JP4891747B2 - 信号符号化装置、信号符号化方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
以上より、結局はG.711やG.726のような波形符号化方式を用いざるを得ない。
第一に、特許文献1の方式では、軽減されているとはいえ、符号帳の探索のための演算量が大きいという問題点がある。具体的には、特許文献1の方式では、基本雑音信号の形状符号探索のために、(1)高域重み付き形状符号帳の要素ベクトルと基本雑音信号を要素とするベクトルとの乗算(内積演算)を1回行い、さらに(4)その演算結果と高域重み付きパワーの逆数表の要素とのスカラ乗算を1回行う演算を、各符号帳の全要素について行う必要がある。すなわち、各符号帳の全要素がnであった場合、1処理単位当り、上記の内積演算とスカラ乗算とをn回づつ実行しなければならない。
〔第1実施形態〕
<本形態の原理>
まず、本形態の原理について説明する。
本形態では、2段の符号化部によって入力信号を符号化する。1段目の符号化部では、入力信号sを波形符号化方式によって符号化して基本符号Ibを生成する。2段目の符号化部では、符号帳を用い、1段目の符号化において生じた符号化雑音である基本雑音信号eを符号化して拡張符号Ieを生成する。
Hw(z)=1/(-b・z-1+b・z-2) …(1)
すなわち、基本雑音信号eのz領域表現をe(z)とした場合、基本雑音信号は、
Hw(z)・e(z)
と重み付けされる。また、一例として式(1)においてb=0.550107181とした場合、このFIRフィルタの周波数特性は、図5(a)のようになる。
と表現した場合における、
B5={-0.080094310254, -0.339811379491, 0.660188620508, -0.33981137949, -0.080094310254} …(3)
となるFIRフィルタ(図5(b))や、
B7={0.117842217312, -0.046490630559, -0.151513182272, -0.614272875977, 0.614272875977, 0.151513182272, 0.046490630559-0.117842217312} …(4)
となるFIRフィルタ(図5(c))を用いてもよい。
2段目の符号化部では、
d=‖W・E-gj・W・ci‖ …(9)
で表現される距離dを最小値化するi及びjを選択し、それらをそれぞれ雑音形状符号Is及び雑音利得符号Igとし、雑音形状符号Isと雑音利得符号Igとを多重化したものを拡張符号Ieとする。なお、ciは信号復号装置で使用される形状符号帳の要素であるベクトルであり、gjは信号符号化装置や信号復号装置で使用される利得符号帳のj番目の要素であるスカラである。また、Eは処理単位内の各時刻の基本雑音信号eを要素とするベクトルである。すなわち、Eはr次元のベクトルE=(e(tf),...,e(tf+r-1))(但しe(t)は各時刻t=(tf,...,tf+r-1)の基本雑音信号e)である。
具体的には、本形態では、
εi=((W・ci)t・W/‖W・ci‖)・E …(10)
を最大値化するiを最適なi(すなわち雑音形状符号Is)として選択する。なお、式(10)は、式(9)のciについての偏微分値の一部であり、ciの変化に対し、式(10)が最大となるときに式(9)が最小となる。また、αtは、α(行列又はベクトル)の転置操作を示す。また、‖β‖は、ベクトルβのノルムである。
dj'=‖g'-gj‖ …(11)
を最小値化するjを最適なj(すなわち雑音利得符号Ig)として選択する。なお、g'は
g'=((W・cIs)t・W/‖W・cIs‖)・(1/‖W・cIs‖)・E …(12)
で示される理想ゲインであり、式(9)においてgj=g'とした場合、d=0となる値である。つまり、式(11)では、式(9)で示される距離dを0に最も近づける利得符号帳の要素gjを選択し、それに対応するjを雑音利得符号Igとして選択する。
次に、本形態の具体的な構成について説明する。
[信号符号化装置の構成]
図1は、第1実施形態の信号符号化装置10の機能構成を例示したブロック図である。
本形態の例の信号符号化装置10は、CPU(central processing unit)やRAM(random-access memory)等を具備する公知のコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される。
図2は、第1実施形態の信号復号装置20の機能構成を例示したブロック図である。
