0149]
In step S23, it is determined whether or not the
[0150]
When the process of step S25 is completed, in step S26, the count value of the number of SUs corresponding to the time from the timing of pressing the
[0151]
In the description of one embodiment and the other embodiments described above, when a predetermined operation is performed on a predetermined operation member in a reproduction state in which the
[0152]
In the present invention, as shown in FIG. 20, a recordable time of 128 minutes can be set in the LP mode. For example, if a CD is 40 minutes, 3 sheets can be recorded on one memory card. . Thus, when a plurality of albums are recorded on a single memory card, it is convenient for searching if the representative music of each album can be reproduced as a digest part. The representative song of the album is preferably a digest portion of the song that has been single-cut from the album.
[0153]
The digest portion of the album is recorded in, for example, INF-S after 0x0647 of the playback management file (PBLIST) shown in FIG. In the present invention, as shown in FIG. 14, an album digest is designated with a variable length at ID = 77. When digest points are set for a plurality of albums in the playback management file (PBLIST), the total number of albums (that is, the total set) recorded on one memory card with reference to ID = 117 in FIG. The number of album digests to be set to ID = 77 is determined with reference to (Number). If digests (INX, XY) are set for all the songs already recorded in a predetermined album, the ID number of the representative song is set to ID = 77 from the album.
[0154]
When playing the digest part of an album, ID = 77 is searched with reference to the INF-S after address 0x0647 of the playback management file (PBLIST), and the album number and song number set there are referred to. Play a song. Further, the digest information (INX, XT) corresponding to the representative song of the album may be recorded directly at ID = 77.
[0155]
In the description of one embodiment and the other embodiments described above, the case where the count value of the number of SUs from the head of the track is used as information defining the start position of the index information in the index management information writing state has been described. However, information indicating other reproduction position and reproduction timing may be written in INX. Further, the case where the count value of the number of SUs during a predetermined timing is used as the information defining the length of the playback section has been described. However, information indicating other playback position and playback timing is written in XT. Also good. Furthermore, although the case where the index management information is written in INX and XT has been described, the index management information may be written in another predetermined area.
[0156]
In the above description, the present invention is applied to audio data processing. However, the present invention is also applied to content composed of both audio data and video data, or content composed only of video data. be able to.
[0157]
【Effect of the invention】
In the present invention, when a predetermined operation is performed on a predetermined operation member, the process proceeds to the index management information writing process in parallel with the reproduction operation, and an arbitrary reproduction section can be set by the user. Specifically, in the index management information writing process, information indicating the start position of index information defined by the timing when the user presses the play button and information indicating the time for which the play button has been pressed are controlled. The information is generated in the memory and written in a predetermined area of the semiconductor memory as information indicating the playback section. Thus, it is possible to specify a characteristic part that the user likes in the reproduced music or the like, or a so-called digest part. Therefore, according to the present invention, the user himself / herself can specify the index information of the music, and can easily search using this. For this reason, the convenience of the recording / reproducing apparatus can be improved and the usability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram relating to a digital audio recorder / player using a nonvolatile memory card of the present invention.
FIG. 2 shows an internal block diagram of a DSP adapted to the present invention.
FIG. 3 shows an internal block diagram of a memory card applied to the present invention.
FIG. 4 is a schematic diagram showing a file management structure using a memory card applicable to the present invention as a storage medium.
FIG. 5 shows a physical structure of data in a flash memory in a memory card applied to the present invention.
FIG. 6 shows a data structure in a memory card applied to the present invention;
FIG. 7 is a branch diagram showing a file structure stored in a memory card.
FIG. 8 shows a data structure of a reproduction management file PBLIST.MSF which is a subdirectory stored in the memory card.
FIG. 9 is a data structure diagram in the case where one continuous ATRAC3 data file is divided into predetermined unit lengths and an attribute file is added.
FIG. 10 is a structural diagram for explaining combine editing processing and divided editing processing according to the present invention;
FIG. 11 shows a data structure diagram of a reproduction management file PBLIST.
FIG. 12 shows a data structure diagram of a reproduction management file PBLIST.
