JP4893724B2 - セルラシステム、通信制御方法及びそれに用いる移動局 - Google Patents

セルラシステム、通信制御方法及びそれに用いる移動局 Download PDF

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Description

本発明はセルラシステム、通信制御方法及びそれに用いる移動局に関し、特に高速下りパケット伝送(HSDPA:High−Speed Downlink Packet Access)方式のセルラシステム、通信制御方法及びそれに用いる移動局に関するものである。
セルラシステムにおける基地局から移動局への下り回線に高速データを伝送するHSDPAが3GPP(3rd Generation Pertnership Project) により提案されている。このHSDPAでは、基地局から移動局への下り回線の伝送のために高速下り共用チャネル(HS−PDSCH:High-Speed Physical Downlink Shared Channel )が使用される。このHS−PDSCHは、各基地局から複数の移動局へのデータ送信に用いられるものであり、そのために、基地局またはその制御局は複数の移動局の各々に対するデータ送信を行うスケジュールを決定して、移動局毎に異なるタイミング(時分割方式)でデータを送信するものである。
このような基地局から移動局へのテータ送信を制御するために、各基地局は、複数の移動局の各々との間に、個別チャンネルであるDPCH(Dedicated Physical Channel)を設定する。このDPCHは、その下り回線信号により基地局から移動局へ制御情報を送信すると共に、上り回線信号により移動局から基地局へ制御信号を送信するために使用される。
各移動局においては、HS−PDSCHを用いてデータを受信する時間の割合は小さいが、データを受信していないデータ待ち受け状態においても、基地局との間でDPCHは継続して設定し、データの送信を要求したときに、データの送信を短時間に開始できるようにしている。このため、各基地局が同時にデータ送信を行う移動局は同時には1つであるが、多数の移動局がデータ待ち受け状態にあり、基地局との間でDPCHを設定することになる。
また、セルラシステムにおいては、移動局が複数の基地局と同時にチャネルを設定するソフトハンドオーバという技術がある。各基地局は、所定の電力で共通パイロット信号を送信しており、移動局は、共通パイロット信号の受信電力が最大の基地局とDPCHを設定するが、ソフトハンドオーバでは、共通パイロット信号の受信電力の差が小さい別の基地局が存在するときには、その別の基地局ともDPCHを設定し、複数の基地局とDPCHを設定することになる。以下の説明では、このように、ソフトハンドオーバ中にDPCHを設定する基地局を接続基地局と呼ぶ。
また、セルラシステムにおいては、高速閉ループ型の送信電力制御という技術が適用される。この高速閉ループ型の送信電力制御は、DPCHに対して、その上り回線と下り回線の両方に適用される。DPCHの上り回線の送信電力制御では、基地局は上り信号に含まれる個別パイロット信号を用いて、その受信SIR(Signal to Interference Ratio)を測定し、その測定値と所定の目標SIRとを比較する。そして、その測定値が目標SIRより小さい場合には、電力増加を示すTPC(Transmit Power Control)ビット、それ以外の場合は電力減少を示すTPCビットを、DPCHの下り信号に含めて移動局に通知する。そして、移動局は、そのTPCビットを受信して、そのTPCビットに応じて、送信電力を増減する。
この上り回線の送信電力制御をソフトハンドオーバと共に用いる場合には、移動局は、複数の接続基地局の各々からTPCビットを受信し、少なくとも1つのTPCビットが電力減少を示すときには、DPCHの送信電力を減少させ、それ以外の場合(即ち、全てのTPCビットが電力増加の場合)には、DPCHの送信電力を増加させる。このような送信電力制御を行うことにより、少なくとも1つの接続基地局において、上り回線信号の受信品質が目標SIRを満足すると同時に、全ての接続基地局において、上り回線信号の受信品質が目標SIRを超えることを防止し、上り回線の干渉波電力が増加しないようにしている。
一方、DPCHの下り回線の送信電力制御では、移動局は下り信号に含まれる個別パイロット信号を用いて、その受信SIRを測定し、その測定値と所定の目標SIRを比較する。そして、その測定値が目標SIRより小さい場合には、電力増加を示すTPCビット、それ以外の場合は電力減少を示すTPCビットを、DPCHの上り信号に含めて基地局に通知する。そして、基地局は、そのTPCビットを受信して、そのTPCビットに応じて、送信電力を増減する。
この下り回線の送信電力制御をソフトハンドオーバと共に用いる場合には、移動局は、複数の接続基地局の各々からDPCHの下り回線信号を受信して合成し、合成後の下り回線信号の受信SIRを目標SIRと比較してTPCビットを決定する。そして、複数の接続基地局に共通のTPCビットを送信し、接続基地局の各々は、そのTPCビットに応じて、送信電力を増減する。このように全ての接続基地局が共通のTPCビットに従って送信電力を増減することにより、接続基地局間の送信電力の均衡を保ち、移動局との間の伝搬損失が最小となる接続基地局が送信する下り回線信号が移動局に良好な品質で受信されるようにして、下り回線信号の送信電力が必要以上に増加することを防止し、下り回線の干渉波電力が増加しないようにしている。
以上に説明した送信電力制御とソフトハンドオーバは、無線アクセス方式として、特に、CDMA(Code Division Multiple Access )方式のセルラシステムにおいては、送信電力を低減することにより、干渉波電力を低減して回線容量を増加させるために有効な技術となっている。
ここで、ソフトハンドオーバ中においては、図10にシステム概略を示すように、移動局(MS)3は複数の接続基地局(BS)1,2と同時にDPCHを接続していることは前述したが、HS−PDSCHは一つの基地局(図では基地局1)のみとしか接続されていない。また、前述したように、移動局3がこのHS−PDSCHにより送信されてくるパケットを誤りなく受信したか否かを示す受領確認通知(ACK/NACK:Acknowledge/Non-Acknowledge )情報を、基地局へ送信することが必要であるが、この受領確認通知情報は、上り回線のHS−DPCCH(High-Speed Dedicated Physical Control Channel :パケットの送信制御情報を含むHS−PDSCH用個別制御チャネル)を使用して送信される。