本形態の例の信号復号装置20も、公知のコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される。
図1に例示するように、本形態の信号復号装置20は、基本符号を復号する基本復号部21と、拡張符号を復号する品質拡張復号部22と、基本符号の復号結果と拡張符号の復号結果とを加算する加算部23と、信号復号装置20全体を制御する制御部24と、一時メモリ25とを有する。また、品質拡張復号部22は、記憶部22a,22bと、拡張符号分解部22cと、雑音形状選択部22dと、雑音利得選択部22eと、乗算部22fとを有する。
次に、本形態の具体的な処理について説明する。
[前処理]
まず、信号符号化処理及び信号復号処理を行うための前処理について説明する。
本形態では、信号符号化装置10(図1)への前処理として、信号符号化装置10の記憶部13aに、[pi=(W・ci)t・W/‖W・ci‖]i(i=1,...,n)を要素とするパワー補正済み重み付き形状符号帳を格納する。このパワー補正済み重み付き形状符号帳は、周波数成分に特定の重み付けを行う重み付け行列Wを形状符号帳の要素ci(i=1,...,n)に乗じた重み付き形状符号W・ciと、当該重み付き形状符号W・ciのノルムの逆数1/‖W・ci‖と、当該重み付け行列Wと、の積に相当するr(r≧1)次元のベクトルpiを要素とする。また、記憶部13bに[1/‖W・ci‖]i(i=1,...,n)を要素とするノルム逆数表を格納し、記憶部13cに利得gj(j=1,...,m)を要素とする利得符号帳を格納する。
次に、信号符号化装置10による符号化処理について説明する。
図3は、第1実施形態の符号化処理を説明するためのフローチャートである。以下、図3に沿って第1実施形態の符号化処理を説明する。なお、以下では明示しないが、信号符号化装置10は、制御部16の制御のもと各処理を実行し、各演算で算出されたデータは逐一一時メモリ17に蓄積され、他の処理に用いられる。
まず、制御部16が、f'にf代入し、ηに1を代入する(ステップS0)。なお、fは処理単位の先頭時刻tfに対応するインデックスである。
このように本形態では、パワー補正済み重み付き符号帳の要素としてpi=(W・ci)t ・W/‖W・ci‖を予め計算しておくため、式(13)のような1つの内積演算のみで式(10)の値を算出することができ、その結果、演算量を大幅に削減することができる。
また、内積εiを最大にするiを雑音形状符号Isとするのではなく、ある程度の数の内積εiを比較した時点で最大であった内積εiに対応するiを雑音形状符号Isとしてもよい。また、ある閾値と内積εiとを比較していき、最初に閾値を超えた内積εiに対応するiを雑音形状符号Isとしてもよい。その他、内積εiを最大にすると擬制できるiを雑音形状符号Isとしてもよい。
g'=pIs・(1/‖W・cIs‖)・E …(15)
g'=εIs・(1/‖W・cIs‖) …(16)
ここで、ノルム逆数表の要素として‖W・cIs‖の逆数1/‖W・cIs‖が予め求められているため、ステップS6では除算ではなく乗算のみを行えばよい。計算機上では、乗算は除算よりも演算量が少ない。本形態では、これによっても演算量を低減している。
dj’=‖g’-gj‖2 (j=1,...,m) …(17)
次に、雑音利得符号選択部13hに各jに対応する距離dj'が入力され、雑音利得符号選択部13hは、距離dj'を指標としてjを選択し、選択したjを雑音利得符号Igとして出力する(ステップS8)。なお、例えば、雑音利得符号選択部13hは、以下のように距離dj'を最小にするjを雑音利得符号Igとする。
Ig=argminj(dj’) (j=1,...,m) …(18)
そして、拡張符号多重部13iに雑音形状符号Isと雑音利得符号Igとが入力され、拡張符号多重部13iをこれらを多重化した拡張符号Ieを生成する。そして、符号出力部15が、基本符号Ib(tf),...,Ib(tf+r-1)と拡張符号Ieとを出力する(ステップS9)。
次に、信号復号装置20による復号処理について説明する。
図4は、第1実施形態の復号処理を説明するためのフローチャートである。以下、図4に沿って第1実施形態の復号処理を説明する。なお、以下では明示しないが、信号復号装置20は、制御部24の制御のもと各処理を実行し、各演算で算出されたデータは逐一一時メモリ25に蓄積され、他の処理に用いられる。また、以下では、1処理単位の処理のみを示す。
