JP4893355B2 - Pneumatic tire - Google Patents
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Description
本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、セクショナル型モールドにより加硫成形されたトレッド部の周方向主溝のセクター分割位置に対応する部分に発生するクラックを抑制するようにした空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire. More specifically, the present invention relates to a pneumatic tire that suppresses cracks generated in a portion corresponding to a sector division position of a circumferential main groove of a tread portion vulcanized by a sectional mold. About.
一般に、空気入りタイヤは、リム組み時のエアー充填性を維持するため、リム組み前のタイヤの左右のビードベース幅が、組み付けられるホイールのリム幅を超える幅に設計されており、この傾向は特にチューブレスタイヤにおいて顕著である。 In general, pneumatic tires are designed so that the left and right bead base widths of the tire before assembling the rim are larger than the rim width of the wheel to be assembled in order to maintain the air filling characteristics when assembling the rim. This is particularly noticeable in tubeless tires.
このようなタイヤがリム組みされると、図8に示すように、ビードベース幅Bsが、二点鎖線で示す状態から実線で示す状態に、リム幅Rwと一致するように狭まり、それに伴いタイヤ内面11の曲率半径Rが小さくなろうとするため、タイヤ内面に対して径差の大きいトレッド面12には左右に引っ張られる力F1,F2が発生する。更に、空洞部13内に内圧が付与されると、トレッド面12のセンター部12aの外径が成長するため、左右に引っ張られる力F1,F2が更に大きくなる。
When such a tire is assembled with a rim, as shown in FIG. 8, the bead base width Bs narrows from the state indicated by the two-dot chain line to the state indicated by the solid line so as to coincide with the rim width Rw. Since the radius of curvature R of the
その結果、トレッド面12に形成された周方向主溝14の溝壁面14aが左右に拡がり、特に周方向主溝14のショルダー側に位置する溝壁面14aと溝底面14bとの接点部aに応力が集中することとなる。このような現象は、特に、ベルト層の内圧分担率が高い偏平タイヤではこの傾向がより大きい。
As a result, the
他方、トレッド部がタイヤ周方向に分割した複数のセクターを連接したセクショナル型モールドで加硫成形された空気入りタイヤでは、加硫成形時にセクターの分割位置にゴムのオーバーフローが発生し易く、これが加硫後に図9(a)に示すようにゴムの薄膜Gとなって周方向主溝14内に残ることになる。
On the other hand, in a pneumatic tire vulcanized with a sectional mold in which a plurality of sectors whose tread portions are divided in the tire circumferential direction are connected, rubber overflow tends to occur at the division position of the sector during vulcanization. After vulcanization, as shown in FIG. 9A, a rubber thin film G remains in the circumferential
上記のように周方向主溝14内にゴムの薄膜Gが形成された空気入りタイヤは、リム組みされて内圧が充填されると、周方向主溝14の溝底への応力が周方向主溝14の接点部aに集中することにより、図9(b)に示すように溝底と溝壁との境界域近傍におけるゴムの薄膜GにクラックGcが発生(特にショルダー側に多く見られる)し、このクラックGcが起点となって周方向主溝14の溝底に向かって成長し、さらに溝底におけるタイヤ周方向へと成長するという問題がある。
In the pneumatic tire in which the rubber thin film G is formed in the circumferential
また、セクターの分割位置では、加硫後のタイヤにおけるトレッド部の表面に段差が生じ易く、周方向主溝14の接点部aに集中する応力によって、ショルダー側の溝底における段差からクラックが発生し易いという問題がある。上述するセクターの分割位置を中心にしたクラックの発生は、特に高い荷重が負荷される重荷重用空気入りタイヤにあっては、充填内圧が高いためにこの傾向が顕著である。
Further, at the sector division position, a step is likely to occur on the surface of the tread portion of the vulcanized tire, and cracks are generated from the step at the groove bottom on the shoulder side due to stress concentrated on the contact portion a of the circumferential
従来、この対策として、セクショナル型モールドのセクター分割面を周方向主溝の部分で湾曲した分割線が横断する凹凸面に形成することにより、オーバーフロー薄膜を湾曲した形状に形成させ、その横断長さの大きくなった薄膜により周方向主溝が左右に拡がるときの応力を緩和させるようにした提案がある(特許文献1参照)。 Conventionally, as a countermeasure against this, the overflow thin film is formed into a curved shape by forming the sector dividing surface of the sectional mold on the uneven surface crossed by the dividing line curved at the circumferential main groove, and the transverse length There is a proposal to relieve stress when the circumferential main groove spreads left and right by a thin film having a large thickness (see Patent Document 1).