この上り回線のHS−DPCCHと上り回線のDPCHとの関係は、図11に示すようになっており、DPCHは、DPCCH(Dedicated Physical Control Channel)とDPDCH(Dedicated Physical Data Channel )とから構成されており、DPCCHは個別パイロットチャネル(Pilot )と、TPCビットと、FBI(Feed Back Information )とを含んでいる。また、DPDCHはデータ(Data)であり、ユーザ情報や制御情報を含む。このDPCCHとDPDCHとは互いに直交変調されて多重化されて送信される。
HS−DPCCHはDPCCHやDPDCHの3スロット分に相当するスロット長が割当てられており、先に説明した受領確認通知(ACK/NACK)情報及び下り回線品質を示すCQI(Channel Quality Indicator )が含まれている。このHS−DPCCHはDPCHとコード多重にて送信されるようになっている。そして、このHS−DPCCHに含まれるACK(受領)/NACK(否)信号の判定は、HS−PDSCHを送信している基地局、すなわちパケット送信基地局のみで行われるために、基地局間のダイバーシチ合成はなされないものである。
一方、上り回線のDPCHは、図10に示すように、無線ネットワーク制御局(RNC)10において、接続基地局1,2間でのダイバーシチ合成がなされると共に、このDPCHは、上述したように、高速閉ループ型の送信電力制御により所定の受信品質となるように制御されており、またHS−DPCCHの送信電力PH は、このDPCHの送信電力PD に所定のオフセット電力Δを加えた電力で送信されるようになっている。すなわち、
PH =PD +Δ ……(1)
なる関係で送信される。
なお、関連する技術として特許文献1及び非特許文献1がある。
特開2001−274748号公報 Samsung, UL Power Control for HSDPA, 3GPP TSG-RAN WG1 #22 、2001 年11月19日
このように、HS−PDCCHを用いて、移動局から送信されるACK/NACKを基に、パケット送信基地局は移動局でパケットが正しく受信されたか否かを判断し、NACKと判断されると、それに該当するパケットが移動局で正しく受信できなかったものとみなして、当該パケットの再送を行い、パケットロスを防止するようになっている。
ここで、特に、NACKがACKに誤った場合には、パケットが正しく受信されていないにもかかわらず、当該基地局は次のパケットを送信してしまうことになり、よって、その正しく受信されなかったパケットは再送されることなく、移動局では失われてしまいパケットロスが発生する。従って、NACKに対す受信誤り率は、ACKに対するそれよりも十分に小さくすることが必要となり、換言すれば、パケット送信基地局でのACK/NACK信号の受信品質を十分高くすることが必要となる。
しかしながら、何等の対策を施さなければ、以下に述べるような動作により、ACK/NACKの受信品質が低下することになる。
ソフトハンドオーバ実行中において、HS−DPCCHの送信電力の基準となるUL(Up−Link:上り回線)DPCHの送信電力は以下のように制御される。接続基地局は、UL DPCHの受信SIRが基準SIRより大きい場合には、電力を減少させるTPC信号を送信し、合成後の受信SIRが基準SIRより小さい場合には、電力を増加させるTPC信号を送信する。
また、ソフトハンドオーバ実行中の移動局は、各接続基地局からTPC信号を受信して、全てのTPC信号が電力増加であるときは送信電力を増加させ、少なくとも1つのTPC信号が電力減少であるときには送信電力を減少させる。このとき、パケット送信基地局のUL DPCHの受信SIRが基準SIR未満であっても、それ以外の基地局のUL DPCHの受信SIRが基準SIR以上であれば、移動局に対する少なくとも1つのTPC信号が電力減少となるため、移動局は、UL DPCHの送信電力を減少させることになり、パケット送信基地局のUL DPCHの受信SIRはさらに低下する。従って、HS−DPCCHの受信品質が低下する。
このように、ソフトハンドオーバ中には、パケット送信基地局以外のTPC信号のために、HS−DPCCHの受信品質が低下し、ACK/NACKの受信誤りが発生しやすくなるという問題がある。
ソフトハンドオーバ実行中において、UL DPCHの送信電力を制御するためのTPC信号を含むDL(Down−Link:下り回線)DPCHの送信電力は以下のように制御される。ソフトハンドオーバ実行中の移動局は、各接続基地局から送信されるDL DPCHを合成して、合成後の受信SIRが基準SIRより大きい場合には、電力を減少させるTPC信号を送信し、合成後の受信SIRが基準SIRより小さい場合には、電力を増加させるTPC信号を送信し、各基地局は、そのTPC信号に従って送信電力を制御する。
このとき、パケット送信基地局のDL DPCHの受信SIRが基準SIRに比べて小さくても、それ以外の基地局のDL DPCHの受信SIRが大きければ、合成後の受信SIRは基準SIRよりも大きくなるため、各基地局は、DL DPCHの送信電力を減少させることになり、パケット送信基地局のDL DPCHの受信SIRはさらに低下する。従って、パケット送信基地局から送信されるTPC信号の受信品質が低下し、TPC信号の受信誤りが増えることになる。このとき、パケット送信基地局がUL DPCHの受信SIRを増加させるために、移動局の送信電力を増加させるTPC信号を送信しても、そのTPC信号の誤りのために、UL DPCHの受信SIRが低くなり、それに応じてHS−DPCCHの受信品質が低下し、ACK/NACKの受信誤りが発生しやすくなるという問題がある。
特に、各基地局において、TPC信号の受信誤りが発生することによって、パケット送信基地局のDL DPCHの送信電力が他の基地局のDL DPCHの送信電力よりも小さくなり、上記の問題が発生しやすくなる。
以上の問題を改善するための従来方式として、以下の2つの方法が考えられる。第一の方法として、移動局がソフトハンドオーバ状態の場合には、非ソフトハンドオーバ状態の場合よりもHS−DPCCHのオフセット電力Δの値を増加させる方法がある。この方法では、適切なΔは、接続基地局の数、パケットを送信しているリンクのUL受信品質等に応じて異なるため、最適なΔの増分を決定するのが困難であるという欠点がある。また、ACK/NACKの受信誤り率を十分小さくするためには、Δの値を余裕をもって大きくする必要があり、上り回線の送信電力が必要以上に大きくなり、移動局の消費電力が増えると共に、上り回線の干渉波電力が増えるという欠点がある。