FIG. 13 shows a correspondence table of types of the additional information data.
FIG. 14 shows a correspondence table of types of the additional information data.
FIG. 15 shows a correspondence table of the types of additional information data.
FIG. 16 shows a data structure of additional information data.
FIG. 17 is a detailed data structure diagram of an ATRAC3 data file.
FIG. 18 is a data structure diagram of an upper part of an attribute header constituting an ATRAC3 data file.
FIG. 19 is a data structure diagram of the middle stage of the attribute header constituting the ATRAC3 data file.
FIG. 20 is a table showing the types of recording modes and the recording time in each recording mode.
FIG. 21 is a table showing a copy control state.
FIG. 22 is a data structure diagram of the lower part of the attribute header constituting the ATRAC3 data file.
FIG. 23 is a data structure diagram of a header of a data block of an ATRAC3 data file.
FIG. 24 is a schematic diagram of the vicinity of the operation unit according to the embodiment of the present invention.
FIG. 25 is a schematic diagram of the vicinity of an operation unit according to another embodiment of the present invention.
FIG. 26 is a flowchart showing a digest part designation procedure according to the embodiment of the present invention.
FIG. 27 is a timing chart relating to the designation of a digest part in one embodiment and another embodiment of the present invention.
FIG. 28 is a flowchart showing a digest part designation procedure according to another embodiment of the present invention.
FIG. 29 is a flowchart showing a digest part designation procedure according to another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
上記再生手段による上記プログラムの再生と並行して、再生されるプログラムの特徴的な部分であるダイジェスト部の開始位置と終了位置を特定するインデックス管理情報をキー操作によって生成するインデックス管理情報生成手段と、
上記インデックス管理情報を上記不揮発性メモリの管理領域に対して記録する記録手段と、
上記プログラムの上記ダイジェスト部の再生を指示する指示手段と、
上記指示手段により上記ダイジェスト部を再生する指示が入力された場合、複数の上記プログラムのそれぞれの上記インデックス管理情報で特定される上記ダイジェスト部を順次再生するように上記再生手段を制御する制御手段と
を備える再生装置。Reproducing means for reproducing the program from a nonvolatile memory in which the program is recorded,
In parallel with the reproduction of the program by the reproduction means, index management information generation means for generating, by key operation, index management information for specifying the start position and end position of the digest part which is a characteristic part of the reproduced program ,
Recording means for recording the index management information in the management area of the nonvolatile memory;
Instruction means for instructing reproduction of the digest part of the program;
Control means for controlling the reproduction means to sequentially reproduce the digest part specified by the index management information of each of the plurality of programs when an instruction to reproduce the digest part is input by the instruction means; A playback device comprising:
上記再生ステップによる上記プログラムの再生と並行して、再生されるプログラムの特徴的な部分であるダイジェスト部の開始位置と終了位置を特定するインデックス管理情報をキー操作によって生成するインデックス管理情報生成ステップと、
記録手段によって、上記インデックス管理情報を上記不揮発性メモリの管理領域に対して記録する記録ステップと、
指示手段によって、上記プログラムの上記ダイジェスト部の再生を指示する指示ステップと、
上記指示手段により上記ダイジェスト部を再生する指示が入力された場合、制御部によって、複数の上記プログラムのそれぞれの上記インデックス管理情報で特定される上記ダイジェスト部を順次再生するように再生手段を制御する制御ステップと
を備える再生方法。A reproducing step of reproducing the program from a nonvolatile memory in which the program is recorded by a reproducing means ;
In parallel with the reproduction of the program by the reproduction step, an index management information generation step for generating index management information for specifying a start position and an end position of a digest part which is a characteristic part of the reproduced program by a key operation ; ,
A recording step of recording the index management information in a management area of the nonvolatile memory by a recording means ;
An instruction step for instructing reproduction of the digest part of the program by an instruction means ;
When an instruction to reproduce the digest portion is inputted by the instruction means, the control unit controls the playback unit to sequentially play the digest portion specified by each of the index management information of a plurality of the program A playback method comprising: a control step.
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