しかしながら、この提案では、セクターの分割面を凹凸に形成することは精密加工が難しく、セクショナル型モールドの製造コストが嵩むことに加えて、長期にわたる繰り返し使用によって凹凸面間の隙間が大きくなるなどの問題があった。
本発明の目的は、上述する問題点を解消するもので、セクショナル型モールドのセクター分割位置に簡単な加工を加えるだけで、その位置に対応する周方向主溝の溝底に発生するクラックを抑制するようにした空気入りタイヤを提供することにある。 The object of the present invention is to eliminate the above-mentioned problems, and by simply applying a simple process to the sector division position of the sectional mold, cracks generated at the bottom of the circumferential main groove corresponding to that position are suppressed. An object of the present invention is to provide a pneumatic tire.
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、周方向主溝を有するトレッド部が複数に分割されたセクターからなるセクショナル型モールドにより加硫成形された空気入りタイヤにおいて、前記セクターの分割位置に対応する部分における前記周方向主溝の少なくともショルダー側に対応する溝底に、前記分割位置に沿って、隣接するセクター間に跨がる凹溝を形成したことを要旨とする。 The pneumatic tire of the present invention that achieves the above object is a pneumatic tire that is vulcanized and molded by a sectional mold including a sector in which a tread portion having a circumferential main groove is divided into a plurality of sectors. The gist is that a concave groove straddling between adjacent sectors is formed along the division position on the groove bottom corresponding to at least the shoulder side of the circumferential main groove in the corresponding portion.
本発明によれば、セクターの分割位置に対応する部分における周方向主溝の少なくともショルダー側に対応する溝底に、分割位置に沿わせて隣接するセクター間に跨がる凹溝を形成したので、セクターの分割位置に生じるオーバーフロー薄膜が凹溝の溝底を基点にして発生することになるため、従来のタイヤの溝底に発生するオーバーフロー薄膜に比べて、周方向主溝の少なくともショルダー側の溝底から突出するオーバーフロー薄膜の高さが相対的に低くなるため、リム組み時や内圧充填時においてオーバーフロー薄膜の上縁に発生する応力が緩和されてクラックの発生が抑制され、タイヤの耐久性を向上させることができる。 According to the present invention, since the groove bottom corresponding to at least the shoulder side of the circumferential main groove in the portion corresponding to the division position of the sector is formed with the concave groove straddling the adjacent sectors along the division position. Since the overflow thin film generated at the division position of the sector is generated based on the groove bottom of the concave groove, compared to the overflow thin film generated at the groove bottom of the conventional tire, at least the shoulder side of the circumferential main groove Since the height of the overflow thin film protruding from the groove bottom is relatively low, the stress generated on the upper edge of the overflow thin film is relaxed when assembling the rim and filling with internal pressure, and cracks are suppressed, and tire durability is reduced. Can be improved.
しかも、本発明の空気入りタイヤは、これを成形加硫するセクショナル型モールドにおけるセクターの分割位置に、凹溝成形用の肉盛りを施すだけで簡単に得ることができる利点がある。 In addition, the pneumatic tire of the present invention has an advantage that it can be easily obtained by simply forming a groove for forming a concave groove at a sector division position in a sectional mold for molding and vulcanizing the pneumatic tire.
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
図1は、本発明の第一の実施形態からなる空気入りタイヤにおけるトレッド部を示す一部平面図である。 FIG. 1 is a partial plan view showing a tread portion in the pneumatic tire according to the first embodiment of the present invention.