更に、HS−DPCCHの送信電力がDPCCHと比較して大きくなるため、DPCCHのパイロット信号の受信品質が劣化し、チャネル推定精度が劣化するという欠点がある。上述の欠点をクリアするために、HS−DPCCHにパイロット信号を加える事も考えられるが、ソフトハンドオーバ中のみしか使用しないパイロット信号を常に送信するため、リソースの使用効率が減少するという問題がある。
第二の方法として、SHO中は、パケット送信基地局はHS−DPCCHの受信品質に対する高速閉ループ制御型送信電力制御用の信号TPC−HSを生成し、通常のTPC信号の代わり、もしくは両方を移動局へ送信するという方法がある。この方法では、パケット送信基地局ではACK信号、NACK信号の両品質が満たされるように、より要求品質の厳しいほうに目標SIRを設定しなければならない。従って、過剰な送信信号を消費してしまうという欠点がある。また、通常のTPCの代わりにTPC−HSを送信する場合、HS−DPCCHの電力が上がって干渉が生じ、結果として、通常のDPCCHのチャネル推定精度が劣化するという欠点もある。更に、通常のTPCと別にTPC−HSを送信する場合、スロットフォーマットの変更が必要となるという欠点がある。
本発明の目的は、上記の従来の種々の問題点を解決しつつ移動局から基地局へ送信されるパケット受領確認通知のためのACK/NACK信号を、基地局において高品質で受信することが可能なセルラシステム、通信制御方法及びそれに用いる移動局を提供することである。
本発明によるセルラシステムは、
移動局と、この移動局とハンドオーバ状態にある複数の基地局からなるセルラシステムであって、
前記複数の基地局は、上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信し、
前記基地局の1つは、パケット送信基地局として共用チャネルを用いて移動局へのパケット送信を行い、
前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネルの送信電力制御信号の受信品質を制御する手段を有することを特徴とする。
本発明による移動局は、
上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信する複数の基地局とハンドオーバを行う移動局であって、
前記複数の基地局のうちパケットを送信するパケット送信基地局から共用チャネルを用いてパケットを受信する手段と、
前記パケット送信基地局からの前記上り個別チャネルの送信電力制御信号であって、受信品質が制御された前記送信電力制御信号を受信する手段とを有することを特徴とする。
本発明による通信制御方法は、
複数の基地局とハンドオーバを行う移動局における通信制御方法であって、
前記複数の基地局が、上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信するステプと、
前記複数の基地局のうちパケットを送信するパケット送信基地局から共用チャネルを用いてパケットを受信するステップと、
前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネルの送信電力制御信号の受信品質を制御するステップとを有することを特徴とする。
本発明による他のセルラシステムは、
移動局と、この移動局とハンドオーバ状態にある複数の基地局からなるセルラシステムであって、
前記複数の基地局は、下り個別チャネルを用いて、上り個別チャネルの送信電力制御信号を送信し、
前記基地局の1つは、パケット送信基地局として共用チャネルを用いて前記移動局へのパケット送信を行い、
前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネル用の送信電力制御信号の受信品質を制御する手段を有することを特徴とする。
本発明による他の移動局は、
下り個別チャネルを用いて上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信する複数の基地局とハンドオーバを行う移動局であって、
前記複数の基地局のうちパケットを送信するパケット送信基地局から共用チャネルを用いてパケットを受信する手段と、
前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネル用の送信電力制御信号であって、受信品質が制御された前記送信電力制御信号を受信する手段とを有することを特徴とする。
本発明による他の通信制御方法は、
下り個別チャネルを用いて上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信する複数の基地局とハンドオーバを行う移動局における通信制御方法であって、
前記複数の基地局のうちパケットを送信するパケット送信基地局から共用チャネルを用いてパケットを受信するステップと、
前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネル用の送信電力制御信号であって、受信品質が制御された前記送信電力制御信号を受信するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、移動局がソフトハンドオーバ状態にあって複数の基地局とDPCHを設定している状態の時にも、パケット送信基地局が十分な品質でHS−DPCCHを受信できるようになり、よって当該HS−DPCCHに含まれているパケット正常受領の可否を示すACK/NACK信号の誤り率が減少して、パケットロスがなくなり、スループットの向上が図れるという効果がある。
また、ソフトハンドオーバ状態にあってかつパケット送受信中においてのみ、上述したACK/NACK信号の誤り率の低減制御を行い、パケット送受信中の時間よりも時間的割合が大きいパケット待ち受け中には、当該制御は行わないのであるから、送信電力の増加を招来することなくACK/NACK信号の誤り率の低減が可能であり、またUL/DL DPCHのソフトハンドオーバ時のダイバーシチ効果は何等損なわれることもない。