信号復号装置20に基本符号Ib(tf),...,Ib(tf+r-1)と拡張符号Ieとが入力され、基本符号Ib(tf),...,Ib(tf+r-1)は基本復号部21に、拡張符号Ieは拡張符号分解部22cに入力される(ステップS11)。
であるベクトルcIsを抽出して出力する(ステップS14)。また、雑音利得符号Igは雑音利得選択部22eに入力され、雑音利得選択部22eは、これを用い、記憶部22bに格納された利得符号帳の要素であるスカラgIgを抽出して出力する(ステップS15)。
s''=s'+gIg・cIs …(19)
以上説明した通り、本形態では、パワー補正済み重み付き符号帳の要素としてpi=(W・ci)t ・W/‖W・ci‖を予め計算しておくため、式(13)のようなパワー補正済み重み付き符号帳の要素であるベクトルpiとベクトルE=(e(tf),...,e(tf+r-1))との内積のみで式(10)の値を算出できる。これにより、本形態では、符号化時の形状符号探索の際、特許文献1の方式で必要であった形状符号帳の要素毎のスカラ乗算と、入力信号からなるベクトルE毎に必要であった行列演算又は畳み込み演算が不要となる。この効果は、特に処理単位が小さい場合(rが小さい場合)に絶大である。
また、本形態の構成は、このように大きなメリットを生むものであるにも拘らず、信号復号装置の符号帳や機能構成は特許文献1と同様でよく、相互接続性が保持されている。
Hw(z)=1/(b・z-1-b・z-2)
となるFIRフィルタ(図5(d))を例示できる。なお、このFIRフィルタをToeplitz型の行列で表現すると、
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
<本形態の原理>
本形態は第1実施形態の変形例である。第1実施形態との相違点は、第2実施形態では、信号符号化装置が、
周波数成分への重み付けが相違する2種類以上の重み付け行列Wにそれぞれ対応する2種類以上のパワー補正済み重み付き符号帳及びノルム逆数表をそれぞれ保持しておき、入力信号を用い、使用するパワー補正済み重み付き符号帳及びノルム逆数表を選択し、選択したパワー補正済み重み付き符号帳の要素であるベクトルpiを用い、内積εiを算出し、重み付け選択部が選択したノルム逆数表のIs番目の要素を用い、理想ゲインg'を算出する点である。その他の処理については第1実施形態と同様である。
次に、本形態の具体的な構成について説明する。
[信号符号化装置の構成]
図7は、第2実施形態の信号符号化装置110の機能構成を例示したブロック図である。また、図9は、図7の重み付け選択部113cの一例を示したブロック図である。本形態の例の信号符号化装置110は、CPUやRAM等を具備する公知のコンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される。なお、図7において第1実施形態と共通する部分については図1と同じ符号を付し、説明を簡略化する。
第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
<本形態の具体的な処理>
次に、本形態の具体的な処理について説明する。
[前処理]
まず、信号符号化処理及び信号復号処理を行うための前処理について説明する。
本形態では、信号符号化装置110(図7)への前処理として、信号符号化装置110の記憶部113aに、[pi=(W1・ci)t・W1/‖W1・ci‖]i(i=1,...,n)を要素とするパワー補正済み重み付き形状符号帳(W=W1)と、[pi=(W2・ci)t・W2/‖W2・ci‖]i(i=1,...,n)を要素とするパワー補正済み重み付き形状符号帳(W=W2)とを格納する。図8(a)は、このように記憶部113aに格納される2つのパワー補正済み重み付き形状符号帳(W=W1,W=W2)を例示した図である。
また、記憶部13cに利得gj(j=1,...,m)を要素とする利得符号帳を格納する。なお、信号復号装置の前処理は第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
次に、信号符号化装置110による符号化処理について説明する。
図10は、第2実施形態の符号化処理を説明するためのフローチャートである。以下、図10に沿って第2実施形態の符号化処理を説明する。なお、以下では明示しないが、信号符号化装置110は、制御部16の制御のもと各処理を実行し、各演算で算出されたデータは逐一一時メモリ17に蓄積され、他の処理に用いられる。なお、第1実施形態と同様、以下では、1処理単位の処理のみを示す。