本発明の空気入りタイヤは、複数に分割されたセクターからなるセクショナル型モールドにより加硫成形されたトレッド部を有し、トレッド面1には、図1に示すように、タイヤ周方向に延在する周方向主溝2が形成されている。周方向主溝2は、直線状であってもよく、ジグザグ状であってもよい。
The pneumatic tire of the present invention has a tread portion vulcanized and molded by a sectional mold composed of a plurality of divided sectors, and the
図1に示す実施形態では、4本の周方向主溝2と左右2本の周方向主溝2、2間を連結するタイヤ幅方向に傾斜してジグザグ状に延在する副溝3が形成され、これら周方向主溝2及び副溝3によってブロック状又はリブ状の陸部4が形成されている。なお、図中の点線で示すXは、トレッド部を加硫成形した際のセクショナル型モールドにおけるセクターの分割面の位置を示している。
In the embodiment shown in FIG. 1, four circumferential
トレッド面1には、セクターの分割位置Xに対応する部分における周方向主溝2の少なくとも溝底に、図3(a)〜(c)及び図4(a)〜(d)に例示するように、分割位置Xに沿って、隣接するセクター間に跨がる凹溝5が形成されている。
As shown in FIGS. 3A to 3C and FIGS. 4A to 4D on the
これにより、周方向主溝2の溝底におけるセクターの分割位置Xに生じるオーバーフロー薄膜Gが、図5(a)に示すように凹溝5の溝底を基点にして発生することになる。なお、比較のために、図5(b)に従来のタイヤにおける周方向主溝2の溝底に発生するオーバーフロー薄膜Gの形態を示した。図5(a)及び(b)に示すように、本発明の空気入りタイヤでは、周方向主溝2の溝底から突出するオーバーフロー薄膜Gの高さh’が、従来の空気入りタイヤにおける溝底から突出するオーバーフロー薄膜Gの高さhに比べて相対的に低くなる(h’<h)。したがって、リム組み時や内圧充填時において、オーバーフロー薄膜Gの上縁Gaに発生する張力(応力)が、本発明のタイヤでは従来のタイヤに比して小さくなり、クラックの発生が抑制されて、タイヤの耐久性を向上させることができる。
As a result, the overflow thin film G generated at the sector division position X in the groove bottom of the circumferential
また、同時に、上述する凹溝5の形成により、リム組み時や内圧充填時において、トレッド部に形成された周方向主溝2のショルダーSh側に位置する溝壁面と溝底面との接点部(図8のa)に集中する応力が緩和されるので、セクターの分割位置Xに生ずるショルダーSh側の溝底におけるトレッド表面の段差からのクラックの発生も抑制され、タイヤの耐久性を向上させることができる。
At the same time, by forming the
しかも、本発明の空気入りタイヤは、これを成形加硫するセクショナル型モールドにおけるセクターの分割位置Xに、それぞれ凹溝5を成形するための肉盛りを施すだけで簡単に得ることができる利点がある。
In addition, the pneumatic tire of the present invention has an advantage that it can be easily obtained by simply forming the groove for forming the
本発明において、上述する凹溝5を周方向主溝2のショルダーSh側の溝底に形成するとよい。さらに、凹溝5を周方向主溝2のうち最もショルダーSh側に位置する周方向主溝2のショルダーSh側の溝底のみに形成することができる。これにより、周方向主溝2の溝底からのクラックの発生を効率よく抑制することができる。
In the present invention, the
なお、図1では、4本の周方向主溝2のうち全ての周方向主溝2のセクターの分割位置Xに対応する部分に、それぞれ凹溝5を成形した場合を示したが、凹溝5は、上述するように、特に周方向主溝2の溝底に応力が集中し易いタイヤショルダーSh側の周方向主溝2のセクターの分割位置Xに対応する部分のみに形成することができる。すなわち、必要に応じて、中央側の2本の周方向主溝2、2のセクターの分割位置Xに対応する部分には凹溝5を形成しない場合がある。
FIG. 1 shows a case where the
本発明における凹溝5の断面形状は特に限定されることなく、図3(a)に示すように半円形状に形成するほか、図3(b)に示すようにV字形状に形成してもよく、或いは図3(c)に示すように四角形状に形成してもよい。凹溝5の周方向主溝2の長手方向に測定した開口幅Wは、0.5mm以上、周方向主溝2の深さGDの6倍以下、好ましくは0.5〜5.0mmに設定するとよい。開口幅Wが0.5mm未満では凹溝5の形成によるクラック抑制効果が十分には得られず、周方向主溝2の深さGDの6倍超では隣接するショルダーSh側の陸部の剛性が低下すると共に、リム組み時や内圧充填時において周方向主溝2がショルダーSh側に開口し易くなってタイヤ走行性能を確保することが難しくなる。
The cross-sectional shape of the
なお、上述する凹溝5の開口幅Wとは、凹溝5の幅方向における開口端間の距離をいい、凹溝5の開口端に面取りが施されている場合には、凹溝5の壁の延長線と周方向主溝2の溝壁の延長線との交点間の距離をいう。
The opening width W of the