以下に図面を参照しつつ本発明の実施例1〜5について説明する。図1は本発明の実施例1〜5の全てが適用されるセルラシステムの一例を示す概略図である。同図を参照すると、セルラシステムは基地局1と、基地局2と、移動局3,4,5とを含んで構成されている。なお、基地局1と基地局2は異なるセルに設けられているとする。また、本例では、3個の移動局3,4,5に対し2個の基地局1,2が存在する場合について説明するが、これに限定されるものではなく、3個の移動局3,4,5に対し3個以上の基地局が存在する場合にも適用が可能である。一般的に、1個の基地局に対し多数の移動局が存在する。
また、同送信システム内に移動局が4個以上存在する場合にも本発明の適用が可能であり、同図は3個の移動局3,4,5が存在する場合を一例として示している。また、基地局と移動局3,4,5間の無線アクセス方式としてCDMA(Code Division Multiple Access)方式が用いられている。
同図は、基地局1から移動局3へHS−PDSCHの信号と、DPCH1(DL:Down-Link :基地局から移動局への送信)の信号と、CPICH1(Common Pilot Channel 1)の信号とが送信され、移動局3から基地局1へはDPCH1(UL:Up-Link :移動局から基地局への送信)の信号が送信されることを示している。また、移動局3から基地局1へ、図11に示したHS−DPCCH(UL)の信号が送信されることを示している。
同様に、基地局2から移動局3へDPCH2(DL)の信号と、CPICH2の信号とが送信され、移動局3から基地局2へはDPCH2(UL)の信号が送信されることを示している。このDPCH2(UL)は、DPCH1(UL)と受信する基地局は異なるが、移動局の送信信号としては、DPCH1(UL)と同一である。即ち、HS−DPSCHの信号及びCPICHの信号は単方向信号であり、DPCHの信号は双方向信号であることを示している。
HS−PDSCHは、高速なチャネルであり、動画等の大きなファイルを短時間で送受信するために用いられる。また、CPICHは共通パイロットチャネル(DLのみ)であり、このチャネルを介して基地局1,2から移動局3へ共通パイロット信号が常時送信されている。
また、DPCHは個別(物理)チャネル(UL及びDL)であり、DPCCHと、DPDCHとから構成されていることは、図11にて説明したとおりである。また、HS−DPCCHにはACK/NACK信号や下り回線の伝搬路の品質を示すCQI等が含まれていることも前述したとおりであり、これ等DPCCHとの送信電力の関係は、先の式(1)に示した如くである。
次に、本実施例1〜5の全てに共通な動作について説明する。各基地局1,2はCPICH1,2をそれぞれ送信しており、このCPICHはセル毎に異なるスクランブル符号により拡散されており、各移動局はスクランブル符号の相違によりセルの識別を行う。各移動局は下りデータを受信する時、1つまたは複数の基地局とDPCH(UL/DL)を設定してデータ受信待ちの状態となる。
1つの移動局3は基地局1,2との間でCPICHの受信電力の差が所定値以下の場合には、基地局1のみならず基地局2ともDPCHを設定し、複数の基地局1,2とDPCHを設定している状態(ソフトハンドオーバ)になっている。
UL及びDLのDPCHには、所定のビット系列からなる個別パイロット信号(Pilot)が含まれている。ULのDPCH送信電力は、高速閉ループ型の送信電力制御により制御されており、この制御では、基地局はULのDPCHの個別パイロット信号を用いてDPCHの受信SIRを測定し、その測定値とその基地局が有する目標SIRとを比較する。そして、その測定値が目標SIRより小さい場合は「パワ−アップ」のTPCビット、それ以外は「パワ−ダウン」のTPCビットを、DLのDPCH1,2を用いて移動局3に通知する。なお、この目標SIRの値は無線ネットワーク制御局RNC(図10の10)から通知される。
各基地局はHS−PDSCHを送信しており、このHS−PDSCHはDPCHよりも高速のチャネルであり、DLのDPCHよりも大きな電力で送信される。各基地局は1つのHS−PDSCHを複数の移動局に対するデータの送信に使用する。RNCまたは基地局は、各移動局にデータ送信を行うスケジュールを決定して、移動局毎に異なるタイミングでデータ送信を行う。すなわち、一例として、まず移動局3に対してHS−PDSCHの送信が行われ、その送信が終了した後に、移動局4に対してHS−PDSCHの送信が行われ、その送信が終了した後に、移動局5に対してHS−PDSCHの送信が行われる。
通信網から移動局3に対して送信するデータがRNCに到着すると、RNCはそのデータを移動局3がDPCHを設定している基地局1または2へ送る。この場合、データは基地局1に送られるものとする。
以上は実施例1〜5の全てに共通な動作であり、以下実施例1について、図2のシーケンス図を用いて解説する。通信網から移動局(MS)3に送信すべきデータがRNCに到着すると、RCNはそのデータを、移動局3がDPCHを設定している基地局(BS)へ送る。この場合、データは基地局1へ送られるものとする(ステップS10)。
基地局1はデータ転送する旨の予告を移動局3に対して行う(ステップS11)。その後、基地局1はUL DPCHの受信品質に対するSIRを所定値だけ上げる(ステップS12)。また、DL DPCHで送信するTPCビットの送信電力を所定値だけ増加させて送信するようにする(ステップS13)。更に、パワーバランシングのための基準電力を所定値だけ上げると共に、DL DPCHの送信電力をも所定値上げる(ステップS14)。
このパワーバランシングは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)に規定されたものであって、閉ループ型送信電力制御に影響を与えない程度に、ゆっくりとDL DPCHの送信電力を前記基準電力に近づけるようにすることによって、基地局間における前記送信電力をバランスさせるためのものである。そのバランシング調整のために用いられる基準電力をパケット送信基地局1にて所定値上げるものである。
移動局3においては、基地局1からのデータ転送予告受信後、パケット送信基地局1が送信するTPC信号のみに従って自局が送信するUL DPCHの送信電力の制御を行うようにする(ステップS15)。
以上の状態において、基地局1からデータをブロックに分割した最初のパケット#1が、HS−PDSCHを用いて移動局3へ送信され(ステップS16)、移動局3にてこのパケット#1を正しく受信したとすると、ACKがHS−DPCCHを用いて基地局1へ送信される(ステップS17)。以下、同様にパケット#2が基地局1から送信され(ステップS18)、移動局3からACKが基地局1ヘ送信される(ステップS19)。