図9に例示した重み付け選択部113cの場合、まず、以下のように、自己相関関数算出部113caが、入力信号s(tf),...,s(tf+r-1)の0次と1次の自己相関関数γ0,γ1を算出して出力する。
k1=γ0 + γ1 …(22)
その後実行されるステップS22〜S24の処理は、第1実施形態のステップS1〜S3(図3)と同じであるため説明を省略する。
その後実行されるステップS28〜S30の処理は、第1実施形態のステップS7〜S9と同じであるため説明を省略する。
第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
<本形態の特徴>
以上説明した通り、本形態では重み付けが相違する複数組のパワー補正済み重み付き符号帳とノルム逆数表とを信号符号化装置に保持させ、入力信号に応じ、使用するパワー補正済み重み付き符号帳とノルム逆数表との組を選択する構成とした。これにより、入力信号の周波数に対するパワー分布が変動する場合であっても、その変動に応じて重み付けを変化させて基本雑音信号を符号化でき、復号信号のSN比を改善することができる。
また、本形態の構成は、このように大きなメリットを生むものであるにも拘らず、信号復号装置の符号帳や機能構成は第1実施形態や特許文献1と同様でよく、相互接続性が保持されている。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、各実施形態では、入力信号を符号化して基本符号を生成し、その基本符号を復号して得られた復号信号と入力信号との差を基本雑音信号として算出した。しかし、基本雑音信号の算出方法はこれに限定されない。例えば、入力信号の量子化幅で除算し、その商を基本符号とし、余りを基本雑音信号とする構成であってもよい。
また、処理単位を離散時間単位としてもよい(すなわちフレーム幅1)。この場合、上記の各処理における「ベクトル」や「行列」は「スカラ」となり、内積はスカラ積となる。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
20 信号復号装置
Claims (7)
- 周波数成分に特定の重み付けを行う重み付け行列Wを、対応する復号装置が備える形状符号帳の要素ci(i=1,...,n)に乗じた重み付き形状符号W・ciと、当該重み付き形状符号W・ciのノルムの逆数1/‖W・ci‖と、当該重み付け行列Wと、の積に相当するr(r≧1)次元のベクトルpiを要素とするパワー補正済み重み付き符号帳が格納された第1記憶部と、
上記重み付き形状符号W・ciのノルムの逆数1/‖W・ci‖を要素とするノルム逆数表が格納された第2記憶部と、
利得gj(j=1,...,m)を要素とする利得符号帳が格納された第3記憶部と、
各時刻の入力信号sを波形符号化方式によって符号化した基本符号Ibを生成する基本符号化部と、
時刻毎に上記入力信号sと上記基本符号の復号信号s'との差分に相当する基本雑音信号eを抽出する基本雑音抽出部と、
各iについて、上記ベクトルpiと、上記基本雑音信号eを要素とするr次元のベクトルEと、の内積εiを算出する第1距離計算部と、
上記内積εiを指標として選択したiを雑音形状符号Isとする雑音形状符号選択部と、
上記パワー補正済み重み付き符号帳のIs番目の要素であるベクトルpIsと上記ノルム逆数表のIs番目の要素1/‖W・cIs‖と上記ベクトルEとの積に相当する値を理想ゲインg'として算出する理想ゲイン計算部と、
各jについて、上記利得符号帳の要素である利得gjと理想ゲインg'との距離dj'を算出する第2距離計算部と、
上記距離dj'を指標として選択したjを雑音利得符号Igとする雑音利得符号選択部と、
上記基本符号Ibと上記雑音形状符号Isと上記雑音利得符号Igとを出力する符号出力部と、
を有することを特徴とする信号符号化装置。 - 請求項1記載の信号符号化装置であって、
上記第1記憶部には、
低域側成分の重みよりも高域側成分の重みが大きい重み付けを行う行列W1を上記重み付け行列Wとした上記パワー補正済み重み付き符号帳と、
低域側成分の重みよりも高域側成分の重みが小さいか全周波数成分の重みが等しい重み付けを行う行列W2を上記重み付け行列Wとした上記パワー補正済み重み付き符号帳と、が格納され、
上記第2記憶部には、
上記行列W1を上記重み付け行列Wとした上記ノルム逆数表と、
上記行列W2を上記重み付け行列Wとした上記ノルム逆数表と、が格納され、
当該信号符号化装置は、
上記入力信号sから算出した1次のPARCOR係数が負の場合、上記行列W1を上記重み付け行列Wとした上記パワー補正済み重み付き符号帳及び上記ノルム逆数表を選択し、上記1次のPARCOR係数が負でない場合、上記行列W2を上記重み付け行列Wとした上記パワー補正済み重み付き符号帳及び上記ノルム逆数表を選択する重み付け選択部をさらに有し、