また、本発明において、凹溝5の深さDを0.5mm以上に設定するとよい。深さDが0.5mm未満ではリム組み時や内圧充填時においてオーバーフロー薄膜Gに加わる応力を十分に抑制できず、薄膜Gにクラックが発生し易くなる。なお、凹溝5の深さDの上限については、特に限定されるものではないが、タイヤ加硫成形時におけるセクター間へのゴムの噛み込みを抑制すると共に、トレッド部の周方向剛性の変動に伴うタイヤ性能の低下を防止する観点から5.0mm以下となるように設定するとよい。
Moreover, in this invention, it is good to set the depth D of the ditch | groove 5 to 0.5 mm or more. If the depth D is less than 0.5 mm, the stress applied to the overflow thin film G at the time of assembling the rim or filling the internal pressure cannot be sufficiently suppressed, and the thin film G is likely to crack. The upper limit of the depth D of the
本発明における凹溝5は、セクターの分割位置Xにおける周方向主溝2の少なくとも溝底に形成される。すなわち、凹溝5は、図4(a)に示すようにセクターの分割位置Xにおける周方向主溝2の溝壁の全域にわたって形成してもよく、図4(b)に示すように周方向主溝2の溝底を中心として溝底に近い部分の溝壁にわたって形成してもよく、図4(c)に示すように周方向主溝2のショルダーSh側に対応する溝底から溝底に近い部分の溝壁にかけて形成してもよく、或いは図4(d)に示すように周方向主溝2のショルダーSh側に対応する溝底に形成してもよい。さらには、図4(e)に示すように、凹溝5の深さDを周方向主溝2の溝底から開口部に向けて徐々に小さくなるように形成してもよい。
The
図6は本発明の第二の実施形態からなる空気入りタイヤにおけるトレッド部を示す一部平面図である。本実施形態では、トレッド面1の中心線を挟んで、中央側にタイヤ周方向に延在する2本のストレート状の周方向主溝22Aと、ショルダーSh側にタイヤ周方向に延在する2本のジグザグ状の周方向主溝22Bと、をそれぞれ形成している。さらに、これらストレート状の周方向主溝22Aとジグザグ状の周方向主溝22Bとをそれぞれタイヤ幅方向に傾斜する副溝23により連結して、ブロックを形成している。
FIG. 6 is a partial plan view showing a tread portion in the pneumatic tire according to the second embodiment of the present invention. In the present embodiment, two straight circumferential
本実施形態では、周方向主溝22A、22Bのうち、最もショルダーSh側に位置する2本の周方向主溝22B、22Bのセクターの分割位置Xに沿うショルダーSh側の溝底にそれぞれ図3(c)に例示するように四角形状断面の凹溝5を形成している。そして、凹溝5の表面形状を、図7にタイヤ子午線方向の断面を示すように、周方向主溝22BのショルダーSh側の溝壁の延長線22Yと、周方向主溝22Bの溝底にトレッド面1と平行に接する直線22Xとにより囲まれた領域5Q(図中の斜線部)を包含する円弧5Rに形成している。
In the present embodiment, each of the circumferential
これにより、リム組み時や内圧充填時において、トレッド部に形成された周方向主溝22BのショルダーSh側に位置する溝壁面と溝底面との接点部(図6のa)に集中する応力を効率よく緩和することができるので、セクターの分割位置Xに生ずるオーバーフロー薄膜やトレッド表面の段差に起因して生ずるクラックの発生を確実に抑制して、タイヤの耐久性を一層確実に向上させることができる。
Thereby, when assembling the rim or filling the internal pressure, stress concentrated on the contact portion (a in FIG. 6) between the groove wall surface and the groove bottom surface located on the shoulder Sh side of the circumferential
なお、図6に示すタイヤでは、セクターの分割位置Xをジグザグ状の周方向主溝22Bの屈曲位置に設定した場合を示したが、セクターの分割位置Xはこれに限られることなく、周方向主溝22Bの直状位置に設定する場合がある。
In the tire shown in FIG. 6, the sector division position X is set to the bending position of the zigzag circumferential
また、図7では、円弧5Rを領域5Qにおける延長線22Yと水平線22Xとの交点Pを内接する円弧に形成した場合を示したが、交点Pを円弧5Rの内側(トレッド面1側)に位置するように形成させることができる。これにより、セクターの分割位置Xからのクラックの発生を一層確実に抑制することができる。
FIG. 7 shows the case where the
本実施形態のように最もショルダーSh側に位置する2本の周方向主溝22B、22BのショルダーSh側の溝底のみに凹溝5を形成する場合には、凹溝5の開口幅Wを周方向主溝22Bの深さGDの6倍以下、好ましくは0.2倍以上に設定するとよい。開口幅Wが深さGDの0.2倍未満では、凹溝5の形成によるクラック抑制効果が十分には得られず、深さGDの6倍超では、隣接するショルダーSh側の陸部の剛性が低下することになると共に、リム組み時や内圧充填時において周方向主溝2がショルダーSh側に開口し易くなるので、タイヤ走行性能を確保することが難しくなる。