データ送信が終了すると、基地局1は移動局3に対してデータ終了(End of Data )を通知する(ステップS20)。データ送信の終了に応答して、基地局1においては、ステップS12〜S14でそれぞれ変更した各値を元の状態に戻す処理が行われる(ステップS21)。また、移動局3においては、ステップS15でパケット送信基地局1のTPCのみでUL DPCHの送信電力を制御するようにしたのを、ソフトハンドオーバ中の全ての基地局のTPCを用いて、UL DPCHの送信電力を制御する、元の状態に戻す(ステップS22)。なお、データ終了(End of Data )の通知の代わりに、所定の時間、パケットが送信されてこなかった場合に、パケット送信前の元の状態に戻すようにすることもできる。
上述のステップS15に示した様に、パケット送信基局1のTPC信号のみで、移動局3自身が送信するUL DPCHの送信電力制御を行うことにより、パケット送信基地局1におけるUL DPCHが目標品質を満たす様に移動局の送信電力を制御できるために、このUL DPCHに一定のオフセット電力値(式(1)のΔ)を加えた電力で送信されるHS−DPCCHにおけるACK/NACK信号の受信品質も目標品質を満足することになる。その結果、ACK/NACK信号の受信精度が向上し、HS−DPSCHによるデータ送信のスループットが増加するのである。
また、パケット送信基地局1がDL DPCHで送信するTPC信号の送信電力を上げたり(ステップS13)、パワーバランシングの基準電力及びDL DPCHの送信電力を上げたり(ステップS14)することにより、パケット送信基地局1が送信するTPC信号の受信誤り率を低減し、移動局3における送信電力制御の精度が向上するために、パケット送信基地局1でのACK/NACK信号の受信品質を更に向上できることになる。また、パケット送信基地局1において、UL DPCHの目標SIRを上げる(ステップS12)ことにより、当該基地局1でのACK/NACK信号の受信品質が向上できる。
この実施例1によれば、従来の第二の方法のようなスロットフォーマットの変更が不要であり、また、DPCHとHS−DPCCHのオフセット電力値は固定であるために、従来の第一及び第二の方法のようなDPCHのパイロット信号の受信品質が劣化することによるチャネル推定精度の劣化は生じず、よってHS−DPCCHにパイロット信号を入れる必要がない。また、本実施例1では、パケット送受信中のみステップS12〜S15の処理を適用し、パケット送受信中の時間よりも時間的割合が大きい、それ以外の時間は、これ等処理を行わないので、その間における干渉の増加は発生しない。
なお、ステップS15の移動局3における動作のみでも本発明の目的は達成可能であり、また当該ステップS15の動作とステップS12のパケット送信基地局1における動作とを組合せて実施しても、本発明の目的は達成可能である。また、パケット送信基地局1において、ステップS13の動作やステップS14の動作をそれぞれ独立に実施するだけでも、本発明の目的は達成可能である。更に、ステップS14のパワーバランシングの基準電力を上げるだけでも良いものである。
図3及び図4は上述した実施例1を実現するための基地局及び移動局の概略機能ブロック図をそれぞれ示している。図3を参照すると、基地局においては、アンテナ11からの受信信号はアンテナ共用器(DUP:Duplexer)12を介して受信部13へ入力され、増幅、周波数変換、復調等の処理がなされる。復調出力はチャネル分離器14によりユーザ情報と各種制御情報とに分離される。これ等制御情報は制御部(CPU)15へ入力され、図2のシーケンス図に示したステップS12〜S14やS21等の処理が、メモリ16に予め格納されているプログラム手順に従って実行される。
一方、移動局に対するユーザ情報や制御情報はチャネル合成部17にて合成され、増幅部18により増幅されて送信部19へ供給され、変調や周波数変換等の処理がなされてアンテナ共用器12及びアンテナ11を介して送信される。
図4を参照すると、移動局においては、アンテナ21からの受信信号はアンテナ共用器22を介して受信部23へ供給され、増幅、周波数変換、復調等の処理がなされる。復調出力はチャネル分離器24により、ユーザ情報と制御情報であるTPC信号とに分離される。このTPC信号は制御部(CPU)25へ入力され、図2のシーケンス図に示したステップS15やS22の処理が、メモリ26に予め格納されているプログラム手順に従って実行される。
一方、基地局に対するユーザ情報や制御情報はチャネル合成部27にて合成され、増幅部28により増幅されて送信部29へ供給され、変調や周波数変換等の処理がなされてアンテナ共用器22及びアンテナ21を介して送信される。
次に、本発明の実施例2について、図5の動作シーケンス図を参照しつつ説明する。通信網から移動局3に送信すべきデータがRNCに到着すると、RNCはそのデータを移動局3がDPCHを設定している基地局へ送る。この場合は、データは基地局1へ送られるものとする(ステップS30)。
基地局1はデータ転送する旨の予告を移動局3に対して行う(ステップS31)。その後、基地局1はUL DPCHの受信品質に対する目標値SIRを所定値だけ上げる(ステップS32)。一方、移動局3は基地局1からデータ転送予告を受けると、パケット通信基地局1が送信するTPC信号のみに従って自局が送信するUL DPCHの送信電力の制御を行うようにする(ステップS33)。また、移動局3は、DL DPCHの目標SIRを所定値だけ増加させる(ステップS34)。
更に、移動局3は、自局におけるUL DPCHの送信電力制御の上げ幅を、下げ幅より大きくして、制御ステップの増減が非対称となる様に制御する(ステップS35)。すなわち、増加ステップをΔPupとし、減少ステップをΔPdownとすると、
ΔPup>ΔPdown
となる様にするのである。
更にはまた、移動局3は、パケット送信基地局1から送信されるDL DPCHのみの受信SIRにより、DL DPCHの電力制御のためのTPC信号を生成するようにする(ステップS36)。