上記第1距離計算部は、
上記重み付け選択部が選択した上記パワー補正済み重み付き符号帳の要素である上記ベクトルpiを用い、上記内積εiを算出し、
上記理想ゲイン計算部は、
上記重み付け選択部が選択した上記ノルム逆数表のIs番目の要素を用い、上記理想ゲインg'を算出する、
ことを特徴とする信号符号化装置。 - 請求項1記載の信号符号化装置であって、
上記雑音形状符号選択部は、
上記内積εiを最大にするiを雑音形状符号Isとし、
上記雑音利得符号選択部は、
上記距離dj'を最小にするjを雑音利得符号Igとする、
ことを特徴とする信号符号化装置。 - 周波数成分に特定の重み付けを行う重み付け行列Wを、対応する復号方法が用いる形状符号帳の要素ci(i=1,...,n)に乗じた重み付き形状符号W・ciと、当該重み付き形状符号W・ciのノルムの逆数1/‖W・ci‖と、当該重み付け行列Wと、の積に相当するr(r≧1)次元のベクトルpiを要素とするパワー補正済み重み付き符号帳を第1記憶部に格納しておき、
上記重み付き形状符号W・ciのノルムの逆数1/‖W・ci‖を要素とするノルム逆数表を第2記憶部に格納しておき、
利得gj(j=1,...,m)を要素とする利得符号帳を第3記憶部に格納しておき、
基本符号化部が、各時刻の入力信号sを波形符号化方式によって符号化した基本符号Ibを生成する基本符号化ステップと、
基本雑音抽出部が、時刻毎に上記入力信号sと上記基本符号の復号信号s'との差分に相当する基本雑音信号eを抽出する基本雑音抽出ステップと、
第1距離計算部が、各iについて、上記ベクトルpiと、上記基本雑音信号eを要素とするr次元のベクトルEと、の内積εiを算出する第1距離計算ステップと、
雑音形状符号選択部が、上記内積εiを指標として選択したiを雑音形状符号Isとする雑音形状符号選択ステップと、
理想ゲイン計算部が、上記パワー補正済み重み付き符号帳のIs番目の要素であるベクトルpIsと上記ノルム逆数表のIs番目の要素1/‖W・cIs‖と上記ベクトルEとの積に相当する値を理想ゲインg'として算出する理想ゲイン計算ステップと、
第2距離計算部が、各jについて、上記利得符号帳の要素である利得gjと理想ゲインg'との距離dj'を算出する第2距離計算ステップと、
雑音利得符号選択部が、上記距離dj'を指標として選択したjを雑音利得符号Igとする雑音利得符号選択ステップと、
符号出力部が、上記基本符号Ibと上記雑音形状符号Isと上記雑音利得符号Igとを出力する符号出力ステップと、を実行する、
ことを特徴とする信号符号化方法。 - 請求項4記載の信号符号化方法であって、
上記第1記憶部には、
低域側成分の重みよりも高域側成分の重みが大きい重み付けを行う行列W1を上記重み付け行列Wとした上記パワー補正済み重み付き符号帳と、
低域側成分の重みよりも高域側成分の重みが小さいか全周波数成分の重みが等しい重み付けを行う行列W2を上記重み付け行列Wとした上記パワー補正済み重み付き符号帳と、が格納されており、
上記第2記憶部には、
上記行列W1を上記重み付け行列Wとした上記ノルム逆数表と、
上記行列W2を上記重み付け行列Wとした上記ノルム逆数表と、が格納されており、
上記入力信号sから算出された1次のPARCOR係数が負の場合、重み付け選択部が上記行列W1を上記重み付け行列Wとした上記パワー補正済み重み付き符号帳及び上記ノルム逆数表を選択し、上記1次のPARCOR係数が負でない場合、上記重み付け選択部が上記行列W2を上記重み付け行列Wとした上記パワー補正済み重み付き符号帳及び上記ノルム逆数表を選択する重み付け選択ステップをさらに有し、
上記第1距離計算ステップは、
上記重み付け選択部が選択した上記パワー補正済み重み付き符号帳の要素である上記ベクトルp i を用い、上記内積ε i を算出するステップであり、
上記理想ゲイン計算ステップは、
上記重み付け選択部が選択した上記ノルム逆数表のI s 番目の要素を用い、上記理想ゲインg'を算出するステップである、
ことを特徴とする信号符号化方法。 - 請求項1から3の何れかに記載の信号符号化装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項6に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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