When the
なお、本実施例において、円弧5Rに形成した凹溝5の底面のタイヤ周方向の前後における周方向主溝22Bの溝壁との境界(図3(c)におけるSの位置)には、面取りを施すようにするとよい。これにより、凹溝5の前後端からのクラックの発生を防止することができる。
In this embodiment, a chamfer is formed at the boundary (position S in FIG. 3C) with the groove wall of the circumferential
本発明の空気入りタイヤは、特にトラックやバスなどの重荷重車両に用いられる重荷重用空気入りタイヤとして好ましく適用され、特に偏平率が70%以下の重荷重用空気入りタイヤに好ましく適用される。しかしながら、乗用車用など他の用途の空気入りタイヤにも対しても幅広く適用することができる。 The pneumatic tire of the present invention is particularly preferably applied as a heavy-duty pneumatic tire used for heavy-duty vehicles such as trucks and buses, and is particularly preferably applied to a heavy-duty pneumatic tire having a flatness ratio of 70% or less. However, it can be widely applied to pneumatic tires for other uses such as passenger cars.
上述するように、本発明の空気入りタイヤは、セクショナル型モールドのセクター分割位置Xに対応する部分における周方向主溝の少なくともショルダー側に対応する溝底に凹溝を形成することにより得られるので、これを加硫成形するためのセクショナル型モールドとしては、従来のセクショナル型モールドにおけるセクターの分割位置Xに、凹溝5を成形するための肉盛りを施すだけで簡単に製造することができる利点がある。
As described above, the pneumatic tire of the present invention is obtained by forming a concave groove on the groove bottom corresponding to at least the shoulder side of the circumferential main groove in the portion corresponding to the sector division position X of the sectional mold. As a sectional mold for vulcanization molding, the advantage is that it can be easily manufactured simply by providing a build-up for forming the
<従来例1、実施例1〜4、比較例1、2>
タイヤサイズを275/70R22.5、トレッドパターンを図1と共通にして、9分割したセクターからなるセクショナル型モールドを用いて、各セクターの分割位置における4本の周方向主溝2の溝壁に凹溝を形成しない従来タイヤ(従来例1)と、凹溝の形成位置、開口幅W及び深さDをそれぞれ表1のように異ならせて両ショルダー側の周方向主溝2、2の溝壁に図3(a)のように半円形状断面の凹溝を形成した本発明タイヤ(実施例1〜4)及び比較タイヤ(比較例1、2)とを作製した。なお、各タイヤにおいて、周方向主溝の溝幅を13.0mm、深さを15.7mmとした。
<Conventional Example 1, Examples 1 to 4, Comparative Examples 1 and 2>
The tire size is 275 / 70R22.5 and the tread pattern is the same as in FIG. 1, and a sectional mold composed of nine divided sectors is used to form the groove walls of the four circumferential
これら7種類のタイヤをリム組み(リムサイズ:22.5×7.50)し、900kPaの空気圧を充填して、車両総重量20tの重荷重用車両(2−D)のドライブ軸に装着し、舗装されたテストコースを5万km走行させた後、各セクターの分割位置に対応する周方向主溝の溝底に発生したクラックの発生率(%)を調べ、その結果を表1に併記した。 These seven types of tires are assembled into a rim (rim size: 22.5 × 7.50), filled with air pressure of 900 kPa, mounted on the drive shaft of a heavy-duty vehicle (2-D) with a total vehicle weight of 20 t, and paved. After running the test course for 50,000 km, the incidence (%) of cracks generated at the groove bottom of the circumferential main groove corresponding to the division position of each sector was examined, and the results are also shown in Table 1.