しかる後に、基地局1からデータをブロックに分割した各パケット#1や#2がHS−PDSCHを用いて移動局3へ送信され(ステップS37,S39)、移動局3からは基地局1へ各パケットを受信した旨のACK信号がHS−DPCCHを用いて送信される(ステップS38,S40)。データ送信が終了すると、基地局1は移動局3に対してデータ終了を通知する(ステップS41)。このデータ終了に応答して、基地局1においては、ステップS32で変更した値を元に戻し(ステップS42)、移動局3では、ステップS33〜S36で変更した処理を元に戻す(ステップS43)。なお、本実施例でも、データ終了の通知の代わりに、所定の時間、パケットが送信されてこなかった場合に、パケット送信前の元の状態に戻すようにすることもできる。
本実施例2においては、実施例1の図2におけるシーケンス図のステップS12及びS15と同一の処理(S32及びS33)を行うことに加えて、更に、移動局3にて、DL DPCHの目標SIRを増加させることにより(ステップS34)、移動局で受信するTPC信号の受信品質が向上し、ULでの送信電力制御の精度が上がる。よって、パケット送信基地局でのACK/NACK信号の受信品質が向上する。
また、移動局3でのUL DPCHの送信電力の制御ステップを非対称として、増加ステップを減少ステップより大とすることにより(ステップS35)、即座に所要の受信品質となる様、送信電力を増加させることが可能となる。従って、パケットの様な短い送信時間でも所要品質に保つことができる。更に、パケット送信基地局からのDL DPCHのみの受信SIRにより、TPC信号を生成することにより(ステップS36)、当該DL DPCHの移動局での受信品質が大となり、それに含まれるTPC信号が正確に受信でき、結果として、移動局から送信されるHS−DPCCHが基地局1で正確に受信可能となる。
また、本実施例2では、パケット送受信中のみステップS32〜S36の処理を適用し、パケット送受信中の時間よりも時間的割合が大きい、それ以外の時間は、これ等処理を行わないので、その間における干渉の増加は発生しない。
なお、移動局3において、ステップS34の動作やステップS36の動作は、それぞれ独立に実施するだけでも、本発明の目的は達成可能である。また、パケット送信基地局1におけるステップS32の動作と、移動局3におけるステップS33の動作とを組合わせたうえに、更に移動局3でのステップS35の動作を組合せても、本発明の目的は達成できるものである。
本実施例2を実現するための基地局及び移動局についても、図3及び図4に示した概略機能ブロック図が適用できることは明らかである。
次に、本発明による実施例3につてい、図6及び図7のフローを参照して説明する。図6は移動局における動作フローであり、パケット送信基地局1からのデータ転送予告に応答して(ステップS51)、移動局3は接続基地局1,2が所定の送信電力で送信しているDLの品質に応じてHS−DPCCHのオフセット電力ΔSHO の増分を決定するものである。具体的には、ソフトハンドオーバ状態の接続基地局1,2からの共通パイロット信号の受信電力RP1,RP2を測定し(ステップS52)、DLの品質を判断するのである。
この受信電力RP1,RP2に応じて、HS−DPCCHのオフセット電力ΔSHO の増分を決定するわけであるが(ステップS53)、具体的には、
ΔSHO =ΔNON-SHO +10log10{max (RP1,RP2)/RP1}
(dB)…(2)
なる式により、オフセット電力ΔSHO が算出される。ここに、ΔNON-SHO はソフトハンドオーバ状態でないときのオフセット電力であり、max (RP1,RP2)はRP1、RP2のうちで最大のものを示す。
従って、RP1>RP2であれば、ΔSHO =ΔNON-SHO となり、RP1<RP2であれば、
ΔSHO =ΔNON-SHO +10log10(RP2/RP1)…(3)
となって、右辺の第2項がオフセット電力の増分となるのである。この決定された増分だけオフセット電力を増加させて、HS−DPCCHを送信する(ステップS54)。
図7は本実施例3におけるパケット送信基地局の動作フローである。なお、この図7のフローは次の実施例4の基地局の動作にも共通するものである。図7を参照すると、HS−DPCCHの受信に応答して(ステップS61)、ACK/NACKの判定が行われ、“NACK”と判定されれば(ステップS62で“N”)、通常処理が行われる(ステップS63)。すなわち、“NACK”であるから、該当するパケットの再送が行われる。
ステップS62で“ACK”と判定されると、HS−DPCCHのACK/NACKの受信判定結果の信頼度に応じてULにおけるパケット送信を決定する様に動作する。すなわち、ACK/NACKの受信判定結果の信頼度を検出し(ステップS64)、この信頼度と所定閾値とを比較する(ステップS65)。信頼度が閾値より高ければ、通常処理へ移行し(ステップS63)、低ければ、ACK/NACK信号に無関係に常にNACKであると判定する(ステップS66)。従って、該当パケットの再送が行われることになる(ステップS67)。
本実施例3によれば、接続基地局のうちの他の基地局と比較して、パケット送信基地局のULの伝搬損(回線品質)に応じて、すなわち伝搬損が大きければ、大きめのオフセット電力(ΔSHO )を、小さければ、小さめのオフセット電力を設定することになるので、伝搬損によるACK/NACK信号の受信品質劣化を補償することができる。また、パケット送信基地局でのACK/NACK判定において、NACKがACKであると誤って判定されると、パケットロスが生じるが、ACKであると判定されたときには、受信判定結果の信頼度に応じて常にNACKと判定することにより、NACKの誤り率が減少してパケットロス率が低減でき、スループットの向上が可能となる。
本実施例では、ソフトハンドオーバ状態にある基地局の数を2としたが、3以上の場合には、上記式(2)におけるmax {PR1,PR2}は、max {PR1,PR2,PR3,……}となることは明らかである。
なお、図6及び図7の動作は、図3及び図4で示した各機能ブロックにより実現できることは勿論である。
本発明の実施例4について説明する。図8は本実施例4の移動局の動作フロー図である。データ転送予告に応答して(ステップS71)、移動局は、ソフトハンドオーバ中の基地局の数Nに応じてHS−DPCCHのオフセット電力ΔSHO の増分を決定する(ステップS72)。具体的には、
ΔSHO =ΔNON-SHO +10log10N(dB)…(4)
なる式に従ってオフセット電力が算出されることになり、よって、オフセット電力の増分は式(4)の右辺の第2項となる。この増分だけ増加させた式(4)のオフセット電力で、HS−DPCCHを送信することになる(ステップS73)。本実施例4におけるパケット送信基地局の動作フローは図7のそれと同一である。
本実施例4では、次の様な効果がある。すなわち、ソフトハンドオーバ中の基地局の数Nが大になるとDPCHの受信タイバーシチゲインは大となるためにDPCHの送信電力が低くなるが、移動局では、この数Nが大となれば、それに応じてHS−DPCCHのオフセット電力の増分も大となる様にしているので、HS−DPCCHの受信品質はソフトハンドオーバ中の基地局数にかかわらず、所要値となる様に制御できることになる。
また、基地局において、ACKと判定されたときに、HS−DPCCHのACK/NACKの受信判定結果の信頼度に応じて常にNACKと判定することで、NACKの誤り率が減少し、パケットロス率が低減できると共に、HS−DPCCHのACK/NACKの受信判定結果の信頼度の計算を常に行わずに、ACKと判定したときのみ行うようになっているので、当該計算のための負荷を低減できることになる。
また、本実施例4では、移動局において、パケット受信中のみ図8の処理を適用し、パケット受信中の時間よりも時間的割合が大きい、それ以外の時間は、これ等処理を行わないので、その間における干渉の増加は発生しない。上記実施例4の動作も、図3及び図4で示した各機能ブロックにより実現可能であることは勿論である。
本発明の実施例5について説明する。実施例5では、上り回線のDPCHは、図10に示すように、無線ネットワーク制御局(RNC)10において、接続基地局1,2間でのダイバーシチ合成がなされると共に、このDPCHは、通常、高速閉ループ型の送信電力制御により所定の受信品質となるように制御されている。具体的には、移動局は、基地局から送信されるTPCビットに従ってDPCCHの送信電力を増減し、DPDCHの送信電力PDPDCH は、DPCCHの送信電力PDPCCH に所定のオフセット値Δ1 を加えた電力で送信されるようになっている。すなわち、
PDPDCH =PDPCCH +Δ1 (dB) ……(5)
なる関係で送信される。
さらに、HS−DPCCHの送信電力PH は、このDPCCHの送信電力PDPCCH に所定のオフセット値Δ2を加えた電力で送信されるようになっている。すなわち、
PH =PDPCCH +Δ2 (dB) ……(6)
なる関係で送信される。但し、式(5)及び(6)では、各々の値はデシベル値である。
この動作は、実施例1と実質的に同一であるが、本実施例5では、移動局の送信電力が所定の最大値に制限される場合には、HS−DPCCHの送信電力を優先的に確保して、DPDCHの送信電力を抑制する。この点以外は、実施例1と同じである。DPDCHの送信電力を抑制する制御は、図4の移動局の制御部25において行われる。
図9は本実施例5におけるDPDCHの送信電力抑制のフローである。図9を参照すると、移動局はTPCビットを受信し(ステップS81)、DPCCHとHS−DPCCHの合計送信電力を計算し(ステップS82)、DPDCHに割当可能な最大送信電力を計算する(ステップS83)。このDPDCH最大送信電力は、送信電力の所定の最大値からDPCCHとHS−DPCCHの合計送信電力を減算することによって得られる。
そして、式(5)によって計算されるDPDCHの送信電力がDPDCH最大送信電力を超えない場合には、DPDCHの送信電力を式(5)によって計算される値とし(ステップS85)、式(5)によって計算されるDPDCHの送信電力がDPDCH最大送信電力を超える場合には、DPDCHの送信電力を抑制してDPDCH最大送信電力とする(ステップS86)。
なお、DPDCHの送信電力を抑制する方法として、移動局の合計送信電力が所定の最大値に近づいた場合に、式(5)におけるオフセット値Δ1 の値を一時的に小さくするようにしてもよい。
本実施例5では、次の様な効果がある。すなわち、移動局から基地局までの伝搬損失が大きい場合や、パケット送信基地局が受信する干渉波電力が大きい場合には、移動局がHS−DPCCHを大きな送信電力で送信する必要があり、DPCCHとDPDCHの送信電力の比を一定に保ったままでは、移動局の送信電力が所定の最大値に達することで、HS−DPCCHの送信電力を十分に増加させることができず、HS−DPCCHに含まれるACK/NACK信号の受信品質が劣化する可能性がある。
しかし、本実施例5では、移動局の送信電力が所定の最大値に制限される場合には、DPDCHの送信電力を抑制するため、HS−DPCCHに対して割当可能な送信電力が大きくなり、ACK/NACK信号の受信品質が劣化する可能性を小さくなる。その結果、パケット送信基地局においてACK/NACK信号の受信品質が向上し、HS−DPSCHによるデータ送信のスループットが増加するのである。
また、実施例5では、移動局が複数の基地局と個別チャネルを設定するソフトハンドオーバ状態においては、実施例1のステップS15に示した様に、パケット受信中に、パケット送信基地局のTPC信号のみで、移動局が送信するUL DPCHの送信電力制御を行う。このとき、その移動局とソフトハンドオーバ状態にある基地局の中で、パケット送信基地局以外の基地局においてDPCCHとDPDCHの受信品質が所定の品質目標を満足しているにも関わらず、パケット送信基地局におけるDPCCHとDPDCHの受信品質が所定の品質目標を満足しないため、移動局がDPCCHとDPDCHの送信電力を増加させる場合がある。この場合には、DPDCHの送信電力を必要以上に大きくしていることになる。これは、ソフトハンドオーバ状態にある複数の基地局で受信したDPDCHはダイバーシチ合成するためである。従って、ソフトハンドオーバ状態においては移動局の送信電力が所定の最大値に制限される可能性が比較的高くなる。
しかし、本実施例5では、DPDCHの送信電力を抑制することによって、HS−DPCCHの送信電力が移動局の送信電力の最大値により制限されないようにする。従って、特に、ソフトハンドオーバ状態においては、パケット送信基地局においてACK/NACK信号の受信品質を向上させる効果が大きくなる。
本発明の実施例が適用されるセルラシステムの概略図である。 本発明の実施例1の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施例における基地局のブロック図である。 本発明の実施例における移動局のブロック図である。 本発明の実施例2の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施例3における移動局の動作を示すフロー図である。 本発明の実施例3,4における基地局の動作を示すフロー図である。 本発明の実施例4における移動局の動作を示すフロー図である。 本発明の実施例5における移動局の動作を示すフロー図である。 セルラシステムにおける一般的動作を説明するための概略図である。 HSDPA方式におけるUL DPCHとHS−DPCCHとの関係を説明するためのフォーマット図である。