表1より、従来タイヤ及び比較タイヤでは、セクターの分割位置に対応する周方向主溝の溝底にクラックが発生していたのに対して、本発明タイヤでは周方向主溝の溝底においてクラックが全く発生していなかった。 From Table 1, the conventional tire and the comparative tire had cracks at the groove bottoms of the circumferential main grooves corresponding to the division positions of the sectors, whereas the tires of the present invention had cracks at the groove bottoms of the circumferential main grooves. Did not occur at all.
<従来例2、実施例5、6>
タイヤサイズを265/60R22.5、トレッドパターンを図6と共通にして、9分割したセクターからなるセクショナル型モールドを用いて、各セクターの分割位置における4本の周方向主溝の溝壁に凹溝を形成しない従来タイヤ(従来例2)と、凹溝の開口幅Wを表2のように異ならせて両ショルダー側の周方向主溝22B、22Bのショルダー側の溝底に図3(c)に示すように四角形状断面の凹溝を形成した本発明タイヤ(実施例5、6)とを作製した。なお、各タイヤにおいて、周方向主溝22Bの溝幅を12mm、深さを14mm、溝壁のタイヤ径方向に対する角度を10°、溝底面の平均曲率半径を2mmとした。
<Conventional Example 2, Examples 5 and 6>
The tire size is 265 / 60R22.5 and the tread pattern is the same as in FIG. 6, and a sectional mold composed of 9 divided sectors is used to dent the groove walls of the four circumferential main grooves at each sector division position. A conventional tire (conventional example 2) in which grooves are not formed is different from the groove width on the shoulder side of the circumferential
これら3種類のタイヤをリム組み(リムサイズ:22.5×7.50)し、900kPaの空気圧を充填して、車両総重量20tの重荷重用車両(2−D)のドライブ軸に装着し、舗装されたテストコースを5万km走行させた後、各セクターの分割位置に対応する周方向主溝の溝底に発生したクラックの発生率(%)を調べ、その結果を表2に併記した。 These three types of tires are assembled into rims (rim size: 22.5 × 7.50), filled with air pressure of 900 kPa, mounted on the drive shaft of a heavy-duty vehicle (2-D) with a total vehicle weight of 20 t, and paved. After traveling the test course for 50,000 km, the incidence (%) of cracks generated at the groove bottom of the circumferential main groove corresponding to the division position of each sector was examined, and the results are also shown in Table 2.
表2より、従来タイヤでは、セクターの分割位置に対応する周方向主溝22Bの溝底にクラックが発生していたのに対して、本発明タイヤでは周方向主溝22Bの溝底においてクラックが全く発生していなかった。
From Table 2, cracks occurred in the groove bottom of the circumferential
1 トレッド面
2、22A、22B 周方向主溝
3、23 副溝
4 陸部
5 凹溝
G オーバーフロー薄膜
Sh タイヤショルダー
X セクターの分割位置
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記セクターの分割位置に対応する部分における前記周方向主溝の少なくとも溝底に凹溝を形成した空気入りタイヤ。 In a pneumatic tire vulcanized by a sectional mold composed of a sector in which a tread portion having a circumferential main groove is divided into a plurality of sectors,
The pneumatic tire which formed the ditch | groove in the groove | channel bottom of the said circumferential direction main groove in the part corresponding to the division position of the said sector.
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