符号の説明
1,2 基地局(BS)
3〜5 移動局(MS)
10 RNC
11,21 アンテナ
12,22 アンテナ共用器(DUP)
13,23 受信部
14,24 チャネル分離部
15,25 制御部(CPU)
16,26 メモリ
17,27 チャネル合成部
18,28 増幅器
19,29 送信部

Claims (15)

  1. 移動局と、この移動局とハンドオーバ状態にある複数の基地局からなるセルラシステムであって、
    前記複数の基地局は、上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信し、
    前記基地局の1つは、パケット送信基地局として共用チャネルを用いて移動局へのパケット送信を行い、
    前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネルの送信電力制御信号の受信品質を制御する手段を有することを特徴とするセルラシステム。
  2. 目標SIRに基づいて下り個別チャネルの送信電力を制御する送信電力制御信号を生成し、該送信電力制御信号を上り個別チャネルにより前記パケット送信基地局に送信することを特徴とする請求項1記載のセルラシステム。
  3. 上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信する複数の基地局とハンドオーバを行う移動局であって、
    前記複数の基地局のうちパケットを送信するパケット送信基地局から共用チャネルを用いてパケットを受信する手段と、
    前記パケット送信基地局からの前記上り個別チャネルの送信電力制御信号であって、受信品質が制御された前記送信電力制御信号を受信する手段とを有することを特徴とする移動局。
  4. 目標SIRに基づいて下り個別チャネルの送信電力を制御する送信電力制御信号を生成し、該送信電力制御信号を上り個別チャネルにより前記パケット送信基地局に送信する手段を、さらに有することを特徴とする請求項3記載の移動局。
  5. 複数の基地局とハンドオーバを行う移動局における通信制御方法であって、
    前記複数の基地局が、上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信するステプと、
    前記複数の基地局のうちパケットを送信するパケット送信基地局から共用チャネルを用いてパケットを受信するステップと、
    前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネルの送信電力制御信号の受信品質を制御するステップとを有することを特徴とする通信制御方法。
  6. 目標SIRに基づいて前記下り個別チャネルの送信電力を制御する送信電力制御信号を生成し、該送信電力制御信号を前記上り個別チャネルにより前記パケット送信基地局に送信するステップを、さらに有することを特徴とする請求項5記載の通信制御方法。
  7. 移動局と、この移動局とハンドオーバ状態にある複数の基地局からなるセルラシステムであって、
    前記複数の基地局は、下り個別チャネルを用いて、上り個別チャネルの送信電力制御信号を送信し、
    前記基地局の1つは、パケット送信基地局として共用チャネルを用いて前記移動局へのパケット送信を行い、
    前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネル用の送信電力制御信号の受信品質を制御する手段を有することを特徴とするセルラシステム。
  8. 移動局は、目標SIRに基づいて前記下り個別チャネルの送信電力を制御する送信電力制御信号を生成し、該送信電力制御信号を前記上り個別チャネルにより前記パケット送信基地局に送信することを特徴とする請求項7記載のセルラシステム。
  9. 下り個別チャネルを用いて上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信する複数の基地局とハンドオーバを行う移動局であって、
    前記複数の基地局のうちパケットを送信するパケット送信基地局から共用チャネルを用いてパケットを受信する手段と、
    前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネル用の送信電力制御信号であって、受信品質が制御された前記送信電力制御信号を受信する手段とを有することを特徴とする移動局。
  10. 目標SIRに基づいて前記下り個別チャネルの送信電力を制御する送信電力制御信号を生成し、該送信電力制御信号を上り個別チャネルにより前記パケット送信基地局に送信する手段を、さらに有することを特徴とする請求項9記載の移動局。
  11. 下り個別チャネルを用いて上り個別チャネル用の送信電力制御信号を送信する複数の基地局とハンドオーバを行う移動局における通信制御方法であって、
    前記複数の基地局のうちパケットを送信するパケット送信基地局から共用チャネルを用いてパケットを受信するステップと、
    前記パケット送信基地局のみからの前記上り個別チャネル用の送信電力制御信号であって、受信品質が制御された前記送信電力制御信号を受信するステップとを有することを特徴とする通信制御方法。
  12. 目標SIRに基づいて前記下り個別チャネルの送信電力を制御する送信電力制御信号を生成し、該送信電力制御信号を上り個別チャネルにより前記パケット送信基地局に送信するステップを、さらに有することを特徴とする請求項11記載の通信制御方法。
  13. 前記移動局とハンドオーバ状態にある前記複数の基地局は、前記移動局と上り個別チャネル及び下り個別チャネルを設定することを特徴とする請求項1,2,7,8いずれか記載のセルラシステム。
  14. 前記複数の基地局と上り個別チャネル及び下り個別チャネルを設定することを特徴とする請求項3,4,9,10いずれか記載の移動局。
  15. 前記移動局とハンドオーバ状態にある前記複数の基地局は、前記移動局と上り個別チャネル及び下り個別チャネルを設定することを特徴とする請求項5,6,11,12いずれか記載の通信制御方法。
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